JP6417988B2 - ヒートポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、熱増幅を行うヒートポンプに関する。
従来より、熱機関から排出される熱を増幅するヒートポンプが知られている。
特許文献1に記載のヒートポンプは、低温反応型水素吸蔵合金と高温反応型水素吸蔵合金を用いて熱増幅を行うものである。このヒートポンプは、100−300℃の熱により低温反応型水素吸蔵合金を加熱し、そこから水素を放出させる。次に、ヒートポンプは、その低温反応型水素吸蔵合金から放出された水素を、300−500℃の原子力排熱により加熱した高温反応型水素吸蔵合金に吸蔵させる。これにより、ヒートポンプは、高温反応型水素吸蔵合金を水素吸蔵反応によって発熱させ、800−1200℃の高熱を取り出している。
また、ヒートポンプは、高温反応型水素吸蔵合金の水素吸蔵反応が終了すると、コンプレッサにより高温反応型水素吸蔵合金を減圧すると共に低温反応型水素吸蔵合金を加圧する。これにより、高温反応型水素吸蔵合金から放出された水素が低温反応型水素吸蔵合金に吸蔵されることで、低温反応型水素吸蔵合金と高温反応型水素吸蔵合金は再生する。
特開平8−254370号公報
ところで、特許文献1には、低温反応型水素吸蔵合金が収容された圧力容器から、高温反応型水素吸蔵合金が収容された複数個の圧力容器に対し、それぞれ時間差を与えながら水素を供給することにより、連続的に熱を取り出すことが記載されている。
しかしながら、高温反応型水素吸蔵合金が収容された複数個の圧力容器に対し、高温反応型水素吸蔵合金を再生する際に必要となるコンプレッサをそれぞれ接続すると、複数個のコンプレッサが必要になる。これにより、ヒートポンプの構成が複雑になると共に、その製造コストが増大することが懸念される。
また、特許文献1のヒートポンプは、低温反応型水素吸蔵合金が収容された高圧の圧力容器から高温反応型水素吸蔵合金が収容された低圧の圧力容器へ向けて、互いの圧力容器内の圧力差を利用して水素を送っている。しかしながら、このヒートポンプは、2つの圧力容器の間を水素が移動する際のエネルギが無駄になっているおそれがある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなられたものであり、エネルギ効率を高めることの可能なヒートポンプを提供することを目的とする。
本発明は、熱機関から排出される熱を増幅しランキンサイクルに熱供給するヒートポンプであり、第1低温反応部、第1高温反応部、水素移送手段および動力発生手段を備える。
熱機関から受熱可能に設けられる第1低温反応部は、熱機関の熱により水素を放出可能な第1低温反応型水素吸蔵合金、及び、その第1低温反応型水素吸蔵合金を収容する第1高圧容器を有する。ランキンサイクルに熱供給可能な第1高温反応部は、第1低温反応型水素吸蔵合金から放出された水素を吸蔵することにより発熱可能な第1高温反応型水素吸蔵合金、及び、第1高圧容器よりも低圧状態で第1高温反応型水素吸蔵合金を収容する第1低圧容器を有する。水素移送手段は、第1低圧容器から第1高圧容器へ水素を送ることが可能である。動力発生手段は、第1高圧容器から第1低圧容器へ流れる水素の圧力により動力を発生する。
これにより、ヒートポンプは、動力発生手段が発生する動力を利用することによりエネルギ効率を高めることが可能である。
また、本発明は、熱機関の熱により水素を放出可能な第2低温反応型水素吸蔵合金、及び、第2低温反応型水素吸蔵合金を収容する第2高圧容器を有し、熱機関から受熱可能に設けられる第2低温反応部を備える。また、第2低温反応型水素吸蔵合金から放出された水素を吸蔵することにより発熱可能な第2高温反応型水素吸蔵合金、及び、第2高圧容器よりも低圧状態で第2高温反応型水素吸蔵合金を収容する第2低圧容器を有し、ランキンサイクルに熱供給可能な第2高温反応部を備える。また、熱機関から排出される熱を第1低温反応部へ伝熱する第1熱交換器を備える。また、第1高温反応部の発熱をランキンサイクルに伝熱する第2熱交換器を備える。また、熱機関から排出される熱を第2低温反応部へ伝熱する第3熱交換器を備える。また、第2高温反応部の発熱をランキンサイクルに伝熱する第4熱交換器を備える。また、第1から第4熱交換器及び水素移送手段を駆動制御する制御手段を備える。
本発明では、水素移送手段は、第1低圧容器から第1高圧容器への水素の移送、及び、第2低圧容器から第2高圧容器への水素の移送が可能である。動力発生手段は、第1高圧容器から第1低圧容器へ流れる水素の圧力、及び、第2高圧容器から第2低圧容器へ流れる水素の圧力により動力を発生可能である。制御手段は、第1熱交換器及び第2熱交換器を駆動する際、第3熱交換器及び第4熱交換器の駆動を停止すると共に、水素移送手段により第2低圧容器から第2高圧容器へ水素を移送し、第3熱交換器及び第4熱交換器を駆動する際、第1熱交換器及び第2熱交換器の駆動を停止すると共に、水素移送手段により第1低圧容器から第1高圧容器へ水素を移送する。
本発明の第1実施形態によるヒートポンプの構成図である。 第1実施形態のヒートポンプの構成図である。 第1実施形態のヒートポンプが備えるバルブの断面図である。 第1実施形態のヒートポンプが備えるバルブの断面図である。 図3のV方向の矢視図である。 図3のVI方向の矢視図である。 各種水素吸着合金の温度と圧力の関係を示すグラフである。 TiCr系水素吸蔵合金の水素圧力と吸蔵量の関係を示すグラフである。 CaMg系水素吸蔵合金の水素圧力と吸蔵量の関係を示すグラフである。 第2実施形態のヒートポンプの構成図である。 第2実施形態のヒートポンプの構成図である。 第3実施形態のヒートポンプの構成図である。 第4実施形態のヒートポンプの構成図である。 第5実施形態のヒートポンプの構成図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図9に示す。本実施形態のヒートポンプ1は、熱機関としてのエンジン2の排気管3を流れる排ガスの熱(以下「エンジン2の排熱」という)を増幅し、ランキンサイクル4等に熱供給するものである。本実施形態におけるエンジン2は、特許請求の範囲に記載の「熱機関」の一例に相当する。
図1及び図2に示すように、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10、第1高温反応部11、第2低温反応部20、第2高温反応部21、コンプレッサ30、タービン40、バルブ50および電子制御装置(以下「ECU60」という)等を備えている。
なお、図1は、第1低温反応部10がエンジン2の排熱を受熱し、第1高温反応部11からランキンサイクル4へ熱供給する状態を示している。一方、図2は、第2低温反応部20がエンジン2の排熱を受熱し、第2高温反応部21からランキンサイクル4へ熱供給する状態を示している。
本実施形において、第1低温反応部10と第1高温反応部11を含む構成を第1系統と称し、第2低温反応部20と第2高温反応部21を含む構成を第2系統と称する。第1系統と第2系統は、ヒートポンプ1の各部を制御するECU60の制御により、ランキンサイクル4に対し、所定時間間隔で交互に熱供給を行う。
まず、第1系統について説明する。
第1系統を構成する第1低温反応部10は、第1高圧容器12、及び、低温反応型水素吸蔵合金13を有する。
第1高圧容器12の内側に充満する水素の圧力は、例えば0.1MPa程度である。この第1高圧容器12に低温反応型水素吸蔵合金13が収容される。
なお、第1高圧容器12が収容する低温反応型水素吸蔵合金13は、特許請求の範囲に記載の「第1低温反応型水素吸蔵合金」に相当する。
排気管3を流れる排ガスと第1低温反応部10との間の熱交換は、第1熱交換器14により行われる。図1の状態で、第1熱交換器14に設けられたポンプ15は、ECU60の制御により駆動しており、第1熱交換器14の配管を媒体が循環している。エンジン2の排熱は、例えば350℃程度であり、第1熱交換器14を経由して、低温反応型水素吸蔵合金13へ伝熱される。低温反応型水素吸蔵合金13は、エンジン2の排熱が第1熱交換器14を経由して伝わると、吸蔵した水素を放出する性質を有する。
なお、第1熱交換器14及び後述する第2−4熱交換器18,24,28に用いられる媒体として、硝酸カリウム(NO3)40%−硝酸ナトリウム(NaNO3)60%を含む溶融塩、または水が例示される。これらの媒体は、エンジン2の異常燃焼などにより媒体の温度が例えば600℃程度になった場合でも分解することなく、熱移動を行うことが可能である。
第1高温反応部11は、第1低圧容器16、及び、高温反応型水素吸蔵合金17を有する。第1高温反応部11は、第1低温反応部10よりも重力方向上側に配置されている。
第1低圧容器16の内側に充満する水素の圧力は、例えば0.08MPa程度である。この第1低圧容器16に高温反応型水素吸蔵合金17が収容される。即ち、第1低圧容器16は、第1高圧容器12よりも低圧状態で高温反応型水素吸蔵合金17を収容している。
なお、第1低圧容器16が収容する高温反応型水素吸蔵合金17は、特許請求の範囲に記載の「第1高温反応型水素吸蔵合金」に相当する。
第1低温反応部10から第1高温反応部11への熱移動は、第1ヒートパイプ71により行われる。第1ヒートパイプ71は、一端が第1高温反応部11に接続され、他端が第1低温反応部10に接続された第1管体72、及び、その第1管体72の内側に充填された作動液73を有する。作動液73は、第1低温反応部10により加熱されると蒸発し、蒸気となって重力方向上側の第1高温反応部11へ移動する。この蒸気は、第1高温反応部11で放熱すると凝縮し、重力により第1低温反応部10へ戻る。そのため、第1ヒートパイプ71は、第1低温反応部10から第1高温反応部11へ熱を伝えることが可能である。これにより、第1高温反応部11は、高温反応型水素吸蔵合金17が水素吸蔵反応することの可能な温度に加熱される。
なお、第1高温反応部11は、第1低温反応部10よりも重力方向上側に配置されているので、第1高温反応部11から第1低温反応部10への第1ヒートパイプ71による熱移動は遮断されている。
図1の状態で、第1高圧容器12から延びる配管80と第1低圧容器16から延びる配管81とは、バルブ50とタービン40を介して接続されている。第1高圧容器12と第1低圧容器16との差圧により、第1高圧容器12から第1低圧容器16へ水素が流れると、高温反応型水素吸蔵合金17は、その水素を吸蔵することにより発熱する。
第1高温反応部11とランキンサイクル4との間の熱交換は、第2熱交換器18により行われる。図1の状態で、第2熱交換器18に設けられたポンプ19は、ECU60の制御により駆動しており、第2熱交換器18の流路を媒体が循環している。高温反応型水素吸蔵合金17の熱は、第2熱交換器18を経由して、ランキンサイクル4へ伝熱される。本実施形態では、ポンプ15による媒体の流量制御により、第2熱交換器18の流路を流れる媒体は例えば600℃程度に調整される。ランキンサイクル4は、その熱を動力又は電気に変換する。
次に、第2系統について説明する。
第2系統を構成する第2低温反応部20は、第2高圧容器22、及び、低温反応型水素吸蔵合金23を有する。第2低温反応部20の構成は、第1低温反応部10の構成と実質的に同一である。
第2高圧容器22が収容する低温反応型水素吸蔵合金23は、特許請求の範囲に記載の「第2低温反応型水素吸蔵合金」に相当する。
排気管3を流れる排ガスと第2低温反応部20との間の熱交換は、第3熱交換器24により行われる。図1の状態で、第3熱交換器24に設けられたポンプ25は、ECU60の制御により駆動を停止している。そのため、エンジン2の排熱は、第2低温反応部20の低温反応型水素吸蔵合金23へ伝熱されていない。
第2高温反応部21は、第2低圧容器26、及び、高温反応型水素吸蔵合金27を有する。第2高温反応部21の構成は、第1高温反応部11の構成と実質的に同一である。
第2低圧容器26が収容する高温反応型水素吸蔵合金27は、特許請求の範囲に記載の「第2高温反応型水素吸蔵合金」に相当する。
また、第2低温反応部20と第2高温反応部21とを接続する第2ヒートパイプ74も、第2管体75及びその内側に充填された作動液76を有する。第2ヒートパイプ74の構成は、第1ヒートパイプ71の構成と実質的に同一である。
続いて、第1系統と第2系統に共通する構成、即ち、タービン40、バルブ50及びコンプレッサ30等について説明する。
上述したように、図1の状態で、第1高圧容器12から延びる配管80と第1低圧容器16から延びる配管81とは、バルブ50とタービン40を介して接続されている。
この状態で、第1高圧容器12と第1低圧容器16との差圧により、第1高圧容器12から第1低圧容器16へ水素が流れると、第1高圧容器12から延びる配管80に接続されたタービン40が回転する。なお、タービン40は、第1低圧容器16から延びる配管81に接続されていてもよい。タービン40は、第1高圧容器12から第1低圧容器16へ流れる水素の圧力により動力を発生する。タービン40の回転軸(図示していない)は、ベルトまたはギヤを介して後述するコンプレッサ30の回転軸(図示していない)に接続されている。なお、タービン40の回転軸とコンプレッサ30の回転軸とは直接接続されていてもよい。これにより、タービン40が発生する動力は、コンプレッサ30の駆動に使用される。
本実施形態のタービン40は、特許請求の範囲に記載の「動力発生手段」の一例に相当する。
図1の状態で、第2高圧容器22から延びる配管82と第2低圧容器26から延びる配管83とは、バルブ50とコンプレッサ30を介して接続されている。
本実施形態のコンプレッサ30は、特許請求の範囲に記載の「水素移送手段」の一例に相当する。また、本実施形態のバルブ50は、特許請求の範囲に記載の「流路切替手段」の一例に相当する。
本実施形態のヒートポンプ1が備えるコンプレッサ30は1個である。コンプレッサ30は、ECU60の制御により、モータ31が発生した動力、および、タービン40が発生した動力の少なくともいずれか一方を動力源として駆動する。コンプレッサ30は、バキュームコンプレッサであり、第2低圧容器26を減圧し、第2高圧容器22を加圧することが可能である。これにより、第2低圧容器26に収容された高温反応型水素吸蔵合金27が水素を放出し、その水素が第2低圧容器26から第2高圧容器22へ送られる。また、第2高圧容器22に収容された低温反応型水素吸蔵合金23は水素を吸蔵する。その際、低温反応型水素吸蔵合金23は水素の吸蔵により発熱し、高温反応型水素吸蔵合金27は水素の放出により吸熱する。
このとき、第2ヒートパイプ74は、第2低温反応部20の低温反応型水素吸蔵合金23から第2高温反応部21の高温反応型水素吸蔵合金27へ伝熱する。これにより、低温反応型水素吸蔵合金23による水素の吸蔵が促進され、高温反応型水素吸蔵合金27の水素の放出が促進される。
なお、図1の状態で、第4熱交換器28に設けられたポンプ29は、ECU60の制御により駆動を停止している。そのため、第2高温反応部21の高温反応型水素吸蔵合金27の吸熱によりランキンサイクル4の熱が奪われることはない。
図1に示すように、バルブ50は、ECU60の制御により、第1高圧容器12から延びる配管80とタービン40と第1低圧容器16から延びる配管81とを接続すると共に、第2低圧容器26から延びる配管83とコンプレッサ30と第2高圧容器22から延びる配管82とを接続することが可能である。このとき、上述したように、ECU60は、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19を駆動し、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29の駆動を停止する。また、ECU60は、モータ31およびタービン40の動力によりコンプレッサ30を駆動する。これにより、第1低温反応部10がエンジン2の排熱を受熱し、第1高温反応部11からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第2高温反応部21から第2低温反応部20へ水素が移行し、第2高温反応部21の高温反応型水素吸蔵合金27と第2低温反応部20の低温反応型水素吸蔵合金23が再生される。
また、図2に示すように、バルブ50は、ECU60の制御により、第2高圧容器22から延びる配管82とタービン40と第2低圧容器26から延びる配管83とを接続すると共に、第1低圧容器16から延びる配管81とコンプレッサ30と第1高圧容器12から延びる配管80とを接続することも可能である。このとき、ECU60は、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29を駆動し、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19の駆動を停止する。また、ECU60は、モータ31およびタービン40の動力によりコンプレッサ30を駆動する。これにより、第2低温反応部20がエンジン2の排熱を受熱し、第2高温反応部21からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第1高温反応部11から第1低温反応部10へ水素が移行し、第1高温反応部11の高温反応型水素吸蔵合金17と第1低温反応部10の低温反応型水素吸蔵合金13が再生される。
次に、バルブ50の構成の一例を図3から図6に示す。
バルブ50は、円柱状のバルブ本体55と、そのバルブ本体55を収容可能な筒状の穴を有するハウジング56とを有する。バルブ本体55は、第1−第4流路51−54を有する。ハウジング56には複数の配管80−87が接続可能である。図3において、ハウジング56には、周方向に、「第1高温反応部11から延びる配管81」、「第1低温反応部10から延びる配管80」、「コンプレッサ30の出口側の配管87」、「タービン40の入口側の配管84」、「第2高温反応部21から延びる配管83」、「第2低温反応部20から延びる配管82」、「コンプレッサ30の入口側の配管86」および「タービン40の出口側の配管85」の順に接続される。
図5及び図6に示すように、「第1低温反応部10から延びる配管80」、「タービン40の入口側の配管84」、「第2低温反応部20から延びる配管82」および「タービン40の出口側の配管85」は、ハウジング56の軸方向の一方(図5及び図6の紙面上側)に設けられる。これに対し、「第1高温反応部11から延びる配管81」、「コンプレッサ30の出口側の配管87」、「第2高温反応部21から延びる配管83」および「コンプレッサ30の入口側の配管86」は、ハウジング56の軸方向の他方(図5及び図6の紙面下側)に設けられる。
ヒートポンプ1が上述した図1のモードのとき、バルブ50は図3の状態となる。このとき、第1低温反応部10から延びる配管80とタービン40の入口側の配管84とが第1流路51により接続され、タービン40の出口側の配管85と第1高温反応部11から延びる配管81とが第2流路52により接続される。また、第2高温反応部21から延びる配管83とコンプレッサ30の入口側の配管86とが第3流路53により接続され、コンプレッサ30の出口側の配管87と第2低温反応部20から延びる配管82とが第4流路54により接続される。
一方、ヒートポンプ1が上述した図2のモードのとき、バルブ50は図4の状態となる。図4の状態は、図3の状態からバルブ本体55がハウジング56に対し軸周りに所定角度回転したものである。このとき、第2低温反応部20から延びる配管82とタービン40の入口側の配管84とが第1流路51により接続され、タービン40の出口側の配管85と第2高温反応部21から延びる配管83とが第4流路54により接続される。また、第1高温反応部11から延びる配管81とコンプレッサ30の入口側の配管86とが第3流路53により接続され、コンプレッサ30の出口側の配管87と第1低温反応部10から延びる配管80とが第2流路52により接続される。
この構成により、バルブ50は、第1低温反応部10とタービン40と第1高温反応部11とを接続し、又は、第2低温反応部20とタービン40と第2高温反応部21とを接続することが可能である。また、バルブ50は、第1高温反応部11とコンプレッサ30と第1低温反応部10とを接続し、又は、第2高温反応部21とコンプレッサ30と第2低温反応部20とを接続することが可能である。
続いて、本実施形態の第1、第2低温反応部10、20が有する低温反応型水素吸蔵合金13、23、及び、第1、第2高温反応部11、21が有する高温反応型水素吸蔵合金17、27の一例について説明する。
図7に示すように、水素吸蔵合金は、その元素構成により、水素吸蔵発熱反応、及び、水素放出吸熱反応が行われる温度範囲および圧力範囲が異なっている。例えばチタン−クロム合金(TiCr)は、比較的高温領域でそれらの反応が行われる。また、カルシウム−マグネシウム合金(CaMg)は、比較的低温領域でそれらの反応が行われる。
なお、図7では、高温領域と低温領域の一例をそれぞれ図示している。但し、高温領域と低温領域は、図7に示した範囲に限らず、低温反応型水素吸蔵合金または高温反応型水素吸蔵合金として使用される合金の性質によって変わるものである。
図8に示すように、チタン−クロム合金(TiCr)は、Crの含量率0.2〜15wt.%のものにおいて、融点が1600℃以上であり、且つ、水素吸蔵発熱反応が300−800℃の比較的高温でも生ずる。したがって、高温反応型水素吸蔵合金17、27として、チタン−クロム合金(TiCr)を採用することが可能である。
一方、図9に示すように、カルシウム−マグネシウム合金(CaMg)は、Mgの含量率1−5wt.%のものにおいて、水素吸蔵発熱反応が320−400℃の比較的低温で生ずる。したがって、低温反応型水素吸蔵合金13、23として、カルシウム−マグネシウム合金(CaMg)を採用することが可能である。
これらの合金は、3kgにて、19kJ/sのエンジン2の排熱を利用することが可能である。
なお、ヒートポンプ1は、高温反応型水素吸蔵合金17、27と低温反応型水素吸蔵合金13、23に関し、上述した合金に限らず、エンジン2の排熱およびランキンサイクル4に必要な熱量に応じて種々の合金を採用してもよい。
上述した第1実施形態のヒートポンプ1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、動力発生手段としてのタービン40が、第1高圧容器12から第1低圧容器16へ流れる水素の圧力により動力を発生する。
これにより、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10と第1高温反応部11との差圧により回転するタービン40から動力を取り出すことにより、エネルギ効率を高めることが可能である。
(2)第1実施形態では、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10、第1高温反応部11、第2低温反応部20及び第2高温反応部21を備える。
これにより、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10と第1高温反応部11による熱増幅と、第2低温反応部20と第2高温反応部21による熱増幅を交互に行うことにより、熱機関から連続して熱を取り出し、ランキンサイクル4に利用することができる。
(3)第1実施形態では、ECU60は、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15を駆動する際、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29の駆動を停止すると共に、コンプレッサ30により第2低圧容器26から第2高圧容器22へ水素を移送する。また、ECU60は、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29を駆動する際、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19の駆動を停止すると共に、コンプレッサ30により第1低圧容器16から第1高圧容器12へ水素を移送する。
これにより、ECU60は、第1低温反応部10と第1高温反応部11による熱増幅を行うときに第2低温反応部20と第2高温反応部21を再生し、第2低温反応部20と第2高温反応部21による熱増幅を行うときに第1低温反応部10と第1高温反応部11を再生することが可能である。
(4)第1実施形態では、ヒートポンプ1は、1個のコンプレッサ30のみを備えている。また、バルブ50は、第1低圧容器16から延びる配管81とコンプレッサ30と第1高圧容器12から延びる配管80とを連通または遮断可能であり、且つ、第2低圧容器26から延びる配管83とコンプレッサ30と第2高圧容器22から延びる配管82とを連通または遮断可能である。
これにより、第1低温反応部10と第1高温反応部11の再生と、第2低温反応部20と第2高温反応部21の再生を1個のコンプレッサ30と1個のバルブ50で行うことが可能になる。したがって、ヒートポンプ1の構成を簡素にすると共に、その製造コストを低減することができる。
(5)第1実施形態では、バルブ50は、第1高圧容器12から延びる配管80とタービン40と第1低圧容器16から延びる配管81とを連通または遮断可能であり、且つ、第2高圧容器22から延びる配管82とタービン40と第2低圧容器26から延びる配管83とを連通または遮断可能である。
これにより、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10と第1高温反応部11との差圧からの動力の取り出しと、第2低温反応部20と第2高温反応部21との差圧からの動力の取り出しを、1個のタービン40と1個のバルブ50で行うことが可能になる。したがって、ヒートポンプ1の構成を簡素にすると共に、製造コストを低減することができる。
(6)第1実施形態では、コンプレッサ30は、タービン40が発生した動力を主動力源または副動力源として駆動する。
これにより、タービン40により取り出した動力をコンプレッサ30の動力源に使用することにより、ヒートポンプ1はエネルギ効率を高めることができる。
(7)第1実施形態では、コンプレッサ30を駆動するモータ31を備える。
これにより、コンプレッサ30の駆動力を高めることが可能である。そのため、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10と第1高温反応部11の再生、及び、第2低温反応部20と第2高温反応部21の再生を確実に行うことができる。
また、コンプレッサ30をモータ31のみで駆動する構成とすれば、タービン40により取り出した動力をコンプレッサ30以外に使用することが可能である。
(8)第1実施形態では、ヒートポンプ1は、第1ヒートパイプ71、及び、第2ヒートパイプ74を備える。
これにより、第1高温反応部11と第1低温反応部10の再生を行う際、第1ヒートパイプ71により第1高温反応部11の加熱、及び、第1低温反応部10の冷却が行われる。そのため、第1高温反応部11が有する高温反応型水素吸蔵合金17からの水素の放出、及び、第1低温反応部10が有する低温反応型水素吸蔵合金13の水素の吸蔵が促進される。したがって、第1ヒートパイプ71は、第1高温反応部11から第1低温反応部10への水素の移送を促進し、これらの再生を促進することが可能である。
また、第1ヒートパイプ71は、高温反応型水素吸蔵合金17の温度を、水素吸蔵反応が可能な温度まで高めることが可能である。
なお、第2ヒートパイプ74も、第1ヒートパイプ71と同様の作用効果を奏する。
(9)第1実施形態では、第1高温反応部11は第1低温反応部10よりも重力方向上側に配置されている。また、第2高温反応部21は第2低温反応部20よりも重力方向上側に配置されている。
これにより、第1ヒートパイプ71は、第1高温反応部11から第1低温反応部10への熱移動を遮断することが可能である。
また、第2ヒートパイプ74も、第1ヒートパイプ71と同様に熱移動の遮断が可能である。
(10)第1実施形態では、第1低温反応部10及び第2低温反応部20は、エンジン2の排ガスから受熱可能である。
これにより、ヒートポンプ1は、エンジン2の排熱を熱増幅してランキンサイクル4に利用することが可能である。
(11)第1実施形態では、第1−第4熱交換器14,18,24,28に用いられる媒体は、溶融塩または水である。
これにより、第1−第4熱交換器14,18,24,28は、エンジン2の異常燃焼などにより媒体の温度が例えば600℃程度になった場合にも、媒体が分解することなく、熱移動を安定して行うことが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図10および図11に示す。第2実施形態では、図10および図11の記載において、ヒートポンプ1が備える第1低温反応部10、第1高温反応部11、第2低温反応部20、第2高温反応部21、コンプレッサ30およびタービン40等の配置が、説明の都合上、上述した第1実施形態のものと異なっている。但し、それらの構成は第1実施形態の構成と同一ある。
また、第2実施形態では、図10および図11の記載において、エンジン2、排気管3及びランキンサイクル4が、説明の都合上、2か所に図示されている。但し、それらの構成は、1個のものである。なお、ECU60は、図示を省略している。
第2実施形態では、ヒートポンプ1は、2個のバルブ501,502を備えている。なお、第2実施形態では、バルブ501,502は、円柱状のバルブ本体のみを図示し、ハウジングの図示を省略している。
図10の状態において、一方のバルブ501(図10の上側のもの)は、ECUの制御により、第1高圧容器12から延びる配管80とタービン40と第1低圧容器16から延びる配管81とを接続している。また、他方のバルブ502(図10の下側のもの)は、第2低圧容器26から延びる配管83とコンプレッサ30と第2高圧容器22から延びる配管82とを接続している。
このとき、ECUの制御により、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19が駆動し、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29は駆動を停止している。また、タービン40の動力によりコンプレッサ30が駆動している。これにより、第1低温反応部10がエンジン2の排熱を受熱し、第1高温反応部11からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第2高温反応部21から第2低温反応部20へ水素が移行し、第2高温反応部21と第2低温反応部20が再生される。
一方、図11の状態において、2個のバルブ501,502は、いずれも図10の状態から軸周りに約180°回転している。このとき、一方のバルブ501(図11の上側のもの)は、第2高圧容器22から延びる配管82とタービン40と第2低圧容器26から延びる配管83とを接続する。また、他方のバルブ502(図11の下側のもの)は、第1低圧容器16から延びる配管81とコンプレッサ30と第1高圧容器12から延びる配管80とを接続している。
このとき、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29が駆動し、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19は駆動を停止している。また、タービン40の動力によりコンプレッサ30が駆動している。これにより、第2低温反応部20がエンジン2の排熱を受熱し、第2高温反応部21からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第1高温反応部11から第1低温反応部10へ水素が移行し、第1高温反応部11と第1低温反応部10が再生される。
なお、第2実施形態においても、第1ヒートパイプ71は、第1低温反応部10側の端部が、第1高温反応部11側の端部よりも重力方向下側に配置されている。そのため、第1ヒートパイプ71は、第1低温反応部10から第1高温反応部11へ伝熱可能であり、第1高温反応部11から第1低温反応部10への熱移動を遮断する。第2ヒートパイプ74も、第1ヒートパイプ71と同様の機能を有する。
第2実施形態は、第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図12に示す。第3実施形態では、図12の記載において、ヒートポンプ1が備える第1低温反応部10、第1高温反応部11、第2低温反応部20及び第2高温反応部21等の配置が、説明の都合上、第1、第2実施形態で参照した図の配置と異なっている。但し、それらの構成は第1、第2実施形態の構成と同一ある。
また、第3実施形態でも、図12の記載において、エンジン2、排気管3及びランキンサイクル4が、説明の都合上、2か所に図示されている。但し、それらの構成は、1個のものである。なお、ECU60は、図示を省略している。
第3実施形態では、ヒートポンプ1は、2個のバルブ503,504と、2個のタービン401,402と、2個のコンプレッサ301,302を備えている。
図12の状態において、一方のバルブ503(図12の上側のもの)は、第1低圧容器16から延びる配管811と第1高圧容器12から延びる配管801とを接続している。それらの配管811,801に一方のタービン401が設置されている。
また、一方のコンプレッサ301は、一方のバルブ503と一方のタービン401が設けられた配管811,801とは異なる配管812,802に設けられている。
他方のバルブ504(図12の下側のもの)は、第2低圧容器26から延びる配管831と第2高圧容器22から延びる配管821とを接続している。それらの配管831,821に他方のタービン40が設置されている。
また、他方のコンプレッサ302は、他方のバルブ504と他方のタービン402が設けられた配管831,821とは異なる配管832,822に設けられている。
図12の状態では、一方のバルブ503が、第1低圧容器16から延びる配管811と第1高圧容器12から延びる配管801とを連通している。そのため、一方のタービン401が駆動し、動力を発生している。また、一方のコンプレッサ301は、駆動を停止すると共に、そのコンプレッサ301が設けられた配管812,802の水素の流通を遮断している。第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15、19は駆動している。
このとき、他方のバルブ504は、第2低圧容器26から延びる配管831と第2高圧容器22から延びる配管821との水素の流通を遮断している。そのため、他方のタービン402は駆動を停止している。また、他方のコンプレッサ302は、一方のタービン401から供給される動力を主動力源または副動力源として駆動し、第2高温反応部21から第2低温反応部20へ水素を移行している。第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29は駆動を停止している。
これにより、第1低温反応部10がエンジン2の排熱を受熱し、第1高温反応部11からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第2低温反応部20と第2高温反応部21が再生される。
図12の状態から一定時間が経過すると、一方のバルブ503が配管801,811の水素の流通を遮断すると共に他方のバルブ504が配管821,831に水素を流通させる。このため、他方のタービン402の動力により一方のコンプレッサ301が駆動すると共に、他方のコンプレッサ302が駆動を停止する。さらに、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15、19が停止し、第3熱交換器24と第4熱交換器28のポンプ25,29が駆動する。これにより、第2低温反応部20がエンジン2の排熱を受熱し、第2高温反応部21からランキンサイクル4へ熱供給が行われる。これと同時に、第1低温反応部10と第1高温反応部11が再生される。
第3実施形態は、第1、第2実施形態と同一の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図13に示す。第4実施形態のヒートポンプ1は、第3実施形態の構成に対し、第1冷却手段91、第1加熱手段92、第2冷却手段93、および第2加熱手段94を備えている。第4実施形態の第1冷却手段91、第1加熱手段92、第2冷却手段93、および第2加熱手段94は、特許請求の範囲に記載の「水素移送手段」の一例に相当する。
なお、第4実施形態のヒートポンプ1は、ヒートパイプを備えていない。但し、第4実施形態の構成に対し、上述した第1〜第3実施形態で説明したヒートパイプを追加してもよい。
第1冷却手段91、第1加熱手段92、第2冷却手段93、および第2加熱手段94は、いずれも熱交換器によって構成されている。
第1冷却手段91は、第1熱交換器14から分岐した配管911と切替弁912,913により構成されている。第1冷却手段91は、第1低温反応部10と第1高温反応部11を再生する際、エンジン2の冷却水により、第1低温反応部10が有する低温反応型水素吸蔵合金13を冷却する。
第1加熱手段92は、第2熱交換器18から分岐した配管921と切替弁922,923により構成されている。第1加熱手段92は、第1低温反応部10と第1高温反応部11を再生する際、エンジン2の排熱により、第1高温反応部11が有する高温反応型水素吸蔵合金17を加熱する。
第2冷却手段93は、第3熱交換器24から分岐した配管931と切替弁932,933により構成されている。第2冷却手段93は、第2低温反応部20と第2高温反応部21を再生する際、エンジン2の冷却水により、第2低温反応部20が有する低温反応型水素吸蔵合金23を冷却する。
第2加熱手段94は、第4熱交換器28から分岐した配管941と切替弁942,943により構成されている。第2加熱手段94は、第2低温反応部20と第2高温反応部21を再生する際、エンジン2の排熱により、第2高温反応部21が有する高温反応型水素吸蔵合金27を加熱する。
第4実施形態は、次の作用効果を奏する。
(1)第4実施形態のヒートポンプ1は、水素移送手段として第1冷却手段91と第2冷却手段93を備えている。第1冷却手段91は、第1低圧容器16から第1高圧容器12へ水素を送る際、第1高圧容器12に収容された低温反応型水素吸蔵合金13を冷却する。
これにより、第1冷却手段91は、第1低温反応部10が有する低温反応型水素吸蔵合金13の水素の吸蔵を促進することが可能である。したがって、第1冷却手段91は、その低温反応型水素吸蔵合金13の再生を促進することが可能である。
また、第2冷却手段93は、第2低圧容器26から第2高圧容器22へ水素を送る際、第2高圧容器22に収容された低温反応型水素吸蔵合金23を冷却する。
第2冷却手段93も、第1冷却手段91と同様の作用効果を奏する。
(2)第4実施形態では、第1冷却手段91と第2冷却手段93が、エンジン2の冷却水により低温反応型水素吸蔵合金13、23を冷却する。
これにより、エンジン2が元々備えている冷却水により第1冷却手段91と第2冷却手段93を構成することにより、ヒートポンプ1の構成を簡素にすることができる。
なお、第1冷却手段91と第2冷却手段93を、空冷式により構成してもよい。
(3)第4実施形態のヒートポンプ1は、水素移送手段として第1加熱手段92と第2加熱手段94を備えている。第1加熱手段92は、第1低圧容器16から第1高圧容器12へ水素を送る際、第1低圧容器16に収容された高温反応型水素吸蔵合金17を加熱する。
これにより、第1加熱手段92は、第1高温反応部11が有する高温反応型水素吸蔵合金17の水素の放出を促進することが可能である。したがって、第1加熱手段92は、その高温反応型水素吸蔵合金17の再生を促進することが可能である。
また、第2加熱手段94は、第2低圧容器26から第2高圧容器22へ水素を送る際、第2低圧容器26に収容された高温反応型水素吸蔵合金27を加熱する。
第2加熱手段94も、第1加熱手段92と同様の作用効果を奏する。
(4)第4実施形態では、第1加熱手段92と第2加熱手段94が、エンジン2の排熱により第1高温反応部11及び第2高温反応部21を加熱する。
これにより、ヒートポンプ1の構成を簡素にするとともに、エンジン2の排熱を有効に利用することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図14に示す。第5実施形態のヒートポンプ1は、第1−第4実施形態の構成に対し、第2低温反応部と第2高温反応部を備えていない。
バルブ503は、第1低温反応部10から延びる配管801と第1高温反応部11から延びる配管811とを連通または遮断可能である。コンプレッサ301は、バルブ503とタービン401が設けられた配管801,811とは異なる配管802,812に設けられている。
図14の状態で、ヒートポンプ1は、一定時間、バルブ503により第1低温反応部10から延びる配管801と第1高温反応部11から延びる配管811とを連通し、タービン401を回転させる。このとき、コンプレッサ301は、そのコンプレッサ301が設けられた配管802,812の水素の流通を遮断している。また、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15は駆動している。
これにより、第1低温反応部10がエンジン2の排熱を受熱し、第1高温反応部11からランキンサイクル4へ熱供給する。タービン40が発生する動力は、例えばエンジン2の動力の一部として利用される。なお、タービン40が発生する動力を電気エネルギ等に変換してもよい。
一定時間経過後、第1高温反応部11が有する第1高温反応型水素吸蔵合金17の水素吸着発熱反応が終了すると、コンプレッサ301が駆動し、第1低温反応部10と第1高温反応部11とを再生する。このとき、ヒートパイプ71は、第1低温反応部10の発熱を第1高温反応部11へ熱移動する。その際、第1熱交換器14と第2熱交換器18のポンプ15,19は停止している。
第5実施形態では、上述した第1−第4実施形態と同様に、動力発生手段としてのタービン401が、第1高圧容器12から第1低圧容器16へ流れる水素の圧力により動力を発生する。
これにより、ヒートポンプ1は、第1低温反応部10と第1高温反応部11との差圧により回転するタービン401から動力を取り出すことにより、エネルギ効率を高めることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、第1、第2低温反応部10,20及び第1、第2高温反応部11,21が水素吸蔵合金13,17,23,27を有するものとした。これに対し、他の実施形態では、第1、第2低温反応部10,20及び第1、第2高温反応部11,21は、水素吸蔵合金に代えて、「炭素原子を含む物質を吸蔵するとともに発熱し、炭素原子を含む物質を放出するとともに吸熱する性質を有する炭素吸蔵材」を有するものとしてもよい。この場合、第1、第2低温反応部10,20は、低温反応型の炭素吸蔵材を有し、第1、第2高温反応部11,21は、高温反応型の炭素吸蔵材を有するものとなる。
なお、炭素吸蔵材として、カーボンまたはゼオライトなどが例示される。また、炭素原子を含む物質として、炭化水素(HC)などが例示される。
(2)上述した実施形態では、ヒートポンプ1が適用される熱機関をエンジン2として説明した。これに対し、他の実施形態では、熱機関は、例えば原子力機関、廃棄物焼却炉など熱を排出する種々の装置とすることが可能である。
このように本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10・・・第1低温反応部
11・・・第1高温反応部
13・・・第1低温反応型水素吸蔵合金
17・・・第1高温反応型水素吸蔵合金
30,301,302・・・コンプレッサ(水素移送手段)
40,401,402・・・タービン(動力発生手段)
91・・・第1冷却手段(水素移送手段)
92・・・第1加熱手段(水素移送手段)
93・・・第2冷却手段(水素移送手段)
94・・・第2加熱手段(水素移送手段)

Claims (14)

  1. 熱機関(2)から排出される熱を増幅しランキンサイクル(4)に熱供給するヒートポンプにおいて、
    前記熱機関の熱により水素を放出可能な第1低温反応型水素吸蔵合金(13)、及び、前記第1低温反応型水素吸蔵合金を収容する第1高圧容器(12)を有し、前記熱機関から受熱可能に設けられる第1低温反応部(10)と、
    前記第1低温反応型水素吸蔵合金から放出された水素を吸蔵することにより発熱可能な第1高温反応型水素吸蔵合金(17)、及び、前記第1高圧容器よりも低圧状態で前記第1高温反応型水素吸蔵合金を収容する第1低圧容器(16)を有し、前記ランキンサイクルに熱供給可能な第1高温反応部(11)と、
    前記第1低圧容器から前記第1高圧容器へ水素を送ることの可能な水素移送手段(30,301,302,91,92,93,94)と、
    前記第1高圧容器から前記第1低圧容器へ流れる水素の圧力により動力を発生する動力発生手段(40,401,402)と、
    前記熱機関の熱により水素を放出可能な第2低温反応型水素吸蔵合金(23)、及び、前記第2低温反応型水素吸蔵合金を収容する第2高圧容器(22)を有し、前記熱機関から受熱可能に設けられる第2低温反応部(20)と、
    前記第2低温反応型水素吸蔵合金から放出された水素を吸蔵することにより発熱可能な第2高温反応型水素吸蔵合金(27)、及び、前記第2高圧容器よりも低圧状態で前記第2高温反応型水素吸蔵合金を収容する第2低圧容器(26)を有し、前記ランキンサイクルに熱供給可能な第2高温反応部(21)と、
    前記熱機関から排出される熱を前記第1低温反応部へ伝熱する第1熱交換器(14)と、
    前記第1高温反応部の発熱を前記ランキンサイクルに伝熱する第2熱交換器(18)と、
    前記熱機関から排出される熱を前記第2低温反応部へ伝熱する第3熱交換器(24)と、
    前記第2高温反応部の発熱を前記ランキンサイクルに伝熱する第4熱交換器(29)と、
    前記第1から第4熱交換器及び前記水素移送手段を駆動制御する制御手段(60)と、を備え
    前記水素移送手段は、前記第1低圧容器から前記第1高圧容器への水素の移送、及び、前記第2低圧容器から前記第2高圧容器への水素の移送が可能であり、
    前記動力発生手段は、前記第1高圧容器から前記第1低圧容器へ流れる水素の圧力、及び、前記第2高圧容器から前記第2低圧容器へ流れる水素の圧力により動力を発生可能であり、
    前記制御手段は、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器を駆動する際、前記第3熱交換器及び前記第4熱交換器の駆動を停止すると共に、前記水素移送手段により前記第2低圧容器から前記第2高圧容器へ水素を移送し、
    前記第3熱交換器及び前記第4熱交換器を駆動する際、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の駆動を停止すると共に、前記水素移送手段により前記第1低圧容器から前記第1高圧容器へ水素を移送することを特徴とするヒートポンプ。
  2. 前記第1低温反応部から前記第1高温反応部へ伝熱する第1ヒートパイプ(71)と、
    前記第2低温反応部から前記第2高温反応部へ伝熱する第2ヒートパイプ(74)と、を備えることを特徴とする請求項に記載のヒートポンプ。
  3. 前記第1ヒートパイプは、前記第1高温反応部と前記第1低温反応部とを接続する第1管体(72)、及び、前記第1管体の内側に充填され蒸発及び凝縮可能な作動液(73)を有し、
    前記第2ヒートパイプは、前記第2高温反応部と前記第2低温反応部とを接続する第2管体(75)、及び、前記第2管体の内側に充填され蒸発及び凝縮可能な作動液(76)を有し、
    前記第1高温反応部は前記第1低温反応部よりも重力方向上側に配置され、
    前記第2高温反応部は前記第2低温反応部よりも重力方向上側に配置されていることを特徴とする請求項に記載のヒートポンプ。
  4. 前記第1低圧容器から延びる配管(81)と前記第1高圧容器から延びる配管(80)と前記水素移送手段とを連通または遮断可能であり、且つ、前記第2低圧容器から延びる配管(83)と前記第2高圧容器から延びる配管(82)と前記水素移送手段とを連通または遮断可能な流路切替手段(50)と、をさらに備え、
    前記水素移送手段は、1個のコンプレッサ(30)であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  5. 前記流路切替手段は、
    前記第1高圧容器から延びる配管と前記第1低圧容器から延びる配管と前記動力発生手段とを連通または遮断可能であり、且つ、前記第2高圧容器から延びる配管と前記第2低圧容器から延びる配管と前記動力発生手段とを連通または遮断可能であることを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプ。
  6. 前記コンプレッサは、前記動力発生手段が発生した動力を動力源として駆動することを特徴とする請求項4または5に記載のヒートポンプ。
  7. 前記コンプレッサを駆動するモータ(31)を備えることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  8. 前記水素移送手段は、
    前記第1低温反応型水素吸蔵合金を冷却可能な第1冷却手段(91)と、
    前記第2低温反応型水素吸蔵合金を冷却可能な第2冷却手段(93)と、を有することを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  9. 前記熱機関はエンジンであり、
    前記第1冷却手段及び前記第2冷却手段は、前記エンジンの冷却水により前記第1低温反応型水素吸蔵合金または前記第2低温反応型水素吸蔵合金を冷却することを特徴とする請求項に記載のヒートポンプ。
  10. 前記水素移送手段は、
    前記第1高温反応型水素吸蔵合金を加熱可能な第1加熱手段(92)と、
    前記第2高温反応型水素吸蔵合金を加熱可能な第2加熱手段(94)と、を有することを特徴とする請求項から3、8、9のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  11. 前記熱機関はエンジンであり、
    前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段は、前記エンジンから排出された排ガスにより前記第1高温反応型水素吸蔵合金または前記第2高温反応型水素吸蔵合金を加熱することを特徴とする請求項10に記載のヒートポンプ。
  12. 前記熱機関はエンジンであり、
    前記第1低温反応部及び前記第2低温反応部は、前記エンジンの排ガスから受熱可能であることを特徴とする請求項から11のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  13. 前記第1から第4熱交換器に用いられる媒体は、溶融塩または水であることを特徴とする請求項から12のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
  14. 前記第1低温反応型水素吸蔵合金または前記第1高温反応型水素吸蔵合金に代えて、炭素原子を含む物質を吸蔵するとともに発熱し、炭素原子を含む物質を放出するとともに吸熱する性質を有する炭素吸蔵材とすることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のヒートポンプ。
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