JP2002005539A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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JP2002005539A
JP2002005539A JP2000188019A JP2000188019A JP2002005539A JP 2002005539 A JP2002005539 A JP 2002005539A JP 2000188019 A JP2000188019 A JP 2000188019A JP 2000188019 A JP2000188019 A JP 2000188019A JP 2002005539 A JP2002005539 A JP 2002005539A
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Japan
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hydrogen
carbon
heat
alloy
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JP2000188019A
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English (en)
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Yasuaki Osumi
泰章 大角
Toshiyuki Tsuboi
利行 坪井
Fumiaki Kataoka
文昭 片岡
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】高効率で、発熱又は吸熱のみが可能で、軽量に
構成可能なヒートポンプ装置を提供すること。 【解決手段】 炭素系水素吸蔵材料102を収容した容
器101と、水素吸蔵合金104を収容した容器103
は、導管105、105及びバルブ106を介して連結
されており、炭素系水素吸蔵材料102と水素吸蔵合金
104の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素の吸
蔵を行うことにより、水素吸蔵合金104を発熱又は吸
熱させる。このとき、炭素系水素吸蔵材料102では、
発熱や吸熱が殆ど生じないため、発熱又は吸熱の一方の
みが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金を用
いて発熱、吸熱を行うヒートポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、空調装置や冷凍機等の熱交換
システムとして、水素吸蔵合金の発熱、吸熱を利用した
ヒートポンプ装置が研究され、開発されている。水素吸
蔵合金を利用したヒートポンプ装置は、LiBrを冷媒
とする水の吸収剤を用いた吸収式冷凍機のように水の凝
固点である273度K以下および沸点である373度K
以上での利用が困難である等の問題が無く又、アンモニ
アを冷媒とする水の吸収剤を用いた吸収式ヒートポンプ
装置のようにアンモニアが腐食性を有し作動圧が高く
(最大で15kg/cm)又有毒ガスである等の問題
が無いため注目されている。
【0003】図6は、前記従来のヒートポンプ装置の概
略構成図である。図6において従来のヒートポンプ装置
は、水素吸蔵合金602が収容された容器601と、水
素吸蔵合金604が収容された容器603とを、水素ガ
スが通過する導管605、水素ガスを通過させ又は阻止
するように制御するためのバルブ606、水素ガスが通
過する導管605を介して連結した構成となっている。
尚、水素吸蔵合金602と水素吸蔵合金604は、平衡
水素解離圧が相互に相異する水素吸蔵合金である。
【0004】昇温サイクルでは、低温の熱で水素吸蔵合
金604を加熱すると、水素吸蔵合金604は吸熱反応
を起こして水素を放出する。前記水素は導管605、開
状態のバルブ606及び導管605を介して、水素吸蔵
合金602に吸蔵される。このとき、水素吸蔵合金60
2は発熱反応により高温の熱を放出する。即ち、水素吸
蔵合金604から水素吸蔵合金602への水素吸蔵によ
って、低温の熱を高温の熱として取り出すことができ
る。
【0005】一方、冷房サイクルでは、水素吸蔵合金6
02を加熱すると、水素吸蔵合金602は吸熱反応を起
こして水素を放出する。前記水素は、導管605、開状
態のバルブ606及び導管605を介して、水素吸蔵合
金604に吸収されて反応熱が発生するが、この熱は外
部に放出される。水素吸蔵合金602の加熱を止めて外
気温まで冷却すると、両水素吸蔵合金602、604が
外気温と同一の温度となるため、水素が水素吸蔵合金6
04から水素吸蔵合金602へと逆方向に放出される。
このとき、水素吸蔵合金604は吸熱反応により水素を
放出するため冷熱が得られる。以上のようにして高熱や
冷熱を得ることができるため、ヒートポンプ装置を利用
して空調機や冷凍機等を実現することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のヒートポン
プ装置においては、2種類の水素吸蔵合金を組み合わせ
て使用しているため、発熱と吸熱のいずれの場合にも水
素吸蔵合金の加熱が必要であり又、2種類の水素吸蔵合
金と水素との反応によって必ず大きい熱量を伴った発熱
と吸熱が同時に進行することになり、発熱のみ、あるい
は吸熱のみを必要とする場合には、効率が悪いという問
題があった。例えば、水素の吸蔵・放出の反応熱が等し
い2種類の水素吸蔵合金を使用した場合、昇温サイクル
の効率は、暖房出力/熱源入力=1/2となり、極めて
効率が悪いという問題があった。また、冷熱が必要な場
合にも、放出される発熱量が多くなる等の問題があっ
た。さらに、水素吸蔵合金は重量が大きいため、車両等
に利用する上で大きな制約が生じ又、持ち運び等に不便
であるという問題があった。
【0007】ところで、水素吸蔵合金における水素吸蔵
は化学結合(共有結合や金属性結合)によって行われる
が、カーボンナノチューブ等の炭素系水素吸蔵材料にお
いては、水素吸蔵は物理吸着(ファン・デル・ワールス
の相互作用による一時的な捕捉)によって行われるた
め、水素吸蔵時における発熱量や水素放出時の吸熱量が
少ない。
【0008】本発明は、前記問題点に鑑みると共に炭素
系水素吸蔵材料の前述したような性質に着目して成され
たもので、高効率で、発熱又は吸熱のみが可能で、軽量
に構成可能なヒートポンプ装置を提供することを課題と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、水素が
通過する通路を介して連結された第1、第2の容器と、
前記第1の容器内に収容された炭素系水素吸蔵材料と、
前記第2の容器内に収容された水素吸蔵合金とを備え、
前記通路を介して、前記炭素系水素吸蔵材料と前記水素
吸蔵合金の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素の
吸蔵を行うことにより、前記水素吸蔵合金を発熱又は吸
熱させるようにしたことを特徴とするヒートポンプ装置
が提供される。通路を介して、炭素系水素吸蔵材料と水
素吸蔵合金の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素
の吸蔵を行うことにより、前記水素吸蔵合金を発熱又は
吸熱させる。
【0010】また、本発明によれば、第1の炭素系水素
吸蔵材料を収容した第1の容器と第1の水素吸蔵合金を
収容した第2の容器とを、水素が通過する第1の通路を
介して連結し、前記第1の通路を介して、前記第1の炭
素系水素吸蔵材料と前記第1の水素吸蔵合金の一方で水
素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵を行うことによ
り前記第1の水素吸蔵合金を発熱又は吸熱させる第1の
ヒートポンプと、前記第1のヒートポンプに並設され、
第2の炭素系水素吸蔵材料を収容した第3の容器と第2
の水素吸蔵合金を収容した第4の容器とを、水素が通過
する第2の通路を介して連結し、前記第2の通路を介し
て、前記第2の炭素系水素吸蔵材料と前記第2の水素吸
蔵合金の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素の吸
蔵を行うことにより前記第2の水素吸蔵合金を発熱又は
吸熱させる第2のヒートポンプとを備え、前記第1の水
素吸蔵合金と前記第2の水素吸蔵合金の発熱と吸熱を、
交互に逆に行うようにしたことを特徴とするヒートポン
プ装置が提供される。第1のヒートポンプにおける第1
の水素吸蔵合金の発熱及び吸熱と、第2のヒートポンプ
における第2の水素吸蔵合金の発熱及び吸熱とを、交互
に逆に行うようにする。
【0011】また、本発明によれば、炭素系水素吸蔵材
料を収容した第1の容器と、水素吸蔵合金を収容した複
数の第2の容器とを備え、前記複数の第2の容器は、各
々、水素が通過する異なる通路及びバルブを介して前記
第1の容器に連結されて成り、バルブが開かれた通路に
連結された前記第2の容器に収容された水素吸蔵合金と
前記炭素系水素吸蔵材料の一方で水素の放出を行うと共
に他方で水素の吸蔵を行うことにより、該水素吸蔵合金
を発熱又は吸熱させるようにしたことを特徴とするヒー
トポンプ装置が提供される。バルブが開かれた通路に連
結された第2の容器内の水素吸蔵合金と炭素系水素吸蔵
材料の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵
を行うことにより、該水素吸蔵合金を発熱又は吸熱させ
る。
【0012】尚、前記水素吸蔵合金として、例えば、ラ
ンタン−ニッケル系多元合金、ミッシュメタル−ニッケ
ル系多元合金、チタン−鉄系多元合金、チタン−マンガ
ン系多元合金、チタン−クロム系多元合金、ジルコニウ
ム−鉄系多元合金、バナジウム系多元合金又はマグネシ
ウム−ニッケル系多元合金を使用してもよい。また、前
記炭素系水素吸蔵材料として、例えば、黒鉛層間化合
物、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノファ
イバ、フラーレン、カーボンナノホーン又はナノパーテ
ィクルを使用してもよい。また、前記炭素系水素吸蔵材
料を収容した容器及び前記水素吸蔵合金を収容した容器
のうち、少なくとも一つは、前記通路に対して着脱自在
に形成されたカートリッジによって構成してもよい。ま
た、前記通路には、水素の通過量を制御するためのバル
ブを設けるようにしても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ヒートポンプ装置の概略図である。図1において、ヒー
トポンプ装置は、炭素系水素吸蔵材料102が収容され
た容器101と、水素吸蔵合金104が収容された容器
103とを、水素ガスが通過する通路としての導管10
5、水素ガスの通過量を制御するためのバルブ106お
よび水素ガスが通過する通路としての導管105を介し
て連結した構成となっている。容器101は導管105
に対して着脱自在に連結されており又、容器103も導
管105に対して着脱自在に連結されている。容器10
1及び容器103は、各導管105から離脱した状態で
は、外部との通気が遮蔽されて密閉構造となるカートリ
ッジで構成されており、炭素系水素吸蔵材料102を収
容した状態の容器101及び水素吸蔵合金104を収容
した状態の容器103の少なくとも一方を、容易に移動
あるいは交換することが可能なように構成されている。
【0014】2種類の水素吸蔵合金を用いた従来のヒー
トポンプ装置においては、一般に、平衡水素圧の低い低
圧水素吸蔵合金と平衡水素圧の高い高圧水素吸蔵合金と
を組み合わせて用いるが、本実施の形態においては、低
圧水素吸蔵合金(水素吸蔵合金104)としてLaNi
を使用し、高圧水素吸蔵合金の代わりに炭素系水素吸
蔵材料102を使用している。炭素系水素吸蔵材料10
2として、例えば、黒鉛層間化合物、活性炭、カーボン
ナノチューブ、カーボンナノファイバ、フラーレン、カ
ーボンナノホーン又はナノパーティクルが使用できる。
炭素系水素吸蔵材料にいおては、水素吸蔵は物理吸着
(ファン・デル・ワールスの相互作用による一時的な捕
捉)によって行われるため水素吸蔵時の発熱量や水素放
出時の吸熱量が少なく又、吸着した水素分子は、吸着エ
ネルギに等しいエネルギを与えることにより炭素系水素
吸蔵材料から容易に離脱するという性質を有している。
【0015】図4に、炭素系水素吸蔵材料と水素吸蔵合
金の性質を比較して示すように、炭素系水素吸蔵材料に
おいて、水素吸着・水素放出に必要な熱量は4〜20k
J/molで、水素吸蔵合金(20〜100kJ/mo
l)よりも低い。特に、カーボンナノチューブは、水素
吸着に必要な熱が19.6kJ/molであり、黒鉛
(4kJ/mol)や活性炭(4〜12kJ/mol)
に比べて水素の安定度が大きく、常温付近でかなりの量
の水素(5〜10wt%)が安定に吸着される。
【0016】また、図5に、炭素系材料と金属材料の密
度を比較して示すように、炭素系水素吸蔵材料の密度
は、水素吸蔵合金に比べて小さく、軽量化することが可
能である。特に、カーボンナノチューブは、軽いのみな
らず、中空であるため、単位質量及び単位体積当たり多
量の水素を貯蔵することが可能である。例えば、本願出
願人が出願した特願平11−210421号に記載した
方法(アーク放電法により吸蔵補助材料として白金族金
属、白金族の酸化物または白金族の合金を触媒としてカ
ーボンナノチューブを製造する方法)によって製造した
カーボンナノチューブは、室温において15wt%の水
素を圧力12MPa下で貯蔵できる性能を有している。
【0017】また、水素吸蔵合金104としては、La
Niのみならず、例えば、ランタン−ニッケル系多元
合金、ミッシュメタル−ニッケル系多元合金、チタン−
鉄系多元合金、チタン−マンガン系多元合金、チタン−
クロム系多元合金、ジルコニウム−鉄系多元合金、バナ
ジウム系多元合金又はマグネシウム−ニッケル系多元合
金が使用できる。
【0018】上記のように構成されたヒートポンプ装置
の動作を以下に説明する。先ず、水素吸蔵合金104を
熱源として機能させる例を説明する。尚、アルミ合金製
の容器103内に水素吸蔵合金104として1kgのL
aNiを収容し、容器101内には炭素系水素吸蔵材
料102として約50gのカーボンナノチューブを収容
し、初期状態として、炭素系水素吸蔵材料102には所
定圧力(例えば、室温で3MPa)で水素を吸蔵させて
おくものとする。この状態で、バルブ106を開くと、
圧力により、炭素系水素吸蔵材料102から水素が放出
されて、導管105、バルブ106及び導管105を介
して、水素吸蔵合金104に水素が供給される。これに
より、発熱源として機能する水素吸蔵合金104は、水
素を吸蔵して約300kJ/kgの熱を発する。このと
き、炭素系水素吸蔵材料102は水素を放出するにも拘
わらず、殆ど冷熱を発しない。
【0019】再生には、水素吸蔵合金102(水素吸蔵
合金が水素を吸蔵した状態にあるため水素吸蔵合金水素
化物となっている。即ち、本例では、LaNiが水素
を吸蔵した状態にあるため、LaNiの水素化物とな
っている)を100度Cで加熱することによって水素を
放出させる。水素吸蔵合金102から放出された水素
は、導管105、バルブ106及び導管105を介して
炭素系水素吸蔵材料102に吸蔵される。このとき、炭
素系水素吸蔵材料102は水素を吸蔵するにも拘わら
ず、殆ど発熱しない。したがって、仮に、炭素系水素吸
蔵材料102の冷却が必要とされる場合でも、室内のフ
ァンによる冷却で足りる。その後、バルブ106を閉じ
ることによって、初期状態に戻る。以後、上記動作を繰
り返すことにより、水素吸蔵合金104を熱源として利
用することが可能になる。
【0020】以上述べたように、本第1の実施の形態で
は、水素ガスが通過する通路(導管105、105、バ
ルブ106)を介して連結された第1、第2の容器10
1、103と、第1の容器101内に収容された炭素系
水素吸蔵材料102と、第2の容器104内に収容され
た水素吸蔵合金とを備えると共に、炭素系水素吸蔵材料
102と水素吸蔵合金104の少なくとも一方に水素を
吸蔵して成り、前記通路を介して、炭素系水素吸蔵材料
102と水素吸蔵合金104の一方で水素の放出を行う
と共に他方で水素の吸蔵を行うことにより、前記水素吸
蔵合金を発熱又は吸熱させるようにしたことを特徴とし
ている。このように、物理吸着を行う炭素系水素吸蔵材
料102を使用しているので、水素吸蔵時における発熱
量や水素放出時の吸熱量が水素吸蔵合金に比べて極めて
少ない。したがって、例えば、昇温サイクルの熱効率を
0.5〜1.0と高効率化することが可能になると共
に、発熱又は吸熱のみが可能になる。また。ヒートポン
プ装置を軽量化することが可能になる。
【0021】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。本第2の実施の形態の全体構成は図1と同じ
であるため、図1を参照しながら説明する。先ず、水素
吸蔵合金104を熱源として機能させる例(発熱サイク
ル)を説明する。尚、容器103内に水素吸蔵合金10
4として約1kgのLaNiを収容し、容器101内
には炭素系水素吸蔵材料102として約50gのカーボ
ンナノチューブを収容し、初期状態として、炭素系水素
吸蔵材料102には1MPaで水素を吸蔵させておくも
のとする。この状態で、バルブ106を開くと、炭素系
水素吸蔵材料102から水素が放出されて、導管10
5、バルブ106及び導管105を介して、水素吸蔵合
金104に水素が供給される。これにより、発熱源とし
て機能する水素吸蔵合金104は水素を吸蔵して発熱
(例えば、約300kJ/kgの熱)を行う。バルブ1
06を開く量を調整することによって発熱量を変化させ
ることも可能である。このとき、炭素系水素吸蔵材料1
02は水素を放出するにも拘わらず、殆ど冷熱を発しな
い。
【0022】次に、水素吸蔵合金104を冷熱源として
機能させる例(吸熱サイクル)を説明する。先ず、容器
103内に水素を吸蔵させた水素吸蔵合金104(水素
吸蔵合金が水素を吸蔵して水素吸蔵合金水素化物になっ
た状態にある。)を収容し、容器101内には真空排気
した炭素系水素吸蔵材料102を収容する。この状態
で、圧縮機(図示せず)を用いて、強制的に水素吸蔵合
金104から水素を離脱させ、導管105、バルブ10
6及び導管105を介して、水素を炭素系水素吸蔵材料
102に吸蔵させる。これにより、水素吸蔵合金104
は吸熱動作を行い、冷熱(例えば、−300kJ/k
g)が得られる。このとき、炭素系水素吸蔵材料102
は水素を吸蔵するにも拘わらず、殆ど発熱を行わない。
【0023】以上述べたように、本第2の実施の形態で
は、水素ガスが通過する通路(導管105、105、バ
ルブ106)を介して連結された第1、第2の容器10
1、103と、第1の容器101内に収容された炭素系
水素吸蔵材料102と、第2の容器104内に収容され
た水素吸蔵合金とを備えると共に、炭素系水素吸蔵材料
102と水素吸蔵合金104の少なくとも一方に水素を
吸蔵して成り、前記通路を介して、圧力変化により、炭
素系水素吸蔵材料102と水素吸蔵合金104の一方で
水素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵を行うことに
より、前記水素吸蔵合金を発熱又は吸熱させるようにし
たことを特徴としている。したがって、高効率で、発熱
又は吸熱のみが可能で、軽量に構成可能なヒートポンプ
装置を提供することが可能になる。また、発熱又は吸熱
の連続運転が可能になる。
【0024】図2は、本発明の第3の実施の形態に係る
ヒートポンプ装置の概略図で、発熱又は吸熱を連続的に
行わせるようにした例である。本第3の実施の形態で
は、ヒートポンプ装置は、近接して併設された1対のヒ
ートポンプ200A、200Bを備えている。各ヒート
ポンプ200A、200Bの構成は前記第2の実施の形
態のものと同様の構成である。
【0025】即ち、第1のヒートポンプ200Aは、炭
素系水素吸蔵材料202が収容された容器201と、水
素吸蔵合金204が収容された容器203とを、水素ガ
スが通過する通路としての導管205、水素ガスを通過
させ又は阻止するように制御するためのバルブ206お
よび水素ガスが通過する通路としての導管205を介し
て連結した構成となっている。また、容器201はカー
トリッジによって構成され、導管105に対して着脱自
在に連結されており又、容器203もカートリッジによ
って構成され、導管105に対して着脱自在に連結され
ている。容器201及び容器203は、各導管105か
ら取り外した状態では、外部との通気が遮蔽されるよう
な密閉構造となっており、炭素系水素吸蔵材料202を
収容した状態の容器201及び水素吸蔵合金204を収
容した状態の容器203の少なくとも一方を、容易に移
動あるいは交換することが可能なように構成されてい
る。
【0026】また、第2のヒートポンプ200Bは、炭
素系水素吸蔵材料208が収容された容器207と、水
素吸蔵合金210が収容された容器209とを、水素ガ
スが通過する通路としての導管211、水素ガスを通過
させ又は阻止するように制御するためのバルブ212お
よび水素ガスが通過する通路としての導管211を介し
て連結した構成となっている。また、容器207はカー
トリッジによって構成され、導管211に対して着脱自
在に連結されており又、容器209もカートリッジによ
って構成され、導管211に対して着脱自在に連結され
ている。容器207及び容器209は、各導管211か
ら取り外した状態では、外部との通気が遮蔽されるよう
な密閉構造となっており、炭素系水素吸蔵材料208を
収容した状態の容器207及び水素吸蔵合金210を収
容した状態の容器209の少なくとも一方を、容易に移
動あるいは交換することが可能なように構成されてい
る。
【0027】以上のように構成されたヒートポンプ装置
において、初期状態として、炭素系水素吸蔵材料202
には所定圧力(例えば、1MPa)で水素が吸蔵されて
おり、水素吸蔵合金204には水素が吸蔵されていない
状態にある(このとき、バルブ206は閉状態にあ
る。)。また、容器209内に収容された水素吸蔵合金
210には水素が吸蔵されており(水素吸蔵合金が水素
を吸蔵して水素吸蔵合金水素化物になった状態にあ
る。)、容器207内に収容された炭素系水素吸蔵材料
208は真空排気された状態にある。第1のサイクルで
は、この状態から、ヒートポンプ200Aに発熱サイク
ルの動作を行わせる(水素吸蔵合金204を発熱させ
る。)と共に、同時に、ヒートポンプ200Bに吸熱サ
イクルの動作を行わせる(水素吸蔵合金210を吸熱さ
せる。)。即ち、前記初期状態から、バルブ206を開
くと、炭素系水素吸蔵材料202から水素が放出され
て、導管205、バルブ206及び導管205を介し
て、水素吸蔵合金204に水素が供給される。これによ
り、水素吸蔵合金204は水素を吸蔵して発熱を行う。
バルブ206を開く量を調整することによって発熱量を
変化させることも可能である。このとき、炭素系水素吸
蔵材料202は水素を放出するにも拘わらず、殆ど冷熱
を発しない。
【0028】一方、同時に、圧縮機(図示せず)を用い
て、強制的に水素吸蔵合金210から水素を離脱させ、
導管211、バルブ212及び導管211を介して、水
素を炭素系水素吸蔵材料208に吸蔵させ、その後、バ
ルブ212を閉じる。これにより、水素吸蔵合金210
は吸熱動作を行い、冷熱が得られる。このとき、炭素系
水素吸蔵材料208は水素を吸蔵するにも拘わらず、殆
ど発熱を行わない。
【0029】次の第2のサイクルでは、この状態から、
ヒートポンプ200Aに吸熱サイクルの動作を行わせる
と共に、同時に、ヒートポンプ200Bに発熱サイクル
の動作を行わせる。即ち、圧縮機(図示せず)を用い
て、強制的に水素吸蔵合金204から水素を離脱させ、
導管205、バルブ206及び導管205を介して、水
素を炭素系水素吸蔵材料202に吸蔵させる。これによ
り、水素吸蔵合金204は吸熱動作を行い、冷熱が得ら
れる。このとき、炭素系水素吸蔵材料202は水素を吸
蔵するにも拘わらず、殆ど発熱を行わない。
【0030】同時に、バルブ212を開くと、炭素系水
素吸蔵材料208から水素が放出されて、導管211、
バルブ212及び導管211を介して、水素吸蔵合金2
10に水素が供給される。これにより、水素吸蔵合金2
10は水素を吸蔵して発熱を行う。バルブ212を開く
量を調整することによって発熱量を変化させることも可
能である。このとき、炭素系水素吸蔵材料208は水素
を放出するにも拘わらず、殆ど冷熱を発しない。以上の
ようにして、ヒートポンプ200AとヒートポンプB
を、交互に逆に、発熱サイクルと吸熱サイクルを行なう
ように制御する。
【0031】高熱が必要な場合には、ヒートポンプ20
0A、200Bが各々発熱サイクルの時、水素吸蔵合金
204、210の発熱を取り出せばよい。また、冷熱が
必要な場合には、ヒートポンプ200A、200Bが各
々吸熱サイクルの時、水素吸蔵合金204、210から
冷熱を取り出せばよい。これにより、高熱あるいは冷熱
を連続して安定に得ることが可能になる。尚、ヒートポ
ンプ200A、200Bが吸熱サイクルの時、炭素系水
素吸蔵材料202、208に水素を吸蔵させた後、一旦
バルブ206、212を閉じるようにしたが、発熱サイ
クルや吸熱サイクルの時間を同一にすることにより、バ
ルブ206、212の閉じずに、連続運転するようにし
てもよい。
【0032】以上述べたように、本第3の実施の形態で
は、第1の炭素系水素吸蔵材料202を収容した第1の
容器201と第1の水素吸蔵合金204を収容した第2
の容器203とを、水素ガスが通過する第1の通路(導
管205、205、バルブ206)を介して連結すると
共に、第1の炭素系水素吸蔵材料202と第1の水素吸
蔵合金204の少なくとも一方に水素を吸蔵して成り、
前記第1の通路を介して、圧力変化により、第1の炭素
系水素吸蔵材料202と第1の水素吸蔵合金204の一
方で水素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵を行うこ
とにより第1の水素吸蔵合金204を発熱又は吸熱させ
る第1のヒートポンプ200Aと、第1のヒートポンプ
200Aの近傍に並設され、第2の炭素系水素吸蔵材料
208を収容した第3の容器207と第2の水素吸蔵合
金210を収容した第4の容器209とを、水素が通過
する第2の通路(導管211、211、バルブ212)
を介して連結すると共に第2の炭素系水素吸蔵材料20
8と第2の水素吸蔵合金210の少なくとも一方に水素
を吸蔵して成り、前記第2の通路を介して、圧力変化に
より、第2の炭素系水素吸蔵材料208と第2の水素吸
蔵合金210の一方で水素の放出を行うと共に他方で水
素の吸蔵を行うことにより第2の水素吸蔵合金210を
発熱又は吸熱させる第2のヒートポンプ200Bとを備
え、第1の水素吸蔵合金204と第2の水素吸蔵合金2
10の発熱と吸熱を、交互に逆に行うようにしたことを
特徴としている。したがって、高効率で、発熱又は吸熱
のみが可能で、軽量に構成可能なヒートポンプ装置を提
供することが可能になる。また、発熱又は吸熱の連続運
転が可能になる。
【0033】図3は、本発明の第4の実施の形態に係る
ヒートポンプ装置の概略図である。本第4の実施の形態
では、炭素系水素吸蔵材料を収容した容器に、水素吸蔵
合金を収容した複数の容器を、各々、導管及びバルブを
介して接続した構成となっている。即ち、図3におい
て、ヒートポンプ装置は、炭素系水素吸蔵材料304が
収容された容器303に対して、第1の水素吸蔵合金3
02が収容された第1の容器301を、水素ガスが通過
する通路としての第1の導管307、水素ガスを通過さ
せ又は阻止するように制御するための第1のバルブ30
8および水素ガスが通過する通路としての第1の導管3
07を介して連結すると共に、第2の水素吸蔵合金30
6が収容された第2の容器305を、水素ガスが通過す
る通路としての第2の導管309、水素ガスを通過させ
又は阻止するように制御するための第2のバルブ310
および水素ガスが通過する通路としての第2の導管30
9を介して連結した構成となっている。容器303はカ
ートリッジによって構成され、導管307、309に対
して着脱自在に連結され、容器301はカートリッジに
よって構成され、導管307に対して着脱自在に連結さ
れており又、容器305もカートリッジによって構成さ
れ、導管309に対して着脱自在に連結されている。容
器301、容器303及び容器305は、各々、導管3
07、309から取り外した状態では、外部との通気が
遮蔽されるような密閉構造となっており、炭素系水素吸
蔵材料304を収容した状態の容器303及び水素吸蔵
合金302、306を収容した状態の容器301、30
5のうちの少なくとも1つは、容易に移動あるいは交換
することが可能なように構成されている。
【0034】上記のように構成されたヒートポンプ装置
の動作を以下に説明する。初期状態として、炭素系水素
吸蔵材料304には所定圧力(例えば、室温で3MP
a)で水素が吸蔵されており、水素吸蔵合金302、3
06には水素が吸蔵されていないものとする。この状態
で、水素吸蔵合金302を熱源として使用する場合(発
熱サイクル)には、バルブ308を開くことにより、炭
素系水素吸蔵材料304から水素が放出されて、導管3
07、バルブ308及び導管307を介して、水素吸蔵
合金302に水素が供給される。これにより、水素吸蔵
合金302は、水素を吸蔵して熱を発する。このとき、
炭素系水素吸蔵材料304は水素を放出するにも拘わら
ず、殆ど冷熱を発しない。
【0035】水素吸蔵合金306を熱源として使用する
場合(発熱サイクル)には、バルブ310を開くことに
より、炭素系水素吸蔵材料304から水素が放出され
て、導管309、バルブ310及び導管309を介し
て、水素吸蔵合金306に水素が供給される。これによ
り、水素吸蔵合金306は、水素を吸蔵して熱を発す
る。このときも、炭素系水素吸蔵材料304は水素を放
出するにも拘わらず、殆ど冷熱を発しない。
【0036】一方、水素吸蔵合金302を冷熱源として
使用する場合(吸熱サイクル)には、水素吸蔵合金30
2に水素を吸蔵させた状態(水素吸蔵合金水素化物の状
態)で、圧縮機(図示せず)を用いて、強制的に水素吸
蔵合金302から水素を離脱させ、導管307、バルブ
308及び導管307を介して、水素を炭素系水素吸蔵
材料304に吸蔵させる。これにより、水素吸蔵合金3
02は吸熱動作を行い、冷熱が得られる。このとき、炭
素系水素吸蔵材料304は水素を吸蔵するにも拘わら
ず、殆ど発熱を行わない。
【0037】また、水素吸蔵合金306を冷熱源として
使用する場合(吸熱サイクル)には、水素吸蔵合金30
6に水素を吸蔵させた状態(水素吸蔵合金水素化物の状
態)で、圧縮機(図示せず)を用いて、強制的に水素吸
蔵合金306から水素を離脱させ、導管309、バルブ
310及び導管309を介して、水素を炭素系水素吸蔵
材料304に吸蔵させる。これにより、水素吸蔵合金3
06は吸熱動作を行い、冷熱が得られる。このとき、炭
素系水素吸蔵材料304は水素を吸蔵するにも拘わら
ず、殆ど発熱を行わない。
【0038】本第4の実施の形態によれば、炭素系水素
吸蔵材料304を収容した第1の容器303と、水素吸
蔵合金302、306を収容した複数の第2の容器30
1、305とを備え、前記複数の第2の容器301、3
05は、各々、水素ガスが通過する異なる通路(導管3
07、307、309、309及びバルブ308、31
0)を介して第1の容器303に連結されると共に、炭
素系水素吸蔵材料304及び複数の水素吸蔵合金30
2、306のうちの少なくとも一つに水素を吸蔵させて
成り、圧力変化により、バルブが開かれた通路に連結さ
れた第2の容器に収容された水素吸蔵合金と炭素系水素
吸蔵材料304の一方で水素の放出を行うと共に他方で
水素の吸蔵を行うことにより、該水素吸蔵合金を発熱又
は吸熱させるようにしたことを特徴としている。
【0039】したがって、高効率で、発熱又は吸熱のみ
が可能で、軽量に構成可能なヒートポンプ装置を提供す
ることが可能になる。また、複数の水素吸蔵合金30
2、306を収容した状態の複数の容器301、305
を異なる場所に配設することにより各場所毎に暖房や冷
房を行うことが可能になる。例えば、一住宅内の異なる
部屋に配設することにより、各部屋毎に暖房や冷房を行
うことが可能になる。また、バルブ308、310の開
閉タイミングを時間的にずらすことにより、水素吸蔵合
金302、306の発熱サイクルや冷熱サイクルを、各
々、異なる時間に独自に行うことが可能になる。
【0040】尚、前記各実施の形態において、各導管に
配設したバルブにより、単に水素の通過の許可・阻止を
行うことによって水素の通過量を制御するようにしても
よいが、水素の通過量が連続的に変化するように制御し
てもよい。これにより、発熱、冷熱の発生量を制御する
ことが可能になる。
【0041】
【発明の効果】本発明に係るヒートポンプ装置によれ
ば、効率が良く、発熱又は吸熱のみが可能で、軽量化を
図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施の形態に係るヒート
ポンプ装置の概略図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態に係るヒートポンプ
装置の概略図である。
【図3】本発明の第4の実施の形態に係るヒートポンプ
装置の概略図である。
【図4】本発明の実施の形態に使用する炭素系水素吸蔵
材料と水素吸蔵合金の性質を比較した図である。
【図5】本発明の実施の形態に使用する炭素系水素吸蔵
材料と水素吸蔵合金の性質を比較した図である。
【図6】従来のヒートポンプ装置の概略図である。
【符号の説明】
101、103、201、203、207、209、3
01、305・・・容器 102、202、208、304・・・炭素系水素吸蔵
材料 104、204、210、302、306・・・水素吸
蔵合金 105、205、211、307、309・・・通路を
構成する導管 106、206、212、308、310・・・通路を
構成するバルブ
フロントページの続き (72)発明者 片岡 文昭 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 3L093 NN05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素が通過する通路を介して連結された
    第1、第2の容器と、前記第1の容器内に収容された炭
    素系水素吸蔵材料と、前記第2の容器内に収容された水
    素吸蔵合金とを備え、前記通路を介して、前記炭素系水
    素吸蔵材料と前記水素吸蔵合金の一方で水素の放出を行
    うと共に他方で水素の吸蔵を行うことにより、前記水素
    吸蔵合金を発熱又は吸熱させるようにしたことを特徴と
    するヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】 第1の炭素系水素吸蔵材料を収容した第
    1の容器と第1の水素吸蔵合金を収容した第2の容器と
    を、水素が通過する第1の通路を介して連結し、前記第
    1の通路を介して、前記第1の炭素系水素吸蔵材料と前
    記第1の水素吸蔵合金の一方で水素の放出を行うと共に
    他方で水素の吸蔵を行うことにより前記第1の水素吸蔵
    合金を発熱又は吸熱させる第1のヒートポンプと、 前記第1のヒートポンプに並設され、第2の炭素系水素
    吸蔵材料を収容した第3の容器と第2の水素吸蔵合金を
    収容した第4の容器とを、水素が通過する第2の通路を
    介して連結し、前記第2の通路を介して、前記第2の炭
    素系水素吸蔵材料と前記第2の水素吸蔵合金の一方で水
    素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵を行うことによ
    り前記第2の水素吸蔵合金を発熱又は吸熱させる第2の
    ヒートポンプとを備え、 前記第1の水素吸蔵合金と前記第2の水素吸蔵合金の発
    熱と吸熱を、交互に逆に行うようにしたことを特徴とす
    るヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】 炭素系水素吸蔵材料を収容した第1の容
    器と、水素吸蔵合金を収容した複数の第2の容器とを備
    え、前記複数の第2の容器は、各々、水素が通過する異
    なる通路及びバルブを介して前記第1の容器に連結され
    て成り、バルブが開かれた通路に連結された前記第2の
    容器に収容された水素吸蔵合金と前記炭素系水素吸蔵材
    料の一方で水素の放出を行うと共に他方で水素の吸蔵を
    行うことにより、該水素吸蔵合金を発熱又は吸熱させる
    ようにしたことを特徴とするヒートポンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記水素吸蔵合金は、ランタン−ニッケ
    ル系多元合金、ミッシュメタル−ニッケル系多元合金、
    チタン−鉄系多元合金、チタン−マンガン系多元合金、
    チタン−クロム系多元合金、ジルコニウム−鉄系多元合
    金、バナジウム系多元合金又はマグネシウム−ニッケル
    系多元合金であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一に記載のヒートポンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記炭素系水素吸蔵材料は、黒鉛層間化
    合物、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノフ
    ァイバ、フラーレン、カーボンナノホーン又はナノパー
    ティクルであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか一に記載のヒートポンプ装置。
  6. 【請求項6】 前記炭素系水素吸蔵材料を収容した容器
    及び前記水素吸蔵合金を収容した容器のうち、少なくと
    も一つは、前記通路に対して着脱自在に形成されたカー
    トリッジによって構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれか一に記載のヒートポンプ装置。
  7. 【請求項7】 前記通路には、水素の通過量を制御する
    ためのバルブが設けられていることを特徴とする請求項
    1、2、4乃至6のいずれか一に記載のヒートポンプ装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106899A1 (ja) * 2002-01-10 2003-12-24 Ipトレーディング・ジャパン株式会社 水素吸蔵合金、水素吸蔵合金ユニット、並びに、水素吸蔵合金を用いたヒートポンプ及び水素圧縮装置
JP2006083898A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Honda Motor Co Ltd 水素貯蔵タンク
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JP2016142495A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社デンソー ヒートポンプ

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