JP4686865B2 - 水素吸蔵放出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水素吸蔵放出装置に関するものであり、さらに詳細には、大量の水素を、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に、効率的に吸蔵させることがきるとともに、水素を吸蔵した水素吸蔵材料から、水素を効率的に放出させることのできる水素吸蔵放出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業革命以後、自動車などのエネルギー源としてはもちろん、電力製造などのエネルギー源として、ガソリン、軽油などの化石燃料が広く用いられてきた。この化石燃料の利用によって、人類は飛躍的な生活水準の向上や産業の発展などの利益を享受することができたが、その反面、地球は深刻な環境破壊の脅威にさらされ、さらに、化石燃料の枯渇の虞が生じてその長期的な安定供給に疑問が投げかけられる事態となりつつある。
【0003】
そこで、水素は、水に含まれ、地球上に無尽蔵に存在している上、物質量あたりに含まれる化学エネルギー量が大きく、また、エネルギー源として使用するときに、有害物質や地球温暖化ガスなどを放出しないなどの理由から、化石燃料に代わるクリーンで、かつ、無尽蔵なエネルギー源として、近年、大きな注目を集めるようになっている。
【0004】
ことに、近年は、水素エネルギーから電気エネルギーを取り出すことができる燃料電池の研究開発が盛んにおこなわれており、大規模発電から、オンサイトな自家発電、さらには、自動車用電源としての応用が期待されている。
【0005】
しかしながら、水素は、常温常圧において、気体状態にあるため、液体や固体と比べて、取り扱いが難しく、ことに、液体や固体と比べて、気体の密度は非常に小さいため、体積あたりの化学エネルギーが小さく、また、貯蔵や運搬が困難であるという問題がある。さらに、気体であるため、水素は漏洩しやすく、漏洩すると、爆発の危険があるという問題もあり、水素エネルギーの活用上、大きな障害となっていた。
【0006】
したがって、水素エネルギーを用いたエネルギーシステムの実用化に向けて、気体状態にある水素を、効率的かつ安全に、小体積内に貯蔵する技術の開発が進められており、高圧ガスとして貯蔵する方法、液化水素として貯蔵する方法、水素吸蔵材料を用いる方法などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高圧ガスとして貯蔵する方法にあっては、貯蔵容器として、ボンベのような非常に強固な金属製の耐圧容器を用いる必要があるため、容器自体がきわめて重くなり、また、高圧ガスの密度も、通常12mg/cc程度であって、水素の貯蔵密度が非常に小さく、貯蔵効率が低いという問題があるだけでなく、高圧であるため、安全面にも問題を有していた。
【0008】
これに対して、液化水素として貯蔵する方法においては、水素の貯蔵密度は、通常70mg/cc程度であって、水素の貯蔵密度はかなり大きいが、水素を液化するため、水素を−250℃以下に冷却することが必要になり、冷却装置などの付加的な装置が要求され、システムが複雑になるだけでなく、冷却のためのエネルギーが必要になるという問題があった。
【0009】
一方、水素吸蔵材料の中では、水素吸蔵合金が最も有効な材料とされ、たとえば、ランタンニッケル系、パナジウム系、マグネシウム系の水素吸蔵合金が知られているが、これらの水素吸蔵合金の実用的な水素貯蔵密度は、通常100mg/cc前後であり、他の物質中に、水素を貯蔵するにもかかわらず、液体水素の密度以上で、従来の水素貯蔵方法の中では、最も効率的である。しかも、水素吸蔵合金を用いる場合には、室温レベルの温度で、水素吸蔵合金へ水素を吸蔵させ、水素吸蔵合金から水素を放出させることができ、さらには、水素分圧との平衡で、水素の吸蔵状態が制御されるため、高圧ガスや液体水素に比して、取り扱いが容易であるという利点もある。
【0010】
しかしながら、水素吸蔵合金は、構成材料が金属合金であるため重く、現在のところ、単位重量あたりの水素吸蔵量も十分とは言えないため、近年、水素吸蔵材料として、炭素質材料に注目が集まっており、種々の角度からの研究がなされている。
【0011】
たとえば、特開平5−270801号公報は、フラーレン類に、水素を付加反応させ、水素を吸蔵させる方法を提案している。しかしながら、この方法にあっては、炭素原子と水素原子の間に、共有結合的な化学結合が形成されてしまうため、吸蔵というよりは、水素付加と呼ぶべきもので、化学結合によって、付加することのできる水素量の上限は、基本的に、炭素原子の不飽和結合数に限定されるので、水素の吸蔵量には限界があった。
【0012】
また、特開平10−72291号公報は、フラーレン類を水素吸蔵材料として用い、フラーレン類の表面を、真空蒸着やスパッタリングによって、白金などの触媒金属で覆い、水素を吸蔵させる技術を提案している。しかしながら、白金を触媒金属として用いて、フラーレン類の表面を覆うためには、多くの白金を使用する必要があり、コストが高くなるだけでなく、資源的にも問題があった。
【0013】
したがって、従来、知られている水素の貯蔵方法は、水素エネルギーを活用する上で、実用的なものとは言い難く、とくに、自動車、船舶、一般家庭用電源、各種小型電気機器などのエネルギー源として、水素エネルギーを用いる場合や、大量の水素を運搬する必要がある場合には、従来の水素の貯蔵方法は、実用性を有していなかった。
【0014】
したがって、本発明は、大量の水素を、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に、効率的に吸蔵させることがきるとともに、水素を吸蔵した水素吸蔵材料から、水素を効率的に放出させることのできる水素吸蔵放出装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、鉄系金属、アルミニウム系金属、チタン系金属、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、耐圧ガラス、炭素繊維およびセラミックよりなる群から選ばれる材料によって形成された耐圧容器を備えたことを特徴とする水素吸蔵放出装置によって達成される。
【0016】
本発明によれば、水素吸蔵放出装置は、鉄系金属、アルミニウム系金属、チタン系金属、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、耐圧ガラス、炭素繊維およびセラミックよりなる群から選ばれる材料によって形成された耐圧容器を備えているから、十分な耐圧性、耐熱性および高い熱伝導率を有し、したがって、大量の水素を効率よく、水素吸蔵用材料に吸蔵させ、吸蔵された水素を効率よく、放出させることが可能になる。
【0017】
本発明の好ましい実施態様においては、水素吸蔵放出装置が、その外径が前記耐圧容器の内径よりも小さく、外周壁部および底壁部が多孔材料によって形成され、内部に水素吸蔵用材料を収容可能なカートリッジと、前記カートリッジを、前記カートリッジの前記底壁部が前記耐圧容器の前記底面と間隔を隔てて、位置するとともに、前記外周壁部が前記耐圧容器の内側面と間隔を隔てて、位置するように、前記耐圧容器内に保持する保持手段と、前記耐圧容器に接続されたガス通路と、前記ガス通路に設けられたバルブと、前記ガス通路によって、前記耐圧容器内と接続された水素ガス供給源とを備えている。
【0018】
本発明の好ましい実施態様によれば、水素吸蔵放出装置は、さらに、その外径が耐圧容器の内径よりも小さく、外周壁部および底壁部が多孔材料によって形成され、内部に、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料を収容可能なカートリッジと、カートリッジを、カートリッジの底壁部が耐圧容器の底面と間隔を隔てて、位置するとともに、外周壁部が耐圧容器の内側面と間隔を隔てて、位置するように、耐圧容器内に保持する保持手段と、耐圧容器に接続されたガス通路と、ガス通路に設けられたバルブと、ガス通路によって、耐圧容器内と接続された水素ガス供給源とを備えているから、カートリッジ内に、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料を収容させた後、バルブを開いて、水素ガス供給源から、水素ガスを耐圧容器内に導入し、バルブを閉じて、所定時間にわたって、保持することにより、水素ガスは、多孔材料によって形成されたカートリッジの外周壁部および底壁部を介して、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に吸蔵されるから、大きな面積で、水素と水素吸蔵用材料とを接触させることができ、したがって、大量の水素を、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に、効率的に吸蔵させることが可能となり、バルブを開放することによって、吸蔵された水素を、ガス通路を介して、放出することが可能になる。
【0019】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記カートリッジの横断面が環状をなし、前記カートリッジの内周壁部が多孔材料によって形成されている。
【0020】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、カートリッジの横断面が環状をなし、内周壁部が多孔材料によって形成されているから、水素が、多孔材料によって形成されたカートリッジの外周壁部、内周壁部および底壁部を介して、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に吸蔵され、したがって、より一層大きな面積で、水素吸蔵用材料とを接触させることができるから、大量の水素を、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に、より効率的に吸蔵させることが可能となる。
【0021】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、前記耐圧容器を加熱する加熱手段を備えている。
【0022】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素吸蔵用材料として、カーボンナノチューブなどの炭素質材料を用いる場合に、バルブを開いて、水素ガス供給源から、耐圧容器内に、水素ガスを導入して、バルブを閉じ、加熱手段を用いて、耐圧容器を加熱して、所定時間にわたって、保持することによって、水素ガスにより、炭素質材料表面を洗浄して、水素と接触する炭素質材料の表面積を増大させるとともに、炭素質材料に、水素を供給し、水素を効率的に吸蔵させることが可能となる。
【0023】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ガス通路に、第1の切り換えバルブと、第2の切り換えバルブが設けられ、前記水素ガス供給源が、前記第1の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続され、さらに、前記第2の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続された不活性なガスの供給源を備えている。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素吸蔵用材料として、カーボンナノチューブなどの炭素質材料を用いる場合に、耐圧容器内への水素の供給に先立って、第2の切り換えバルブを開いて、不活性なガスの供給源から、ガス通路を介して、耐圧容器内に不活性なガスを供給し、不活性なガス雰囲気下で、加熱手段によって、カートリッジ中の炭素質材料を加熱することにより、炭素質材料の表面に付着した不純物を除去して、水素と接触可能な炭素質材料の表面積を増大させることができるから、その後に、第1の切り換えバルブを開いて、水素ガス供給源から、ガス通路を介して、耐圧容器内に導入し、バルブを閉じて、所定時間にわたって、保持することによって、大量の水素を、効率的に、炭素質材料に吸蔵させることが可能になる。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記ガス通路に、さらに、第3の切り換えバルブが設けられ、還元性ガスの供給源が、前記第3の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続されている。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、水素吸蔵用材料として、カーボンナノチューブなどの炭素質材料を用いる場合に、耐圧容器内への水素の供給に先立って、第3の切り換えバルブを開いて、還元性ガスの供給源から、ガス通路を介して、耐圧容器内に還元性ガスを供給し、還元性ガス雰囲気下で、加熱手段によって、カートリッジ中の炭素質材料を、50℃以上の温度で、加熱することにより、炭素質材料の表面を効率的に洗浄して、炭素質材料の表面に付着した不純物を効率的に除去し、炭素質材料の表面と水素原子または水素分子とが接触する面積を大幅に増大させることができるから、その後に、第1の切り換えバルブを開いて、水素ガス供給源から、ガス通路を介して、耐圧容器内に導入し、バルブを閉じて、所定時間にわたって、保持することにより、大量の水素を、効率的に、炭素質材料に吸蔵させることが可能になる。
【0027】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記保持手段が、前記カートリッジの底壁部外面に設けられた少なくとも3つの脚部によって構成されている。
【0028】
本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、前記保持手段が、前記カートリッジの底壁部外面に設けられた1または2以上の板状の脚部材によって構成されている。
【0029】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記1または2以上の板状の脚部材が多孔材料によって形成されている。
【0030】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記保持手段が、前記カートリッジの外壁部に設けられた少なくとも2つの突起部と、前記耐圧容器の内面に設けられ、前記少なくとも2つの突起部と係合可能な係合突起部によって構成されている。
【0031】
本発明において、水素吸蔵用材料は、ランタンニッケル系、パナジウム系、マグネシウム系の水素吸蔵合金およびフラーレン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素スス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンファイバーなどの曲率を有する炭素質材料を含んでいる。
【0032】
本発明の好ましい実施態様においては、炭素質材料は、その表面に、水素分子を水素原子に、あるいは、さらにプロトンと電子に分離させる機能を有する金属または金属の合金の微粒子を有している。金属または合金の微粒子の平均サイズは1ミクロン以下であることが望ましく、金属としては、鉄、希土類元素、ニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウム、白金、またはこれらの金属の1または2以上の合金よりなる群から選ばれる金属または合金が好ましく使用される。
【0033】
フラーレン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素スス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンファイバーなどの曲率を有する炭素質材料をアーク放電法によって生成する場合には、アーク放電に先立って、金属またはその合金を、グラファイトのロッドに混入させることが好ましく、アーク放電の際に、かかる金属またはその合金を存在させることによって、これらの金属またはその合金の触媒的作用によって、炭素質材料の収率が高まり、曲率を有する水素吸蔵用炭素質材料の生成を促進させることができる。なお、これらの金属またはその合金は、レーザーアブレーション法によって、フラーレン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブおよびカーボンファイバーなどの炭素質材料を生成する際、触媒的作用を果たすことが知られており、その方法により生成したフラーレン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブおよびカーボンファイバーなどの炭素質材料を収集し、それを水素吸蔵用炭素質材料に添加混合して、水素吸蔵用炭素質材料の表面が、これらの金属またはその合金を有するようにしてもよい。
【0034】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、これらの金属または合金を含有する炭素質材料、あるいは、これらの金属または合金を含有しない炭素質材料の少なくとも表面に対し、水素分子を水素原子へ、さらには、プロトンと電子へと分離することのできる触媒能を有する金属微粒子が10重量%以下、担持されている。そのような触媒能を有する好ましい金属としては、たとえば、白金または白金合金などを挙げることができ、炭素質材料の表面に、これらの金属を担持させるには、スパッタ、真空蒸着、化学的手法、混合などの公知の手法を用いることができる。
【0035】
また、白金微粒子または白金合金微粒子を炭素質材料に担持させる場合には、白金錯体を含む溶液を用いる化学的担持法、あるいは、白金を含む電極を用いるアーク放電法の手法を適用することができる。化学的担持法においては、たとえば、塩化白金酸水溶液を亜硫酸水素ナトリウムや過酸化水素で処理し、次いで、この溶液に、炭素質材料を加えて、攪拌することによって、白金微粒子または白金合金微粒子を炭素質材料に担持させることができる。他方、アーク放電法においては、アーク放電の電極部に、白金や白金合金を部分的に組み込んでおき、それをアーク放電させることによって蒸発させ、チャンバー内に収納した炭素質材料上に付着させることができる。
【0036】
このような金属や合金を担持させることにより、それを担持させない場合に比べ、水素吸蔵能をより高めることができ、さらに、電子供与体であるフッ素やアンモニアなどのアミン系分子を炭素質材料と混合し、あるいは、結合させることによって、電荷分離がより能率的に生じることが判明している。
【0037】
このように、上述の金属や合金を担持させた強い電子受容体である水素吸蔵用炭素質材料に、陽子と電子とからなる水素を供与することによって、水素が陽子の形態で、吸蔵され、そのため、占有体積が大幅に小さくなり、従来の水素原子の化学吸着による貯蔵に比して、大量の水素を水素吸蔵用炭素質材料中に貯蔵することが可能となる。すなわち、水素を、原子の状態から、電子と陽子に分離させて、水素吸蔵用炭素質材料中に効率的に電子を貯蔵することにより、水素を、最終的には、陽子の状態で、高密度にかつ大量に貯蔵することができる。したがって、水素吸蔵用炭素質材料の表面に、上述の金属や合金を担持させた場合は、水素をより効率的にかつより大量に吸蔵することができ、軽量で運搬が容易であり、構造破壊を伴わずに、室温レベルでの反復使用が可能で、取扱上も安全である。さらに、白金などの金属触媒の使用量も削減でき、出発原料であるフラーレンなどの炭素質材料も低コストで容易に製造することができ、資源調達の面で問題がない上に、使用時に環境破壊などの問題を起こすことがないという優れた実用性を発揮することが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
【0039】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置の略縦断面図である。
【0040】
図1に示されるように、水素吸蔵放出装置1は、耐圧容器2と、耐圧容器2に収容されたカートリッジ3を備え、カートリッジ3内には、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4が収容されている。
【0041】
図2は、斜め下方から見たカートリッジ3の略斜視図である。
【0042】
図2に示されるように、カートリッジ3は円筒状をなし、ステンレスによって形成されている。カートリッジの外周壁部3aおよび底壁部3bには、多数の孔5が形成されており、また、底壁部3bの外面には、3つの脚部6、6、6が設けられている。カートリッジ3の軸線に垂直な一端面には、開口部3cが形成されている。
【0043】
図1に示されるように、カートリッジ3の底壁部3bの外面に設けられた3つの脚部6、6、6が、耐圧容器2の底面2bに当接し、カートリッジ3の底壁部3bの外面は、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、配置されており、カートリッジ3の底壁部3bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間には、空間が形成されている。また、カートリッジ3は、耐圧容器2の内径よりも小さな外径を有しており、図1に示されるように、カートリッジ3の外周壁部3aは、耐圧容器2の内側面2aと間隔を隔てて、配置され、カートリッジ3の外周壁部3aと耐圧容器2の内側面2aとの間には、空間が形成されている。
【0044】
図1に示されるように、耐圧容器2には、ねじ7によって、蓋部材9が固定され、メタルシール8によって、耐圧容器2内が密閉される。蓋部材9には、第1の開口部10aが形成され、第1の開口部10aには、第1のガス通路11aが接続されている。
【0045】
図1に示されるように、第1のガス通路11aには、第1のバルブ12aが設けられ、第1の切り換えバルブ13を介して、水素ガス供給源14が第1のガス通路11aに接続されている。
【0046】
他方、耐圧容器2の底部には、第2の開口部10bが形成され、第2の開口部10bには、第2のガス通路11bが接続されている。
【0047】
図1に示されるように、第2のガス通路11bには、第2のバルブ12bが設けられ、第2の切り換えバルブ15を介して、窒素ガス供給源16が第2のガス通路11bに接続されている。
【0048】
耐圧容器2の周囲には、加熱コイル17が巻回されている。
【0049】
以上のように構成された本実施態様にかかる水素吸蔵放出装置1は、以下のようにして、カートリッジ3内に収容された水素吸蔵材料であるカーボンナノチューブ4に、水素を吸蔵させ、吸蔵した水素を放出させる。
【0050】
まず、カートリッジ3内に、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4が収容され、次いで、カートリッジ3の底壁部3bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジの外周壁部3aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されるように、カートリッジ3が耐圧容器2内に収容され、ねじ7によって、蓋部材9が耐圧容器2に固定され、メタルシール8によって、耐圧容器2内が密閉される。
【0051】
その後、第2のバルブ12bが開かれ、さらに、第2の切り換えバルブ15が開かれて、窒素ガス供給源16から、窒素ガスが、第2のガス通路11bを介して、耐圧容器2内に導入され、同時に、電源(図示せず)から、加熱コイル17に電流が供給され、カートリッジ3内のカーボンナノチューブ4が、窒素ガス雰囲気下で、800℃ないし1000℃の温度で、加熱されるように、加熱コイル17によって、3時間にわたって、耐圧容器2が加熱される。
【0052】
こうして、加熱コイル17によって、耐圧容器2が加熱され、その結果、カートリッジ3内のカーボンナノチューブ4が、窒素ガス雰囲気下で、800℃ないし1000℃の温度で、加熱されて、カーボンナノチューブ4の表面に付着していた不純物が除去される。
【0053】
加熱コイル17への電流の供給が断たれ、耐圧容器2内が室温に復帰したことが確認されると、第2の切り換えバルブ15が閉じられ、第1のバルブ12aおよび第1の切り換えバルブ13が開かれて、水素ガス供給源14から、100気圧の水素ガスが、第1のガス通路11aを介して、耐圧容器2内に導入される。その結果、耐圧容器2内の窒素ガスは、第2の開口部10bを介して、第2のガス通路11bに放出され、耐圧容器2内の窒素ガスが、水素ガスによって、置換される。ここに、窒素ガスは水素ガスに比して、重いため、蓋部材9に形成された第1の開口部10aから、水素ガスを耐圧容器2内に導入することによって、耐圧容器2の底部に形成された第2の開口部10bから、窒素ガスを速やかに第2ガス通路11bに放出し、窒素ガスを、水素ガスによって、置換することができる。
【0054】
耐圧容器2内の窒素ガスが、完全に、その後、水素ガスによって、置換されると、第1の切り換えバルブ13、第1のバルブ12aおよび第2のバルブ12bが閉じられる。
【0055】
本実施態様においては、カートリッジ3の底壁部3bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジ3の外周壁部3aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されるように、カートリッジ3が耐圧容器2内に収容され、カートリッジ3の外周壁部3aおよび底壁部3bには、多数の孔5が形成されているから、カートリッジ3に収容されているカーボンナノチューブ4は、カートリッジ3の開口部3c、カートリッジ3の外周壁部3aに形成された多数の孔5およびカートリッジの底壁部3bに形成された多数の孔5を介して、水素ガス供給源14から、耐圧容器2内に導入された水素ガスと接触し、したがって、従来のように、カートリッジ3の開口部3cを介して、カーボンナノチューブ4が水素ガスと接触する場合に比して、水素ガスとの接触面積が大幅に増大するから、大量の水素を、効率的に、カーボンナノチューブ4に吸蔵させることが可能になる。
【0056】
こうして、所定の時間が経過すると、水素の吸蔵が完了する。
【0057】
カーボンナノチューブ4に吸蔵された水素を放出させるときは、第1のバルブ12aおよび第2のバルブ12bが開かれるとともに、第2の切り換えバルブ15が開かれて、窒素ガス供給源16から、窒素ガスが、第2のガス通路11bおよび第2の開口部10bを介して、耐圧容器2内に導入され、水素が窒素ガスによって置換され、カーボンナノチューブ4に吸蔵されていた水素は、第1の開口部10aを介して、第1のガス通路11aに放出される。
【0058】
ここに、水素ガスは窒素ガスに比して、はるかに軽いため、耐圧容器2の底部に形成された第2の開口部10bから、窒素ガスを耐圧容器2内に導入することによって、蓋部材9に形成された第1の開口部10aから、水素ガスを速やかに第1のガス通路11a内に放出することができる。
【0059】
本実施態様によれば、耐圧容器2は、ステンレスによって形成されているから、十分な耐圧性、耐熱性および高い熱伝導率を有し、したがって、大量の水素を効率よく、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4に吸蔵させ、カーボンナノチューブ4に吸蔵された水素を効率よく、放出させることが可能になる。
【0060】
また、本実施態様によれば、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4を収容するカートリッジ3の外周壁部3aおよび底壁部3bには、多数の孔5が形成されており、カートリッジ3の底壁部3bの外面に設けられた3つの脚部6、6、6が、耐圧容器2の底面2bに当接し、カートリッジ3の底壁部3bの外面は、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、配置され、また、カートリッジ3は、耐圧容器2の内径よりも小さな外径を有し、カートリッジ3の外周壁部3aは、耐圧容器2の内側面2aと間隔を隔てて、配置されており、その結果、カートリッジ3の底壁部3bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジ3の外周壁部3aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されているから、カートリッジ3に収容されているカーボンナノチューブ4は、カートリッジ3の開口部3c、カートリッジ3の外周壁部3aに形成された多数の孔5およびカートリッジ3の底壁部3bに形成された多数の孔5を介して、水素ガス供給源14から、耐圧容器2内に導入された水素ガスと接触し、したがって、従来のように、カートリッジ3の開口部3cを介して、カーボンナノチューブ4が水素ガスと接触する場合に比して、水素ガスとの接触面積が大幅に増大するから、大量の水素を、効率的に、カーボンナノチューブ4に吸蔵させることが可能になる。
【0061】
図3は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置の略縦断面図であり、図4は、カートリッジ3の略斜視図である。
【0062】
図3および図4に示されるように、本発明の別の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置20は、その横断面が円環状をなしたカートリッジ21を備えており、第2の切り換えバルブ15を介して、第2のガス通路11bに接続された窒素ガス供給源16に代えて、第3の切り換えバルブ22を介して、第2のガス通路11bに、一酸化炭素ガス供給源23が接続され、さらに、第4の切り換えバルブ24を介して、第1のガス通路11aに、真空ポンプ25が接続されている点を除き、図1および図2に示された水素吸蔵放出装置1と同様の構成を有している。
【0063】
図4に示されるように、カートリッジ21は、その横断面が円環状をなし、その外周壁部21aおよび底壁部21bだけでなく、その内周壁部21dにも、多数の孔5が形成されている。図4において、21cは、カートリッジ21の開口部である。
【0064】
以上のように構成された本実施態様にかかる水素吸蔵放出装置20は、以下のようにして、水素を、カートリッジ21内に収容された水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4に吸蔵させ、吸蔵した水素を放出させる。
【0065】
まず、カートリッジ20内に、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4が収容され、次いで、カートリッジ20の底壁部20bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジの外周壁部21aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されるように、カートリッジ21が耐圧容器2内に収容され、ねじ7によって、耐圧容器2に蓋部材9が固定されて、メタルシール8により、耐圧容器2が密閉される。
【0066】
その後、第1のバルブ12aが開かれ、さらに、第4の切り換えバルブ24が開かれた後、真空ポンプ25が作動されて、耐圧容器2内が減圧に引かれるとともに、電源(図示せず)から、加熱コイル17に電流が供給されて、カートリッジ3内のカーボンナノチューブ4が、400℃ないし800℃の温度で、加熱されるように、加熱コイル17によって、3時間にわたって、減圧状態で、耐圧容器2が加熱される。
【0067】
こうして、加熱コイル17によって、耐圧容器2が加熱され、その結果、カートリッジ3内のカーボンナノチューブ4が、減圧状態で、400℃ないし800℃の温度で、加熱されて、カーボンナノチューブ4の表面に付着していた不純物が除去される。
【0068】
加熱コイル17への電流の供給が断たれ、耐圧容器2内が室温に復帰したことが確認されると、第4の切り換えバルブ24が閉じられ、第1の切り換えバルブ13が開かれて、水素ガス供給源14から、100気圧の水素ガスが、第1のガス通路11aを介して、耐圧容器2内に導入される。その後、第1の切り換えバルブ13および第1のバルブ12aが閉じられる。
【0069】
本実施態様においては、カートリッジ21の底壁部21bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジ21の外周壁部21aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されるように、カートリッジ21が耐圧容器2内に収容され、しかも、カートリッジ21は、その横断面が円環状に形成され、カートリッジ21の外周壁部21a、底壁部21bおよび内周壁部21dには、多数の孔5が形成されているから、カートリッジ21に収容されているカーボンナノチューブ4は、カートリッジ21の開口部21c、カートリッジ21の外周壁部21aに形成された多数の孔5、カートリッジ21の底壁部3bに形成された多数の孔5およびカートリッジ21の内周壁部21dに形成された多数の孔5を介して、水素ガス供給源14から、耐圧容器2内に導入された水素ガスと接触する。したがって、カートリッジ3の開口部3cを介して、カーボンナノチューブ4が水素ガスと接触する場合に比して、水素ガスとの接触面積が大幅に増大するから、大量の水素を、効率的に、カーボンナノチューブ4に吸蔵させることが可能になる。
【0070】
こうして、所定の時間が経過すると、水素の吸蔵が完了する。
【0071】
カーボンナノチューブ4に吸蔵された水素を放出させるときは、第1のバルブ12aおよび第2のバルブ12bが開かれるとともに、第3の切り換えバルブ22が開かれて、一酸化炭素ガス供給源23から、一酸化炭素ガスが、第2のガス通路11bおよび第2の開口部10bを介して、耐圧容器2内に導入され、水素が一酸化炭素ガスによって置換され、カーボンナノチューブ4に吸蔵されていた水素は、第1の開口部10aを介して、第1のガス通路11aに放出される。
【0072】
ここに、水素ガスは一酸化炭素ガスに比して、はるかに軽いため、耐圧容器2の底部に形成された第2の開口部10bから、一酸化炭素ガスを耐圧容器2内に導入することによって、蓋部材9に形成された第1の開口部10aから、水素ガスを速やかに第1のガス通路11a内に放出することができる。
【0073】
本実施態様によれば、水素を吸蔵すべきカーボンナノチューブ4を収容しているカートリッジ21はその横断面が円環状に形成され、カートリッジ21の外周壁部21a、底壁部21bおよび内周壁部21dには、多数の孔5が形成されており、カートリッジ21の底壁部21bの外面に設けられた3つの脚部6、6、6が、耐圧容器2の底面2bに当接し、カートリッジ21の底壁部21bの外面は、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、配置され、また、カートリッジ21は、耐圧容器2の内径よりも小さな外径を有し、カートリッジ21の外周壁部21aは、耐圧容器2の内側面2aと間隔を隔てて、配置されており、その結果、カートリッジ21の底壁部21bの外面と耐圧容器2の底面2bとの間に、空間が形成されるとともに、カートリッジ21の外周壁部21aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されているから、カートリッジ21に収容されているカーボンナノチューブ4は、カートリッジ3の開口部3c、カートリッジ3の外周壁部3aに形成された多数の孔5、カートリッジ3の底壁部3bに形成された多数の孔5およびカートリッジ21の内周壁部21dに形成された多数の孔5を介して、水素ガス供給源14から、耐圧容器2内に導入された水素ガスと接触する。したがって、カートリッジ3の開口部3cを介して、カーボンナノチューブ4が水素ガスと接触する場合に比して、水素ガスとの接触面積が大幅に増大するから、大量の水素を、効率的に、水素吸蔵用材料であるカーボンナノチューブ4に吸蔵させることが可能になる。
【0074】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0075】
たとえば、前記実施態様においては、耐圧容器2は、ステンレスによって形成されているが、ステンレスに代えて、ステンレス以外の鉄系金属、アルミニウム系金属、チタン系金属、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、耐圧ガラス、炭素繊維およびセラミックよりなる群から選ばれる材料によって、耐圧容器2を形成することもできる。
【0076】
また、前記実施態様においては、水素吸蔵用材料として、カーボンナノチューブを用いているが、本発明の水素吸蔵用材料は、カーボンナノチューブに限定されるものではなく、カーボンナノファイバー、フラーレン、炭素スス、ナノカプセル、バッキーオニオン、カーボンファイバーなどの炭素質材料、さらには、ランタンニッケル系、パナジウム系、マグネシウム系の水素吸蔵合金を、本発明の水素吸蔵用材料として、好ましく用いることができる。
【0077】
さらに、前記実施態様においては、水素吸蔵放出装置1、20は、加熱コイル17を備えているが、水素吸蔵用材料として、ランタンニッケル系、パナジウム系、マグネシウム系の水素吸蔵合金を用いる場合には、加熱コイル17などの加熱手段を設ける必要はなく、耐圧容器2内を加熱する手段を設ける場合にも、加熱手段は加熱コイル17に限定されるものではなく、耐圧容器2に巻回された加熱コイル17に代えて、任意の加熱手段を設けることができる。
【0078】
また、図1および図2に示された実施態様においては、第2の切り換えバルブ15を介して、窒素ガス供給源16が第2のガス通路11bに接続されており、図3および図4に示された実施態様においては、第3の切り換えバルブ22を介して、第2のガス通路11bに一酸化炭素ガス供給源23が接続され、第4の切り換えバルブ24を介して、第1のガス通路11aに真空ポンプ25が接続されているが、図1および図2に示された実施態様において、第4の切り換えバルブ24を介して、第1のガス通路11aに真空ポンプ23が接続され、第3の切り換えバルブ22を介して、第2のガス通路11bに、一酸化炭素ガス供給源23が接続されるように構成することも、図3および図4に示された実施態様において、第2の切り換えバルブ15を介して、窒素ガス供給源16が第2のガス通路11bに接続されるように構成することもでき、水素吸蔵放出装置1、20は、窒素ガス供給源16、一酸化炭素ガス供給源23および真空ポンプ25のすべてを備えていてもよく、あるいは、これらのうち、少なくとも1つを備えていても、これらを全く備えていなくともよい。
【0079】
さらに、図1および図2に示された実施態様においては、水素吸蔵放出装置1は窒素ガス供給源16を備えているが、窒素ガス供給源16に代えて、ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガス、クリプトンガス、キセノンガスおよびラドンガスよりなる群から選ばれる不活性なガスを供給可能なガス供給源を有していてもよい。
【0080】
また、図3および図4に示された実施態様においては、水素吸蔵放出装置1は一酸化炭素ガス供給源23を備えているが、一酸化炭素ガス供給源23に代えて、一酸化窒素ガス、亜酸化窒素ガスおよびアンモニアガスよりなる群から選ばれる還元性ガスを供給可能なガス供給源を有していてもよい。
【0081】
さらに、図1および図2に示された実施態様においては、不活性な窒素ガス雰囲気下で、カーボンナノチューブ4を加熱して、カーボンナノチューブ4の表面を洗浄しているが、窒素ガスに代えて、耐圧容器2内に、水素ガスを含み、不純物ガスとして、反応性ガスを実質的に含まないガス、好ましくは、水素ガスを導入して、加熱し、同じ水素ガスの雰囲気下で、カーボンナノチューブ4の表面洗浄と、カーボンナノチューブ4への水素吸蔵をおこなってもよい。
【0082】
さらに、図3および図4に示された実施態様においては、真空ポンプ25を用いて、耐圧容器2内を減圧に引き、減圧状態で、カーボンナノチューブ4を加熱して、カーボンナノチューブ4の表面を洗浄しているが、真空ポンプ25を用いずに、一酸化炭素ガス供給源23から、一酸化炭素ガスを耐圧容器2内に導入して、カーボンナノチューブ4を加熱し、カーボンナノチューブ4の表面を洗浄するようにしてもよい。
【0083】
また、前記実施態様においては、100気圧の水素ガスを導入して、水素を吸蔵させているが、水素ガスの吸蔵圧力は、格別に限定されるものではなく、目的、状況に応じて、所望の圧力で、水素ガスを吸蔵させることができる。
【0084】
さらに、前記実施態様においては、カートリッジ3、21の壁部に多数の孔5を形成し、前記実施例においては、ステンレス製メッシュよりなるカートリッジを用いているが、カートリッジの壁部が、水素を容易に透過可能に構成されていれば、その方法は任意であり、カートリッジ3、21の壁部に多数の孔5を形成し、あるいは、ステンレス製メッシュよりなるカートリッジを用いることは、必ずしも必要でない。
【0085】
また、図3および図4に示された実施態様においては、横断面が円環状のカートリッジ21を用いているが、カートリッジ21の横断面が円環状であることは必ずしも必要でなく、環状で、中央部に、水素ガスが供給可能な通路が形成されていれば、その横断面形状は任意に選択することができる。
【0086】
また、前記実施態様においては、カートリッジ3、21は、その底壁部3b、21b外面に、3つの脚部6、6、6を備えているが、カートリッジ3、21の底壁部3b、21bの外面が、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、位置するように、カートリッジ3、21を耐圧容器2内に収容可能であれば足り、カートリッジ3、21の底壁部3b、21bの外面に、3つの脚部6、6、6が設けられていることは必ずしも必要でない。たとえば、図5に示されるように、カートリッジ3の底壁部3bの外面に、多孔材料によって形成された2つの板状脚部材30、30を設けて、あるいは、図6に示されるように、カートリッジ3の底壁部3bの外面に、多孔材料によって形成された円環状の脚部材35を設けて、カートリッジ3の底壁部3bの外面が、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、位置するように、カートリッジ3を耐圧容器2内に収容してもよく、横断面円環状のカートリッジ21についても同様である。さらには、カートリッジ3、21が脚部6、6、6や板状の脚部材30、30、円環状の脚部材35を備えていることも必ずしも必要でなく、たとえば、図7に示されるように、カートリッジ3、21が、少なくとも2つの突起部40、40を有し、耐圧部材2の内面2aに、カートリッジ3、21に設けられた少なくとも2つの突起部と係合可能な係合部41、41を設け、突起部40、40と係合部41、41とを係合させて、カートリッジ3、21の底壁部3b、21bの外面が、耐圧容器2の底面2bと間隔を隔てて、位置するように、カートリッジ3、21を耐圧容器2内に収容することもできる。
【0087】
さらに、図3および図4に示された実施態様においては、カートリッジ21の外周壁部21aと耐圧容器2の内側面2aとの間に、空間が形成されるように、カートリッジ21が、耐圧容器2内に配置されているが、カートリッジ21の外径と耐圧容器2の内径とがほぼ等しくなるように、カートリッジ21を構成して、カートリッジ21の外周壁部21aと耐圧容器2の内側面2aとが接するように、カートリッジ21を耐圧容器2内に配置し、カートリッジ21の開口部21c、底壁部21b形成された多数の孔5および内周壁部21dに形成された多数の孔5を介して、水素ガスと、カーボンナノチューブ4とを接触させるように構成することもできる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、大量の水素を、水素吸蔵合金や炭素質材料などの水素吸蔵用材料に、効率的に吸蔵させることがきるとともに、水素を吸蔵した水素吸蔵材料から、水素を効率的に放出させることのできる水素吸蔵放出装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置の略縦断面図である。
【図2】図2は、カートリッジ3の略斜視図である。
【図3】図3は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置の略縦断面図である。
【図4】図4は、本発明の他の好ましい実施態様にかかる水素吸蔵放出装置の略縦断面図である。
【図5】図5は、カートリッジの底壁部の外面に設けられた脚部材の例を示す略斜視図である。
【図6】図6は、カートリッジの底壁部の外面に設けられた脚部材の例を示す略斜視図である。
【図7】図7は、カートリッジの外壁部に設けられた突起部と耐圧容器の内面に設けられた係合部を示す略断面図である。
【符号の説明】
1 水素吸蔵放出装置
2 耐圧容器
2a 耐圧容器の内側面
2b 耐圧容器の底面
3 カートリッジ
3a カートリッジの外周壁部
3b カートリッジの底壁部
3c カートリッジの開口部
4 カーボンナノチューブ
5 孔
6 脚部
7 ねじ
8 メタルシール
9 蓋部材
10a 第1の開口部
10b 第2の開口部
11a 第1のガス通路
11b 第2のガス通路
12a 第1のバルブ
12b 第2のバルブ
13 第1の切り換えバルブ
14 水素ガス供給源
15 第2の切り換えバルブ
16 窒素ガス供給源
17 加熱コイル
20 水素吸蔵放出装置
21 カートリッジ
21a カートリッジの外周壁部
21b カートリッジの底壁部
21c カートリッジの開口部
21d カートリッジの内周壁部
22 第3の切り換えバルブ
23 一酸化炭素ガス供給源
24 第4の切り換えバルブ
25 真空ポンプ
30 板状脚部材
35 円環状の脚部材
40 突起部
41 係合部

Claims (8)

  1. 鉄系金属、アルミニウム系金属、チタン系金属、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、耐圧ガラス、炭素繊維およびセラミックよりなる群から選ばれる材料によって形成された耐圧容器を備えた水素吸蔵放出装置であって、
    その外径が前記耐圧容器の内径よりも小さく、外周壁部および底壁部が多孔材料によ って形成され、内部に水素吸蔵用材料を収容可能なカートリッジと、前記カートリッジ を、前記カートリッジの前記底壁部が前記耐圧容器の底面と間隔を隔てて、位置すると ともに、前記外周壁部が前記耐圧容器の内側面と間隔を隔てて、位置するように、前記 耐圧容器内に保持する保持手段と、前記耐圧容器に接続されたガス通路と、前記ガス通 路に設けられたバルブと、前記ガス通路によって、前記耐圧容器内と接続された水素ガ ス供給源とを備え、
    前記カートリッジの横断面が環状をなし、前記カートリッジの内周壁部が多孔材料に よって形成された、
    水素吸蔵放出装置
  2. さらに、前記耐圧容器を加熱する加熱手段を備えた請求項1に記載の水素吸蔵放出装置。
  3. 前記ガス通路に、第1の切り換えバルブと、第2の切り換えバルブが設けられ、前記水素ガス供給源が、前記第1の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続され、さらに、前記第2の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続された不活性なガスの供給源を備えた請求項1記載の水素吸蔵放出装置。
  4. 前記ガス通路に、さらに、第3の切り換えバルブが設けられ、還元性ガスの供給源が、前記第3の切り換えバルブを介して、前記ガス通路に接続された請求項3に記載の水素吸蔵放出装置。
  5. 前記保持手段が、前記カートリッジの底壁部外面に設けられた少なくとも3つの脚部によって構成された請求項1記載の水素吸蔵放出装置。
  6. 前記保持手段が、前記カートリッジの底壁部外面に設けられた1または2以上の板状の脚部材によって構成された請求項1記載の水素吸蔵放出装置。
  7. 前記1または2以上の板状の脚部材が多孔材料によって形成された請求項に記載の水素吸蔵放出装置。
  8. 前記保持手段が、前記カートリッジの外壁部に設けられた少なくとも2つの突起部と、前記耐圧容器の内面に設けられ、前記少なくとも2つの突起部と係合可能な係合突起部によって構成された請求項1記載の水素吸蔵放出装置。
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