JP2001328805A - 水素吸蔵用炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料を用いた電池ならびに水素吸蔵炭素質材料を用いた燃料電池 - Google Patents

水素吸蔵用炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料を用いた電池ならびに水素吸蔵炭素質材料を用いた燃料電池

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JP2001328805A
JP2001328805A JP2000148361A JP2000148361A JP2001328805A JP 2001328805 A JP2001328805 A JP 2001328805A JP 2000148361 A JP2000148361 A JP 2000148361A JP 2000148361 A JP2000148361 A JP 2000148361A JP 2001328805 A JP2001328805 A JP 2001328805A
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hydrogen
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solvent comprises
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Hisashi Kajiura
尚志 梶浦
Seiji Shiraishi
誠司 白石
Eisuke Negishi
英輔 根岸
Masafumi Ata
誠文 阿多
Atsuo Yamada
淳夫 山田
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Original Assignee
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    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の水素を、効率的に吸蔵させることがで
き、軽量で、繰り返し使用することができ、安全で、資
源的、環境的な問題を生じさせる虞のない水素吸蔵用炭
素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料およ
びその製造方法、水素吸蔵炭素質材料を用いた電池なら
びに水素吸蔵炭素質材料を用いた燃料電池を提供する。 【解決手段】 炭素質材料を、溶媒を用いて、処理して
得られたことを特徴とする水素吸蔵用炭素質材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵用炭素質
材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料およびそ
の製造方法、水素吸蔵炭素質材料を用いた電池ならびに
水素吸蔵炭素質材料を用いた燃料電池に関するものであ
り、さらに詳細には、大量の水素を、効率的に吸蔵させ
ることができ、軽量で、繰り返し使用することができ、
安全で、資源的、環境的な問題を生じさせる虞のない水
素吸蔵用炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素
質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質材料を用い
た電池ならびに水素吸蔵炭素質材料を用いた燃料電池に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業革命以後、自動車などのエネルギー
源としてはもちろん、電力製造などのエネルギー源とし
て、ガソリン、軽油などの化石燃料が広く用いられてき
た。この化石燃料の利用によって、人類は飛躍的な生活
水準の向上や産業の発展などの利益を享受することがで
きたが、その反面、地球は深刻な環境破壊の脅威にさら
され、さらに、化石燃料の枯渇の虞が生じてその長期的
な安定供給に疑問が投げかけられる事態となりつつあ
る。
【0003】そこで、水素は、水に含まれ、地球上に無
尽蔵に存在している上、物質量あたりに含まれる化学エ
ネルギー量が大きく、また、エネルギー源として使用す
るときに、有害物質や地球温暖化ガスなどを放出しない
などの理由から、化石燃料に代わるクリーンで、かつ、
無尽蔵なエネルギー源として、近年、大きな注目を集め
るようになっている。
【0004】ことに、近年は、水素エネルギーから電気
エネルギーを取り出すことができる燃料電池の研究開発
が盛んにおこなわれており、大規模発電から、オンサイ
トな自家発電、さらには、自動車用電源としての応用が
期待されている。
【0005】しかしながら、水素は、常温常圧におい
て、気体状態にあるため、液体や固体と比べて、取り扱
いが難しく、ことに、液体や固体と比べて、気体の密度
は非常に小さいため、体積あたりの化学エネルギーが小
さく、また、貯蔵や運搬が困難であるという問題があ
る。さらに、気体であるため、水素は漏洩しやすく、漏
洩すると、爆発の危険があるという問題もあり、水素エ
ネルギーの活用上、大きな障害となっていた。
【0006】したがって、水素エネルギーを用いたエネ
ルギーシステムの実用化に向けて、気体状態にある水素
を、効率的かつ安全に、小体積内に貯蔵する技術の開発
が進められており、高圧ガスとして貯蔵する方法、液化
水素として貯蔵する方法、水素吸蔵材料を用いる方法な
どが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高圧ガ
スとして貯蔵する方法にあっては、貯蔵容器として、ボ
ンベのような非常に強固な金属製の耐圧容器を用いる必
要があるため、容器自体がきわめて重くなり、また、高
圧ガスの密度も、通常12mg/cc程度であって、水
素の貯蔵密度が非常に小さく、貯蔵効率が低いという問
題があるだけでなく、高圧であるため、安全面にも問題
を有していた。
【0008】これに対して、液化水素として貯蔵する方
法においては、水素の貯蔵密度は、通常70mg/cc
程度であって、水素の貯蔵密度はかなり大きいが、水素
を液化するため、水素を−250℃以下に冷却すること
が必要になり、冷却装置などの付加的な装置が要求さ
れ、システムが複雑になるだけでなく、冷却のためのエ
ネルギーが必要になるという問題があった。
【0009】一方、水素吸蔵材料の中では、水素吸蔵合
金が最も有効な材料とされ、たとえば、ランタンニッケ
ル系、パナジウム系、マグネシウム系の水素吸蔵合金が
知られているが、これらの水素吸蔵合金の実用的な水素
貯蔵密度は、通常100mg/cc前後であり、他の物
質中に、水素を貯蔵するにもかかわらず、液体水素の密
度以上で、従来の水素貯蔵方法の中では、最も効率的で
ある。しかも、水素吸蔵合金を用いる場合には、室温レ
ベルの温度で、水素吸蔵合金へ水素を吸蔵させ、水素吸
蔵合金から水素を放出させることができ、さらには、水
素分圧との平衡で、水素の吸蔵状態が制御されるため、
高圧ガスや液体水素に比して、取り扱いが容易であると
いう利点もある。
【0010】しかしながら、水素吸蔵合金は、構成材料
が金属合金であるため重く、単位重量あたりの水素吸蔵
量は20mg/g程度にとどまり、十分とは言えず、ま
た、水素吸蔵合金は、水素ガスの吸蔵、放出の繰り返し
によって、徐々に、構造が破壊され、性能が劣化すると
いう問題があり、さらに、合金の組成によっては、資源
的な問題や、環境的な問題も生じる虞がある。
【0011】そこで、従来の水素の貯蔵方法のかかる問
題を解決するため、近年、水素吸蔵材料として、炭素材
料に注目が集まっており、種々の角度からの研究がなさ
れている。
【0012】たとえば、特開平5−270801号公報
は、フラーレン類に、水素を付加反応させ、水素を吸蔵
させる方法を提案している。しかしながら、この方法に
あっては、炭素原子と水素原子の間に、共有結合的な化
学結合が形成されてしまうため、吸蔵というよりは、水
素付加と呼ぶべきもので、化学結合によって、付加する
ことのできる水素量の上限は、基本的に、炭素原子の不
飽和結合数に限定されるので、水素の吸蔵量には限界が
あった。
【0013】また、特開平10−72291号公報は、
フラーレン類を水素吸蔵材料として用い、フラーレン類
の表面を、真空蒸着やスパッタリングによって、白金な
どの触媒金属で覆い、水素を吸蔵させる技術を提案して
いる。しかしながら、白金を触媒金属として用いて、フ
ラーレン類の表面を覆うためには、多くの白金を使用す
る必要があり、コストが高くなるだけでなく、資源的に
も問題があった。
【0014】このように、従来、知られている水素の貯
蔵方法は、水素エネルギーを活用する上で、実用的なも
のとは言い難く、とくに、自動車、船舶、一般家庭用電
源、各種小型電気機器などのエネルギー源として、水素
エネルギーを用いる場合や、大量の水素を運搬する必要
がある場合には、従来の水素の貯蔵方法は、実用性を有
していなかった。
【0015】したがって、本発明は、大量の水素を、効
率的に吸蔵させることができ、軽量で、繰り返し使用す
ることができ、安全で、資源的、環境的な問題を生じさ
せる虞のない水素吸蔵用炭素質材料およびその製造方
法、水素吸蔵炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵
炭素質材料を用いた電池ならびに水素吸蔵炭素質材料を
用いた燃料電池を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、本発明のか
かる目的を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、炭素
質材料の表面に化学吸着あるいは物理吸着した分子が、
炭素質材料に水素を吸蔵させる上で、障害となるが、炭
素質材料を、溶媒を用いて、洗浄処理することによっ
て、これらの分子を効果的に取り除くことができ、炭素
質材料の水素吸蔵能力を大幅に向上させることが可能に
なることを見出し、炭素質材料を、溶媒を用いて、処理
して得られた水素吸蔵用炭素質材料によって、本発明の
前記目的を達成した。
【0017】本発明によれば、単に、炭素質材料を、溶
媒を用いて、洗浄処理することによって、水素吸蔵能力
が著しく向上した水素吸蔵用炭素質材料を生成すること
ができるから、大量の水素を、効率的に吸蔵させること
ができ、軽量で、繰り返し使用することができ、安全
で、資源的、環境的な問題を生じさせる虞のない水素吸
蔵用炭素質材料を得ることが可能になる。
【0018】本発明の前記目的はまた、炭素質材料を、
溶媒を用いて、処理することを特徴とする水素吸蔵用炭
素質材料の製造方法によって達成される。
【0019】本発明の前記目的はまた、炭素質材料を、
溶媒を用いて、処理し、水素を吸蔵させた水素吸蔵炭素
質材料によって達成される。
【0020】本発明によれば、単に、炭素質材料を、溶
媒を用いて、洗浄処理し、水素を吸蔵させることによっ
て、大量の水素が吸蔵された水素吸蔵炭素質材料を生成
することができるから、大量の水素を、効率的に吸蔵さ
せることができ、軽量で、繰り返し使用することがで
き、安全で、資源的、環境的な問題を生じさせる虞のな
い水素吸蔵用炭素質材料を得ることが可能になる。
【0021】本発明の前記目的はまた、炭素質材料を、
溶媒を用いて、処理し、水素を吸蔵させることを特徴と
する水素吸蔵炭素質材料の製造方法によって達成され
る。
【0022】本発明の前記目的はまた、負極と、正極
と、これらの間に介在する電解質とを有し、前記負極お
よび/または前記正極が、炭素質材料を、溶媒を用い
て、処理し、水素を吸蔵させた水素吸蔵炭素質材料を含
んだ電池によって達成される。
【0023】本発明によれば、電解質に水酸化カリウム
水溶液などのアルカリ水溶液を用いたアルカリ蓄電池の
場合は、充電時には、正極からアルカリ水溶液を介し
て、負極へプロトンが移動して、そこで吸蔵され、放電
時には、負極側からアルカリ水溶液を介して、正極側へ
プロトンを移動させることができ、また、電解質にパー
フルオロスルホン酸高分子電解質膜などを使用した水素
−空気電池においては、充電または吸蔵処理によって、
水素極にあらかじめ吸蔵されたプロトンが、放電時に、
高分子電解質膜を介して空気極に供給される。したがっ
て、本発明によれば、安定して電力を取り出すことので
きる電池を提供することが可能になる。
【0024】本発明の前記目的はまた、負極と、プロト
ン伝導体と、正極との積層構造を有し、さらに、炭素質
材料を、溶媒を用いて、処理し、水素を吸蔵させた水素
吸蔵炭素質材料を含み、水素を放出して、前記負極に供
給するように構成された水素供給部を備えた燃料電池に
よって達成される。
【0025】本発明によれば、負極と、プロトン伝導体
と、正極との積層構造を有し、さらに、炭素質材料を、
非酸性溶媒を用いて、処理し、水素を吸蔵させた水素吸
蔵炭素質材料を含み、水素を放出して、負極に供給する
ように構成された水素供給部を備えているから、水素供
給部から放出された水素が、負極における触媒作用によ
り、プロトンを生成し、生成されたプロトンが、プロト
ン伝導体によって生成されたプロトンとともに、正極に
移動し、酸素と化合して、水を生成しつつ、起電力を発
生する。したがって、本発明によれば、水素供給部を設
けない場合に比べ、効率良く、水素を供給することがで
き、かつ、プロトンの伝導率が高い燃料電池を提供する
ことが可能となる。
【0026】本発明において、吸蔵させる水素とは、水
素分子、水素原子のみならず、水素の原子核であるプロ
トンを含んでいる。
【0027】本発明の好ましい実施態様においては、前
記溶媒が非酸性溶媒によって構成されている。
【0028】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、非酸性溶媒が塩基性溶媒によって構成されている。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、炭素質材料が塩基性溶媒によって処理されるから、
炭素質材料の表面に存在している金属の酸化物や、カル
ボキシル基やフェノール性水酸基などの酸化性の官能基
が効果的に除去され、水素原子や水素分子と接触する炭
素質材料の表面積が増大し、したがって、炭素質材料の
水素吸蔵能力を大幅に向上させることが可能になる。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液および水酸化ナ
トリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基性溶媒よりな
っている。
【0031】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、非酸性溶媒が水によって構成されている。
【0032】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、非酸性溶媒が純水によって構成されている。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、炭素質材料は、純水によって、洗浄処理されるか
ら、炭素質材料の表面を効果的に洗浄して、水素原子や
水素分子と接触する炭素質材料の表面積を増大させるこ
とができ、したがって、炭素質材料の水素吸蔵能力を大
幅に向上させることが可能になる。
【0034】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、非酸性溶媒が非水系溶媒よりなっている。
【0035】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記非水系溶媒がアクリルニトリルよりなってい
る。
【0036】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記溶媒が酸性溶媒よりなっている。
【0037】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記炭素質材料として、表面積が大きく、構造的に
曲率を有するものが選ばれている。
【0038】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記炭素質材料が、フラーレン、カーボンナノファ
イバー、カーボンナノチューブ、炭素スス、ナノカプセ
ル、バッキーオニオンおよびカーボンファイバーよりな
る群から選ばれる炭素質材料によって形成されている。
フラーレンとしては、球状の炭素クラスター分子であれ
ばよく、炭素数が36、60、70、72、74、7
6、78、80、82、84などは、本発明において、
すべて使用することができる。
【0039】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記炭素質材料が、カーボンナノファイバー、カー
ボンナノチューブおよびカーボンファイバーよりなる群
から選ばれた炭素質材料によって形成されている。
【0040】本発明の好ましい実施態様においては、炭
素質材料は、その表面に、水素分子を水素原子に、ある
いは、さらにプロトンと電子に分離させる機能を有する
金属または金属の合金の微粒子を有している。金属また
は合金の微粒子の平均サイズは1ミクロン以下であるこ
とが望ましく、金属としては、鉄、希土類元素、ニッケ
ル、コバルト、パラジウム、ロジウム、白金、またはこ
れらの金属の1または2以上の合金よりなる群から選ば
れる金属または合金が好ましく使用される。
【0041】フラーレン、カーボンナノファイバー、カ
ーボンナノチューブ、炭素スス、ナノカプセル、バッキ
ーオニオンおよびカーボンファイバーなどの曲率を有す
る炭素質材料をアーク放電法によって生成する場合に
は、アーク放電に先立って、金属またはその合金を、グ
ラファイトのロッドに混入させることが好ましく、アー
ク放電の際に、かかる金属またはその合金を存在させる
ことによって、これらの金属またはその合金の触媒的作
用によって、炭素質材料の収率が高まり、曲率を有する
水素吸蔵用炭素質材料の生成を促進させることができ
る。なお、これらの金属またはその合金は、レーザーア
ブレーション法によって、フラーレン、カーボンナノフ
ァイバー、カーボンナノチューブおよびカーボンファイ
バーなどの炭素質材料を生成する際、触媒的作用を果た
すことが知られており、その方法により生成したフラー
レン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ
およびカーボンファイバーなどの炭素質材料を収集し、
それを水素吸蔵用炭素質材料に添加混合して、水素吸蔵
用炭素質材料の表面が、これらの金属またはその合金を
有するようにしてもよい。
【0042】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、これらの金属または合金を含有する炭素質材料、あ
るいは、これらの金属または合金を含有しない炭素質材
料の少なくとも表面に対し、水素分子を水素原子へ、さ
らには、プロトンと電子へと分離することのできる触媒
能を有する金属微粒子が10重量%以下、担持されてい
る。そのような触媒能を有する好ましい金属としては、
たとえば、白金または白金合金などを挙げることがで
き、炭素質材料の表面に、これらの金属を担持させるに
は、スパッタ、真空蒸着、化学的手法、混合などの公知
の手法を用いることができる。
【0043】また、白金微粒子または白金合金微粒子を
炭素質材料に担持させる場合には、白金錯体を含む溶液
を用いる化学的担持法、あるいは、白金を含む電極を用
いるアーク放電法の手法を適用することができる。化学
的担持法においては、たとえば、塩化白金酸水溶液を亜
硫酸水素ナトリウムや過酸化水素で処理し、次いで、こ
の溶液に、炭素質材料を加えて、攪拌することによっ
て、白金微粒子または白金合金微粒子を炭素質材料に担
持させることができる。他方、アーク放電法において
は、アーク放電の電極部に、白金や白金合金を部分的に
組み込んでおき、それをアーク放電させることによって
蒸発させ、チャンバー内に収納した炭素質材料上に付着
させることができる。
【0044】このような金属や合金を担持させることに
より、それを担持させない場合に比べ、水素吸蔵能をよ
り高めることができ、さらに、電子供与体であるフッ素
やアンモニアなどのアミン系分子を炭素質材料と混合
し、あるいは、結合させることによって、電荷分離がよ
り能率的に生じることが判明している。
【0045】このように、上述の金属や合金を担持させ
た強い電子受容体である水素吸蔵用炭素質材料に、陽子
と電子とからなる水素を供与することによって、水素が
陽子の形態で、吸蔵され、そのため、占有体積が大幅に
小さくなり、従来の水素原子の化学吸着による貯蔵に比
して、大量の水素を水素吸蔵用炭素質材料中に貯蔵する
ことが可能となる。すなわち、水素を、原子の状態か
ら、電子と陽子に分離させて、水素吸蔵用炭素質材料中
に効率的に電子を貯蔵することにより、水素を、最終的
には、陽子の状態で、高密度にかつ大量に貯蔵すること
ができる。したがって、水素吸蔵用炭素質材料の表面
に、上述の金属や合金を担持させた場合は、水素をより
効率的にかつより大量に吸蔵することができ、軽量で運
搬が容易であり、構造破壊を伴わずに、室温レベルでの
反復使用が可能で、取扱上も安全である。さらに、白金
などの金属触媒の使用量も削減でき、出発原料であるフ
ラーレンなどの炭素質材料も低コストで容易に製造する
ことができ、資源調達の面で問題がない上に、使用時に
環境破壊などの問題を起こすことがないという優れた実
用性を発揮することが可能になる。
【0046】本発明において、プロトン伝導体は、フラ
ーレン分子を構成する炭素原子にプロトンを解離し得る
基を導入してなるフラーレン誘導体を、主成分として含
んでいる。
【0047】本発明の好ましい実施態様においては、前
記プロトンを解離し得る基が、−XH(Xは2価の結合
手を有する任意の原子または原子団である。)よりなっ
ている。
【0048】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記プロトンを解離し得る基が、−OHまたは−Y
H(Yは2価の結合手を有する任意の原子または原子団
である。)よりなっている。
【0049】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記プロトンを解離し得る基が、−OH、−OSO
H、−COOH、−SOH、−OPO(OH)
りなる群から選ばれる基よりなっている。
【0050】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記フラーレン誘導体が、ポリ水酸化フラーレン
(フラレノール)よりなっている。
【0051】本発明の別の好ましい実施態様において
は、プロトン伝導体は、前記フラーレン分子を構成する
炭素原子に、前記プロトンを解離し得る基に加えて、電
子吸引基が導入してなるフラーレン誘導体を、主成分と
して含んでいる。
【0052】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記電子吸引基が、ニトロ基、カルボニル基、カル
ボキシル基、ニトリル基、ハロゲン化アルキル基または
ハロゲン原子を含んでいる。
【0053】また、本発明において、プロトン伝導体
が、パーフルオロスルホン酸樹脂(アメリカ Du P
ont社製のNafion(登録商標))よりなってい
てもよい。
【0054】本発明において、フラーレン分子とは、炭
素数が、36、60、70、78、82、84などの球
状の炭素クラスター分子をいう。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。
【0056】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る燃料電池の概略的構成を示す図面である。
【0057】図1に示されるように、本実施態様にかか
る燃料電池は、互いに対向するように配置された正極
(酸素極)1と、負極2(燃料極または水素極)とを備
えている。正極1は正極リード3を有するとともに、触
媒5が分散または密着されており、負極2も同様に、負
極リード6を有するとともに、触媒7が分散または密着
されている。正極1と負極2の間には、プロトン伝導体
部8が挟着されている。水素供給源10から、導入口1
1を介して、燃料である水素12が、負極2側の流路1
3に供給されて、排出口14から排出され、正極1側で
は、空気15が導入口16から、流路17に供給され、
排出口18から、排出されるように構成されている。
【0058】導入口11から流路13に供給された燃料
である水素12が流路13を通過する間に、プロトンが
発生し、発生したプロトンは、プロトン伝導体部8で発
生したプロトンとともに、正極1側へ移動する。その結
果、導入口16から流路17に供給されて、排出口18
へ向かう空気15中の酸素と反応し、これによって、所
望の起電力が取り出される。
【0059】本実施態様においては、水素供給源10
に、フラーレン、カーボンナノファイバー、カーボンナ
ノチューブ、炭素スス、ナノカプセル、バッキーオニオ
ンおよびカーボンファイバーなどの炭素質材料を、アン
モニア溶液、水酸化ナトリウム溶液などの塩基性溶媒
で、洗浄処理した後、100気圧の水素圧力で、水素を
吸蔵させて得た水素吸蔵炭素質材料が用いられている。
【0060】本実施態様にかかる燃料電池は、プロトン
伝導部8において、プロトンが解離しつつ、負極2側か
ら供給されるプロトンが正極1側へ移動するので、プロ
トンの伝導率が高いという特長がある。したがって、従
来、プロトンの伝導のために必要とされた加湿装置など
は不要となるので、システムの簡略化、軽量化を図るこ
とが可能になる。
【0061】
【実施例】以下において、本発明の効果を、一層明らか
にするため、実施例および比較例を掲げる。
【0062】実施例1 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、0.1Nのアンモニア溶液100ml中に入れ、2
0℃で、24時間にわたって、攪拌した。
【0063】攪拌後、濾過して、カーボンナノファイバ
ーを取り出し、純水で洗浄し、室温で乾燥させた。
【0064】こうして得られたカーボンナノファイバー
15.0mgを、熱天秤中の試料カップに入れて、チャ
ンバ内にセットし、ロータリーポンプで、1.33×1
パスカル以下に減圧しながら、120℃の温度に保
持し、カーボンナノファイバー表面の水分が十分に除去
されたことを確認した後、20℃まで降温した。
【0065】次いで、チャンバ内を20℃に保持した状
態で、チャンバ内に、常圧で、水素ガスを導入し、カー
ボンナノファイバーの質量変化を測定した。
【0066】その結果、質量の増大から、水素吸蔵量
が、0.6重量%であることがわかった。ここに、水素
吸蔵量は、吸蔵した水素質量を炭素質量で割った値であ
る。
【0067】実施例2 60℃で、24時間にわたって、攪拌をした以外は、実
施例1と全く同様にして、カーボンナノファイバー試料
を調製し、水素を吸蔵させて、カーボンナノファイバー
の質量変化を測定したところ、水素吸蔵量が、1.2重
量%であることがわかった。
【0068】実施例3 0.1Nのアンモニア溶液に代えて、0.01Nのアン
モニア溶液を用いた以外は、実施例1と全く同様にし
て、カーボンナノファイバー試料を調製し、水素を吸蔵
させて、カーボンナノファイバーの質量変化を測定した
ところ、水素吸蔵量が、0.9重量%であることがわか
った。
【0069】実施例4 実施例3と全く同様にして、カーボンナノファイバー試
料を調製し、水素ガスを、100気圧で、チャンバ内に
導入した以外は、実施例3と全く同様にして、水素を吸
蔵させて、カーボンナノファイバーの質量変化を測定し
たところ、水素吸蔵量が、1.8重量%であることがわ
かった。
【0070】実施例5 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、100mlの純水中に入れ、80℃の温度下で、4
8時間にわたって、超音波洗浄をおこなった。
【0071】超音波洗浄の後、濾過して、カーボンナノ
ファイバーを取り出し、純水で洗浄し、室温で乾燥さ
せ、実施例1と全く同様にして、カーボンナノファイバ
ー試料を調製し、水素を吸蔵させて、カーボンナノファ
イバーの質量変化を測定したところ、水素吸蔵量が、
0.3重量%であることがわかった。
【0072】実施例6 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、100mlの純水中に入れ、室温で、48時間にわ
たって、保持した以外は、実施例1と全く同様にして、
カーボンナノファイバー試料を調製し、水素を吸蔵させ
て、カーボンナノファイバーの質量変化を測定したとこ
ろ、水素吸蔵量が、0.1重量%であることがわかっ
た。
【0073】実施例7 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、0.1Nのアンモニア溶液100ml中に入れ、6
0℃で、24時間にわたって、攪拌した。
【0074】攪拌後、濾過して、カーボンナノファイバ
ーを取り出し、純水で洗浄し、室温で乾燥させた。
【0075】こうして得られたカーボンナノファイバー
220.0mgを、ステンレス容器内に入れ、マントル
ヒートを用いて、1.33×10パスカル以下の減圧
下で、5時間にわたって、120℃に保持し、カーボン
ナノファイバー表面の水分を十分に除去した。
【0076】ステンレス容器内の温度が室温まで、降温
されたことを確認した後、ステンレス容器内に、10気
圧で、水素ガスを封止した。
【0077】水素ガスの封入直後のステンレス容器内の
圧力と、水素ガスを封入してから5時間を経過した時点
でのステンレス容器内の圧力との圧力差から、水素吸蔵
量を算出したところ、水素吸蔵量は1.3重量%であっ
た。
【0078】実施例8 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、100mlの純水中に入れ、室温で、48時間にわ
たって、保持した以外は、実施例7と全く同様にして、
カーボンナノファイバー試料を調製し、水素を吸蔵させ
て、水素ガスの封入直後のステンレス容器内の圧力と、
水素ガスを封入してから1時間を経過した時点でのステ
ンレス容器内の圧力との圧力差から、水素吸蔵量を算出
したところ、水素吸蔵量は0.4重量%であった。
【0079】実施例9 実施例8と全く同様にして、カーボンナノファイバー試
料を調製し、水素ガスを、100気圧で、チャンバ内に
導入した以外は、実施例8と全く同様にして、水素を吸
蔵させて、水素ガスの封入直後のステンレス容器内の圧
力と、水素ガスを封入してから1時間を経過した時点で
のステンレス容器内の圧力との圧力差から、水素吸蔵量
を算出したところ、水素吸蔵量は0.5重量%であっ
た。
【0080】比較例1 CVD法によって、1本のナノチューブファイバーの直
径が約200nmのカーボンナノファイバー1gを作製
し、得られたカーボンナノファイバー15.0mgを、
熱天秤中の試料カップに入れて、チャンバ内にセットし
た。
【0081】次いで、チャンバ内を20℃に保持した状
態で、チャンバ内に、常圧で、水素ガスを導入し、カー
ボンナノファイバーの質量変化を測定した。
【0082】その結果、質量の変化は認められず、水素
吸蔵量は検出限界未満であった。
【0083】比較例2 比較例1と全く同様にして得られたカーボンナノファイ
バー220.0mgを、ステンレス容器内に入れ、ステ
ンレス容器内を室温に保持した状態で、ステンレス容器
内に、10気圧で、水素ガスを封止した。
【0084】水素ガスの封入直後のステンレス容器内の
圧力と、水素ガスを封入してから5時間を経過した時点
でのステンレス容器内の圧力との圧力差から、水素吸蔵
量を算出したところ、水素吸蔵量は検出限界未満であっ
た。
【0085】以上の実施例1ないし9ならびに比較例1
および2から、炭素質材料であるカーボンナノファイバ
ーを、アンモニア溶液あるいは純水を用いて、処理し、
水素を吸蔵させた場合には、これらの処理をしない場合
に比して、水素吸蔵能が向上し、アンモニア溶液を用い
て、処理をした場合に、とくに、その効果が研著である
ことが判明した。
【0086】実施例10 次のようにして、アルカリ蓄電池を作製した。
【0087】<正極の作製>平均粒径30μmの球状水
酸化ニッケル10g、水酸化コバルト1gに対して、カ
ルボキシメチルセルロース3重量%を加え、水で混練す
ることにより、ペーストを調製した。このペーストを空
孔率95%の発泡式ニッケル多孔体に充填、乾燥、加圧
した後、打ち抜いて、直径20mm、厚さ0.7mmの
正極を作製した。
【0088】<負極の作製>実施例4にしたがって、カ
ーボンナノファイバー試料を調製し、50気圧で、水素
ガスを、100気圧で、チャンバ内に導入した以外は、
実施例3と全く同様にして、水素を吸蔵させた水素吸蔵
炭素質材料にカルボキシメチルセルロース5%と水とを
加え、混練したペーストを調製し、このペーストを空孔
率95%の発泡式ニッケル多孔体に充填し、乾燥及び加
圧したのち、打ち抜いて、直径20mm、厚さ0.5m
mの負極を作製した。
【0089】<アルカリ蓄電池>次に、上述のように作
製した正極および負極を用い、7Nの水酸化カリウム水
溶液を電解液として、図2に概略的に示されるアルカリ
蓄電池(二次電池)を作製した。
【0090】なお、このアルカリ電池は、電池容器20
に正極1と負極2とが電解液21を挟んで内蔵され、そ
れぞれの極から、正極リード3と負極リード6とが電池
容器20の外部へ取り出されている。
【0091】<充放電性能>このようにして作製したア
ルカリ蓄電池につき、0.1C、上限1.4V、下限
0.8Vで、充放電試験を行った。そのサイクル特性を
図3に示す。
【0092】図3から明らかなように、電池構造的な理
由から、サイクル寿命は十分とはいえないものの、基本
的な充放電性能を確認することができた。 実施例11 次のようにして、水素−空気電池を作製した。
【0093】<空気極の作製>実施例4にしたがって、
カーボンナノファイバー試料を調製し、50気圧で、水
素ガスを、100気圧で、チャンバ内に導入した以外
は、実施例3と全く同様にして、水素を吸蔵させて、水
素吸蔵炭素質材料を得た。こうして得られた水素吸蔵炭
素質材料と、パーフルオロスルホン酸からなる高分子電
解質のアルコール溶液とを、n−酢酸ブチル中に分散さ
せて、触媒層スラリーを調製した。
【0094】一方、厚み250μmのカーボン不織布を
フッ素系撥水剤のエマルジョン液に浸漬し、乾燥したの
ち、400℃に加熱することにより、カーボン不織布に
撥水処理を施した。続いて、このカーボン不織布を4c
m×4cmに切断し、その一方の面に上述のようにして
調製した触媒層スラリーを塗布した。
【0095】<空気極と高分子電解質膜との接合>触媒
層を塗布したカーボン不織布の塗布面に、厚み50μm
のパーフルオロスルホン酸からなる高分子電解質膜を接
合し、しかるのちに、乾燥した。
【0096】<水素極の作製>空気極の作製に用いたの
と同じ水素吸蔵炭素質材料にカルボキシメチルセルロー
ス5%と水とを加えてペーストを調製し、このペースト
を空孔率95%の発泡式ニッケル多孔体に充填、乾燥し
たのち、加圧し、4cm×4cmに切断して、厚み0.
5mmの水素極を作製した。
【0097】<水素−空気電池の作製>上述のようにし
て得た空気極とパーフルオロスルホン酸高分子電解質膜
との接合体に、高分子電解質膜を中にして、水素極を重
ね合わせ、その両面を厚み3mmのテフロン(登録商
標)板でしっかり挟み込んで、ボルトにより固定した。
なお、空気極側に配置したテフロン板には、予め直径
1.5mmの多数の孔が設けられ、電極に空気がスムー
ズに供給されるようにしてある。
【0098】こうして組み立てられた水素−空気電池の
概略的構造を図4に示す。
【0099】図4に示されるように、こうして作製され
た水素−空気電池は、高分子電解質膜30を中にして、
水素極31と空気極32とが対向して配置され、これら
の外側を、テフロン板33と、多数の空気孔34を設け
たテフロン板35とで挟み込み、全体をボルト36、3
6により固定したもので、各極から外部に水素極リード
37、空気極リード38が、それぞれ取り出されてい
る。
【0100】<水素−空気電池の放電特性>次に、この
水素−空気電池の放電特性を調べた。
【0101】まず、充電方向に電流密度1mA/cm
で通電し、水素極に水素を吸蔵させたのち、電流密度1
mA/cmで放電させた。その結果、図5に示すよう
な放電特性が得られ、水素−空気電池として機能するこ
とが確認された。
【0102】さらに、電池を組み立てる前に、あらかじ
め、水素極に、圧力100kg/cmで水素を吸蔵さ
せておき、これを、上述のようにして得た空気極とパー
フルオロスルホン酸高分子電解質膜との接合体に重ね合
わせて、水素−空気電池を組み立て、得られた電池につ
いて、電流密度1mA/cmで、放電特性を測定した
ところ、図6に示すような放電特性が得られ、この場合
も水素−空気電池として機能することが確認できた。
【0103】本発明は、以上の実施態様および実施例に
限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明
の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の
範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0104】たとえば、前記実施態様においては、水素
吸蔵用炭素質材料および水素吸蔵炭素質材料を用いた燃
料電池につき説明を加えたが、本発明にかかる水素吸蔵
用炭素質材料および水素吸蔵炭素質材料は、燃料電池に
かぎらず、アルカリ蓄電池、水素−空気電池などの他の
電池はもちろん、水素を貯蔵するため用途に広く用いる
ことができる。
【0105】また、前記実施例1ないし4においては、
塩基性溶媒として、アンモニア溶液を使用しているが、
アンモニア溶液に限らず、水酸化ナトリウム溶液などの
他の塩基性溶媒を使用することもできる。
【0106】さらに、前記実施例5ないし9において
は、純水を使用しているが、純水以外の水を使用して、
炭素質材料を処理してもよい。
【0107】また、前記実施例においては、炭素質材料
として、カーボンナノファイバーを用いているが、炭素
質材料は、カーボンナノファイバーに限定されるもので
はなく、フラーレン、カーボンナノチューブ、炭素ス
ス、ナノカプセル、バッキーオニオン、カーボンファイ
バーなども、本発明の炭素質材料として、好ましく使用
することができる。
【0108】さらに、前記実施例においては、常圧、1
0気圧、50気圧あるいは100気圧で、水素ガスを吸
蔵させているが、水素ガスの吸蔵圧力は格別に限定され
るものではなく、目的、状況に応じて、所望の圧力で、
水素ガスを吸蔵させることができる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、大量の水素を、効率的
に吸蔵させることができ、軽量で、繰り返し使用するこ
とができ、安全で、資源的、環境的な問題を生じさせる
虞のない水素吸蔵用炭素質材料およびその製造方法、水
素吸蔵炭素質材料およびその製造方法、水素吸蔵炭素質
材料を用いた電池ならびに水素吸蔵炭素質材料を用いた
燃料電池を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる燃
料電池の概略的構成を示す図面である。
【図2】図2は、実施例9において作製したアルカリ蓄
電池(二次電池)の概略的構成を示す図面である。
【図3】図3は、実施例9において作製したアルカリ蓄
電池のサイクル特性を示すグラフである。
【図4】図4は、実施例10において作製した水素−空
気電池の概略的構造を示す図面である。
【図5】図5は、実施例10において作製した水素−空
気電池の放電特性を示すグラフである。
【図6】図6は、実施例10において作製した水素−空
気電池の放電特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 正極リード 5 触媒 6 負極リード 7 触媒 8 プロトン伝導体部 10 水素供給源 11 導入口 12 水素 13 流路 14 排出口 15 空気 16 導入口 17 流路 18 排出口 20 電池容器 21 電解液 30 高分子電解質膜 31 水素極 32 空気極 33 テフロン板 34 空気孔 35 テフロン板 36 ボルト 37 水素極リード 38 空気極リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/02 H01M 4/02 Z 5H027 4/24 4/24 Z 5H028 4/38 4/38 Z 5H032 8/06 8/06 R 5H050 8/10 8/10 10/30 10/30 Z 12/08 12/08 K S // D06M 101:40 D06M 101:40 (72)発明者 根岸 英輔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 阿多 誠文 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山田 淳夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4G040 AA01 AA32 AA33 AA36 AA42 4G046 CA00 CB00 CB08 CC00 4L033 AA09 AB03 AC15 BA52 DA07 4L037 AT02 AT03 CS03 CT05 CT06 FA02 PA06 UA04 5H026 AA06 BB10 CX03 EE05 HH02 5H027 AA06 BA14 5H028 EE01 EE04 EE05 5H032 AA00 AS12 5H050 AA08 AA15 AA17 BA14 BA20 CA03 CB07 FA16 GA14 HA07

Claims (66)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質材料を、溶媒を用いて、処理して
    得られたことを特徴とする水素吸蔵用炭素質材料。
  2. 【請求項2】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項1に記載の水素吸蔵用炭素質材料。
  3. 【請求項3】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の水素吸蔵用炭素質材
    料。
  4. 【請求項4】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液およ
    び水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基性
    溶媒よりなることを特徴とする請求項3に記載の水素吸
    蔵用炭素質材料。
  5. 【請求項5】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特徴
    とする請求項2に記載の水素吸蔵用炭素質材料。
  6. 【請求項6】 前記水が純水よりなることを特徴とする
    請求項5に記載の水素吸蔵用炭素質材料。
  7. 【請求項7】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の水素吸蔵用炭素質材
    料。
  8. 【請求項8】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルより
    なることを特徴とする請求項7に記載の水素吸蔵用炭素
    質材料。
  9. 【請求項9】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特徴
    とする請求項1に記載の水素吸蔵用炭素質材料。
  10. 【請求項10】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載
    の水素吸蔵用炭素質材料。
  11. 【請求項11】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって形
    成されたことを特徴とする請求項10に記載の水素吸蔵
    用炭素質材料。
  12. 【請求項12】 炭素質材料を、溶媒を用いて、処理す
    ることを特徴とする水素吸蔵用炭素質材料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを
    特徴とする請求項12に記載の水素吸蔵用炭素質材料の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の水素吸蔵用炭素質
    材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液お
    よび水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基
    性溶媒よりなることを特徴とする請求項14に記載の水
    素吸蔵用炭素質材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特
    徴とする請求項13に記載の水素吸蔵用炭素質材料の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 前記水が純水よりなることを特徴とす
    る請求項16に記載の水素吸蔵用炭素質材料の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項13に記載の水素吸蔵用炭素質
    材料の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルよ
    りなることを特徴とする請求項18に記載の水素吸蔵用
    炭素質材料の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項12に記載の水素吸蔵用炭素質材料の製
    造方法。
  21. 【請求項21】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項12ないし20のいずれか1項に
    記載の水素吸蔵用炭素質材料の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって形
    成されたことを特徴とする請求項21に記載の水素吸蔵
    用炭素質材料の製造方法。
  23. 【請求項23】 炭素質材料を、溶媒を用いて、処理
    し、水素を吸蔵させたことを特徴とする水素吸蔵炭素質
    材料。
  24. 【請求項24】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを
    特徴とする請求項23に記載の水素吸蔵炭素質材料。
  25. 【請求項25】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項24に記載の水素吸蔵炭素質材
    料。
  26. 【請求項26】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液お
    よび水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基
    性溶媒よりなることを特徴とする請求項25に記載の水
    素吸蔵炭素質材料。
  27. 【請求項27】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特
    徴とする請求項24に記載の水素吸蔵炭素質材料。
  28. 【請求項28】 前記水が純水よりなることを特徴とす
    る請求項27に記載の水素吸蔵炭素質材料。
  29. 【請求項29】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項24に記載の水素吸蔵炭素質材
    料。
  30. 【請求項30】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルよ
    りなることを特徴とする請求項29に記載の水素吸蔵炭
    素質材料。
  31. 【請求項31】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項23に記載の水素吸蔵炭素質材料。
  32. 【請求項32】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項23ないし31のいずれか1項に
    記載の水素吸蔵炭素質材料。
  33. 【請求項33】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって構
    成されたことを特徴とする請求項32に記載の水素吸蔵
    炭素質材料。
  34. 【請求項34】 炭素質材料を、溶媒を用いて、処理
    し、水素を吸蔵させることを特徴とする水素吸蔵炭素質
    材料の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを
    特徴とする請求項34に記載の水素吸蔵炭素質材料の製
    造方法。
  36. 【請求項36】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項35に記載の水素吸蔵炭素質材
    料の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液お
    よび水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基
    性溶媒よりなることを特徴とする請求項36に記載の水
    素吸蔵炭素質材料の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特
    徴とする請求項35に記載の水素吸蔵炭素質材料の製造
    方法。
  39. 【請求項39】 前記水が純水よりなることを特徴とす
    る請求項38に記載の水素吸蔵炭素質材料の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項35に記載の水素吸蔵炭素質材
    料の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルよ
    りなることを特徴とする請求項40に記載の水素吸蔵炭
    素質材料の製造方法。
  42. 【請求項42】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項34に記載の水素吸蔵炭素質材料の製造
    方法。
  43. 【請求項43】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項34ないし42のいずれか1項に
    記載の水素吸蔵炭素質材料の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって構
    成されたことを特徴とする請求項43に記載の水素吸蔵
    炭素質材料の製造方法。
  45. 【請求項45】 負極と、正極と、これらの間に介在す
    る電解質とを有し、前記負極および/または前記正極
    が、炭素質材料を、溶媒を用いて、処理し、水素を吸蔵
    させた水素吸蔵炭素質材料を含んだことを特徴とする電
    池。
  46. 【請求項46】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを
    特徴とする請求項45に記載の電池。
  47. 【請求項47】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項46に記載の電池。
  48. 【請求項48】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液お
    よび水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基
    性溶媒よりなることを特徴とする請求項47に記載の電
    池。
  49. 【請求項49】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特
    徴とする請求項46に記載の電池。
  50. 【請求項50】 前記水が純水よりなることを特徴とす
    る請求項49に記載の電池。
  51. 【請求項51】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項46に記載の電池。
  52. 【請求項52】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルよ
    りなることを特徴とする請求項51に記載の電池。
  53. 【請求項53】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項45に記載の電池。
  54. 【請求項54】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項45ないし53のいずれか1項に
    記載の電池。
  55. 【請求項55】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって構
    成されたことを特徴とする請求項54に記載の電池。
  56. 【請求項56】 負極と、プロトン伝導体と、正極との
    積層構造を有し、さらに、炭素質材料を、溶媒を用い
    て、処理し、水素を吸蔵させた水素吸蔵炭素質材料を含
    み、水素を放出して、前記負極に供給するように構成さ
    れた水素供給部を備えたことを特徴とする燃料電池。
  57. 【請求項57】 前記溶媒が非酸性溶媒よりなることを
    特徴とする請求項56に記載の燃料電池。
  58. 【請求項58】 前記非酸性溶媒が塩基性溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項57に記載の燃料電池。
  59. 【請求項59】 前記塩基性溶媒が、アンモニア溶液お
    よび水酸化ナトリウム溶液よりなる群から選ばれた塩基
    性溶媒よりなることを特徴とする請求項58に記載の燃
    料電池。
  60. 【請求項60】 前記非酸性溶媒が水よりなることを特
    徴とする請求項57に記載の燃料電池。
  61. 【請求項61】 前記水が純水よりなることを特徴とす
    る請求項60に記載の燃料電池。
  62. 【請求項62】 前記非酸性溶媒が非水系溶媒よりなる
    ことを特徴とする請求項57に記載の燃料電池。
  63. 【請求項63】 前記非水系溶媒がアクリルニトリルよ
    りなることを特徴とする請求項62に記載の燃料電池。
  64. 【請求項64】 前記溶媒が酸性溶媒よりなることを特
    徴とする請求項56に記載の燃料電池。
  65. 【請求項65】 前記炭素質材料が、表面積が大きく、
    構造的に曲率を有する炭素質材料によって形成されたこ
    とを特徴とする請求項56ないし64のいずれか1項に
    記載の燃料電池。
  66. 【請求項66】 前記炭素質材料が、フラーレン、カー
    ボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、炭素ス
    ス、ナノカプセル、バッキーオニオンおよびカーボンフ
    ァイバーよりなる群から選ばれる炭素質材料によって構
    成されたことを特徴とする請求項65に記載の燃料電
    池。
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