JP6417773B2 - バスバー接合構造及びバスバー接合方法 - Google Patents

バスバー接合構造及びバスバー接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、一対の板状のバスバー同士を互いに重ね合わせた状態で超音波接合するバスバー接合構造及びバスバー接合方法に関する。
下記特許文献1には、基板上の配線パターンに対して端子部のリードを超音波接合する技術が開示されている。
特開2013−51366号公報
ところで、モータとインバータとを電気的に接続する際に使用する強電用バスバーは、断面積が大きく質量も大きい。このため、強電用バスバー同士を超音波接合する際には、より高出力で大型の超音波接合機を使用したり、より強固な拘束治具を使用しなければならず、設備の大型化を招く。
そこで、本発明は、断面積や質量の大きいバスバーに対して超音波接合する場合であっても、設備の大型化を抑制することを目的としている。
本発明は、互いに重ね合わされた状態で超音波接合される一対の板状のバスバーのうち一方の重ね合わされる部位が、複数に分割される分割部位を備え、前記分割部位は、前記バスバーの互いに重ね合わされる部位に設けたスリットによって形成され、前記スリットは、前記バスバーの先端部が開口し、この開口している端部から基端側に向けて延長され、前記分割部位の先端が相手側のバスバーに対して離反する方向に向けて屈曲する屈曲部を備え、前記屈曲部は、互いに隣接するものが前記スリットの延長方向にずれていることを特徴とする。
本発明によれば、バスバーに設けた複数の分割部位毎に超音波接合することで、断面積や質量の大きいバスバーであっても、より弱い振動で接合でき、設備の大型化を抑制することができる。
バスバーの分割部位は、一対のバスバーの互いに重ね合わされる部位に設けたスリットによって形成されているため、既存のバスバーの端部にスリットを形成するという簡単な方法で、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。
スリットは、バスバーの先端部から基端側に向けて延長されていることにより、分割部位は、バスバーの幅方向に沿って複数形成でき、この幅方向に沿って複数の分割部位を順次超音波接合できる。
スリットは、バスバーの先端部が開口していることにより、複数の分割部位は、超音波振動させる際により振動しやすくなり、接合作業が容易となる。
分割部位を備えるバスバーから相手側のバスバーに熱が伝わる際、その熱を屈曲部が放熱フィンとなって放熱する。その際、屈曲部は、互いに隣接するものが、スリットの延長方向にずれているので、放熱効果がより高まる。
本発明のバスバー接合方法が適用される第1の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 図1のバスバーの平面図である。 図1のバスバーに対して振動子を用いて超音波接合を行っている状態を示す作用説明図である。 本発明の第2の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 本発明の第6の実施形態による一対のバスバーを示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態を示す作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明のバスバー接合構造及びバスバー接合方法が適用される第1の実施形態の一対のバスバー1,3を示している。ここでの一対のバスバー1,3は、例えば電気自動車に採用されるモータ側のバスバー1とインバータ側のバスバー3とを超音波接合することによって、電気機器であるモータとインバータとを電気的に接続する。なお、ここでのモータ及びインバータは、互いに一体化した機電一体構造であり、同一のハウジングに収容される。
一方のバスバー1は、図2に示すように、先端側の端部1aに、長手方向(図2中で左右方向)に延びる四つのスリット1bを形成している。スリット1bは、先端部が開口し、この開口している端部から基端側に向けて延長されている。四つのスリット1b相互の間隔は互いに等しい。また、四つのスリット1bを形成することで、バスバー1の長手方向に沿って延びる五つの分割片1cが形成される。五つの分割片1cの図2中で上下方向に対応する幅は互いに等しく、分割片1cの幅はスリット1bの幅より大きい。
すなわち、バスバー1は、図2中で上下方向に対応する幅方向に沿って複数に分割された分割部位となる分割片1cを備えている。他方のバスバー3は、図2に示すように、単に板状に形成されていて、バスバー1のようなスリットを形成していない。バスバー1,3の幅寸法は互いに同等である。
このようなバスバー1,3の端部1a,3a同士を、図1のように互いに重ね合わせる。すなわち、互いに接合により接続する一対の板状のバスバー1,3のうち少なくとも一方の重ね合わされる部位が、複数に分割される分割部位を備えている。図1では、バスバー3の端部3aの上にバスバー1の端部1aを重ね合わせている。
そして、図3に示すように、バスバー3をベース5の上に載置した状態で超音波接合を実施する。その際、超音波接合機のツールである振動子7の先端を、一番外側の分割片1cから幅方向に沿って個別に順次押し当て、個別に超音波振動させることで、バスバー1,3の端部1a,3a同士を超音波接合する。振動子7の先端(下端)の分割片1cに接触する部分の形状は、図3に示すように、左右方向の幅が分割片1cの幅とほぼ同等で、図3中で奥行き方向の長さが幅とほぼ同等であって、全体としてほぼ正方形となっている。分割片1cに対する振動子7の接触位置は、分割片1cの長手方向ほぼ中央とする。
この場合、振動子7によって超音波振動を与えるのは、バスバー1の端部1aに設けてある一つの分割片1cである。一つの分割片1cは、端部1a全体に比較して図2中で上下方向に対応する幅寸法が極めて小さく、したがって断面積や質量も小さい。このため、振動子7及び該振動子7を含む超音波接合機は、端部1a全体に振動を付与して超音波接合する場合に比較して、より出力の小さい小型のもので済み、大型の設備が不要となる。すなわち、より弱く小さい振動で超音波接合でき、設備の大型化を抑制することができる。
振動子7の分割片1cに付与する振動をより弱くできるので、バスバー3を特に治具などでベース5に固定しない状態であっても超音波接合することができ、設備の簡素化を達成できる。また、より弱い振動で済むので、インバータにおけるパワーモジュールなどの電子部品の破損を抑制できる。さらに、振動子7のバスバーに対する押圧力もより小さくて済むので、周辺部品の破損を抑制できる。
ここで、車両に搭載されるモータ及びインバータは、特に小型化が求められていて、前述したように機電一体構造とする場合があるので、バスバー1,3相互を超音波接合する際の振動子7などのツールを使用するスペースが確保しにくい。このため、本実施形態のように、小型の振動子7を使用できることや、固定側の治具が不要となることは、作業性の観点から極めて有効である。
また、バスバー1の端部1aのスリット1bは、プレス成形することで、スリット1bを設けていない既存のバスバーのプレス製造工程で、工程を追加することなく製造することができる。プレス成形可能とするには、スリット1bの形状を適宜変更すればよい。
本実施形態では、バスバー1の分割片1cは、バスバー1,3の互いに重ね合わされる部位に設けたスリット1bによって形成されている。このため、既存のバスバー1の端部1aにスリット1bを形成するという簡単な方法で、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。
その際、スリット1bは、バスバー1の先端部から基端側に向けて延長されている。これにより分割片1cは、バスバー1の幅方向に沿って複数形成でき、この幅方向に沿って複数の分割片1cを順次超音波接合できる。
また、上記したスリット1bは、バスバー1の先端部が開口している。これにより、分割されている複数の分割片1cは、超音波振動させる際により振動しやすくなり、接合作業が容易となる。
図4は、本発明の第2の実施形態を示す。第2の実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態におけるバスバー1に代えてバスバー1Aを使用する。バスバー1Aは、その端部1Aaに設けられる分割片1Acが、先端ほど幅が狭くなるような平面視で三角形状を呈している。したがって、ここでのスリット1Abは、平面視で分割片1Acとは逆に先端ほど幅が広くなる三角形状を呈している。バスバー3は、第1の実施形態と同様のものを使用する。
第2の実施形態においても、図3に示したような振動子7を用い、分割片1Ac毎に超音波接合を行うことで、第1の実施形態と同様に、より弱く小さい振動で接合でき、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。また、第2の実施形態では、先細となっている分割片1Acの先端部が接合されることで、分割片1Acが相手側のバスバー3から剥離しにくい接合構造といえる。
図5は、本発明の第3の実施形態を示す。第3の実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態におけるバスバー1に代えてバスバー1Bを使用する。バスバー1Bは、端部1Baに設けられるスリット1Bbが、図1のスリット1bのように先端が開口しておらず、端部1Baの先端付近から基端側(先端と反対側)に向けて形成される長孔形状となっている。長孔形状のスリット1Bbを形成することで、バスバー1Bの端部1Baは、幅方向に沿って複数の分割部位1Bcが形成される。バスバー3は、第1の実施形態と同様のものを使用する。
第3の実施形態においても、図3に示したような振動子7を用い、分割部位1Bc毎に超音波接合を行うことで、第1の実施形態と同様に、より弱く小さい振動で接合でき、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。また、第3の実施形態では、スリット1Bbが長孔形状であって、端部1Baの先端が幅方向に沿って連続している。このため、端部1Baの強度、剛性が図1、図4のバスバー1,1Aに比較して高く、超音波接合する際の作業が容易となる。
なお、第3の実施形態では、バスバー1Bの長手方向に延びる長孔形状のスリット1Bbに代えて、幅方向に延びる長孔形状のスリットを設けてもよい。この場合には、分割部位1Bcに対応する、幅方向に沿って延びる分割部位が、バスバー1Bの長手方向に沿って複数形成されることになる。
図6は、本発明の第4の実施形態を示す。第4の実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態におけるバスバー1に代えてバスバー1Cを使用する。バスバー1Cは、端部1Caに貫通孔1Chを複数形成している。ここでの貫通孔1Chは、バスバー1Cの長手方向に等間隔に五つ、幅方向に等間隔に三つの全部で15個を、全体として格子状に設けている。貫通孔1Chの形状は円形でも、多角形状でもよい。
貫通孔1Chを複数設けることで、バスバー1Cの端部1Caは、複数に分割される分割部位1Ccが貫通孔1Ch相互間に形成される。なお、ここでの分割部位1Ccとは、互いに隣接する貫通孔1Ch相互間の領域及び、バスバー1Cの先端側と幅方向両側の領域であり、端部1Caにおける貫通孔1Chを除いた領域に相当する。バスバー3は、第1の実施形態と同様のものを使用する。
第4の実施形態においても、図3に示したような振動子7を用い、分割部位1Cc毎に超音波接合を行うことで、第1の実施形態と同様に、より弱く小さい振動で接合でき、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。
なお、ここでの分割部位1Cc毎に超音波接合する作業とは次のようになる。長手方向に沿って五つある貫通孔1Chを1列として、この列相互間に対応する2箇所の分割部位1Cc及び、幅方向両側の2箇所の分割部位1Ccの全部で4箇所を、バスバー1Cの幅方向に沿って順次接合する。あるいは、幅方向に沿って三つある貫通孔1Chを1列として、この列相互間に対応する4箇所の分割部位1Cc及び、先端側の1箇所の分割部位1Ccの全部で5箇所を、バスバー1Cの長手方向に沿って順次接合する。
また、第4の実施形態では、第3の実施形態と同様に、端部1Caの先端が幅方向に沿って連続している。このため、端部1Caの強度、剛性が図1、図4のバスバー1,1Aに比較して高く、超音波接合する際の作業が容易となる。
図7は、本発明の第5の実施形態を示す。第5の実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態におけるバスバー1に代えてバスバー1Dを使用する。バスバー1Dは、その端部1Daに、図1のバスバー1の分割片1cとほぼ同様の分割片1Dcを備え、さらに分割片1Dcの先端に、重ね合わせた状態の相手側のバスバー3に対して離反する方向に向けて、ほぼ90度の角度で屈曲する放熱部となる屈曲部1Drを備えている。分割片1Dc相互間には、スリット1Dbが形成される。
複数の屈曲部1Drは、互いに隣接するものが、バスバー1Dの長手方向にずれている。具体的には、五つの屈曲部1Drのうち幅方向両側及び幅方向中央の全部で三つのものが、幅方向に沿って同一直線上に位置していて、他の二つのものより基端側(先端と反対側)に位置している。他の二つの屈曲部1Drは、幅方向に沿って同一直線上に位置していて、他の三つのものより先端側に位置している。バスバー3は、第1の実施形態と同様のものを使用する。
第5の実施形態においても、図3に示したような振動子7を用い、分割片1Dc毎に屈曲部1Drを除く部位に対して超音波接合を行う。これにより、第1の実施形態と同様に、より弱く小さい振動で接合でき、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。
また、第5の実施形態では、モータのステータで生じた熱がバスバー1Dからバスバー3を介してインバータに伝わる際、その熱をバスバー1Dの屈曲部1Drが放熱フィンとなって放熱する。その際、屈曲部1Drは、互いに隣接するものが、バスバー1Dの長手方向にずれているので、放熱効果がより高まる。
これにより、モータからインバータに伝わる熱を軽減することができ、インバータの高温化による不具合を抑制することができる。特に、モータとインバータとが一体となった機電一体構造において、モータとインバータとが互いに近接配置される場合には、そうでない場合に比較してモータの発熱がバスバーを介してインバータに伝わる量が多くなるので、効果が大きい。
図8は、本発明の第6の実施形態を示す。第6の実施形態は、図1、図2に示す第1の実施形態におけるバスバー1に代えてバスバー1Eを使用する。バスバー1Eは、その端部1Eaに、図1のバスバー1の分割片1c及びスリット1bと同様の分割片1Ec及びスリット1Ebを備えている。
ただし、このバスバー1Eは図1のバスバー1に比較して幅が大きく、分割片1Ec及びスリット1Ebの数が、分割片1c及びスリット1bよりもそれぞれ多くなっている。分割片1Ec及びスリット1Ebのそれぞれの幅は、バスバー1の分割片1c及びスリット1bの幅とほぼ同等である。
上記したバスバー1Eの互いに重ね合わされる分割片1Ecに対して基端側に、分割片1Ecに連続する分割部位延長部となる突出部1Erが形成されている。突出部1Erは、複数の分割片1Ecにそれぞれ連続して形成され、バスバー1Eの幅方向に互いに隣接するもの同士が、上下逆方向に突出するよう屈曲している。具体的には、複数の突出部1Erのうち、図8中で紙面手前側から1,3,5,7,9,11番目の六つの突出部1Erが上方に向けて突出し、図8中で紙面手前側から2,4,6,8,10番目の五つの突出部1Erが下方に向けて突出している。
これにより、図8中で紙面手前側から1,3,5,7,9,11番目の六つの突出部1Er相互間には、幅方向に沿って、分割片1Ec(突出部1Er)の幅と分割片1Ecの両側2箇所のスリット1Ebの幅とを加えた寸法の間隔が形成される。同様にして、図8中で紙面手前側から2,4,6,8,10番目の五つの突出部1Er相互間には、幅方向に沿って、分割片1Ec(突出部1Er)の幅と分割片1Ecの両側2箇所のスリット1Ebの幅とを加えた寸法の間隔が形成される。相手側のバスバー3Eは、バスバー1Eと幅がほぼ同等で、第1の実施形態のバスバー3と同様に単に板状に形成されている。
第6の実施形態においても、図3に示したような振動子7を用い、分割片1Ec毎に超音波接合を行うことで、第1の実施形態と同様に、より弱く小さい振動で接合でき、断面積や質量の大きいバスバーであっても、大型の設備を使用することなく超音波接合することができる。
また、第6の実施形態では、第5の実施形態と同様に、モータのステータで生じた熱がバスバー1Eから相手側のバスバー3Eを介してインバータに伝わる際、その熱をバスバー1Eの突出部1Erが放熱フィンとなって放熱する。その際、突出部1Erは、互いに隣接するものが、上記した間隔をもって離れているので、放熱効果がより高まる。
これにより、モータからインバータに伝わる熱を軽減することができ、インバータの高温化による不具合を抑制することができる。特に、モータとインバータとが一体となった機電一体構造において、モータとインバータとが互いに近接配置される場合には、そうでない場合に比較してモータの発熱がバスバーを介してインバータに伝わる量が多くなるので、効果が大きい。
また、第6の実施形態では、図5に示した第5の実施形態のように先端に放熱部となる屈曲部1Drを形成する場合に比較して、バスバー1Eの端部1Eaの基端側の大きな領域に放熱部となる突出部1Erを形成できる。このため、放熱効果がより一層高まり、モータからインバータに伝わる熱をより一層軽減することができる。
図9は、本発明の第7の実施形態を示す。第7の実施形態は、超音波接合機のツールである振動子70の先端(図9中の下端)を凸曲面形状部70aとしている。この場合、凸曲面形状部70aは、球形状としている。バスバー1,3は図1に示した第1の実施形態のものと同様である。
第7の実施形態では、振動子70を図9(a)のように傾けた状態で、凸曲面形状部70aを端部に位置する分割片1cに押し当てて超音波振動を付与し、その後、図9(b)、(c)のように振動子70の全体を図9中で時計回り方向に揺動させる。振動子70を揺動させることで、凸曲面形状部70aが複数の分割片1c上を転がるようにして移動する。その際、振動子70は一つの分割片1cに対して一定時間押し当てるようにする。これにより、バスバー1の幅方向に沿って並んでいる五つの分割片1cを、超音波振動によりバスバー3に順次超音波接合する。
このように第7の実施形態では、振動子70の凸曲面形状部70aを、バスバー1の分割片1cを備える端部1a上に押し当てた状態でそのまま転がすようにして、振動子70全体を揺動させる。これにより、複数の分割片1cに対して順次連続して超音波接合することができる。このため、図3で示した第1の実施形態のように、振動子7を複数の分割片1cに対して押し付ける作業と離反させる作業とを繰り返し行う場合に比較して、作業時間の短縮を図ることができ、作業性が向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記した実施形態では、バスバー同士を超音波接合するにあたり、電気的に接続する電気機器としてモータ及びインバータを例にとって説明したが、他の電気機器に対しても本発明を適用することができる。
また、上記した実施形態では、分割部位を備えるバスバー1,1A〜1Eに対して超音波接合する相手側のバスバー3,3Eは、単に平板形状としているが、バスバー1,1A〜1Eと同様な分割片1cなどの分割部位を備えるものとしてもよい。すなわち、この場合には、バスバー1,1A〜1Eの分割部位をバスバー3,3Eの分割部位に重ね合わせた状態で超音波接合する。
1,1A,1B,1C,1D,1E バスバー
1a,1Aa,1Ba,1Ca,1Da,1Ea バスバーの端部
1b,1Ab,1Bb,1Db,1Eb スリット
1c,1Ac,1Dc,1Ec 分割片(分割部位)
1Bc,1Cc 分割部位
1Ch 貫通孔
1Dr 屈曲部
1Er 突出部
3,3E バスバー
3a バスバーの端部
70 先端が凸曲面形状の振動子

Claims (6)

  1. 一対の板状のバスバーが互いに重ね合わされた状態で超音波接合されるバスバー接合構造であって、
    前記一対の板状のバスバーのうち一方の重ね合わされる部位が、複数に分割される分割部位を備え、
    前記分割部位は、前記バスバーの互いに重ね合わされる部位に設けたスリットによって形成され、
    前記スリットは、前記バスバーの先端部が開口し、この開口している端部から基端側に向けて延長され
    前記分割部位の先端が相手側のバスバーに対して離反する方向に向けて屈曲する屈曲部を備え、
    前記屈曲部は、互いに隣接するものが前記スリットの延長方向にずれていることを特徴とするバスバー接合構造。
  2. 一対の板状のバスバーが互いに重ね合わされた状態で超音波接合されるバスバー接合構造であって、
    前記一対の板状のバスバーのうち一方の重ね合わされる部位が、複数に分割される分割部位を備え、
    前記分割部位は、前記バスバーの互いに重ね合わされる部位に設けたスリットによって形成され、
    前記スリットは、前記バスバーの先端部が開口し、この開口している端部から基端側に向けて延長され、
    前記バスバーの互いに重ね合わされる分割部位に対して基端側に、前記分割部位に連続する分割部位延長部が形成され、
    前記分割部位延長部は、前記バスバーの幅方向に互いに隣接するもの同士が逆方向に突出するよう屈曲する突出部を備えていることを特徴とするバスバー接合構造。
  3. 前記分割部位は、先端側ほど幅方向の寸法が小さくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のバスバー接合構造。
  4. 一対の板状のバスバー同士を互いに重ね合わせた状態で超音波接合するバスバー接合方法であって、
    前記一対の板状のバスバーのうち一方の重ね合わされる部位が、前記バスバーの先端部の開口している端部から基端側に向けて延長して形成されるスリットによって複数に分割される分割部位を備え、
    前記分割部位の先端が相手側のバスバーに対して離反する方向に向けて屈曲し、互いに隣接するものが前記スリットの延長方向にずれている屈曲部を備え、
    前記複数の分割部位毎に他方のバスバーに対して超音波接合することを特徴とするバスバー接合方法。
  5. 一対の板状のバスバー同士を互いに重ね合わせた状態で超音波接合するバスバー接合方法であって、
    前記一対の板状のバスバーのうち一方の重ね合わされる部位が、前記バスバーの先端部の開口している端部から基端側に向けて延長して形成されるスリットによって複数に分割される分割部位を備え、
    前記バスバーの互いに重ね合わされる分割部位に対して基端側に、前記バスバーの幅方向に互いに隣接するもの同士が逆方向に突出するよう屈曲する突出部を備える分割部位延長部が、前記分割部位に連続するようにして形成され、
    前記複数の分割部位毎に他方のバスバーに対して超音波接合することを特徴とするバスバー接合方法。
  6. 先端が凸曲面形状の振動子を、前記分割部位が設けられたバスバーの表面に押し付けた状態で、前記バスバーの幅方向一方側の前記分割部位から他方側の前記分割部位に向けて前記表面に沿って転がすようにして移動させることで、前記複数の分割部位を他方のバスバーに対し連続して超音波接合することを特徴とする請求項4または5に記載のバスバー接合方法。
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