JP6417605B2 - 非常用防護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非常用防護装置に関する。
先般の東日本大震災のあと下記のような津波対策用の非常用防護装置が提案されている。
特開2012−225139
特許文献1に開示された非常用防護装置は、想定を超える津波が来た場合でも押し流されてくる船舶やコンテナなどを捕捉し得るとともに平時は低く環境を損なわないようにすることができるようにしたもので、具体的には、防護柱を立設して流されてくる漂流物を捕捉するようにした非常用防護装置において、防護柱は、高伸調節可能になっていることを特徴とするものである。
こうした非常用防護装置に限らず岸壁や堤防など海岸防護構造物の上面には、防護柱を立設してそれらの間にワイヤロープを上下複数段に張設しておくことで漂流物がそこに捕捉されて陸上を襲来しないようにしてある。しかし、こうした防護柱およびワイヤロープでなる非常用防護装置は、岸壁上の前端から少し奥寄りに立設配備してあると、非常用防護装置の前に捕捉された漂流物、例えば、船舶がワイヤロープ前の岸壁上に残されるようになるので、津波後にあってその残された漂流物を除去するのに時間と手間が掛かり、早期復旧をむつかしくすることとなっていた。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、捕捉した漂流物を装置前から容易にかつ早期に離脱させることができて復旧が早期になされるようにした非常用防護装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、岸壁、護岸、波除堤、防波堤、防潮堤などの海岸防護構造物の津波襲来側に面する前面には、四角縦長状でその上端が海岸防護構造物の上面に対応し下端が水面より下方に位置する高さとされた防護柱材 の複数本が左右の方向に一定に離間した状態にして配備されるとともに、これら防護柱材は、海岸防護構造物内に内蔵した前後進退駆動源により海岸防護構造物の前面位置とその前方に離れた位置との間において進退駆動可能に支持され、各防護柱材には、下降時にその上端が防護柱材の上端に対面する水平状で左右の下部が防護柱材の左右の面に対面する状態となる逆U字形の連結受体が防護柱材の上部を覆う形で取り付けられ、これら連結受体の左右の間には、それぞれ左右に長手を向けた状態で上下に一定に離間した状態とされるワイヤロープやチェーンなどの捕捉材が張設されるとともに、防護柱材の内部には、連結受体を海岸防護構造物の上面に対応する高さとそれより一定の上方高さとの間で同調的に昇降可能な昇降駆動源が内蔵されている。
上述したように本発明は、岸壁、護岸、波除堤、防波堤、防潮堤などの海岸防護構造物の津波襲来側に面する前面には、四角縦長状でその上端が海岸防護構造物の上面に対応し下端が水面より下方に位置する高さとされた防護柱材の複数本が左右の方向に一定に離間した状態にして配備されるとともに、これら防護柱材は、海岸防護構造物内に内蔵した前後進退駆動源により海岸防護構造物の前面位置とその前方に離れた位置との間において進退駆動可能に支持され、各防護柱材には、下降時にその上端が防護柱材の上端に対面する水平状で左右の下部が防護柱材の左右の面に対面する状態となる逆U字形の連結受体が防護柱材の上部を覆う形で取り付けられ、これら連結受体の左右の間には、それぞれ左右に長手を向けた状態で上下に一定に離間した状態とされるワイヤロープやチェーンなどの捕捉材が張設されるとともに、防護柱材の内部には、連結受体を海岸防護構造物の上面に対応する高さとそれより一定の上方高さとの間で同調的に昇降可能な昇降駆動源が内蔵されているので、捕捉した漂流物を装置前から容易にかつ早期に離脱させることができて復旧が早期になされるようにした非常用防護装置を提供することができる
本発明の一実施形態である非常用防護装置を図2の左側面に対応して示す正面図。 図1のII−II線断面図。 図1のIII−III線断面図。 図1の非常用防護装置の作用を説明する正面図。 図4のV−V線断面図。 他の実施形態を図7の左側面矢視として示す正面図。 図6のVII−VII線断面図。 他の実施形態を図9の左側面矢視として示す正面図。 図8のIX−IX線断面図。 他の実施形態を示す平面図。
各実施形態で説明する各案は関係する他の実施形態においても適用することができる。
図1ないし図5は本発明の一実施形態を示す。図2、図3、図5におけるXは津波の押し波で、図5におけるYは引き波である。図1は図2および図3の左側からみた正面図であり、図1の左右を岸壁(海岸防護構造物の一例)1の前部の左右(幅)方向とする。この岸壁1は、既設あるいは新設型のいずれでもよく、その幅は数十mあるいは数百mに及ぶ。2は平時の前方水面を示す。
岸壁1の上面前位置には車両などの落下防止材4…が複数個配列あるいは一連状をなして固定されている。津波襲来側Xの前面には、既設あるいは新設ものとして四角で縦長状をした防護柱材(合成ゴム製接岸緩衝ブロック)5が金属製受座6を一体強化したものとして左右の方向に一定に離間した状態にして配備されている。
8はセット用凹所で、岸壁1内における各防護柱材5…に対応する個所に水平孔状に形成され、その中には、油圧や電動式のシリンダなどである前後進退駆動源9がセットされてそのロッドは受座6に結合させて防護柱材5の複数個を津波襲来前の適時タイミングに合わせてすべて同調的に進退駆動できるようにしてある。9aはロッド、10は補強材でロッド9aと受座6とを一体につなぐものである。前後進退駆動源9は、エアシリンダや電動ボールネジ式でもよい。
各防護柱材5には油圧や電動式のシリンダなどである昇降駆動源11が上向きにロッド11aが伸びるようにして内装されており、各ロッド11aを介して逆U字形の連結受体12…が防護柱材5の上部を覆う形で取り付けられている。
連結受体12は、図1のように、上端が水平な面になっているが、図1の左上欄のように半円形をなすように形成して弾性と強度があるようにしてもよい。
連結受体12の隣合うもの同士には、長手を左右に向けたワイヤロープ(あるいはリンクチェーンなど)である捕捉材14が上下に1m前後離れた複数段をなすようにして張設されている。これらの捕捉材14や連結受体12は、平時は図1および図3のように岸壁1の上面よりは低い姿勢とされて接岸する船舶での作業や乗り降りなどの邪魔にならないようになっている。連結受体12の上端を図1の右上欄のように丸く形成する場合は、防護柱材5の上端部も対応して丸くする場合がある。
尚、捕捉材14には、図1に示すように、粗メッシュのワイヤーネットなども含まれる。
図1の右上欄のように、連結受体12の左右側面には止着具16付きの挿通受パイプ17を突設しておいてワイヤロープである捕捉材14の端部を脱着自在に連結するようにすれば、連結が確実になされるようになる。
図1ないし図3は平時の待機した状態を示しているが、図4および図5のように津波襲来の警告に合わせて前後進退駆動源9…が同調的に始動してそのロッド9aを押し出すようにして防護柱材5…を3m前後前出しし、そのあと昇降駆動源11が始動することで連結受体12…が持ち上げられて捕捉材14…も前に出た状態から持ち上げられる。
これにより、津波Xとともに押し寄せてくる船舶などの漂流物19…は捕捉材14…により捕捉され、その捕捉位置が岸壁1上でなく水面2上であるため漂流物19…は脱落しやすく、その結果、津波後の処理復旧が早急になされる。また、図5に示すように陸上から引き波Yが発生することがあるがその場合捕捉材14…が立ち上がっているとそこで捕捉され海洋に流されず安全なものとなる。津波後には、各駆動源9,11は縮小され図1ないし図3の状態に復旧される。
図6および図7は他の実施形態を示す。
この実施形態は、防護柱材5の両側に左右一対の板状をなす連結受体12を上方へ立ち上がるようにして取り付けるとともに、連結受体12の下部と防護柱材5の上部が重なる部分と連結受体12の上部を通じてワイヤロープやチェーンなどの捕捉材14…を上下複数段となるように張設したもので、これらを津波襲来前に前後進退駆動源9により前進張り出し運動するようにしたものである。
従って、津波襲来時には、図7に示すように、捕捉材14…が岸壁前方において漂流物19を捕捉する結果、前記と同じように津波後は漂流物19が勝手に脱落して復旧が早急に行われるようになる。
図8および図9は他の実施形態を示す。
この実施形態は、防護柱材5それ自体を上向きに高くするとともに連結受体12も前記のように高くして捕捉材14…を張設して津波襲来前には前後進退駆動源9を始動することにより前張り出し状にしておくことで図9のように漂流物19を捕捉することができる結果、前記と同じように津波後は漂流物19が勝手に脱落して復旧が早急に行われるようになる。
尚、この実施形態のように、前後進退駆動源9は、図9のように岸壁1上面に凹設した蓋20付き凹所21内に設けて工事とメンテナンスをしやすくすることもできる。
図10は付加的な提案例を示すもので、同例は、岸壁24の1個所あるいは複数個所に前方開放型の避難用ドック25を形成しておき、それにシリンダ26で開閉駆動されるドック蓋27を備えて構成したものである。28は防護柱材、29は係留手段であり、平時は仮想線のように停留している船舶30が、津波襲来の警告に応じて蓋27が開かれて形成される避難用ドック25内に避難させられ係留手段29により係留避難されるようにしてある。
1…岸壁 2…水面 5…防護柱材 9…前後進退駆動源 11…昇降駆動源 12…連結受体 14…捕捉材 19…漂流物。

Claims (1)

  1. 岸壁、護岸、波除堤、防波堤、防潮堤などの海岸防護構造物の津波襲来側に面する前面には、四角縦長状でその上端が海岸防護構造物の上面に対応し下端が水面より下方に位置する高さとされた防護柱材の複数本が左右の方向に一定に離間した状態にして配備されるとともに、これら防護柱材は、海岸防護構造物内に内蔵した前後進退駆動源により海岸防護構造物の前面位置とその前方に離れた位置との間において進退駆動可能に支持され、各防護柱材には、下降時にその上端が防護柱材の上端に対面する水平状で左右の下部が防護柱材の左右の面に対面する状態となる逆U字形の連結受体が防護柱材の上部を覆う形で取り付けられ、これら連結受体の左右の間には、それぞれ左右に長手を向けた状態で上下に一定に離間した状態とされるワイヤロープやチェーンなどの捕捉材が張設されるとともに、防護柱材の内部には、連結受体を海岸防護構造物の上面に対応する高さとそれより一定の上方高さとの間で同調的に昇降可能な昇降駆動源が内蔵されている非常用防護装置。
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