JP6528151B2 - 非常用安全装置 - Google Patents

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本発明は、津波や高潮などの非常時に有効に機能するようにした非常用安全装置に関する。
先般の東日本大震災のあと下記のような津波対策用の非常用防護装置が提案されている。
特開2015−203297
特許文献1に開示された非常用防護装置は、捕捉した漂流物を装置前から容易にかつ早期に離脱させることができて復旧が早期になされることを目的とした装置であり、具体的には、岸壁、護岸、波除堤、防波堤、防潮堤などの海岸防護構造物の津波襲来側に面する前面に左右複数本の防護柱材を備え、これら防護柱材を海岸防護構造物に対し進退可能に支持するとともに、左右に長手を向けた状態でワイヤロープやチェーンなどの捕捉材を張設してなるものである。津波の襲来しない平時は低くしかも海岸防護呼応増物の津波襲来側に面する前面に接近した姿勢とされて環境を損なわないようにする一方において津波襲来が予測されるときには事前に前方に伸びるだけでなく高く調節されることにより押し流されてくる船舶などの漂流物を確実に捕捉し得るようにしたものである。
港湾の埠頭には、多くの海上コンテナや車両などが輸出入などの関係で一時保留されるのであるが、前記装置では、津波の流入を防ぐものではないのでそのまま海上コンテナなどの保留場所まで達し押し流してしまうおそれがあった。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、津波や高潮が作用しても海岸防護構造物上のコンテナ類を捕捉確保して流出されるのを防止できるようにした非常用安全装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、津波の襲来が想定される 海上コンテナや輸出車両などのヤードの津波が押し寄せる側となる前面壁に、横長矩形板 状をした前面と後面および左右の側面と底通水口付き底面とで形成され上面が開放状とさ れたネット収納体をその上端が前記前面壁の上端と略同じ程度になるようにして備え付け 、このネット収納体の前面には、平時の水面よりも常に高くなるようにした津波流取込口 が縦横にそれぞれ複数個ずつ開設されているとともに、前記ネット収納体には、津波時に 津波流取込口を通じて取り込まれる津波流により噴き上げられて津波流とともに前記ヤー ド上の海上コンテナの方向に流されるように前記ネット収納体の上面に配置した浮上蓋と 、上端が前記浮上蓋にまた下端はネット収納体の底面に固定された状態で平時はネット収 納体内に収納される一方津波時には浮上蓋の噴き上げと前記底通水口を通じての津波流の 流れ込みに伴い浮上蓋とともに繰り出されてヤード上の海上コンテナなどに向けて流され て該コンテナなどに被って捕捉すべく展開可能とされた捕捉ネットとが設けられている。
上述したように本発明は、津波の襲来が想定される海上コンテナや輸出車両などのヤー ドの津波が押し寄せる側となる前面壁に、横長矩形板状をした前面と後面および左右の側 面と底通水口付き底面とで形成され上面が開放状とされたネット収納体をその上端が前記 前面壁の上端と略同じ程度になるようにして備え付け、このネット収納体の前面には、平 時の水面よりも常に高くなるようにした津波流取込口が縦横にそれぞれ複数個ずつ開設さ れているとともに、前記ネット収納体には、津波時に津波流取込口を通じて取り込まれる 津波流により噴き上げられて津波流とともに前記ヤード上の海上コンテナの方向に流され るように前記ネット収納体の上面に配置した浮上蓋と、上端が前記浮上蓋にまた下端はネ ット収納体の底面に固定された状態で平時はネット収納体内に収納される一方津波時には 浮上蓋の噴き上げと前記底通水口を通じての津波流の流れ込みに伴い浮上蓋とともに繰り 出されてヤード上の海上コンテナなどに向けて流されて該コンテナなどに被って捕捉すべ く展開可能とされた捕捉ネットとが設けられているので、津波や高潮が作用しても海岸防護構造物上のコンテナ類を捕捉確保して流出されるのを防止できるようにした非常用安全装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である非常用安全装置を図2の上方視したものとして示す平面図。 図1のII−II線断面図。 非常用安全装置の斜視図。 他の実施形態を示す縦断面図。 他の実施形態を示す縦断面図。 他の実施形態を示す正面図。 図6の実施形態の作用状態を示す正面図。 付加的な提案例を平時において示す模式斜視図。 図8に基づき津波襲来時の第1段階の作用を示す模式斜視図。 第2段階の作用を示す模式側面図。 他の付加的な提案例を示す斜視図。 他の付加的な提案例を示す斜視図。 付加的な提案例を示す平面図。 図13の側面図。 同提案例の非常警報システムの概略図。 図14の一部拡大断面図。 付加的な提案例である航空機格納装置についての一例を図19のA1−A1線に対応するものとして示す平面図。 図19のA2−A2線に対応して示す横断平面図。 図17のA3−A3線に対応して示す縦断面図。 図17のA4−A4線に対応して示す断面図。 格納途中の状態を図22のB1−B1に対応して示す断面図。 格納途中の状態を示す縦断面図。 津波避難準備状態を示す側断面図。 津波避難準備状態を示す側断面図。 津波避難完了状態を図26のC1−C1に沿って示す側断面図。 津波避難完了状態を示す断面図。 津波避難完了状態を示す平面図。 津波避難完了状態を示す図27のD1−D1線に沿う拡大断面図。 対津波航空機避難装置についての付加的な提案例を図31のE1−E1線に対応して示す平面図。 図31のE2−E2線断面図。 図29のE3−E3線断面図。 図29のE4−E4線断面図。 航空機避難完了状態を示す縦断面図。 密閉防護手段の一例を示す拡大縦断面図。 シールパッキン部材の平面一部図。 密閉防護手段の他の一例を示す拡大縦断面図。 対津波航空機避難装置の他の実施形態を示す縦断面図。
図1ないし図3は本発明である非常用安全装置の一実施形態を示すもので、1は耐震強化をしたコンテナ埠頭(コンテナターミナル)で、図1および図2の左側海上を利用してコンテナ船(あるいは自動車運搬船)2の接岸が可能になっている。3は船体、4は海上コンテナ(以下コンテナと略称することもある)で、埠頭1の前後には、接岸の安全性を確保するためゴム製で四角柱(あるいは筒)状の緩衝材5…がそれぞれ縦向きをなして埠頭1の長手方向に数mの一定間隔を置いて複数本配備されている。Xは津波の襲来が想定される向きとされ、この津波Xはコンテナ船2が接岸荷役中であると離岸中であるとに拘らず襲来するものである。
7はコンテナ船2側からみると前後となる位置関係の一対のレールで、ガントリークレーン8を岸壁面に平行に案内ガイドするためのもので、クレーン8は、主フレームに水平に設けたブーム部にコンテナ4…を吊り荷役するスプレッダーや機械室それにオペレータ室などを構成しており、図示しないが逸走予防対策機器や装置を付属していていつでもレールブレーキやレールクランプなどが働くことによりクレーン8の転倒危険や逸走トラブルなどが発生しないようになっている。
10はコンテナキャリアで、コンテナ船2からクレーン8を介してターミナル側へ搬送されたコンテナ4…を受け取ってコンテナヤード11に整列して積層式に一時置きしまた待機するコンテナトレーラ上にコンテナ4を順次載せ付けてゆくようにするためのものである。なお、コンテナヤード11は、同時図示する輸出入用の車両12…の一時置きのためのヤードとなることもある。
この埠頭1の津波Xの襲来が想定される前面の緩衝材5,5間に相当する位置には、図3に斜視図として示すように、非常用安全装置15が複数基固定設置されている。この非常用安全装置15は、横長矩形板状をした前面と後面および左右の側面、さらに底面とを備え上面を開放状としたネット収納体16を有し、このネット収納体16は、前面壁1aの緩衝材5,5間に相当する部分に図示しない止着具により固定設置されている。その上端は前面壁1aの上端と略同じ程度になっている。
このネット収納体16の前面には、横長スリット状で上下数段において開口する津波流取込口17が平時の水面18よりも常に高くなるようにして配置されており、同ネット収納体16の底面にも図3の右下欄のように底通水口19を形成して非常時に海水が取り込まれて内部への津波流の流れ込み作動が確実化するようにしてもよい。底通水口19は横長スリット状あるいは丸穴型とする他、底面に張設した金属あるいは樹脂のネットの多数開口により形成するものであってもよい。
ネット収納体16の上端開口には、津波流取込口17からの海水で素早く浮上反応して上方を流れくる津波流Xによる作用も得て図3の仮想線のように埠頭1上の方向へと浮き飛ばされるようになる樹脂製あるいは金属中空製などによる横長状の浮上蓋20がセットされている。その浮上蓋20には縦横1m□の網口を有する程度の極く粗目の捕捉ネット21がその上端で取り付けられており、同ネット21はネット収納体16内において畳まれた状態あるいは自然に垂らし入れた状態で収納されるとともにその下端はネット収納体16の底面にアンカー固定されている。捕捉ネット21の1セットは、例えば、幅10m×長さ50mとされる。
津波Xが襲来すると、津波流取込口17…を通じて津波流が進入して浮上蓋20を噴き上げるとともに捕捉ネット21を伴ってコンテナ4…の方向に津波流Xとともに強制的に流されてコンテナ4…に被さり捕捉するようにする。底通水口19は津波流取込口17からの津波流Xの進入時に外部から海水を導入可能にするので浮上蓋20が確実かつ円滑に浮上させるようにする。
津波流取込口17には、平時の海水や浮遊物などの進入は阻止し津波流Xが作用するときにのみ開くようにする非常時扉を備えてもおけば津波襲来時に非常用安全装置15が確実に作動するようになる。
尚、図1および図2の右側に示すように、L鉤型をした捕捉支柱22を津波Xの流れくる側に複数本配置するとともに流体圧シリンダ23により自動あるいは手動で同期的に持ち上がるようにしてコンテナ4…を捕捉し得るようにしてもよい。このものはコンテナヤード11の津波流れ方向中程に配備しておいてもよい。
図4は他の実施形態を示す。この非常用安全装置は、埠頭24の前面壁25にネット収納体26を取り付け、この収納体26に津波流取込口27を開けておくとともに、ネット収納体26内には、両端を収納体26側に上から軸を介して引っ掛かる浮上蓋28を浮上可能質の材料で形成して設置しておき、この浮上蓋28から伸びた捕捉ネット29は、折り畳むのでなく巻体30に巻いて収納しておいて非常には繰出し可能にして構成したものである。浮上蓋28は円筒形になっているが図3のような四角筒状のものでもよい。
尚、津波流取込口27には、非常時扉31を備えておけば非常の動作が確保されるようになる。非常時扉31は、図示しない閉止方向付勢バネで平時は閉止され津波流Xの強制力が作用した際にのみバネが負けて扉31が開くようになっている。
図5は他の実施形態を示す。ネット収納体34内には浮上蓋35が円筒型で巻体にもなっており、その蓋35周りに巻かれた捕捉ネット36の下部末端がネット収納体34の底に係合しているものである。津波流取込口37を通じて津波流Xが作用すると浮上蓋35が浮き出すとともに捕捉ネット36は延びてゆきコンテナの方向に達するようになり、コンテナを津波流Xから捕捉するものである。
図6は他の実施形態を示す。同実施形態は、コンテナヤード40上に仮置きされたコンテナ41…の最上段のものに対してコンテナキャリア42を使ってネットセッター43を被設しておくことにより、このセッター43に一定震度以上で垂下作動する捕捉ネット44を装備されるようにして図7のようにネット44を掛けたコンテナ41…やその近くのコンテナ41…までもが津波流Xの襲来を受けても簡単には流されないようにしたものである。
図8は付加的な提案例を示し、例えば、図1および図2の右岸壁上にこうした装置を複数列設しておくことによりコンテナ47…が図9のように流されてきてもそれらを効果的に捕捉してさらに流されないようにするものである。
48は支柱で、装置1セットにつき左右一対の固定したポールからなり、これら支柱48は高さ7〜10m前後でそれより高くてもよいものである。支柱48の各上端には第1ホイール49がまたそのやや下側の津波Xの流れ下流側に少しずれた個所には第2ホイール50が回転自在に取り付けられている。これらのホイール49,50は、図9の矢印のように津波流に伴う一定以上の引張力の作用で支柱48側から離脱可能な取付状態にある特長をもっている。51はケーシングで、左右に第2ホイール50を内有する状態でこのケーシング51も離脱可能な取付状態にし、分解により離脱可能な方式にしてもよい。
53は1セットの捕捉ネットで、この捕捉ネット53は、長さ30m程度の左右の側綱54,54とその左右間を2個所において繋ぐ上・下親綱55,56および親綱55,56間の格子状ネット部57の3つの部分をもち、側綱54,54の一端は支柱48の傍に固定した上側アンカー58に係着される一方他端は下側アンカー59に係着されている。側綱54,54はネット部56を折畳形にして図8のようにケーシング51内に待機収納されて蓋51aで蓋設された状態にしてあり、その結果、図8のようにその下方を荷役など目的で通行可能な状態を提供する。
一方、地震に伴い実際に津波警報が発令されると図9のように自動あるいは手動で蓋51aが開けられることから図9に示すように畳まれていたネット部57が支柱48,48間に拡がるように垂れ下げられる。ネット部57には津波Xによるコンテナ47が流れ掛って捕捉されるようになるが、その際に掛かる負荷が2つのホイール49,50を離脱させることにより図10のように側綱54,54をアンカーにしてネット部57が大きく伸びることによりその中にコンテナ47…が包み込まれるようにして捕捉されることになる。
図11は他の付加的な提案例を示している。61はコンテナ埠頭、62は緩衝ブロックで、埠頭61のコンテナ63…が津波で流れ来る側とそれに続く側脇には、複数本の主支柱64…が一定の間隔を置いて固定されてそれらを通じて下段ロープ65と中段ロープ66が通されているが、ここでは、主支柱64…に補助支柱67…を高くなるように継ぎ足すとともにそれらの間を上段ロープ68で繋いで補強を図ったものである。さらに、脇部では、アンカー金具69…を介して各ロープ65,66,68の端部a、b、cを引張接続しておくことでコンテナ63…の捕捉がロープ切れなく確実に行われるようにしてある。
図12は他の付加的な提案例を示している。この例は、津波Xの襲来で流されてくる車両や家屋などの漂流物がこの一線でできるだけ留まることができるようにしたものである。90は高く大きく成長した大木で、これら大木90を1列に並べるとともに人工支柱91…の複数本の助けをも構成してこれらを牽きロープ92とアンカー金具93とで津波流にも強いものに仕上げたものである。
図13ないし図15は付加的な提案例を示す。図15のSはチューブ型の衝撃感知センサーで、同センサーS内に内蔵のセンサー本体(図示省略)が外部からの一定以上の衝撃力を感知するとそれに接続された送信回路70・制御部71を通じて警報器72・警報ランプ73・非常用異音発生器74など警報手段がON作動して周りの人々に広く確実に近くで危険のあることを知らせるようになっている。
センサーSは、図13および図14に示すように、フロントあるいはリアバンパ76,77に沿って付けたり、フロントグリル78回りに付けたり、メーカーエンブレム79の回りやサイドミラー80、さらには車体前部脇位置や側下部に沿って付けたりすることができる。また図14に示すように、感震センサーを付した初心者マークや高齢者マークなどの付着表示物81を車両に付して一定以上の衝撃を感知した際に無線送信手段で制御部71に異常のあることを知らせて警報手段を作動させるようにもすることができる。
また、図16にも拡大して示すように、車両に一定の衝撃が加わった際にのみチェーンなどにぶら下げたウエイト82が大きく振れてトランク内面あるいはリアボード84底面に付したドーナツ薄材状の感知センサー83に当たって信号を制御部に伝えそれ以外のときは当たらないように規制されるように全方位感知型センサーを構成してもよい。
図17ないし図28は付加的な提案例である航空機格納装置に関し、この提案例は、航空機が爆撃などの攻撃に対して有効に防護される一方において津波襲来時の避難防護をも可能とするものである。先行する特許文献としては、特開2015−193358があるが、この先行技術は、津波襲来に対する避難防護手段かあるいは地下格納防護のいずれか一方のみしか対応できないものである。
これらの図のうち地下格納後の状態を示す図17ないし図20を背景にして装置を説明すると、100は(地上)基盤で、飛行場の外部の広いコンクリート路盤や格納庫(図示省略)の庫内路盤などのいずれかに該当し、この基盤100には、四角立体形の格納ピット101がコンクリート成形により形成されている。格納ピット101は、左右の側壁102と前後の端壁103とを共に垂直な壁面として有するとともに底壁104を備えている。格納ピット101の左右である幅Wは18.5m、前後である長さLはWより少し長目の22.6m、深さ(左右幅の中間位置)Hは8.9mとしてあるが、これらの寸法はこれに限られるものではない。
側壁102は、その上面部に前後一対の突壁102aを一体に備え、これら突壁102a、102a間には側壁102と同一面の溝底を有する凹溝102bが形成されている。突壁102aは側壁102および凹溝102bの溝底面を基準にするとき図17にtで示す程段差(0.9m)をもって突出している。このように段差tを持たせたことは後述の理由による。しかし、この突壁102aと凹溝102bは無くして広い一つの面としての側壁102を形成してもよい。その場合の側壁102は、その下部面を示す図18のようなものとして全面形成されるものである。
底壁104は側壁102の下端よりも高くなっており、図20のように、左右間中央ラインを境にしてその中央から左右へと少しずつ下がり傾斜状になっていてたとえ降雨や津波などにより浸水があってもその分は左右の側溝106,106内に流し誘導してそこに待機する水中ポンプ107により排水処理するようにしてある。
この格納ピット101内には、上下2面それぞれに航空機(ジェット戦闘機や旅客機、セスナ、ヘリコプターなど)110を搭載できる昇降式搭載フレーム111が設けられている。搭載フレーム111は、格納・避難共用の台であり、上部フレーム113と下部フレーム123とがそれぞれ水平面状をなして平行に7.5m程度離れるように配置されている。この7.5mは、上部フレーム113の上面と下部フレーム120の上面との間隔に相当する。
上部フレーム113は、上部外枠114とその左右側部に一体化されたコの字枠形の側枠115,115と縦横格子状をなす上部内枠116とでなる。これらの枠114,115,116はH形鋼あるいはI形鋼を用いて形成されたものである。117は油圧ユニットである。118は上部補枠である。
これらの枠114〜116上を介して上部搭載受盤119が敷設されている。
下部フレーム123は、上部外枠114と前後左右の寸法が同様な下部外枠124と縦横格子状の下部内枠125とでなる。これらの枠124,125もH形鋼あるいはI形鋼を用いて形成されている。126は下部補枠である。これらの枠124,125上を介して下部搭載受盤127が敷設固定されている。
上部・下部フレーム113,123間は、上下の外枠114,124の左右の枠部同士の対応する個所を通じて上下に複数連結するH形鋼製縦ステー128…により一体化されている。
左右の凹溝102b内の上部には、シリンダブラケット130が前後一対ずつ取り付けられており、これらのブラケット130を介して垂直なシリンダ131が前後一対をなすように取り付けられている。このシリンダ131の上端は、上部外枠114と側枠115とに下から連結されている。凹溝102bのシリンダ131よりも前後に離れたところには、ガイドバー132が垂直向きをなして前後平行状に設けられるとともに、このガイドバー132は凹溝102b内に取り付けられたバーブラケット133に垂直上下し得るように案内されているとともにその下部は側溝106内で昇降するようになっている。
また、格納ピット101の上端前後縁部には、左右一対ずつの矩形凹溝状のストッパ受溝135が形成されており、その中には、前後に進退運動するストッパ136付き進退シリンダ137が取り付けられていてその先端のストッパ136が上あるいは下部のフレーム113,123を介して支持するようにしてある。
上部あるいは下部のフレーム113,123のストッパ136に対応する底縁部には、ストッパ136側の先端上部に形成した斜め面が当たる斜めストッパ受aが取り付けられている。
139はストッパ受溝135を覆う溝カバーである。この溝カバー139の内端縁を含む格納ピット101の上端開口140には図示しないシールパッキン部材が設けられて上部フレーム113および下部フレーム123がその上端開口140に対応位置する間において格納ピット101内への洪水あるいは津波などの浸水を防止し航空機110などに損害を与えないようにしている。
前記ストッパ受溝135・ストッパ136・進退シリンダ137・溝カバー139・斜めストッパ受aなどの1機構はここでフレーム受止機構を構成する。
図21および図22は航空機110の格納途中の状態を示している。進退シリンダ137を縮小状態にしたあと、全てのシリンダ131…を伸長状態にして上部フレーム113の上面が基盤100と同一レベルとなる関係とするとともに進退シリンダ137を伸長状態にしてストッパ136…を内向きに進出させて上部フレーム113を受け留めるようにする。その状態で航空機110を矢印のように前進させて下部搭載受盤127上に持ち込み搭載状態とするとともに図19、図20のようにタイヤブロック141でロックしておくものとする。
そのあと、進退シリンダ137を引いてストッパ136…を後退させるとともに、シリンダ131…を縮小させることにより搭載フレーム111を下降させて進出したストッパ136上に上部フレーム113が乗り掛かるところまで下げてくるようにする。これによって、図19および図20に示すように、航空機110は格納ピット101内の搭載フレーム111上に搭載され爆撃などの攻撃に有効な防護態勢に格納された状態とされる。
一方、津波(洪水、高潮、高波などを含む)の襲来が警告された場合、ストッパ136を後退解除した状態でシリンダ131を伸ばして搭載フレーム111を図23のように上昇させることにより下部フレーム123上面が基盤100の高さにくるまで持ち上げ、そこでストッパ136を進出させて下部フレーム123を受け留めるようにする。この状態は津波避難準備状態であり、その状態を得たならば航空機110を前進させて搭載フレーム111から基盤100上へと導き、さらに図24のように、ストッパ136を解除して下降させた状態の搭載フレーム111の上部フレーム113上に航空機110を誘導して搭載しタイヤロックした状態とする。
そのあと、ストッパ136を解除して搭載フレーム111を上昇させ航空機110を持ち上げ図25および図26に示すようにする。ここでストッパ136を前進させて下部フレーム123を受け留めることにより航空機110を襲来してくる津波から防護した状態とすることができる。この状態は、図示しないシールパッキンで開口140を塞いだ状態とされるので格納ピット101内には津波水やガレキなどが入らず、津波襲来後に搭載フレーム111を下げて航空機110を地面レベルに戻しやすくなる。
側枠115を配したのは、上部外枠114とこの側枠115とでシリンダ131の油圧力を受け留めれば構造的に強くしかも側枠115を長くせず図17のように短くしておけばより強固に油圧力を受け留めることができることによる。
尚、図27は航空機格納装置を津波避難用とすることを考慮して、該装置の周囲4個所にプレ防護装置145…を配し、伸びきった前記シリンダ131やガイドバー13などの駆動・作動機構に絡むようにゴミやガレキなどが堆積しないようにすることで、津波襲来時の負荷の集中をなくして装置全体を津波から護りさらにその後の作動性も確保されて装置の現状復帰も容易に可能になるようにしたものである。プレ防護装置145は、図28にその作動前後の様子が分かるように断面図として示されるように、航空機格納装置の前後に縦穴147が形成されており、この縦穴147は上からみて長四角で深さ数mの穴であり、その穴147は、図27のように格納装置の上端開口140の前・後縁を基準にしてそれぞれハの字状をなすように斜め配置されている。
縦穴147の中には上下に伸縮可能な駆動シリンダ148が左右一対配備されてその上端間に渡された蓋カバー149を基盤100の高さと3.5m前後の高さとの間で昇降駆動されるようにしてあるとともに、蓋カバー149にはリンクチェーン150の複数本が吊り下げられてその各下端部はチェーン受体151内に繋がれた状態とされ、これらのチェーン150は通常はチェーン受体151内にたれ積もった状態とされているが、津波警告時には図28のように引上げられて緩く張った状態にされて津波が襲来してきてもその面でゴミやガレキなどを受け留める結果さらに格納装置のシリンダ131やガイドバー132の回りに絡みついたり滞留したりするようなことも少なくなる。リンクチェーン150は格子型のものでもよい。
一方、前記実施形態では航空機110を搭載フレーム111内の下部搭載受盤127上に載せたまま格納ピット101内に格納して図示しないシールパッキン部材の爆撃防護機能により航空機110を防護するようにする一方において津波襲来予告時には搭載フレーム111の上部搭載受盤119上に航空機110を搭載固定したまま上昇させて高い位置で津波流の襲来から護られるようにしてあったが、津波からの避難防護についても高く避難防護するのでなく格納ピット101内への格納と密閉により航空機110を津波から有効に防護するようにしてもよい。
その場合に構成するシールパッキン部材を含む密閉防護手段は前記では具体的に例示しなかったが、例えば、図34および図35に示す密閉防護手段をその一例として実施する。この密閉防護手段は、固定側にフレーム受止機構を設けていないものを前提とし、格納ピット101側は段差部101aを備えてその上端を開口140とするものとし、さらに搭載フレーム111は上部フレーム113の下方に下部フレーム(図示省略)を備えた図19・図20のタイプとされている。そして、搭載フレーム111は、格納ピット101の底などに突設した下降限ストッパが高さ位置決め作用して図34のように上部搭載受盤119を基盤100の上面と同じ高さ関係に規定するようにしてある。また、開口140は、図17のようなコーナーが直角型のものでなく図35のようなアール(R)型のものとされ、上部外枠114についても同じアール型とされている。開口140はコーナーが直角型にしてもよい。
170はシールパッキン部材で、中空錠で外周側に凹凸を備えたゴム帯体からなるものとされ、それが図35のように周方向に一連状をなすものになっている。
171は密閉シリンダで、油圧あるいは水圧、空圧で進退駆動自在に作動する式で、その配置は、上部外枠114のウエブの複数個所とされ、その複数個所は図35のように上からみて四辺形の各直辺に複数個ずつならびにアール(R)部分に1個ずつ対応配備されている。そして、密閉シリンダ171のロッド先端には各ゴム受172が金属板製として取り付けられ、そのゴム受172がシールパッキン部材170の各所を抱き込むようにして一体化してある。図34においてシールパッキン部材170は、密閉のため前進した状態として示されている。173は例えば、円筒型など上下方向に弾性圧縮保持可能なゴム質の二次パッキン部材で、特に構成しないこともある。シールパッキン部材170は、図35のように、密閉シリンダ171…を使用せず中空部分にエアーや水あるいはオイルなどの流体を作用させて外向きに拡張作用させることにより段差101aに密着するように構成することができる。
こうした図34・図35の密閉防護手段は、爆撃などの攻撃や津波の襲来予告に備えて密閉作動するように構成されている。すなわち、図21、図22のように非常時の際、搭載フレーム111内に航空機110が納められ、その後、下降制御されて図34のように上部搭載受盤119が基盤100と同じ高さレベルとなるように下げられ停止される。そして、密閉シリンダ171を作動させることでシールパッキン部材170は外向きに拡がって開口140内に密着するようになり、これにより、外部で爆発や津波襲来などがあってもそれらにより内部の航空機110が損害を受けるようなことがなくなる。シールパッキン部材170の次に二次パッキン173が設けられているので、防爆・津波浸水防止機能がより確実に働く。図36のように段差101aなしの格納ピット101としてもよい。
図29ないし図33は航空機の対津波避難装置で格納も可能な装置についての付加的な提案例を示す。この例は、航空機を地下空間に格納して爆撃などの攻撃に対して有効に防護されるようになっている一方において特にこの例では津波襲来時の避難が小さい容量の駆動装置をもってして早急に行われるようにしたものである。
先行する特許文献としては、特開2015−193358があり、津波襲来のために航空機を昇降させる駆動手段としてシリンダを含む油圧駆動装置を使用しているが、その昇降装置および航空機等が可成り重量物となるため、油圧シリンダの径を大きなものとする必要があるとともに緊急時に数分で昇降動作させるのに油圧ポンプ等の駆動装置を大きな容量のものにする必要があった。この付加的な提案例は、そうした問題をなくすためになされたもので、油圧あるいは水圧などのシリンダを小径なものとし、しかもその駆動装置も小さい容量のもので済むようにすることを目的とする。
これらの図を背景にして装置を説明すると、100は(地上)基盤で、飛行場の外部の広いコンクリート路盤や格納庫(図示省略)の庫内路盤などのいずれかに該当し、この基盤100には、四角立体形の格納ピット101がコンクリート成形により形成されている。格納ピット101は、左右の側壁102と前後の端壁103とを共に垂直な壁面として有するとともに底壁104を備えている。
側壁102は、その上面部に前後一対の突壁102aを一体に備え、これら突壁102a、102a間には側壁102と同一面の溝底を有する凹溝102bが形成されている。突壁102aは側壁102および凹溝102bの溝底面を基準にするとき図29にtで示す程段差(0.9m)をもって突出している。このように段差tを持たせたことは後述の理由による。しかし、この突壁102aと凹溝102bは無くして広い一つの面としての側壁102を形成してもよい。その場合の側壁102は、その下部面を示す図30のようなものとして全面形成されるものである。
底壁104は側壁102の下端よりも高くなっており、図32のように、左右間中央ラインを境にしてその中央から左右へと少しずつ下がり傾斜状になっていてたとえ降雨や津波などにより浸水があってもその分は左右の側溝106,106内に誘導してそこに待機する水中ポンプ107により排水処理するようにしてある。
この格納ピット101内には、上下2面それぞれに航空機(ジェット戦闘機や旅客機、セスナ、ヘリコプターなど)110を搭載できる昇降式搭載フレーム111が設けられている。搭載フレーム111は、格納・避難共用の台であり、上部フレーム113と下部フレーム123とがそれぞれ水平面状をなして平行に7.5m程度離れるように配置されている。この7.5mは、上部フレーム113の上面と下部フレーム120の上面との間隔に相当する。
上部フレーム113は、上部外枠114とその左右側部に一体化されたコの字枠形の側枠115,115と縦横格子状をなす上部内枠116とでなる。これらの枠114,115,116はH形鋼を用いて形成されたものである。117は油圧ユニットである。118は上部補枠である。
これらの枠114〜116上を介して上部搭載受盤119が敷設されている。
下部フレーム123は、上部外枠114と前後左右の寸法が同様な下部外枠124と縦横格子状の下部内枠125とでなる。これらの枠124,125もH形鋼あるいはI形鋼を用いて形成されている。126は下部補枠である。これらの枠124,125上を介して下部搭載受盤127が敷設固定されている。
上部・下部フレーム113,123間は、上下の外枠114,124の左右の枠部同士の対応する個所を通じて上下に複数連結するH形鋼製縦ステー128…により一体化されている。
左右の凹溝102b内の上部には、シリンダブラケット130が前後一対ずつ取り付けられており、これらのブラケット130を介して垂直なシリンダ131が前後一対をなすように取り付けられている。このシリンダ131の上端は、上部外枠114と側枠115とに下から連結されている。凹溝102b内におけるシリンダ131よりも前後に離れたところには、ガイドバー132が垂直向きをなして前後平行状に設けられるとともに、このガイドバー132は凹溝102b内に取り付けられたバーブラケット133に垂直に昇降し得るようになっているとともにその下部は側溝106内で昇降するようになっている。
また、格納ピット101の上端前後縁部には、左右一対ずつの矩形凹溝状のストッパ受溝135が形成されており、その中には、前後に進退出没運動するストッパ136付き進退シリンダ137が取り付けられていてその先端のストッパ136が下降時の上部フレーム113を下方から支えて支持するようにしてある。138は下降限ストッパで、搭載フレーム111が格納ピット101内に一杯に下がりその上部搭載受盤119が基盤100と同一面になるところで停止させるものである。この下降限ストッパ138は高さ調節可能にしてもよい。
上部と下部のフレーム113,123のストッパ136に対応する前後底縁部には、溝型鋼でなる受溝bが設けられ、その受溝b内の上下位置には、ストッパ136側の先端上下に形成した斜め面(テーパー面)が嵌り込む斜めストッパ受a、aが取り付けられている。
139はストッパ受溝135を覆う溝カバーで、この溝カバー139の内端縁を含む格納ピット101の上端開口140には図示しないシールパッキンが設けられて上部フレーム113および下部フレーム123がその上端開口140に対応位置する間において格納ピット101内への洪水あるいは津波などの浸水を防止し航空機110などに損害を与えないようにしている。
そして、左右各凹溝102b内の上位には、前後一対をなしてシーブブラケット155が固定され、各ブラケット155にはシーブ156が設けられるとともに、シーブ156には、ワイヤやリンクチェーンなどでなる掛条材157が掛け回され、その掛条材157の一端は、下部フレーム123側の下部ブラケット158に長さ調節可能に結合される一方、他端には重さ調節可能なようにバランスウエイト160…が取り付けられている。これら全バランスウエイト160…の重さは、ストッパ136…が後退操作されて上部の受溝b…から離脱したロック解除状態とされるとともに油圧(あるいは水圧)シリンダ131…のヘッド側から方向切換弁を通じて油タンクにリターン可能とされるとき、航空機110を搭載した搭載フレーム111が一定の速度で上昇し得るような設定になっている。
図29ないし図32は、搭載フレーム111が格納ピット101内に納まり上部フレーム113の上部搭載受盤119が基盤100と同じ高さにあってストッパ136…でその高さにロックされ下降した状態を示し、この状態で搭載フレーム111に航空機110が搭載されていない状態は平時の状態であり、平時には、バランスウエイト160…が下向きに作用しそれが搭載フレーム111を容易に持ち上げ得る状態とされることは勿論であり、その際搭載フレーム111が持ち上げられないようにストッパ136…が受溝b…内に嵌り込むようにしてある。ストッパ136は電磁式によりアンロック切換可能とする他に手動式(図示省略)によりアンロック切換可能とすることもある。この手動式によると、先に発生する地震によりライフラインの一つである電気供給系統に被害が発生して油圧モーターや電磁弁などの油圧制御系が作動しなくなっても手動で油圧回路をアンロックできてバランスウエイト160を作用させて航空機110を上昇避難させ得ることができるようになる。
また、シリンダ131にはバランスウエイト160からの負荷による暴走を防止するためカウンタバランス弁を負圧側に設けるが、さらに自重落下防止回路としてカウンタバランス弁と方向切換弁(4ポート3位置切換弁:クローズドセンタ形式あるいはABR接続形式)との間にパイロット操作逆止弁を備えるものとし、ストッパ136を構成しない場合とかストッパ136が作動ミスで後退した状態となった場合にも確実な作動を確保することができることになる。
平時は、図29ないし図32において航空機110が搭載されていない状態とされるが、津波襲来の警報が出された場合、図29ないし図32のように航空機110は低く待機する搭載フレーム111上に持ち込まれてタイヤブロック141でロックされた状態とされる。その後、方向切換弁は電磁作動手段により給油側から排油側への流れが自由な状態に制御されるとそれまで加わっていたバランスウエイト160が作用して図32の矢印Rのように背圧側の保有オイルをタンクに還流させながら航空機110搭載の搭載フレーム111をウエイト力で図33のように上昇させるようにする。この上昇前後にストッパ136は進退駆動されて上部の受溝bから離脱して上昇してくる下部の受溝b内に嵌り込んで上昇ロックをする。津波(押し波、引き波)が治まると、背圧側に油圧が付加されることでバランスウエイト160は持ち上げられながらシリンダ131…は縮小動作して航空機110搭載の搭載フレーム111は下降する。この下降前後にもストッパ136は進退動作して下部の受溝bから離脱したのち上部の受溝bに嵌め込まれるようにロック動作する。
尚、前記実施形態では津波の襲来が予告された時点で航空機110を上部搭載受盤119上に載せて高く持ち上げ避難させるようにしてあったが、そうでなく航空機110を予め下部搭載受盤127上に載せて下降させ、その後、例えば、図34および図35のような密閉防護手段を使って密閉防護可能に構成して津波防護できるようにすることもある。それと同様にして内部格納により爆撃にも対処できるようにすることができる。
尚、図37に示すように、格納ピット101は十分深くして搭載フレーム111を上部フレーム113、下部フレーム123…、縦ステー128…からなる地下3階骨格体にした地下立体格納方式として構成することもできる。ここで、上部フレーム113の上部搭載受盤119は仮想線のように上向き湾曲状にして雨除け機能を発揮できるようにしてもよい。
1…コンテナ埠頭 2…コンテナ船 4…海上コンテナ 11…コンテナヤード 15…非常用安全装置 16…ネット収納体 17…津波流取込口 18…水面 20…浮上蓋 21…捕捉ネット。

Claims (1)

  1. 津波の襲来が想定される海上コンテナや輸出車両などのヤードの津波が押し寄せる側とな る前面壁に、横長矩形板状をした前面と後面および左右の側面と底通水口付き底面とで形 成され上面が開放状とされたネット収納体をその上端が前記前面壁の上端と略同じ程度に なるようにして備え付け、このネット収納体の前面には、平時の水面よりも常に高くなる ようにした津波流取込口が縦横にそれぞれ複数個ずつ開設されているとともに、前記ネッ ト収納体には、津波時に津波流取込口を通じて取り込まれる津波流により噴き上げられて 津波流とともに前記ヤード上の海上コンテナの方向に流されるように前記ネット収納体の 上面に配置した浮上蓋と、上端が前記浮上蓋にまた下端はネット収納体の底面に固定され た状態で平時はネット収納体内に収納される一方津波時には浮上蓋の噴き上げと前記底通 水口を通じての津波流の流れ込みに伴い浮上蓋とともに繰り出されてヤード上の海上コン テナなどに向けて流されて該コンテナなどに被って捕捉すべく展開可能とされた捕捉ネッ トとが設けられている非常用安全装置。
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