JP6528151B2 - 非常用安全装置 - Google Patents
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港湾の埠頭には、多くの海上コンテナや車両などが輸出入などの関係で一時保留されるのであるが、前記装置では、津波の流入を防ぐものではないのでそのまま海上コンテナなどの保留場所まで達し押し流してしまうおそれがあった。
津波Xが襲来すると、津波流取込口17…を通じて津波流が進入して浮上蓋20を噴き上げるとともに捕捉ネット21を伴ってコンテナ4…の方向に津波流Xとともに強制的に流されてコンテナ4…に被さり捕捉するようにする。底通水口19は津波流取込口17からの津波流Xの進入時に外部から海水を導入可能にするので浮上蓋20が確実かつ円滑に浮上させるようにする。
津波流取込口17には、平時の海水や浮遊物などの進入は阻止し津波流Xが作用するときにのみ開くようにする非常時扉を備えてもおけば津波襲来時に非常用安全装置15が確実に作動するようになる。
尚、図1および図2の右側に示すように、L鉤型をした捕捉支柱22を津波Xの流れくる側に複数本配置するとともに流体圧シリンダ23により自動あるいは手動で同期的に持ち上がるようにしてコンテナ4…を捕捉し得るようにしてもよい。このものはコンテナヤード11の津波流れ方向中程に配備しておいてもよい。
尚、津波流取込口27には、非常時扉31を備えておけば非常の動作が確保されるようになる。非常時扉31は、図示しない閉止方向付勢バネで平時は閉止され津波流Xの強制力が作用した際にのみバネが負けて扉31が開くようになっている。
48は支柱で、装置1セットにつき左右一対の固定したポールからなり、これら支柱48は高さ7〜10m前後でそれより高くてもよいものである。支柱48の各上端には第1ホイール49がまたそのやや下側の津波Xの流れ下流側に少しずれた個所には第2ホイール50が回転自在に取り付けられている。これらのホイール49,50は、図9の矢印のように津波流に伴う一定以上の引張力の作用で支柱48側から離脱可能な取付状態にある特長をもっている。51はケーシングで、左右に第2ホイール50を内有する状態でこのケーシング51も離脱可能な取付状態にし、分解により離脱可能な方式にしてもよい。
これらの図のうち地下格納後の状態を示す図17ないし図20を背景にして装置を説明すると、100は(地上)基盤で、飛行場の外部の広いコンクリート路盤や格納庫(図示省略)の庫内路盤などのいずれかに該当し、この基盤100には、四角立体形の格納ピット101がコンクリート成形により形成されている。格納ピット101は、左右の側壁102と前後の端壁103とを共に垂直な壁面として有するとともに底壁104を備えている。格納ピット101の左右である幅Wは18.5m、前後である長さLはWより少し長目の22.6m、深さ(左右幅の中間位置)Hは8.9mとしてあるが、これらの寸法はこれに限られるものではない。
底壁104は側壁102の下端よりも高くなっており、図20のように、左右間中央ラインを境にしてその中央から左右へと少しずつ下がり傾斜状になっていてたとえ降雨や津波などにより浸水があってもその分は左右の側溝106,106内に流し誘導してそこに待機する水中ポンプ107により排水処理するようにしてある。
これらの枠114〜116上を介して上部搭載受盤119が敷設されている。
上部・下部フレーム113,123間は、上下の外枠114,124の左右の枠部同士の対応する個所を通じて上下に複数連結するH形鋼製縦ステー128…により一体化されている。
上部あるいは下部のフレーム113,123のストッパ136に対応する底縁部には、ストッパ136側の先端上部に形成した斜め面が当たる斜めストッパ受aが取り付けられている。
139はストッパ受溝135を覆う溝カバーである。この溝カバー139の内端縁を含む格納ピット101の上端開口140には図示しないシールパッキン部材が設けられて上部フレーム113および下部フレーム123がその上端開口140に対応位置する間において格納ピット101内への洪水あるいは津波などの浸水を防止し航空機110などに損害を与えないようにしている。
前記ストッパ受溝135・ストッパ136・進退シリンダ137・溝カバー139・斜めストッパ受aなどの1機構はここでフレーム受止機構を構成する。
側枠115を配したのは、上部外枠114とこの側枠115とでシリンダ131の油圧力を受け留めれば構造的に強くしかも側枠115を長くせず図17のように短くしておけばより強固に油圧力を受け留めることができることによる。
一方、前記実施形態では航空機110を搭載フレーム111内の下部搭載受盤127上に載せたまま格納ピット101内に格納して図示しないシールパッキン部材の爆撃防護機能により航空機110を防護するようにする一方において津波襲来予告時には搭載フレーム111の上部搭載受盤119上に航空機110を搭載固定したまま上昇させて高い位置で津波流の襲来から護られるようにしてあったが、津波からの避難防護についても高く避難防護するのでなく格納ピット101内への格納と密閉により航空機110を津波から有効に防護するようにしてもよい。
その場合に構成するシールパッキン部材を含む密閉防護手段は前記では具体的に例示しなかったが、例えば、図34および図35に示す密閉防護手段をその一例として実施する。この密閉防護手段は、固定側にフレーム受止機構を設けていないものを前提とし、格納ピット101側は段差部101aを備えてその上端を開口140とするものとし、さらに搭載フレーム111は上部フレーム113の下方に下部フレーム(図示省略)を備えた図19・図20のタイプとされている。そして、搭載フレーム111は、格納ピット101の底などに突設した下降限ストッパが高さ位置決め作用して図34のように上部搭載受盤119を基盤100の上面と同じ高さ関係に規定するようにしてある。また、開口140は、図17のようなコーナーが直角型のものでなく図35のようなアール(R)型のものとされ、上部外枠114についても同じアール型とされている。開口140はコーナーが直角型にしてもよい。
170はシールパッキン部材で、中空錠で外周側に凹凸を備えたゴム帯体からなるものとされ、それが図35のように周方向に一連状をなすものになっている。
171は密閉シリンダで、油圧あるいは水圧、空圧で進退駆動自在に作動する式で、その配置は、上部外枠114のウエブの複数個所とされ、その複数個所は図35のように上からみて四辺形の各直辺に複数個ずつならびにアール(R)部分に1個ずつ対応配備されている。そして、密閉シリンダ171のロッド先端には各ゴム受172が金属板製として取り付けられ、そのゴム受172がシールパッキン部材170の各所を抱き込むようにして一体化してある。図34においてシールパッキン部材170は、密閉のため前進した状態として示されている。173は例えば、円筒型など上下方向に弾性圧縮保持可能なゴム質の二次パッキン部材で、特に構成しないこともある。シールパッキン部材170は、図35のように、密閉シリンダ171…を使用せず中空部分にエアーや水あるいはオイルなどの流体を作用させて外向きに拡張作用させることにより段差101aに密着するように構成することができる。
こうした図34・図35の密閉防護手段は、爆撃などの攻撃や津波の襲来予告に備えて密閉作動するように構成されている。すなわち、図21、図22のように非常時の際、搭載フレーム111内に航空機110が納められ、その後、下降制御されて図34のように上部搭載受盤119が基盤100と同じ高さレベルとなるように下げられ停止される。そして、密閉シリンダ171を作動させることでシールパッキン部材170は外向きに拡がって開口140内に密着するようになり、これにより、外部で爆発や津波襲来などがあってもそれらにより内部の航空機110が損害を受けるようなことがなくなる。シールパッキン部材170の次に二次パッキン173が設けられているので、防爆・津波浸水防止機能がより確実に働く。図36のように段差101aなしの格納ピット101としてもよい。
先行する特許文献としては、特開2015−193358があり、津波襲来のために航空機を昇降させる駆動手段としてシリンダを含む油圧駆動装置を使用しているが、その昇降装置および航空機等が可成り重量物となるため、油圧シリンダの径を大きなものとする必要があるとともに緊急時に数分で昇降動作させるのに油圧ポンプ等の駆動装置を大きな容量のものにする必要があった。この付加的な提案例は、そうした問題をなくすためになされたもので、油圧あるいは水圧などのシリンダを小径なものとし、しかもその駆動装置も小さい容量のもので済むようにすることを目的とする。
底壁104は側壁102の下端よりも高くなっており、図32のように、左右間中央ラインを境にしてその中央から左右へと少しずつ下がり傾斜状になっていてたとえ降雨や津波などにより浸水があってもその分は左右の側溝106,106内に誘導してそこに待機する水中ポンプ107により排水処理するようにしてある。
これらの枠114〜116上を介して上部搭載受盤119が敷設されている。
上部・下部フレーム113,123間は、上下の外枠114,124の左右の枠部同士の対応する個所を通じて上下に複数連結するH形鋼製縦ステー128…により一体化されている。
尚、前記実施形態では津波の襲来が予告された時点で航空機110を上部搭載受盤119上に載せて高く持ち上げ避難させるようにしてあったが、そうでなく航空機110を予め下部搭載受盤127上に載せて下降させ、その後、例えば、図34および図35のような密閉防護手段を使って密閉防護可能に構成して津波防護できるようにすることもある。それと同様にして内部格納により爆撃にも対処できるようにすることができる。
尚、図37に示すように、格納ピット101は十分深くして搭載フレーム111を上部フレーム113、下部フレーム123…、縦ステー128…からなる地下3階骨格体にした地下立体格納方式として構成することもできる。ここで、上部フレーム113の上部搭載受盤119は仮想線のように上向き湾曲状にして雨除け機能を発揮できるようにしてもよい。
Claims (1)
- 津波の襲来が想定される海上コンテナや輸出車両などのヤードの津波が押し寄せる側とな る前面壁に、横長矩形板状をした前面と後面および左右の側面と底通水口付き底面とで形 成され上面が開放状とされたネット収納体をその上端が前記前面壁の上端と略同じ程度に なるようにして備え付け、このネット収納体の前面には、平時の水面よりも常に高くなる ようにした津波流取込口が縦横にそれぞれ複数個ずつ開設されているとともに、前記ネッ ト収納体には、津波時に津波流取込口を通じて取り込まれる津波流により噴き上げられて 津波流とともに前記ヤード上の海上コンテナの方向に流されるように前記ネット収納体の 上面に配置した浮上蓋と、上端が前記浮上蓋にまた下端はネット収納体の底面に固定され た状態で平時はネット収納体内に収納される一方津波時には浮上蓋の噴き上げと前記底通 水口を通じての津波流の流れ込みに伴い浮上蓋とともに繰り出されてヤード上の海上コン テナなどに向けて流されて該コンテナなどに被って捕捉すべく展開可能とされた捕捉ネッ トとが設けられている非常用安全装置。
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