JP6417096B2 - 押出成形型及び窯業系建材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窯業系建材の製造方法及び押出成形型に関し、特に、互いに異なる材料で形成された層が接触する窯業系建材の製造方法及び押出成形型に関する。
従来、セメントや石膏等の材料を押出成形して形成される窯業系建材は、建築物の外壁等、種々の建材用途として利用されている。このような窯業系建材では、その強度、耐火性、断熱性等の性能を向上させることを目的として、種々の構造に形成させることがある。例えば、特許文献1では、コア層とスキン層の二層構造からなる窯業系建材が提案されている。ここでは、発泡軽量セメント板がコア層として形成され、その表面に高比重セメントの被覆層がスキン層として設けられたセメント板が例示されている。このような窯業系板材は、コア層はスキン層で全面にわたって包み込まれて形成されている。
上記のような窯業系建材は、コア層となる成形材料と、スキン層となる成形材料とを押出成形型の内部で合流させた後、押出成形型から押出して形成される。図11には、押出成形型10の先端部分の断面図が示されている。押出成形型10は、上型11、下型12、中子13を備えて形成されている。上型11の先端面と下型12の先端面との間には間隙が形成されており、この間隙が押出口14として形成されている。中子13は上型11と下型12との間に設けられており、中子13の先端面は押出口14と対向して配置されている。中子13の先端面と押出口14との間の空間は合流部15として形成されている。中子13は先端になるほど厚みが小さくなるように形成されている。従って、中子13の先端部の上面は先端に向かう下り傾斜面16として形成され、中子13の先端部の下面は先端に向かう上り傾斜面17として形成されている。
中子13の上面と上型11の下面との間には間隙が設けられており、この間隙が第一の流路20として形成されている。また中子13の下面と下型12の上面との間には間隙が設けられており、この間隙が第二の流路21として形成されている。中子13の下り傾斜面16と対向する位置において、上型11の内面は先端に向かう下り傾斜面18として形成されている。また中子13の上り傾斜面17と対向する位置において、下型12の内面は先端に向かう上り傾斜面19として形成されている。さらに中子13には第三の流路22が形成されている。第三の流路22は中子13の先端面に開口部29により開口している。そして、第一の流路20と第二の流路21と第三の流路22が合流部15で開口して合流するように形成されている。
上記のような押出成形型10では、図12のように、第一の流路20と第二の流路21とを通じてスキン層を形成するための成形材料(以下、スキン材料ということがある)62が供給され、第三の流路22を通じてコア層を形成するための成形材料(以下、コア材料ということがある)61が供給される。スキン材料62とコア材料61とは合流部15で合流した後、押出口14から板状に押し出される。このとき、コア層は板状に成形され、スキン層はコア層の全面を被覆するように形成される。この後、成形されたスキン材料62とコア材料61とを養生硬化することによって、図13のような、コア層Cとスキン層Sとを備えた窯業系板材Bが形成される。
特開平2−14105号公報
しかしながら、上記押出成形により製造された窯業系建材Bでは、例えば、コア層Cとスキン層Sとは互いに異なる材料から形成されており、さらにコア層Cとスキン層Sとの界面が平坦であるので、コア層Cとスキン層Sとの密着性が低い場合がある。この場合、上記界面付近においてスキン層Sがコア層Cから剥離したり、フクレたりして品質が低下するおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、互いに異なる材料で形成された層が接触する窯業系建材において、これらの層の密着性を向上させた窯業系建材を製造し得る製造方法及びそのような窯業系建材を製造し得る押出成形型を提供することを目的とする。
本発明に係る押出成形型は、板状のコア層の外周面を覆うスキン層が設けられた窯業系板材を押し出し成形により製造するための押出成形型であって、前記コア層を形成する成形材料を流通させるための流路と、前記スキン層を形成する成形材料を流通させるための流路と、前記流路を合流させるための合流部と、前記合流部で合流した前記成形材料を押し出すための押出口とを備え、前記スキン層を形成する成形材料を流通させるための前記流路には、非平坦化部が配置され、前記非平坦化部により、前記窯業系板材の前記スキン層と前記コア層との界面のうち、前記窯業系板材の厚み方向の両側の界面のみが非平坦化されることを特徴とする。
また、上記押出成形型において、前記非平坦化部は、凹部と凸部とが交互に配置されるように設けられており、前記凹部及び前記凸部は、3〜8mmのピッチで形成されており、前記凹部の深さ及び前記凸部の高さは、0.25〜8mmであることが好ましい。
また、上記押出成形型において、前記非平坦化部は、脱着可能であることが好ましい。
本発明に係る窯業系建材の製造方法は、押出成形型を用いた押し出し成形により、板状のコア層の外周面を覆うスキン層が設けられた窯業系板材の製造方法であって、前記押出成形型は、非平坦化部を備え、前記非平坦化部により、前記窯業系板材の前記スキン層と前記コア層との界面のうち、前記窯業系板材の厚み方向の両側の界面のみが非平坦化されることを特徴とする。
また、上記窯業系建材の製造方法において、前記非平坦化部は、凹部と凸部とが交互に配置されるように設けられており、前記凹部及び前記凸部は、3〜8mmのピッチで形成されており、前記凹部の深さ及び前記凸部の高さは、0.25〜8mmであることが好ましい。
また、上記窯業系建材の製造方法において、前記非平坦化部は、脱着可能であることが好ましい。
本発明によれば、互いに異なる材料で形成された層が接触する窯業系建材において、これらの層の密着性を向上させた窯業系建材、そのような窯業系建材を製造し得る製造方法及びそのような窯業系建材を製造し得る押出成形型が提供される。
本発明で用いる中子の一例を示す斜視図である。 押出成形で用いる押出し機の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態の一例を示し、(a)は図2におけるA−A断面図、(b)は(a)におけるX−X断面図、(c)は(a)におけるY−Y断面図である。 本発明による非平坦化部の一例を示す斜視図である。 本発明による他の非平坦化部の一例を示す斜視図である。 非平坦化部の取り付け例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明で得られる窯業系板材の一例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明で得られる窯業系板材の他例を示す断面図である。 本発明で用いる中子の他例を示す斜視図である。 本発明で用いる中空形成体の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。 従来例の一部の断面図である。 従来例を示す断面図である。 従来の窯業系板材の一例を示す一部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
ここで、上流及び下流とは、成形材料の流れ方向を基準とし、上方及び上側又は下方及び下側とは、押出機の設置状態を基準として用いるものである。
図2は、窯業系板材Bを製造するための押出し機40の一例を示す概略図である。具体的には、押出し機40は、図7(a)〜図7(c)に示すようなコア層Cとスキン層Sとからなる二層構造を有する窯業系板材Bを製造するためのものであって、第1の押出し機41と第2の押出し機42とを備えて構成されている。第1の押出し機41及び第2の押出し機42のいずれも、従来から窯業系の建築板を製造するために使用されているものを使用できる。
上記のような二層構造を有する窯業系板材Bは、あらかじめ調製した所定の成形材料を押出し機40によって押出成形されて形成される。窯業系板材Bを形成するための成形材料としては、適宜のセメント系成形材料が使用される。セメント系成形材料の具体例としては、例えば、セメント、シリカ、補強繊維及び水などが配合された混合物が挙げられる。上記のセメントとしては、ポルトランドセメント、高炉セメント、アルミナセメント、フライアッシュセメントなど公知のセメントが使用できる。補強繊維としては、例えばパルプ繊維等の天然繊維、ビニロン、ポリプロピレン等の合成繊維やガラス繊維、ロックウール、炭素繊維等の無機系繊維が挙げられる。セメント系成形材料には、上記列挙した補強繊維のうちの一種のみが含まれていてもよいし、二種以上が含まれていてもよい。また、セメント系成形材料には、骨材、軽量骨材、減水剤、増粘剤、その他の添加剤が含まれていてもよい。セメント系成形材料を構成する各成分の配合比率や混合方法は特に制限されず、製造する窯業系板材Bに要求される物性や使用用途に応じて適宜設定することができる。なお、窯業系板材Bを形成するための成形材料としては、セメント系成形材料に限られることはなく、その他の水硬性無機質材料、セラミック材料、粘土等の焼成材料などを用いることができるものである。
二層構造を有する窯業系板材Bにおいて、コア層Cやスキン層Sを形成させるための成形材料は上記セメント系成形材料が適用可能である。しかしながら、コア層Cを形成するための成形材料(以下、コア材料ということがある)と、スキン層Sを形成するための成形材料(以下、スキン材料ということがある)とは、含有成分や各成分の含有量が互いに異なるものとすることができる。
図2の押出し機40で二層構造を有する窯業系板材Bを製造するには、第1の押出し機41の投入口43にスキン材料を投入し、第2の押出し機42の投入口43にコア材料を投入する。スキン材料及びコア材料はスクリュー44によって混練、搬送されながら、やがて押出成形型100内に到達する。この押出成形型100内にてスキン材料及びコア材料が所定の形状に形成された後、押出成形型100に形成されている押出口114から、図2のブロック矢印の方向へ吐出して押し出される。その後、プレス成形、切削加工、養生処理、化粧塗装等の処理がなされて窯業系板材Bが得られる。押出し機41、42としては、例えば二軸のスクリュー44aが内装されたパグ部41a、42aと、一軸のスクリュー44bが内装されたオーガ部41b、42bとの連結部に真空部45を備えたものを用いることができる。また、押出し後にプレス成形により凹凸模様を形成してもよいが、押出成形型100の押出口114付近の上方に設けた模様付けロールにより押出しと同時に凹凸模様を形成してもよいものである。
図3(a)〜図3(c)には押出成形型100の概略が示されている。具体的には、図3(a)は図2における押出成形型100の押出口114付近の断面であり、A−A線の断面を示している。また、図3(b)及び図3(c)はそれぞれ、図3(a)におけるX−X線の断面図及びY−Y線の断面図である。なお、図3(a)は、図3(b)及び図3(c)よりも拡大されて示されている。
図3(b)及び図3(c)などからわかるように、押出成形型100は、上型111、下型112、中子113及び流路120、121、122等を備えて形成されている。上型111と下型112とは上下に対向して重ねられており、押出成形型100の本体を形成している。押出成形型100の本体内部には空洞が形成されており、その空洞内に中子113が設けられている。そして、上型111の下面と中子113の上面との間が第一の流路120として形成され、下型112の上面と中子113の下面との間が第二の流路121として形成されている。
押出成形型100の先端面と後端面にはいずれにも矩形状の開口部が形成されており、成形材料の吐出側、すなわち、下流側が押出口114として形成されており、これと逆側の上流側が流入口46として形成されている。流入口46は、第1の押出機41で混練、搬送されるスキン材料62を押出成形型100内へ流入させる入り口であり、流路120、121と連通して形成されている。また、押出口114は、押出成形型100内に流入されたスキン材料62及びコア材料61を押出成形型100から押し出しできるように形成されており、流路120、121、122と連通して形成されている。
中子113の上流側の後端部付近は、後端部に近づくにつれて中子113の厚みが徐々に小さくなるように形成されている。また、中子113の下流側の先端部付近も、先端部に近づくにつれて中子113の厚みが徐々に小さくなるように形成されている。中子113の下流側の先端面である中子先端面123は、押出口114と対向するように中子113が配置されている。
第一の流路120と第二の流路121は、流入口46から中子113の後端部まで到達するように形成され、中子113の後端部から上下二つに分離されて形成されている。さらに、第一の流路120と第二の流路121は、中子先端面123と押出口114の間の空間で再度合流するように形成されている。中子先端面123と押出口114の間の空間は合流部115として形成され、合流部115は押出口114により押出成形型100の外部と連通している。
図3(c)に示すように、中子113の内部には、第三の流路122が形成されている。この流路122には、第2の押出し機42で混練されるコア材料61が流入するようになっている。具体的には、図2に示すように、中子113は、第2の押出し機42とパイプ47を介して連結しており、このパイプ47が第三の流路122と連通して、第2の押出し機42で混練、搬送された原料が第三の流路122に流れ込むようになっている。第三の流路122は中子113の中子先端面123において開口部140として開口されている。従って、第三の流路122は合流部115に接続されており、第一の流路120及び第二の流路121と合流部115で合流している。
中子113は先端になるほど厚みが小さくなるように形成されている。従って、中子113の先端部の上面は先端に向かう下り傾斜面116として形成され、中子113の先端部の下面は先端に向かう上り傾斜面117として形成されている。また、中子113の下り傾斜面116と対向する位置において、上型111の下面は先端に向かう下り傾斜面118として形成されている。また中子113の上り傾斜面117と対向する位置において、下型112の上面は先端に向かう上り傾斜面119として形成されている。
図1に示すように、中子113の先端部は、上下に2分割された非平坦化部130により形成されている。図4は、非平坦化部130の斜視図である。図4のように、非平坦化部130は、上面が下流側(図4において左下側)に向かって下り傾斜する傾斜面131として形成されている。傾斜面131には複数の凹部132が設けられている。傾斜面131には複数の凸部133が設けられ、凹部132と凸部133とが交互に配置されるように設けられている。凹部132はその上面が傾斜面131よりも下方に約0.25〜8mm凹んで形成されている。凸部133はその上面が傾斜面131よりも上方に約0.25〜8mm突出して形成されている。また、凹部132及び凸部の幅はそれぞれ、約3〜8mmが好ましい。凹部132及び凸部133はそれぞれ、平面視で帯状に形成されている。凹部132及び凸部133はそれぞれ、傾斜面131の傾斜方向と直交する方向に並べて設けられている。凹部132および凸部133のそれぞれの断面形状は、例えば矩形である。また、凹部132及び凸部133のそれぞれの断面形状が、例えば三角形でもよい。凹部132及び凸部133のそれぞれの断面形状が、例えば円弧形状でもよい。この場合、曲率半径Rは約1.5〜8mmが好ましい。さらに非平坦化部130の両側端部には傾斜部136が設けられている。各傾斜部136は傾斜面131の側端部から側方に向かって下り傾斜するように、平面視において略三角形状に形成されており、各傾斜部136の外方に位置する二辺には側壁部137が設けられている。
図1に示すように、中子113の先端部は、上記のような非平坦化部130を上下対称に設けて形成される。この場合、上側の非平坦化部130と下側の非平坦化部130は互いに上下反転して設けられる。上側の非平坦化部130と下側の非平坦化部130は上下に向かい合う側壁部137同士が接合され、対向する傾斜面131の先端縁の間に第三の流路122の開口部140が形成される。開口部140は傾斜面131の先端縁と傾斜部136と側壁部137とで囲まれて形成される。また上側の非平坦化部130の傾斜面131が中子113の下り傾斜面116として形成され、下側の非平坦化部130の傾斜面131が中子113の上り傾斜面117として形成される。また上側の非平坦化部130の傾斜部136は下り傾斜面116の側端部から側方に向かって下り傾斜するように形成されている。また下側の非平坦化部130の傾斜部136は上り傾斜面117の側端部から側方に向かって上り傾斜するように形成されている。
また、図4に示す非平坦化部130の代わりに、図5に示す非平坦化部135を用いてもよい。図5は、非平坦化部135を示す斜視図である。図6は、非平坦化部135が取り付けられた押出成形型100の断面図である。
図5に示す非平坦化部135は、複数の凹部132と複数の凸部133とを有する。図5に示す非平坦化部135では、複数の凹部132と複数の凸部133とがジグザグ形状(のこぎりの刃のような形状)となるように形成されている。また、凹部132は約3〜8mmのピッチで形成され、凸部133も約3〜8mmのピッチで形成されている。凹部132の深さは約0.25〜8mmであり、凸部133の高さは約0.25〜8mmである。また、図5に示す非平坦化部135は、押出成形型100に脱着可能なように形成されている。したがって、図4に示した非平坦化部130とは異なり、例えば、図11に示した押出成形型に簡単に取り付けたり、外したりできる。この場合、図6に示すように、非平坦化部135は押出成形型100の先端部分に取り付けられることが好ましい。言い換えれば、非平坦化部135は、下り傾斜面116及び上り傾斜面117のそれぞれの合流部115側(合流部115付近)に取り付けられることが好ましい。
非平坦化部135が有する凹部132及び凸部133をジグザク形状の代わりに、例えば波形形状にしてもよい。
さらに、上述した非平坦化部130と非平坦化部135とを組み合わせて用いてもよい。
上述のように第1の押出し機41にスキン材料を投入して混練させると、スキン材料はやがて流入口46から押出成形型100内の第一の流路120及び第二の流路121に流れ込む。一方、第2の押出し機42にコア材料を投入して混練させると、コア材料はやがて第三の流路122に流れ込む。
スキン材料62は、流入口46から第一の流路120及び第二の流路121を、図3(b)及び図3(c)に示されている矢印の方向へ流れ、合流部115に達する。一方、コア材料61は第三の流路122を流れ、合流部115に達する。このように第三の流路122の開口部140から合流部115に吐出されるコア材料61は板状に成形されるとともに、上記の第一の流路120から流れてくるスキン材料62と第二の流路121から流れてくるスキン材料62によって包み込まれる状態となる。そして、このようにコア材料61がその上下方向及び左右方向からスキン材料62によって包み込まれた状態となって合流部を流れ方向に沿って進むことになる。上記のように中子113の下流側の合流部115で合流した各々の材料は、スキン材料62がコア材料61を包み込んだ状態を保持して、引き続き押出口114側に向かって流れ、やがて押出口114から押し出される。その後、上述のようにプレス加工等の処理をすることで窯業系板材Bが得られる。
図7(a)〜図7(c)は、上記のようにして得られた窯業系板材Bの断面を示している。これらの図のように、窯業系板材Bは、スキン層Sがコア層Cの外側を覆うように形成された二層構造の窯業系板材Bとして得られる。図7(a)に示す窯業系板材Bでは、窯業系板材Bの断面において、スキン層Sとコア層Cとの界面が矩形状の凹凸形状となっている。上述したように、非平坦化部130、135の凹部132及び凸部133の形状を変えることにより、窯業系板材Bの断面において、スキン層Sとコア層Cとの界面の形状を変えることができる。例えば、図7(b)に示すようにスキン層Sとコア層Cとの界面が三角形の凹凸形状(ジグザグ形状)にしたり、図7(c)に示すように波形形状にしたりできる。このように、スキン層Sとコア層Cとの界面を非平坦化することにより、スキン層Sとコア層Cとの接触面積が増大し、スキン層Sとコア層Cとの密着性が向上する。これにより、上記界面付近においてスキン層Sがコア層Cから剥離したり、フクレたりして品質が低下することを抑制し得る。
図8(a)〜図8(c)は、中空構造を有する窯業系板材Bを示している。図8(a)〜図8(c)に示す窯業系板材Bには内部に複数の中空孔Rが形成されている点が、対応する図7(a)〜図7(c)に示した窯業系板材Bと異なる。そして、各中空孔Rは窯業系板材Bの押出成形方向の全長にわたって形成され、中空孔Rの両側端部は開口している。この中空孔Rの断面形状は、後述する図10(a)及び図10(b)に示す押出成形時に使用した中空形成体150の突出棒152の断面形状と合致する。
図9は、中子113の他の形態の概略を示している。この中子113は、中空構造を有する窯業系板材Bを製造するためのものである。この中子113は、図1に示すものにおいて、開口部140から複数の突出棒152を突出させて形成されている。図10(a)及び(b)に示すように、中空形成体150は本体部151の下流側端面に複数の突出棒152を流れ方向に突設して形成されている。複数の突出棒152は所定の間隔を有しながら開口部140の横幅方向に一列に並んでおり、複数の突出棒152は互いに平行に設けられている。また、いずれの突出棒152も同じ突出長さで形成されている。また、いずれの突出棒152もその厚みは、本体部151の先端面の厚みよりも小さく形成されている。図9に示すように、中空形成体150は中子113の内部に形成された流路122に設けられる。そして、突出棒152の先部が開口部140から突出している。この中子113は、図3(b)及び図3(c)のように、上記と同様に上型111と下型112の間に配置され、押出成形型100が形成される。この場合、開口部140から突出した突出棒152の先部は合流部115に位置し、突出棒152の先端面は押出口114の開口位置に至るように設けられる。
上記のような中空構造を有する窯業系板材Bを製造するための押出成形型100にあっても、図2に示す押出成形機40に適用することができる。この場合、突出棒152の先端面が下流側(押出し方向側)を向くように配置させる。そして、突出棒152を押出成形型100内に備えて押出成形を行うと、開口部140から中空状のコア層Cが合流部115に押し出され、合流部115において中空状のコア層Cの周囲を取り囲むようにスキン材料62が流れ、この状態で押出口114から押出成形されるので、突出棒152に対応する箇所が成形後の窯業系板材Bの中空孔Rとなる。そのため、図9の形態の中子113を使用した押出成形型100で押出成形すれば、図8(a)〜図8(c)に示すようなコア層Cに中空構造を有する窯業系板材Bが得られる。
このような中空構造を有する窯業系板材Bは軽量化を図ることができる。
61 コア層を形成する成形材料
62 スキン層を形成する成形材料
100 押出成形型
114 押出口
115 合流部
120 流路
121 流路
122 流路
132 凹部
130,135 非平坦化部
B 窯業系板材
C コア層
S スキン層

Claims (6)

  1. 板状のコア層の外周面を覆うスキン層が設けられた窯業系板材を押し出し成形により製造するための押出成形型であって、
    前記コア層を形成する成形材料を流通させるための流路と、前記スキン層を形成する成形材料を流通させるための流路と、前記流路を合流させるための合流部と、前記合流部で合流した前記成形材料を押し出すための押出口とを備え、
    前記スキン層を形成する成形材料を流通させるための前記流路には、非平坦化部が配置され、
    前記非平坦化部により、前記窯業系板材の前記スキン層と前記コア層との界面のうち、前記窯業系板材の厚み方向の両側の界面のみが非平坦化されることを特徴とする押出成形型。
  2. 前記非平坦化部は、凹部と凸部とが交互に配置されるように設けられており、
    前記凹部及び前記凸部は、3〜8mmのピッチで形成されており、
    前記凹部の深さ及び前記凸部の高さは、0.25〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載の押出成形型。
  3. 前記非平坦化部は、脱着可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の押出成形型。
  4. 押出成形型を用いた押し出し成形により、板状のコア層の外周面を覆うスキン層が設けられた窯業系板材の製造方法であって、
    前記押出成形型は、非平坦化部を備え、
    前記非平坦化部により、前記窯業系板材の前記スキン層と前記コア層との界面のうち、前記窯業系板材の厚み方向の両側の界面のみが非平坦化されることを特徴とする窯業系建材の製造方法。
  5. 前記非平坦化部は、凹部と凸部とが交互に配置されるように設けられており、
    前記凹部及び前記凸部は、3〜8mmのピッチで形成されており、
    前記凹部の深さ及び前記凸部の高さは、0.25〜8mmであることを特徴とする請求項4に記載の窯業系建材の製造方法。
  6. 前記非平坦化部は、脱着可能であることを特徴とする請求項4又は5に記載の窯業系建材の製造方法。
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