JPH05318437A - 耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法 - Google Patents
耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法Info
- Publication number
- JPH05318437A JPH05318437A JP16027892A JP16027892A JPH05318437A JP H05318437 A JPH05318437 A JP H05318437A JP 16027892 A JP16027892 A JP 16027892A JP 16027892 A JP16027892 A JP 16027892A JP H05318437 A JPH05318437 A JP H05318437A
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- molding
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- plate material
- molded
- molded product
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 セメントを主原料として成形される無機質板
材の耐熱性、耐爆裂性の向上を目的とする。 【構成】 表面に、断面が蟻溝状の凹溝を複数条成形す
る成形口金より、該成形口金内部に不燃性材料よりなる
補強筋を供給しつつセメント混練物を押出成形して板状
体を成形すると共に、上記成形口金の凹溝成形部分の吐
出部分に、アルミナセメント、フライアッシュ、無機発
泡骨材からなる耐火性セメント配合物を供給し、該耐火
性セメント配合物層上より成形体をロールで圧縮して前
記蟻溝との嵌合状態を補強し、しかる後、所定長さに裁
断して養生硬化させる工程よりなり、表面耐熱性層によ
り耐熱性を付与し、同時に蟻溝を介しての圧縮積層によ
り相互の密着性を高める。
材の耐熱性、耐爆裂性の向上を目的とする。 【構成】 表面に、断面が蟻溝状の凹溝を複数条成形す
る成形口金より、該成形口金内部に不燃性材料よりなる
補強筋を供給しつつセメント混練物を押出成形して板状
体を成形すると共に、上記成形口金の凹溝成形部分の吐
出部分に、アルミナセメント、フライアッシュ、無機発
泡骨材からなる耐火性セメント配合物を供給し、該耐火
性セメント配合物層上より成形体をロールで圧縮して前
記蟻溝との嵌合状態を補強し、しかる後、所定長さに裁
断して養生硬化させる工程よりなり、表面耐熱性層によ
り耐熱性を付与し、同時に蟻溝を介しての圧縮積層によ
り相互の密着性を高める。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は耐火性、高強度無機質
板の押出成形方法に関する。
板の押出成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築用板材として繊維補強無機質
板材が非常に広く使用されている。この、無機質板材の
製造方法として、セメント等の無機質混練物を成形口金
より押出成形して所定断面形状に成形する押出成形法が
周知である。この押出成形法は、任意断面形状の製品を
連続成形可能であり、特に中空建材などの成形が容易に
できる利点を有する。
板材が非常に広く使用されている。この、無機質板材の
製造方法として、セメント等の無機質混練物を成形口金
より押出成形して所定断面形状に成形する押出成形法が
周知である。この押出成形法は、任意断面形状の製品を
連続成形可能であり、特に中空建材などの成形が容易に
できる利点を有する。
【０００３】ところで、このような繊維補強セメント板
は一般的に難燃性〜不燃性の特性を有し建築物の耐火災
性の点では非常に優れるが、耐熱性に問題があり、高温
に晒されると収縮変形したりクラックが発生するなど著
しく強度が低下する他、内部に混入する気泡等に起因す
る爆裂現象が起きる問題があった。
は一般的に難燃性〜不燃性の特性を有し建築物の耐火災
性の点では非常に優れるが、耐熱性に問題があり、高温
に晒されると収縮変形したりクラックが発生するなど著
しく強度が低下する他、内部に混入する気泡等に起因す
る爆裂現象が起きる問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、セメントを主原料として成形される無機質板材
の耐熱性を著しく向上することのできる耐火性、高強度
無機質板材の押出成形方法を得ることを目的としてなさ
れたものである。
に鑑み、セメントを主原料として成形される無機質板材
の耐熱性を著しく向上することのできる耐火性、高強度
無機質板材の押出成形方法を得ることを目的としてなさ
れたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の耐火
性、高強度無機質板材の押出成形方法は、表面に、断面
蟻溝状の凹溝を複数条成形する成形口金より、該成形口
金内部に不燃性材料よりなる補強筋を供給しつつセメン
ト混練物を押出成形して板状体を成形すると共に、上記
成形口金の凹溝成形部分の吐出部分に、アルミナセメン
ト、フライアッシュ、無機発泡骨材からなる耐火性セメ
ント配合物を層状に供給し、該耐火性セメント配合物層
上より成形体をロールで圧縮して前記蟻溝との嵌合状態
を補強し、しかる後、成形物を所定長さに裁断して養生
硬化させることを特徴とするものである。
性、高強度無機質板材の押出成形方法は、表面に、断面
蟻溝状の凹溝を複数条成形する成形口金より、該成形口
金内部に不燃性材料よりなる補強筋を供給しつつセメン
ト混練物を押出成形して板状体を成形すると共に、上記
成形口金の凹溝成形部分の吐出部分に、アルミナセメン
ト、フライアッシュ、無機発泡骨材からなる耐火性セメ
ント配合物を層状に供給し、該耐火性セメント配合物層
上より成形体をロールで圧縮して前記蟻溝との嵌合状態
を補強し、しかる後、成形物を所定長さに裁断して養生
硬化させることを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】この発明において、板材本体を成形するセメン
ト配合物は従来の押出成形用配合と同じであり、この点
に特に記する点はない。
ト配合物は従来の押出成形用配合と同じであり、この点
に特に記する点はない。
【０００７】この発明において、押出成形するに当た
り、製品断面形状を賦形する口金の形状を断面が蟻溝状
の凹溝を複数条成形する形状とした成形口金で押出成形
すると同時に、この口金内部に不燃性材料よりなる補強
筋を供給しつつ押出成形する。従って、この成形段階に
おいては、表面に蟻溝を複数条有すると共に、表面内部
には不燃性材料よりなる補強筋が埋入された成形品が成
形吐出される。
り、製品断面形状を賦形する口金の形状を断面が蟻溝状
の凹溝を複数条成形する形状とした成形口金で押出成形
すると同時に、この口金内部に不燃性材料よりなる補強
筋を供給しつつ押出成形する。従って、この成形段階に
おいては、表面に蟻溝を複数条有すると共に、表面内部
には不燃性材料よりなる補強筋が埋入された成形品が成
形吐出される。
【０００８】この吐出成形品表面にアルミナセメント、
フライアッシュ、無機発泡骨材からなる耐火性セメント
配合物を層状に供給し、この耐火性セメント配合物層上
より成形体をロールで圧縮すれば、耐火性セメント配合
物層は前記した蟻溝内に深く浸透し、両者の結合状態が
非常に良くされ、層間剥離の無い積層状態となる。この
ようにして押出成形した成形品を所定長さに裁断して養
生硬化させれば、板材本体は通常のセメント配合であっ
ても、表面が耐火性層を有し、かつ熱に暴露され易い表
面側に耐熱性補強筋の埋入された無機質板が成形され、
耐熱性に優れた無機質板材が成形できるのである。
フライアッシュ、無機発泡骨材からなる耐火性セメント
配合物を層状に供給し、この耐火性セメント配合物層上
より成形体をロールで圧縮すれば、耐火性セメント配合
物層は前記した蟻溝内に深く浸透し、両者の結合状態が
非常に良くされ、層間剥離の無い積層状態となる。この
ようにして押出成形した成形品を所定長さに裁断して養
生硬化させれば、板材本体は通常のセメント配合であっ
ても、表面が耐火性層を有し、かつ熱に暴露され易い表
面側に耐熱性補強筋の埋入された無機質板が成形され、
耐熱性に優れた無機質板材が成形できるのである。
【０００９】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１はこ
の発明の方法を実施する装置の断面図、図２はこの発明
の方法によって成形された無機質板材の成形口金部分に
おける断面図、図３は耐火性セメント配合物層を成形し
た製品断面図、図４は最終成形品の圧縮状態を示す断面
図である。
の発明の方法を実施する装置の断面図、図２はこの発明
の方法によって成形された無機質板材の成形口金部分に
おける断面図、図３は耐火性セメント配合物層を成形し
た製品断面図、図４は最終成形品の圧縮状態を示す断面
図である。
【００１０】実施例１ 普通ポルトランドセメント40重量％、珪砂又はフライア
ッシュ40重量％、パルプ 5重量％、シリカヒューム 5重
量％、マイカ粉10重量％からなる配合に、押出助剤とし
て外割でメチルセルロースを 1重量％及び水を適当量添
加して均一混合しスラリーＳとなし、これを押出機１に
供給し成形口金２から押出成形した。
ッシュ40重量％、パルプ 5重量％、シリカヒューム 5重
量％、マイカ粉10重量％からなる配合に、押出助剤とし
て外割でメチルセルロースを 1重量％及び水を適当量添
加して均一混合しスラリーＳとなし、これを押出機１に
供給し成形口金２から押出成形した。
【００１１】成形口金２は、成形品の輪郭形状を規制す
る口金部分２Ａと中空部を成形する中空成形用ピン２
Ｂ、２Ｂ及び補強筋３、３の挿入口３Ａ、３Ａを有し、
成形品表面に図２に示すように蟻溝４…４を成形しつつ
ステンレスファイバー製のネット状補強筋３、３を挿入
して図２に示す輪郭形状の製品Ｇを成形した。
る口金部分２Ａと中空部を成形する中空成形用ピン２
Ｂ、２Ｂ及び補強筋３、３の挿入口３Ａ、３Ａを有し、
成形品表面に図２に示すように蟻溝４…４を成形しつつ
ステンレスファイバー製のネット状補強筋３、３を挿入
して図２に示す輪郭形状の製品Ｇを成形した。
【００１２】一方、成形口金２の吐出部分には補強筋３
の挿入口３Ａに隣接してホッパ５が設けられ、このホッ
パ５より、アルミナセメント40重量％、フライアッシュ
35重量％、パーライト15重量％、水酸化マグネシウム10
重量％に対し外割でメチルセルロースを 1重量％を添加
した水無添加の粉体混合材料６を図３に示すように層状
に供給し、ロール７で圧縮し、さらに凹凸模様付けロー
ル８で圧縮し図４に示すように最終成形品とした。次い
でこの成形品を室温にて12時間一次養生後、オートクレ
ーブにより二次養生を行い、厚さ60mm、幅200mm 、長さ
1000mmの成形品を得た。
の挿入口３Ａに隣接してホッパ５が設けられ、このホッ
パ５より、アルミナセメント40重量％、フライアッシュ
35重量％、パーライト15重量％、水酸化マグネシウム10
重量％に対し外割でメチルセルロースを 1重量％を添加
した水無添加の粉体混合材料６を図３に示すように層状
に供給し、ロール７で圧縮し、さらに凹凸模様付けロー
ル８で圧縮し図４に示すように最終成形品とした。次い
でこの成形品を室温にて12時間一次養生後、オートクレ
ーブにより二次養生を行い、厚さ60mm、幅200mm 、長さ
1000mmの成形品を得た。
【００１３】実施例２ ホッパ５より供給する耐火性セメント材料として、外割
でステンレスフアイバー（日本冶金社製、ＮＡＳファイ
バー10mm) を５重量％添加したものを使用した他は実施
例１と同様にして試験片を得た。
でステンレスフアイバー（日本冶金社製、ＮＡＳファイ
バー10mm) を５重量％添加したものを使用した他は実施
例１と同様にして試験片を得た。
【００１４】比較例１ 普通ポルトランドセメント40重量％、珪砂又はフライア
ッシュ40重量％、パルプ 5重量％、シリカヒューム 5重
量％、マイカ粉10重量％からなる配合に外割でメチルセ
ルロースを押出助剤として 1重量％及び水を適当量添加
して均一混合しスラリーを、蟻溝状の凹溝成形片を有し
ない口金を使用して押出成形し、全体が同一材料とされ
た他は図４に示した実施例１と同一輪郭の試験板を成形
した。
ッシュ40重量％、パルプ 5重量％、シリカヒューム 5重
量％、マイカ粉10重量％からなる配合に外割でメチルセ
ルロースを押出助剤として 1重量％及び水を適当量添加
して均一混合しスラリーを、蟻溝状の凹溝成形片を有し
ない口金を使用して押出成形し、全体が同一材料とされ
た他は図４に示した実施例１と同一輪郭の試験板を成形
した。
【００１５】上記実施例１、２及び比較例１について耐
熱試験を実施したところ表１の結果となった。なお耐熱
試験の試験条件は、 200×350mm の試験板を水平耐火試
験炉に載せ 925℃に加熱し30分間そのまま放置した時の
そり率及び爆裂の有無と、クラック発生の有無を観察し
た。
熱試験を実施したところ表１の結果となった。なお耐熱
試験の試験条件は、 200×350mm の試験板を水平耐火試
験炉に載せ 925℃に加熱し30分間そのまま放置した時の
そり率及び爆裂の有無と、クラック発生の有無を観察し
た。
【００１６】
【表１】
【００１７】表１より明らかなように、この発明の方法
により得た無機質板は高温に対してもそり率が極めて低
く、また耐爆裂性にも優れることが判明した。
により得た無機質板は高温に対してもそり率が極めて低
く、また耐爆裂性にも優れることが判明した。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、押出成形による連続成形により耐熱性、耐爆裂
性、及び熱収縮の少ない無機質板材を製造することが可
能となるのである。
よれば、押出成形による連続成形により耐熱性、耐爆裂
性、及び熱収縮の少ない無機質板材を製造することが可
能となるのである。
【図１】この発明の方法を実施する装置の断面図であ
る。
る。
【図２】この発明の方法によって成形された無機質板材
の成形口金部分における断面図である。
の成形口金部分における断面図である。
【図３】耐火性セメント配合物層を成形した製品断面図
である。
である。
【図４】最終成形品の圧縮状態を示す断面図である。
１ 押出機 ２ 成形口金 ２Ａ 成形品の輪郭形状を規制する口金部分 ２Ｂ 中空部を成形する中空成形用ピン ３ 補強筋 ３Ａ 補強筋挿入口 ４ 蟻溝 ５ ホッパ ６ 耐熱性粉体混合材料 ７ 圧縮ロール ８ 凹凸模様付けロール Ｇ 成形品
Claims (1)
- 【請求項１】 表面に、断面蟻溝状の凹溝を複数条成形
する成形口金より、該成形口金内部に不燃性材料よりな
る補強筋を供給しつつセメント混練物を押出成形して板
状体を成形すると共に、上記成形口金の凹溝成形部分の
吐出部分に、アルミナセメント、フライアッシュ、無機
発泡骨材からなる耐火性セメント配合物を層状に供給
し、該耐火性セメント配合物層上より成形体をロールで
圧縮して前記蟻溝との嵌合状態を補強し、しかる後、成
形物を所定長さに裁断して養生硬化させることを特徴と
する耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16027892A JPH05318437A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16027892A JPH05318437A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05318437A true JPH05318437A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15711540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16027892A Pending JPH05318437A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | 耐火性、高強度無機質板材の押出成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05318437A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006137630A1 (en) * | 2005-06-21 | 2006-12-28 | Korea Institute Of Science And Technology | Incombustible building material and manufacturing method thereof |
| JP2009083257A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 押出成形金型 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP16027892A patent/JPH05318437A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006137630A1 (en) * | 2005-06-21 | 2006-12-28 | Korea Institute Of Science And Technology | Incombustible building material and manufacturing method thereof |
| JP2009083257A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 押出成形金型 |
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