[実施形態1]
以下、本発明を適用した電子写真方式の画像形成装置の実施形態について説明する。なお、電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置100の全体の概略構成図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、画像形成装置本体10の内部に、画像形成部20を備えている。
また、画像形成装置本体10の上方には、自動原稿搬送装置40とスキャナ30とが設けられている。自動原稿搬送装置40は、原稿トレイ40aに載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してスキャナ30に搬送するものである。また、スキャナ30は、自動原稿搬送装置40によって搬送された原稿の画像を読み取る画像読取部である。
画像形成部20は、感光体21と、帯電ローラを有する帯電装置22と、書込装置23と、現像装置24と、トナー補給装置25と、転写ローラ26と、クリーニングローラ等を有するクリーニング装置27と、不図示の除電装置と、定着装置28を備えている。また、定着装置28は、互いに圧接した加熱ローラ28aと加圧ローラ28bとを有している。加熱ローラ28aには、熱源としてのハロゲンランプなどからなる定着ランプ28cが内包されている。
画像形成装置本体10の上部には、スキャナ30が配設されている。また、画像形成装置本体10の下部には、用紙Pを収容した給紙トレイ13が配設されている。給紙トレイ13には、給送ローラ14等が設けられている。また、画像形成装置100の装置側面には、手差し給紙のための手差しトレイ51が回動軸51aを中心に、画像形成装置本体10に対して開閉可能に設けられている。また、この手差しトレイ51上の用紙Pを、用紙搬送路R1に向けて給送する給送ローラ52が設けられており、
画像形成装置本体10内には、給紙トレイ13から上方の排紙トレイ67に向かって不図示の搬送ローラ対により用紙Pを搬送するための用紙搬送路R1が形成されている。用紙搬送路R1において給紙トレイ13から感光体21に至る手前には、レジストローラ対18が配設してある。また、用紙搬送路R1におけるレジストローラ対16の用紙搬送方向上流側近傍には、用紙Pを検知する第一用紙検知センサ34が設けられている。
用紙搬送路R1の出口付近には、排出ローラ対19が配設されている。また、用紙搬送路R1における排出ローラ対19の用紙搬送方向上流側近傍には、用紙Pを検知する第二用紙検知センサ35が設けられている。
画像形成部20では、感光体21の回転とともに、まず帯電装置22で感光体21の表面を一様に帯電する。次いで、パーソナルコンピュータ等から入力される画像データや、スキャナ30によって読み取った原稿の画像データに基づく書込装置23からのレーザー光を照射して感光体21上に静電潜像を形成する。その後、現像装置24によりトナーを付着させ静電潜像を可視像化することで感光体21上にトナー画像を形成する。
一方、給紙トレイ13からは給送ローラ14により用紙Pを1枚づつ分離され用紙搬送路P1に給送された用紙Pを、不図示の搬送ローラ対で搬送して、レジストローラ対18に突き当てて止める。または、給送ローラ52によって手差しトレイ51上から用紙搬送路R1に給送された用紙Pを、不図示の搬送ローラ対により搬送して、レジストローラ対18に突き当てて止める。
給紙トレイ13や手差しトレイ51から用紙搬送路R1に給送された用紙Pが、レジストローラ対18に向かう際、用紙Pが第一用紙検知センサ34との対向位置を通過したことが、第一用紙検知センサ34によって検知される。そして、検知信号に基づいて制御部によりレジストローラ対18を回転させ、画像形成部20のトナー画像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ対18に突き当てて止めた用紙Pを感光体21と転写ローラ26とが対向する転写部に送り出す。
転写部では、感光体21上のトナー画像が、感光体21と転写ローラ26との間で形成される転写電界により用紙Pに転写される。トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置28の加熱ローラ28aと加圧ローラ28bとで熱と圧力によりトナー画像が定着された後、排出ローラ対19により排紙トレイ67へ排出される。なお、排紙時には、第二用紙検知センサ35で用紙Pの通過を検知したのちに排出を行う。
なお、本実施形態の画像形成装置100においては、使用される用紙Pのサイズにかかわらず、用紙Pにおける用紙搬送方向と直交する方向の中心を基準にして、排紙トレイ67に用紙Pを排紙する、センター基準方式を採用している。一方、トナー画像転写後の感光体21の表面は、クリーニング装置27で残留トナーが除去された後、除電装置により除電されて次の画像形成に備えられる。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置100の外観斜視図である。図4は、排紙前カバー61及び排紙左カバー62を開いた状態を示す画像形成装置100の外観斜視図である。
画像形成装置100のスキャナ30と画像形成部20との間の胴内空間には、胴内排紙部60が設けられている。胴内排紙部60は、上下壁に囲まれ、装置本体内から排紙トレイ67に用紙Pが排紙されるときの用紙排出方向の下流側である装置左側壁と、当該用紙排出方向と直交する方向の装置前側である装置前側壁とが開口している。
また、胴内排紙部60には、内部をほぼ気密性に維持するために、前記開口を開閉可能に覆うカバー部材である排紙カバーとしての排紙前カバー61及び排紙左カバー62が設けられている。排紙前カバー61及び排紙左カバー62は、画像形成装置本体10に対して回動軸を中心に回動可能に設けられている。
スキャナ30の排紙前カバー61の上方に位置する側面には、操作パネル64と、ユーザーが任意で排紙前カバー61や排紙左カバー62を開閉させるための開閉スイッチ63とが設けられている。また、排紙前カバー61や排紙左カバー62などの開閉動作を制御することを含め、画像形成装置本体10に設けられた制御部500が装置全体の作動を統括して制御する。
ここで、画像形成装置100の小型化や高速出力を進めるためには、胴内排紙部60の高さを減少させるとともに、短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙Pを搬送する所謂横送り(LEF:ロングエッジフィード)とするのが望ましい。そのため、本実施形態の画像形成装置100では、横送りで給紙トレイ13から画像形成部20を通して胴内排紙部60まで用紙Pを搬送している。
なお、排紙トレイ67のおもて面であり用紙Pが載置される載置面の大きさは、用紙Pを横送りで排紙トレイ67に排紙した場合に、A4サイズまでの用紙Pが収まり、A3サイズの用紙Pが収まりきらない大きさとなっている。
詳しくは、排紙トレイ67に排紙することで、排出ローラ対19から排紙トレイ67への用紙排出方向における排紙トレイ67の載置面の幅が、A4サイズの用紙Pの短辺の長さ以上であり、A3サイズの用紙Pの短辺の長さ未満となっている。一方、前記用紙排出方向と直交する方向における排紙トレイ67の載置面の幅が、A3サイズの用紙Pの長辺の長さ以上となっている。
図5(a)は、画像形成装置本体に対して排紙左カバー62が閉じた状態を示す図である。まず、排紙左カバー62が、左カバー付勢部材77を介して排紙左カバー押圧バネ78により、回動軸93より下側にあるフック部88を付勢されている。そのため、排紙左カバー62は閉状態を維持する。
排紙左カバー62を開くときには、不図示の駆動源であるソレノイドによって、図5(c)に示すように、排紙左カバー押圧バネ78の付勢力に抗して、左カバー付勢部材77を装置右方向に引っ張って移動させる。そして、排紙左カバー62のフック部88が左カバー付勢部材77から外れるまで、画像形成装置本体に対して回動軸93を中心に排紙左カバー62を開き方向へ回動させる。
これにより、排紙左カバー62には開き方向の初速が与えられるとともに、排紙左カバー62の重心が回動軸93よりも装置外側に位置することになるため、あとは排紙左カバー62の自重で、自動的に排紙左カバー62は最大開放角βまで開き、開放状態となる。
このような排紙左カバー62の開放動作は、胴内排紙部60に収まらないA3サイズなどの長尺サイズの用紙Pを用いる印刷ジョブが入ったことを検知したときなどに、前記排紙左カバー駆動部によって排紙左カバー62を自動で開放する。
これは、A3サイズの用紙Pを縦送りで排紙トレイ67に排紙することで、胴内排紙部60への用紙排出方向(副走査方向)における胴内排紙部60の幅よりも、用紙排出方向における用紙Pの長さが長くなる。そのため、画像形成装置本体に対して排紙左カバー62を閉じた状態で、A3サイズの用紙Pを排紙トレイ67上に排紙すると、図5(b)に示すように、用紙Pが排紙左カバー62に衝突してしまい、用紙Pが折れ曲がってしまうからである。
排紙左カバー62の開放時には、排紙左カバー62が延長トレイとして機能するため、排紙トレイ67と排紙左カバー62との上にA3サイズの用紙Pを積載して収容することができる。これにより、印刷時(画像形成動作時)には排紙左カバー62が閉じられ低騒音、低臭気としつつ、小型ながらA3サイズなどの長尺サイズの用紙Pの排紙スタックも可能な画像形成装置100を提供することができる。
排紙左カバー62を開いた状態から閉じた状態にするときには、前記ソレノイドによる左カバー付勢部材77の引っ張りを解除することで、排紙左カバー押圧バネ78からの付勢力によりフック部88が左カバー付勢部材77で付勢される。これにより、画像形成装置本体に対して排紙左カバー62が閉じ方向に自動で回動し、排紙左カバー62が閉状態となる。
なお、本実施形態の画像形成装置100においては、排紙前カバー61に対しても排紙左カバー62と同様の開閉機構を設けて、排紙前カバー61の開閉動作を行っている。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図6において、制御部500は、エンジンメインボード300と、エンジンサブボード200と、電源供給装置であるPSU250とにより構成される。なお、エンジンメインボード300とエンジンサブボード200とは、相互に通信可能に接続されている。
また、外部とのインタフェース制御や、外部から入力されたデータの画像処理などは、コントローラ400により行われる。このコントローラ400は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスを介してエンジンメインボード300と通信可能に接続されている。
本実施形態の画像形成装置100において、印刷や調整等の動作を実現するために、画像形成装置100の各ユニットの制御は、エンジンメインボード300のメモリに格納されている制御プログラムにより行われる。
エンジンメインボード300は、CPU(Central Processing Unit)301やFROM302やNVRAM(Non Volatile RAM)303やタイマー304などにより構成される。エンジンサブボード200は、駆動モータ70やポリゴンモータ220や排紙検知センサ79やクラッチ260等の負荷を制御するためのものである。PSU250は、電源や電力に関する制御を行うものである。
エンジンサブボード200には、メモリチップ210、ポリゴンモータ220、同期検出器230、サーミスタ240、操作パネル64、クラッチ260、開閉スイッチ63、及び、排気ファン69等が接続されている。なお、ポリゴンモータ220は、ポリゴンミラー装置23aを駆動させるためのものである。また、同期検出器230は、感光体21の回転のタイミングと、書込装置(LSU)23による光の照射のタイミングとを同期させるためのものである。
また、エンジンサブボード200は、電源供給源であるPSU250に接続され、PSU250は、定着装置28の熱源である定着ランプ28cに電力を供給する。さらに、エンジンメインボード300は、LD Boards310や、エンジンメインボード300を冷却するための冷却ファン320、画像形成部20に高圧を供給するための高圧供給部330に接続されている。
コントローラ400は、HDD(Hard Disk Drive)410と、NVRAM420と、SD(Secure Digital)カード430と、DIMM(Dual Inline Memory Module)450とに接続されている。さらに、IEEE1284インタフェース460と、IEEE1394インタフェース470と、IEEE802.11bインタフェース480と、Bluetooth(登録商標)490とにも接続されている。
本実施形態の画像形成装置100における胴内排紙部60の排紙前カバー61及び排紙左カバー62の制御は、エンジンメインボード300上に配置されたFROM302内に格納された制御プログラムをCPU301上で実行させる。そして、エンジンメインボード300からエンジンサブボード200を介して、エンジンサブボード200に接続された駆動モータ70などを制御することで実現する。
胴内排紙部60内の用紙Pの有無などの検知は、エンジンサブボード200に接続された排紙検知センサ79を制御することで行われる。また、用紙搬送路R1内での用紙Pの副走査方向長さの検知は、エンジンサブボード200に接続された第一用紙検知センサ34や第二用紙検知センサ35などを制御することで行われる。
各種ユーザーによる設定などは、エンジンメインボード300上に配置されたNVRAM303に保存され、電源OFFされたも設定が保持される。
図7を用いて、本実施形態における制御システムの機能的な関係性を説明する。
操作パネル64などの印刷受付手段1によりユーザーによる印刷指示を受け付ける。受け付けた印刷要求は、画像形成部20などの印刷出力手段2により、用紙Pに画像を形成して胴内排紙部60へ出力する。また、印刷指示を受け付けてから胴内排紙部60に用紙Pへ出力する間に、排紙カバー開閉手段6によって排紙前カバー61及び排紙左カバー62の開閉制御を行う。
印刷開始前(画像形成動作前)に用紙サイズを確定させる場合は、印刷受付手段1にて、用紙サイズ1Aの取得や搬送速度の確定を行う。搬送中に用紙サイズの検知を行う場合は、サイズ検知手段4によって、実際の用紙サイズ4Aを検知する。どちらの場合でも用紙サイズが胴内排紙部60に収容可能なサイズよりも大きいか、具体的には、胴内排紙部60の用紙排出方向長さよりも、用紙Pの用紙排出方向長さが長いかを、衝突判定手段3によって判断する。そして、用紙サイズが胴内排紙部60に収容可能なサイズよりも大きい場合には、排紙カバー開閉手段6によって排紙左カバー62を開ける。
また、衝突判定手段3で、胴内排紙部60に収容可能なサイズよりも大きいサイズの用紙Pを給紙できる給紙部7から、用紙Pが給紙されると判断した場合にも、排紙左カバー62を開ける。
また、このように胴内排紙部60に収容可能な用紙サイズよりも大きいサイズの用紙Pを用いる場合には排紙左カバー62を開けるが、画像形成動作中に排紙左カバー62が開いている時間をできるだけ短くしたほうが、低騒音や低臭気の観点から望ましい。
そこで、本実施形態の画像形成装置100においては、排紙左カバー62が開いている時間をできるだけ短くするために、胴内排紙部60に排紙された用紙Pの先端が排紙左カバー62に衝突するまでの時間を時間判定手段5で判定する。なお、時間判定手段5は、用紙Pが搬送される搬送経路の距離などに関する経路情報5Aや、用紙Pの搬送速度5Bや、予め設定された胴内排紙部60に収容可能な用紙サイズ情報5Cなどに基づいて前記時間の判定を行う。
そして、時間判定手段5によって判定された前記時間に基づき、衝突判定手段3が排紙左カバー62を開くタイミングを決定し、そのタイミングに応じて排紙カバー開閉手段6による排紙左カバー62の開制御を実行する。
なお、本実施形態の画像形成装置100においては、制御部500が、衝突判定手段3やサイズ検知手段4や時間判定手段5などとして機能する。
図8を用いて開閉スイッチ63について説明する。
本実施形態の画像形成装置100では、排紙トレイ67及び排紙前カバー61の開閉動作を、印刷ジョブと連動して行うように設定するだけではなく、開閉スイッチ63を押すことでも排紙トレイ67及び排紙前カバー61の開閉動作を行えるようにしている。
これにより、胴内排紙部60に排紙された用紙Pを、印刷ジョブに関わらずユーザーが随時取り出しすることが可能となり、利便性を向上させることができる。
開閉スイッチ63は、装置前側に位置する排紙前カバー61と隣接する装置左前外壁面101に設けられており、透過樹脂を用いて成型されている。また、開閉スイッチ63の内部には、発光手段であるLED63aが設けられている。そして、LED63aによって開閉スイッチ63を点滅させることにより、ユーザーへの装置状態の報知や開閉スイッチ63の押下を促すことができる。
また、図8に示すように、開閉スイッチ63は、装置前側面と装置左側面との稜線を跨ぐように配置されている。そのため、ユーザーは装置右後側を除く270[°]の方位から開閉スイッチ63の点滅を目視することが可能である。これにより、画像形成装置100の設置方向の自由度を大幅に向上させることができる。
図9は、胴内排紙部60に収容可能な用紙サイズの用紙Pを、複数枚連続して画像を形成する連続印刷時における印刷処理制御のフローチャートである。印刷処理が開始されると、まず「印刷開始時排紙部処理」を実行する(S1)。図10は、「印刷開始時排紙部処理」で実行される制御のフローチャートである。この「印刷開始時排紙部処理」は、低騒音や低臭気な状態で印刷が実施できるように行われるものである。
図10に示すように、「印刷開始時排紙部処理」が開始されると、排紙カバーが開いているか否かを判断する(S11)。排紙カバーが開いていれば(S11でYES)、排紙カバーを自動で閉じて(S12)、「印刷開始時排紙部処理」を終了する。また、排紙カバーが開いていなければ(S11でNO)、そのまま「印刷開始時排紙部処理」を終了する。この「印刷開始時排紙部処理」により、画像形成装置100は胴内排紙部60の排紙カバー(排紙前カバー61及び排紙左カバー62)が閉じた状態となる。
図9に戻って、「印刷開始時排紙部処理」が終了したら、「ページ毎の印刷出力処理」を実行する(S2)。図11は、「ページ毎の印刷出力処理」で実行される制御のフローチャートである。
図11に示すように、「ページ毎の印刷出力処理」が開始されると、画像データ生成工程(S21)、給紙工程(S22)、作像工程(S23)、転写工程(S24)、定着工程(S25)、及び、排紙工程(S26)を経て、「ページ毎の印刷出力処理」が終了する。
図9に戻って、「ページ毎の印刷出力処理」が終了したら、全ページの印刷出力が完了したか否かを判断する(S3)。全ページの印刷出力が完了していなければ(S3でNO)、全ページの印刷出力が完了するまで、「ページ毎の印刷出力処理」を繰り返し行う。
一方、全ページの印刷処理が完了したら(S3でYES)、「印刷終了時排紙部処理」を実行する(S4)。図12は、「印刷終了時排紙部処理」で実行される制御のフローチャートである。図12に示すように、「印刷終了時排紙部処理」が開始されると、閉じている排紙カバーを自動で開いて(S41)、「印刷終了時排紙部処理」を終了し、一連の印刷処理を終了する。
次に、印刷開始前に取得した副走査方向長さが、排紙トレイ67の収容可能な副走査方向長さより長い場合に排紙左カバー62を開ける制御について説明する。
低騒音・低臭気な状態で印刷が実施できるように、従来の印刷フローに対して、用紙排紙時に排紙部処理を追加する。印刷開始前にサイズを取得する方式が4つあり、それぞれどの方式でも、用紙サイズが排紙左カバー62と衝突するサイズだった場合に、用紙Pが排紙左カバー62に衝突しない任意のタイミングで排紙左カバー62を開く。
図1は、操作パネル64で設定された用紙サイズを取得して実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
この排紙左カバー62の開制御では、まず、ユーザーが操作パネル64で用紙サイズを設定する(S1)。その後、排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S2)、操作パネル64で設定した用紙サイズが、胴内排紙部60で収容可能な用紙サイズであるか判断する。具体的には、操作パネル64で設定した用紙サイズの用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さよりも長いか判断する(S3)。
操作パネル64で設定した用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さよりも長い場合には(S3でYES)、排紙左カバー62を開ける(S4)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
一方、操作パネル64で設定した用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さ以下の場合には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
図13は、給紙トレイに備え付けられた用紙サイズ設定ダイヤルで設定された用紙サイズを取得して実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
この排紙左カバー62の開制御では、まず印刷動作が開始される前に、予め給紙トレイの用紙サイズ設定ダイヤルで設定された用紙サイズを取得しておく(S1)。そして、排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷が開始されると(S2)、用紙サイズ設定ダイヤルで設定した用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さより長いか判断する(S3)。
用紙サイズ設定ダイヤルで設定した用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合には(S3でYES)、排紙左カバー62を開ける(S4)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
一方、用紙サイズ設定ダイヤルで設定した用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
図14は、プリンタドライバで設定された用紙サイズを取得して実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
この排紙左カバー62の開制御では、まずユーザーによってパーソナルコンピュータなどからプリンタドライバで用紙サイズを設定する(S1)。その後、排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S2)、プリンタドライバで設定された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さより長いか判断する(S3)。
プリンタドライバで設定された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合には(S3でYES)、排紙左カバー62を開ける(S4)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
一方、プリンタドライバで設定された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
図15は、給紙トレイ内に設けられた用紙サイズ検知センサの検知結果を取得して実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
給紙トレイ内には、用紙サイズを検知するため用紙サイズ検知センサが設けられており、用紙サイズ検知センサの検知結果を取得して排紙左カバー62の開制御が実施される。
この排紙左カバー62の開制御では、まず印刷動作が開始される前に、予め給紙トレイ内にある用紙Pの用紙サイズを用紙サイズ検知センサで検知しておく(S1)。そして、排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S2)、用紙サイズ検知センサで検知された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さより長いか判断する(S3)。
用紙サイズ検知センサで検知された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合には(S3でYES)、排紙左カバー62を開ける(S4)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
一方、用紙サイズ検知センサで検知された用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
このように、図1、図13、図14、図15に示した何れかの制御を実行することで、用紙Pの副走査方向長さが排紙トレイ67に収まりきらない長さの場合であっても、胴内排紙部60に排紙された用紙Pと排紙左カバー62との衝突を防ぐことができる。
次に、図16及び図17を用いて、搬送中に検知した実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さより長い場合に、排紙左カバー62を開ける制御について説明する。
図16は、第一用紙検知センサ34を用いて搬送中に検知した実際の用紙Pの副走査方向長さに基づき実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。図16に示す排紙左カバー62の開制御では、画像形成装置100内の用紙搬送路R1に設けられた第一用紙検知センサ34を用いて、用紙搬送路R1を搬送されている用紙Pの副走査方向長さを検知する。
この排紙左カバー62の開制御では、まず排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷が開始され(S1)、用紙搬送路R1を搬送中の用紙Pの先端を第一用紙検知センサ34で検知する(S2)。なお、第一用紙検知センサ34は、用紙Pを検知しているときにON状態となり、用紙Pを検知していないときにOFF状態となる。
そして、第一用紙検知センサ34が用紙Pを検知しON状態となっている時間と、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さとの関係が、下記数1の関係を満たしているか判断する。言い換えれば、第一用紙検知センサ34がON状態のまま一定時間が経過したか判断する(S3)。
上記数1の関係を満たしている場合(前記一定時間が経過した場合)には(S3でYES)、用紙Pが排紙左カバー62と衝突すると判断して、用紙Pと排紙左カバー62とが衝突しない任意のタイミングで排紙左カバー62を開ける(S4)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
一方、上記数1の関係を満たさない場合(前記一定時間が経過していない場合)には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
図17は、第一用紙検知センサ34と第二用紙検知センサ35とを用いて搬送中に検知した実際の用紙Pの副走査方向長さに基づき実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
図17に示す排紙左カバー62の開制御では、画像形成装置100内の用紙搬送路R1に設けられた第一用紙検知センサ34と第二用紙検知センサ35とを用いて、用紙搬送路R1を搬送されている用紙Pの副走査方向長さを検知する。なお、用紙搬送路R1上での第一用紙検知センサ34と第二用紙検知センサ35との間の距離は、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さよりも長くなっている。
この排紙左カバー62の開制御では、まず排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷が開始され(S1)、用紙搬送路R1を搬送中の用紙Pの先端を第一用紙検知センサ34で検知する(S2)。次に、用紙搬送路R1を搬送中の用紙Pの先端を第二用紙検知センサ35で検知する(S3)。なお、第一用紙検知センサ34及び第二用紙検知センサ35は、用紙Pを検知しているときにON状態となり、用紙Pを検知していないときにOFF状態となる。
そして、第二用紙検知センサ35がON状態になったタイミングで、第一用紙検知センサ34がON状態のままか判断する(S4)。第一用紙検知センサ34がON状態のままの場合には(S4でYES)、用紙Pが排紙左カバー62と衝突すると判断して、用紙Pと排紙左カバー62とが衝突しない任意のタイミングで排紙左カバー62を開ける(S5)。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S6)。
一方、第二用紙検知センサ35がON状態になったタイミングで、第一用紙検知センサ34がOFF状態の場合には(S4でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S6)。
このような制御により、搬送中の実際の用紙Pの副走査方向長さを検知して、印刷開始前に取得した用紙サイズと、実際に搬送した用紙サイズとが異なっていた場合でも、確実に用紙Pと排紙左カバー62との衝突を防ぐことができる。
図18を用いて、排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから用紙Pを給紙する場合に、排紙左カバー62を開ける制御について説明する。図18は、排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから給紙する場合に実施する、排紙左カバー62の開制御の一例を示すフローチャートである。
この排紙左カバー62の開制御では、まず排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S1)、排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから用紙Pが給紙されたか判断する(S2)。
排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから用紙Pが給紙された場合には(S2でYES)、実際に給紙された用紙Pの用紙サイズによらず、排紙左カバー62を開ける(S3)。なお、排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイとしては、不定形の用紙Pを給紙できる手差しトレイなどが挙げられ、例えば手差しトレイから用紙Pを給紙する場合に、排紙左カバー62を開ける。そして、排紙左カバー62が開いた状態で、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S4)。
一方、排紙トレイ67の副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから用紙Pが給紙されていない場合には(S2でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S4)。
この制御により、用紙搬送中に用紙サイズを検知する手段がなく、図1、図13、図14、図15の制御で印刷開始前に取得した用紙サイズが間違えていた場合でも、より確実に用紙Pと排紙左カバー62との衝突を防ぐことができる。
図19を用いて、用紙Pと排紙左カバー62とが衝突する直前に、排紙左カバー62を開ける制御について説明する。図19は、用紙Pと排紙左カバー62とが衝突する直前に、排紙左カバー62を開ける制御の一例を示すフローチャートである。
なお、前記「直前」は、第二用紙検知センサ35の検知結果をトリガーとして、排紙左カバー62に用紙Pが衝突する直前に排紙左カバー62を開ける制御を行う場合には、次のようにして求められる時間である。すなわち、第二用紙検知センサ35から閉じた状態の排紙左カバー62までの最短距離や、排出ローラ対19の線速や、排紙左カバー62が閉じた状態から開き終えるまでにかかる時間などを考慮して求められる時間である。
例えば、第二用紙検知センサ35で検知された用紙先端が、閉じた状態の排紙左カバー62に到達するまでにかかる時間よりも2秒早いタイミングを前記「直前」としてもよい。
また、排出ローラ対19による用紙Pの搬送精度により、第二用紙検知センサ35で検知された用紙先端が、閉じた状態の排紙左カバー62に到達するまでにかかる時間には、多少の誤差が生じる。そのため、例えば、その誤差が20[ms]程度あるとして、排出ローラ対19の線速が136[mm/s]の場合には、閉じた状態の排紙左カバー62から2.72[mm]手前の位置に用紙先端が到達するタイミングを前記「直前」としてもよい。
この排紙左カバー62の開制御では、まず排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S1)、用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さより長いか判断する(S2)。
用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合には(S2でYES)、排紙左カバー62に用紙Pが衝突直前か判断する(S3)。そして、排紙左カバー62に用紙Pが衝突する直前と判断されたら(S3でYES)、排紙左カバー62を開け(S4)、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
このように、排紙左カバー62に用紙Pが衝突する直前に排紙左カバー62を開けることで、用紙搬送中の騒音を低減することができる。排紙左カバー62を開くタイミングとしては、上述したように用紙先端が排紙左カバー62の位置に到達する時間などによって判断することができる。
一方、用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合には(S2でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S5)。
この図19に示した制御により、用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合に、できるだけ排紙左カバー62を閉じた状態を維持できるので、低騒音や低臭気の時間を可能な限り持続することができる。
図20を用いて、搬送中に検知した実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さより短い場合に、排紙左カバー62が開いていたら排紙左カバー62を閉める制御について説明する。
図1、図13、図14、図15を用いて説明した制御のように、印刷開始前に用紙サイズが取得できる場合では、用紙サイズの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙副走査方向長さより長いとわかった場合に排紙左カバー62を開く。また、図18を用いて説明した制御のように、胴内排紙部60に収容可能な用紙副走査方向長さより長い用紙Pを給紙できる給紙トレイから給紙する場合には、用紙Pを給紙する給紙トレイによって排紙左カバー62を開くことが確定する。
しかしながら、このような場合に、実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙副走査方向長さより短い場合には、排紙左カバー62を開かなくとも胴内排紙部60に排紙された用紙Pと排紙左カバー62とは衝突しない。よって、このような場合に、図20に示す排紙左カバー62の開閉制御では、一旦開いた排紙左カバー62を閉じるようにしている。
図20は、排紙左カバー62の開閉制御の一例を示すフローチャートである。この排紙左カバー62の開制御では、まず図1、図13、図14、図15や図18などを用いて説明した制御のように、印刷開始前に用紙サイズ情報を取得する(S1)。そして、排紙前カバー61及び排紙左カバー62が閉じた状態で印刷を開始し(S2)、印刷開始前に取得した用紙サイズ情報の用紙副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さより長いか判断する(S3)。
印刷開始前に取得した用紙サイズ情報の用紙副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙Pの副走査方向長さ以下の場合には(S3でNO)、排紙左カバー62を閉じた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S7)。
印刷開始前に取得した用紙サイズ情報の用紙副走査方向長さが、胴内排紙部60に収容可能な用紙副走査方向長さより長い場合には(S3でYES)、排紙左カバー62を開ける(S4)。その後、第一用紙検知センサ34を用いて搬送中の用紙Pの副走査方向長さを検知する(S5)。そして、この検知結果に基づいて、実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長いか判断する(S6)。
実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合には(S6でYES)、排紙左カバー62を開けた状態のままで、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S7)。
一方、実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合には(S6でNO)、排紙左カバー62を閉じて(S8)、胴内排紙部60に用紙Pを排紙する(S7)。この制御により、実際の用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さ以下の場合に、低騒音で印刷動作を行うことができる。
[実施形態2]
以下、本発明を、画像形成装置に適用した第二の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置において、排紙トレイ67を移動可能に構成しており、その他の基本的な構成及び動作については、実施形態1に記載した画像形成装置と略同様なので説明は省略する。
実施形態1でも説明したように、画像形成装置100の小型化や高速出力を進めるためには、胴内排紙部60の高さを減少させるとともに、短辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙Pを搬送する縦送りするのが望ましい。そのため、本実施形態の画像形成装置100では、横送りで給紙トレイ13から画像形成部20を通して胴内排紙部60まで用紙Pを搬送している。
ところが、縦送りの場合、画像形成装置100が装置前後方向に長くなる。そのため、装置前方から胴内排紙部60内の排紙中心までの距離が、長辺が用紙搬送方向に平行となる姿勢で用紙Pを搬送する横送りを行った場合よりも遠くなる。よって、胴内排紙部60の上方に位置するスキャナ30が用紙Pに覆いかぶさる長さが長くなり、小サイズの用紙Pを排紙したときの胴内排紙部60内にある用紙Pの視認性や取り出し性が悪くなってしまう。
そこで、本実施形態の画像形成装置100においては、排紙トレイ67を装置前後方向に移動可能に設けて、小サイズの用紙Pを排紙したときの胴内排紙部60内にある用紙Pの視認性や取り出し性の向上を図っている。
図21は、胴内排紙部60の斜視図である。図22は、胴内排紙部60を装置前側から見た断面図である。図23(a)は、排紙トレイ67を用紙Pが載置される載置面側から見た斜視図である。
胴内排紙部60の排紙フレーム66は、画像形成装置本体10の筐体に固定されて設けられている。また、胴内排紙部60の排紙フレーム66の下方には、駆動モータ及び減速ギヤ列から構成された排紙トレイ駆動部65や、排紙トレイ67上の用紙Pの有無を検知する排紙検知センサ79などが設けられている。
排紙トレイ67には、用紙搬送方向に直交し且つ前記載置面に沿った方向である搬送直交方向に移動可能であり、前記載置面上に載置された用紙Pの前記搬送直交方向の一端に当接することで前記一端の位置を規制するエンドフェンス68が設けられている。
このエンドフェンス68には、胴内排紙部60内の空気を画像形成装置100外に排気するための通気口68aが設けられており、前記筐体に通気口68aの位置に対応させて排気ファン69が設けられている。そして、排気ファン69を回転させることで、胴内排紙部60内の空気が通気口68aを通って排気ファン69により画像形成装置100外へ排気される。
排紙前カバー61は下端側が、排紙フレーム66に回動可能に軸支されており、図示のないトーションスプリングによって、画像形成装置本体10に対して排紙前カバー61を閉じる方向に常時付勢されている。また、排紙左カバー62も同様に、下端側が排紙フレーム66に回動可能に軸支されており、後述するリンク機構によって、画像形成装置本体10に対して排紙左カバー62が閉じる方向に常時付勢されている。
排紙前カバー61及び排紙左カバー62は、画像形成装置本体10に対して閉じたときに、不図示の本体カバーへと突き当たることで位置決めされ、胴内排紙部60内の空間を密閉している。
排紙トレイ67の裏面には、装置左右方向へのガタを規制するとともに、装置前後方向への排紙トレイ67の移動をガイドするスライドガイド80が設けられている。また、排紙トレイ67の装置上下方向の位置を規制するとともに装置前後方向への排紙トレイ67の移動をガイドする複数のスライドレール81が設けられている。
スライドガイド80とスライドレール81は、それぞれ排紙フレーム66に設けられたガイドレール91と嵌合しており、装置前後方向にのみ移動可能に排紙フレーム66に保持されている。
排紙トレイ67の裏面には、ラックギヤ82も設けられており、排紙トレイ駆動部65の減速ギヤ列に含まれるトレイ駆動ギヤ72と噛み合っている。そして、排紙トレイ駆動部65の駆動モータ70からの駆動力が、減速ギヤ列に含まれるアイドラギヤ71とトレイ駆動ギヤ72とにより減速されて、ラックギヤ82に伝達されることで、排紙トレイ67を装置前後方向へ移動させることができる。
なお、駆動モータ70と接続するアイドラギヤ71のギヤ部として内歯ギヤを用いることで、より低騒音で確実な駆動伝達が可能となる。また、駆動モータ70とアイドラギヤ71との間での駆動伝達を、Vベルトや平ベルトやゴムローラなどによる摩擦伝達で行う構成でも良い。
図23(b)は、排紙トレイ67を裏面側から見た斜視図である。図23(b)に示すように、エンドフェンス68の端部付近には、ガイドシャフト76が一体的に固定されており、圧縮バネ75を挟んで排紙トレイ67に設けられた嵌合孔に貫通し、Eリングにて抜け止めされている。
エンドフェンス68の他端側には、排紙トレイ67の端部を挟み込んで保持し、ガイドシャフト76の軸回り方向に対するエンドフェンス68の動きを規制するレール形状の規制部84が設けられている。
排紙トレイ67がホームポジションに位置する状態では、装置前後方向におけるエンドフェンス68と排紙トレイ67との間隔が距離Aとなっている。そして、レール形状の規制部84に沿ってエンドフェンス68をスライドさせることで、図23(a)に示すように装置前後方向におけるエンドフェンス68と排紙トレイ67との間隔が距離Bとなる位置まで、エンドフェンス68が移動可能となっている。
次に、排紙トレイ67の位置制御について説明する。図24は、排紙フレーム66の斜視図である。図25は、開閉動作における排紙前カバー61及び排紙トレイ67の状態を示したものである。図24に示すように、排紙フレーム66の排紙トレイ駆動部65の近傍には、排紙トレイ67の位置を検知するための第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74とが設けられている。
第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74とは、発光部と受光部とからなる光学センサである。第一位置検知センサ73及び第二位置検知センサ74は、発光部から受光部に向けて照射された光が、排紙トレイ67の裏面に設けられた位置検知フィラー83によって遮蔽されるか、遮蔽されずに受光部で受光されるかを検知する。
そして、表1に示すように、第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74との検知結果の組み合わせや、排紙トレイ67の状態変化や、事前の移動情報などによって、排紙トレイ67の位置を判別し、排紙トレイ67の位置制御を行うことが可能となっている。
なお、ここでいう「状態変化」とは、図25に示す「状態1」と「状態2」と「状態3」との各状態間での変化のことである。また、第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74との検知結果の組み合わせだけに基づいて、排紙トレイ67の位置制御を行うように構成してもかまわない。
また、本実施形態の画像形成装置100では、排紙トレイ67の位置を判別するために用いるセンサを、第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74との2つにすることでコストダウンを図っているが、これに限るものではない。
例えば、排紙トレイ67のより正確な位置の判別を行うために、排紙トレイ67のホームポジションを検知するホームポジションセンサを追加して、計3つのセンサの検知結果を用いて、排紙トレイ67の位置を判別してもよい。
図26を用いて、排紙前カバー61の開閉動作と、排紙トレイ67の移動とについて説明する。本実施形態の画像形成装置100では、横送りで用紙Pを排紙トレイ67に排紙した場合、用紙排出方向における排紙トレイ67の幅よりも、前記用紙排出方向における用紙Pの長さが短い場合に、排紙前カバー61を開放させる。
図26(a)は、図25の状態1における排紙前カバー61及び排紙トレイ67の位置を示したものである。まず、排紙トレイ67がホームポジションに位置する状態である状態1では、排紙トレイ67と排紙前カバー61とが接触しておらず、排紙前カバー61は閉状態となっている。
また、エンドフェンス68は、胴内排紙部60の装置後方奥面に突き当たっており、装置前後方向における排紙トレイ67とエンドフェンス68との間は、距離A<距離Bとなっている。
図26(b)は、図25の状態2における排紙前カバー61及び排紙トレイ67の位置を示したものである。排紙トレイ駆動部65からの駆動力によって、排紙トレイ67がホームポジションから装置前方向に移動されると、排紙前カバー61の回動軸92より上方の位置に排紙トレイ67の装置前側端部が当たり、排紙前カバー61を押し開けていく。
そして、排紙トレイ67がホームポジションから装置前方へ距離D以上移動すると、排紙トレイ67に設けられたスライド方向と平行な当て面86と、排紙前カバー61のカム形状部85とが当たる。これにより、図26(b)に示すように、排紙前カバー61の開放角は最大角αとなり、図25に示した状態2となる。
ここで、距離A、距離B及び距離Dが、D≧B−Aの関係を満たすことで、状態2のとき、排紙前カバー61が最大角αとなり、且つ、エンドフェンス68は胴内排紙部60の最奥位置を保った状態となる。これにより、状態2においては、排紙前カバー61が開放しており胴内排紙部60内から用紙Pの取り出しが可能であり、且つ、排紙トレイ67上に継続して用紙Pの排出が可能となっている。
よって、例えば、使用頻度が高いA4サイズやB5サイズなどの一般用紙サイズの印刷ジョブ完了後には、排紙前カバー61及び排紙トレイ67の位置を状態2とし、状態1のホームポジションよりも装置前側壁に形成された開口に排紙トレイ67を近づける。
これにより、状態2の位置よりも胴内排紙部奥側にあるホームポジションに排紙トレイ67が位置する場合よりも、排紙トレイ67上に排紙された用紙Pの視認性や取り出し性を向上させることができる。
また、印刷時には排紙前カバー61を閉じることで低騒音化や低臭気化を図ることができる。そして、用紙取出し時には、排紙前カバー61を開放させるとともに、状態2の位置に排紙トレイ67が位置することで、用紙Pの視認性や取り出し性を向上させつつ、次の印刷ジョブを止めることなく継続して排紙トレイ67上に用紙Pを排紙することができる。このことにより、アプライアンス性の高い画像形成装置100を提供できる。
図26(c)は、図25の状態3における排紙前カバー61及び排紙トレイ67の位置を示したものである。状態2の位置から排紙トレイ67をさらに装置前方へ移動させると、図26(c)に示すような、予め設定されたトレイ全開状態となる位置に排紙トレイ67が到達し、図25の状態3となる。
ホームポジションから距離D以上では、排紙トレイ67の移動量によらず、排紙前カバー61の開放角は最大角αで一定のままであり、排紙トレイ67の胴内排紙部60内からの露出量のみが変化し、トレイ全開状態で停止する。
例えば、はがきなどの小サイズ用紙の印刷ジョブ完了後に、排紙前カバー61及び排紙トレイ67を状態1から状態3とする。これにより、装置前側壁に形成された開口よりも外側に排紙トレイ67の大部分が露出した状態3の位置よりも、胴内排紙部奥側にあるホームポジションに排紙トレイ67が位置する場合に比べて、排紙トレイ67上の用紙Pの視認性や取り出し性を向上できる。
また、印刷時には、排紙前カバー61を閉じることで低騒音化や低臭気化を図ることができる。そして、用紙取出し時には、排紙前カバー61を開放させるとともに、状態3の位置に排紙トレイ67が位置することで、小サイズ用紙の視認性や取り出し性が向上した画像形成装置100を提供することができる。
また、小サイズ用紙を排紙トレイ67上から取り出す際に、用紙Pを胴内排紙部60の装置後方奥側に押し込んでしまったとしても、エンドフェンス68によって装置前後方向中央付近の一定位置で止まるため、奥に入りすぎて取れなくなることがない。
一方、図25の状態3から状態1に排紙前カバー61及び排紙トレイ67の状態変化を行うときには、排紙トレイ駆動部65によって、排紙トレイ67をトレイ全開位置からホームポジションに向けて移動させる。
また、このような排紙トレイ67の移動に伴って、前記トーションスプリングからの付勢力により、画像形成装置本体10に対して排紙前カバー61が閉じ方向に自動で回動し、排紙前カバー61が閉状態となる。
図27は、排紙左カバー62の開閉機構を示したものである。図28は、開閉動作における排紙左カバー62及び排紙トレイ67の状態を示したものである。なお、上記表1に示すように、第一位置検知センサ73と第二位置検知センサ74との検知結果の組み合わせや、排紙トレイ67の状態変化や、事前の移動情報などによって、排紙トレイ67の位置を判別し、排紙トレイ67の位置制御が行われる。
図29(a)は、図28の状態1における排紙左カバー62及び排紙トレイ67の位置を示したものである。まず、排紙トレイ67がホームポジションに位置する状態である状態1では、排紙左カバー62が、左カバー付勢部材77を介して排紙左カバー押圧バネ78により、回動軸93より下側にあるフック部88を付勢されている。そのため、排紙左カバー62は閉状態を維持する。
排紙トレイ駆動部65によって排紙トレイ67が、ホームポジションから装置後方向に移動すると、図29(b)に示すように、排紙トレイ67に設けられた左カム形状部87によって、左カバー付勢部材77が装置右方向に移動する。そして、排紙左カバー62のフック部88が左カバー付勢部材77から外れるまで、画像形成装置本体10に対して回動軸93を中心に排紙左カバー62を開き方向へ回動させる。
これにより、排紙左カバー62には開き方向の初速が与えられるとともに、排紙左カバー62の重心が回動軸93よりも装置外側に位置することになるため、あとは自動的に排紙左カバー62は最大開放角βまで開き、自重で保持され、図28に示した状態4となる。
排紙トレイ駆動部65によって排紙トレイ67が、装置後方奥側に引き込まれた図28の状態4から装置前方向に移動すると、図29(c)に示すように、左カバー付勢部材77がフック部88の排紙左カバー62を開き方向に付勢する位置に当接する。そのため、排紙左カバー62の開放状態が維持される。
このような排紙左カバー62の開放動作は、排紙トレイ67に収まらないA3サイズなどの長尺サイズの用紙Pを用いる印刷ジョブが入ったことを検知したときに、排紙トレイ駆動部65によって排紙左カバー62を自動で開放し、図28の状態1から状態4にする。
これは、A3サイズの用紙Pを縦送りで排紙トレイ67に排紙することで、排紙トレイ67への用紙排出方向における排紙トレイ67の幅よりも、前記用紙排出方向における用紙Pの長さが長くなる。そのため、排紙左カバー62を閉じた状態では、排紙トレイ67上にA3サイズの用紙Pを排紙することができないからである。
また、排紙左カバー62の開放時には、排紙左カバー62が延長トレイとして機能するため、排紙トレイ67と排紙左カバー62との上にA3サイズの用紙Pを積載して収容することができる。これにより、印刷時には排紙左カバー62が閉じられ低騒音、低臭気としつつ、小型ながらA3サイズなどの長尺サイズの用紙Pの排紙スタックも可能な画像形成装置100を提供することができる。
一方、図28の状態4から状態1に排紙左カバー62及び排紙トレイ67の状態変化を行うときには、排紙トレイ駆動部65によって排紙トレイ67をホームポジションに向けて移動させる。
また、このような排紙トレイ67の移動に伴って、排紙左カバー押圧バネ78からの付勢力によりフック部88が左カバー付勢部材77で付勢され、画像形成装置本体10に対して排紙左カバー62が閉じ方向に自動で回動し、排紙左カバー62が閉状態となる。
また、本実施形態においては、排紙前カバー61と排紙左カバー62とを、排紙トレイ駆動部65に設けられた単一の駆動源である駆動モータ70からの駆動力によって開閉させる。このため、排紙前カバー61と排紙左カバー62それぞれに対応させて複数の駆動モータを設ける場合よりも、低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態では、排紙トレイ67とエンドフェンス68とを移動可能に構成しているが、エンドフェンス68のみを移動可能にして、用紙Pを装置前方手前側に寄せる構成を採用してもよい。
本実施形態の画像形成装置100においても、上記図9で示した、複数枚の用紙Pに連続して画像を形成する連続印刷時における印刷処理制御が実行可能となっている。この印刷処理が開始されると、まず「印刷開始時排紙部処理」を実行する(S1)。図30は、「印刷開始時排紙部処理」で実行される制御のフローチャートである。この「印刷開始時排紙部処理」は、低騒音や低臭気な状態で印刷が実施できるように行われるものである。
図30に示すように、「印刷開始時排紙部処理」が開始されると、まず排紙トレイ67が胴内排紙部60内から外部に引き出されているか否かを判断する(S11)。排紙トレイ67が引き出されていれば(S11でYES)、排紙トレイ67を胴内排紙部60内に自動で引き入れる(S12)。
次に、排紙トレイ67を胴内排紙部60内に引き入れた後、または、排紙トレイ67が引き出されていなければ(S11でNO)、排紙カバーが開いているか否かを判断する(S13)。排紙カバーが開いていれば(S13でYES)、排紙カバーを自動で閉じて(S14)、「印刷開始時排紙部処理」を終了する。また、排紙カバーが開いていなければ(S13でNO)、そのまま「印刷開始時排紙部処理」を終了する。
この「印刷開始時排紙部処理」により、画像形成装置100は胴内排紙部60内に排紙トレイ67を引き入れられ、胴内排紙部60の排紙カバー(排紙前カバー61及び排紙左カバー62)が閉じた状態となる。
図9に戻って、「印刷開始時排紙部処理」が終了したら、「ページ毎の印刷出力処理」を実行する(S2)。上記図11に示すように、「ページ毎の印刷出力処理」が開始されると、画像データ生成工程(S21)、給紙工程(S22)、作像工程(S23)、転写工程(S24)、定着工程(S25)、及び、排紙工程(S26)を経て、「ページ毎の印刷出力処理」が終了する。
図9に戻って、「ページ毎の印刷出力処理」が終了したら、全ページの印刷出力が完了したか否かを判断する(S3)。全ページの印刷出力が完了していなければ(S3でNO)、全ページの印刷出力が完了するまで、「ページ毎の印刷出力処理」を繰り返し行う。
一方、全ページの印刷処理が完了したら(S3でYES)、「印刷終了時排紙部処理」を実行する(S4)。図31は、「印刷終了時排紙部処理」で実行される制御のフローチャートである。この「印刷終了時排紙部処理」は、胴内排紙部60の排紙トレイ67上に排紙された排紙物である用紙Pを、排紙トレイ67上からユーザーが取り出し易くなるように行われるものである。
図31に示すように、「印刷終了時排紙部処理」が開始されると、まず排紙カバーを自動で開いて(S41)胴内排紙部60内を露出させる。その後、胴内排紙部60内から外部に排紙トレイ67を自動で引き出して(S42)、「印刷終了時排紙部処理」を終了し、一連の印刷処理を終了する。
この「印刷終了時排紙部処理」により、画像形成装置100は胴内排紙部60の排紙カバー(排紙前カバー61及び排紙左カバー62)が開き、胴内排紙部60内から排紙トレイ67が引き出された状態となる。
なお、排紙カバー(排紙前カバー61及び排紙左カバー62)と排紙トレイ67とが連動して稼動する構成においては、「印刷開始時排紙部処理」や「印刷終了時排紙部処理」で、排紙カバーの開閉動作と排紙トレイ67の移動動作とが1つの制御で行われる。
本実施形態の画像形成装置100においても、実施形態1で図1、図13〜図20を用いて説明したような、用紙Pの副走査方向長さが、胴内排紙部60で収容可能な用紙副走査方向長さよりも長い場合に、排紙左カバー62を開ける制御が実行可能となっている。なお、この制御は、実施形態1で説明したものと同様のため、その説明は省略する。
これにより、本実施形態の画像形成装置100においても、用紙Pの副走査方向長さが、排紙トレイ67に収まりきらない長さの場合であっても、胴内排紙部60に排紙された用紙Pと排紙左カバー62との衝突を防ぐことができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート材に画像を形成する画像形成部20などの画像形成手段と、少なくとも装置本体の一側面を開口し、前記開口よりも装置内側の空間に設けられ、装置内から排出されたシート材を収容する胴内排紙部60などの排出シート収容部と、排出シート収容部の開口を開閉可能に覆う排紙左カバー62などのカバー部材と、カバー部材を開閉させる排紙カバー開閉手段6などの開閉手段とを備えた画像形成装置100などの画像形成装置において、装置内から排出シート収容部にシート材が排出されるときのシート材排出方向下流側に前記開口が形成されており、シート材の大きさに関する情報を取得する印刷受付手段1やサイズ検知手段4などの情報取得手段と、情報取得手段が取得した前記情報に基づいて、シート材のシート材排出方向長さが、予め設定された排出シート収容部に収容可能なシート材排出方向長さよりも長い場合に、カバー部材を開けるよう開閉手段を制御する制御部500などの制御手段とを有する。
(態様A)においては、情報取得手段が取得した前記情報に基づいて、シート材のシート材排出方向長さが、予め設定された排出シート収容部に収容可能なシート材排出方向長さよりも長い場合に、制御手段が開閉手段を制御してカバー部材を開ける。これにより、排出シート収容部に排出されたシート材と、カバー部材とが衝突するのを抑制することができる。よって、シート材に折り曲がるなどのダメージを与えることなく、排出シート収容部に収容可能なシート材排出方向長さよりも長いシート材を、排出シート収容部に収容することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記情報取得手段は、前記画像形成手段による画像形成動作前(印刷開始前)に前記情報を取得する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材のシート材排出方向長さが排出シート収容部に収まりきらない長さの場合であっても、排出シート収容部に排出されたシート材とカバー部材との衝突を防ぐことができる。
(態様C)
(態様A)において、シート材を搬送する搬送ローラ対やレジストローラ対18や排出ローラ対19などのシート材搬送手段を有しており、前記情報取得手段は、前記シート材搬送手段によって搬送されているシート材から前記情報を取得する。これによれば、上記実施形態について説明したように、実際のシート材のシート材排出方向長さを検知することで、より確実にシート材とカバー部材との衝突を防ぐことができる。
(態様D)
(態様A)または(態様B)において、前記排出シート収容部に収容可能なシート材排出方向長さよりも長いシート材を給送可能な手差しトレイなどの給送部を有しており、前記情報取得手段が前記情報として、前記給送部からシート材が給送されることを取得した場合に、前記カバー部材を開けるよう前記開閉手段を前記制御手段が制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、搬送中にシート材のシート材排出方向長さを検知する手段がなく、画像形成動作前に取得したシート材の大きさに関する情報が間違えていた場合でも、より確実にシート材とカバー部材との衝突を防げる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、前記制御手段は、シート材と前記カバー部材とが衝突する直前に前記カバー部材を開けるように前記開閉手段を制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、低騒音、低臭気の時間を可能な限り持続することができる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)または(態様D)において、シート材を搬送するシート材搬送手段と、前記シート材搬送手段によって搬送されているシート材のシート材排出方向長さを検知する第一用紙検知センサ34や第二用紙検知センサ35などのシート材長さ検知手段とを有しており、前記制御手段は、前記シート材長さ検知手段によって検知された前記シート材排出方向長さが、前記排出シート収容部に収容可能なシート材排出方向長さ以下の場合に、前記カバー部材が開いていたら当該カバー部材を閉じるよう前記開閉手段を制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、実際のシート材のシート材排出方向長さが、排出シート収容部で収容可能なシート材のシート材排出方向長さ以下の場合に、低騒音で画像形成動作を行うことができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記排出シート収容部は、前記シート材排出方向と直交する方向の一側面が開口しており、前記排出シート収容部内でシート材が排出される第一位置と、前記第一位置よりも前記シート材排出方向と直交する方向の一側面の開口に近い第二位置との間で移動可能なように、装置内から排出されたシート材が積載される排紙トレイ67などのシート材積載部材が前記排出シート収容部に設けられられており、前記第一位置と前記第二位置との間で、前記シート材積載部材を移動させるシート材積載部材移動手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材積載部材上に排出されたシート材の視認性や取り出し性を向上させることができる。