JP6414506B2 - 包装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の少なくとも一部をフィルムで覆う包装装置に関する。
板状の台座上に物品が載置された状態で、物品の一部をフィルムで覆い包装する包装装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載された包装装置の場合、台座の搬送経路の下側にヒータが配置される。ヒータは、搬送経路に対して離隔した位置から近接した位置まで上昇する。これによってヒータは、台座との間にフィルムを挟み込む。この状態でヒータは加熱される。フィルムは溶融し、台座に溶着する。ヒータは、搬送経路に対して離隔した位置まで下降する。以上の工程が、台座の搬送方向の上流側及び下流側で実行されることによって、台座の上流側及び下流側のそれぞれにフィルムが溶着される。これによって、台座上の物品はフィルムによって包装される。
特開2014−97835号公報
台座にフィルムを適切に溶着させるために、包装装置は、ヒータの加熱によってフィルムの温度を融点まで上昇させると同時に、フィルムが破断しないようにヒータの加熱を停止させる必要がある。しかし、ヒータには個体差があるので、同一条件でヒータの加熱を制御した場合でも、加熱不足によってフィルムの温度が融点まで上昇しなかったり、加熱過剰によってフィルムが破断したりする場合がある。これらの場合、包装装置は、台座にフィルムを適切に溶着させることができないという問題点がある。
本発明の目的は、台座にフィルムを適切に溶着させることが可能な包装装置を提供することである。
本発明に係る包装装置は、物品が載置された台座を、待機位置から包装位置へ搬送する搬送部と、フィルムを装着する装着部を有し、前記フィルムを供給するフィルム供給部と、前記包装位置にある前記台座に、前記フィルム供給部から供給された前記フィルムの一部を押し当てて溶着するためのヒータであって、前記フィルムの前記一部を押し当てることが可能な溶着位置と、前記フィルムから離間した非溶着位置とに移動可能なヒータと、前記包装位置にある前記台座及び前記物品を、前記ヒータによって前記一部が前記台座に溶着された前記フィルムによって包装する包装部と、電源がオンされてから、前記待機位置からの前記台座の移動が開始される前までの経過時間を示す第1時間、及び、前記装着部に前記フィルムが装着されてから、前記待機位置からの前記台座の移動が開始される前までの経過時間を示す第2時間を記憶する記憶部と、前記搬送部、前記ヒータ、及び、前記包装部を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記台座が前記待機位置にあり、前記ヒータが前記非溶着位置にあるときに、前記ヒータの加熱を開始し、前記ヒータの加熱を開始した後に、前記搬送部によって前記台座を前記待機位置から前記包装位置へ移動させ、前記台座が前記包装位置にあるときに、前記ヒータの温度を略一定に維持した状態で、前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるように制御し、前記制御部は、更に、前記記憶部に記憶された前記第1時間が第1所定時間よりも小さい場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けたか否かに関わらず、前記ヒータの加熱を開始し、前記第1時間が前記第1所定時間以上であり、且つ、前記記憶部に記憶された前記第2時間が前記第1所定時間よりも小さい場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けた後、包装を開始する指示を受け付けたか否かに関わらず、前記ヒータの加熱を開始することを特徴とする。
本発明の包装装置は、台座が包装位置まで移動する前に、ヒータの加熱を開始する。このため、包装装置は、台座が包装位置まで移動したときに、温度が略一定に維持された状態のヒータを、非溶着位置から溶着位置に移動させ、フィルムの一部を台座に溶着させることができる。このため、フィルムの一部をヒータによって加熱する場合において、ヒータの加熱不足によってフィルムの温度が融点まで上昇しなかったり、ヒータの加熱過剰によってフィルムが破断したりすることを抑制できる。
又、第1時間が第1所定時間よりも小さい場合、包装装置の電源がオンされてから、台座の移動が開始される前までの時間が相対的に短い傾向がある。このため、包装装置は、フィルムが装着部に装着される前に、ヒータの加熱を開始する。これによって、包装装置は、ヒータを使用してフィルムの一部を台座に溶着させるまでに、ヒータの温度を略一定とすることができる。
又、第1時間が第1所定時間以上であり、且つ、第2時間が第1所定時間よりも小さい場合、フィルムが装着されてから、包装部による包装が開始されるまでの時間が相対的に短い傾向がある。このため、包装装置は、フィルムが装着された後、包装を開始する指示を受け付ける前に、ヒータの加熱を開始する。これによって、包装装置は、ヒータを使用してフィルムの一部を台座に溶着させるまでに、ヒータの温度を略一定とすることができる。又、包装装置は、第1時間が第1所定時間よりも小さい場合に比べて、ヒータの加熱を開始するタイミングを遅らせることができるので、ヒータの加熱に要する電流の消費量を抑制できる。
本発明において、前記制御部は、前記ヒータを前記溶着位置へ移動させた後も、前記ヒータの温度を略一定に維持してもよい。この場合、包装装置は、フィルムの一部を溶融させて台座に溶着させることができる。
本発明において、前記制御部は、前記第1時間及び前記第2時間が、何れも前記第1所定時間以上の場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けた後、且つ、包装を開始する指示を受け付けた後で、前記ヒータの加熱を開始してもよい。第1時間及び第2時間がいずれも第1所定時間以上の場合、包装装置の電源がオンされてから、包装部による包装が開始されるまでの時間、及び、フィルムロールが装着されてから、包装部による包装が開始されるまでの時間が相対的に長い傾向がある。このため、包装装置は、包装を開始する指示を受け付けた後、ヒータの加熱を開始する。これによって、包装装置は、第2時間が第1所定時間よりも小さい場合に比べて、ヒータの加熱を開始するタイミングを遅らせることができるので、ヒータの加熱に要する電流の消費量を更に抑制できる。
本発明において、前記包装装置は、第1動作モード又は第2動作モードで動作可能であり、前記第1動作モードで動作する場合、第1の前記待機位置から前記包装位置へ搬送され、前記第2動作モードで動作する場合、前記包装位置からの距離が第1の前記待機位置よりも長い第2の前記待機位置から前記包装位置へ搬送され、前記制御部は、前記第1動作モードで前記包装装置が動作することに応じ、第1の前記待機位置から前記台座を第1速度で移動させる動作が開始されてから、前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるまでの経過時間である第3時間が、第2所定時間よりも小さい場合、前記台座の移動の速度を、前記第1速度から、前記第1速度よりも遅い第2速度に設定してもよい。この場合、包装装置は、第3時間が第3所定時間よりも小さい場合でも、ヒータの温度を略一定とするために十分な加熱時間を確保できる。
本発明において、前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるときの前記ヒータの温度が、前記フィルムの融点の温度と略等しくてもよい。この場合、ヒータは、フィルムの一部を台座に押し当てた状態でフィルムを融点まで加熱して溶融させ、台座に溶着させることができる。
包装装置1(筐体800を装着した状態)の斜視図である。 包装装置1(筐体800を外した状態)の斜視図である。 搬送機構50の斜視図である。 誘導機構39の斜視図である。 加熱機構86、及び、回転抑制機構80の斜視図である。 包装システム100の斜視図である。 包装装置1の電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 暖機処理のフローチャートである。 包装処理のフローチャートである。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。 包装工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。包装装置1は、台紙等の台座2上に載置された物品3をフィルム24で覆い、物品3を台座2に固定することによって、物品3を包装する。以下、このようにして物品3を包装することを、「台座2及び物品3を包装する」という。包装装置1は、図1の右斜め下側から左斜め上側に向けて、物品3が載置された台座2を搬送し、台座2及び物品3を包装する。図1の上側、下側、左斜め下側、及び右斜め上側を、それぞれ、包装装置1の上側、下側、右側、及び左側という。図1の右斜め下側及び左斜め上側を、それぞれ、搬送方向の上流及び下流という。
<筐体800>
図1に示すように、包装装置1は筐体800を備える。筐体800の形状は、上下方向を長手方向とする略直方体である。筐体800は、上筐体801及び下筐体803を備える。上筐体801は、2つの立設部802Aと架設部802Bとを備える。2つの立設部802Aは、それぞれ、下筐体803の左右両端部から上方に延びる。架設部802Bは、2つの立設部802Aのそれぞれの上端部の間に架設される。右側の立設部802Aに、各種情報を表示可能な表示部207が設けられている。
2つの立設部802Aは、それぞれ後述の側板部材111,112(図2参照)を右側及び左側から覆う。架設部802Bは、後述のフィルムロール22(図2参照)を上側から覆う。下筐体803、2つの立設部802A、及び架設部802Bで囲まれた部分が、筐体800の内部空間を形成する。筐体800の内部空間は、筐体800の上流側及び下流側に形成された開口部805を介して、筐体800の外部と連通する。下筐体803の形状は、左右方向を長手方向とする略直方体である。包装装置1に対する指示を受け付けるための操作部206が、下筐体803に設けられている。操作部206は、セットキー及び開始キーを含む。セットキー及び開始キーの詳細は後述する。
<受け台12,13>
下筐体803の上流側の側面の上端部から上流側に向けて、受け台12が水平方向に延びる。下筐体803の下流側の側面の上端部から下流側に向けて、受け台13が水平方向に延びる。受け台12,13の形状は、搬送方向を長手方向とする平面視略長方形の箱状である。受け台12は、開口部805に向けて搬送される台座2を上面で受ける。受け台13は、包装が完了した台座2及び物品3を上面で受ける。脚部121,131はそれぞれ受け台12,13を下方から支持する。
受け台12の上面を「受け面12A」といい、受け台13の上面を「受け面13A」という。受け面12A,13Aは、それぞれ水平であり、且つ互いに略同一の平面を形成する。従って受け面12A,13Aは、台座2をスムーズに搬送可能な平面である。受け面12A,13A上において台座2が搬送される部分を、「搬送経路103」(図11参照)という。
図2に示すように、包装装置1は、底部10及び側板部材111,112を備える。底部10の形状は、平面視矩形状である。側板部材111は、底部10の右端部から上方垂直方向に延びる。側板部材112は、底部10の左端部から上方垂直方向に延びる。側板部材111,112の各形状は、何れも上下方向を長手方向とする略長方形の板状である。側板部材111,112の各内面は対向する。受け台12は、側板部材111,112の上流側の端部に支持される。受け台13は、側板部材111,112の下流側の端部に支持される。
<搬送機構50>
図3に示すように、受け台12、13の右端部及び左端部に、それぞれ、無端状のベルト511,512が設けられる。ベルト511,512は、それぞれ内側面に歯を有する。ベルト511は、一対のプーリ52A,52Bに架け渡される。プーリ52Aは、受け台12の右側面の上流側に回転可能に設けられる。プーリ52Bは、受け台13の右側面の下流側に回転可能に設けられる。プーリ52A,52Bは、ベルト511の内側に接触し、ベルト511を回転可能に支持する。ベルト512は、一対のプーリ53A,53Bに架け渡される。プーリ53Aは、受け台12の左側面の上流側に回転可能に設けられる。プーリ53Bは、受け台13の左側面の下流側に回転可能に設けられる。プーリ53A,53Bは、ベルト512の内側に接触し、ベルト512を回転可能に支持する。
ベルト511,512の外側面のうち上方を向く部分が、受け面12A,13Aに露出して、搬送方向に延びている。ベルト511,512のそれぞれの外側面に、搬送部60が設けられる。搬送部60は、ベルト511に設けられる右搬送部61と、ベルト512に設けられる左搬送部62とをそれぞれ含む。右搬送部61は、ベルト511の外側面に対して垂直方向且つ外方向に突出する。左搬送部62は、ベルト512の外側面に対して垂直方向且つ外方向に突出する。搬送部60では、右搬送部61と左搬送部62とが左右方向に対向する。
右搬送部61は、第1搬送部61A及び第2搬送部61Bを備える。第1搬送部61A及び第2搬送部61Bは、搬送方向に離隔する。第1搬送部61Aは、上流側の側面のうちベルト511に近接する部分が、下流側に凹む。左搬送部62は、第1搬送部62A及び第2搬送部62Bを備える。第1搬送部62A及び第2搬送部62Bは、搬送方向に離隔する。第1搬送部62Aは、上流側の側面のうちベルト512に近接する部分が、下流側に凹む。第1搬送部61A、62Aは、後述する台座2を上方から保持する。第2搬送部61B、62Bは、台座2を上流側又は下流側に押す。
モータ222(図7参照)は、プーリ52B,53Bを回転駆動する。モータ222がプーリ52B,53Bを右側面視にて反時計回り方向に回転した場合、ベルト511,512は反時計回り方向に回転する。これに伴って、搬送部60は、後述するように台座2を上流側から下流側に搬送する。一方、モータ222がプーリ52B,53Bを右側面視にて時計回り方向に回転した場合、ベルト511,512は時計回り方向に回転する。これに伴って、搬送部60は、後述するように台座2を下流側から上流側に搬送する。以下、台座2を上流側から下流側に搬送させる場合のモータ222及びベルト511、512の回転方向を、「正方向」といい、正方向と逆向きの回転方向を、「逆方向」という。ベルト511,512、搬送部60、モータ222を総称し、「搬送機構50」という。なお、以下における回転方向(時計回り又は反時計回り)の説明は、特段の限定がない限り、包装装置1を右側から見た時の方向を示すものとする。
<フィルムロール22、フィルムロール装着部11A>
図2に示すように、フィルムロール22は、側板部材111、112のそれぞれの上端部の内側に着脱可能に装着される。フィルムロール22は、フィルム24が芯に巻回されたロール状の部材である。以下、側板部材111、112のそれぞれの上端部の内側であって、フィルムロール22が装着される部分を、「フィルムロール装着部11A」という。
<誘導機構39>
図2に示すように、側板部材111の右側面に、モータ221の回転によって駆動するキャリッジ349が設けられる。キャリッジ349は、支持部材341(図4参照)に連結される。側板部材112の左側面に、キャリッジ350が設けられる。キャリッジ350は、支持部材342(図4参照)に連結される。
図4に示すように、支持部材341、342の形状は左右対称である。支持部材341、342は、左右方向に離隔して配置される。以下、支持部材341について説明し、支持部材342の説明は省略する。支持部材341は、基部341A、第1延設部341B、第2延設部341C、及び、第3延設部341Dを有する。基部341A、第1延設部341B、第2延設部341C、及び、第3延設部341Dは板状である。基部341A、第1延設部341B、第2延設部341C、及び、第3延設部341Dのそれぞれの平面は左右方向を向く。
基部341Aの形状は、側面視にて略長方形である。第1延設部341Bは、基部341Aの下流側の端部の下側の部分から、下流側に向けて水平に延びる。第1延設部341Bの形状は、側面視にて略長方形である。第2延設部341Cは、基部341Aの下流側の端部の上側の部分から、下流側に向けて水平に延びる。第2延設部341Cの形状は、側面視にて略長方形である。第2延設部341Cの下流側の端部は、第1延設部341Bの下流側の端部よりも下流側に配置される。第1延設部341Bの上端及び第2延設部341Cの下端は、上下方向に離隔し、搬送方向に延びる隙間3414を形成する。第3延設部341Dは、基部341Aの上端の上流側の部分から、上方に垂直に延びる。第3延設部341Dの形状は、側面視にて略長方形である。なお、基部341A及び第3延設部341Dに、上下方向に並んだ複数の穴部が形成されている。複数の穴部には、支持部材341をキャリッジ349(図2参照)に連結するためのねじが挿通される。
支持部材342の基部342A、第1延設部342B、第2延設部342C、及び、第3延設部342Dは、それぞれ、支持部材341の基部341A、第1延設部341B、第2延設部341C、及び、第3延設部341Dに対応する。第1延設部342Bと第2延設部342Cとの間の隙間3424は、第1延設部341Bと第2延設部341Cとの間の隙間3414に対応する。基部342A及び第3延設部342Dの複数の穴部には、支持部材342をキャリッジ350(図2参照)に連結するためのねじが挿通される。以下、支持部材341,342を総称して、「一対の支持部材34」という。基部341A、342Aを総称して、「一対の基部34A」という。第1延設部341B、342Bを総称して、「一対の第1延設部34B」という。第2延設部341C、342Cを総称して、「一対の第2延設部34C」という。
誘導ローラ30(図11参照)、31、32(図11参照)は、一対の第1延設部34Bの下流側の部分の間に配置される。誘導ローラ30〜32の右端は、第1延設部341Bによって支持される。誘導ローラ30〜32の左端は、第1延設部342Bによって支持される。誘導ローラ33は、一対の基部34Aの間に配置される。誘導ローラ33の右端は、基部341Aによって支持される。誘導ローラ33の左端は、基部342Aによって支持される。架設部材35は、一対の第2延設部34Cの上流側の部分に配置される。架設部材35の左端は、第2延設部341Cによって支持される。架設部材35の左端は、第2延設部342Cによって支持される。
図11に示すように、誘導ローラ30、32は水平に並ぶ。誘導ローラ30、32の下端は、第1延設部342Bの下端よりも下方に僅かに突出する。誘導ローラ31は、誘導ローラ30、32よりも上側に配置される。誘導ローラ31の上端は、第1延設部342Bの上端よりも上方に僅かに突出する。誘導ローラ33は、誘導ローラ31よりも上側に配置される。架設部材35は、誘導ローラ33よりも上側に配置される。以下、一対の支持部材34、誘導ローラ30〜33、及び、架設部材35を、「誘導機構39」という。
図2に示すように、モータ221は、キャリッジ349,350を介して、誘導機構39を上下方向に移動可能である。図11は、誘導機構39が最上位に配置された状態を示す。この状態で、一対の支持部材34の支持部材342のうち、第3延設部342Dは、フィルムロール22の上流側かつ下側の近傍に配置される。第1延設部342B及び第2延設部342Cは、フィルムロール22の下方に配置される。誘導ローラ30〜33、及び、架設部材35は、フィルムロール22よりも下側に配置される。
図14は、誘導機構39が最下位に配置された状態を示す。この状態で、一対の支持部材34の支持部材342のうち第1延設部342Bは、搬送経路103の下側に配置される。一対の第1延設部34Bによって支持される誘導ローラ30〜32は、搬送経路103の下側に配置される。誘導ローラ31は、搬送経路103に下方から接する。第2延設部342Cは、搬送経路103を挟んで第1延設部342Bの上側に配置される。誘導ローラ33及び架設部材35は、搬送経路103の上側に配置される。隙間3424(図4参照)は、搬送経路103に沿って配置される。以下、図11に示すように、一対の支持部材34の移動に伴う誘導ローラ30の移動経路を、「移動経路104」という。搬送経路103と移動経路104とが交差する位置を、「交差位置105」という。
<保持機構70(台座ガイドローラ71、保持ローラ72)>
図2に示すように、側板部材111,112(図2参照)で挟まれる部分の上流側、且つ搬送経路103(図11等参照)の下側に、左右方向に延びる台座ガイドローラ71が設けられる。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に下側から接する。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に沿って上流側から下流側に搬送される台座2を、受け台12,13間で下方から支持し、受け台12から受け台13に誘導する。図5に示すように、台座ガイドローラ71の下方に、一対の板状部材70Bが配置される。台座ガイドローラ71の左右両側は、一対の板状部材70Bによって回転可能に支持される。
一対の板状部材70Bの左右外側に、一対の保持部材78が設けられる。一対の保持部材78は、一対の板状部材70Bから左右外側に突出する突出部70Dを支点として回転可能である。一対の保持部材78のうち、突出部70Dによって支持された側と反対側に、保持ローラ72が設けられる。保持ローラ72の左右端部は、一対の保持部材78によって回転可能に支持される。一対の保持部材78は、モータ226(図7参照)によって回転する。一対の保持部材78の回転によって、保持ローラ72は、台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態(図5参照)と、保持ローラ72が台座ガイドローラ71から離隔した状態(図13等参照)とに切り替わる。以下、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72を総称し、「保持機構70」という。
保持ローラ72が台座ガイドローラ71の下流側に近接した場合、例えば図11に示すように、フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の下端部を、保持ローラ72及び台座ガイドローラ71の間に挟んで保持することが可能となる。一方、保持ローラ72が台座ガイドローラ71から離隔した場合、例えば図13に示すように、フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の下端部は、保持ローラ72及び台座ガイドローラ71から解放される。
<加熱機構86>
図5に示すように、保持機構70の下流側に、加熱機構86が設けられる。加熱機構86は、5つの加熱ユニット861、保持部材862、及び、台座部材863を有する。
5つの加熱ユニット861のそれぞれは、略直方体状である。5つの加熱ユニット861は、それぞれ、ヒータ861Aを上面に有する。ヒータ861Aは、電流を流すことによって加熱する抵抗加熱方式のヒータである。5つの加熱ユニット861は、それぞれ、下流側の面から下流側に向けて突出する2つの突出部861Bを有する。2つの突出部861Bのそれぞれは左右方向に並ぶ。
保持部材862は、側面視にて略U字状の部材である。保持部材862には、左右方向に延びる溝が形成される。保持部材862の左右方向の長さは、受け台12,13(図2参照)の左右方向長さと略同一である。5つの加熱ユニット861は、保持部材862の溝の内部に配置される。5つの加熱ユニット861は左右方向に一直線状に並ぶ。保持部材862の下流側の板状部材に、複数の長穴部862Aが設けられる。複数の長穴部862Aは、上下方向に長い長穴である。複数の長穴部862Aは左右方向に並ぶ。5つの加熱ユニット861のそれぞれの2つの突出部861Bは、複数の長穴部862Aに上流側から進入し、下流側に突出する。5つの加熱ユニット861は、複数の長穴部862Aの上下方向の長さ分、上下方向に移動可能となる。図示しない複数のばねは、保持部材862の溝の内部の下側に接続し、5つの加熱ユニット861を上方に付勢する。5つの加熱ユニット861の上面は、保持部材862の上端よりも上方に配置される。
台座部材863は、保持部材862を下方から支持する。台座部材863は、下流側の側面の左右両端に一対のラックギヤ863Aを有する。一対のラックギヤ863Aは、下流側に歯を向けた状態で、上下方向に延びる。台座部材863の下流側に、モータ223(図7参照)が設けられる。モータ223の回転軸に接続するピニオンギヤは、一対のラックギヤ863Aのうち右側に噛合する。モータ223が回転することによって、台座部材863は上下方向に移動する。これによって、保持部材862及び5つの加熱ユニット861も上下方向に移動する。図11に示すように、5つの加熱ユニット861が最下位に配置された場合、それぞれの上面のヒータ861Aは、搬送経路103から下方に離隔する。一方、図12に示すように5つの加熱ユニット861が最上位に配置された場合、それぞれの上面のヒータ861Aは、搬送経路103よりも僅かに上方に配置される。以下、図11に示すように、5つの加熱ユニット861が最下位に配置された場合のヒータ861Aの位置を、「非溶着位置」という。図12に示すように、5つの加熱ユニット861が最上位に配置された場合のヒータ861Aの位置を、「溶着位置」という。
図5に示すように、5つの加熱ユニット861が最下位に配置された状態で、ヒータ861Aの上側に板状の蓋部材87が配置される。蓋部材87の上流側の端部は、一対の板状部材70Bによって回転可能に支持される。蓋部材87は、非溶着位置に配置されたヒータ861Aを上側から覆う。蓋部材87は、5つの加熱ユニット861が最下位から最上位に移動する過程で回転する。蓋部材87は、5つの加熱ユニット861が最上位に配置された状態で、溶着位置に配置されたヒータ861Aの上側を覆わない。
<回転抑制機構80>
図5に示すように、回転抑制機構80は、加熱機構86よりも下流側に設けられる。回転抑制機構80は、板状部材84、85を備える。板状部材85は、包装装置1に固定された板状の部材である。板状部材85は、一対の支持棒85Aのそれぞれを左右両側で支持する。板状部材84は、板状部材85の上側に配置される。板状部材84は、搬送方向に貫通する穴部を左右両側に有する。一対の支持棒85Aのそれぞれは、板状部材84の左右両側の穴部に挿通する。板状部材84は、一対の支持棒85Aに沿って搬送方向に移動可能である。
一対の支持棒82は、板状部材84から上流側に水平に延びる。ストッパ81は、一対の支持棒82の上流側の端部に設けられる。ストッパ81の形状は、断面形状が四角形の棒状である。ストッパ81は左右方向に延びる。カム83は、板状部材85の左右中心から上方に延びる回転軸に接続されている。板状部材85の下方に、モータ224(図7参照)が設けられる。カム83は、モータ224の回転に応じて回転する。カム83は、板状部材84の左右中心から上方に突出する突出部84Aに、上流側から接触する。モータ224がカム83を回転させた場合、板状部材84は搬送方向に移動する。板状部材84が搬送方向に移動することに応じ、一対の支持棒82及びストッパ81も搬送方向に移動する。
誘導機構39が最下位に配置に配置され、ストッパ81が上流側に移動した場合(図15参照)、ストッパ81は、誘導ローラ30に下流側から近接した位置に配置される。この場合、誘導ローラ30の回転は、ストッパ81によって規制される。一方、ストッパ81が下流側に移動した場合(図17参照)、誘導機構39が最下位に配置された状態でも、ストッパ81は、誘導ローラ30に対して下流側に離隔する。
<切断部77、センサ205>
図16に示すように、交差位置105の下方に、左右方向に延びるガイドレール74が設けられる。切断部77は左右方向に貫通する穴を有する。切断部77は、ガイドレール74に沿って左右方向に移動可能である。切断部77は、上方に向けて突出し且つ左右方向に延びる刃部771を備える。モータ225(図7参照)は、切断部77をガイドレール74に沿って左右方向に移動させる。
センサ205(図7参照)は、受け台13の内部空間に設けられる。センサ205は、ベルト512の下方に設けられた非接触式センサ(反射型センサ)である。センサ205は、ベルト512に設けられた反射板を検出可能である。
<台座2>
図1を参照し、台座2について説明する。台座2は略長方形状の板状部90を、曲折部911,912で折り曲げることによって作製される。曲折部911,912は、左右方向に間隔を空けて並ぶ、搬送方向に延びる折り目である。板状部90のうち曲折部911,912間に挟まれた部分を、「第1板状部905」という。板状部90のうち曲折部911から立設する部分を、「第2板状部906」という。板状部90のうち曲折部912から立設する部分を、「第2板状部907」という。第1板状部905は、曲折部911,912に沿って均等間隔で形成された複数の穴927を有する。曲折部911に形成された複数の穴927と、曲折部912に形成された複数の穴927とは、左右方向に並ぶ。
複数の穴927は、それぞれ搬送部60を取り付け可能である。具体的には、図1に示すように、作業者は台座2を受け台12に載置する場合、複数の穴927のうち搬送方向の下流側にある一対の穴927に、それぞれ搬送部60を取り付ける。これにより、一対の穴927に取り付けられた搬送部60は、台座2を搬送方向の下流側に搬送できる。
<動作モード>
包装装置1は、異なる動作モードで動作可能である。包装装置1が動作可能な動作モードは、通常モード、又は、連携モードである。通常モードは、搬送機構50のみを使用して台座2及び物品3を搬送することによって、台座2及び物品3をフィルム24によって包装する通常の動作モードを示す。連携モードは、搬送機構50に加え、外付けの搬送機構(ベルトコンベア等)を使用して台座2及び物品3を搬送することによって、台座2及び物品3をフィルム24によって包装する動作モードを示す。例えば図6に示すように、連携モードで動作する包装装置1は、外付けの搬送機構4、6に挟まれた状態で、包装システム100の一部として使用される。搬送機構4、6は、台座2を搬送可能なベルトコンベアである。搬送機構4は、包装装置1に対して上流側に配置される。搬送機構4は、下流側の包装装置1に向けて台座2を搬送し、受け台12上に台座2を受け渡す。包装装置1は、搬送機構4から受け取った台座2を、搬送機構50によって下流側に搬送する。搬送機構6は、包装装置1に対して下流側に配置される。搬送機構6は、包装装置1の受け台13から台座2を受け取り、受け取った台座2を下流側に向けて搬送する。以下、通常モード、及び、連携モードで動作するときのそれぞれにおける、台座2及び物品3の搬送速度を、総称して「第1速度」という。
<電気的構成>
図7を参照し、包装装置1の電気的構成を説明する。包装装置1は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、センサ205、操作部206、表示部207、及び、ヒータ861Aを備える。CPU201は、包装装置1全体の制御を司る。CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを実行することによって、台座2に載置された物品3をフィルム24によって包装する処理を実行する。フラッシュROM202は、CPU201が実行する後述の各種処理のプログラム等を記憶する。フラッシュROM202は、後述するモードフラグ、第1時間、第2時間、及び、第3時間を記憶する。
モードフラグには、包装装置1の動作モードを示す情報が設定される。CPU201は、操作部206を介して動作モード(通常モード、又は、連携モード)を入力する操作が行われた場合に、動作モードを示す情報を、モードフラグに設定する。第1時間及び第2時間については後述する。第3時間は、台座2の搬送が開始されてから、台座2の下流側の端部にフィルム24がヒータ861Aによって溶着されるまでに要する時間である。より詳細には、第3時間は、台座2が待機位置から包装位置まで第1速度で搬送され、次いで、台座2の下流側の端部にフィルム24を溶着するためにヒータ861Aが非溶着位置から溶着位置に移動するまでに要する時間を示す。
包装装置1が通常モードで動作する場合の待機位置は、受け台12(図1参照)上の位置を示す。包装装置1が連携モードで動作する場合の待機位置は、包装装置1に対して上流側に配置された搬送機構4(図6参照)上の位置を示す。包装位置は、側板部材111、112間で挟まれた位置である。より詳細には、包装位置は、台座2の第1板状部905の下流側の辺901が、5つの加熱ユニット861の上方位置よりも下流側に所定距離分移動した位置を示す。
通常モード、及び、連携モードのそれぞれに対応する第3時間は、フラッシュROM202に記憶されたテーブルに格納される。CPU201は、それぞれの動作モードに対応する第3時間を、フラッシュROM202に記憶されたテーブルを参照して特定できる。なお、CPU201は、動作モード、及び、第3時間を入力する操作を、操作部206を介して検出した場合、入力された動作モードを示す情報をモードフラグに設定する。CPU201は、入力された第3時間を、入力された動作モードを示す情報に対応付けて、テーブルに格納する。
包装装置1は、駆動部211〜216、モータ221〜226、エンコーダ232を備える。駆動部211〜216は、それぞれ、モータ221〜226にパルス信号を出力することによって、モータ221〜226を駆動する。モータ221〜226はDCモータである。エンコーダ232は、モータ222の回転に応じた数のパルス信号を出力する。CPU201は、フラッシュROM202、RAM203、センサ205、操作部206、表示部207、ヒータ861A、駆動部211〜216、及び、エンコーダ232と電気的に接続する。駆動部211〜216は、それぞれ、モータ221〜226と電気的に接続する。
<メイン処理>
図8〜図17を参照し、包装装置1のCPU201によって実行されるメイン処理(図8〜図10参照)について説明する。CPU201は、包装装置1に電源が投入された場合、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、メイン処理を開始する。図11〜図17は、図2におけるA−A線の矢視方向断面図を示す。
図8に示すように、CPU201は、電源が投入された時刻(以下、「第1時刻」という。)を、RAM203に記憶する。CPU201は、包装装置1の状態を初期化する(S11)。具体的には次の通りである。CPU201は、誘導機構39を最上位に配置させる(図11参照)。CPU201は、センサ205(図7参照)が反射板を検出するまで、搬送機構50のベルト511、512(図11参照)を回転させ、受け台12の受け面12A(図3参照)から搬送部60が上方に突出した状態とする(図11参照)。CPU201は、連携モードを示す情報がモードフラグに設定されている場合、搬送機構50のベルト511、512を更に回転させることによって、外付けの搬送機構4(図6参照)によって搬送される台座2を搬送部60によって受け取ることが可能な位置に、搬送部60を配置させる。
CPU201は、加熱機構86を最下位に移動させ、ヒータ861Aを非溶着位置に配置させる。ヒータ861Aは、搬送経路103から下方に離隔する(図11参照)。CPU201は、ヒータ861Aに対する通電を停止させる。CPU201は、ストッパ81を下流側に移動させる(図11参照)。CPU201は、一対の保持部材78を揺動させ、保持ローラ72を台座ガイドローラ71から離隔させる(図13参照)。
CPU201は、第1時間及び第2時間(以下、総称して「履歴時間」ともいう。)がフラッシュROM202に記憶されているか判定する(S13)。第1時間は、包装装置1に電源が投入されてから、後述するS101(図10参照)の処理が実行される前までの経過時間を示す。第2時間は、セットキーが押下されてから、S101の処理が実行される前までの経過時間を示す。履歴時間は、後述するS43の処理によって算出され、フラッシュROM202に記憶される。CPU201は、履歴時間がフラッシュROM202に記憶されていないと判定した場合(S13:NO)、処理をS15に進める。CPU201は、操作部206のセットキーが押下されたか判定する(S15)。CPU201は、セットキーが押下されていないと判定した場合(S15:NO)、処理をS15に戻し、セットキーが押下されたかを継続して監視する。
ここで、ユーザは、包装装置1にフィルムロール22が装着されていない場合、フィルムロール装着部11Aにフィルムロール22を装着する。次に、ユーザは、装着されたフィルムロール22からフィルム24を手動で下方に繰り出し、誘導ローラ33の上流側にフィルム24を配置させる。ユーザは、更にフィルムロール22からフィルム24を手動で下方に繰り出し、搬送経路103(図10参照)の下側、且つ、台座ガイドローラ71の下流側にフィルム24の下端部を配置させる。次に、ユーザは、フィルムロール装着部11Aにフィルムロール22が装着されていることを包装装置1に通知するために、セットキーを押下する。
CPU201は、セットキーが押下されたと判定する(S15:YES)。CPU201は、セットキーが押下された時刻(以下、「第2時刻」という。)を、RAM203に記憶する。CPU201は、一対の保持部材78を揺動させ、保持ローラ72を台座ガイドローラ71の下流側に近接させる(S17)。フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の下端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって搬送方向両側から挟まれ、保持される。CPU201は、開始キーが押下されたか判定する(S19)。CPU201は、開始キーが押下されていないと判定した場合(S19:NO)、処理をS19に戻し、開始キーが押下されたかを継続して監視する。
ここで、ユーザは、セットキーを押下した後、待機位置に台座2を載置させる(図11参照)。なお、包装装置1が通常モードで動作している場合、ユーザは、受け台12上に台座2を載置させ、搬送部60に台座2をセットする。一方、包装装置1が連携モードで動作している場合、ユーザは、外付けの搬送機構4上に台座2を載置させる。台座2の第1板状部905の辺901は下流側に配置され、辺902は上流側に配置される。台座2の第1板状部905上に物品3が載置される(図11参照)。ユーザは、フィルム24による物品3の包装を包装装置1に開始させるために、開始キーを押下する。
CPU201は、開始キーが押下されたと判定する(S19:YES)。CPU201は、暖機処理(図9参照)を実行する(S21)。図9を参照し、暖機処理について説明する。CPU201は、5つの加熱ユニット861(図5参照)のそれぞれのヒータ861A(図5参照)に対する通電を開始することによって、ヒータ861Aの加熱を開始する(S51)。つまり、台座2及び物品3が待機位置に配置され、ヒータ861Aが非溶着位置に配置された状態で、ヒータ861Aの加熱が開始されることになる。なお、通電される電流は、ヒータ861Aを、フィルム24の融点と同じ温度で維持させることが可能な大きさとされる。このため、通電が開始されることによって、ヒータ861Aの温度は、フィルム24の融点と同じ温度に向けて上昇を開始する。なお、ヒータ861Aは、フィルム24の融点と同じ温度まで上昇した後、通電が維持されている間、この温度で維持される。
CPU201は、包装装置1の動作モードを、フラッシュROM202に記憶されたモードフラグによって特定する。更に、CPU201は、特定した動作モードに対応する第3時間を、フラッシュROM202に記憶されたテーブルに基づいて特定する。CPU201は、特定した第3時間が所定時間(以下、「第2所定時間」という。)以上か判定する(S53)。CPU201は、第3時間が第2所定時間以上と判定した場合(S53:YES)、台座2の搬送速度として第1速度をそのまま設定する(S55)。CPU201は暖機処理を終了させ、処理をメイン処理(図8参照)に戻す。CPU201は、第3時間が第2所定時間よりも小さいと判定した場合(S53:NO)、台座2の搬送速度を、第1速度の代わりに、第1速度よりも遅い第2速度に設定する(S57)。CPU201は暖機処理を終了させ、処理をメイン処理(図8参照)に戻す。
図8に示すように、CPU201は、暖機処理(S21)の終了後、包装処理(図11参照)を開始させる(S41)。図10を参照し、包装処理について説明する。CPU201は、モータ222を正方向に回転させ、ベルト511、512を正方向(図11における矢印181の方向)に回転させる。又、CPU201は、連携モードで動作する場合、外付けの搬送機構4、6(図6参照)の駆動を開始する。これによって、台座2の待機位置からの搬送が開始される。連携モードで動作する場合、搬送機構4によって搬送された台座2が、受け台12上に受け渡される。搬送部60は、搬送経路103に沿って台座2を下流側に搬送する(S101)。このときの搬送速度は、S55(図9参照)の処理によって設定された第1速度、又は、S57(図9参照)の処理によって設定された第2速度である。CPU201は、待機位置からの台座2の搬送が開始される直前の時刻(以下、「第3時刻」という。)を、RAM203に記憶する。
台座2の第1板状部905の下流側の端部(辺901)はフィルム24に接触し、その後、保持ローラ72上を通過する(図12における矢印182)。台座2の第1板状部905の辺901は、フィルム24を下流側に押す。台座2の第1板状部905の辺901は、上流側から移動経路104に近づき、5つの加熱ユニット861の上方を通過する(図12参照)。台座2の第1板状部905の辺901によってフィルム24が下流側に押されることで、フィルム24の下端部は台座2の第1板状部905の下面に回り込む。
CPU201は、台座2の第1板状部905の辺901が、5つの加熱ユニット861の上方位置に対して所定距離分下流側に移動したか否か、言い換えれば、台座2及び物品3が包装位置まで搬送されたかを、エンコーダ232からの出力信号から特定したモータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、台座2及び物品3が包装位置まで移動したと判断した場合、モータ222の駆動を停止して台座2の下流側への搬送を停止させる。CPU201は、モータ223を駆動して加熱機構86を最下位から最上位に上昇させる(S103)。これによって、ヒータ861Aは、非溶着位置から溶着位置まで移動する。加熱機構86が最上位まで上昇した後、CPU201は、モータ223の駆動を停止させて加熱機構86の上昇を停止させる。なお、5つの加熱ユニット861のそれぞれのヒータ861Aは、暖機処理(図9参照)によって通電が開始されている。ヒータ861Aは、フィルム24の融点と同じ温度で略一定に維持された状態で、非溶着位置から溶着位置まで移動する。
図12に示すように、加熱機構86が最上位まで上昇(矢印183)した場合、溶着位置に配置されたヒータ861Aは、台座2の第1板状部905の下面にフィルム24を押し付ける。ヒータ861Aはフィルム24の端部を溶融する。溶融されたフィルム24の端部は、台座2の第1板状部905の下面のうち辺901近傍に溶着する。
図10に示すように、CPU201は、加熱機構86を最上位まで上昇させてから所定時間経過後、モータ223を駆動して加熱機構86を下降させる(S105、矢印184(図13参照))。ヒータ861Aは非溶着位置に配置され、フィルム24から離隔する。CPU201は、加熱機構86が最下位まで下降したと判断した場合、モータ223の駆動を停止させて加熱機構86の下降を停止させる。
CPU201は、モータ226を駆動して一対の保持部材78を揺動させ、保持ローラ72を台座ガイドローラ71から離隔させる(S107)、図13に示すように、一対の保持部材78が矢印185の方向に揺動することによって、保持ローラ72は台座ガイドローラ71に対して下方に離隔し、フィルム24の端部は解放される。図10に示すように、CPU201は、ベルト511、512が正方向に回転するようにモータ222を正方向に回転させ、台座2を下流側に搬送させる(S109)。
図13に示すように、フィルム24の端部は、台座2の下面に溶着した状態で、台座2の移動に伴って下流側に移動する(矢印186)。台座2が下流側に移動することによって、台座2の第1板状部905の辺901、及び物品3の下流側の端部は、フィルム24に接触し、接触部分で曲折する。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を継続して駆動し、ベルト511、512を正方向に継続して回転させる。台座2の第1板状部905の辺902が、交差位置105を上流側から下流側に横切る。台座2の第1板状部905及び物品3の上側を覆う位置にフィルム24が配置される。誘導ローラ30〜32は、台座2及び物品3の上方に延びるフィルム24の上方に配置された状態になる。
図10に示すように、CPU201は、モータ222の駆動を停止させ、台座2の搬送を停止させる。CPU201は、モータ221を駆動して誘導機構39を最下位に移動させる(S111)。図14に示すように、誘導ローラ30は、移動経路104に沿って最上位側から最下位側に移動する(矢印187)。誘導ローラ30,32は、移動の過程で、下方に配置された状態のフィルム24に上側から接触し、フィルム24を移動経路104に沿って下方に誘導する。フィルム24は、台座2及び物品3に上方から押し当てられる。図14に示すように、誘導ローラ31は、最下位に配置された状態で、搬送経路103に対して下側から接した状態となる。フィルム24は、台座2の第1板状部905及び物品3の下流側、上側、及び上流側を覆う。
図10に示すように、CPU201は、ベルト511、512が逆方向に回転するように、モータ222を逆方向に回転させる(S113)。図14に示すように、台座2は、下流側から上流側に移動する(矢印188)。台座2の第1板状部905の辺902は、フィルム24に接触して上流側に押す。台座2の第1板状部905の辺902は、5つの加熱ユニット861の上方位置を通過し、上流側に移動する。台座2の第1板状部905の下面と誘導ローラ31との間にフィルム24が挟まれた状態になる。フィルム24は、台座2の下側に回り込む。
CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が、5つの加熱ユニット861の上方位置に対して所定距離分上流側に移動したかを、エンコーダ232からの出力信号から特定したモータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が、5つの加熱ユニット861の上方位置よりも上流側に所定距離分移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる。
図10に示すように、CPU201は、モータ224を駆動して回転抑制機構80のストッパ81を上流側に移動させる(S115)。図15に示すように、回転抑制機構80のストッパ81の上流側には、最下位に移動した誘導ローラ30が配置される。ストッパ81が上流側に移動する(矢印189)ことによって、誘導ローラ30に巻きついた状態のフィルム24は、ストッパ81と誘導ローラ30との間に挟まれ、移動不能となる。
図10に示すように、CPU201は、モータ225を駆動し、切断部77を左側から右側へ移動させる(S117)。刃部771は、フィルム24のうち、誘導ローラ30、32に接触する2箇所の間の部分を切断する。フィルム24のうち台座2の第1板状部905及び物品3を覆った部分は、フィルムロール22側から切り離される。図16に示すように、フィルム24の切断後、フィルムロール22から延びるフィルム24のうち切断された端部は、台座ガイドローラ71の下方側に垂れ下がる。
図10に示すように、CPU201は、モータ226を駆動して一対の保持部材78を揺動させ(S119)、保持ローラ72が台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態とする。図16に示すように、一対の保持部材78は矢印190の方向に揺動する。フィルム24のうち切断部77によって切断された端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって挟持される。
図10に示すように、CPU201は、モータ223を駆動して加熱機構86を最下位から最上位まで上昇させる(S121、矢印191(図16参照))。加熱機構86が最上位まで上昇した後、CPU201は、モータ223の駆動を停止させ、加熱機構86の上昇を停止させる。このとき、ヒータ861Aは溶着位置に配置され、台座2に対してフィルム24を押し付ける。なお、ヒータ861Aは、フィルム24の融点と略同一温度で略一定に維持された状態で、非溶着位置から溶着位置に移動する。このため、ヒータ861Aは、フィルム24のうち切断部77によって切り取られた端部を加熱し、フィルム24を溶融する。溶解されたフィルム24は、台座2の第1板状部905の辺902近傍に溶着される。フィルムロール22から切り取られたフィルム24は、台座2及び物品3を覆った状態になる。
CPU201は、モータ223を駆動して加熱機構86を最上位から最下位まで下降させる(S123、矢印192(図17参照))。ヒータ861Aは非溶着位置に配置され、フィルム24から離隔する。CPU201は、加熱機構86が最下位まで下降した場合、モータ223の回転を停止させて加熱機構86の下降を停止させる。CPU201は、ヒータ861Aに対する通電を停止させる(S125)。
CPU201は、モータ224を駆動して回転抑制機構80のストッパ81を下流側に移動させる(S127、矢印193(図17参照))。ストッパ81は下流側に移動し、誘導ローラ30から離隔する。CPU201は、ベルト511、512が正方向に回転するように、モータ222を正方向に回転させる。台座2は、下流側に搬送される(S129、矢印194(図17参照))。包装が完了した台座2及び物品3は、下流側に搬送される。なお、包装装置1が連携モードで動作している場合、包装が完了した台座2及び物品3は、下流側の搬送機構6(図6参照)に受け渡される。CPU201は包装処理を終了させ、処理をメイン処理(図8参照)に戻す。
図8に示すように、CPU201は、包装処理(S41)の終了後、RAM203に記憶された第1時刻から第3時刻までの経過時間を、第1時間として算出する。CPU201は、RAM203に記憶された第2時刻から第3時刻までの経過時間を、第2時間として算出する。CPU201は、算出した第1時間及び第2時間を、フラッシュROM202に記憶する(S43)。CPU201はメイン処理を終了させる。
CPU201は、S13の処理によって、フラッシュROM202に履歴情報(第1時間、第2時間)が記憶されていると判定した場合(S13:YES)、処理をS23に進める。CPU201は、フラッシュROM202に記憶された第1時間が、所定時間(以下、「第1所定時間」という。)よりも小さいか判定する(S23)。CPU201は、第1時間が第1所定時間よりも短いと判定した場合(S23:YES)、暖機処理(図9参照)を実行する(S25)。暖機処理の説明は省略する。CPU201は、暖機処理の終了後、操作部206のセットキーが押下されたか判定する(S27)。CPU201は、セットキーが押下されていないと判定した場合(S27:NO)、処理をS27に戻し、セットキーが押下されたかを継続して監視する。CPU201は、セットキーが押下されたと判定した場合(S27:YES)、セットキーが押下された時刻を示す第2時刻を、RAM203に記憶する。
CPU201は、一対の保持部材78を揺動させ、保持ローラ72を台座ガイドローラ71の下流側に近接させる(S29)。フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の下端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって搬送方向両側から挟まれ、保持される。CPU201は、開始キーが押下されたか判定する(S31)。CPU201は、開始キーが押下されていないと判定した場合(S31:NO)、処理をS31に戻し、開始キーが押下されたかを継続して監視する。CPU201は、開始キーが押下されたと判定した場合(S31:YES)、包装処理を実行する(S41)。CPU201は、包装処理の終了後、第1時間及び第2時刻を算出し、フラッシュROM202に記憶する(S43)。CPU201はメイン処理を終了させる。
CPU201は、S23の処理によって、第1時間が第1所定時間以上と判定した場合(S23:NO)、フラッシュROM202に記憶された第2時間が、第1所定時間よりも小さいか判定する(S33)。CPU201は、第2時間が第1所定時間よりも小さいと判定した場合(S33:YES)、操作部206のセットキーが押下されたか判定する(S35)。CPU201は、セットキーが押下されていないと判定した場合(S35:NO)、処理をS35に戻し、セットキーが押下されたかを継続して監視する。CPU201は、セットキーが押下されたと判定した場合(S35:YES)、セットキーが押下された時刻を示す第2時刻を、RAM203に記憶する。
CPU201は、一対の保持部材78を揺動させ、保持ローラ72を台座ガイドローラ71の下流側に近接させる(S37)。フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の下端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって搬送方向両側から挟まれ、保持される。CPU201は、暖機処理(図9参照)を実行する(S39)。暖機処理の説明は省略する。CPU201は、開始キーが押下されたか判定する(S31)。CPU201は、開始キーが押下されていないと判定した場合(S31:NO)、処理をS31に戻し、開始キーが押下されたかを継続して監視する。CPU201は、開始キーが押下されたと判定した場合(S31:YES)、包装処理を実行する(S41)。CPU201は、包装処理の終了後、第1時間及び第2時刻を算出し、フラッシュROM202に記憶する(S43)。CPU201はメイン処理を終了させる。
CPU201は、S33の処理によって、第2時間が第1所定時間以上と判定した場合(S33:NO)、処理をS15に進める。S15〜S43の処理の説明は省略する。
<上記実施形態の主たる効果>
以上説明したように、CPU201は、台座2が包装位置まで移動する前に、暖機処理(図9参照)を実行し、ヒータ861Aに対する通電を開始して加熱を開始する(S21、S25、S39)。このため、CPU201は、台座2が包装位置まで移動したときに、温度が略一定に維持された状態のヒータ861Aを、非溶着位置から溶着位置に移動させ、フィルム24の一部を台座2に溶着させることができる。このため、CPU201は、フィルム24の一部をヒータ861Aによって加熱する場合において、ヒータ861Aの加熱不足によってフィルム24の温度が融点まで上昇しなかったり、ヒータ861Aの加熱過剰によってフィルム24が破断したりすることを抑制できる。
CPU201は、S103の処理によってヒータ861Aを溶着位置に配置させた後も、ヒータ861Aに対する通電を継続する。この場合、ヒータ861Aの温度は、フィルム24の融点と略同一温度で略一定に維持される。これによって、CPU201は、フィルム24の一部を適切に溶融させることができるので、フィルム24の一部を台座2に適切に溶着させることができる。
第1時間が第1所定時間よりも小さい場合、包装装置1の電源が投入されてから、台座2の搬送か開始される直前までの時間が相対的に短い傾向がある。このため、CPU201は、第1時間が第1所定時間よりも小さいと判定した場合(S23:YES)、フィルムロール装着部11Aがフィルムロール22に装着されたときに押下されるセットキーが押下されたと判定する(S27)前に、ヒータ861Aに対する通電を開始する(S25)。これによって、CPU201は、ヒータ861Aを使用してフィルム24の一部を台座2に溶着させるまでに、ヒータ861Aの温度をフィルム24の融点と略同一温度まで加熱させ、且つ、この温度で略一定に維持させることができる。
第1時間が第1所定時間以上であり(S23:NO)、且つ、第2時間が第1所定時間よりも小さい場合(S33:YES)、セットキーが押下されてから、台座2の搬送か開始される直前までの時間が相対的に短い傾向がある。このため、CPU201は、セットキーが押下されたと判定した(S35:YES)後、開始キーが押下されたと判定する(S31)前に、ヒータ861Aに対する通電を開始する。これによって、CPU201は、ヒータ861Aを使用してフィルム24の一部を台座2に溶着させるまでに、ヒータ861Aの温度をフィルム24の融点と略同一温度まで加熱させ、且つ、この温度で略一定に維持させることができる。又、CPU201は、第1時間が第1所定時間よりも小さい場合(S23:YES)に比べて、ヒータ861Aに対する通電を開始するタイミングを遅らせることができるので、ヒータ861Aの加熱に要する電流の消費量を抑制できる。
第1時間及び第2時間がいずれも第1所定時間以上の場合(S33:YES)、包装装置1の電源が投入されてから、台座2の搬送か開始される直前までの時間、及び、セットキーが押下されてから、台座2の搬送か開始される直前までの時間が、相対的に長い傾向がある。このため、CPU201は、開始キーが押下されたと判定した(S19:YES)後、ヒータ861Aに対する通電を開始する。これによって、CPU201は、第2時間が第1所定時間よりも小さい場合に比べて、ヒータ861Aに対する通電を開始するタイミングを遅らせることができるので、ヒータ861Aの加熱に要する電流の消費量を更に抑制できる。
CPU201は、第3時間が第2所定時間よりも小さいと判定した場合(S53:NO)、台座2及び物品3の搬送速度を、第1速度の代わりに、第1速度よりも遅い第2速度に設定する。従って、例えば通常モードで動作する場合のように、搬送機構50による搬送経路が相対的に短い場合、CPU201は、搬送速度を第2速度に設定できる。一方、例えば連携モードで動作する場合のように、台座2の搬送経路が外付け搬送機構4分長い場合、CPU201は、搬送速度を第1速度に設定できる。これによって、CPU201は、台座2が待機位置から包装位置まで移動するときに要する時間を、搬送経路の長短に関わらず確保できる。これによって、CPU201は、ヒータ861Aの温度を、フィルム24の融点と略同一温度まで加熱するために十分な時間を確保できる。従って、CPU201は、ヒータ861Aによってフィルム24を台座2に溶着するまでの間に、ヒータ861Aを適切に加熱し、フィルム24の融点と略同一温度で略一定に維持できる。
CPU201は、暖機処理(図9参照)において、それぞれのヒータ861Aの温度を、フィルム24の融点と略同一温度で略一定に維持するために必要な電流を、それぞれのヒータ861Aに通電する(S51)。このため、ヒータ861Aは、フィルム24の一部を台座2に押し当てた状態でフィルム24を融点まで加熱して溶融させ、台座2に溶着させることができる。
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、CPU201は、S21、S25、S39の何れかによって暖機処理(図9参照)を実行し、ヒータ861Aに対する通電を開始した。又、CPU201は、S125の処理によってそれぞれのヒータ861Aに対する通電を停止させるまで、ヒータ861Aに対する通電を継続した。これに対し、CPU201は、S103の処理によってそれぞれのヒータ861Aを溶着位置に配置させた後、ヒータ861Aに対する通電を停止させてもよい。この場合、ヒータ861Aは、余熱によってフィルム24を溶融し、台座2の第1板状部905の下面のうち辺901近傍にフィルム24の端部を溶着させることになる。又、CPU201は、S105の処理によってそれぞれのヒータ861Aを非溶着位置に配置させた後、言い換えれば、台座2の下流側にフィルム24を溶着した後、ヒータ861Aに対する通電を停止させてもよい。又、CPU201は、台座2の下流側にフィルム24を溶着した後、ヒータ861Aに対して通電する電流値を、S51の処理によって通電されるときの電流(以下、「第1電流」という。)よりも小さい第2電流としてもよい。CPU201は、S121の処理によってヒータ861Aを溶着位置に配置させる前の何れかのタイミングで、ヒータ861Aに対する第1電流の通電を再開してもよい。
CPU201は、包装装置1の電源が投入された第1時刻から、S101の処理によって、待機位置からの台座2及び物品3の搬送を開始させる直前の第3時刻までの経過時間を、第1時間として算出した。これに対し、CPU201は、第1時刻から、S19、S31の処理によって、開始キーが押下されたと判定するまでの経過時間を、第1時間として算出してもよい。CPU201は、第1時刻から、ヒータ861Aが溶着位置に移動するまでの経過時間を、第1時間として算出してもよい。CPU201は、セットキーが押下されたと判定した第2時刻から第3時刻までの経過時間を、第2時間として算出した。これに対し、CPU201は、第2時刻から、S19、S31の処理によって、開始キーが押下されたと判定するまでの経過時間を、第2時間として算出してもよい。CPU201は、第2時刻から、ヒータ861Aが溶着位置に移動するまでの経過時間を、第2時間として算出してもよい。CPU201は、セットキーが押下されたと判定した時刻を、第2時刻とした。これに対し、包装装置1は、フィルムロール22が装着されたことを検出可能なセンサを、フィルムロール装着部11Aに備えてもよい。CPU201は、センサを介して、フィルムロール装着部11Aにフィルムロール22が装着されたと判定したときの時刻を、第2時刻としてもよい。
CPU201は、第1時間が第1所定時間以上であり(S23:NO)、第2時間が第1所定時間よりも小さい場合(S33:YES)、S31の処理によって開始キーが押下されたと判定する前に、暖機処理を実行し、それぞれのヒータ861Aに対する通電を開始させた(S39)。これに対し、CPU201は、開始キーが押下されたと判定した後、S101の処理によって、待機位置からの台座2及び物品3の搬送を開始させる前までの何れかのタイミングで、暖機処理を実行し、それぞれのヒータ861Aに対する通電を開始させてもよい。
CPU201は、第1時間及び第2時間が何れも第1所定時間以上と判定した場合(S33:NO)、開始キーが押下されたと判定した後(S19:YES)、暖機処理を実行し、それぞれのヒータ861Aに対する通電を開始させた(S21)。これに対し、CPU201は、S101の処理によって、待機位置からの台座2及び物品3の搬送を開始させた後で、暖機処理を実行し、それぞれのヒータ861Aに対する通電を開始させてもよい。
CPU201は、第3時間が第2所定時間よりも小さいと判定した場合(S53:NO)、台座2及び物品3の搬送速度を、第1速度の代わりに、第1速度よりも遅い第2速度に設定した。これに対し、CPU201は、ヒータ861Aに対する通電を開始させてから、フィルム24の融点まで上昇するのに要する時間を特定してもよい。CPU201は、待機位置から包装位置までの距離を、特定した時間で除算することによって、速度を算出してもよい。CPU201は、第3時間が第2所定時間よりも小さいと判定した場合、算出した速度を、搬送速度として、第2速度の代わりに設定してもよい。
CPU201は、フィルム24の融点と略同一温度で略一定に維持するために必要な電流(第1電流)を、ヒータ861Aに通電した。ヒータ861Aに通電される電流は第1電流に限定されない。CPU201は、ヒータ861Aに通電するときの電流を、第1電流より大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
包装装置1は、通常モード、及び、連携モードの他に、消音モードで動作してもよい。消音モードは、台座2及び物品3をフィルム24によって包装するときの動作音を抑制することが可能な動作モードである。消音モードで動作するときの台座2の搬送速度を第3速度とした場合、第3速度は、通常モード及び連携モードで動作するときの台座2の搬送速度である第1速度よりも遅い。
上記の場合において、CPU201は、S53の処理によって、動作モードが通常モード又は連携モードか、又は、消音モードであるか判定してもよい。CPU201は、消音モードであると判定した場合、搬送速度を第3速度に設定してもよい。CPU201は、通常モード又は連携モードであると判定した場合、搬送速度を、第1速度の代わりに第2速度に設定してもよい。
<その他>
搬送機構50は本発明の「搬送部」の一例である。フィルムロール装着部11Aは、本発明の「フィルム供給部」の一例である。搬送機構50、誘導機構39、保持機構70、加熱機構86、回転抑制機構80、及び切断部77は、本発明の「包装部」の一例である。CPU201は本発明の「制御部」の一例である。
1 :包装装置
2 :台座
3 :物品
22 :フィルムロール
24 :フィルム
39 :誘導機構
50 :搬送機構
70 :保持機構
77 :切断部
80 :回転抑制機構
86 :加熱機構
201 :CPU
861A :ヒータ

Claims (5)

  1. 物品が載置された台座を、待機位置から包装位置へ搬送する搬送部と、
    フィルムを装着する装着部を有し、前記フィルムを供給するフィルム供給部と、
    前記包装位置にある前記台座に、前記フィルム供給部から供給された前記フィルムの一部を押し当てて溶着するためのヒータであって、前記フィルムの前記一部を押し当てることが可能な溶着位置と、前記フィルムから離間した非溶着位置とに移動可能なヒータと、
    前記包装位置にある前記台座及び前記物品を、前記ヒータによって前記一部が前記台座に溶着された前記フィルムによって包装する包装部と、
    電源がオンされてから、前記待機位置からの前記台座の移動が開始される前までの経過時間を示す第1時間、及び、前記装着部に前記フィルムが装着されてから、前記待機位置からの前記台座の移動が開始される前までの経過時間を示す第2時間を記憶する記憶部と、
    前記搬送部、前記ヒータ、及び、前記包装部を制御する制御部と
    を有し、
    前記制御部は、
    前記台座が前記待機位置にあり、前記ヒータが前記非溶着位置にあるときに、前記ヒータの加熱を開始し、
    前記ヒータの加熱を開始した後に、前記搬送部によって前記台座を前記待機位置から前記包装位置へ移動させ、
    前記台座が前記包装位置にあるときに、前記ヒータの温度を略一定に維持した状態で、前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるように制御し、
    前記制御部は、更に、前記記憶部に記憶された前記第1時間が第1所定時間よりも小さい場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けたか否かに関わらず、前記ヒータの加熱を開始し、
    前記第1時間が前記第1所定時間以上であり、且つ、前記記憶部に記憶された前記第2時間が前記第1所定時間よりも小さい場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けた後、包装を開始する指示を受け付けたか否かに関わらず、前記ヒータの加熱を開始することを特徴とする包装装置。
  2. 前記制御部は、
    前記ヒータを前記溶着位置へ移動させた後も、前記ヒータの温度を略一定に維持することを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1時間及び前記第2時間が、何れも前記第1所定時間以上の場合、前記装着部に前記フィルムが装着されたことを示す指示を受け付けた後、且つ、包装を開始する指示を受け付けた後で、前記ヒータの加熱を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の包装装置。
  4. 前記包装装置は、第1動作モード又は第2動作モードで動作可能であり、
    前記第1動作モードで動作する場合、第1の前記待機位置から前記包装位置へ搬送され、
    前記第2動作モードで動作する場合、前記包装位置からの距離が第1の前記待機位置よりも長い第2の前記待機位置から前記包装位置へ搬送され、
    前記制御部は、
    前記第1動作モードで前記包装装置が動作することに応じ、第1の前記待機位置から前記台座を第1速度で移動させる動作が開始されてから、前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるまでの経過時間である第3時間が、第2所定時間よりも小さい場合、前記台座の移動の速度を、前記第1速度から、前記第1速度よりも遅い第2速度に設定することを特徴とする請求項1からの何れかに記載の包装装置。
  5. 前記ヒータを前記非溶着位置から前記溶着位置へ移動させるときの前記ヒータの温度が、前記フィルムの融点の温度と略等しいことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の包装装置。
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