JP6409674B2 - 包装装置 - Google Patents

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本発明は、板状の台座上に載置された物品を台座とともにフィルムで覆うことによって、物品を包装する包装装置に関する。
板状の台座上に物品が載置された状態で、台座及び物品をフィルムで覆い包装する包装装置が提案されている。例えば特許文献1に記載された包装装置は、物品が載置された台座が搬送される場合に台座が通過する搬送面と交差する位置に、フィルムが配置される。台座及び物品は、上流側からフィルムに向けて搬送される。フィルムは、台座及び物品に接触して下流側に引っ張られる。フィルムは、張力に応じた強さで物品に押し当てられることによって物品に密着し、台座及び物品を包装する。
特開2013−233968号公報
上記包装装置では、フィルムの張力が大きい場合、フィルムから台座及び物品に対して強い力が加えられる。この場合、台座及び物品は、フィルムによって変形する場合がある。
本発明の目的は、フィルムによる台座及び物品の変形を抑制できる包装装置を提供することである。
本発明の包装装置は、台座と、前記台座上に載置された物品とをフィルムによって包装する包装装置であって、前記物品が載置された前記台座を移動させる搬送機構と、前記搬送機構によって移動する前記台座が通過する搬送経路に対して上下方向に延びる移動経路に沿って移動可能であり、前記フィルムを誘導する為の誘導部と、前記搬送経路に対して上側に設けられ、前記フィルムが巻回されたフィルムロールを装着可能な装着部と、前記搬送経路と前記移動経路とが交差する位置である交差位置に対して上流側に配置された前記台座の前記上流側の端部が、前記交差位置よりも下流側に配置されるまで、前記搬送機構によって前記台座を相対移動させる第1移動手段と、前記第1移動手段によって前記台座を相対移動させた後、前記移動経路に沿って前記誘導部を、前記移動経路のうち前記搬送経路に対して上側の位置から下側の位置まで移動させる第2移動手段と、前記第2移動手段による前記誘導部の移動を開始する前に、前記フィルムの一部を前記台座に接着させる第1接着手段と、前記第2移動手段によって前記誘導部を移動させた後、前記台座の前記上流側の端部が前記誘導部よりも前記上流側に配置されるまで、前記搬送機構によって前記台座を相対移動させる第3移動手段と、前記第3移動手段によって前記台座を相対移動させた後、前記フィルムの他部を前記台座に接着する第2接着手段と、前記フィルムロールに前記フィルムを巻き取る巻き取り方向に前記フィルムを移動させるためのDCモータと、前記第1接着手段によって前記フィルムの一部を前記台座に接着した後から、前記第2接着手段によって前記フィルムの他部を前記台座に接着する前までの期間の何れかのタイミングで、前記DCモータに電流を出力することによって、前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させる巻き取り制御手段と、を備え、前記巻き取り制御手段は、第1電気量の電流を前記DCモータに出力する第1制御手段と、前記第1制御手段によって、前記第1電気量の電流を前記DCモータに出力した後、前記DCモータに出力する電流を、前記第1電気量から、前記第1電気量よりも小さい第2電気量に変化させる第2制御手段とを備え、前記第2電気量は、前記第1電気量よりも小さい第3電気量と、前記第1電気量よりも小さく且つ前記第3電気量よりも大きい第4電気量とを含み、前記第2制御手段は、前記DCモータに出力する電流を、前記第1電気量から前記第3電気量に変化させ、次いで、前記第3電気量から前記第4電気量に変化させることを特徴とする。
本発明によれば、包装装置は、台座及び物品の少なくとも一部をフィルムによって覆った後、フィルムを巻き取り方向に移動させる。これによって、物品にフィルムを密着させることができる。なお、包装装置は、フィルムを巻き取った後、フィルムの他方を台座に接着させるので、物品にフィルムを密着させた状態で、台座及び物品を適切に包装できる。
又、包装装置は、相対的に大きい第1電気量の電流をはじめにDCモータに出力することによって、DCモータを相対的に高速に回転させ、フィルムを巻き取り方向に相対的に高速に移動させることができる。このため、包装装置は、物品をフィルムで包装するまでの時間を短縮できる。又、包装装置は、相対的に小さい第2電気量の電流を次にDCモータに出力することによって、DCモータのトルクを弱めることができるので、物品にフィルムが強い力で押しつけられることによって物品が変形することを抑制できる。
又、包装装置は、第4電気量の電流がDCモータに出力された状態で、物品にフィルムが押し当てられる力を弱めることができるので、物品がフィルムによって変形することを抑制できる。
本発明において、前記巻き取り制御手段は、前記第2移動手段によって前記誘導部を移動させた後から、前記第2接着手段によって前記フィルムの他部を前記台座に接着させる前までの期間の何れかのタイミングで、前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させてもよい。この場合、包装装置は、誘導部の移動によって物品をフィルムが覆った後、DCモータのトルクを弱めることができるので、物品が変形することを適切に抑制できる。
本発明において、前記DCモータの回転数を検出する検出部を備え、前記検出部によって検出された前記回転数に応じて特定される加速度が所定の第1閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したときに、前記第2制御手段は、前記DCモータに出力する電気量を前記第1電気量から前記第2電気量に変化させてもよい。加速度が第1閾値よりも小さくなった場合、フィルムロールから繰り出されたフィルムの余剰分が全て巻き取られている場合がある。この場合、包装装置は、DCモータに出力する電流を、第1電気量から第2電気量に変化させる。従って、包装装置は、余剰分のフィルムを巻き取り方向に高速に移動させることができる。従って、包装装置は、物品がフィルムによって包装されるまでの時間を適切に短縮できる。
又、包装装置は、フィルムの余剰分が全て巻き取られたことに応じて物品にフィルムが密着した状態で、DCモータに出力する電流を第2電気量に変化させ、DCモータのトルクを弱める。従って、包装装置は、フィルムによって物品が変形することを更に適切に抑制できる。
本発明において、前記DCモータの回転数を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記回転数に応じて特定される速度が所定の第2閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したときに、前記第2電気量の電流の出力を停止させる停止手段とを備えてもよい。速度が第2閾値よりも小さくなった場合、フィルムの巻き取り方向への移動量は小さくなっている場合がある。この場合、包装装置は、フィルムの巻き取り方向への移動を停止させる。これによって、巻き取り方向にフィルムを移動させることに応じて物品が変形することを更に適切に抑制できる。
本発明において、前記第3電気量が0であってもよい。この場合、包装装置は、第4電気量の電流がDCモータに出力された状態で、物品にフィルムが押し当てられる力を更に弱めることができるので、物品がフィルムによって変形することを適切に抑制できる。
本発明において、前記DCモータに対する前記第3電気量の電流の出力が開始されてから、所定時間経過したか判定する判定手段を備え、前記第2制御手段は、前記判定手段によって前記所定時間経過したと判定したときに、前記DCモータに対する電流を、前記第3電気量から前記第4電気量に変化させてもよい。この場合、包装装置は、物品にフィルムを適切な力で押し付けることができる。
本発明において、前記フィルムロールに巻回された前記フィルムの量を取得する第1取得手段と、前記第1取得手段によって取得された前記フィルムの量に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第1特定手段とを備え、前記第2制御手段は、前記第1特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力してもよい。この場合、包装装置は、フィルムロールに巻回されたフィルムの量に応じた第3電気量及び第4電気量の電流をDCモータに出力できる。
本発明において、入力部を介して入力された前記フィルムの設定張力を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段によって取得された前記設定張力に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第2特定手段とを備え、前記第2制御手段は、前記第2特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力してもよい。この場合、包装装置は、設定張力に応じた第3電気量及び第4電気量の電流をDCモータに出力できる。
本発明において、温度を取得する第3取得手段と、前記第3取得手段によって取得された前記温度に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第3特定手段とを備え、前記第2制御手段は、前記第3特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力してもよい。この場合、包装装置は、温度に応じた第3電気量及び第4電気量の電流をDCモータに出力できる。
本発明において、 前記巻き取り制御手段によって前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させる前までの少なくとも一部の期間、前記フィルムロールから前記フィルムを繰り出す繰り出し方向に前記フィルムを移動させる繰り出し制御手段を備えてもよい。この場合、包装装置は、搬送中の物品の少なくとも一部にフィルムが押し当てられる場合の力を弱めることができるので、物品が変形することを更に適切に抑制できる。
本発明において、前記巻き取り制御手段は、前記第1制御手段によって、前記第1電気量の電流を前記DCモータに出力した後、前記フィルムロールから前記フィルムを繰り出す繰り出し方向に前記フィルムを移動させる第3制御手段を更に備え、前記第2制御手段は、前記第3制御手段によって前記フィルムを前記繰り出し方向に移動させた後、前記DCモータに出力する電流を前記第2電気量に変化させてもよい。この場合、フィルムに作用する張力は、フィルムが繰り出し方向に移動することによって一旦弱まり、次いで、第2電気量の電流がDCモータに出力されることによって強められる。これによって、包装装置は、第2電気量の電流がDCモータに出力された状態で、物品がフィルムによって変形することを抑制できる。
包装装置1(筐体800を装着した状態)の斜視図である。 包装装置1(筐体800を外した状態)の斜視図である。 搬送機構50の斜視図である。 側板部11の上端近傍の斜視図である。 回転機構45の右側面図である。 可動ローラ30の斜視図である。 台座ガイドローラ71、保持ローラ72、加熱部86の斜視図である。 可動ローラ30、加熱部86、及び回転抑制部80の斜視図である。 包装装置1の電気的構成を示すブロック図である。 パラメータテーブル2021を示す図である。 包装処理のフローチャートである。 回転制御処理のフローチャートである。 モータ227の速度及び加速度を示すグラフである。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 変形例におけるパラメータテーブル2022を示す図である。 変形例における回転制御処理のフローチャートである。 モータ227の速度、加速度、及び、フィルム24の張力を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。包装装置1は、台紙等の台座2上に載置された物品3の一部をフィルム24で覆い、物品3を台座2に固定することによって、物品3を包装する。以下、このようにして物品3を包装することを、台座2及び物品3を包装するという。包装装置1は、図1の右斜め下側から左斜め上側に向けて、物品3が載置された台座2を搬送し、台座2及び物品3を包装する。図1の上側、下側、左斜め下側、及び右斜め上側を、夫々、包装装置1の上側、下側、右側、及び左側という。図1の右斜め下側及び左斜め上側を、夫々、搬送方向の上流側及び下流側という。
<筐体800>
図1に示すように、包装装置1は筐体800を備える。筐体800の形状は、上下方向を長手方向とする略直方体である。筐体800は、上筐体801及び下筐体803を備える。下筐体803の形状は、左右方向を長手方向とする略直方体である。下筐体803の上流側の面に、入力部205及びLED207が設けられている。入力部205は、ユーザが包装装置1に対して入力操作を行うことが可能な入力ボタンである。上筐体801は、2つの立設部802A及び架設部802Bを備える。2つの立設部802Aは、夫々、下筐体803の左右両端部から上方に延びる。架設部802Bは、2つの立設部802Aの夫々の上端部の間に架設される。2つの立設部802Aの夫々は、側板部11(図2参照、後述)を左右方向の外側から覆う。架設部802Bは、フィルムカセット21(図2参照、後述)を上側から覆う。筐体800の上流側及び下流側の側面の夫々には、下筐体803、2つの立設部802A、及び架設部802Bで囲まれた開口部805が形成される。
<受け台12、13>
下筐体803の上流側の側面の上端部から上流側に向けて、受け台12が水平方向に延びる。下筐体803の下流側の側面の上端部から下流側に向けて、受け台13が水平方向に延びる。受け台12、13の形状は、搬送方向を長手方向とする平面視略長方形の箱状である。脚部121は受け台12を下方から支持し、脚部131は受け台13を下方から支持する。受け台12は、開口部805に向けて搬送される台座2を上面で受ける。受け台13は、包装が完了した台座2及び物品3を上面で受ける。以下、受け台12の上面を、受け面12Aといい、受け台13の上面を、受け面13Aという。受け台12、13が水平方向に延びた状態で、受け面12A、13Aの夫々は水平となる。受け面12A、13Aは同一平面を形成するので、台座2をスムーズに搬送させることができる。以下、受け面12A、13Aによって形成される平面であって、搬送される台座2の経路部分を、搬送経路103(図14等参照)という。
図2に示すように、包装装置1は、底部10及び側板部111、112を備える。底部10の形状は、平面視矩形状である。側板部111は、底部10の右端部から上方垂直方向に延びる。側板部112は、底部10の左端部から上方垂直方向に延びる。以下、側板部111、112を総称し、側板部11という。側板部11の形状は、上下方向を長手方向とする略長方形の板状である。側板部111、112の各内面は対向する。受け台12は、側板部11の上流側の端部に支持される。受け台13は、側板部11の下流側の端部に支持される。
受け台12は、右端面のうち側板部11に近接する部分、及び、左端面のうち側板部11に近接する部分に案内部16を備える。受け台13は、右端面のうち側板部11に近接する部分、及び、左端面のうち側板部11に近接する部分に案内部17を備える。案内部16、17は、搬送中の台座2を左右両側から支持することが可能である。案内部16、17は、搬送中の台座2が左右方向に倒れてしまうことを防止できる。
<搬送機構50>
図3に示すように、受け台12、13の右端部及び左端部に、夫々、無端状のベルト511、512が設けられる。以下、ベルト511、512を総称して、ベルト51ともいう。ベルト51は、内側面に歯を有する。図2に示すように、ベルト51のうち受け台12の左右端部に配置される部分の夫々は、一対のカバー122の夫々によって外側から覆われる。ベルト51のうち受け台13の左右端部に配置される部分の夫々は、一対のカバー132の夫々によって外側から覆われる。カバー122、132の夫々は、受け面12A、13A側を覆わないので、ベルト51は受け面12A、13A側に露出する。図3では、カバー122、132は省略されている。
図3に示すように、ベルト511はプーリ52間に架設され、ベルト512はプーリ53間に架設される。プーリ52は、プーリ521、523、524、525、527を備え、プーリ53は、プーリ531、533、534、535、537を備える。プーリ521、523、524、525、527、531、533、534、535、537の夫々の軸心は、左右方向に延びる。以下、プーリ521、527、531、537を、夫々、第1従動プーリ521、527、531、537という。プーリ523、525、533、535を、夫々、第2従動プーリ523、525、533、535という。プーリ524、534を、夫々、主動プーリ524、534という。
第1従動プーリ521は、受け台13の右側面の下流側に回転可能に設けられる。第1従動プーリ527は、受け台12の右側面の上流側に回転可能に設けられる。第2従動プーリ523、525は、夫々、側板部111(図2参照)の左側面の下流側及び上流側に設けられる。第1従動プーリ531は、受け台13の左側面の下流側に回転可能に設けられる。第1従動プーリ537は、受け台12の左側面の上流側に回転可能に設けられる。第2従動プーリ533、535は、夫々、側板部112(図2参照)の右側面の下流側及び上流側に設けられる。第1従動プーリ521、527は、ベルト511の内側に接触し、ベルト511を回転可能に支持する。第2従動プーリ523、525は、ベルト511の外側に接触し、ベルト511を回転可能に支持する。第1従動プーリ531、537は、ベルト512の内側に接触し、ベルト512を回転可能に支持する。第2従動プーリ533、535は、ベルト512の外側に接触し、ベルト512を回転可能に支持する。主動プーリ524は側板部111の左側面の搬送方向略中央に配置される。主動プーリ534は側板部112の右側面の搬送方向略中央に配置される。主動プーリ524はベルト511の内側に接触し、主動プーリ534はベルト512の内側に接触する。主動プーリ524、534は、夫々、外側面に歯を有する。主動プーリ524はベルト511の内側の歯と係合し、主動プーリ534はベルト512の内側の歯と係合する。
主動プーリ524、534は、左右方向に延びる軸59によって連結される。主動プーリ524の右側面から、軸581が右方に延びる。軸581の先端に平歯車58が設けられる。受け台13の上流側部分の下側に、モータ222が設けられる。モータ222の回転軸は右方に延びる。モータ222の回転軸の先端に平歯車56が設けられる。平歯車56、58間に、複数の平歯車によって構成された伝達部57が設けられる。伝達部57は、平歯車56の回転駆動力を平歯車58に伝達する。ベルト51は、モータ222によって回転する。ベルト51は、外側面に設けられた搬送部60によって台座2を上流側から下流側に搬送する。以下、ベルト51、搬送部60、モータ222、及び伝達部57を総称し、搬送機構50という。平歯車56、58、及び伝達部57は、モータ222の回転駆動力を主動プーリ524に伝達することによって、主動プーリ524を回転させる。主動プーリ524、534間は軸59によって連結されている為、主動プーリ524が回転することによって主動プーリ534も回転する。主動プーリ524、534は、夫々、ベルト511、512を回転させる。ベルト51は、右側面視にて反時計回りの方向に回転することによって、台座2を上流側から下流側に搬送する。
<搬送部60>
搬送部60について説明する。搬送部60は、ベルト511、512の夫々の外側面に設けられる。搬送部60は、ベルト51の回転に伴って受け台12上から受け台13上に移動することで、台座2を上流側から下流側に搬送する。搬送部60は、第1搬送部61、及び第2搬送部62を備える。第1搬送部61及び第2搬送部62は、ベルト51の延びる方向、即ち搬送方向に離隔する。第1搬送部61及び第2搬送部62は、ベルト51の外側面に対して垂直方向且つ外方向に突出する。第1搬送部61は、上流側の側面のうちベルト51に近接する部分が、下流側に凹む。
<センサ204>
センサ204(図9参照)は、側板部111の内側に設けられる。センサ204は、ベルト51の外側面に設けられた反射板を検出することが可能な、非接触式の位置センサである。センサ204は、ベルト51の下方に配置され、上方に光を照射する。センサ204は、反射板からの反射光を検出することによって、反射板を検出できる。なお、センサ204が反射板を検出した場合、ベルト51に設けられた搬送部60は、受け台12の受け面12Aから上方に突出した状態(図3の状態)になる。
<フィルムカセット21>
図4に示すように、側板部111、112の夫々の上端部の間に、板状の架設板117が架設される。架設板117は、水平に延びる水平部117A、水平部117Aの上流側の端部から上方垂直方向に延びる垂直部117B、及び、水平部117Aの下流側の端部から上方垂直方向に延びる垂直部117Cを備える。水平部117Aの上側にフィルムカセット21(図2参照)が載置されることで、フィルムカセット21は包装装置1に装着される。以下、架設板117の内側であって、フィルムカセット21が装着される部分を、「装着部11A」という。以下、包装装置1にフィルムカセット21が装着された状態を例に挙げ、包装装置1の方向(上側、下側、右側、左側、上流側、及び下流側)を、フィルムカセット21及びフィルムロール22にも適用する。
図2に示すように、フィルムカセット21の形状は略円筒状である。フィルムカセット21は、フィルム24が芯26(図5参照)に巻回されたフィルムロール22(図5参照)を内部に収容する。フィルムカセット21は、フィルムロール22のフィルム24の幅方向に延びる排出口(図示外)を下側に備える。フィルムロール22から繰り出されるフィルム24は、排出口から下方に移動する。物品3が載置された台座2は、フィルムカセット21の下方を上流側から下流側に向けて搬送され、フィルムカセット21から排出されたフィルム24によって包装される。
図5に示すように、フィルムロール22の芯26の右端に、右側に突出するフィルムギヤ26Aが設けられる。フィルムギヤ26Aの回転軸は、フィルムロール22の芯26の軸線に沿って延びる。フィルムギヤ26Aは、フィルムカセット21(図2参照)の右側の壁部から右側に突出する。フィルムカセット21が包装装置1に装着された場合、後述する壁板14の凹部14A(図4参照)にフィルムギヤ26Aが入り込む。
<回転機構45>
図4に示すように、水平部117Aの上側、且つ、側板部111の左側面に、回転機構45が設けられる。回転機構45は、フィルムカセット21内へのフィルム24(図5参照)の巻き取り、及び、フィルムカセット21外へのフィルム24の繰り出しを行うことが可能な機構である。回転機構45は、モータ227及び伝達機構47を備える。回転機構45のうち伝達機構47は、包装装置1に装着された状態のフィルムカセット21の右側に配置される。伝達機構47の上流側、下流側、及び左側を覆う壁板14が、水平部117Aの上側に設けられる。壁板14のうち、伝達機構47の左側を覆う部分の上端に、下方に凹んだ凹部14Aが設けられる。回転機構45は、モータ227の回転駆動力を、伝達機構47を介してフィルムギヤ26A(図5参照)に伝達することで、フィルムロール22(図5参照)を回転させる。壁板14は、モータ227及び伝達機構47を支持する。
図5に示すように、伝達機構47は、ギヤ470〜476を備える。ギヤ470〜476は平歯車である。ギヤ470は、モータ227から右方に向けて水平に延びる回転軸の右端に固定される。ギヤ470、471間にベルト484が架設されている。ギヤ471、472は、共通の回転軸481に固定され、回転軸481を軸として回転可能である。ギヤ472の直径は、ギヤ471の直径の略1/4である。ギヤ473、474は、共通の回転軸482に固定され、回転軸482を軸として回転可能である。ギヤ474の直径は、ギヤ473の直径の略1/4である。ギヤ475、476(図4参照)は、共通の回転軸483に固定され、回転軸483を軸として回転可能である。ギヤ476の直径は、ギヤ475の直径の略1/4である。回転軸481〜483は左右方向に延び、壁板14(図4参照)に回転可能に支持される。ギヤ472、473は、互いに噛合する。ギヤ474、475は、互いに噛合する。ギヤ476は、フィルムカセット21が装着されたときに、フィルムロール22のフィルムギヤ26Aに噛合する。ギヤ470〜476、26Aは、モータ227の回転に応じて回転する。
モータ227は、フィルム24をフィルムカセット21外に繰り出す場合、回転機構45を右側面側から見たときに反時計回り(図5のうち矢印方向)に回転する。一方、モータ227は、フィルム24をフィルムカセット21内に巻き取る場合、回転機構45を右側面側から見たときに時計回りに回転する。以下、回転機構45を右側面側から見たときに時計回り(フィルムを巻き取る方向)にモータ227を回転させることを、モータ227を巻き取り方向に回転させるという。モータ227が巻き取り方向に回転したときのフィルムロール22の回転方向を、第1方向という。モータ227が巻き取り方向に回転することに応じてフィルムロール22が第1方向に回転したときの、フィルム24の移動方向を、巻き取り方向という。回転機構45を右側面側から見たときに反時計回り(フィルムを繰り出す方向)にモータ227を回転させる方向を、モータ227を繰り出し方向に回転させるという。モータ227が繰り出し方向に回転したときのフィルムロール22の回転方向を、第2方向という。モータ227が繰り出し方向に回転することに応じてフィルムロール22が第2方向に回転したときの、フィルム24の移動方向を、繰り出し方向という。なお、モータ227を駆動する駆動部217(図9参照)は、モータ227に出力するパルス信号の極性を反転させることによって、モータ227の回転方向を切り替えることができる。
<可動ローラ30>
図2に示すように、側板部111の右側面に、右方に突出した突出部113が設けられる。側板部112の左側面に、左方に突出した突出部114が設けられる。突出部113、114の形状は、夫々、上下方向に延びる箱状である。突出部113、114の内部に、モータ221(図9参照)の回転によって駆動するキャリッジ(図示外)が設けられる。突出部113の内部のキャリッジは、突出部113の上流側の部分で支持板部351と接続する。支持板部351の形状は板状である。支持板部351の左側に支持部341が接続する。突出部114の内部のキャリッジは、突出部114の上流側の部分で支持板部352と接続する。支持板部352の形状は板状である。支持板部352の右側に支持部342が接続する。以下、支持部341、342を総称して支持部34という。支持部34は、誘導ローラ31、第1補助ローラ32、及び第2補助ローラ33(図6参照)を支持する。以下、誘導ローラ31、第1補助ローラ32、及び第2補助ローラ33を総称して可動ローラ30という。モータ221は、キャリッジを介して、支持板部351、352の夫々に接続する支持部34を上下方向に移動させることが可能である。
図6に示すように、可動ローラ30の形状は円柱形である。可動ローラ30は左右方向に延びる。可動ローラ30の左右方向の長さは、受け台12、13(図2参照)の左右方向の長さと略同一である。可動ローラ30は、円筒部及び軸部を備える。軸部は左右方向に延びる。円筒部は、軸部の周壁に沿って設けられる。誘導ローラ31の円筒部の材料はゴムであり、軸部に固定される。第1補助ローラ32及び第2補助ローラ33の円筒部は、軸部に対して回転可能である。
支持部341、342は、夫々、可動ローラ30の軸部の右端及び左端を支持する。誘導ローラ31の軸部は、支持部34に対して回転可能である。第1補助ローラ32及び第2補助ローラ33の軸部は、支持部34に固定される。支持部34は、右側面視略逆L字状の板状部材である。誘導ローラ31は、支持部341、342の夫々のうち、搬送方向に延びる部分の下流側の端部で支持される。第1補助ローラ32は、支持部341、342の夫々のうち、誘導ローラ31が支持される部分の上流側の近傍で支持される。第2補助ローラ33は、支持部341、342の夫々のうち、搬送方向に延びる部分と上下方向に延びる部分との交差部分で支持される。誘導ローラ31、第1補助ローラ32、及び第2補助ローラ33は、下流側から上流側に順番に並ぶ。
可動ローラ30は、支持部34が上下方向に移動することに伴って上下方向に移動する。図14は、支持部34が最上位に配置された状態を示す。この状態で、支持部341、342の夫々のうち上下方向に延びる部分は、フィルムロール22を収容するフィルムカセット21(図2参照)の上流側の近傍に配置される。また、支持部341、342の夫々のうち搬送方向に延びる部分は、フィルムカセット21の下方に配置される。可動ローラ30はフィルムカセット21の下方に配置される。図17は、支持部34が最下位に配置された状態を示す。この状態で、支持部34のうち搬送方向に延びる部分は、搬送経路103の下側に配置される。
以下、支持部34の移動によって上下方向に移動する誘導ローラ31の経路を、移動経路104という。誘導ローラ31が移動経路104に沿って最下位に移動した場合(図17参照)、誘導ローラ31は搬送経路103の下側に配置させる。搬送経路103と移動経路104とは交差する。搬送経路103と移動経路104とが交差する位置を、交差位置105(図16参照)という。
<切断部77>
図7に示すように、側板部111(図2参照)の右側面に、右方に突出する突出部115が設けられる。側板部112(図2参照)の左側面に、左方に突出した突出部116が設けられる。突出部115、116間にガイドレール74が延びる。ガイドレール74に切断部77が設けられる。切断部77は、上面から上方に向けて突出する刃部771を備える。刃部771は左右方向に延びる。切断部77は、ガイドレール74に沿って左右方向に移動可能である。ガイドレール74の下流側にキャリッジ(図示外)が配置される。キャリッジは切断部77に接続する。キャリッジは、突出部115内に設けられたモータ225(図9参照)によって駆動する。モータ225が駆動することによって、切断部77はガイドレール74に沿って左右方向に移動する。切断部77がガイドレール74に沿って左右方向に移動した場合、刃部771はフィルム24を幅方向に切断できる。支持部34が最下位に配置された場合、誘導ローラ31はガイドレール74の上方に配置される。この状態で、図17に示すように、誘導ローラ31と第1補助ローラ32との間に、切断部77から上方に延びる刃部771が配置される。
<台座ガイドローラ71、保持ローラ72、加熱部86、回転抑制部80>
図7に示すように、側板部111、112(図2参照)で挟まれる部分の上流側であって搬送経路103(図14参照)の下側に、台座ガイドローラ71が設けられる。台座ガイドローラ71は左右方向に延びる。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に下側から接する。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に沿って上流側から下流側に搬送される台座2を、受け台12、13間で下方から支持し、受け台12から受け台13に誘導する。図17に示すように、支持部34が最下位に配置された場合、第2補助ローラ33は台座ガイドローラ71の上方近傍に配置される。
図7に示すように、台座ガイドローラ71の下流側に、保持ローラ72が設けられる。保持ローラ72は左右方向に延びる。保持ローラ72の左右端部は、保持部78によって回転可能に支持される。保持部78は揺動可能である。保持部78は、モータ226(図9参照)によって揺動する。図14、図16に示すように、保持部78が揺動することによって、台座ガイドローラ71の下流側に保持ローラ72が近接した状態(図14参照)と、台座ガイドローラ71に対して保持ローラ72が下方に離隔した状態(図16参照)とに切り替わる。図14に示すように、台座ガイドローラ71の下流側に保持ローラ72が近接した場合、保持ローラ72は、搬送経路103に下側から接する。保持ローラ72は、台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態で、フィルムカセット21(図2参照)から排出されたフィルム24を、台座ガイドローラ71との間に挟み支持できる。
図7に示すように、保持ローラ72の下流側の近傍に、加熱部86が設けられる。加熱部86は、上端に3つの加熱ユニットを備える。加熱ユニットは、上面にヒータ871(図8参照)を備える。ヒータ871は、フィルム24に接触してフィルム24を加熱できる。底部10(図2参照)の上方、且つ、側板部111、112(図2参照)間に挟まれた部分に、モータ223(図9参照)が設けられる。モータ223が回転することで、加熱部86は上下方向に移動する。
モータ223によって加熱部86が最上位に配置された状態(図7参照)で、3つの加熱ユニットの夫々の上面は、搬送経路103に近接する(図15参照)。一方、モータ223によって加熱部86が移動し、最下位に配置された状態で、3つの加熱ユニットの夫々の上面は、搬送経路103から離隔する(図14参照)。
図8に示すように、加熱部86の下流側に回転抑制部80が設けられる。回転抑制部80は、カム851、2つの支持棒82、及びストッパ81を備える。2つの支持棒82は搬送方向に延びる。ストッパ81は、2つの支持棒82の夫々の上流側の端部に設けられる。ストッパ81の形状は、断面形状が四角形の棒状である。ストッパ81は左右方向に延びる。ストッパ81の上流側の面にゴム811が設けられる。カム851は、回転抑制部80の下方に設けられたモータ224(図9参照)の回転軸に接続する。モータ224の回転に応じてカム851が回転した場合、2つの支持棒82は搬送方向に移動する。2つの支持棒82の移動に応じてストッパ81も搬送方向に移動する。
図8は、支持部34が最下位に配置され、台座ガイドローラ71(図7参照)と保持ローラ72とが近接し、加熱部86が最上位に配置され、ストッパ81が上流側に配置された状態を示す。ストッパ81は、誘導ローラ31に接触可能な位置に配置され、ストッパ81のゴム811は、誘導ローラ31を上流側に押す。これによって、誘導ローラ31の回転は抑制される。加熱部86は、第1補助ローラ32と保持ローラ72との間を通って上方に突出する。
<台座2>
図1を参照し、包装装置1によって包装される物品3が載置される台座2について説明する。台座2は、略長方形状の板体である板状部90を、曲折部911、912で折り曲げることによって作製される。台座2の一例として、ダンボール台紙が挙げられる。板状部90の対向する二つの辺901、902は、曲折部911、912に対して直交し、対向する二つの辺903、904は、曲折部911、912に対して平行である。以下、曲折部911、912の延びる方向を搬送方向といい、辺901、902の延びる方向を左右方向という。辺901側を下流側、辺902側を上流側、曲折部911側を左側、曲折部912側を右側という。板状部90のうち曲折部911、912間に挟まれた部分を、第1板状部905という。板状部90のうち曲折部911から立設する部分を、第2板状部906という。板状部90のうち曲折部912から立設する部分を、第2板状部907という。第1板状部905の4角の近傍の夫々に、穴927が形成される。第2板状部906、907の夫々の搬送方向中央且つ下側に、穴936が形成される。
受け台12に台座2が載置された場合、台座2の第1板状部905の辺901は、第1搬送部61のうち下流側に凹んだ部分に嵌る。ベルト511、512に第1搬送部61が設けられているため、台座2は、左右両側部分で第1搬送部61に固定された状態になる。第2搬送部62は穴927に嵌る。穴927の下流側の端部は、第2搬送部62の下流側の端部に接触する。第1搬送部61は、搬送方向の下流側に向かう方向と、上流側に向かう方向との両方向に台座2を搬送できる。
<電気的構成>
図9を参照し、包装装置1の電気的構成について説明する。包装装置1は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、センサ204、入力部205、LED207、及びヒータ871を備える。CPU201は、包装装置1全体の制御を司る。CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを実行することによって、台座2に載置された物品3をフィルム24によって包装する処理を実行する。フラッシュROM202には、CPU201が実行する包装処理(図11参照)及び回転制御処理(図12参照)のプログラムが記憶される。又、フラッシュROM202は、後述するパラメータテーブル2021(図10参照)が記憶される。又、フラッシュROM202には、モータ227の繰り出し方向の回転総数(以下、繰り出し回転総数という。)及び巻き取り方向の回転総数(以下、巻き取り回転総数という。)が記憶される。又、フラッシュROM202には、フィルム24の張力の設定値が記憶される。以下、フラッシュROM202に記憶されたフィルム24の張力の設定値を、張力設定値という。張力設定値は、ユーザが入力部205を介して行った張力の入力操作が検出された場合に、フラッシュROM202に記憶される
包装装置1は、駆動部211〜217、モータ221〜227、エンコーダ231、232、237を備える。駆動部211〜217は、夫々、モータ221〜227にパルス信号を出力することによって、モータ221〜227を駆動する。モータ221〜227はDCモータである。エンコーダ231、232、237は、夫々、モータ221、222、227の回転に応じた数のパルス信号を出力する。CPU201は、フラッシュROM202、RAM203、センサ204、入力部205、LED207、ヒータ871、駆動部211〜217、及び、エンコーダ231、232、237と電気的に接続する。駆動部211〜217は、夫々、モータ221〜227と電気的に接続する。
<パラメータテーブル2021>
図10を参照し、パラメータテーブル2021について説明する。パラメータテーブル2021では、設定張力、フィルムロール22の半径、第1DUTY比、及び、第2DUTY比が関連付けられている。第1DUTY比、及び、第2DUTY比は、対応する設定張力をフィルム24に作用させるために必要なトルク及び回転速度でモータ227を巻き取り方向に回転させる場合に、駆動部217からモータ227に出力させるパルス信号のDUTY比を示す。モータ227が第1DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合の回転速度を、速度v1と表記する。モータ227が第2DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合の回転速度を、速度v2と表記する。この場合、速度v1は、速度v2よりも速い。又、モータ227が第1DUTY比のパルス信号に基づいて、所定の回転速度で巻き取り方向に回転した場合のトルクを、トルクs1と表記する。モータ227が第2DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合のトルクを、トルクs2と表記する。この場合、トルクs1は、トルクs2よりも大きい。
なお、第1DUTY比及び第2DUTY比がフィルムロール22の半径に応じて異なる理由は、フィルムロール22の半径が異なる場合、モータ227が同一条件で回転した場合でも、フィルムロール22の表面に作用する回転力がフィルムロール22の半径に応じて異なるためである。フィルム24に設定張力を作用させるためには、フィルムロール22の半径に応じてモータ227を回転させる条件を異ならせる必要がある。このためパラメータテーブル2021では、フィルムロール22の半径に応じたDUTY比を関連付けている。そして、フィルムロール22の半径が異なる場合や、包装処理を繰り返すことによってフィルム24が消費されてフィルムロール22の半径が変化した場合でも、設定張力がフィルム24に作用するように、モータ227の回転条件を調整している。
所定のトルクでモータ227が回転するときの速度v1は速度v2よりも大きいため、同一の設定張力及びフィルムロール22の半径に関連付けられた第1DUTY比と第2DUTY比とでは、第1DUTY比の方が常に大きくなる。このため、モータ227に出力される電気量(電流)も、第1DUTY比のパルス信号が出力される場合の方が、第2DUTY比のパルス信号が出力される場合よりも大きくなる。パラメータテーブル2021は、モータ227を巻き取り方向に回転させるためのパルス信号のDUTY比を決定する場合に、CPU201によって参照される。詳細は後述する。
<包装処理、監視処理>
図11〜図21を参照し、包装装置1のCPU201によって実行される包装処理(図11参照)及び回転制御処理(図12参照)について説明する。CPU201は、包装装置1に電源が投入された場合、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、包装処理を開始する。回転制御処理は、包装処理のS35の処理によって開始される。なお、図14から図21は、図2におけるA−A線の矢視方向断面図を示す。
図11を参照し、包装処理について説明する。CPU201は、包装装置1の状態を初期化する(S1)。具体的には次の通りである。CPU201は、駆動部211を制御することによってモータ221を駆動し、支持部34を上昇させて最上位に配置させる。これによって、支持部34によって支持された可動ローラ30は、最上位に配置される(図14参照)。CPU201は、駆動部212を制御することによってモータ222を駆動し、搬送機構50のベルト51(図3参照)を回転させる。CPU201は、センサ204(図9参照)が反射板を検出した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止する。これによって、受け台12の受け面12A(図3参照)から搬送部60が上方に突出した状態とする(図14参照)。包装装置1は、ユーザが受け台12の受け面12Aに台座2をセットできる状態になる。CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させて最下位に配置させる。これによって、加熱部86の上面のヒータ871は、搬送経路103から離隔した状態となる(図14参照)。CPU201は、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、ストッパ81を下流側に移動させる(図14参照)。CPU201は、駆動部215を制御してモータ225を駆動し、切断部77を左側に移動させる。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる。保持ローラ72は、台座ガイドローラ71に対して下方に離隔した状態(図16参照)となる。
ユーザは、未使用のフィルムカセット21を装着して包装装置1の電源を投入した場合、未使用のフィルムカセット21が装着されたことを包装装置1に通知する入力操作を、入力部205を介して実行する。CPU201は、未使用のフィルムカセット21が装着されたことを通知する入力操作を検出した場合、初期化処理(S1)によって、フラッシュROM202に記憶された繰り出し回転総数及び巻き取り回転総数に0を設定する。一方、CPU201は、未使用のフィルムカセット21が装着されたことを通知する入力操作を検出しない場合、繰り出し回転総数及び巻き取り回転総数に0を設定しない。
CPU201は、包装の開始指示が入力されたか判断する(S5)。CPU201は、包装の開始指示が入力されていない場合(S5:NO)、処理をS5に戻す。ユーザは、包装装置1に装着されたフィルムカセット21の排出口から排出されたフィルム24を、第2補助ローラ33の上流側を通して下方に手動で引き出す。フィルム24は、第2補助ローラ33の上流側に接触することで、僅かに上流側に誘導される。ユーザは、下方に引き出したフィルム24の先端を、搬送経路103の下側まで引っ張り、台座ガイドローラ71の下流側に配置させる(図14参照)。フィルムカセット21からフィルム24が引き出されることに応じてフィルムロール22が回転した場合、モータ227は繰り出し方向に回転する。CPU201は、モータ227が回転したときにエンコーダ237から出力されるパルス信号に応じて、フラッシュROM202に記憶された繰り出し回転総数を更新する。
ユーザは、フィルム24の準備ができたことを包装装置1に通知するための入力操作を、入力部205を介して行う。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる。図14に示すように、保持部78が揺動することによって、保持ローラ72は台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態になる。フィルムカセット21から排出されたフィルム24の先端は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって搬送方向両側から挟まれる。フィルム24と搬送経路103とは、フィルム24の先端近傍で交差する。フィルム24は、第2補助ローラ33の上流側と、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって挟まれた部分との間を、上下方向に真っ直ぐに延びた状態になる。
ユーザは、受け台12上に台座2を載置する。台座2は搬送部60によって位置決めされる。台座2の第1板状部905の辺901は下流側に配置され、辺902は上流側に配置される。台座2の第1板状部905上に物品3が載置される。
ユーザは、入力部205を介して包装の開始指示を入力する。図11に示すように、包装の開始指示が入力された場合(S5:YES)、CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動する。CPU201は、駆動部212を制御し、上流側から下流側に台座2が搬送される向きにベルト51が回転するように、モータ222を回転させる。ベルト51は、受け台12の受け面12Aから上方に突出する搬送部60が上流側から下流側に移動する向き(図14における矢印141の方向)に回転する。搬送部60は、搬送経路103に沿って台座2を上流側から下流側に所定速度(以下、搬送速度という。)で搬送する(S7)。以下、台座2を上流側から下流側に搬送させる場合のモータ222及びベルト51の回転方向を正方向といい、正方向と逆向きの回転方向を逆方向という。
台座2及び物品3の下流側はフィルム24に徐々に近づく。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を継続して駆動し、ベルト51を正方向に継続して回転させる。台座2が下流側に継続して搬送されることに応じて、第1板状部905の下流側の端部(辺901)はフィルム24に接触し、その後、保持ローラ72上を通過する(図15における矢印142)。台座2の第1板状部905の辺901は、フィルム24を下流側に押す。台座2の第1板状部905の辺901は、上流側から移動経路104に近づき、加熱部86の上方を通過する(図15参照)。なお、フィルム24は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって先端が挟持されている。台座2の第1板状部905の辺901によってフィルム24が下流側に押されることで、フィルム24の先端は台座2の第1板状部905の下面に回り込む。フィルム24はフィルムロール22から繰り出され、フィルムロール22は回転する。フィルムロール22の回転に応じ、モータ227は回転する。CPU201は、モータ227が回転したときにエンコーダ237から出力されるパルス信号に応じて、フラッシュROM202に記憶された繰り出し回転総数を更新する。
CPU201は、S7の処理によって台座2の下流側への搬送を開始させた後、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、台座2の搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺901が加熱部86の上方位置に対して所定距離分下流側に移動したか否かを、特定したモータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺901が、加熱部86の上方位置よりも下流側に所定距離分移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の下流側への搬送を停止させる(S9)。CPU201は、駆動部217を制御し、モータ227を繰り出し方向に回転させ、フィルムロール22を第2方向に回転させる(S13)。これによって、フィルムロール22のフィルム24は、フィルムカセット21から外部に強制的に繰り出され、繰り出し方向に移動する。図15に示すように、フィルムロール22が第2方向(矢印161の方向)に回転することによって、フィルム24は繰り出し方向に移動し、弛む。CPU201は、後述するS33の処理によってモータ227の繰り出し方向への回転が終了されるまでの間、モータ227を繰り出し方向に回転させる制御を継続させ、フィルムロール22を第2方向に継続して回転させる。CPU201は、モータ227が回転したときにエンコーダ237から出力されるパルス信号に応じて、フラッシュROM202に記憶された繰り出し回転総数を更新する。
CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を上昇させる(S15)。加熱部86が最上位に配置された状態となった後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の上昇を停止させる。図15に示すように、加熱部86が最上位まで上昇(矢印143)した場合、加熱部86の上面は、搬送経路103に下方から近接した状態になる。台座2の第1板状部905の辺901は、加熱部86の上方位置よりも所定距離分下流側に移動しており、台座2の第1板状部905の下面には、フィルム24が回り込んでいる。従って、加熱部86が最上位に配置された状態で、加熱部86の上面は、台座2の第1板状部905の下面との間にフィルム24を挟んだ状態になる。
図11に示すように、CPU201は、加熱部86のヒータ871を加熱する(S17)。ヒータ871はフィルム24の先端を加熱し、溶融する。溶融されたフィルム24の先端は、台座2の第1板状部905の下面のうち辺901近傍に接着する(S17)。CPU201は、ヒータ871の加熱を開始してから所定時間経過後、ヒータ871の加熱を停止する(S19)。所定時間は、ヒータ871によってフィルム24の温度を融点まで加熱させるために必要な時間である。CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させる(S21、矢印144(図16参照))。加熱部86の上面は、搬送経路103から離隔する。加熱部86が最下位に配置された後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の下降を停止させる。
CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる(S23)。図16に示すように、保持部78が矢印145の方向に揺動することによって、保持ローラ72は台座ガイドローラ71に対して下方に離隔した状態となる。台座ガイドローラ71及び保持ローラ72は、挟んだ状態のフィルム24の先端を解放する。なお、フィルム24の先端は、S17(図11参照)の処理によって加熱されたヒータ871によって溶融し、台座2の下面に接着した状態となっている。
図11に示すように、CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動し、ベルト51を正方向に回転させ、台座2を下流側に搬送速度で搬送させる(S25)。搬送部60は搬送経路103に沿って上流側から下流側に移動し、台座2を下流側に搬送する(矢印146、図16参照)。フィルム24の先端は台座ガイドローラ71及び保持ローラ72から解放されている。フィルム24の先端は、台座2の下面に接着した状態で、台座2の移動に伴って下流側に移動する。なお、S13の処理によってモータ227の繰り出し方向への回転が開始され、フィルムロール22は第2方向に回転しているので、フィルム24はフィルムロール22から繰り出され、繰り出し方向に移動している(矢印162、図16参照)。
台座2が下流側に継続して搬送されることによって、台座2の第1板状部905の辺901は、搬送経路103と移動経路104とが交差する交差位置105を上流側から下流側に向けて横切る。台座2は更に下流側に移動する(矢印146、図16参照)。台座2が下流側に移動することによって、台座2の第1板状部905の辺901、及び物品3の下流側の端部は、フィルム24に接触し、接触部分で曲折する。
CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を継続して駆動し、ベルト51を正方向に継続して回転させる。第1搬送部61は受け台13上に移動し、台座2の下流側は受け台13上まで搬送される。台座2の第1板状部905及び物品3の上側を覆う位置にフィルム24が配置される。台座2の第1板状部905の上流側の端部(辺902)が、台座ガイドローラ71上を通過する。更に台座2が下流側に搬送される(矢印146、図16参照)。図16に示すように、台座2の第1板状部905の辺902は、交差位置105を上流側から下流側に横切り、下流側に配置される。フィルムロール22から延びるフィルム24は、第2補助ローラ33の上流側に接触して僅かに上流側に誘導され、第2補助ローラ33の下側に接触して下流側に延び、第1補助ローラ32の下側に接触してさらに下流側に延び、台座2の第1板状部905の辺901及び物品3の下流側に至る。誘導ローラ31は、第1補助ローラ32と台座2及び物品3との間に延びるフィルム24の上方に配置された状態になる。
CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S25(図11参照)で台座2の下流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が交差位置105よりも下流側に移動したか否かを、モータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、辺902が交差位置105よりも下流側に移動したと判断した場合、図11に示すように、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S27)。
CPU201は、駆動部211を制御してモータ221を駆動し、支持部34を下方に移動させる。支持部34に支持された誘導ローラ31は、移動経路104に沿って最上位側から最下位側に移動し始める(S29)。誘導ローラ31は、下方に配置された状態のフィルム24に上側から接触し、フィルム24を移動経路104に沿って下方に誘導する(矢印147、図17参照)。フィルム24は、台座2及び物品3に上方から押し当てられる。なお、S13の処理によってモータ227の繰り出し方向への回転が開始され、フィルムロール22は第2方向に回転しているので、フィルム24はフィルムロール22から繰り出され、繰り出し方向に移動している(矢印163、図17参照)。
CPU201は、エンコーダ231から出力されるパルス信号に応じて、S29で誘導ローラ31の下方への移動を開始してからのモータ221の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、誘導ローラ31が最下位に配置されたか判断する。CPU201は、誘導ローラ31が最下位に移動したと判断した場合、モータ221の駆動を停止させ、誘導ローラ31の下方への移動を停止させる(S31)。図17に示すように、誘導ローラ31は、最下位に配置された状態で、搬送経路103に対して下側から接した状態となる。フィルム24は、台座2の第1板状部905及び物品3の下流側、上側、及び上流側を覆う。CPU201は、駆動部217を制御してモータ227の繰り出し方向の回転を停止させる(S33)。S13の処理によってモータ227の繰り出し方向への回転が開始され、フィルムロール22は第2方向に回転することでフィルム24がフィルムカセット21から繰り出されたことに伴って、フィルム24は弛んでいる。
CPU201は、回転制御処理を開始させる(S35)。回転制御処理では、モータ227を巻き取り方向に回転させ、フィルムロール22を第1方向に回転させてフィルム24を巻き取り方向に移動させる。これによって、CPU201は、弛んだフィルム24をフィルムロール22に巻き取り、台座2及び物品3の一部にフィルム24を密着させる(矢印164、図18参照)。回転制御処理の詳細は後述する。
CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動し、ベルト51を逆方向に回転させる。搬送部60は下流側から上流側に移動し、搬送経路103に沿って台座2を上流側に搬送速度で搬送する(S51)。台座2は逆方向(下流側から上流側に向かう方向)に搬送される。台座2が下流側から上流側に移動する(矢印148、図18参照)ことによって、台座2の第1板状部905の辺902は、フィルム24に接触して上流側に押す。台座2の第1板状部905の辺902は、下流側から交差位置105に近づく。台座2の第1板状部905の辺902は、下流側から上流側に向けて交差位置105を横切る。台座2の第1板状部905の辺902は、加熱部86の上方位置を通過し、上流側に移動する。誘導ローラ31は、台座2の第1板状部905の下面に下側から接した状態で、辺902から下流側に向けて相対的に移動する。台座2の第1板状部905の下面と誘導ローラ31との間には、フィルム24が挟まれた状態になる。フィルム24は、台座2の下側に回り込む。
なお、後述する回転制御処理が実行されることによって、モータ227は巻き取り方向に回転する。これによって、フィルムロール22は第1方向に回転し、フィルム24は、フィルムロール22に巻き取られることによって巻き取り方向に移動する。又、台座2が上流側に搬送され、台座2の辺902がフィルム24を上流側に押すことに応じて、フィルム24に張力が作用する。フィルム24に作用する張力によって、台座2及び物品3の一部にフィルム24が密着する。
CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S51で台座2の上流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、台座2の第1板状部905の辺902が加熱部86の上方位置に対して所定距離分上流側に移動したか判断する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が加熱部86の上方位置よりも上流側に所定距離分移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S53)。CPU201は処理をS54に進める。
図12を参照し、回転制御処理について説明する。CPU201は、フラッシュROM202に記憶された設定張力を取得する(S81)。CPU201は、フラッシュROM202に記憶された繰り出し回転総数及び巻き取り回転総数を取得する。CPU201は、取得した繰り出し回転総数から巻き取り回転総数を減算し、差分を算出する。差分は、フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の量に対応する。CPU201は、算出した差分に所定の変換式を適用させる。変換式は、差分をフィルム24の残量に変換することが可能な関係式である。これによってCPU201は、フィルム24の残量を取得する(S83)。CPU201は、取得したフィルム24の残量に基づいて、フィルムロール22の半径を特定する(S85)。
CPU201は、パラメータテーブル2021(図10参照)を参照する。CPU201は、S81の処理によって取得された設定張力、及び、S85の処理によって取得されたフィルムロール22の半径に関連付けられた第1DUTY比及び第2DUTY比を特定する(S87)。CPU201は、巻き取り方向にモータ227を回転させるためのパルス信号が駆動部217からモータ227に出力されるように、駆動部217を制御する(S89)。なお、駆動部217から出力させるパルス信号は、S87の処理によって特定された第1DUTY比、且つ、所定周波数のパルス信号である。
図13に示すように、第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合、モータ227の巻き取り方向の回転速度は、時間T0から時間T1までの間に、0から速度V1まで加速度W1で加速する。その後、時間T1から時間T2までの間、モータ227の回転速度は速度V1一定で推移する。この場合、モータ227の加速度は0になる。なお、時間T0〜時間T2までの間は、S13〜S33(図11参照)の処理によってフィルムロール22から繰り出されたフィルム24のうち弛んだ余剰のフィルム24が、モータ227が巻き取り方向に回転することによってフィルムロール22が第1方向に回転することに応じてフィルムロール22に巻き取られる過程に対応する。第1DUTY比は第2DUTY比よりも大きいので、同一トルクでモータ227回転するときの速度は、第2DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合よりも、第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力される場合の方が大きくなる。モータ227の回転速度を相対的に大きくすることによって、余剰のフィルム24を高速にフィルムロール22に巻き取らせることができる。なお、モータ227の回転速度が同一である場合、第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合の方が、第2DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合よりも、モータ227に発生するトルクは相対的に大きくなる。しかし、フィルム24は弛んだ状態であるため、フィルム24に大きな張力は作用しない。以下、フィルムロール22に巻き取られる時間T0〜時間T2までの間にモータ227に発生する、回転を止める向きの力を、負荷X1と表記する。
余剰のフィルム24がフィルムロール22に巻き取られ、且つ、S51(図11参照)の処理によって台座2が上流側に搬送された結果、時間T2のタイミングで、負荷X1よりも強い負荷X2がモータ227に発生する。モータ227の回転は、負荷X2の発生によって妨げられる。モータ227の加速度は、時間T2のタイミングで、0から加速度W2(W2<0<W1)まで減速する。
図12に示すように、CPU201は、S89の処理によって駆動部217を制御した後、エンコーダ237から出力されるパルス信号の検出を開始する(S91)。CPU201は、単位時間当たりに検出されるパルス信号の数に基づいて、モータ227の加速度を算出する(S93)。CPU201は、算出した加速度が所定の閾値Th1(W2<Th1<0、図13参照)よりも小さいかを判断する(S95)。CPU201は、算出した加速度が閾値Th1以上であると判断した場合(S95:NO)、処理をS93に戻す。CPU201は、S93の処理によって算出した加速度と閾値Th1とを比較する処理を継続する。CPU201は、算出した加速度が閾値Th1よりも小さいと判断した場合(S95:YES)、処理をS97に進める。なお、図13に示すように、余剰のフィルム24がフィルムロール22に巻き取られたことに伴い、モータ227に強い負荷X2が発生し、加速度は加速度W2に減速する。従ってCPU201は、算出した加速度が閾値Th1よりも小さいか否かを判断することによって、余剰のフィルム24がフィルムロール22に巻き取られたか否かを判断できる。図12に示すように、CPU201は、駆動部217を制御し、S89の処理によって開始させた第1DUTY比のパルス信号の出力を停止させる(S97)。
次に、CPU201は、巻き取り方向にモータ227を回転させるためのパルス信号が駆動部217からモータ227に出力されるように、駆動部217を制御する(S99)。なお、駆動部217から出力させるパルス信号は、S87の処理によって特定された第2DUTY比、且つ、所定周波数のパルス信号である。
図13に示すように、第2DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合、モータ227の速度は、時間T2から時間T3までの間に、第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合の速度V1よりも小さい速度V2まで加速度W2で減速する。その後、時間T3から時間T4までの間、モータ227の回転速度は速度V3まで減速する。なお、時間T3〜時間T4までの間は、モータ227が巻き取り方向に回転することによってフィルムロール22が第1方向に回転し、フィルムロール22にフィルム24が徐々に巻き取られ、台座2及び物品3の一部にフィルム24が密着する過程に対応する。第2DUTY比は第1DUTY比よりも小さいので、同一の回転速度でモータ227が回転するときのトルクは、第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された場合よりも小さくなる。モータ227のトルクを相対的に小さくすることによって、フィルム24に大きな張力が作用することを抑制できる。このため、台座2及び物品3にフィルム24が強い力で押しつけられることによって、台座2及び物品3が変形することが抑制される。
図12に示すように、CPU201は、単位時間当たりに検出されるパルス信号の数に基づいて、モータ227の速度を算出する(S101)。CPU201は、算出した速度が所定の閾値Th2(Th2=V3、図13参照)よりも小さいかを判断する(S103)。CPU201は、算出した速度が閾値Th2以上であると判断した場合(S103:NO)、処理をS101に戻す。CPU201は、S101の処理によって算出した速度と閾値Th2とを比較する処理を継続する。なお、モータ227の速度が十分小さくなっている状態では、台座2及び物品3にフィルム24の一部を密着させるための張力がフィルム24に作用している。CPU201は、算出した速度が閾値Th2よりも小さいと判断した場合(S103:YES)、駆動部217を制御し、S99の処理によって開始させた第2DUTY比のパルス信号の出力を停止させる(S105)。CPU201は回転制御処理を終了させる。
図11に示すように、CPU201は、S53の処理の後、回転制御処理が終了したかを判断する(S54)。CPU201は、回転制御処理が終了していないと判断した場合(S54:NO)、処理をS54に戻す。CPU201は、回転制御処理が終了したと判断した場合(S54:YES)、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、回転抑制部80のストッパ81を上流側に移動させる(S55)。図19に示すように、回転抑制部80のストッパ81の上流側には、最下位に移動した誘導ローラ31が配置される。ストッパ81が上流側に移動する(矢印149)ことによって、ストッパ81のゴム811は、誘導ローラ31に近接し、誘導ローラ31に巻きついた状態のフィルム24を誘導ローラ31との間に挟む。ストッパ81のゴム811がフィルム24を介して誘導ローラ31を上流側に押すことによって、誘導ローラ31の回転は禁止される。誘導ローラ31とストッパ81のゴム811との間にフィルム24が挟まれる。
CPU201は、駆動部215を制御してモータ225を駆動し、ガイドレール74(図7参照)に沿って切断部77を左側から右側に移動させる(S59)。切断部77が右側に移動することによって、フィルム24は、誘導ローラ31とストッパ81のゴム811との間に挟まれた部分よりもフィルムロール22側で刃部771によって切断される。切断部77は、フィルム24のうち台座2の第1板状部905及び物品3を覆った部分を、フィルムロール22側から切り離す。フィルム24の切断後、フィルムロール22から延びるフィルム24のうち切断された端部は、台座ガイドローラ71の下方側に垂れ下がる。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる(S61)。図20に示すように、保持部78は矢印150の方向に揺動する。台座ガイドローラ71の下流側に保持ローラ72が近接配置された状態になる。フィルム24のうち切断部77によって切断された端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって挟持される。
図11に示すように、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を上昇させる(S63)。加熱部86が最上位に配置された状態となった後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の上昇を停止させる。図20に示すように、加熱部86が最上位まで上昇(矢印151)した状態で、加熱部86の上面は、搬送経路103に下方から近接した状態になる。なお、台座2の第1板状部905の辺902は、加熱部86の上方位置よりも所定距離分上流側に移動している。台座2の第1板状部905の下面のうち辺902の近傍には、誘導ローラ31によって誘導されたフィルム24が下面に沿って配置された状態となっている。従って、加熱部86が上昇して最上位に配置された場合、加熱部86の上面は、台座2との間にフィルム24を挟んだ状態となる。
図11に示すように、CPU201は加熱部86のヒータ871を加熱する(S65)。ヒータ871は、フィルム24のうち切断部77によって切り取られた端部を加熱し、フィルム24を溶融する。溶解されたフィルム24は、台座2の第1板状部905の辺902近傍に接着される(S65)。フィルムロール22から切り取られたフィルム24は、台座2及び物品3を覆った状態になる。CPU201は、S65でヒータ871の加熱を開始してから所定時間経過後、ヒータ871の加熱を停止する(S67)。CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させる(S69、矢印152(図21参照))。加熱部86の上面は、搬送経路103から離隔する。加熱部86が最下位に配置された後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の回転を停止させる。
CPU201は、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、回転抑制部80のストッパ81を下流側に移動させる(S71、矢印153(図21参照))。ストッパ81は下流側に移動し、ストッパ81に設けられたゴム811は誘導ローラ31から離隔する。誘導ローラ31は回転可能な状態になる。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動し、ベルト51を正方向に回転させ、台座2を下流側に搬送させる(S73)。包装が完了した台座2及び物品3は、下流側に搬送される。CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S73で台座2の下流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、第1搬送部61が下流側に移動して受け台13の下流側の端部に到達したか否かを判断する。CPU201は、第1搬送部61が下流側に移動して受け台13の下流側の端部に到達したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S75)。包装処理は終了する。
以上説明したように、CPU201は、台座2及び物品3の一部をフィルム24によって覆った(S7〜S33)後、フィルム24を巻き取る方向(巻取り方向)にモータ227が回転するように制御する(回転制御処理、S35)。これによってCPU201は、フィルムロール22を第1方向に回転させ、フィルム24を巻き取り方向に移動させることによって、台座2及び物品3の一部にフィルム24を密着させることができる。CPU201は、回転制御処理(S35)によってフィルム24を巻き取り方向に移動させた後、フィルム24の他方を台座に接着させる(S65)。従って、CPU201は、台座2及び物品3をフィルム24によって適切に包装できる。
又、CPU201は、回転制御処理において、相対的に大きい第1DUTY比のパルス信号がはじめにモータ227に出力されるように、駆動部217を制御する(S89)。これによって、モータ227を相対的に高速に回転させ、フィルム24を巻き取り方向に相対的に高速に移動させることができる。このため、CPU201は、フィルム24を巻き取る時間を短縮できるので、フィルム24による台座2及び物品3の包装が完了するまでの時間を短縮できる。又、CPU201は、相対的に小さい第2DUTY比のパルス信号が次にモータ227に出力されるように、駆動部217を制御する(S99)。これによって、モータ227のトルクを弱めることができるので、CPU201は、物品3の一部にフィルム24が強い力で押しつけられることによって物品3が変形することを抑制できる。
CPU201は、モータ227の加速度が閾値Th1よりも小さくなった場合(S95YES)、フィルムロール22から繰り出されたフィルム24の余剰分がフィルムロール22に巻き取られたと判断する。この状態で、フィルム24は台座2及び物品3の一部に密着している。CPU201は、モータ227に対するパルス信号のDUTY比を、第1DUTY比から第2DUTY比に切り替える(S97、S99)。この場合、モータ227の回転速度は、相対的に大きい状態から小さい状態に切り替わる。従って、CPU201は、台座2及び物品3の一部にフィルム24が密着する前までの間、余剰のフィルム24を高速に巻き取り方向に移動させることができる。従って、CPU201は、フィルム24による台座2及び物品3の包装が完了するまでの時間を適切に短縮できる。又、CPU201は、台座2及び物品3の一部がフィルム24に密着した状態で、モータ227に大きなトルクが作用することを抑制できる。従って、CPU201は、台座2及び物品3の一部にフィルム24が密着した状態で、台座2及び物品3がフィルム24によって変形することを更に適切に抑制できる。
CPU201は、モータ227の速度が閾値Th2よりも小さくなった場合、モータ227の巻き取り方向への回転量は小さくなっているので、台座2及び物品3の一部にフィルム24を密着させるために十分な張力がフィルム24に作用していると判断する(S103:YES)。この場合、CPU201は、モータ227の巻き取り方向への回転を停止させ、フィルム24の巻き取り方向への移動を停止させる(S105)。これによって、CPU201は、フィルム24が巻き取り方向に移動するによって台座2及び物品3が変形することを更に適切に抑制できる。
設定張力をフィルム24に作用させるためにモータ227を回転させる場合のパルス信号のDUTY比、及び、所望する巻き取り速度でモータ227を回転させる場合のパルス信号のDUTY比は、巻回されたフィルム24の残量に応じて異なる。その理由は、フィルムロール22の回転軸から、繰り出される直前のフィルム24までの長さ(フィルムロール22の半径)は、巻回されたフィルム24の量に応じて変化するためである。これに対して、CPU201は、フィルム24の残量に応じて、第1DUTY比及び第2DUTY比を変化させることができる。これによって、CPU201は、設定張力をフィルム24に正確に作用させることができる。又、CPU201は、適切なトルク及び回転速度でモータ227を駆動させることができる。
CPU201は、台座2及び物品3を上流側に搬送させる前までの間(S13〜S33)、モータ227を繰り出し方向に回転させることによって、フィルムロール22からフィルム24を強制的に繰り出し、フィルム24を繰り出し方向に移動させる。これによって、フィルム24に作用する張力は弱められる。従って、CPU201は、搬送中の台座2及び物品3の一部にフィルム24が押し当てられる場合の力を弱めることができるので、台座2及び物品3がフィルム24によって変形することを更に適切に抑制できる。
なお、誘導ローラ31が本発明の「誘導部」に相当する。S17の処理を行うCPU201が本発明の「第1接着手段」に相当する。S7、S25の処理を行うCPU201が本発明の「第1移動手段」に相当する。S29の処理を行うCPU201が本発明の「第2移動手段」に相当する。S51の処理を行うCPU201が本発明の「第3移動手段」に相当する。S65の処理を行うCPU201が本発明の「第2接着手段」に相当する。S89、S97、S99の処理を行うCPU201が本発明の「巻き取り制御手段」に相当する。S89の処理を行うCPU201が本発明の「第1制御手段」の一例である。S97、S99の処理を行うCPU201が本発明の「第2制御手段」の一例である。エンコーダ237が本発明の「検出部」に相当する。S105の処理を行うCPU201は本発明の「停止手段」に相当する。S83の処理を行うCPU201が本発明の「第1取得手段」に相当する。S87の処理を行うCPU201が本発明の「第1特定手段」「第2特定手段」に相当する。S81の処理を行うCPU201が本発明の「第2取得手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態における回転制御処理(図12参照)の代わりに、図23に示す回転制御処理が実行されてもよい。図22〜図24を参照し、変形例における回転制御処理について説明する。変形例における回転制御処理が、上記実施形態における回転制御処理(図12参照)と異なる点は、第1DUTY比のパルス信号の出力を停止した後、第2DUTY比のパルス信号の代わりに、第3DUTY比及び第4DUTY比のパルス信号を出力し、モータ227を巻き取り方向に回転させてフィルム24を巻き取り方向に移動させる点である。以下、図12に示す回転制御処理と同一の処理については、同一符号を付し、説明を省略する。
図22を参照し、変形例におけるパラメータテーブル2022について説明する。パラメータテーブル2022では、設定張力、フィルムロール22の半径、第1DUTY比、第3DUTY比、及び、第4DUTY比が関連付けられている。第1DUTY比、及び、第4DUTY比は、パラメータテーブル2021における第1DUTY比、及び、第2DUTY比と同一である。モータ227が第1DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合の回転速度を、速度v1と表記する。モータ227が第3DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合の回転速度を、速度v3と表記する。モータ227が第4DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合の回転速度を、速度v4と表記する。速度v1、v3、v4は、v1>v4>v3の関係を満たす。又、モータ227が第1DUTY比のパルス信号に基づいて、所定の回転速度で巻き取り方向に回転した場合のトルクを、トルクs1と表記する。モータ227が第3DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合のトルクを、トルクs3と表記する。モータ227が第4DUTY比のパルス信号に基づいて、所定のトルクで巻き取り方向に回転した場合のトルクを、トルクs4と表記する。トルクs1、s3、s4は、s1>s4>s3の関係を満たす。同一の設定張力及びフィルムロール22の半径に関連付けられた第1DUTY比、第3DUTY比、及び、第4DUTY比は、第1DUTY比>第4DUTY比>第3DUTY比の関係を満たす。このため、モータ227に出力される電気量(電流)も、第1DUTY比の場合の方が、第4DUTY比の場合よりも大きく、第4DUTYの場合の方が、第3DUTY比の場合よりも大きくなる。
図23を参照し、変形例における回転制御処理について説明する。図12の回転制御処理と同一の処理については、同一符号を付し、説明を簡略する。CPU201は、フラッシュROM202に記憶された設定張力を取得する(S81)。CPU201は、フィルム24の残量を取得する(S83)。CPU201は、取得したフィルム24の残量に基づいて、フィルムロール22の半径を特定する(S85)。CPU201は、パラメータテーブル2022(図22参照)を参照する。CPU201は、S81の処理によって取得された設定張力、及び、S85の処理によって取得されたフィルムロール22の半径に関連付けられた第1DUTY比、第3DUTY比、及び、第4DUTY比を特定する(S87)。CPU201は、モータ227を巻き取り方向に回転させるための第1DUTY比のパルス信号が、駆動部217からモータ227に対して出力されるように、駆動部217を制御する(S89)。
CPU201は、エンコーダ237から出力されるパルス信号の検出を開始する(S91)。CPU201は、単位時間当たりに検出されるパルス信号の数に基づいて、モータ227の加速度を算出する(S93)。CPU201は、算出した加速度が閾値Th1(W2<Th1<0、図24(b)参照)よりも小さいかを判断する(S95)。CPU201は、算出した加速度が閾値Th1以上であると判断した場合(S95:NO)、処理をS93に戻す。CPU201は、S93の処理によって算出した加速度と閾値Th1とを比較する処理を継続する。CPU201は、算出した加速度が閾値Th1よりも小さいと判断した場合(S95:YES)、駆動部217を制御し、第1DUTY比のパルス信号の出力を停止させる(S97)。
CPU201は、モータ227を巻き取り方向に回転させるためのパルス信号であって、S87の処理によって特定された第3DUTY比のパルス信号が、駆動部217からモータ227に対して出力されるように、駆動部217を制御する(S111)。なお、特定される第3DUTY比が「0」の場合、CPU201は、駆動部217からモータ227に対するパルス信号の出力が停止されるように、駆動部217を制御することになる。
CPU201は、第3DUTY比のパルス信号の出力を開始させてから、所定時間経過したか判定する(S113)。CPU201は、所定時間が経過していないと判定した場合(S113:NO)、処理をS113に戻す。CPU201は、所定時間が経過したと判定した場合(S113:YES)、第3DUTY比のパルス信号の出力を停止させる(S115)。
CPU201は、モータ227を巻き取り方向に回転させるためのパルス信号であって、S87の処理によって特定された第4DUTY比のパルス信号が、駆動部217からモータ227に対して出力されるように、駆動部217を制御する(S117)。CPU201は、エンコーダ237から単位時間当たりに検出されるパルス信号の数に基づいて、モータ227の速度を算出する(S119)。CPU201は、算出した速度が所定の閾値Th2(Th2=V3、図24(a)参照)よりも小さいかを判断する(S121)。CPU201は、算出した速度が閾値Th2以上であると判断した場合(S121:NO)、処理をS119に戻す。CPU201は、S119の処理によって算出した速度と閾値Th2とを比較する処理を継続する。CPU201は、算出した速度が閾値Th2よりも小さいと判断した場合(S121:YES)、駆動部217を制御し、S117の処理によって開始させた第4DUTY比のパルス信号の出力を停止させる(S123)。CPU201は回転制御処理を終了させる。
図24を参照し、モータ227の巻き取り方向の回転の速度、加速度、及び、フィルム24の張力の関係について説明する。第1DUTY比のパルス信号がモータ227に出力されたことに応じ、モータ227の巻き取り方向の回転速度は、図24(a)の実線L11で示されるように、時間T1から時間T2までの間、速度V1一定で推移する。この場合、モータ227の加速度は、図24(b)の実線L12に示すように「0」になる。そして、余剰のフィルム24がフィルムロール22に巻き取られた場合、モータ227の回転が妨げられる。モータ227の加速度は、図24(b)の実線L12で示されるように、時間T2のタイミングで、0から加速度W2(W2<0<W1)まで減速する。以上までは、図13にて示される実施形態の場合と同一である。
ここで、上記実施形態と異なり、第3DUTY比のパルス信号がモータ227に出力される。第3DUTY比は第2DUTY比よりも小さいので、図24(a)の実線L11で示されるように、モータ227の回転速度は、時間T21のタイミングで、上記実施形態(図12参照)の場合(図24(a)中の点線L21)よりも小さくなる。図24(a)の実線L11の場合、値は略0となっている。第3DUTY比のパルス信号がモータ227に出力されてから所定時間後、時間T22のタイミングで、第3DUTY比のパルス信号の出力が停止され、第4DUTY比のパルス信号がモータ227に出力される。第4DUTY比は、第3DUTY比よりも大きく、第2DUTY比(図10参照)と同一であるので、図24(a)のL11で示されるように、モータ227の回転速度は、時間T22から時間T23までの間、上昇し、点線L21と一致する。
なお、図24(c)の実線L13に示すように、モータ227が巻き取り方向に回転することに応じてフィルム24に作用する張力は、余剰のフィルム24がフィルムロール22に全て巻き取られた時間T2から上昇する。ここで、モータ227に出力されるパルス信号のDUTY比が、第1DUTY比から第2DUTYに切り替えられる場合(図12参照)、図24(c)中の点線L23で示されるように、フィルム24に作用する張力は、第2DUTY比のパルス信号が出力されたときのモータ227のトルクに応じて張力P1まで上昇し、その後、張力P1で維持される。
一方、変形例の場合のように、モータ227に出力されるパルス信号のDUTY比が、第1DUTY比から、第2DUTY比よりも小さい第3DUTYに切り替えられた場合、図24(c)の実線のL13で示されるように、フィルム24に作用する張力は、第3DUTY比のパルス信号の出力が開始される時間T21から、第3DUTY比のパルス信号の出力が停止される時間T22まで減少する。その後、第4DUTY比のパルス信号の出力が開始された場合、フィルム24に作用する張力は、第4DUTY比のパルス信号の出力が開始される時間T22から、第4DUTY比のパルス信号が出力されたときのモータ227のトルクに応じて張力P2まで上昇し、その後、張力P2で維持される。張力P2は、張力P1よりも小さいので、台座2及び物品3にフィルム24が押し付けられる場合の力は、第1DUTY比から第2DUTY比に切り替えられる上記実施形態の場合よりも、第1DUTY比、第3DUTY比、第4DUTY比に切り替えられる変形例の場合の方が小さくなる。
以上説明したように、変形例において、CPU201は、モータ227に対して第1DUTY比のパルス信号を出力させた(S89)後、第3DUTY比のパルス信号を出力させ(S111)、次いで、第4DUTY比のパルス信号を出力させる(S117)。モータ227のトルクは、第3DUTY比のパルス信号によって一旦弱まり、次いで、第4DUTY比のパルス信号によって強められる。この場合、図24(c)の実線L13で示されるように、フィルム24に最終的に作用する張力P2は、第1DUTY比のパルス信号が第2DUTY比のパルス信号に切り替えられる上記実施形態の場合の張力P1(点線L23)と比べて、小さくなる。従って、CPU201は、第4DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された状態で、台座2及び物品3にフィルム24が押し当てられる力を弱めることができるので、物品3がフィルム24によって変形することを抑制できる。
ここで、パラメータテーブル2022の設定張力1(N)に対応する第3DUTY比は「0」である。この場合、モータ227に対してパルス信号は出力されないことになるので、時間T21〜T22間でのフィルム24の張力の減少率は、第3DUTY比が「0」より大きい場合と比べて、大きくなる。従って、第4DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された状態でのフィルム24の張力P2は、第3DUTY比が「0」より大きい場合と比べて、更に小さくなる。この場合、CPU201は、物品3にフィルム24が押し当てられる力を更に弱めることができるので、物品3がフィルム24によって変形することを更に適切に抑制できる。
CPU201は、モータ227に対する第3DUTY比のパルス信号の出力を開始させてから、所定時間が経過した場合(S113:YES)、モータ227に出力するパルス信号のDUTY比を、第3DUTY比から第4DUTY比に切り替える(S115、S117)。この場合、CPU201は、所定時間を調整することによって、フィルム24に作用する張力を適切に減少させることができるので、物品3にフィルム24を適切な力で押し付けることができる。
CPU201は、パラメータテーブル2021(図10参照)が用いられる上記実施形態と同様、設定張力、及び、フィルム24の残量に応じて、第3DUTY比及び第4DUTY比を変化させることができる。これによって、CPU201は、設定張力をフィルム24に適切に作用させることができる。又、CPU201は、設定張力をフィルム24に作用させるためのDUTY比を容易に特定し、モータ227を駆動させることができる。
なお、上記の変形例において、CPU201は、S111の処理によって、モータ227を巻き取り方向に回転させるための第3DUTY比のパルス信号を、モータ227に対して出力させた(S111)。CPU201は、第3DUTY比のパルス信号の出力を開始してから所定時間が経過したと判定した場合(S113:YES)、第3DUTY比のパルス信号の出力を停止させた(S115)。CPU201は、その後、S117の処理によって、モータ227を巻き取り方向に回転させるための第4DUTY比のパルス信号を、モータ227に対して出力させた(S117)。これに対し、CPU201は、S111の処理によって、モータ227を繰り出し方向に回転させるためのパルス信号を、モータ227に出力させてもよい。CPU201は、モータ227を繰り出し方向に回転させるためのパルス信号の出力を開始してから所定時間が経過したと判定した場合(S113:YES)、パルス信号の出力を停止させてもよい(S115)。CPU201は、その後、S117の処理によって、モータ227を巻き取り方向に回転させるための第4DUTY比のパルス信号を、モータ227に対して出力させてもよい(S117)。
以上の場合、CPU201は、第4DUTY比のパルス信号がモータ227に出力された状態でフィルム24に作用する張力を、モータ227を巻き取り方向に回転させるためのパルス信号がモータ227に出力される場合の張力P2と比べて、更に小さくすることができる。従って、CPU201は、フィルム24の張力によって物品3が変形することを更に適切に抑制できる。
CPU201は、S13の処理によってモータ227を繰り出し方向に回転させず、フィルムロール22からフィルム24を繰り出させなくてもよい。即ちCPU201は、回転制御処理(S35)によってモータ227を巻き取り方向に回転させ、フィルムロール22にフィルム24を巻き取る処理のみを実行してもよい。又、この場合にCPU201は、モータ227の巻き取り方向への回転の開始のタイミングを、S17の処理によって台座2の下流側にフィルム24を接着させた後から、S31の処理によって誘導ローラ31の下方への移動を停止させるまでの何れかのタイミングとしてもよい。
CPU201は、張力設定値及びフィルムロール22の半径に応じて第1DUTY比〜第4DUTY比を切り替える代わりに、温度に応じて第1DUTY比〜第4DUTY比を切り替えてもよい。詳細は次の通りである。包装装置1は、温度センサを備えていてもよい。温度センサが設けられる位置は何れの位置であってもよいが、フィルムカセット21の近傍であることが好ましい。パラメータテーブル2021には、温度、第1DUTY比、及び、第2DUTY比が対応付けて記憶されていてもよい。パラメータテーブル2022には、温度、第1DUTY比〜第4DUTY比が対応付けて記憶されていてもよい。CPU201は、S81〜S85に対応する処理によって、温度センサから温度を取得してもよい。CPU201は、S87の処理によって、取得した温度に対応する第1DUTY比〜第4DUTY比を特定してもよい。
温度に応じてパルス信号のDUTY比を切り替える理由は、設定張力をフィルム24に作用させるために必要なトルクでモータ227を巻き取り方向に回転させる場合のDUTY比は、フィルム24の温度に応じて異なるためである。これに対し、以上のように、CPU201は、特定するDUTY比を温度に応じて切り替えることによって、フィルム24の温度が変化した場合でも、適切な速度でモータ227を回転させ、且つ、フィルム24に適切な張力を作用させることができる。なお、上記において、S81〜S83に対応する処理によって温度を取得する処理を行うCPU201が本発明の「第3取得手段」に相当する。S87の処理を行うCPU201が本発明の「第3特定手段」に相当する。
CPU201は、パラメータテーブル2021を用いずに、パルス信号のDUTY比を特定してもよい。例えば、張力及びフィルムロール22の半径と、DUTY比との関係を示す所定の計算式がフラッシュROM202に記憶されていてもよい。CPU201は、張力及び半径を計算式に代入することによって、パルス信号DUTY比を算出してもよい。
CPU201は、設定張力、フィルムロール22の半径、温度等に応じて、パルス信号のDUTY比を切り替えなくてもよい。即ち、CPU201は、一律のDUTY比のパルス信号をモータ227に出力させることによって、モータ227を巻き取り方向に回転させてもよい。
上記実施形態において、CPU201は、第1DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させてモータ227を巻き取り方向に回転させた(S89)後、モータ227の加速度が閾値Th1未満となった場合(S95:YES)に、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させて、モータ227を巻き取り方向に回転させた(S99、S111)。CPU201は、異なる方法で、モータ227に出力させるパルス信号のDUTY比を切り替えるタイミングを判断してもよい。例えばCPU201は、フィルム24の張力を直接計測してもよい。そしてCPU201は、第1DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させた後、計測した張力が所定の閾値未満となった場合に、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させてもよい。又、例えばCPU201は、第1DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させた後、所定時間の経過後に、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させてもよい。
上記実施形態において、CPU201は、モータ227の速度が閾値Th2よりも小さいと判断した場合(S103:YES)、駆動部217を制御し、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号の出力を停止させた(S105、S115)。CPU201は、異なる方法で、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号の出力信号を停止させるタイミングを判断してもよい。例えば、CPU201は、フィルム24の張力を直接計測してもよい。そしてCPU201は、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させた後、計測した張力が所定の閾値未満となった場合に、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号の出力を停止させてもよい。又、例えばCPU201は、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号をモータ227に出力させた後、所定時間の経過後に、第2DUTY比又は第3DUTY比のパルス信号の出力を停止させてもよい。
CPU201は、モータ227に出力するDUTY比を切り替えることによって、モータ227に出力する電気量を調整し、モータ227の回転速度及びフィルム24に作用する張力を制御した。CPU201は、DUTY比と異なるパラメータによって、モータ227に出力する電気量を調整してもよい。
1 包装装置
2 台座
3 物品
21 フィルムカセット
22 フィルムロール
24 フィルム
30 可動ローラ
31 誘導ローラ
50 搬送機構
51 ベルト
57 伝達部
60 搬送部
61 第1搬送部
62 第2搬送部
65 回転機構
67 伝達機構
103 搬送経路
104 移動経路
105 交差位置
201 CPU
202 フラッシュROM
203 RAM
204 センサ
211 駆動部
212 駆動部
217 駆動部
221 モータ
222 モータ
227 モータ
231 エンコーダ
232 エンコーダ
237 エンコーダ

Claims (11)

  1. 台座と、前記台座上に載置された物品とをフィルムによって包装する包装装置であって、
    前記物品が載置された前記台座を移動させる搬送機構と、
    前記搬送機構によって移動する前記台座が通過する搬送経路に対して上下方向に延びる移動経路に沿って移動可能であり、前記フィルムを誘導する為の誘導部と、
    前記搬送経路に対して上側に設けられ、前記フィルムが巻回されたフィルムロールを装着可能な装着部と、
    前記搬送経路と前記移動経路とが交差する位置である交差位置に対して上流側に配置された前記台座の前記上流側の端部が、前記交差位置よりも下流側に配置されるまで、前記搬送機構によって前記台座を相対移動させる第1移動手段と、
    前記第1移動手段によって前記台座を相対移動させた後、前記移動経路に沿って前記誘導部を、前記移動経路のうち前記搬送経路に対して上側の位置から下側の位置まで移動させる第2移動手段と、
    前記第2移動手段による前記誘導部の移動を開始する前に、前記フィルムの一部を前記台座に接着させる第1接着手段と、
    前記第2移動手段によって前記誘導部を移動させた後、前記台座の前記上流側の端部が前記誘導部よりも前記上流側に配置されるまで、前記搬送機構によって前記台座を相対移動させる第3移動手段と、
    前記第3移動手段によって前記台座を相対移動させた後、前記フィルムの他部を前記台座に接着する第2接着手段と、
    前記フィルムロールに前記フィルムを巻き取る巻き取り方向に前記フィルムを移動させるためのDCモータと、
    前記第1接着手段によって前記フィルムの一部を前記台座に接着した後から、前記第2接着手段によって前記フィルムの他部を前記台座に接着する前までの期間の何れかのタイミングで、前記DCモータに電流を出力することによって、前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させる巻き取り制御手段と、
    を備え、
    前記巻き取り制御手段は、
    第1電気量の電流を前記DCモータに出力する第1制御手段と、
    前記第1制御手段によって、前記第1電気量の電流を前記DCモータに出力した後、前記DCモータに出力する電流を、前記第1電気量から、前記第1電気量よりも小さい第2電気量に変化させる第2制御手段と
    を備え
    前記第2電気量は、前記第1電気量よりも小さい第3電気量と、前記第1電気量よりも小さく且つ前記第3電気量よりも大きい第4電気量とを含み、
    前記第2制御手段は、
    前記DCモータに出力する電流を、前記第1電気量から前記第3電気量に変化させ、次いで、前記第3電気量から前記第4電気量に変化させることを特徴とする包装装置。
  2. 前記巻き取り制御手段は、
    前記第2移動手段によって前記誘導部を移動させた後から、前記第2接着手段によって前記フィルムの他部を前記台座に接着させる前までの期間の何れかのタイミングで、前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記DCモータの回転数を検出する検出部を備え、
    前記検出部によって検出された前記回転数に応じて特定される加速度が所定の第1閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したときに、前記第2制御手段は、前記DCモータに出力する電気量を前記第1電気量から前記第2電気量に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装装置。
  4. 前記DCモータの回転数を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記回転数に応じて特定される速度が所定の第2閾値よりも大きい状態から小さい状態に変化したときに、前記第2電気量の電流の出力を停止させる停止手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装装置。
  5. 前記第3電気量が0であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の包装装置。
  6. 前記DCモータに対する前記第3電気量の電流の出力が開始されてから、所定時間経過したか判定する判定手段を備え、
    前記第2制御手段は、
    前記判定手段によって前記所定時間経過したと判定したときに、前記DCモータに対する電流を、前記第3電気量から前記第4電気量に変化させることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の包装装置。
  7. 前記フィルムロールに巻回された前記フィルムの量を取得する第1取得手段と、
    前記第1取得手段によって取得された前記フィルムの量に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第1特定手段と
    を備え、
    前記第2制御手段は、前記第1特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力することを特徴とする請求項からの何れかに記載の包装装置。
  8. 入力部を介して入力された前記フィルムの設定張力を取得する第2取得手段と、
    前記第2取得手段によって取得された前記設定張力に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第2特定手段と
    を備え、
    前記第2制御手段は、前記第2特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力することを特徴とする請求項からの何れかに記載の包装装置。
  9. 温度を取得する第3取得手段と、
    前記第3取得手段によって取得された前記温度に応じた前記第3電気量及び前記第4電気量を特定する第3特定手段と
    を備え、
    前記第2制御手段は、前記第3特定手段によって特定された前記第3電気量及び前記第4電気量の電流を前記DCモータに出力することを特徴とする請求項からの何れかに記載の包装装置。
  10. 前記巻き取り制御手段によって前記フィルムを前記巻き取り方向に移動させる前までの少なくとも一部の期間、前記フィルムロールから前記フィルムを繰り出す繰り出し方向に前記フィルムを移動させる繰り出し制御手段を備えたことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の包装装置。
  11. 前記巻き取り制御手段は、
    前記第1制御手段によって、前記第1電気量の電流を前記DCモータに出力した後、前記フィルムロールから前記フィルムを繰り出す繰り出し方向に前記フィルムを移動させる第3制御手段を更に備え、
    前記第2制御手段は、前記第3制御手段によって前記フィルムを前記繰り出し方向に移動させた後、前記DCモータに出力する電流を前記第2電気量に変化させることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
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