JP6252370B2 - 包装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、板状の台座上に載置された物品の少なくとも一部を、台座とともにフィルムで覆うことによって、台座及び物品を包装する包装装置に関する。
板状の台座上に物品が載置された状態で、台座及び物品の一部をフィルムで覆い包装する包装装置が提案されている。例えば特許文献1に記載された包装装置は、物品が載置された台座が搬送される場合に台座が通過する搬送面と交差する位置に、フィルムが配置される。台座及び物品は、上流側からフィルムに向けて搬送される。フィルムは、台座及び物品に接触して下流側に引っ張られる。フィルムは、張力に応じた強さで物品に押し当てられることによって物品に密着し、台座及び物品を包装する。
特開2013−233962号公報
上記包装装置において、台座及び物品の搬送速度が相対的に速い場合、フィルムによって物品が台座に固定される前の状態で、搬送時の勢いで物品が倒れる場合があるという問題点がある。一方、台座及び物品の搬送速度が相対的に遅い場合、包装完了までに時間を要する場合があるという問題点がある。
本発明の目的は、台座及び物品を適切且つ迅速に包装できる包装装置を提供することである。
本発明の包装装置は、台座と、前記台座上に載置された物品とをフィルムによって包装する包装装置であって、前記物品が載置された前記台座を搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送される前記台座が通過する搬送経路と交差する方向に延びる移動経路に沿って移動可能であり、前記フィルムを誘導するための誘導部と、前記台座に前記フィルムの一部を接着させる第1接着手段と、前記第1接着手段によって前記台座に前記フィルムの一部を接着させる前に、前記搬送機構によって、搬送方向の上流側から下流側に向けて前記台座を第1搬送速度で搬送する第1搬送手段であって、前記台座の前記上流側の端部が、前記搬送経路と前記移動経路とが交差する位置である交差位置よりも前記上流側に配置された状態を維持しながら搬送する第1搬送手段と、前記第1接着手段によって前記台座に前記フィルムの一部を接着させた後、前記搬送機構によって、前記台座を、前記上流側の端部が前記交差位置よりも前記下流側に配置されるまで、前記下流側に向けて第2搬送速度で搬送する第2搬送手段と、前記第2搬送手段によって前記台座を搬送し、前記交差位置よりも前記下流側に、前記台座の前記上流側の端部が移動した場合、前記移動経路に沿って前記誘導部を移動させる誘導部移動手段と、前記誘導部移動手段によって前記誘導部を移動させた後、前記台座を、前記上流側の端部が前記交差位置よりも前記上流側に配置されるまで第3搬送速度で相対移動させる相対移動手段と、前記相対移動手段によって前記台座を相対移動させ、前記交差位置よりも前記上流側に、前記台座の前記上流側の端部が配置された場合、前記フィルムの他部を前記台座に接着させる第2接着手段と、前記第2接着手段によって前記台座に前記フィルムの他部を接着させた後、前記搬送機構によって、前記下流側に向けて前記台座を第4搬送速度で搬送する第3搬送手段とを備え、前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度は、前記第1搬送速度より大きく前記第4搬送速度より小さいことを特徴とする。
包装装置は、第1搬送手段によって台座及び物品を搬送するときの速度(第1搬送速度)を、相対的に遅くする。この場合、搬送に応じて物品に作用する勢いは小さくなる。従って包装装置は、フィルムによって物品が台座に固定される前の状態で、物品が倒れることを抑制できる。又、包装装置は、第3搬送手段によって台座及び物品を搬送する場合の速度(第4搬送速度)を、相対的に速くする。これによって包装装置は、フィルムによる包装が完了した台座及び物品を包装装置から短時間で排出できるので、台座及び物品の包装を短時間で終了させることができる。
本発明において、前記物品の高さを特定する第1特定手段と、前記第1特定手段によって特定された前記物品の高さが大きい程、相対的に小さい前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度の少なくとも何れかを決定する第1決定手段とを備えてもよい。物品は、高さが大きい程重心位置が高くなるので、搬送時に倒れやすくなる。これに対して、包装装置は、物品の高さが大きい程、第2搬送速度及び第3搬送速度の少なくとも一方を相対的に小さくする。この場合、搬送に応じて物品に作用する勢いは小さくなる。従って包装装置は、第2搬送手段及び相対移動手段によって台座及び物品が移動する過程、即ち、フィルムによる包装が行われる過程で、物品が倒れることを抑制できる。
本発明において、前記第3搬送速度は前記第2搬送速度よりも小さくてもよい。包装装置は、誘導部を移動させた後で台座及び物品を移動させるときの速度(第3搬送速度)を、誘導部を移動させる前に台座及び物品を移動させるときの速度(第2搬送速度)よりも相対的に遅くする。これによって、誘導部を移動させた後で台座及び物品を移動させる過程で、フィルムにしわが発生することを抑制できる。従って、包装装置は、台座及び物品を適切に包装できる。
本発明において、前記物品の重さを特定する第2特定手段と、前記第2特定手段によって特定された前記物品の重さが大きい程、相対的に小さい前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度の少なくとも何れかを決定する第2決定手段とを備えてもよい。物品は、重さが大きい程、搬送時に倒れやすくなる。これに対して、包装装置は、物品の重さが大きい程、第2搬送速度及び第3搬送速度の少なくとも一方を相対的に小さくする。この場合、搬送に応じて物品に作用する勢いは小さくなる。従って包装装置は、第2搬送手段及び相対移動手段によって台座及び物品が移動する過程、即ち、フィルムによる包装が行われる過程で、物品が倒れることを抑制できる。
包装装置1(筐体800を装着した状態)の斜視図である。 包装装置1(筐体800を外した状態)の斜視図である。 搬送機構50の斜視図である。 側板部111、112の上端近傍の斜視図である。 フィルムロール22周辺の斜視図である。 フィルムロール22の右側近傍の斜視図である。 フィルムロール22の右側近傍の斜視図である。 繰出し機構40の斜視図である。 繰出し部材45の斜視図である。 巻付防止部材49の斜視図である。 図9のB−B線矢視方向断面図である。 レバー部材471の斜視図である。 挟持状態とした場合のフィルムロール22近傍の右側面図である。 解放状態とした場合のフィルムロール22近傍の右側面図である。 伝達機構65を拡大した右側面図である。 支持部材16及び伝達ギヤ67の斜視図である。 支持部材16及び伝達ギヤ67の平面図である。 繰出位置に移動した支持部材16の右側面図である。 ギヤ675、412の噛合部分を拡大した右側面図である。 巻取位置に移動した支持部材16の右側面図である。 ギヤ674と巻取ギヤ652との噛合部分を拡大した右側面図である。 可動ローラ30の斜視図である。 支持部34が最上位に配置された状態の右側面図である。 支持部34が最下位に配置された状態の右側面図である。 台座ガイドローラ71、保持ローラ72、及び加熱部86の斜視図である。 可動ローラ30、加熱部86、及び回転抑制部80の斜視図である。 包装装置1の電気的構成を示すブロック図である。 パラメータテーブル2021を示す図である。 包装処理のフローチャートである。 監視処理のフローチャートである。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。 包装処理による包装工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。包装装置1は、台紙等の台座2上に載置された物品3をフィルム24で覆い、物品3を台座2に固定することによって、物品3を包装する。以下、このようにして物品3を包装することを、台座2及び物品3を包装するという。包装装置1は、図1の右斜め下側から左斜め上側に向けて、物品3が載置された台座2を搬送し、台座2及び物品3を包装する。図1の上側、下側、左斜め下側、及び右斜め上側を、夫々、包装装置1の上側、下側、右側、及び左側という。図1の右斜め下側及び左斜め上側を、夫々、搬送方向の上流側及び下流側という。
<筐体800>
図1に示すように、包装装置1は筐体800を備える。筐体800の形状は、上下方向を長手方向とする略直方体である。筐体800は、上筐体801及び下筐体803を備える。上筐体801は、2つの立設部802Aと架設部802Bとを備える。2つの立設部802Aは、夫々、下筐体803の左右両端部から上方に延びる。架設部802Bは、2つの立設部802Aの夫々の上端部の間に架設される。右側の立設部802Aに、各種情報を表示可能な表示部207が設けられている。
2つの立設部802Aは、それぞれ後述の側板部111,112(図2参照)を右側及び左側から覆う。架設部802Bは、後述のフィルムロール22(図2参照)を上側から覆う。下筐体803、2つの立設部802A、及び架設部802Bで囲まれた部分が、筐体800の内部空間を形成する。筐体800の内部空間は、筐体800の上流側及び下流側に形成された開口部805を介して、筐体800の外部と連通する。下筐体803の形状は、左右方向を長手方向とする略直方体である。ユーザが包装装置1に包装動作の開始又は停止を指示するための操作部206が、下筐体803に設けられている。
<受け台12,13>
下筐体803の上流側の側面の上端部から上流側に向けて、受け台12が水平方向に延びる。下筐体803の下流側の側面の上端部から下流側に向けて、受け台13が水平方向に延びる。受け台12,13の形状は、搬送方向を長手方向とする平面視略長方形の箱状である。受け台12は、開口部805に向けて搬送される台座2を上面で受ける。受け台13は、包装が完了した台座2及び物品3を上面で受ける。脚部121,131はそれぞれ受け台12,13を下方から支持する。
受け台12の上面を受け面12Aといい、受け台13の上面を受け面13Aという。受け面12A,13Aは、それぞれ水平であり、且つ互いに略同一の平面を形成する。従って受け面12A,13Aは、台座2をスムーズに搬送可能な平面である。受け面12A,13A上において台座2が搬送される部分を、搬送経路103(図23等参照)という。
図2に示すように、包装装置1は、底部10及び側板部111,112を備える。底部10の形状は、平面視矩形状である。側板部111は、底部10の右端部から上方垂直方向に延びる。側板部112は、底部10の左端部から上方垂直方向に延びる。側板部111,112の各形状は、いずれも上下方向を長手方向とする略長方形の板状である。側板部111,112の各内面は対向する。受け台12は、側板部111,112の上流側の端部に支持される。受け台13は、側板部111,112の下流側の端部に支持される。
<搬送機構50、搬送部60>
図3に示すように、受け台12、13の右端部及び左端部に、夫々、無端状のベルト511,512が設けられる。ベルト511,512は、それぞれ内側面に歯を有する。ベルト511は、一対のプーリ52A,52Bに架け渡される。プーリ52Aは、受け台12の右側面の上流側に回転可能に設けられる。プーリ52Bは、受け台13の右側面の下流側に回転可能に設けられる。プーリ52A,52Bは、ベルト511の内側に接触し、ベルト511を回転可能に支持する。ベルト512は、一対のプーリ53A,53Bに架け渡される。プーリ53Aは、受け台12の左側面の上流側に回転可能に設けられる。プーリ53Bは、受け台13の左側面の下流側に回転可能に設けられる。プーリ53A,53Bは、ベルト512の内側に接触し、ベルト512を回転可能に支持する。
ベルト511,512の外側面のうち上方を向く部分が、受け面12A,13Aに露出して、搬送方向に延びている。ベルト511,512の夫々の外側面に、搬送部60が設けられる。搬送部60は、ベルト511に設けられる右搬送部61と、ベルト512に設けられる左搬送部62とをそれぞれ含む。搬送部60では、右搬送部61と左搬送部62とが左右方向に対向する。
モータ222(図27参照)は、プーリ52B,53Bを回転駆動する。モータ222がプーリ52B,53Bを右側面視にて反時計回り方向に回転した場合、ベルト511,512が反時計回り方向に回転する。これに伴って、複数組の搬送部60は、後述するように台座2を上流側から下流側に搬送する。ベルト511,512、複数組の搬送部60、モータ222を総称し、搬送機構50という。
なお、以下における回転方向(時計回り又は反時計回り)の説明は、特段の限定がない限り、包装装置1を右側から見た時の方向を示すものとする。
<センサ204、センサ205>
図2に示すように、センサ204は、側板部111,112の上流側端部に設けられた非接触式センサであり、上流側の開口部805を経由する物体を検出可能である。センサ204は、上下方向に並んだ7つの検出部204A〜204Gを備える。7つの検出部204A〜204Gは、下から上に向けて順番に等間隔に並ぶ。7つの検出部204A〜204Gのそれぞれは、水平方向の内側に物体がある場合、信号を出力する。センサ205(図27参照)は、側板部111の内側に設けられる。センサ205は、ベルト512の外側面に設けられた反射板を検出することが可能な、非接触式センサである。センサ205は、ベルト512の下方に配置され、上方に光を照射する。センサ205は、反射板からの反射光を検出することによって、反射板を検出できる。なお、センサ205が反射板を検出した場合、ベルト511、512に設けられた搬送部60は、受け台12の受け面12Aから上方に突出した状態(図3の状態)になる。
<装着部材14>
図4に示すように、側板部111の上端部の左側面に装着部材141が設けられ、側板部112の上端部の右側面に装着部材142が設けられる。装着部材141、142の形状は左右対称である。以下、装着部材141について説明し、装着部材142の説明は省略する。装着部材141は、板状部141A、141B、141Cを備える。板状部141Bは、側板部111の上端部の上流側から左方に延びる。板状部141Cは、側板部111の上端部の下流側から左方に延びる。板状部141B、141Cの各面は搬送方向を向く。板状部141Aは、板状部141B、141Cの左端の間に架設される。板状部141Aの各面は左右方向を向く。
板状部141Aの上端に、下方に凹んだ凹部141Dが設けられる。凹部141Dは、端辺1411、1412、1413を有する。端辺1411、1412、1413は、それぞれ、凹部141Dの下側、上流側、及び、下流側の各辺である。端辺1411は搬送方向に直線状に延びる。端辺1412、1413は、上下方向に直線状に延びる。端辺1411の長さは、端辺1412、1413の長さよりも長い。
側板部111、112間に架設板117Aが架設される。架設板117Aの形状は板状である。架設板117Aは水平に延びる。架設板117Aは、装着部材141の下側で側板部111に接続し、装着部材142の下側で側板部112に接続する。後述するフィルムロール22(図5等参照)は、架設板117Aの上側に着脱可能に装着される。架設板117Aの上流側の端部よりも上流側に、架設板117Bが設けられる。架設板117Bは、側板部111、112間に架設される。架設板117Aの下流側の端部から上方に向けて、架設板117Cが延びる。
図5に示すように、架設板117Bは、側部1171、1172、架設部1173、1174を有する。側部1171は、側板部111(図4参照)の左側面から左方に延びる。側部1172は、側板部112(図4参照)の右側面から右方に延びる。架設部1173は、側部1171、1172の夫々の上端の間に架設される。架設部1174は、側部1171、1172の夫々の下端の間に架設される。
装着部材141に装着されたフィルムロール22から繰り出されるフィルム24(図5参照)は、架設板117Aの上流側の端部と、架設板117Bの架設部1174との間の隙間を通り、筐体800の内部空間まで下方に排出される。物品3が載置された台座2は、筐体800の内部空間を上流側から下流側に向けて搬送されると、フィルム24によって包装される。
<モータ227>
図4に示すように、モータ227は、装着部材141の板状部141Aの左側、且つ、架設板117Cの上流側に設けられる。モータ227の回転軸は、右側に水平に延び、板状部141Aに設けられた穴に挿通する。回転軸の右端は、板状部141Aよりも右側に突出する。モータ227の回転軸の右端に、ギヤ670(図5等参照)が固定されている。ギヤ670は平歯車である。
<フィルムロール22>
図5に示すように、フィルムロール22は、巻き軸23、及び、巻き軸23に巻回されたフィルム24を有する。巻き軸23は略円柱状であり、左右方向に延びる。巻き軸23の左右方向の長さは、フィルム24の左右方向の長さと略等しい。巻き軸23は、右側面から右側に突出する右凸部23Aを備える。右凸部23Aは略円柱状である。巻き軸23と右凸部23Aとのそれぞれの軸心の位置は一致する。右凸部23Aの直径は、装着部材141の凹部141Dの端辺1412、1413(図4参照)間の長さと等しい。フィルムロール22が包装装置1に装着された状態で、右凸部23Aの下側、上流側、及び下流側は、それぞれ、凹部141Dの端辺1411、1412、1413に接触する。
図示されていないが、巻き軸23は、右凸部23Aと同一形状の左凸部を左側面に備える。左凸部は、フィルムロール22が包装装置1に装着された状態で、装着部材142の凹部に接触する。巻き軸23は、装着部材141、142によって回転可能に支持される。
右凸部23Aの右側面に、フィルムギヤ23Bが設けられる。フィルムギヤ23Bは平歯車である。巻き軸23とフィルムギヤ23Bとのそれぞれの軸心の位置は一致する。フィルムギヤ23Bは、巻き軸23が装着部材141、142に支持された状態で、装着部材141の板状部141Aの延びる平面よりも右側に突出する。
<巻取ギヤ651、652>
図6に示すように、装着部材141の板状部141Aのうち凹部141D(図4参照)の下流側に、回転軸653が回転可能に支持される。回転軸653は、板状部141Aから右方水平方向に延びる。回転軸653に巻取ギヤ651、652が固定される。巻取ギヤ651は、板状部141Aの右側面の右側に配置される。巻取ギヤ652は、巻取ギヤ651の右側面の右側に配置される。巻取ギヤ651の右側面と、巻取ギヤ652の左側面とは接触する。巻取ギヤ651、652は、回転軸653を軸として回転可能である。巻取ギヤ651の直径は、巻取ギヤ652の直径の略1/2である。巻取ギヤ651は、フィルムロール22が装着部材141、142に装着された状態で、フィルムギヤ23Bに下流側から噛合する。詳細は後述するが、フィルムギヤ23Bは、巻取ギヤ651、652の回転に応じて、反時計回りに回転する。この場合、フィルムロール22にフィルム24が巻き取られる。
図5に示すように、巻取ギヤ652の右側に板状部材15が設けられる。板状部材15は、巻取ギヤ651、652、フィルムギヤ23Bの一部、及び、後述するソレノイド17(図6参照)を右側から覆う。板状部材15は、装着部材141の板状部141Aに固定される。回転軸653の右側の端部は、板状部材15に回転可能に支持される。
<繰出し機構40>
繰出し機構40は、伝達部材41、繰出し部材45、及び、レバー部材471、472、を備える。繰出し機構40は、フィルムロール22からフィルム24を引き出すための機構である。以下、それぞれについて説明する。
伝達部材41について説明する。図7に示すように、伝達部材41は、ギヤ411、412、413、415(図6参照)、ローラ414、416(図6参照)、及び、ベルト43を備える。ギヤ411、412、413、415は平歯車である。ギヤ411、413、415のそれぞれの直径は、ギヤ412、ローラ414、416のそれぞれの直径よりも僅かに小さい。
ギヤ411、412は、左右水平方向に延びる回転軸421に固定され、回転軸421を軸として回転可能である。ギヤ411は、ギヤ412の左側に配置される。ギヤ411の右側面と、ギヤ412の左側面とは接触する。ギヤ413及びローラ414は、左右方向に延びる回転軸422に固定され、回転軸422を軸として回転可能である。ギヤ413は、ローラ414の左側に配置される。ギヤ413の右側面と、ローラ414の左側面とは接触する。図6に示すように、ギヤ415及びローラ416は、左右方向に延びる回転軸423Aに固定され、回転軸423Aを軸として回転可能である。ギヤ415は、ローラ416の左側に配置される。ギヤ415の右側面と、ローラ416の左側面とは接触する。
図7に示すように、回転軸421は、装着部材141の板状部141Aの下端部且つ搬送方向略中央に回転可能に支持される。回転軸422は、装着部材141の板状部141Aの下端部且つ上流側に回転可能に支持される。回転軸423Aは、架設板117Bの側部1171(図5参照)に回転可能に支持される。回転軸421、422、423Aは、下流側から上流側に向けて略一直線上に並んで配置される。
ベルト43は、内側に歯を有する無端ベルトである。ベルト43は、ギヤ411、415間に架設される。ギヤ413は、ベルト43の下側部分のうち搬送方向略中央部分に内側から接触する。ギヤ413は、ベルト43の下側部分を下方に屈曲させることによって、ベルト43の弛みを調整する。ベルト43の内側の歯は、ギヤ411、413、415に噛合する。
繰出し部材45について説明する。図8、図9に示すように、繰出し部材45は、繰出ローラ451、プラテンローラ461、及び、除電ローラ462(図5参照)を備える。図7に示すように、繰出し部材45は、フィルムロール22が装着部材141、142(図4参照)に装着された状態で、フィルムロール22の上流側の端部の下方に配置される。
繰出ローラ451は、軸部451A及び7つの接触部451Bを備える。軸部451Aは円柱形であり、左右水平方向に延びる。軸部451Aの左右方向の長さは、側板部111、112(図4参照)間の長さと略同一である。以下、軸部451Aの直径、詳細には、軸部451Aの軸心と直交する平面で軸部451Aを切断したときの断面の直径を、第1径という。軸部451Aの右端部に、ローラ451Cが設けられる。
7つの接触部451Bは、軸部451Aの周囲に設けられる。7つの接触部451Bのそれぞれの左右方向の長さは、軸部451Aの左右方向の長さの略1/16である。7つの接触部451Bのそれぞれは、軸部451Aに対して左右方向に等間隔に並んで配置される。以下、7つの接触部451Bのそれぞれの直径、詳細には、7つの接触部451Bのそれぞれを軸部451Aの軸心と直交する平面で切断したときの断面の直径を、第2径という。
繰出ローラ451の直径は、7つの接触部451Bが設けられていない部分で第1径となり、7つの接触部451Bが設けられた部分で第2径となる。繰出ローラ451は、7つの接触部451Bのそれぞれの部分で、軸部451Aよりも直径が大きくなる。
図8に示すように、繰出ローラ451の上流側にプラテンローラ461が設けられる。プラテンローラ461は円柱状である。プラテンローラ461の直径は、繰出ローラ451の7つの接触部451Bのそれぞれの直径(第2径)と略同一である。図5に示すように、プラテンローラ461の右端は、架設板117Bの側部1171に回転可能に支持される。プラテンローラ461の左端は、架設板117Bの側部1172に回転可能に支持される。
除電ローラ462は、プラテンローラ461の下側に設けられる。除電ローラ462は円柱状である。除電ローラ462の直径は、プラテンローラ461の直径と略同一である。除電ローラ462の右端は、架設板117Bの側部1171に回転可能に支持される。除電ローラ462の左端は、架設板117Bの側部1172に回転可能に支持される。除電ローラ462とプラテンローラ461とは、上下方向に離隔する。除電ローラ462は、フィルム24と接触した場合に、フィルム24に帯電した静電気を除電できる。除電ローラ462の材料の具体例として、カーボン繊維、金属繊維などの導電性繊維が挙げられる。
図9に示すように、繰出ローラ451の近傍に巻付防止部材49が設けられる。図10に示すように、巻付防止部材49は、第1覆部491A、491B、第2覆部492、6つの第3覆部493、及び、接続部494A、494Bを備える。
第1覆部491A、491Bは、湾曲した板状部材である。第1覆部491Aは、軸部451Aの上流側のうち、軸部451Aの右端部から、最も右側に配置された接触部451B(図9参照)までの間の部分を覆う。第1覆部491Bは、軸部451Aの上流側のうち、軸部451Aの左端部から、最も左側に配置された接触部451B(図9参照)までの間の部分を覆う。第1覆部491A、491Bの曲率半径は、軸部451Aの半径(第1径の半分)よりも大きく、7つの接触部451Bの夫々の半径(第2径の半分)よりも小さい。従って、第1覆部491A、491B及び7つの接触部451Bを側面側から見たときに、第1覆部491A、491Bは、7つの接触部451Bよりも軸部451A側に配置され、7つの接触部451Bの外側に突出しない。
第2覆部492は、第1覆部491Aの左端と第1覆部491Bの右端との間に延びる板状部材である。図11に示すように、第2覆部492は、繰出ローラ451の下側から下流側に水平に延びる。図10に示すように、6つの第3覆部493は、それぞれ、第2覆部492の上流側の端部から延びる。6つの第3覆部493は、湾曲した板状部材である。6つの第3覆部493のそれぞれは、繰出ローラ451の軸部451Aのうち、隣接する2つの接触部451B(図9参照)で挟まれた6つの部分のそれぞれの上流側を覆う。
図11に示すように、6つの第3覆部493の曲率半径は、軸部451Aの半径(第1径の半分)よりも僅かに大きく、7つの接触部451Bの夫々の半径(第2径の半分)よりも小さい。6つの第3覆部493の曲率半径は、第1覆部491A、491Bの曲率半径と同一である。7つの接触部451B及び6つの第3覆部493を側面から見たときに、6つの第3覆部493は、7つの接触部451Bよりも軸部451A側に配置され、7つの接触部451Bの外側に突出しない。
図10に示すように、接続部494Aは、第1覆部491Aの右端に設けられ、接続部494Bは、第1覆部491Bの左端に設けられる。図9に示すように、接続部494Aは、後述する支持部材481に巻付防止部材49を固定し、接続部494Bは、後述する支持部材482に巻付防止部材49を固定する。接続部494Aは、軸部451Aの右端部のローラ451Cを上側から覆う。
支持部材481は、繰出ローラ451の軸部451Aの右端、且つ、架設板117Bの側部1171(図5参照)の下流側に設けられる。支持部材482は、繰出ローラ451の軸部451Aの左端、且つ、架設板117Bの側部1172(図5参照)の下流側に設けられる。支持部材481、482は、上下方向に延びる板状の部材である。支持部材481、482の各面は、左右方向を向く。支持部材481は、上下方向略中央で、軸部451Aの右端を回転可能に支持する。支持部材481のうち軸部451Aを支持する部分の上側に、接続部494Aが固定される。支持部材482は、上下方向略中央で、軸部451Aの左端を回転可能に支持する。支持部材482のうち軸部451Aを支持する部分の上側に、接続部494Bが固定される。
支持部材481は、上端に、右側に突出する軸部481Aを備える。支持部材482は、上端に、左側に突出する軸部482Aを備える。支持部材481、482は、それぞれ、下端に穴を有する。支持部材481の下端の穴に、回転軸423Aが挿通する。支持部材481は、回転軸423Aを軸として回動可能である。回転軸423Aに固定されたローラ416は、支持部材481の下端の左側に配置される。ローラ416は、ローラ451Cに下側から接触する。図8に示すように、支持部材482の下端の穴に、側板部112(図4参照)から右方水平方向に延びる回転軸423Bが挿通する。支持部材482は、回転軸423Bを軸として回動可能である。
図9に示すように、支持部材481の下端の右側に、ばね417Aが設けられる。支持部材482の下端の左側に、ばね417Bが設けられる。ばね417A、417Bはねじりばねである。ばね417A、417Bは、支持部材481、482を、右側面視にて時計回りに付勢する。
レバー部材471、472について説明する。図8に示すように、レバー部材471は、支持部材481の右側及び上側に設けられる。図12に示すように、レバー部材471は、第1部471A及び第2部471Bを有する。第1部471Aは上下方向に延びる。第2部471Bは、第1部471Aの上端から上流側に向けて斜め上方向に延びる。第1部471Aのうち第2部471Bと接続する側と反対側の端部471Dは、搬送方向と平行に延びる。図8に示すように、第1部471Aは、支持部材481の右側、且つ、架設板117Bの側部1171(図5参照)の下流側に配置される。第2部471Bは、架設板117Bの架設部1173(図5参照)の上端の上方を、下流側から上流側に向けて通過し、側部1171よりも上流側に突出する。
図12に示すように、レバー部材471の第1部471Aは、第2部471Bとの接続部分の下側に、左右方向に貫通する穴471Cを有する。図8に示すように、支持部材481の上端の軸部481Aは、穴471Cに左側から挿通する。
レバー部材472の形状は、レバー部材471と左右対称である。レバー部材472の第1部472Aは、支持部材482の左側、且つ、架設板117Bの側部1172(図5参照)の下流側に配置される。第2部471Bは、架設板117Bの架設部1173の上端の上方を、下流側から上流側に向けて通過し、側部1172よりも上流側に突出する。第1部472Aの穴に、軸部482Aが右側から挿通する。
レバー部材471は、第1部471Aの上流側の端部に対して下流側斜め上方向に力が作用した場合、図8の状態から、穴471Cに挿通する軸部481Aを軸として、右側面視にて反時計回りに回動する。レバー部材472は、第1部472Aの上流側の端部に対して下流側斜め上方向に力が作用した場合、図8の状態から、第1部472Aの穴に挿通する軸部482Aを軸として、右側面視にて反時計回りに回動する。以下、回動する前のレバー部材471、472の状態(図8、図13(後述)の状態)を、「挟持状態」という。回動した後のレバー部材471、472の状態(図14参照、後述)を、「解放状態」という。
図13を参照し、挟持状態について説明する。以下では、レバー部材471について説明し、レバー部材472については説明を省略する。挟持状態において、レバー部材471の第1部471A及び支持部材481は、架設板117Bの側部1171の下流側を上下方向に延びた状態になる。繰出ローラ451の7つの接触部451B(図8、図9参照)とプラテンローラ461とは接触する。巻付防止部材49の6つの第3覆部493(図9、図10参照)の夫々は、プラテンローラ461と接触しない。フィルムロール22からフィルム24が下方に繰り出される場合、7つの接触部451Bとプラテンローラ461とは、搬送方向の両側からフィルム24を挟み支持できる。除電ローラ462は、7つの接触部451Bとプラテンローラ461との間から下方に延びるフィルムロール22に接触可能である。なお、ばね417Aは、支持部材481を、右側面視にて時計回りに付勢する。ばね417Aは、レバー部材471の回動を抑制する。このため、レバー部材471、472は挟持状態で安定する。
挟持状態から解放状態に切り替わる過程でレバー部材471が右側面視にて反時計回りに回動する場合、第1部471Aの穴471Cに挿通する軸部481Aは、下流側に移動する。支持部材481は、下端の穴に挿通する回転軸423Aを軸として、右側面視にて反時計回りに回動する。第1部471Aの端部471Dは、レバー部材471の回動に応じて、架設板117Bの側部1171に沿って上方に移動する。なお、ばね417Aは、支持部材481を右側面視にて時計回りに付勢するので、解放状態に切り替わるまでの間、レバー部材471には、挟持状態に戻る向きの力が作用する。
図14を参照し、解放状態について説明する。解放状態において、レバー部材471は、第1部471Aが搬送方向に略水平に延び、第2部471Bが上下方向に垂直に延びた状態になる。支持部材481の上端の軸部481Aは、架設板117Bの側部1171から、第1部471Aの長さ分下流側に離隔する。支持部材481は、下端の回転軸423Aから下流側斜め上方向に延びる。第1部471Aの端部471Dは、架設板117Bの側部1171に接触する。第1部471Aの端部471Dの延びる方向と、側部1171の延びる方向とは一致し、レバー部材471の回動は抑制される。このため、ばね417Aから支持部材481に対して付勢力が作用しても、レバー部材471は解放状態で安定する。
解放状態において、繰出ローラ451の7つの接触部451B(図8、図9参照)とプラテンローラ461とは、搬送方向に離隔する。この場合、ユーザは、フィルムロール22から下方に引き出したフィルム24を、7つの接触部451Bとプラテンローラ461との間に容易に配置させることができる。
<伝達機構65>
伝達機構65は、モータ227の回転駆動力を、巻取ギヤ651、652又は繰出ローラ451に選択的に伝達させるための機構である。伝達機構65は、ソレノイド17、支持部材16、及び、伝達ギヤ67を備える。図6に示すように、ソレノイド17は、装着部材141の板状部141Aの右側面のうち凹部141D(図4参照)の下側に固定される。支持部材16は、装着部材141の板状部141Aの右側面の右側且つソレノイド17の下流側に設けられる。伝達ギヤ67は、支持部材16によって支持される。以下、それぞれについて説明する。
図15に示すように、ソレノイド17は、本体部171、プランジャ172、及びコイル(図示略)を備える。本体部171は略円柱状である。本体部171の軸心は搬送方向に延びる。本体部171は、軸心に沿って延びる穴171Aを備える。プランジャ172は、円柱形の第1部172A、及び、第1部172Aの径よりも小さい円柱形の第2部172Bを備える。プランジャ172は搬送方向に延びる。第1部172Aの上流側は穴171A内に配置され、下流側は本体部171から下流側に突出する。第2部172Bは、第1部172Aの下流側の端部から下流側に突出する。第2部172Bの下流側の端部に、外側に突出する突出部172Cが設けられる。プランジャ172は、穴171Aに沿って搬送方向に移動可能である。
本体部171は、穴171Aの周囲にコイル(図示略)を備える。コイルは、プランジャ172の第1部172Aの一部の周囲に巻回する。コイルに電流が通電した場合、プランジャ172に対して、下流側から上流側に向かう方向に磁気的な力が作用する。この場合、プランジャ172は上流側に移動する。
プランジャ172のうち、本体部171から下流側に突出する部分に、コイル状のばね174が巻回する。ばね174は圧縮ばねである。ばね174は、支持部材16の板状部16C(図16参照)と、ソレノイド17の本体部171との間に介在する。ばね174は、板状部16Cを下流側に付勢する。ばね174は、板状部16Cを下流側に付勢する。コイルに電流が通電しない場合、プランジャ172に磁気的な力は作用しない。この場合、ばね174によって板状部16Cが下流側に付勢され、板状部16Cは下流側に移動する。板状部16Cが下流側に移動することに応じて、板状部16Cからプランジャ172に対して、上流側から下流側に向かう方向の力が作用する。この場合、図15に示すように、プランジャ172は下流側に移動する。
図16、図17に示すように、支持部材16は、板状部16A、16B、16Cを備える。板状部16Aは、装着部材141の板状部141A(図6参照)の右側面の右側に配置される。板状部16Aは、右側面視にて上下方向に長い略長方形状である。板状部16Aの下端は、上流側から下流側に向けて下方に傾斜する。板状部16Aの各面は左右方向を向く。板状部16Bは、板状部16Aの右側に配置される。板状部16Bは、右側面視にて上下方向に長い略長方形状である。板状部16Bの下端は、下流側から上流側に向けて下方に傾斜する。板状部16Bの各面は左右方向を向く。板状部16A、16B間は、左右方向に離隔する。
板状部16A、16Bのそれぞれの上流側の端部の間に、板状部16Cが架設される。板状部16Cの各面は搬送方向を向く。板状部16Cの上端の左右方向略中央よりも左側に、下方に凹んだ凹部16Dが設けられる。凹部16Dの左右方向の長さは、ソレノイド17のプランジャ172の第2部172B(図15参照)の径よりも僅かに大きく、突出部172C(図15参照)の径よりも小さい。図15に示すように、凹部16Dに第2部172Bが挿通する。第2部172Bの突出部172Cは、板状部16Cの下流側に配置される。プランジャ172は、凹部16Dに沿って上下方向に移動可能である。
図16に示すように、板状部16A、16Bは、それぞれ、回転軸681、682を回転可能に支持する。回転軸681、682は、板状部16A、16B間に架設される。回転軸681は、板状部16A、16Bのそれぞれの下流側の下端部の間を左右水平方向に延びる。回転軸682は、板状部16A、16Bのそれぞれの下流側の上端部の間を左右水平方向に延びる。回転軸685は、板状部16Bの上流側の下端部から左方水平方向に延びる。
回転軸681の右端部は、板状部16Bから右方に突出する。回転軸681の右端部は、側板部111(図4参照)に回転可能に支持される。回転軸681の左端部は、板状部16Aから左方に突出する。回転軸681の左端部は、装着部材141の板状部141A(図4参照)に回転可能に支持される。回転軸682の右端部は、板状部16Bから右側に突出する。回転軸682の右端部は、側板部111に設けられた長穴111A(図15参照)に挿通する。図15に示すように、長穴111Aは搬送方向に略水平に延びる。支持部材16は、回転軸681を軸として、長穴111Aの長手方向の範囲で揺動可能である。
図16、図17に示すように、伝達ギヤ67は、ギヤ671〜675を備える。ギヤ671〜675は平歯車である。ギヤ671、672は、回転軸681に固定され、回転軸681を軸として回転可能である。ギヤ672の直径は、ギヤ671の直径の略1/4である。ギヤ671の右側面に、ギヤ672の左側面が固定される。ギヤ673、674は、回転軸682に固定され、回転軸682を軸として回転可能である。ギヤ674の直径は、ギヤ673の直径の略1/4である。ギヤ673の右側面に、ギヤ674の左側面が固定される。ギヤ675は、回転軸685に固定され、回転軸685を軸として回転可能である。ギヤ673、675は、ギヤ672に噛合する。図15に示すように、モータ227の回転軸の右端に固定されたギヤ670とギヤ671と間に、ベルト684が架設される。
モータ227が反時計回りに回転した場合、ベルト684を介して回転駆動力がギヤ671、672に伝達され、ギヤ671、672は反時計回りに回転する。ギヤ672の回転駆動力は、ギヤ672に噛合するギヤ674、675に伝達される。ギヤ673、674、675は時計回りに回転する。一方、モータ227が時計回りに回転した場合、ギヤ671、672は時計回りに回転し、ギヤ673、674、675は反時計回りに回転する。
図18を参照し、ソレノイド17のコイルに電流が通電しない場合について説明する。この場合、プランジャ172に磁気的な力は作用しない。支持部材16は、ばね174の付勢力によって、回転軸681を軸として右側面視にて反時計回りに揺動する。ギヤ675は上流側斜め上方向に移動し、ギヤ412の下流側且つ斜め下側に噛合する。ギヤ674は下流側に移動し、巻取ギヤ652から離隔する。以下、ソレノイド17のコイルに電流が通電しない状態での支持部材16の位置を、「繰出位置」という。
支持部材16が繰出位置に配置された場合、ギヤ674と巻取ギヤ652とは離隔するので、巻取ギヤ651、652は自由に回転可能となる。なお、包装装置1の電源がオフされた場合、ソレノイド17のコイルへの電流の通電は停止される。このため、包装装置1の電源がオフされた状態で、巻取ギヤ651、652は自由に回転可能な状態となる。従って、フィルムロール22の装着時にフィルムギヤ23Bを巻取ギヤ651に噛み合わせようとする場合、巻取ギヤ651の回転は妨げられない。このためユーザは、包装装置1の電源がオフされた状態でフィルムロール22を包装装置1に装着させる場合に、フィルムギヤ23Bを巻取ギヤ651に容易に噛合させることができる。
モータ227が反時計回りに回転した場合を例に挙げる。以下、モータ227が反時計回りに回転することを、「モータ227が繰出方向に回転する」という。この場合、ギヤ675は時計回りに回転する。ギヤ675に噛合するギヤ412は反時計回りに回転する。図19に示すように、ばね174の付勢力によってギヤ675が移動するときのギヤ675の移動方向は、上流側斜め上方向(矢印675Aの方向)を向く。一方、ギヤ675とギヤ412との噛合部分においてギヤ675からギヤ412に対して、上流側斜め下方向(矢印412Aの方向)に力が作用し、ギヤ412からギヤ675に対して、矢印412Aと反対方向(下流側斜め上方向、矢印675Bの方向)に力が作用する。従って、ギヤ675に作用する2つの力のそれぞれの方向(矢印675A、675Bの方向)は、何れも同じ上方向を向く。このためギヤ675は、ばね174の付勢力によってギヤ675が移動するときの移動方向(矢印675Aの方向)と逆方向(下流側斜め下方向、矢印675Cの方向)に移動し難くなるので、ギヤ675の歯は、ギヤ412の歯から外れ難くなる。
ギヤ412が回転することに応じて、ギヤ411も反時計回りに回転する。ギヤ411の回転駆動力は、ベルト43によってギヤ415に伝達され、ギヤ415は反時計回りに回転する。ギヤ415が回転することに応じて、ローラ416も反時計回りに回転する。図6に示すように、ローラ416の上方に接触するローラ451Cは時計回りに回転する。ローラ451Cが回転することに応じて、繰出ローラ451も時計回りに回転する。
レバー部材471、472(図5参照)が挟持状態であり、且つ、フィルムロール22から繰り出されたフィルム24が、繰出ローラ451の7つの接触部451Bとプラテンローラ461との間に挟持された状態を例に挙げる。この状態でモータ227が反時計回りに回転した場合、繰出ローラ451は、プラテンローラ461によって7つの接触部451Bにフィルム24が押し付けられた状態で、時計回りに回転する。7つの接触部451Bは、フィルム24を下方に送り出す。フィルム24は、繰出ローラ451及びプラテンローラ461の間を通って下方に移動する。フィルム24は、フィルムロール22から繰り出される。このように、プラテンローラ461がフィルム24を繰出ローラ451に押し付けながら繰出ローラ451が回転することによって、フィルム24はフィルムロール22から適切に繰出される。
また、除電ローラ462は繰出ローラ451及びプラテンローラ461の間を通って下方に移動したフィルム24に、上流側から接触する。除電ローラ462は、フィルム24に帯電した静電気を除電する。
なお、プラテンローラ461がフィルム24を7つの接触部451Bに押し付けることによって、フィルム24は、7つの接触部451Bの表面に付着する。この場合、フィルム24は、繰出ローラ451の回転に応じて7つの接触部451Bに巻き付こうとする。これに対し、繰出ローラ451の近傍に設けられた巻付防止部材49の6つの第3覆部493(図9参照)は、7つの接触部451Bに付着したフィルム24を、7つの接触部451Bから剥がす。巻付防止部材49は、7つの接触部451Bにフィルム24が巻き付くことを抑制できる。従って、繰出ローラ451の回転に応じてフィルムロール22から繰出されたフィルム24を、繰出ローラ451及びプラテンローラ461の間から下方に適切に移動させることができる。
支持部材16が繰出位置に配置された状態では、巻取ギヤ651、652は自由に回転可能となる。従って、巻取ギヤ651、652は、フィルム24が繰出されることに応じてフィルムロール22が回転することを妨げない。
繰出ローラ451によるフィルム24の繰り出しに応じてフィルムロール22が回転するとき、フィルムロール22に対して、巻き軸23の延びる方向(左右方向)と直交する方向且つ上流側斜め下方向(矢印241の方向)に力が作用する。矢印241の方向の力は、繰出ローラ451が回転したときに、繰出ローラ451とフィルム24との接触位置241Aでフィルム24が下方に繰り出されることに応じて発生する。このため矢印241の方向は、接触位置241Aとフィルムロール22の軸心との位置関係、及び、接触位置241Aと、繰出されたフィルム24がフィルムロール22から離隔する位置241Bに応じて決定される。フィルムロール22は、繰出ローラ451の回転によってフィルム24が繰り出されることに応じて回転するときに作用する矢印241の方向の力によって、装着部材14から外れようとする。
これに対し、矢印241に沿って巻き軸23の軸心から延びる仮想線241Cは、装着部材141の凹部141Dの端辺1413と交差する。端辺1413は、フィルムロール22が装着された状態で、巻き軸23の右凸部23Aに接触する。このため、端辺1413は、矢印241の方向の力がフィルムロール22に作用した場合に、フィルムロール22が矢印241の方向に移動することを規制できる。このため、凹部141Dの端辺1413は、繰出ローラ451の回転によるフィルムロール22からのフィルム24の繰り出し時に、フィルムロール22が装着部材141から外れることを抑制できる。
図20を参照し、ソレノイド17のコイルの電流が通電した状態について説明する。この場合、プランジャ172に磁気的な力が作用する。支持部材16は、プランジャ172が下流側に移動することに応じて、回転軸681を軸として右側面視にて時計回りに揺動する。ギヤ674は上流側斜め下方向に移動し、巻取ギヤ652に噛合する。ギヤ675は下流側に移動し、ギヤ412から離隔する。以下、ソレノイド17のコイルに電流が通電した状態での支持部材16の位置を、「巻取位置」という。
モータ227が時計回りに回転した場合を例に挙げる。以下、モータ227が時計回りに回転することを、「モータ227が巻取方向に回転する」という。この場合、ギヤ674は反時計回りに回転する。ギヤ674に噛合する巻取ギヤ652は、時計回りに回転する。巻取ギヤ652が回転することに応じて、巻取ギヤ651も時計回りに回転する。フィルムロール22が装着された状態で、巻取ギヤ651に嵌合するフィルムギヤ23Bは、巻取ギヤ651の回転に応じて反時計回りに回転する。フィルムギヤ23Bが反時計回りに回転した場合、巻き軸23は反時計回りに回転する。この場合、フィルムロール22にフィルム24が巻き取られる。
なお、図21に示すように、プランジャ172の移動によってギヤ674が移動するときのギヤ674の移動方向は、上流側方向(矢印674Aの方向)を向く。一方、ギヤ674と巻取ギヤ652との噛合部分においてギヤ674から巻取ギヤ652に対して、下流側斜め上方向(矢印652Aの方向)に力が作用し、巻取ギヤ652からギヤ674に対して、矢印652Aと反対方向(上流側斜め下方向、矢印674Bの方向)に力が作用する。従って、ギヤ674に作用する2つの力のそれぞれの方向(矢印674A、674Bの方向)は、何れも同じ上流側方向を向く。このためギヤ674は、プランジャ172の移動によって移動するときの移動方向(矢印674Aの方向)と逆方向(下流側方向、矢印674Cの方向)に移動し難くなるので、ギヤ674の歯は、巻取ギヤ652の歯から外れ難くなる。
なお、支持部材16が巻取位置に配置された状態では、ギヤ675とギヤ412とは離隔するので、ベルト43、ローラ416、及び、繰出ローラ451は自由に回転可能となる。従って、繰出ローラ451がプラテンローラ461との間にフィルム24を挟持した状態でフィルム24がフィルムロール22に巻き取られる場合でも、繰出ローラ451は自由に回転し、フィルムロール22への巻き取りに応じてフィルム24が上方に移動することを妨げない。
巻取ギヤ651の回転に応じてフィルムギヤ23B及び巻き軸23が回転し、フィルムロール22が回転するとき、フィルムロール22に対して、巻き軸23の延びる方向(左右方向)と直交する方向且つ上流側斜め下方向(矢印242の方向)に力が作用する。矢印242の方向は、図18の矢印241の方向と略同一である。矢印242の方向の力は、巻取ギヤ651が時計回りに回転するときに、フィルムギヤ23Bと噛合する噛合位置242Aでフィルムギヤ23Bを上流側斜め下方向に送り出すことに応じて発生する。このため、矢印242の方向は、噛合位置242Aとフィルムロール22との位置関係、及び、巻取ギヤ651とフィルムギヤ23Bとの回転方向に応じて決定される。フィルムロール22は、巻取ギヤ651及びフィルムギヤ23Bの回転に応じて回転するときに作用する矢印242の方向の力によって、装着部材14から外れようとする。
これに対し、矢印242に沿って巻き軸23の軸心から延びる仮想線242Cは、装着部材141の凹部141Dの端辺1413と交差する。端辺1413は、フィルムロール22が装着された状態で、巻き軸23の右凸部23Aに接触する。このため、端辺1413は、矢印242の方向の力がフィルムロール22に作用した場合に、フィルムロール22が矢印242の方向に移動することを規制できる。このため、凹部141Dの端辺1413は、巻取ギヤ651の回転によるフィルムロール22へのフィルム24の巻き取り時に、フィルムロール22が装着部材141から外れることを抑制できる。
<可動ローラ30>
図2に示すように、側板部111の右側面に、モータ221の回転によって駆動するキャリッジ349が設けられる。キャリッジ349は、支持部341(図22参照)に連結されている。側板部112の左側面に、キャリッジ350が設けられる。キャリッジ350は、支持部342(図22参照)に連結されている。
図22に示すように、支持部341,342を総称して支持部34という。誘導ローラ31、第1補助ローラ32、及び第2補助ローラ33を総称して可動ローラ30という。可動ローラ30は左右方向に延びる円柱体である。可動ローラ30の左右方向長さは、受け台12,13(図2参照)の左右方向長さと略同一である。支持部34は、可動ローラ30の左右両端部を回転自在に支持する。
支持部34は、右側面視略逆L字状の板状部材である。誘導ローラ31は、支持部34の下流側端部で支持される。第1補助ローラ32は、誘導ローラ31よりも若干上流側で、支持部34によって支持される。第2補助ローラ33は、第1補助ローラ32よりも上流側且つ上側で、支持部34によって支持される。つまり誘導ローラ31、第1補助ローラ32、及び第2補助ローラ33は、下流側から上流側に順番に並ぶ。
モータ221は、キャリッジ349,350を介して、可動ローラ30を支持する支持部34を上下方向に移動可能である。図23は、支持部34が最上位に配置された状態を示す。この状態で、支持部34のうち上下方向に延びる部分は、フィルムロール22の上流側の近傍に配置される。支持部34のうち搬送方向に延びる部分は、フィルムロール22の下方に配置される。可動ローラ30はフィルムロール22よりも下側に配置される。
図24は、支持部34が最下位に配置された状態を示す。この状態で、支持部34のうち搬送方向に延びる部分は、搬送経路103の下側に配置される。支持部34の移動に伴う誘導ローラ31の移動経路を、移動経路104という。誘導ローラ31が移動経路104に沿って最下位に移動した場合、誘導ローラ31は搬送経路103の下側に配置される。搬送経路103と移動経路104とが交差する位置を、交差位置105という。
<切断部77>
図23〜図25に示すように、交差位置105の下方に、左右方向に延びるガイドレール74が設けられる。ガイドレール74は、ベルト511よりも右側に延び、且つベルト512よりも左側に延びる。切断部77は、ガイドレール74の上流側に連結されており、且つガイドレール74に沿って移動可能である。切断部77は、上方に向けて突出し且つ左右方向に延びる刃部771を備える。モータ225(図27参照)は、切断部77をガイドレール74に沿って左右方向に移動する。
図24に示すように、支持部34が最下位に配置された場合、誘導ローラ31はガイドレール74の上方に配置される。誘導ローラ31と第1補助ローラ32との間に、切断部77から上方に延びる刃部771が配置される。この状態で、切断部77が左右方向に移動されると、刃部771はフィルムロール22から供給されたフィルム24を幅方向に切断できる。
<台座ガイドローラ71、保持ローラ72、加熱部86、回転抑制部80>
図23〜図25に示すように、側板部111,112(図2参照)で挟まれる部分の上流側、且つ搬送経路103の下側に、左右方向に延びる台座ガイドローラ71が設けられる。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に下側から接する。台座ガイドローラ71は、搬送経路103に沿って上流側から下流側に搬送される台座2を、受け台12,13間で下方から支持し、受け台12から受け台13に誘導する。図24に示すように、支持部34が最下位に配置された場合、第2補助ローラ33は台座ガイドローラ71の上方近傍に配置される。
台座ガイドローラ71の下流側に、左右方向に延びる保持ローラ72が設けられる。保持ローラ72の左右端部は、保持部78によって回転可能に支持される。保持部78は、台座ガイドローラ71の下方に設けられた左右方向に延びる軸を中心に揺動可能である。保持部78は、モータ226(図27参照)によって揺動する。保持部78の揺動によって、保持ローラ72が台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態(図23参照)と、保持ローラ72が台座ガイドローラ71から下方に離隔した状態(図24参照)とに切り替わる。図23に示すように、保持ローラ72が台座ガイドローラ71の下流側に近接した場合、保持ローラ72は搬送経路103に下側から接する。このとき、フィルムロール22から供給されたフィルム24が、保持ローラ72と台座ガイドローラ71とに挟まれる。
図25及び図26に示すように、保持ローラ72の下流側の近傍に、加熱部86が設けられる。加熱部86は、上端に3つの加熱ユニットを備える。加熱ユニットは、上面にヒータ871を備える。ヒータ871は、フィルム24に接触してフィルム24を加熱できる。モータ223(図27参照)が回転することで、加熱部86は上下方向に移動する。加熱部86が最上位に配置された状態(図25参照)で、3つの加熱ユニットの夫々の上面は、搬送経路103(図23、図24参照)に近接する。加熱部86が移動し、最下位に配置された状態(図23、図24参照)で、3つの加熱ユニットの夫々の上面は、搬送経路103から離隔する。
加熱部86の下流側に回転抑制部80が設けられる。回転抑制部80は、カム851、2つの支持棒82、及びストッパ81を備える。2つの支持棒82は搬送方向に延びる。ストッパ81は、2つの支持棒82の夫々の上流側端部に設けられ、且つ左右方向に延びる。ストッパ81の形状は、断面形状が四角形の棒状である。ストッパ81の上流側の面にゴムが設けられる。モータ224(図27参照)がカム851を回転した場合、2つの支持棒82は搬送方向に移動して、ストッパ81も搬送方向に移動する。
図26は、支持部34が最下位に配置され、台座ガイドローラ71と保持ローラ72とが近接し、加熱部86が最上位に配置され、ストッパ81が上流側に配置された状態を示す。ストッパ81は、誘導ローラ31に接触可能な位置に配置される。ストッパ81のゴムは、誘導ローラ31を上流側に押す。これによって、誘導ローラ31の回転は抑制される。加熱部86は、第1補助ローラ32と保持ローラ72との間を通って上方に突出する。
<台座2>
図1を参照し、台座2を説明する。台座2は略長方形状の板状部90を、曲折部911,912で折り曲げることによって作製される。曲折部911,912は、左右方向に間隔を空けて並ぶ、搬送方向に延びる折り目である。板状部90のうち曲折部911,912間に挟まれた部分を、第1板状部905という。板状部90のうち曲折部911から立設する部分を、第2板状部906という。板状部90のうち曲折部912から立設する部分を、第2板状部907という。第1板状部905は、曲折部911,912に沿って均等間隔で形成された複数の穴927を有する。曲折部911に形成された複数の穴927は、それぞれ、曲折部912に形成された複数の穴927のいずれかと左右方向に並ぶ。
複数の穴927は、それぞれ搬送部60を取り付け可能である。具体的には、図1に示すように、作業者は台座2を受け台12に載置する場合、複数の穴927のうち搬送方向の下流側にある一対の穴927に、それぞれ一組の搬送部60を取り付ける。これにより、一対の穴927に取り付けられた一組の搬送部60は、台座2を搬送方向の下流側に搬送できる。
<電気的構成>
図27を参照し、包装装置1の電気的構成を説明する。包装装置1は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、センサ204、205、操作部206、表示部207、ソレノイド17、及び、ヒータ871を備える。CPU201は、包装装置1全体の制御を司る。CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを実行することによって、台座2に載置された物品3をフィルム24によって包装する処理を実行する。フラッシュROM202は、CPU201が実行する後述の各種処理のプログラム等を記憶する。
包装装置1は、駆動部211〜217、モータ221〜227、エンコーダ231、232を備える。駆動部211〜217は、それぞれ、モータ221〜227にパルス信号を出力することによって、モータ221〜227を駆動する。モータ221〜227はDCモータである。エンコーダ231,232は、それぞれ、モータ221,222の回転に応じた数のパルス信号を出力する。CPU201は、フラッシュROM202、RAM203、センサ204、205、操作部206、表示部207、ソレノイド17、ヒータ871、駆動部211〜217、及び、エンコーダ231,232と電気的に接続する。駆動部211〜217は、夫々、モータ221〜227と電気的に接続する。
<パラメータテーブル2021>
図28を参照し、パラメータテーブル2021について説明する。パラメータテーブル2021では、受け台12(図1参照)上の台座2(図1参照)に載置された状態での物品3の上下方向の長さ(以下、「物品3の高さ」という。)、第1搬送速度、第2搬送速度、第3搬送速度、及び、第4搬送速度が関連付けられている。
物品3の高さは、「1」〜「7」及び「未定」の何れかである。物品3の高さ「1」〜「7」は、センサ204の検出部204A〜204Gに対応する。物品3の高さ「2」〜「7」は、最小の物品3の高さ「1」に対する相対値である。第1搬送速度、第2搬送速度、第3搬送速度、及び、第4搬送速度は、それぞれ、第1搬送工程〜第4搬送工程(後述)の各工程での台座2及び物品3の搬送速度を示す。第2搬送速度及び第3搬送速度は、物品3の高さが変化しても常に一致する。第2搬送速度及び第3搬送速度は、物品3の高さが大きい程小さい。第1搬送速度は、第2搬送速度及び第3搬送速度よりも小さい。第4搬送速度は、第2搬送速度及び第3搬送速度よりも大きい。CPU201は、パラメータテーブル2021に基づいて、各工程での台座2及び物品3の搬送速度を特定可能である。
<前準備>
ユーザは、包装装置1の電源を投入する前に、次の手順で前準備を行う。ユーザは、フィルムロール22(図5参照)を装着部材141、142(図4参照)に装着する。フィルムロール22のフィルムギヤ23B(図5参照)は、巻取ギヤ651(図5参照)に噛合する。なお、包装装置1は電源投入前の状態であるので、ソレノイド17のコイルに電流は通電していない。従って、支持部材16は繰出位置(図18参照)に配置され、巻取ギヤ651は自由に回転可能である。ユーザは、フィルムギヤ23Bを巻取ギヤ651に容易に噛合させることができる。
次にユーザは、レバー部材471、472を挟持状態(図13参照)から解放状態(図14参照)に切り替える。繰出ローラ451の7つの接触部451B(図8参照)とプラテンローラ461(図8参照)とは、搬送方向に離隔する。ユーザは、装着されたフィルムロール22からフィルム24を引き出し、繰出ローラ451とプラテンローラ461との間に通す。ユーザは、第2補助ローラ33の上流側にフィルム24を配置させて下方に手動で引き出す。次にユーザは、レバー部材471、472を解放状態から挟持状態に切り替える。繰出ローラ451の7つの接触部451Bとプラテンローラ461とは、搬送方向両側からフィルム24を挟む。以上で前準備は終了する。ユーザは、包装装置1の電源を投入する。
<包装処理、監視処理>
図29〜図38を参照し、包装装置1のCPU201によって実行される包装処理(図29参照)及び監視処理(図30参照)について説明する。CPU201は、包装装置1に電源が投入された場合、フラッシュROM202に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、包装処理を開始する。監視処理は、包装処理のS3の処理によって開始される。包装処理及び監視処理は並列して実行される。なお、図31から図38は、図2におけるA−A線の矢視方向断面図を示す。
CPU201は、包装処理及び監視処理を実行する場合、RAM203に記憶された搬送速度情報、及び、繰出速度情報を使用する。搬送速度情報には、第1搬送速度〜第4搬送速度が設定される。繰出速度情報には、繰出し機構40によってフィルムロール22からフィルム24が繰り出される場合のフィルム24の移動速度(以下、「繰出速度」という。)として、第1搬送速度、及び第2搬送速度が設定される。
図29を参照し、包装処理について説明する。CPU201は、包装装置1の状態を初期化する(S1)。具体的には次の通りである。CPU201は、駆動部211を制御することによってモータ221を駆動し、支持部34を上昇させて最上位に配置させる。これによって、支持部34によって支持された可動ローラ30は、最上位に配置される(図31参照)。CPU201は、駆動部212を制御することによってモータ222を駆動し、搬送機構50のベルト511、512(図31参照)を回転させる。CPU201は、センサ205(図27参照)が反射板を検出した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止する。これによって、受け台12の受け面12A(図3参照)から搬送部60が上方に突出した状態とする(図31参照)。包装装置1は、ユーザが受け台12の受け面12Aに台座2をセットできる状態になる。
CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させて最下位に配置させる。これによって、加熱部86の上面のヒータ871は、搬送経路103から離隔した状態となる(図31参照)。CPU201は、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、ストッパ81を下流側に移動させる(図31参照)。CPU201は、駆動部215を制御してモータ225を駆動し、切断部77を左側に移動させる。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる。保持ローラ72は、台座ガイドローラ71に対して下方に離隔した状態(図24参照)となる。CPU201は、ソレノイド17のコイルに対する電流の通電を停止させる。これによって、支持部材16は繰出位置に移動する。
CPU201は、監視処理(図30参照)を開始する(S3)。図30を参照し、監視処理について説明する。CPU201は、搬送速度情報及び繰出速度情報を次のように初期化する(S71)。CPU201は、パラメータテーブル2021(図28参照)のうち、高さ「未定」に対応する第1搬送速度を、搬送速度情報に設定する。CPU201は、設定した搬送速度情報(第1搬送速度)に基づいて、フィルム24の繰出速度を特定する。以下、第1搬送速度に基づいて特定される繰出速度を、第1繰出速度という。CPU201は、特定した第1繰出速度を繰出速度情報に設定する。
なお、繰出速度として、搬送速度情報に設定された搬送速度が大きい程、大きい値が特定される。具体的には、CPU201は、搬送速度情報に設定された搬送速度を、所定の演算式に適用することによって、繰出速度を算出し、算出した繰出速度を繰出速度情報に設定する。なお、CPU201は、他の方法によって繰出速度を特定してもよい。例えば、パラメータテーブル2021のそれぞれの搬送速度に、繰出速度が関連付けられてもよい。CPU201は、パラメータテーブル2021に基づき、搬送速度に関連付けられた繰出速度を特定し、特定した繰出速度を繰出速度情報に設定してもよい。
CPU201は、センサ204の7の検出部204A〜204Gの夫々から出力される信号に基づいて、センサ204の内側に物体があるか否かを判断する(S73)。CPU201は、検出部204A〜204Gの何れかから信号を検出した場合、センサ204の内側に物体があると判断する。CPU201は、センサ204の内側に物体があると判断した場合(S73:YES)、包装処理が禁止された状態であることをユーザに通知するための画像(以下、「禁止画像」という。)を、表示部207に表示させる(S77)。CPU201は処理をS73に戻す。CPU201は、センサ204の内側に物体がないと判断した場合(S73:NO)、包装処理が許可された状態であることをユーザに通知するための画像(以下、「許可画像」という。)を、表示部207に表示させる(S75)。CPU201は処理をS79に進める。
以上のように、CPU201は、包装処理が実際に開始される前にセンサ204の内側に物体があると判断した場合、禁止画像を表示部27に表示させ、ユーザに通知する。これによって包装装置1は、開口部805内に異物が侵入していることをユーザに通知する。又、CPU201は、包装処理の開始前にセンサ204の内側に物体があると判断した場合、包装処理の実行を禁止する。これによって包装装置1は、開口部805内に侵入した異物が誤って包装されることを抑制する。
ユーザは、前準備で下方に引き出したフィルム24の先端を、搬送経路103(図31参照)の下側まで引っ張り、台座ガイドローラ71の下流側に配置させる(図31参照)。ユーザは、受け台12上に台座2を載置する(図31参照)。台座2は搬送部60によって位置決めされる。台座2の第1板状部905の辺901は下流側に配置され、辺902は上流側に配置される。台座2の第1板状部905上に物品3が載置される(図31参照)。
ユーザは、フィルム24の準備ができたことを包装装置1に通知するための入力操作を、操作部206を介して行う。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる。保持部78が揺動することによって、保持ローラ72は台座ガイドローラ71の下流側に近接した状態になる(図31参照)。フィルムロール22から排出されたフィルム24の先端は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって搬送方向両側から挟まれる。フィルム24と搬送経路103とは、フィルム24の先端近傍で交差する。フィルム24は、第2補助ローラ33の上流側と、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって挟まれた部分との間を、上下方向に真っ直ぐに延びた状態になる。
図30に示すように、CPU201は、台座2及び物品3のフィルム24による包装を開始する指示が操作部206を介して入力されたか判断する(S79)。包装の開始指示が入力されていない場合(S79:NO)、CPU201は処理をS73に戻す。CPU201は、物体があるか否かの判断をしながら、開始指示の入力を継続して待ち受ける。同様に、CPU201は、図29の包装処理において、包装の開始指示が入力されたか判断する(S5)。CPU201は、包装の開始指示が入力されていない場合(S5:NO)、処理をS5に戻す。
ユーザは、操作部206を介して包装の開始指示を入力する。図29に示すように、包装の開始指示が入力された場合(S5:YES)、CPU201は、繰出速度情報に設定された第1繰出速度を取得する。CPU201は、駆動部217を制御する。CPU201は、取得された第1繰出速度でフィルム24を繰り出すことが可能な回転速度で、モータ227を繰出方向に回転させる(S7)。CPU201は、S12(後述)の処理によってモータ227の繰出方向の回転が一時停止されるまでの間、繰出速度情報に設定された第1繰出速度を周期的に繰り返し、取得した第1繰出速度に基づいてモータ227を繰出方向に回転させる処理を繰り返す(S7)。
なお、前準備によって、レバー部材471、472は解放状態から挟持状態に切り替えられている。又、初期化処理(S1)によって支持部材16は繰出位置(図18参照)に配置されている。従って、繰出ローラ451の7つの接触部451Bは、プラテンローラ461との間にフィルム24を挟んだ状態で、フィルムロール22からフィルム24を繰り出す向き(図31における矢印161の方向)に回転する。フィルム24は、フィルムロール22から強制的に繰出される。フィルム24は弛む。
CPU201は、第1搬送工程の処理を、以下のように実行する。CPU201は、搬送速度情報に設定された第1搬送速度を取得する。CPU201は、駆動部212を制御する。CPU201は、上流側から下流側に台座2が搬送される向きにベルト511、512が回転し、且つ、取得した第1搬送速度でベルト511、512が移動するように、モータ222を回転させる。ベルト511、512は、受け台12の受け面12Aから上方に突出する搬送部60が上流側から下流側に移動する向き(図31における矢印181の方向)に回転する。搬送部60は、搬送経路103に沿って台座2を上流側から下流側に第1搬送速度で搬送する(S9)。以下、台座2を上流側から下流側に搬送させる場合のモータ222及びベルト511、512の回転方向を正方向といい、正方向と逆向きの回転方向を逆方向という。
台座2及び物品3の下流側は、センサ204(図27参照)の内側を通過してフィルム24に徐々に近づく。センサ204の7つの検出部204A〜204Gの夫々は、台座2及び物品3が内側を通過したことに応じて、信号を出力する。
図30に示すように、CPU201は、包装の開始指示が入力された場合(S79:YES)、センサ204の7つの検出部204A〜204Gの夫々から出力される信号の監視を開始する。CPU201は、センサ204の7つの検出部204A〜204Gの少なくとも何れかから信号を検出したか否か判断する(S81)。CPU201は、センサ204の7つの検出部204A〜204Gの少なくとも何れから信号を検出したと判断した場合、センサ204の内側に台座2及び物品3があると判断する(S81:YES)。
CPU201は、信号を出力した検出部204A〜204Gに基づいて、物品3の高さを特定する(S83)。具体的には、CPU201は、信号を出力した検出部204A〜204Gのうち、最も上位に配置された検出部204A〜204Gの何れかを特定する。CPU201は、特定した検出部204A〜204Gの何れかの位置を、7段階の高さ「1〜7」の何れかとして特定する。例えばCPU201は、検出部204Aを特定した場合、高さを「1」として特定し、検出部204Gを特定した場合、高さを「7」として特定する。
なお、図31等に示すように、台座2の第2板状部906、907(図1参照)の上下方向の長さが、物品3の上下方向の長さよりも大きい場合がある。この場合、センサ204の7つ検出部204A〜204Gから出力される信号に基づいてCPU201が特定可能な高さは、台座2の第2板状部906、907の高さとなり、CPU201は物品3の高さを特定できない。しかしながら、通常ユーザは、物品3の大きさに応じた高さの第2板状部906、907を有する台座2を使用し、台座2及び物品3を包装装置1によって包装する。物品3の高さが大きい程、第2板状部906、907の高さの大きい台座2が使用される場合が多い。従って、CPU201は、台座2の第2板状部906、907(図1参照)の上下方向の長さが物品3の上下方向の長さよりも大きい場合でも、特定した高さ(第2板状部906、907の高さ)を物品3の高さとみなし、以後の処理を行う。
CPU201はパラメータテーブル2021を参照する。CPU201は、S83の処理によって特定された物品3の高さ(「1」〜「7」の何れか)に関連付けられた第1搬送速度〜第4搬送速度を取得する(S85)。CPU201は、取得した第1搬送速度〜第4搬送速度の夫々を、搬送速度情報に設定する(S85)。CPU201は、取得した第1搬送速度、及び、第2搬送速度のそれぞれに対応する繰出速度を特定する。以下、第1搬送速度、及び、第2搬送速度のそれぞれに対応する繰出速度を、第1繰出速度、及び、第2繰出速度という。CPU201は、第1繰出速度、及び、第2繰出速度を繰出速度情報に設定する(S87)。CPU201は処理をS81に戻す。
台座2及び物品3の搬送に応じて、特定される物品3の高さが変化した場合、S85の処理によって、変化後の高さに応じた第1搬送速度〜第4搬送速度が取得されて搬送速度情報に設定される。又、S87の処理によって、第1繰出速度、第2繰出速度が特定されて繰出速度情報に設定される。従って、例えば後述する第2搬送工程又は第3搬送工程の処理の実行中に、特定される物品3の高さが変化した場合、CPU201は、変化後の高さに応じた搬送速度で台座2及び物品3が搬送されるように、駆動部212を制御してモータ222を駆動できる。又、例えば後述する第2搬送工程の処理の実行中に、特定される物品3の高さが変化した場合、CPU201は、変化後の高さに応じた繰出速度でフィルムロール22からフィルム24が繰り出されるように、駆動部217を制御してモータ227を駆動できる。
図29に示すように、CPU201は、S9の処理によって台座2の下流側への搬送を開始させた後、駆動部212を制御してモータ222を継続して駆動し、ベルト511、512を正方向に継続して回転させる。台座2が下流側に継続して搬送されることに応じて、第1板状部905の下流側の端部(辺901)はフィルム24に接触し、その後、保持ローラ72上を通過する(図32における矢印182)。台座2の第1板状部905の辺901は、フィルム24を下流側に押す。台座2の第1板状部905の辺901は、上流側から移動経路104に近づき、加熱部86の上方を通過する(図32参照)。
なお、フィルム24は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって先端が挟持されている。台座2の第1板状部905の辺901によってフィルム24が下流側に押されることで、フィルム24の先端は台座2の第1板状部905の下面に回り込む。
CPU201は、S9の処理によって台座2の下流側への搬送を開始させた後、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、台座2の搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺901が加熱部86の上方位置に対して所定距離分下流側に移動したか否かを、特定したモータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺901が、加熱部86の上方位置よりも下流側に所定距離分移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の下流側への搬送を停止させる(S11)。第1搬送工程の処理は終了する。CPU201は、駆動部217を制御することによって、S7の処理によって開始させたモータ227の繰出方向への回転を一時的に停止させる(S12)。フィルムロール22からのフィルム24の繰り出しは停止される。
CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を上昇させる(S13)。加熱部86が最上位に配置された状態となった後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の上昇を停止させる。図32に示すように、加熱部86が最上位まで上昇(矢印183)した場合、加熱部86の上面は、搬送経路103に下方から近接した状態になる。台座2の第1板状部905の辺901は、加熱部86の上方位置よりも所定距離分下流側に移動しており、台座2の第1板状部905の下面には、フィルム24が回り込んでいる。従って、加熱部86が最上位に配置された状態で、加熱部86の上面は、台座2の第1板状部905の下面との間にフィルム24を挟んだ状態になる。
図29に示すように、CPU201は、加熱部86のヒータ871を加熱する(S15)。ヒータ871はフィルム24の先端を加熱し、溶融する。溶融されたフィルム24の先端は、台座2の第1板状部905の下面のうち辺901近傍に接着する(S15)。CPU201は、ヒータ871の加熱を開始してから所定時間経過後、ヒータ871の加熱を停止する(S17)。所定時間は、ヒータ871によってフィルム24の温度を融点まで加熱させるために必要な時間である。CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させる(S19、矢印184(図33参照))。加熱部86の上面は、搬送経路103から離隔する。加熱部86が最下位に配置された後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の下降を停止させる。
CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる(S21)。図33に示すように、保持部78が矢印185の方向に揺動することによって、保持ローラ72は台座ガイドローラ71に対して下方に離隔した状態となる。台座ガイドローラ71及び保持ローラ72は、挟んだ状態のフィルム24の先端を解放する。なお、フィルム24の先端は、S15(図29参照)の処理によって加熱されたヒータ871によって溶融し、台座2の下面に接着した状態となっている。
図29に示すように、CPU201は、第2搬送工程の処理を、以下のように実行する。CPU201は、搬送速度情報に設定された第2搬送速度を取得する。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動する。CPU201は、ベルト511、512が正方向に回転し、且つ、取得した第2搬送速度でベルト511、512が移動するように、モータ222を回転させる。台座2は、下流側に第2搬送速度で搬送される(S23)。CPU201は、S25(後述)の処理によって第2搬送工程の処理が終了するまでの間、搬送速度情報に設定された第2搬送速度を周期的に繰り返し取得し、取得した第2搬送速度でベルト511、512が移動するようにモータ222を回転させる処理を繰り返す。
CPU201は、駆動部217を制御することによって、S12の処理によって一時停止させたモータ227の繰出方向への回転を再開させる(S24)。具体的には次の通りである。CPU201は、繰出速度情報に設定された第2繰出速度を取得する。CPU201は、取得した第2繰出速度でフィルム24を繰り出すことが可能な回転速度で、モータ227を繰出方向に回転させる(S24)。モータ227は、第2繰出速度でフィルム24を繰り出すことが可能な回転速度で繰出方向に回転される。繰出ローラ451の7つの接触部451Bは、フィルムロール22からフィルム24を繰り出す向き(図33における矢印162の方向)に回転する。CPU201は、S31(後述)の処理によってモータ227の繰出方向の回転が停止されるまでの間、繰出速度情報に設定された第2繰出速度を周期的に繰り返し取得し、取得した第2繰出速度に基づいてモータ227を繰出方向に回転させる処理を繰り返す。
搬送部60は搬送経路103に沿って上流側から下流側に移動し、台座2を下流側に搬送する(矢印186、図33参照)。フィルム24の先端は台座ガイドローラ71及び保持ローラ72から解放されている。フィルム24の先端は、台座2の下面に接着した状態で、台座2の移動に伴って下流側に移動する。なお、S24の処理によってモータ227の繰出方向への回転が再開されている。フィルム24は第2繰出速度でフィルムロール22から繰出されている(矢印162、図33参照)。フィルム24は弛んでいる。従って、台座2の移動に伴ってフィルム24の先端が下流側に移動した場合でも、フィルム24に強い張力は作用しない。このため、台座2の下流側への移動は、フィルム24によって妨げられない。
台座2が下流側に継続して搬送されることによって、台座2の第1板状部905の辺901は、搬送経路103と移動経路104とが交差する交差位置105を上流側から下流側に向けて横切る。台座2は更に下流側に移動する(矢印186、図33参照)。台座2が下流側に移動することによって、台座2の第1板状部905の辺901、及び物品3の下流側の端部は、フィルム24に接触し、接触部分で曲折する。なお、フィルム24に強い張力は作用していないので、台座2の第1板状部905の辺901及び物品3の下流側の端部にフィルム24が押し当てられる場合の力は小さい。
CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を継続して駆動し、ベルト511、512を正方向に継続して回転させる。搬送部60は受け台13上に移動し、台座2の下流側は受け台13上まで搬送される。台座2の第1板状部905及び物品3の上側を覆う位置にフィルム24が配置される。台座2の第1板状部905の上流側の端部(辺902)が、台座ガイドローラ71上を通過する。更に台座2が下流側に搬送される(矢印186、図33参照)。
台座2及び物品3がセンサ204の内側を下流側に通過した後、センサ204の7つの検出部204A〜204Gは、信号の出力を停止させる。図30に示すように、CPU201は、センサ204の7つの検出部204A〜204Gの何れからも信号を検出しないと判断した場合、センサ204の内側を台座2及び物品3が下流側に通過したと判断する(S81:NO)。CPU201は処理をS91に進める。
CPU201は、センサ204の複数の検出部204A〜204Gの夫々から出力される信号に基づいて、センサ204の内側に物体があるか否かを判断する(S91)。なお、台座2及び物品3はセンサ204の右側を既に通過した後の状態であるので、このタイミングでセンサ204によって検出される物体は、台座2及び物品3ではない。CPU201は、センサ204の内側に物体があると判断した場合(S91:YES)、動作中の包装処理(図29参照)を停止させる(S97)。CPU201は、包装処理が停止された状態であることをユーザに通知するための画像を、表示部207に表示させる(S99)。CPU201は監視処理を終了させる。
CPU201は、センサ204の内側に物体がないと判断した場合(S91:NO)、動作中の包装処理(図29参照)を継続させる(S93)。CPU201は、包装処理が継続していることをユーザに通知するための画像を、表示部207を点灯させる(S95)。CPU201は処理をS101に進める。
CPU201は、台座2及び物品3のフィルム24による包装を終了させる指示が、操作部206を介して入力されたか判断する(S101)。包装の終了指示が入力されていないと判断した場合(S101:NO)、CPU201は処理をS91に戻す。CPU201は、終了指示の入力を継続して待ち受ける。CPU201は、包装処理の終了指示が入力されたと判断した場合(S101:YES)、監視処理を終了させる。
図33に示すように、台座2の第1板状部905の辺902は、交差位置105を上流側から下流側に横切り、下流側に配置される。フィルムロール22から延びるフィルム24は、第2補助ローラ33の上流側に接触して僅かに上流側に誘導され、第2補助ローラ33の下側に接触して下流側に延び、第1補助ローラ32の下側に接触してさらに下流側に延び、台座2の第1板状部905の辺901及び物品3の下流側に至る。誘導ローラ31は、第1補助ローラ32と台座2及び物品3との間に延びるフィルム24の上方に配置された状態になる。
図29に示すように、CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S23(図29参照)で台座2の下流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が交差位置105よりも下流側に移動したか否かを、モータ222の回転数に基づいて判断する。CPU201は、辺902が交差位置105よりも下流側に移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S25)。第2搬送工程の処理は終了する。
CPU201は、駆動部211を制御してモータ221を駆動し、支持部34を下方に移動させる。支持部34に支持された誘導ローラ31は、移動経路104に沿って最上位側から最下位側に移動し始める(S27)。誘導ローラ31は、下方に配置された状態のフィルム24に上側から接触し、フィルム24を移動経路104に沿って下方に誘導する(矢印187、図34参照)。フィルム24は、台座2及び物品3に情報から押し当てられる。
なお、S24の処理によってモータ227の繰出し方向への回転が再開され、フィルム24はフィルムロール22から繰出されている(矢印163、図34参照)。フィルム24は弛んでいる。従って、誘導ローラ31の移動に伴ってフィルム24が移動経路104に沿って下方に移動した場合でも、フィルム24に強い張力は作用しない。このため、誘導ローラ31の下側への移動は、フィルム24によって妨げられない。又、台座2及び物品3にフィルム24が押し当てられる場合の力は小さい。
CPU201は、エンコーダ231から出力されるパルス信号に応じて、S27で誘導ローラ31の下方への移動を開始してからのモータ221の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、誘導ローラ31が最下位に配置されたか判断する。CPU201は、誘導ローラ31が最下位に移動したと判断した場合、モータ221の駆動を停止させ、誘導ローラ31の下方への移動を停止させる(S29)。図34に示すように、誘導ローラ31は、最下位に配置された状態で、搬送経路103に対して下側から接した状態となる。フィルム24は、台座2の第1板状部905及び物品3の下流側、上側、及び上流側を覆う。
CPU201は、駆動部217を制御してモータ227の繰出方向の回転を停止させる(S31)。フィルムロール22からのフィルム24の繰り出しは停止される。CPU201は、ソレノイド17のコイルに対して電流を通電させる。これによって、支持部材16は巻取位置に移動する(S33)。CPU201は、駆動部217を制御し、所定の回転速度でモータ227を巻取方向に回転させる(S33)。フィルムギヤ23B及び巻き軸23は、フィルムロール22にフィルム24を巻き取る向き(図35における矢印164の方向)に回転する。フィルム24はフィルムロール22に巻き取られる。フィルム24に張力が作用する。フィルム24に作用する張力によって、台座2及び物品3にフィルム24が密着する。
CPU201は、第3搬送工程の処理を、以下のように実行する。CPU201は、搬送速度情報に設定された第3搬送情報を取得する。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動する。CPU201は、ベルト511、512が逆方向に回転し、且つ、取得した第3搬送速度でベルト511、512が移動するように、モータ222を回転させる。台座2は、上流側に第3搬送速度で搬送される(S35)。CPU201は、S37(後述)の処理によって第3搬送工程の処理が終了するまでの間、搬送速度情報に設定された第3搬送情報を周期的に繰り返し取得し、取得した第3搬送速度でベルト511、512が移動するようにモータ222を回転させる処理を繰り返す。
台座2が下流側から上流側に移動する(矢印188、図35参照)ことによって、台座2の第1板状部905の辺902は、フィルム24に接触して上流側に押す。台座2の第1板状部905の辺902は、下流側から交差位置105に近づく。台座2の第1板状部905の辺902は、下流側から上流側に向けて交差位置105を横切る。台座2の第1板状部905の辺902は、加熱部86の上方位置を通過し、上流側に移動する。誘導ローラ31は、台座2の第1板状部905の下面に下側から接した状態で、辺902から下流側に向けて相対的に移動する。台座2の第1板状部905の下面と誘導ローラ31との間には、フィルム24が挟まれた状態になる。フィルム24は、台座2の下側に回り込む。
CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S35で台座2の上流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、台座2の第1板状部905の辺902が加熱部86の上方位置に対して所定距離分上流側に移動したか判断する。CPU201は、台座2の第1板状部905の辺902が加熱部86の上方位置よりも上流側に所定距離分移動したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S37)。第3搬送工程の処理は終了する。
CPU201は、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、回転抑制部80のストッパ81を上流側に移動させる(S39)。図36に示すように、回転抑制部80のストッパ81の上流側には、最下位に移動した誘導ローラ31が配置される。ストッパ81が上流側に移動する(矢印189)ことによって、ストッパ81のゴムは、誘導ローラ31に近接し、誘導ローラ31に巻きついた状態のフィルム24を誘導ローラ31との間に挟む。ストッパ81のゴムがフィルム24を介して誘導ローラ31を上流側に押すことによって、誘導ローラ31の回転は禁止される。誘導ローラ31とストッパ81のゴムとの間にフィルム24が挟まれる。
図29に示すように、CPU201は、駆動部217を制御してモータ227の巻取方向の回転を停止させる(S41)。フィルムロール22へのフィルム24の巻き取りは停止される。
CPU201は、駆動部215を制御してモータ225を駆動し、ガイドレール74(図25参照)に沿って切断部77を左側から右側に移動させる(S43)。切断部77が右側に移動することによって、フィルム24は、誘導ローラ31とストッパ81のゴムとの間に挟まれた部分よりもフィルムロール22側で刃部771によって切断される。切断部77は、フィルム24のうち台座2の第1板状部905及び物品3を覆った部分を、フィルムロール22側から切り離す。
フィルム24の切断後、フィルムロール22から延びるフィルム24のうち切断された端部は、台座ガイドローラ71の下方側に垂れ下がる。CPU201は、駆動部216を制御してモータ226を駆動し、保持部78を揺動させる(S45)。図37に示すように、保持部78は矢印190の方向に揺動する。台座ガイドローラ71の下流側に保持ローラ72が近接配置された状態になる。フィルム24のうち切断部77によって切断された端部は、台座ガイドローラ71及び保持ローラ72によって挟持される。
図29に示すように、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を上昇させる(S47)。加熱部86が最上位に配置された状態となった後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の駆動を停止し、加熱部86の上昇を停止させる。図37に示すように、加熱部86が最上位まで上昇(矢印191)した状態で、加熱部86の上面は、搬送経路103に下方から近接した状態になる。なお、台座2の第1板状部905の辺902は、加熱部86の上方位置よりも所定距離分上流側に移動している。台座2の第1板状部905の下面のうち辺902の近傍には、誘導ローラ31によって誘導されたフィルム24が下面に沿って配置された状態となっている。従って、加熱部86が上昇して最上位に配置された場合、加熱部86の上面は、台座2との間にフィルム24を挟んだ状態となる。
図29に示すように、CPU201は加熱部86のヒータ871を加熱する(S49)。ヒータ871は、フィルム24のうち切断部77によって切り取られた端部を加熱し、フィルム24を溶融する。溶解されたフィルム24は、台座2の第1板状部905の辺902近傍に接着される(S49)。フィルムロール22から切り取られたフィルム24は、台座2及び物品3を覆った状態になる。CPU201は、S49でヒータ871の加熱を開始してから所定時間経過後、ヒータ871の加熱を停止する(S51)。CPU201は、駆動部213を制御してモータ223を駆動し、加熱部86を下降させる(S53、矢印192(図38参照))。加熱部86の上面は、搬送経路103から離隔する。加熱部86が最下位に配置された後、CPU201は、駆動部213を制御してモータ223の回転を停止させる。
図29に示すように、CPU201は、駆動部214を制御してモータ224を駆動し、回転抑制部80のストッパ81を下流側に移動させる(S55、矢印193(図38参照))。ストッパ81は下流側に移動し、ストッパ81に設けられたゴムは誘導ローラ31から離隔する。誘導ローラ31は回転可能な状態になる。
CPU201は、第4搬送工程の処理を、以下のように実行する。CPU201は、搬送速度情報に設定された第4搬送速度を取得する。CPU201は、駆動部212を制御してモータ222を駆動する。CPU201は、ベルト511、512が正方向に回転し、且つ、取得した第4搬送速度でベルト511、512が移動するように、モータ222を回転させる。台座2は、下流側に第4搬送速度で搬送される(S57、矢印193(図38参照))。包装が完了した台座2及び物品3は、下流側に搬送される。
CPU201は、エンコーダ232から出力されるパルス信号に応じて、S57で台座2の下流側への搬送を開始してからのモータ222の回転数を特定する。CPU201は、特定した回転数に基づいて、搬送部60が下流側に移動して受け台13の下流側の端部に到達したか否かを判断する。CPU201は、搬送部60が下流側に移動して受け台13の下流側の端部に到達したと判断した場合、駆動部212を制御してモータ222の駆動を停止し、台座2の搬送を停止させる(S59)。第4搬送工程の処理は終了する。包装処理は終了する。
以上説明したように、包装装置1のCPU201は、第1搬送工程(S9、S11)での台座2及び物品3の搬送速度(第1搬送速度)を、第2搬送工程(S23、S25)、第3搬送工程(S35、S37)、第4搬送工程(S57、S59)での台座2及び物品3の搬送速度(第2搬送速度〜第4搬送速度)よりも相対的に遅くする。この場合、搬送に応じて物品3に作用する勢いは小さくなる。従ってCPU201は、フィルム24によって物品3が台座2に固定される前の状態で、物品3が倒れることを抑制できる。又、搬送時において物品3が台座2上を滑ることも抑制できる。
CPU201は、第4搬送工程(S57、S59)での台座2及び物品3の搬送速度(第4搬送速度)を、第1搬送工程(S9、S11)、第2搬送工程(S23、S25)、第3搬送工程(S35、S37)での台座2及び物品3の搬送速度(第1搬送速度〜第3搬送速度)よりも相対的に速くする。これによってCPU201は、フィルム24による包装が完了した台座2及び物品3を包装装置1から短時間で排出できる。従って、CPU201は、台座2及び物品3の包装を短時間で終了させることができる。
物品3は、高さが大きい程重心位置が高くなるので、搬送時に倒れやすくなる。これに対して、CPU201は、物品3の高さが大きい程、第2搬送速度及び第3搬送速度を相対的に小さくする。この場合、搬送に応じて物品3に作用する勢いは小さくなる。従ってCPU201は、第2搬送工程及び第3搬送工程において台座2及び物品3が搬送される過程、即ち、フィルム24による包装が行われる過程で、物品3が倒れることを抑制できる。
CPU201は、パラメータテーブル2021を参照し、搬送工程に応じた第2搬送速度及び第3搬送速度を取得できる。この場合、CPU201は、第2搬送速度及び第3搬送速度を、パラメータテーブル2021に基づいて容易に決定できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態では、パラメータテーブル2021に記憶された第2搬送速度及び第3搬送速度は同じ値となった。これに対し、第3搬送速度を第2搬送速度よりも小さくしてもよい。この場合、CPU201は、S27〜S29の処理によって誘導ローラ31を下方に移動させた後で台座2及び物品3を上流側に搬送させるときの搬送速度(第3搬送速度)を、誘導ローラ31を移動させる前に台座2及び物品3を下流側に搬送させるときの搬送速度(第2搬送速度)よりも相対的に遅くする。これによって、誘導ローラ31を移動させた後で台座2及び物品3を上流側に搬送させる過程で、フィルム24にしわが発生することを抑制できる。従って、CPU201は、台座2及び物品3を適切に包装できる。
CPU201は、台座2及び物品3の重さを検出可能な重量センサを、受け台12の受け面12Aに備えてもよい。パラメータテーブル2021には、物品の重さと第1搬送速度〜第4搬送速度とが関連付けて記憶されてもよい。第2搬送速度及び第3搬送速度は、重さが大きい程、相対的に小さくてもよい。CPU201は、S83の処理によって、重量センサを介して台座2及び物品3の重さを特定してもよい。CPU201は、S85の処理によって、特定した重さに応じた第1搬送速度〜第4搬送速度を特定し、搬送速度情報に設定してもよい。
物品3は、重さが大きい程、搬送時に倒れやすくなる。これに対して、CPU201は、物品の重さが大きい程、第2搬送速度及び第3搬送速度を相対的に小さくする。この場合、搬送に応じて物品3に作用する勢いは小さくなる。従ってCPU201は、第2搬送工程及び第3搬送工程において台座2及び物品3が搬送される過程、即ち、フィルム24による包装が行われる過程で、物品3が倒れることを抑制できる。
CPU201は、物品3の高さを、センサ204によって特定し、物品3の大きさとして特定した(S83、S85)。CPU201は、センサ204を用いた方法とは別の方法で物品3の高さ及び長さを特定してもよい。例えば包装装置1は、架設板117Aの下側に測距センサを備えてもよい。測距センサは、架設板117の下方を通過する物品3までの距離を計測し、計測結果を出力してもよい。CPU201は、測距センサから出力された計測結果に応じて、物品3の高さを特定してもよい。この場合、物品3の高さよりも、台座2の第2板状部906、907の高さの方が大きい場合でも、CPU201は、物品3の高さを正確に特定できる。
ユーザは、物品3の高さを入力する操作を、操作部206に対して行ってもよい。CPU201は、操作部206に対して操作が行われた場合、操作の内容に基づいて物品3の高さを特定してもよい。
上記実施形態では、台座2の第2板状部906、907の高さよりも物品3の高さが小さいことを例に挙げて具体的に説明した。これに対し、台座2の第2板状部906、907の高さの方が物品3の高さよりも小さくてもよい。この場合、CPU201は、センサ204によって物品3の高さを直接的に特定できる。
CPU201は、パラメータテーブル2021を用いずに第1搬送速度〜第4搬送速度を特定してもよい。例えばCPU201は、物品3の高さを所定の計算式に代入することによって、第1搬送速度〜第4搬送速度を算出してもよい。
包装装置1は、誘導ローラ31が下端に移動した状態で、誘導ローラ31を搬送方向に移動させる機構を備えてもよい。CPU201は、S51の処理によって台座2及び物品3を上流側に搬送させる代わりに、誘導ローラ31を下流側に移動させてもよい。
物品3の高さに応じて変化させる搬送速度は、第2搬送速度及び第3搬送速度の両方に限られず、何れか一方であってもよい。CPU201は、第2搬送工程及び第3搬送工程において、物品3の高さに関わらず一定の第2搬送速度及び第3搬送速度で台座2及び物品3を搬送してもよい。CPU201は、第1搬送工程及び第2搬送工程において、物品3の高さに関わらず一定の繰出速度でフィルム24がフィルムロール22から繰出されるように、モータ227を繰出方向に回転させてもよい。
なお、誘導ローラ31が本発明の「誘導部」に相当する。S9の処理を行うCPU201は本発明の「第1搬送手段」の一例である。S15の処理を行うCPU201は本発明の「第1接着手段」の一例である。S23の処理を行うCPU201は本発明の「第2搬送手段」の一例である。S27の処理を行うCPU201は本発明の「誘導部移動手段」の一例である。S35の処理を行うCPU201は本発明の「相対移動手段」の一例である。S49の処理を行うCPU201は本発明の「第2接着手段」の一例である。S57の処理を行うCPU201は本発明の「第3搬送手段」の一例である。S83の処理を行うCPU201は本発明の「第1特定手段」「第2特定手段」の一例である。S85の処理を行うCPU201は本発明の「第1決定手段」「第2決定手段」の一例である。
1 :包装装置
2 :台座
3 :物品
14 :装着部材
16 :支持部材
17 :ソレノイド
22 :フィルムロール
23 :巻き軸
23A :右凸部
23B :フィルムギヤ
24 :フィルム
31 :誘導ローラ
40 :繰出し機構
41 :伝達部材
43 :ベルト
45 :繰出し部材
49 :巻付防止部材
50 :搬送機構
60 :搬送部
65 :伝達機構
67 :伝達ギヤ
77 :切断部
86 :加熱部
103 :搬送経路
104 :移動経路
105 :交差位置
141 :装着部材
141D :凹部
142 :装着部材
172 :プランジャ
174 :ばね
201 :CPU
202 :フラッシュROM
204 :センサ
204A、204B、204C、204D、204E、204F、204G :検出部
241 :矢印
241A :接触位置
241C :仮想線
242 :矢印
242A :噛合位置
242C :仮想線
411、412、413、415 :ギヤ
414 、416 :ローラ
451 :繰出ローラ
451A :軸部
451B :接触部
461 :プラテンローラ
462 :除電ローラ
471、472 :レバー部材
491A :第1覆部
491B :第1覆部
492 :第2覆部
493 :第3覆部
651、652 :巻取ギヤ
670、671、672、673、674、675 :ギヤ
1411、1412、1413 :端辺
2021 :パラメータテーブル

Claims (4)

  1. 台座と、前記台座上に載置された物品とをフィルムによって包装する包装装置であって、
    前記物品が載置された前記台座を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送される前記台座が通過する搬送経路と交差する方向に延びる移動経路に沿って移動可能であり、前記フィルムを誘導するための誘導部と、
    前記台座に前記フィルムの一部を接着させる第1接着手段と、
    前記第1接着手段によって前記台座に前記フィルムの一部を接着させる前に、前記搬送機構によって、搬送方向の上流側から下流側に向けて前記台座を第1搬送速度で搬送する第1搬送手段であって、前記台座の前記上流側の端部が、前記搬送経路と前記移動経路とが交差する位置である交差位置よりも前記上流側に配置された状態を維持しながら搬送する第1搬送手段と、
    前記第1接着手段によって前記台座に前記フィルムの一部を接着させた後、前記搬送機構によって、前記台座を、前記上流側の端部が前記交差位置よりも前記下流側に配置されるまで、前記下流側に向けて第2搬送速度で搬送する第2搬送手段と、
    前記第2搬送手段によって前記台座を搬送し、前記交差位置よりも前記下流側に、前記台座の前記上流側の端部が移動した場合、前記移動経路に沿って前記誘導部を移動させる誘導部移動手段と、
    前記誘導部移動手段によって前記誘導部を移動させた後、前記台座を、前記上流側の端部が前記交差位置よりも前記上流側に配置されるまで第3搬送速度で相対移動させる相対移動手段と、
    前記相対移動手段によって前記台座を相対移動させ、前記交差位置よりも前記上流側に、前記台座の前記上流側の端部が配置された場合、前記フィルムの他部を前記台座に接着させる第2接着手段と、
    前記第2接着手段によって前記台座に前記フィルムの他部を接着させた後、前記搬送機構によって、前記下流側に向けて前記台座を第4搬送速度で搬送する第3搬送手段と
    を備え
    前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度は、前記第1搬送速度より大きく前記第4搬送速度より小さいことを特徴とする包装装置。
  2. 前記物品の高さを特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段によって特定された前記物品の高さが大きい程、相対的に小さい前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度の少なくとも何れかを決定する第1決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 前記第3搬送速度は前記第2搬送速度よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装装置。
  4. 前記物品の重さを特定する第2特定手段と、
    前記第2特定手段によって特定された前記物品の重さが大きい程、相対的に小さい前記第2搬送速度及び前記第3搬送速度の少なくとも何れかを決定する第2決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
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