JP2002145204A - 包装システム - Google Patents

包装システム

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JP2002145204A
JP2002145204A JP2000343421A JP2000343421A JP2002145204A JP 2002145204 A JP2002145204 A JP 2002145204A JP 2000343421 A JP2000343421 A JP 2000343421A JP 2000343421 A JP2000343421 A JP 2000343421A JP 2002145204 A JP2002145204 A JP 2002145204A
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product
packaging
speed
packaging system
height
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JP2000343421A
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Satoshi Funatsu
訓 船津
Takeshi Yanase
剛 柳瀬
Mitsunobu Hayashi
光信 林
Hiroaki Tokura
博昭 戸倉
Toshiyuki Sakata
利行 坂田
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理能力が差程低下することなく稼働率を向
上させ得る包装システムを提供する。 【解決手段】 商品Mを供給コンベア20によって下流
のリフタ201に向って搬送し、リフタ201上の商品
Mを包装ステーションSに押し上げてフィルムFで包装
する包装システムに関する。前記商品Mの包装前の状態
を検出する検出手段を設け、予め設定された商品Mの状
態に対し前記検出された商品Mの状態を比較して、その
比較結果に応じて、包装のサイクルタイムが変更される
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品を包装ステー
ションにおいてストレッチフィルムで包装する包装シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、商品をリフタ上に搬送し、該
リフタ上の商品を包装ステーションに押し上げて、所定
の折込み機構によりフィルムを商品の底面に折り込んで
包装するストレッチフィルム包装機が知られている。か
かる包装機では、処理能力の増大を図るために、各装置
の動作速度を大きくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる包装機
は、たとえばトレーに載った生鮮食料品などを扱うの
で、盛りの大きいものや、汁を含むものなど種々の状態
(形態)が存在する上、一度、荷崩れなどが生じると、
後の処理が大変面倒になり、稼動率の著しい低下をきた
す。特に、特売品などについては盛り付け量が大きくな
り、かかる事態を招き易い。
【0004】したがって、本発明の目的は、処理能力が
差程低下することなく稼動率を向上させ得る包装システ
ムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本第1発明の包装システムは、商品を供給コンベヤ
によって下流のリフタに向って搬送し、リフタ上の商品
を包装ステーションに押し上げてフィルムで包装する包
装システムであって、前記商品の包装前の状態を検出す
る検出手段を設け、予め設定された商品の状態に対し前
記検出された商品の状態を比較して、その比較結果に応
じて、包装のサイクルタイムが変更されるようにしたも
のである。
【0006】商品の搬送径路においてトラブルを生じ易
い商品の状態(形態)としては、搬送方向の底辺の長さ
に対して高さが高く(重心の位置が高く)転倒し易いも
のや、「アサリ」のようにトレーから大きく盛り上がっ
たものや、惣菜のように汁が多いものなどがある。本第
1発明は、これらの商品の状態を検出し、当該検出した
状態に応じて、機器の速度を変更する(サイクルタイム
を変更する)ことで、可及的にサイクルタイムを短くす
ると共に、前記トラブルの防止を図るものである。
【0007】本第1発明において、「検出手段」として
は、光検出器、CCDカメラ、ロードセルの他に、超音
波センサやレーザ測距計を用いることができる。
【0008】本第1発明において、商品の状態を判別す
る基準としては、たとえば下記の3つの場合があり、こ
れらの場合にサイクルタイムを長くすることで、トラブ
ルの発生を防止する。
【0009】(1) 供給コンベヤの搬送方向についての商
品の奥行に対し商品の高さが高い場合:商品の高さが高
い場合には商品が搬送中に転倒し易いので、これを防止
するためである。「商品の奥行に対し前記商品の高さが
高い場合」の判別方法としては商品の奥行と高さとの差
分や比率または一次式を用い、これらを所定の閾値(予
め設定された商品の状態)と比較することで、判別する
ことができる。
【0010】(2) トレーの高さに対し商品の高さが高い
場合:この場合、内容物が荷崩れし易いので、これを防
止するためである。「トレーの高さに対し商品の高さが
高い場合」の判別方法としては、商品の高さとトレーの
高さとの差分や、比率または一次式を用いて比較するこ
とができる。
【0011】(3) 計量コンベヤの安定までの時間が長い
場合:内容物に汁が含まれていると液面が揺れるので、
計量コンベヤが安定するまでの時間が長くなる。この安
定までの時間が所定の閾値よりも長い場合、汁が飛び出
したり、あるいは、飛び散ったりするおそれがあるか
ら、これを防止するためである。
【0012】これらの場合において、サイクルタイムを
長くするか否かは予め設定された状態(閾値)と比較す
るのであるが、前記(2) の荷崩れを生じる可能性は、一
般に、商品の種類によって変動するので、商品の種類ご
とに前記(2) の基準で判別するか否か、予め設定してお
くのが好ましい。なお、全ての商品について、共通の基
準や閾値を予め設定しておいてもよい。
【0013】本第1発明において、「包装のサイクルタ
イムを変更」する方法としては、各機器の動作のトップ
スピードを変更する方法の他に、前記トップスピードに
至るまでの立上りの加速度(速度曲線)および/または
トップスピードからの立下りの減速度(速度曲線)を変
更する方法や、主として往路のスピードや加速度を変更
する方法がある。また、サイクルタイムは、複数段階に
変更してもよいし、無段階に変更してもよい。
【0014】一方、本第2発明は、包装ステーションに
張設したフィルムの下方からリフタにより商品を押し上
げて、商品の上面をフィルムで覆い、折込み機構により
フィルムの端部を商品の底面に折り込んで包装する包装
システムにおいて、前記リフタおよび折込み機構は往復
動して商品の包装のサイクルを実行し、前記リフタおよ
び/または折込み機構は、包装のサイクルごとに往路の
動作速度を変更できるように設定され、かつ、包装のサ
イクルタイムが長くなるように往路の速度を小さくした
際に、往路の速度の減少の割合に比べ、復路の速度の減
少の割合が小さく設定されていることを特徴とする。
【0015】本第2発明においては、往路の速度を小さ
くすることにより、商品をリフトアップしたり、フィル
ムを折り込む際に、商品に加わる衝撃や加速度を小さく
することができる。一方、復路については速度の減少の
割合を小さくすることができるから、サイクルタイムを
可及的に短く保つことができる。
【0016】本第2発明においては、復路の速度の減少
の割合を「0」(速度を小さくしない)とするのが好ま
しい。なお、復路の速度を増大させる場合も本第2発明
に含まれる。また、「速度を減少」とは、トップスピー
ドを小さくする場合の他、トップスピードに至るまでの
速度曲線の勾配や、トップスピードからの立下りの速度
曲線の勾配を小さくする場合を含む。
【0017】本第3発明は、包装ステーションに押し上
げた商品の底面にフィルムを折り込んで包装し、包装完
了後の商品を所定の排出コンベヤにより排出するように
した包装システムにおいて、前記排出コンベヤによる商
品の移送速度を変更できるようにしたことを特徴とす
る。
【0018】商品は包装前だけでなく、包装後にも転倒
するおそれがあり、このような場合、トラブルを招いた
り、あるいは、商品価値の低下する場合がある。そこ
で、本第3発明では排出コンベヤによる商品の移送速度
を変更する。これにより、処理能力が差程低下すること
なく、トラブルの発生を防止し得るようになる。
【0019】前記「移送速度を変更する方法」として
は、たとえば、包装のサイクルごとにトップスピードを
変更できるようにしてもよいし、あるいは、包装のサイ
クルごとにトップスピードになるまでの立上りの速度曲
線および/またはトップスピードから減速する際の立下
りの速度曲線を変更できるようにしてもよい。
【0020】なお、前記第2および第3発明において
は、商品の状態を必ずしも検出する必要はなく、商品ご
とに予め設定された速度で各機器を動作させればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。本システムは図1の商品Mをト
レーTごと包装するストレッチフィルム包装機の機能に
加え、包装後にラベルを貼付する貼付機能を備えてい
る。なお、以下の説明において、商品MはトレーT上に
載って搬送されていくが、「商品M」とは、トレーT内
の内容物を指す場合と、内容物、トレーTおよびフィル
ムFを含んだ概念で用いる場合とがある。また、商品は
必ずしもトレーT上に載っている必要はない。
【0022】基本構造:図1に示すように、本包装シス
テムは、商品Mを正面側2aから搬入して正面側2aに
排出する前方排出型の包装システムであって、正面2a
には、供給装置20、第1排出コンベヤ31、第2排出
コンベヤ32およびストックコンベヤ33が設けられて
いる。
【0023】図2において、供給装置20は、商品Mの
載ったトレーTをリフタ201上に供給する。リフタ2
01の各ポスト210は、包装機構200の包装ステー
ションSの直下に配置されていると共に、昇降手段(エ
レベータ機構)208により上下昇降自在とされてい
る。このリフタ201は、供給装置20から商品Mが供
給されると、上昇して商品Mを包装ステーションSまで
持ち上げる。
【0024】一方、包装動作に先立ち、前記包装ステー
ションSには、張設状態のフィルムFが一対の搬送ベル
ト202,202によって供給されている。このフィル
ムFは、商品Mが押し上げられると、商品Mの上面に密
着する。この状態で、フィルム折込み機構203は、図
3の一対の左右折込板204,204と、後折込板20
5と、丸棒状の前折込部材206と、プッシャー207
(図2)によって、フィルムFの前後左右の各側縁部
を、トレーTの底面側に折り込んで商品Mを包装すると
共に、商品Mの上面をトレー押え部材212(図1)で
押さえながら、図2の熱溶着コンベヤ211上に包装済
の商品を搬送する。熱溶着コンベヤ211は、底面に折
り込まれたフィルムF同士を互いに溶着し、その後、ト
レーTが第1排出コンベヤ31上に排出される。該第1
排出コンベヤ31上の商品Mは、図1に示す第2排出コ
ンベヤ32上に移送される。この移送中または移送後
に、ラベルプリンタ12により商品MにラベルLが貼付
され、第2排出コンベヤ32からストックコンベヤ33
上に商品Mが排出される。
【0025】機器構成:図4において、前記供給装置2
0は計量コンベヤ100を備えている。該計量コンベヤ
100に載せられた商品Mの重量は、当該商品Mの安定
後、重量検出器101で検出され計量手段106に出力
される。前記計量コンベヤ100の上方には、CCDカ
メラ2が設けられている。前記CCDカメラ2は、供給
装置20に載せられたトレーTを撮像して、平面的な寸
法を測定するための輝度情報(撮像情報)をマイコン3
に出力する。
【0026】図4に示すように、マイコン3には、図示
しないインターフェイスを介して、前記CCDカメラ2
および計量手段106の他にタッチスクリーン10、ス
トロークキー部11、ラベルプリンタ12、計量包装値
付制御器14、ローカル制御部15、高さ情報検出装置
8、前記第1排出コンベヤ31および第2排出コンベヤ
32などが接続されている。前記CCDカメラ2、計量
手段106および高さ情報検出装置8は、後述するよう
に、商品の包装前の状態を検出する検出手段を構成して
いる。
【0027】前記マイコン3は、CPU4、計時を行う
タイマ5およびメモリ7を備えている。前記CPU4
は、画像処理手段40および後述する安定性判別手段4
1を備えている。画像処理手段40は、前記CCDカメ
ラ2から入力された輝度情報からトレーTの平面的なエ
ッジTeの位置を検出し、更に、該エッジの位置から、
トレーTの幅および奥行を算出する。なお、トレーTの
幅および奥行寸法の算出方法としては、たとえば、特開
平11-94535号、同11-337315 号および同11-245906 号な
どに開示された周知の方法がある。
【0028】前記メモリ7は、商品情報記憶部70、ト
レー情報記憶部71および閾値記憶部72を備えてい
る。図5(a)に示すように、前記商品情報記憶部70
には、商品の呼出No. ごとに、品名、単価、トレーNo.
などからなる商品情報と共に、後述する通常サイクルお
よび低速サイクルやフラグなどが互いに関連付けられて
記憶されている。
【0029】図5(b)に示す前記トレー情報記憶部7
1には、前記トレーNo. ごとに、トレーの奥行、幅およ
び高さhtなどのトレーに関する情報が互いに関連付け
られて記憶されている。したがって、CPU4は図5
(a)の商品の呼出No. からトレーNo. が分かり、図5
(b)のトレーNo. からトレーの高さhtを読み出すこ
とができる。
【0030】前記商品情報記憶部70およびトレー情報
記憶部71の情報は、図1のタッチスクリーン10およ
びストロークキー部11から入力して設定登録されるも
のと、前記CCDカメラ2などにより測定されて入力さ
れるものとがある。図5(c)に示す前記閾値記憶部7
2には、商品の安定性を判別するための後述する差分閾
値α、比率閾値βおよび安定時間閾値γが予め記憶され
ている。
【0031】商品の高さ検出:前記高さ情報検出装置8
は、図2に示す供給装置20の上方に設けられており、
図6(a)に示すように、上下方向に並べた4組の第1
〜第4投受光器(光電検出器)S1〜S4および反射板
80を備えている。該高さ情報検出装置8は、商品Mが
図6(b)に示す搬送方向Xに移動する間にトレーTを
含む商品Mの高さに関する情報を検出する。各投受光器
S1〜S4からの信号は、前記ローカル制御部15を介
してCPU4に出力される。CPU4は当該高さ情報に
基づいて商品Mのおよその高さを判別する。
【0032】たとえば、図7(a)に示すように、最下
段の第1投受光器S1が商品M1を検出し、かつ、第2
〜第4投受光器S2〜S4が当該商品M1を検出してい
ない場合には、該商品M1の高さは商品底面から第1投
受光器S1までの高さ以上、かつ、第2投受光器S2ま
での高さ(H1)よりも低いと考えられるから、CPU
4は該商品M1の高さをH1と見なして、以下の判別を
行う。
【0033】商品の安定性判別:前記安定性判別手段4
1は、前記CCDカメラ2、高さ情報検出装置8および
計量手段106(商品の包装前の状態を検出する検出手
段)からの検出情報に基づいて、以下に説明する高さ判
別、比率判別および安定時間判別からなる商品の安定性
の判別を行う。該安定性の判別は図5(a)のフラグF
aが記憶されている商品について行うようにしてもよ
い。
【0034】高さ判別 安定性判別手段41は、たとえば図5(a)のフラグF
aが付された商品については、商品の高さから当該トレ
ーTの高さhtを減算した減算値と、前記差分閾値αと
の比較を行う。たとえば、図7(b)に示すように、商
品M2の高さがH2と見なされ、前記減算値(H2−h
t)が差分閾値α以上である場合には、当該商品M2の
安定性が低い(この場合、崩れやすい)と判別する。
【0035】比率判別 また、安定性判別手段41は、商品の高さをトレーTの
奥行長さで除算した除算値と、前記比率閾値βとの比較
を行う。たとえば、図7(c)に示すように、商品M3
の高さがH3と見なされ、一方、搬送方向Xについての
トレーTの奥行長さがDである場合、前記除算値(H3
/D)が比率閾値β以上であれば、当該商品M3の安定
性が低い(転倒し易い)と判別する。
【0036】安定時間判別 さらに、安定性判別手段41は、図4に示す前記タイマ
5からの計時信号に基づいて、商品Mが前記計量コンベ
ヤ100に載置されてから、計量コンベヤ100が安定
するまでの時間と、安定時間閾値γとの比較を行う。こ
こで、商品の重心位置が高かったり、商品(トレーの内
容物)がトレー内で転がったり、汁分などが多い場合に
は、計量コンベヤ100が安定するまでの時間が長くな
る。したがって、安定性判別手段41は、当該計量コン
ベヤ100が安定するまでの時間が安定時間閾値γ以上
の場合には、当該商品Mの安定性が低いと判別する。
【0037】前記CPU4は、通常モードと低速モード
とを有している。前記安定性判別手段41により商品の
安定性が低いと判別された場合には、CPU4は低速モ
ードに設定される。図5(a)に示す前記商品情報記憶
部70に設けられた前記通常サイクル欄には、該通常モ
ードに対応する通常サイクルが商品ごとに予め記憶され
ている。該通常サイクルは、商品の通常の盛りつけ時に
おいて、本システムが商品処理を行うためのサイクルタ
イムに対応している。一方、前記低速サイクル欄には、
前記低速モードに対応する低速サイクルが商品ごとに予
め記憶されている。該低速サイクルは、前記通常サイク
ルよりもサイクルタイムの長い低速のサイクルタイムに
対応している。
【0038】本システムの動作:オペレータが所定の操
作を行い本システムをスタートさせると、図4に示すC
PU4は通常モードに設定されると共に、前記商品情報
記憶部70から当該商品に対応する前記通常サイクルお
よび商品情報を読み出す。一方、CPU4は、トレー情
報記憶部71から、当該商品のトレーNo. に対応するト
レー情報を読み出す。
【0039】オペレータが供給装置20上に商品Mを載
置すると、安定性判別手段41は、前記安定時間判別を
行う。前記計量コンベヤ100が安定するまでの時間が
安定時間閾値γ以上の場合には、商品の安定性が低いと
判別する。つづいて、計量コンベヤ100が該商品Mの
搬送を開始すると共に、前記高さ情報検出装置8からの
高さ情報に基づいて、CPU4が当該商品Mの高さを決
定する。当該商品Mの高さに応じて、フィルムFのフィ
ルム長が決定され、包装ステーションSに供給される。
【0040】一方、前記高さ検出後、前記安定性判別手
段41は閾値記憶部72から読み出された各閾値α,β
に基づいて、商品の安定性判別を行う。すなわち、前記
安定性判別手段41は、前記決定された商品高さから当
該トレーTの高さhtを減算した減算値にしたがって前
記高さ判別を行う。当該減算値が差分閾値α以上である
場合、すなわち、商品の高さをトレーの高さと比較し
て、商品の高さが高い場合には、商品の安定性が低いと
判別する。一方、安定性判別手段41は、前記商品高さ
をトレーTの奥行長さDで除算して前記比率判別を行
う。当該除算値が比率閾値β以上の場合、すなわち、商
品の奥行に対し該商品の高さが高い場合には、商品の安
定性が低いと判別する。
【0041】前記各安定性判別のうち、少なくとも何れ
か1つの判別結果において、当該商品の安定性が低いと
判別された場合には、CPU4が低速モードに設定され
る。一方、各安定性判別のいずれにおいても、商品の安
定性が低いと判別されなかった場合には、本システムは
当該通常サイクルで運転される。
【0042】前記CPU4が低速モードに設定される
と、CPU4は前記商品情報記憶部70の低速サイクル
欄から当該商品Mに対応する低速サイクルを読み出し、
本システムを該低速サイクルで運転させる。この場合、
計量コンベア100は商品Mを低速度でリフタ201上
に搬送する。該商品Mが図2の前記リフタ201上に搬
送された後、前記リフタ201、左右折込板204,2
04、後折込板205およびプッシャー207は、通常
サイクルよりも低速度で当該商品Mの処理を行い、熱溶
着コンベヤ211を介して第1排出コンベヤ31上に包
装済の商品Mを排出する。
【0043】このように、予め設定された商品の状態に
対し、検出された商品の状態を比較する安定性判別を行
い、当該判別結果に応じて包装のサイクルタイムが変更
されるので、倒れ易いないし崩れ易い商品や汁分が多く
こぼれやすい商品の場合には、包装のサイクルタイムが
長くなるように変更することで、商品の処理をスムーズ
に行うことができる。
【0044】排出コンベヤ:前記包装済の商品Mは、該
第1排出コンベヤ31から、図1に示す第2排出コンベ
ヤ32上に搬送された後、前記ラベルプリンタ12によ
って商品Mの上面にラベルが貼付される。その後、第2
排出コンベヤ32によりストックコンベヤ33上に排出
される。
【0045】前記各排出コンベヤ31,32は、前記包
装のサイクルごとにそのトップスピードを変更可能に設
定されている。図8(a)に示すように、低速サイクル
時には、通常サイクル時のトップスピードTS1に比べ
て小さいトップスピードTS2で商品Mの搬送を行う。
【0046】このように、商品の包装サイクルに応じて
排出コンベヤ31,32のトップスピードを変更できる
ようにしたので、商品の安定性が低い場合には、該商品
の移送速度を小さくすることにより、商品の搬送をスム
ーズに行うことができる。そのため、商品が転倒した
り、内容物がくずれたりするのを防止し得ると共に、包
装されたフィルム内で汁が飛び散ったりする不具合を防
止できる。
【0047】なお、前記各排出コンベヤ31,32は、
停止状態で待機しており、商品Mが各排出コンベヤ3
1,32上に排出された後に、当該商品Mの搬送を開始
する。したがって、図8(b)に示すように、排出コン
ベヤ31,32の搬送中のトップスピードを通常モード
と低速モードとで互いに同一速度に設定し、包装サイク
ルに応じてトップスピードになるまでの立上り時の加速
度を変更するようにしてもよい。すなわち、図8(b)
の実線に示すように、低速モードにおいては、搬送開始
からトップスピードになるまでの立上りの速度曲線を滑
らかにすると共に勾配を小さくしてもよい。
【0048】往路の速度変更:ところで、図3に示すフ
ィルム折込み機構203を構成する左右折込板204,
204、後折込板205およびプッシャー207と、前
記リフタ201(図2)とは、商品の搬送ないしフィル
ムFの折り込みを行う往路G1〜G4と、初期位置に戻
る復路B1〜B4に沿って移動して商品の包装サイクル
を実行する。前記リフタ201およびフィルム折込み機
構203は、たとえば、DCブラシレスモータなどから
なる駆動装置(図示せず)により駆動されている。該駆
動装置は、前記低速モードにおいてリフタ201および
フィルム折込み機構203の前記往路の動作速度のみを
小さくし、一方、復路の動作速度を変更しないように制
御される。
【0049】安定性が低い商品については、図9のタイ
ミングチャートに示すように、図9(a)に示す通常モ
ードにおける往路G1〜G4の動作速度から、図9
(b)に示す低速モードにおける低速の動作速度に変更
される。一方、復路B1〜B4の動作速度は、モードの
変更に拘わらず一定の速い速度に設定されている。
【0050】このように、リフタ201およびフィルム
折込み機構203の動作速度は、往路G1〜G4の動作
速度が小さくなるように変更した際に、復路B1〜B4
の速度を小さくしないように設定されている。したがっ
て、不安定な商品の処理を行う際に、リフタ201およ
びフィルム折込み機構203の往路G1〜G4の動作速
度を小さくしても、商品処理とは無関係な復路B1〜B
4では一定の速い動作速度で駆動されるから、商品の処
理速度が大きく低下するのを防止することができる。な
お、図9(b)の低速モードにおいては、必要に応じ
て、リフタ201、左右折込板204、後折込板205
の停止時間を、通常モードよりも長く設定してもよい。
【0051】プッシャーの押し直し:ところで、図10
(a),(b)に示すように、前記プッシャー207が
トレーTを第1排出コンベヤ31上に押し出す際に、該
トレーTがプッシャー207の上面に乗り上げる場合が
ある。かかる乗り上げを防止するために、本システムに
は、トレーTの乗り上げを検出するための乗上検出器2
09が設けられている。該乗上検出器209は、たとえ
ば、光センサからなり、包装ステーションSの上方に設
けられている。図10(b)に示すように、乗上検出器
209がトレーTの乗り上げを検出すると、プッシャー
207が後方(トレーTの押し出し方向とは逆方向)に
向って若干後退する。その後、図10(c)に示すよう
に、該後退したプッシャー207が再度前進して、図1
0(d)に示すように、プッシャー207がトレーTを
押し直す。
【0052】CCDカメラを用いた商品の高さ検出:前
記実施形態では、高さ情報検出装置8を用いて商品Mの
高さ検出を行うようにしたが、該高さ情報検出装置8の
代わりに、レーザ光投受光器、超音波検出器ないしはC
CDカメラ等を用いて商品Mの高さを検出するようにし
てもよい。たとえば、CCDカメラを用いた高さ検出の
一例を図11を用いて説明する。
【0053】前記CCDカメラは、図11に示す上下に
設定された第1撮像位置Aおよび第2撮像位置Bにおい
て商品Mの撮像を行う。各撮像位置A,Bの高さHa,
Hbは、商品に応じて所定の既知の高さに設定される。
各撮像位置A,Bからの撮像情報(撮像イメージの寸
法)と、予め測定した実際の寸法とを対比させること
で、該撮像位置A,Bで撮像された商品Mの奥行寸法D
a,Dbの正確な長さを算出することが可能である。
【0054】すなわち、商品Mの高さHは下記の
(1),(2)式で表すことができる。 (Ha−H)/Ha=Dm/Da …(1) (Hb−H)/Hb=Dm/Db …(2) Ha−H:第1撮像位置Aから商品M上面までの距離 Ha:第1撮像位置Aの高さ Dm:商品Mの奥行長さ Da:第1撮像位置Aで撮像された商品Mの奥行長さ Hb−H:第2撮像位置Bから商品M上面までの距離 Hb:第2撮像位置Bの高さ Db:第2撮像位置Bで撮像された商品M上面までき距
【0055】前記撮像位置の高さHa,Hbおよび撮像
された商品Mの奥行長さDa,Dbは、前述のように既
知であるから、前記(1)式および(2)式からなる連
立方程式を解くことにより、商品Mの奥行長さDmと共
に、商品Mの高さを求めることができる。
【0056】ところで、前記実施形態では、商品情報記
憶部70に商品と当該商品に用いるトレーNo. とを予め
関連付けて記憶させ、商品の指定を行うと、該商品に用
いるトレーが選択されるようにしたが、前記CCDカメ
ラ2からの撮像情報に基づいてトレーの特定を行い、該
特定されたトレー情報に基づいて商品の処理を行うよう
にしてもよい。
【0057】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見
て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定す
るであろう。たとえば、本発明は、包装システム全般に
適用可能であり、たとえば、該包装システムは、商品を
前方から搬入して後方に排出する後方排出型の包装シス
テムや、ラベル貼付を行わないシステムについても適用
できる。また、包装機の下流に金属検出器、計量機ない
し振り分け機などを有する包装システムについても適用
できる。したがって、そのような変更および修正は、請
求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈され
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
商品包装の処理能力を差程低下させることなく稼働率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す包装システムの概略
斜視図である。
【図2】包装機構を示す概略側面図である。
【図3】フィルムの折り込み動作を示す斜視図である。
【図4】包装システムを示す概略構成図である。
【図5】記憶部の記憶内容を示す図表である。
【図6】(a)は高さ検出機構を示す概略斜視図、
(b)は同概略側面図である。
【図7】商品の高さ検出の検出方法を示す概略断面図で
ある。
【図8】搬送速度の変化を示すグラフである。
【図9】リフタおよびフィルム折込み機構のタイミング
チャートである。
【図10】プッシャーの動作を示す概略側面図である。
【図11】商品の高さ検出方法を示す概念図である。
【符号の説明】
100:計量コンベア 20:供給装置(供給コンベア) 201:リフタ 203:フィルム折込機構(折込機構) 207:プッシャー 31:第1排出コンベア(排出コンベア) B1〜B4:復路 G1〜G4:往路 F:フィルム M:商品 S:包装ステーション T:トレー X:搬送方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 光信 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 (72)発明者 戸倉 博昭 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 (72)発明者 坂田 利行 滋賀県栗太郡栗東町下鈎959番地の1 株 式会社イシダ滋賀事業所内 Fターム(参考) 3E051 AA08 AB05 BA12 CA08 DA10 EA05 EB03 EB10 FB01 FC02 HA08 HC03 HE01 JA02 KA03 KA07 KB03 LA04 LA07 LA08 LA09 LB05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を供給コンベヤによって下流のリフ
    タに向って搬送し、リフタ上の商品を包装ステーション
    に押し上げてフィルムで包装する包装システムであっ
    て、 前記商品の包装前の状態を検出する検出手段を設け、 予め設定された商品の状態に対し前記検出された商品の
    状態を比較して、その比較結果に応じて、包装のサイク
    ルタイムが変更されるようにした包装システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記供給コンベヤの搬送方向についての商品の奥行に対
    し前記商品の高さが高い場合に、前記包装のサイクルタ
    イムが長くなるようにした包装システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記商品はトレーと該トレーに載せる内容物とを含み、 前記トレーの高さに対し前記商品の高さが高い場合に、
    前記包装のサイクルタイムが長くなるようにした包装シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記供給コンベヤは計量コンベヤを含み、 前記商品が計量コンベヤ上に載置されてから該計量コン
    ベヤの安定までの時間が長い場合には、前記包装のサイ
    クルタイムが長くなるようにした包装システム。
  5. 【請求項5】 包装ステーションに張設したフィルムの
    下方からリフタにより商品を押し上げて、商品の上面を
    フィルムで覆い、折込み機構によりフィルムの端部を商
    品の底面に折り込んで包装する包装システムにおいて、 前記リフタおよび折込み機構は往復動して商品の包装の
    サイクルを実行し、 前記リフタおよび/または折込み機構は、包装のサイク
    ルごとに往路の動作速度を変更できるように設定され、
    かつ、包装のサイクルタイムが長くなるように往路の速
    度を小さくした際に、往路の速度の減少の割合に比べ、
    復路の速度の減少の割合が小さく設定されている包装シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記往路の動作速度
    が小さくなるように変更した際に、前記復路の速度を小
    さくしないようにした包装システム。
  7. 【請求項7】 包装ステーションに押し上げた商品の底
    面にフィルムを折り込んで包装し、包装完了後の商品を
    所定の排出コンベヤにより排出するようにした包装シス
    テムにおいて、前記排出コンベヤによる商品の移送速度
    を変更できるようにした包装システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記排出コンベヤは、包装のサイクルごとにトップスピ
    ードを変更できるようにした包装システム。
  9. 【請求項9】 請求項7もしくは8において、 前記排出コンベヤは、包装のサイクルごとに、トップス
    ピードになるまでの立上りの速度曲線、あるいは、トッ
    プスピードから減速する際の立下りの速度曲線の少なく
    ともいずれか一方を変更できるようにした包装システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項7,8もしくは9において、 前記包装システムは商品の底面にフィルムを折り込ませ
    るために商品を押し出すプッシャーを備え、 前記排出コンベヤは前記プッシャーにより押し出された
    商品を排出するものである包装システム。
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