JP6413897B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックと、燃料電池スタックを収容し、移動体に搭載されたとき上側になる上側壁を有するケース本体と、上側壁に上向きに形成され、ケース本体の内側と外側とを連通する貫通孔と、貫通孔を覆うように上側壁の表面に平行に配置されたガス透過膜と、ガス透過膜を覆うように配置された保護部材と、を備える燃料電池スタック用ケースが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池スタックでは、燃料ガスである水素ガスがシール部から外部にリークすることがある。そのため、燃料電池スタックが燃料電池スタック用ケースに収容されている場合、燃料電池スタック用ケース内の水素ガス濃度が高くなるおそれがある。そこで、特許文献1では、軽量の水素ガスが拡散し易い上側壁に貫通孔が設けられ、貫通孔がガス透過膜で覆われる。それにより、水素ガスが燃料電池スタックから燃料電池スタック用ケース内にリークした場合でも、水素ガスが貫通孔からガス透過膜を介して外部に拡散するので、燃料電池スタック用ケース内の水素ガス濃度が低い濃度に保たれる。ところが、貫通孔が上側壁に上向きに形成されると、ガス透過膜上に水や埃などが溜まり易くなり、ガス透過膜が目詰まりし、水素ガスを換気する性能が悪化するおそれがある。そこで、特許文献1では、ガス透過膜の上側に、ガス透過膜を覆うように保護手段が設けられる。
特開2005−149732号公報
ところで、特許文献1には燃料電池スタック用ケースに収容される燃料電池スタックは、詳細は説明されていないが、複数の燃料電池単セルが積層方向に積層された積層体を含む燃料電池本体と、燃料電池本体を積層方向に圧縮しつつ取り囲む複数のプレートとを備えていると考えられる。複数のプレートは、例えば燃料電池本体が直方体の場合、直方体の六面を覆う六枚のプレートである。この場合、水密性の確保のためにプレート間にガスケットが挿入される。一方、本願の発明者らは、プレートの代わりに箱型のケースを用意し、そのケースに燃料電池本体を収めることで、水密性を確保しつつ、製造コストを低減でき、生産性を向上できることを見出した。この場合、燃料電池スタックの水密性が高いので、燃料電池スタックを更に特許文献1のような燃料電池スタック用ケースに収容する必要はない。
しかし、この場合、燃料電池本体から水素ガスがリークして、燃料電池本体を収める箱型のケース内に水素ガスが滞留するおそれがある。それに対処するため、発明者らは、特許文献1のような燃料電池スタック用ケースから水素ガスを外部に排気する構造を、燃料電池本体を収めるケースに適用することを検討した。その結果、特許文献1の保護手段(網目状構造体や多孔質材)を用いても、詳細にみると少しずつ水や埃が保護手段を通過し、長期的にみると無視できない量の水や埃が通過する可能性があることを見出した。水や埃が保護手段を通過すると、ガス透過膜上に水や埃などが溜まり、ガス透過膜が目詰まりして、水素ガスを換気する性能が悪化するおそれがある。水や埃の影響を受けずにケース内の水素ガスを排気することが可能な技術が望まれる。
本発明によれば、複数の燃料電池単セルを積層方向に沿って積層することにより形成される積層体を含む燃料電池本体と、前記積層方向に沿い前記燃料電池本体を囲む四つの側壁と少なくとも一つの開口とを有し、前記燃料電池本体を収容するケースと、を備える、燃料電池スタックであって、前記四つの側壁は、前記燃料電池スタックが移動体に搭載されたとき上側に配置される上側壁を含み、前記ケースは、前記上側壁に形成された換気部を備え、前記換気部は、前記上側壁に形成され、前記ケースの内側と外側とを連通する貫通孔と、ガス透過膜で形成され、前記ガス透過膜が自立するように前記貫通孔の周縁から前記ケースの外側へ立設された筒状壁部と、前記筒状壁部の外端に取り付けられた蓋部と、を備える、燃料電池スタックが提供される。
本発明により、水や埃の影響を受けずにケース内の水素ガスを排気することが可能となる。
燃料電池スタックの構成例の斜視図である。 燃料電池スタックの構成例の断面図である。 燃料電池スタックの構成例の断面図である。 換気部の構成例の斜視図である。 換気部の構成例の断面図である。 別の実施例のガス透過膜の構成例の断面図である。 換気部の作用を説明する概略図である。 別の実施例の換気部の構成例の断面図である。 更に別の実施例の換気部の構成例の断面図である。 更に別の実施例の換気部の構成例の斜視図である。 更に別の実施例のガス透過膜の構成例の断面図である。 更に別の実施例の燃料電池スタックの構成例の斜視図である。 更に別の実施例のガス透過膜の構成例の断面図である。 更に別の実施例のガス透過膜の構成例の断面図である。
実施例に係る燃料電池スタックAについて説明する。図1は燃料電池スタックAの構成例の概略斜視図である。燃料電池スタックAは、燃料電池本体1と、燃料電池本体1を収容するケース2とを備えている。ケース2には、ケース2内の換気のために複数の換気部4が設けられている。
図2及び図3は燃料電池スタックAの構成例の概略断面図である。ただし、図2は図1のE2−E2断面図であり、図3は図1のE3−E3断面図である。燃料電池本体1は、積層体11と、一対のターミナルプレート12と、一対のエンドプレート14と、一対の絶縁プレート13とを備えている。積層体11は、複数の燃料電池単セルを積層方向Sに沿って積層することにより形成される。ターミナルプレート12は、積層体11の積層方向Sの両端部に配置される。エンドプレート14は、ターミナルプレート12の積層方向Sの外側に配置される。絶縁プレート13は、ターミナルプレート12とエンドプレート14との間に配置される。ターミナルプレート12、エンドプレート14及び絶縁プレート13は、積層方向Sに垂直な断面でみると、それぞれ長方形状をなしている。そのとき、ターミナルプレート12及び絶縁プレート13は互いにほぼ同じ大きさである。一方、エンドプレート14はターミナルプレート12及び絶縁プレート13とほぼ同じ大きさか又はこれらよりもわずかに大きい。ターミナルプレート12及びエンドプレート14は導電性材料から形成され、絶縁プレート13は電気絶縁性材料から形成される。
ケース2は、緩衝層3を介して燃料電池本体1を収容し、燃料電池本体1を拘束する。ケース2は、ケース本体22と、蓋プレート21とを備えている。ケース本体22は、その内部に燃料電池本体1を積層方向Sに圧縮しつつ収容する。ケース本体22は、ほぼ直方体であり、積層方向Sに沿い燃料電池本体1を囲む四つの側壁22aと底壁22bとを有し、底壁22bに対向して開口22cを有する。ケース本体22の内部における底壁22bの広さは、燃料電池本体1の積層方向Sに垂直な断面よりもやや大きい。ケース本体22の内部における積層方向Sの長さ、すなわち深さは、燃料電池本体1が積層方向Sに圧縮されたときの積層方向Sの長さと同じかやや長い。蓋プレート21は、ケース本体22の蓋であり、ケース本体22の開口22cを塞ぐようにケース本体22に締結部材(図示せず)で締結される。ケース本体22及び蓋プレート21は、ステンレスやアルミニウムのような金属で形成される。なお、図2及び図3に示す実施例では側壁22a及び底壁22bは略平板状の側壁であるが、図示しない他の実施例では側壁22a及び底壁22bの少なくとも一方は一部又は全部に曲面を有する側壁である。図示しない更に他の実施例では、燃料電池本体1は積層方向Sに圧縮されることなくケース2内に収容される。
ケース本体22の四つの側壁22aは、燃料電池スタックAが車両のような移動体に搭載されるとき上側に配置される上側壁22a1と、下側に配置される下側壁22a2と、上側壁22a1と下側壁22a2とをつなぐ横側壁22a3、22a4と、を含んでいる。換気部4は上側壁22a1に形成される。換気部4は、水素ガスや空気のような気体は流通するが水は流通しないようにケース2の内部と外部とを連通する。図2に示す実施例では、上側壁22a1に5個の換気部4が配置されている。ただし、換気される気体の量に応じて、換気部4の数は増減され得る。
ケース本体22内に燃料電池本体1が収容されて、蓋プレート21が開口22cを塞ぎ、ケース本体22と蓋プレート21とが締結部材で締結されると、燃料電池本体1は蓋プレート21とケース本体22の底壁22bとにより両側から積層方向S内向きに押されて、拘束される。その結果、燃料電池本体1の両側のエンドプレート14、14が積層方向S内向きに互いに近づく。したがって、積層体11、ターミナルプレート12、絶縁プレート13及びエンドプレート14が積層方向Sに関し互いに密着される。このとき、積層方向Sに沿った燃料電池本体1の外周面1aと外周面1aに対向するケース2の側壁22aの内周面2aとの間に距離Dの隙間Gが形成される。なお、ケース本体22の深さが圧縮状態の燃料電池本体1の積層方向Sの長さよりやや長いときには、ケース本体22の底壁22bの外側からボルトが締め込まれ、底壁22bの内側から突き出したボルトが燃料電池本体1のエンドプレート14を押して燃料電池本体1を拘束する。
緩衝層3は、燃料電池本体1に加わる衝撃を吸収し、燃料電池本体1の位置ずれを抑制し、燃料電池本体1とケース2とを電気的に絶縁し、外力により変化した寸法を元の寸法に戻そうとする復元力を有する部材である。緩衝層3は、好ましくは、ゆっくりとした入力荷重には流動性を示し、ゆっくり変形し、急激な入力荷重には固体のように振る舞い、ほとんど変形しないダイラタント的特性を更に有する。緩衝層3は、燃料電池本体1とケース2との間、すなわち隙間G内に圧縮状態で配置される。図2及び図3に示す実施例では、緩衝層3は、積層方向Sで見ると(図2)、積層方向Sに沿って燃料電池本体1の一端から他端に亘って設けられ、積層方向Sと垂直な方向で見ると(図3)、少なくとも燃料電池本体1の四つの角部Cnの近傍に設けられる。緩衝層3の材料としては、例えばシリコーンオイルとホウ酸の混合物や、シリコーン樹脂とシリカとの混合物のような樹脂と固形物との混合物が挙げられる。
燃料電池スタックAの積層方向Sの一端に位置する蓋プレート21、ターミナルプレート12、絶縁プレート13及びエンドプレート14は、これらプレートを積層方向Sに貫通して燃料電池スタックAの外部から積層体11に到る複数の流通路(図示せず)を備えている。これら流通路には、燃料ガスを積層体11に供給する供給路、燃料ガスを積層体11から排出する排出路、酸化剤ガスを積層体11に供給する供給路、酸化剤ガスを積層体11から排出する排出路、冷却水を積層体11に供給する供給路、及び冷却水を積層体11から排出する排出路が含まれる。
燃料電池単セルはそれぞれアノード極及びカソード極(図示せず)を有し、アノード極は一側に隣接する燃料電池単セルのカソード極に電気的に接続され、カソード極は他側に隣接する燃料電池単セルのアノード極に電気的に接続される。積層体11の一端のアノード極は一方のターミナルプレート12に電気的に接続され、他端のカソード極は他方のターミナルプレート12に電気的に接続される。燃料電池単セルは、燃料電池単セルのアノード極に供給された燃料ガス(例示:水素ガス)とカソード極に酸化剤ガス(例示:空気)との電気化学反応により電力を発生する。複数の燃料電池単セルで発生した電力は、ターミナルプレート12から燃料電池スタックAの外部に到る複数の配線を介して燃料電池スタックAの外部に取り出される。燃料電池スタックAから取り出された電力は例えば車両の駆動用電気モータ又は蓄電器に供給される。エンドプレート14及びケース2は接地されている。なお、これら電気的な構成については、図示を省略している。
図4は換気部4の構成例を示す斜視図であり、図5は燃料電池スタックAに取り付けられた換気部4の構成例を示す断面図である。ただし、図5は上側壁22a1に垂直な断面を示している。換気部4は、ケース2の外部から内部への水の進入を防止しつつ、ケース2の内部から外部への水素ガスの流路を形成する。それにより、燃料電池本体1からケース2の内部へ漏洩した水素ガスは、ケース2の内部に滞留することなく、ケース2の外部へ拡散できる。
換気部4は、上側壁22a1に形成され、ケース2の内側と外側とを連通する貫通孔40と、ガス透過膜45で形成され、ガス透過膜45が自立するように貫通孔40の周縁からケース2の外側へ立設された筒状壁部41と、筒状壁部41の外端に取り付けられた蓋部42と、を備えている。図4に示す実施例では、円形の貫通孔40の周縁に沿って、円筒状のガス透過膜45が立設されている。また、図示しない更に別の実施例では、貫通孔40の形状は他の形状、例えば楕円形又は多角形である。
また、図4に示す実施例では、筒状壁部41は、貫通孔40の周縁の上側壁22a1上に設けられた板状の基材43を備えている。基材43は留め具44により上側壁22a1に固定され、それにより筒状壁部41は上側壁22a1に固定される。また、図5に示す実施例では、基材43には貫通孔40を囲むように形成された差し込み溝43hが形成される。ガス透過膜45の末端45p1が差し込み溝43hに挿入され、接着剤又は溶着等により固定されることで、ガス透過膜45が自立するように基材43からケース本体22の外側へ円筒状に立設される。蓋部42には差し込み溝43hに対向するように差し込み溝42hが形成される。ガス透過膜45の外側の端部である先端45p2が差し込み溝42hに挿入され、接着剤又は溶着等により固定されることで、蓋部42は筒状壁部41に支持される。図示しない別の実施例では基材43は上側壁22a1に溶接又は接着剤で接合される。図示しない更に別の実施例では、筒状壁部41は基材43を有さず、ガス透過膜45は貫通孔40の周縁の上側壁22a1上に設けられた差し込み溝に挿入され、接着剤又は溶着等により固定される。図示しない更に別の実施例では、筒状壁部41は基材43を有さず、ガス透過膜45は貫通孔40の内周縁に接するように貫通孔40内に挿入され、接着剤又は溶着等により固定される。
筒状壁部41の基材43及び蓋部42は、気体や液体の透過しない材料、例えばステンレスやアルミニウムのような金属や、エンジニアリングプラスチックのような合成樹脂で形成される。図5に示す実施例ではアルミニウムを用いる。ガス透過膜45は、水素ガスや空気のような気体は透過するが水は透過しない材料で形成され、例えば住友電気工業株式会社製のポアフロン(登録商標)を用いることができる。ガス透過膜45は、筒状にしたとき自立して立設可能な程度の膜厚を有する。図5に示す実施例ではガス透過膜45は一層の膜であるが、図6に示す別の実施例では、ガス透過膜45は、厚さ方向SPに互いに積層された複数のガス透過膜45a〜45cから形成される。なお、図6では三層のガス透過膜45a〜45cが積層されているが、その層数には特に制限はなく、二層であっても四層以上であってもよい。図示しない別の実施例では、ガス透過膜45は、ガス透過用の膜に、支持用の膜が厚さ方向に積層されて形成される。支持用の膜としては、合成樹脂やセラミックスや金属で形成された多孔体の膜が挙げられる。
水素ガスが燃料電池本体1からケース2の内部にリークしたとき、図7に示すように、水素ガスは主に隙間Gを流通しつつケース2の上方へ拡散し、貫通孔40から換気部4に進入する。換気部4では、水素ガスはガス透過膜45を経由して、ケース2の外部へ拡散する。それにより、水素ガスがケース2の内部に滞留せず、ケース2の内部の水素ガス濃度が低い濃度に保たれる。このように、軽量な水素ガスが集まり易いケース2の上側壁22a1に換気部4が配置されているので、換気部4を介して効率的で確実に水素ガスをケース2の外部に排気できる。
また、図5に示す実施例では、ガス透過膜45は上側壁22a1に対して略垂直に立設されている。そのため、水や埃が付着し難く、付着したとしてもすぐ落下して溜まり難くなっている。それにより、水や埃がガス透過膜45に付着したり溜まったりすることが抑制され、水素ガスの排気が良好に行われる。
また、図8に示す別の実施例では、ガス透過膜45は上側壁22a1に対して鋭角に、すなわちガス透過膜45が末端45p1から先端45p2に向かって広がるように立設されている。この場合の鋭角は、ガス透過膜45が自立できる程度の角度であり、例えば60度以上である。このとき、図5に示す実施例と比較して、より水や埃が付着し難くなり、それにより、水や埃がガス透過膜45に付着したり溜まったりすることが抑制され、水素ガスの排気が良好に行われる。
また、図9に示す別の実施例では、ガス透過膜45は上側壁22a1に対して鈍角に、すなわちガス透過膜45が末端45p1から先端45p2に向かって窄まるように立設されている。この場合の鈍角は、ガス透過膜45が自立できる程度の角度であり、例えば120度以下である。このとき、特許文献1と比較して、水や埃が付着し難くなり、それにより、水や埃がガス透過膜45に付着したり溜まったりすることが抑制され、水素ガスの排気が良好に行われる。
また、他の換気部として、上側壁22a1の貫通孔40の周縁から筒状に立設する側壁と、その側壁の上部を覆う蓋部と、その側壁に形成された貫通孔と、その貫通孔を覆うガス透過膜とを備える、という構成が考えられる。この換気部ではガス透過膜は自立しておらず、側壁をガス透過膜用の支持部材として使用している。一方、図5に示す実施例では、ガス透過膜45は自立するように立設されており、基材43以外の支持部材が使用されていない。すなわち、上記他の換気部と比較して、上記側壁が存在しない分だけ、ガス透過膜45における水素ガスが透過する面積をより広くとることができる。それにより、水素ガスの排気の効率を高めることができる。
次に、図10〜図12を参照して、別の実施例について説明する。
図10は別の実施例の換気部4の構成例を示す斜視図であり、図11は図10におけるガス透過膜45の構成例を示す断面図である。ただし、図11は、換気部4をケース本体22に設置した場合でのガス透過膜45における上側壁22a1に平行な断面を示している。ガス透過膜45における上側壁22a1に平行な断面は、凹部51bと凸部51aとが周方向Qに沿って交互に連続した形状、すなわち凹凸形状51を有している。
ところで、図4に示すガス透過膜45における上側壁22a1に平行な断面は円形状を有している。ここで、図4に示すガス透過膜45の断面の円形状を、例えば図11に示す凹凸形状51に外接する円形状50とする。この場合、凹凸形状51の設置に要する面積は円形状50の設置に要する面積と概ね同じとなる。ここで、凹凸形状51の凹部51bの凹み具合を適度に選択することで、凹凸形状51の周の長さを、円形状50の周の長さよりも大きくすることができる。それにより、ガス透過膜45の高さを一定とすれば、凹凸形状51のガス透過膜45の面積を、円形状50のガス透過膜45の面積よりも大きくすることができる。言い換えると、凹凸形状51の設置に要する面積を円形状50の設置に要する面積と概ね同じとしながら、図11のガス透過膜45の面積を図4のガス透過膜45の面積よりも増加することができる。すなわち、図11に示すガス透過膜45を用いることにより、図10に示す換気部4は、図4に示す換気部4と比較して、ケース2内の換気の効率を向上できる。
図12は別の実施例の燃料電池スタックAの構成例を示す斜視図である。図12に示す燃料電池スタックAは、換気部として図10に示す換気部4を使用し、かつ、換気部4の数が少ない点で、図1に示す燃料電池スタックAと相違している。図10に示す換気部4は図4に示す換気部と比較してケース2内の換気の効率を向上しているので、図12に示す燃料電池スタックAは図1に示す燃料電池スタックAと比較して換気部4の数を削減できる。それにより、貫通孔40の数が削減できるため、換気部4の設置によるケース本体22の剛性の低下を抑制できる。また、換気部4の材料を削減できるため、換気部4のコストを削減できる。また、ガス透過膜45の高さを低くしたり、設置に要する面積を小さくしたりできるので、換気部4全体の大きさを小さくでき、換気部4の材料が削減されて、換気部4のコストを削減できる。
ただし、ガス透過膜45の凹凸形状51における凹部51b及び凸部51aの数や大きさは、図11に示す例に限定されるものではない。例えば、凹部51b及び凸部51aの数は、図11に示す実施例ではそれぞれ7個であるが、図13に示す実施例の10個や、図14に示す実施例の16個のように、図11に示す実施例よりも多くてもよいし、図示しないが、少なくてもよい。また、凹部51bの最奥部51bbは図11及び図14に示されるように貫通孔40に隣接してもよいし、図13に示されるように貫通孔40から離間してもよい。図11及び図14に示される例では、図13に示される例に比べて、凹凸形状51を形成するガス透過膜45の一辺の長さLを長くすることができ、したがってガス透過膜45の面積を大きくすることができる。
1 燃料電池本体
2 ケース
4 換気部
11 積層体
22a 側壁
22a1 上側壁
22c 開口
40 貫通孔
41 筒状壁部
45 ガス透過膜
42 蓋部
A 燃料電池スタック
S 積層方向

Claims (3)

  1. 複数の燃料電池単セルを積層方向に沿って積層することにより形成される積層体を含む燃料電池本体と、
    前記積層方向に沿い前記燃料電池本体を囲む四つの側壁と少なくとも一つの開口とを有し、前記燃料電池本体を収容するケースと、
    を備える、燃料電池スタックであって、
    前記四つの側壁は、前記燃料電池スタックが移動体に搭載されたとき上側に配置される上側壁を含み、
    前記ケースは、前記上側壁に形成された換気部を備え、
    前記換気部は、
    前記上側壁に形成され、前記ケースの内側と外側とを連通する貫通孔と、
    ガス透過膜で形成され、前記ガス透過膜が自立するように前記貫通孔の周縁から前記ケースの外側へ立設された筒状壁部と、
    前記筒状壁部の外端に取り付けられた蓋部と、
    を備え
    前記ガス透過膜は、前記上側壁に対して交差するように立設されている、
    燃料電池スタック。
  2. 前記筒状壁部の前記上側壁に平行な断面は、凹部と凸部とが周方向に沿って交互に連続した形状である、
    請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記ガス透過膜は、厚さ方向に互いに積層された複数のガス透過膜から形成される、
    請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
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