JP2002239353A - 水素透過構造体 - Google Patents

水素透過構造体

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JP2002239353A JP2001040131A JP2001040131A JP2002239353A JP 2002239353 A JP2002239353 A JP 2002239353A JP 2001040131 A JP2001040131 A JP 2001040131A JP 2001040131 A JP2001040131 A JP 2001040131A JP 2002239353 A JP2002239353 A JP 2002239353A
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hydrogen permeable
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Nobuyuki Okuda
伸之 奥田
Takeshi Hikata
威 日方
Taku Kamimura
卓 上村
Kentaro Yoshida
健太郎 吉田
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  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一体積における水素透過性膜の
表面積をより大きくして、水素透過モジュールの水素透
過性能を向上させる。 【解決手段】 水素透過構造体は、多孔質支持体
の表面に水素透過性膜を形成したものであって、該多孔
質支持体の断面の外形形状を凹凸形状にすることによっ
て一定体積中の水素透過性膜の表面積を大きくすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には水素透
過構造体とそれを用いたモジュールに関し、より特定的
には多孔質の基材に水素透過性膜が形成された水素透過
構造体とそれを用いたモジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水素ガスは、燃料電池用の燃料等に用い
られ、ガス体燃料の変成法等によって工業的に製造され
る。例えば、ガス体燃料の変成法によれば、水蒸気を改
質することによって水素ガスが製造されるが、改質ガス
には主成分としての水素以外に副成分として一酸化炭
素、二酸化炭素が含まれている。この改質ガスを例えば
燃料電池用の燃料にそのまま用いると電池の性能が劣化
する。このため、水素ガス以外の副成分を除去し、高純
度の水素ガスを得るために改質ガスを精製する必要があ
る。その精製法の一つとして、水素透過性膜が水素のみ
を選択的に透過させるという特性を利用した方法があ
る。この水素透過性膜は多孔質の支持体または基材に形
成することによって用いられる。
【0003】例えば、特開平8−38863号公報に
は、多孔質基体の表面の微細孔を閉塞するように、多孔
質基体の表面を水素分離能を有する金属で被覆してなる
水素分離体であって、多孔質基体が、貫通孔を有してお
り、貫通孔の内周面の微細孔を閉塞するように貫通孔の
内周面を水素分離能を有する金属で被覆した水素分離体
が、提案されている。この発明の目的は、単位体積あた
りの水素分離効率(体積効率)を大きくすることにあ
り、一定体積中の水素分離膜の面積を大きくすることで
ある。
【0004】また、特開平9−29079号公報には、
多孔質金属または多孔質セラミックスまたは多孔質ガラ
スより構成されるチューブ状基体の内側または外側の少
なくともいずれか一方の面を無電解メッキにより少なく
ともパラジウムを含む金属なたは合金で被覆した水素分
離膜が提案されている。この発明の目的は、通常の無電
解メッキでは、多孔質基体の微細孔を完全にパラジウム
などで充填することが困難であることを解決するための
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−38863
号公報において指摘されているように、単位体積あたり
の水素透過性能をより大きくすることが切望されてお
り、一定体積中の水素透過性膜の面積を大きくすること
が必要である。なお、ここで、前記文献では、水素分離
膜と表現しているが、正確には水素のみを透過する性能
を有する膜のことであるので、本発明の詳細な説明で
は、水素透過性膜あるいは水素透過構造体との表現に統
一して説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】一定体積中の水素透過性
膜の面積をより大きくする工夫がなされてはいたが、従
来の方法では限界があった。そこで、発明者らは鋭意工
夫を重ねた結果、本発明をなしたものであって、一定体
積中の水素透過性膜の面積を従来以上に大きくできるも
のであり、同じ水素透過性能を得るためのモジュール全
体の体積を小さくできるものである。
【0007】本発明の水素透過構造体は、多孔質支持体
の表面に水素透過性膜を形成した水素透過構造体におい
て、該多孔質支持体の断面の外形形状が凹凸形状であ
る。多孔質支持体の断面の外形形状を凹凸にすることに
よって、一定体積中の水素透過性膜の表面積を凹凸形状
ではない場合に比べて大きくすることができる。
【0008】また、前記多孔質支持体が中空の管状であ
ることが好ましい。中空の管状にすることによって、多
孔質支持体の外周面かあるいは内周面に水素透過性膜を
形成することができるので、モジュールに組み立てた時
に、種々の目的に最適な構造のモジュールを得ることが
できる。さらに、前記多孔質支持体の断面において、中
空部の形状が、多孔質支持体の外形形状の凹凸と概略同
じ形状とすることがより好ましい。断面において、外形
形状と内面形状をほぼ同じ形状とすることによって、水
素透過性膜を外周面あるいは内周面いずれの面に形成し
た場合でも水素透過性膜の表面積に差がなくなるので、
同じ形状の多孔質支持体を用いて外周面あるいは内周面
いずれの面に水素透過性膜を形成しても水素透過性能に
差がなくなるので、経済的である。この時、多孔質支持
体の厚みは均一である必要は必ずしもないが、最も薄い
部分の厚みは強度の観点から100μm以上あることが
好ましい。
【0009】また、中空の管状の多孔質支持体は、中央
部の貫通溝または/および貫通筒体が管の側面に対して
平行ではない形状であってもよい。すなわち、前記らせ
ん状にねじれたような形状や、一定の直径内において蛇
行しているような形状で合ってもよい。
【0010】また、好ましくは、水素透過性膜は、パラ
ジウム(Pd)、パラジウム−白金合金(Pd−P
t)、パラジウム−銀合金(Pd−Ag)からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
【0011】前記多孔質支持体はセラミックス粉末また
は金属微粒子または金属酸化物微粒子またはガラス粉末
をスラリー状にしたものを押し出し成形した後、焼結し
て作製することができる。
【0012】多孔質支持体は表面に孔を有し、さらに、
この孔を塞ぐように形成された多孔質の酸化物層、もし
くは平均粒径2μm以下の金属又は金属酸化物の層を備
えるのが好ましい。これにより、多孔質支持体の表面の
孔が塞がれた状態となり、その表面が平坦化されている
ので、水素透過性膜を多孔質支持体の表面に形成する場
合において、水素透過性膜をピンホールのない緻密な状
態で形成することができ、水素透過性膜の透過性能を向
上させることができる。この場合酸化物層は、酸化アル
ミニウム(Al23)、二酸化シリコン(SiO2)お
よび酸化ジリコニウム(ZrO2)からなる群より選ば
れた少なくとも1種を含むのが好ましく、酸化アルミニ
ウムからなるのがより好ましい。
【0013】上記のような水素透過構造体を組み込んだ
水素透過モジュールは、同じ水素透過性能を得る場合
は、従来のモジュールに比べてよりコンパクトにするこ
とができる。
【0014】中空の管状である多孔質支持体を用いた水
素透過構造体の断面において、中空部の中央部と外周部
とでガス流速に差ができ、見かけ上ガス分圧に分布がで
きるような水素透過モジュールとすることができる。
【0015】供給ガスが、らせん状に回転しながら流れ
るように流路を形成した水素透過モジュールは、水素透
過構造体の内周面側と外周面側との圧力差が小さい場合
でも水素透過量を大きくすることができ、水素透過モジ
ュールの性能をより上げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の水素透過構造体は、多孔
質支持体の表面に水素透過性膜を形成した水素透過構造
体において、該多孔質支持体の断面の外形形状が凹凸形
状である。凹凸の形状に制約はないが、凸部の頂点を外
挿して得られる円の直径L1と凹部の底部を外挿して得
られる円の直径L2とは、L1≧2xL2の関係にある
ことが好ましい。
【0017】本発明の水素透過構造体は、板状でも管状
でもいずれの形状でもよいが、中空の管状であることが
好ましい。これは、管状の方が、同じ体積でより広い水
素透過性膜の表面積が得られるからである。さらに、多
孔質支持体の断面において、外形形状と内径形状は、ほ
ぼ同じ形状とする方が好ましい。その理由は、前述の通
りである。また、凹凸部は、管状の長手方向にほぼ直線
状に延びても良いし、例えばらせん状にねじれているよ
うな形状であってもよい。具体的な例としては、図1や
図2に示す形状が挙げられる。図1は凹凸部が管の長手
方向に直線上に延びており、図2は、凹凸部が管の長手
方向にねじれた形状となっている。また、一定の直径の
範囲内で、蛇行しているような形状であってもよい。ま
た、図1は凸部が8ヶ所、図2は凸部が4ヶ所あるが、
凸部の数はこれに限定されるものではないが、凸部の数
は、3ヶ所以上ある方が好ましい。さらに、これらの図
は例示であってこれらの形状に限定されるものではな
い。
【0018】このような多孔質支持体は、窒化珪素等の
窒化物や酸化アルミニウム等の酸化物のセラミックス、
金属あるいはガラスを用いることができる。その中で
も、多孔質窒化珪素が特に好ましい。それらの粉末をス
ラリー状にしたものを押し出し成形した後、焼結するこ
とによって多孔質支持体を得ることができる。多孔質窒
化珪素の気孔率は30vol%以上70vol%以下が
好ましく、40vol%以上50vol%以下であるこ
とが特に好ましい。
【0019】また、これらの多孔質支持体の表面に、酸
化アルミニウム、二酸化シリコン、酸化ジリコニウムな
どの微粒子を水に分散させたものを塗布し、塗布後焼成
することによって、多孔質支持体の表面の孔を塞いで多
孔質支持体の表面の表面粗さをRmax0.3μm以下
に平坦化することが好ましい。
【0020】前記多孔質支持体の表面に形成される水素
透過性金属膜の材料としては、パラジウム、パラジウム
−白金合金、パラジウム−銀合金のいずれかの金属ある
いは合金が挙げられる。その膜厚は、0.1μm以上2
0μm以下の範囲が好ましい。0.1μm未満であると
多孔質支持体の表面にピンホールのない緻密な水素透過
性膜を形成することが困難となる。また、20μmを超
えると水素透過量が減少し、良好な水素透過性能を有す
る膜を形成することが難しくなる。またこれらの薄膜の
形成方法は、電解メッキ法,無電解メッキ法、化学的気
相堆積法(CVD法)、電気化学気相堆積法(E−CV
D法)、イオンプレーティング法、アークイオンプレー
ティング法、RFマグネトロンスパッタ法、アンバラン
ストマグネトロンスパッタ法などが挙げられる。
【0021】以上のようにして作製した水素透過構造体
を金属性のパイプの中に設置し、水素透過構造体の内側
と外側の2系統の気体流路を形成すれば水素透過モジュ
ールが得られる。例えば水素透過構造体の外側の流路つ
まり水素透過構造体と前記パイプの内面との間に、原料
ガスを流し、透過してくる水素を水素透過構造体の内側
に流すことにより、高純度な水素ガスを得ることができ
る。この場合は、水素透過性膜を多孔質支持体の外周面
側に形成することが好ましい。また、逆に水素透過構造
体の外側に高純度な水素を取り出す場合は、多孔質支持
体の内周面側に水素透過性膜を形成することが好まし
い。
【0022】例えば、図1に示すような断面形状の水素
透過構造体の外周面側に水素透過性膜を形成し、水素透
過構造体の外側に原料ガスを流し、水素透過構造体の内
側中央部に例えば、水蒸気等のキャリアガスを流す。そ
うすると、水素透過構造体の外周側と内周側のガス流速
に差ができる。内側中央部の流速が速くなり、透過して
きた水素が、キャリアガスの流れに引き込まれ、水素透
過性膜の内周側では、水素分圧が低くなるので、外周側
から内周側へ水素がより透過し易くなる。このため、水
素透過構造体の内外の圧力差が小さい場合でも大きな水
素透過量を得ることができる。
【0023】また、例えば、図2に示すような断面形状
の水素透過構造体の内周面側に水素透過性膜を形成し、
水素透過構造体の内側に原料ガスを流し、水素透過構造
体の外側に例えば、水蒸気等のキャリアガスを流す。そ
うすると、水素透過構造体の内周側の流路が水素透過構
造体の側面に対してらせん状になっているので、原料ガ
スは、水素透過構造体に対して圧力が生じ、水素透過構
造体の内側と外側の圧力差が小さい場合でも大きな水素
透過量を得ることができる。
【0024】さらに、より多くの水素透過量を必要とす
る場合は、金属パイプ内に水素透過構造体を複数個並列
に並べた構造とするかあるいは、上記水素透過モジュー
ルを複数個並列に並べた構造とすればよい。
【0025】
【実施例】実施例1 図3に示すような形状の平均細孔径0.3μm、気孔率
50vol%の多孔質窒化珪素を準備した。多孔質窒化
珪素の大きさは、凸部の頂点を外挿して得られる円の直
径が20mm、凹部の底部を外挿して得られる円の直径
が8mm、厚さは、0.5mm、全長は150mmであ
る。この窒化ケイ素の外周面に、平均粒径0.03μm
の酸化アルミニウム微粒子を水に分散させたスラリーを
塗布し、750℃で1時間熱処理して、多孔質窒化珪素
の外周面表面を平坦化した。この時多孔質窒化珪素の表
面粗さは、Rmaxで0.2μmであった。その後、図
5に示すような外径20mm、内径8mm、厚さ5mm
の緻密質窒化珪素のガス出入り口をガラス付けし、多孔
質支持体10を得た。
【0026】この多孔質支持体の外周面に、アークイオ
ンプレーティング法によりPd−Pt合金膜を0.3μ
mの厚みに形成した。アークイオンプレーティングのタ
ーゲットとしては、Pd90wt%−Pt10wt%の
合金を用いた。その後、内径25mm、外形26mm及
び内径9mm、外形10mmのSUS316製パイプを
用いて図4に示すような水素透過モジュールを組み立て
た。
【0027】このようにして作製した水素透過モジュー
ルを炉の中に設置して全体を500℃の温度に保持し
た。図4のa部より水素を混合した原料ガスを101.
325kPa(1気圧)の圧力で流した。図4のb部よ
りキャリアガスとして101.325kPa(1気圧)
の水蒸気を流したところ、出てきたキャリアガス中に水
素が検出でき、水素透過構造体を水素が透過したことが
確認できた。
【0028】比較例1 比較として図6に示すように断面形状において凹凸形状
でない多孔質支持体を準備した。外径は20mm、厚さ
は0.5mmであり、長さは150mmである。素材
は、実施例1と同じものを使用した。その後、実施例1
と同様に外周面に水素透過性膜を形成し、図7のように
組み立てて、水素透過モジュールを得た。そして、実施
例1と同様原料ガスとキャリアガスとしての水蒸気を流
して、出てきたキャリアガス中の水素の濃度を比較した
ところ、実施例1のモジュールの方が、比較例1のモジ
ュールに比べて3.5倍の水素を透過していることが明
らかとなった。
【0029】実施例2 図8に示すような外周の溝部がらせん形状の平均細孔径
0.3μm、気孔率50vol%の多孔質窒化珪素を準
備した。多孔質窒化珪素の大きさは、最外径が20m
m、内周部の直径は2mm、厚さは0.5mmで有、全
長は150mmである。この多孔質窒化珪素管状体の両
端に、図10(a)に示すように、前記多孔質窒化珪素
の断面における凸部の形状とほほ同じ形状の4つの孔を
有する外径20mm、厚み5mmの緻密質窒化珪素から
なるガス出入り口をガラス付けした。この多孔質窒化珪
素管状体の内周面に、無電解メッキ法により、Pd90
wt%、Pt10wt%のPd−Pt合金を0.3μm
の厚みに形成した。その後、内径25mm、外径26m
mのSUS316からなるパイプと図10(b)に示す
形状のSUS316からなる蓋を用いて、図9に示すよ
うな水素透過モジュールを組み立てた。なお、前記SU
S316からなる蓋に取り付けたSUS316製のパイ
プの外径は10mm、内径は9mmである。
【0030】このようにして作製した水素透過モジュー
ルを炉の中に設置して全体を500℃の温度に保持し
た。図9のb部より水素を混合した原料ガスを101.
325kPa(1気圧)の圧力で流した。図9のa部よ
りキャリアガスとして101.325kPa(1気圧)
の水蒸気を流したところ、出てきたキャリアガス中に水
素が検出でき、水素透過構造体を水素が透過したことが
確認できた。
【0031】比較例2 比較として図11に示すように断面形状において凹凸形
状でない多孔質支持体を準備した。外径は20mm、厚
みは0.5mmであり、全長は150mmである。素材
は、実施例2と同じものを使用した。その後、実施例2
と同様に内周面に水素透過性膜を形成し、図12のよう
に組み立てて、水素透過モジュールを得た。そして、実
施例2と同様原料ガスとキャリアガスとしての水蒸気を
流して、出てきたキャリアガス中の水素の濃度を比較し
たところ、実施例2のモジュールの方が、比較例2のモ
ジュールに比べて3.0倍の水素を透過していることが
明らかとなった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、一定体積中の水素透過
性膜の面積をより大きくすることができ、同じ体積の水
素透過モジュールに比べてより多くの水素を透過させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施態様の1例を示す。
【図2】 本発明の実施態様の他の1例を示す。
【図3】 本発明の水素透過構造体の1例を示す。
【図4】 本発明の水素透過モジュールの1例を示す。
【図5】 図4に示す水素透過モジュールに用いるガス
出入り口を示す。
【図6】 比較例の水素透過構造体の1例を示す。
【図7】 比較例の水素透過モジュールを示す。
【図8】 本発明の水素透過構造体の1例を示す。
【図9】 本発明の水素透過モジュールの1例を示す。
【図10】図9に示す水素透過モジュールに用いるガス
出入り口を示す図で、(a)は緻密質窒化珪素製ガス出
入り口であり、(b)はSUS316製の外蓋を示す。
【図11】比較例の水素透過構造体の1例を示す。
【図12】比較例の水素透過モジュールを示す。
【符号の説明】
1:水素透過性膜 2:多孔質支持体 3:水素を含有する原料ガスの流す方向 4:キャリアガスの流す方向 5:平坦化層 6:ガス出入り口 7:金属性パイプ 10:本発明の水素透過構造体 11:比較例の水素透過構造体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 卓 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 吉田 健太郎 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 4D006 GA41 HA22 KE07Q MA02 MA09 MB04 MC02X NA31 PA01 PB20 PB63 PC80 5H027 AA02 BA01 BA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質支持体の表面に水素透過性膜を形
    成した水素透過構造体において、該多孔質支持体の断面
    の外形形状が凹凸形状であることを特徴とする水素透過
    構造体。
  2. 【請求項2】 前記多孔質支持体が中空の管状である請
    求項1記載の水素透過構造体。
  3. 【請求項3】 前記多孔質支持体の断面において、中空
    部の形状が、多孔質支持体の外形形状の凹凸と概略同じ
    形状である請求項2に記載の水素透過構造体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の多孔質支持体におい
    て、中央部の貫通溝または/および貫通筒体が管の側面
    に対して平行ではないことを特徴とする水素透過構造
    体。
  5. 【請求項5】前記多孔質支持体がセラミックス粉末また
    は金属微粒子または金属酸化物微粒子またはガラス粉末
    をスラリー状にしたものを押し出し成形した後、焼結し
    て作製することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項記載の水素透過構造体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3記載の水素透過構造体を
    用いた水素透過モジュール。
  7. 【請求項7】 中空の管状である多孔質支持体の断面に
    おいて、中空部の中央部と外周部とでガス流速に差がで
    き、見かけ上ガス分圧の分布ができるような水素透過モ
    ジュール。
  8. 【請求項8】 供給ガスが、らせん状に回転しながら流
    れるように流路が形成されている請求項6記載の水素透
    過モジュール。
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