JP6413586B2 - 液晶装置、及び投写型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶装置、及び投写型表示装置に関する。
上記液晶装置は、投写型表示装置(液晶プロジェクター)などに備えられ、TFTなどを備えた素子基板と、マイクロレンズなどを備えた対向基板と、素子基板と対向基板との間に挟持された液晶層と、を有する。マイクロレンズは、光の利用効率を向上させるために用いられる。
例えば、特許文献1〜特許文献3には、液晶層の光の入射側、及び液晶層の光の出射側にそれぞれマイクロレンズを備えている構成の液晶装置が開示されている。このようなマイクロレンズが配置されていることにより、液晶装置の一部である遮光体(遮光膜や配線など)に向かう光が曲げられ、液晶装置の有効投写領域(表示領域)を通って光が出射する。
特開2001−59963号公報 特開2000−30517号公報 特開平6−202096号公報
しかしながら、マイクロレンズによって曲げられた光が液晶装置の有効投写領域を通ったとしても、液晶装置から出射した光が広がる恐れがある。これにより、投写型表示装置を構成する投写レンズの有効投写領域以外の領域に光が照射され(ケラレ量が大きくなり)、光の損失が大きくなるという課題がある。また、有効投写領域以外の領域に光が照射されることにより投写レンズ(投写系)が加熱され、熱膨張することによって表示品質が低下するという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る液晶装置は、透光層と、前記透光層における光が入射する側である一方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第1レンズを備える第1レンズ層と、前記透光層の他方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第2レンズを備える第2レンズ層と、前記第2レンズ層に対して前記透光層と反対の側に液晶層を介して配置され、画素の開口部を規定する遮光膜を備えるアクティブマトリックス基板と、前記アクティブマトリックス基板に設けられるとともに、前記遮光膜に対して前記液晶層の側とは反対側に備えられ、前記遮光膜から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第3レンズを備える第3レンズ層と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、液晶層より光の入射側に第1レンズと第2レンズとを備えることにより、光を遮光膜(配線などを含む)と遮光膜との間に集光させることが可能となる。更に、液晶層の光の出射側に第3レンズを備えることにより、遮光膜と遮光膜との間を抜けた光の広がりを抑えることが可能となる。よって、液晶装置から出射した光が広がることによって、投写レンズ(投写系)の有効投写領域以外の領域で遮光されること(投写ケラレ)を抑えることができる。よって、投写レンズを大口径化することなく、光の利用効率を向上させることができる。その結果、明るく表示品質の高い投写画像を得ることができる。
[適用例2]上記適用例に係る液晶装置において、前記第3レンズ層の屈折率は、前記透光層又は前記アクティブマトリックス基板の屈折率よりも大きく、かつ、前記第1レンズ層又は前記第2レンズ層の屈折率よりも小さいことが好ましい。
本適用例によれば、第1レンズ層、第2レンズ層、及び第3レンズ層の屈折率を上記のような関係になるように設定することにより、光の広がりを抑えることができる。よって、投写レンズの有効投写領域以外の領域に照射される光を抑えることができ、光の利用効率を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係る液晶装置において、前記第2レンズは、前記凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されており、前記第3レンズは、前記凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されていることが好ましい。
本適用例によれば、第2レンズ及び第3レンズの曲率を上記のような曲率になるように形成することにより、光が遮光膜に照射することを回避させたり、投写レンズの有効投写領域以外の領域に照射することを抑えることができる。その結果、光の利用効率を向上させることができる。
[適用例4]上記適用例に係る液晶装置において、前記第3レンズは、隣り合う他の第3レンズの一部と接していることが好ましい。
本適用例によれば、隣り合う第3レンズと第3レンズとが接しているので、第3レンズの大きさを大きくする(レンズ径を大きくする)ことが可能となり、遮光膜(遮光体)の面積が比較的小さい場合に、より光の利用効率を向上させることができる。言い換えれば、レンズから外れてしまう光を少なくすることができる。また、例えば、TFT、遮光膜、第3レンズの合わせズレのマージンを広げることができる。
[適用例5]上記適用例に係る液晶装置において、前記第3レンズは、前記画素ごとに独立していることが好ましい。
本適用例によれば、隣り合う第3レンズと第3レンズが繋がっていない独立した構成になっているので、例えば、高精細の液晶装置のように、開口領域の割合が小さい(言い換えれば、遮光体の面積が大きい)構造に対しても、光をより絞り込むことが可能となり、光の利用効率を向上させることができる。また、独立しているので、レンズの応力を緩和させることが可能となり、破損や加工のばらつきを抑えることができる。
[適用例6]本適用例に係る投写型表示装置は、上記の液晶装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記液晶装置を備えているので、投写レンズの有効投写領域以外の領域に照射する光の量を抑えることが可能となり、投写レンズ(投写系)が加熱されることを抑えることができる。その結果、信頼性及び表示品質の高い投写型表示装置を提供することができる。
第1実施形態の液晶装置の構成を示す模式図であり、(a)は液晶装置の構造を分解して示す分解斜視図、(b)は液晶装置を上方から見た概略平面図。 図1(a)に示す液晶装置のA−A線に沿う模式断面図。 図1(b)に示すB部において遮光膜とマイクロレンズとを平面的に重ねて示す概略平面図。 液晶装置のうちマイクロレンズを除いた画素の構造を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャート。 液晶装置の製造方法のうちマイクロレンズを形成する方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうちマイクロレンズを形成する方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうちマイクロレンズを形成する方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうちマイクロレンズを形成する方法を示す模式断面図。 液晶装置を備えた投写型表示装置の構成を示す概略図。 第2実施形態の液晶装置の構成を示す模式断面図。 第2実施形態の液晶装置の画素において、遮光膜とマイクロレンズとを平面的に重ねて示す概略平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1実施形態)
本実施形態では、3層のマイクロレンズアレイを備えた液晶装置の一例として薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する投写型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調手段(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<液晶装置の構成>
図1は、液晶装置の構成を示す模式図である。図1(a)は、液晶装置の構造を分解して示す分解斜視図である。図1(b)は、液晶装置を上方から見た概略平面図である。図2は、図1(a)に示す液晶装置のA−A線に沿う模式断面図である。図3は、図1(b)に示すB部において遮光膜とマイクロレンズとを平面的に重ねて示す概略平面図である。以下、液晶装置の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、液晶装置100は、アクティブマトリックス基板としての素子基板10と、素子基板10と対向するように配置された対向基板20と、素子基板10と対向基板20とに挟持された液晶層15と、を備えている。
対向基板20は、図2に示すように、透光性基材51と、マイクロレンズ31を構成する対向基板側レンズ層40aと、対向基板側レンズ層40aを覆って設けられた保護層20aと、対向電極25及び配向膜26と、を有している。対向電極25及び配向膜26の説明は後述する。
透光性基材51は、複数のマイクロレンズ31に対応する凹曲面からなる複数の第1レンズ面41a1を有し、第1レンズ面41a1の内部にマイクロレンズ31を構成する第1レンズ層41の形成材料が固着して第1レンズ層41を形成している。
透光性基材51は、耐熱性および耐光性が高い無機材料を形成材料としている。例えば、透光性基材51としては、高い光透過率を有する石英基板などが好適に用いられる。
対向基板側レンズ層40aは、第1レンズ層41と、凸曲面からなる第2レンズ面42a1を有する第2レンズ層42と、第1レンズ層41と第2レンズ層42とに挟持された透光層44とを備えている。第2レンズ面42a1の内部に第2レンズ層42の形成材料が固着して第2レンズ層42を形成している。
言い換えれば、第1レンズ41aは、透光層44から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有している。第2レンズ42aは、透光層44から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有している。
素子基板10は、図2に示すように、透光性基材53と、マイクロレンズ31を構成する素子基板側レンズ層40bと、配線層11と、画素電極27及び配向膜28と、を有している。配線層11、画素電極27、配向膜28の説明は後述する。
透光性基材53は、対向基板20側の透光性基材51の構造と略同等である。透光性基材53は、マイクロレンズ31に対応する凹曲面からなる複数の第3レンズ面43a1を有し、第3レンズ面43a1の内部にマイクロレンズ31を構成する第3レンズ層43の形成材料が固着して第3レンズ層43を形成している。
言い換えれば、第3レンズ43aは、後述する遮光膜21から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有している。また、第3レンズ43aは、隣り合う他の第3レンズ43aの少なくとも一部と接するように形成されている。
第1レンズ層41、第2レンズ層42、及び第3レンズ層43は、窒化シリコン(SiON)などの無機材料で形成されている。窒化シリコンは、酸素原子(O)と窒素原子(N)との組成(比率)によって、SiO2とSi34との間の屈折率に制御することができる。なお、第3レンズ層43は、透光性基材51より屈折率が高い酸化シリコン(SiO2)を用いるようにしてもよい。
第3レンズ層43の屈折率は、透光層44又は透光性基材53(石英基板)の屈折率よりも大きくかつ、第1レンズ層41又は第2レンズ層42の屈折率よりも小さい。なお、第2レンズ層42の屈折率は、第1レンズ層41の屈折率と同じ、又は大きいことが好ましい。
酸化シリコンを用いた第3レンズ層43の屈折率は、窒化シリコンより小さい、例えば、1.50(λ:550nm)である。なお、石英基板(透明基板)の屈折率は、例えば、1.46(λ:550nm)である。
このように設定することにより、第1レンズ層41及び第2レンズ層42によって、遮光膜21や配線などの遮光体に光が照射することを抑えることができる。また、第3レンズ層43によって、光の広がりを抑えることができる。よって、投写レンズ1207(図10参照)の有効投写領域以外の領域に照射される光を抑えることができ、光の利用効率を向上させることができる。
透光層44は、光透過性を備えた無機材料を形成材料としている。透光層44は、例えば、酸化シリコン(SiO2)である。透光層44の厚みを可変させることにより、光路長を任意の光路長に調整することができる。
複数のマイクロレンズ31は、対向基板20においては光の入射方向と光の射出方向の両方に凸形状を有する両凸形状を有しており、素子基板10においては光の射出方向に凸形状を有している。また、隣り合うマイクロレンズ31は、平面視で境界線が接触しており、平面視矩形を有している(図1(b)参照)。このような複数のマイクロレンズ31は、マトリクス状に配列してレンズ部32を構成している。
なお、第2レンズ42aは、凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されており、第1レンズ41a及び第3レンズ43aは、凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されている。このようにすることにより、光が遮光膜21に当たることを回避したり、投写レンズ1207の有効投写領域以外の領域に照射することを抑えることができ、光の利用効率を高めることができる。
マイクロレンズ31は、透光性基材51内に固着する部分である第1レンズ層41と、保護層20aで覆われた部分である第2レンズ層42と、第1レンズ層41と第2レンズ層42との間に配置された透光層44と、透光性基材53内に固着する部分である第3レンズ層43と、を有している。
また、マイクロレンズ31は、図3に示すように、配線層11が有する遮光膜21の平面視形状と同じく平面視矩形を有しており、隣り合うマイクロレンズ31同士の境界線が遮光膜21と平面的に重なるように配置されている。なお、遮光膜21を形成する位置は、平面視で遮光体(配線など)と重なる位置に配置されている。
図2に示すように、液晶装置100は、透光性基材51側の外部から入射される光L1を、透光性基材51と第1レンズ41aとの界面、第1レンズ41aと透光層44との界面、透光層44と第2レンズ42aとの界面、第2レンズ42aと保護層20aとの界面において屈折させる(図では省略)。更には、絶縁層10aと第3レンズ43aとの界面、第3レンズ43aと透光性基材53との界面において屈折させる。
なお、第1レンズ41a及び第3レンズ43aは、凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されている。あるいは外周部にテーパー部を有する場合がある。また、第2レンズ42aは、凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されている。
<液晶装置を構成する画素の構成>
図4は、液晶装置のうちマイクロレンズ(対向基板側レンズ層、素子基板側レンズ層)を除いた画素の構造を示す模式断面図である。以下、液晶装置のうち画素の構造を、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、各構成要素の断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図4に示すように、液晶装置100(液晶パネル100a)は、素子基板10と、これに対向配置される対向基板20とを備えている。素子基板10を構成する絶縁層10aは、酸化シリコン(SiO2)によって構成されている。
図4に示すように、絶縁層10a上には、例えば、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)等の材料を含む下側遮光層3cが形成されている。下側遮光層3cは、平面的に格子状にパターニングされており、各画素Pの開口領域を規定している。なお、下側遮光層3cは、導電性を有し、走査線3aの一部として機能するようにしてもよい。絶縁層10a及び下側遮光層3c上には、酸化シリコン等からなる下地絶縁層11aが形成されている。
下地絶縁層11a上には、TFT30及び走査線3a等が形成されている。TFT30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン(高純度の多結晶シリコン)等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁層11gと、ゲート絶縁層11g上に形成されたポリシリコン膜等からなるゲート電極30gとを有する。走査線3aは、ゲート電極30gとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のTFT30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、データ線側LDD領域30s1と、データ線側ソースドレイン領域30sと、画素電極側LDD領域30d1と、画素電極側ソースドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。このように、TFT30は、N型のTFTとして形成されている。
ゲート電極30g及びゲート絶縁層11g上には、酸化シリコン等からなる第1層間絶縁層11bが形成されている。第1層間絶縁層11b上には、容量素子16が設けられている。具体的には、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d及び画素電極27に電気的に接続された画素電位側容量電極としての第1容量電極16aと、固定電位側容量電極としての容量線3b(第2容量電極16b)の一部とが、誘電体膜16cを介して対向配置されることにより、容量素子16が形成されている。
誘電体膜16cは、例えば、シリコン窒化膜である。第2容量電極16b(容量線3b)は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)等の高融点金属のうち少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。或いは、Al(アルミニウム)膜から形成することも可能である。
第1容量電極16aは、例えば、導電性のポリシリコン膜からなり容量素子16の画素電位側容量電極として機能する。ただし、第1容量電極16aは、容量線3bと同様に、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。第1容量電極16aは、画素電位側容量電極としての機能のほか、コンタクトホールCNT1,CNT3,CNT4を介して、画素電極27とTFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)とを中継接続する機能を有する。
容量素子16上には、第2層間絶縁層11cを介してデータ線6aが形成されている。データ線6aは、ゲート絶縁層11g、第1層間絶縁層11b、誘電体膜16c、及び第2層間絶縁層11cに開孔されたコンタクトホールCNT2を介して、半導体層30aのデータ線側ソースドレイン領域30s(ソース領域)に電気的に接続されている。
データ線6aの上層には、第3層間絶縁層11dを介して画素電極27が形成されている。第3層間絶縁層11dは、例えば、シリコンの酸化物や窒化物からなり、TFT30が設けられた領域を覆うことによって生じる表面の凸部を平坦化する平坦化処理が施される。平坦化処理の方法としては、例えば化学的機械的研磨処理(Chemical Mechanical Polishing:CMP処理)やスピンコート処理などが挙げられる。第3層間絶縁層11dには、コンタクトホールCNT4が形成されている。
画素電極27は、コンタクトホールCNT4,CNT3を介して第1容量電極16aに接続されることにより、半導体層30aの画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)に電気的に接続されている。なお、画素電極27は、例えば、ITO膜等の透明導電性膜から形成されている。
画素電極27及び隣り合う画素電極27間の第3層間絶縁層11d上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜28が設けられている。配向膜28の上には、シール材により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、保護層20a上(液晶層15側)には、例えば、その全面に渡って対向電極25が設けられている。対向電極25上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜26が設けられている。対向電極25は、上述の画素電極27と同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
液晶層15は、画素電極27と対向電極25との間で電界が生じていない状態で配向膜26,28によって所定の配向状態をとる。シール材は、素子基板10及び対向基板20を貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、素子基板10と対向基板20の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
<液晶装置の製造方法>
図5は、液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。図6〜図9は、液晶装置の製造方法のうちマイクロレンズを形成する方法を示す模式断面図である。以下、液晶装置の製造方法を、図5〜図9を参照しながら説明する。
説明の都合上、最初に、対向基板20側の製造方法から説明する。ステップS21では、対向基板側レンズ層40aを形成する。
まず、図6(a)に示す工程では、均一な厚さで傷が無く、表面を清浄化した石英などを形成材料とするガラス基板51aを用意し、ガラス基板51aの表面にマスク形成用膜61aを形成する。このマスク形成用膜61aは、後の工程において開口部が形成されることにより、マスクとして機能するものである。
マスク形成用膜61aは、エッチングに対する耐性を有するものであることが好ましい。すなわち、マスク形成用膜61aのエッチングレートは、ガラス基板51aに比べて充分に小さい。このことから、マスク形成用膜61aの材料としては、例えばCr、Au、Ni、Pt等の金属、もしくはこれらから選択される2種以上を含む合金、Cr、Au、Ni、Pt等の酸化物(金属酸化物)、シリコン、樹脂等が用いられる。また、CuとAu、あるいは酸化CrとCrのように異なる材料からなる複数の積層構造としてもよい。
マスク形成用膜61aの形成方法としては、特に限定されることなく、蒸着法、スパッタリング法、CVD法(Chemical Vapor Deposition、化学気相成長法)などから膜材料に最適な方法が適宜選択され、用いられる。また、膜厚については、初期孔の形成条件ならびにエッチング条件によって適宜に設定されるものの、0.01μm〜0.2μm程度に形成するのが好ましい。
図6(b)に示す工程では、マスク61を形成する。具体的には、マスク形成用膜61aにレーザー光照射やエッチング処理を施して開口部62を形成する。レーザー光照射の場合には、位置精度を高く形成でき、隣接する開口部62同士の間隔を正確に制御することができる。これにより、所定の開口パターンを有するマスク61が完成する。
図6(c)に示す工程では、ガラス基板51aに第1レンズ面41a1を形成する。具体的には、マスク61に形成された開口部62を通じてガラス基板51aにエッチング処理を施して、第1レンズ面41a1を形成する。エッチング処理は、例えば、等方的にエッチングされるウエットエッチングである。
エッチング液としては、特に限定されないものの、本実施形態では基板としてガラス基板51aを用いているため、フッ酸(フッ化水素)を含むエッチング液(フッ酸系エッチング液)が好適に用いられる。フッ酸系エッチング液を用いることにより、ガラス基板51aをより選択的に食刻することができ、第1レンズ面41a1を好適に形成することができる。
図6(d)に示す工程では、凹状の第1レンズ面41a1を完成させる。具体的には、ウエットエッチングの時間などを制御することにより、所定深さの第1レンズ面41a1を形成することができる。本実施形態では第1レンズ面41a1を、半球状で、その深さが該半球の半径程度となるように形成する。
図6(e)に示す工程では、マスク61をエッチング等により除去することにより、上面51bに複数の第1レンズ面41a1を有する透光性基材51を得る。
続いて、図7(a)に示す工程では、第1レンズ層41となる前の第1レンズ層前駆体膜41bを成膜する。第1レンズ層前駆体膜41bの製造方法としては、例えば、CVD法を用いることができる。
図7(b)に示す工程では、第1レンズ層前駆体膜41bの表面に平坦化処理を行い、表面41cが平坦化された第1レンズ層41を形成する。平坦化処理としては、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)などを採用することができる。第1レンズ層前駆体膜41bの材料は、上記したように、窒化シリコン(SiON)である。このようにすることにより、後の製造工程において複数のレンズを高い寸法精度で形成することができるため、高品質なマイクロレンズ31を製造することができる。
また、第1レンズ層41は、透光層44と第1レンズ41aとの間に、第1レンズ41aと同じ屈折率が連続する層(第1平坦層)を有するので、平坦化処理の際に、第1レンズ層41を多く削ってしまった場合でも、第1レンズ41aが削れてしまうことを防ぐことができる。言い換えれば、レンズを保護することができる。
また、平坦化処理によって、第1レンズ層41の厚さを制御することができる。第1レンズ層41の厚さは、形成するマイクロレンズ31の設計に応じて制御する。
図7(c)に示す工程では、第1レンズ層41を覆うように、透光層44を形成する。具体的には、透光層44は、酸化シリコン(SiO2)である。透光層44の製造方法としては、例えば、CVD法を挙げることができる。透光層44の屈折率は、第1レンズ層41の屈折率より小さい。
図7(d)に示す工程では、透光層44を覆うように、第2レンズ層42を形成する。第2レンズ層42の製造方法としては、例えば、公知の成膜技術及びフォトリソグラフィ法を用いることができる。
具体的には、まず、CVD法などを用いて、透光層44の上に第2レンズ層42になる前の第2レンズ層前駆体膜42bを成膜する。第2レンズ層前駆体膜42bの製造方法としては、例えば、CVD法を用いることができる。第2レンズ層前駆体膜42bの材料は、窒化シリコン(SiON)である。
その後、第2レンズ層前駆体膜42bの表面42cに複数の第1レンズ面41a1に対応したマスク63を形成する。図7(d)では、上に凸形状を有するマスク63を形成することとしている。
このようなマスク63は、例えば、ポジ型フォトレジストを塗布し、複数の第1レンズ面41a1の境界部と重なる位置に開口パターンを有するフォトマスクを通して露光し現像した後、残存するフォトレジストの軟化温度にまで透光性基材51、第2レンズ層前駆体膜42bおよびフォトレジストを加熱することで成形することができる。
図8(a)に示す工程では、異方性ドライエッチング処理を施して、マスク63の形状を第2レンズ層前駆体膜42bに転写し、複数のマイクロレンズ31を構成する第2レンズ層42を形成する。第2レンズ層42の屈折率は、透光層44の屈折率より大きい。ドライエッチングで用いるエッチングガスE1としては、例えば、CF4、CHF3、C26、SF6などの含フッ素ガスを用いることができる。
また、第2レンズ層前駆体膜42bにマスク63の形状を転写した際、第2レンズ42aと透光層44との間に、第2レンズ42aと同じ屈折率が連続する層(第2平坦層)が残るので、レンズを加工する際に加工バラツキが生じた場合でも、確実に第2レンズ42aを形成することができる。言い換えれば、透光層44をエッチングしてしまうことがない。また、第2平坦層は、ドライエッチングの残り代になるので、第2レンズ層42を精度よく形成することができる。
図8(b)に示す工程では、第2レンズ層42を覆って、光透過性を有する無機材料を積層し、保護層20bを形成する。保護層20bの形成材料としては、例えば、酸化シリコン(SiO2)である。保護層20bを形成する方法としては、例えば、CVD法を用いることができる。
図8(c)に示す工程では、保護層20bの表面に平坦化処理を施し、表面20cが平坦化された保護層20aを形成する。平坦化処理としては、CMPやエッチングを採用することができる。このような操作を行うことにより、保護層20aの表面20cでの光の乱反射や屈折の乱れを抑制し、高品質な対向基板側レンズ層40aを製造することができる。
また、平坦化処理によって、保護層20aの厚さを制御することができる。これにより、表面20cからマイクロレンズ31の焦点位置までの距離を制御することができ、表面20cに設けられる液晶パネル100aなどの部材において所望の位置に光を集光することができる。以上により、対向基板側レンズ層40aが完成する。
次に、ステップS22では、対向電極25を形成する。具体的には、保護層の上に、例えば、周知の成膜技術を用いて対向電極25を成膜する。
ステップS23では、対向電極25を覆うように配向膜26を形成する。具体的には、斜方蒸着法を用いて形成する。以上により、対向基板20側が完成する。次に、素子基板10側の製造方法を説明する。
まず、ステップS11では、素子基板側レンズ層40bを形成する。具体的には、対向基板側レンズ層40aの第1レンズ層41の形成方法と同様にして形成し(図6、図7(a)参照)、図9(a)に示すように、透光性基材53の上に第3レンズ層43を形成する。
次に、ステップS12では、第3レンズ層43(絶縁層10a)の上にTFT30を形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術を用いて、第3レンズ層43上にTFT30、配線、遮光膜21などを形成する。
ステップS13では、画素電極27を形成する。製造方法としては、上記と同様に、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術を用いて、画素電極27を形成する。
ステップS14では、配向膜28を形成する。具体的には、画素電極27を覆うように配向膜28を形成する。配向膜28の製造方法としては、例えば、対向基板20の配向膜26と同様に、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着する斜方蒸着法が用いられる。以上により、図9(b)に示すような素子基板10が完成する。次に、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる方法を説明する。
ステップS31では、素子基板10上にシール材を塗布する。具体的には、素子基板10とディスペンサー(吐出装置でも可能)との相対的な位置関係を変化させて、素子基板10における画素の開口部としての表示領域Eの周縁部に(シール領域に)シール材を塗布する。
シール材としては、例えば、紫外線硬化型が挙げられる。また、シール材には、例えば、素子基板10と対向基板20との間隔(ギャップ或いはセルギャップ)を所定値とするためのスペーサー等のギャップ材が含まれている。
ステップS32では、シール材で囲まれた領域に液晶材料を滴下する(ODF(One Drop Fill)方式)。滴下する方法としては、例えば、インクジェットヘッドなどを用いることができる。また、液晶材料は、シール材によって囲まれた領域(表示領域E)の中央部に滴下することが望ましい。
ステップS33では、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。具体的には、素子基板10に塗布されたシール材を介して素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。以上により、液晶装置100が完成する。
<投写型表示装置の構成>
次に、本実施形態の投写型表示装置について、図10を参照しながら説明する。図10は、上記した液晶装置を備えた投写型表示装置の構成を示す概略図である。
図10に示すように、本実施形態の投写型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投写レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ1207によってスクリーン1300上に投写され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投写型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230を用いているので、高い表示品質を得ることができる。
以上詳述したように、第1実施形態の液晶装置100、及び投写型表示装置1000によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)第1実施形態の液晶装置100によれば、液晶層15より光の入射側に第1レンズ層41と第2レンズ層42とを備えることにより、光を遮光膜21(配線などを含む)と遮光膜21との間に集光させることが可能となる。更に、液晶層15の光の出射側に第3レンズ層43を備えることにより、遮光膜21と遮光膜21との間を抜けてきた光の広がりを抑えることが可能となる。よって、液晶装置100から出射した光が広がることによって、投写レンズ1207(投写系)の有効投写領域以外の領域で遮光されること(投写ケラレ)を抑えることができる。よって、投写レンズ1207を大口径化することなく、光の利用効率を向上させることができる。その結果、明るく表示品質の高い投写画像が得られる。また、遮光膜21を含む遮光体に照射される光が、遮光体のエッジ部や面等で生じるパネル内の散乱光、迷光を低減することができ、TFT30に光が照射されることによって生じる光リーク起因のフリッカー、縦クロストーク、画素ムラ等の表示不良を軽減できる。
(2)第1実施形態の液晶装置100によれば、第3レンズ層43の屈折率が、透光層44又は透光性基材53の屈折率よりも大きく、かつ、第1レンズ層41又は第2レンズ層42の屈折率よりも小さいので、光の広がりを抑えることができる。よって、投写レンズ1207の有効投写領域以外の領域に照射される光を抑えることができ、光の利用効率を向上させることができる。
(3)第1実施形態の液晶装置100によれば、第2レンズ42aは、凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されており、第1レンズ41a及び第3レンズ43aは、凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されているので、光が遮光膜21に当たることを回避させたり、投写レンズ1207の有効投写領域以外の領域に照射することを抑えることができる。また、遮光膜21(遮光体)の面積が小さい場合により光の利用効率を向上させることができる。
(4)第1実施形態の液晶装置100によれば、隣り合う第3レンズ43aと第3レンズ43aとが接しているので、第3レンズ43aの大きさを大きくする(レンズ径を大きくする)ことが可能となり、遮光膜21(遮光体)の面積が比較的小さい場合に、より光の利用効率を向上させることができる。言い換えれば、レンズから外れてしまう光を少なくすることができる。また、例えば、TFT30、遮光膜21、第3レンズ43aの合わせズレのマージンを広げることができる。
(5)第1実施形態の投写型表示装置1000によれば、上記液晶装置100を備えているので、投写レンズ1207の有効投写領域以外の領域に照射する光の量を抑えることが可能となり、投写レンズ1207(投写系)が加熱されることを抑えることができる。その結果、信頼性及び表示品質の高い投写型表示装置1000を提供することができる。また、投写レンズ1207(レンズ系)が熱膨張することによって起きるフォーカスズレディストーションを防止するとともにレンズ冷却機構を簡素にでき、小型軽量化、低コスト化を図ることができる。また、投写系にて熱が生じ、レンズの熱膨張に伴うピントズレやディストーションなどが生じることを抑えることができる。
(第2実施形態)
<液晶装置の構成>
図11は、第2実施形態の液晶装置の構成を示す模式断面図である。図12は、第2実施形態の液晶装置の画素において、遮光膜とマイクロレンズとを平面的に重ねて示す概略平面図である。以下、液晶装置の構成を、図11及び図12を参照しながら説明する。
第2実施形態の液晶装置200は、上述の第1実施形態の液晶装置100と比べて、第3レンズ層143の大きさ(形状)が異なり、その他の部分については概ね同様である。このため第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分について詳細に説明し、その他の重複する部分については適宜説明を省略する。
図11に示すように、第2実施形態の液晶装置200は、第3レンズ層143を除いては第1実施形態の液晶装置100と同様の構造である。透光性基材53には、第1実施形態の第3レンズ43aの深さより浅い第3レンズ143aに形成されている。これにより、隣り合う第3レンズ143a同士が接することなく独立した形状になっている。
以上詳述したように、第2実施形態の液晶装置200によれば、以下に示す効果が得られる。
(6)第2実施形態の液晶装置200によれば、隣り合う第3レンズ143aと第3レンズ143aが繋がっていない独立した構成になっているので、例えば、高精細の液晶装置のように、開口領域の割合が小さい(言い換えれば、遮光体の面積が大きい)構造に対しても、光をより絞り込むことが可能となり、光の利用効率を向上させることができる。また、独立しているので、レンズの応力を緩和させることが可能となり、レンズの破損や加工のばらつきを抑えることができる。加えて、遮光体の面積が大きい場合では、レンズが配置されないデッドエリア(Dead Area)の影響が小さくてすむ。
3a…走査線、3b…容量線、3c…下側遮光層、CNT1〜CNT4…コンタクトホール、6a…データ線、10…アクティブマトリックス基板としての素子基板、10a…絶縁層、11…配線層、11a…下地絶縁層、11b…第1層間絶縁層、11c…第2層間絶縁層、11d…第3層間絶縁層、11g…ゲート絶縁層、15…液晶層、16…容量素子、16a…第1容量電極、16b…第2容量電極、16c…誘電体膜、20…対向基板、20a…保護層、20b…保護層、20c…表面、21…遮光膜、25…対向電極、26,28…配向膜、27…画素電極、30…TFT、30a…半導体層、30c…チャネル領域、30d…画素電極側ソースドレイン領域、30d1…画素電極側LDD領域、30g…ゲート電極、30s…データ線側ソースドレイン領域、30s1…データ線側LDD領域、31…マイクロレンズ、32…レンズ部、40a…対向基板側レンズ層、40b…素子基板側レンズ層、41…第1レンズ層、41a…第1レンズ、41b…第1レンズ層前駆体膜、41c…表面、42…第2レンズ層、42a…第2レンズ、42b…第2レンズ層前駆体膜、42c…表面、43…第3レンズ層、43a…第3レンズ、44…透光層、51,53…透光性基材、51a…ガラス基板、51b…上面、61…マスク、61a…マスク形成用膜、62…開口部、63…マスク、100,200…液晶装置、100a…液晶パネル、143…第3レンズ層、143a…第3レンズ、1000…投写型表示装置、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投写レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (6)

  1. 透光層と、
    前記透光層における光が入射する側である一方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第1レンズを備える第1レンズ層と、
    前記透光層の他方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第2レンズを備える第2レンズ層と、
    前記第2レンズ層に対して前記透光層と反対の側に液晶層を介して配置され、画素の開口部を規定する遮光膜を備えるアクティブマトリックス基板と、
    前記アクティブマトリックス基板に設けられるとともに、前記遮光膜に対して前記液晶層の側とは反対側に備えられ、前記遮光膜から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第3レンズを備える第3レンズ層と、
    を有し、
    前記第3レンズ層の屈折率は、前記透光層又は前記アクティブマトリックス基板の屈折率よりも大きく、かつ、前記第1レンズ層又は前記第2レンズ層の屈折率よりも小さいことを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置であって、
    前記第2レンズは、前記凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されており、
    前記第3レンズは、前記凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されていることを特徴とする液晶装置。
  3. 透光層と、
    前記透光層における光が入射する側である一方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第1レンズを備える第1レンズ層と、
    前記透光層の他方の面に設けられ、前記透光層から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第2レンズを備える第2レンズ層と、
    前記第2レンズ層に対して前記透光層と反対の側に液晶層を介して配置され、画素の開口部を規定する遮光膜を備えるアクティブマトリックス基板と、
    前記アクティブマトリックス基板に設けられるとともに、前記遮光膜に対して前記液晶層の側とは反対側に備えられ、前記遮光膜から離間する方向に向けて突出する凸曲面を有する第3レンズを備える第3レンズ層と、
    を有し、
    前記第2レンズは、前記凸曲面の外周部の曲率が中央部の曲率よりも大きく設定されており、
    前記第3レンズは、前記凸曲面の中央部の曲率が外周部の曲率よりも大きく設定されていることを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液晶装置であって、
    前記第3レンズは、隣り合う他の第3レンズの一部と接していることを特徴とする液晶装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液晶装置であって、
    前記第3レンズは、前記画素ごとに独立していることを特徴とする液晶装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液晶装置を備えることを特徴とする投写型表示装置。
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