JP6413479B2 - 車両制御装置 - Google Patents
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Description
ヨーレートセンサ13は、車両Mのヨーレートを検出するセンサである。車両Mのヨーレートは、ヨー角の変化する速さであり、車両Mの重心点を通る鉛直軸まわりの回転角速度である。
先行車サーチ部21は、自車の前方を走行する車両(以下、前方走行車ともいう)をサーチ(探索・検知)する。具体的には、先行車サーチ部21は、前方センサ11から取得した自車の前方情報に基づいて前方走行車をサーチする。
先行車経路逸脱判定部31は、自車予測経路上から先行車が逸脱したか否かの判定(先行車経路逸脱判定)を実行する。先行車経路逸脱判定部31は、先行車と自車予測経路との車幅方向のラップ率が判定値以下となれば逸脱したと判定し、ラップ率が判定値より大きい場合には逸脱していないと判定する。ラップ率は、先行車に対する自車予測経路の重なっている割合である。先行車が自車予測経路内を走行している場合、ラップ率はほぼ100%であり、一方先行車が自車予測経路から外れて走行している場合、ラップ率は0%である。判定値は、例えば95%〜50%が好ましい。本実施形態では、判定値は例えば75%である。なお、ラップ率は、自車予測経路に対する先行車の重なっている割合でもよい。
なお、自車位置および先行車位置は、自車および先行車の重心位置の座標で示されている。
車両制御装置20は、ステップS102において、上述した先行車サーチ部21と同様に、先行車のサーチを行う。具体的には、前方センサ11から取得した自車の前方情報に基づいて前方走行車をサーチする。前方走行車の中から先行車が特定される。
具体的には、車両制御装置20は、ステップS106において、前方走行車の情報と自車予測経路の情報とを照合することにより、自車予測経路内に前方走行車が走行しているか否かを判定する。自車予測経路内に前方走行車が走行している場合、車両制御装置20は、ステップS106にて「YES」と判定し、前方走行車のうち自車予測経路内を走行するものを先行車としてロックオンする(ステップS108)。一方、自車予測経路内に前方走行車が走行していない場合(例えば、自車走行車線の隣車線を前方走行車が走行している場合)、車両制御装置20は、ステップS106にて「NO」と判定し、先行車に対するロックオンを行わない(ステップS126)。
車両制御装置20は、ステップS108において、先行車をロックオンするとともに、上述した先行車追従走行制御部25と同様に、ロックオンされた先行車に対して所定距離を保持して追従走行するように自車の走行を制御する。また、車両制御装置20は、ステップS126において、先行車をロックオンしないとき、先行車追従走行制御を中止し、自車Maの速度を設定した速度(設定速度)に一定に保持するように自車の走行を制御するクルーズコントロールを行う。
車両制御装置20は、先行車が自車予測経路を逸脱したと判定した場合(ステップS110にて「YES」)には、プログラムをステップS112に進める。一方、車両制御装置20は、先行車が自車予測経路を逸脱していないと判定した場合(ステップS110にて「NO」)には、プログラムをステップS106に戻す。
すなわち、車幅方向偏差ΔXが判定値Xa以下であるため(ステップS118にて「YES」)、先行車Mb(または自車Ma)は自車走行車線内の走行(車線内走行)をしている旨の判定がなされる(ステップS128)。
図10に示すように、先行車Mbが曲線路に沿って旋回しながら車線変更すると、車両制御装置20は、自車予測経路A上から先行車Mbが逸脱した旨の判定をする(ステップS110)。先行車Mbは、自車走行車線から車線変更しながら旋回走行する。自車予測経路Aは、自車Maが直線路を走行しているため、自車Maの走行方向(直線路の延在方向)に沿って延びている。先行車Mbが自車予測経路Aから逸脱した時点(時刻t21)の自車Maの位置すなわち基準位置は(X0,Y0)である。先行車Mbの第一位置は、(X0+LX0,Y0+LY0)である。これら自車Maの基準位置および先行車Mbの第一位置は記憶装置15に記憶される(ステップS112)。
すなわち、車幅方向偏差ΔXが判定値Xaより大きいため(ステップS118にて「NO」)、先行車Mb(または自車Ma)は車線変更をした旨の判定を行う(ステップS120)。
これによれば、先行車Mbの軌跡および自車Maの判定位置を正確かつ確実に算出することができ、ひいては、旋回とレーンチェンジの判断をより正確に行うことができる。
これによれば、先行車Mbの軌跡と自車Maの判定位置との車幅方向の偏差ΔXを正確かつ簡易に算出することができ、ひいては、車線に沿った旋回とレーンチェンジ(車線変更)の判断をより正確に行うことができる。
Claims (5)
- 現時点の自車位置から進行方向に沿って設けられ、自車が通過すると予測される自車予測経路を算出する自車予測経路算出部と、
前記自車の、前記自車予測経路算出部によって算出された前記自車予測経路上の前方を走行する車両を先行車としてロックオンする先行車ロックオン部と、
前記先行車ロックオン部によってロックオンされた前記先行車に対して予め設定された所定の車間距離を保持するように前記自車の走行を制御する先行車追従走行制御部と、
前記先行車ロックオン部によってロックオンされている前記先行車または前記先行車ロックオン部によってロックオンしている前記自車が車線変更を行ったと判定する車線変更判定部と、を備えた車両制御装置であって、
前記車線変更判定部は、所定時点において前記自車が記憶した、前記自車の前方を走行する前記先行車の位置と、前記所定時点において前記先行車の位置を記憶した後に、前記自車が前記進行方向に沿って走行して、先に記憶されている前記所定時点の前記先行車の位置のうち前記進行方向に沿った座標に到達した時点における、前記自車の位置と、の車幅方向の偏差が判定値を超えた場合、前記先行車または前記自車が前記車線変更を行ったと判定することを特徴とする車両制御装置。 - 前記車線変更判定部は、前記先行車が前記自車予測経路からずれた第一時点における前記先行車の位置である前記先行車の第一位置と、前記自車が、前記第一時点における前記自車の位置である開始地点から前記進行方向に沿って、前記第一時点における前記自車の位置と記憶されている前記先行車第一位置との進行方向の偏差に相当する所定距離だけ走行した時点における前記自車の第一位置と、の前記車幅方向の偏差が前記判定値を超えた場合、前記先行車または前記自車が前記車線変更を行ったと判定することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
- 前記車線変更判定部は、前記先行車が、前記自車が通過すると予測される自車予測経路からずれた第一時点から所定時間が経過した第二時点までの間において、所定の短時間毎に前記自車の位置を算出し、算出した前記自車の位置と前記第一時点における前記先行車の位置との前記車幅方向の微小偏差を前記所定の短時間毎に算出し、算出した前記車幅方向の微小偏差を積算することにより、前記先行車の位置と前記自車の位置との前記車幅方向の偏差を算出することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
- 前記車線変更判定部は、所定の短時間毎に算出された前記自車の位置と、前記所定の短時間毎に算出・記憶された前記自車の位置を基準に算出・記憶された前記自車の位置に相当する既に記憶されている前記先行車の位置と、の前記車幅方向の偏差が前記判定値を超えた場合、前記先行車または前記自車が前記車線変更を行ったと判定することを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。
- 現時点の自車位置から進行方向に沿って設けられ、自車が通過すると予測される自車予測経路を算出する自車予測経路算出部と、
前記自車の、前記自車予測経路算出部によって算出された前記自車予測経路上の前方を走行する車両を先行車としてロックオンする先行車ロックオン部と、
前記先行車ロックオン部によってロックオンされた前記先行車に対して予め設定された所定の車間距離を保持するように前記自車の走行を制御する先行車追従走行制御部と、
前記先行車ロックオン部によってロックオンされている前記先行車または前記先行車ロックオン部によってロックオンしている前記自車が車線変更を行ったと判定する車線変更判定部と、を備えた車両制御装置であって、
前記車線変更判定部は、前記先行車ロックオン部によってロックオンされた前記先行車が前記自車予測経路上から逸脱した旨の判定がなされた場合、その判定がなされた第一時点の前記先行車の位置である先行車逸脱位置を記憶装置に記憶し、
その後、前記自車が前記進行方向に沿って走行して、先に記憶されている前記先行車逸脱位置のうち前記進行方向に沿った座標に到達した時点において、前記自車の到達した位置と前記先行車の先行車逸脱位置との前記車幅方向の偏差が判定値を超えた場合、前記先行車または前記自車が前記車線変更を行ったと判定することを特徴とする車両制御装置。
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