JP6413264B2 - レーダ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーダ装置及びその制御方法に関し、特に、複数のレーダ方式を用いて探知動作を行うレーダ装置及びその制御方法に関する。
人工衛星や航空機などの飛翔体を利用したリモートセンシング分野では、地表の状態を観測するためのセンサとして、マイクロ波帯を用いたSAR(Synthetic Aperture Radar:合成開口レーダ)が使用されている。SARを使用した地表状態の判読方法は、SARによって得られた受信波の振幅と位相のデータ(複素データ)から画像データを再生し、地表の状態を判読するものである。
一方、対象物までの距離と方向を探知する目的では、地上または飛翔体にレーダを設置し、送信波が物体で反射して元のアンテナで受信されるまでの時間を計測することにより、対象物までの距離と方向を探知する捜索レーダが使用されている。捜索レーダはSARのように画像データを再生するのではなく、対象物までの距離と方向を探知することを目的としている。
SARと捜索レーダとを同一航空機に搭載した例として、フランスのThales社のOcean Masterが知られている(非特許文献1〜4参照)。
Thales、"Ocean Master"、[平成26年2月17日検索]、インターネット〈URL:https://www.thalesgroup.com/en/content/ocean-master〉 Thales、"Ocean Master"、[平成26年2月17日検索]、インターネット〈URL:https://www.thalesgroup.com/sites/default/files/asset/document/bat_final_fiche_ocean_master_radar_pour_intranet.pdf〉 Christian Wolff、"Ocean Master"、[平成26年2月17日検索]、インターネット〈URL:http://www.radartutorial.eu/19.kartei/karte604.en.html〉 Thales、"Thales and Maritime Patrol & Surveillance systems"、[平成26年2月17日検索]、インターネット、〈URL:http://mms.businesswire.com/bwapps/mediaserver/ViewMedia?mgid=280104&vid=1〉
上記Ocean Masterなどの関連する技術では、SARと捜索レーダのような複数のレーダ方式のレーダを1つのレーダ装置に搭載することが可能である。しかしながら、複数のレーダ方式による探知を1つのレーダ装置で実現しようとすると、レーダ方式ごとに信号処理を行う回路が必要となるため、構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑み、簡易な構成で複数のレーダ方式による探知を行うことが可能なレーダ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレーダ装置は、第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なる周波数の送信信号を、アンテナを介して測定対象へ送信する送信部と、前記測定対象から前記アンテナを介して受信する受信信号を、前記第1のレーダ方式の場合と前記第2のレーダ方式の場合とで異なるサンプリングレートにより信号処理を行う受信部と、前記信号処理された受信信号に対し画像処理を行い、前記画像処理された画像を表示する画像処理部と、を備えるものである。
本発明に係るレーダ装置の制御方法は、第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なる周波数の送信信号を、アンテナを介して測定対象へ送信し、前記測定対象から前記アンテナを介して受信する受信信号を、前記第1のレーダ方式の場合と前記第2のレーダ方式の場合とで異なるサンプリングレートにより信号処理を行い、前記信号処理された受信信号に対し画像処理を行い、前記画像処理された画像を表示するものである。
本発明によれば、簡易な構成で複数のレーダ方式による探知を行うことが可能なレーダ装置及びその制御方法を提供することができる。
実施の形態に係るレーダ装置の概要を示す構成図である。 実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る送信機の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る受信機及び画像処理部の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係るレンジ圧縮部の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係るアジマス圧縮部の構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る受信機の構成を示す構成図である。 実施の形態3に係る受信機の構成を示す構成図である。
(実施の形態の概要)
SARと捜索レーダは互いに異なるセンサであるが、この2つのセンサを連携させることによって、観測効率を向上させることができる。すなわち広域を捜索レーダによって観測して観測対象の位置を特定し、その位置を航空機のSARで観測することによって、対象を迅速に観測することができる。たとえば海上を航行する船舶を観測する目的の場合、これら2つのセンサを連携させれば、船舶の位置が当初未知であっても迅速に対象の船舶をSARで観測し画像化することができる。
しかし、捜索レーダの広域観測のために必要な受信時間幅と、SARの画質にとって最適となる観測幅のための受信時間幅が一般には異なるため、これら2種類のレーダを同一のシステムで構築しようとすると受信系が複雑になるという問題がある。また、受信系に対応して送信系も複雑になるという問題がある。
以下の実施の形態では、SAR(第1のレーダ方式)と捜索レーダ(第2のレーダ方式)とを同一システムで実現するときに、受信系及び送信系を小型化する、という課題を解決する。すなわち、実施の形態は、小型なシステムで観測効率を向上させることを目的とする。
図1は、実施の形態に係るレーダ装置10の概要を示す構成図である。図1に示すように、実施の形態に係るレーダ装置10は、送信部11、受信部12、画像処理部13を備えている。
送信部11は、第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なる周波数の送信信号を、アンテナ14を介して測定対象へ送信する。受信部12は、測定対象からアンテナ14を介して受信する受信信号を、第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なるサンプリングレートにより信号処理を行う。画像処理部13は、信号処理された受信信号に対し画像処理を行い、画像処理された画像を表示する。
このように、実施の形態では、送信部においてレーダ方式に応じた周波数を送信し、また、受信部においてレーダ方式に応じたサンプリングレートで信号処理を行うことにより、複数のレーダ方式を共通の送信部及び受信部により実現できるため、簡易な構成とすることができ、システムの小型化を図ることができる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。図2は、本実施の形態に係るレーダ装置1の構成を示している。レーダ装置1は、例えば、航空機などの飛翔体に設けられている。図2に示すように、本実施の形態に係るレーダ装置1は、送信機100、受信機200、画像処理部300、制御部400、サーキュレータ401、アンテナ駆動機構402、アンテナ403を備えている。
送信機100は、SARや捜索レーダで探知を行うための送信信号を生成する。サーキュレータ401は、送信機100が生成した送信信号をアンテナ403から送信し、アンテナ403が受信した受信信号を受信機200へ出力する。
アンテナ駆動機構402は、レーダ方式に応じてアンテナ403が最適な方向となるように、アンテナ403を駆動する。アンテナ403は、送信波(送信信号)を測定対象へ送信し、測定対象から受信波(受信信号)を受信する。
受信機200は、アンテナ403が受信した受信信号に信号処理を行い、画像処理部300が処理可能な信号(画像処理対象信号)を生成する。画像処理部300は、受信機200が処理した受信信号に対し画像処理を行い、測定対象を検出する。画像処理部300は、捜索レーダにより得られる測定対象の位置座標を制御部400へ出力する。
制御部400は、SAR及び捜索レーダに応じた探知動作を行うように各部を制御する。制御部400は、画像処理部300が検出した測定対象の位置や、飛翔体の状態などに基づいて、送信機100、受信機200、アンテナ駆動機構402を制御する。なお、以下に説明する各部の動作は、制御部400のSAR及び捜索レーダに応じた制御信号により実現されるが、制御部400を設けずに、各部自身がSAR及び捜索レーダに応じて動作してもよい。
本実施の形態では、レーダ装置1内のいずれの構成も、SARと捜索レーダで共有することを特徴とする。なお、アンテナ403〜アンテナ駆動機構402〜サーキュレータ401〜受信機200〜画像処理部300間の信号線は、図2では1チャンネル(1本線)しか示していないが、チャンネル数を増加しても、チャンネルごとに後述する図4の受信機200、画像処理部300の構成を用いればよい。また、送信機100についても、チャンネルごとに設けてもよい。
アンテナ駆動機構402は、飛翔体におけるロール、ヨー、ピッチのうち、少なくともヨー方向にアンテナ403を駆動する。これにより合成開口レーダに必要な偏流補正と、捜索レーダに必要なアンテナ回転とを両立することができる。
ここで、偏流補正とは次のような補正である。すなわち、航空機が目的の軌道を飛行する際に、気流(=偏流という)の影響を打ち消すために機首方向を飛行方向からずらす。一方、SARでは、アンテナ面の法線方向は常に飛行方向と垂直方向を向いていることが理想的である。従って、機首方向と飛行方向の角度分アンテナを駆動することによって、機首方向に依らずに、アンテナ法線方向を飛行方向と垂直方向へ向けるように補正する。
受信機200では、SARによる観測と、捜索レーダによる観測とで、制御部400による制御に従ってサンプリング速度(サンプリングレート)を切替えることを特徴とする。なお、信号のサンプル数はサンプリング速度及び受信時間幅により決まるため、受信機200はレーダ方式に応じてサンプル数を切り替えるともいえる。SARで必要な受信時間幅と、捜索レーダで必要な受信時間幅は一般には異なるものの、受信機のサンプリング速度(サンプル数)を切替えることで、画像処理部300の入力サンプル数を共通にすることができる。
このとき、受信したアナログ信号の再現性を確保したままサンプリング速度を切替えることが重要である。これを実現するために、まず送信系では送信する電波の帯域幅をSARと捜索レーダとで切替える。この送信系での切替えは、送信機のメモリから読出すデジタル信号を切替えることで実現する。
通常、捜索レーダの送信信号は、信号の継続時間が比較的短く周波数が一定の信号を用いる。その場合、信号の継続時間の半分に相当する距離が、対象物を識別できる分解能になる。このように信号の継続時間が短い信号を用いる場合、アンテナと対象物との往復の間に電波が減衰してしまわないよう、送信ピーク電力を比較的大きくする必要があり、システムの大型化につながる。一方、SARでは、この大型化の問題を克服するため、通常、信号の継続時間を比較的長くして、その時間内に周波数が変化し、振幅が一定の信号を用いる。このようにすると、信号処理によって、信号の継続時間に依存せず周波数変化幅に依存する分解能を得ることができ、さらに信号の継続時間が比較的長い分、送信ピーク電力は比較的小さくてすむ。本実施の形態では、捜索レーダで用いる送信信号をSARで用いる送信信号と同様に、信号の継続時間が比較的長くその時間内に周波数が変化し振幅が一定の信号を用いる。捜索レーダの分解能も、SARと同様の処理により、信号の継続時間に依存せず周波数変化幅に依存する分解能を得る手段をとる。このようにSARと捜索レーダとで同様の送信信号を用いることで、送信系の小型化を図ると共に、受信したアナログ信号の再現性を確保したままサンプリング速度を切替えることを可能とする。
受信時間幅は捜索レーダの方がSARよりも広いことが要請されるので、捜索レーダを動作させるときに画像処理部の入力サンプル数を低減させる必要がある。そこで捜索レーダ用の送信信号の帯域幅を狭くする。しかしあまりに狭くすると捜索レーダの分解能が実用に耐えなくなってしまうので、後述の実施の形態2や3に示す程度の帯域幅は確保する必要がある。
図3は、本実施の形態に係る送信機100の構成を示している。図3に示すように、本実施の形態に係る送信機100は、メモリ101、D/A変換部102、アップコンバート部103、高出力増幅部104を備えている。なお、図3の構成は一例であり、その他の構成により、複数の周波数(帯域幅)の送信信号を生成してもよい。
メモリ(送信波形記憶部)101は、送信信号を生成するための信号波形のデータ(デジタル信号)を記憶する。メモリ101は、SARと捜索レーダの帯域に応じた信号波形を記憶し、また、SARまたは捜索レーダの分解能に応じた帯域の信号波形を記憶する。メモリ101は、制御部400からの制御(レーダ方式や分解能)に応じて、信号波形を切り替えて出力する。
例えば、D/A変換部102、アップコンバート部103、高出力増幅部104は、メモリ101が記憶した波形に基づき送信信号を生成する送信信号生成部を構成する。D/A変換部102は、メモリ101から読み出した信号をデジタル信号からアナログ信号に変換(D/A変換)する。
アップコンバート部103は、D/A変換部102が変換した信号を、送信信号の周波数となるようにアップコンバートする。高出力増幅部104は、アップコンバート部103がアップコンバートした信号を必要なレベルまで増幅し、増幅した信号を送信信号として出力する。
図4は、本実施の形態に係る受信機200及び画像処理部300の構成を示している。図4に示すように、本実施の形態に係る受信機200は、ダウンコンバート部201、A/D変換部202、I/Q分離部203、振幅位相補正部204、ダウンサンプリング部205、切替部206a及び206b、間引き部207a及び207b、バッファ部208a及び208b、フォーマット部209a及び209bを備えている。なお、図4の構成は一例であり、その他の構成により、複数のサンプリングレートで受信信号を処理してもよい。
例えば、ダウンコンバート部201、A/D変換部202、I/Q分離部203、振幅位相補正部204、ダウンサンプリング部205は、共通の回路で実現する第1の受信共通部であり、バッファ部208a及び208b、フォーマット部209a及び209bは、第2の受信共通部である。ダウンコンバート部201は、受信信号を受信機200で処理可能な周波数にダウンコンバート(周波数シフト)する。A/D変換部202は、ダウンコンバート部201がダウンコンバートした信号をアナログ信号からデジタル信号に変換(A/D変換)する。
I/Q分離部203は、A/D変換部202が変換した信号をI(In-phase)成分及びQ(Quadrature)成分の信号に分離する。振幅位相補正部204は、I/Q分離部203が分離した信号の振幅及び位相を補正する。ダウンサンプリング部205は、振幅位相補正部204が補正した信号を、画像処理部300で処理可能な信号となるようにダウンサンプリング(サンプリング速度低減)する。
切替部206a及び206b及び間引き部207a及び207bは、制御部400からの制御(レーダ方式や分解能、送信信号の帯域)に応じて、間引き処理を実行する。切替部206a及び206bは、それぞれ、制御部400からの制御信号に基づき、ダウンサンプリング部205がダウンサンプリングした信号を、バッファ部208a、208bまたは間引き部207a、207bへ出力する。切替部206a及び206bは、SARの場合、ダウンコンバートした信号(SAR観測データ)をバッファ部208a、208bへ出力し、捜索レーダの場合、ダウンコンバートした信号(捜索レーダ観測データ)を間引き部207a、207bへ出力する。
間引き部207a及び207bは、捜索レーダの場合、捜索レーダの画像処理に適したデータ量となるように、ダウンサンプリングした信号からデータを間引く。
バッファ部208a及び208bは、SARの場合、ダウンコンバートした信号を保持し、捜索レーダの場合、ダウンコンバートの後に間引いた信号を保持する。フォーマット部209a及び209bは、バッファ部208a及び208bが保持した信号を、画像処理部300で処理する形式にフォーマット(変換)する。
このように、受信系では、SARと捜索レーダとで共通のダウンコンバート部201、A/D変換部202、I/Q分離部203、振幅位相補正部204、ダウンサンプリング部205を用いて、回路を共通化する。このとき、A/D変換部202とI/Q分離部203の順序を逆にして、アナログ信号の段階でI/Q分離を行っても良い。
その後、SARでの動作時と捜索レーダでの動作時とで経路を切替え、捜索レーダの場合、信号を間引くことで、SARよりもサンプリング速度を低減する。全てのサンプリング速度低減後に、サンプリング速度が送信帯域幅以上となることが、アナログ信号の再現性のための必要十分条件である。
図4に示すように、本実施の形態に係る画像処理部300は、レンジ圧縮部310、切替部320、アジマス圧縮部330、表示部340を備えている。レンジ圧縮部310は、受信機200が処理した信号(フォーマット部209a及び209b)が生成した信号に対し、レンジ圧縮処理を行う。
切替部320は、制御部400からの制御信号に基づき、レンジ圧縮部310がレンジ圧縮した信号をアジマス圧縮部330、または、表示部340へ出力する。切替部320は、SARの場合、レンジ圧縮した信号をアジマス圧縮部330へ出力し、捜索レーダの場合、レンジ圧縮した信号を表示部340へ出力する。
アジマス圧縮部330は、SARの場合、レンジ圧縮した信号に対し、アジマス圧縮処理を行う。表示部340は、SARの場合、レンジ圧縮及びアジマス圧縮を行ったSARデータに基づき、SARの観測結果を表示し、捜索レーダの場合、レンジ圧縮した捜索レーダデータに基づき、捜索レーダの観測結果を表示する。なお、表示部340を備えずに、レンジ圧縮部310が生成した捜索レーダデータまたはアジマス圧縮部330が生成したSARデータを外部へ出力してもよい。
図5は、本実施の形態に係るレンジ圧縮部310の構成を示している。図5に示すように、本実施の形態に係るレンジ圧縮部310は、FFT部311、メモリ312、乗算器313、IFFT部314を備えている。
FFT部311は、受信機200が処理した受信信号に対しFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を行う。メモリ312は、参照信号を記憶する。乗算器313は、FFT部311が処理した信号とメモリ312から読み出した参照信号とを乗算する。IFFT部314は、乗算器313が乗算した信号に対しIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理を行う。
レンジ方向とは電波放射方向のことで、レンジ圧縮では電波放射方向の分解能を向上する。レンジ圧縮処理を行うレンジ圧縮部310では、送信で用いた、信号継続時間が比較的長くその時間内に周波数が変化する信号に対して、その継続時間が圧縮された信号と等価となるための計算をする。具体的には、周波数領域で幅の広い実数の矩形信号を作成する。このような信号は、フーリエ級数展開に多くの周波数を要するということなので、時間領域では不連続信号に近くなり、信号の継続時間が短い信号と等価になる。レンジ圧縮の結果得られた信号の継続時間は、送信信号の継続時間に依存せず周波数変化幅に依存する。さらにレンジ圧縮の結果得られた信号の継続時間の半分に相当する距離が、対象物を識別できる分解能になる。
このような、周波数領域で幅の広い実数の矩形信号を作成するために、FFT部311は受信信号を高速フーリエ変換により定義域を周波数領域に変換し、乗算器313は送信信号の複素共役である信号(メモリ312の参照信号)との積をとる。その後、IFFT部314の逆高速フーリエ変換により、定義域を時間領域に戻す。受信信号は観測幅内で反射した信号の和であり、各反射が送信信号と同じ継続時間、周波数変化をしており振幅は一定なので、この各反射波が、信号の継続時間が短い信号と等価になる。レンジ圧縮によって、電波放射方向の分解能が向上した信号が得られる。
図6は、本実施の形態に係るアジマス圧縮部330の構成を示している。図6に示すように、本実施の形態に係るアジマス圧縮部330は、FFT部331、参照関数算出部332、乗算器333、IFFT部334を備えている。
FFT部331は、レンジ圧縮部310が処理した信号に対しFFT処理を行う。参照関数算出部332は、参照関数を算出する。乗算器333は、FFT部331が処理した信号と参照関数算出部332が算出した参照信号とを乗算する。IFFT部334は、乗算器333が乗算した信号に対しIFFT処理を行う。
SARにおいてアジマス方向とは航空機の飛行方向のことで、アジマス圧縮処理を行うアジマス圧縮部330では、航空機の飛行方向の分解能を向上する。アジマス圧縮もレンジ圧縮と同様の方法によって、同じ対象物からのアジマス方向の受信信号の継続時間を圧縮する。アジマス方向の受信信号とは、送受信を繰り返して得られる同じ対象物からの各受信信号を、時間順に並べた信号である。レンジ圧縮との違いは、周波数領域で積をとる参照信号を、その都度算出する必要があることである。この参照信号の算出は、参照関数算出部332が航空機の軌道情報や受信信号自体から求める。SARでは、アジマス圧縮によって航空機の飛行方向に分解能が向上した信号が得られる。
このように、画像処理部300では、電波放射方向に関しては、SARと捜索レーダとで共通の処理(レンジ圧縮処理)を実施することを特徴とする。受信機200による入力サンプル数共通化と、画像処理部300の画像処理一部共通化によって、画像処理部300の入力部をSARと捜索レーダとで共通化することができる。また、捜索レーダで検出した観測対象の位置座標を、画像処理部300から制御部400へフィードバックすることを特徴とする。これにより、捜索レーダによる観測結果と、SARによる観測結果を連携することができる。
本実施の形態による効果は次の通りである。まず、SARと捜索レーダとでそれぞれ必要なアンテナ駆動を共通のアンテナ駆動機構で実現することによって、アンテナ駆動機構を小型化できる。
また、SARで使用する送信信号と、捜索レーダで使用する送信波形のいずれも、信号の継続時間が比較的長くその時間内に周波数が変化し振幅が一定の信号を用いることによって、送信系の回路をSARと捜索レーダとで共通化でき、送信系を小型化することができる。同時に、受信したアナログ信号の再現性を確保したままサンプリング速度(サンプル数)を切替えることが可能になる。
さらに、受信機において捜索レーダ用のサンプリングレート(サンプル数)低減の大半を、SARと共通の回路を使用して実現することが、受信機の小型化に寄与する。
また、画像処理部における処理の前半をSARと捜索レーダとで共通とすることが、画像処理部の小型化に貢献する。さらに、SARと捜索レーダの2種類のセンサを同一システムで実現し、連携させることによって、観測効率を向上できる。
(実施の形態2)
以下、図面を参照して実施の形態2について説明する。本実施の形態では、実施の形態1における受信機200及びサンプリングレートの具体例について説明する。
図7は、本実施の形態に係る受信機200の構成、及びサンプリングレートの遷移を示している。図7では、実施の形態1の図4の構成と比べて、I/Q分離部203は、乗算器211a及び211b、LPF&間引き部212a及び212bを含んでいる。
また、振幅位相補正部204は、振幅位相補正部(I・hi)213a、振幅位相補正部(Q・hi)213b、振幅位相補正部(−Q・hq)214a、振幅位相補正部(I・hq)214b、加算器215a及び215bを含んでいる。
ダウンサンプリング部205は、ダウンサンプリング部205a及び205bを含んでいる。受信機200は、さらに、IF(インタフェース)部210a及び210bを備えている。
乗算器211a及び211bは、A/D変換部202が変換した信号とローカル信号とを乗算する。LPF&間引き部212a及び212bは、乗算器211a及び211bが乗算した信号に対し、ローパスフィルタ処理及び間引き処理を行い、I成分及びQ成分の信号を出力する。
振幅位相補正部204は、振幅位相補正部213a及び213b、214a及び214bにより、受信した複素信号(I、Q)に補正のための複素信号(hi、hq)を乗じる。加算器215aは、振幅位相補正された複素信号のI成分を出力する。加算器215bは、振幅位相補正された複素信号のQ成分を出力する。
ダウンサンプリング部205a及び205bは、それぞれ、振幅位相補正されたI成分信号、Q成分信号をダウンサンプリングする。IF(インタフェース)部210a及び210bは、それぞれ、フォーマット部209a及び209bが生成した信号を画像処理部300(レンジ圧縮部310)へ出力する。
本実施の形態におけるサンプリングレートの例について説明する。SARでは送信帯域幅が大きいほど分解能が高い。ここではSARの送信帯域幅として400MHz、200MHz、100MHzの切替え運用ができる例を挙げる。このとき電波照射方向の分解能はそれぞれ約37.5cm、75cm、150cmである。捜索レーダでは送信帯域幅として10MHzとする。このとき電波照射方向の分解能(検出精度)は15mであり、海上の中型以上の船舶を探知するのに実用的である。本実施の形態では、送信機100が、制御部400からの制御(レーダ方式や分解能)に応じて、400MHz、200MHz、100MHz、10MHzのいずれかの送信信号を送信する。
A/D変換部202はサンプリング速度1.6GspsでA/D変換を実施する。これは最大の帯域幅である400MHzをサンプリングするのに十分な速度である。必要なサンプリング速度は960Msps程度であるが、A/D変換部202の部品のサンプリング速度を任意に設定できるわけではないので、この段階ではオーバーサンプリングしておく。他の3つの帯域幅の場合にも、同一の回路を使用してA/D変換速度は共通とする。すなわちA/D変換直後はSARの3つの帯域幅、捜索レーダの帯域幅のいずれも同じサンプリング速度である。
A/D変換後、I/Q分離部203(乗算器211a及び211b、LPF&間引き部212a及び212b)は、受信信号を位相が互いに90度異なる2つの信号に分離する。これは周波数の正負を区別できるようにして、帯域幅をそのままで、周波数の絶対値の最大値を半分に低減するための、関連する技術として知られた手法である。例えば、LPF&間引き部212a及び212bは、制御部400からの制御(レーダ方式や分解能)に応じた間引き量で間引き処理を行う。
例えば0Hz〜+400MHzの信号を、−200MHz〜+200MHzの信号へ変換する。これもSARと捜索レーダで共通の回路を使用する。この分離の際、LPF(ローパスフィルタ)を通過させるが、同時に間引きを実施する。SARの400MHzの帯域幅の場合は、このI/Q分離でサンプリング速度は半分の800Mspsになる。SARの200MHz帯域幅の場合は、1/2間引きを行い、サンプリング速度は400Mspsとなる。SARの100MHz帯域幅の場合は、1/4間引きを行い、サンプリング速度は200Mspsとなる。捜索レーダの10MHz帯域幅の場合は、SARの150MHz帯域幅の場合と共通の1/4間引きとし、サンプリング速度は200Mspsとなる。すなわちこの時点でも、捜索レーダ用の間引きはSARと共通の回路を使用する。ここに1/M間引きとは、1つのサンプル点を採用するとその後のM−1サンプルを捨て、その後の1サンプルを採用し、その後のM−1サンプルを捨てることを繰り返して行う。
I/Q分離後、送信系および受信系による信号の振幅位相誤差を補正するために、振幅位相補正部204は、振幅位相補正を実施するが、ここではサンプリング速度は変更しない。この段階まで1サンプルのbit数は12bitとしておき、補正精度を高める。振幅位相補正が完了すると、1サンプルのbit数を8bitへ低減してデータ量を低減する。この振幅位相補正もSARと捜索レーダは共通回路を使用する。
続いて、振幅位相補正の後、ダウンサンプリング部205(ダウンサンプリング部205a及び205b)は、ダウンサンプリングを実施する。これまではA/D変換部202の部品のサンプリング速度を任意に設定できるわけではないためオーバーサンプリングしていたので、ここでサンプル数低減のためにダウンサンプリングする。例えば、ダウンサンプリング部205a及び205bは、制御部400からの制御(レーダ方式や分解能)に応じた速度低減量でダウンサンプリング処理を行う。SARの400MHzの帯域幅の場合は、3/5ダウンサンプリングを行い、サンプリング速度は480Mspsになる。SARの200MHz帯域幅の場合も3/5ダウンサンプリングを行い、サンプリング速度は240Mspsとなる。SARの100MHz帯域幅の場合も3/5ダウンサンプリングを行い、サンプリング速度は120Mspsとなる。捜索レーダの10MHz帯域幅の場合は、SARと共通の3/5ダウンサンプリングを行い、サンプリング速度は120Mspsとなる。すなわちこの時点でも、捜索レーダ用のダウンサンプリングはSARと共通の回路を使用する。ここにL/Mダウンサンプリングとは、サンプル間にL−1個の0点を挿入し、その後移動平均により補間し、その後1/M間引きを行う。
ダウンサンプリング後、切替部206a及び206bにより信号を切り替え、捜索レーダの場合のみ間引き部207a及び207bを通過させる。本実施の形態では、間引き部207a及び207bは、1/10間引きを行い、サンプリング速度は12Mspsとなる。
画像処理部300のレンジ圧縮処理の入力サンプル数は、2の15乗=32768とする。レンジ圧縮処理で高速フーリエ変換を行うため、高速フーリエ変換の効率化のために2冪の入力サンプル数とする。
画像処理部300のレンジ圧縮部310の入力サンプル数を、2の15乗=32768としたとき、SARの400MHzの帯域幅の場合は、受信可能な時間幅は約68.2μsec以下となる。SARの200MHz帯域幅の場合は、受信可能な時間幅は約136.5μsec以下となる。SARの150MHz帯域幅の場合は、受信可能な時間幅は約273.0μsec以下となる。捜索レーダの10MHz帯域幅の場合は、受信可能な時間幅は約2730.6μsec以下となる。
以上の本実施の形態の場合、高度3km〜6km程度を対地速度100m/s程度で航行する航空機では、SARの観測幅は帯域幅400MHz、200MHz、100MHzいずれも5km〜10km程度となる。捜索レーダの観測幅は60km〜70km程度となる。SARおよび捜索レーダの観測幅は受信時間幅だけでなく、送信信号の時間幅、信号対雑音比、アンテナビーム幅によって制約を受け、最終的に上記のようになる。
以上のようなサンプリングレートの具体例を用いることで、実施の形態1を具体的に実現するとともに、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本実施の形態では、受信機の回路の具体例として、I/Q分離部に2つのLPF&間引き部を含むようにした。これにより、ダウンサンプリングの前のI/Q分離の際に、所望のサンプリングレートに変換することができるとともに、I/Q分離部の回路構成を共通化することができる。
(実施の形態3)
以下、図面を参照して実施の形態3について説明する。本実施の形態では、実施の形態1における受信機200及びサンプリングレートのその他の具体例について説明する。
図8は、本実施の形態に係る受信機200の構成、及びサンプリングレートの遷移を示している。図8では、実施の形態2の図7の構成と比べて、ダウンサンプリング部205a及び205bが、アップサンプリング部216a及び216b、移動平均部217a及び217b、切替部206a及び206b、間引き部218a及び218b、間引き部219a及び219bを含んでいる。
アップサンプリング部216a及び216bは、振幅位相補正部204が振幅位相補正した信号をアップサンプリングする。移動平均部217a及び217bは、アップサンプリング部216a及び216bがアップサンプリングした信号に対し移動平均処理を行う。
切替部206a及び206bは、移動平均部217a及び217bが処理した信号を、間引き部218a及び218b、または、間引き部219a及び219bへ出力する。切替部206a及び206bは、SARの場合、移動平均処理した信号を間引き部218a及び218bへ出力し、捜索レーダの場合、間引き部219a、219bへ出力する。
間引き部218a及び218bは、SARの画像処理に適したデータ量となるように、移動平均処理した信号からデータを間引く。間引き部219a及び219bは、捜索レーダの画像処理に適したデータ量となるように、移動平均処理した信号からデータを間引く。
実施の形態2との違いは、実施の形態2のダウンサンプリングとその直後の分岐および間引きの回路を、本実施の形態ではダウンサンプリング部としてまとめていることである。
実施の形態2で述べたように、L/Mダウンサンプリングとは、サンプル間にL−1個の0点を挿入し、その後移動平均により補間し、その後1/M間引きを行うことである。この最後の1/M間引きと、実施の形態2の分岐直後の捜索レーダに対する間引きを同時に行い、SARと捜索レーダの分岐は移動平均と間引きの間で実施するようにしたのが本実施の形態である。本実施の形態では、ダウンサンプリングの中の移動平均までが、SARと捜索レーダとで共通の回路となる。
本実施の形態のダウンサンプリング部内の間引きは、SARに対しては1/5間引きであり(間引き部218a及び218b)、捜索レーダに対しては1/50間引きである(間引き部219a及び219b)。ダウンサンプリング部全体では、SARに対しては3/5ダウンサンプリングとなり、捜索レーダに対しては3/50ダウンサンプリングとなる。
SARの400MHzの帯域幅の場合は、このダウンサンプリングでサンプリング速度が480Mspsになる。SARの200MHz帯域幅の場合は、このダウンサンプリングでサンプリング速度が240Mspsとなる。SARの100MHz帯域幅の場合はこのダウンサンプリングでサンプリング速度は120Mspsとなる。捜索レーダの10MHz帯域幅の場合は、このダウンサンプリングでサンプリング速度は12Mspsとなる。
本実施の形態のように、ダウンサンプリング部内で間引きを行うようにしても、実施の形態2と同様のサンプリングレートで受信信号を処理することができる。このため、実施の形態1及び2と同様の効果を得ることができる。また、間引き部をダウンサンプリング部内に設けているため、ダウンサンプリング部の外部に間引き部を設ける必要がない。ダウンサンプリング部内の1か所の間引きのみで、所望のサンプル数とすることができるため、受信機の構成を簡素化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。レーダ装置の各機能(各処理)を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置(記憶媒体)に実施形態における制御方法を行うための制御プログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納された制御プログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
1、10 レーダ装置
11 送信部
12 受信部
13 画像処理部
14 アンテナ
100 送信機
101 メモリ
102 D/A変換部
103 アップコンバート部
104 高出力増幅部
200 受信機
201 ダウンコンバート部
202 A/D変換部
203 I/Q分離部
204 振幅位相補正部
205、205a、205b ダウンサンプリング部
206a、206b 切替部
207a。207b 間引き部
208a、208b バッファ部
209a、209b フォーマット部
210a、210b IF部
211a、211b 乗算器
212a、212b LPF&間引き部
213a、213b、214a、214b 振幅位相補正部
215a、215b 加算器
216a、216b アップサンプリング部
217a、217b 移動平均部
218a、218b、219a、219b 間引き部
300 画像処理部
310 レンジ圧縮部
311 FFT部
312 メモリ
313 乗算器
314 IFFT部
320 切替部
330 アジマス圧縮部
331 FFT部
332 参照関数算出部
333 乗算器
334 IFFT部
340 表示部
400 制御部
401 サーキュレータ
402 アンテナ駆動機構
403 アンテナ

Claims (13)

  1. 飛翔体におけるロール、ヨー、ピッチのうち、少なくともヨー方向にアンテナを駆動するアンテナ駆動機構と、
    第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なる周波数の送信信号を、前記アンテナを介して測定対象へ送信する送信部と、
    前記測定対象から前記アンテナを介して受信する受信信号を、前記第1のレーダ方式の場合と前記第2のレーダ方式の場合とで異なるサンプリングレートにより信号処理する受信部と、
    前記信号処理された受信信号に対し画像処理を行い、前記画像処理された画像を表示する画像処理部と、
    前記第2のレーダ方式により得られた前記受信信号に基づき生成された前記画像に基づき前記画像処理部が検出した測定対象の位置座標を受信して、前記第1のレーダ方式により前記測定対象の測定を行うように前記送信部、受信部及び前記アンテナ駆動機構を制御する制御部と、
    を備えるレーダ装置。
  2. 前記送信部は、前記第1のレーダ方式の送信信号の第1の波形と前記第2のレーダ方式の送信信号の第2の波形とを記憶する送信波形記憶部を備え、
    前記送信波形記憶部は、前記第1の波形または前記第2の波形のいずれかを出力する、
    請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記送信部は、前記第1の波形に基づいて前記送信信号を生成し、また、前記第2の波形に基づいて前記送信信号を生成する送信信号生成部を備え、
    前記送信信号生成部は、
    前記第1の波形または前記第2の波形の信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する信号変換部と、
    前記変換された信号をアップコンバートするアップコンバート部と、
    前記アップコンバートされた信号を増幅する増幅部と、を備える、
    請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 前記受信部は、前記第1のレーダ方式または前記第2のレーダ方式であるか否かに応じて、前記受信信号に基づいた信号からデータを間引く間引き部を備える、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  5. 前記受信部は、
    前記受信信号に基づいて前記間引き部へ入力する信号を生成する第1の受信共通部と、
    前記第1の受信共通部が生成した信号、または、前記データを間引いた信号のいずれかに基づいて、前記画像処理部に入力する信号を生成する第2の受信共通部と、を備える、
    請求項4に記載のレーダ装置。
  6. 前記第1の受信共通部は、
    前記受信信号をダウンコンバートするダウンコンバート部と、
    前記ダウンコンバートされた信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する信号変換部と、
    前記変換された信号を第1の信号成分と第2の信号成分に分離する信号分離部と、
    前記分離された信号の振幅及び位相を補正する振幅位相補正部と、
    前記補正された信号をダウンサンプリングするダウンサンプリング部と、を備える、
    請求項5に記載のレーダ装置。
  7. 前記第1の受信共通部は、
    前記受信信号をダウンコンバートするダウンコンバート部と、
    前記ダウンコンバートされた信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する信号変換部と、
    前記変換された信号を第1の信号成分と第2の信号成分に分離する信号分離部と、
    前記分離された信号の振幅及び位相を補正する振幅位相補正部と、
    前記補正された信号をアップサンプリングするアップサンプリング部と、
    前記アップサンプリングした信号に対し移動平均処理を行う移動平均部と、を備える、
    請求項5に記載のレーダ装置。
  8. 前記第2の受信共通部は、
    前記第1の受信共通部が生成した信号、または、前記データを間引いた信号のいずれかを記憶するバッファ部と、
    前記記憶された信号を前記画像処理部に入力する信号の形式に変換するフォーマット部と、を備える、
    請求項5乃至7のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  9. 前記画像処理部は、
    前記信号処理された受信信号に対し、第1の方向の第1の圧縮処理を行う第1の圧縮処理部と、
    前記第1のレーダ方式の場合、前記第1の圧縮処理された信号に対し、第2の方向の第2の圧縮処理を行う第2の圧縮処理部と、を備える、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  10. 前記画像処理部は、
    前記第1の圧縮処理または前記第2の圧縮処理された信号に基づいて前記画像を表示する表示部と、
    前記第1のレーダ方式の場合、前記第1の圧縮処理部が前記第1の圧縮処理を行った信号を前記第2の圧縮処理部へ出力し、前記第2のレーダ方式の場合、前記第1の圧縮処理部が前記第1の圧縮処理を行った信号を前記表示部へ出力する切替部と、を備える、
    請求項9に記載のレーダ装置。
  11. 前記第1のレーダ方式は、合成開口レーダのレーダ方式であり、前記第2のレーダ方式は、捜索レーダのレーダ方式である、
    請求項10に記載のレーダ装置。
  12. 前記第1の圧縮処理は、レンジ圧縮処理であり、
    前記第2の圧縮処理は、アジマス圧縮処理である、
    請求項9乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  13. 飛翔体におけるロール、ヨー、ピッチのうち、少なくともヨー方向にアンテナを駆動するアンテナ駆動処理と、
    第1のレーダ方式の場合と第2のレーダ方式の場合とで異なる周波数の送信信号を、前記アンテナを介して測定対象へ送信する送信処理と
    前記測定対象から前記アンテナを介して受信する受信信号を、前記第1のレーダ方式の場合と前記第2のレーダ方式の場合とで異なるサンプリングレートにより信号処理する受信処理と
    前記信号処理された受信信号に対し画像処理を行い、前記画像処理された画像を表示する表示処理と
    前記第2のレーダ方式により得られた前記受信信号に基づき生成された前記画像に基づき測定対象の位置座標を検出する検出処理と
    検出した測定対象の位置座標に基づき、前記第1のレーダ方式による前記測定対象の測定を行うように、前記送信処理、前記受信処理及び前記アンテナ駆動処理に関する制御を行う
    レーダ装置の制御方法。
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