JP7367876B2 - 物体検知装置及び物体検知方法及びプログラム - Google Patents

物体検知装置及び物体検知方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電波を検知対象物に照射し、対象物からの反射ないし放射された電波を検知する事で検知対象物の存在を認識ないし識別するための物体検知装置および物体検知方法に関する。
電波(マイクロ波、ミリ波、テラヘルツ波など)は、光と異なり、物体を透過する能力が優れている。電波の透過能力を活用し、衣服下や鞄内の物品を画像化して検査する装置及びセンシング技術が実用化されている。
電波を用いたイメージング装置(物体検知装置)として特許文献1ないし特許文献2ないし図18の概念図で示したアクティブ型のアンテナアレイ方式が提案されている。
図18の概念図で示したアレイアンテナ方式では、送受信アンテナ202、202、・・・、202を備えた送受信装置201が使用される。送受信装置201は、送受信アンテナ202、202、・・・、202の内の一つもしくは複数のアンテナ202から送信波(電波)204を検知対象物203に向けて照射する。送信波204は検知対象物203において反射され、反射波205、205、・・・、205が発生する。発生した反射波205、205、・・・、205は送受信アンテナ202、202、・・・、202において受信される。送受信装置201は、受信した反射波205、205、・・・、205に基づいて検知対象物203から反射されている電波振幅を算出する。その電波振幅の分布を画像化する事で、検知対象物203の像を得る事ができる。
また物体検知装置は、特許文献2ないし図19の概念図で示すように、送信装置301と受信装置306が別の位置に設置されていてもよい。図19で示したイメージング装置では、送受信装置301が、送受信アンテナ302、302、・・・、302の内の一つもしくは複数のアンテナ302から送信波(電波)304を検知対象物303に向けて照射する。送信波304は検知対象物303において反射され、反射波305、305、・・・、305が発生する。発生した反射波305、305、・・・、305は受信アンテナ307、307、・・・、307において受信される。送信装置301及び受信装置306は、受信した反射波305、305、・・・、305に基づいて検知対象物303から反射されている電波振幅を算出する。その電波振幅の分布を画像化する事で、検知対象物303の像を得る事ができる。
図19で示した物体検知装置では、特許文献2で示されているように、通常は送信装置301と受信装置306の間を歩行者が通過し、歩行者の衣服下ないし鞄内の物品を画像化して検査を行う。
図20の概念図で示すように、送信装置301と受信装置306は発振部401と接続されている。送信装置301は、発振部401で生成された電波を、送信機404を経由して送信アンテナ302で送信する。送信機404はICないしモジュールで実装される。受信装置306は、受信アンテナ307と、ミキサ402を含む受信機405と、データ転送部403を備えている。受信機405はICないしモジュールで実装される。受信装置306内のミキサ402は、受信アンテナ307で受信した検知対象物303からの反射波305と、発振部401で生成された局所発振信号(以下、「LO(Local Oscillator)信号」と表記する場合がある。)と、をミキシングする事で、中間周波数信号(以下、「IF(Intermediate Frequency)信号」と表記する場合がある。)を生成する。ミキサ402において生成されたIF信号はデータ転送部403へ出力される。データ転送部403へ出力されたIF信号は、検知対象物303から反射されている電波振幅の算出及び検知対象物303の像の生成に用いられる。図20では、発振部401と送信機404および受信機405を接続し電波を伝達するケーブルを二重線で表記している。
図20の概念図で示したように、送信装置301から送信される送信波304と、受信部307で使用されるLO信号は、同一の発振部401から生成された、同一の信号である。また、図18の概念図で示したように送信装置と受信装置が送受信装置201として一体化されている場合も、送信装置から送信される送信波205と、受信装置で使用されるLO信号は、同一の発振部から生成された同一の信号が用いられる。
送信装置から送信される送信波、及び、受信装置で使用されるLO信号として、同一の発振部から生成された同一の信号を用いる事で、送信波と受信装置内のLO信号の位相差の変動を無くし、送信波と受信装置内のLO信号の位相差の変動に起因する検知対象物203ないし303の像の画質劣化を抑制できる。
図20で示した構成では、送信装置301と受信装置306は別の筐体に収める。一方で、図21で示した構成のように、送信装置301と受信装置306を一つの筐体に収めて送受信装置201として用いる構成もある。
US2014/0167784A1 特許第5358053号
まず、図18ないし図20の概念図を示した従来の電波を用いたイメージング装置(物体検知装置)の問題点について説明する。
背景技術において説明したとおり、従来の物体検知装置では、送信装置から送信される送信波、及び、受信装置で使用されるLO信号として、同一の発振部から生成された同一の信号を用いる事で、送信波と受信装置内のLO信号の位相差の変動を無くし、送信波と受信装置内のLO信号の位相差の変動に起因する検知対象物の像の画質劣化を抑制している。
一方で、送信装置から送信される送信波および受信装置で使用されるLO信号を同一の発振部から供給する場合、送信装置301と受信装置306とを同一の発振部401を介して配線ケーブルで接続する必要がある。ただし送信装置301と受信装置306とを同一の発振部401を介して配線ケーブルで接続する構成では、以下で説明するいくつかの課題が生じる。
図20で示した送信301と受信装置306を別筐体で実装した場合、通常は送信装置301と受信装置306の間を歩行者が通過し、歩行者の衣服下ないし鞄内の物品を画像化して検査を行う。ところが従来の物体検知装置では、歩行者が通過する領域である送信装置301と受信装置306の間に配線ケーブルを設置しなければならず、この配線ケーブルは歩行者の通過を妨げるという課題がある。また送信装置301と受信装置306を配線ケーブルで接続した場合、配線長の制約により送信装置301と受信装置306の位置関係を柔軟に変更しづらいという課題がある。
また、図20で示した送信装置301と受信装置306を別筐体で実装した場合、および図21で示した送信装置301と受信装置306を同じ筐体に実装した場合の両方に共通する課題として、発振部401から送信装置301と受信装置306に電波を供給するために多数の配線用ケーブルが必要な事が挙げられる。具体的には、図20および図21で示したいずれの装置構成の場合も、送信機の数をM、受信機の数をNとして、最低でも(M+N)本の電波供給用の配線ケーブルが必要になる。なお図20および図21において、電波供給用の配線ケーブルは二重線で表記している。物体検知装置では、所望の画質と撮像範囲を得るために、送信機の数Mと受信機の数Nはそれぞれ最低でも数十は必要となる。電波供給用の配線ケーブルが多数必要となる事は、コストを増大させ、かつ多数のケーブルを収めるために筐体の大型化にもつながるという課題の要因にもなる。
そこで本発明では、送信装置から照射される電波を生成する発振部と、受信装置内でLO信号を生成する発振部を分離した状態で、送信部から照射される電波と受信部内の発振部から出力されるLO信号の位相差が変動する場合においても、検知対象物の正しい像を安定して生成するための像生成手法を提供する。
本発明によれば、
電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
送信部と、受信部と、演算部とを備え、
前記送信部は、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、
前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、
を備え、
前記受信部は、
前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、
受信局所発振信号を生成する受信発振部と、
前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、
を備え、
前記演算部は、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成し、
前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成し、
前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成し、
前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成し、
前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成する、
ことを特徴とする物体検知装置が提供される。
また、本発明によれば、
電波によって物体を検知するための物体検知方法であって、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を送信発振部で生成するステップと、
送信アンテナアレイを用いて前記送信電波を前記物体に照射するステップと、
前記物体から反射された前記電波を受信アンテナアレイで受信するステップと、
受信局所発振信号を受信発振部で生成するステップと、
前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を受信機で生成するステップと、
前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
演算部において、前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
前記演算部において、前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
前記演算部において、前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
前記演算部において、前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
前記演算部において、前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
を有することを特徴とする物体検知方法が提供される。
また、本発明によれば、
電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、を備えた送信部と、
前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、受信局所発振信号を生成する受信発振部と、前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、を備えた受信部と、
プロセッサと、を備える物体検知装置の前記プロセッサに、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラムが提供される。
本発明による物体検知装置および物体検知方法によれば、送信部と受信部で異なる発振部を用いる事で、送信部から照射される電波と受信部内の発振部から出力されるLO信号の位相差が変動する場合であっても、検知対象物の正しい像を安定して生成するための像生成手法が提供される。
図1は、本発明による実施の形態1における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図2は、本発明による実施の形態における送信部が照射する電波の周波数の制御方法の一例を説明する図である。 図3は、本発明による実施の形態における送信部が照射する電波の周波数の制御方法の一例を説明する図である。 図4は、本発明による実施の形態における送信部が照射する電波及び受信部内のLO信号の制御方法の一例を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態における物体検知方法を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態1における物体検知方法を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1における物体検知方法を示すフローチャートである。 図8は、従来の方式で検知対象物からの反射波の電波振幅分布を画像化した結果を示す図である。 図9は、本発明による実施の形態で検知対象物からの反射波の電波振幅分布を画像化した結果を示す図である。 図10は、本発明による実施の形態1の変形例1における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図11は、本発明による実施の形態1の変形例2における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図12は、本発明による実施の形態2における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図13は、本発明の実施の形態2における物体検知方法を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態2における物体検知方法を示すフローチャートである。 図15は、本発明による実施の形態2の変形例1における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図16は、本発明による実施の形態2の変形例2における物体検知装置の構成の一例を示した構成図である。 図17は、本発明の実施の形態における物体検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。 図18は、従来の一般技術における電波を用いた物体検知装置の構成の一例を示す構成図である。 図19は、従来の一般技術における電波を用いた物体検知装置の構成の一例を示す構成図である。 図20は、従来の一般技術における電波を用いた物体検知装置の構成の一例を示す構成図である。 図21は、従来の一般技術における電波を用いた物体検知装置の構成の一例を示す構成図である。
以下、本発明による送信装置および送信方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以降に示す各図面において、同一または相当部分の部位については、同一符号を付して示すこととし、その説明は繰り返さないことにする。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、物体検知装置、物体検知方法、及びプログラムについて、図1~図17を参照しながら説明する。本実施の形態では、送信装置から照射される電波を生成する発振部と、受信装置内でLO信号を生成する発振部を分離し、かつ検知対象物の正しい像を安定して生成できる物体検知装置が提供される。本発明により、送信部と受信部の間の配線を無くす事ができ、歩行者の通過を妨げる事無く、さらに送信装置と受信装置の位置関係を柔軟に変更でき、さらに電波供給用の配線ケーブルの数を削減し装置のコストとサイズを低減できる、物体検知装置、物体検知方法、及びプログラムが開示される。
(本実施の形態1)
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態1における物体検知装置の構成について説明する。
図1に示す本実施の形態における物体検知装置1000は、電波によって物体を検知するための装置である。図1に示すように、物体検知装置1000は、送信部1001と、受信部1101とを備えている。
送信部1001は、検知対象となる物体(以下、「対象物」と表記する)1201に向けて、送信信号となる電波を照射する。さらに受信部1101は、対象物1201から反射された電波を受信する。
送信部1001は、送信アンテナ1002と、送信発振部1003を備えた送信機1004と、制御部1005とを備えている。送信アンテナ1002と送信機1004はICないしモジュールで一体化して実装する事が望ましい。本実施の形態では、送信発振部1003を備えた送信機1004と送信アンテナ1002はICないしモジュールで実装し、送信発振部1003と送信アンテナ1002の接続はICないしモジュール内の配線で行うため、電波供給用の配線ケーブルは不要である。従来の物体検知装置と異なり、本実施の形態では送信部1001内で電波供給用の配線ケーブルが不要なため、装置コストの低減および筐体サイズの小型化を実現できる。
送信部1001において、送信機1004内の送信発振部1003は電波を送信アンテナ1002に向けて出力する。送信機1004は、送信発振部1003から出力された電波を所定値に増幅もしくは減衰する機能を備えていてもよい。送信アンテナ1002は、送信機1004から出力された電波を対象物1201に向けて照射する。この時、送信アンテナ1002からの電波の照射は、送信アンテナ1002、1002、・・・、1002を切り替える時分割で行ってもよい。
送信部1001において、制御部1005は、送信機1004内の送信発振部1003の制御を行う。具体的には、制御部1105は、送信発振部1003から出力される電波の振幅や周波数の制御を行う。
受信部1101は、受信アンテナ1102と、受信発振部1103と、ミキサ1105を含む受信機1104と、データ転送部1106と、演算部1107と、同期信号検出部1109と、制御部1110とを備えている。受信アンテナ1102と受信機1104はICないしモジュールで一体化して実装する事が望ましい。また演算部1107は、受信部1101と物理的及び/又は論理的に分かれて構成されてもよいし、物理的及び論理的に一体となって構成されてもよい。
受信部1101において、受信アンテナ1102は対象物1201から反射された電波を受信する。この時、対象物1201から反射された電波は、受信アンテナ1102、1102、・・・、1102で同時に受信してもよい。受信アンテナ1102で受信された電波は、受信機1104に出力される。
受信部1101において、受信発振部1103は局所発振信号(Local Oscillator信号、以下「LO信号」と表記)を受信機1104に向けて出力する。図1内において二重線で示した受信発振部1103と受信機1104の接続は、電波供給用の配線ケーブルを用いる。
受信部1101において、受信機1104内のミキサ1104は、受信アンテナ1102から出力された電波と、受信発振部1103から出力されたLO信号をミキシングして中間周波数信号(Intermediate Frequency信号、以下「IF信号」と表記)を生成し、生成したIF信号をデータ転送部1106に出力する。
受信部1101において、データ転送部1106は、演算部1107に向けてIF信号を出力する。データ転送部1106は、受信機1104から出力されたIF信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換して、演算部1107に出力してもよい。
演算部1107は、データ転送部1106から出力されたIF信号に基づいて対象物1201からの電波の反射分布を計算する。さらに、対象物1201からの電波の反射分布に基づいて対象物1201の像を生成する。演算部1107の動作の詳細は、後述の[装置動作]の項において説明する。
受信部1101において、制御部1110は、受信発振部1103の制御を行う。具体的には、制御部1110は、受信発振部1103から出力されるLO信号の振幅や周波数の制御を行う。
本実施の形態は、図18で示した従来の形態と異なり、送信部1001の送信発振部1003と、受信部1101の受信発振部1103とで、異なる発振部を用いるという特徴がある。
送信部1001の送信発振部1003と、受信部1101の受信発振部1103とで、異なる発振部を用いるという特徴により、送信部1001と受信部1101の間の配線ケーブルが不要になっている。歩行者が通過する領域である送信部1001と受信部1101の間に配線がないため、本実施の形態では配線ケーブルにより歩行者の通過を妨げる事がない。また送信部1001と受信部1101の間に配線ケーブルが無いため、送信部1001と受信部1101の位置関係を柔軟に変更する事も可能である。
本実施の形態において、送信部1001から照射される電波の周波数1301はスイープしてもよい。この時、送信部1001内の制御部1005は、送信発振部1003から出力する電波の周波数1301をスイープするように送信発振部1003を制御する。
送信部1001から照射される電波の周波数1301をスイープさせる方法は、図2で示すように、時間に応じて離散的な周波数値でスイープするstepped frequency continuous wave(SFCW)方式でも良い。もしくは、送信部1001から照射される電波の周波数1301をスイープさせる方法は、図3で示すように、時間に応じて連続的な周波数値でスイープするfrequency modulation continuous wave (FMCW)方式でも良い。
また、送信部1001から照射される電波の周波数1301をスイープさせる場合、送信部1001から照射される電波の周波数1301と、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の周波数1302は、同じである事が望ましい。
本実施の形態では、送信部1001から照射される電波の周波数1301をスイープさせる場合において、送信部1001から照射される電波の周波数1301と、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の周波数1302を一致させるため、以下で説明する動作を行う。
本実施の形態では、送信部1001はトリガ信号となる電波を、受信部1101に向けて照射する。送信部1001内における具体的な動作としては、制御部1005は送信機1004内の送信発振部1003にトリガ信号となる電波を生成するように制御を行う。送信機1004はトリガ信号となる電波を送信アンテナ1002に出力する。送信アンテナ1002は、トリガ信号となる電波を送信部1001から照射する。
受信部1101は受信アンテナ1102においてトリガ信号となる電波を受信する。受信アンテナ1102において受信されたトリガ信号となる電波は、同期信号検出部1109へ出力される。同期信号検出部1109はトリガ信号となる電波を復調してトリガ信号を検出する。同期信号検出部1109は検出したトリガ信号を制御部1110に出力する。制御部1110は、同期信号検出部1109から出力されたトリガ信号に基づいて、受信発振部1103の制御を行う。なお、受信アンテナ1102、1102、・・・、1102の内、一つでもトリガ信号となる電波を受信した場合、上記の動作が実施される構成とすることができる。
本実施の形態では、図4で示した時刻tのタイミングで、送信部1001はトリガ信号となる電波を、受信部1101に向けて照射する。また、送信部1001はトリガ信号となる電波を受信部1101に向けて照射するタイミングから、受信部1101内で同期信号検出部1109がトリガ信号を検出するまでの時間は十分短い。そのため、送信部1001はトリガ信号となる電波を受信部1101に向けて照射する時刻と、受信部1101内で同期信号検出部1109がトリガ信号を検出する時刻は、同時刻(t)と見なしてよい。
本実施の形態では、図4で示すように、時刻ts1のタイミングにおいて、送信部1001からの電波の照射及びその周波数1301のスイープを開始し、同時に受信部1101内の受信発振部1103のLO信号の出力及びその周波数1302のスイープを開始する。この動作の実現のため、送信部1001内の制御部1005が、トリガ信号となる電波の照射から予め定められた時間(ts1-t)が経過した後に送信発振部1003からの電波の出力およびその周波数スイープを開始する制御を行う。同様に、受信部1101内の制御部1110が、同期信号検出部1109からのトリガ信号を検出してから予め定められた時間(ts1-t)が経過した後に受信発振部1103からのLO信号の出力およびその周波数スイープを開始する制御を行う。
本実施の形態では、図4で示すように、時刻ts1から時刻te1に掛けて、送信部1001から照射される電波の周波数1301のスイープ、および受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の周波数1302のスイープを行う。この時、周波数1301および周波数1302の時間依存性は同一になるように、送信部1001内の制御部1005と受信部1101内の制御部1110がそれぞれ送信発振部1003と受信発振部1103の制御を行う。本実施の形態では、周波数1301および周波数1302の時間依存性が同一であれば、各周波数の時間依存性は任意でよい。
本実施の形態では、図4で示すように、時刻te1の後に、時刻ts2から時刻te2に掛けて、時刻ts1から時刻te1までと同一の動作を行う。なお、時刻ts1から時刻te1に掛けての動作と、時刻ts2から時刻te2に掛けての動作において、異なる送信機1004を使用してもよい。また、時刻te2の後に、再び時刻ts1から時刻te1までと同一の動作を複数回行ってもよい。
本実施の形態では、送信部1001と受信部1101の間に配線が無い状態で、検知対象物1201の像を生成するために必要なIF信号を生成する事ができる。
ただし、図1で示した物体検知装置1000装置構成のみでは、送信部1001から照射される電波と、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差を制御する事が困難である。例えば、送信部1001内の送信機1004を切り替えた際や、送信部1001内から照射する電波の周波数を切り替えた際、送信部1001から照射する電波の位相が、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相と無関係に変動する。このような送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差の変動は、検知対象物1201の像を乱す要因となる。
本実施の形態では、以下の[装置動作]において説明するとおり、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合においても、検知対象物1201の正しい像を安定して生成するための像生成手法を提供する。
[装置動作]
図5は、本発明の実施の形態1における物体検知装置の動作を示すフロー図である。また、本実施の形態1では、物体検知装置1000を動作させることによって、物体検知方法が実施される。よって、本実施の形態1における物体検知方法の説明は、以下の物体検知装置1000の動作説明に代える。
図5で示すように、最初に、送信部1001から同期信号を送信する(ステップA1)。
次に、受信部1101が、送信部1001から送信された同期信号を受信する(ステップA2)。
ステップA1及びステップA2における同期信号の送受信は、[装置構成]の項で説明しているとおり、送信部1001から照射される電波の周波数1301と、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の周波数1302を一致させるための動作である。
次に、送信部1001から対象物1201に向けて電波を照射する(ステップA3)。
次に、対象物1201で反射された電波を受信部1101の各受信アンテナ1102で受信する(ステップA4)。
次に、受信1101の各受信アンテナ1102で受信した電波からIF信号を生成する(ステップA5)。
次に、演算部1107において、IF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算する(ステップA6)
図6は、演算部1107においてIF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算するステップA6の詳細を示したフロー図である。図6で示すように、演算部1107においてIF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算するステップA6は、ステップB1からB7で構成される。
図6で詳細を示した、IF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算するステップA6は、送信部1001から送信される電波と受信部1101内のLO信号の間に、測定時に変動する不定な位相差がある場合でも、対象物1201の反射分布(像)を安定して正しく算出する事を特徴とする。
図6で示すように、IF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算するステップA6では、測定前の事前処理として、測定系固有の較正パラメータの計算を行う。測定前の事前処理としては、波数軸較正項の計算を行うステップB3と、送信アンテナ軸較正項の計算を行うステップB6がある。
本実施の形態では、送信部1001から照射する電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する問題とは別に、送信アンテナ1002の配置と、受信アンテナ1102の配置と、送信部1001から照射される電波の周波数1301の設定に応じた、固定的な誤差が発生する。この固定的な誤差を較正するために、波数軸較正項の計算を行うステップB3と、送信アンテナ軸較正項の計算を行うステップB6を行う。
また図6で示すように、IF信号から対象物1201の反射分布(像)を計算するステップA6では、測定時の処理として、測定毎に変動する誤差の補正及び対象物1201の反射分布(像)の生成を行う。測定時の処理は、ステップB1~B2及びステップB4~B5及びステップB7で構成される。ステップB1~B2及びステップB4~B5及びステップB7では、送信部1001から照射する電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差の変動を補正しながら、同時に対象物1201の反射分布(像)を生成する。
続いて、図6で示したステップの詳細について説明する。
[ステップB1]
図6で示したステップB1では、データ転送部1106から演算部1107に出力されたIF信号s(m,n,q)を用いる。ここで、m、n、qは、それぞれ送信アンテナ1002の番号、受信アンテナ1102の番号、波数の番号を表す。送信部1001から照射される電波の周波数1301をfとした時、波数kと周波数fの間には、cを光速としてk=2πf/cの関係がある。IF信号は、送信アンテナ1002と、受信アンテナ1102と、波数(すなわち周波数)の組(m,n,q)に対して得られるものとする。ステップB1では、IF信号s(m,n,q)を用いて、以下の式(1)に基づいて受信アンテナ軸の相関和を計算する事で、画像PRX(m,q,r)を生成する。
Figure 0007367876000001
式(1)において、rは空間上の位置である。画像PRX(m,q,r)は空間上の位置rにおける像強度を表す。また画像PRX(m,q,r)は、送信アンテナ1002の番号mと、波数の番号qの組毎に得られる量でもある。Rt(m,r)は番号mに対応する送信アンテナ1002と位置rの距離を表す。また、Rr(n,r)は番号nに対応する受信アンテナ1102と位置rの距離を表す。jは虚数単位である。
[ステップB2]
次のステップB2では、送信電波とLO信号の不定位相差の波数軸上の補正項cΔθ[WN](m,q)を、以下の式(2)に基づいてステップB1で得た画像PRX(m,q,r)から計算する。
Figure 0007367876000002
式(2)において、q'はqとは異なる波数番号で、q'は任意に取ってよい。なお、q'とqに対応する波数kは近い値を取る事が望ましい。
以下では、補正項cΔθ[WN](m,q)が式(2)で得られる理由について説明する。すでに述べたとおり、送信部1001内の送信機1004を切り替えた際や、送信部1001内から照射する電波の周波数を切り替えた際、送信部1001から照射する電波の位相が、受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相と無関係に変動する。この時、送信部1001から照射する電波と、受信部1101内のLO信号の位相差は、送信番号mと波数番号qに対してランダムに変動する位相Δθ(m,q)で表現できる。なお、図1に示した受信部1101において、複数の受信機1104、1104、1104に対し共通の受信発振部1103からLO信号が供給されているため、位相Δθが受信アンテナ1102の番号nに対して依存性を持つ事は無い。このランダムに変動する位相Δθ(m,q)により、画像PRX(m,q,r)の位相は、Δθ(m,q)だけシフトする。ここで、波数番号qが異なる二つの画像PRX(m,q,r)とPRX(m,q',r)を考える。ランダムに変動する位相Δθ(m,q)が無い場合、二つの画像PRX(m,q,r)とPRX(m,q',r)の位相はあまり変化しない。この事から、PRX(m,q',r)に補正項cΔθ[WN](m,q)を掛けて位相補正をした場合、PRX(m,q,r)とPRX(m,q',r)cΔθ[WN](m,q)の位相は一致する事が望ましい。またPRX(m,q,r)とPRX(m,q',r)cΔθ[WN](m,q)の位相が一致する場合、PRX(m,q,r)+PRX(m,q',r)cΔθ[WN](m,q)の絶対値は最大になる。PRX(m,q,r)+PRX(m,q',r)cΔθ[WN](m,q)の絶対値を最大化する条件で補正項cΔθ[WN](m,q)を決定した結果が、式(2)で与えられる。
[ステップB3]
次のステップB3では、波数軸較正項cA[WN](m,q)を測定前に計算しておく。このステップB3の詳細手順は図7において後述する。
[ステップB4]
次のステップB4では、ステップB1で得た画像PRX(m,q,r)と、ステップB2で得た補正項cΔθ[WN](m,q)と、ステップB3で得た較正項cA[WN](m,q)の3つを用いて、以下の式(3)に波数軸の相関和で画像PWN(m,r)を生成する。
Figure 0007367876000003
[ステップB5]
次のステップB5では、送信電波とLO信号の不定位相差の送信アンテナ軸上の補正項cΔθ[TX](m)を、以下の式(4)に基づいてステップB4で得た画像PWN(m,r)から計算する。
Figure 0007367876000004
式(4)において、m'はmとは異なるアンテナ番号で、m'は任意に取ってよい。なお、m'とmに対応する送信アンテナは互いに近い位置にある事が望ましい。式(4)は、式(2)と同様に、PWN(m,r)+PWN(m',r)cΔθ[TX](m)の絶対値を最大化する条件で補正項cΔθ[TX](m)を決定している。
[ステップB6]
次のステップB6では、送信アンテナ軸較正項cA[TX](m)を測定前に計算しておく。このステップB6の詳細手順は図7において後述する。
[ステップB7]
次のステップB7では、ステップB4で得た画像PWN(m,r)と、ステップB5で得た補正項cΔθ[TX](m)と、ステップB6で得た較正項cA[TX](m)の3つを用いて、以下の式(5)に波数軸の相関和で画像P(r)を生成する。
Figure 0007367876000005
式(5)で与えられる画像P(r)が、送信部1001から照射する電波と受信部1101内のLO信号のランダムに変動する位相差Δθ(m,q)を補正して得られる対象物1201の反射分布を示す像となる。
図7は、波数軸較正項cA[WN](m,q)を測定前に計算するステップB3と、送信アンテナ軸較正項cA[TX](m)を測定前に計算するステップB6の詳細を示したフロー図である。図7で示したフロー図は、ステップC0からステップC6で構成される。なお、図7で示した各ステップは、実際の測定ではなく、数値計算により行う。ただし、実際の測定で用いる送信アンテナ1002の配置と、受信アンテナ1102の配置と、送信部1001から照射される電波の周波数1301の設定を、図7の各ステップで行う数値計算においても用いる。
続いて、図7で示したステップの詳細について説明する。
[ステップC0]
図7で示したステップC0では、較正用対象物を検知対象物1201とした場合のIF信号s(m,n,q)を、以下の式(6)に基づいて数値計算する。
Figure 0007367876000006
式(6)において、σ(r)は、位置rにおける較正用対象物の反射強度である。較正用対象物は、可能な限り大きな板状の反射体を用いる事が望ましい。また、式(6)において、Rt(m,r)は番号mに対応する送信アンテナ1002と位置rの距離を表す。また、Rr(n,r)は番号nに対応する受信アンテナ1102と位置rの距離を表す。また、k(q)は番号qに対応する波数kを表す。
[ステップC1]
次に、ステップC1では式(6)で得たIF信号を用いて、ステップB1と同じく式(1)に基づいて画像PRX(m,q,r)を計算する。
[ステップC2]
次に、ステップC2では、ステップC1で計算した画像PRX(m,q,r)を用いて、ステップB2と同じく式(2)に基づいて補正項cΔθ[WN](m,q)を計算する。
[ステップC3]
次に、ステップC3では、ステップC2で得た補正項cΔθ[WN](m,q)から、以下の式(7)に基づいて波数軸較正項cA[WN](m,q)を計算する。
Figure 0007367876000007
式(7)で計算された波数軸較正項cA[WN](m,q)が、図6のステップB3において使用される。
[ステップC4]
次に、ステップC3では、ステップC1で得た画像PRX(m,q,r)と、ステップC2で得た補正項cΔθ[WN](m,q)と、ステップC3で得た波数軸較正項cA[WN](m,q)を用いて、ステップB4と同じく式(3)に基づいて画像PWN(m,r)を計算する。
[ステップC5]
次に、ステップC5では、ステップC4で計算した画像PWN(m,r)を用いて、ステップB5と同じく式(4)に基づいて補正項cΔθ[TX](m)を計算する。
[ステップC6]
次に、ステップC6では、ステップC5で得た補正項cΔθ[TX](m)から、以下の式(8)に基づいて波数軸較正項cA[TX](m)を計算する。
Figure 0007367876000008
式(8)で計算された波数軸較正項cA[TX](m)が、図6のステップB6において使用される。
装置動作の説明は以上である。上記の装置動作により、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合においても、検知対象物1201の正しい像を安定して生成するための像生成手法が提供される。
なお、上記で説明した補正項cΔθ[WN](m,q)及びcΔθ[TX](m)と、較正項cA[WN](m,q)及びcA[TX](m)が引数m及びqによらず全て1の場合が、補正及び較正を行わない従来の像生成手法に該当する。
図8に、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合において、補正及び較正を行わない従来の像生成手法で正方形の検知対象物1201の画像を生成した例を示す。図8では画像中央の破線内が検知対象物1201の位置を表しているが、実際に得られた検知対象物1201の像は元の正方形から大きく崩れている。
図9に、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合において、本実施の形態に基づいて補正及び較正を実施した像生成手法で正方形の検知対象物1201の画像を生成した例を示す。図9では、検知対象物1201の位置(画像中央の破線内)に、崩れる事なく検知対象物1201の像が生成されている。
(本実施の形態1の変形例1)
図10に本実施の形態1の変形例1における装置構成の図を示す。図1で示した本実施の形態1の装置構成では送信部1001と受信部1101は別の筐体に収められていたが、図10で示した本実施の形態1の変形例1のように、送信部1001と受信部1101を同じ筐体に収めて物体検知装置1000として使用しても良い。
図10では、送信機1004に接続された送信アンテナ1002と、受信機1104に接続された受信アンテナ1102は分離されている。一方で、送信機1004と受信機1104は、送受信を切り替えるスイッチないしアイソレータを経由して同じアンテナに接続し、送受で同じアンテナを共有してもよい。
本実施の形態1の変形例1における装置動作は、本実施の形態1おける装置動作と同一なので、説明は省略する。
(本実施の形態1の変形例2)
図11に本実施の形態1の変形例2における装置構成の図を示す。図11で示した本実施の形態1の変形例2の装置構成では、図10で示した本実施の形態1の変形例1の装置構成から受信部1101内の同期信号検出部1109と制御部1110とを省き、制御部1005が送信部1001内の送信発振部1003と受信部1101内の受信発振部1103の両方を制御している。制御部1005は送信部1001内の送信発振部1003が出力する電波と、受信部1101内の受信発振部1103が出力するLO信号の周波数を同じに設定する制御を行っている。
本実施の形態1の変形例2の装置動作としては、物体検知装置1000の内部で制御部1005が送信部1001内の送信発振部1003が出力する電波と受信部1101内の受信発振部1103が出力するLO信号の周波数を同じに設定する制御を行っている。そのため、本実施の形態1の変形例2では、図5内のステップA1とステップA2はスキップとして、スキップA3から開始してもよい。上記を除いて、本実施の形態1の変形例2における装置動作は、本実施の形態1おける装置動作と同一なので、説明は省略する。
(本実施の形態2)
[装置構成]
図12を用いて、本実施の形態2における物体検知装置の構成について説明する。
図12に示す本実施の形態2における構成要素は、図1で示した本実施の形態1における構成要素と同一である。ただし、本実施の形態1では送信部1001内の発振部が複数の送信発振部1003、1003,1003に分離していたのに対し、本実施の形態2では単一の送信発振部1003で実装されている。
また、本実施の形態1では受信部1101内の発振部が単一の受信発振部1103で実装していたのに対し、本実施の形態2では複数の受信発振部1103、1103,1103に分離されている。
すなわち、本実施の形態1と形態2では、送信と受信で、単一の発振部による実装と複数の発振部による実装を入れ替えている。
本実施の形態2では、送信発振部1003と送信機1004の接続のために、二重線で示した電波供給用ケーブルを使用している。一方で、従来の物体検知装置と異なり、本実施の形態では受信部1101内で電波供給用の配線ケーブルが不要なため、装置コストの低減および筐体サイズの小型化を実現できる。
本実施の形態1と形態2で、上記以外の違いは無いため、送信発振部1003と受信発振部1103以外の構成要素の説明は省略する。
[装置動作]
装置動作も、本実施の形態1と形態2でほぼ共通である。ここでは、本実施の形態2の装置動作で、本実施の形態1の装置動作と異なる要素のみを説明する。
本実施の形態2における装置動作は、図5で示したフロー図によって実施される。図5による装置動作は、本実施の形態1と形態2で共通であるため、説明は省略する。
本実施の形態2における装置動作の内、図5で示したフロー図内のステップA6の詳細を示したフロー図を図13に示す。本実施の形態1と形態2において送信と受信で単一の発振部による実装と複数の発振部による実装を入れ替えた事を反映して、本実施の形態2におけるフロー図13内のステップは、本実施の形態1におけるフロー図6内のステップから以下のように変更される。具体的には、送信アンテナに対する処理と受信アンテナに対する処理を本実施の形態1と形態2で入れ替える。
本実施の形態1におけるステップB1が受信アンテナ軸の相関和によりIF信号から画像を生成するのに対し、本実施の形態2におけるステップB1'では送信アンテナ軸の相関和によりIF信号から画像を生成する。
本実施の形態1におけるステップB6が送信アンテナ軸較正項の計算を行うのに対し、本実施の形態2におけるステップB6'では受信アンテナ軸較正項の計算を行う。
本実施の形態1におけるステップB7が送信アンテナ軸の相関和で画像を生成するのに対し、本実施の形態2におけるステップB7'では受信アンテナ軸の相関和で画像を生成する。
本実施の形態2における装置動作の内、図13で示したフロー図内のステップB3及びステップB6'の詳細を示したフロー図を図14に示す。本実施の形態1と形態2において送信と受信で単一の発振部による実装と複数の発振部による実装を入れ替えた事を反映して、本実施の形態2におけるフロー図14内のステップは、本実施の形態1におけるフロー図7内のステップから以下のように変更される。具体的には、送信アンテナに対する処理と受信アンテナに対する処理を本実施の形態1と形態2で入れ替える。
本実施の形態1におけるステップC1が受信アンテナ軸の相関和によりIF信号から画像を生成するのに対し、本実施の形態2におけるステップC1'では送信アンテナ軸の相関和によりIF信号から画像を生成する。
本実施の形態1におけるステップC5が送信アンテナ軸の補正項の計算を行うのに対し、本実施の形態2におけるステップC5'では受信アンテナ軸の補正項の計算を行う。
本実施の形態1におけるステップC6が送信アンテナ軸較正項を計算するのに対し、本実施の形態2におけるステップC6'では受信アンテナ軸較正項を計算する。
上記の本実施の形態2における装置動作により、本実施の形態1と同じく、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合においても、検知対象物1201の正しい像を安定して生成するための像生成手法が提供される。
(本実施の形態2の変形例1)
図15に本実施の形態2の変形例1における装置構成の図を示す。図12で示した本実施の形態2の装置構成では送信部1001と受信部1101は別の筐体に収められていたが、図15で示した本実施の形態2の変形例1のように、送信部1001と受信部1101を同じ筐体に収めて物体検知装置1000として使用しても良い。
図15では、送信機1004に接続された送信アンテナ1002と、受信機1104に接続された受信アンテナ1102は分離されている。一方で、送信機1004と受信機1104は、送受信を切り替えるスイッチないしアイソレータを経由して同じアンテナに接続し、送受で同じアンテナを共有してもよい。
本実施の形態2の変形例1における装置動作は、本実施の形態2おける装置動作と同一なので、説明は省略する。
(本実施の形態2の変形例2)
図16に本実施の形態2の変形例2における装置構成の図を示す。図16で示した本実施の形態2の変形例2の装置構成では、図15で示した本実施の形態1の変形例1の装置構成から受信部1101内の同期信号検出部1109と制御部1110とを省き、制御部1005が送信部1001内の送信発振部1003と受信部1101内の受信発振部1103の両方を制御している。制御部1005は送信部1001内の送信発振部1003が出力する電波と、受信部1101内の受信発振部1103が出力するLO信号の周波数を同じに設定する制御を行っている。
本実施の形態2の変形例2の装置動作としては、物体検知装置1000の内部で制御部1005が送信部1001内の送信発振部1003が出力する電波と受信部1101内の受信発振部1103が出力するLO信号の周波数を同じに設定する制御を行っている。そのため、本実施の形態1の変形例2では、図5内のステップA1とステップA2はスキップとして、スキップA3から開始してもよい。上記を除いて、本実施の形態2の変形例2における装置動作は、本実施の形態2における装置動作と同一なので、説明は省略する。
[プログラム]
ここで、本発明の実施の形態におけるプログラムを実行することによって、物体検知装置を実現するコンピュータ(演算装置)について図17を用いて説明する。図17は本発明の実施の形態における物体検知装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図17に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における物体検知装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、物体検知装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
[効果]
以下において、本実施の形態1及び2の効果を要約する。
本実施の形態1及び2では、送信部1001の送信発振部1003と受信部1101の受信発振部1103で異なる発振器を用いる事で、送信部1001から照射される電波と受信部1101内の受信発振部1103から出力されるLO信号の位相差が変動する場合であっても、検知対象物1201の正しい像を安定して生成するための像生成手法が提供される。この事により、送信装置から照射される電波を生成する発振部と、受信装置内でLO信号を生成する発振部を分離する事が可能な物体検知装置が提供される。
本実施の形態1及び2の物体検知装置により、送信部と受信部の間の配線を無くす事ができ、歩行者の通過を妨げるという課題を解決し、さらに送信装置と受信装置の位置関係を柔軟に変更する事が可能になる。また電波供給用の配線ケーブルの数を削減し、コストと筐体サイズの課題を解決する。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、前述の各特許文献等に開示されている内容は、本発明に引用をもって繰り込むことも可能とする。本発明の全開示(特許請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施の形態の変更・調整が可能である。また、本発明の特許請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせあるいは選択も可能である。すなわち、本発明は、特許請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって、当業者であればなし得ることが可能な各種変形、修正を含むことは勿論である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
1. 電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
送信部と、受信部と、演算部とを備え、
前記送信部は、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、
前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、
を備え、
前記受信部は、
前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、
受信局所発振信号を生成する受信発振部と、
前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、
を備え、
前記演算部は、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成し、
前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成し、
前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成し、
前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成し、
前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成する、
ことを特徴とする物体検知装置。
2. 前記演算部は、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成し、
前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成し、
前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成し、
前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成する、
ことを特徴とする1に記載の物体検知装置。
3. 前記第一アンテナアレイは前記受信アンテナアレイであり、
前記第二アンテナアレイは前記送信アンテナアレイであり、
前記受信発振部は複数の前記受信機に前記受信局所発振信号を供給しており、
前記送信発振部は複数の発振器で構成されている、
ことを特徴とする1又は2に記載の物体検知装置。
4. 前記第一アンテナアレイは前記送信アンテナアレイであり、
前記第二アンテナアレイは前記受信アンテナアレイであり、
前記送信発振部は複数の前記送信アンテナに前記送信電波を供給しており、
前記受信発振部は複数の発振器で構成されている、
ことを特徴とする1又は2に記載の物体検知装置。
5. 前記送信部と前記受信部が、異なる筐体に収められている、
ことを特徴とする1ないし4のいずれかに記載の物体検知装置。
6. 前記送信部と前記受信部が、同一の筐体に収められている、
ことを特徴とする1ないし4のいずれかに記載の物体検知装置。
7. 前記送信部は、同期信号を搬送する送信電波を、前記送信アンテナアレイから前記受信部に向けて送信し、かつ前記同期信号を搬送する送信電波を送信したタイミングを基準として前記物体に向けて照射するための送信電波を生成する送信発振部の制御を行い、
前記受信部は、前記同期信号を搬送する送信電波を受信し、前記受信部に備えられた同期検出部において同期信号を検出し、かつ前記同期信号に基づいて前記受信局所発振信号を生成する前記受信発振部を制御する、
ことを特徴とする5又は6に記載の物体検知装置。
8. 前記物体に向けて照射するための送信電波を生成する送信発振部及び前記受信局所発振信号を生成する前記受信発振部を制御する制御部を備える、
ことを特徴とする6に記載の物体検知装置。
9. 電波によって物体を検知するための物体検知方法であって、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を送信発振部で生成するステップと、
送信アンテナアレイを用いて前記送信電波を前記物体に照射するステップと、
前記物体から反射された前記電波を受信アンテナアレイで受信するステップと、
受信局所発振信号を受信発振部で生成するステップと、
前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を受信機で生成するステップと、
前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
演算部において、前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
前記演算部において、前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
前記演算部において、前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
前記演算部において、前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
前記演算部において、前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
を有することを特徴とする物体検知方法。
10.前記演算部において、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成するステップと、
前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成するステップと、
を有することを特徴とする9に記載の物体検知方法。
11. 電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、を備えた送信部と、
前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、受信局所発振信号を生成する受信発振部と、前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、を備えた受信部と、
プロセッサと、を備える前記物体検知装置の前記プロセッサに、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
12. 前記プロセッサに、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成するステップと、
前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成するステップと、
を実行させることを特徴とする11に記載のプログラム。
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
1000 物体検知装置
1001 送信部
1002 送信アンテナ
1003 送信発振部
1004 送信機
1005、1110 制御部
1101 受信部
1102 受信アンテナ
1103 受信発振部
1104 受信機
1105 ミキサ
1106 データ転送部
1107 演算部
1109 同期信号検出部
1201 検知対象物
1301 電波の周波数
1302 LO信号の周波数

Claims (10)

  1. 電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
    送信部と、受信部と、演算部とを備え、
    前記送信部は、
    前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、
    前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、
    を備え、
    前記受信部は、
    前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、
    受信局所発振信号を生成する受信発振部と、
    前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、
    を備え、
    前記演算部は、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
    前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成し、
    前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成し、
    前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成し、
    前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成し、
    前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成する、
    ことを特徴とする物体検知装置。
  2. 前記演算部は、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
    前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成し、
    前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成し、
    前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成し、
    前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記第一アンテナアレイは前記受信アンテナアレイであり、
    前記第二アンテナアレイは前記送信アンテナアレイであり、
    前記受信発振部は複数の前記受信機に前記受信局所発振信号を供給しており、
    前記送信発振部は複数の発振器で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の物体検知装置。
  4. 前記第一アンテナアレイは前記送信アンテナアレイであり、
    前記第二アンテナアレイは前記受信アンテナアレイであり、
    前記送信発振部は複数の前記送信アンテナに前記送信電波を供給しており、
    前記受信発振部は複数の発振器で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の物体検知装置。
  5. 前記送信部と前記受信部が、異なる筐体に収められている、又は、同一の筐体に収められている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  6. 前記送信部は、同期信号を搬送する送信電波を、前記送信アンテナアレイから前記受信部に向けて送信し、かつ前記同期信号を搬送する送信電波を送信したタイミングを基準として前記物体に向けて照射するための送信電波を生成する送信発振部の制御を行い、
    前記受信部は、前記同期信号を搬送する送信電波を受信し、前記受信部に備えられた同期検出部において同期信号を検出し、かつ前記同期信号に基づいて前記受信局所発振信号を生成する前記受信発振部を制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の物体検知装置。
  7. 電波によって物体を検知するための物体検知方法であって、
    前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を送信発振部で生成するステップと、
    送信アンテナアレイを用いて前記送信電波を前記物体に照射するステップと、
    前記物体から反射された前記電波を受信アンテナアレイで受信するステップと、
    受信局所発振信号を受信発振部で生成するステップと、
    前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を受信機で生成するステップと、
    前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
    演算部において、前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
    前記演算部において、前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
    前記演算部において、前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
    前記演算部において、前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
    前記演算部において、前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
    を有することを特徴とする物体検知方法。
  8. 前記演算部において、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
    前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
    前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
    前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成するステップと、
    前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成するステップと、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の物体検知方法。
  9. 電波によって物体を検知するための物体検知装置であって、
    前記物体に向けて照射するための複数の周波数の送信電波を生成する送信発振部と、前記送信電波を前記物体に照射する送信アンテナアレイと、を備えた送信部と、
    前記物体から反射された前記電波を受信する受信アンテナアレイと、受信局所発振信号を生成する受信発振部と、前記受信アンテナアレイで受信した受信信号と前記受信発振部から生成された前記受信局所発振信号から中間周波数信号を生成する受信機と、を備えた受信部と、
    プロセッサと、を備える前記物体検知装置の前記プロセッサに、前記送信アンテナアレイと前記受信アンテナアレイのいずれかを第一アンテナアレイとし、他方を第二アンテナアレイとした場合、
    前記第一アンテナアレイを構成するアンテナ毎の中間周波数信号から、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第一の画像を生成するステップと、
    前記第一の画像に基づいて、前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第一の補正項を生成するステップと、
    前記第一の画像及び前記第一の補正項に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、第二の画像を生成するステップと、
    前記第二の画像に基づいて、前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に、前記送信電波と前記受信局所発振信号の位相差を補正する第二の補正項を生成するステップと、
    前記第二の画像及び前記第二の補正項に基づいて、前記物体の画像を生成するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 前記プロセッサに、前記送信アンテナアレイ及び前記受信アンテナアレイを構成する各アンテナ位置と、前記送信電波の周波数に基づいて、
    前記各アンテナ位置と前記送信電波の周波数の設定に固有な誤差を較正する第一の較正項を前記送信電波の周波数毎および前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
    前記誤差を較正する第二の較正項を前記第二アンテナアレイのアンテナ毎に生成するステップと、
    前記第二の画像を、前記第一の画像及び前記第一の補正項及び前記第一の較正項に基づいて生成するステップと、
    前記物体の画像を、前記第二の画像及び前記第二の補正項及び前記第二の較正項に基づいて生成するステップと、
    を実行させることを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
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