JP6412356B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーン印刷機に搭載されたクリーニング装置に関する。
スクリーン印刷機では、マスクに形成された印刷パターン(パターン孔)を通して回路基板にクリームはんだが印刷される。その際、マスクに対して上面からクリームはんだを塗り延ばすため、はんだがパターン孔を通してマスク下面に回り込んでしまい汚れとなる。そして、この汚れは、印刷に際して回路基板に付着などして不良の原因になる。そのため、スクリーン印刷機には汚れの除去を行うクリーニング装置が搭載されている。下記特許文献1にはそうしたクリーニング装置の一例が開示されている。
同公報に開示されたクリーニング装置は、クリーニングペーパをマスクの下面に押し当てた後、摺動させて汚れを拭き取るものである。その際、クリーニング用の溶剤がノズルから吐出され、クリーニングペーパに塗布される。クリーニング装置にはそのための溶剤供給部が構成されている。溶剤供給部では、溶剤タンクに収容された溶剤がポンプによって汲み上げられ、上方に位置するノズルからクリーニングペーパに対して溶剤が滴下される。
特開2007−125846号公報
前記汲み上げ式のクリーニング装置では、ポンプに設けられたバルブで圧力を調整することにより、クリーニングペーパへ塗布する溶剤の量の調整が行われる。つまり、一回に塗布する量の溶剤を調整して汲み上げ、ノズルから吐出している。そのため、クリーニングペーパに塗布する量が微量(数cc)であっても、容量の調整をしながら行う汲み上げには時間がかかってしまう。また、塗布される溶剤量の調整には高い精度が求められるが、ポンプの駆動制御だけではそれが困難であった。そこで、正確な量の溶剤塗布を行うには絞り弁やポンプ作動圧の調整弁など複数の機器が必要になり、構成及び制御が複雑になってしまう。そして、やはり塗布量を調整した汲み上げに時間がかかってしまうという問題が残る。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、溶剤の塗布量の調整が容易なクリーニング装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクリーニング装置は、複数の貫通孔からなる印刷パターンが形成されたマスクを用いて回路基板にクリームはんだの印刷を行うスクリーン印刷機に設けられ、前記マスクの下面を溶剤が塗布されたクリーニングペーパによって拭き取り清掃するものであり、前記クリーニングペーパに対して溶剤を吐出するノズルと、前記ノズルに供給する溶剤を収容し、前記ノズルとの間に配管された供給管を介して接続され、スクリーン印刷機のカバーに形成された凹部に挿入された溶剤タンクと、前記溶剤タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続され、前記ノズルより高い位置に設置された二次タンクと、前記溶剤タンクと前記二次タンクとの間の前記供給管に接続され、前記溶剤タンク内の溶剤を前記二次タンクへ汲み上げるポンプと、
前記二次タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続された開閉弁と、前記溶剤タンクの前記凹部からの取り出し姿勢に合わせて前傾するように斜めに切られ、前記溶剤タンクに接続された前記供給管の折り曲げを防止する保護管とを有する。
本発明のクリーニング装置によれば、溶剤を収容した溶剤タンクからポンプによって二次タンクへと予め溶剤を汲み上げておき、クリーニングペーパに溶剤を塗布するに当たり、開閉弁の開くことにより、水頭圧によって二次タンクからノズルへと送られた溶剤がほぼ一定の状態で吐出されるため、クリーニングペーパに対する溶剤の塗布量の調整が容易に行える。
クリーニング装置の拭き取り部を示した断面図である。 クリーニング装置の移動機構を示した斜視図である。 クリーニング装置の溶剤供給部を示した概念図である。 クリーニング装置の溶剤供給部を具体的に示した斜視図である。 クリーニング装置を搭載したスクリーン印刷機を示した正面図である。 装着時の溶剤タンクの挿入口部分を示した図である。
次に、本発明に係るクリーニング装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態のクリーニング装置はスクリーン印刷機に搭載されたものである。そのスクリーン印刷機は、回路基板に対してクリームはんだのスクリーン印刷を行うものであり、例えば、印刷状態を検査する検査機や回路基板に電子部品の装着を行う部品装着機などを組み合わせた基板生産ラインの一部を構成するものである。その基板生産ラインには、スクリーン印刷機、検査機および部品装着機の各機内部を通って回路基板を搬送する搬送装置も設けられている。
スクリーン印刷機は、機内にマスクが設置され、その下側に回路基板が搬送装置によって搬送される。そして、そのスクリーン印刷機には、搬送された回路基板を保持して印刷箇所に位置決めするための基板保持装置のほか、マスクを位置決めして保持するためのマスク保持装置および、マスクに対して上面からクリームはんだを塗り延ばすスキージ装置が設けられている。更に、溶剤を塗布したクリーニングペーパによってマスクの汚れを下面側から拭き取るクリーニング装置も設けられている。
ここで、図1はクリーニング装置の拭き取り部を示した断面図である。この拭き取り部では、拭き取りを行う使用前のクリーニングペーパが第1ローラから巻き出され、使用済み部分が第2ローラによって巻きとられるよう構成されている。第1ローラ11と第2ローラ12とが平行に回転支持され、クリーニングペーパ13が両者にまたがって巻かれている。第1及び第2ローラ11,12は不図示のサーボモータによって回転し、両ローラ11,12の間の渡り部15において、クリーニングペーパ13に張力や弛みが与えられるようになっている。
そうした第1及び第2ロール11,12間の渡り部15には、クリーニングペーパ13をマスク下面に押し付ける機構が設けられている。第1及び第2ローラ11,12は図面を貫く方向に回転軸を有しており、その回転軸方向に見たクリーニングペーパの長さに合わせた寸法の押付部材16が配置されている。発泡材からなる押付部材16は、エアシリンダ17によって昇降可能であり、また、全長に亘って吸引口161が形成され、負圧によって、マスクのパターン孔に残ったはんだや余分な溶剤の吸引などが可能な構成を有している。
こうした拭き取り部には、上方のノズルから吐出された溶剤がクリーニングペーパ13の所定範囲にわたって塗布される。すなわち、クリーニングペーパ13に対する溶剤の塗布は、渡り部15上を第1及び第2ロール11,12の回転軸方向に沿ってノズルを移動させることにより行われる。その際、溶剤に無駄が生じないように、マスク全体ではなく印刷パターンに対応した範囲で行われる。そこでクリーニング装置には、ノズルを所定の範囲で移動させることが可能な移動機構が設けられている。図2は、その移動機構を示した斜視図である。
先ず、ノズル31を搭載した走行台21を有し、その走行台21が直動ガイドによって直線方向(第1及び第2ロール11,12の回転軸と平行な方向)に移動が可能な状態で取り付けられている。直動ガイドは、起立した支持プレート22の側面にガイドレール23が水平に固定され、そのガイドレール23に対して摺動可能なガイドブロック24が嵌め合わされている。走行台21は、そのガイドブロック24と一体に形成され、ガイドレール23に沿った直線移動が可能になっている。一方、支持プレート22にはサーボモータ25が固定され、その回転軸に固定されたプーリに回転ベルト26が掛け渡されている。更に回転ベルト26は、支持プレート22に取り付けられた他のプーリ271,272やテンションローラ275などにも掛け渡されている。
走行台21は、プーリ271,272の間に形成された回転ベルト26の直線部分261に連結され、回転する回転ベルト26に引っ張られるようにして直線移動する。こうした走行台21は、溶剤をクリーニングペーパに吐出するためのノズル31が搭載され、ノズル31にはノズル31からの吐出を制御するための開閉弁36が接続されている。また、ノズル31には、溶剤を供給するための供給チューブが、開閉弁36を介して接続されている。そうした供給チューブやケーブルが絡まないように、走行台21には、その移動に追従して変形するケーブルガイド28が連結されている。
次に、クリーニングペーパ13へ溶剤を塗布する場合、その塗布範囲に応じて溶剤の吐出量を調整する必要がある。吐出量が多ければマスクに溶剤が残ってしまったり、逆に少なければ汚れを適切に除去できないなどの不具合が生じてしまうからである。また、塗布する溶剤の量は、溶剤の種類によっても微妙な調整が必要である。従って、クリーニング装置では、設定された適量の溶剤を吐出することが重要であるが、従来の汲み上げ式では、前述したように1回分の塗布に必要な溶剤を正確に汲み上げてノズルから適量ずつ吐出させることが困難であった。
そこで、例えば別の従来例では、溶剤タンクを上方に配置し、水頭圧によってノズルから溶剤を吐出する方式を採用するものもある。そうした装置では、溶剤タンクとノズルの間に開閉弁を設け、その開閉を制御することによりクリーニングペーパに塗布する溶剤の量を調整することができる。しかしながら、溶剤タンク内の溶剤の量が変化すれば、水頭圧が変化してしまいノズルからの吐出量が安定しない。そのため、依然として微妙な量の調整が困難である。そこで、本実施形態のクリーニング装置では、クリーニングペーパに塗布する溶剤の量の調整を容易にすべく、次のような構成の溶剤供給部を有している。
図3は、本実施形態のクリーニング装置を構成する溶剤供給部について示した概念図である。クリーニング装置は、前述したようにノズル31が移動可能であり、通常は実線で示す待避位置に配置され、清掃時には矢印で示す方向に移動し、所定の範囲で下方のクリーニングペーパ13に対して溶剤が吐出される。本実施形態では、そうしたノズル31に対して溶剤タンク32からの溶剤が直接送り込まれるのではなく、別の小型タンクを介して二段階で送り込まれるよう構成されている。
すなわち、溶剤タンク32はスクリーン印刷機の下方部分に配置され、上方に位置するノズル31へとポンプ33によって溶剤が汲み上げられるが、溶剤はノズル31より高い位置の二次タンク34へと一旦供給され、そこからノズル31へと送られるようになっている。そのため、溶剤タンク32は供給チューブ351によってポンプ33に接続され、そのポンプ33には供給チューブ352によって二次タンク34が接続されている。そして、二次タンク34とノズル31が供給チューブ353によって接続されている。なお、供給チューブ353は、ノズル31の移動に合わせて変形するフレキシブルチューブである。
二次タンク34は小さい容器であり、少なくとも1回の塗布に使われる量の溶剤が収容されていればよい。つまり、数ccの溶剤が収容できる程度の大きさの容器であればよい。こうした二次タンク34は、ノズル31よりも高い位置にあり、しかもこうして容量が非常に小さいため、水頭高さHおよび、それに伴う水頭圧が常にほぼ一定であり、ノズル31から吐出される溶剤の単位時間当たりの吐出量もほぼ一定になる。
ノズル31は開閉弁36と一体に形成され、開閉弁36の開閉によって二次タンク34からの溶剤を吐出できるようになっている。この開閉弁36はソレノイド弁であり、電源のON/OFF制御によって開閉が行われる。そして、この開閉弁36は、図2に示す移動機構のサーボモータ25とともに不図示の制御装置に電気的に接続され、ノズル31の移動位置と溶剤の吐出のタイミングとが制御できるようになっている。
二次タンク34には、ノズル31から溶剤が吐出されるたびにポンプ33が作動し、溶剤タンク32から溶剤が汲み上げられるようになっている。ここでは、二次タンク34に溶剤の有無を確認する溶剤確認センサ37が設けられ、その溶剤確認センサ37が不図示の制御装置に接続されている。従って、溶剤確認センサ37からの検出信号によって溶剤の有無が確認され、溶剤が無いと判断された場合にポンプ33が作動して二次タンク34へと溶剤が汲み上げられるようになっている。
ところで、ポンプ33や開閉弁36に故障が生じた場合には、二次タンク34内は溶剤の無い状態が継続する。このような状況は溶剤確認センサ37からの検出信号によって確認できるため、一定時間以上溶剤の無い状態が確認された場合には、スクリーン印刷機に設置されている不図示のモニタにエラー表示を行うなどの報知方法がとられるようになっている。
また、開閉弁36が故障した場合には、ノズル31から溶剤が漏れてしまうため、その溶剤を受ける受け容器38がノズル31の退避位置に設けられている。そして、その受け容器38には、回収チューブ41を介して溶剤タンク32が接続され、溶剤が溶剤タンク32へと戻るようになっている。また、二次タンク34は小型であるため、その容量を超えて溶剤が送り込まれることもあり得る。そこで、二次タンク34にはエア抜きチューブ42が接続され、その他端が溶剤タンク32に接続されている。エア抜きチューブ42は、溶剤タンク32側で二次タンク34を大気解放させると共に、二次タンク34の許容量を超えてしまった超過分の溶剤が溶剤タンク32へと戻すものである。
こうしたクリーニング装置の溶剤供給部は、更に具体的には図4に示すように構成されている。図4は、クリーニング装置の溶剤供給部を具体的に示した斜視図であり、図2に示した支持プレート22の反対側から示したものである。図3に示すものと同じ構成については同じ符号を付している。
ノズル31及び開閉弁36は走行台21に搭載され、前述したように直動ガイドによって直線方向に移動可能な状態で取り付けられている。一方、二次タンク34は支持ブラケット45に取り付けられている。その二次タンク34は半透明のチューブであり、供給チューブ351などよりは太いものの、直径15mm程度の管部材である。本実施形態では安価な構成とするため、入手が容易な市販のチューブが使用されている。
半透明チューブで構成された二次タンク34には、その中に所定量の溶剤が入っているか否かの確認ができるように、光学式の溶剤確認センサ37が取り付けられている。クリーニングペーパに塗布する1回分の量の溶剤がノズル31から吐出できればよいため、溶剤確認センサ37は、1回分の容量が検出できる位置に合わせて二次タンク34に取り付けられている。
二次タンク34には、下部継手46に供給チューブ353が接続されており、その供給チューブ353がケーブルガイド28(図2参照)を介して走行台21へと延びている。走行台21には、開閉弁36と一体のノズル31が搭載され、その開閉弁36に供給チューブ353が接続されている。溶剤タンク32は、こうしたノズル31や二次タンク34の位置よりも低い位置にある。具体的には、図5に示すように、スクリーン印刷機1の下方前面部に設置されている。図5は、スクリーン印刷機1を示した正面図である。
スクリーン印刷機1を構成する各装置は印刷機本体2の内部に組み込まれているが、溶剤タンク32は着脱がしやすいように、カバー201を切欠いて形成された凹部空間202内に挿入されている。溶剤タンク32は半透明の容器であり、その中には溶剤に浮かぶフロート320が入れられ、内部容量が目視でも分かるようになっている。凹部空間202内には機内から延びた供給チューブ351のほか、回収チューブ41やエア抜きチューブ42の先端部分が上方から突き出している。溶剤タンク32は、上方に開口した挿入口321をもった瓶形状であり、3本のチューブ351,41,42の先端部分が、図6に示すように挿入されている。ここで、図6は、装着時の溶剤タンク32の挿入口321の部分を示した図である。
溶剤タンク32を凹部空間202から取り外すには、3本のチューブ351,41,42を溶剤タンク32から相対的に抜き取らなければいけない。その際、溶剤タンク32は、底部側が手前下方に引き抜かれるようにして凹部空間202から取り出される。フッ素樹脂からなるチューブ351,41,42は弾性によってある程度の撓みが生じるが、取り出し方が悪い場合には折れ曲がってしまい、その個所で溶剤を詰まらせてしまうおそれがある。そこで、図6に示すように折り曲げ防止措置がとられている。
3本のチューブ351,41,42は、集合管47によって束ねられるようにして位置決めされ、その集合管47には、バンド49によって保護管48が一体に取り付けられている。この保護管48は、凹部空間202内に突き出した回収チューブ41やエア抜きチューブ42の長さに合わせた長さを有し、先端481は、溶剤タンク32の取り出し姿勢に合わせて前傾するように斜めに切られている。保護管48は、溶剤タンク32の取り出し時に挿入口321の移動を案内することともに、チューブ351,41,42に無理な力が加わらないようにすることで、そのチューブ351,41,42が折り曲げられないようにしている。
図4に戻って、供給チューブ351はポンプ33に接続され、そのポンプ33から供給チューブ352が上方に延びて二次タンク34の上部継手51へと接続されている。その上部継手51にはエア抜きチューブ42も接続されており、エア抜きチューブ42は下方へと延びて溶剤タンク32へと接続されている。また、ノズル31の下方に配置された受け容器38は、底部の貫通孔を介して回収チューブ41が接続されている。そして、その回収チューブ41は、下方へと延びて溶剤タンク32へと接続されている。
以上説明した本実施形態のクリーニング装置では、次のようにしてマスクの清掃作動が行われる。スクリーン印刷機1では、印刷の繰返しによりマスクの下面が汚れ、あるいはパターン孔にはんだが残って印刷品質が低下してしまう。そこで、定期的にクリーニング装置によりマスクの清掃が行われる。その際、図1に示す拭き取り部では、エアシリンダ17によって押付部材16が上昇し、渡り部15のクリーニングペーパ13がマスクの下面に押し当てられる。その状態で、拭き取り部がボールネジなどの移動機構により移動し、クリーニングペーパ13によってマスクの汚れが拭き取られる。
そうした拭き取り作動に当たってクリーニングペーパ13に溶剤が塗布される。すなわち、走行台21が移動する間にノズル31から溶剤が吐出され、クリーニングペーパ13の所定範囲に溶剤が塗布される。それには、図2に示すサーボモータ25の回転制御により回転ベルト26に回転が伝達され、ガイドブロック24がガイドレール23を摺動して走行台21の直線運動となる。そして、走行台21の移動に合わせて開閉弁36の開閉制御が行われる。
開閉弁36が開けば、二次タンク34に収容された溶剤は、水頭圧によってノズル31へと送られて吐出される。ノズル31の移動に合わせて溶剤が吐出されることで、クリーニングペーパ13の所定範囲に溶剤が塗布されることとなる。このとき、クリーニングペーパ13に含浸される溶剤の量が決められているため、そうした塗布調整に関して本実施形態では、ノズル31(走行台21)の移動速度と開閉弁36の開閉周期が制御される。
そして、溶剤がノズル31から吐出されると、二次タンク34内の溶剤がなくなるため、その状態を検出した溶剤確認センサ37の検出信号に従いポンプ33が駆動制御され、溶剤タンク32から所定量の溶剤が汲み上げられる。この場合、概ね1回分の塗布に使用する量の溶剤が汲み上げられる。ただし、二次タンク34は容量が小さいため、その量を超えてしまったような場合、またポンプ33の不具合により設定量以上に汲み上げてしまったような場合は、二次タンク34の容量を超えた溶剤がエア抜きチューブ42を通って溶剤タンク32へと戻されることとなる。
また、何らかの原因によって開閉弁36に故障が生じた場合には、ノズル31から溶剤が漏れ出してしまうが、その溶剤は受け容器38から回収チューブ41を介して溶剤タンク32へと戻される。その際、二次タンク34には溶剤が溜まらないため、溶剤確認センサ37からの検出信号によってポンプ33の汲み上げ制御が連続することとなる。そうした場合は、溶剤確認センサ37からの検出信号により異常と判定され、そのことがモニタなどに警報表示として示される。また、二次タンク34に溶剤が溜まらない原因としてポンプ33の故障であることもある。
以上説明した本実施形態のクリーニング装置によれば、二次タンク34に予め溶剤を汲み上げておき、ノズル31との間の水頭圧によって溶剤を吐出させるようにしたため、従来例に比べてクリーニングペーパ13への塗布調整が容易である。すなわち、従来のような絞り弁や圧力制御弁等の様々な機器やその制御が必要なくなり、二次タンク34への溶剤供給は単純な汲み上げだけでよい。そして、ほぼ一定の水頭圧によって吐出される溶剤はその吐出量も一定である。そのため、走行台21の移動速度と開閉弁36の開閉周期の2つの制御だけで精度の高い塗布調整が可能になる。
ノズル31は開閉弁36と一体に構成され、常に溶剤がノズル31の直前まで送り込まれている。そのため、吐出準備に時間を要することが無く、クリーニングペーパ13への塗布を短時間で済ますことができ、生産性を向上させることができる。また、溶剤確認センサ37を設けたことにより、ポンプ33や開閉弁36の不具合も確認することができる。その開閉弁36が故障した場合でも、受け容器38によって溶剤を受けて溶剤タンク32へと戻すため、漏れ出た溶剤によって機内の電装機器を破損させたり、汚してしまうことを回避できる。また、二次タンク34は容量が非常に小さいものであるため、機内の設置スペースを小さくすることができる。
溶剤タンク32は、図5に示すように、スクリーン印刷機の前面部下方に配置されている。特に、機体前面の凹部空間202内入れられて外から視認可能であるため、溶剤の残量確認が容易である。また、カバー201を開閉させることなく溶剤の補給作業ができ、その取扱いも容易である。その際、狭い凹部空間202内で溶剤タンク32を出し入れするため、作業者が注意を怠るとチューブ41,42を折り曲げてしまうおそれがあるが、保護管48によって保護が図られている。そして、ノズル31から吐出される溶剤は二次タンク34に収容されたものであるため、溶剤タンク32への溶剤の補充作業がスクリーン印刷機の稼働中であっても可能である。つまり、生産を止めることなく溶剤補給が行えるため、生産性の向上にもつながる。
ところで、受け容器38と溶剤タンク32を接続する回収チューブ41には、その中を流れる溶剤を確認するための回収側センサを設けることが好ましい。これによれば、開閉弁36の開閉に合わせて回収側センサで溶剤の流れを確認することにより、開閉弁36の不具合が検出できるからである。
以上、本発明の部品回収装置の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、溶剤確認センサ37からの検出信号に従ってポンプ33を駆動させて二次タンク34に溶剤を供給するようにしたが、開閉弁36の開閉に従ってポンプ33を駆動させるようにしてもよい。
また、例えば、前記実施形態では溶剤タンク31を下方に設置したが、上方に配置するようにしても良い。
また、前記実施形態のように、二次タンク34が半透明チューブであったり、溶剤確認センサ37が光学式センサであることに限定されるわけではなく、また二次タンク34の容量も塗布1回分以上であってもよい。
1…スクリーン印刷機 13…クリーニングペーパ 21…走行台 31…ノズル 32…溶剤タンク 33…ポンプ 34…二次タンク 36…開閉弁 37…溶剤確認センサ 41…回収チューブ 42…エア抜きチューブ 351,352,353…供給チューブ




Claims (9)

  1. 複数の貫通孔からなる印刷パターンが形成されたマスクを用いて回路基板にクリームはんだの印刷を行うスクリーン印刷機に設けられ、前記マスクの下面を溶剤が塗布されたクリーニングペーパによって拭き取り清掃するクリーニング装置において、
    前記クリーニングペーパに対して溶剤を吐出するノズルと、
    前記ノズルに供給する溶剤を収容し、前記ノズルとの間に配管された供給管を介して接続され、スクリーン印刷機のカバーに形成された凹部に挿入された溶剤タンクと、
    前記溶剤タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続され、前記ノズルより高い位置に設置された二次タンクと、
    前記溶剤タンクと前記二次タンクとの間の前記供給管に接続され、前記溶剤タンク内の溶剤を前記二次タンクへ汲み上げるポンプと、
    前記二次タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続された開閉弁と、
    前記溶剤タンクの前記凹部からの取り出し姿勢に合わせて前傾するように斜めに切られ、前記溶剤タンクに接続された前記供給管の折り曲げを防止する保護管と
    を有するものであることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 複数の貫通孔からなる印刷パターンが形成されたマスクを用いて回路基板にクリームはんだの印刷を行うスクリーン印刷機に設けられ、前記マスクの下面を溶剤が塗布されたクリーニングペーパによって拭き取り清掃するクリーニング装置において、
    前記クリーニングペーパに対して溶剤を吐出するノズルと、
    前記ノズルに供給する溶剤を収容し、前記ノズルとの間に配管された供給管を介して接続された溶剤タンクと、
    前記溶剤タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続され、前記ノズルより高い位置に設置された二次タンクと、
    前記溶剤タンクと前記二次タンクとの間の前記供給管に接続され、前記溶剤タンク内の溶剤を前記二次タンクへ汲み上げるポンプと、
    前記二次タンクと前記ノズルとの間の前記供給管に接続された開閉弁と、
    前記ノズルから前記クリーニングペーパに塗布する1回分の量の溶剤が前記二次タンク内に収容されているか否かを検出できる位置に合わせて前記二次タンクに取り付けられた溶剤確認センサと
    を有するものであることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 前記二次タンク内に収容されている溶剤の量を確認するための溶剤確認センサを有することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  4. 前記溶剤確認センサは、前記ノズルから前記クリーニングペーパへ塗布する少なくとも1回分の容量の溶剤が収容されていることを確認するものであることを特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記二次タンクは、前記供給管よりも太い管部材であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置。
  6. 前記二次タンクは透明又は半透明のチューブであり、前記溶剤確認センサがその半透明チューブに取り付けられた光学式センサであることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のクリーニング装置。
  7. 前記二次タンクと前記溶剤タンクとを接続するエア抜き管を有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のクリーニング装置。
  8. 前記ノズルは、駆動手段によって退避位置から前記クリーニングペーパに対する所定の塗布範囲での移動が可能なものであり、退避位置には溶剤受けが設置され、その溶剤受けと前記溶剤タンクとを接続する回収管を有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のクリーニング装置。
  9. 前記回収管内と通過する溶剤を確認するための回収側センサを有することを特徴とする請求項8に記載のクリーニング装置。


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