JP6411905B2 - 油性睫用化粧料 - Google Patents

油性睫用化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP6411905B2
JP6411905B2 JP2015020048A JP2015020048A JP6411905B2 JP 6411905 B2 JP6411905 B2 JP 6411905B2 JP 2015020048 A JP2015020048 A JP 2015020048A JP 2015020048 A JP2015020048 A JP 2015020048A JP 6411905 B2 JP6411905 B2 JP 6411905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
component
fatty acid
mol
oily
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015020048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016141660A (ja
Inventor
英美 嶋田
英美 嶋田
恵悟 渡辺
恵悟 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2015020048A priority Critical patent/JP6411905B2/ja
Publication of JP2016141660A publication Critical patent/JP2016141660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6411905B2 publication Critical patent/JP6411905B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、油性睫用化粧料に関し、更に詳しくは、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがない油性睫用化粧料に関するものである。
睫用化粧料は、睫を太く濃く見せることで、目元を美しく際立たせるといった化粧効果(ボリューム効果)を持つものである。最近では、働く女性の増加により、化粧直しの手間や時間をかけることなく一日中美しいメイクが維持されることが重要視され、特に目周りは瞬きによる動きや皮脂・涙などの分泌による下まぶたへの黒色顔料の転写(色にじみ)が生じやすいことから、経時での色にじみがないことが重要な品質である。さらには、化粧を落とす際に軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、あるいはシクロメチコン等の揮発性油を含まないクレンジング剤と洗顔料でも除去することができるという化粧を落とす際の簡便さや、特に、皮膚に負担をかけないといった要望も高まっている。
従来、睫用化粧料は、ワックス等の固形状油性成分、樹脂や合成高分子等の皮膜形成剤、粉体を中心として構成されおり、消費者の要求に合わせた機能性を持たせるために各種成分の配合検討が行われてきた。
例えば、顔料、キャンデリラレジン、デキストリン脂肪酸エステル、アルカンジオールを併用することで、ボリューム効果をはじめとする、延びの良好さ、束付きのなさ、自然なカール、カール保持力に優れる睫用油性化粧料の技術(特許文献1参照)が検討されている。
特開2008−063259号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように樹脂によりカール保持力やボリューム感を向上させた技術では、化粧膜が硬くなるためにアイメイクアップリムーバーなどの専用の除去剤が必要になるとともに、化粧料の除去の動作によって、顔料が目周りの皮膚に広がり、付着してしまい、除去時の皮膚への負担がかかるという課題があった。
そこで本発明では、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがなく、皮膚への負担が軽減された油性睫用化粧料を提供することを目的とする。
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピレン重合体が、ワックスと微細な結晶構造を作ることに着目し、更に特定のイソステアリン酸デキストリンと組み合わせることで、顔料が結晶構造中に取り込まれることにより、経時での色にじみを防ぎ、除去の際に目周りを黒ずませる要因となる皮膚への顔料の付着を軽減することから、上記課題を解決する油性睫用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)重量平均分子量(Mw)が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体
(B)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステル
(C)ワックス
を含有する油性睫用化粧料である。
本発明の油型睫用化粧料は、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがない油性睫用化粧料に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(A)のプロピレン重合体は、透明感のある固形物であり、容易に融解、あるいは汎用の化粧料油分と相溶することで配合が可能である。
成分(A)の重量平均分子量(Mw)の範囲は、25000〜100000であり、好ましい範囲としては、25000〜40000である。Mwが25000未満では、べたつきが発生することがあり、また、100000を超えると、柔らかな使用感に劣ることがある。重量平均分子量(Mw)の算出は、GPC測定装置(カラム:TOSO GMHHR−H(S)HT、検出器:液体クロマトグラム用RI検出器 WATERS 150C)を用い、詳細な測定条件は、溶媒として1,2,4−トリクロロベンゼン、測定温度は145℃、流速は1.0ミリリットル/分、試料濃度:2.2mg/ミリリットル、注入量は160マイクロリットル、さらに、検量線はUniversal Calibration、解析プログラム:HT−GPC(Ver.1.0)とする。
成分(A)の融点の範囲は、60℃〜100℃の範囲にあり、好ましい範囲としては、70℃〜90℃である。融点の測定は、示差走査型熱量計(DSC)を用い、試料を窒素雰囲気下−10℃で5分間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得られた融解吸熱カーブの最も高温側に観測されるピークのピークトップとして定義される融点(Tm)とする。
本発明に用いられる成分(A)の重合方法は特に制限されず、スラリー重合法、気相重合法、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法等のいずれの方法を用いてもよいが、分子量分布の観点から、メタロセン錯体を用いて合成する方法が好ましく、例えば、国際公開WO2003/091289号公報に記載された方法に基づいて製造することができる。
また、成分(A)のプロピレン重合体は、前記以外の特性を有するものである。即ち、テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度[η]が0.01〜0.5デシリットル/gであり、この極限粘度[η]は、好ましくは0.1〜0.5デシリットル/g、特に好ましくは0.2〜0.4デシリットル/gである。極限粘度[η]が0.01デシリットル/g未満では、十分なフィット性が得られないことがあり、また0.5デシリットル/gを超えると、塗布時の滑らかさに劣ることがある。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、0.1〜5質量%(以下、単に「%」とする)が好ましく、更に好ましくは0.5〜3%である。この範囲であれば、経時の色にじみのなさと、落としやすさの点で満足のいくものが得られる。成分(A)の市販品としては、L−MODU S400(重量平均分子量:45000、Mw/Mn:2、融点:70〜80℃、出光興産社製)等が好ましく例示できる。
本発明に用いられる成分(B)は、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルである。
成分(B)は液状油に混合したときに液状油がゲル化しない特性を有する。「液状油がゲル化しない」とは、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm2/sである流動パラフィンを液状油とする場合、成分(B)を5質量%含有する該流動パラフィンを100℃で溶解し、25℃に保温し、24時間後に粘度を測定したとき、粘度が、Yamco DIGITAL VISCOMATE粘度計VM−100A(振動式)(山一電機社製)の検出限界以下であることを意味する。なお、ゲル化する場合には、粘度が検出されることで確認できる。
成分(B)を構成するデキストリンは、グルコース平均重合度3〜150、特に10〜100のデキストリンが好ましい。グルコース平均重合度が2以下では、得られたデキストリン脂肪酸エステルがワックス様となって油剤への溶解性が低下する。また、グルコース平均重合度が150を超えると、デキストリン脂肪酸エステルの油剤への溶解温度が高くなる、又は溶解性が悪くなる等の問題を生ずることがある。デキストリンの糖鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。
成分(B)を構成する脂肪酸は、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を必須とし、さらに炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸、及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を含有してもよいものである。脂肪酸の組成割合は、全脂肪酸に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が50mol%より多く100mol%以下、好ましくは55mol%以上100mol%以下であり、その他の脂肪酸は、0mol%以上50mol%未満、好ましくは、0mol%以上45mol%以下である。炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸としては、例えば、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、エチルメチル酢酸、イソヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択又は組み合わせて使用することができる。これらのうち、炭素数12〜22のものが好ましく、特にイソステアリン酸が好ましく、構造の違い等の限定は特にない。
本発明における成分(B)は、睫への付着性が優れるとともに、柔軟性と強度に優れる皮膜を形成し、ボリューム効果と経時での色にじみのなさを向上することができる。成分(B)は、成分(A)と組み合わせることで、成分(A)により微細化されたワックスの結晶構造の強度を高めるバインダーの役割を果たし、ワックスの結晶構造がクレンジング時のシェアによっても崩壊しにくくなるため、落とすときの目周りの黒ずみを防ぐ効果が得られる。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、0.5〜10%が好ましく、更に好ましくは1〜5%である。この範囲であれば、落としやすさを損なうことなく、ボリューム効果、経時での色にじみのなさ、落とす時に目周りの黒ずみのなさの点で満足のいくものが得られる。市販品としては、イソステアリン酸デキストリンであるユニフィルマHVY(千葉製粉社製)が好ましく例示できる。
また本発明においては、成分(A)と成分(B)は、特に限定されないが、質量比(A):(B)=1:10〜3:1で含有されることが好ましい。この範囲であれば、ボリューム効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさ、落とす時に目周りの黒ずみのなさの点で、本発明の効果を最大限発揮することができる。
本発明に用いられる成分(C)のワックスは、通常化粧料に配合されるものであれば特に制限されず、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、水添ホホバ油、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、オレイン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックスが、強固な結晶構造を形成することで、経時での色にじみのなさと落とす時に目周りの黒ずみのなさに優れる点において好ましい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、3〜20%が好ましく、更に5〜15%が好ましい。この範囲であれば、経時での色にじみのなさと落としやすさの点で満足のいくものが得られる。
本発明の油性睫用化粧料は、上記の成分(A)〜(C)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば上記構成成分以外の油性成分、粉体成分、繊維、界面活性剤、皮膜形成性ポリマーエマルション、水系成分、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
上記構成成分以外の油性成分としては、化粧料に使用できるものであれば特に制限されず、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、イソドデカン、水添ポリイソブテン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル、ジメチコノール等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、成分(B)以外のデキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。これらの油性成分は必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
本発明に用いられる油性成分の配合量は、特に限定されないが、前記構成成分やその他の油性成分の合計で、50〜90%が好ましく、60〜80%が更に好ましい。この範囲であれば、本発明の油性睫用化粧料の効果を最大に引き出すことができる。
粉体成分としては、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、無水ケイ酸被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン・酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン・無水ケイ酸被覆ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上を複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良い。
本発明は、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、黒酸化チタン、カーボンブラック等の有色顔料や、雲母チタンやポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体を含有する油性睫用化粧料に好適に用いられる。中でも、黒酸化鉄、黒酸化チタン、カーボンブラック等の色が濃く、粒子の細かい有色顔料を含有するものに効果的に用いられる。
有機粉体として、N−アシルリジンや、表面に特徴のある略球状粉体、例えばコンペイ糖状粉体や、表面に凹凸を有するジャガイモ様形状の粉体を含有すると、睫への付着において好ましい。これらの市販品として、アミホープLL(味の素社製)、TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、ガンツパールGMI−0804(アイカ工業社製)等が挙げられる。
繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、形状は特に限定されず、断面が、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理を施したりして使用してもよい。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものが挙げられる。これらの界面活性剤は、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
皮膜形成性ポリマーエマルションとしては、水性の溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むもので、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。
例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション等が挙げられ、市販品としては、YODOSOL 32A707、YODOSOL GH810F、YODOSOL GH800F(アクゾノーベル社製)、プレキシトール B−500(ROHM GMBH社製)、リカボンドET−F527(中央理科工業社製)、ビニブラン1080、ビニブラン1128C,ビニブラン1080M,ビニブラン1080T、ビニブランGV−5651、ビニブラン1108S/W(日信化学工業社製)、ANTARA430(ISP社製)が挙げられる。これらのポリマーエマルションは、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
水性成分は、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。また、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメチコジエチルベンジルマロネート、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾルテトラメチルブチルフェノール、4−tert−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン、オクトクリレン、オクチルトリアゾン等を用いることができる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、ビタミン類、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の油性睫用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、油性成分を連続相とするものであれば良く、水性相を含有しない非水型であっても、水性相を油相中に分散または乳化した油中水型であってもよいが、非水型の方が、経時での色にじみのなさを顕著に発揮するため好ましい。形状としては液状、ゲル状、クリーム状等が挙げられる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜7および比較例1〜5:油性睫用化粧料
下記表1に示す処方の油性睫用化粧料を調製し、睫用化粧料を塗布した時の効果である、ボリューム効果および経時の色にじみのなさを、下記の方法により評価した。またクレンジング剤による落としやすさと、落とすときの目周りの黒ずみのなさを下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
*1:IPソルベント 1620MU(出光興産社製)
*2:L−MODU S400(出光興産社製)
*3:ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
*4:レオパール KL2(千葉製粉社製)
*5:合成ワックスP−200(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*6:KF7312J(信越化学工業社製)(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)
*7:BENTONE 27V(ELEMENTIS社製)
*8:AEROSIL 200(日本アエロジル社製)
*9:ガンツパールGMI−0804(ガンツ化成社製)
*10:トスパール2000B(GE東芝シリコーン社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(9)〜(15)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
a.ボリューム効果
b.経時での色にじみのなさ
c.落としやすさ
d.落とす時の目周りの黒ずみのなさ
評価項目a及びbについては、各試料について専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記判定基準により判定した。また、bの経時での色にじみのなさについては、塗布後、パネルに通常の生活をしてもらい、6時間後に涙や汗などでにじんでいないかどうかを評価した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3点を超える5点以下:良好
△ :1点を超える3点以下:やや不良
× :1点以下 :不良
評価項目c及びdについては、以下に示す処方のクレンジング約2gをコットンにとり、使用部位に約30秒間なじませた後、通常マスカラを落とす動作で化粧膜をふきとった時の落としやすさと、落とす時の目周りの黒ずみのなさを、下記判定基準により、それぞれ判定した。
(評価用クレンジング処方)
(成分) (%)
(1)ミネラルオイル 残量
(2)2−エチルヘキサン酸セチル 20
(3)トリエチルヘキサノイン 20
(4)テトラオレイン酸ソルベス―30 8
(5)フェノキシエタノール 0.5
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を混合する。
B.Aを容器に充填しクレンジングを得た。
<判定基準(落としやすさ)>
(判定):(評価基準)
◎ :完全に落ちている
○ :ほぼ落ちている
△ :半分程度落ちていない
× :全く落ちていない
<判定基準(落とす時の目周りの黒ずみのなさ)>
(判定):(評価基準)
◎ :目周りに黒色顔料が拡がることはないか、あるいは若干の拡がりはあるがふき取れば簡単に落ち、目周りの黒ずみはみられない
○ :目周りに黒色顔料が若干拡がっているが、黒ずみはほとんど目立たない
△ :目周りに黒色顔料が拡がり、部分的に黒ずみが見られる
× :目周りに黒色顔料が拡がり、広範囲で黒ずみが見られる
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7の油性睫用化粧料は、比較例1〜5の油性睫用化粧料に比べ、ボリューム効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさ、落とす時の目周りの黒ずみのなさの全てにおいて優れたものであった。これに対して、成分(A)が配合されていない比較例1では、ワックスの結晶構造が粗くなってしまい、黒色顔料をトラップしきれないため、経時での色にじみが生じるとともに、クレンジング時も黒色顔料が拡がり、目周りが黒ずんでしまった。成分(B)が配合されていない比較例2では、マスカラ液の付着性が十分出ないためにボリューム効果に劣り、経時での色にじみも生じやすく、さらにはクレンジング時にワックスの構造が脆く壊れやすいことから目周りが黒ずみやすいという点で満足いくものが得られなかった。成分(B)を含有せず、直鎖の脂肪酸であるパルミチン酸とデキストリンのエステルであるパルミチン酸デキストリン脂肪酸を含有する比較例3においても、マスカラ液の付着性は十分でなく、経時での色にじみとクレンジング時の黒ずみが生じやすいものであった。また成分(B)の代わりに他の油溶性樹脂量を増やした比較例4では、ボリューム効果が得られず、またワックスの結晶構造を強固にする効果が低いため、経時での色にじみのなさや落とすときの目周りの黒ずみのなさでも満足いくものが得られず、さらには落としにやすさも劣るものであった。成分(C)が配合されていない比較例5では、黒色顔料が皮脂等により分散しやすく、経時での色にじみのなさや落とすときの目周りの黒ずみのなさで満足のいくものが得られなかった。
実施例8:マスカラ(繊維入りタイプ)
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン *11 残量
(2)成分(A)のプロピレン重合体 *2 1
(3)成分(B)のデキストリン脂肪酸エステル*3 3
(4)ジメチコノール(200万cs) 5
(5)トリメチルシロキシケイ酸*12 5
(6)トリメチルシルセスキオキサン*13 10
(7)パラフィンワックス(融点58℃) 5
(8)マイクロクリスタリンワックス*14 5
(9)キャンデリラロウエステル*15 7
(10)エイコセン・ビニルピロリドン共重合体*16 3
(11)ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル
/ベヘニル)*17 1
(12)有機変性ベントナイト*18 2
(13)タルク 10
(14)黒酸化鉄 1
(15)ポリプロピレン繊維(10T,2mm) 1
(16)ナイロン12繊維(5T、3mm) 1
(17)ナイロン66繊維(3T、1mm) 0.5
(18)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(19)フェノキシエタノール 0.1
(20)香料 0.2
*11:IPソルベント2028MU (出光興産社製)
*12:SR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)
*13:SILFORMFLEXIBLERESIN(モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
*14:MULTIWAXW−835MYCROCRYSTALLINEWAX(SONNEBORN社製)
*15:高融点キャンデリラワックスFR100(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*16:ANTARONV−220(ISP社製)
*17:エルデュウPS−306(味の素社製)
*18:BENTONE38VBC(エレメンティス社製)

(製造方法)
A.成分(1)〜(11)を100℃まで加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(12)〜(20)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ(繊維入りタイプ)は、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがないものであった。
実施例9:マスカラオーバーコート
(成分) (%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
(2)成分(A)のプロピレン重合体*2 0.5
(3)成分(B)のデキストリン脂肪酸エステル*3 1
(4)水添アビエチン酸グリセリル*19 5
(5)アクリル−シリコーングラフト共重合体溶液*20 25
(6)パルミチン酸デキストリン*21 5
(7)フィッシャートロプシュワックス*22 3
(8)ミツロウ(融点65℃) 5
(9)カルナウバワックス(融点83℃) 3
(10)ステアリルジメチコン(融点40℃) 5
(11)シリル化処理無水ケイ酸*23 5
(12)カーボンブラック 1
(13)N−ラウロイル−L−リジン*24 3
(14)ポリエチレンテレフタレート粉末*25 3
(15)酸化チタン被覆ガラス末*26 2
(16)酸化チタン被覆合成金雲母*27 5
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(18)レシチン 0.5
*19:パインクリスタルKE−311(荒川化学工業社製)
*20:KP545(固形分30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
*21:レオパールTL2(千葉製粉社製)
*22:CIREBELLE109L (融点:93℃)(CIREBELLE社製)
*23:AEROSILR−972(日本アエロジル社製)
*24:アミホープLL(味の素社製)
*25:スノーリーフP(オーケン社製)
*26:メタシャイン1080RC−S(日本板硝子社製)
*27:HELIOSR100S(トピー工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(10)を100℃まで加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(11)〜(18)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラオーバーコートは、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがないものであった。
実施例10:マスカラ下地
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン*1 残量
(2)成分(A)のプロピレン重合体*2 4
(3)成分(B)のデキストリン脂肪酸エステル*3 6
(4)ミリスチン酸カリウム 3
(5)パルミチン酸 3
(6)ライスワックス(融点80℃) 2
(7)カルナウバワックス(融点83℃) 2
(8)カルナウバロウエキス 1
(9)トリメチルシロキシケイ酸溶液*28 20
(10)N−ビニルピロリドントリアコンタンコポリマー*29 3
(11)有機変性ベントナイト*30 7
(12)チタン・酸化チタン焼結物*31 5
(13)黒酸化鉄*32 5
(14)N−ラウロイル−L−リジン*24 3
(15)メタクリル酸メチルクロスポリマー*9 5
(16)シリコーン樹脂粉末 *10 3
*28:KF−9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
*29:ANTARON WP660(ISP社製)
*30:ルーセンタイトSAN−P(コープケミカル社製)
*31:TILACK D (赤穂化成社製)
*32:パルミチン酸デキストリン 3%処理
(製造方法)
A.成分(1)〜(10)を100℃まで加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(11)〜(16)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ下地は、ボリューム効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすく、さらには落とす時に目周りが黒ずむことがないものであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C)を含有する油性睫用化粧料。
    (A)重量平均分子量(Mw)が25000〜100000、融点が60℃〜100℃であるプロピレン重合体
    (B)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステル
    (C)ワックス
  2. 前記成分(A)の含有量が0.1〜5質量%である請求項1に記載の油性睫用化粧料。
  3. 前記成分(B)の含有量が0.5〜10質量%である請求項1又は2に記載の油性睫用化粧料。
  4. 前記成分(A)及び(B)を(A):(B)=1:10〜3:1(質量比)で含有する請求項1〜3のいずれかに記載の油性睫用化粧料。
  5. 前記成分(C)の含有量が3〜20質量%である請求項1〜4のいずれかに記載の油性睫用化粧料。
  6. 前記成分(C)がマイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックスから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5のいずれかに記載の油性睫用化粧料。
JP2015020048A 2015-02-04 2015-02-04 油性睫用化粧料 Active JP6411905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015020048A JP6411905B2 (ja) 2015-02-04 2015-02-04 油性睫用化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015020048A JP6411905B2 (ja) 2015-02-04 2015-02-04 油性睫用化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016141660A JP2016141660A (ja) 2016-08-08
JP6411905B2 true JP6411905B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=56569799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015020048A Active JP6411905B2 (ja) 2015-02-04 2015-02-04 油性睫用化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6411905B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7292920B2 (ja) * 2019-03-29 2023-06-19 株式会社コーセー 油性化粧料

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5203622B2 (ja) * 2007-03-30 2013-06-05 株式会社コーセー 油性化粧料
JP2009029718A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Kose Corp 化粧料
JP5616095B2 (ja) * 2010-03-31 2014-10-29 株式会社コーセー 睫用化粧料
JP6114083B2 (ja) * 2012-03-26 2017-04-12 株式会社コーセー 油中水型固形化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016141660A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5758585B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
WO2013147113A1 (ja) 樹脂組成物および当該樹脂組成物を配合する化粧料
KR101679212B1 (ko) 시클로알킬기 함유 아크릴계 공중합체를 함유하는 메이크업 화장료
JP5203622B2 (ja) 油性化粧料
JP5214863B2 (ja) アイメイクアップ化粧料
KR102032587B1 (ko) 수지 조성물 및 해당 수지 조성물을 배합하는 화장료
JP2008255014A (ja) 油性化粧料
JP2017114803A (ja) 水系メイクアップ化粧料
JP5947065B2 (ja) 油性睫用化粧料
JP6954756B2 (ja) 油性睫用化粧料
JP2006257052A (ja) 易水洗型睫用化粧料
JP5607957B2 (ja) 水中油型睫毛用化粧料
JP6158552B2 (ja) 化粧料
JP6504652B2 (ja) 睫用化粧料
JP2006273806A (ja) 睫用化粧料
JP6411905B2 (ja) 油性睫用化粧料
JP2003095874A (ja) 睫用化粧料
JP6468891B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP6487252B2 (ja) 油性アイライナー化粧料
JP2009029721A (ja) 1−ブテン単独重合体を含む化粧料
JP6796013B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP5649905B2 (ja) 水中油型マスカラ下地料
JP7299811B2 (ja) 睫用化粧料
JP6209052B2 (ja) 口唇化粧料
JP4976179B2 (ja) 油性睫毛用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171013

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20171013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6411905

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250