JP6410854B2 - 油圧クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプが吐出するオイルを調圧する調圧弁と、当該調圧弁で調圧されたオイルで係合する油圧クラッチとを備える油圧クラッチ装置に関する。
車両などの動力伝達経路には、動力の伝達の有無の切り換えや動力の伝達量の調節を行うための油圧クラッチが設けられている。そして、この油圧クラッチにオイル(作動油)を供給する油圧制御装置として、オイルを溜めるオイルストレーナと、オイルストレーナからオイルを吸い上げて油圧クラッチへ送るオイルポンプと、油圧クラッチを締結させるためのピストンを駆動するピストン室(油室)と、オイルを所定の圧力(油圧)に調圧する調圧弁(リニアソレノイドバルブ)とを備えた油圧制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1に記載されている油圧制御装置においては、オイルストレーナからオイルポンプによって吸い上げられたオイルは、行き側の油路を通って油圧ピストンのピストン室に供給され、その後ピストン室から戻り側の油路を通って調圧弁に供給され、ここで所定の油圧に調圧された後、一部はオイルストレーナに戻され、残りはベアリング及びクラッチ等の回転摺動部の潤滑に供給される。
特開2011−149535号公報
ところで、オイルポンプから吐出されたオイルが流通する油路内には、金属製の部材の切子や摺動などによって生じた細かい金属粉などの微少異物(コンタミネーション)が含まれている場合がある。ところが、このような微少異物が調圧弁に流入すると、調圧弁に動作不良などの異常が発生するおそれがある。そこで、このような微小異物が調圧弁に流入することを防止するために、油路の適宜位置にフィルタ(清浄部材)を設置するなどの対策が必要となる。
しかしながら、フィルタを設置する位置によっては、油圧制御装置の体積が増加することなどで構造の大型化につながるおそれがある。また、フィルタを設置するための十分なスペースを確保できない場合には、フィルタの径寸法(フィルタを通過するオイルの流路の断面積)が小さくなってしまい、フィルタによるオイルの十分なろ過性能(清浄性能)を発揮できないおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、装置の大型化を回避しながらもオイルを清浄するフィルタの十分な性能(オイルのろ過性能)を確保できる油圧クラッチ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる油圧クラッチ装置は、オイルポンプ(7)と、オイルポンプが吐出するオイルを調圧する調圧弁(8)と、調圧弁で調圧されるオイルで係合する油圧クラッチ(5)と、を備える油圧クラッチ装置において、油圧クラッチは、動力伝達経路に設けた摩擦係合要素(53,54)と、摩擦係合要素に押圧力を付与する押圧部材(ピストン57)と、導入されたオイルの油圧で押圧部材を駆動するための油室(ピストン室59)と、を備え、調圧弁を油室のオイル流れ方向下流側に配置するとともに、油室と調圧弁との間に配置したフィルタ(40)を備えることを特徴とする。
本発明にかかる上記構成の油圧クラッチ装置によれば、調圧弁を油圧クラッチのオイル流れ方向下流側に配置するとともに、油圧クラッチの油室と調圧弁との間に配置したフィルタを備えることで、油圧クラッチの油室から排出されたオイルに微少異物(コンタミネーション)が含まれている場合でも当該微小異物をフィルタで除去することが可能となる。したがって、微小異物が調圧弁に流入することを防止することができる。そのうえで、フィルタを油圧クラッチの油室と調圧弁との間に配置していることで、フィルタのための新たなスペースを確保することなく該フィルタを設置することが可能となるので、油圧制御装置の大型化を回避することができる。また、フィルタを油圧クラッチの油室と調圧弁との間に配置したことで、フィルタの径(フィルタを通過するオイルの流路の断面積)を十分に確保することができるので、フィルタによるオイルの十分なろ過性能を発揮することができる。これらによって、装置の大型化を防止しながらもオイルを清浄するフィルタの十分な性能(オイルのろ過性能)を確保できる油圧クラッチ装置となる。
また、この油圧クラッチ装置では、調圧弁は、フィルタを間に挟んで油室に隣接して配置されているとよい。この構成によれば、油圧制御装置の体積の増加をより効果的に抑制でき、構造の大型化をより確実に回避することが可能となる。また、油圧クラッチと調圧弁との間の油路の長さを短く抑えることが可能となるので、油圧クラッチに供給されるオイルの圧力損失を効果的に低減できる油圧クラッチ装置となる。
また、本発明にかかる油圧クラッチ装置は、オイルポンプと、オイルポンプが吐出するオイルを調圧する調圧弁と、調圧弁で調圧されたオイルで係合する油圧クラッチと、を備える油圧クラッチ装置において、油圧クラッチは、動力伝達経路に設けた摩擦係合要素(53,54)と、摩擦係合要素に押圧力を付与する押圧部材と、導入されたオイルの油圧で押圧部材を駆動するための油室と、を含み、油室内に、該油室から排出されるオイルを通過させるフィルタを取り付けたことを特徴とする。
本発明にかかる上記構成の油圧クラッチ装置によれば、油圧クラッチの油室から排出されるオイルを通過させるフィルタを取り付けたことで、油圧クラッチの油室から排出されたオイルに微少異物(コンタミネーション)が含まれている場合でも当該微小異物をフィルタで除去することが可能となる。したがって、微小異物が油室の下流側に設置した装置(例えば、油室の下流側に調圧弁を設けている場合には、当該調圧弁など)に流入することを防止することができる。そのうえで、当該フィルタを油室内に取り付けたことで、フィルタの配置の最適化及び省スペース化を図ることができる。したがって、フィルタの設置のための新たなスペースを確保することなく該フィルタを設置することが可能となるので、油圧制御装置の大型化を回避することができる。また、フィルタを油室内に取り付けたことで、フィルタの径(フィルタを通過するオイルの流路の断面積)を十分に確保することができるので、フィルタによるオイルの十分なろ過性能を発揮することができる。これらによって、装置の大型化を防止しながらもオイルを清浄するフィルタの十分な性能(オイルのろ過性能)を確保できる油圧クラッチ装置となる。また、油圧クラッチに供給されるオイルの圧力損失を効果的に低減できる油圧クラッチ装置となる。
また、上記の油圧クラッチ装置では、油室の内面(59f)には、該内面を窪ませてなる収容部(59a)が形成されており、フィルタは、油室の内側から収容部に収容して取り付けられているとよい。
この構成によれば、油室内でのピストンの動作などの妨げにならないような適切な配置でフィルタを設置することが可能となる。また、フィルタが油室の内側から収容部に収容して取り付けられていることで、フィルタの取付作業の容易化を図ることが可能となる。
また、上記の油圧クラッチ装置では、フィルタは、収容部内に取り付けられる基部(41)と、基部に固定した網目状のフィルタ部(42)とを一体に備えた構成であり、収容部内に取り付けた基部を係止するための係止部材(45)を備えていてもよい。
この構成によれば、収容部内に取り付けたフィルタの基部を係止するための係止部材を備えることで、油室内(収容部内)に取り付けたフィルタが脱落することを防止できる。したがって、フィルタの脱落によってピストンやクラッチ装置に動作不良が発生することを効果的に防止できる。
また、上記構成のクラッチ装置では、油室の内面に設けられて該油室内で移動する押圧部材を突き当てる突当部(59g)と、収容部に設けられてフィルタの基部を取り付ける取付部(59d)と、を備え、取付部は、突当部よりも押圧部材の移動領域(R)から離れた位置に設けられているとよい。
この構成によれば、フィルタの基部を取り付ける取付部が押圧部材を突き当てる突当部よりも押圧部材の移動領域から離れた位置に設けられていることで、移動する押圧部材との干渉を考慮せずにフィルタの基部の径寸法を設定することが可能となる。したがって、フィルタの基部の径寸法を大型化するができる。これにより、フィルタを通過するオイルの流路断面積の拡大化を図ることができるので、フィルタの清浄性能(フィルタを通過するオイルのろ過性能)を効果的に高めることができる。
また、上記の油圧クラッチ装置では、フィルタを通過したオイルが調圧弁に導かれるように構成するとよい。また、そのための構成として、収容部から調圧弁に通じる油路(67)を備えてもよい。
この構成によれば、油圧クラッチから排出されたオイルをフィルタでろ過した状態で調圧弁に導入することができるので、調圧弁に微小異物が流入することを確実に防止できる。したがって、調圧弁に動作不良などの異常が生じることを回避できる。
また、上記の油圧クラッチ装置では、油室内に設置した押圧部材で、該油室における収容部を含む部分と摩擦係合要素側の部分との間が塞がれていてもよい。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における対応する構成要素の図面参照番号を参考のために示すものである。
本発明の油圧クラッチ装置によれば、装置の大型化を防止しながらもフィルタによるオイルの十分なろ過性能(清浄能力)を確保できる。
本発明の一実施形態に係る油圧クラッチ装置を備える動力伝達装置の全体構成を示す断面図である。 図1のA部拡大図である。 油圧クラッチ装置の油圧回路の外観構成を示す斜視図である。 調圧弁を示す要部断面図である。 図2のB部拡大図である。 左右の油圧クラッチの油圧回路を示す油圧回路図である。 第二実施形態にかかるピストン室及びフィルタの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
〔第一実施形態〕
図1は、本発明の第一実施形態に係る油圧クラッチ装置を備える動力伝達装置の全体構成を示す断面図である。また、図2は、図1のA部拡大図、図3は、油圧クラッチ装置の油圧回路の外観構成を示す斜視図である。
図1に示す動力伝達装置100は、駆動シャフト1の回転を左右の車輪(図示せず)に配分するための差動機構(ディファレンシャル機構)として構成されている。駆動シャフト1は、図示しないプロペラシャフトに結合し、図示しない駆動源(エンジン)からの駆動力が伝達される。油圧クラッチ装置は、駆動シャフト1と一体回転する駆動ベベルギヤ2と、該駆動ベベルギヤ2に噛み合う従動ベベルギヤ3と、駆動シャフト1に直交して配置され、従動ベベルギヤ3と一体回転するように結合されたセンターシャフト4と、該センターシャフト4の左右に配置された左右の油圧クラッチ5L,5Rと、左右の油圧クラッチ5L,5Rによって伝達される各駆動力を左右の車輪(図示せず)にそれぞれ伝達する左右の出力シャフト6L,6Rと、左右の油圧クラッチ5L,5Rの各ピストン室59(図2)に作動油(オイル)を供給するオイルポンプ(電動オイルポンプ)7と、各ピストン室59から排出されるオイルの圧力を調圧する左右の調圧弁8L,8Rと、ディファレンシャル機構を覆う(収容する)デフケース(ケース)9とを備える。以下、各構成について更に説明する。
センターシャフト4は、テーパ軸受11、12を介してディファレンシャル機構のケース9に軸受けされる。センターシャフト4は、大別して、中央の大径部4aと、該大径部4aの左右の中径部4bと、該中径部4bに隣接する左右端の小径部4cとを含むように構成されており、大径部4aに従動ベベルギヤ3が固定されて、センターシャフト4の全体が一体回転する。センターシャフト4の左右端の各小径部4cには、円周方向に複数のスプライン歯が形成され、対応する左右の油圧クラッチ5L,5Rの各クラッチガイド51(図2)と一体回転するようにスプライン結合している。
左右の油圧クラッチ5L,5Rは、湿式多板クラッチから成っている。左右の油圧クラッチ5L,5Rは同一の構成であるため、ここでは図2を参照しながら右油圧クラッチ5Rについてのみ説明することとする。また、同様な理由から以降の説明では「左」又は「右」を意味する添字L,Rは、特に区別する必要がある場合を除き省略することとする。
図2に示されるように、入力側回転部材であるクラッチガイド51の内周面に対して複数のセパレータプレート(第1摩擦材)53が軸方向に所定間隔で並んでスプライン結合し、出力側回転部材であるクラッチハブ52の外周面に対して複数のフリクションプレート(第2摩擦材)54が軸方向に所定間隔で並んでスプライン結合しており、各セパレータプレート53と各フリクションプレート54は軸方向に互い違いに交互に並ぶように配置され、セパレータプレート53及びフリクションプレート54の積層体を成している。クラッチガイド51の根元には、スプライン部55が形成されており、該スプライン部55は、センターシャフト4の小径部4cにスプライン結合する。
同様に、クラッチハブ52の根元寄りにはスプライン部56が形成されている。スプライン部56は右出力シャフト6Rにスプライン結合し、クラッチハブ52はボール軸受14を介してケース58に対して回転自在に固定され、該右出力シャフト6Rと一体回転する。一方、クラッチガイド51とクラッチハブ52は、ボール軸受13を介して相互に軸受けされ、相対回転可能である。
セパレータプレート53及びフリクションプレート54の積層体(摩擦係合部)は、クラッチ締結時に、ピストン57によって軸方向(図2では左方向)に駆動される。ピストン57の駆動に応じてセパレータプレート53とフリクションプレート54とが摩擦係合し、クラッチが締結される。ピストン57はピストン室59の油圧によって油圧駆動され、摩擦係合部において必要なクラッチ締結量を得るよう制御される。
ピストン57の摩擦係合部に対向する側には、軸方向(図中左方向)に突出した押圧部46が形成されている。押圧部46は摩擦係合部を押圧する。押圧部46の先端部には、摩擦係合部を回転自在にスラスト方向に支持する第1のスラスト軸受48が取り付けられている。他方、ケース9におけるクラッチガイド51の後側に対向する位置には、軸方向(図中右方向)に突出した押圧荷重受部47が形成されている。押圧荷重受部47は、摩擦係合部にかかるピストン57の押圧荷重を受け止める。押圧荷重受部47の先端部には、クラッチガイド51を回転自在にスラスト方向に支持する第2のスラスト軸受49が取り付けられている。
なお、センターシャフト4は左右の油圧クラッチ5L,5Rにとって「入力軸」に該当し、左右の出力シャフト6L,6Rは左右の油圧クラッチ5L,5Rにとって「出力軸」に該当する。
図1に戻って、電動オイルポンプ7は、回転動力を発生するモータ部71と、その回転動力によって作動油(オイル)をオイルストレーナ66(図3)から吸引して左右の油圧クラッチ5L,5Rへ圧送するポンプ部72とから成り、ポンプ部72はポンプシャフト73上に左右2個の内接ギヤポンプ(オイルポンプ)74L,74Rが直列に接続された2連ポンプ構造を成している。なお、本実施形態では、左の内接ギヤポンプ74Lは左油圧クラッチ5Lのピストン室59Lにオイルを圧送し、右の内接ギヤポンプ74Rは右油圧クラッチ5Rのピストン室59Rにオイルを圧送している。
左右の調圧弁8L,8Rは、リニアソレノイドバルブ(電磁調圧弁)から成っている。図3に示されるように、本実施形態における左右の調圧弁8L,8Rは、左右の油圧クラッチ5L,5Rの各ピストン室59L,59Rの真横にそれぞれ略対称に配置されている。従って、左右の各ピストン室59L,59Rから左右の各調圧弁8L,8Rまでの油路67L,67Rが最短距離でそれぞれ構成されている。また、ピストン室59L,59Rと調圧弁8L,8Rとの間の油路67L,67R(詳細には、ピストン室59内に形成されて油路67に通じる凹部59aの内部)には、該油路67L,67Rを流通する作動油に含まれる微少異物を除去するためのフィルタ(セカンダリフィルタ:清浄部材)40L,40Rが設置されている。
図4は、調圧弁8Rを示す要部断面図である。なお、図4(a)は図2のC−C断面図であり、図4(b)は図4(a)のD−D断面図である。なお、左右の調圧弁8L,8Rなど符号にL,Rの添字を付した構成要素はいずれも左右対称の同一構成であるため、以降の説明では、それらにおける添字L,Rは、特に区別する必要がある場合を除き省略する。図4(a)に示されるように、調圧弁8は、弁体82、ボディ83及びスプリング84から成る圧力調整弁81にリニアソレノイド85が直列に結合することにより構成されている。
リニアソレノイド85は、磁力線を発生するコイル86と、コイル86が発生した磁力線を透磁する中空円筒状の磁性体87と、磁力線の作用によって軸方向に駆動されるプランジャ88と、コイル86に電流を供給する給電部89と、全体を覆うケース90とから成り、プランジャ88は弁体82の端部に接合し、磁性体87はボディ83に接合している。
ボディ83には、入口ポートP/IN、出口ポートP/OUT、および帰還ポートP/FBがそれぞれ形成され、弁体82とボディ83との間には、第一環状油路82a、第二環状油路82b、第三環状油路82c、および第四環状油路82dがそれぞれ形成されている。
第一環状油路82aは入口ポートP/INと出口ポートP/OUTを連通させるのに対し、第二環状油路82b、第三環状油路82cおよび第四環状油路82dは、ピストン室59から吐出されたオイルがフィードバック圧として弁体82に作用するための環状油路である。図4(b)に示されるように、ピストンケース58とボディ83との間には隙間Sが部分的に形成されており、ピストン室59から吐出されたオイルが隙間Sを通って帰還ポートP/FBに流入してフィードバック圧として弁体82に作用するように構成されている。
従って、油圧クラッチ5のピストン室59からフィルタ80を通って調圧弁8の入口ポートP/INに流入するオイルは、ピストン室59から吐出されたオイルのフィードバック圧(油圧)、リニアソレノイド85のプランジャ88の推力、並びにスプリング84が弁体に作用する弾性力という3力がつり合う油圧に調圧され、調圧弁8の出口ポートP/OUTから下流へ吐出される。
また、図4(a)に示されるように、調圧弁8はピストン室59に隣接して、すなわちピストン室59の真横に隣接して配置されている。このように、調圧弁8がピストン室59に隣接して配置されることにより、ピストン室59から調圧弁8の入口ポートP/OUTまでの油路を最短距離でつなぐことができ、ピストン室59から調圧弁8に到る油路67の圧力損失を最小限に抑えることが可能となる。また、後述するように、調圧弁8の出口ポートP/OUTから排出されたオイルを、シャフト内部に形成された軸芯油路を介さずに油圧クラッチ5の内部に導入することが可能となる。
再び図2に戻って、ケース58の内部には、調圧弁8の出口ポートP/OUTから吐出されたオイルを油圧クラッチ5の内部に直に導く潤滑油路60が形成されている。すなわち、本実施形態の油圧クラッチ装置では、シャフト内部に形成された油路(軸芯油路)を介さずに、調圧弁8の出口ポートP/OUTから吐出されたオイルを潤滑油路60を介して直に油圧クラッチ5の内部に導入して、導入されたオイルをクラッチハブ52の回転によって撹拌させ、これによりボール軸受13,14等の回転摺動部を潤滑することとしている。そのため、潤滑油路60を通って油圧クラッチ5内部に導入されたオイルが、ボール軸受13,14に効率良く且つ均等に行き渡るように、クラッチハブ52のボール軸受13に対向する部位に、第1の貫通穴52aが設けられている。更に、セパレータプレート53及びフリクションプレート54にオイルが効率良く且つ均等に行き渡るように、クラッチハブ52の径方向の内周面と外周面を貫通する第2の貫通穴52bが設けられている。
ここで、ピストン室59と調圧弁8との間に設置したフィルタ40について説明する。図5は、図2のB部拡大図で、フィルタ40およびその周辺の詳細な構成を説明するための図である。同図に示すように、ピストン室59の内側壁(センターシャフト4の軸方向における外側の側壁)には、略円形の窪みからなる凹部(収容部)59aが形成されている。この凹部59aの底部には調圧弁8に連通する油路67に繋がる開口部59bが形成されている。したがって、凹部59aおよび開口部59bと油路67を介してピストン室59が調圧弁8に連通している。
そして、凹部59a内にフィルタ40が取り付けられている。フィルタ40は、中央に円形の開口部41aを有する円形環状の基部41と、該基部41の一方の面(図では調圧弁8側の面)に突出するように取り付けられた網目状(メッシュ状)の袋状部(フィルタ部)42とを一体に備えた構成である。袋状部42は、基部41の開口部41aを塞ぐように取り付けられた有底の袋状の布材などからなる。この布材は、多数の微小な小孔が形成された網目状で、作動油(液体)は通過させるが該作動油に含まれる微小異物(コンタミネーション)は通過させずに袋状の内側に捕捉することができるように構成されている。
フィルタ40は、基部41の外周が凹部59aの入口に設けた段状の取付部59dの内周に丁度嵌るような寸法形状に形成されている。取付部59dは、凹部59a奥側の方が手前側よりも径寸法が小さな寸法に設定された環状の段部として形成された部分である。したがって、フィルタ40は、基部41を取付部59dにピストン室59側から嵌め込んで取り付けられ、その状態で、基部41の他方の面(図のピストン室59側の面)に当接するサークリップ(係止部材)45を取り付けるようになっている。サークリップ45は、弾性金属製の略C字型の部材などからなり、取付部59dに隣接する位置に設けた環状の係止溝59cに内径側から嵌め込んで取り付けられる。これにより、フィルタ40の基部41が取付部59dに外れないように固定される。この状態で、フィルタ40の袋状部42が凹部59a内に配置されて、凹部59aから油路67を通って調圧弁8に通じるオイルの流通路の断面に配置された状態となる。
また、図5に示すように、ピストン室59の内面59fには、該ピストン室59内でストローク(移動)するピストン57を突き当てる突当部59gが形成されている。突当部59gは、ピストン57のストローク方向(移動方向)L(図の左右方向)に対して略直交する方向(図の上下方向)に延びる縦壁であり、ピストン57がストローク方向Lでセパレータプレート53及びフリクションプレート54(摩擦係合要素)と反対側に一杯に移動した位置において、該ピストン57の径方向の内側の端部を突き当てて停止させるようになっている。そして、フィルタ40の基部41が取り付けられている取付部59dが、この突当部59gよりもピストン57のストローク領域(移動領域)Rから離れた位置に設けられている。すなわち、取付部59dは、突当部59gに対してピストン57のストローク方向で該ピストン57のストローク領域Rとは反対側の位置に設けられている。
また、図5に示すように、ピストン室59内に設置したピストン57で、該ピストン室59における凹部59aを含む部分(図でピストン57よりも右側の部分)とセパレータプレート53及びフリクションプレート54(摩擦係合要素)側の部分(図でピストン57よりも左側の部分)との間が塞がれた(それらの間が仕切られた)状態となっている。
図6は、左右の油圧クラッチ5L,5Rの油圧回路110を示す油圧回路図である。図6に示すように、オイル溜めMに設置したオイルストレーナ66からオイルを吸い上げる左右のオイルポンプ74L,74Rから下流側に延びる油路64,65は、左右の油圧クラッチ(クラッチ装置)5L,5Rの左右のピストン室59L,59Rに接続され、左右のピストン室59L,59Rから左右の調圧弁8L,8Rに繋がる油路67L,67Rには、左右のフィルタ40L,40Rがそれぞれ設置されている。すなわち、左右の調圧弁8L,8Rは、左右の油圧クラッチ5L,5Rそれぞれのオイル流れ方向下流側に配置されており、左右の油圧クラッチ5L,5Rのピストン室59L,59Rと左右の調圧弁8L,8Rそれぞれとの間にフィルタ40L,40Rが配置されている。さらに、左右の調圧弁8L,8Rから延びる潤滑油路60L,60Rは、油圧クラッチ5L,5Rの内部に作動油(潤滑油)を供給するように構成されている。
モータ部71の駆動によりオイルポンプ74L,74Rはオイルを吐出するが、左右の調圧弁8L,8Rが開弁状態であれば、左右のオイルポンプ74L,74Rが吐出するオイルは左右のピストン室59L,59Rを素通りする。そのため、左右の油圧クラッチ5L,5Rは係合しない。その一方で、左右の調圧弁8L,8Rが所定の開度に閉弁すると、その上流側に位置する左右のピストン室59L,59Rの油圧が立ち上がり、左右の油圧クラッチ5L,5Rが所定の係合力で係合して左右の出力シャフト6L,6Rに駆動力を伝達する。
そして、本実施形態の油圧クラッチ装置では、調圧弁8を油圧クラッチ5のオイル流れ方向下流側に配置するとともに、油圧クラッチ5のピストン室59と調圧弁8との間に配置したフィルタ40を備えることで、油圧クラッチ5のピストン室59から排出されたオイルに微少異物(コンタミネーション)が含まれている場合でも、当該微小異物をフィルタ40で除去することが可能となる。したがって、微小異物が調圧弁8に流入することを防止できる。そのうえで、フィルタ40を油圧クラッチ5のピストン室59と調圧弁8との間に配置していることで、フィルタ40のための新たなスペースを確保することなく該フィルタ40を設置することが可能となるので、油圧クラッチ装置の大型化を回避することができる。また、フィルタ40を油圧クラッチ5のピストン室59と調圧弁8との間に配置したことで、フィルタ40の径(フィルタ40を通過するオイルの流路の断面積)を十分に確保することができるので、フィルタ40によるオイルの十分なろ過性能を発揮することができる。これらによって、装置の大型化を防止しながらもオイルを清浄するフィルタ40の十分な性能(オイルのろ過性能)を確保できる油圧クラッチ装置となる。
また、調圧弁8は、フィルタ40を間に挟んでピストン室59に隣接して配置されていることで、油圧クラッチ装置の体積の増加をより効果的に抑制でき、構造の大型化をより確実に回避することが可能となる。
また、本実施形態の油圧クラッチ装置では、油圧クラッチ5のピストン室59内に、該ピストン室から排出されるオイルを通過させるフィルタ40を取り付けている。この構成により、フィルタ40の配置の最適化及び省スペース化を図ることができる。したがって、フィルタ40の設置のための新たなスペースを確保することなく該フィルタ40を設置することが可能となるので、油圧クラッチ装置の大型化を回避することができる。また、フィルタ40をピストン室59内に取り付けたことで、フィルタ40の径(フィルタ40を通過するオイルの流路の断面積)を十分に確保することができるので、フィルタ40によるオイルの十分なろ過性能を発揮することができる。これらによって、装置の大型化を防止しながらもオイルを清浄するフィルタの十分な性能(オイルのろ過性能)を確保できる油圧クラッチ装置となる。また、油圧クラッチ5に供給されるオイルの圧力損失を効果的に低減できる油圧クラッチ装置となる。
また、本実施形態では、ピストン室59の内面59fには、該内面59fを窪ませてなる凹部(収容部)59aが形成されており、フィルタ40は、ピストン室59の内側からこの凹部59aに収容して取り付けられていることで、ピストン室59内でのピストン57の動作などの妨げにならないような適切な配置でフィルタ40を設置することが可能となる。また、ピストン室59の内側から凹部59aに収容して取り付けられていることで、フィルタ40の取付作業の容易化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、凹部59a内に取り付けたフィルタ40の基部41を係止するためのサークリップ(係止部材)45を備えることで、ピストン室59内(凹部59a内)に取り付けたフィルタ40が脱落することを防止できる。したがって、フィルタ40の脱落によってピストン57や油圧クラッチ5に動作不良が発生することを効果的に防止できる。
また、本実施形態では、ピストン室59の内面59fに形成した凹部59aから調圧弁8に通じる油路67を備えている。これにより、油圧クラッチ5のピストン室59を出てフィルタ40を通過したオイルが調圧弁8に導かれるように構成している。この構成によれば、オイルをフィルタ40でろ過した状態で調圧弁8に導入することができるので、調圧弁8に微小異物が流入することを確実に防止できる。したがって、調圧弁8に動作不良などの異常が生じることを回避できる。
また、本実施形態では、ピストン室59の内面59fに設けられて該ピストン室59内でストロークするピストン57を突き当てる突当部59gと、凹部59aの入口に設けられてフィルタ40の基部41を取り付ける取付部59dとを備えている。そして、取付部59dは、突当部59gよりもピストン57のストローク領域Rから離れた位置に設けられている。
この構成によれば、フィルタ40の基部41を取り付ける取付部59dがピストン57を突き当てる突当部59gよりもピストン57のストローク領域Rから離れた位置に設けられていることで、ストロークするピストン57との干渉を考慮せずにフィルタ40の基部41の径寸法を設定することが可能となる。したがって、フィルタ40の基部41の径寸法を大型化することができる。これにより、フィルタ40を通過するオイルの流路断面積の拡大化を図ることができるので、フィルタ40の清浄性能(フィルタを通過するオイルのろ過性能)を効果的に高めることができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、第二実施形態の説明及び対応する図面においては、第一実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項、及び図示する以外の事項については、第一実施形態と同じである。この点は、以下で説明する他の実施形態についても同様である。
図7は、本発明の第二実施形態にかかる油圧クラッチ装置が備えるピストン室及びフィルタの構成を示す図で、第一実施形態の図5に対応する部分を示す図である。第一実施形態の油圧クラッチ装置では、フィルタ40の基部41を取り付ける取付部59dが突当部59gよりもピストン57の移動領域(ストローク領域)Rから離れた位置に設けられていたのに対して、本実施形態の油圧クラッチ装置は、フィルタ40の基部41を取り付ける取付部59dがピストン57のストローク方向L(図の左右方向)で突当部59gと略同じ位置に設けられている。そして、取付部59dに取り付けたフィルタ40の基部41は、ピストン57の径方向で突当部59gよりも外側(中心から離れた側)に設置されている。また、取付部59dは、ピストン57のストローク方向L(図の左右方向)で該ピストン57のストローク領域Rの少なくとも一部と重なる位置に設けられている。
本実施形態では、上記のように構成したことで、フィルタ40をピストン57及び摩擦係合要素53,54側(図の右側)により近付けて配置することが可能となる。また、それに伴い、調圧弁8も同じ側に近付けて配置することが可能となる。これらによって、ピストン室59及びフィルタ40と調圧弁8を含めた装置の外形寸法を小さく抑えることが可能となる。また、調圧弁8のケース58からの突出量(ピストン57のストローク方向L(図の左右方向)の外側への突出量)を小さく抑えることが可能となる。これらによって、油圧クラッチ装置の外形寸法の小型化を図ることができる。また、装置設計における部品レイアウトの自由度を高めることも可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 駆動シャフト
4 センターシャフト
5(5L,5R) 油圧クラッチ
6(6L,6R) 出力シャフト
7 電動オイルポンプ(オイルポンプ)
8(8L,8R) 調圧弁
9 ケース
40(40L,40R) フィルタ
41 基部
41a 開口部
42 袋状部(フィルタ部)
45 サークリップ(係止部材)
51 クラッチガイド
52 クラッチハブ
53 セパレータプレート(摩擦係合要素)
54 フリクションプレート(摩擦係合要素)
57 ピストン(押圧部材)
59 ピストン室(油室)
59a 凹部(収容部)
59b 開口部
59c 係止溝
59d 取付部
59f 内面
60 潤滑油路
64,65 油路
66 オイルストレーナ
67(67L,67R) 油路
71 モータ部
72 ポンプ部
74L,74R 内接ギヤポンプ(オイルポンプ)
81 圧力調整弁
100 動力伝達装置
110 油圧回路

Claims (7)

  1. オイルポンプと、前記オイルポンプが吐出するオイルを調圧する調圧弁と、前記調圧弁で調圧されるオイルで係合する油圧クラッチと、を備える油圧クラッチ装置において、
    前記油圧クラッチは、動力伝達経路に設けた摩擦係合要素と、前記摩擦係合要素に押圧力を付与する押圧部材と、導入された前記オイルの油圧で前記押圧部材を駆動するための油室と、を備え、
    前記調圧弁を前記油室のオイル流れ方向下流側に配置するとともに、前記油室と前記調圧弁との間に配置したフィルタを備えることを特徴とする油圧クラッチ装置。
  2. オイルポンプと、前記オイルポンプが吐出するオイルを調圧する調圧弁と、前記調圧弁で調圧されるオイルで係合する油圧クラッチと、を備える油圧クラッチ装置において、
    前記油圧クラッチは、動力伝達経路に設けた摩擦係合要素と、前記摩擦係合要素に押圧力を付与する押圧部材と、導入されたオイルの油圧で前記押圧部材を駆動するための油室と、を備え、
    前記油室内に、該油室から排出されるオイルを通過させるフィルタを取り付けたことを特徴とする油圧クラッチ装置。
  3. 前記油室の内面には、該内面を窪ませてなる収容部が形成されており、
    前記フィルタは、前記油室の内側から前記収容部に収容して取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の油圧クラッチ装置。
  4. 前記フィルタは、前記収容部内に取り付けられる基部と、前記基部に固定した網目状のフィルタ部とを一体に備えた構成であり、
    前記収容部内に取り付けた前記基部を係止するための係止部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の油圧クラッチ装置。
  5. 前記油室の内面に設けられて該油室内で移動する前記押圧部材を突き当てる突当部と、
    前記収容部に設けられて前記フィルタの前記基部を取り付ける取付部と、を備え、
    前記取付部は、前記突当部よりも前記押圧部材の移動領域から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の油圧クラッチ装置。
  6. 前記収容部から前記調圧弁に通じる油路を備え、前記フィルタを通過したオイルが前記油路を通って前記調圧弁に導かれることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の油圧クラッチ装置。
  7. 前記油室内に設置した前記押圧部材で、該油室における前記収容部を含む部分と前記摩擦係合要素側の部分との間が塞がれている
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の油圧クラッチ装置。
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