JP2016217450A - ベベルギヤ伝動構造 - Google Patents

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Koji Iwaki
浩二 岩木
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純 松浦
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Akifumi Yasuda
紀史 安田
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Abstract

【課題】伝動構造の小型化及びベベルギヤの位置調整の為に介挿されるシムの交換作業の容易化を図り得るベベルギヤ伝動構造を提供する。
【解決手段】駆動軸及び従動軸のうちの一方の軸である第1軸を支持するギヤボックスの第1壁には前記第1軸に支持された第1ベベルギヤより大径の第1開口が形成され、第1開口には、前記第1軸を支持する第1軸受部材を保持する中空の第1カラー部材が着脱自在に挿入されている。前記第1カラー部材は、前記第1開口内において前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く係合面を有し、前記第1開口の内周面に着脱自在に装着される第1カラー部材用止め輪が前記係合面と直接又は間接的に係合することによって、前記第1開口から前記第1カラー部材が外方へ脱離することが防止される。
【選択図】図3

Description

本発明は、互いに対して直交配置された駆動軸から従動軸へベベルギヤ列を介して動力伝達するベベルギヤ伝動構造に関する。
互いに対して直交配置された駆動軸から従動軸へベベルギヤ列を介して動力伝達するベベルギヤ伝動構造は、トラクタや乗用芝刈り機等の作業車輌において広く利用されている(例えば、下記特許文献1参照)。
前記ベベルギヤ伝動構造は、駆動軸と、従動軸と、前記駆動軸及び前記従動軸が互いに対して直交するように両軸をそれぞれ軸受部材を介して支持するギヤボックスと、前記ギヤボックス内に位置するように前記駆動軸に支持された駆動側ベベルギヤと、前記ギヤボックス内において前記駆動側ベベルギヤと噛合するように前記従動軸に支持された従動側ベベルギヤとを有している。
前記特許文献1に記載の従来のベベルギヤ伝動構造においては、前記駆動軸に支持された前記駆動側ベベルギヤを前記ギヤボックス内に位置させつつ、前記駆動軸を軸線回り回転自在に支持する為に、下記構成が採用されている。
前記ギヤボックスのうち前記駆動軸を支持する壁部に前記駆動側ベベルギヤより大径の開口が形成され、前記開口には中空のカラー部材が着脱自在に装着されている。
詳しくは、前記カラー部材は、前記駆動軸を回転自在に支持する軸受部材を保持し、前記開口内に挿入される筒部と、前記ギヤボックスの前記壁部の外表面に沿うように前記筒部から径方向外方へ延びるフランジ部とを有しており、前記フランジ部に形成された締結孔に挿通されるボルトによって前記壁部に着脱自在に装着されている。
前記従来構成は、前記中空のカラー部材を備えることによって、前記駆動軸に支持された前記駆動側ベベルギヤを前記ギヤボックス内に位置させつつ、前記駆動軸を前記軸受部材によって軸線回り回転自在に支持することが可能となっているが、前記開口に挿入される前記筒部から前記フランジ部を径方向外方へ延在させ、前記フランジ部を前記締結部材によって前記ギヤボックスの前記壁部に連結させることで前記カラー部材を固定しており、前記フランジ部の存在によって前記カラー部材自体の大型化を招くと共に、前記締結部材の脱着作業用空間を前記フランジ部の近傍に確保しなければならず、ベベルギヤ伝動構造全体においても大型化を招くという問題があった。
また、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤの噛み合わせの最適化を図る為には、前記各ベベルギヤの軸線方向位置を調整する必要があり、具体的には、前記ベベルギヤと対応する軸受部材との間に最適な厚みのシムを介挿させることによって、前記ベベルギヤの軸線方向位置の調整を行っている。
この調整作業を行う為には前記カラー部材の脱着を行う必要があり、ボルトによって前記カラー部材が前記ギヤボックスに装着されている前記従来構成においては、前記カラー部材の脱着作業は非常に煩雑なものとなる。
実願昭53−160976号(実開昭55−076929号)のマイクロフィルム
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、互いに対して直交配置された駆動軸から従動軸へベベルギヤ列を介して動力伝達するベベルギヤ伝動構造であって、伝動構造の小型化を図ることができると共に、ベベルギヤの位置調整の為に介挿されるシムの交換作業の容易化を図り得るベベルギヤ伝動構造の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、駆動軸と、前記駆動軸を駆動側軸受部材を介して軸線回り回転自在に支持するギヤボックスと、前記ギヤボックスの内部空間内に位置するように前記駆動軸に支持された駆動側ベベルギヤと、前記駆動軸と直交する状態で従動側軸受部材を介して前記ギヤボックスに軸線回り回転自在に支持される従動軸と、前記ギヤボックスの内部空間内において前記駆動側ベベルギヤと噛合するように前記従動軸に支持された従動側ベベルギヤとを備え、前記駆動軸から前記従動軸へ回転動力を伝達するベベルギヤ伝動構造であって、前記ギヤボックスのうち前記駆動軸及び前記従動軸のうちの一方の軸である第1軸を支持する第1壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第1軸に支持された一方のベベルギヤである第1ベベルギヤより大径の第1開口が形成され、前記第1開口には、前記駆動側軸受部材及び前記従動側軸受部材のうちの前記第1軸を支持する一方の軸受部材である第1軸受部材を保持する中空の第1カラー部材が着脱自在に挿入されており、前記第1カラー部材は、前記第1開口の内周面に当接する外周面と、前記第1軸受部材の外輪体に当接する内周面と、前記第1開口内において前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く係合面とを有し、前記第1開口の内周面に着脱自在に装着される第1カラー部材用止め輪が前記係合面と直接又は間接的に係合することによって、前記第1開口から前記第1カラー部材が外方へ脱離することが防止されているベベルギヤ伝動構造を提供する。
好ましくは、前記第1カラー部材は、前記第1開口の内周面に当接する前記外周面を形成する大径部と、前記大径部から前記係合面を介して縮径され、前記第1軸の軸線方向に関し外方へ延びる小径部とを有し得る。
前記小径部の外周面には、前記第1軸の軸線を基準にした径方向に関し内方へ凹まされた凹状の又は外方へ突出された凸状の第1カラー部材側係合部が形成され、前記第1開口のうち前記第1軸の軸線方向に関し前記小径部に対応した部分には、前記第1軸の軸線を基準にした径方向に関し外方へ凹まされた凹状の又は径方向内方へ突出された凸状の第1開口側係合部が形成される。
前記第1カラー部材側係合部及び前記第1開口側係合部にそれぞれ係合する係合部を有する係合部材が前記係合面と前記第1カラー部材用止め輪との間に介挿される。
前記第1ベベルギヤは前記第1軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持され、前記第1軸受部材の内輪体は、前記第1軸の軸線方向に関し内方を向く端面が前記第1ベベルギヤの背面に直接又は間接的に当接され、前記第1軸受部材の外輪体は、前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く端面が前記第1カラー部材の内周面に着脱自在に装着される軸受部材用止め輪に直接又は間接的に当接される構成においては、前記第1ベベルギヤの背面と前記第1軸受部材の内輪体との間、及び、前記第1軸受部材の外輪体と前記軸受部材用止め輪との間の少なくとも一方に、シムが介挿され得る。
前記種々の構成において、前記ギヤボックスは、前記第1壁と、前記第1壁と対向する第2壁と、前記駆動軸及び前記従動軸のうちの他方の軸である第2軸を前記駆動側軸受部材及び前記従動側軸受部材のうちの他方の軸受部材である第2軸受部材を介して支持する第3壁と、前記第3壁と対向する第4壁とを有するものとされる。
一形態においては、前記第1軸は、前記第1軸受部材を介して前記第1壁に支持されつつ、軸受部材を介して前記第2壁に支持されることで両持ち支持され、前記第3壁には前記第2軸受部材を介して前記第2軸が挿通される第2開口が形成され、前記第4壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第2軸に支持された他方のベベルギヤである第2ベベルギヤより大径のアクセス開口が形成され、前記アクセス開口は着脱自在に装着されるキャップ部材によって閉塞される。
他形態においては、前記第1軸は、前記第1軸受部材を介して前記第1壁に支持されつつ、軸受部材を介して前記第2壁に支持されることで両持ち支持され、前記第3壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第2軸に支持された他方のベベルギヤである第2ベベルギヤより大径の第2開口が形成され、前記第2開口には、前記第2軸受部材を保持する中空の第2カラー部材が着脱自在に挿入される。
前記第2カラー部材は、前記第2開口の内周面に当接する外周面と、前記第2軸受部材の外輪体に当接する内周面と、前記第2開口内において前記第2軸の軸線方向に関し外方を向く係合面とを有し、前記係合面と直接又は間接的に係合するように前記第2開口に着脱自在に装着される第2カラー部材用止め輪によって前記第2開口から外方への脱離が防止される。
本発明に係るベベルギヤ伝動構造によれば、ギヤボックスの第1壁に駆動軸及び従動軸のうちの一方の軸である第1軸に支持された第1ベベルギヤより大径の第1開口が形成され、前記第1開口には前記第1軸を支持する第1軸受部材を保持する中空の第1カラー部材が着脱自在に挿入されており、前記第1カラー部材には前記第1開口内において前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く係合面が設けられ、前記第1開口の内周面に着脱自在に装着される第1カラー部材用止め輪が前記係合面と直接又は間接的に係合することによって前記第1開口から前記第1カラー部材が外方へ脱離することが防止されているので、伝動構造全体の小型化を図ることができると共に、前記第1ベベルギヤの位置調整の為に介挿されるシムの交換作業の容易化を図ることができる。
図1(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の一実施の形態に係るベベルギヤ伝動構造が適用される作業車輌の一例である乗用芝刈り機の側面図及び底面図である。 図2(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の一実施の形態に係るベベルギヤ伝動構造が適用される作業車輌の他例であるトラクタの側面図及び底面図である。 図3は、図1(b)におけるIII-III線に沿った前記ベベルギヤ伝動構造の縦断面図である。 図4は、前記ベベルギヤ伝動構造の平面図である。 図5は、前記ベベルギヤ伝動構造におけるギヤボックスの第1壁に形成された第1開口近傍の部分分解斜視図である。 図6は、前記ベベルギヤ伝動構造の分解縦断面図である。 図7(a)及び(b)は、それぞれ、第1変形例に係るベベルギヤ伝動構造の部分縦断面図及び部分分解縦断面図を示す。 図8は、第2変形例に係るベベルギヤ伝動構造の縦断面図である。
以下、本発明に係るベベルギヤ伝動構造の一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1(a)及び(b)に、それぞれ、本実施の形態に係るベベルギヤ伝動構造100が適用された作業車輌の一例である乗用芝刈り機1Aの側面図及び底面図を示す。
乗用芝刈り機の形態をなす前記作業車輌1Aは、車輌フレーム10Aと、前記車輌フレーム10Aに支持された駆動源20と、前記車輌フレーム10Aに支持された駆動輪30と、前記車輌フレーム10Aに略垂直に沿った状態で軸線回り回動可能に支持された補助輪フレーム45Aと、前記補助輪フレーム45Aに略水平に沿った回動軸回り回動可能に支持された補助輪40Aと、前記車輌フレーム10Aに支持された作業装置50とを備えている。
前記ベベルギヤ伝動構造100は、前記駆動源20からの回転動力を前記駆動輪30及び前記作業装置50へ伝達する伝動経路に介挿されている。
詳しくは、前記作業車輌1Aは、前記駆動源20から前記ベベルギヤ伝動構造100へ回転動力を伝達する共通伝動経路70と、前記ベベルギヤ伝動構造100から前記駆動輪30へ回転動力を伝達する走行系伝動経路80と、前記ベベルギヤ伝動構造100から前記作業装置50へ回転動力を伝達する作業系伝動経路90とを有している。
本実施の形態においては、前記共通伝動経路70は、前記駆動源20の出力軸を前記ベベルギヤ伝動構造100における駆動軸110に作動伝達する伝動軸を有している。
前記走行系伝動経路80は、前記ベベルギヤ伝動構造100における従動軸120に相対回転不能に支持された走行系駆動側プーリー81と、前記駆動輪30を各別に駆動するトランスアクスルの各々に作動連結された左右の走行系従動側プーリー83と、前記走行系駆動側プーリー81及び前記走行系従動側プーリー83に巻き回された走行系ベルト82とを有している。
前記作業系伝動経路90は、前記ベベルギヤ伝動構造100における前記従動軸120に相対回転不能に支持された作業系駆動側プーリー91と、前記作業装置50に作動連結された作業系従動側プーリー93と、前記作業系駆動側プーリー91及び前記作業系従動側プーリー93に巻き回された作業系ベルト92とを有している。
なお、図1(a)及び(b)中の符号95は前記作業系伝動経路90の伝動状態を切り換えるクラッチである。
当然ながら、前記ベベルギヤ伝動構造100は、乗用芝刈り機以外の他の作業車輌にも好適に利用され得る。
図2(a)及び(b)に、それぞれ、前記ベベルギヤ伝動構造100が適用され得る作業車輌の他の例であるトラクタ1Bの側面図及び底面図を示す。
トラクタの形態をなす前記作業車輌1Bは、車輌フレーム10Bと、前記車輌フレーム10Bに支持された駆動源20と、前記車輌フレーム10Bに支持された駆動輪30と、前記車輌フレーム10Bに支持された操舵輪40Bと、前記車輌フレーム10Bに支持された作業装置50とを備えており、前記ベベルギヤ伝動構造100は、前記駆動源20からの回転動力を、前記駆動輪30を駆動する共通のトランスアクスルに作動連結された単一の走行系従動側プーリー83及び前記作業装置50に作動連結された作業系従動側プーリー93へ伝達する伝動経路に介挿される。
図3に、図1(b)におけるIII-III線に沿った前記ベベルギヤ伝動構造100の縦断面図を示す。
また、図4に、前記ベベルギヤ伝動構造100の平面図を示す。
前記ベベルギヤ伝動構造100は、前記駆動源20に作動連結された駆動軸110から前記駆動軸110に対して直交配置された従動軸120にベベルギヤ列150を介して回転動力を伝達するように構成されている。
具体的には、前記ベベルギヤ伝動構造100は、前記駆動軸110と、前記駆動軸110を駆動側軸受部材210を介して軸線回り回転自在に支持するギヤボックス300と、前記ギヤボックス300の内部空間内に位置するように前記駆動軸110に支持された駆動側ベベルギヤ160と、前記駆動軸110と直交する状態で従動側軸受部材220を介して前記ギヤボックス300に軸線回り回転自在に支持される従動軸120と、前記ギヤボックス300の内部空間内において前記駆動側ベベルギヤ160と噛合して前記ベベルギヤ列150を形成するように前記従動軸120に支持された従動側ベベルギヤ170とを備えている。
なお、本実施の形態においては、図3に示すように、前記駆動軸110は略水平に配置され且つ前記従動軸120は略垂直に配置されているが、当然ながら、前記駆動軸110及び前記従動軸120が互いに対して直交配置される限り、本発明は斯かる形態に限定されるものでは無い。
ところで、本実施の形態におけるように、ベベルギヤ列150を介して回転動力を伝達する場合には、前記ベベルギヤ列150の最適な噛合状態を得る為に前記ベベルギヤ列150を構成するベベルギヤ(前記駆動側ベベルギヤ160及び前記従動側ベベルギヤ170)の軸線方向位置を調整する必要があり、一般的には、最適な厚みのシムを介挿させることによって前記ベベルギヤ160、170の軸線方向位置の調整が行われる。
即ち、前記ベベルギヤ160、170のそれぞれに対して所定厚みを有するシムを配設させた状態で前記ベベルギヤ伝動構造100を組み立てて前記ベベルギヤ列150の噛合状態を確認し、噛合状態が良くなければ、異なる厚みの他のシムに交換することで前記ベベルギヤ160、170の軸線方向位置を変更させた状態で前記ベベルギヤ伝動構造100を組み立てて、前記ベベルギヤ列150の噛合状態を確認するという調整作業を行う。
本実施の形態に係る前記ベベルギヤ伝動構造100は、このようなシムの交換作業の容易化を図ることができると共に、全体構造の小型化を図る為に、下記構成を備えている。
図3に示すように、本実施の形態に係る前記ベベルギヤ伝動構造100においては、前記駆動軸110及び前記従動軸120のうちの一方の軸である第1軸105を支持する前記ギヤボックス300の第1壁310に、前記駆動側ベベルギヤ160及び前記従動側ベベルギヤ170のうちの前記第1軸105に支持された一方のベベルギヤである第1ベベルギヤ155より大径の第1開口315が形成されている。
本実施の形態においては、前記従動軸120が前記第1軸105に該当し、従って、前記従動側ベベルギヤ170が前記第1ベベルギヤ155に該当し、前記第1開口315は前記従動側ベベルギヤ170より大径とされている。
図3に示すように、前記第1開口315には、前記第1軸(本実施の形態においては前記従動軸120)を支持する一方の軸受部材である第1軸受部材205(本実施の形態においては前記従動側軸受部材220)を保持する中空の第1カラー部材400が着脱自在に挿入されている。
図5に、前記第1開口315近傍の部分分解斜視図を示す。
図5に示すように、前記第1カラー部材400は、前記第1開口315の内周面に当接する外周面401と、前記第1軸受部材205の外輪体に当接する内周面402とを有する中空形状とされている。
前記第1軸受部材205は、内輪体205aと、前記内輪体205aを囲繞する外輪体205cと、前記内輪体205a及び前記外輪体205cの間に介挿された転動体205bとを有している。
図3に示すように、前記内輪体205aは、前記第1軸105に外挿された状態で、前記第1軸105の軸線方向に関し内方を向く端面が前記第1ベベルギヤ155の背面に直接又は間接的に当接されている。
前記外輪体205cは、外周面が前記第1カラー部材400の内周面402に当接するように前記第1カラー部材400の中空部に内挿された状態で、前記第1軸105の軸線方向に関し外方を向く端面が前記第1カラー部材400の内周面402に着脱自在に装着される軸受部材用止め輪460に直接又は間接的に当接されている。
斯かる構成において、前記第1ベベルギヤ155の背面と前記第1軸受部材205の内輪体205aとの間、及び、前記第1軸受部材205の外輪体205cと前記軸受部材用止め輪460との間の少なくとも一方に、所定厚みのシム175を介挿させることで、前記第1ベベルギヤ155を最適な軸線方向位置に位置させている。
本実施の形態においては、図3に示すように、前記第1軸受部材205の外輪体205cと前記軸受部材用止め輪460との間にシム175が介挿されている。
なお、本実施の形態においては、前記第1軸受部材205は、円錐ころ軸受とされている。
図3及び図5に示すように、前記第1カラー部材400は、前記第1開口315内において前記第1軸105の軸線方向に関し外方を向く係合面405を有しており、前記第1開口315の内周面に着脱自在に装着される第1カラー部材用止め輪440が前記係合面405と直接又は間接的に係合することによって前記第1カラー部材400が前記第1開口315から外方へ脱離することが防止されている。
斯かる構成を備えた前記ベベルギヤ伝動構造100は、従来構成に比して伝動構造の小型化を図りつつ、前記第1カラー部材400の脱着作業の容易化による前記シム175の交換作業の容易化を図ることができる。
従来のベベルギヤ伝動構造と対比しつつ、この効果について説明する。
従来のベベルギヤ伝動構造(従来構成)は、駆動軸と、駆動軸を駆動側軸受部材を介して軸線回り回転自在に支持するギヤボックスと、前記ギヤボックスの内部空間内に位置するように前記駆動軸に支持された駆動側ベベルギヤと、前記駆動軸と直交する状態で従動側軸受部材を介して前記ギヤボックスに軸線回り回転自在に支持される従動軸と、前記ギヤボックスの内部空間内において前記駆動側ベベルギヤと噛合するように前記従動軸に支持された従動側ベベルギヤとを備え、前記駆動軸及び前記従動軸の一方の軸を支持する前記ギヤボックスの壁部に、当該一方の軸に支持されたベベルギヤより大径の開口を設け、前記開口に当該一方の軸を軸線回り回転自在に支持する軸受部材を保持するカラー部材を装着されている。
前記従来構成における前記カラー部材は、前記一方の軸を回転自在に支持する軸受部材を保持した状態で前記開口内に挿入される筒部と、前記ギヤボックスの前記壁部の外表面に沿うように前記筒部から径方向外方へ延びるフランジ部とを有しており、前記フランジ部に形成された締結孔に挿通されるボルトによって前記壁部に着脱自在に装着されるようになっている。
前記従来構成においては、前記カラー部材が前記フランジ部を有することによって前記カラー部材自体の大型化を招くと共に、前記締結部材の脱着作業用空間を前記フランジ部の近傍に確保しなければならず、ベベルギヤ伝動構造全体においても大型化を招くという問題があった。
また、前記カラー部材の脱着に際し前記締結部材の締結及び解除を行わなければならず、前記カラー部材の脱着作業も非常に煩雑なものとなっていた。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記係合面405が前記第1開口315の内周面に着脱自在に装着される前記第1カラー部材用止め輪440に直接又は間接的に係合されることで前記カラー部材400の前記第1開口315からの脱離が防止されており、従って、前記カラー部材400の小型化、及び、前記カラー部材400の脱着作業スペースの不要化を図ることができる。
この効果は、本実施の形態におけるように、前記第1軸105にプーリー81、91が装着される構成においては特に有効である。
なお、本実施の形態においては、前記走行系駆動側プーリー81及び前記作業系駆動側プーリー91は一体形成されている。
また、本実施の形態においては、前記第1カラー部材400の脱着作業の容易化も図ることができ、前記シム175の交換作業の効率化を図ることができる。
本実施の形態においては、図3及び図5に示すように、前記第1カラー部材400は、前記第1開口315の内周面に当接する前記外周面401を形成する大径部410と、前記大径部410から前記係合面405を介して縮径され、前記第1軸105の軸線方向に関し外方へ延びる小径部415とを有している。
前記小径部415の外周面には、前記第1軸105の軸線を基準にした径方向に関し内方へ凹まされた凹状の又は外方へ突出された凸状の第1カラー部材側係合部420が形成されている。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記第1カラー部材側係合部420は凹状とされている。
一方、前記第1開口315のうち前記第1軸105の軸線方向に関し前記小径部415に対応した部分には、前記第1軸105の軸線を基準にした径方向に関し外方へ凹まされた凹状の又は径方向内方へ突出された凸状の第1開口側係合部316が形成されている。
図5に示すように、本実施の形態においては、前記第1開口側係合部316は凹状とされている。
そして、本実施の形態に係る前記ベベルギヤ伝動構造100においては、前記係合面405と前記第1カラー部材用止め輪440との間に、前記第1カラー部材側係合部420及び前記第1開口側係合部316にそれぞれ係合する係合部431、432が備えられた係合部材430が介挿されている。
前記係合部材430を備えることにより、前記第1カラー部材400が軸線回りに回転することを有効に防止することができる。
なお、本実施の形態においては、前記係合部材430はリング形状とされている。
また、本実施の形態においては、図3に示すように、前記第1カラー部材400の中空部には、前記軸受部材用止め輪460より前記第1軸105の軸線方向に関し外方にオイルシール470が設けられている。
図3及び図4に示すように、本実施の形態においては、前記ギヤボックス300は、前記第1軸受部材205を介して前記第1軸105を支持する前記第1壁310に加えて、前記第1壁310と対向する第2壁320と、前記駆動軸110及び前記従動軸120のうちの他方の軸(本実施の形態においては前記駆動軸110)である第2軸106を前記駆動側軸受部材210及び前記従動側軸受部材220のうちの他方の軸受部材(本実施の形態においては前記駆動側軸受部材210)である第2軸受部材206を介して支持する第3壁330と、前記第3壁330と対向する第4壁340と、前記第1〜第4壁310〜340によって画される空間の一方側(本実施の形態においては車輌幅方向一方側)を閉塞する第5壁350と、前記第1〜第4壁310〜340によって画される空間の他方側(本実施の形態において車輌幅方向他方側)を閉塞する第6壁360とを有する略直方体形状とされている。
本実施の形態においては、前記ギヤボックス300は、前記第5壁350及び前記第6壁360に形成されたネジ穴370(図4参照)を介して前記車輌フレーム10Aに固定される。
図3に示すように、本実施の形態においては、前記第1軸105は前記第1壁310及び前記第2壁320によって両持ち支持されており、一方、前記第2軸106は前記第3壁330によって片持ち支持されている。
図6に、前記ベベルギヤ伝動構造100の分解縦断面図を示す。
詳しくは、図3及び図6に示すように、前記第1軸105は、前記第1軸受部材205を介して第1壁310に支持されつつ、他の軸受部材328を介して前記第2壁320にも支持されている。
なお、図3及び図6中の符号329は、前記他の軸受部材328より前記第1軸105の軸線方向に関し外方において前記第2壁320に配設されたオイルシールである。
前記第2軸106は、前記第3壁330に形成された第2開口335に第2軸受部材206を介して軸線回り回転自在に支持されている。
本実施の形態においては、前記第2開口335は前記第2軸106に支持された第2ベベルギヤ156(本実施の形態においては前記駆動側ベベルギヤ160)よりも小径とされており、前記第2ベベルギヤ156は前記第4壁340に形成された前記第2ベベルギヤ156より大径のアクセス開口345を介して前記ギヤボックス300内に収容されるようになっている。
前記第2軸106及び前記第2ベベルギヤ156の前記ギヤボックス300への組み付けは以下のようにして行われる。
本実施の形態においては、図3及び図6に示すように、前記第2ベベルギヤ156は、前記第2軸106に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能となるようにスプライン連結されている。
斯かる構成においては、まず、前記第2軸106が前記第2開口335に前記第2軸受部材206を介して支持される。
この状態において、前記第2ベベルギヤ156を前記アクセス開口345を介して前記ギヤボックス300内に挿入させて、前記第2軸106に外挿させてスプライン連結させる。
なお、前記第2ベベルギヤ156を前記第2軸106に外挿させる際には、前記第1軸105を前記第2壁320から前記第1壁310へ向かう方向(図6中の矢印の方向)へ移動させることで、前記第2ベベルギヤ156の通過スペースが確保される。
本実施の形態においては、図3及び図6に示すように、前記第2軸受部材206は、前記第2軸106の軸線方向に関し前記ギヤボックス300の内部空間に対し近接する側及び離間する側にそれぞれ配置された内側第2軸受部材207及び外側第2軸受部材208を有している。
そして、前記第2ベベルギヤ156の背面と前記内側第2軸受部材207の内輪体との間に、前記第2ベベルギヤ156の軸線方向位置を調整する為のシム165が介挿されている。
即ち、前記第2ベベルギヤ156の設置位置を前記ギヤボックス300の中心に向かう方向(図3及び図6において左側)へ移動させたい場合には前記シム165として厚いシムが用いられる。一方、前記第2ベベルギヤ156の設置位置を前記ギヤボックス300の外方(図3及び図6において右側)へ移動させたい場合には前記シム165として薄いシムが用いられる。
なお、図3及び図6中の符号115は、前記ギヤボックス300の中心に向かう方向への前記第2ベベルギヤ156の移動を防止する為に前記第2軸106に螺着されるナットであり、符号339は前記外側第2軸受部材208より前記第2軸106の軸線方向に関し外方において前記第3壁330に配設されたオイルシールである。
また、符号346は前記アクセス開口345を閉塞するキャップ部材、符号347は前記キャップ部材346の脱離を防止する止め輪である。
本実施の形態におけるように、前記第2軸受部材206として円錐ころ軸受が用いられる場合には、前記第2軸受部材206の回転動作に伴って前記ギヤボックス300内の油が外方へ送られてくることになる。
この点に関し、本実施の形態においては、図3及び図6に示すように、前記第2開口335の内周面における周方向の一部に、一端側が軸線方向に関し前記外側第2軸受部材208及び前記オイルシール339の間において前記第2開口335内に開き且つ他端側が前記ギヤボックス300内に開く油溝375が形成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記外側第2軸受部材208より軸線方向外方へ送られてくる油を前記ギヤボックス300内へ戻すことができ、前記オイルシール339に過大な油圧が作用することを有効に防止することができる。
ここで、前記第2軸106の支持構造に関する変形例について説明する。
図7(a)及び(b)に、それぞれ、第1変形例に係るベベルギヤ伝動構造100Bの部分縦断面図及び部分分解縦断面図を示す。
なお、図7(a)及び(b)中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記第1変形例においては、図7(a)及び(b)に示すように、前記第2ベベルギヤ156は前記第2軸106に一体形成されている。
前記第2軸106は、前記第2ベベルギヤ156が前記ギヤボックスの内部空間内に位置された状態で前記第3壁330に前記第2軸受部材206によって直接又は間接的に軸線回り回転自在且つ軸線方向移動可能に支持されている。
前記第1変形例においては、前記内側第2軸受部材207は前記第2開口335内において前記第2軸106を軸支する一方で、前記外側第2軸受部材208は前記第2開口335に着脱自在に装着される第2カラー部材500内において前記第2軸106を軸支している。
即ち、前記第2開口335のうち前記内側第2軸受部材207より前記第2軸106の軸線方向に関し外方には前記第2カラー部材500が着脱自在に挿入されている。
前記第2カラー部材500は、前記第2開口335の内周面に当接される外周面を有する筒部510と、前記第2軸106が挿通される開口525を存しつつ前記筒部510の軸線方向内方側の端部から径方向内方へ延びる端壁520とを有しており、前記外側第2軸受部材208は前記筒部510の軸線方向外方側から前記筒部510内に挿入されている。
斯かる構成において、前記内側第2軸受部材207は、前記第2軸106に外挿される内輪体の軸線方向内方側の端面が前記第2ベベルギヤ156の背面に当接され且つ転動体を介して前記内輪体を囲繞する外輪体の軸線方向外方側の端面が内側シム166を介して前記カラー部材500の端壁520に当接するように配置されている。
一方、前記外側第2軸受部材208は、前記第2軸106に外挿される内輪体の軸線方向外方側の端面が外側シム167を介して止め輪168に当接され且つ転動体を介して前記内輪体を囲繞する外輪体の軸線方向内方側の端面が前記カラー部材500の端壁510に当接するように配置されている。
前記第1変形例においては、前記内側シム166の厚みによって前記第2ベベルギヤ156の軸線方向位置が調整される。
なお、前述の通り、前記第1変形例においては、前記第2ベベルギヤ156及び前記第2軸106が一体形成されている。斯かる構成においては、前記内側シム166の厚みを変更する場合には、これに応じて前記外側シム167の厚みも変更される。
即ち、前記第2ベベルギヤ156を前記第2軸106の軸線方向に関し内方側へ移動させる為に前記内側シム166を厚くする場合には、前記外側シム167は薄くされる。
前記第2カラー部材500は、下記構成によって軸線回りの回転が防止されている。
即ち、前記第2カラー部材500の前記筒部510の軸線方向外端面には、前記第2軸106の軸線を基準にして径方向内方へ凹む凹状の第2カラー部材側係合部511が形成されている。
一方、前記第2開口335のうち軸線方向に関し前記第2カラー部材500の前記第2カラー部材側係合部511に対応した位置から軸線方向外端面に至る領域には、前記第2軸106の軸線を基準にして径方向外方へ凹まされた凹状の第2開口側係合部336が形成されている。
斯かる構成において、前記第2カラー部材側係合部511及び前記第2開口側係合部336にそれぞれ係合する係合部を有する係合部材530と、前記係合部材の脱離530を防止する止め輪540とが設けられている。
また、前記第1変形例においては、図7(a)に示すように、前記筒部510には、前記筒部510の内部空間のうち前記外側第2軸受部材208より軸線方向外方に位置する部分を前記油溝375に連通させる連通孔512が形成されており、これにより、前記外側第2軸受部材208から軸線方向外方へ送られてくる油を前記連通孔512及び前記油溝375を介して前記ギヤボックス300内へ戻し、前記オイルシール339に過大な油圧が作用することを有効に防止し得るようになっている。
次に、前記第2軸106の支持構造に関する他の変形例について説明する。
図8に、第2変形例に係るベベルギヤ伝動構造100Cの縦断面図を示す。
なお、図8中、本実施の形態及び第1変形例におけると同一部材には同一符号を付している。
本実施の形態及び前記第1変形例においては、前記第3壁330に形成された前記第2開口335は前記第2ベベルギヤ156より小径とされ、前記第2ベベルギヤ156は前記第4壁340に形成された前記アクセス開口345を介して前記ギヤボックス300内に挿入されている。
これに対し、前記第2変形例においては、前記第3壁330に形成された前記第2開口335が前記第2ベベルギヤ156よりも大径とされており、前記第2開口335に第2カラー部材600が挿入されている。
前記第2カラー部材600は、前記内側第2軸受部材207及び前記外側第2軸受部材208を保持した状態で、前記第2開口335に着脱自在に装着されるように構成されている。
詳しくは、前記第2カラー部材600は、前記第2開口335の内周面に当接される外周面並びに前記内側第2軸受部材207及び前記外側第2軸受部材208の外輪体の外周面に当接する内周面を有する筒部610と、前記筒部610における内周面の軸線方向中間部位から前記第2軸106が挿通される開口625を存しつつ径方向内方へ延びるフランジ部620とを有している。
前記内側第2軸受部材207は、前記第2軸106に外挿される内輪体の軸線方向内方側の端面が内側シム166を介して前記第2ベベルギヤ156の背面に当接され且つ転動体を介して前記内輪体を囲繞する外輪体の軸線方向外方側の端面が前記フランジ部620に当接されるように配置されている。
前記外側第2軸受部材208は、前記第2軸106に外挿される内輪体の軸線方向外方側の端面が外側シム167を介して止め輪168に当接され且つ転動体を介して前記内輪体を囲繞する外輪体の軸線方向内方側の端面が前記フランジ部620に当接されるように配置されている。
前記第2変形例においては、前記内側シム166の厚みによって前記第2ベベルギヤ156の軸線方向位置が調整される。
なお、前記第2変形例においても、前記第1変形例におけると同様に、前記第2ベベルギヤ156及び前記第2軸106が一体形成されている。従って、前記内側シム166の厚みを変更すると、これに応じて前記外側シム167の厚みも変更される。
即ち、前記第2ベベルギヤ156を前記第2軸106の軸線方向に関し内方側へ移動させる為に前記内側シム166を厚くする場合には、前記外側シム167は薄くされる。
また、前記第2変形例においては、前記第2カラー部材600の前記筒部610の軸線方向外方側の端面が前記第2開口335内において前記第2軸106の軸線方向外方を向く係合面を形成しており、前記係合面と直接又は間接的に係合するように前記第2開口335には第2カラー部材用止め輪650が着脱自在に装着されており、前記第2カラー部材用止め輪650によって前記第2カラー部材600の前記第2開口335からの脱離が防止されている。
さらに、前記第2変形例においては、下記構成によって、前記第2カラー部材600の軸線回りの回転が防止されている。
即ち、前記第2カラー部材600は、前記筒部610における前記第2軸106の軸線方向外端部から前記端面を介して縮径され且つ軸線方向外方へ延びる小径部630を有している。
前記小径部630の外周面には、前記第2軸106の軸線を基準にした径方向に関し内方へ凹まされた凹状の又は外方へ突出された凸状の第2カラー部材側係合部635が形成されている。
図8に示すように、前記第2変形例においては、前記第2カラー部材側係合部635は凹状とされている。
一方、前記第2開口335のうち前記第2軸106の軸線方向に関し前記小径部630に対応した部分には、前記第2軸106の軸線を基準にした径方向に関し外方へ凹まされた凹状の又は径方向内方へ突出された凸状の第2開口側係合部336が形成されている。
図8に示すように、前記第2変形例においては、前記第2開口側係合部336は凹状とされている。
そして、前記第2変形例においては、前記第2カラー部材600の前記筒部610の前記係合面と前記第2カラー部材用止め輪650との間に、前記第2カラー部材側係合部635及び前記第2開口側係合部336にそれぞれ係合する係合部が備えられた係合部材640が介挿されており、これにより、前記第2カラー部材600の軸線回りの回転が防止されている。
また、前記第2変形例においては、図8に示すように、前記第2カラー部材600の筒部610には、一端側が前記筒部610の内部空間のうち前記外側第2軸受部材208より軸線方向外方に位置する部分に開き且つ他端側が前記ギヤボックス300の内部空間に開く油路615が形成されており、これにより、前記外側第2軸受部材208から軸線方向外方へ送られてくる油を前記ギヤボックス300内へ戻し、前記オイルシール339に過大な油圧が作用することを有効に防止し得るようになっている。
100、100B、100C ベベルギヤ伝動構造
105 第1軸
106 第2軸
110 駆動軸
120 従動軸
155 第1ベベルギヤ
156 第2ベベルギヤ
160 駆動側ベベルギヤ
170 従動側ベベルギヤ
175 シム
205 第1軸受部材
205a 内輪体
205b 転動体
205c 外輪体
206 第2軸受部材
210 駆動側軸受部材
220 従動側軸受部材
300 ギヤボックス
310 第1壁
315 第1開口
316 第1開口側係合部
320 第2壁
328 他の軸受部材
330 第3壁
335 第2開口
340 第4壁
345 アクセス開口
346 キャップ部材
400 第1カラー部材
401 外周面
402 内周面
405 係合面
410 大径部
415 小径部
420 第1カラー部材側係合部
430 係合部材
440 第1カラー部材用止め輪
460 軸受部材用止め輪
600 第2カラー部材
650 第2カラー部材用止め輪

Claims (5)

  1. 駆動軸と、前記駆動軸を駆動側軸受部材を介して軸線回り回転自在に支持するギヤボックスと、前記ギヤボックスの内部空間内に位置するように前記駆動軸に支持された駆動側ベベルギヤと、前記駆動軸と直交する状態で従動側軸受部材を介して前記ギヤボックスに軸線回り回転自在に支持される従動軸と、前記ギヤボックスの内部空間内において前記駆動側ベベルギヤと噛合するように前記従動軸に支持された従動側ベベルギヤとを備え、前記駆動軸から前記従動軸へ回転動力を伝達するベベルギヤ伝動構造であって、
    前記ギヤボックスのうち前記駆動軸及び前記従動軸のうちの一方の軸である第1軸を支持する第1壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第1軸に支持された一方のベベルギヤである第1ベベルギヤより大径の第1開口が形成され、
    前記第1開口には、前記駆動側軸受部材及び前記従動側軸受部材のうちの前記第1軸を支持する一方の軸受部材である第1軸受部材を保持する中空の第1カラー部材が着脱自在に挿入されており、
    前記第1カラー部材は、前記第1開口の内周面に当接する外周面と、前記第1軸受部材の外輪体に当接する内周面と、前記第1開口内において前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く係合面とを有し、前記第1開口の内周面に着脱自在に装着される第1カラー部材用止め輪が前記係合面と直接又は間接的に係合することによって、前記第1開口から前記第1カラー部材が外方へ脱離することが防止されていることを特徴とするベベルギヤ伝動構造。
  2. 前記第1カラー部材は、前記第1開口の内周面に当接する前記外周面を形成する大径部と、前記大径部から前記係合面を介して縮径され、前記第1軸の軸線方向に関し外方へ延びる小径部とを有し、
    前記小径部の外周面には、前記第1軸の軸線を基準にした径方向に関し内方へ凹まされた凹状の又は外方へ突出された凸状の第1カラー部材側係合部が形成され、
    前記第1開口のうち前記第1軸の軸線方向に関し前記小径部に対応した部分には、前記第1軸の軸線を基準にした径方向に関し外方へ凹まされた凹状の又は径方向内方へ突出された凸状の第1開口側係合部が形成されており、
    前記第1カラー部材側係合部及び前記第1開口側係合部にそれぞれ係合する係合部を有する係合部材が前記係合面と前記第1カラー部材用止め輪との間に介挿されていることを特徴とする請求項1に記載のベベルギヤ伝動構造。
  3. 前記第1ベベルギヤは前記第1軸に軸線回り相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持され、
    前記第1軸受部材の内輪体は、前記第1軸の軸線方向に関し内方を向く端面が前記第1ベベルギヤの背面に直接又は間接的に当接され、前記第1軸受部材の外輪体は、前記第1軸の軸線方向に関し外方を向く端面が前記第1カラー部材の内周面に着脱自在に装着される軸受部材用止め輪に直接又は間接的に当接されており、
    前記第1ベベルギヤの背面と前記第1軸受部材の内輪体との間、及び、前記第1軸受部材の外輪体と前記軸受部材用止め輪との間の少なくとも一方に、シムが介挿されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベベルギヤ伝動構造。
  4. 前記ギヤボックスは、前記第1壁と、前記第1壁と対向する第2壁と、前記駆動軸及び前記従動軸のうちの他方の軸である第2軸を前記駆動側軸受部材及び前記従動側軸受部材のうちの他方の軸受部材である第2軸受部材を介して支持する第3壁と、前記第3壁と対向する第4壁とを有し、
    前記第1軸は、前記第1軸受部材を介して前記第1壁に支持されつつ、軸受部材を介して前記第2壁に支持されることで両持ち支持されており、
    前記第3壁には前記第2軸受部材を介して前記第2軸が挿通される第2開口が形成され、前記第4壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第2軸に支持された他方のベベルギヤである第2ベベルギヤより大径のアクセス開口が形成され、前記アクセス開口は着脱自在に装着されるキャップ部材によって閉塞されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のベベルギヤ伝動構造。
  5. 前記ギヤボックスは、前記第1壁と、前記第1壁と対向する第2壁と、前記駆動軸及び前記従動軸のうちの他方の軸である第2軸を前記駆動側軸受部材及び前記従動側軸受部材のうちの他方の軸受部材である第2軸受部材を介して支持する第3壁と、前記第3壁と対向する第4壁とを有し、
    前記第1軸は、前記第1軸受部材を介して前記第1壁に支持されつつ、軸受部材を介して前記第2壁に支持されることで両持ち支持されており、
    前記第3壁には、前記駆動側ベベルギヤ及び前記従動側ベベルギヤのうちの前記第2軸に支持された他方のベベルギヤである第2ベベルギヤより大径の第2開口が形成され、
    前記第2開口には、前記第2軸受部材を保持する中空の第2カラー部材が着脱自在に挿入されており、
    前記第2カラー部材は、前記第2開口の内周面に当接する外周面と、前記第2軸受部材の外輪体に当接する内周面と、前記第2開口内において前記第2軸の軸線方向に関し外方を向く係合面とを有し、前記係合面と直接又は間接的に係合するように前記第2開口に着脱自在に装着される第2カラー部材用止め輪によって前記第2開口から外方への脱離が防止されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のベベルギヤ伝動構造。
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