JP2013164098A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】差動機構と断続機構とを異なる潤滑油によって潤滑・冷却することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】ケーシング3と、デフケース5と差動ギヤ7と一対の出力ギヤ9,11とを有する差動機構13と、出力ギヤ11に一体回転可能に連結される出力軸15と、この出力軸15に設けられ駆動力が入力される入力部17と、出力軸15に設けられ入力部17に伝達された駆動力を出力する出力部19と、入力部17と出力部19との間に設けられ入力部17と出力部19との間の動力伝達を断続する摩擦クラッチ21を有する断続機構23とを備えた動力伝達装置1において、ケーシング3に、差動機構13が収容される差動機構収容部25と断続機構23が収容される断続機構収容部27との間を区画するシール部材29,31を配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に適用される動力伝達装置に関する。
従来、動力伝達装置としては、ケーシングと、このケーシングに回転可能に収容され駆動力が入力されるアウタケースと、このアウタケースに回転可能に支承されたインナケースと、このインナケースに支承されて自転可能であると共にインナケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、アウタケースとインナケースとの間に設けられアウタケースとインナケースとの間の動力伝達を断続する摩擦クラッチを有する断続機構とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この動力伝達装置では、断続機構の摩擦クラッチを接続させることにより、アウタケースとインナケースとの間の動力伝達が可能となり、インナケースに入力された駆動力が一対の出力ギヤから出力される。このような差動機構と断続機構とは、ケーシング内に収容された同一の潤滑油によって潤滑・冷却される。
特開2002−370557号公報
しかしながら、上記特許文献1のような動力伝達装置では、断続機構の摩擦クラッチが差動機構と同一の潤滑油によって潤滑・冷却されるので、例えば、摩擦クラッチが接続解除状態であるにも関わらず、潤滑油の粘性によって摩擦クラッチで引きずりトルクが発生し、摩擦クラッチが接続されてしまう可能性があった。
そこで、この発明は、差動機構と断続機構とを異なる潤滑油によって潤滑・冷却することができる動力伝達装置の提供を目的としている。
本発明は、ケーシングと、このケーシングに回転可能に収容され駆動力が入力されるデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、前記一対の出力ギヤのうちいずれか一方の出力ギヤに一体回転可能に連結される出力軸と、この出力軸に設けられ駆動力が入力される入力部と、前記出力軸に設けられ前記入力部に伝達された駆動力を出力する出力部と、前記入力部と前記出力部との間に設けられ前記入力部と前記出力部との間の動力伝達を断続する摩擦クラッチを有する断続機構とを備えた動力伝達装置であって、前記ケーシングには、前記差動機構が収容される差動機構収容部と前記断続機構が収容される断続機構収容部との間を区画するシール部材が配置されていることを特徴とする。
この動力伝達装置では、ケーシングに差動機構が収容される差動機構収容部と断続機構が収容される断続機構収容部との間を区画するシール部材が配置されているので、差動機構収容部と断続機構収容部とにそれぞれ機能に応じた種類の異なる潤滑油を収容させることができる。
従って、このような動力伝達装置では、差動機構と断続機構とを異なる潤滑油によって潤滑・冷却することができる。
本発明によれば、差動機構と断続機構とを異なる潤滑油によって潤滑・冷却することができる動力伝達装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る動力伝達装置が適用された車両の動力系を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。
まず、図1を用いて本発明の実施の形態に係る動力伝達装置が適用される車両の動力系の一例について説明する。なお、ここでは、第1実施形態に係る動力伝達装置1を用いているが、他の実施形態に係る動力伝達装置も動力伝達装置1と同様に適用することができる。
また、本発明の実施の形態において用いられる「差動機構」とは、デフケースと差動ギヤと一対の出力ギヤを示すが、1入力、2入力の機能的構成をもつ部材の組合せであれば特段限定されるものではなく、広義に解釈可能な機構を適用することができる。
図1に示すように、車両の動力系は、エンジンや電動モータなどの駆動源401と、変速機構としてのトランスミッション403と、前輪側の左右輪の差動を許容するフロントデフ405と、前車軸407,409と、前輪411,413と、前輪側と後輪側との間の動力伝達を断続する断続部415を有するトランスファ417と、プロペラシャフト419と、後輪側の左右輪の差動を許容するリヤデフとしての差動機構13を有する動力伝達装置1と、後車軸421,423と、後輪425,427などから構成されている。
このように構成された車両の動力系では、駆動源401の駆動力がトランスミッション403を介してフロントデフ405に伝達される。このフロントデフ405に伝達された駆動力は、一対のサイドギヤ429,431から前車軸407,409を介して前輪411,413に配分されると共に、フロントデフ405のデフケース433に連結された中空軸435を介してトランスファ417に伝達される。
このトランスファ417に伝達された駆動力は、断続部415が接続状態であると、中空軸435と方向変換ギヤ組437との間の動力伝達が可能となり、方向変換ギヤ組437で方向変換されて出力軸439からプロペラシャフト419を介して動力伝達装置1に伝達される。
このとき、動力伝達装置1の断続機構23は、トランスファ417の断続部415が接続された後に、接続されるように同期して作動されて接続状態となる。この動力伝達装置1に伝達された駆動力は、差動機構13の一対のサイドギヤ9,11から後車軸421,423を介してから後輪425,427に配分され、車両は前後輪駆動の四輪駆動状態になる。
また、車両が前輪駆動の二輪駆動状態になる場合には、トランスファ417の断続部415が接続解除状態となり、中空軸435と方向変換ギヤ組437との間の動力伝達が遮断され、駆動源401の駆動力が出力軸439に伝達されず、後輪側への駆動力の伝達が遮断される。
このとき、動力伝達装置1の断続機構23は、トランスファ417の断続部415が接続解除された後に、接続解除されるように同期して作動されて接続解除状態となる。この状態では、車両の走行による後輪427の回転が断続機構23で遮断され、差動機構13のデフケース5に入力されることがない。また、車両の走行による後輪425の回転は、差動機構13のサイドギヤ9に入力されてピニオン7を回転させ、サイドギヤ11を回転させるが、デフケース5を回転させることがなく、デフケース5とプロペラシャフト419側とに設けられたギヤ組61を回転させることがない。
このように車両の二輪駆動状態では、トランスファ417の断続部415と動力伝達装置1の断続機構23とを接続解除状態とすることにより、方向変換ギヤ組437、プロペラシャフト419、ギヤ組61などの回転を防止し、無駄な回転系を削減して燃費向上を図ることができる。なお、動力伝達装置1の断続機構23のように、一方の出力軸15に伝達される駆動力を制御可能に断続する断続機構は、いわゆるアクスルディスコネクトと称される。以下、図2〜図4を用いて本発明の実施の形態に係る動力伝達装置について説明する。
なお、断続部415と断続機構23の接続又は解除のタイミングは、いずれか一方の接続が他方の接続に先行して行われ、いずれか一方の解除が他方の解除に先行して行われること、或いは両方の接続又は両方の解除が同時期に行われることなど、それらの接続と解除のタイミングは各構造の機能の特徴や車両の走行状態によって適宜決定されるものである。
(第1実施形態)
図2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置1は、ケーシング3と、このケーシング3に回転可能に収容され駆動力が入力されるデフケース5と、このデフケース5に支承されて自転可能であると共にデフケース5の回転によって公転する差動ギヤとしてのピニオン7と、このピニオン7と噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとしてのサイドギヤ9,11とを有する差動機構13と、サイドギヤ11に一体回転可能に連結される出力軸15と、この出力軸15に設けられ駆動力が入力される入力部17と、出力軸15に設けられ入力部17に伝達された駆動力を出力する出力部19と、入力部17と出力部19との間に設けられ入力部17と出力部19との間の動力伝達を断続する摩擦クラッチ21を有する断続機構23とを備えている。
そして、ケーシング3には、差動機構13が収容される差動機構収容部25と断続機構23が収容される断続機構収容部27との間を区画するシール部材29,31が配置されている。
また、差動機構収容部25には、ギヤの噛み合い部を潤滑可能で所定の粘度特性を有する潤滑油が収容される。
さらに、断続機構収容部27に収容される潤滑油は、差動機構収容部25に収容される潤滑油より粘性が低く設定されており、その潤滑油は摩擦クラッチ21による引きずりトルクの発生を大幅に抑制すべく、所定の潤滑、摩擦特性の保持、必要以上の油膜形成の排除が可能な特性を合わせ持っている。
また、出力部19は、中空状に形成されて入力部17の回転軸心側に配置され、摩擦クラッチ21は、入力部17と出力部19との径方向間に入力部17に連結したクラッチドラムの内周スプラインと係合する複数の外側クラッチ板と、出力部19の外周スプラインに係合する複数の内側クラッチ板が交互に配置され、出力部19とケーシング3との径方向間には、断続機構収容部27の内部と外部とを区画するシール部材33が配置され、出力部19の回転軸心側には、断続機構収容部27の内部と外部とを区画する区画壁35が設けられている。
図2に示すように、動力伝達装置1は、ケーシング3と、差動機構13と、断続機構23と、アクチュエータ37から構成されている。
ケーシング3は、主に差動機構13と入力軸63が収容される差動機構収容部25を構成する第1ケーシング39と、主に断続機構23とアクチュエータ37とが収容される断続機構収容部27を構成する第2ケーシング41と、第1ケーシング39内に入力軸63や差動機構13を収容した後に、第1ケーシング39をボルトにより一体結合して閉塞するカバー体43とからなり、車体フレームなどの静止系部材(不図示)に固定される。このケーシング3内には、差動機構13と、断続機構23と、アクチュエータ37とが収容されている。
しかしながら、ケーシング3の分割形態は、入力軸63と差動機構13の前側半分を収容するケーシング本体と、差動機構13の後側半分を収容するカバー体とするように差動機構13の軸心を含む分割面で分割しボルトなどにより一体結合してもよい。
本実施の形態における差動機構13は、デフケース5と、ピニオンシャフト45と、ピニオン7と、一対のサイドギヤ9,11とを備えている。
デフケース5は、軸方向両側に形成されたボス部47,49でそれぞれベアリング51,53を介してケーシング3のカバー体43及び第1ケーシング39に回転可能に支持されている。また、デフケース5には、ギヤ部55がボルトによって固定されたフランジ部57が形成され、ギヤ部55が駆動力を伝達する動力伝達ギヤ59と噛み合い、これら動力伝達ギヤ59とギヤ部55とでギヤ組61を構成している。
ギヤ組61は、小径のピニオンである動力伝達ギヤ59と、大径のリングギヤであるギヤ部55とからなるベベルギヤ組で変速駆動されるように構成され、プロペラシャフト419(図1参照)に伝達された駆動力を方向変換する。このギヤ組61を構成する小径のピニオンである動力伝達ギヤ59は、入力軸63の軸方向一端側に入力軸63と連続する一部材で形成され、入力軸63から入力された駆動力を方向変換してデフケース5に伝達する。
入力軸63は、軸心がデフケース5の回転軸心と直交する方向に配置され、軸方向に配置された2つのベアリング65,67を介してケーシング3の第1ケーシング39に回転可能に支持されている。この入力軸63の他端側外周には、スプライン形状の連結部69が形成され、プロペラシャフト419(図1参照)に連結される連結部材71が一体回転可能に連結されている。
連結部材71は、入力軸63の端部にナット73をねじ締結することによって軸方向位置が固定されると共に、ベアリング65,67に予圧が付与され入力軸63の軸方向位置が位置決めされる。また、連結部材71と第1ケーシング39との径方向間にはケーシング3の差動機構収容部25の内部と外部とを区画するシール部材75が配置されると共に、連結部材71の外周にはシール部材75のリップ部と摺動するダストカバー77が配置されている。この連結部材71を介して入力軸63に伝達された駆動力は、ギヤ組61を介してデフケース5に伝達され、デフケース5に収容されたピニオンシャフト45と、ピニオン7と、一対のサイドギヤ9,11とに伝達される。
ピニオンシャフト45は、長尺のシャフトからなり、端部をデフケース5に係合してピンで抜け止め及び回り止めされ、デフケース5と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト45には、ピニオン7が支承されている。
ピニオン7は、デフケース5の周方向等間隔に2つ配置され、長尺のピニオンシャフト45の両端側に支承されてデフケース5の回転によって公転する。また、ピニオン7の背面側とデフケース5との径方向間には、ピニオン7の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャ79が配置されている。このピニオン7は、一対のサイドギヤ9,11に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ9,11に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト45に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ9,11は、それぞれのボス部でデフケース5に相対回転可能に支持され、ピニオン7と噛み合っている。また、サイドギヤ9,11の背面側とデフケース5との軸方向間には、ピニオン7との噛み合い反力によるサイドギヤ9,11の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ81,83が配置されている。
この一対のサイドギヤ9,11は、内周側にスプライン形状の連結部85,87が形成され、それぞれ後車軸421,423(図1参照)側に連結された一対の出力軸89,15(出力軸89については図1参照)がサイドギヤ9,11と一体回転可能に連結され、デフケース5に入力された駆動力を後車軸421,423を介して後輪425,427(図1参照)へ出力する。
この一対のサイドギヤ9,11のうちサイドギヤ9に連結される出力軸89(図1参照)とケーシング3のカバー体43との径方向間には、ケーシング3の差動機構収容部25の内部と外部とを区画するシール部材91が配置されている。一対のサイドギヤ9,11のうちサイドギヤ11に連結される出力軸15は、入力部17と出力部19とからなる。
入力部17は、サイドギヤ11側が軸状に形成されると共に摩擦クラッチ21側のクラッチドラム部が接続して連続する部材で中空状に形成されている。また、入力部17とデフケース5のボス部49との径方向間には、摺動ブッシュなどの摺動部材93が配置されている。また、入力部17の摩擦クラッチ21側のクラッチドラム部内周には、スプライン形状の係合部95が形成され、摩擦クラッチ21の外側クラッチ板が係合されている。この入力部17は、サイドギヤ11側の軸状の外周が連結部87を介してサイドギヤ11と一体回転可能に連結される。このような入力部17の摩擦クラッチ21側の回転軸心部には、出力部19が入力部17と相対回転可能に配置されている。
出力部19は、中空状に形成され、外周でベアリング97を介して入力部17と相対回転可能に、またベアリング99を介して第2ケーシング41に支持されている。また、出力部19の軸方向一端側外周とケーシング3の第2ケーシング41との径方向間には、ケーシング3の断続機構収容部27の内部と外部とを区画するシール部材33が設けられている。さらに、出力部19の軸心側の中央部には、区画壁35が出力部19と連続する一部材で設けられ、ケーシング3の断続機構収容部27の内部と外部とを区画している。
この出力部19の軸方向一端側内周には、スプライン形状の連結部101が形成され、後車軸423(図1参照)が出力部19と一体回転可能に連結される。このような出力部19の軸方向他端側外周には、スプライン形状の係合部103が形成され、摩擦クラッチ21の内側クラッチ板が係合されている。このような入力部17と出力部19との間に伝達される駆動力は、断続機構23によって断続される。
断続機構23は、動力伝達ギヤ59を軸方向に挟んでデフケース5のギヤ部55の反対側に配置され、摩擦クラッチ21と、押圧部材105とを備えている。
摩擦クラッチ21は、複数の外側クラッチ板と、複数の内側クラッチ板とを備えている。複数の外側クラッチ板は、入力部17のクラッチドラム部内周に形成された係合部95に軸方向移動可能で入力部17と一体回転可能に係合されている。複数の内側クラッチ板は、複数の外側クラッチ板に対して軸方向に交互に配置され、出力部19の外周に形成された係合部103に軸方向移動可能で出力部19と一体回転可能に係合されている。
この摩擦クラッチ21は、滑り摩擦を伴い伝達トルクを中間制御可能な制御型の複数のクラッチ板からなる多板クラッチとなっている。この摩擦クラッチ21は、押圧部材105によって押圧接続され、入力部17と出力部19との間の動力伝達を可能とする。
押圧部材105は、摩擦クラッチ21に軸方向に隣接配置され、移動部107と、押圧部109とを備えている。移動部107は、環状に形成され、出力部19の外周に軸方向移動可能に配置されている。この移動部107と摩擦クラッチ21との軸方向間には、押圧部109が配置されている。
押圧部109は、環状に形成され、移動部107との軸方向間に移動部107との相対回転を許容させると共に移動部107の軸方向移動を押圧部109に伝達させるスラストベアリング111を介して移動部107の外径側に配置されている。また、押圧部109の内径側には、押圧部材105を摩擦クラッチ21の接続解除方向に付勢する付勢部材113が配置されている。
付勢部材113は、皿ばねからなり、常時、押圧部材105を摩擦クラッチ21の接続解除方向に付勢する。このため、押圧部材105がアクチュエータ37によって摩擦クラッチ21の接続方向に移動操作されていない状態では、押圧部109が摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板に接触することがなく、摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板が押圧されず、摩擦クラッチ21における引きずりトルクの発生を低減することができる。
このような付勢部材113によって摩擦クラッチ21の接続解除方向に付勢されている押圧部材105の押圧部109は、摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板に軸方向に隣接配置され、移動部107がアクチュエータ37によって付勢部材113の付勢力に抗して摩擦クラッチ21の接続方向に移動されることにより、摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板を押圧して摩擦クラッチ21を接続させる。
アクチュエータ37は、動力伝達ギヤ59を軸方向に挟んでデフケース5のギヤ部55の反対側に配置され、電動モータ115と、減速機構117と、変換機構119とを備えている。
電動モータ115は、ケーシング3の第2ケーシング41の外側に組付けられ、ケーシング3の内部にモータ軸121が配置されている。この電動モータ115は、制御手段としてのコントローラ(不図示のECU)に接続され、コントローラによって制御可能に作動される。なお、このコントローラは、電動モータ115の他に車両に設けられた各種センサやトランスファ417の断続部415(図1参照)を作動させるアクチュエータにも接続され、電動モータ115の制御と共にトランスファ417の断続部415の断続も制御している。この電動モータ115のモータ軸121から出力される回転は、減速機構117によって減速される。
減速機構117は、第1減速ギヤ組123と、第2減速ギヤ組125と、第3減速ギヤ組127とを備えている。なお、ケーシング3の第2ケーシング41の減速機構117が配置された開口部分には、ケーシング3の断続機構収容部27を閉塞する閉塞部材129が設けられている。
第1減速ギヤ組123は、電動モータ115のモータ軸121と第1大径ギヤ部131とからなる。第1大径ギヤ部131は、ケーシング3の第2ケーシング41内に第1中間軸133を介して回転可能に支持された第1中間ギヤ135に設けられ、電動モータ115のモータ軸121と噛み合っている。この第1減速ギヤ組123は、電動モータ115の回転を減速して第1中間ギヤ135を介して第2減速ギヤ組125に伝達する。
第2減速ギヤ組125は、第2小径ギヤ部137と第2大径ギヤ部139とからなる。第2小径ギヤ部137は、第1中間ギヤ135に第1大径ギヤ部131と隣接して設けられ、第2大径ギヤ部139と噛み合っている。第2大径ギヤ部139は、ケーシング3の第2ケーシング41内に第2中間軸141を介して回転可能に支持された第2中間ギヤ143に設けられている。この第2減速ギヤ組125は、第1中間ギヤ135からの回転を減速して第2中間ギヤ143を介して第3減速ギヤ組127に伝達する。
第3減速ギヤ組127は、第3小径ギヤ部145と第3大径ギヤ部147とからなる。第3小径ギヤ部145は、第2中間ギヤ143に第2大径ギヤ部139と隣接して設けられ、第3大径ギヤ部147と噛み合っている。第3大径ギヤ部147は、押圧部材105の移動部107の外径に設けられている。この第3減速ギヤ組127は、第2中間ギヤ143からの回転を減速して押圧部材105の移動部107を回転させる。
このように減速機構117は、電動モータ115から押圧部材105の移動部107までの動力伝達経路を3段減速とすることにより、電動モータ115を小型化することができ、消費電力も低減することができる。加えて、電動モータ115の作動を制御するコントローラを小型化することができ、装置を低コスト化することができる。このような減速機構117で減速されて伝達された押圧部材105の移動部107の回転は、変換機構119によって軸方向操作力に変換される。
変換機構119は、ボールカム機構であり、押圧部材105の移動部107とカムリング149とに周方向に形成された複数のカム面を対向させ、これらのカム面間に介在されたカムボール151からなる。
カムリング149は、出力部19の外周とベアリング99のアウタレースの外周とに配置され、凹凸形状の係合部153を介してケーシング3に回転不能に係合されている。また、カムリング149は、スラスト反力によるベアリング99側への軸方向移動がベアリング99によって規制されている。このカムリング149と押圧部材105の移動部107との軸方向の対向面には、それぞれ周方向に形成された複数のカム面が形成され、これらのカム面間にはカムボール151が介在されている。
カムボール151は、押圧部材105の移動部107の回転によってカムリング149と移動部107との間に差回転が生じることにより、押圧部材105を摩擦クラッチ21側へ軸方向押圧移動させるカムスラスト力を発生させる。
このような変換機構119における軸方向操作力、すなわちボールカム機構におけるカムスラスト力とスラスト反力とは、出力部19のみに入力される。詳細には、押圧部材105の押圧部109が摩擦クラッチ21を押圧するカムスラスト力は、摩擦クラッチ21のクラッチ板に隣接配置された受圧プレート104を介して出力部19の係合部103に固定されたC型ワッシャなどからなる第1規制部155に入力される。一方、カムリング149がベアリング99側に移動されるスラスト反力は、ベアリング99のインナレースに隣接配置され出力部19の外周に固定されたC型ワッシャなどからなる第2規制部157に入力される。このように変換機構119における軸方向操作力を出力部19のみに入力させることにより、摩擦クラッチ21の断続特性を安定化させることができる。
このように構成された動力伝達装置1では、電動モータ115の作動により電動モータ115の回転が減速機構117で減速され、変換機構119に伝達される。この変換機構119に伝達された回転は、軸方向操作力に変換され、押圧部材105を付勢部材113の付勢力に抗して摩擦クラッチ21の接続方向に軸方向移動させる。この押圧部材105の軸方向移動により押圧部109が摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板を押圧して摩擦クラッチ21が接続される。この摩擦クラッチ21の接続により入力部17と出力部19との間の動力伝達が可能となり、差動機構13のサイドギヤ11と後車軸423(図1参照)との間の動力伝達が可能となる。
一方、摩擦クラッチ21の接続は、電動モータ115を逆回転させることにより、押圧部材105が付勢部材113によって摩擦クラッチ21の接続解除方向に軸方向移動されて解除される。この摩擦クラッチ21の接続解除により入力部17と出力部19との間の動力伝達が遮断され、車両の走行による後輪427(図1参照)の回転が差動機構13のサイドギヤ11に入力されることがない。また、この摩擦クラッチ21の接続解除状態では、車両の走行による後輪425(図1参照)の回転が差動機構13のサイドギヤ9に入力されてピニオン7を回転させ、サイドギヤ11を回転させるが、サイドギヤ11と後車軸423(図1参照)との間の動力伝達が遮断されているので、一対のサイドギヤ9,11は相対回転される。このため、デフケース5が回転されることがなく、ギヤ組61が回転されることがない。
このような動力伝達装置1のケーシング3内は、入力部17とケーシング3の第1ケーシング39との径方向間に配置された2つのシール部材29,31によって差動機構13が収容される差動機構収容部25と断続機構23が収容される断続機構収容部27とに区画されている。また、2つのシール部材29,31のうち断続機構収容部27側に位置するシール部材31は、ベアリング97と径方向にオーバーラップするように配置されている。このようにシール部材31を配置することにより、装置の軸方向の大型化を抑制することができる。
このような2つのシール部材29,31によって区画された差動機構収容部25内と断続機構収容部27内には、それぞれ粘性の異なる潤滑油が封入されている。詳細には、差動機構収容部25側の潤滑油は、ギヤ組61の潤滑が可能で、断続機構収容部27側の潤滑油より粘性が高く設定されている。このため、断続機構23が接続解除状態で、潤滑油の粘度抵抗により、ギヤ組61とデフケース5の表面に粘性抵抗を増大させ、回転停止状態を作りやすくすることができる。また、断続機構収容部27に封入される潤滑油は、差動機構収容部25に封入される潤滑油より粘性が低く設定されている。このため、断続機構23の摩擦クラッチ21は、接続解除状態で潤滑油の粘性による引きずりトルクの発生が抑制され、入力部17と出力部19との間で動力伝達されることを抑制することができる。
つまり、差動機構収容部25側の潤滑油と断続機構側の潤滑油のそれぞれの粘性を上記のように所定粘度で設定することにより、二輪駆動状態での各機構の機能を確実に達成させ、駆動ロスを大幅に低減することができる。
このような動力伝達装置1では、ケーシング3に差動機構13が収容される差動機構収容部25と断続機構23が収容される断続機構収容部27との間を区画するシール部材29,31が配置されているので、差動機構収容部25と断続機構収容部27とにそれぞれ機能に応じた種類の異なる潤滑油を収容させることができる。
従って、このような動力伝達装置1では、差動機構13と断続機構23とを異なる潤滑油によって潤滑・冷却することができる。
また、断続機構収容部27に収容される潤滑油は、差動機構収容部25に収容される潤滑油より粘性が低く設定されているので、断続機構23の摩擦クラッチ21の接続解除状態で、摩擦クラッチ21における潤滑油の粘性による引きずりトルクの発生が抑制され、入力部17と出力部19との間で動力伝達されることを抑制することができる。
さらに、出力部19とケーシング3との径方向間には断続機構収容部27の内部と外部とを区画するシール部材33が配置され、出力部19の回転軸心側には断続機構収容部27の内部と外部とを区画する区画壁35が設けられているので、断続機構収容部27をケーシング3の外部から確実に区画することができ、潤滑油の品質を保持して断続機構23の断続特性を安定化させることができる。なお、区画壁35は、別体に取り付けられる封止プラグであってもよい。
(第2実施形態)
図3を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置201は、ケーシング3内は、1つのシール部材203によって差動機構収容部25と断続機構収容部27とに区画されている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
ここで、図3に示すように、差動機構13では、デフケース5と一対のサイドギヤ9,11の背面側との軸方向間には、ピニオン7との噛み合い反力によるサイドギヤ9,11の軸方向への移動を受けるスラストベアリング205,207が配置されている。このようなスラストベアリング205,207を適用することにより、デフケース5と一対のサイドギヤ9,11との間の摺動抵抗を低減することができる。
図3に示すように、ケーシング3内は、入力部17とケーシング3の第1ケーシング39との径方向間に配置された1つのシール部材203によって差動機構13が収容される差動機構収容部25と断続機構23が収容される断続機構収容部27とに区画されている。このシール部材203は、1つの基部に対して2つのリップ部が背面合わせにされた構造となっている。このようなシール部材203を適用することにより、部品点数を削減することができる。加えて、シール部材203の軸方向の配置スペースも削減でき、装置を小型化することができる。
このような動力伝達装置201では、ケーシング3内が1つのシール部材203によって差動機構収容部25と断続機構収容部27とに区画されているので、部品点数を削減することができると共に、シール部材203の配置スペースを削減でき、装置を小型化することができる。
なお、ケーシング3は、差動機構13の軸心を含む分割面によって分割された前側のケーシング本体40と後側のカバー体42とからなり、ケーシング本体40は入力軸63と差動機構13の前側半分を収容し、カバー体42は差動機構13の後側半分を収容する。このケーシング本体40とカバー体42とは、ボルト(不図示)によって一体に締結固定される。
(第3実施形態)
図4を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置301は、変換機構303は、ボールねじ機構である。なお、他の実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
ここで、図4に示すように、出力部19の外周には、スプライン形状の連結部305が形成され、出力連結部材307が出力部19と一体回転可能に連結されている。この出力連結部材307の外周には、スプライン形状の係合部309が形成され、摩擦クラッチ21の内側クラッチ板が係合されている。このような出力連結部材307には、変換機構303が軸方向に隣接配置されている。
図4に示すように、変換機構303は、入力部17、摩擦クラッチ21、出力連結部材307及び出力部19と径方向にオーバーラップして配置されたボールねじ機構であり、ねじ軸311と、ナット313と、ねじ軸311とナット313との間に介在する複数のボール315とを備えている。このようにボールねじ機構を断続機構23と径方向にオーバーラップして配置することにより、軸方向の移動ストロークが長いボールねじ機構が配置されても装置の軸方向への大型化を抑制することができる。
ねじ軸311は、2つの部材が溶接などの固定手段によって一体に固定され、ニードルベアリング317とベアリング99とを介して出力部19の外周に配置され、凹凸形状の係合部319を介してケーシング3に回転不能に係合されている。このねじ軸311の外周側には、ナット313が配置されている。
ナット313は、ねじ軸311の外周に軸方向移動可能で回転可能に配置されている。このナット313とねじ軸311との径方向間の合わせ面には、螺旋溝が形成されている。この螺旋溝内には、複数のボール315が介在されている。
複数のボール315は、螺旋溝内に回転可能に配置され、ナット313の回転によるナット313の軸方向移動を小さな回転力で可能とする。このナット313の回転は、押圧部材105の移動部107によって付与される。
なお、押圧部材105の移動部107は、スプライン形状の連結部321を介して軸方向移動可能でナット313と一体回転可能に連結されている。また、押圧部材105を摩擦クラッチ21の接続解除方向に付勢する付勢部材323は、ウェーブスプリングからなる。この押圧部材105の移動部107は、電動モータ115から減速機構117を介して減速された回転によって回転される。
このような押圧部材105の移動部107の回転は、連結部321を介してナット313を回転させる。このナット313の回転により、ナット313が摩擦クラッチ21の接続方向に軸方向移動され、移動部107を摩擦クラッチ21の接続方向に軸方向移動させる。この移動部107の軸方向移動により、スラストベアリング111を介して押圧部材105の押圧部109が付勢部材323の付勢力に抗して摩擦クラッチ21の接続方向に軸方向移動され、押圧部109が摩擦クラッチ21の複数のクラッチ板を押圧して摩擦クラッチ21が接続される。この摩擦クラッチ21の接続により入力部17と出力部19との間の動力伝達が可能となり、差動機構13のサイドギヤ11と後車軸423(図1参照)との間の動力伝達が可能となる。
一方、摩擦クラッチ21の接続は、電動モータ115の作動を停止することにより、押圧部材105の押圧部109が付勢部材323によって摩擦クラッチ21の接続解除方向に軸方向移動されて解除される。この摩擦クラッチ21の接続解除により入力部17と出力部19との間の動力伝達が遮断され、車両の走行による後輪427(図1参照)の回転が差動機構13のサイドギヤ11に入力されることがない。
このとき、付勢部材323は、押圧部材105の移動部107を介してナット313を摩擦クラッチ21の接続解除方向に付勢している。このため、付勢部材323は、ナット313を初期位置に位置させ、ボールねじ機構の初期位置を規定している。また、付勢部材323による押圧部材105の軸方向移動は、移動部107とねじ軸311との当接によって規制される。この移動部107とねじ軸311とが当接した状態では、ねじ軸311とナット313との軸方向間に隙間が形成されている。このようにボールねじ機構の初期位置を移動部107とねじ軸311との当接によって規定することにより、ナット313がねじ軸311に当接してナット313の軸方向移動によるナット313の回転によってナット313がねじ軸311側に噛み込んで、ボールねじ機構がセルフロックしてしまうことを防止できる。
なお、押圧部材105の移動部107とねじ軸311と軸方向間には、摩擦力の高い摺動部材325が配置されている。このため、押圧部材105の軸方向移動により、移動部107と摺動部材325とが当接すると、摺動部材325の高い摩擦力によって移動部107の回転が最小限に抑えられ、移動部107及びナット313の回転による軸方向移動を最小限に抑えることができる。
このような変換機構303における軸方向操作力、すなわちボールねじ機構における摩擦クラッチ21の接続方向操作力と接続解除方向操作力とは、出力部19のみに入力される。詳細には、押圧部材105の押圧部109が摩擦クラッチ21を押圧する接続方向操作力は、摩擦クラッチ21のクラッチ板に隣接配置された受圧プレート104を介して出力連結部材307の係合部309に固定されると共に出力連結部材307に隣接配置され出力部19の連結部305に固定されたC型ワッシャなどからなる第1規制部327,329に入力される。一方、付勢部材323によって押圧部材105の移動部107がねじ軸311に当接される接続解除方向操作力は、ベアリング99のインナレースに隣接配置され出力部19の外周に固定されたC型ワッシャなどからなる第2規制部157に入力される。このように変換機構303における軸方向操作力を出力部19のみに入力させることにより、摩擦クラッチ21の断続特性を安定化させることができる。
このような動力伝達装置301では、変換機構303がボールねじ機構であるので、小さな回転力を大きな軸方向操作力に変換することができ、電動モータ115を小型化することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る動力伝達装置では、入力部の内周側に出力部が配置されているが、入力部の外周側に出力部を配置する構成でもよく、入力部と出力部との配置関係は周辺部材の干渉などを考慮して適宜選択すればよい。
また、アクチュエータは、モータ・ギヤ・カム機構、もしくはモータ・ギヤ・ネジ機構となっているが、これに限らず、電磁式アクチュエータ、油圧シリンダ・ピストン機構、モータ・シフトロッド機構、エアダイアフラムなど、種々のアクチュエータを利用可能である。
さらに、断続機構は、動力伝達ギヤに対してデフケースのギヤ部と同じ軸方向側に配置されてもよい。断続機構、差動機構及び動力伝達ギヤの位置関係は、ケーシングを含めて車両の周辺部材や車体フレーム或いは車軸の取付などを考慮し、スペース的、機能的に適宜決定することが有効である。
1,201,301…動力伝達装置
3…ケーシング
5…デフケース
7…ピニオン(差動ギヤ)
9,11…サイドギヤ(出力ギヤ)
13…差動機構
15…出力軸
17…入力部
19…出力部
21…摩擦クラッチ
23…断続機構
25…差動機構収容部
27…断続機構収容部
29,31,203…シール部材
33…シール部材
35…区画壁

Claims (3)

  1. ケーシングと、このケーシングに回転可能に収容され駆動力が入力されるデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、前記一対の出力ギヤのうちいずれか一方の出力ギヤに一体回転可能に連結される出力軸と、この出力軸に設けられ駆動力が入力される入力部と、前記出力軸に設けられ前記入力部に伝達された駆動力を出力する出力部と、前記入力部と前記出力部との間に設けられ前記入力部と前記出力部との間の動力伝達を断続する摩擦クラッチを有する断続機構とを備えた動力伝達装置であって、
    前記ケーシングには、前記差動機構が収容される差動機構収容部と前記断続機構が収容される断続機構収容部との間を区画するシール部材が配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記差動機構収容部と前記断続機構収容部とには、異なる潤滑油が収容され、前記断続機構収容部に収容される潤滑油は、前記差動機構収容部に収容される潤滑油より粘性が低く設定されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、
    前記出力部は、中空状に形成されて前記入力部の回転軸心側に配置され、前記摩擦クラッチは、前記入力部と前記出力部との径方向間に配置され、前記出力部と前記ケーシングとの径方向間には、前記断続機構収容部の内部と外部とを区画するシール部材が配置され、前記出力部の回転軸心側には、前記断続機構収容部の内部と外部とを区画する区画壁が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
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