JP6410702B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収性物品として、例えば特許文献1のように、液透過性シートと液不透過性シートの間に吸収性コアを備え且つ縦方向に沿った吸収性本体と、横方向に沿ったウェストベルト部とを有し、胴回り開口部の横方向中心から両側脚回り開口部に向かって傾斜状に、ウェストベルト部の両端部を吸収性本体に結合することで、一つの胴回り開口部と、一対の脚回り開口部とを形成するものが知られている。このような吸収性物品では、吸収性本体が、液透過性シートと液不透過性シートの間に吸収性コアが存在する領域と、シート間に吸収性コアが存在しないシートのみから成る領域とを有する。
特許第2945336号公報
上記の吸収性物品では、ウェストベルト部の両端部を傾斜状に吸収性本体に結合しているため、吸収性本体に伸縮性部材等が配置されていない。つまり、シート間に吸収性コアが存在する領域とシート間に吸収性コアが存在しない領域とに、伸縮性部材等が配置されていない。そのため、吸収性本体と着用者の体との間に隙間ができやすい。さらに、前記領域の境界周辺、つまり吸収性コアの上端周辺では、吸収性コアが柔らかいとそれ自体が変形したり、吸収性コアが存在する領域と存在しない領域の厚みの違い等により、シートが折れたり変形したりし易く、吸収性コアの上端周辺に皺が寄ったり、吸収性コアの輪郭が浮き出たりしてしまう。そうすると、皺から排泄物が漏れたり、外観が低下したりしてしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、皺からの排泄物の漏れや外観の低下を抑制する吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
縦方向と横方向と前後方向とを有するとともに、前記縦方向に沿った吸収性本体と、前記横方向に沿ったベルト部と、一対の脚回り開口部と、を有する吸収性物品であって、
前記縦方向の上方側から前記一対の脚回り開口部のそれぞれに向かって前記横方向の外側に傾斜し、少なくとも前記吸収性本体及び前記ベルト部を接合する一対の接合部が、前記前後方向における前側及び後側にそれぞれ設けられ、
前記吸収性本体は、液透過性シートと、吸収性コアと、液不透過性シートと、を有し、
前記液透過性シート及び前記液不透過性シートは、前記吸収性本体の厚さ方向に前記吸収性コアと重なるとともに、前記吸収性コアを超えて前記縦方向の上方側に至っており、
前記縦方向における前記吸収性コアの上端部の位置に、当該吸収性コアの剛性を高める補強手段が設けられており、
前記吸収性本体は、前記縦方向の長さが前記吸収性コアよりも短い補強シートを有し、
前記補強シートは、前記前側及び前記後側のうちの少なくとも一方に設けられ、且つ、前記縦方向において、前記吸収性コアの上端を跨いで設けられ、
前記補強手段が設けられた領域の少なくとも一部と、前記補強シートとが、前記厚さ方向に重なることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、皺からの排泄物の漏れや外観の低下を抑制する吸収性物品を提供することができる。
おむつの外観を示す概略斜視図である。 図2Aは吸収性本体及びベルト部の長手方向を揃えて伸長させた状態のおむつの平面図であり、図2Bは図2Aの状態のおむつの断面図である。 図3Aは製造途中の展開状態のおむつの平面図であり、図3Bは図3Aの状態のおむつの断面図である。 吸収性本体における横方向の中央領域の断面図である。 第2実施形態のおむつの断面図である。 第3実施形態のおむつの製造途中の平面図である。 図7Aは第4実施形態のおむつの一部の平面図であり、図7Bは第4実施形態のおむつの断面図である。 第5実施形態のおむつの断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
縦方向と横方向と前後方向とを有するとともに、前記縦方向に沿った吸収性本体と、前記横方向に沿ったベルト部と、一対の脚回り開口部と、を有する吸収性物品であって、前記縦方向の上方側から前記一対の脚回り開口部のそれぞれに向かって前記横方向の外側に傾斜し、少なくとも前記吸収性本体及び前記ベルト部を接合する一対の接合部が、前記前後方向における前側及び後側にそれぞれ設けられ、前記吸収性本体は、液透過性シートと、吸収性コアと、液不透過性シートと、を有し、前記液透過性シート及び前記液不透過性シートは、前記吸収性本体の厚さ方向に前記吸収性コアと重なるとともに、前記吸収性コアを超えて前記縦方向の上方側に至っており、前記縦方向における前記吸収性コアの上端部の位置に、当該吸収性コアの剛性を高める補強手段が設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの上端部が折れ難く変形し難くなり、また、吸収性コアよりも上方のシートのみから成る柔軟な領域も吸収性コアが変形し難いことの影響を受けて平面状態が維持される。つまり、吸収性コアの上端周辺において吸収性本体の平面状態が維持され、吸収性本体と着用者の体との間に隙間ができ難くなる。また、吸収性コアの上端周辺での皺の発生や吸収性コアの輪郭の浮き上がりを抑えられ、皺からの排泄物の漏れやおむつの外観の低下を抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記補強手段が設けられた領域における前記吸収性コアの平均密度は、前記補強手段が設けられた領域に隣接する領域おける前記吸収性コアの平均密度よりも高いことを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの上端部の剛性が高まるため、吸収性コアの上端周辺において吸収性本体の平面状態を維持でき、皺からの排泄物の漏れやおむつの外観の低下を抑制できる。また、吸収性コアの上端部を圧縮して平均密度を高めることで、その厚さが薄くなり、吸収性コアが存在する領域と存在しない領域との厚み差による剛性差が減り、皺の発生等を一層抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性本体は、前記縦方向の長さが前記吸収性コアよりも短い補強シートを有し、前記補強シートは、前記前側及び前記後側のうちの少なくとも一方に設けられ、且つ、前記縦方向において、前記吸収性コアの上端を跨いで設けられ、前記補強手段が設けられた領域の少なくとも一部と、前記補強シートとが、前記厚さ方向に重なることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、補強シートによって吸収性コアの上端周辺の剛性が高まる。そのため、吸収性コアの上端周辺が、より一層、折れ難く変形し難くなり、平面状態を維持しやすくなる。
かかる吸収性物品であって、少なくとも前記吸収性コアの前記横方向における中央領域において、前記補強シートの下端が、前記補強手段が設けられた領域の下端よりも前記縦方向の下方側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの上端周辺の剛性を複数変化させることができ、着用時の違和感を軽減できる。特に、補強シートが吸収性コアよりも肌側に設けられ、補強手段が吸収性コアの上端部を圧縮して平均密度を高める場合、圧縮により硬くなった吸収性コアの部位を補強シートで覆うことができ、着用時の違和感をより一層軽減できる。
かかる吸収性物品であって、前記補強手段が設けられた領域の下端が、前記補強シートの下端よりも前記縦方向の下方側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの上端部周辺の剛性を複数変化させることができ、着用時の違和感を低減できる。
かかる吸収性物品であって、前記補強シートの下端が、前記一対の接合部の下端と一致しているか、又は、前記一対の接合部の下端よりも前記縦方向の上方側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、補強シートが着用者の脚の動きを阻害してしまうことを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記補強シートの前記横方向の端は、前記吸収性コアの前記横方向の端と一致しているか、又は、前記吸収性コアの前記横方向の端よりも前記横方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、補強シートにより、吸収性コアの横方向の全域に亘って吸収性コアの上端周辺の剛性が高まる。そのため、吸収性コアの上端周辺が、より一層、折れ難く変形し難くなり、平面状態を維持しやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性コアはコアラップシートで被覆され、前記補強シートが前記コアラップシートに接合されていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、コアラップシートを介して補強シートと吸収性コアとが一体化する。そのため、吸収性コアの上端周辺が、より一層、折れ難く変形し難くなり、平面状態を維持しやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記補強シートが通気性を有することを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、積層されるシート数は増えるが、むれや熱のこもりを抑えられ、着け心地を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記補強シートが前記液透過性シートと前記吸収性コアとの間に設けられていることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアを構成する部材、例えば高吸収性ポリマー等が液透過性シートの表面に出てしまうことを抑えられる。また、補強手段が吸収性コアの上端部を圧縮して平均密度を高める場合、圧縮により硬くなった吸収性コアの部位を補強シートで覆うことができ、着用時の違和感を軽減できる。
かかる吸収性物品であって、前記縦方向の上方側に向かうに従って、前記補強手段が設けられた領域の前記横方向の長さが短くなることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、縦方向の上方側に向かうに従って吸収性本体の剛性を徐々に低くでき、局所的な剛性の変化を抑えられる。そのため、吸収性コアの上端周辺がより一層折れ難く変形し難くなり、着用時の違和感も軽減できる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性コアはコアラップシートで被覆され、前記コアラップシートは、前記吸収性コアの上端部より前記縦方向の上方側に延出していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、コアラップシートにより、吸収性コアの上端周辺の剛性を高めることができる。特に、吸収性本体に補強シートが設けられる場合、コアラップシートと補強シートの両方で、吸収性コアの上端周辺の剛性を高めることができる。そのため、吸収性コアの上端周辺が、より一層、折れ難く変形し難くなり、平面状態を維持しやすくなる。また、吸収性コアの上端周辺の剛性を複数変化させることができ、着用時の違和感を軽減できる。
かかる吸収性物品であって、前記補強手段は、別の補強シートであることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの上端部の剛性が高まるため、吸収性コアの上端周辺において吸収性本体の平面状態を維持でき、皺からの排泄物の漏れやおむつの外観の低下を抑制できる。
吸収性物品としてパンツ型の使い捨ておむつ(以下、おむつ)を例に挙げて実施形態を説明する。
===第1実施形態===
<おむつ1の基本構成>
図1はおむつ1の外観を示す概略斜視図である。図2Aは吸収性本体2及びベルト部4の長手方向を揃えて伸長させた状態のおむつ1の平面図であり、図2Bは図2Aの状態のおむつ1の断面図である。図3Aは製造途中の展開状態のおむつ1の平面図であり、図3Bは図3Aの状態のおむつ1の断面図である。
おむつ1は、着用時に図1に示すようなパンツ型の形状となる。パンツ型状態において、おむつ1は互いに直交する「縦方向」と「横方向」と「前後方向」とを有する。なお、縦方向のうち着用者の胴回り側を上側(上方)とし、着用者の股下側を下側(下方)とする。また、前後方向のうち着用者の腹側を前側(前方)とし、着用者の背側を後側(後方)とする。
おむつ1は、縦方向に沿った吸収性本体2及び一対のレッグギャザー部3と、横方向に沿った一対のベルト部4と、一つの胴回り開口部WHと、一対の脚回り開口部LHとを有する。パンツ型状態のおむつ1(図1)において、前方の上方に吸収性本体2の長手方向の一端部が位置し、着用者の股下を介して後方の上方に吸収性本体2の長手方向の他端部が位置する。一対のレッグギャザー部3は吸収性本体2の横方向の両側部に沿って位置する。
吸収性本体2では図2Bに示すように、その厚さ方向の肌側(着用者に接触する側)から順に、液透過性シート5(例えば不織布等)と、吸収体6と、液不透過性シート7(例えばポリエチレン(PE)フィルムやポリプロピレン(PP)フィルム等)と、外装シート8(例えば不織布等)とが重なっている。なお、厚さ方向に隣接するシート5,7,8や吸収体6は不図示の接着剤で接合されている。
吸収体6は、吸収性コア61と、吸収性コア61の外周面を被覆するコアラップシート62とを備えている。吸収性コア61は、液体吸収性素材が所定の形状に成形されたものであり、この実施形態では長手方向の両端が湾曲した略長方形状をしている。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できる。コアラップシート62としては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。なお、吸収性コア61がコアラップシート62に被覆されていなくてもよい。
レッグギャザー部3には、縦方向に伸縮可能な複数の糸状伸縮性部材3a(例えば糸ゴム等)が横方向に並んで配置されている。ベルト部4には、横方向に伸縮可能な複数の糸状伸縮性部材4a(例えば糸ゴム等)が縦方向に並んで配置されている。また、脚回り開口部LHに沿って伸縮性シート10が設けられている。よって、おむつ1は着用者の胴回りや脚回りにフィットする。
おむつ1の前側では、吸収性本体2の長手方向の一端部における横方向の側端、及びレッグギャザー部3の上端と、一対のベルト部4の各長手方向の一端とが、一対の第1接合部51にて接合されている。おむつ1の後側では、吸収性本体2の長手方向の他端部における横方向の側端、及びレッグギャザー部3の上端と、一対のベルト部4の各長手方向の他端とが、一対の第2接合部52にて接合されている。一対の第1接合部51は縦方向の上方側から(胴回り開口部WHの横方向中心から)一対の脚回り開口部LHそれぞれに向かって横方向の外側に傾斜している。一対の第2接合部52も同様に傾斜している。
<おむつ1の製造方法>
おむつ1は製造工程の最終段階において図2Aに示す平面状態となる。平面状態のおむつ1では、吸収性本体2と一対のレッグギャザー部3と一対のベルト部4の各長手方向が揃い、吸収性本体2及び一対のレッグギャザー部3の肌側面に一対のベルト部4が重なるとともに、一対のレッグギャザー部3及び一対のベルト部4が長手方向に伸長している。平面状態のおむつ1において、一対のベルト部4の各横方向の内側端4bを横方向の外側に開き、一対のベルト部4をそれぞれその長手方向の中央部で二つ折りしつつ、吸収性本体2及び一対のレッグギャザー部3をそれぞれその長手方向の中央部で二つ折りすることで、パンツ型状態のおむつ1(図1)になる。
レッグギャザー部3及びベルト部4は同一のシート部材9から形成される。図3Bに示すようにシート部材9では、不織布等の二枚のシート91,91が厚さ方向に重ねられ、その間にレッグギャザー部3用の糸状伸縮性部材3aとベルト部4用の糸状伸縮性部材4aと伸縮性シート10とが長手方向に伸長された状態で固定されている。一対のシート部材9は吸収性本体2の横方向の両側部に沿って設けられ、シート部材9の横方向内側の端部が液透過性シート5と液不透過性シート7の間に接合される。そして、シート部材9のうち伸縮性シート10が存在する部位に、脚回り開口部LH用の孔が刳り抜かれる。そのため、脚回り開口部LHに沿って全周に亘り伸縮性シート10が存在することになる。また、シート部材9の横方向外側の端部は横方向の内側に2回折り返されているため、着用時に胴回り部分に掛かるストレスが軽減される。
シート部材9は長手方向に延びる折り返し線FLで吸収性本体2の肌側面側に折り返される。吸収性本体2と横方向に並ぶシート部材9の部位がレッグギャザー部3となり、吸収性本体2及びレッグギャザー部3と厚さ方向に重なるシート部材9の部位がベルト部4となる。そして、一対の第1接合51部及び一対の第2接合52部にて、吸収性本体2及びレッグギャザー部3と、ベルト部4とが接合される。その後、一対の第1接合部51及び一対の第2接合部52よりも長手方向の外側の部位が切断により取り除かれ、図2Aに示す平面状態のおむつ1が製造される。なお、第1接合部51及び第2接合部52での接合方法としては、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、これらの組み合わせ等、公知の接合方法を例示できる。
<補強手段20及び補強シート30>
図3Aに示すように、吸収性本体2を構成するシートである液透過性シート5、液不透過性シート7、及び外装シート8の長手方向の長さは、吸収性コア61の長手方向の長さよりも長く、吸収性コア61の長手方向の両端よりも長手方向の両外側に至っている。換言すると、パンツ型状態のおむつ(図1)の前側及び後側において、吸収性本体2を構成するシート5,7,8は吸収性コア61を超えて縦方向の上方側に至っている。そのため、吸収性本体2では縦方向の上方から、シート間に吸収性コア61が存在しないシートのみの領域と、シート間に吸収性コア61が存在する領域とが並ぶことになる。
前記領域の境界周辺、つまり吸収性コア61の上端61a周辺では、吸収性コア61が柔らかいとそれ自体が変形したり、シートのみの領域と吸収性コア61が存在する領域との厚みの違い等によりシートが折れたり変形したりし易い。この場合、吸収性コア61の上端61a周辺に皺が寄ったり、吸収性コア61の輪郭が浮き出たりしてしまう。そうすると、皺により生じた隙間から排泄物が漏れたり、おむつ1の外観が低下したりしてしまう。また、おむつ1では、第1接合部51及び第2接合部52にて、ベルト部4の長手方向の端が吸収性本体2の横方向の側端に接合されており、ベルト部4の糸状伸縮性部材4aが吸収性本体2を横切らない。つまり、吸収性本体2が非伸縮性の部材であるため、吸収性コア61の上端61a周辺と着用者の体との間に隙間ができやすい。
そこで、おむつ1では、パンツ型状態における前後方向の両方(腹側及び背側)において、吸収性コア61の上端部に、その吸収性コア61の上端部の剛性を高める補強手段20(図3Aのクロスハッチ部)が設けられている。つまり、吸収性コア61の長手方向の両端部に補強手段20が設けられている。補強手段20とは、吸収性コア61が厚さ方向に圧縮されて当該吸収性コア61の平均密度が高められた部位を、吸収性コア61に設けることである。そのため、補強手段20が設けられた領域(以下、補強領域21)における吸収性コア61の平均密度は、補強領域21に隣接する領域における吸収性コア61の平均密度よりも高くなっている。
具体的には、吸収性コア61が圧縮されて吸収性コア61の密度(g/m3)が高まった複数の凹部を離散的に設ける方法、即ち、吸収性コア61の上端部にエンボスパターンを施し、吸収性コア61の上端部を部分的に圧縮する方法が挙げられる。その他、吸収性コア61の上端部にプレス加工を施して、吸収性コア61の上端部全域を圧縮してもよい。なお、補強領域21における圧縮された部位の厚みは、例えば補強領域21に隣接する領域の厚みの半分以下にするとよい。また、補強領域21に隣接する領域とは、補強領域21よりも下方(長手方向の中央側)の吸収性コア61の領域であり、補強領域21と同じ大きさ及び同じ形状の領域を例示できるが、これに限らず、補強領域21と異なる大きさ、異なる形状の領域であってもよい。吸収性コア61の平均密度の比較方法としては、補強領域21及び補強領域21に隣接する領域をそれぞれ切り出して質量を測定し、その質量を領域の面積で除して坪量(g/cm2)を算出し、その坪量を領域の厚みで除して平均密度(g/cm3)を算出して比較する方法や、補強領域21等を厚さ方向に切った断面を電子顕微鏡等により撮影し、吸収性コア61を構成する液体吸収性素材の密度を目視で比較したり、液体吸収性素材の数で比較したりする方法を例示できる。但しこれに限らず、補強領域21と補強領域21に隣接する領域とで吸収性コア61の平均密度を比較できる方法であれば何れの方法であってもよい。
このように吸収性コア61の上端部に補強手段20を設けることで、吸収性コア61の上端部の剛性が高まり、吸収性コア61の上端部が折れ難く変形し難くなる。また、吸収性コア61の上端部が平面状態を維持することで、吸収性コア61よりも上方のシートのみから成る柔軟な領域も吸収性コア61の上端部の影響を受けて平面状態が維持される。つまり、吸収性コア61の上端61a周辺において吸収性本体2の平面状態が維持される。よって、吸収性本体2と着用者の体との間に隙間ができ難く、おむつ1のフィット性が向上する。また、吸収性コア61の上端周辺での皺の発生や吸収性コア61の輪郭の浮き上がりを抑えられ、皺からの排泄物の漏れやおむつ1の外観の低下を抑制できる。なお、吸収性コア61の剛性値としては、例えば、ガーレー剛軟度によって測定された値をサンプル片の長さで割った値を例示できる。ガーレー剛軟度の測定は、(株)安田精機製作所製のNo311のガーレー式柔軟度試験機を用いて、JIS−L1096に準拠して測定できる。
特におむつ1では、胴回り開口部WHから脚回り開口部LHに向かって横方向の外側に傾斜した第1接合部51及び第2接合部52にて、吸収性本体2とベルト部4とが接合され、おむつ1は下着の形状に近づけられている。そのため、吸収性コア61の輪郭の浮き上がりを抑制することで、おむつらしさがより薄れ、おむつを着用することへの抵抗感を軽減できる。また、おむつ1ではベルト部4の糸状伸縮性部材4aが吸収性本体2を横切らない。そのため、伸縮性部材の収縮による縦皺が吸収性本体2に発生することがない。その一方で、吸収性本体2に伸縮性部材が配置されていなくとも、おむつ1では上記のように、吸収性コア61の上端周辺において吸収性本体2の平面状態を維持でき、フィット性も得られる。
また、エンボス加工やプレス加工等、吸収性コア61の上端部の少なくとも一部を圧縮して吸収性コア61の剛性を高める場合、吸収性コア61の上端部の厚みが薄くなり、吸収性コア61よりも上方のシートのみから成る領域の厚みとの差が小さくなる。そのため、吸収性コア61の上端61a周辺がより一層折れ難く変形し難くなり、皺の発生等を抑えられる。また、エンボス加工やプレス加工の条件、例えば、圧縮後の吸収性コア61の厚みや、圧縮する部位の大きさ、形状、数、配置等によって、吸収性コア61の上端部の剛性値を自由に設定できる。
更に、おむつ1では、パンツ型状態における前後方向の両方(腹側及び背側)において、吸収性コア61の上端61aを跨ぐ補強シート30が設けられている。つまり、吸収性コア61の長手方向の両端61a周辺にそれぞれ補強シート30が設けられている。また、補強シート30は補強領域21の一部と厚さ方向に重なっている。そのため、吸収性コア61の上端61a周辺において、吸収性本体2の剛性がより一層高まる。よって、より確実に、吸収性本体2の平面状態が維持され、皺からの排泄物の漏れ等を抑制できる。特に、吸収性コア61よりも上方のシートのみから成る領域における皺の発生を抑えられる。また、補強シート30が吸収性コア61の上端61aを跨ぐため、シートのみから成る領域と吸収性コア61が存在する領域との境界が折れ難くなり、吸収性コア61の輪郭が浮き上がり難くなる。
補強シート30は、図2Bに示すように、液透過性シート5と吸収性コア61との間に設けられている。この場合、例えば吸収性コア61を構成する粒状の高吸収性ポリマーがコアラップシート62の長手方向の端からこぼれても、補強シート30で押さえることができ、高吸収性ポリマーが液透過性シート5の表面に出てしまうことを抑制できる。また、剛性を高めるために圧縮されて硬くなった吸収性コア61の上端部を補強シート30で覆うことができ、着用時の違和感を軽減できる。
また、パンツ型状態のおむつ1において、補強シート30の縦方向の長さは、吸収性コア61の縦方向の長さ(即ち、製品長手中央から吸収性コア61の上端61aまでの長さ)よりも短い。そのため、補強シート30は、吸収性コア61の長手方向の両端部と厚さ方向に重なるだけで、両端部以外の部位とは重なっていない。このように補強シート30を必要以上に長くしないことが好ましい。そうすることで、低コスト化を図れる。また、吸収性コア61よりも肌側の補強シート30が吸収性コア61の液体吸収を阻害してしまうことを防止できる。
また、補強シート30が通気性を有することが好ましい。そうすることで、吸収性コア61の上端61a周辺の剛性を高めるためにシートの積層数が増えても、むれや熱のこもりを抑えられ、着け心地が向上する。また、補強シート30が液透過性を有することが好ましい。そうすることで、吸収性コア61よりも肌側の補強シート30が吸収性コア61の液体吸収を阻害してしまうことを防止できる。具体的には、補強シート30として、目付が30g/cm2程度であるスパンボンド不織布やSMS不織布等を例示できるが、これに限らない。
また、補強シート30は、コアラップシート62にホットメルト接着剤等の接着剤31で接合されている。そうすることで、補強シート30はコアラップシート62を介して吸収性コア61と一体化し、吸収性コア61の上端61a周辺において、吸収性本体2の剛性がより一層高まる。よって、より確実に、吸収性本体2の平面状態が維持され、皺からの排泄物の漏れ等を抑制できる。なお、接着剤31の塗布パターンとしては、スパイラルパターンやストライプパターンが挙げられる。また、補強シート30とコアラップシート62を接着剤で接合するに限らず、例えばヒートシールや超音波シール等で接合してもよい。但しこれに限らず補強シート30とコアラップシート62とが接合されていなくてもよい。また、吸収性コア61がコアラップシート62に被覆されていない場合には、補強シート30を吸収性コア61に直接接合するとよい。
なお、図3Aに示すように、おむつ1の製造途中では、補強シート30は長方形状のシートであり、そのシートの一辺は吸収性本体2の長手方向の端に合わせて配置される。そして、補強シート30は、一対の第1接合部51又は一対の第2接合部52によって、吸収性本体2とベルト部4に接合される。その後、第1接合部51及び第2接合部52よりも縦方向の外側に延出する補強シート30の部位が他のシートと共に切断され、補強シート30は六角形となる。
また、パンツ型状態のおむつ1において、補強シート30の下端30aが、一対の第1接合部51の下端51a又は一対の第2接合部52の下端52aよりも縦方向の上方側に位置している。この場合、図3Aの製造途中のおむつ1に示されるように、補強シート30の下端30aが脚回り開口部LHよりも上方(長手方向の外側)に位置することになる。そのため、補強シート30が着用者の脚の動きを阻害してしまうことを防止でき、着用時の違和感を軽減できる。このように補強シート30を必要以上に長くしないことで、低コスト化を図れ、また、吸収性コア61よりも肌側の補強シート30が吸収性コア61の液体吸収を阻害してしまうことを防止できる。なお、補強シート30の下端30aが、第1接合部51の下端51a又は第2接合部52の下端52aと一致していてもよく、この場合も上記の効果が得られる。また上記に限らず、補強シート30の下端30aが第1接合部51の下端51aや第2接合部52の下端52aよりも縦方向の下方側に位置していてもよい。
また、補強領域21の下端21aは縦方向の上方側が凸となるように湾曲している。そのため、吸収性コア61の横方向における端部領域では、補強シート30の下端30aと補強領域21の下端21aとの縦方向の位置がほぼ同じであるのに対して、吸収性コア61の横方向における中央領域では、補強シート30の下端30aが補強領域21の下端21aよりも下方に位置している。そのため、剛性を高めるために圧縮されて硬くなった吸収性コア61の上端部の大部分を補強シート30で覆うことができ、着用時の違和感を軽減できる。但しこれに限らず、吸収性コア61の横方向の全域において、補強シート30の下端30aが補強領域21の下端21aよりも下方に位置するようにしてもよい。
図4は、吸収性本体2における横方向の中央領域の断面図である。図示するように、吸収性本体2における横方向の中央領域では、その上端から下方側に向かって、吸収性本体2を構成するシート5,7,8と補強シート30とが重なる領域A1と、吸収性本体2を構成するシート5,7,8と補強シート30と吸収性コア61の補強領域21とが重なる領域A2と、吸収性本体2を構成するシート5,7,8と補強シート30と補強領域21外の吸収性コア61とが重なる領域A3と、吸収性本体2を構成するシート5,7,8と補強領域21外の吸収性コア61とが重なる領域A4とが並ぶ。これらの領域A1〜A4では吸収性本体2の剛性が異なる。つまり、補強シート30の下端30aと補強領域21の下端21aとを縦方向にずらすことで、吸収性コア61の上端61a周辺において、吸収性本体2の剛性を縦方向に複数変化させることができる。そのため、着用時の違和感を軽減できる。
また、おむつ1では、吸収性コア61を被覆するコアラップシート62が、吸収性コア61の上端部より縦方向の上方側に延出している。この場合、上記の領域A1〜A4に加えて、吸収性本体2を構成するシート5,7,8と補強シート30とコアラップシート62とが重なる領域A5が存在する。つまり、吸収性本体2の剛性が上記の領域A1〜A4と異なる領域A5が存在するため、吸収性本体2の剛性を縦方向により多段階に変化させることができ、着用時の違和感をより一層軽減できる。
また、吸収性コア61の上端61aから延出するコアラップシート62が補強シート30と同様の役割を果たす。そのため、吸収性コア61の上端61a周辺において、吸収性本体2の剛性がより一層高まり、吸収性本体2の平面状態が維持され、皺からの排泄物の漏れ等を抑制できる。特に、おむつ1に補強シート30が設けられる場合、コアラップシート62と補強シート30の両方で、吸収性コア61の上端61a周辺の剛性を高めることができる。但しこれに限らず、例えば、吸収性コア61の上端61aとコアラップシート62の上端とが一致していてもよい。
また、補強領域21の上端、つまり吸収性コア61の上端61aは、縦方向の上方側が凸となるように湾曲している。そのため、補強領域21の横方向の長さは、縦方向の上方側に向かうに従って短くなり、縦方向の上方側に向かうに従って吸収性本体2の剛性を徐々に低くでき、局所的な剛性の変化を抑えられる。よって、吸収性コア61の上端周辺がより一層折れ難く変形し難くなり、着用時の違和感も軽減できる。但しこれに限らず、例えば、補強領域21の横方向の長さが縦方向の位置によらずに一定であってもよい。
===第2実施形態==
図5は第2実施形態のおむつ1の断面図である。第2実施形態のおむつ1には補強シート30が設けられていない。この場合も、吸収性コア61の上端部の剛性を高める補強手段20がおむつ1に設けられていれば、吸収性コア61の上端周辺における吸収性本体2の剛性を高め、吸収性本体2の平面状態を維持でき、皺からの排泄物の漏れ等を抑制できる。
===第3実施形態===
図6は第3実施形態のおむつ1の製造途中の平面図である。第3実施形態のおむつ1では、補強シート30の横方向の端30bが吸収性コア61の横方向の端61bよりも横方向の外側に位置している。そのため、吸収性コア61の横方向の全域に亘って、吸収性コア61の上端周辺における吸収性本体2の剛性を高めることができる。また、吸収性本体2を構成するシート5,7,8が吸収性コア61の横方向の端61bよりも横方向の外側に至る場合、横方向においても、シートのみの領域とシート間に吸収性コア61が存在する領域とが並ぶことになる。そのため、上記のように補強シート30の横方向の長さを長くすることで、横方向における前記領域の境界周辺が折れ難く変形し難くなる。よって、吸収性コア61の輪郭がより浮き出難くなる。なお、補強シート30の横方向の端が吸収性コア61の横方向の端と一致していてもよく、この場合も上記の効果が得られる。
===第4実施形態===
図7Aは第4実施形態のおむつ1の一部の平面図であり、図7Bは第4実施形態のおむつ1の断面図である。第4実施形態のおむつ1では、図7Aに示すように補強領域21の下端21aが湾曲せずに横方向に沿っている。そして、補強領域21の下端21aが横方向の全域に亘って、補強シート30の下端30aよりも縦方向の下方側に位置している。この場合も第1実施形態と同様に、図7Bに示すように、吸収性コア61の上端周辺に、吸収性本体2の剛性が異なる複数の領域A1’〜A4’を設けることができるため、着用時の違和感を軽減できる。但しこれに限らず、例えば吸収性コア61の横方向における一部の領域でだけ、補強領域21の下端21aが補強シート30の下端30aよりも下方側に位置していてもよい。また、補強領域21の全てが補強シート30と重なっていてもよい。
===第5実施形態===
図8は第5実施形態のおむつ1の断面図である。第5実施形態では、吸収性コア61の上端部の剛性を高める補強手段を、補強シート30とは別の補強シート22とし、縦方向における吸収性コア61の上端部の位置に別の補強シート22を設けている。例えば、図8に示すように、吸収性コア61の上端部の非肌側面に別の補強シート22を接着剤等で接合するとよい。この場合にも、吸収性コア61の上端周辺における吸収性本体2の剛性を高め、吸収性本体2の平面状態を維持でき、皺からの排泄物の漏れ等を抑制できる。なお、縦方向における吸収性コア61の上端部の位置に別の補強シート22が設けられていればよく、別の補強シート22の厚さ方向の位置は限定されず、吸収性コア61やコアラップシート62に別の補強シート22を接合するに限らない。また、吸収性コア61の上端部を圧縮することに加えて、別の補強シート22を設けてもよい。
===その他の実施形態===
上記実施形態では、パンツ型状態のおむつ1の前後方向の両方(腹側及び背側)に補強領域21(補強手段20)や補強シート30が設けられているが、これに限らず、どちらか一方に設けられるだけでもよい。
上記実施形態では、補強シート30が液透過性シート5と吸収性コア6との間に設けられているが、これに限らない。例えば、補強シート30が吸収性コア6よりも非肌側に設けられていてもよい。この場合、補強シート30に色や文字や模様等を施し、補強シート30をおむつ1の外から視認可能にすることで、おむつ1のデザイン性が増す。また、腹側と背側とで補強シート30の色等を異ならせることで、おむつ1の前後判断が容易になる。また、例えば腹側の補強シート30を吸収性コア61よりも肌側に配置し、背側の補強シート30を吸収性コア61よりも非肌側に配置する等、腹側と背側とで補強シート30で厚さ方向の位置を異ならせてもよい。この場合にも、おむつ1の前後判断が容易となる。また、腹側と背側の補強シート30を共に液透過性シート5よりも肌側に配置してもよい。この場合、補強シート30と液透過性シート5の間に、縦方向の下方に開口する空間を設けることで、その空間で排泄物を受け止めることができる。また、おむつ1とは別体の帯状の吸収パッドの端部を前記空間に挿入して吸収パッドを固定できる。
上記実施形態では、シート部材9を折ることで、シート部材9の一部をレッグギャザー部3とし、シート部材9の残りの部位をベルト部4としているが、レッグギャザー部3とベルト部4とを異なるシート部材によって形成してもよい。
本発明に係る吸収性物品は、介護用のおむつであっても、乳幼児用のおむつであってもよい。また、おむつとして利用するに限らず、生理用品として利用してもよい。
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 おむつ(吸収性物品)、2 吸収性本体、3 レッグギャザー部、3a 糸状伸縮性部材、4 ベルト部、4a 糸状伸縮性部材、5 液透過性シート、6 吸収体、61 吸収性コア、62 コアラップシート、7 液不透過性シート、8 外装シート、9 シート部材、91 シート、10 伸縮性シート、20 補強手段、21 補強領域(補強手段が設けられた領域)、22 別の補強シート、30 補強シート、31 接着剤、51 第1接合部(接合部)、52 第2接合部(接合部)、WH 胴回り開口部、LH 脚回り開口部、

Claims (12)

  1. 縦方向と横方向と前後方向とを有するとともに、前記縦方向に沿った吸収性本体と、前記横方向に沿ったベルト部と、一対の脚回り開口部と、を有する吸収性物品であって、
    前記縦方向の上方側から前記一対の脚回り開口部のそれぞれに向かって前記横方向の外側に傾斜し、少なくとも前記吸収性本体及び前記ベルト部を接合する一対の接合部が、前記前後方向における前側及び後側にそれぞれ設けられ、
    前記吸収性本体は、液透過性シートと、吸収性コアと、液不透過性シートと、を有し、
    前記液透過性シート及び前記液不透過性シートは、前記吸収性本体の厚さ方向に前記吸収性コアと重なるとともに、前記吸収性コアを超えて前記縦方向の上方側に至っており、
    前記縦方向における前記吸収性コアの上端部の位置に、当該吸収性コアの剛性を高める補強手段が設けられており、
    前記吸収性本体は、前記縦方向の長さが前記吸収性コアよりも短い補強シートを有し、
    前記補強シートは、前記前側及び前記後側のうちの少なくとも一方に設けられ、且つ、前記縦方向において、前記吸収性コアの上端を跨いで設けられ、
    前記補強手段が設けられた領域の少なくとも一部と、前記補強シートとが、前記厚さ方向に重なることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記補強手段が設けられた領域における前記吸収性コアの平均密度は、前記補強手段が設けられた領域に隣接する領域おける前記吸収性コアの平均密度よりも高いことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    少なくとも前記吸収性コアの前記横方向における中央領域において、前記補強シートの下端が、前記補強手段が設けられた領域の下端よりも前記縦方向の下方側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記補強手段が設けられた領域の下端が、前記補強シートの下端よりも前記縦方向の下方側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強シートの下端が、前記一対の接合部の下端と一致しているか、又は、前記一対の接合部の下端よりも前記縦方向の上方側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強シートの前記横方向の端は、前記吸収性コアの前記横方向の端と一致しているか、又は、前記吸収性コアの前記横方向の端よりも前記横方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアはコアラップシートで被覆され、
    前記補強シートが前記コアラップシートに接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強シートが通気性を有することを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強シートが前記液透過性シートと前記吸収性コアとの間に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記縦方向の上方側に向かうに従って、前記補強手段が設けられた領域の前記横方向の長さが短くなることを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から請求項10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアはコアラップシートで被覆され、
    前記コアラップシートは、前記吸収性コアの上端部より前記縦方向の上方側に延出していることを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強手段は、別の補強シートであることを特徴とする吸収性物品。
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