JP5999860B2 - 使い捨て下着 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨て下着に関するものである。
従来、使い捨てのパンツ型のおむつや、尿などを吸収するパッドを保持するパッドホルダー等の使い捨て下着について、様々な提案がされている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の使い捨て着用物は、腹側の不織布の左右両端部間に、上端縁に向かう凸曲線を描かせる弾性部材と、下端縁に向かう凸曲線を描かせる弾性部材とを設けており、膨らんだおなかの頂部をきつく締め付けてしまうのを抑制する技術が提案されている。
しかし、このような使い捨て着用物は、着用者の体型によっては十分にフィットすることができず、ずれ落ちてしまう場合があった。
特開平8−294510号公報
本発明の課題は、身体に良好にフィットし、ずれ落ちを抑制することができる使い捨て下着を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の使い捨て下着(1)は、腹側部材(11)と、背側部材(12)と、前記両部材をつなぐ股部材(5)と、前記腹側部材(11)及び前記背側部材(12)の左端部(15a,15b)同士及び右端部(15c,15d)同士が接合されることにより、前記腹側部材(11)と前記背側部材(12)と前記股部材(5)とに囲まれて形成される左右の脚開口部(13,14)と、前記腹側部材(11)及び前記背側部材(12)の各左右方向に延在し、前記両部材の各上端縁に沿った腰部(4a,4b)の下で前記左右の脚開口部(13,14)の上の領域に伸長した状態で配置され接合される胴周り弾性体(21a,21b)とを含む外装シート(10)と、前記外装シート(10)の内側において前記腹側部材(11)の腰部(4a)側から前記股部材(5)を経て前記背側部材(12)の腰部(4b)側にかけて配置されて重ねて接合される吸収部材(30)とを備える使い捨て下着であって、前記胴回り弾性体(21a,21b)の締め付け力の及ばない非弾性部(P)が、前記腰部(4a,4b)側に頂点のある三角形状部分を含む形状に形成され、前記胴周り弾性体(21a,21b)の腰部(4a,4b)側の一部が、前記外装シート(10)及び前記吸収部材(30)が重ねて接合される領域であって、前記非弾性部(P)の三角形状部分の外側に形成され、前記胴回り弾性体(21a,21b)の締め付け力が前記腰部(4a,4b)側から前記左右の脚開口部(13,14)側に向かうにつれて徐々に弱くなると共に、着用者の腰に対する前記使い捨て下着の胴回りの締め付けの向きが中央から各左右へ斜め上方に向かう向き(A)となることを特徴とする。
本発明の上記態様においては、別体の前記吸収部材(130)が、前記腹側部材(111)の腰部(104a)側から前記股部材(105)を経て前記背側部材(112)の腰部(104b)側にかけて配置されて保持されるものでもよい。
本発明の上記態様においては、前記左右の脚開口部(13,14)は、前記腹側部材(11)及び前記背側部材(12)においてそれぞれ同形状に形成され、前後の区別のないものでもよい。
以上、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明したが、これに限定されるものではない。なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替してもよい。
本発明の使い捨て下着は、胴回りが、腰部の両側から股部方向へ弧を描くように曲線状に曲がるため、身体に良好にフィットし、ずれ落ちを抑制することができる。
第1実施形態のパンツ型おむつの斜視図である。 第1実施形態のパンツ型おむつの展開図である。 第1実施形態のパンツ型おむつに設けられた吸収部材の断面図である。 第2実施形態のパッドホルダーの展開図である。 変形形態のパンツ型おむつの展開図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、使い捨て下着としてパンツ型おむつを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態のパンツ型おむつの斜視図である。
図2は、本実施形態のパンツ型おむつの展開図である。
図1において、パンツ型おむつの左右方向をX方向(+Xが左側)、前後方向をY方向(+Yが前側)、上下方向をZ方向(+Zが上側)とする。また、図2において、展開したパンツ型おむつの幅方向(左右方向)をX方向(+Xが左側)とし、X方向に直交する上下方向をZ方向とする。ここで、図2において、腹側部材の上方向はZ1方向を示し、背側部材の上方向はZ2方向を示すものとする。
なお、図1において、パンツ型おむつに設けられる各ギャザーは省略している。また、図2において、パンツ型おむつの各ギャザーを形成する弾性部材は全て伸長した状態であるものとする。
以下の説明において、上下方向、左右方向、前後方向とは、それぞれ、パンツ型おむつの通常の使用状態(起立した着用者がパンツ型おむつを着用している状態)における方向を示すものとする。すなわち、パンツ型おむつの上側とは、腰部側をいい、下側とは股部側、左側とは左脚側、右側とは右脚側、前側とは腹部側、後側とは臀部側(背側)をいうものとする。
パンツ型おむつ1は、図1及び図2に示すように、着用者の尿や血液等(液状体)を吸収する吸収部材を備えた使い捨ての下着である。パンツ型おむつ1は、おむつの外側に位置する外面シート10a、及びおむつの内側に位置する内面シート10bを重ねた外装シート10と、外装シート10の内面(内面シート10b)側に配置された吸収部材30とから構成されている。
外装シート10を構成する外面シート10a及び内面シート10bには、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、レーヨン等の化学繊維や、綿、セルロース等の天然繊維等から成る不織布又はフィルム他、ポリエチレンとポリプロピレンの混合不織布のような上記素材を適宜組み合わせた混合不織布又はフィルム等が用いられる。また、不織布や、フィルム、ティシュ、伸縮材又はこれらの積層体、又はそれらを適宜つなぎ合わせ一枚のシートとして使用してもよい。
外装シート10は、図1及び図2に示すように、腹側部材11、背側部材12、股部(股部材)5、左脚開口部13、右脚開口部14、接合部15等から構成されている。
腹側部材11は、着用者の前身ごろの腹部を覆う部分である。背側部材12は、着用者の後身ごろの臀部を覆う部分である。腹側部材11及び背側部材12は、股部(股部材)5を介して一体につながっている。
図1及び図2に示すように、腹側部材11及び背側部材12は、それらの腰部4(4a,4b)の各上端縁の幅方向(左右方向、X方向)に延在するようにして、腰周り弾性体20(20a,20b)がそれぞれ設けられている。また、それらの腰周り弾性体20(20a,20b)の下で、左脚開口部13及び右脚開口部14の上の領域には、胴周り弾性体21(21a,21b)がそれぞれ設けられている。
左脚開口部13は、股部5の左側で、腹側部材11及び背側部材12のそれぞれ幅方向の左下端部に設けられている。
右脚開口部14は、股部5の右側で、腹側部材11及び背側部材12のそれぞれ幅方向の右下端部に設けられている。
左脚開口部13及び右脚開口部14は、腹側部材11及び背側部材12の左端部15a,15b同士及び右端部15c,15d同士が接合部15として接合されることによって、図1に示すように着用者の左脚及び右脚を挿入する開口孔2、3が形成される切り欠きである。左脚開口部13及び右脚開口部14は、腹側部材11と背側部材12と股部5とに囲まれて形成される。
図2に示すように、左脚開口部13及び右脚開口部14には、それぞれの開口縁に沿うようにして脚周り弾性体22(22a,22b,22c,22d)が設けられている。
本実施形態では、左脚開口部13及び右脚開口部14は、X方向の中心線C1に対して左右対称に形成されている一方、Z方向の中心線C2に対しては非対称に形成されている。
接合部15は、腹側部材11の左端部15aと背側部材12の左端部15bを接合する部分、及び、腹側部材11の右端部15cと背側部材12の右端部15dを接合する部分であり、熱シール、超音波シール、又は接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)等により形成されている。
腰周り弾性体20(20a,20b)は、着用者の腰部に対してパンツ型おむつ1を保持するために設けられている。腰周り弾性体20(20a,20b)は、腹側部材11及び背側部材12のそれぞれの腰部(4a,4b)の上端縁に沿うようにして延在する複数の弾性部材から構成されている。
胴周り弾性体21(21a,21b)は、着用者の胴周りに対してパンツ型おむつ1を保持するために設けられている。胴周り弾性体21(21a,21b)は、外装シート10の腹側部材11及び背側部材12の幅方向(左右方向、X方向)に延在し、腹側部材11及び背側部材12のそれぞれの腰部4(4a,4b)の下で、左脚開口部13及び右脚開口部14の上の領域に配置された複数の弾性部材から構成されている。
脚周り弾性体22(22a,22b,22c,22d)は、着用者の左右の脚の付け根部分に対してパンツ型おむつ1を保持するために設けられている。脚周り弾性体22(22a,22b,22c,22d)は、左脚開口部13及び右脚開口部14の開口縁に沿うようにして配置された複数の弾性部材から構成されている。
腰周り弾性体20、胴周り弾性体21、脚周り弾性体22は、それぞれ、外装シート10を構成する外面シート10a及び内面シート10b間に配置されており、それぞれが、伸長した状態で外面シート10a及び内面シート10bに接合されている。これにより、パンツ型おむつ1は、外装シート10の腰部4、胴周り、左右の脚開口部13,14の縁部のそれぞれにギャザーが形成されることとなる。
腰周り弾性体20、胴周り弾性体21、脚周り弾性体22を構成する弾性部材は、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン樹脂、伸縮性のホットメルト等の伸縮可能な糸状の材料により形成されている。また、各弾性部材は、糸状の部材だけでなく、帯状の部材等を使用することも可能である。
図3は、本実施形態のパンツ型おむつに設けられた吸収部材の断面図である。なお、図3は、図2のA−A’断面における吸収部材の断面図である。
図2に示すように、吸収部材30は、外装シート10の内側において、腹側部材11の腰部4a側から股部5を経て背側部材12の腰部4b側にかけて配置され、尿や血液等の液状体を吸収するパッドであり、略矩形状に形成されている。
図3に示すように、吸収部材30は、吸収体31、表面シート32、裏面シート33、側部弾性体34、ギャザーシート35、股部弾性体36等から構成されている。
吸収体31は、尿や血液等の液状体を吸収する部材であり、例えば、吸収紙、綿状パルプ、高分子吸収材等の吸収性材料が組み合わされたものである。吸収体31は、表面シート32及び裏面シート33間に配置されており、表面シート32から透過した液状体を吸収して保持する。
表面シート32は、パンツ型おむつ1の内側において、着用者の肌が触れる側に配置され、吸収体31の表面側を覆うシート部材である。表面シート32は、例えば、不織布等の液透過性材料から形成されており、パンツ型おむつ1内に発生した液状体を吸収体31へと透過させる。
裏面シート33は、吸収体31の裏面側を覆うシート部材である。裏面シート33は、例えば、ポリエチレンフィルム等の液不透過性材料から構成されており、吸収体31に吸収された液状体や、表面シート32を透過した液状体が外装シート10側に漏出してしまうのを防ぐ。
ギャザーシート35は、吸収部材30に立体ギャザーを形成するシート部材である。図3に示すように、ギャザーシート35は、2つ設けられており、そのそれぞれが、裏面シート33の外側(吸収体31とは反対側)の面の左端部及び右端部に接合される。ギャザーシート35は、例えば、不織布、又は不織布にポリエチレンフィルム等を貼り合せた材料から構成されており、吸収体31で吸収しきれなかった液状体が股部5から漏出してしまうのを防ぐ。
ギャザーシート35は、図1及び図3に示すように、各脚開口部13、14側のそれぞれの端縁を折り返した内側に、吸収体31に沿うようにして、側部弾性体34が配置されている。
側部弾性体34は、複数本の弾性部材から構成されており、ギャザーシート35の折り返された部分の内側に、伸長した状態で接合されている。これにより、パンツ型おむつ1の股部5に対応する位置には、立体ギャザーが形成されることとなり、パンツ型おむつ1の股部5から排泄物や液状体が漏出してしまうことを防ぐことができる。
また、ギャザーシート35は、裏面シート33との接合部に、股部弾性体36が配置されている。
股部弾性体36は、吸収体31の左右両端縁に沿うようにして配置された弾性部材である。股部弾性体36は、パンツ型おむつ1に排泄物が吸収されて吸収体の重量が増加しても、この弾性体の張力により吸収部材30の左右端部が股間に押し付けられ、股間との間に間隙が生じてしまうのを防ぐことができる。また、股部弾性体36は、着用者の鼠径部に沿って定位するので、吸収部材30が縒れたり、弛んだりすることなく着用者の股間部に当接し、極めて良好なフィット性と防漏性を実現することができる。
なお、本実施形態では股部弾性体36は、吸収部材30の幅方向の左右端のそれぞれに直線状に1本ずつ配置した例を示したが、複数本ずつ配置するようにしてもよい。
側部弾性体34及び股部弾性体36を構成する弾性部材は、上述の腰周り弾性体20等と同様に、天然ゴム、ポリウレタン樹脂、伸縮性のホットメルト等の伸縮可能な糸状の材料により形成されている。また、この弾性部材は、糸状の部材だけでなく、帯状やシート状の部材等を使用することも可能である。また、側部弾性体全体を伸縮性のシートなどの素材で形成してもよい。この場合、図示した弾性体の延在する方向に伸縮力が働くように形成する必要がある。
次に、外装シート10の胴周り、及び、その胴周りに設けられた胴周り弾性体21(21a,21b)の詳細の構成について説明する。
胴周り弾性体21(21a,21b)は、上述したように、外装シート10の腹側部材11及び背側部材12の幅方向(左右方向、X方向)に延在し、パンツ型おむつ1の腰部4(4a,4b)から左脚開口部13及び右脚開口部14にかけて配置された複数の糸状の弾性部材から構成されている。ここで、胴周り弾性体21(21a,21b)は、パンツ型おむつ1の腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側へ向かうにつれて、徐々にその締め付け力が弱くなるように形成されている。
本実施形態では、胴周り弾性体21(21a,21b)を構成する弾性部材のうち、左右の脚開口部13、14側(下端側)に配置される弾性部材は、その弾性部材よりも腰部4(4a,4b)側(上端側)に配置される弾性部材に比して張力(収縮力)が弱くなるよう設けられている。
具体的には、胴周り弾性体21(21a,21b)は、弾性部材が外面シート10a及び内面シート10b間に伸長させて接合される場合に、腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14側に向かって配置されるにつれて徐々に弾性部材の伸長倍率を低くするように形成されている。これにより、本実施形態のパンツ型おむつ1は、腰部4(4a,4b)側から左右の開口部13、14側にかけて胴周りの締め付け力が徐々に弱くなり、着用者の腹部及び臀部にフィットさせることができる。また、パンツ型おむつ1がずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
また、外装シート10の胴周り(胴周り弾性体21)には、胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付け力が及ばない非弾性部P(図2中の一点鎖線内)が設けられている。この非弾性部Pは、外装シート10の幅方向(左右方向、X方向)の中心線C1に対して線対称であって、腰部4(4a,4b)と左右の脚開口部13、14との間に設けられ、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて、その幅寸法(左右幅)が徐々に大きくなるように形成されている。これによっても、パンツ型おむつ1は、胴周り弾性体21(21a,21b)の腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側へ向かうにつれて、徐々にその締め付け力を弱くすることができる。
ここで、上述したように、胴周り弾性体21(21a,21b)は、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側へ向かうにつれて、徐々にその締め付け力を弱くしているが、その締め付け力を変更する範囲は、腹側では着用者のウエストの下部から恥骨上部に対応する位置、背側では着用者のウエストの下部から坐骨に対応する位置であることが好ましい。
また、胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付け力は、上述の効果をより効果的に奏するために、最も弱い部位(股部5側)が、最も強い部位(腰部4側)の60〜95%であることが好ましい。
なお、パンツ型おむつ1は、腹側部材11と背側部材12とで胴周り弾性体21(21a,21b)の弾性部材の張力や、非弾性部Pの幅寸法(左右幅)を変更したりして、胴周り弾性体21(21a,21b)による締め付け力を前後(腹側と背側)で変更するようにしてもよい。具体的には、腹側部材11の胴周り弾性体21aの弾性部材の張力を、背側部材12の胴周り弾性体21bの弾性部材に比して強くしたり、腹側部材11の非弾性部Pの幅寸法(左右幅)を、背側部材12の非弾性部Pに比して狭くしたりすることで、胴周り弾性体21の腹側の締め付け力を背側に比して強くすることができる。これにより、パンツ型おむつ1を、着用者の腹側と背側とのそれぞれの体型に沿わせることができ、着用時のフィット性をより向上させることができる。
また、非弾性部Pは、外装シート10の腹側部材11及び背側部材12の胴回り弾性体21(21a,21b)が吸収部材30と重なる領域であって、吸収部材30の幅方向(左右方向、X方向)の両端縁(左右端縁)よりも内側に形成されている。この外装シート10の胴回り弾性体21(21a,21b)及び吸収部材30が重なる領域には、上述の胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付け力を有する一部も形成されている。
ここで、非弾性部Pは、吸収部材30の幅方向の両端縁(左右端縁)よりも外側まで延在した場合、吸収部材30が着用者の身体から離れてしまい漏れなどの要因となるおそれがある。そのため、非弾性部Pは、上述のように、吸収部材30の幅方向の両端縁(左右端縁)よりも内側に形成される必要があり、その最大幅は、吸収部材30の幅寸法により制限され、吸収部材30の幅寸法(左右幅)よりも小さい幅にする必要がある。
本実施形態では、非弾性部Pは、幅方向の寸法(左右幅)が、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて徐々に大きくなり、左右の脚開口部13、14に近づいた位置で一定となるように、腰部側に頂点のある略三角形状と略矩形形状とを組み合わせた形状に形成される。そのため、胴周り弾性体21(21a,21b)は、外装シート10及び吸収部材30の重なる領域における幅方向の寸法(左右幅)が、腰部4(4a,4b)側から左右の開口部13、14側に向かうにつれて徐々に短くなり、非弾性部Pの幅方向の寸法(左右幅)が一定になったところで存在しなくなる。すなわち、胴周り弾性体21(21a,21b)は、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域においては、非弾性部Pの略三角形状の外側に形成されている。
ここで、パンツ型おむつのずれ落ちを防止するためには、腰周り弾性体21を骨盤で最も幅方向に張り出している腸骨の上部に位置するようにしなくてはならないが、腸骨の位置を水平に締め付けると、呼吸や姿勢などによって最も寸法が変化する腹部を締め付け続けることになり、不快感が大きくなる場合があった。一方、締め付けを弱くするとずれ落ちが生じる場合があり、着用者によって異なる体型に合わせて最適の張力を設定することが難しかった。
このため、本発明のパンツ型おむつ1は、上述のように腰部側に頂点のある略三角形状と略矩形形状とを組み合わせた形状に非弾性部Pを設けることによって、骨格のない腹部の水平方向の締め付けを抑え、骨盤に沿うように左右の腸骨上部から恥骨上部にかけて斜め方向に腹側の胴周り弾性体21aの張力が働くようにすることができる。また、背側においてもウエストからヒップにかけての身体の周長が徐々に大きくなることに対し、均等な張力で支えることができるように背側の胴周り弾性体21bの締め付けを調整することができる。これらにより、パンツ型おむつ1は、良好なフィット性を実現しつつ、ずれ落ちを抑制することができる。
また、本実施形態では、非弾性部Pは、その上端部(腰部4a,4b側の部分)が、外装シート10及び吸収部材30の重なる領域からはみ出すように形成されている。
これは、一般的にパンツ型おむつの吸収部材は、尿などの排泄物を吸収するため、尿道口から肛門付近までを広くカバーする長さになっており、横になった時などでも尿などが流れ出ないよう、さらに余裕を持たせて長くしたものもある。しかし、長くしすぎると、腹部や背部に不快感を与えるため、通常は成人用の場合では、400〜600mmの範囲の長さに形成されている。これに対し、パンツ型おむつやパッドホルダーの展開長(腹側部材11の腰部4aから背側部材12の腰部4bまでの長さ)は、吸収部材の長さよりさらに成人用で100〜500mm程度長く形成されている。
ここで、非弾性部Pの上下方向の適正位置は、腹側ではウエストの下部から恥骨上部、背側ではウエストの下部から坐骨にあたる位置にかけて設けられるのが好ましく、吸収部材30の配置位置には制限されないため、必ずしも吸収部材と重ならず、本実施形態では、非弾性部Pの上端部が上述のようにはみ出している。
非弾性部Pが、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域に形成されることによって、外装シート10の胴周りにおける吸収部材30が重ならない領域には、胴周り弾性体21(21a,21b)が存在することとなる。これにより、パンツ型おむつ1は、液状体を吸収した吸収部材30の重みによって、着用者の身体からパンツ型おむつ1がずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
また、胴周り弾性体21(21a,21b)の腰部4(4a,4b)側の一部が、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域であって、非弾性部Pの略三角形状の外側に形成されていることによって、着用者の腰に対するパンツ型おむつ1の締め付けの向きを斜め上方に変化させることができる(図1の矢印A参照)。これにより、パンツ型おむつ1の胴周りが、腰部4の両側から股部5方向へ、弧を描くように曲線状に曲がるため、着用者のお腹周りを締め付けずに腸骨に沿い、パンツ型おむつ1の着用時のフィット性や、ずれ落ち抑制効果を更に向上させることができる。
更に、外装シート10に非弾性部Pが設けられることによって、上述のように幅方向(左右方向)における弾性部材の長さが、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かって配置されるにつれて徐々に短くなるので、パンツ側おむつ1の胴周りは、全体で見た場合、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて徐々に胴周り弾性体21(21a,21b)の張力が存在しない領域が広くなる。そのため、パンツ型おむつ1は、着用者の腹部及び臀部に対する締め付けを身体の形状に合わせて、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かって弱くすることができ、これによっても、着用時のフィット性を向上させ、パンツ型おむつ1のずれ落ち抑制効果を向上させることができる。
なお、本実施形態では、非弾性部Pは、外装シート10の腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14までの間の胴周りにおいて、胴周り弾性体21(21a,21b)が形成されないようにして設けられているが、これに限定されるものでない。例えば、非弾性部Pは、胴周り弾性体21(21a,21b)を、外装シート10の腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側のほぼ全面に形成した上で、非弾性部Pに該当する領域においてのみ、胴周り弾性体21(21a,21b)を構成する弾性部材の弾性体としての機能、すなわち張力が発生しない状態にすることによって設けるようにしてもよい。
以上より、本実施形態のパンツ型おむつ1には以下のような効果がある。
(1)パンツ型おむつ1は、胴周り弾性体21(21a,21b)が、外装シート10の腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて徐々に締め付けが弱くなるように形成されているので、パンツ型おむつ1を着用者の腹部及び臀部にフィットさせることができ、また、パンツ型おむつ1がずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
(2)パンツ型おむつ1は、左右の脚開口部13、14側に配置される胴周り弾性体21(21a,21b)の弾性部材が、その弾性部材よりも腰部4(4a,4b)側に配置される弾性部材に比して、張力が弱くなるように設けられているので、より具体的に胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付けの変化を実現することができる。
(3)パンツ型おむつ1は、非弾性部Pが、腰部4(4a,4b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて、その幅寸法(左右幅)が徐々に大きくなるように形成されているので、より具体的に胴周り弾性体21の締め付けの変化を実現することができる。
(4)パンツ型おむつ1は、非弾性部Pが、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域であって、吸収部材30の幅方向(左右方向、X方向)の両端縁(左右端縁)よりも内側に形成されており、胴周り弾性体21(21a,21b)の一部が、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域に形成されている。これにより、外装シート10の胴周りにおける吸収部材30が重ならない領域には、胴周り弾性体21(21a,21b)が存在することとなり、パンツ型おむつ1は、液状体を吸収した吸収部材30の重みによって、着用者の身体からずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
更に、胴周り弾性体21(21a,21b)の腰部4(4a,4b)側の一部が、外装シート10及び吸収部材30が重なる領域に形成されていることによって、着用者の腰に対してパンツ型おむつ1を斜め上方に引っ張り上げた状態で保持することができ、パンツ型おむつ1のずれ落ち抑制効果を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態においては、使い捨て下着として吸収性物品を保持するパッドホルダーを例に挙げて説明する。
図4は、第2実施形態のパッドホルダーの展開図であり、図2に対応する図である。図4(a)は、第2実施形態のパッドホルダーの例を示す図であり、図4(b)は、第2実施形態のパッドホルダーの他の例を示す図である。図4において、展開したパッドホルダーの幅方向(左右方向)をX方向(+Xが左側)とし、X方向に直交する上下方向をZ方向とする。ここで、図4において、腹側部材の上方向はZ1方向を示し、背側部材の上方向はZ2方向を示すものとする。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号(下二桁)を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態のパッドホルダー101は、吸収部材30が設けられていない点で、第1実施形態のパンツ型おむつ1と主に相違する。
パッドホルダー101は、尿や血液等の液状体を吸収するパッドやナプキンなどの吸収性物品を保持するパンツ型のホルダーである。パッドホルダー101は、その股部105に吸収性物品を配置した上で着用することによって、上述の第1実施形態のパンツ型おむつ1と同様の機能を実現することができる。
パッドホルダー101は、図4に示すように、腹側部材111、背側部材112、股部105、左脚開口部113、右脚開口部114、接合部115等から構成される外装シート110から形成されている。
腹側部材111及び背側部材112には、外装シート110の胴周り、すなわち外装シート110の腰部104(104a,104b)側から左脚開口部113及び右脚開口部114側にかけて胴周り弾性体121(121a,121b)が設けられている。
胴周り弾性体121(121a,121b)は、外装シート110の幅方向(左右方向、X方向)において、パッドホルダー101の腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側にかけて配置された複数の糸状の弾性部材から構成されている。ここで、胴周り弾性体121(121a,121b)を構成する弾性部材は、パッドホルダー101の腰部104(104a,104b)から左右の脚開口部113、114へ向かうにつれて、徐々に張力が弱くなるように形成されている。すなわち、左右の脚開口部113、114側(下端側)に配置される弾性部材は、その弾性部材よりも腰部104(104a,104b)側(上端側)に配置される弾性部材に比して張力が弱くなるよう設けられている。具体的には、胴周り弾性体121(121a,121b)は、弾性部材が外面シート110a及び内面シート110b間に伸長させて接合される場合に、腰部104(104a,104b)から左右の脚開口部113、114側に向かって配置されるにつれて徐々に弾性部材の伸長倍率を低くするように形成されている。
また、外装シート110の胴周りには、胴周り弾性体121(121a,121b)の張力が及ばない非弾性部P(図4中の一点鎖線内)が腰部(104a,104b)側に頂点のある略三角形状に設けられている。この非弾性部Pは、外装シート110の幅方向(左右方向、X方向)の中心線C1に対して線対称であって、腰部104(104a,104b)と左右の脚開口部113、114との間に設けられ、腰部104(104a,104b)から左右の脚開口部113、114に向かうにつれて、その幅寸法(左右幅)が徐々に大きくなるように形成されている。
ここで、非弾性部Pは、着用者によって吸収性物品が任意に選定されて配置される場合があるため、配置される吸収性物品の幅寸法(左右幅)を予め想定した上で、その幅方向(左右方向、X方向)の寸法を決定するのが望ましい。すなわち、非弾性部Pの幅寸法(左右幅)は、予め想定した吸収性物品の幅寸法(左右幅)と同等以下に形成されるのが望ましい。これにより、吸収性物品が配置されたパッドホルダー101を着用者が着用した場合に、吸収性物品が着用者の身体から離れてしまい、漏れなどが発生してしまうのを抑制することができる。
本実施形態では、非弾性部Pは、幅方向(左右幅)の寸法が、腹側部材111及び背側部材112の各々の腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側に向かうにつれて徐々に大きくなるように、腰部104(104a,104b)側に頂点のある略三角形状に形成される。そのため、胴周り弾性体121(121a,121b)は、非弾性部Pの略三角形状の外側に形成されることとなり、幅方向(左右方向、X方向)の寸法が、腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部13、14側に向かうにつれて徐々に短くなる。
このように、胴周り弾性体121(121a,121b)の腰部104(104a,104b)側の一部が、非弾性部Pの略三角形状の外側に形成されていることによって、着用者の腰に対するパッドホルダー101の締め付けの向きを斜め上方に変化させることができる。これにより、パッドホルダー101の胴周りが、腰周りの両側から股部方向へ、弧を描くように曲線状に曲がるため、着用者のお腹周りを締め付けずに腸骨に沿い、パッドホルダー101の着用時のフィット性や、ずれ落ち抑制効果を更に向上させることができる。
また、外装シート110に非弾性部Pが設けられることによって、上述のように幅方向における弾性部材の長さが腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側に向かって配置されるにつれて徐々に短くなるので、パッドホルダー101の胴周りは、全体で見た場合、腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側に向かうにつれて徐々に胴周り弾性体121(121a,121b)の張力が存在しない領域が広くなる。そのため、パッドホルダー101は、着用者の腹部及び臀部に対する締め付けを身体の形状に合わせて変化させることができ、着用時のフィット性を実現しつつ、パッドホルダー101のずれ落ちを抑制することができる。
以上より、本実施形態のパッドホルダー101は、外装シート110の腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側に向かうにつれて徐々に締め付けが弱くなるように形成されているので、パッドホルダー101を着用者の腹部及び臀部にフィットさせることができ、また、パッドホルダー101がずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
また、パッドホルダー101は、左右の脚開口部113、114側に配置される胴周り弾性体121(121a,121b)の弾性部材が、その弾性部材よりも腰部104(104a,104b)側に配置される弾性部材に比して、張力が弱くなるように形成されているので、より具体的に胴周り弾性体121(121a,121b)の締め付けの変化を実現することができる。
更に、パッドホルダー101は、非弾性部Pが、腰部104(104a,104b)側から左右の脚開口部113、114側に向かうにつれて、その幅寸法が徐々に大きくなるように形成されているので、より具体的に胴周り弾性体121(121a,121b)の締め付けの変化を実現することができる。
また、パッドホルダー101は、非弾性部Pの幅寸法が、腰部104(104a,104b)から各開口部113、114に向かうにつれて、徐々に大きくなるように形成されている。これにより、パッドホルダー101は、股部105に吸収性物品が配置された状態で使用された場合に、液状体を吸収した吸収性物品の重みによって、着用者の身体からパッドホルダー101がずれ落ちてしまうのを抑制することができる。
なお、パッドホルダー101は、図4(b)に示すように、その股部105に立体ギャザー130が配置されるようにしてもよい。この場合、非弾性部Pは、第1実施形態の吸収部材30と同様に、外装シート110及び立体ギャザー130が重なる領域であって、立体ギャザー130の幅方向の両端縁よりも内側に形成されるのが望ましい。そうすることで、パッドホルダー101は、第1実施形態のパンツ型おむつ1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
図5は、変形形態のパンツ型おむつの展開図である。図5(a)は、変形形態(1)のパンツ型おむつを示す図であり、図5(b)は、変形形態(2)のパンツ型おむつを示す図である。図5において、展開したパンツ型おむつの幅方向(左右方向)をX方向(+Xが左側)とし、X方向に直交する上下方向をZ方向とする。ここで、図5において、腹側部材の上方向はZ1方向を示し、背側部材の上方向はZ2方向を示すものとする。
(変形形態)
(1)第1実施形態では、パンツ型おむつ1は、腹側部材11と背側部材12とが股部(股部材)5で一体につながっている例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、図5(a)に示すように、パンツ型おむつ1は、腹側部材11と、背側部材12と、吸収部材30を備える股部(股部材)5とがそれぞれ別体で設けられ、それぞれがホットメルト等の接着剤により接合されるようにしてもよい。
(2)各実施形態では、左脚開口部及び右脚開口部は、腹側部材と、背側部材とで非対称に形成される例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、図5(b)に示すように、左右の脚開口部13、14は、腹側部材11及び背側部材12において、それぞれ同形状、すなわち中心線C2に対して線対称に形成されるようにしてもよい。このようにすることで、前後の区別のないパンツ型おむつを形成することができ、着用者の利便性を向上させることができる。
(3)第1実施形態では、パンツ型おむつ1の非弾性部Pが、腰部側に頂点のある三角形状と矩形形状の組み合わせた形状である例を示し、第2実施形態では、パッドホルダー101の非弾性部Pが、腰部側に頂点のある三角形状である例を示したが、これに限定されるものでない。非弾性部Pの形状は、その外側の胴周り弾性体の張力や配置位置などに合わせて適正に設定するのが望ましいので、その幅寸法(左右幅)が腰部から左右の脚開口部に向かって徐々に大きくなるように形成されていれば、例えば、腰部側に頂点がある放物線状円弧状形成されるようにしてもよい。
(4)各実施形態では、胴周り弾性体は、腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14へ向かうにつれて、胴周り弾性体の弾性部材の張力を徐々に弱くするために、弾性部材の伸長倍率を徐々に低くする例を示したが、これに限定されるものでない。
例えば、腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14へ向かうにつれて、胴周り弾性体を構成する弾性部材の材料を変更して、張力を徐々に弱くするようにしてもよい。また、糸状の弾性部材の太さが、腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14側に向かって配置されるにつれて徐々に細くなるようにしてもよく、更に、上述の方法を適宜組み合わせてもよい。
(5)第1実施形態では、パンツ型おむつ1は、非弾性部Pの上端部が、外装シート10と吸収部材30との重なる領域からはみ出す例を示したが、これに限定されるものでなく、外装シート10と吸収部材30との重なる領域に含まれるようにしてもよい。
(6)各実施形態では、パンツ型おむつ1等は、胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付けを腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14へ向かうにつれて徐々に弱くするために、弾性部材の張力を徐々に変更し、かつ、非弾性部Pを設ける例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、弾性部材の張力を変化させずに非弾性部Pのみを設けたりすることによって、胴周り弾性体21(21a,21b)の締め付けを腰部4(4a,4b)から左右の脚開口部13、14へ向かうにつれて徐々に弱くするようにしてもよい。
1:パンツ型おむつ、 2:左脚開口孔、 3:右脚開口孔、 4(4a,4b),104(104a,104b):腰部、 5,105:股部(股部材)、 10、110:外装シート、 11、111:腹側部材、 12、112:背側部材、 13、113:左脚開口部、 14、114:右脚開口部、 15、115:接合部、 20(20a,20b)、120(120a,120b):腰周り弾性体、 21(21a,21b)、121(121a,121b):胴周り弾性体、 22(22a,22b,22c,22d)、122(122a,122b,122c,122d):脚周り弾性体、 30:吸収部材、 31:吸収体、 32:表面シート、 33:裏面シート、 34:側部弾性体、 36:股部弾性体、 101:パッドホルダー、 P:非弾性部

Claims (1)

  1. 腹側部材と、背側部材と、前記両部材をつなぐ股部材と、
    前記腹側部材及び前記背側部材の左端部同士及び右端部同士が接合されることにより、前記腹側部材と前記背側部材と前記股部材とに囲まれて形成される左右の脚開口部と、
    前記腹側部材及び前記背側部材の各左右方向に延在し、前記両部材の各上端縁に沿った腰部の下で前記左右の脚開口部の上の領域に伸長した状態で配置され接合される胴周り弾性体とを含む外装シートと、
    前記外装シートの内側において前記腹側部材の腰部側から前記股部材を経て前記背側部材の腰部側にかけて配置されて重ねて接合される吸収部材とを備える使い捨て下着であって、
    前記胴回り弾性体の締め付け力の及ばない非弾性部が、前記腰部側に頂点のある三角形状部分を含む形状に形成され、
    前記胴周り弾性体の腰部側の一部が、前記外装シート及び前記吸収部材が重ねて接合される領域であって、前記非弾性部の三角形状部分の外側に形成され、
    前記胴回り弾性体の締め付け力が、前記腰部側から前記左右の脚開口部側に向かうにつれて徐々に弱くなると共に、着用者の腰に対する前記使い捨て下着の胴回りの締め付けの向きが中央から各左右へ斜め上方に向かう向きとなることを特徴とする使い捨て下着。
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