JP4357072B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は使い捨ておむつ、特に幼児用、大人用、あるいは失禁者用のおむつとして好適に用いられ、フィット性及び吸収性能に優れた使い捨ておむつに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
パンツ型の使い捨ておむつは、立ったままの状態でも装着及び離脱が容易であり、幼児の「おむつ離れ」を促進するためのトイレットトレーニング用として、または失禁者等の成人用のおむつとして好適に用いられている。
【0003】
しかし、パンツ型おむつにおける、装着者間の体型の差に対する適応性には限界があると共に、パンツ型おむつを使用する幼児は特に運動が激しいため、フィット性の向上が更に求められている。一方、フィット性の向上は吸収性コアを変形させる一要因になり、該吸収性コアの変形の仕方によっては吸収性能が大きく低下する場合がある。特に胴周囲部に吸収性コアを横切る弾性部材が配されている場合や、吸収性コアが薄型軽量で柔軟性が高い場合には、吸収性コアが大きく変形して吸収性コア内での液移動が妨げられるおそれがある。
【0004】
従って、本発明は、吸収性コアの吸収性能を維持した上でフィット性が向上した使い捨ておむつを提供することを目的とする。
また、本発明は、特に、吸収性コアが薄型で柔軟なものであっても、その吸収性能が維持された上でフィット性が向上した使い捨ておむつを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コア、並びに該裏面シート側に配された外層材を備え、該外層材における腹側部の胴周囲部に周方向に亘り弾性部材が配されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
前記吸収性コアと前記裏面シート又は前記裏面シートと前記外層材とが、部分的には接合されて固定されており、且つ前記弾性部材が配されている前記腹側部の少なくとも中央部においては前記吸収性コアと前記裏面シート又は前記裏面シートと前記外層材とが固定されていないパンツ型の使い捨ておむつを提供することにより、前記目的を達成したものである(以下、第1発明というときには、この発明をいう)。
【0006】
また本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コア、並びに該裏面シート側に配された外層材とを備え、該外層材における背側部の左右両側部にファスニングテープがそれぞれ配されている展開型の使い捨ておむつにおいて、
前記吸収性コアと前記裏面シート又は前記裏面シートと前記外層材とが、部分的には接合されて固定されており、且つ前記腹側部の少なくとも中央部においては前記吸収性コアと前記裏面シート又は前記裏面シートと前記外層材とが固定されていない展開型の使い捨ておむつを提供することにより、前記目的を達成したものである(以下、第2発明というときには、この発明をいう)。
【0007】
【発明の実施の形態】
先ず第1発明の使い捨ておむつの好ましい実施形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。ここで、図1は第1発明の使い捨ておむつの第1の実施形態を示す斜視図であり、図2(a)は図1に示す使い捨ておむつを組み立てる前の状態を表面シート側からみた平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるb−b線断面図である。
【0008】
本実施形態の使い捨ておむつ1は、図1及び図2に示すようにパンツ型であり、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート2、3間に介在配置された液保持性の吸収性コア4を有する実質的に縦長の吸収体本体10と、該吸収性本体10の裏面シート3側に配された外層材11とを備えている。
【0009】
おむつ1は、着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとその間に位置する股下部Cとを有し、該腹側部Aの両側縁A1,A2と背側部Bの両側縁B1,B2とが互いに接合されて、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6が形成されている。この接合には例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール等が用いられる。
【0010】
表面シート2、裏面シート3及び吸収性コア4はそれぞれ矩形状であり、一体化されて縦長の吸収体本体10を形成している。裏面シート3は、所定の接合手段によって吸収性コア4に部分接合されている。この部分接合については更に後述する。表面シート2及び防漏シート3としては、従来この種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。また吸収性コア4は、高吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成されており、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されている。
【0011】
図2に示すように、吸収体本体10の長手方向の左右両側には、液抵抗性ないし液不透過性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス8、8が形成されている。各側方カフス8は、吸収体本体10の長手方向に沿って固定端部及び自由端部を有している。固定端部は、表面シート2に固定されている。一方、自由端部の近傍には、側方カフス弾性部材81が伸張状態で配されている。これにより側方カフス8が起立して、吸収体本体10の幅方向への液の流出が阻止される。
【0012】
吸収体本体10は、図2に示すように、その長手方向を外層材11の長手方向に一致させて、外層材11の中央部に固定されている。この固定については更に後述する。
【0013】
外層材11は、少なくとも二枚の不織布、即ち外層不織布12と該外層不織布12の内面側に配された内層不織布13とを有している。外層材11は、おむつ1の外形を形成しており、外層材11を構成する外層不織布12はおむつ1の外面をなし、内層不織布13は外層不織布12の内面側に、ホットメルト粘着剤等の接着剤によって接合されている。外層材11は、その両側縁が、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状をしている。
【0014】
外層材11は、吸収体本体11の前後端縁から外方に延出しており、延出した部分が吸収体本体11側に折り返されている。そして、折り返された外層材11の前後端縁は、図2(b)に示すように吸収体本体11における吸収性コア4上に位置している。
【0015】
図2に示すように、外層材11における前後端部には、前後端縁に沿って、複数のウエスト部弾性部材51a、51bがその幅方向に亘り配されている。各ウエスト部弾性部材51a、51bは、外層不織布12と内層不織布13とによって伸張状態で挟持固定されている。各ウエスト部弾性部材51a、51bは、おむつ1の腹側部Aの両側縁A1,A2と背側部Bの両側縁B1,B2とを互いに接合させたときに、両弾性部材51a、51bの端部同士が重なるように配されている。これによって、図1に示すように、おむつ1のウエスト開口部5の付近には実質的に連続したリング状のウエストギャザーが形成される。
【0016】
図2に示すように、外層材11における左右両側の湾曲部には、レッグ部弾性部材61a、61bが配されている。各レッグ部弾性部材61a、61bは、中央部分61a’、61b’と、これに連続する各側縁部分61a”、61b”とから構成されている。中央部分61a’、61b’は、おむつ1の股下部を横切るように配されており、側縁部分61a”、61b”は前記湾曲部に沿って配されている。各レッグ部弾性部材61a、61bは、外層不織布12と内層不織布13との間に配されており、該弾性部材61a、61bにおける側縁部分61a”、61b”が、所定の接合手段によって、両不織布12、13に伸張状態で固定されている。各レッグ部弾性部材61a、61bは、おむつ1の腹側部Aの両側縁A1,A2と背側部Bの両側縁B1,B2とを互いに接合させたときに、両弾性部材61a、61bの端部同士が重なるように配されている。これによって、図1に示すように、おむつ1のレッグ開口部6、6の付近には実質的に連続したリング状のレッグギャザーが形成される。
【0017】
図2に示すように、外層材11における前後端部と左右両側の湾曲部との間に位置する胴周囲部Dには、外層材11の幅方向に亘って複数の胴周囲部弾性部材71a、71bがそれぞれ配されている。各胴周囲部弾性部材71a、71bは、おむつ1の腹側部A及び背側部Bにおいて、吸収性コア4をそれぞれ横切るように配されており且つ外層不織布12と内層不織布13とによって伸張状態で挟持固定されている。各胴周囲部弾性部材71a、71bは、おむつ1の腹側部Aの両側縁A1,A2と背側部Bの両側縁B1,B2とを互いに接合させたときに、両弾性部材71a、71bの端部同士が重なるように配されている。これによって、図1に示すように、おむつ1の腹側部A及び背側部(図示せず)における胴周囲部Dには胴回りギャザーがそれぞれ形成され、両ギャザーは実質的に連続しておむつ1の胴周囲方向に亘りリング状になる。
【0018】
ウエスト弾性部材51、レッグ部弾性部材61、胴周囲部弾性部材71及び側方カフス弾性部材81としてはそれぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂又は発泡ウレタン系樹脂等を帯状又は糸状に形成したものが好ましく用いられる。ウエスト部弾性部材51及びレッグ部弾性部材61はそれぞれ、30%伸張時の応力が10〜50gfであることが好ましく、伸長率60〜160%の状態で外層不織布12と内層不織布13との間に挟持固定されていることが好ましい。尚、伸張率は、自然長に対する、伸張されて増加した分の長さの割合であり、例えば、長さ10cmのものを20cmに伸張するとその伸長率は100%とされる。
【0019】
前述した胴周囲部弾性部材71a、71bの収縮によっておむつ1の腹側部A及び背側部Bの中央部における吸収性コア4が幅方向に収縮変形してしまい、吸収性能が低下する場合がある。特に、吸収性コア4の収縮変形によって裏面シート3が吸収性コア4の中に入り込むと、吸収性コア4のよれが助長されると共に吸収性コア4内での液の移動が妨げられ、吸収性能の一層の低下を招くおそれがある。これを防止するために、本実施形態のおむつ1においては、吸収性コア4と裏面シート3とを部分的に接合させて固定し、且つ胴周囲部弾性部材71aが配されている腹側部Aの少なくとも中央部においては吸収性コア4と裏面シート3とを互いに非固定状態としている。これと共に、裏面シート3が、その全面に亘って外層材11と接合固定されている。
【0020】
これらの接合状態について図3を参照しながら更に説明する。図3には、吸収体本体におけるバックシート3と外層材11との接合状態等を示す分解斜視図が示されている。図3に示すように、裏面シート3は、その左右両側縁部3a、3a及びおむつ1の股下部に対応する領域3bにおいて、図示しない吸収性コアと接合固定されている。接合固定にはホットメルト粘着剤等の接着手段が用いられる。そして、裏面シート3におけるそれ以外の領域は吸収性コア4に対して非固定状態となっている。即ち、胴周囲弾性部材71a、71bがそれぞれ配されているおむつ1の腹側部A及び背側部Bの少なくとも中央部、特に胴周囲弾性部材71a、71bが吸収性コアをそれぞれ横切る腹側部A及び背側部Bの少なくとも中央部においては、吸収性コア4と裏面シート3とが互いに固定されていない。更に、前述の通り、裏面シート3が、その全面に亘り、接合領域11aにおいて外層材11と接合固定されている。裏面シート3と外層材11との接合固定手段としては、例えばホットメルト粘着剤等の接着手段が用いられる。
【0021】
吸収性コア4、裏面シート3及び外層材11がこのような接合固定状態となっていることで、胴周囲部弾性部材71a、71bの収縮による吸収性コア4の収縮変形及びそれに起因する吸収性能の低下が効果的に防止される。おむつ1の股下部Cにおいては、これら三者が一体化して、レッグ部弾性部材61a、61bの収縮による吸収性コア4の収縮変形及びそれに起因する吸収性能の低下が効果的に防止される。特に、胴周囲弾性部材71a、71bがそれぞれ配されているおむつ1の腹側部A及び背側部Bの少なくとも中央部においては、裏面シート3と外層材11のみが一体化しており、吸収性コア4と裏面シート3との間は非固定状態となっているので、吸収性コア4がよれても裏面シート3が吸収性コア4の中に入り込むことが防止される。その結果、吸収性コア4内での液移動が妨げられない。更に、裏面シート3が変形しても、そのことは吸収性コア4に直接影響を与えない。
【0022】
裏面シート3における左右両側縁部3a、3aの接合領域は、その長手方向全域に亘っており、所定幅を有する帯状となっている。この接合領域は連続でもよく、或いは不連続でもよい。この接合領域の幅は、製品全体の風合い(柔らかさ)の向上及び吸収性コア4と裏面シート3との接着性向上の点から、2〜30mm、特に3〜10mmであることが好ましい。
【0023】
裏面シート3におけるおむつ1の股下部に対応する領域3bの接合領域は、矩形状をなしている。この矩形状の接合領域は、レッグ部弾性部材61a、61bにおける、おむつ股下部を横切る中央部分61a’、61b’によって横切られていることが、レッグ部弾性部材61a、61bの収縮による吸収性コア4の収縮変形が効果的に防止される点から好ましい。この矩形状の接合領域は、長さが30〜150mm、特に50〜120mmで、幅が30〜150mm、特に50〜120mmであることが、吸収性コア4がよれ易くなることに起因する吸収性能の低下防止、おむつ1のフィット性低下防止、及び外層材11の肌触りの低下防止の点から好ましい。
【0024】
吸収性コア4と裏面シート3との接合領域面積は、吸収性コア4の平面視における面積の5〜60%、特に15〜35%であることが、吸収性コア4内での液移動がスムーズになる点から好ましい。また、吸収性コア4と裏面シート3との接合領域面積をaとし、裏面シート3と外層材との接合領域面積をbとした場合、両者の比a/bが1/5〜1/1.5、特に1/4〜1/2であることが、吸収性コア4が変形した場合に裏面シート3が該コア4の中に入り込むことが効果的に防止され、また裏面シート3と外層材11とが一体化することで吸収性コア4内での液移動が妨げられ難くなる点から好ましい。
【0025】
吸収性コア4の変形が防止されることは、吸収性コア4が薄型軽量で柔軟性が高い場合に特に有効である。詳細には、吸収性コア10の厚みが0.5〜10mm、特に0.5〜5mm程度である場合、吸収性コア4におけるパルプ繊維の含有量が0〜55重量%、特に0〜30重量%程度である場合、或いは吸収性コア4の柔軟性の尺度となるTaberこわさの値が0.5〜20gf・cm、特に1〜10gf・cmである場合には、吸収性コア4のフィット性が特に高くなるが、逆に吸収性コア4の変形が起こりやすくなる。しかし、吸収性コア4と裏面シート3とが前述のように部分接合で固定されていることで、変形し易い薄型軽量の吸収性コア4を用いた場合であっても、その変形が効果的に防止される。尚、吸収性コア4におけるパルプ繊維の含有量が0〜55重量%である場合、高吸収性ポリマーの含有量は、40〜100重量%、特に50〜100重量%であることが好ましく、パルプ繊維以外の繊維材料(例えば熱融着性繊維)の含有量は、0.1〜7重量%、特に1〜5重量%であることが好ましい。
【0026】
前述のTaberこわさは、板紙のテーバーこわさ試験機によるこわさ試験方法(JIS P 8125)に記載されている方法に従い測定される。具体的には吸収性コア4を、それ包むティッシュペーパと共に3.8×7.0cmに裁断し、テーバーこわさ試験機を用いて測定する。
【0027】
次に、第1発明の第2の実施形態及び第2発明の第1の実施形態について説明する。これらの実施形態については、前記実施形態と異なる点についてのみ説明し、同じ点については特に説明しないが、前記実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。
【0028】
第2の実施形態においては、腹側部A及び背側部Bにおける胴周囲部弾性部材71a、71bは、吸収性コア4が存在しない部位においては、弾性伸縮性を発現しており、吸収性コア4が存在する部分においては、実質的に弾性伸縮性が発現されないようになされており且つギャザーを形成していない。ここで、「実質的に弾性伸縮性が発現されない」とは、伸張されていて本来弾性伸縮性を発現する状態であっても、ギャザーが形成されない程度に弾性伸縮性が低減されていることを意味する。また、吸収性コア上に弾性体が非伸長状態で配されている場合、及び弾性体が全く配されていない場合もこれに含まれる。
【0029】
更に詳述すると、本実施形態のおむつにおいては、吸収性コア4が存在する部位に位置する外層材は、加熱処理されて剛性が向上されており、ギャザーが形成されないようになされている。具体的には、胴周囲部弾性部材71a、71bは、吸収性コア4が存在しない部位においては、所定の接合手段によって固定されているが、吸収性コア4が存在する部位においては、加熱及び加圧処理が施されて固定されている。加熱及び加圧処理が施されていることで、吸収性コア4が存在する部位における胴周囲部弾性部材71a、71bが部分的に切断され、吸収性コア4の存在する領域の胴周囲弾性部材71a、71bの収縮応力が低減される。胴周囲部弾性部材71a、71bをこのように固定することで、吸収性コア4の変形が一層防止されて吸収性能の低下が一層抑制される。
【0030】
第2発明の第1の実施形態は、展開型の使い捨ておむつに係る。このおむつの形態は、第1発明の第1の実施形態に関して説明した図2に示すおむつとほぼ同様である。異なる点は、外層材の背側部における左右両側部にファスニングテープが配されている点、胴周囲部弾性部材71a、71bが配されていない点、及び腹側部における外層材の表面に前記ファスニングテープの被着具が配されている点である。そして、本実施形態のおむつにおいては、吸収性コアと裏面シート又は該裏面シートと外層材とが部分接合で固定されており、且つ腹側部の少なくとも中央部においては前記吸収性コアと前記裏面シート又は前記裏面シートと前記外層材とが互いに固定されていない。斯かる実施形態のおむつにおいても、第1発明のおむつと同様の効果が奏される。
【0031】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては、吸収性コアと裏面シートとが部分接合で固定されており、且つ腹側部の中央部において前記吸収性コアと前記裏面シートとが互いに固定されていなかったが、これに代えて、裏面シートと外層材とを部分的に接合させて固定し、且つ腹側部の中央部において裏面シートと外層材とを互いに非固定状態にしてもよい。この場合、吸収性コアと裏面シートとの接合状態に特に制限はなく、全面に亘り接合されていてもよく、或いは部分接合されていてもよい。
【0032】
また、前記の各実施形態においては、おむつ1の腹側部A及び背側部Bの双方において吸収性コア4と裏面シート3又は裏面シート3と外層材11とが互いに非固定状態であったが、これに代えて腹側部Aのみにおいて吸収性コア4と裏面シート3又は裏面シート3と外層材11とを互いに非固定状態にしてもよい。
【0033】
また、前記の各実施形態においては、胴周囲部弾性部材71a、71bは、吸収性コア4上を横切るように配されているが、吸収性コア4の長手方向の長さを短くしたり、吸収性コア4を腹側部A側又は背側部B側に偏倚させて配することで、吸収性コア4を横切らないように胴周囲部弾性部材71a、71bを配しても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつによれば、吸収性コアの吸収性能を維持した上でフィット性が向上する。
また本発明の使い捨ておむつによれば、特に、吸収性コアが薄型で柔軟なものであっても、その吸収性能が維持された上でフィット性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の使い捨ておむつの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は図1に示す使い捨ておむつを組み立てる前の状態を表面シート側からみた平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるb−b線断面図である。
【図3】吸収体本体におけるバックシートと外層材との接着状態等を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
10 吸収体本体
71a、71b 胴周囲部弾性部材
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
D 胴周囲部

Claims (7)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コア、並びに該裏面シート側に配された外層材を備え、該外層材における腹側部の胴周囲部に周方向に亘り弾性部材が配されているパンツ型の使い捨ておむつにおいて、
    前記吸収性コアが、その左右両側縁部及びおむつ股下部に対応する領域において前記裏面シートと接合固定されており、且つ前記裏面シートがその全面に亘って前記外層材と接合固定されており、
    前記胴周囲弾性部材が前記吸収性コアを横切る前記腹側部の少なくとも中央部において、前記吸収性コアと前記裏面シートとが互いに固定されていないパンツ型の使い捨ておむつ。
  2. 前記腹側部のみにおいて、前記胴周囲弾性部材が前記吸収性コアを横切る少なくとも中央部で、前記吸収性コアと前記裏面シートとが互いに固定されていない請求項1記載のパンツ型の使い捨ておむつ。
  3. 前記吸収性コアと前記裏面シートとの接合領域面積aと、前記裏面シートと前記外層材との接合領域面積bとの比a/bが1/5〜1/1.5である請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収性コアの厚みが0.5〜10mmであり、該吸収性コアが高吸収性ポリマー及び繊維材料から構成されており且つ該吸収性コアにおけるパルプ繊維の含有量が0〜55重量%である請求項1〜の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収性コアがそのおむつ股下部に対応する領域において前記裏面シートと接合固定されている接合領域は、長さ30〜150mm、幅30〜150mmの矩形状であり、また
    おむつのレッグ開口部に弾性部材が配されており、該弾性部材は該レッグ開口部に沿って配された部分と、該部分に連続し且つおむつ股下部を横切るように配された部分とからなり、
    前記弾性部材におけるおむつ股下部を横切る部分が、矩形状の前記接合領域を横切っている請求項1〜4の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記胴周囲部に配された前記弾性部材は、前記吸収性コアが存在しない部位においては弾性伸縮性を発現し、前記吸収性コアが存在する部分においては実質的に弾性伸縮性が発現されず且つギャザーを形成しないように配されている請求項1〜の何れかに記載の使い捨ておむつ。
  7. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収性コア、並びに該裏面シート側に配された外層材とを備え、該外層材における腹側部の胴周囲部に周方向に亘り弾性部材が配されているとともに、該外層材における背側部の左右両側部にファスニングテープがそれぞれ配されている展開型の使い捨ておむつにおいて、
    前記吸収性コアが、その左右両側縁部及びおむつ股下部に対応する領域において前記裏面シートと接合固定されており、且つ前記裏面シートがその全面に亘って前記外層材と接合固定されており、
    前記胴周囲弾性部材が前記吸収性コアを横切る前記腹側部の少なくとも中央部において、前記吸収性コアと前記裏面シートとが互いに固定されていない展開型の使い捨ておむつ。
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