JP6169467B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつに関する。
特許文献1には、前胴回り域と後胴回り域と股下域とを有し、一対の脚回り開口部が形成されると共に、股下域を跨ぎ前胴回り域及び後胴回り域に延びる吸収体を備えるパンツタイプの使い捨ておむつが開示されている。特許文献1の使い捨ておむつは、吸収体の幅方向外側端部に沿って配置された第1伸縮弾性部材と、脚回り開口部に沿って配置された第2伸縮弾性部材と、を有している。
第1伸縮弾性部材と第2伸縮弾性部材は、交差するように配置されている。第1伸縮弾性部材と第2伸縮弾性部材は、脚回り開口部の周囲に連続して配置されており、着用者の脚回りにおけるフィット性を高めることができる。また、使い捨ておむつの腰回り開口部の近傍には、幅方向に伸縮する腰回り伸縮弾性部材が配置されている。よって、着用者の腰回りにおけるフィット性を高めることができる。
特開2002−28281号公報
しかし、上述の使い捨ておむつには、以下の問題点があった。
特許文献1の使い捨ておむつは、腰回り開口部と脚回り開口部のフィト性が高いため、着用者が身体を動かした際は、腰回り開口部と脚回り開口部が身体に密着した状態で、使い捨ておむつ全体が変形する。例えば、着用者が脚を動かした際は、脚の動きに追従して使い捨ておむつの脚回り開口部が移動し、それに伴い使い捨ておむつ全体が変形する。
しかし、一般的に脚の付け根から臀部にかけての領域は、脚を動かした際に皮膚が伸縮し易い領域である。例えば、脚回り開口部と腰回り開口部が身体に密着した状態で着用者が脚を動かすと、脚の付け根から臀部にかけての身体の伸びに対して使い捨ておむつが追従できず、脚の付け根から臀部にかけての身体に対して使い捨ておむつが突っ張ったり、腰回り開口部が股下域側に位置ずれたりすることがある。特に、乳幼児においては、脚の付け根から臀部にかけての領域の伸び率が高く、背側の腰回り開口部にずれが発生するおそれがある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、着用者の脚の動きに追従して変形可能であり、腰回り開口部の位置ずれを抑制することができる使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本開示に係る使い捨ておむつは、前胴回り域(前胴回り域S1)と、後胴回り域(後胴回り域S2)と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域(股下域S3)とを有し、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう製品長手方向(製品長手方向L)と、前記製品長手方向と直交する製品幅方向(製品幅方向W)と、前記股下域を跨ぎ前記前胴回り域及び前記後胴回り域に延びる吸収体(吸収体)4と、を備え、前記前胴回り域の前記製品幅方向外側端部と前記後胴回り域の前記製品幅方向外側端部がサイド接合部(サイド接合部30)において接合されることにより、着用者の腰が挿入される腰回り開口部(腰回り開口部21)及び前記着用者の脚が挿入される脚回り開口部(脚回り開口部22)が設けられる使い捨ておむつであって、前記後胴回り域は、前記サイド接合部において接合された状態で、前記製品長手方向に区画された第1領域(第1領域R1)、第2領域(第2領域R2)、及び第3領域(第3領域R3)を含み、前記第1領域は、前記後胴回り域の前記製品長手方向外側端部に位置し、前記第2領域は、前記後胴回り域の前記製品長手方向内側端部に位置し、前記第3領域は、前記第1領域と前記第領域の間に位置し、前記第1領域の前記製品幅方向の伸縮率及び前記第2領域の前記製品幅方向の伸縮率は、前記第3領域の前記製品幅方向の伸縮率よりも高く、前記第1領域の前記製品幅方向の伸縮率及び前記第3領域の前記製品幅方向の伸縮率は、前記第2領域の前記製品幅方向の伸縮率よりも高く、前記第3領域の前記製品長手方向の伸縮率は、前記第1領域の前記製品長手方向の伸縮率及び前記第2領域の前記製品長手方向の伸縮率よりも高いことを要旨とする。
着用者の脚の動きに追従して変形可能であり、腰回り開口部の位置ずれを抑制することができる使い捨ておむつを提供することができる。
本実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図である。 本実施形態に係る使い捨ておむつの展開平面図である。 図2に示したA-A線に沿った使い捨ておむつの断面図である。 本実施形態に係る使い捨ておむつを装着した状態を示す図である。 本実施形態に係る使い捨ておむつを装着した状態を示す図である。図5(a)は、脚を伸ばした状態を示しており、図5(b)は、脚を曲げた状態を示している。 本実施形態の使い捨ておむつに形成される襞を模式的に示した図である。 変形例に係る使い捨ておむつの展開平面図である。
次に、本発明に係る使い捨ておむつ1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、本実施形態に係る使い捨ておむつ1を示す図である。図1は、背面側から見た使い捨ておむつの斜視図である。図1に示すように、使い捨ておむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつであり、特に乳幼児に好適に用いられる使い捨ておむつである。
本実施形態に係る使い捨ておむつ1は、着用者の腹側に配置される前胴回り域S1と、着用者の背側に配置される後胴回り域S2と、着用者の股下に対応し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に位置する股下域S3と、を有する。
使い捨ておむつは、着用者の身体前側と身体後側とに延びる製品長手方向Lと、製品長手方向に直交する製品幅方向Wと、製品厚み方向Tと、を有する。製品厚み方向Tは、着用者に向かう内方向(着用者の肌当接面側)T1と、内方向と反対側(着用者から離れる側)に向かう外方向(着用者の非肌当接面側)T2とを有する。
使い捨ておむつ1は、吸収性本体1Aと、外装体1Bと、を備える。吸収性本体1Aは、前胴回り域S1から後胴回り域S2に跨がって配置される。吸収性本体1Aは、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、表面シート2と裏面シート3との間に配置される吸収体4と、裏面シート3よりも非肌接面側に位置する本体外装シート5を有する。
外装体1Bは、吸収性本体1Aよりも外方向T2に配置されている。外装体1Bは、前胴回り域S1と後胴回り域S2それぞれに配置されており、着用者の腰回りに配置される。外装体1Bは、外装シート13と、伸縮性部材と、を有する。
図2は、図1に示す使い捨ておむつを展開した状態を示す展開平面図である。図2に示す展開平面図は、使い捨ておむつ1を構成する部材(外装シート等)の皺が形成されない状態まで伸縮性部材等を伸長させた状態の図である。図3は、図1に示したA-A線に沿った使い捨ておむつ1の断面図である。
図2に示す状態から製品長手方向Lにおける中央を起点に、使い捨ておむつの肌当接面を内側にして前胴回り域S1の前側端部と後胴回り域S2の後側端部とが重なるように折り畳み、前胴回り域S1の製品幅方向Wにおける外側端部と後胴回り域S2の製品幅方向における外側端部とを接合することにより、図1に示すパンツ型の使い捨ておむつが形成される。図1に、前胴回り域S1の製品幅方向Wにおける外側端部と後胴回り域S2の製品幅方向における外側端部とを接合したサイド接合部30を示す。股下域S3は、サイド接合部30よりも製品長手方向内側の領域である。
使い捨ておむつ1は、後胴回り域S2の外装シートが折り畳まれた襞(後述にて説明)が形成された状態で、サイド接合部30において接合されている。よって、図2に示す展開状態における後胴回り域の製品幅方向外側端部(サイド接合部が形成される部分)の製品長手方向の長さは、前胴回り域の製品幅方向外側端部(サイド接合部が形成される部分)の製品長手方向の長さよりも長い。具体的には、展開状態では、後胴回り域の製品幅方向外側端部(サイド接合部が形成される部分)の製品長手方向の長さは、120mmであり、前胴回り域の製品幅方向外側端部(サイド接合部が形成される部分)の製品長手方向の長さは、90mmである。襞が形成されてパンツ型に成形された状態では、後胴回り域の製品幅方向外側端部の製品長手方向の長さと、前胴回り域の製品幅方向外側端部の製品長手方向の長さとは、同じ長さであり、具体的には、90mmである。
後胴回り域は、サイド接合部30において接合された状態で、製品長手方向に区画された第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3を含む。第1領域R1は、後胴回り域の製品長手方向外側端部に位置し、第2領域R2は、後胴回り域の製品長手方向内側端部に位置し、第3領域R3は、第1領域R1と第2領域R2の間に位置する。第1領域R1、第2領域R2、及び第3領域R3は、サイド接合部30において前胴回り域S1と後胴回り域S2が接合された状態で、後胴回り域S2のサイド接合部30を製品長手方向において3等分し、当該3等分したそれぞれの部分から製品幅方向に延びる領域である。図2及び図3において、後胴回り域における第1領域R1、第2領域R2及び第3領域R3の製品長手方向の領域を図示する。
使い捨ておむつ1には、着用者の腰回りが挿入される腰回り開口部21と、着用者の脚がそれぞれ挿入される一対の脚回り開口部22と、が形成される。腰回り開口部21は、外装体1Bの前側端部と外装体1Bの後側端部によって囲まれている。
吸収性本体1Aを構成する表面シート2は、吸収体4よりも内側(着用者側)に位置する。表面シート2には、不織布や開孔プラスチックフィルムなどの液透過性のシートなどが使用される。
吸収性本体1Aを構成する裏面シート3は、吸収体4よりも外方向側であって、外装体1Bよりも内方向側に配置される。裏面シート3には、液不透過性のシートなどが使用される。
吸収性本体1Aを構成する吸収体4は、表面シート2及び裏面シート3の間に設けられ、着用者からの排泄物を吸収する。吸収体4は、粉砕パルプや高吸収性ポリマー粒子等の吸収性材料からなる吸収性コア4aと、吸収性コア4aを包むコアラップ4bと、を有する。
外装体1Bを構成する外装シート13は、第1外装シート13aと第2外装シート13bを有する。外装シート13は、前胴回り域に位置する吸収性本体よりも外方向側に配置され、後胴回り域に位置する吸収性本体よりも外方向側に配置されている。なお、外装シートは、前胴回り域において吸収性本体が配置されない領域及び後胴回り域において吸収性本体が配置されない領域において、着用者の肌に接する。
外装シート13は、疎水性の不織布、透湿又は非透湿性のフィルム、若しくは疎水性の不織布と、透湿又は非透湿性フィルムとを貼り合わせた複合シートによって構成できる。
外装シートよりも肌当接面側には、防漏シート14が配置されている。防漏シートは、吸収性本体1Aの製品長手方向外側端部を跨いで配置されている。防漏シート14が設けられていることにより、吸収性本体から臀部側への排泄物が漏れた際に、衣服側への漏れを抑制できる。なお、防漏シート14は、必ずしも設けられていなくてもよい。
伸縮性部材は、第1伸縮性部材11と、第2伸縮性部材12と、を有する。第1伸縮性部材11は、腰回り開口部21に沿って配置され、製品幅方向Wに伸縮する。第2伸縮性部材12は、第1伸縮性部材11よりも製品長手方向L内側、かつ脚回り開口部22よりも製品長手方向外側において製品幅方向に沿って配置され、製品幅方向Wに伸縮する。第1伸縮性部材11は、第1領域R1に配置されている。第2伸縮性部材12は、第2領域R2と股下域に跨がって配置されている。なお、第2伸縮性部材12が第2領域R2のみに配置され、第2伸縮性部材12が股下域に配置されていなくてもよい。
第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12は、前胴回り域と後胴回り域に配置され、使い捨ておむつがパンツ型に成形された状態で、製品幅方向に連続している。
なお、本実施形態の使い捨ておむつにおいて、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12は、前胴回り域と後胴回り域に配置され、製品幅方向に連続しているが、必ずしも当該構成に限られない。例えば、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12は、少なくとも後胴回り域に設けていればよく、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12の一方が少なくとも後胴回り域のみに設けられていてもよい。また、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12の少なくとも一方は、前胴回り域と後胴回り域で製品長手方向にずれていてもよい。
第1伸縮性部材11は、第1外装シート13aと第2外装シート13bの間に固定されている。第2伸縮性部材12は、外装シート13よりも内方向側であって、外装シートの一部に固定されている。なお、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12は、外装シート13よりも肌当接面側に配置されていてもよいし、外装シート13よりも非肌当接面側に配置されていてもよいし、第1外装シート13aと第2外装シート13bとの間に配置されていてもよい。
第1伸縮性部材11は、糸状の弾性部材によって構成されている。第1伸縮性部材11は、5本設けられており、製品長手方向に間隔を空けて配置されている。第2伸縮性部材12は、伸縮性シートによって構成されている。例えば、かかる伸縮性シートとしては、ウレタンやスチレンのような熱可塑性エラストマ樹脂を溶融しフィルム状とした伸縮性フィルムや、伸縮繊維からなる伸縮性不織布や、伸縮性フィルムや伸縮性不織布に部分的に切断され又は脆弱化された非伸張性シートを張り合わせた複合シートや、不織布をギア延伸加工することによって伸縮性が発現された不織布シート等を用いることができる。
また、第1伸縮性部材11及び第2伸縮性部材12は、伸縮性シートによって構成されていてもよいし、ポリウレタン弾性繊維や天然ゴムからなる糸状・帯状の弾性部材によって構成されていてもよい。
次いで、後胴回り域S2の構成について詳細に説明する。後胴回り域S2は、外装体1Bと、吸収性本体1Aの一部と、によって構成されている。外装体1Bを構成する外装シート13は、後胴回り域全体に配置されている。
第1伸縮性部材11は、後胴回り域S2の後側端部近傍及び前胴回り域の前側端部近傍において、腰回り開口部21に沿って配置されている。第1伸縮性部材11は、パンツ型に成形された状態において、サイド接合部30の製品長手方向外側端部と重なっている。なお、第1伸縮性部材11が腰回り開口部21に沿って配置されている状態とは、腰回り開口部21と平行に配置された状態のみならず、腰回り開口部21が延びる方向(着用者の腰回りを囲む方向)に沿って配置された状態も含んでおり、本実施形態のように、後胴回り域S2の後側端部と第2伸縮性部材12とが平行でない状態も含むものである。
第2伸縮性部材12は、後胴回り域S2において、第1伸縮性部材11よりも前胴回り域側(製品長手方向内側)に位置し、後胴回り域S2の前胴回り域側の端部(後胴回り域の製品長手方向内側の端部)よりも製品長手方向外側に配置されている。第2伸縮性部材12は、前胴回り域S1において、第1伸縮性部材11よりも後胴回り域側(製品長手方向内側)に位置し、前胴回り域S1の後胴回り域側の端部(前胴回り域の製品長手方向内側の端部)よりも製品長手方向外側に配置されている。
また、第1伸縮性部材11は、腰回り開口部21よりも製品長手方向内側に配置されていてもよい。第2伸縮性部材12は、本実施形態のように後胴回り域の製品長手方向の内側端部よりも製品長手方向外側に配置されていてもよいし、他の例として、後胴回り域の製品長手方向の内側端部に設けられていてもよい。
第1伸縮性部材11と第2伸縮性部材12は、製品長手方向Lにおいて離間している。製品長手方向における第1伸縮性部材11と第2伸縮性部材12との間の領域には、外装シート13が配置されている。
第1伸縮性部材11が配置された第1領域R1は、第1伸縮性部材11によって製品幅方向に伸縮する。第2伸縮性部材12が配置された第2領域R2は、第2伸縮性部材12によって製品幅方向に伸縮する。第1領域R1と第2領域R2との間の第3領域R3は、第1伸縮性部材11が配置されてなく、かつ第2伸縮性部材12が配置されていない。よって、第3領域R3の製品幅方向の伸縮率は、第1領域及び第2領域の製品幅方向の伸縮率よりも低い。すなわち、第1領域の製品幅方向の伸縮率及び第2後領域の製品幅方向の伸縮率は、第3領域の製品幅方向の伸縮率よりも高い。
後胴回り域の第1領域R1と第2領域R2の間の第3領域R3には、製品長手方向において折り畳まれた襞51が形成されている。襞51は、後胴回り域の第3領域R3において、外装シート13及び防漏シート14が製品長手方向に折り畳まれて形成されている。外装シート13は、製品幅方向に延びる第1折り目FL1と第2折り目FL2を基点に折り畳まれている。よって、第3領域は、製品長手方向において第1領域R1及び第2領域よりも伸びやすい(伸長可能な長さが長い)。そのため、第3領域の製品長手方向の伸縮率は、第1領域の製品長手方向の伸縮率及び第2領域の製品長手方向の伸縮率よりも高い。
また、伸縮率は、収縮方向における伸縮の程度を意味し、以下のように規定される。
伸縮率=(最大伸張状態における測定領域の収縮方向における長さ)/(自然状態における測定領域の収縮方向における長さ)
なお、本明細書において、かかる伸縮率は、例えば、次のように測定されるものとする。
第1に、使い捨ておむつがパッケージ等に封入されている場合には、パッケージから使い捨ておむつを取り出し、その状態にて20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において60分間放置し、収縮方向に沿って測定領域(例えば、第1領域R1)の長さを測定する。この長さを、「自然状態の測定領域(例えば、第1領域R1)の長さ」とする。
第2に、かかる状態(すなわち、自然状態)における所望領域の収縮方向における長さ、及び、自然状態から弾性部材による皺が目視にて確認できない状態まで延伸した時の測定領域の収縮方向における長さを測定する。この長さを、「伸長状態における測定領域(例えば、第1領域R1)の長さ」とする。
これら測定結果を用い、上述の式にて算出することで伸縮率が測定される。
なお、図2に示す展開平面図は、外装シートが折り畳まれる前であって、襞が形成される前の状態を示している。図2の展開図において、襞を形成する第1折り目FL1と第2折り目FL2を図示する。展開状態において、第1折り目FL1は、第2折り目よりも製品長手方向外側に位置する。パンツ型に成形された状態(折り畳まれた状態)において、第1折り目FL1は、第2折り目FL2よりも製品長手方向内側に位置する。実施形態において、第1折り目FL1と第2折り目FL2の距離(製品長手方向の間隔)は、15mmである。
第2折り目FL2において、外装シート及び防漏シート14が肌当接面側に折り返され(図2に示す展開状態において山折り)、第1折り目において、外装シート及び防漏シート14が非肌当接面側に折り返され(図2に示す展開状態において谷折り)されて、襞が形成される。
本実施形態では、外装シート13と防漏シート14とが折り畳まれて襞51が形成されているが、襞51が形成される領域に外装シート13のみが配置されている場合には、外装シートのみが折り畳まれて襞が形成されてもよいし、襞51が形成される領域に製品幅方向に伸縮する腰回り伸縮性部材が配置されている場合には、腰回り伸縮性部材を含んで襞が形成されていてもよい。
外装シート13が折り畳まれて襞51が形成された状態で、前胴回り域の外装シート13と後胴回り域の外装シート13とがサイド接合部30において接合されている。よって、襞51は、サイド接合部から製品幅方向内側に向かって延びている。外装シート13には、襞51によるたくれが設けられる。
外装シート13が折り畳まれて襞51が形成された状態で、襞の折り畳まれた領域同士を接合した襞接合部52(図4に斜線を付して示す)が設けられている。襞接合部52は、襞51の製品幅方向外側端部にそれぞれ設けられている。襞接合部は、襞を形成する外装シート同士を接合するように構成されていればよく、接着剤で接合されていてもよいし、熱溶着によって接合されていてもよい。
なお、襞接合部52を設けずに、サイド接合部30が襞接合部の機能を備えていてもよい。
襞接合部52の製品長手方向の寸法は、襞の製品長手方向全域であることが望ましい。また、襞接合部52の製品幅方向の寸法は、10〜60mmが好ましい。本実施形態の襞接合部52は、サイド接合部30から製品幅方向内側に25mmまで領域に形成されており、複数のドット状のヒートシールを2列で接合されている。
また、襞接合部52の接合パターンは、限定されないが、例えば、複数のドット状に設けることができる。ドット状に接合部を設けることにより、着用前は、接合された状態を維持し、着用時に必要に応じて(例えば、図5(b)に示す王に脚を曲げてC字型の姿勢になった場合)、襞接合部が外れるように構成することができる。
襞接合部52は、サイド接合部30に設けられていてもよいし、サイド接合部から製品幅方向内側に向かう一定範囲に設けられていてもよい。外装シートに形成された襞は、襞接合部を基点として展開する。よって、襞接合部を設けることにより、襞が展開する基点(面積が広くなる領域の基点)を適宜設定することができる。例えば、サイド接合部に襞接合部を設けることにより、サイド接合部を基点として襞が展開する。
また、襞51は、吸収性本体1Aに跨っていてもよいし、吸収性本体1Aよりも製品長手方向外側に設けられていてもよい。例えば、第2折り目が吸収性本体を跨っていると、第2折り目が硬くなったり、折れにくくなったりするおそれがある。よって、第1折り目及び第2折り目は、吸収性本体1Aよりも製品長手方向外側に配置されていることが望ましい。なお、第1折り目及び第2折り目は、吸収性本体1Aよりも製品長手方向外側に配置されている場合には、吸収性本体1Aから後方への排泄物の漏れを抑制するために、本実施形態のように防漏シート14を配置することが望ましい。
図2に示す展開状態において、後胴回り域S2における腰回り開口部と第2伸縮性部材の製品長手方向における距離L12は、前胴回り域S1における腰回り開口部と第2伸縮性部材の製品長手方向における距離L11よりも長い。
次いで、図4及び図5に基づいて、使い捨ておむつの装着状態について説明する。図4は、使い捨ておむつ1を装着した状態を示す斜視図である。図5は、使い捨ておむつを装着した状態を示す断面図である。図5(a)は、脚を伸ばした状態を示しており、図5(b)は、脚を曲げた状態を示している。図示する二点鎖線 は、着用者の身体のラインを示している。
使い捨ておむつの腰回り開口部近傍に位置する第1領域の製品幅方向の伸縮率及び、脚回り開口部近傍に位置する2領域の製品幅方向の伸縮率が、第3領域の製品幅方向の伸縮率よりも高い。よって、使い捨ておむつの腰回り開口部と脚回り開口部近傍を着用者に密着させ、その間の領域を着用者の身体に対して締め付けすぎない状態で配置し易くなる。
また、第3領域の製品長手方向の伸縮率は、第1領域の製品長手方向の伸縮率及び第2領域の前記製品長手方向の伸縮率よりも高い。よって、使い捨ておむつの腰回り開口部と脚回り開口部の間に位置する第3領域を、製品長手方向に伸縮させ易い。着用者が脚を動かした際に第3領域の製品長手方向の長さを広げることができ、使い捨ておむつの腰回り開口部21と脚回り開口部22との距離を伸ばすことができる。脚の付け根から臀部にかけての身体の伸びに対して追従させることができる。よって、臀部近傍の突っ張りを防止し、また腰回りの位置ずれを防止できる。
使い捨ておむつが着用者に装着された状態で、着用者の腰回りに沿って前胴回り域及び後胴回り域が配置される。このとき、腰回り開口部21に沿って第1伸縮性部材11が配置されているため、使い捨ておむつの腰回り開口部21が着用者の腰回りに密着する。また、脚回り開口部の一部に沿って第2伸縮性部材12が配置されているため、使い捨ておむつの脚回り開口部22近傍において、使い捨ておむつが着用者の腰回りに密着する。
腰回り開口部と第2伸縮性部材の製品長手方向における距離は、前胴回り領域よりも後胴回り領域の方が長く、かつ後胴回り域における第1伸縮性部材と第2伸縮性部材の間の領域は、第1伸縮性部材が配置された領域及び第2伸縮性部材が配置された領域よりも伸縮率が低いため、着用者が脚を動かした際に、後胴回り域の第3領域の製品長手方向の長さを広げることができ、使い捨ておむつの腰回り開口部21と脚回り開口部22との距離を伸ばすことができる。脚の付け根から臀部にかけての身体の伸びに対して追従させることができる。よって、臀部近傍の突っ張りを防止し、また腰回りの位置ずれを防止できる。
また、後胴回り域の製品長手方向の長さを前胴回り領域よりも長くするのみでは、後胴回り域の面積が広くなり過ぎてしまい、臀部におけるフィット性が低下するおそれがある。しかし、後胴回り領域に折り畳まれた襞を設けているため、着用者の臀部の伸縮時等に必要に応じて後胴回り領域の第2伸縮性部材よりも製品長手方向外側の領域の面積を大きくし、着用者の脚の動きに追従させることができる。
具体的には、図5(a)に示す寝姿勢から、図5(b)に示すように脚を曲げると、身体の腰回りの位置は、ほとんど移動しないが、背側の脚の付け根が、股下域側に移動する。よって、乳幼児が脚を曲げ伸ばしすると、身体の臀部の製品長手方向の長さが長くなる。
例えば、使い捨ておむつの後胴回り域の腰回り開口部21と脚回り開口部22との距離が変化しないと、着用者が脚を曲げ伸ばしした際に、脚の動きによって後胴回り域全体が股下域側に引っ張られ、乳幼児の臀部に対して突っ張ってしまうことがある。
しかし、第1伸縮性部材11が腰回りに対応して配置され、第2伸縮性部材12が脚回りに配置され、第1領域R1と第2領域R2との間の第3領域R3の製品長手方向の長さが変化するため、臀部における皮膚が伸び縮みに、使い捨ておむつを追従させることができる。よって、脚の動きによって後胴回り域が股下域側に引っ張られた際に、襞51及び第2伸縮性部材12側のみを股下域側に移動させ、第1伸縮性部材11の位置を維持できる。よって、脚の動きによって前胴回り域全体が股下域側に引っ張られることを抑制できる。
襞51によって脚の動きによる皮膚の伸び縮みを吸収し、襞51よりも製品長手方向外側の領域の位置ずれを抑制し、乳幼児の臀部を覆った状態を維持できる。臀部に対応する領域が突っ張る不具合を抑制し、かつ腰回り開口部が股下域側に位置ずれる不具合を抑制できる。また、乳幼児の臀部を覆った状態を維持する際に、過剰な伸縮抵抗で締め付けることがないため、着用者の内蔵への圧迫を抑制し、不快感を抑制できる。
すなわち、脚の曲げ伸ばしに対応して、腰回り開口部と脚回り開口部との距離を変化させ、脚回り開口部と脚回り開口部との間の領域が突っ張ってしまったり、腰回り開口部が股下域側に位置ずれしてしまったり不具合を抑制できる。
また、第2伸縮性部材12は、吸収体4よりも肌当接面側において、吸収体4と離間して配置されている。吸収体4よりも非肌当接面側に第2伸縮性部材12が位置すると、吸収体4が体液を吸収した際に、吸収体4が引き下がり、第2伸縮性部材12が配置された第2領域におけるフィット性を確保できないおそれがある。しかし、第2伸縮性部材12は、吸収体4よりも肌当接面側において吸収体4と離間して配置されているため、吸収体4が重くなった場合であっても、第2伸縮性部材12による密着性を確保できる。
第1伸縮性部材11は、外装体1Bを構成する外装シート13に固定され、第2伸縮性部材12は、少なくとも一部が外装体を構成する外装シート13に固定されている。第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材を外装シートに固定されているため、これらの伸縮性部材によって外装体を着用者にフィットさせることができ、腰回り開口部の位置ずれを抑制することができる。また、第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材が外装体1Bに接合されており、第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材が、吸収性本体1Aに接合されていないため、排泄物の重みによって吸収性本体が引き下がった場合であっても、第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材が吸収性本体と共に引き下がることを抑制し、第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材を着用者に密着させた状態を維持できる。
襞接合部52は、吸収体よりも製品幅方向外側に配置されており、より好ましくは、吸収体よりも製品幅方向外側に配置されている。吸収体は、体液を吸収する領域であり、着用者の動きによって吸収体の位置がずれてしまうと、吸収体のフィット性が低下して、体液の漏れが生じることがある。しかし、襞の折り畳まれた領域同士を接合した襞接合部が、吸収体よりも製品幅方向外側に配置されているため、吸収体の位置ずれを抑制しつつ、吸収体よりも製品幅方向外側の領域を製品長手方向に伸縮させることができる。
襞接合部52は、サイド接合部30に配置されているため、着用者の脇から後方に向かって襞を形成できる。着用者の脇から後方に向かう領域は、着用者の脚の動きに応じて皮膚の伸び縮みが生じ易い領域である。当該領域の襞を形成することにより、着用者の脚の動きに応じておむつを追従させることができる。
サイド接合部30の襞接合部52が設けられた領域の溶着面積率は、サイド接合部30の襞接合部以外の領域の溶着面接率よりも低い。襞が形成された部分は、その周囲の領域よりも厚みがあり、硬くなりやすい。更に、溶着することにより、硬くなり、身体への刺激が強くなるおそれがある。しかし、襞接合部が設けられた領域の溶着面積率は、襞接合部以外の領域の溶着面接率よりも低くすることにより、襞接合部が設けられた領域が過度に硬くなることを抑制できる。ここで溶着面積率とは、襞接合部が設けられた領域の面積に対する溶着された部分の面積である。
襞は、製品幅方向に沿う折り目を基点に折り畳まれることによって形成されており、折り目は、第1折り目と、第1折り目よりも腰回り開口部側に位置する第2折り目と、を備えており、第1折り目は、第2折り目よりも非肌当接面側に位置する。
図6は、実施形態に係る使い捨ておむつの襞を模式的に示した図である。図6(a)、(b)は、第1折り目が、第2折り目よりも非肌当接面側に位置する例を示しており、図6(c)、(d)は、第1折り目は、第2折り目よりも肌当接面側に位置する例を示している。図6(a)、(c)は、第1折り目及び第2折り目を基点に折り畳まれた状態を示しており、図6(b)、(d)は、図6(a)、(c)から第1折り目及び第2折り目を基点に展開した状態を示している。
上述した実施形態は、図6(a)、(b)のように折り畳まれている。図6(a)のように折り畳まれていると、第2折り目による山折り部分が、吸収性本体よりも肌当接面側に配置され、第2折り目よりも長手方向外側に位置する第1伸縮性部材11が着用者に密着し易くなる。更に、図6(a)のように折り畳まれていると、第2折り目部分が着用者に密着した状態で、第1折り目部分が非肌当接面側に配置され、第2折り目部分よりも外方向に着用者から立ち上がる空間(ポケット)Pを形成できる。
また、皮膚が伸び縮みする際は、第2折り目を基点として、第2折り目よりも股下側に位置する第1折り目が股下側に移動する。このとき、図6(c)に示すように、第1折り目の方が肌当接面側に位置していると、第2折り目と身体との間に第1折り目が挟まれ、円滑に移動できないおそれがある。一方、図6(c)に示すように、第1折り目が第2折り目よりも非肌当接面側に位置することにより、円滑に股下域側に移動可能となる。
第1伸縮性部材及び第2伸縮性部材は、パンツ型に形成された状態で製品幅方向における全周に亘って形成されているため、着用者の腰回り全体を覆うことができ、第1伸縮性部材と第2伸縮性部材を身体にフィットさせることができる。よって、着用者が動いた際に、第1伸縮性部材の位置と第2伸縮性部材の位置とを維持しつつ、第1伸縮性部材と第2伸縮性部材との間の領域を広げることができる。
また、第1領域の製品幅方向の収縮応力は、第2領域の製品幅方向の収縮応力よりも高い。例えば、着用者が脚を閉じた状態で脚を曲げ伸ばしすると、使い捨ておむつの脚回り開口部が着用者の脚によって挟まれた状態で、使い捨ておむつが製品長手方向に引っ張られる。このとき、使い捨ておむつ全体が引き下がってしまうおそれがある。しかし、第1領域の製品幅方向の収縮応力が第2領域の製品幅方向の収縮応力よりも高いことにより、腰回り開口部がより着用者に密着し、腰回り開口部の位置を維持した状態で第3領域を製品長手方向に伸縮させることができる。よって、使い捨ておむつ全体が引き下がることを抑制しつつ、着用者の脚の動きに追従して使い捨ておむつを製品長手方向に伸ばすことができる。
なお、弾性部材が配置された領域の収縮応力は、(株)島津製作所製:オートグラフ型引張試験機、例えば形式AG−1KNIを用いて、サイクル試験にて測定できる。
具体的には、以下の方法に沿って測定できる。予め、サンプル表面にしわが発生しない状態にまで伸ばした状態にて対象とする領域の長さ(例えば、製品幅方向の長さ)を測定する。当該測定値を最大伸長時サンプル幅Aとする。
次いで、対象とする領域を切り出し、試料を用意する。切り出した試料を、チャック間距離100mmとして、左右係止め領域を試験機のチャックに固定する。次いで、サンプルが伸長する方向に、100mm/分の速度で伸度85%(最大伸長時サンプル幅の85%)まで伸長させその後、100mm/分の速度で、伸度70%の長さまで戻す(最大伸長時サンプル幅Aの70%)。この時の、応力(N)を測定結果値とし、サンプル幅を基に、10mm幅あたりの応力値(N/10mm)へと換算して、収縮応力の値とする。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
また、第2折り目には、製品幅方向に伸縮する腰回り伸縮性部材が設けられていてもよい。製品幅方向に伸縮する腰回り伸縮性部材によって第2折り目が身体にフィットするため、第2折り目を基点として、第2折り目よりも股下側に位置する第1折り目が立ち上がり易くなり、図6(a)に示す空間Pを形成し易くなる。また、第2折り目が身体にフィットするため、漏れを抑制できる。
また、襞は、製品長手方向において折り畳まれ、かつ製品幅方向において折り畳まれて形成されていてもよい。製品幅方向においても折り畳まれた襞を形成することにより、着用者の臀部の伸縮時等必要に応じて、製品長手方向のみならず、製品幅方向においても面積を大きくし、着用者の多様な脚の動きに追従させることができる。
また、襞の製品幅方向の位置は、種々設定できる。例えば、襞は、前胴回り域全域に亘って(前胴回り域の製品幅方向両端部を跨いで)設けられていてもよいし、吸収性本体に対応する領域に設けられていてもよいし、吸収性コアに対応する領域に設けられていてもよい。
更に、襞は、複数設けられていてもよい。例えば、複数の襞を製品長手方向に離間して配置し、個々の襞の製品長手方向の寸法を小さくしてもよい。細かいH襞を複数設けることにより、見た目がきれいになり、かつ比較的硬い襞接合部を分散して配置することができ、全体的な柔軟性を高めることができる。
また、図7に基づいて変形例に係る使い捨ておむつ10について説明する。図7は、変形例に係る使い捨ておむつの展開平面図である。なお、以下の変形例の説明においては、上述した実施形態に係る使い捨ておむつ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
変形例に係る使い捨ておむつは、襞51が形成されていない。よって、展開状態において、前胴回り域S1の製品長手方向の長さと、後胴回り域S2の製品長手方向の長さとは、同じ長さである。変形例1に係る使い捨ておむつ10は、第1領域及び第2領域が非伸縮性シートによって構成され、第3領域が製品長手方向に伸縮する伸縮性シートによって構成されている。よって、第3領域の製品長手方向の伸縮率は、第1領域の製品長手方向の伸縮率及び第2領域の製品長手方向の伸縮率よりも高い。
また、上述の実施形態と同様に、第1領域には、製品幅方向に伸縮する第1伸縮性部材が配置され、第2領域には、製品幅方向に伸縮する第2伸縮性部材が配置されている。一方、第3領域には、製品幅方向に伸縮する伸縮性部材が配置されていない。よって、第1領域の製品幅方向の伸縮率及び第領域の前記製品幅方向の伸縮率は、第領域の前記製品幅方向の伸縮率よりも高い。
このような変形例に係る使い捨ておむつによっても、着用者が脚を動かした際に第3領域の製品長手方向の長さを広げることができ、使い捨ておむつの腰回り開口部21と脚回り開口部22との距離を伸ばすことができる。脚の付け根から臀部にかけての身体の伸びに対して追従させることができる。よって、臀部近傍の突っ張りを防止し、また腰回りの位置ずれを防止できる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1、10 :使い捨ておむつ
1A :吸収性本体
1B :外装体
2 :表面シート
3 :裏面シート
4 :吸収体
4a :吸収性コア
4b :コアラップ
5 :本体外装シート
11 :第1伸縮性部材
12 :第2伸縮性部材
13 :外装シート
13a :第1外装シート
13b :第2外装シート
14 :防漏シート
21 :腰回り開口部
22 :脚回り開口部
30 :サイド接合部
51 :襞
52 :襞接合部
FL1 :第1折り目
FL2 :第2折り目
R1 :第1領域
R2 :第2領域
R3 :第3領域
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域
L :製品長手方向
T :製品厚み方向
W :製品幅方向

Claims (13)

  1. 前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域とを有し、
    前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう製品長手方向と、前記製品長手方向と直交する製品幅方向と、を備え、
    前記股下域を跨ぎ前記前胴回り域及び前記後胴回り域に延びる吸収体と、を備え、
    前記前胴回り域の製品幅方向外側端部と前記後胴回り域の製品幅方向外側端部がサイド接合部において接合されることにより、着用者の腰が挿入される腰回り開口部及び前記着用者の脚が挿入される脚回り開口部が設けられる使い捨ておむつであって、
    前記後胴回り域は、前記サイド接合部において接合された状態で、前記製品長手方向に区画された第1領域、第2領域、及び第3領域を含み、
    前記第1領域は、前記後胴回り域の製品長手方向外側端部に位置し、
    前記第2領域は、前記後胴回り域の製品長手方向内側端部に位置し、
    前記第3領域は、前記第1領域と前記第2領域の間に位置し、
    前記第1領域の前記製品幅方向の伸縮率及び前記第2領域の前記製品幅方向の伸縮率は、前記第3領域の前記製品幅方向の伸縮率よりも高く
    記第3領域の前記製品長手方向の伸縮率は、前記第1領域の前記製品長手方向の伸縮率及び前記第2領域の前記製品長手方向の伸縮率よりも高い、使い捨ておむつ。
  2. 前記第1領域には、前記腰回り開口部に沿って配置され、前記製品幅方向に伸縮する第1伸縮性部材と、
    前記第2領域には、前記製品幅方向に伸縮する第2伸縮性部材と、を備え、
    前記第3領域には、前記製品長手方向において折り畳まれた襞が形成されている、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記第2伸縮性部材は、前記吸収体よりも前記着用者の肌当接面側において、前記吸収体と離間して配置されている、請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体を有する吸収性本体と、
    前記吸収性本体よりも前記着用者の非肌当接面側に配置され、かつ前記サイド接合部及び前記腰回り開口部が設けられる外装体と、を備えており、
    前記第1伸縮性部材及び前記第2伸縮性部材は、前記外装体に固定されている、請求項2又は請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記襞の折り畳まれた領域同士を接合した襞接合部が設けられており、
    前記襞接合部は、前記吸収体よりも前記製品幅方向外側に配置されている、請求項2から請求項4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記吸収体と、前記吸収体よりも肌当接面側に配置された表面シートと、前記吸収体よりも非肌当接面側に配置された裏面シートと、を有する吸収性本体を備え、
    前記襞接合部は、前記吸収性本体よりも前記製品幅方向外側に配置されている、請求項5に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記襞接合部は、前記サイド接合部に配置されている、請求項5又は請求項6に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記サイド接合部は、前記前胴回り域と前記後胴回り域とが溶着されており、
    前記サイド接合部の前記襞接合部が設けられた領域の溶着面積率は、前記サイド接合部の前記襞接合部以外の領域の溶着面接率よりも低い、請求項7に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記襞は、前記製品幅方向に沿う折り目を基点に折り畳まれることによって形成されており、
    前記折り目は、第1折り目と、前記第1折り目よりも前記腰回り開口部側に位置する第2折り目と、を備えており、
    前記第1折り目は、前記第2折り目よりも非肌当接面側に位置する、請求項2から請求項8のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記第2折り目には、前記製品幅方向に伸縮する腰回り伸縮性部材が設けられている、請求項9に記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記襞は、前記製品長手方向において折り畳まれ、かつ前記製品幅方向において折り畳まれて形成されている、請求項2から請求項10のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記第1伸縮性部材及び前記第2伸縮性部材は、パンツ型に形成された状態で前記製品幅方向における全周に亘って形成されている、請求項2から請求項11のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  13. 前記第1領域の前記製品幅方向の収縮応力は、前記第2領域の前記製品幅方向の収縮応力よりも高い、請求項1から請求項12のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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