JP2024032273A - パンツ型使い捨てオムツ - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者が動くことで外装体が伸縮した際、着用者に対して内装体の位置がずれることを抑制できるパンツ型使い捨てオムツを提供すること。【解決手段】長手方向Lに延びる吸収体13を有する内装体10と、内装体10の長手方向Lの端部を非肌側から覆うと共に、幅方向Wに伸縮可能な外装体20と、少なくとも外装体20よりも肌側に配置される接合シート30と、を備え、接合シート30には、内装体10に接合され且つ外装体20に接合されない第1接合領域31と、外装体20に接合され且つ内装体10に接合されない第2接合領域32と、が設定され、内装体10と外装体20は、接合シート30を介して連結される。【選択図】図2

Description

本発明は、パンツ型使い捨てオムツに関するものである。
従来、吸収体を有する内装体と、内装体の非肌側に取り付けられて着用者の胴周りを取り囲むと共に、幅方向に伸縮可能な外装体と、を備え、内装体が外装体に着脱可能に固定されるパンツ型使い捨てオムツが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-188424公報
しかしながら、従来のパンツ型使い捨てオムツでは、外装体に対して内装体が固定され、外装体と内装体が一体化する。そのため、着用者が動くことで外装体が伸縮すると、内装体が外装体の伸縮動作に追従して動いてしまい、着用者の肌に対して内装体の位置ずれが生じることがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、着用者が動くことで外装体が伸縮した際、着用者に対して内装体の位置がずれることを抑制できるパンツ型使い捨てオムツを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、着用者の腹側から背側に延びる方向を長手方向、前記長手方向に直交する方向を幅方向、前記長手方向及び前記幅方向に直交する方向を厚さ方向とすると共に、前記厚さ方向において装着時に前記着用者に近い方を肌側、装着時に下着に近い方を非肌側とするとき、前記長手方向に延びる吸収体を有する内装体と、前記内装体の前記長手方向の端部を前記非肌側から覆うと共に、前記幅方向に伸縮可能な外装体と、少なくとも前記外装体よりも前記肌側に配置される接合シートと、を備え、前記接合シートには、前記内装体に接合され且つ前記外装体に接合されない第1接合領域と、前記外装体に接合され且つ前記内装体に接合されない第2接合領域と、が設定され、前記内装体と前記外装体は、前記接合シートを介して連結される構成とした。
これにより、本発明のパンツ型使い捨てオムツは、着用者が動くことで外装体が伸縮した際、着用者に対して内装体の位置がずれることを抑制できる。
実施例1のパンツ型使い捨てオムツを示す展開図である。 図1におけるA-A断面図である。 図1におけるB-B断面図である。 実施例1のパンツ型使い捨てオムツを示す外観図である。 実施例1の側部領域の設定位置を示す説明図である。 外装体が自然長状態のときの側部領域の位置と、外装体が伸長状態のときの側部領域の位置を示す説明図である。 実施例2のパンツ型使い捨てオムツを示す要部展開図である。 図7におけるC-C断面図である。 第1変形例のパンツ型使い捨てオムツを示す展開図である。 第2変形例のパンツ型使い捨てオムツを示す展開図である。
本発明によるパンツ型使い捨てオムツを実施するための形態は、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて以下の通り説明される。なお、以下の説明では、着用者の腹側から背側に延びる方向が「長手方向L」とされ、長手方向Lに直交する方向が「幅方向W」とされる。また、長手方向L及び幅方向Wの双方に直交する方向が「厚さ方向H」とされる。さらに、厚さ方向Hにおいて、装着時に着用者の身体に近い方が「肌側」とされ、装着時に下着に近い方が「非肌側」とされる。
(実施例1)
実施例1のパンツ型使い捨てオムツ(以下、「紙パンツ1」という)は、図1に示されたように、内装体10と、外装体20と、接合シート30と、を備えている。
内装体10は、図1に示されたように、厚さ方向Hから見た平面視において、長手方向Lに延びる長方形状を呈している。内装体10は、図2に示されたように、トップシート11と、バックシート12と、吸収体13と、一対のギャザーシート14(図1参照)と、を備えている。内装体10は、トップシート11とバックシート12と間に吸収体13が挟み込まれ、幅方向Wの両側部に一対のギャザーシート14がそれぞれ配置され、周縁部等の適宜の領域が熱溶着や超音波溶着、ホットメルト等の接着剤等によって固定されて形成される。
トップシート11は、肌側に配置されたシート材である。トップシート11は、体液を透過する特性である液透過性を有し、吸収体13に向けて体液を速やかに通過させる。トップシート11は、例えば、液透過性の不織布等で形成されている。
バックシート12は、非肌側に配置されたシート材である。バックシート12は、液体を透過させない特性である液不透過性を有し、吸収体13が保持した体液の透過を阻止して、衣類等を濡らさないようにする。バックシート12は、例えば、樹脂フィルム等で形成されている。
吸収体13は、トップシート11とバックシート12との間に挟み込まれた液体吸収材である。吸収体13は、例えば吸収性ポリマー粒子とパルプ繊維を含んで構成され、クレープ紙や不織布等からなる図示しないコアラップシートによって包まれてもよい。吸収体13は、トップシート11及びバックシート12より小さい外形を有する。吸収体13は、単層であっても複層であってもよい。
一対のギャザーシート14は、長手方向Lに延びる細長いシート材であり、吸収体13の幅方向Wの両側部に配置される。ギャザーシート14は、例えば、撥水性又は液不透過性の不織布等によって形成されている。ギャザーシート14は、例えば、幅方向Wの一端部が、ホットメルト等の接着剤等によってバックシート12の非肌側に固定され、幅方向Wの他端部が自由端になっている。そして、自由端であるギャザーシート14の幅方向Wの他端部には、長手方向Lに伸縮可能な立体ギャザー伸縮材14aが所定の伸張状態で設けられている。
立体ギャザー伸縮材14aは、例えば、幅方向Wに並列され、長手方向Lに伸縮する複数の糸状又は帯状の合成ゴム等によって構成される。ギャザーシート14は、立体ギャザー伸縮材14aの伸縮力によって収縮し、着用者に向かって起立して壁様の立体ギャザー15を形成する。すなわち、内装体10は、吸収体13の幅方向Wの両側部に配置され、長手方向Lに延びると共に、トップシート11から着用者の肌側に起立する立体ギャザー15を有する。紙パンツ1は、立体ギャザー15によって、吸収体13の幅方向Wの両側部からの体液の横漏れが抑制される。
外装体20は、図2に示されたように、内装体10の長手方向Lの両端部を非肌側からそれぞれ覆う。ここで、外装体20は、平面視において、幅方向Wに長い長方形状を呈し、内装体10よりも長手方向L及び幅方向Wの外方に延在している(図1参照)。さらに、内装体10の長手方向Lの一端部(腹側)における外装体20(以下、「第1外装体21」という)の幅方向Wの両側部21a、21bと、内装体10の長手方向Lの他端部(背側)における外装体20(以下、「第2外装体22」という)の幅方向Wの両側部22a、22bと、が熱溶着や超音波溶着等でそれぞれ接合される。これにより、紙パンツ1は、図4に示されたように、着用者の胴を通すためのウエスト開口部2と、着用者の足を通すための一対の足周り開口部3と、を有するパンツ型に形成される。
なお、実施例1の外装体20は、内装体10の長手方向Lの両端部、つまり腹側及び背側に別々に設けられ、腹側における第1外装体21と、背側における第2外装体22とで構成された二分割タイプである。このため、紙パンツ1がパンツ型に形成された際、着用者の股部を覆う部分では、内装体10が露出する(図4参照)。
そして、外装体20(第1外装体21及び第2外装体22)は、図2及び図3に示されたように、内側シート材23a及び外側シート材23bと、これらの間に設けられたシャーリング伸縮材24と、を有している。
内側シート材23a及び外側シート材23bは、それぞれ液体を透過させない特性である液不透過性を有する不織布等からなるシート材である。なお、内側シート材23a及び外側シート材23bは、個別のシート材によって構成されてもよいし、共通の一枚のシート材によって構成されてもよい。内側シート材23a及び外側シート材23bが一枚のシート材によって構成される場合は、例えば一枚のシート材が折り返されて、内側シート材23a及び外側シート材23bとされる。
シャーリング伸縮材24は、幅方向Wに伸縮可能な伸縮部材である。シャーリング伸縮材24は、所定の伸張状態で内側シート材23a及び外側シート材23bに固定され、収縮して自然長に戻ることで、内側シート材23a及び外側シート材23bを収縮させる。なお、「自然長」とは、シャーリング伸縮材24に外部からの荷重が何もかかっていない状態の長さのことである。このため、外装体20は、自然長状態で収縮しており、幅方向Wの外方に引っ張られることで伸長する。そして、外装体20は、シャーリング伸縮材24が伸縮することで幅方向Wに伸縮し、着用者の胴周りにフィットする。また、シャーリング伸縮材24は、図4に示されたように、外装体20の全面に設けられている。
なお、シャーリング伸縮材24は、実施例1では、長手方向Lに並列され、幅方向Wに伸縮する複数の糸ゴム等の細長状の弾性材によって構成される。しかしながら、シャーリング伸縮材24は、糸ゴム等の細長状の弾性材の他、帯状、網状、フィルム状等の弾性材を用いることができる。
接合シート30は、少なくとも外装体20よりも肌側に配置されるシート材である。実施例1の接合シート30は、図1に示されたように、平面視において、幅方向Wに長い長方形状を呈している。ここで、接合シート30の長手方向Lの長さは、外装体20よりも短い長さに設定されている。また、実施例1の接合シート30は、長手方向Lの外側端が、外装体20の長手方向Lの外側端に揃えられ、内装体10よりも長手方向Lの外方に延在している(図1参照)。さらに、接合シート30の幅方向Wの長さは、外装体20とほぼ同じ長さに設定され、内装体10よりも幅方向Wの外方に延在している。なお、実施例1では、接合シート30の長手方向Lの長さが、外装体20よりも短いが、同程度の長さに設定されてもよい。
また、実施例1の紙パンツ1では、接合シート30は、内装体10及び外装体20よりも肌側に配置されている。そして、接合シート30は、内装体10の長手方向Lの両端部を肌側から覆うと共に、平面視において内装体10からはみ出した部分が外装体20の肌側に対向する。このため、内装体10の長手方向Lの端部は、外装体20と接合シート30の間に挟まれる(図2参照)。
また、接合シート30は、液体を透過させない特性である液不透過性或いは撥水性を有しており、伸縮性を有していない。接合シート30は、例えば外装体20を構成する内側シート材23aや外側シート材23bと同じものを用いることができる。
なお、実施例1の接合シート30は、外装体20とは別のシート材で構成されているが、外装体20の一部によって形成されてもよい。すなわち、接合シート30は、外装体20の一部で形成される場合、外装体20の内側シート材23a又は外側シート材23b、或いはその双方の長手方向Lの外方端部を肌側に折り返し、内装体10に被せることで接合シート30とされる。このとき、接合シート30となる部分には、シャーリング伸縮材24は設けられない。
そして、接合シート30には、第1接合領域31と、第2接合領域32と、非接合領域33と、が設定されている。
第1接合領域31は、内装体10に接合され、且つ、外装体20には接合されない領域である。また、第2接合領域32は、外装体20に接合され、且つ、内装体10には接合されない領域である。また、非接合領域33は、内装体10及び外装体20のいずれにも接合されない領域である。
そして、接合シート30は、第1接合領域31の全面が、熱溶着や超音波溶着、ホットメルト等の接着剤等の接合手段α(図2参照)を介して内装体10に一様に接合されている。さらに、接合シート30は、第2接合領域32の全面が、熱溶着や超音波溶着、ホットメルト等の接着剤等の接合手段α(図2参照)を介して外装体20に一様に接合される。これにより、内装体10と外装体20は、接合シート30を介して間接的に連結され、直接連結されることはない。
また、第1接合領域31は、平面視において、内装体10に重なる任意の位置に設定され、実施例1では、端部領域31aと、一対のギャザー領域31bと、を有している。
端部領域31aは、内装体10の長手方向Lの端縁10aに沿って幅方向Wに延びる領域である。実施例1の端部領域31aは、内装体10の幅方向Wの全長にわたって連続して設定されている。
ギャザー領域31bは、平面視において、内装体10が有する一対の立体ギャザー15にそれぞれ重なる位置に設定された領域である。実施例1では、端部領域31aとギャザー領域31bとが離間して設定されているが、例えば端部領域31aからギャザー領域31bが連続して設定されてもよい。
第2接合領域32は、平面視において、外装体20に重なる任意の位置に設定され、実施例1では、周縁領域32aと、側部領域32bと、を有している。
周縁領域32aは、外装体20の長手方向Lの外側端縁21c(22c)に沿って幅方向Wに延びると共に外装体20の幅方向Wの両側部21a、21b(22a、22b)に沿って長手方向Lに延びる領域である。実施例1の周縁領域32aは、接合シート30の長手方向L及び幅方向Wの全長にわたって連続して設定されている。
側部領域32bは、接合シート30の長手方向Lの内側端部30aに設定された領域である。ここで、側部領域32bは、外装体20が自然長状態のとき、図5に示されたように、平面視で少なくとも一部が内装体10の非肌側に重なる位置に設定される。つまり、側部領域32bは、シャーリング伸縮材24の収縮に伴って外装体20及び接合シート30が撓むことで、少なくとも一部が内装体10の非肌側に入り込む。
なお、図1は、外装体20が伸長された状態を示し、側部領域32bが内装体10に重なっていない。また、図1に示された実施例1では、平面視において、側部領域32bがほぼ正方形である例が示されている。しかしながら、側部領域32bの形状は任意に設定でき、例えば円形や、幅方向Wに長い長方形状等であってもよい。
また、図6において実線で示されたように、外装体20が自然長状態のときの、内装体10の幅方向Wの端部10bから側部領域32bまでの幅方向Wに沿った距離を「第1距離LN」とする。また、図6において二点鎖線で示されたように、外装体20が幅方向Wの外方に伸長した状態のときの、内装体10の幅方向Wの端部10bから側部領域32bまでの距離を「第2距離LE」とする。そして、側部領域32bは、図5に示されたように、外装体20が自然長状態のとき、第1距離LNがゼロになる位置P1と、第1距離LNが第2距離LEの半分になる位置P2との間に設定される。
非接合領域33は、接合シート30のうち、第1接合領域31及び第2接合領域32以外の領域である。実施例1の非接合領域33の一部は、平面視において、第1接合領域31と第2接合領域32との間に設定される。
実施例1の紙パンツ1の作用は以下の通りに説明される。
実施例1の紙パンツ1を着用するには、着用者は、両足を足周り開口部3にそれぞれ挿入し、ウエスト開口部2を持って外装体20を引き上げる。このとき、着用者は、内装体10が股間部(排尿する部分)に当接するように、内装体10の位置を調整しながら着用する。
ここで、外装体20は、幅方向Wに伸縮可能であり、着用者の動きに追従して伸縮する。これに対し、実施例1の紙パンツ1では、内装体10に接合され且つ外装体20に接合されない第1接合領域31と、外装体20に接合され且つ内装体10に接合されない第2接合領域32と、が設定された接合シート30を介して、内装体10と外装体20が連結されている。つまり、内装体10は、外装体20に対して直接接合されておらず、接合シート30によって支持された状態になっている。
これにより、実施例1の紙パンツ1では、外装体20が伸縮したときに、接合シート30の第2接合領域32が外装体20と一体的に変形する一方、接合シート30の第1接合領域31は変形しない。このため、外装体20の動きが内装体10に伝わることが防止又は抑制され、着用者に対する内装体10の位置が保持されやすい。言い換えれば、内装体10の位置は、外装体20の収縮の影響を受けにくくなる。この結果、実施例1の紙パンツ1は、着用者の動きに伴って外装体20が伸縮したときに、着用者に対して内装体10の位置がずれることを抑制できる。
また、上述のように、実施例1の紙パンツ1では、内装体10が外装体20に直接接合されていないため、外装体20と一体になって内装体10が収縮することがない。そのため、実施例1の紙パンツ1は、内装体10の収縮防止を目的としたシャーリング伸縮材24の破断処理を行う必要がない。なお、「シャーリング伸縮材24の破断処理」とは、シャーリング伸縮材24が有する伸縮力を阻害する処理である。破断処理は、例えば、シャーリング伸縮材24が固定された内側シート材23a及び外側シート材23bに多数の細かい貫通孔を形成し、貫通孔によってシャーリング伸縮材24を破断することで行われる。
実施例1の紙パンツ1は、シャーリング伸縮材24の破断処理が不要なため、シャーリング伸縮材24は、図4に示されたように、外装体20の全面に均一に配置される。そのため、外装体20が全面的に一様に伸縮することができ、紙パンツ1の見栄えの向上を図ることができる。
また、実施例1の紙パンツ1では、接合シート30には、平面視において、第1接合領域31と第2接合領域32との間に、内装体10及び外装体20のいずれにも接合されない非接合領域33が設定されている。
ここで、非接合領域33は、内装体10及び外装体20のいずれにも接合されていないため、外装体20が伸縮したとき、その影響を受けることなく自在に変形可能である。そのため、接合シート30は、紙パンツ1の着用者の動きに伴って外装体20が伸縮した際、第2接合領域32が外装体20に引っ張られて位置が変わっても、非接合領域33が変形し、内装体10に接合された第1接合領域31の位置が変化することを抑制できる。つまり、実施例1の接合シート30は、第1接合領域31と第2接合領域32との間に非接合領域33を有することで、自在に変形可能な余裕部分を持つことができる。これにより、実施例1の紙パンツ1は、着用者の動きに伴う内装体10の位置ずれをさらに抑制することができる。
また、実施例1の紙パンツ1では、接合シート30が内装体10及び外装体20の肌側に配置され、内装体10が外装体20と接合シート30とによって挟まれている。そして、外装体20及び接合シート30が、内装体10よりも幅方向Wの外方に延在し、接合シート30に設定された第2接合領域32が、接合シート30の長手方向Lの内側端部30aに設定された側部領域32bを有している。さらに、側部領域32bは、外装体20が自然長状態のときに内装体10の非肌側に重なる位置に設定されている。
このため、接合シート30は、外装体20が幅方向Wの外方に向かって伸長した際、側部領域32bが内装体10の非肌側から幅方向Wの外方に引き出される(図6参照)。これにより、実施例1の紙パンツ1は、接合シート30に外装体20の伸縮に伴って幅方向Wに変形する余裕部分を持たせることができ、実施例1の紙パンツ1は、内装体10が外装体20と一体になって移動することを抑制できる。
さらに、実施例1の紙パンツ1では、側部領域32bが、第1距離LNがゼロになる位置P1と、第1距離LNが第2距離LEの半分の長さになる位置P2と、の間に設定される。なお、「第1距離LN」は、外装体20が自然長状態のときの内装体10の幅方向Wの端部10bから側部領域32bまでの距離である。また、「第2距離LE」は、外装体20が伸長状態のときの内装体10の幅方向Wの端部10bから側部領域32bまでの距離である。
これにより、実施例1の紙パンツ1は、外装体20が自然長状態のとき、側部領域32bが内装体10の非肌側に入り込みすぎること(接合シート30の巻き込み)を抑制できる(図5参照)。このため、実施例1の紙パンツ1は、外装体20の伸縮に伴って接合シート30が幅方向Wへ変形する余裕部分を制限し、外装体20と内装体10との相対的な移動範囲を適切な範囲に収めることができる。よって、着用者は、紙パンツ1を着用するときに内装体10を適切な位置に容易に配置させることができる。
また、実施例1の紙パンツ1では、内装体10が、吸収体13の幅方向Wの両側部に配置され、長手方向Lに延びると共に着用者に向かって起立する立体ギャザー15を有している。そして、接合シート30が内装体10及び外装体20の肌側に配置され、第1接合領域31は、内装体10の長手方向Lの端縁10aに沿って幅方向Wに延びる端部領域31aと、立体ギャザー15に重なる位置に設定されたギャザー領域31bと、を有している。
そして、第1接合領域31において接合シート30が内装体10に接合されることで、接合シート30が、内装体10の長手方向Lの端部を覆うと共に、長手方向Lの内方に開放したポケット空間を形成する。すなわち、端部領域31aによって、内装体10の長手方向Lの端縁10aと接合シート30とが接合し、内装体10の長手方向Lの端縁10aからの体液の漏れが抑制される。また、ギャザー領域31bによって、立体ギャザー15と接合シート30とが接合し、内装体10の幅方向Wの両側部からの体液の漏れが抑制される。このため、実施例1の紙パンツ1は、内装体10のトップシート11上を流れる体液の漏れを抑えることができる。
(実施例2)
実施例2におけるパンツ型使い捨てオムツ(以下、「紙パンツ1A」という)は、図7に示されたように、内装体10と、外装体20と、接合シート30と、を備えている。
実施例2の紙パンツ1Aにおいて、内装体10、外装体20、接合シート30の各構成は、実施例1の紙パンツ1における内装体10、外装体20、接合シート30と同様の構成であるため、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
すなわち、実施例2の紙パンツ1Aにおいても、内装体10の長手方向Lの両端部の非肌側が、幅方向Wに伸縮可能な外装体20によって覆われると共に、内装体10及び外装体20の肌側に接合シート30が配置されている。そして、接合シート30には、内装体10に接合される第1接合領域31と、外装体20に接合される第2接合領域32と、非接合領域33と、が設定され、接合シート30を介して内装体10と外装体20が連結されている。また、第1接合領域31は、端部領域31a及びギャザー領域31bを有している。さらに、第2接合領域32は、周縁領域32a及び側部領域32bを有している。
そして、実施例2の紙パンツ1Aでは、内装体10の幅方向Wの中央部に、外装体20に接合される第3接合領域40が設定されている。つまり、実施例2の内装体10と外装体20は、熱溶着や超音波溶着、ホットメルト等の接着剤等の接合手段αを介し、第3接合領域40において直接接合されている(図8参照)。
ここで、第3接合領域40は、長手方向Lに沿って延び、平面視において、内装体10が外装体20に重なる部分に設定されている。また、第3接合領域40の幅方向Wの長さW1は任意に設定されるが、短い方が好ましい。
これにより、実施例2の紙パンツ1Aでは、内装体10の幅方向Wの中央部が外装体20に対して固定され、内装体10の肌側への捲れを防ぐことができる。また、実施例2の紙パンツ1Aは、第3接合領域40が内装体10の幅方向Wの中央部に設定されたことで、外装体20の収縮に追従する内装体10の収縮を抑えることができる。このため、実施例2の紙パンツ1Aは、内装体10を着用者に適切に接触させることができる。
なお、実施例2の紙パンツ1Aは、第3接合領域40の幅方向Wの長さW1を短くすることで、外装体20の収縮に追従する内装体10の収縮を抑えることができる。
また、実施例2の紙パンツ1Aでは、内装体10が外装体20に重なっている部分において、第3接合領域40は、長手方向Lの全長にわたって連続して延びている。しかしながら、第3接合領域40は、長手方向Lに沿って間欠的に配置されてもよい。
以上、本発明のパンツ型使い捨てオムツを実施例1及び実施例2に基づいて説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の紙パンツ1では、接合シート30が内装体10よりも長手方向L及び幅方向Wのそれぞれの外方に延在された例が示された。しかしながら、例えば、図9に示された第1変形例のパンツ型使い捨てオムツ1Bのように、接合シート30は、内装体10よりも長手方向Lの外方のみに延在され、接合シート30の幅方向Wの長さが、内装体10の幅方向Wの長さとほぼ同じに設定されてもよい。
また、第1変形例のパンツ型使い捨てオムツ1Bのように、接合シート30に設定された第1接合領域31は、内装体10の長手方向Lの端縁10aに沿って幅方向Wに延びており、ギャザー領域31bを有していなくてもよい。
さらに、第1変形例のパンツ型使い捨てオムツ1Bのように、接合シート30に設定された第2接合領域32は、外装体20の長手方向Lの外側端縁21c(22c)に沿って幅方向Wに延びるだけであってもよい。また、第2接合領域32は、側部領域32bを有していなくてもよい。
つまり、第1接合領域31は、接合シート30と内装体10とが厚さ方向Hに直接重なる部分であれば、任意の位置に設定することができ、その大きさや形状も任意に設定することが可能である。また、第2接合領域32は、接合シート30と外装体20とが厚さ方向Hに直接重なる部分であれば、任意の位置に設定することができ、その大きさや形状も任意に設定することができる。
特に、第1接合領域31は、図10に示された第2変形例のパンツ型使い捨てオムツ1Cのように、幅方向Wに沿って所定の間隔をあけて複数設定されてもよい。この場合、第1接合領域31同士の間が、内装体10の長手方向Lの端部に設けられた内装体10の外側に通じる隙間となる。このため、第2変形例のパンツ型使い捨てオムツ1Cは、通気性を向上させることができる。
また、図示されていないが、接合シート30は、内装体10よりも幅方向Wの外方のみに延在され、接合シート30の長手方向Lの長さが、内装体10よりも外方に延在しない程度の長さに設定されてもよい。
また、実施例1では、接合シート30が内装体10及び外装体20よりも肌側に配置され、内装体10が外装体20と接合シート30の間に挟まれた例が示された。しかしながら、接合シート30は、少なくとも外装体20よりも肌側に配置されていればよい。すなわち、接合シート30は、例えば、内装体10の非肌側に配置され、内装体10と外装体20の間に挟まれた状態で配置されてもよい。
また、実施例1の紙パンツ1では、外装体20が内装体10の長手方向Lの両端部で別々に設けられ、腹側における第1外装体21と、背側における第2外装体22とで構成された二分割タイプである例が示された。しかしながら、外装体20は、内装体10の非肌側を長手方向Lの一端部(腹側)から他端部(背側)にわたって一体的に覆うタイプであってもよい。この場合、内装体10の長手方向Lの中間部は、外装体20に対して全く接合されなくてもよいし、一部が外装体20に接合されてもよい。
1 紙パンツ(パンツ型使い捨てオムツ)
10 内装体
13 吸収体
20 外装体
30 接合シート
31 第1接合領域
32 第2接合領域
L 長手方向
W 幅方向

Claims (7)

  1. 着用者の腹側から背側に延びる方向を長手方向、前記長手方向に直交する方向を幅方向、前記長手方向及び前記幅方向に直交する方向を厚さ方向とすると共に、前記厚さ方向において装着時に前記着用者に近い方を肌側、装着時に下着に近い方を非肌側とするとき、
    前記長手方向に延びる吸収体を有する内装体と、
    前記内装体の前記長手方向の端部を前記非肌側から覆うと共に、前記幅方向に伸縮可能な外装体と、
    少なくとも前記外装体よりも前記肌側に配置される接合シートと、を備え、
    前記接合シートには、前記内装体に接合され且つ前記外装体に接合されない第1接合領域と、前記外装体に接合され且つ前記内装体に接合されない第2接合領域と、が設定され、前記内装体と前記外装体は、前記接合シートを介して連結される
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  2. 請求項1に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記接合シートには、前記第1接合領域と前記第2接合領域との間に、前記内装体及び前記外装体のいずれにも接合されない非接合領域が設定されている
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記接合シートは、前記内装体よりも前記肌側に配置され、
    前記外装体及び前記接合シートは、前記内装体よりも前記幅方向の外方に延在し、
    前記第2接合領域は、前記接合シートの前記長手方向の内側端部に設定され、前記外装体が自然長状態のときに前記内装体の前記非肌側に重なる側部領域を有する
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  4. 請求項3に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記外装体が自然長状態のときの前記内装体の前記幅方向の端部から前記側部領域までの距離を第1距離とし、前記外装体が伸長状態のときの前記内装体の前記幅方向の端部から前記側部領域までの距離を第2距離とするとき、
    前記側部領域は、前記第1距離がゼロになる位置と、前記第1距離が前記第2距離の半分の長さになる位置と、の間に設定される
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  5. 請求項1又は請求項2に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記接合シートは、前記内装体よりも前記肌側に配置され、
    前記内装体は、前記吸収体の前記幅方向の両側部に配置され、前記長手方向に延びると共に前記着用者に向かって起立する立体ギャザーを有し、
    前記第1接合領域は、前記内装体の前記長手方向の端縁に沿って前記幅方向に延びる端部領域と、前記立体ギャザーに重なる位置に設定されたギャザー領域と、を有する
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  6. 請求項1又は請求項2に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記接合シートは、前記内装体よりも前記肌側に配置され、
    前記内装体は、前記幅方向の中央部に、前記外装体に接合される第3接合領域が設定されている
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
  7. 請求項1又は請求項2に記載されたパンツ型使い捨てオムツにおいて、
    前記第1接合領域は、前記幅方向に沿って所定の間隔をあけて複数設定されている
    ことを特徴とするパンツ型使い捨てオムツ。
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