JP6054699B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
特許文献1には、パンツ型の使い捨ておむつとしての吸収性物品において、フィット性を高めるために、吸収体の厚み及び曲げ剛性を規定した吸収性物品が開示されている。この吸収性物品の吸収体は、曲げ弾性が20g・cm以下であり、その厚みが5.0mm以下である。この吸収性物品によれば、比較的吸収体の曲げ弾性が低くかつ厚みが薄いため、吸収体が柔軟に変形して、吸収体が身体にフィットし易くなり、身体と吸収体との隙間が形成されることによる漏れを抑制できる。
特開平5−192366号公報
しかしながら、上述した吸収性物品においては、以下の問題があった。
特許文献1に記載の吸収性物品の吸収体は、身体にフィットし易くするために曲げ剛性が低く設定されている。そのため、吸収性物品を長時間使用した場合に、吸収体が折れ曲がってしまったり、吸収体が依れてしまったりすることがある。特に、着用時に両脚によって吸収体が挟まれることにより、吸収体の幅方向中心を基点に吸収体が長手方向に沿って折れることがある。このように吸収体が変形すると、却って吸収体と身体との隙間が生じ、フィット性が低下し、漏れが発生したり装着感が悪化したりすることがある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、吸収体の柔軟性を確保しつつ、吸収体の折れによる漏れを抑制することができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明に係る吸収性物品は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記着用者に向かう内方向と、前記内方向と反対側に向かう外方向と、を有し、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域とを備える吸収性物品であって、少なくとも前記股下域に配置される吸収体を有する吸収性本体と、前記吸収性本体よりも前記外方向に配置される外装体と、を有しており、前記吸収性本体の前側端部と前記外装体とが重なる前側重複部と、前記吸収性本体の後側端部と前記外装体とが重なる後側重複部と、を有しており、少なくとも前記股下域には、前記着用者の脚回りに配置される脚回り開口部が形成され、前記吸収性本体は、前記脚回り開口部よりも前記幅方向内側に配置され、かつ前記長手方向に伸縮するサイド伸縮部を備えており、前記前側重複部に配置された吸収体及び前記後側重複部に配置された吸収体には、前記長手方向に対して傾斜する方向に沿って配置された圧搾部が複数形成され、前記幅方向において前記吸収体と重なる位置に前記サイド伸縮部の少なくとも一部が接合されていることを要旨とする。
本開示に係る特徴によれば、吸収体の柔軟性を確保しつつ、吸収体の折れによる漏れを抑制することができる吸収性物品を提供することができる。
実施の形態に係る使い捨ておむつの展開平面図である。 図1に示すA-A線に沿った使い捨ておむつの前後方向断面図である。 図1に示すB-B線に沿った使い捨ておむつの幅方向断面図である。 吸収体の非肌当接面側の平面図である。 実施形態の係る使い捨ておむつを装着した状態を模式的に示した図である。
次に、吸収性物品としての使い捨ておむつの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)使い捨ておむつの全体概略構成
図1は、本実施形態の使い捨ておむつ1の展開平面図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った使い捨ておむつ1の前後方向断面図である。図3は、図1に示すB−B線に沿った使い捨ておむつ1の幅方向断面図である。使い捨ておむつ1は、パンツ型の使い捨ておむつである。
使い捨ておむつ1は、着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向Lと、前後方向Lに直交する幅方向Wと、着用者に向かう内方向IN及び内方向と反対側に向かう外方向OUTを有する厚み方向Tと、を有する。
使い捨ておむつ1は、図2に示すように、使い捨ておむつ1の前後方向Lにおいて、着用者の前胴回りに当てられる前胴回り域S1と、着用者の後胴回りに当てられる後胴回り域S2と、着用者の股下に当てられ、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に位置する股下域S3と、を有する。
使い捨ておむつ1は、表面シート10、吸収体40及び吸収体裏面シート30等を含む吸収性本体1Aと、前側外装シート70、後側外装シート80等を含む外装体1Bと、から構成されている。使い捨ておむつ1は、吸収性本体1Aの前側端部と外装体1Bとが重なる前側重複部R1と、吸収性本体1Aの後側端部と外装体1Bとが重なる後側重複部R2と、を有する。吸収性本体1Aと外装体1Bとは、前側重複部R1及び後側重複部R2において、接着剤や熱融着などによって接合されている。
前胴回り域S1の外装体1Bの一方の幅方向外側に位置する前胴回り縁部4が、後胴回り域S2の外装体1Bの一方の幅方向外側に位置する後胴回り縁部6と接合され、かつ外装体1Bの他方の幅方向外側に位置する前胴回り縁部4’が、外装体1Bの他方の幅方向外側に位置する後胴回り縁部6’と接合されることによって、使い捨ておむつ1がパンツ型に形成される。パンツ型の使い捨ておむつの前胴回り域及び後胴回り域には、互いの縁部が接合された接合部11が形成されており、股下域S3は、接合部11よりも前後方向内側の領域である。
使い捨ておむつ1には、図5に示すように、パンツ型に形成された状態で、着用者の腰回りを囲んで配置される腰回り開口部8と、着用者の脚回りを囲んで配置される一対の脚回り開口部9と、が形成される。
外装体1Bは、前側外装シート70、後側外装シート80を含み、使い捨ておむつ1の外装部分を構成する。外装体1Bは、吸収性本体1Aに接合され、かつ少なくとも前胴回り域に配置される前側外装体1BFと、吸収性本体1Aに接合され、かつ少なくとも後胴回り域に配置される後側外装体1BRと、を有する。前後方向において前側外装体1BFと後側外装体1BRとが離間した領域では、吸収性本体1Aの非肌接側の面が露出している。外装体1Bは、吸収性本体1Aと重なる領域の少なくとも一部において吸収性本体1Aと接合されている。前側外装1BFは、吸収性本体1Aの前側端部と接合されており、後側外装体1BRは、吸収性本体1Aの後側端部と接合されている。
前側外装シート70は、腰回り開口部8を基点として折り畳まれ、2層に積層されている。2層の前側外装シート70の間には、幅方向に伸縮する胴回り弾性材3Aが複数配置されている。後側外装シート80は、腰回り開口部8を基点として折り畳まれ、2層に積層されている。2層の後側外装シート80の間には、幅方向に伸縮する胴回り弾性材3Aが複数配置されている。
外装体1Bは、胴回り弾性材3Aによって収縮する収縮領域と、胴回り弾性材3Aによって収縮しない非収縮領域と、を備えている。収縮領域とは、弾性材の収縮力が発現されることによって外装体1Bが収縮する領域である。非収縮領域とは、弾性材の収縮力が発現されてなく外装体1Bが収縮しない領域であり、弾性材が配置されていない領域のみならず、弾性材が配置されているが、その収縮力が発現されていない領域も含む。
吸収性本体1Aは、表面シート10、吸収体裏面シート及び防漏部を含み、外装体1Bよりも着用者側に配置される。
表面シート10は、着用者の肌に直接的に接し得る肌当接面を形成するシートである。表面シート10は、吸収体40よりも肌当接面側に配置される。表面シート10は、親水性不織布や織物、開口プラスチックフィルム、開口疎水性不織布などの液透過性のシートによって形成されている。
吸収体40は、粉砕パルプや高吸収性ポリマーなどの混合粉体で形成される。本実施の形態に係る吸収体は、比較的目付が低く構成されており、吸収体の厚みは3.0mm位である。一般的な、使い捨ておむつの吸収体の厚みは、4.0〜5.0mmである。本実施の形態に係る吸収体は、比較的厚みが薄く、曲げ剛性が低い吸収体において好適に用いることができる。なお、吸収体の構成については、後述にて詳細に説明する。
また、吸収体40の厚さは、吸収体40の製品長及び製品幅に伸ばされた状態(つまり、しわの入らないように平坦な状態)で厚さ測定器に測定したい部分を挟み込んで測定する。使用可能な測定装置としては、例えば、PEACOCK製厚み計(測定部:直径50mm、測定時圧力:10+/−5g/cm)を用いることができる。
吸収体裏面シート30は、吸収体40の非肌当接面側に設けられている。吸収体裏面シート30は、液不透過性フィルムなど(例えば、ポリエチレン)のシートによって形成されている。吸収体裏面シート30は、吸収体よりも外方向OUTに配置され、かつ液不透過性である。
防漏部34は、脚回り開口部9よりも幅方向内側において、吸収体40の幅方向端部において前後方向に沿って配置されている。防漏部は、サイドシート32と、防漏弾性材33と、によって構成されている。サイドシート32は、吸収体裏面シート30の非肌面側に配置されている。サイドシート32は、吸収体40の幅方向Wの両側端において、表面シート10、吸収体裏面シート30を一体に包むように設けられる。サイドシート32は、液不透過性の不織布などのシートによって形成されている。サイドシート32の幅方向両端部は、吸収体40の幅方向側部から表面シート側に折り返され、表面シート10の肌当接面側の面に接合されている。サイドシート32は、ホットメルト接着剤によって表面シート等に接合されている。
防漏弾性材33は、サイドシート32間に、伸長状態で貼りあわされている。防漏弾性材の固定手段としては、ホットメルト型接着剤を例示できる。
サイドシート32は、前側外装体1BFと後側外装体1BRとの間において、非肌当接側面で露出している。当該領域では、サイドシート32が使い捨ておむつ1の非肌当接側の面を構成する。
脚回り開口部9に沿ってレッグギャザーが形成されている。レッグギャザー5は、前後方向に沿って配置された脚回り弾性材5Aによって構成されている。脚回り弾性材5Aは、サイドシートが吸収体よりも幅方向外側で折り畳まれた状態で、当該サイドシート間に接合されている。レッグギャザー5は、防漏部34とは幅方向に離間して設けられている。
(2)吸収体の構成
吸収体40には、吸収体40を厚み方向に圧搾加工(エンボス加工)して形成された圧搾部41が形成されている。圧搾部41は、平面視認にて直線状に配置されている。圧搾部41は、吸収体の非肌当接面側から肌当接面側に向かって圧搾されて形成されている。よって、圧搾部の断面形状は、肌当接面側に向かう凸形状である。
図4は、吸収体の非肌当接面側の平面図である。図4に示すように、圧搾部は、吸収体の全体に亘って、長手方向(前後方向)及び幅方向に対して傾斜して配置されている。圧搾部41は、長手方向及び幅方向に対して傾斜する第1方向に沿う第1圧搾部41Aと第1圧搾部41Aと交差する第2方向に沿う第2圧搾部41Bとが長手方向に連続する波状圧搾部を複数備えている。複数の波状圧搾部は、一の波状圧搾部の第1圧搾部41Aと他の波状圧搾部の第2圧搾部41Bとが幅方向に並び、格子状に配置されている。一の波状圧搾部と他の波状圧搾部とは、幅方向に間隔を空けて配置されているが、一の波状圧搾部と他の波状圧搾部とが接していてもよい。また、圧搾部は、第1圧搾溝が直線状に配置され、かつ第2圧搾部が第1圧搾溝と交差する第2圧搾溝が直線状に配置され、第1圧搾溝と第2圧搾溝とが交差する格子状であってもよい。
例えば、吸収体の柔軟性を確保するために吸収体の剛性を低くすると、吸収体が意図しない部分で折れてしまって、吸収体が身体に密着せずに漏れが発生することがある。特に、前胴回り域及び後胴回り域の全体には、胴回り弾性材3Aが配置されており、前側外装シート及び後側外装シートは、幅方向に収縮する。そのため、吸収体には、幅方向外側から幅方向内側に向かう力が作用する。
また、使い捨ておむつが装着された状態において、着用者の両足によって吸収体が挟まれると、吸収体には、幅方向外側から幅方向内側に向かう力が作用する。このように、幅方向外側から幅方向内側に向かう力が吸収体に作用すると、吸収体が意図しない部分で折れてしまって、吸収体が身体に密着せずに折れてしまうことがある。特に、着用者の両足で吸収体が挟まれることにより、吸収体の幅方向中央部が長手方向に延びる折り目を起点に折れ曲がることがある。
しかし、第1圧搾部41A及び第2圧搾部41Bが長手方向に対して傾斜する方向に沿っているため、吸収体が長手方向に対して傾斜する圧搾部を基点に折れ曲がる。よって、吸収体が長手方向に沿う折り目を起点に折れ曲がることを抑制できる。
吸収体にこのような圧搾部を設けることにより、吸収体の剛性を高くすることができる。たとえ、吸収体の厚みを低くした場合であっても、圧搾部を設けることにより剛性を高め、意図しない箇所での折れを抑制できる。例えば、吸収材料の目付を低くした場合であっても、吸収体の剛性を高め、長時間使用しても吸収体の変形を抑制できる。また、吸収材料の目付を低くした場合であっても、品質を確保できるこるため、コストを低減できる。
特に、一部の圧搾部41は、吸収体40の前端部と吸収体の幅方向の端部とに跨がって配置され、又は吸収体40の後端部と吸収体の幅方向の端部とに跨がって配置されている。このように、吸収体40の前後方向の端部と吸収体の幅方向端部とに跨がる圧搾部を設けることにより、吸収体の外周端部(前後方向の端部及び幅方向の端部)の変形を効果的に抑制し、吸収体の目付を低くして吸収体の柔軟性を確保した場合であっても、吸収体の折れによる漏れを抑制することができる。
なお、圧搾部は、少なくとも前側重複部に配置された吸収体及び後側重複部に配置された吸収体に設けられていればよいが、吸収体全体に設けられていてもよい。外装体1Bの全体には、胴回り伸縮部3Aが配置されているため、外装体全体には幅方向に収縮する力が作用する。よって、外装体と接合された前側重複部R1及び後側重複部R2内の吸収体には、幅方向に収縮する力が作用する。
しかし、前側重複部R1及び後側重複部R2に配置された吸収体に圧搾部を形成することにより、圧搾部によって吸収体の剛性を高め、吸収体の変形を抑制することができる。よって、吸収体が長手方向に沿う折り目を基点に折れ曲がることによるフィット性の低下を抑制できる。
また、圧搾部が格子状に配置されているため、変形基点を複数の方向に沿って設けることができ、より身体にフィットしつつ吸収体が変形する。複数の圧搾部が格子状に配置されているため、吸収体が平面ではなく、丸みを帯びた立体的な形状に変形し、丸みを帯びた乳幼児の臀部にフィットし易くなる。
なお、圧搾部41のパターンは、特に限定されないが、例えば、左右均等のパターンが望ましい。圧搾部41のパターンが左右均等であることにより、左右においてバランスよく変形させて、吸収体を身体にフィットさせることができる。
また、圧搾部41は、吸収体の非肌当接面側から肌当接面側に向かって凹む形状である。吸収体によって吸収した体液を非肌当接面側で拡散しやすくなり、吸収体の肌当接面側の液伝いによる装着感の悪化を抑制できる。
前側重複部R1と後側重複部R2の少なくとも一部には、胴回り弾性材によって収縮しない非収縮領域が設けられている。具体的には、胴回り弾性材3Aは、前側重複部R1と後側重複部R2の一部に配置されてなく、または配置されているが収縮力が発揮されないように配置されている。前側重複部R1と後側重複部R2の少なくとも一部には、非収縮領域が設けられていることより、吸収性本体内の吸収体に対して幅方向に収縮させる力を抑制でき、意図しない折り目、例えば、長手方向に延びる折り目を起点に吸収体の幅方向中央部が折れ曲がることを抑制できる。
更に、外装体1Bの重畳領域に胴回り弾性材を配置しないことにより、使い捨ておむつの外側から吸収体を視認しやすくなる。外側からの吸収体の視認性を高めることにより、吸収体の圧搾部に沿って体液が拡散したことを把握しやすくなり、使い捨ておむつを装着した状態で体液が排出されたことを把握し易くなる。
また、図3に示すように、幅方向Wにおいて吸収体40と重なる位置にサイド伸縮部としての防漏部34の少なくとも一部が接合されている。具体的には、前側重複部に配置された吸収体及び後側重複部に配置された吸収体40よりも肌当接面側に配置されている表面シート10には、サイド伸縮部としての防漏部34の一部が接合されている。より具体的には、防漏部34を構成するサイドシート32の前後方向両端部が、吸収体の肌当接面上に配置された表面シート10に接合されている。防漏部の少なくとも一部が、圧搾部が形成されることにより剛性が高く形成された吸収体に接合されているため、防漏部の幅方向の位置ずれを抑制し、横漏れを防ぐことができる。
また、サイドシート32と表面シート10とが接合された接合部43(図3)は、外装体の非収縮領域に重なっている。たとえば、接合部43が収縮領域に重なっていると、胴回り弾性材の収縮によって防漏部34の位置がずれてしまうおそれがある。しかし、接合部が非収縮領域に重なっているため、胴回り弾性材の収縮によって防漏部34の位置がずれることを抑制できる。
非収縮領域では、外装体1Bを構成する前側外装シート70及び後側外装シート80は、吸収性本体1Aとの間に隙間が形成されないように接合されている。例えば、外装体1Bの非収縮領域と吸収性本体1Aとの一部に隙間が設けられる場合には、外装体1Bが胴回り弾性材3Aによって収縮しないため、着用された状態において隙間が形成され、漏れが発生するおそれがある。しかし、非収縮領域では、外装体1Bを構成する前側外装シート70及び後側外装シート80と吸収性本体1Aとが隙間が形成されないように接合されているため、外装体1Bと吸収性本体1Aとの隙間に起因する漏れを抑制できる。
また、脚回り弾性材5Aは、長手方向に沿って配置されている。脚回り弾性材が長手方向に沿って配置されているため、吸収体の幅方向外側端部と脚回り弾性材との距離が変化し難い。よって、吸収体によって剛性を確保し、脚回り弾性材の位置ずれを抑制できる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、変形例として、外装体の重畳領域の一部を収縮領域と重なるように構成してもよい。例えば、吸収体の幅方向端部に重なるように収縮領域を設け、吸収体の幅方向中央領に重なるように非収縮領域を設けることができる。吸収体の幅方向端部に重なるように収縮領域を設けることにより、吸収体の一部を胴回り弾性材によって引き上げる(身体に密着させる方向に引き上げる)ことができる。例えば、幅方向において10mm〜30mmの範囲で、吸収体と収縮領域が重なることが望ましい。
圧搾部41は、少なくとも吸収体40を厚み方向Tに圧搾されて形成されていればよく、種々の構成を採用することができる。例えば、プレス加工やエンボス加工によって形成することができ、その形状は、格子網やハニカム形状であってもよい。
また、圧搾部は、吸収体の肌当接面側から非肌当接面側に向かって圧搾されて形成されていてもよい。また、圧搾部は、格子状に配置されていなくてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1A :吸収性本体
1B :外装体
1BF :前側外装体
1BR :後側外装体
3 :サイドシート
3A :胴回り弾性材
4 :前胴回り縁部
5 :脚回り弾性材
6 :後胴回り縁部
8 :腰回り開口部
9 :脚回り開口部
10 :表面シート
11 :接合部
30 :吸収体裏面シート
32 :サイドシート
33 :防漏弾性材
34 :防漏部
40 :吸収体
41 :圧搾部
41A :第1圧搾部
41B :第2圧搾部
43 :接合部
70 :前側外装シート
80 :後側外装シート
IN :内方向
L :方向
OUT :外方向
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域
T :厚み方向
W :幅方向

Claims (6)

  1. 着用者の身体前側と身体後側とに延びる前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前記着用者に向かう内方向と、前記内方向と反対側に向かう外方向と、を有し、
    前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域とを備える吸収性物品であって、
    少なくとも前記股下域に配置される吸収体を有する吸収性本体と、前記吸収性本体よりも前記外方向に配置される外装体と、を有しており、
    前記吸収性本体の前側端部と前記外装体とが重なる前側重複部と、前記吸収性本体の後側端部と前記外装体とが重なる後側重複部と、を有しており、
    少なくとも前記股下域には、前記着用者の脚回りに配置される脚回り開口部が形成され、
    前記吸収性本体は、前記脚回り開口部よりも前記幅方向内側に配置され、かつ前記前後方向に伸縮するサイド伸縮部を備えており、
    前記前側重複部に配置された吸収体及び前記後側重複部に配置された吸収体には、前記前後方向に対して傾斜する方向に沿って配置された圧搾部が複数形成され、
    前記圧搾部は、前記吸収体の前記幅方向両端部にそれぞれ配置されており、
    前記幅方向において前記吸収体と重なる位置に前記サイド伸縮部の少なくとも一部が接合されており、
    前記外装体の前記前胴回り域及び前記後胴回り域には、前記幅方向に伸縮する胴回り弾性材が設けられており、
    前記外装体は、前記胴回り弾性材によって収縮する収縮領域と、前記胴回り弾性材によって収縮しない非収縮領域と、を備えており、
    前記前側重複部と前記後側重複部の少なくとも一部には、前記非収縮領域が設けられており、
    前記収縮領域は、前記吸収体の前記幅方向端部に重なるように設けられ、
    前記非収縮領域は、前記吸収体の前記幅方向中央に重なるように設けられている、吸収性物品。
  2. 前記圧搾部は、前記吸収体の前記前後方向の端部と前記吸収体の前記幅方向の端部とに跨がって配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記圧搾部は、前記前後方向及び前記幅方向に対して傾斜する第1方向に沿う第1圧搾部と前記第1方向と交差する第2方向に沿う第2圧搾部とが前記前後方向に連続した波状圧搾部を複数備えており、
    前記複数の波状圧搾部は、一の波状圧搾部の前記第1圧搾部と他の波状圧搾部の前記第2圧搾部とが前記幅方向に並び、格子状に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記圧搾部は、前記吸収体の非肌当接面側から肌当接面側に向かって凹む形状である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記脚回り開口部に沿って配置され、かつ前記前後方向に伸縮する脚回り弾性材を備えており、
    前記脚回り弾性材は、前記前後方向に沿って配置されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記外装体は、前記前胴回り域に配置される前側外装体と、前記後胴回り域に配置される後側外装体と、を備え、
    前記吸収性本体の非肌対向面側の面は、前記前後方向において前記前側外装体と前記後側外装体とが離間した領域で露出している、請求項1から請求項5のいずれかに記載の吸収性物品。
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