JP6409696B2 - 車両用電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧変換回路を備えた車両用電子制御装置に関する。
直流電圧変換回路を備えた車両用電子制御装置では、メインリレーがオンされて電源が投入されると、車両のバッテリから直流電圧変換回路に設けられた充電用コンデンサに一時的に大電流が流れることがある。このため、充電用コンデンサに流れる電流の経路に直列に配置されるダイオードなども、この大電流に対応できるように通常必要な定格電流に対して何倍もの定格電流の部品を使用しなくてはならないという課題があった。
特開2015−56949号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、電源投入時に直流電圧変換回路のコンデンサに流れる突入電流を軽減できるようにした車両用電子制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の車両用電子制御装置は、コンデンサを有する直流電圧変換回路と、車載電源からの給電経路に設けられた電源リレーに対してイグニッションスイッチのオン信号に基づいて駆動信号を出力するリレー駆動回路と、前記電源リレーのリレーコイルの通電経路と前記コンデンサとの間に接続された抵抗およびダイオードの直列回路からなるオフ時充電回路とを備えている。
上記構成を採用することにより、直流電圧変換回路のコンデンサに対して、オフ時充電回路を介して充電のための通電経路を形成することができ、電源リレーを介して直流電圧変換回路に給電を受ける前に、電源リレーのリレーコイルを介して予め車載電源の電圧に近い電圧まで徐々に充電を行うことができる。この結果、コンデンサへの給電経路からの突入電流を軽減させることができるようになり、直流電圧変換回路の充電経路に設ける素子の電流容量の定格を小さくすることができ、コスト低減を図るとともに、小型化を図ることができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート 第2実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート 第3実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート 第4実施形態を示す電気的構成図 各部の信号の状態を示すタイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を参照して説明する。
図1は車両用電子制御装置1の電気的構成を示すもので、外部端子として電源入力端子VB、メインリレー端子MREL、グランド端子GNDが設けられている。車載電源である車載バッテリ2の正極端子は、電源リレーであるメインリレー3に接続され、リレースイッチ3aを介して電源入力端子VBに接続されている。また、車載バッテリ2の正極端子は、リレーコイル3bを介してメインリレー端子MRELに接続されている。車載バッテリ2の負極端子はグランド端子GNDに接続されている。
車両用電子制御装置1において、電源入力端子VBは、内部に給電するための電源端子VBに接続され、内部回路に給電可能に設けられると共に、電源フィルタコンデンサ4を介してグランドに接続されている。また、電源入力端子VBは、直流電圧変換回路としての昇圧回路5に接続され給電する。
昇圧回路5は、昇圧用コイル6、ダイオード7、充電用のコンデンサ8および半導体スイッチング素子であるMOSFET9により構成される。電源入力端子VBから昇圧コイル6、ダイオード7を直列に介して充電用コンデンサ8の充電経路が形成されている。昇圧用コイル6とダイオード7の共通接続点とグランド端子との間にはMOSFET9が接続されている。ダイオード7とコンデンサ8の共通接続点が高圧電源端子VBSTとされる。昇圧回路5は、MOSFET9を適宜のタイミングでオンオフ駆動制御することで昇圧コイル6の昇圧出力をダイオード7を介してコンデンサ8に充電することで昇圧動作を行う。
メインリレー端子MRELは、リレー駆動用のMOSFET10を介してグランドに接続されている。MOSFET10は、プリドライバ11から駆動信号が与えられる。プリドライバ11は、図示しないマイコン(マイクロコンピュータ)から与えられるリレー駆動信号やイグニッションスイッチ(IGスイッチ)の状態を示すイグニッション信号(IG信号)が入力され、これらの信号に基づいて後述するようにしてMOSFET10を駆動制御する。プリドライバ11およびMOSFET10によりリレー駆動回路が構成される。
また、メインリレー端子MRELは、オフ時充電回路12を介してコンデンサ8に接続されている。オフ時充電回路12は、抵抗12aおよびダイオード12bの直列回路から構成される。抵抗12aは電流制限用のもので、後述するようにコンデンサ8に対して充電をしつつリレーコイル3bに流れる電流でリレースイッチ3aを動作させることがないように抵抗値が設定されている。ダイオード12bは、コンデンサ8の端子電圧がメインリレー端子MRELよりも高くなったときに、メインリレー端子MREL側に電流が流れるのを阻止するものである。
次に、上記構成の作用について図2も参照しながら説明する。まず、車載バッテリ2が車両用電子制御装置1に接続された状態で、イグニッションスイッチがオフ状態の場合(図2(a)のOFF期間)の動作について説明する。この状態では、車載バッテリ2の電圧が、メインリレー3のリレーコイル3bを介してメインリレー端子MRELに印加される。このとき、メインリレー3の駆動用のMOSFET10はオフ状態であるから、メインリレー端子MRELには電圧VMが印加された状態(図2(b)参照)である。したがって、コンデンサ4の端子電圧Vbはゼロである(図2(c)参照)。
また、この状態では、メインリレー端子MRELからオフ時充電回路12を介してコンデンサ8への充電経路が形成されている。オフ時充電回路12の抵抗12aにより、車載バッテリ2からの電流が制限されるので、少ない電流でコンデンサ8を徐々に充電するようになる。また、このとき、コンデンサ8に充電することで流れる電流は、リレーコイル3bを介して流れるが、メインリレー3のリレースイッチ3aを動作させるレベルよりも小さい。
このようにしてコンデンサ8に充電電流が流れることで、時間が経過した状態では、コンデンサ8の端子電圧Vcが、車載バッテリ2から与えられている電圧VMに近い電圧まで充電された状態となっている(図2(d)参照)。さらに、コンデンサ8の端子電圧Vcがほぼ電圧VMに近い電圧Vc1に達した状態では、コンデンサ8の充電電流Icもほぼゼロとなっている。
次に、イグニッションスイッチがオンされたとき(時刻t1)の動作について説明する。イグニッションスイッチがオン(図2(a)参照)されると、イグニッション信号により、プリドライバ11は、MOSFET10に駆動信号を出力してオンさせる。これにより、メインリレー端子MRELの電位はグランドレベルまで下げられる(図2(b)参照)ので、リレーコイル3bに通電されてリレースイッチ3aがオンする。
このとき、MOSFET10がオンしてメインリレー端子MRELがグランドレベルに下がることで、オフ時充電回路12が充電経路として機能しなくなり、コンデンサ8の端子電圧Vcがダイオード12bにより阻止されるので、放電は行われず、端子電圧Vc1が保持される。
時刻t1でメインリレー3がオンすると、電源入力端子VBの電位は車載バッテリ2の端子電圧に近い電圧Vbとなり、この電圧Vbが昇圧回路5に印加される。昇圧回路5では、電圧Vbが印加された直後の状態では、昇圧動作はまだ開始されず、MOSFET9はオフ状態である。この状態では、電源入力端子VBから昇圧コイル6、ダイオード7を介してコンデンサ8への充電経路が形成されている。
コンデンサ8は、イグニッションスイッチがオフ状態であるときに、オフ時充電回路12を経由して予め端子電圧VMに近い電圧Vc1に充電されている。コンデンサ8の端子電圧Vc1は、電源入力端子VBから電圧Vbが印加されたときの電圧よりも少し低い電圧である。したがって、コンデンサ8は、イグニッションスイッチがオンされて電源入力端子VBに電圧Vbが印加されたことで、昇圧コイル6、ダイオード7を介して充電電流Icで充電される。
この充電により、電圧Vbの印加直後には電圧の上昇に伴う突入電流Icxが流れるが、すでに充電されている電圧Vc1からの上昇分だけであるので、突入電流Icxの大きさも軽減されている。この場合、従来相当のものでは、コンデンサ8が予め充電されていない状態で電圧Vbが印加されるので、その電位差に相当する大きな突入電流が流れるので、昇圧コイル6やダイオード7もその突入電流に耐えるだけの電流容量を備えたものを用いなければならない。この実施形態では、突入電流を軽減することができ、昇圧コイル6、ダイオード7およびコンデンサ8の電流容量の規格を大幅に軽減させることができる。
このようにしてコンデンサ8の端子電圧Vcが、電源入力端子VBに与えられた電圧Vbに対応する電圧Vc2に達すると、充電電流Icもほとんど流れなくなり、充電動作も停止する。この後、昇圧回路5においては、昇圧動作を行うべく、MOSFET9のオンオフ制御が行われると、昇圧コイル6の起電力によりダイオード7を介してコンデンサ8に電荷が充電され、高圧電源VBSTを生成することができる。
このような第1実施形態においては、メインリレー端子MRELからコンデンサ8への経路にオフ時充電回路12を設ける構成とした。これにより、イグニッションスイッチのオフ状態において、メインリレー3のリレーコイル3bを介して与えられる車載バッテリ2によりコンデンサ8に少ない電流で充電を行って端子電圧Vcを電圧Vc1とするようにした。
この結果、イグニッションスイッチがオンされたときに、コンデンサ8の端子電圧Vc1が電源入力端子VBに印加される電圧Vbとの差を小さくすることができ、昇圧回路5によるコンデンサ8の充電時の突入電流Icxを軽減することができる。したがって、充電経路に設ける昇圧コイル6、ダイオード7、コンデンサ8の電流容量の定格を小さくすることができ、コスト低減を図るとともに、小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
図3および図4は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、車載バッテリ2を交換したり、端子が外れたりする場合などに対応したものである。車両用電子制御装置20は、プリドライバ11に代えて、コンデンサ8の端子電圧Vcを取り込みその電圧に応じてMOSFET10の駆動を制御するプリドライバ21を設けている。
プリドライバ21は、第1実施形態におけるプリドライバ11の機能に、コンデンサ8の端子電圧Vcに応じた動作制限が付加されている。プリドライバ21は、MOSFET10に対する駆動信号を禁止する状態を保持していて、コンデンサ8の端子電圧Vcが所定電圧として設定される閾値電圧Vth1に達すると、この禁止状態を解除するように構成されている。なお、閾値電圧Vth1は、前述したオフ時充電回路12により充電される電圧Vc1に等しいかそれ以下の近傍の電圧値に設定されている。
次に、上記構成の作用について図4も参照して説明する。この実施形態では、車載バッテリ2が取り外されたり、端子が外れた場合などで、コンデンサ8の充電電荷が一旦放電されて端子電圧Vcが低くなっている場合に対応するものである。すなわち、コンデンサ8の端子電圧が低い状態で車載バッテリ2が接続された直後にイグニッションスイッチがオンされると、コンデンサ8の端子電圧Vcが前述した電圧Vc1のレベルに達していない場合がある。このまま昇圧回路5によるコンデンサ8の充電動作が始まると、充電電流Icはそのときの電位差に対応して大きい突入電流を生じることになる。
この実施形態では、上記の場合でも大きい突入電流を生じさせないように構成されている。車載バッテリ2が時刻t0で接続されると、第1実施形態で説明したように、メインリレー端子MRELにリレーコイル3bを介して車載バッテリ2から給電されるようになる(図4(b)参照)。これにより、メインリレー端子MRELからオフ時充電回路12を介してコンデンサ8が徐々に充電される(図4(d)参照)。このとき、コンデンサ8の端子電圧Vcはプリドライバ21によりモニタされていて、端子電圧Vcが閾値電圧Vth1に達していない状態では、禁止状態としてMOSFET10を駆動禁止した状態に制御している。
例えば、コンデンサ8の端子電圧Vcが閾値電圧Vth1に達していない状態で、例えば時刻t1でイグニッションスイッチがオンされた場合(図4(a)参照)に、プリドライバ21は、その信号が入力されると共に、マイコンからメインリレー3をオンする駆動信号が与えられる。しかし、プリドライバ21は、この状態では、コンデンサ8の端子電圧Vcが閾値電圧Vth1に達していないことから、MOSFET10へ駆動信号を出力することが禁止された状態となっているので、そのままオフ時充電回路12による充電を継続し、MOSFET10の駆動は待機する状態となっている。
この後、時刻t2でコンデンサ8の端子電圧Vcが閾値電圧Vth1に達すると、プリドライバ21は、禁止状態を解除しMOSFET10に駆動信号を出力する。これにより、メインリレー3がオンして車載バッテリ2の電圧が電源入力端子VBに印加される(図4(c)参照)。昇圧回路5においては、前述同様にして昇圧コイル6、ダイオード7を介してコンデンサ8への充電動作が開始される。
このとき、コンデンサ8の端子電圧Vcは、図4(d)に示すように、現在の電圧Vth1と前述した電圧Vc2との差の電圧があるので、この電圧差に起因した突入電流Icxが発生する(図4(e)参照)が、すでに充電されている電圧からの上昇分だけであるので、突入電流Icxの大きさも軽減されている。
このようにしてコンデンサ8の端子電圧Vcが、電源入力端子VBに与えられた電圧Vbに対応する電圧Vc2に達すると(図4(d)参照)、充電電流Icもほとんど流れなくなり、充電動作も停止する。この後、昇圧回路5による昇圧動作が実施されてコンデンサ8に電荷が充電され、高圧電源端子VBSTに高電圧を供給することができる。
なお、時刻t0で車載バッテリ2が接続された後、イグニッションスイッチがオンされないまま時間が経過する場合には、オフ時充電回路12による充電動作が継続され、コンデンサ8の端子電圧Vcが電圧Vc1になるまで充電される。また、充電動作が継続される間にコンデンサ8の端子電圧Vcが閾値電圧Vth1(≦Vc1)に達すると、プリドライバ21においては、禁止状態が解除されている。
したがって、車載バッテリ2が接続されて充分時間が経過した後においては、プリドライバ21によるMOSFET10の駆動の禁止状態は解除されているので、この状態でイグニッションスイッチがオンされた場合には、第1実施形態と同様の状態に移行しているので、すぐにMOSFET10に対して駆動信号が出力されて、同様の動作が行われる。
このような第2実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、次の効果を得ることができる。すなわち、MOSFET10を駆動するプリドライバ21により、コンデンサ8の端子電圧Vcをモニタして閾値電圧Vth1に達していない状態では禁止状態に制御するように構成した。
これにより、車載バッテリ2が接続されてオフ時充電回路12によりコンデンサ8に充電動作を行わせているときに、コンデンサ8の端子電圧Vcが低い状態ではMOSFET10を駆動禁止にしているので、この場合においても昇圧回路5によるコンデンサ8の充電時の突入電流を軽減することができる。
(第3実施形態)
図5および図6は第3実施形態を示すもので、以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、同じく車載バッテリ2を交換する場合などに対応したものである。車両用電子制御装置30は、比較回路31を備えると共にプリドライバ21に代えて、比較回路31の出力信号に応じてMOSFET10の駆動を制御するプリドライバ32を設けている。
比較回路31は、メインリレー端子MRELから入力される電圧VMとコンデンサ8の端子電圧Vcとを比較し、電圧VMに対して端子電圧Vcの差電圧が閾値電圧Vth2以下になると禁止信号の出力を停止するように構成されている。プリドライバ32は、第1実施形態におけるプリドライバ11の機能に、比較回路31からの禁止信号により動作制限される機能が付加されている。プリドライバ32は、MOSFET10に対する駆動信号を禁止する状態を保持していて、禁止信号の入力が無くなるとMOSFET10をオン動作可能となるように設けられている。
次に、上記構成の作用について図6も参照して説明する。この実施形態では、第2実施形態と同様に、車載バッテリ2が取り外されたり、端子が外れた場合などで、コンデンサ8の充電電荷が一旦放電されて端子電圧Vcが低くなっている場合に対応するものである。時刻t0において車載バッテリ2が接続されると、メインリレー端子MRELにリレーコイル3bを介して車載バッテリ2から給電されるようになる(図6(b)参照)。これにより、メインリレー端子MRELからオフ時充電回路12を介してコンデンサ8が徐々に充電される(図6(d)参照)。
このとき、比較回路31は、コンデンサ8の端子電圧Vcとメインリレー端子MRELの電圧VMとを比較してその差電圧ΔV(=VM−Vc)が閾値電圧Vth2より大きい場合には禁止信号をプリドライバ32に出力している。差電圧ΔVは、図6(e)に示すように、時刻t0時点では、最も大きくなっている。この後コンデンサ8がオフ時充電回路12により徐々に充電されるに従って、端子電圧Vcが徐々に上昇するので、差電圧ΔVは小さくなっていく。
差電圧ΔVが閾値電圧Vth2よりも大きい状態では、例えば時刻t1でイグニッションスイッチがオンされた場合(図6(a)参照)に、プリドライバ32は、その信号が入力されると共に、マイコンからメインリレー3をオンする駆動信号が与えられる。しかし、プリドライバ32は、この状態では、比較回路31から禁止信号が与えられているので、MOSFET10の駆動が禁止されており、待機状態である。
この後、コンデンサ8の充電が進んで(図6(d)参照)、端子電圧Vcと電圧VMとの差電圧ΔVが減少して閾値電圧Vth2に達すると(図6(e)参照)、比較回路31は禁止信号の出力を停止する。これにより、プリドライバ32は、MOSFET10に駆動信号を出力する。メインリレー3がオンすると、車載バッテリ2の電圧はリレースイッチ3aを介して電源入力端子VBに印加される(図6(c)参照)。昇圧回路5においては、前述同様にして昇圧コイル6、ダイオード7を介してコンデンサ8に電圧が印加されるので、コンデンサ8の充電動作が開始される。
このとき、コンデンサ8の端子電圧Vcは、図6(d)に示すように、現在の端子電圧と前述した電圧Vc2との差の電圧つまり閾値電圧Vth2以下であるので、この電圧差に起因した突入電流Icxが発生する(図6(e)参照)が、すでに充電されている電圧からの上昇分だけであるので、突入電流Icxの大きさも軽減されている。
このようにしてコンデンサ8の端子電圧Vcが、電源入力端子VBに与えられた電圧Vbに対応する電圧Vc2に達すると(図6(d)参照)、充電電流Icもほとんど流れなくなり、充電動作も停止する。この後、昇圧回路5による昇圧動作が実施されてコンデンサ8に電荷が充電され、高圧電源端子VBSTに高電圧を供給することができる。
なお、時刻t0で車載バッテリ2が接続された後、イグニッションスイッチがオンされないまま時間が経過する場合には、オフ時充電回路12による充電動作が継続され、コンデンサ8の端子電圧Vcが電圧Vc1になるまで充電される。また、充電動作が継続されるうちに、差電圧ΔVが閾値電圧Vth2以下になると、比較回路31は禁止信号の出力を停止するので、プリドライバ32においては、イグニッションスイッチのオンにより動作可能な状態に移行している。
このような第3実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、次の効果を得ることができる。すなわち、比較回路31を設けて、コンデンサ8の端子電圧Vcと電圧VMとの差電圧ΔVが閾値電圧Vth2以下になるまでプリドライバ32によるMOSFET10の駆動を禁止するようにした。
これにより、車載バッテリ2が接続されてオフ時充電回路12によりコンデンサ8に充電動作を行わせているときに、コンデンサ8の端子電圧Vcと電圧VMとの差電圧ΔVが大きい状態ではMOSFET10を駆動禁止にしているので、この場合においても昇圧回路5によるコンデンサ8の充電時の突入電流を軽減することができる。
また、第2実施形態と異なり、比較回路31によりコンデンサ8の端子電圧Vcと電圧VMとの差電圧ΔVが閾値電圧Vth2以下になることを条件として禁止信号を停止するので、車載バッテリ2の電圧が異なるものを使用する場合や、電圧変動が発生した場合でも、そのときの車載バッテリ2の電圧に対応して差電圧ΔVが閾値電圧Vth2以下になるまで充電を継続することができ、メインリレー3を駆動する時点では確実に突入電流の発生を軽減できる。
なお、上記実施形態において、比較回路31に設定する差電圧ΔVの閾値電圧Vth2の値は、突入電流を低減可能な範囲で適宜の電圧値に設定することができる。
(第4実施形態)
図7および図8は第4実施形態を示すもので、以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、同じく車載バッテリ2を交換する場合などに対応したものである。車両用電子制御装置40は、カウンタ41を備えると共にプリドライバ21に代えて、カウンタ41の出力信号に応じてMOSFET10の駆動を制御するプリドライバ42を設けている。
カウンタ41は、車載バッテリ2の電圧がメインリレー3のリレーコイル3bからメインリレー端子MRELに与えられて電圧VMが発生した時点をカウント開始トリガとして一定時間間隔でカウント値を加算していくものである。また、カウンタ41は、カウント値がNに達するまでは禁止信号を出力しており、カウント値がNに達すると禁止信号の出力を停止する。カウント値Nは、所定時間を計時するものである。カウンタ41は出力制限回路として設けられるものである。
プリドライバ42は、第1実施形態におけるプリドライバ11の機能に、カウンタ41からの禁止信号により動作制限される機能が付加されている。プリドライバ42は、MOSFET10に対する駆動信号を禁止する状態を保持していて、禁止信号の入力が無くなるとMOSFET10をオン動作可能となるように設けられている。
次に、上記構成の作用について図8も参照して説明する。この実施形態では、第2実施形態と同様に、車載バッテリ2が取り外されたり、端子が外れた場合などで、コンデンサ8の充電電荷が一旦放電されて端子電圧Vcが低くなっている場合に対応するものである。時刻t0で車載バッテリ2が接続されると、メインリレー端子MRELにリレーコイル3bを介して車載バッテリ2から給電されるようになる(図8(b)参照)。これにより、メインリレー端子MRELからオフ時充電回路12を介してコンデンサ8が徐々に充電される(図8(d)参照)。
このとき、カウンタ41は、時刻t0をカウント開始時点としてカウント動作を開始する(図8(e)参照)。カウンタ41は、一定時間毎にカウント値をインクリメントするように動作し、カウント値がNに達していない状態では禁止信号をプリドライバ42に出力している。カウンタ41は、時間の経過と共にカウント値が増加する計時動作機能を有するものである。
カウンタ41のカウンタ値がNに達していない状態では、例えば時刻t1でイグニッションスイッチがオンされた場合(図8(a)参照)に、プリドライバ42は、その信号が入力されると共に、マイコンからメインリレー3をオンする駆動信号が与えられる。しかし、プリドライバ42は、この状態では、カウンタ41から禁止信号が与えられているので、MOSFET10の駆動が禁止されており、待機状態である。
この後、カウンタ41のカウント値が進むうちに、コンデンサ8の端子電圧Vcが上昇していき(図8(d)参照)、所定レベルに達するころにカウント値がNに達する(図8(e)参照)。カウンタ41のカウント値がNに達すると、禁止信号の出力を停止する。これにより、プリドライバ42は、MOSFET10に駆動信号を出力する。メインリレー3がオンすると、車載バッテリ2の電圧が電源入力端子VBに印加される(図8(c)参照)。昇圧回路5においては、前述同様にして昇圧コイル6、ダイオード7を介してコンデンサ8への充電動作が開始される。
このとき、コンデンサ8の端子電圧Vcは、図8(d)に示すように、現在の端子電圧と前述した電圧Vc2との差の電圧があるので、この電圧差に起因した突入電流Icxが発生する(図8(e)参照)が、カウント値Nになるまでの期間に充電されている電圧からの上昇分だけであるので、突入電流Icxの大きさも軽減されている。
このようにしてコンデンサ8の端子電圧Vcが、電源入力端子VBに与えられた電圧Vbに対応する電圧Vc2に達すると(図8(d)参照)、充電電流Icもほとんど流れなくなり、充電動作も停止する。この後、昇圧回路5による昇圧動作が実施されてコンデンサ8に電荷が充電され、高圧電源端子VBSTに高電圧を供給することができる。
なお、時刻t0で車載バッテリ2が接続された後、イグニッションスイッチがオンされないまま時間が経過する場合には、オフ時充電回路12による充電動作が継続され、カウンタ41によるカウント値がNに達するまで充電される。また、充電動作が継続される間にカウント値がNに達するとカウンタ41は禁止信号の出力を停止するので、プリドライバ42においては、イグニッションスイッチのオンにより動作可能な状態に移行している。
このような第4実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、次の効果を得ることができる。すなわち、カウンタ41を設けて、メインリレー端子MRELの電圧VMが与えられた時点から所定時間をカウント値により計時し、カウント値がNに達するまでプリドライバ42によるMOSFET10の駆動を禁止するようにした。
これにより、車載バッテリ2が接続されてオフ時充電回路12によりコンデンサ8に充電動作を行わせているときに、カウント値がNに達していない状態ではMOSFET10を動作させることがないので、この場合においても昇圧回路5によるコンデンサ8の充電時の突入電流を軽減することができる。
なお、上記実施形態においては、カウンタ41を設けてカウンタ値がNに達することを持って所定時間を計時するようにしたが、カウンタ41に代えて、タイマを用いることもできる。この場合には、タイマにより、メインリレー端子MRELの電圧VMが与えられた時点で計時動作を開始し、所定時間を計時し、禁止信号を停止するようにしても良い。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記各実施形態において、オフ時充電回路12の抵抗12aの抵抗値は、メインリレー3のリレーコイル3bを動作させない程度の電流を流すものであれば適宜の値に設定することができる。
直流電圧変換回路として昇圧回路5に適用した場合で説明したが、メインリレーのオンで充電動作が行われるコンデンサを備える構成のものであれば、他の構成の直流電圧変換回路に適用することができる。
第2実施形態では、コンデンサ8の端子電圧をモニタして閾値電圧Vth1以上になることを条件としてプリドライバ21によるMOSFET10の駆動制御の禁止状態を解除するようにしたが、例えば第4実施形態で示したカウンタ41やタイマなどを合わせて設ける構成とすることもできる。この場合には、カウンタやタイマによる所定時間が経過した時点でコンデンサ8の端子電圧をモニタすることで同様に動作させることができる。これにより、所定時間が経過するまでは動作を禁止することでノイズなどによる誤動作を防止することができ、さらに、電圧をモニタすることで確実に突入電流を軽減することができる。
同様に、第3実施形態では、比較回路31からの禁止信号の停止を条件としてプリドライバ32によるMOSFET10の駆動制御の禁止状態を解除するようにしたが、第4実施形態で示したカウンタ41やタイマなどを合わせて設ける構成とすることができる。これにより、カウンタやタイマによる所定時間が経過した時点で差電圧ΔVを判断することで同様に動作させることができる。この場合にも、所定時間が経過するまではノイズなどによる誤動作を防止することができ、しかもこの後、差電圧ΔVで判断することで確実に突入電流を軽減することができる。
図面中、1、20、30、40は車両用電子制御装置、2は車載バッテリ(車載電源)、3はメインリレー(電源リレー)、3aはリレースイッチ、3bはリレーコイル、5は昇圧回路(直流電圧変換回路)、6は昇圧コイル、7はダイオード、8はコンデンサ、9、10はMOSFET、11、21、32、42はプリドライバ(リレー駆動回路)、12はオフ時充電回路、12aは抵抗、12bはダイオード、31は比較回路、41はカウンタ(出力制限回路)である。

Claims (5)

  1. コンデンサ(8)を有する直流電圧変換回路(5)と、
    車載電源(2)からの給電経路に設けられた電源リレー(3)に対してイグニッションスイッチのオン信号に基づいて駆動信号を出力するリレー駆動回路(11、21、32、42)と、
    前記電源リレーのリレーコイル(3b)の通電経路と前記コンデンサ(8)との間に接続された抵抗(12a)およびダイオード(12b)の直列回路からなるオフ時充電回路(12)と、
    を備えたことを特徴とする車両用電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電子制御装置において、
    前記オフ時充電回路は、前記イグニッションスイッチのオフ状態で前記車載電源から前記コンデンサに充電経路を形成して充電することを特徴とする車両用電子制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記リレー駆動回路(21)は、前記コンデンサの端子電圧が所定電圧に達しない状態では前記駆動信号の出力を禁止することを特徴とする車両用電子制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記リレーコイル(3b)の端子電圧と前記コンデンサ(8)の端子電圧とを比較して差電圧が所定電圧以上のときに禁止信号を出力する比較回路(31)を設け、
    前記リレー駆動回路(32)は、前記比較回路が前記禁止信号を出力している状態では前記駆動信号の出力を禁止することを特徴とする車両用電子制御装置。
  5. 請求項1または2に記載の車両用電子制御装置において、
    前記車載電源から給電されて前記リレーコイルの端子電圧が所定レベルに達した時点から所定期間が経過するまで禁止信号を出力する出力制限回路(41)を設け、
    前記リレー駆動回路(42)は、前記出力制限回路が前記禁止信号を出力している状態では前記駆動信号の出力を禁止することを特徴とする車両用電子制御装置。
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