JP2019186880A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サージ回避の回路部品を設けたりスイッチング素子の耐圧、電流容量を大きくすることなくサージ電圧に対応することができるようにした負荷駆動装置を提供する。【解決手段】車載バッテリ1の正極端子が外れると、オルタネータ5から非通常サージ電圧が発生して車載負荷2に印加される。監視回路9がこれを検出すると、駆動回路7によりMOSFET6のオフタイミングを遅らせる。この間に、非通常サージ電圧は、給電端子Aからダイオード10、ツェナーダイオード11、ダイオード12、バイパス接続点B、第2抵抗13を介してグランドにバイパスされて解消する。この後、駆動回路7によりMOSFET6がオフ動作される。オフに伴う通常サージ電圧が非通常サージ電圧と重畳することを解消でき、MOSFET6の耐圧や電流容量を高めることなく構成できる。【選択図】図1

Description

本発明は、負荷駆動装置に関する。
車両に設けられる負荷は、車載バッテリから駆動回路を介して給電する構成である。この場合、駆動回路においては、MOSFETなどのスイッチング素子などにより負荷への給電を行うことが一般的に行われる。また、車両においては、車載バッテリに充電をする構成としてオルタネータが設けられる。
負荷への通電制御を行う場合に、何らかの原因で車載バッテリが外れると、オルタネータから一定期間給電が継続されるので、直ぐには給電停止とならないが、このときサージ電圧が負荷に入力することがある。
このため、駆動回路のスイッチング素子の耐圧や電流容量を大きくしたり、あるいはサージを回避する回路部品を設けるなどの必要があり、コストアップにつながるという課題があった。
特開2016−208581号公報 特開平11−32429号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、サージ回避の回路部品を設けたりスイッチング素子の耐圧、電流容量を大きくすることなくサージ電圧に対応することができるようにした負荷駆動装置を提供することにある。
請求項1に記載の負荷駆動装置は、一端子が電源に接続され他端子が給電端子に接続される負荷に対して、前記給電端子とグランドとの間に接続され前記負荷への給電制御をするスイッチング素子と、前記スイッチング素子のゲートに出力端子からバイパス接続点および第1抵抗を介して制御信号を与える駆動回路と、前記給電端子の電圧を検出する電圧検出部と、前記給電端子と前記バイパス接続点との間に接続されるツェナーダイオードおよびダイオードの直列回路と、前記バイパス接続点からグランドに接続される第2抵抗と、前記スイッチング素子がオンからオフに切り替わるときに発生する通常サージ電圧とは異なる非通常サージ電圧を前記電圧検出部が検出すると、前記駆動回路の制御信号の状態に応じて前記スイッチング素子に起因した前記通常サージ電圧の発生タイミングを制御する駆動制御部とを備える。
上記構成を採用することにより、電圧検出部が、通常サージ電圧とは異なる非通常サージ電圧を検出すると、駆動制御部は、駆動回路の制御信号の状態に応じてスイッチング素子のオフタイミングをずらすことで、オフ時に発生する通常サージ電圧が重畳するのを避けることができる。そして、この間に、非通常サージ電圧を給電端子からツェナーダイオード、ダイオードの直列回路および第2抵抗を介してバイパスさせることができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 サージ解消処理の流れ図 判定処理の説明図(その1) 判定処理の説明図(その2) 判定処理の説明図(その3) 作用説明図 タイムチャート 第2実施形態を示すサージ解消処理の流れ図 第3実施形態を示すサージ解消処理の流れ図 タイムチャート 第4実施形態を示すタイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1は車載バッテリ1から車両負荷2に通電するための負荷駆動装置3の電気的構成を示している。負荷駆動装置3は、CPU4から駆動信号が与えられると、車両負荷2に通電経路を形成して通電する。車載バッテリ1にはオルタネータ5が並列に接続され、オルタネータ5の動作により出力電圧VAで車載バッテリ1が充電される。車両負荷2は、例えば誘導性要素2a、抵抗要素2bを含むもので、一端子が車載バッテリ1の正極端子に接続され、他端子が負荷駆動装置3の給電端子Aに接続される。
負荷駆動装置3において、スイッチング素子としてのNチャンネル型のMOSFET6は、ドレインが給電端子Aに接続され、ソースがグランドに接続される。駆動回路7は、出力端子がバイパス接続点Bおよび第1抵抗8を介してMOSFET6のゲートに接続され、制御信号としての駆動信号をMOSFET6のゲートに出力する。
負荷駆動装置3は、給電端子Aの電圧を検出して駆動回路7の制御を行う監視回路9が設けられている。監視回路9は、入力端子がダイオード10を逆方向に介して給電端子Aに接続され、給電端子Aの電圧を、ダイオード10を介して入力電圧Vxとして検出する。監視回路9は、入力電圧Vxが閾値電圧V1を超えるとサージ検出信号を駆動回路7に出力する。監視回路9は、電圧検出部および駆動制御部の機能を有するものである。
ダイオード10のカソードは、所定のツェナー電圧Vzを有するツェナーダイオード11およびダイオード12の直列回路を介してバイパス接続点Bに接続され、バイパス接続点Bは第2抵抗13を介してグランドに接続されている。
ダイオード10、ツェナーダイオード11、ダイオード12および第2抵抗13は、給電端子Aからのバイパス経路を形成しており、監視回路9の入力電圧Vxがツェナー電圧Vzを超えるとダイオード12および第2抵抗13を介して電流がバイパスされ、MOSFET6に流れる電流が軽減される。
次に、上記構成の作用について、図2から図7も参照して説明する。
車両負荷2への給電動作においては、CPU4から駆動回路7に駆動信号が与えられると、駆動回路7は、第1抵抗8を介してMOSFET6のゲートに制御信号を出力する。この場合、制御信号は、例えばPWM信号などの所定周期でデューティが変化するオンオフ信号としてMOSFET6のゲートに印加される。MOSFET6は、ゲートにオン信号が与えられるとドレイン−ソース間が導通状態となって給電端子Aを略グランドレベルにする。これにより、車載バッテリ1から電圧VBが車両負荷2に印加されて給電されるようになる。
一方、監視回路9は、上記のようにして駆動回路7によりMOSFET6がオンオフ制御される状態で、給電端子Aにサージ電圧が印加されるか否かを判定している。この場合、例えば、監視回路9による検出電圧Vxは、通常状態では、MOSFET6がオフの場合には、車載バッテリ1の電圧VBと略同じ電圧レベルになる。また、MOSFET6がオンになると、検出電圧Vxはグランドレベルに近い電圧レベルになる。
なお、MOSFET6がオフするときには、車両負荷2への断電に伴うサージ電圧が発生するが、これはオンオフ動作に伴う通常サージ電圧である。そして、非通常状態として、車載バッテリ1の正極端子が何らかの原因で外れた場合に、車載バッテリ1から車両負荷2への給電は停止するが、オルタネータ5側の端子電圧が急激に上昇して高いレベルのサージ電圧を発生する。このサージ電圧は、上記したMOSFET6のオフ動作に伴う通常サージ電圧よりも高い電圧であり、以下、非通常サージ電圧と称する。
図2はサージ解消処理の流れを示すもので、監視回路9は、ステップS1で、検出電圧Vxが車載バッテリ1の電圧VBを超えているか否かを判断する。ここでNOとなる場合には、サージ電圧が発生していない状態であるから、監視回路9は、検出処理を終了する。一方、ステップS1でYESとなる場合、すなわち検出電圧Vxが電圧VBを超える場合には、監視回路9は、次のステップS2で、検出電圧Vxが電圧VBより少し大に設定された電圧Vsに達した時点を時刻taとして計時動作を開始する。
次に、監視回路9は、ステップS3で、計時開始時刻taから時刻tbまでの時間T1が経過するまでの間に、検出電圧Vxが閾値電圧V1を超えるか否かを判断する。閾値電圧V1は、前述したMOSFET6のオフ動作に伴う通常のサージ電圧では到達することがないレベルの電圧で、且つ、車載バッテリ1が外れてオルタネータ5による非通常のサージ電圧で到達するレベルに設定されている。また、時間T1は、非通常サージ電圧のように急峻な立ち上がりの場合に、検出電圧Vxが閾値電圧V1に十分達するように設定されている。なお、ツェナーダイオード11のツェナー電圧Vzは閾値電圧V1と同等もしくは少し高い電圧である。
監視回路9は、ステップS3で、図3に実線で示すように、時刻tbまでの間に検出電圧Vxが閾値電圧V1を超えるとYESとなってステップS4に移行する。また、監視回路9は、ステップS3で、図3に破線で示すように、時刻tbまでの間に検出電圧Vxが閾値電圧V1に達しない場合にはNOとなって処理を終了する。
監視回路9は、ステップS4に移行した場合には、図6に示すように、車載バッテリ1の正極端子から車両負荷2への接続が断線してオルタネータ5からの非通常サージ電圧が入力していることを判定し、次のステップS5に進む。監視回路9は、ステップS5で、駆動回路7に対して、制御信号がオン状態である場合には、制御信号がオフ動作の信号に切り替わってもオン状態を保持させるように制御する。
また、上記のように非通常サージ電圧が発生した場合には、給電端子Aの電圧が急激に高くなるため、検出電圧Vxも急上昇する。そして、検出電圧Vxがツェナー電圧Vzに達すると、ダイオード10、ツェナーダイオード11、ダイオード12、バイパス接続点B、第2抵抗13のバイパス経路が導通するようになる。
また、これにより、図6に白抜きの矢印で示すように、非通常サージ電圧に伴う電流はこのバイパス経路を介して流れることで解消していく。このとき、MSOFET6にはツェナー電圧Vz以上の電圧がかからないので、MOSFET6が過電圧や過電流により損傷するのを防止できるようになる。
この後、監視回路9は、ステップS6で、計時開始時刻taから時刻tcまでの時間T2が経過するまでの間に、検出電圧Vxが閾値電圧V2よりも低くなったか否かを判断する。閾値電圧V2は、非通常サージ電圧が解消される傾向であるか否かを判断する電圧である。
監視回路9は、ステップS6で、図4に実線で示すように、時刻tcまでの間に検出電圧Vxが閾値電圧V2より低くなるとYESとなってステップS7に移行する。また、監視回路9は、ステップS6で、図4に破線で示すように、時刻tcまでの間に検出電圧Vxが閾値電圧V2よりも低くならない場合にはNOとなってステップS8に移行する。
監視回路9は、ステップS7で、計時開始時刻taから時刻tdまでの時間T3が経過するまでの間に、図5に示すように、検出電圧Vxが閾値電圧V3よりも低くなる時刻tpで駆動回路7に検出信号を与える。駆動回路7は、この検出信号に応じてMOSFET6をオフ動作させる制御信号を出力する。この結果、MOSFET6のオフ動作で発生する通常サージ電圧が発生しても、非通常サージ電圧が解消しているので、MOSFET6には過電圧が印加されたり過電流が流れない状態あるから損傷が発生することを回避できる。
一方、監視回路9は、ステップS8を実施する場合には、CPU4に対して異常検出信号を出力してエンジンオフ判定を促す。つまり、非通常サージ電圧による過電圧状態が解消していないままでは、エンジンを動作させることができないので、この後、CPU4によりエンジン停止の処置がなされる。
次に、図7を参照して上記の動作における各部の信号の状態について説明する。図7(a)は車載バッテリ1の電圧VB、図7(b)はオルタネータ5の端子電圧VAの推移を示している。また、図7(c)は車両負荷2への通電のオンオフ状態で、負荷駆動回路3のMOSFET6のオンオフ状態に対応している。図7(d)は監視回路9の検出電圧Vxの推移を示している。
車載バッテリ1の正極端子の電圧VBは、定常的なレベルを保持している。この場合、図7(a)に図示はしていないが、車載バッテリ1から給電する負荷は、車両負荷1以外にも多数設けられており、負荷の使用状態に応じては電圧VBも多少変動する。また、オルタネータ4は、車載バッテリ1への充電をするために、電圧VBよりもVαだけ大きい出力電圧VA(=VB+Vα)を出力している。また、車載バッテリ1の正極端子が外れるなどの故障が発生すると、出力電圧VAが急激に上昇して非通常サージ電圧が発生して車両負荷2に印加される。
まず、車両負荷2に通電していない状態つまりMOSFET6がオフの状態では、図7(c)に示しているように車両負荷2はオフ状態であり、車載バッテリ1の電圧VB、オルタネータ5の出力電圧VAはそのまま保持されている。このとき、監視回路9の検出電圧Vxは、ほぼ車載バッテリ1の電圧VBと等しい電圧が得られている。
そして、時刻t0で駆動回路7が制御信号によりMOSFET6をオン動作させると、給電端子Aはグランドレベルに下がり、検出電圧Vxもグランドレベルに下がる。これにより、図7(c)に示すように、車載バッテリ1の電圧VBが車載負荷2に印加されてオン状態となる。
次に、車載負荷2への通電状態で、図7(a)に示すように、時刻t1で車載バッテリ1の正極端子が外れた場合は、車載バッテリ1による給電が急激に停止され、これに代わって図7(b)に示すように、オルタネータ5から給電されるようになる。このとき、オルタネータ5の出力電圧VAは急激に上昇して非通常サージ電圧を発生する。オルタネータ5の出力電圧VAの上昇に伴い、図7(d)に示すように検出電圧Vxも急激に上昇する。検出電圧Vxが電圧VBを超えて電圧Vsに達した時刻taから監視回路9は計時動作を開始する。
次に、図7(d)に示すように、時刻t2で検出電圧Vxが閾値電圧V1を超えると(図2、S3)、監視回路9は、時刻t2が、計時動作を開始してから時間T1後の時刻tbになる前であることから、オルタネータ5からの非通常サージ電圧であることを判定する(図2、S4)。また、監視回路9は、駆動回路7にMOSFET6のオン状態を保持させる(図2、S5)。
一方、オルタネータ5の出力電圧VAは閾値電圧V1を超えてさらに上昇し、ツェナーダイオード11のツェナー電圧Vzに達すると、過剰な電圧はツェナーダイオード11側のバイパス経路に電流が流れることで解消され、MSOFET6にも過電圧や過電流が流れるのが抑制される。この後、車両負荷2への通電をオフさせる時刻t3になると、駆動回路7は、監視回路9からの指示に従って、MOSFET6のオン状態を保持させたままとする。これにより、図7(c)に示すように、MOSFET6をオフ動作させることで通常サージ電圧の発生を抑制することができ、オルタネータ5による非通常サージ電圧が発生している期間においてさらに通常サージ電圧が加算されることを回避できる。
車両負荷2に流れる電流がバイパス経路を介して流れることで、オルタネータ5による非通常サージ電圧が解消されてくると、検出電圧Vxが低下してくる。この後、図7(d)に示すように、時刻t4で検出電圧Vxが閾値電圧V2より低下すると(図2、S6)、監視回路9は、時刻t4が計時動作を開始してから時間T2後の時刻tcになる前であることから、この後検出電圧Vxが閾値電圧V3より低下した時点t5で駆動回路7に指示してMOSFET6をオフさせる(図2、S7)。
この結果、MOSFET6は、時刻t3のオフタイミングから時間Tdだけ遅延された時刻t5でオフ動作される。また、時刻t5の時点では、オルタネータ5による非通常サージ電圧はほぼ解消した状態となっているので、MOSFET6のオフによる通常サージ電圧でMOSFET6自身が損傷を受けることを抑制することができる。
このような本実施形態によれば、車載バッテリ1の正極端子の断線に起因したオルタネータ5からの非通常サージ電圧の発生に対応して、ツェナーダイオード11、ダイオード12、第2抵抗13を介してバイパス経路に流すとともに、監視回路9によりMOSFET6のオフタイミングを遅らせるようにした。これにより、MOSFET6を過電圧、過電流から保護することができると共に、MOSFET6のオフ動作により発生する通常サージ電圧が重畳するのを回避することができる。この結果、サージ回避の回路部品を設けたりMOSFET6の耐圧、電流容量を大きくすることを回避できるようになる。
なお、図7のタイムチャートでは、MOSFET6のオン動作中に非通常サージ電圧が発生する状況について説明したが、MOSFET6のオフ期間中においても、非通常サージ電圧による過電圧や過電流はバイパス経路により解消させることができる。
また、MOSFET6のオフ期間中であって、オン動作の直前に、非通常サージ電圧を検出した場合には、オンタイミングを遅らせるように制御することができる。これにより、MOSFET6のオン動作直前に発生した非通常サージ電圧による悪影響を回避することができる。
(第2実施形態)
図8は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。
この実施形態では、監視回路9は、オルタネータ5が発生する非通常サージ電圧を次のようにして検出する。車載バッテリ1の正極端子が断線することで発生する非通常サージ電圧は、MOSFET6のオフ時に発生する通常サージ電圧に比べて急激に上昇することがわかっている。通常サージ電圧の電圧変化率と非通常サージ電圧の電圧変化率を区別するために、閾値電圧変化率ΔV1を設定する。
監視回路9は、図8に示すサージ解消処理のステップS3aにおいて、検出電圧Vxの時間変化率ΔVxを検出して閾値電圧変化率ΔV1と比較する。そして、監視回路9は、このステップS3aで、検出電圧の時間変化率ΔVxが閾値電圧変化率ΔV1よりも大きい場合に、オルタネータ5による非通常サージ電圧発生を判定することができるようになる。
したがって、第2実施形態によっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9および図10は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この実施形態においては、図9に示しているように、監視回路9は、オルタネータ5による非通常サージ電圧を判定した後、ステップS7aにおいて、MOSFET6のオフタイミングとして、計時開始時刻taから遅延時間TDが経過した時刻t4で実施する。遅延時間TDは、オルタネータ5による非通常サージ電圧が発生していた場合に、これが解消された頃まで待機する時間として設定されている。
したがって、MOSFET6のオフ動作で発生する通常サージ電圧が発生しても、非通常サージ電圧が解消しているので、MOSFET6には過電圧が印加されたり過電流が流れない状態あるから損傷が発生することを回避できる。
次に、図10を参照して上記の動作における各部の信号の状態について説明する。
図10(d)に示すように、前述同様にして時刻t0で駆動回路7が制御信号によりMOSFET6をオン動作させると、給電端子Aはグランドレベルに下がり、検出電圧Vxもグランドレベルに下がる。これにより、車載バッテリ1の電圧VBが車載負荷2に印加されてオン状態となる。
この後、時刻t1で車載バッテリ1の正極端子が外れてオルタネータ5の出力電圧VAは急激に上昇すると、監視回路9は、オルタネータ5からの非通常サージ電圧を判定し(図9、S4)、駆動回路7にMOSFET6のオン状態を保持させる(図9、S5)。
一方、オルタネータ5の出力電圧VAは閾値電圧V1を超えてさらに上昇し、ツェナーダイオード11のツェナー電圧Vzに達すると、過剰な電圧はバイパス経路に電流が流れることで抑制され、MSOFET6にも過電圧や過電流が流れるのが抑制される。この後、車両負荷2への通電をオフさせる時刻t3になると、図10(c)に示すように、駆動回路7は、監視回路9からの指示に従って、MOSFET6のオン状態を保持させたままとする。これにより、MOSFET6をオフ動作させることで通常サージ電圧の発生を抑制することができ、オルタネータ5による非通常サージ電圧が発生している期間においてさらに通常サージ電圧が加算されることを回避できる。
車両負荷2に流れる電流がバイパス経路を介して流れることで、オルタネータ5による非通常サージ電圧が解消されてくると、検出電圧Vxが低下してくる。この後、図10(d)に示すように、検出電圧Vxが閾値電圧V2より低下し(図9、S6)、さらに計時動作を開始してから遅延時間TDが経過した時刻t4になると、監視回路9は、MOSFET6をオフさせる(図9、S7a)。
この結果、MOSFET6は、検出電圧Vxが電圧Vsに達した時点taから時間TDだけ遅延された時刻t4でオフ動作される。時刻t5の時点では、オルタネータ5による非通常サージ電圧はほぼ解消した状態となっているので、MOSFET6のオフによる通常サージ電圧でMOSFET6自身が損傷を受けることを抑制することができる。
したがって、このような第3実施形態によっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図11は第4実施形態を示すもので、第1から第3実施形態で示したように、オルタネータ5が非通常サージ電圧を発生したときに、MOSFET6のオフタイミングを遅延させることで,MOSFET6への損傷を防止するようにしている。
これに対して、この実施形態では、MOSFET6のオン時間を長くしたことを補償するものである。図11(a)に示すように、駆動回路7は、MOSFET6のゲートに対して、制御信号としてPWM信号を出力している。PWM信号は所定周期Tpwmでオンデューティを変化させてオンオフ制御する。
そして、非通常サージ電圧が発生した場合には、図11(b)に示すように、遅延時間Tdだけオフタイミングを遅らせているので、MOSFET6は時間Tdだけオン時間が長くなっているので、車両負荷2が時間Tdだけ長く駆動されていることとなる。これに対して、駆動回路7は、次の周期でPWM信号によるデューティに対してオン期間を時間Tdだけ短くするように制御している。
これにより、車両負荷2への通電時間はPWM制御による過不足が解消されるので、非通常サージ電圧を解消したことによる制御の乱れを補償することができ、安定した車両負荷2の駆動制御を実施できるようになる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
スイッチング素子は、MOSFET6以外に、IGBTやバイポーラトランジスタなどを用いることもできる。
車両負荷2は、誘導性要素2a、抵抗要素2b以外のインピーダンス要素を持つものでも良い。
監視回路9は、電圧検出部および駆動制御部の機能を兼ね備えたものとしたが、負荷駆動装置にCPU4が含まれる構成として、駆動制御部の機能をCPU4により実施することもできる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は車載バッテリ(電源)、2は車両負荷(負荷)、3は負荷駆動装置、4はCPU、5はオルタネータ、6はNチャンネル型のMOSFET(スイッチング素子)、7は駆動回路、8は第1抵抗、9は監視回路(電圧検出部、駆動制御部)、10はダイオード、11はツェナーダイオード、12はダイオード、13は第2抵抗、Aは給電端子、Bはバイパス接続点である。

Claims (8)

  1. 一端子が電源(1)に接続され他端子が給電端子(A)に接続される負荷(2)に対して、前記給電端子とグランドとの間に接続され前記負荷への給電制御をするスイッチング素子(6)と、
    前記スイッチング素子のゲートに出力端子からバイパス接続点(B)および第1抵抗(8)を介して制御信号を与える駆動回路(7)と、
    前記給電端子の電圧を検出する電圧検出部(9)と、
    前記給電端子と前記バイパス接続点との間に接続されるツェナーダイオード(11)およびダイオード(12)の直列回路と、
    前記バイパス接続点からグランドに接続される第2抵抗(13)と、
    前記スイッチング素子がオンからオフに切り替わるときに発生する通常サージ電圧とは異なる非通常サージ電圧を前記電圧検出部が検出すると、前記駆動回路の制御信号の状態に応じて前記スイッチング素子に起因した前記通常サージ電圧の発生タイミングを制御する駆動制御部(9)と
    を備えた負荷駆動装置。
  2. 前記駆動制御部は、前記通常サージ電圧よりも高い電圧値に設定された第1閾値電圧により前記非通常サージ電圧を検出する請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記駆動制御部は、前記電圧検出部による検出電圧が、前記通常サージ電圧の時間変化率よりも大きい時間変化率を呈する場合に前記非通常サージ電圧を検出する請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記スイッチング素子に対する前記制御信号がオフ継続状態のときに、前記電圧検出部が前記電源の電圧よりも高い電圧を検出した場合には、前記非通常サージ電圧の検出とする請求項2または3に記載の負荷駆動装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記スイッチング素子に対する前記制御信号がオン状態のときに、前記非通常サージ電圧を検出した場合には、前記非通常サージ電圧が前記直列回路および前記第2抵抗の放電経路を介して放電することで第2閾値電圧に達するまで前記制御信号によるオン状態を保持する請求項2または3に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記駆動制御部は、前記スイッチング素子に対する前記制御信号がオン状態のときに、前記非通常サージ電圧を検出した場合には、所定時間が経過するまで前記制御信号によるオン状態を保持する請求項2または3に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記駆動制御部は、前記非通常サージ電圧の検出で前記制御信号によるオン状態を保持して延長したときには、延長分を相殺するように次回の制御信号のオン時間を短縮する請求項5または6に記載の負荷駆動装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記制御信号をオン動作させる直前に前記非通常サージ電圧を検出した場合には、前記制御信号のオン動作タイミングとなってもオン動作を遅延させる請求項4に記載の負荷駆動装置。
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