JP6409374B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
第一ユニットと、第一ユニットの上側に配置された第二ユニットとを備えた画像形成装置が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の画像形成装置の場合、第一ユニットには、被記録媒体に対して画像を形成可能な画像形成部が設けられている。第二ユニットには、読み取り対象物の画像を読み取り可能な読取部が設けられている。
第二ユニットは、第一ユニットに対して相対的に第一位置及び第二位置へ変位可能に構成されている。第一ユニットの上面には、開口が形成されている。第二ユニットが第一位置にある場合、第一ユニット上面の開口は第二ユニットによって覆われる。通常は、この状態において、画像形成部による画像形成等が実施される。
また、第二ユニットが第二位置にある場合には、第二ユニットが第一ユニットの上面から離間し、第一ユニット上面の開口が装置外部に露出する。この状態において、利用者は、第一ユニット上面の開口を介して、画像形成部に対するメンテナンス(例えばジャム処理等。)を実施することができる。
特開2011−207039号公報
ところで、インクジェット方式で画像を形成可能な画像形成部を備える場合、被記録媒体に対して画像を形成する際に、被記録媒体に向かって噴射されるインクの一部がミスト化して周辺に飛散することがある。このような現象が生じた場合、インクミストが上述の開口を介して第一ユニット外へ漏出すると、インク成分が第二ユニットに付着する。そのため、第二ユニットにおいては、上述の第一位置にある場合に第一ユニットに対向している面が、広範囲にわたってインク成分で汚れてしまうことがあった。
なお、このような問題は、画像形成部がインクジェット方式以外の方式で画像を形成する場合であっても発生し得る。例えば、電子写真方式で画像を形成可能な画像形成部を備える場合でも、トナー等の着色粒子が第一ユニット上面の開口から漏出すれば、第二ユニットが広範囲にわたって汚れ得る。また、トナー等の着色粒子に限らず、例えば、微細なほこり等の汚れ成分が第一ユニット内で帯電して第一ユニット上面の開口から漏出すれば、そのような汚れ成分が第二ユニットに付着し、第二ユニットが広範囲にわたって汚れ得る。
以上のような事情から、開口を有する第一ユニット内で汚損原因が発生しても、開口を覆う位置にある第二ユニットが広範囲にわたって汚れるのを抑制可能な画像形成装置を提供することが望ましい。
以下に説明する画像形成装置は、第一ハウジングを有し、前記第一ハウジングの第一面には開口が形成され、前記第一ハウジングの内部には画像形成部が収容された第一ユニットと、第二ハウジングを有し、前記第一ユニットに対し相対的に第一位置及び第二位置へ変位し、前記第一位置にある場合には、前記第二ハウジングの第二面で前記第一面を覆い、前記第二位置にある場合には前記第二面が前記第一面から離間するように構成された第二ユニットとを備え、前記第二ユニットは、前記第二面に取り付けられた蓋部を有し、前記第二ユニットが前記第一位置にある場合には、前記蓋部が前記開口を閉鎖するように構成されている。
このように構成された画像形成装置によれば、第二ユニットが第一位置にある場合、蓋部が開口を閉鎖する。そのため、第一ハウジングの内部で汚損原因が生じても、そのような汚損原因が開口を介して第一ハウジングの外へ拡散するのを抑制できる。したがって、第二ハウジングの第二面が広範囲にわたって汚損するのを抑制できる。
また、蓋部は、第二ユニットの第二面に取り付けられている。そのため、第二ユニットには取り付けられていない蓋部で開口を閉鎖してあるものとは異なり、第二ユニットを第二位置へ変位させるだけで、開口を開放することができる。したがって、第二ユニットを第二位置へ変位させた後に、蓋部を取り外すといった面倒な操作をしなくても済む。
以上のような画像形成装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよい。
まず、上述の画像形成装置であって、前記蓋部は、前記第二ハウジングよりも濃色の部材で構成されていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、蓋部が汚損されたとしても、第二ハウジングの第二面が汚損される場合に比べ、蓋部が濃色で構成されていることで、蓋部自体の汚損を目立たなくすることができる。
また、上述の画像形成装置であって、前記第二ハウジングは、前記第二ユニットにおいて外部に露出する外装面を構成する部分と前記第二面を構成する部分とを、樹脂材料で一体成形した構造とされていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、例えば外装面を淡色にしたい場合のように、第二ハウジング全体が汚損しやすい色合いになったとしても、上述の通り、蓋部によって第二ハウジングの第二面が広範囲にわたって汚損するのを抑制できる。
また、上述の画像形成装置であって、前記蓋部は、前記第二ユニットが前記第一位置にある場合に、前記開口を画定する内壁面に囲まれる位置に入り込んで、当該開口を閉鎖するように構成されていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、第二ユニットが第一位置にある場合、蓋部は、開口を画定する内壁面に囲まれる位置に入り込む。そのため、第二ユニットが第一位置にある状態において第一面と第二面との間には十分な空隙がない場合でも、適度な厚さが確保された蓋部を利用して、適切に開口を閉鎖することができる。
また、上述の画像形成装置であって、前記第二ユニットは、画像を読み取る読取部を有する読取ユニットとして構成されていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、上述のような読取ユニットにおいて、上述の第二面が汚損するのを抑制することができる。
また、上述の画像形成装置であって、前記読取ユニットは、前記読取部が所定の移動方向へ往復移動する際に当該読取部を前記移動方向へ案内するガイド部を備え、前記ガイド部は、前記第二ハウジングの内底面に一体成形され、前記内底面から突出する部分が前記移動方向に延在する形状とされ、前記第二ハウジングの前記第二面には、前記ガイド部の内部に達する深さの溝が形成され、前記蓋部における前記第二ハウジングに対向する箇所には、前記第二ハウジング側に向かって突出する突出部が形成されて、当該突出部が前記溝の内部に入り込むように構成されていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、上述のような突出部が、第二ハウジングに形成された溝の内部に入り込んでいる。そのため、このような突出部及び溝が設けられていない場合に比べ、第二ハウジングと蓋部との相対位置を容易に適正な位置に位置決めすることができる。
また、上述の画像形成装置であって、前記突出部は、前記ガイド部の曲げ剛性を向上させる補強部材として機能するように構成されていてもよい。
このように構成された画像形成装置によれば、上述のような突出部が補強部材として機能することで、ガイド部の曲げ剛性が向上する。したがって、同様な突出部が設けられていない場合や、突出部が補強部材として機能するほどの機械的強度を備えていない場合等に比べ、ガイド部の形状安定性ないし寸法精度を高くすることができる。
図1は複合機の斜視図である。 図2(A)は画像形成ユニットの上部カバーに対しフラットベッド部が第一位置に変位した状態を示す斜視図である。図2(B)は画像形成ユニットの上部カバーに対しフラットベッド部が第二位置に変位した状態を示す斜視図である。 図3(A)はフラットベッド部を示す底面図である。図3(B)は画像形成ユニットの上部カバーを示す平面図である。 図4は画像形成ユニットの上部カバーを示す斜視図である。 図5(A)は蓋部の底面図である。図5(B)は蓋部の平面図である。 図6は蓋部が取り外された状態にあるフラットベッド部を示す底面図である。 図7は画像形成ユニットの上部カバー及びフラットベッド部を示す縦断面図である。 図8は図7に示したVIII部の拡大図である。 図9(A)は図6に示したIXA部の拡大図である。図9(B)は図9(A)に示した箇所に蓋部が取り付けられた状態を示す説明図である。 図10は画像形成ユニットの上部カバーと蓋部との位置関係を示す平面図である。
次に、上述の画像形成装置について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
[複合機の構成]
図1に示す複合機1は、上述の画像形成装置の一例に相当する構成を備えるものである。なお、以下の説明においては、図中に併記した前後左右上下の各方向を利用して説明を行う。これらの各方向は、複合機1の六面図において、正面図に表れる箇所が向けられる方向を前、背面図に表れる箇所が向けられる方向を後、左側面図に表れる箇所が向けられる方向を左、右側面図に表れる箇所が向けられる方向を右、平面図に表れる箇所が向けられる方向を上、底面図に表れる箇所が向けられる方向を下、と規定した方向である。ただし、これらの各方向は、複合機1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために規定した方向に過ぎない。したがって、例えば複合機1の使用時等に、複合機1をどのような方向に向けて設置するかは任意である。
複合機1は、本体ユニット2(本明細書でいう第一ユニットの一例に相当。)と、本体ユニット2の上側に搭載された読取ユニット3(本明細書でいう第二ユニットの一例に相当。)とを備えている。読取ユニット3は、フラットベッド部4(以下、FB部4と略称する。)と、FB部4の上側に設けられた自動原稿送り装置部5(以下、ADF部5と略称する。)とを有する。ADF部5は、背面側に設けられる回動軸心を中心にFB部4に対して開閉可能に取り付けられている。ADF部5が閉じられた場合、ADF部5はFB部4の上面側を覆うカバーとして機能する。
本体ユニット2には、複合機1の各部を制御する制御部、被記録媒体に対してインクジェット方式で画像を形成する画像形成部、及びLAN(Local Area Network)経由で各種機器と通信を行うLAN通信部などが設けられている。FB部4には、読み取り対象物の画像を読み取る読取部が設けられている。ADF部5には、シート状の読み取り対象物を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送部が設けられている。
本体ユニット2の前側上部には操作パネル7が設けられている。操作パネル7は、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、及びスイッチ類。)と、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置(例えば、液晶ディスプレイ装置、及び各種ランプ類。)を有する。操作パネル7の下方には、画像形成部において画像が形成された被記録媒体を取り出すための取り出し口8が設けられている。取り出し口8の下方には、画像形成部へ供給される被記録媒体が収容される媒体供給カセット9が取り付けられている。
読取ユニット3は、本体ユニット2に対し、第一位置(図2(A)参照。)及び第二位置(図2(B)参照。)へ変位可能に構成されている。なお、図2(A)及び図2(B)において、本体ユニット2としては、本体ユニット2の一部に相当する上部カバー11だけを図示してある。また、読取ユニット3としては、読取ユニット3の一部に相当するFB部4だけを図示してある。
上部カバー11は、樹脂製で、本体ユニット2の筐体2A(本明細書でいう第一ハウジングの一例に相当。)の一部を構成している。FB部4は、ベース部材13及びカバー部材14を備える。ベース部材13及びカバー部材14は、それぞれが樹脂製で、双方とも読取ユニット3の筐体3A(本明細書でいう第二ハウジングの一例に相当。)の一部を構成している。
読取ユニット3が第一位置にある場合、本体ユニット2の上面2B(本明細書でいう第一面の一例に相当。)と読取ユニット3の下面3B(本明細書でいう第二面の一例に相当。)が近接し、本体ユニット2の上面2Bは読取ユニット3の下面3Bによって覆われる。また、読取ユニット3が第二位置にある場合、本体ユニット2の上面2Bと読取ユニット3の下面3Bが離間し、本体ユニット2の上面2Bは外部に露出する。また、読取ユニット3の下面3Bも、読取ユニット3の開放角度によっては、外部に露出し、ユーザの視覚に入る状態となる。
ベース部材13の内底面13Aには、図2(A)に示すように、ガイド部15が形成されている。ガイド部15は、ベース部材13に一体成形され、内底面13Aから上方へ突出する部分が左右方向に延在する形状とされている。また、FB部4において、ベース部材13とカバー部材14との間に挟み込まれる位置には、プラテン16が設けられている。プラテン16は、透明なガラス板又はアクリル板等によって構成される。プラテン16の下方には、ガイド部15の上面側に沿って左右方向へ往復移動可能に構成されたキャリッジ17と、キャリッジ17に搭載されてキャリッジ17とともに移動するイメージセンサ18(本明細書でいう読取部の一例に相当。)が設けられている。
筐体3Aの下面3B(すなわち、ベース部材13の外底面。)には、図3(A)に示すように、蓋部21が取り付けられている。蓋部21は、ベース部材13を形成する樹脂材料(本実施形態の場合は淡灰色の樹脂材料。)よりも濃色の樹脂材料(本実施形態の場合は黒色の樹脂材料。)によって形成されている。なお、本実施形態においては、ベース部材13の内底面13Aと外底面(すなわち、筐体3Aの下面3B。)とは、平板状の樹脂部材の一方の面と他方の面に相当する。しかし、これに限定されるものではなく、複数の部材が積層され、ベース部材13が構成されていてもよい。
また、筐体2Aの上面2B(すなわち、上部カバー11。)には、図3(B)に示すように、開口23が形成されている。開口23は、図4に示すように、開口23を囲む位置に形成された内壁面24によって画定され、上部カバー11を図中でいう上下方向に貫通している。この開口23は、読取ユニット3が第二位置にある場合には外部に露出するので、利用者は開口23を介して本体ユニット2に対するメンテナンス(例えば、ジャム処理など。)を実施することができる。
蓋部21には、図5(A)及び図5(B)に示すように、上方へ突出する突出部26と、切り欠き部27と、貫通孔28が形成されている。一方、ベース部材13の下面(すなわち、筐体3Aの下面3B。)には、図6に示すように、溝30が形成されている。本実施形態の場合、ガイド部15は、ベース部材13を下面側から上方に押し上げるようにして突出形状を形成しており、下面側から見た場合、ガイド部15に対応する位置は中空の溝30となっている。
蓋部21がベース部材13の下面に取り付けられる際には、図7及び図8に示すように、突出部26が溝30に挿し込まれる。溝30の深さD1(図8参照。)は、ベース部材13の底板13Bの厚さT1(図8参照。)よりも深く、ベース部材13の内底面13Aよりも上方にあるガイド部15の内部に達している。このような溝30に突出部26が挿し込まれることにより、蓋部21は、ベース部材13に対する前後方向の相対位置が位置決めされる。また、突出部26が溝30に挿し込まれることにより、ガイド部15の剛性が高くなり、ガイド部15が変形しにくくなる。すなわち、突出部26は、ガイド部15の曲げ剛性を向上させる補強部材として機能する。
また、図9(A)に示すように、ベース部材13の下面には、位置決めリブ32及び位置決め突起33が形成されている。蓋部21がベース部材13の下面に取り付けられる際には、図9(B)に示すように、位置決めリブ32が切り欠き部27に嵌め込まれ、位置決め突起33が貫通孔28に嵌め込まれる。これにより、蓋部21は、ベース部材13に対する左右方向の相対位置が位置決めされる。なお、本実施形態の場合、位置決め突起33は貫通孔28に嵌め込まれるが、貫通孔28に代えて、貫通していない穴(有底穴)を設けても同様な位置決めが可能である。
このように前後左右がベース部材13に対して位置決めされた状態で、蓋部21をベース部材13側に押し付けると、蓋部21に設けられた弾性係止爪(図示略)がベース部材13側にある被係合部(図示略)に引っかかる。その結果、蓋部21がベース部材13に取り付けられる。ただし、具体的な取り付け方法はどのような方法であってもよく、上述のような弾性係止爪による係合機構を採用するか否かは任意である。例えば、このような弾性係止爪による係合機構に代えて、両面テープを介して蓋部21をベース部材13側に取り付けてもよいし、ねじ止め等の方法で蓋部21をベース部材13側に取り付けてもよい。あるいは、上述の弾性係止爪のように、係止爪そのものを弾性変形可能に構成しなくても、蓋部21全体を弾性変形させて撓ませつつ、係止爪が被係合部に引っかかるように構成してもよい。また、上述のような取り付け方法は、蓋部21をベース部材13に取り付けたあと、蓋部21をベース部材13から取り外すことが可能な取り付け方法か否かも任意である。すなわち、所定の操作(例えば、係合機構による係合を解除する操作。)を行えば、蓋部21をベース部材13から取り外し得るように構成されていてもよい。この場合、必要に応じて蓋部21を交換することが可能となる。あるいは、蓋部21をベース部材13から取り外すことが不可能となるように構成されていてもよい。この場合、予期しない原因で蓋部21がベース部材13から外れてしまうといったトラブルが発生するのを抑制することができる。
蓋部21が取り付けられた読取ユニット3が第一位置にある場合、図7及び図8の断面図に示されるように、蓋部21は開口23に入り込み、蓋部21と開口23を区画する内壁面24が前後方向から見て重なった位置になっている。このような位置まで蓋部21が入り込むことで、蓋部21の周縁21Aと内壁面24との隙間を小さくすることができる。ここで、読取ユニット3が第一位置にある状態において、蓋部21の周縁21Aと内壁面24との間に大きな隙間があると、そのような大きな隙間を介してインクミストが上方(すなわち、読取ユニット3側。)へ拡散しやすくなる。しかし、本実施形態においては、蓋部21が内壁面24側に入り込むことで隙間を小さくすることができるので、上述のようなインクミストの拡散を低減できる。
また、蓋部21が開口23に入り込むように構成されていると、筐体2Aの上面2Bと筐体3Aの下面3Bとの間に十分な空隙がなくても、蓋部21の厚さを容易に確保することができる。したがって、例えば、筐体2Aの上面2Bと筐体3Aの下面3Bとの間にある僅かな空隙内に収まるような薄い蓋部を採用した場合に比べ、容易に蓋部21の剛性を確保できる。よって、蓋部21の変形等を抑制でき、そのような変形に伴って蓋部21の機能が損なわれるのを抑制することができる。また、開口を画定する内壁面に囲まれる位置に蓋部が収まらない場合に比べ、蓋部自体が小さくなるので、蓋部付近の構造をコンパクトにすることができる。
[効果]
以上のように構成された複合機1によれば、蓋部21は、読取ユニット3が本体ユニット2に対して第一位置(図2(A)参照。)へ変位した際に、図10に示すように、開口23内(すなわち、内壁面24に囲まれた位置。)に入り込むことにより、開口23を閉鎖する。そのため、画像形成時に本体ユニット2の筐体2A内において、汚損原因となるインクミストが発生したとしても、そのようなインクミストが開口23を介して筐体2Aの外へ拡散するのを抑制できる。したがって、同様な蓋部21を備えていない場合に比べ、筐体3Aの下面3Bが広範囲にわたって汚損するのを抑制できる。
また、蓋部21自体は、開口23を閉鎖する都合上、インクミストによる汚損を避けることはできないが、蓋部21は濃色の樹脂材料で形成されているので、インクミストによる汚損を目立たなくすることができる。特に、本実施形態の場合、ベース部材13は、読取ユニット3の筐体3Aを構成し、その一部が複合機1の外装として外部に露出する。そのため、本実施形態では、複合機1の外観デザインの都合上、ベース部材13は、淡灰色の樹脂で形成され、ここに黒色等のインクミストが付着すると目立ちやすくなる。
これに対し、蓋部21は、インクミストによる汚損が目立たないように黒色の樹脂で形成されているので、黒色のインクミストはもちろんのこと、他の色のインクミストが付着しても、黒色にしか見えず、インクミストによる汚損が目立たない。つまり、インクミストによる汚損を受ける範囲を蓋部21だけに限定して、淡灰色の筐体3Aの下面3Bが汚損するのを抑制でき、かつ、蓋部21自体の汚損は目立たなくすることができる。
また、蓋部21は、読取ユニット3の下面3Bに取り付けられている。そのため、読取ユニット3には取り付けられていない蓋部で開口を閉鎖してあるものとは異なり、読取ユニット3を第二位置へ変位させるだけで、開口23を開放することができる。したがって、読取ユニット3を第二位置へ変位させた後に、蓋部を取り外すといった面倒な操作をしなくても済む。
また、複合機1において、読取ユニット3が第一位置にある場合、蓋部21は、開口23を画定する内壁面24に囲まれる位置に入り込む。そのため、読取ユニット3が第一位置にある状態において、本体ユニット2の上面2Bと読取ユニット3の下面3Bとの間に十分な距離がなかったとしても、開口23を画定する内壁面24に囲まれる位置に蓋部21が入り込まない場合に比べ、蓋部21を厚くすることができる。したがって、例えば、蓋部21の変形等を抑制でき、読取ユニット3の下面3Bの汚損防止効果を向上させることができる。また、開口23を画定する内壁面24に囲まれる位置に蓋部21が収まらない場合に比べ、蓋部21自体が小さくなるので、蓋部21付近の構造をコンパクトにすることができる。特に、蓋部21は、樹脂成形品とされている。そのため、開口23を画定する内壁面24の形状が立体的に複雑な形状になっていても、そのような内壁面24の形状に応じて、蓋部21の形状を、内壁面24との間に必要最低限の空隙を残して、内壁面24に囲まれる位置にぴったりと収まる形状にすることができる。
さらに、上記複合機1によれば、上述のような突出部26が溝30の内部に入り込んでいる。そのため、このような突出部26及び溝30が設けられていない場合に比べ、読取ユニット3の筐体3Aと蓋部21との相対位置を容易に適正な位置に位置決めすることができる。また、上述のような突出部26によりガイド部15の曲げ剛性が向上するので、同様な突出部26が設けられていない場合や、突出部26が補強部材として機能するほどの機械的強度を備えていない場合等に比べ、ガイド部15の形状安定性ないし寸法精度を高くすることができる。
[他の実施形態]
以上、画像形成装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上述の実施形態において、蓋部21は、開口23を画定する内壁面24に囲まれる位置に入り込むように構成されていたが、蓋部21が内壁面24に囲まれる位置に入り込むか否かは任意である。すなわち、蓋部21は、開口23を閉鎖することができるものであれば、内壁面24に囲まれる位置に入り込まなくてもよい。例えば、蓋部が開口よりも一回り大きい面で開口の周囲にある周縁部に密接することで、開口を閉鎖するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、蓋部21を黒色の樹脂材料で形成してある旨を説明したが、インクミストによる汚損が目立たない色であれば黒色以外の濃色であってもよい。例えば、濃紺、濃緑、焦茶等の色であってもよい。また、蓋部21自体の汚損を問題視しない場合は、蓋部21を濃色の樹脂材料で形成することも必須ではない。この場合、蓋部21だけは限定的に汚れが見える状態にはなるが、この場合でも、読取ユニット3の下面3Bが広範囲にわたって汚損するのを抑制できる。
さらに、上記実施形態では、画像形成装置の一例として、複合機1を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意であり、単機能の画像読取装置、コピー機、ファクシミリ装置などにおいて、上述のような構成を採用してもよい。例えば、ファクシミリ装置などであれば、画像形成部を備えた第一ユニットの上部に、操作パネル等を備えた第二ユニットを設けた構成とすることができる。このような構成でも、第二ユニットを第二位置に変位させて、第一ユニットの上部にある開口を介して画像形成部に対するメンテナンス(例えば、ジャム処理など。)を実施することができる。また、この開口を閉鎖する蓋部を第二ユニットの下面に設けることで、第二ユニットの下面が広範囲にわたってインクミストで汚損するのを抑制できる。
なお、上述の実施形態では、第二ユニットの下面を汚損する原因成分として、インクミストを例に挙げたが、同様な問題は、画像形成部がインクジェット方式以外の方式で画像を形成する場合であっても発生し得る。例えば、電子写真方式で画像を形成可能な画像形成部を備える場合でも、トナー等の着色粒子が第一ユニット上面の開口から漏出すれば、第二ユニットが広範囲にわたって汚れ得る。また、トナー等の着色粒子に限らず、例えば、微細なほこり等の汚れ成分が第一ユニット内で帯電して第一ユニット上面の開口から漏出すれば、そのような汚れ成分が第二ユニットに付着し、第二ユニットが広範囲にわたって汚れ得る。したがって、これらのような汚損原因成分が第一ユニット上面の開口から漏出する場合にも、上述のような蓋部を設けると効果的である。
1…複合機、2…本体ユニット、2A…筐体、2B…上面、3…読取ユニット、3A…筐体、3B…下面、4…フラットベッド(FB部)、5…自動原稿送り装置部(ADF部)、7…操作パネル、8…取り出し口、9…媒体供給カセット、11…上部カバー、13…ベース部材、13A…内底面、14…カバー部材、15…ガイド部、16…プラテン、17…キャリッジ、18…イメージセンサ、21…蓋部、23…開口、24…内壁面、26…突出部、27…切り欠き部、28…貫通孔、30…溝、32…位置決めリブ、33…位置決め突起。

Claims (4)

  1. 第一ハウジングを有し、前記第一ハウジングの第一面には開口が形成され、前記第一ハウジングの内部には画像形成部が収容された第一ユニットと、
    第二ハウジングを有し、前記第一ユニットに対し相対的に第一位置及び第二位置へ変位し、前記第一位置にある場合には、前記第二ハウジングの第二面で前記第一面を覆い、前記第二位置にある場合には前記第二面が前記第一面から離間するように構成された第二ユニットと、
    を備え、
    前記第二ユニットは、前記第二面に取り付けられた蓋部と、
    画像を読み取る読取部と、
    を有し、前記第二ユニットが前記第一位置にある場合には、前記蓋部が前記開口を閉鎖するように構成されており、
    前記第二ユニットは、画像を読み取る読取部を有する読取ユニットとして構成され、
    前記読取ユニットは、前記読取部が所定の移動方向へ往復移動する際に当該読取部を前記移動方向へ案内するガイド部を備え、
    前記ガイド部は、前記第二ハウジングの内底面に一体成形され、前記内底面から突出する部分が前記移動方向に延在する形状とされ、
    前記第二ハウジングの前記第二面には、前記ガイド部の内部に達する深さの溝が形成され、
    前記蓋部における前記第二ハウジングに対向する箇所には、前記第二ハウジング側に向かって突出する突出部が形成されて、当該突出部が前記溝の内部に入り込むように構成されている
    画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記突出部は、前記溝に挿し込まれることにより、前記ガイド部の曲げ剛性を向上させる補強部材として機能するように構成されている
    画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記蓋部は、前記第二ハウジングよりも濃色の部材で構成されている
    画像形成装置。
  4. 請求項1−請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記蓋部は、前記第二ユニットが前記第一位置にある場合に、前記開口を画定する内壁面に囲まれる位置に入り込んで、当該開口を閉鎖するように構成されている
    画像形成装置。
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