JP6408956B2 - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、特に建設車両用タイヤとして最適な重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
建設車両等に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、タイヤ転動時に発生するリムとタイヤとの滑りを防止するために、また、リムとタイヤとの間の気密性を維持するために、タイヤのビードベース部には、リムのビードシート部に対する締め代を十分に確保する必要がある。
特にチューブレスタイプのタイヤでは、チューブ付きタイプのタイヤとは異なり、リムとビード部との間のエアーシール効果に期待してタイヤ内部の空気圧をなるべく充填初期の圧力に保持するため、このように気密性を維持することは重要である。
特開2000−233613号公報 特開2001−206027号公報
ところで、重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、締め代を十分に確保したことで、タイヤにリムを装着したときのビードベース部の径の拡張、即ち、ビードベース部に対応するゴムチェーファーの見かけ上の圧縮(ゴムは非圧縮性のため)が発生し、ゴムチェーファーを構成するゴムの多くが、ビードヒール部及びビードトウ部の夫々の方向へ流動変形する。
特に、ビードヒール部側では、このゴムの流動変形がリムフランジによって制限されるため、このゴムは、タイヤ半径方向外側に向かい流動変形をする。そして、このゴムチェーファーの流動変形を、ゴムチェーファーのビードコア側に隣接する補強コード層(例えばワイヤーチェーファー)が拘束するため、ゴムチェーファーには剪断歪が生じる。
そして、タイヤ転動時の負荷が大きくなるほど、カーカスのラジアル方向の動きが大きくなり、かつ、ゴムチェーファーの流動変形も増し、剪断歪が大きくなるため、ゴムチェーファーの剪断歪が最も大きくなるビードヒール部に対応した領域のゴムチェーファーとワイヤーチェーファーとの境界面では、セパレーション故障(ビードヒールセパ)が発生し易いという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、リム滑りを抑制するためにビード部の締め代を十分に確保しても、ビードヒール部でゴムチェーファーとワイヤーチェーファーとのセパレーションの発生を抑制することができる重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明の第1の特徴に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤは、ビードコアで折り返されたカーカスと、前記カーカスの外周側に配置され、前記ビードコアの周りで折り返しているワイヤーチェーファーと、を備える重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカスと前記ワイヤーチェーファーとの間に、前記カーカスを構成するコーティングゴムおよび前記ワイヤーチェーファーを構成するコーティングゴムの少なくとも一方よりも弾性率が小さい補強ゴム層が配置され、前記補強ゴム層の配置されている領域は、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向と直交してタイヤ径方向内側に延在し前記ワイヤーチェーファーと交差する直線を基準として、タイヤ幅方向外側への前記ビードコアの中心まわりの回転角度が−45〜90°の範囲の少なくとも一部となる領域であることを特徴とする。
本発明によれば、リム滑りを抑制するためにビード部の締め代を十分に確保しても、ビードヒール部でゴムチェーファーとワイヤーチェーファーとのセパレーションの発生を抑制することができる重荷重用空気入りラジアルタイヤとすることができる。
第1実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ中心軸を通過するタイヤ幅方向断面でのビード部の部分拡大断面図である。 実験例1の実験結果を示す説明図である。 解析計算結果を示すグラフ図である。 第2実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ中心軸を通過するタイヤ幅方向断面でのビード部の部分拡大断面図である。 図4の要部拡大図である。 実験例2の実験結果を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。以下の説明では、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付し、その詳細な説明を適宜省略している。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための例示であって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。この発明の実施の形態は、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本実施形態で、特に条件を規定していない場合の数値は、適宜、リム組して無荷重時、内圧50kPaの条件下での数値である。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ中心軸を通過するタイヤ幅方向断面でのビード部の部分拡大断面図である。
本実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、ビードコア12で折り返されたカーカス(カーカスプライ)14を備える。本実施形態では、カーカス14の折り返し部14rの高さはタイヤ径方向断面高さの40〜60%にまで到達している。
また、重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、カーカス14のタイヤ径方向外側に配置された少なくとも2層以上のベルト層(図示せず)と、そのタイヤ径方向外側に配置されたトレッドゴム層(図示せず)と、を備える。
そして、ビード部16は、ビードトウ部18と、ビードヒール部20と、カーカス14の外周に配置されたワイヤーチェーファー22(本実施形態ではスチールコード補強層で構成される)と、を備える。ワイヤーチェーファー22は、ビードコア12の周りで折り返している。
更に、重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、カーカス14とワイヤーチェーファー22との間に補強ゴム層24を備える。補強ゴム層24は、カーカス14を構成するコーティングゴムおよびワイヤーチェーファー22を構成するコーティングゴムの少なくとも一方よりも弾性率が小さくされている。
本実施形態では、補強ゴム層24のゴム種は、インナーライナーと同じゴム種にされており、300%伸長時の弾性率が8MPa〜14MPaとされている。この場合の「300%伸張時の弾性率」とは、DIN規格に準拠した測定であり、ゴム材を厚み約0.5mmでスライスし、DIN規格による刃型で試験片を打ち抜き、引張試験を引張スピード100(mm/min)の速度で実施した300%伸長時の引張弾性率のことである。
また、補強ゴム層24の厚みは、端部を除き、少なくとも0.5mm以上にされている。なお、補強ゴム層24の端部24e、24iの範囲は、補強ゴム層24の端面から10mmの範囲内のことである。
この補強ゴム層24の配置されている領域は、ビードコア12の中心12cの真下に位置するワイヤーチェーファー真下部22bからタイヤ外側E(リムフランジRF側)への中心12cまわりの回転角度θが−120〜120°の範囲となる全領域である。言い換えると、この補強ゴム層24の配置されている領域は、ビードコア12の中心12cからタイヤ幅方向と直交してタイヤ径方向内側に延在しワイヤーチェーファー22と交差する直線を基準として、タイヤ幅方向外側へのビードコア12の中心12cまわりの回転角度θが−120〜120°の範囲となる全領域である。この範囲は、ビードコア12の寸法やタイヤ寸法などに応じて設定する。なお、この範囲を−45〜90°の範囲の少なくとも一部となる領域とすることも可能である。
ここで、ビードコア12の中心12cとワイヤーチェーファー真下部22bとを結ぶ直線Lは、タイヤ軸方向線C(タイヤ中心を通過する直線)に直交している。そして0°とは、ワイヤーチェーファー真下部22bの位置となる。従って、ワイヤーチェーファー真下部22bからタイヤ内側Iへの中心12cまわりの回転角度θはマイナス表示となる。
本実施形態により、従来構造で問題となっていたビードヒール部20のゴムチェーファー26とワイヤーチェーファー22との境界面付近のせん断歪の低減を達成することができ、この結果、タイヤ故障(ビードヒールセパ)の発生を効果的に抑制することができる。回転角度θがこの範囲よりも小さい範囲になると、ビードヒールセパの発生を効果的に抑制し難くなり易い。
回転角度θは、−120〜120°の範囲となる全領域のうち−150〜150°の範囲であることが更に好ましい。これにより、タイヤ故障(ビードヒールセパ)の発生を更に効果的に抑制することができる。なお、回転角度θを上述した−45〜90°の範囲の少なくとも一部となる領域とした場合には、タイヤ故障(ビードヒールセパ)の発生を更に効果的に抑制する観点で、45〜80°の全領域とするとすることが好ましい。
ワイヤーチェーファー22の外周側には、300%伸長時の弾性率が8MPa〜14MPaの範囲のゴム材(すなわち、インナーライナーと同じゴム種)で構成される外側補強層28が配置されている。
外側補強層28の厚みは、端部を除き、少なくとも1.0mm以上にされている。また、外側補強層28は、ビードベース30から少なくとも1mm以上離れている。なお、外側補強層28の端部28e、28iの範囲は、それぞれ、端面から10mmの範囲内のことである。
また、ワイヤーチェーファー22とビードベース30との間には300%伸長時の弾性率が9MPa〜15MPaのゴムチェーファー26が配置されている。ここで、この場合の「300%伸張時の弾性率」とは、JIS K 6301に準拠して測定した常温(25度)における300%伸張時の引張弾性率(M300)のことである。
(作用、効果)
以下、本実施形態の作用、効果を説明する。本実施形態では、図1に示したように、従来構造に比べ、カーカス14とワイヤーチェーファー22との間に補強ゴム層24を、ビードコア12の中心12cまわりの回転角度θが−120〜120°の範囲となる全領域にわたって配置している。これにより、走行時で、ビードヒール部20のゴムチェーファー26とワイヤーチェーファー22との境界面付近のせん断歪を、従来に比べて効果的に低減させることができる。従って、リム滑りを抑制するためにビード部16の締め代を十分に確保しても、ビードヒール部20でゴムチェーファー26とワイヤーチェーファー22とのセパレーションの発生を効果的に抑制することができる。
ここで、「正規リム」とは、タイヤのサイズに応じて下記の規格に規定された標準リムをいい、「正規内圧」とは、下記の規格に記載されている、適用サイズにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧をいい、「正規荷重」とは、下記の規格の適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)をいうものとする。そして規格とは、タイヤが生産または使用される地域に有効な産業規格であって、たとえば、日本では「日本自動車タイヤ協会」の“JATMA YEAR BOOK”であり、アメリカ合衆国では“THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.”の“YEAR BOOK”であり、欧州では、“The European Tyre and Rim Technical Organisation”の“STANDARD MANUAL”である。なお、本明細書では、これ以降の記載などでもこれらを考慮して記載されている。
また、カーカス14の折り返し部14rの高さはタイヤ径方向断面高さの40〜60%にまで到達している。これにより、カーカス14の引抜きが生じることを更に効果的に防止することができる。
また、ワイヤーチェーファー22の外周側には、300%伸長時の弾性率が8MPa〜14MPaの範囲のゴム材(すなわち、インナーライナーと同じゴム種)で構成される外側補強層28が配置されている。これにより、外側補強層28によって緩衝作用が得られ、ビードヒールセパの発生を更に効果的に抑制できる。
外側補強層28の厚みは、端部28e、28iを除き、少なくとも1.0mm以上にされている。これにより、外側補強層28による効果を十分に得やすい。
また、外側補強層28は、ビードベース30から少なくとも1mm以上離れている。これにより、外側補強層28を配置したことによって得られる効果を顕著なものにし易くなる。
なお、外側補強層28内に有機繊維コードが配列されていてもよい。これにより、外側補強層28の厚みを増すことなく外側補強層28の強度を効果的に高めることが可能になる。また、ワイヤーチェーファーと外側補強層28との間にこの有機繊維コードが配列されていても、同様の効果が得られる。
また、重荷重用空気入りラジアルタイヤ10の軽量化を十分に得るためには、リムへの装着によるビード部16のコンプレッション比は0.3以上であることが好ましい。ここで、ビード部16のコンプレッション比とは、図1に示すように、ビードコア12の中心12cを通る垂線L(タイヤ半径方向線分)上でビードコア12よりもタイヤ半径方向内側LGに存在する全ゴム部分のゴム厚みに関し、リムベースRB(傾斜ビードシート部)で圧縮変形される前のゴム厚みに対する圧縮変形された後のゴム厚みの比(すなわち、圧縮変形後のゴム厚みを圧縮変形前のゴム厚みで除算した値)として規定される。ゴム厚みとしては、構成部材の厚みからコード径を減じた厚みとする。例えば、カーカス14に補強コードが1層となるように配置されているときでは、カーカス14のゴム厚みとしてはカーカス14の厚みから1本のコード径を減じた値となる。ワイヤーチェーファー22に補強コードが1層となるように配置されているときでは、ワイヤーチェーファー22のゴム厚みとしてはワイヤーチェーファー22の厚みから1本のコード径を減じた値となる。
[実験例1]
本発明者は、第1実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10の一例としての実施例タイヤ(以下、実施例1という)と、従来例タイヤ(以下、従来例1という)とを用いて性能評価のための実験を行った。実施例1では、補強ゴム層としては、リムフランジRF側のワイヤーチェーファー端22eからビードコア12の中心12cの真下までの領域に、巾100mm、厚み1.65mmのシート状のもの(シート約1枚分)を配置した。従来例1では、このような補強ゴム層を配置していない。
本実験例では、実施例1および従来例1について、それぞれ、正規リムに装着し、転動時におけるビードヒール部20のゴムチェーファー26とワイヤーチェーファー22との境界面付近のせん断歪を測定し、評価指数に換算することで性能評価を行った。
実験条件を以下に示す。
タイヤサイズ:59/80R63 VRF
リムサイズ:44.00/5.0
内圧:600kPa
荷重:100.0ton
測定結果、評価結果を図2に示す。図2の評価指数では、従来例1の評価指数を100とし、実施例1をそれに対する相対値として示している。指数の値が小さいほど良好であることを示している。
図2に示すように、実施例1では、指数が87であり、従来例1に比べて大幅に良好であるという結果になった。従って、カーカス14とワイヤーチェーファー22との間に補強ゴム層24を1.65mm挟むことで、カーカス14の張力変化によるワイヤーチェーファー22の動きを緩和させ、ビードヒールセパの発生を大きく抑制できることが判った。
[解析計算例]
また、本発明者は、第1実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10の一例としての実施例タイヤ(以下、実施例2という)と、従来例タイヤ(以下、従来例2という)とについて、解析計算を行い、性能評価を行った。
実施例2では、カーカス14とワイヤーチェーファー22との間に、補強ゴム層24として、低Mod.ゴムであるインナーライナーと同じゴム種の補強ゴム層を配置した。この補強ゴム層としては、リムフランジRF側のワイヤーチェーファー端22eからビードコア12の中心12cの真下までの領域に、厚み1.65mmのシート状のもの(シート約1枚分)を配置した。従来例2では、このような補強ゴム層を配置していない。
解析計算結果を図3に示す。図3では、ワイヤーチェーファー真下部22bを原点として、ワイヤーチェーファー真下部22bからリムフランジRF側に向けたワイヤーチェーファー22のペリフェリ長さ(ワイヤーチェーファーに沿った長さ)を横軸とし、ワイヤーチェーファー22のコード方向のせん断歪を縦軸として示す。
図3から判るように、ワイヤーチェーファー22のペリフェリ長さが10〜90mmの範囲では、従来例2に比べ、実施例2のほうがワイヤーチェーファー22のコード方向のせん断歪が明らかに小さいという結果になった。
ここで、ペリフェリ長さが10mmでは回転角度θが5°、ペリフェリ長さが30mmでは回転角度θが30°、ペリフェリ長さが50mmでは回転角度θが60°、ペリフェリ長さが70mmでは回転角度θが80°、ペリフェリ長さが90mmでは回転角度θが100°となる。
従って、ペリフェリ長さが10〜90mmの範囲の全領域は、回転角度θが5〜100°の範囲の全領域に対応している。また、タイヤサイズが本解析計算例のサイズ(59/80R63 VRF)と異なっても、それに合わせたサイズの補強ゴム層を配置することにより、回転角度θが5〜100°では、本解析計算例と同様の計算結果が得られることになる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。図4は、本実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ中心軸を通過するタイヤ幅方向断面でのビード部の部分拡大断面図である。図5は図4の要部拡大図である。
本実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ40は、第1実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10に比べ、正規リムRの装着によるビードヒール部50での締め代を増大させる構造になっている。以下、図4、図5を参照しつつ、この構造を詳細に説明する。
リム組みされたときでビードコア12の中心12cからリムベースRBに直交するように引いた垂線LAと、この垂線LAとリムベースRBとの交点を点Aとする。また、リム組みしないときでこの垂線LAとビードベース48との交点を点Bとする。また、リムフランジRFとリムベースRBとの交点を点Cとし、線分ACを7:3に分ける点を点D、線分AD上の任意の点を点Eとする。そして、リムベースRBに直交し点Eを通る直線LEを引き、この直線LEとリム組みしないときのビードベース48との交点を点Fとする。ここで、線分ABの長さ(すなわち点Aと点Bとの距離)や線分EFの長さ(すなわち点Eと点Fとの距離)はビードベース48のリムベースRBに対する締め代となる。
線分ABの長さをX、線分EFの長さをYとしたとき、線分ADの全範囲で、YはXの90%以上、すなわち式で示すと、
Y≧0.9X
の関係を満たしている。なお、Xは例えば8.68mmであり、Yは例えば8.35〜8.68mmの範囲である。
このように、本実施形態では、ビードベース48のリムベースRBに対する締め代を、やみくもに増やすのではなく、ビードヒール部50付近の締め代を従来対比大きくするようなタイヤ構造にすることで、ビードベース48とリムベースRBとの嵌合力を効果的に増加させている。これにより、リム滑り現象を抑え、エアリークの発生を抑制できるという効果を、第1実施形態で得られる効果に加えて更に得ることができる。
[実験例2]
本発明者は、第2実施形態の重荷重用空気入りラジアルタイヤ40の一例としての実施例タイヤ(以下、実施例3という)と、従来例タイヤ(以下、従来例3という)とを用いて性能評価のための実験を行った。実施例3では、図5に示したX、Yで、Xを8.68mmとし、Yを8.35mmとした。
本実験例では、実施例3および従来例3について、それぞれ、正規リムに装着し、点D位置でのビードベース48のリムベースRBに対する締め代を測定し、評価指数に換算することで性能評価を行った。実験条件(タイヤサイズ、リムサイズ、内圧、荷重)は、実験例1と同じにした。
測定結果、評価結果を図6に示す。図6の評価指数では、従来例3の評価指数を100とし、実施例3をそれに対する相対値として示している。指数の値が大きいほど良好であることを示している。
図6に示すように、実施例3では、指数が111であり、従来例3に比べて大幅に良好であるという結果になった。従って、実施例3のようにビードヒール部付近での締め代を増大させることでビードベースとリムベースとの嵌合力が大きく向上することが判った。
10…重荷重用空気入りラジアルタイヤ、12…ビードコア、14…カーカス、14r…折り返し部、16…ビード部、22…ワイヤーチェーファー、22b…ワイヤーチェーファー真下部、24…補強ゴム層、24e…端部、24i…端部、28…外側補強層、30…ビードベース、40…重荷重用空気入りラジアルタイヤ、48…ビードベース、50…ビードヒール部、LA…垂線、LE…直線、R…正規リム、RB…リムベース、RF…リムフランジ。

Claims (6)

  1. ビードコアで折り返されたカーカスと、前記カーカスの外周側に配置され、前記ビードコアの周りで折り返しているワイヤーチェーファーと、を備える重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、
    前記カーカスと前記ワイヤーチェーファーとの間に、前記カーカスを構成するコーティングゴムおよび前記ワイヤーチェーファーを構成するコーティングゴムの少なくとも一方よりも弾性率が小さい補強ゴム層が配置され、
    前記補強ゴム層の配置されている領域は、前記ビードコアの中心からタイヤ幅方向と直交してタイヤ径方向内側に延在し前記ワイヤーチェーファーと交差する直線を基準として、タイヤ幅方向外側への前記ビードコアの中心まわりの回転角度が−45〜90°の範囲の少なくとも一部となる領域であることを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記回転角度が45〜80°の範囲の全領域であることを特徴とする請求項1に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記補強ゴム層は、300%伸長時の弾性率が8MPa〜14MPaの範囲のゴム部材で構成され、
    前記補強ゴム層の厚みは、端部を除き、少なくとも0.5mm以上にされていることを特徴とする請求項1または2に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記ワイヤーチェーファーの外周側に、300%伸長時の弾性率が8MPa〜14MPaの範囲のゴム材で構成される外側補強層が配置され、
    前記外側補強層の厚みは、端部を除き、少なくとも1.0mm以上にされ、
    前記外側補強層は、ビードベースから少なくとも1mm以上離れていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記外側補強層内、または、前記ワイヤーチェーファーと前記外側補強層との間、に有機繊維コードが配列されていることを特徴とする請求項4に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
  6. リム組みされたときで前記ビードコアの前記中心からリムベースに直交するように引いた垂線と前記リムベースとの交点を点Aとし、
    リム組みしないときで前記垂線とビードベースとの交点を点Bとし、
    リムフランジと前記リムベースとの交点を点C、線分ACを7:3に分ける点を点D、線分AD上の任意の点を点E、とし、
    前記リムベースに直交し点Eを通る直線と前記ビードベースとの交点を点Fとし、
    線分ABの長さをXとし、
    線分EFの長さをY
    とすると、
    線分ADの全範囲で、
    Y≧0.9X
    の関係を満たしていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
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