JP6408323B2 - フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 - Google Patents
フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6408323B2 JP6408323B2 JP2014196865A JP2014196865A JP6408323B2 JP 6408323 B2 JP6408323 B2 JP 6408323B2 JP 2014196865 A JP2014196865 A JP 2014196865A JP 2014196865 A JP2014196865 A JP 2014196865A JP 6408323 B2 JP6408323 B2 JP 6408323B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mol
- ferrite
- sintered body
- mass
- ferrite sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
がNiO換算で10モル%以上13モル%以下であり、CuがCuO換算で6モル%以上9モル%以下であり、中央部におけるFeの質量が、外縁部におけるFeの質量よりも多いフェライト結晶を含むことを特徴とするものである。
て長径の20%の長さまでの領域のことである。
すればよい。試料としては、例えば、外径が13mm、内径が7mm、厚みが3mmの図1(a)に示すフェライト焼結体からなるリング状のトロイダルコア1を用いて、トロイダ
ルコア1の巻き線部1aの全周にわたって線径が0.2mmの被膜導線を10回巻きつけたも
のを用いればよい。また、キュリー温度は、同様の試料を用いて、LCRメータを用いたブリッジ回路法により求めることができる。
eの質量のことである。なお、この測定においては、Feのみならず、フェライト結晶に含まれる成分の質量を確認することができる。
%以上50モル%以下であり、ZnがZnO換算で29モル%以上32モル%以下であり、NiがNiO換算で10モル%以上13モル%以下であり、CuがCuO換算で6モル%以上9モル%以下であることが好適である。
ぞれの含有量に基づいて、Fe2O3、ZnO、NiOおよびCuOに換算した含有量は、フェライト焼結体を構成する全成分を100質量%としたとき、98質量%以上を占めるも
のであることが好適である。
る。
明らかではないが、フェライト結晶の中央部と外縁部とにおいて、2価のFeと3価のFeとが最適な割合で存在していることが寄与していると推察される。
m以上5μm以下とすることが好適である。
組成範囲が、FeがFe2O3換算で49.5モル%、ZnがZnO換算で30.5モル%、NiがNiO換算で12.5モル%、CuがCuO換算で7.5モル%とする場合、出発原料のうち
Zn源粉末、Ni源粉末およびCu源粉末を上記組成となるように秤量して混合し、混合後の粉末を2等分する。
第1の仮焼体および第2の混合粉末を仮焼した第2の仮焼体を得る。
であり、最高温度から600℃までの降温条件は一定である必要はない。
%以下とすればよい。
い。CaOやZrO2を含んでいるときには、比抵抗を高めることができる。なお、CaOやZrO2は、いずれもフェライト焼結体において、0.2質量%未満の含有量であるこ
とが好適であり、フェライト焼結体に含ませるときには、Caおよび/またはZrの酸化物あるいは焼成によりCaおよび/またはZrの酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を、Fe、Zn、NiおよびCuをそれぞれ酸化物換算した合計100質量%に対し、
CaO換算、ZrO2換算の合計で0.2質量%以下となるように秤量し、仮焼後に添加す
ればよい。
の仮焼体を得た。その後、第1の仮焼体を水とともにボールミルに入れて粉砕・混合した。また、第2の仮焼体についても、水とともに別のボールミルに入れて第1の仮焼体の粉砕・混合時間よりも長い時間を掛けて混合・粉砕した。そして、これらを合わせた後、所定量のバインダを加えてスラリーとした。次に、スプレードライヤを用いてスラリーを噴霧して造粒することにより球状の顆粒を得た。そして、得られた球状の顆粒を用いてプレス成形することにより、図1に示すトロイダルコア1の形状の成形体を得た。
た後、これを焼成炉にて大気雰囲気中、1100℃の最高温度で2時間保持して焼成した。なお、最高温度から600℃までの降温速度は、500℃/時間とした。
付けてLCRメータを用いて周波数100kHzにおける透磁率(μ)を測定した。また、
同様の試料を用いて、LCRメータを用いたブリッジ回路法によりキュリー温度(Tc)を求めた。結果を表1に示す。
。
透磁率およびキュリー温度の測定については、実施例1と同様の方法により測定した。また、実施例1と同様の方法により、組成を算出した。結果を表2に示す。
ル%における組成範囲が、FeがFe2O3換算で49モル%以上50モル%以下であり、ZnがZnO換算で29モル%以上32モル%以下であり、NiがNiO換算で10モル%以上13モル%以下であり、CuがCuO換算で6モル%以上9モル%以下であることにより、120℃以上の高いキュリー温度を有しつつ、2000以上の透磁率を有しており、磁性体特性に
優れたフェライト焼結体であることがわかった。
は実施例2のNo.5と同じ、試料No.28〜33については実施例2の試料No.18と同じ方法でフェライト焼結体を作製した。そして、実施例1と同様の方法により、透磁率およびキュリー温度を測定した。
ことが好適であることがわかった。
モル%、CuがCuO換算で7.5モル%であった。また、試料No.23は、実施例2の試
料No.5と同じである。
1a:巻線部
2:ボビンコア
2a:巻線部
Claims (6)
- Fe、Zn、NiおよびCuを含み、それぞれを酸化物換算した合計100モル%における組成範囲が、FeがFe 2 O 3 換算で49モル%以上50モル%以下であり、ZnがZnO換算で29モル%以上32モル%以下であり、NiがNiO換算で10モル%以上13モル%以下であり、CuがCuO換算で6モル%以上9モル%以下であり、
中央部におけるFeの質量が、外縁部におけるFeの質量よりも多いフェライト結晶を含むことを特徴とするフェライト焼結体。 - Cu−Kα線を用いたX線回折における回折角2θ=29.5°〜30.5°の間に現れるピーク強度をIA、回折角2θ=34.9°〜35.9°に現れるピーク強度をIBとしたとき、IA/IBが0.29〜0.38であることを特徴とする請求項1に記載のフェライト焼結体。
- 前記中央部におけるFeの質量%をC1、前記外縁部におけるFeの質量%をC2としたとき、C1−C2の値が1.3質量%以上4.0質量%以下のフェライト結晶を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフェライト焼結体。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフェライト焼結体からなることを特徴とするフェライトコア。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフェライト焼結体からなるフェライトコアに金属線を巻きつけてなることを特徴とするコイル部品。
- ノイズフィルタに用いることを特徴とする請求項5に記載のコイル部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014196865A JP6408323B2 (ja) | 2013-09-27 | 2014-09-26 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013201730 | 2013-09-27 | ||
JP2013201730 | 2013-09-27 | ||
JP2014196865A JP6408323B2 (ja) | 2013-09-27 | 2014-09-26 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015086132A JP2015086132A (ja) | 2015-05-07 |
JP6408323B2 true JP6408323B2 (ja) | 2018-10-17 |
Family
ID=53049312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014196865A Active JP6408323B2 (ja) | 2013-09-27 | 2014-09-26 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6408323B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3263694B2 (ja) * | 1998-06-25 | 2002-03-04 | ティーディーケイ株式会社 | 六方晶フェライト焼結磁石 |
JP3183869B2 (ja) * | 1998-06-25 | 2001-07-09 | ティーディーケイ株式会社 | 六方晶フェライト磁石 |
JP2000138116A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-05-16 | Tdk Corp | 六方晶フェライト磁石 |
JP5952123B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2016-07-13 | 京セラ株式会社 | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ |
-
2014
- 2014-09-26 JP JP2014196865A patent/JP6408323B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015086132A (ja) | 2015-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5960904B2 (ja) | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 | |
JP5752125B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ | |
JP6637959B2 (ja) | 極超短波アンテナの使用のためのCo2Z−型のフェライト複合材料 | |
JP6024843B1 (ja) | フェライト組成物および電子部品 | |
JP5898313B2 (ja) | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 | |
JP5693725B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるフェライトコア | |
JP2019123642A (ja) | フェライト焼結体およびそれを用いた電子部品 | |
JP2006206415A (ja) | フェライト、電子部品及びそれらの製造方法 | |
JP5734078B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ | |
JP5871017B2 (ja) | 磁性体材料およびそれを用いて形成したコアを備える巻線型コイル部品 | |
JP6408323B2 (ja) | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 | |
JP6322987B2 (ja) | フェライト組成物、フェライトコアおよび電子部品 | |
JP5836887B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ | |
JP5733995B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ | |
JP5882811B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるパルストランス用コア | |
JP5952123B2 (ja) | フェライト焼結体およびこれを備えるノイズフィルタ | |
JP2016094321A (ja) | フェライト焼結体およびノイズフィルタ | |
JP7219875B2 (ja) | NiZn系フェライト | |
JP5672974B2 (ja) | フェライト焼結体および電子部品 | |
JP7045636B2 (ja) | NiZn系フェライトを用いた磁心 | |
JP4578230B2 (ja) | 酸化物磁性材料 | |
JP2024152255A (ja) | M型六方晶フェライトを主相とする金属酸化物を含む磁性粉、その焼結体、及び高周波磁性部品 | |
JP2010215454A (ja) | NiCuZnフェライト | |
JP2018020945A (ja) | 六方晶フェライト焼結体、及びこれを用いた高周波磁性部品 | |
JP2014156383A (ja) | フェライト組成物、フェライトコアおよび電子部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170410 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180821 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180920 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6408323 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |