JP6407002B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6407002B2
JP6407002B2 JP2014250413A JP2014250413A JP6407002B2 JP 6407002 B2 JP6407002 B2 JP 6407002B2 JP 2014250413 A JP2014250413 A JP 2014250413A JP 2014250413 A JP2014250413 A JP 2014250413A JP 6407002 B2 JP6407002 B2 JP 6407002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
holder
fixing device
heat
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014250413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016114621A (ja
Inventor
朋也 立石
朋也 立石
前田 雅文
前田  雅文
隆史 楢原
隆史 楢原
徹 今泉
徹 今泉
康人 南島
康人 南島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014250413A priority Critical patent/JP6407002B2/ja
Priority to US14/962,104 priority patent/US9519252B2/en
Publication of JP2016114621A publication Critical patent/JP2016114621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6407002B2 publication Critical patent/JP6407002B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/206Structural details or chemical composition of the pressure elements and layers thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/80Details relating to power supplies, circuits boards, electrical connections
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載されており、記録材に形成された未定着画像を記録材に定着する定着装置に関する。
電子写真式の複写機やプリンタに搭載される定着装置として、フィルム加熱方式のものが知られている。フィルム加熱方式の定着装置は、筒状のフィルムと、フィルムの内面に接触するヒータと、フィルムを介してヒータとニップ部を形成する加圧ローラを有している。ヒータは樹脂製のヒータホルダで保持されている。ヒータホルダは金属製の補強部材で補強されている。ヒータホルダには貫通孔が設けられており、ヒータホルダと補強部材の間の空間に設けられた温度検知素子がヒータホルダの貫通孔を介してヒータの温度を検知している。ヒータは温度検知素子の検知温度に応じて制御される。ヒータホルダと補強部材の間の空間にはサーモスイッチ等の保護素子も設けられており、保護素子もヒータホルダに設けられた他の貫通孔を介してヒータの熱を感知している。保護素子はヒータが過剰な温度に達した時にヒータへの給電を遮断する役割を有している。温度検知素子にもヒータが過剰な温度に達した時にヒータへの給電を遮断する役割を持たせることがある。
ところで、装置を設計する際には、ヒータへの給電が制御不能となるケースも考慮する必要がある。フィルム加熱方式の定着装置においてヒータへの給電が制御不能な状態が続くと、ヒータホルダが熱により軟化する。ヒータホルダが軟化するとヒータに掛る荷重が不均一となり、ヒータが撓み、ヒータが割れてしまう。保護素子はこのような事態を防止するために設けられているが、保護素子の熱容量の影響で保護素子が作動するまでにはある程度の時間が掛り、保護素子が作動する前にヒータが割れる可能性もある。
特許文献1には、ヒータホルダのヒータ保持座面の形状を工夫することにより、ヒータが割れるまでの時間(マージン)を長くした定着装置が記載されている。保護素子が作動するまでヒータが割れないように、制御不能時にヒータに掛るストレスを軽減しヒータが割れるまでの時間を稼ぐという発想である。
特許4777035号
しかしながら、ヒータホルダの形状を工夫するだけではヒータが割れるまでの時間を十分に稼ぐことができないこともある。
本発明は、ヒータが割れるまでの時間を稼ぐ他の手法を提供することを目的とするものである。
上述の課題を解決するための本発明は、細長いヒータと、前記ヒータを前記ヒータの長手方向に亘って保持する熱可塑性樹脂で形成されたホルダと、前記ホルダに前記長手方向に亘って接触しており前記ホルダを補強する補強部材と、前記ホルダと前記補強部材の間の空間に設けられており、前記ホルダに設けた貫通孔から前記ヒータの熱を受ける感熱部材と、前記感熱部材を前記ヒータに向って付勢する付勢部材と、を有し、前記ヒータの熱で記録材に形成された未定着画像を記録材に加熱定着する定着装置において、前記付勢部材は、前記付勢部材の本体部よりも前記付勢部材の付勢方向とは反対方向に突出する突出部を有し、前記突出部は、装置が正常に作動している時は前記補強部材と非接触であり、前記ホルダが軟化することによって前記ヒータが撓むと前記補強部材に接触して前記感熱部材の移動を規制し前記ヒータの撓みを抑えることを特徴とする。
本発明によれば、異常昇温時のヒータ割れを防止することが可能な定着装置を提供できる。
実施例1の定着装置の断面図 実施例1の定着装置の斜視図 ヒータ駆動回路図 実施例1の定着装置の斜視図 サーミスタ近傍の構成を示す断面図 異常昇温試験後の状態を示す断面図 比較例の定着装置の断面図 比較例の定着装置の断面図
(実施例1)
図1は本実施例の定着装置30の断面図、図2は定着装置30の斜視図である。本例の定着装置30はフィルム加熱方式の定着装置である。定着装置30は、フィルムユニット1と加圧ローラ2を有している。フィルムユニット1は、筒状のフィルム10、ヒータ11、ヒータホルダ12、ステー(補強部材)13、サーミスタユニット(感熱部材)14を有している。フィルム10は、ホルダ12及びステー13の周りにラフに嵌められている。フィルム10は、ポリイミドやPEEK等の樹脂材料、又はステンレスやニッケル等の金属材料で形成された基層と、フッ素樹脂等の離型性に優れた表面層(離型層)を有する。ヒータ11はセラミック基板上に発熱抵抗体が形成されたセラミックヒータである。ヒータ11は記録材搬送方向に対して直交する方向に細長い部材である。ホルダ12は、ヒータ11をヒータ11の長手方向に亘って保持する熱可塑性樹脂で形成された部材である。本例のホルダの材質はLCP(Liquid Crystal Polymer)である。12aはヒータを保持するホルダ12の溝であり、Y軸方向に沿って形成されている。12bはホルダ12に設けられたフィルムの回転を案内するガイド面である。ステー13は、ホルダ12に長手方向に亘って接触しており、ホルダ12を補強する補強部材であり、その材質は金属(本例では亜鉛メッキされた鋼鈑(鉄))である。ステー13によってフィルムユニット1の剛性を確保している。図1に示すようにステー13は断面がU字形状に折り曲げられている。図2に示すように、ステー13の長手方向両端にはフィルム10がフィルム10の母線方向に寄り移動するのを規制する規制部材20が設けられている。
加圧ローラ2は、鉄やアルミニウム等からなる芯金2aと、シリコーンゴム層2bと、フッ素樹脂等よりなる離型層2cと、芯金2aの端部に取り付けられたギア4と、を有する。加圧ローラ2は定着装置のフレームSFに回転可能に保持されている。フィルムユニット1は加圧ローラ2の上からフレームSFに取り付けられており、矢印BFで示す荷重が規制部材20の上から掛けられている。荷重BFは、規制部材20、ステー13、ホルダ12、ヒータ11、フィルム10、加圧ローラ2の順に掛り、これによりフィルム10と加圧ローラ2の間に定着ニップ部Nが形成されている。ギア4にモータ(不図示)の動力が伝わると加圧ローラ2が回転し、フィルム10が加圧ローラ2の回転に従動して回転する。トナー画像(未定着画像)Tが形成されている記録材Sは定着ニップ部Nで挟持搬送され、未定着画像はヒータ11の熱で記録材に加熱定着される。
ヒータ11の温度を検知するサーミスタユニット14は、ホルダ12とステー13の間の空間に設けられており、ホルダ12に設けた貫通孔12cからヒータ11の熱を受ける。より詳細には、サーミスタユニット14は、ホルダ12に設けた貫通孔12cに挿入されてヒータ11に接触している。
図5(b)に示すように、サーミスタユニット14は、台座部14bと、台座部14bに保持された弾性部14cと、弾性部14cに保持されたサーミスタ(温度検知素子)14aと、これらに巻き付けられた絶縁シート14dを有する。台座部14bの材質はLCPである。弾性部14cは絶縁性であり、セラミックシートを積層したものである。絶縁シート14dの材質はポリイミドである。サーミスタ14aには2本のケーブル14e1、14e2が電気的に繋がっている。サーミスタ14aは絶縁シート14dを介してヒータ11の温度を検知する。
図3はヒータ11の駆動回路図である。50は商用電源(交流電源)であり、本例の定着装置を搭載する画像形成装置は商用電源50から電力の供給を受ける。53は電源装置(電源部)であり、画像形成装置内のモータや制御回路等の負荷に所定の電圧(電圧24V、及び電圧Vcc1=3.3V)を出力している。商用電源50からの電力はヒータ11にも供給される。CPU32はヒータへの供給電力を制御する。60はヒータ駆動回路であり、CPU32からのDrive1信号に応じて制御される。
ヒータ11の温度はサーミスタ14aによってモニタされている。サーミスタ14aは画像形成装置で使用可能な最小サイズの記録材が通過する領域(図4に示すエリアAmin)のヒータの温度を検知するための素子である。サーミスタ14aは、端子の一方をグランド、もう一方の端子を抵抗55に接続されている。更に、抵抗56を介してCPU32のアナログ入力ポートAN0に接続されている。サーミスタ14は高温になると抵抗値が低下する特性を持っている。CPU32には温度テーブル(不図示)が格納されており、CPU32は、サーミスタの抵抗と固定抵抗55との分圧電圧に基づきヒータ11の温度を検知する。
57は商用電源50の電圧のゼロクロスを検知し出力するZEROX生成回路である。ZEROX生成回路57は、商用電源電圧が0V近辺に設定された閾値電圧以下の電圧である時にHighレベルの信号を出力し、それ以外の場合にLowレベルの信号を出力する。そして、CPU32のポートPA1には、抵抗58を介して商用電源電圧の周期とほぼ等しい周期のパルス信号が入力される。CPU32は、ZEROX信号のHigh→Lowに変化するエッジを検知し、このエッジをヒータ駆動回路60の駆動基準(基準タイミング)として利用する。
CPU32はサーミスタ14による検知温度に基づきヒータ11へ供給する電力のデューティ比を決定する。そして、ヒータ駆動回路60が、決定したデューティ比で駆動されるように、ポートPA2から駆動信号Drive1を出力する。
次に、ヒータ駆動回路60を説明する。CPU32により決定されたタイミングで出力ポートPA2がHighレベルとなると、ベース抵抗67を介してトランジスタ65がオンする。トランジスタ65がオンするとフォトトライアックカプラ62がオンする。抵抗66はフォトトライアックカプラ62内の発光ダイオードに流れる電流を制限するための抵抗である。抵抗63、64はトライアック61のためのバイアス抵抗である。フォトトライアックカプラ62がオンするとトライアック61がオンする。トライアック61は、一旦オンすると、交流電圧が次のゼロクロスポイントになるまでオン状態を保持する素子である。したがって、ヒータ11には、オンタイミングに応じた電力が投入される。
101は保護素子としての温度ヒューズである。温度ヒューズ101はヒータ11への電力供給路中に設けられており、ヒータ11が異常発熱すると温度ヒューズ101が切れることにより電源50からヒータ11への給電が遮断される。温度ヒューズ101も、サーミスタユニット14と同様、フィルム10の内部であって、ホルダ12とステー13の間の空間に設けられている。そして、ホルダ12に設けられた貫通孔(不図示)に挿入されており、ヒータ11に接触している。また、温度ヒューズ101もサーミスタユニット14と同様、図4に示すエリアAmin内に配置されている(図4では温度ヒューズ101を破線で示している)。
図4は定着装置30の斜視図であり、サーミスタユニット14が配置された付近Bにおけるフィルム10及びステー13を切り欠いて、内部を可視化している。なお、図4では図2に示した規制部材20やフレームSFは省略している。3は電源50からヒータ11へ電力を供給するためのコネクタである。また、Amaxは、画像形成装置で使用可能な最大サイズの記録材が通過する領域を示している。
次に、サーミスタユニット14の近傍の構成について、図5(a)を参照して説明する。図5(a)は、図1におけるA−A断面図である。15は、サーミスタユニット14をヒータ11に向って付勢するバネ(付勢部材)である。本例の付勢部材は、ステンレスの薄板からなる板バネである。バネ15は、図5(a)中のC部でホルダ12に対して固定され、図5(a)の波線で示している自由状態から矢印D方向へ変位することで、サーミスタユニット14をヒータ11に向う方向(矢印E方向)に付勢する。バネ15は、ステー13と非接触であり且つバネの本体部(ヒータ11と略平行な部分)15bよりもバネ15の付勢方向Eとは反対方向に突出する突出部(規制部)15aを有する。突出部15aはバネ15の一部を折り曲げて形成されている。突出部15aは、装置が正常に作動している時はステー13と非接触である。ヒータ11が異常発熱しホルダ12が軟化することによってヒータ11が撓むと、サーミスタユニット14がヒータ11に押される。これによりバネ15はサーミスタユニット14によって矢印D方向に押される。そして、突出部15aがステー13に接触してサーミスタユニット14の移動を規制し、ヒータ11の撓みを抑える。装置が正常に作動している状態で、突出部15aとステー13の間には、隙間G1を設けている。隙間G1は、部品寸法のばらつき等を考慮しても突出部15aとステー13が接触しない範囲において可能な限り小さく設定するのが好ましい。本例においては、隙間G1を0.8mmに設定しており、したがって、サーミスタユニット14の可動域は0.8mmである。隙間G1は0.5〜1.0mmの範囲内が好ましい。
本例の定着装置30が異常昇温状態に陥った場合にどのような挙動を示すかを確認するため、ヒータ11を強制的に異常昇温させる試験を行った。異常昇温時にヒータ11に最も大きな熱応力が掛るのは、トライアック61がデューティ比100%で駆動され続ける場合である。そこで、図3に示したトライアック61がショートし且つヒータ11への電力供給路に設けたリレー(不図示)もショートする二重故障を想定した試験回路を作製した。この回路を用いて、電圧120V且つデューティ比100%の電力をヒータ11に供給し続け、給電開始からどれくらいの時間でヒータ割れが発生するか(ヒータ割れ時間)を測定する試験を行った。なお、温度ヒューズ101はヒータ11に当接させているが、試験回路とは別の回路に繋いだ。そして、温度ヒューズ101には微弱な電流を流し、温度ヒューズ101が切れているか否かを温度ヒューズに流れる電流をモニタすることに判断できるようにした。このような試験により、温度ヒューズが動作する(切れる)までの時間(温度ヒューズ動作時間)を測定できる。また、温度ヒューズが動作してもヒータには電力が供給され続けるので、ヒータが割れるまでの時間(ヒータ割れ時間)も測定できる。本試験において、温度ヒューズ動作時間よりも、ヒータ割れ時間の方が長ければ、異常昇温時にヒータ割れは発生しないことが分かる。本実施例の異常昇温試験の結果を表1に示す。
Figure 0006407002
試験を3回行い、いずれも、ヒータ11の割れが発生する前に温度ヒューズが動作した。また、ヒータ割れ時間は、いずれも13秒以上であった。
本例における異常昇温試験を行った際のサーミスタ14近傍の概略断面図を図6(a)及び図6(b)に示す。図6(a)は図6(b)におけるF−F断面図である。異常昇温試験を行うと、融点の低い樹脂製のホルダ12が溶融し、それに伴い、加圧ローラ2からの加圧力によりヒータ11が変形する。特に、サーミスタユニット14を通す貫通孔12cの付近は溶融(軟化)し易く、そのためホルダ12の強度が弱くなり、ヒータ11の変形量が大きくなる。その結果、ヒータ11のサーミスタユニット14が当接する付近には機械的応力が集中する。しかしながら、ヒータ11が隙間G1の分だけ変形すると、突出部15aがステー13の位置P1に突き当たるため、ヒータ11の変形を抑制することができる。また、ヒータの長手方向に関し、突出部15aはサーミスタユニット14が設けられた領域に設けられている。本例では、突出部15aのヒータ長手方向における位置は、バネ15がサーミスタユニット14を押圧する位置上にある。そのため、バネ15の突出部15a近傍は、高い剛性を持ちながらサーミスタユニット14の移動を規制することができる。
次に、突出部を設けていないバネ115を用いた比較例の装置における試験結果を説明する。図7(a)は正常動作時の状態、図7(b)は、異常昇温状態を表す断面図である。比較例の定着装置はバネ115の形状だけが実施例と異なっている。比較例のバネ115とステー13との隙間G2は、1.4mmである。比較例の異常昇温試験の結果を表2に示す。
Figure 0006407002
試験を3回行い、いずれも、ヒータ11の割れが発生する前に温度ヒューズが動作した。しかしながら、ヒータ割れ時間は、8.94秒〜11.60秒であり、実施例よりも短く、また、ばらつきも大きくなり、ヒューズ動作時間との差が小さくなった。比較例において異常昇温試験を行うと、図7(b)に示すように、本実施例と同様にヒータ11が変形し、バネ115がステー13の位置P2に突き当たる。しかしながら、比較例の隙間G2は1.4mmであり、本実施例の隙間G1(0.8mm)に対して大きい。そのため、ヒータ11の変形量も大きくヒータ割れ時間は短くなる。
また、ステー13は、フィルム10の内面に接触しないように配置するために円弧形状を有している。そして本実施例は、図6(b)に示すように、突出部15aの幅W1が、圧バネ15の全幅(本体部15bの幅)W2よりも小さい。そのため、突出部15aは、ステー13のX軸方向の中央部である曲率が小さい領域(位置P1)に突き当てることができる。つまり、幅W1の部品寸法にばらつきがあっても、隙間G1に与える影響は小さい。一方、比較例のバネ115は、図7(b)に示すようにステー13の曲率が大きい領域(位置P2)に突き当たってしまう。つまり、幅W2の部品寸法にばらつきがあると、隙間G2に与える影響が大きくなってしまい、異常昇温時のヒータ割れ時間もばらついてしまう。
以上のように、突出部15aを設けることで隙間G1を小さく設定でき、ヒータ割れ時間を長くすることができる。また、突出部15aの幅W1を本体部15bの幅W2より小さくすることで、異常昇温時におけるサーミスタユニット14のZ軸方向の移動幅の精度が向上し、ヒータ割れ防止精度が向上する。
ところで、サーミスタユニット14を付勢する構成として、例えば、図8に示すように、ステー13とサーミスタユニット14の間に圧縮コイルバネ215を配置する構成が考えられる。図8(a)は正常動作時の状態、図8(b)は、異常昇温状態を表す断面図である。この構成においては、図8(b)に示すように、異常昇温時によりヒータ11が変形した際、圧縮コイルバネ215が圧縮限界まで縮むことでサーミスタユニット14の移動を規制することができる。しかしながら、圧縮コイルバネ215の圧縮限界時の高さH2は、バネの巻き数のばらつきやバネの線径の公差の影響でばらつきが大きい。したがって、異常昇温によりヒータが撓んだ時のサーミスタユニット14の停止位置の精度も悪くなってしまう。これに対して本実施例は、板バネを使用しているので高さH1の精度が高く、異常昇温によりヒータが撓んだ時のサーミスタユニット14の停止位置の精度も高い。
また、圧縮コイルバネ215は、図8(a)に示すように、正常動作時にも、常時、ステー13と接触している。そのため、ヒータ11の熱がサーミスタユニット14、圧縮コイルバネ215を介してステー13に移動し易い構成である。ステー13は、金属製なので熱伝導率が高く、また、剛性を高めるために大きな体積を必要とするため熱容量が大きい。そのため、ヒータの熱がステー13に移動し易く、ヒータ11のサーミスタユニット当接部が温度低下し易いので記録材上のトナー画像の定着不良が発生しやすい構成である。これに対し、本実施例は、バネ15の突出部15aは、正常動作時にステー13に接触しておらず、熱の移動が発生しにくいというメリットがある。
上述の実施例では、温度検知素子(サーミスタ14a)を有するサーミスタユニット14を感熱部材として説明した。しかしながら、温度ヒューズやサーモスイッチのような保護素子(スイッチ部を有する素子)を感熱部材として、これをヒータに向って付勢する付勢部材に本例のような突出部を設けても構わない。
11 ヒータ
12 ヒータホルダ
13 ステー
14 サーミスタユニット
15 バネ
15a 突出部

Claims (6)

  1. 細長いヒータと、
    前記ヒータを前記ヒータの長手方向に亘って保持する熱可塑性樹脂で形成されたホルダと、
    前記ホルダに前記長手方向に亘って接触しており前記ホルダを補強する補強部材と、
    前記ホルダと前記補強部材の間の空間に設けられており、前記ホルダに設けた貫通孔から前記ヒータの熱を受ける感熱部材と、
    前記感熱部材を前記ヒータに向って付勢する付勢部材と、
    を有し、前記ヒータの熱で記録材に形成された未定着画像を記録材に加熱定着する定着装置において、
    前記付勢部材は、前記付勢部材の本体部よりも前記付勢部材の付勢方向とは反対方向に突出する突出部を有し、前記突出部は、装置が正常に作動している時は前記補強部材と非接触であり、前記ホルダが軟化することによって前記ヒータが撓むと前記補強部材に接触して前記感熱部材の移動を規制し前記ヒータの撓みを抑えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記付勢部材は板バネであり、前記突出部は前記板バネの一部を折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記突出部の幅は前記本体部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記長手方向に関し、前記突出部は前記感熱部材が設けられた領域に設けられていることを特徴とする請求項1〜いずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記装置は更に筒状のフィルムを有し、前記ヒータは前記フィルムの内面に接触していることを特徴とする請求項1〜いずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記感熱部材は温度検知素子を有し、前記ヒータは前記温度検知素子の検知温度に応じて制御されることを特徴とする請求項1〜いずれか一項に記載の定着装置。
JP2014250413A 2014-12-10 2014-12-10 定着装置 Active JP6407002B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250413A JP6407002B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 定着装置
US14/962,104 US9519252B2 (en) 2014-12-10 2015-12-08 Fixing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014250413A JP6407002B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016114621A JP2016114621A (ja) 2016-06-23
JP6407002B2 true JP6407002B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=56111064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014250413A Active JP6407002B2 (ja) 2014-12-10 2014-12-10 定着装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9519252B2 (ja)
JP (1) JP6407002B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6464819B2 (ja) * 2015-02-27 2019-02-06 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP6789691B2 (ja) * 2016-06-24 2020-11-25 キヤノン株式会社 定着装置
JP6938985B2 (ja) * 2017-03-15 2021-09-22 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 定着装置および画像形成装置
JP7229743B2 (ja) * 2018-12-06 2023-02-28 キヤノン株式会社 定着装置
JP7216906B2 (ja) * 2018-12-07 2023-02-02 株式会社リコー 温度検知部材、加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP7379957B2 (ja) * 2019-09-03 2023-11-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7408321B2 (ja) 2019-09-06 2024-01-05 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP7527845B2 (ja) * 2020-05-26 2024-08-05 キヤノン株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2023079314A (ja) 2021-11-29 2023-06-08 キヤノン株式会社 加熱装置、及び画像形成装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03264976A (ja) * 1990-03-15 1991-11-26 Canon Inc 画像形成装置
JPH10125451A (ja) * 1996-10-15 1998-05-15 Canon Inc 加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JPH1124492A (ja) * 1997-07-03 1999-01-29 Canon Inc 加熱定着装置
JP2002117959A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
US6608976B2 (en) * 2000-10-13 2003-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus
JP2002181630A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Canon Inc 温度検出装置、加熱定着装置および画像形成装置
JP4566380B2 (ja) * 2000-10-13 2010-10-20 キヤノン株式会社 加熱定着装置
JP2002267543A (ja) 2001-03-09 2002-09-18 Canon Inc 温度検知ユニットおよび温度検知ユニットを有する加熱装置
JP2003271006A (ja) 2002-03-14 2003-09-25 Canon Inc ヒーター温度検出装置
JP4777035B2 (ja) 2005-10-06 2011-09-21 キヤノン株式会社 加熱定着装置
JP2007171268A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Wako Denshi Kk サーモスタット内蔵型定着機とこれを備えるプリンタまたは複写機
JP2007310066A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Canon Inc 像加熱装置
JP6172925B2 (ja) * 2012-12-11 2017-08-02 キヤノン株式会社 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160170338A1 (en) 2016-06-16
US9519252B2 (en) 2016-12-13
JP2016114621A (ja) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6407002B2 (ja) 定着装置
JP6461247B2 (ja) 像加熱装置
KR101739615B1 (ko) 정착 디바이스
US9513586B2 (en) Image heating apparatus having film, back-up member forming a nip with the film, a heater, and heat conductive members configured to be brought into contact with heater surface opposite to the surface of the heater brought into contact with the film
US10663898B2 (en) Fixing apparatus
CN108717253B (zh) 定影装置
US9235172B2 (en) Image fixing apparatus
JP6012462B2 (ja) 定着装置
JP6289344B2 (ja) 定着装置
JP6415294B2 (ja) 定着装置
JP2017227831A (ja) 定着装置
US9304476B2 (en) Image forming apparatus
JP2007242273A (ja) 加熱部材、加熱装置および画像形成装置
JP2014115510A (ja) 画像加熱制御装置
CN108693751B (zh) 定影设备和用于定影设备的加热器
US7269365B2 (en) Image heating apparatus
JP6261692B2 (ja) 定着装置
JP2019056810A (ja) 定着装置、及びその定着装置を備える画像形成装置
JP2012078678A (ja) 像加熱装置
JP5808451B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015040888A (ja) 像加熱装置
JP2018014163A (ja) ヒータ、定着装置及び画像形成装置
JP4928293B2 (ja) 定着装置
JP2017044879A (ja) 加熱体、定着装置および画像形成装置
JP6991799B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180918

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6407002

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151