JP6406646B2 - セラミックパッケージ及び電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックパッケージに関し、例えば内部に振動子等の素子を実装するのに好適なセラミックパッケージ及び電子部品に関する。
従来から、振動子等の素子を実装するためのセラミックパッケージが知られている。このセラミックパッケージは、上面開口のセラミック製の容器に、例えば銀ろう等の高温封止材を用いて、金属製の蓋部材を例えばシーム溶接によって封止して構成される。特に、特許第3652320号公報記載のセラミックパッケージは、容器と高温封止材との間にメタライズ層とニッケル(Ni)めっき層とを介在させ、さらに、メタライズ層とNiめっき層の厚みを調整して、クラックの発生を抑制している。
すなわち、封止用メタライズ層の厚みをNiめっき層よりも厚くすると、封止用メタライズ層の電気抵抗が低くなり、シーム溶接の際に、金属蓋体への溶接電流が流れにくくなる。従って、極めて大きな溶接電流を印加しなければならず、大きな溶接電流による熱応力も大きくなるため、溶接後に絶縁基体と蓋体との間に残留する応力により封止用メタライズ層や絶縁基体にクラックが発生しやすいという問題を有していた。
そこで、特許第3652320号公報では、Niめっき層の厚みを封止用メタライズ層の厚み以上に設定することで、封止用メタライズ層の電気抵抗を高くし、溶接電流を金属蓋体により多く流すようにしている。これにより、より低い溶接電流により気密封止を行うことができ、また、溶接の際に発生する熱応力が厚みの厚いNiめっき層で緩和される、とのことである。
ところで、銀ろう等の高温封止材を用いて、金属蓋体を封止するセラミックパッケージの封止部分に、無電解Niめっき層を使用した場合は、封止した後にNiめっき層及びセラミック部分にクラックが発生しやすいという懸念があり、通常は、電解Niめっき層が使用されていた。
しかし、例えば多数の容器が形成された多数個取りの基板を使って、各容器に電解Niめっき層を形成する場合、全容器への電気的導通をとるためのリード配線の形成が必要になる。そのため、その後の各容器内への素子の実装を経て、各素子の特性を個別に検査する際に、上述のリード線の存在により、全素子が電気的に接続されてしまい、個別検査ができないという新たな問題が生じる。そこで、リード配線を電解Niめっき層の形成後に、ダイシングやレーザー等での切断処置をとって、各素子を電気的に絶縁状態にして個別検査をしなければならず、作業工数の増加、コストの増加につながるという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、応力緩和層として、膜硬度が規定範囲の無電解めっき層を形成することで、電気的に独立した配線パターンを工数の増加をもたらすことなく形成することができ、しかも、高温封止材を用いて封止した際に、クラックの発生を抑制することができ、気密信頼性の高いセラミックパッケージ及び電子部品を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係るセラミックパッケージは、底部と側壁とを有する上面開口のセラミック製の容器と、該容器の前記開口を閉塞する蓋とが高温封止材を用いて封止されたセラミックパッケージにおいて、前記容器における前記側壁の上端面と前記高温封止材との間に接合層を有し、前記接合層は、前記側壁の上端面に形成されたメタライズ層と、前記メタライズ層上に形成された応力緩和層とを有し、前記応力緩和層は、膜硬度(ビッカース硬さ)が100より大きく500未満の無電解めっき層であることを特徴とする。
[2] 第1の本発明において、前記応力緩和層は、ニッケル(Ni)を主成分とする無電解めっき層であってもよい。
[3] この場合、前記応力緩和層は、前記ニッケル(Ni)に、ボロン(B)が0.01質量%以上1.0質量%未満含有された無電解めっき層であることが好ましい。
[4] 前記応力緩和層は、さらに好ましくは、前記ニッケル(Ni)に、ボロン(B)が0.01質量%以上0.3質量%以下含有された無電解めっき層である。
[5] また、前記応力緩和層は、前記ニッケル(Ni)に、リン(P)が0.01質量%以上8質量%未満含有された無電解めっき層であることが好ましい。
[6] 前記応力緩和層は、さらに好ましくは、前記ニッケル(Ni)に、リン(P)が0.01質量%以上1.5質量%以下含有された無電解めっき層である。
[7] 第1の本発明において、前記容器は、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地にて形成されていてもよい。
[8] この場合、前記セラミック素地は、Alを主結晶相とし、その他、MnTiO結晶相MnAl結晶相の少なくとも一方を含み、比重が3.6よりも大きいことが好ましい。
[9] 第1の本発明において、前記接合層は、さらに、前記応力緩和層と前記高温封止材との間に少なくとも貴金属の無電解めっき層が介在されていてもよい。
[10] この場合、前記応力緩和層は、前記貴金属の無電解めっき層と共に、前記ろう材の濡れ性を向上させる層として機能してもよい。
[11] 第2の本発明に係る電子部品は、上述した第1の本発明に係るセラミックパッケージの前記容器内に封止された素子とを有することを特徴とする。
本発明に係るセラミックパッケージによれば、応力緩和層として、膜硬度が50以上500未満の無電解めっき層を形成することで、電気的に独立した配線パターンを、工数の増加をもたらすことなく形成することができ、しかも、高温封止材を用いて封止した際に、クラックの発生を抑制することができ、気密信頼性の高いセラミックパッケージを得ることができる。これは、セラミックパッケージの信頼性の向上、コストの低廉化、歩留りの向上、生産性の向上につながる。
本実施の形態に係るセラミックパッケージの1つの構成例を示す断面図である。 本実施の形態に係るセラミックパッケージの製造方法を示す工程ブロック図である。
以下、本発明に係るセラミックパッケージ及び電子部品の実施の形態例を図1〜図2を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係るセラミックパッケージ10は、図1に示すように、底部12aと側壁12bとを有する上面開口のセラミック製の容器12と、該容器12の開口を閉塞する金属製の蓋体14とが銀ろう等の高温封止材16を用いて気密封止されて構成されている。
このセラミックパッケージ10の容器12の底部12a、側壁12b及び蓋体14で区画される収容空間18に、例えば水晶振動子、抵抗体、フィルタ、コンデンサ、半導体素子のうち、少なくとも1種以上の素子20が実装され、封止されることで、本実施の形態に係る電子部品22が構成される。
そして、本実施の形態では、容器12の側壁12bの上端面と高温封止材16との間に接合層24が介在されている。
接合層24は、側壁12bの上端面に形成されたメタライズ層26と、メタライズ層26上に形成された応力緩和層28とを有する。そして、この応力緩和層28は、少なくとも膜硬度(ビッカース硬さ)が50以上500未満の無電解めっき層にて構成されている。
ここで、各部材について以下に説明する。
先ず、容器12は、セラミック素地にて構成されている。セラミック素地は、Al23を主結晶相とし、その他、MnTiO3結晶相のみ、あるいは、MnTiO3結晶相及びMnAl24結晶相を含む。
具体的には、AlをAl23換算で85.0〜95.0質量%、MgをMgO換算で0.1〜0.6質量%、SiをSiO2換算で2.0〜6.0質量%、MnをMnCO3換算で2.4〜7.1質量%、TiをTiO2換算で0.1〜2.0質量%含む。この場合、SiO2及びMgCO3の含有比率(SiO2/MgCO3)がSiO2/MgO換算で1よりも大であることが好ましい。
具体的には、セラミック素地は、Al23粉末を85.0〜95.0質量%、MgO粉末を0.1〜0.6質量%、SiO2粉末を2.0〜6.0質量%、MnCO3粉末を2.4〜7.1質量%、TiO2粉末を0.1〜2.0質量%含有する成形体を作製した後、前記成形体を1200〜1400℃にて焼成することにより作製される。
MgO粉末は、Al23の焼結助剤として添加され、SiO2粉末は、Al23の焼結助剤として、焼結温度の低下を図るために添加される。MnCO3粉末は、Mn2SiO4ガラス相を生成させて焼結温度の低下を図ると共に、MnTiO3結晶を生成させてガラス相の強度を向上させるために添加される。TiO2粉末は、MnTiO3結晶を生成させてガラス相の強度を向上させるために添加される。
これにより、温度1200〜1400℃という低温にて焼結することができ、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地を実現することができる。曲げ強度が500MPaよりも低くなると、蓋体14の封止の際や2次実装の際に熱応力が加わって破壊するおそれがある。あるいは、ハンドリングの際や使用の際の衝撃等により破壊するおそれがある。曲げ強度が500MPa以上であれば、このような破壊のリスクを回避することができる。なお、「曲げ強度」とは、4点曲げ強度をいい、JISR1601(ファインセラミックスの曲げ試験方法)に基づいて室温にて測定した値をいう。
一方、蓋体14は、厚みが0.05〜0.20mmの平板状に形成され、鉄−ニッケル合金板あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金板にて構成されている。この蓋体14の下面(全面あるいは側壁12bに対応した部分)には、高温封止材16である銀−銅共晶ろう等のろう材が形成されている。厚みは5〜20μm程度である。
具体的には、蓋体14は、鉄−ニッケル合金板あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金板の下面に銀−銅ろう等のろう材箔を重ねて圧延して構成される複合板を打ち抜き金型で所定の形状に打ち抜くことによって作製される。
高温封止材16としては、具体的には、下記表1に示すろう材1(85Ag−15Cu)、ろう材2(72Ag−28Cu)、ろう材3(67Ag−29Cu−4Sn)のいずれかを使用することができる。
Figure 0006406646
メタライズ層26は、導体成分(主成分)として、例えばW(タングステン)、Mo(モリブデン)、ニッケル(Ni)等の金属粉末のうち少なくとも1種を含む導体ペーストにて形成されている。
応力緩和層28である無電解めっき層は、好ましくはNiを主成分とする無電解めっき層である。具体的には、Niを主成分とし、添加物としてボロン(B)あるいはリン(P)が含有された無電解めっき層である。
NiにBを含有する場合は、好ましくは、NiにBが0.01質量%以上1.0質量%未満含有された無電解めっき層であり、さらに好ましくは、NiにBが0.01質量%以上0.3質量%以下含有された無電解めっき層である。
NiにPを含有する場合は、好ましくは、NiにPが0.01質量%以上8.0質量%未満含有された無電解めっき層であり、さらに好ましくは、NiにPが0.01質量%以上1.5質量%以下含有された無電解めっき層である。
なお、B又はPの添加量の下限を0.01質量%としたのは、無電解めっきでのNiめっき層の反応性を維持するためである。無電解めっきでの還元剤としてB及びPを含む例えばジメチルアミンボラン及び次亜リン酸ナトリウムを使用した場合、めっき反応槽で還元剤が少なくなると、その還元効果が十分でなく反応性を維持できない場合が生じ易くなるからである。還元剤としては、B、Pの金属イオンを含まないヒドラジン等を用いることも可能である。この場合も、めっき時の反応安定性を保つために、ジメチルアミンボラン及び次亜リン酸ナトリウム等を使用して、結果としてB、Pの添加量は0.01質量%以上となる。
接合層24は、上述した応力緩和層28に加えて貴金属の無電解めっき層30を有する。この貴金属の無電解めっき層30は、高温封止材16と応力緩和層28との間に形成され、応力緩和層28上に形成された例えばパラジウム(Pb)の無電解めっき層30aと、該無電解めっき層30a上に形成された例えば金(Au)の無電解めっき層30bとを有する。この貴金属の無電解めっき層30は、高温封止材16の濡れ性を向上させる目的で形成されるが、下層の応力緩和層28も、貴金属の無電解めっき層30と共に、高温封止材16のメタライズ層26に対する濡れ性を向上させる層として機能する。
このように、本実施の形態においては、応力緩和層28として、膜硬度が50以上500未満の無電解めっき層を形成することで、電気的に独立した配線パターンを、工数の増加をもたらすことなく形成することができ、しかも、高温封止材16を用いて封止した際に、クラックの発生を抑制することができ、気密信頼性の高いセラミックパッケージ10を得ることができる。これは、セラミックパッケージ10の信頼性の向上、コストの低廉化、歩留りの向上、生産性の向上につながる。
次に、セラミックパッケージ10の製造方法の一例を図2を参照しながら説明する。
先ず、図2のステップS1において、セラミックテープを作製するための原料粉末、有機成分及び溶剤を準備する。
準備する原料粉末は、Al23粉末を85.0〜95.0質量%、MgO粉末を0.1〜0.6質量%、SiO2粉末を2.0〜6.0質量%、MnCO3粉末を2.4〜7.1質量%、TiO2粉末を0.1〜2.0質量%含有する混合粉末が挙げられる。
これら粉末の平均粒径としては、例えばAl23粉末は0.7〜2.5μm、MgO粉末は0.1〜1.0μm、SiO2粉末は0.1〜2.5μm、MnCO3粉末は0.5〜4.0μm、TiO2粉末は0.1〜0.5μmを挙げることができる。粉末粒径の測定は、例えばレーザー回折・散乱法等によって行われる。
準備する有機成分(バインダー)は、樹脂、界面活性剤、可塑剤等が挙げられる。樹脂としては、例えばポリビニルブチラールが挙げられ、界面活性剤としては、例えば3級アミンが挙げられ、可塑剤としては、例えばフタル酸エステル(例えばフタル酸ジイソノニル:DINP)が挙げられる。
準備する溶剤は、アルコール系溶剤、芳香族系溶剤等が挙げられる。アルコール系溶剤としては、例えばIPA(イソプロピルアルコール)が挙げられ、芳香族系溶剤としては、例えばトルエンが挙げられる。
そして、ステップS2において、上述の混合粉末に、有機成分及び溶剤を混合、分散させた後、ステップS3において、プレス法、ドクターブレード法、圧延法、射出法等の周知の成形方法によって、セラミック素地の前駆体であるセラミック成形体(セラミックテープ)を作製する。例えば混合粉末に有機成分や溶剤を添加してスラリーを調製した後、ドクターブレード法によって所定の厚みのセラミックテープを作製する。あるいは、混合粉末に有機成分を加え、プレス成形、圧延成形等により所定の厚みのセラミックテープを作製する。
ステップS4において、セラミックテープを所望の形状に切断、加工して、例えば容器の底部用の第1テープと、容器の側壁用の第2テープとを作製する。なお、必要であれば、マイクロドリル加工、レーザー加工等により、ビアホール用の貫通孔等を形成する。
一方、ステップS5において、導体ペースト用の原料粉末、有機成分及び溶剤を準備する。準備する原料粉末は、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、ニッケル(Ni)等の金属粉末のうち少なくとも1種と、これに適宜Al23粉末、又はSiO2粉末、又はセラミック素地と同等の粉末を例えば1〜20質量%、特に8質量%以下の割合で添加した混合粉末が挙げられる。これにより、メタライズ層の導通抵抗を低く維持したままアルミナ焼結体とメタライズ層の密着性を高め、めっき欠け等の不良の発生を防止することができる。
準備する有機成分は、樹脂(例えばエチルセルロース)、界面活性剤等が挙げられる。準備する溶剤は、ターペノール等が挙げられる。
そして、ステップS6において、上述の混合粉末に、有機成分及び溶剤を混合、分散させて導体ペーストを調製する。
次に、ステップS7において、上述のように作製した第1テープ及び第2テープに対して、導体ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等の方法により印刷塗布する。
その後、ステップS8において、導体ペーストを印刷塗布した第1テープ及び第2テープを位置合わせし、積層圧着して、積層体を作製する。
次のステップS9において、積層体を、H2/N2=30%/70%のフォーミングガス雰囲気(ウェッター温度25〜47℃)で、1200〜1400℃の温度範囲で焼成する。これによって、積層体及び導体ペーストが同時焼成された積層原板が作製される。この焼成によって、上述したように、Al23を主結晶相とし、その他、MnTiO3結晶相のみ、あるいは、MnTiO3結晶相及びMnAl24結晶相を含むセラミック素地、すなわち、積層原板を作製することができる。この積層原板は、多数の容器12の形状が一体に配列された形状を有する。また、この焼成によって、導体ペーストがメタライズ層26となる。
焼成雰囲気を、上述のようなフォーミングガス雰囲気で行うことで、導体ペースト中の金属の酸化を防止することができる。焼成温度は、上述した温度範囲が好ましい。焼成温度が1200℃よりも低いと、緻密化が不十分で曲げ強度が500MPaに達せず、また、1400℃よりも高くなると、積層体を構成する第1テープ及び第2テープの収縮率のばらつきが大きくなり、寸法精度が低下する。これは歩留りの低下につながり、コストの高価格化を招く。もちろん、焼成温度が高くなれば、それだけ設備にコストがかかるという問題もある。
次のステップS10において、アルカリ、酸等でメタライズ層26の表面を洗浄する(前処理)。
ステップS11において、Niの無電解めっき処理を行って、メタライズ層26上にNiの無電解めっき層、すなわち、応力緩和層28(膜厚:1.0〜5.0μm)を形成し、その後、必要に応じて、H2ガスを含む雰囲気中で熱処理を実施する。
ステップS12において、Pdの無電解めっき処理を行って、応力緩和層28上にPdの無電解めっき層30a(膜厚:0.1〜0.8μm)を形成し、次いで、ステップS13において、Auの無電解めっき処理を行って、Pdの無電解めっき層30a上にAuの無電解めっき層30b(膜厚:0.05〜0.5μm)を形成する。
ステップS14において、積層原板に一体的に形成されている各容器12の収容空間18にそれぞれ素子20を実装する。
ステップS15において、積層原板の状態で各素子20の特性を検査し、その後、ステップS16において、積層原板を複数に分割して、それぞれ収容空間18に素子20が実装された容器12とする。
そして、ステップS17において、裏面に高温封止材16が形成された蓋体14を、高温封止材16と容器12の側壁12b(接合層24)側とを対向させて、容器12上に被せる。その後、蓋体14の相対向する外周縁にシーム溶接機の一対のローラー電極を接触させながら転動させると共に、このローラー電極間に電流を流すことで、高温封止材16の一部を溶融させることにより、容器12の側壁12b上に蓋体14を気密封止する。封止時の雰囲気は、N2ガス又は真空中で行われる。これにより、容器12内に素子20を収容したセラミックパッケージ10、すなわち、容器12の側壁12bの上端面と高温封止材16との間に、メタライズ層26と応力緩和層28が介在され、応力緩和層28が、少なくとも膜硬度(ビッカース硬さ)が50以上500未満の無電解めっき層にて構成されたセラミックパッケージ10が完成する。
[セラミック素地]
先ず、以下に示す第1実施例〜第3実施例を実施するにあたって、容器12を構成する複数種のセラミック素地(素地1〜17)を準備した。
(素地1)
原料粉末は、平均粒径1.5μmのAl23粉末、平均粒径0.5μmのMgO粉末、平均粒径4.0μmのSiO2粉末、平均粒径3.0μmのMnCO3粉末及び平均粒径0.25μmのTiO2粉末である。
原料粉末を下記表2に示す割合(Al23粉末:91.0質量%、MgO粉末:0.30質量%、SiO2粉末:4.0質量%、MnCO3粉末:4.7質量%(MnO換算で2.9質量%)、TiO2粉末:1.0質量%)で混合して混合粉末を得た。SiO2及びMnCO3の含有比率(SiO2/MnCO3)は、SiO2/MnO換算で1.38とした。得られた混合粉末に、有機成分として、ポリビニルブチラール、3級アミン及びフタル酸エステル(フタル酸ジイソノニル:DINP)を混合し、溶剤として、IPA(イソプロピルアルコール)及びトルエンを混合、拡散してスラリーを調製し、その後、ドクターブレード法にて厚さ60〜270μmのセラミックテープを作製した。得られたセラミックテープを1330℃にて焼成して素地1を作製した。
(素地2)
原料粉末のうち、Al23粉末を92.7質量%、SiO2粉末を3.0質量%、MnCO3粉末を3.5質量%、TiO2粉末を0.8質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で1.39とし、焼成温度を1350℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地2を作製した。
(素地3)
原料粉末のうち、MnCO3粉末の平均粒径を1.0μmとした点以外は、上述した素地1と同様にして素地3を作製した。
(素地4)
原料粉末のうち、Al23粉末を94.5質量%、SiO2粉末を2.0質量%、MnCO3粉末を2.4質量%、TiO2粉末を0.5質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で1.35とし、焼成温度を1380℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地4を作製した。
(素地5)
原料粉末のうち、Al23粉末を90.2質量%、MgO粉末を0.10質量%とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地5を作製した。
(素地6)
原料粉末のうち、Al23粉末を90.9質量%、TiO2粉末を0.1質量%とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地6を作製した。
(素地7)
原料粉末のうち、Al23粉末を87.6質量%、SiO2粉末を5.0質量%、MnCO3粉末を5.9質量%、TiO2粉末を1.2質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で1.37とし、焼成温度を1280℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地7を作製した。
(素地8)
原料粉末のうち、Al23粉末を85.1質量%、SiO2粉末を6.0質量%、MnCO3粉末を7.1質量%、TiO2粉末を1.5質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で1.37とし、焼成温度を1250℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地8を作製した。
(素地9)
原料粉末のうち、Al23粉末を89.3質量%、TiO2粉末を2.0質量%とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地9を作製した。
(素地10)
原料粉末のうち、Al23粉末を89.7質量%、MgO粉末を0.60質量%とし、焼成温度を1310℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地10を作製した。
(素地11)
原料粉末のうち、Al23粉末を94.0質量%、MgO粉末を3.00質量%、SiO2粉末を3.0質量%、MnCO3粉末を0.0質量%、TiO2粉末を0.0質量%とし、焼成温度を1350℃とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地11を作製した。
(素地12)
原料粉末のうち、Al23粉末を92.0質量%、MgO粉末を0.34質量%、SiO2粉末を3.4質量%、MnCO3粉末を6.4質量%、TiO2粉末を0.0質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で0.87とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地12を作製した。
(素地13)
原料粉末のうち、Al23粉末を90.2質量%、MgO粉末を0.34質量%、SiO2粉末を4.4質量%、MnCO3粉末を5.0質量%、TiO2粉末を0.0質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で1.43とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地13を作製した。
(素地14)
原料粉末のうち、Al23粉末を88.4質量%、SiO2粉末を2.9質量%、MnCO3粉末を8.5質量%、TiO2粉末を0.0質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で0.55とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地14を作製した。
(素地15)
原料粉末のうち、Al23粉末を88.4質量%、SiO2粉末を2.9質量%、MnCO3粉末を8.5質量%とし、SiO2/MnCO3を、SiO2/MnO換算で0.55とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地15を作製した。
(素地16)
原料粉末のうち、TiO2粉末を0.0質量%とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地16を作製した。
(素地17)
原料粉末のうち、Al23粉末を91.3質量%、MgO粉末を0.00質量%、とした点以外は、上述した素地1と同様にして素地17を作製した。
<評価>
(結晶相の確認)
素地1〜17をX線回折により同定した。
(比重)
素地1〜17を、媒体を水とするアルキメデス法にて測定した。
(曲げ強度)
素地1〜17を、JISR1601の4点曲げ強度試験に基づいて室温にて測定した。
上述の素地1〜17の内訳及び特性(比重、結晶相、曲げ強度)を下記表2に示す。
Figure 0006406646
[導体ペースト]
以下に示す第1実施例〜第3実施例を実施するにあたって、メタライズ層を形成するための複数種の導体ペースト(ペースト1〜6)を準備した。金属粉末及び添加物の混合割合を下記表3に示す。なお、共素地粉末は、上述した素地1〜17のうち、使用するセラミック素地と同等の粉末をいう。
Figure 0006406646
[第1実施例]
実施例1〜参考例1〜4、比較例1〜3について、同種のセラミック素地を使用し、応力緩和層の主成分(Ni)に対する添加物(B又はP)の割合を変えたときの膜硬度の変化並びに気密封止後のクラック発生率を確認した。
(実施例1)
セラミック素地として素地1を使用し、導体ペーストとしてペースト1を使用し、応力緩和層28の組成をNi−B(Bを0.9質量%)として、図2に示す製造方法に準拠して625個のサンプル1を作製した。高温封止材16として、上述した表1のろう材3を使用した。また、応力緩和層28の膜厚を3μmとした。同様にして、導体ペーストとしてペースト2〜6を使用して、それぞれ625個のサンプル2〜6を作製した。これを実施例1とした。
(実施例2〜4、参考例1、2
実施例1と同様にして、応力緩和層28の組成Ni−BのBの添加量を変えて、実施例2(サンプル7〜12)、実施例3(サンプル13〜18)、実施例4(サンプル19〜24)、参考(サンプル25〜30)、参考(サンプル31〜36)を作製した。ここで、Bの添加量は、実施例2が0.5質量%、実施例3が0.3質量%、実施例4が0.1質量%、参考が0.05質量%、参考が0.01質量%である。
(実施例
応力緩和層28の組成をNi−P(Pを7.0質量%)とした点以外は、実施例1と同様にしてサンプル37〜42を作製した。
(実施例8、参考例3、4
実施例と同様にして、応力緩和層28の組成Ni−PのPの添加量を変えて、実施例(サンプル43〜48)、実施例(サンプル49〜54)、実施例(サンプル55〜60)、参考(サンプル61〜66)、参考(サンプル67〜72)を作製した。ここで、Pの添加量は、実施例が5.0質量%、実施例が3.0質量%、実施例が1.5質量%、参考が1.0質量%、参考が0.01質量%である。
(比較例1)
応力緩和層28の組成をNi−B(Bを3.0質量%)とした点以外は、実施例1と同様にしてサンプル73〜78を作製した。
(比較例2)
応力緩和層28の組成をNi−B(Bを1.0質量%)とした点以外は、実施例1と同様にしてサンプル79〜84を作製した。
(比較例3)
応力緩和層28の組成をNi−P(Pを8.0質量%)とした点以外は、実施例10と同様にしてサンプル85〜90を作製した。
<評価>
(膜硬度)
実施例1〜12、比較例1〜3の各サンプルにおける応力緩和層28の膜硬度(ビッカース硬さ)を、JISZ2252の超微小負荷硬さ試験方法に基づいて室温にて測定した。
(クラック発生率)
実施例1〜8、参考例3、4、比較例1〜3の各サンプルにつき、625個のセラミックパッケージをHe(ヘリウム)ガスでのリーク検査を行い、さらに、接合部の断面検査での、めっき部及びセラミック部分のクラックの有無を検査した。場合によっては、接合部を平面方向から研磨し、めっき部分及びメタライズ層直下のセラミック部分のクラックの有無を検査した。例えば実施例1についてみると、サンプル1〜6における全セラミックパッケージ、すなわち、625×6=3750個のセラミックパッケージについて、クラックの発生の有無を検査した。
そして、3750個当たりのクラックが発生したセラミックパッケージの個数の比(個数/3750個)を、1000個当たりのクラックが発生したセラミックパッケージの個数の比(個数/1000個)に換算して、クラック発生率とした。実施例2〜8、参考例3、4、比較例1〜3についても同様である。
実施例1〜8、参考例3、4、比較例1〜3の内訳及び評価結果(膜硬度、気密封止後のクラック発生率)を下記表4に示す。
Figure 0006406646
表4から、膜硬度が500未満である実施例1〜は、いずれも気密封止後のクラック発生率が0.002未満であり、良好であった。特に、膜硬度が300以下であれば、クラック発生率が0.001未満であり、非常に良好であった。
このことから、無電解めっき層にて構成される応力緩和層28の膜硬度は、100より大きく500未満が好ましく、さらに好ましくは100より大きく300以下であることがわかる。
[第2実施例]
実施例21〜37について、応力緩和層28の主成分(Ni)に対する添加物(B)の割合を同じにし、使用するセラミック素地を変えたときの気密封止後のクラック発生率を確認した。
(実施例21)
セラミック素地として素地1を使用し、導体ペーストとしてペースト1を使用し、応力緩和層28の組成をNi−B(Bを0.3質量%)として、図2に示す製造方法に準拠して625個のサンプル101を作製した。応力緩和層28の膜厚を3μmとした。同様にして、導体ペーストとしてペースト2〜6を使用して、それぞれ625個のサンプル102〜106を作製した。これを実施例21とした。この実施例21は、第1実施例における実施例3と同じである。
(実施例22〜37)
使用するセラミック素地を変えたこと以外は、実施例21と同様にして、実施例22〜37を作製した。ここで、使用するセラミック素地は、実施例22〜37について、素地2〜17とした。
上述した表2にも示すように、素地1〜17のうち、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地は、素地1〜10、12、14及び15であり、500MPa未満のセラミック素地は、素地11、13、16及び17である。
実施例21〜37の内訳及び評価結果(膜硬度、気密封止後のクラック発生率)を下記表5に示す。
Figure 0006406646
表5から、曲げ強度が500MPaの素地1〜10、12、14及び15を使用した実施例21〜30、32、34及び35は、いずれも第1実施例の実施例3と同様に、クラック発生率が0.001未満であり、非常に良好であった。これに対して、曲げ強度が500MPa未満の素地11、13、16及び17を使用した実施例31、33、36及び37は、クラック発生率が0.001以上0.002未満であり、良好ではあるが、他の実施例と比して高くなっていた。
このことから、セラミック素地として、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地を使用することが好ましいことがわかる。
参考実験例]
参考1127について、応力緩和層28の主成分(Ni)に対する添加物(P)の割合を同じにし、使用するセラミック素地を変えたときの気密封止後のクラック発生率を確認した。
参考11
セラミック素地として素地1を使用し、導体ペーストとしてペースト1を使用し、応力緩和層28の組成をNi−P(Pを1.0質量%)として、図2に示す製造方法に準拠して625個のサンプル211を作製した。応力緩和層28の膜厚を3μmとした。同様にして、導体ペーストとしてペースト2〜6を使用して、それぞれ625個のサンプル212〜216を作製した。これを参考11とした。この参考11は、第1実施例における参考と同じである。
参考1227
使用するセラミック素地を変えたこと以外は、参考11と同様にして、参考1227を作製した。ここで、使用するセラミック素地は、参考1227について、素地2〜17とした。
参考1127の内訳及び評価結果(膜硬度、気密封止後のクラック発生率)を下記表6に示す。
Figure 0006406646
表6から、曲げ強度が500MPaの素地1〜10、12、14及び15を使用した参考11202224及び25は、いずれも、クラック発生率が0.001未満であり、非常に良好であった。これに対して、曲げ強度が500MPa未満の素地11、13、16及び17を使用した参考212326及び27は、クラック発生率が0.001以上0.002未満であり、良好ではあるが、他の参考例と比して高くなっていた。
このことから、上述した第2実施例と同様に、セラミック素地として、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地を使用することが好ましいことがわかる。
なお、本発明に係るセラミックパッケージ及び電子部品は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。

Claims (9)

  1. 底部(12a)と側壁(12b)とを有する上面開口のセラミック製の容器(12)と、該容器(12)の前記開口を閉塞する蓋(14)とが高温封止材(16)を用いて封止されたセラミックパッケージにおいて、
    前記容器(12)における前記側壁(12b)の上端面と前記高温封止材(16)との間に接合層(24)を有し、
    前記接合層(24)は、
    前記側壁(12b)の上端面に形成されたメタライズ層(26)と、
    前記メタライズ層(26)上に形成された応力緩和層(28)とを有し、
    前記応力緩和層(28)は、
    膜硬度(ビッカース硬さ)が100より大きく500未満で
    ニッケルを主成分とし、
    前記ニッケルに、ボロンが0.01質量%以上1.0質量%未満含有された無電解めっき層であることを特徴とするセラミックパッケージ。
  2. 請求項記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記応力緩和層(28)は、
    前記ニッケルに、ボロンが0.01質量%以上0.3質量%以下含有された無電解めっき層であることを特徴とするセラミックパッケージ。
  3. 底部(12a)と側壁(12b)とを有する上面開口のセラミック製の容器(12)と、該容器(12)の前記開口を閉塞する蓋(14)とが高温封止材(16)を用いて封止されたセラミックパッケージにおいて、
    前記容器(12)における前記側壁(12b)の上端面と前記高温封止材(16)との間に接合層(24)を有し、
    前記接合層(24)は、
    前記側壁(12b)の上端面に形成されたメタライズ層(26)と、
    前記メタライズ層(26)上に形成された応力緩和層(28)とを有し、
    前記応力緩和層(28)は、
    膜硬度(ビッカース硬さ)が100より大きく500未満で、
    ニッケルを主成分とし、
    前記ニッケルに、リンが0.01質量%以上8質量%未満含有された無電解めっき層であることを特徴とするセラミックパッケージ。
  4. 請求項記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記応力緩和層(28)は、
    前記ニッケルに、リンが0.01質量%以上1.5質量%以下含有された無電解めっき層であることを特徴とするセラミックパッケージ。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記容器(12)は、曲げ強度が500MPa以上のセラミック素地にて形成されていることを特徴とするセラミックパッケージ。
  6. 請求項記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記セラミック素地は、Al23を主結晶相とし、その他、MnTiO結晶相とMnAl結晶相の少なくとも一方を含み、比重が3.6よりも大きいことを特徴とするセラミックパッケージ。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記接合層(24)は、さらに、前記応力緩和層(28)と前記高温封止材(16)との間に少なくとも貴金属の無電解めっき層(30)が介在されていることを特徴とするセラミックパッケージ。
  8. 請求項記載のセラミックパッケージにおいて、
    前記応力緩和層(28)は、前記貴金属の無電解めっき層(30)と共に、前記高温封止材(16)の濡れ性を向上させる層として機能することを特徴とするセラミックパッケージ。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載のセラミックパッケージと、
    前記セラミックパッケージの前記容器(12)内に封止された素子(20)とを有することを特徴とする電子部品。
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