JP6406161B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス濃度を検出するためのガスセンサに関する。
ガスセンサは、例えば、内燃機関から排出される排ガスの酸素濃度、特定ガス濃度等を測定するために用いられる。
ガスセンサは、ガス検知部を有するセンサ素子を絶縁碍子に保持させ、絶縁碍子をハウジングに保持させて形成されている。センサ素子における電極端子部をガスセンサの外部の制御機器等と接続するために、電極端子部に、リード線と接続された金具としての接点部材を接触させることが行われている。また、絶縁碍子は、センサ素子を保持する部分と、接点部材を保持する部分とに分割して形成し、両部分を互いに嵌合させて構成することがある。
このような構造を有するガスセンサとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。特許文献1においては、互いに嵌合させる第1絶縁碍子と第2絶縁碍子とを用い、第1絶縁碍子には、センサ素子を内側に挿通して保持し、第2絶縁碍子には、センサ素子の電極端子に接触する接点部材を保持している。また、特許文献1においては、第1絶縁碍子の基端部と第2絶縁碍子の先端凹部とを嵌合させており、第1絶縁碍子の基端部の側面と、第2絶縁碍子の先端凹部の側面とには、互いに平行な一対の平面部と、一対の平面部間をつなぐ一対の外側に膨らむ凸状の曲面部とをそれぞれ形成している。そして、一対の平面部同士の対面によって、センサ素子が接点部材によって挟持される方向における、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との移動を規制し、一対の曲面部同士の対面によって、挟持方向に直交する方向における、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との移動を規制している。
特開2013−257305号公報
しかしながら、一対の曲面部によって、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との移動を規制する場合には、次の課題が生じる。
すなわち、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子とに生じる製造上の誤差等によって、一対の曲面部同士の隙間の大きさは一定になりにくい。つまり、曲面形状の成形精度は、焼成時の収縮により歪みやすく、曲面同士を一定の隙間で完全に対面させることは難しい。そのため、一対の曲面部によっては、センサ素子の挟持方向に直交する方向における、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との位置決め精度を維持しにくい。それゆえ、第1絶縁碍子に保持されたセンサ素子の電極端子と、第2絶縁碍子に保持された接点部材との接触状態に、ばらつきが生じにくくするためには更なる工夫が必要とされる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との嵌合の位置決め精度を向上させ、センサ素子の複数の電極端子部と複数の接点部材との接触状態にばらつきが生じにくいガスセンサを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、長尺形状に形成され、長尺方向の先端側にガス検知部を有すると共に上記長尺方向の基端側に複数の電極端子部を有し、該電極端子部が、互いに平行な一対の素子表面にそれぞれ設けられたセンサ素子と、
上記ガス検知部を先端側に突出させると共に上記電極端子部を基端側に突出させる状態で上記センサ素子を保持する第1絶縁碍子と、
該第1絶縁碍子の基端側に嵌合し、上記電極端子部が配置される中心穴を有する第2絶縁碍子と、
上記中心穴内に配置され、上記電極端子部のそれぞれに接触する複数の接点部材と、を備え、
上記第1絶縁碍子の基端部と上記第2絶縁碍子の先端部とのいずれか一方には、上記素子表面と平行な一対の凹部側平行側面と、該凹部側平行側面以外の一対の凹部側残側面とを有する嵌合凹部が形成されており、他方には、該嵌合凹部に嵌合され、上記一対の凹部側平行側面と対向する一対の凸部側平行側面と、上記一対の凹部側残側面と対向する一対の凸部側残側面とを有する嵌合凸部が形成されており、
上記一対の凹部側残側面と上記一対の凸部側残側面との隙間の大きさは、該隙間の部位によって異なり、
いずれかの上記隙間の部位に、最も隙間が小さい最小隙間部が形成されている、ガスセンサにある。
上記ガスセンサにおいては、一対の凹部側残側面と一対の凸部側残側面との隙間の大きさは、この隙間の部位によって異なり、いずれかの上記隙間の部位に、最も隙間が小さい最小隙間部が形成されている。これにより、センサ素子の長手方向に直交する断面において、センサ素子の一対の素子表面と平行な方向における、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との位置決めを行う部位を、最小隙間部に特定することができる。そして、センサ素子が保持された第1絶縁碍子と、複数の接点部材が配置された第2絶縁碍子との、上記センサ素子の一対の素子表面と平行な方向における位置決め精度を向上させることができる。さらに、上記センサ素子の一対の素子表面と平行な方向において、センサ素子の複数の電極端子部と複数の接点部材との位置ずれが生じにくくすることができる。そのため、センサ素子の複数の電極端子部と複数の接点部材との接触状態にばらつきが生じにくくすることができる。
以上のごとく、上記一態様のガスセンサによれば、第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との嵌合の位置決め精度を向上させ、センサ素子の複数の電極端子部と複数の接点部材との接触状態にばらつきが生じにくいガスセンサを提供することができる。
実施例1における、ガスセンサの構造を示す断面説明図。 実施例1における、第1絶縁碍子及び第2絶縁碍子周辺を示す断面説明図。 実施例1における、第2絶縁碍子の構造を示す断面説明図。 図2における、IV−IV線断面矢視図。 図2における、V−V線断面矢視図。 実施例2における、凹部側残側面と凸部側残側面との周辺を示す説明図。 実施例3における、凹部側残側面と凸部側残側面との周辺を示す説明図。 実施例4における、凹部側残側面と凸部側残側面との周辺を示す説明図。
(実施形態1)
ガスセンサの実施形態につき、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態のガスセンサ1は、図1に示すごとく、センサ素子2、第1絶縁碍子3、第2絶縁碍子4及び複数の接点部材5を備える。
センサ素子2は、長尺形状に形成され、長尺方向Xの先端側にガス検知部21を有すると共に長尺方向Xの基端側に複数の電極端子部22A、22B、22Cを有する。複数の電極端子部22A、22B、22Cは、図4に示すごとく、センサ素子2に係る互いに平行な一対の素子表面20にそれぞれ設けられている。第1絶縁碍子3は、図1に示すごとく、センサ素子2のガス検知部21を先端側に突出させると共にセンサ素子2の電極端子部22A、22B、22Cを基端側に突出させる状態でセンサ素子2を保持する。第2絶縁碍子4は、第1絶縁碍子3の基端側に嵌合し、電極端子部22A、22B、22Cが配置される中心穴40を有する。複数の接点部材5は、図2に示すごとく、中心穴40内に配置され、電極端子部22A、22B、22Cのそれぞれに接触している。
第1絶縁碍子3の基端部31には、図1に示すごとく、嵌合凸部7が形成されており、第2絶縁碍子4の先端部41には、嵌合凸部7が嵌合される嵌合凹部6が形成されている。嵌合凹部6は、図5に示すごとく、素子表面20と平行な一対の凹部側平行側面61と、該凹部側平行側面61以外の一対の凹部側残側面62とを有する。嵌合凸部7は、一対の凹部側平行側面61と対向する一対の凸部側平行側面71と、一対の凹部側残側面62と対向する一対の凸部側残側面72とを有する。一対の凹部側残側面62と一対の凸部側残側面72との隙間8の大きさは、図5に示すごとく、隙間8の各部位によって異なる。隙間8のいずれかの部位に、最も隙間が小さい最小隙間部81が形成されている。
ガスセンサ1は、車両の内燃機関の排気管等に配置され、排気管を流れる排ガスに含まれる酸素の濃度、又は特定ガス成分の濃度を測定するために用いられる。ガスセンサ1の説明においては、センサ素子2の長尺方向Xに平行な方向を軸方向Xとして示す。また、軸方向Xにおいて、センサ素子2のガス検知部21が設けられた側を先端側といい、その反対側を基端側という。
また、複数の接点部材5によってセンサ素子2の一対の素子表面20が挟持される挟持方向を符号Yによって示し、長尺方向X及び挟持方向Yに直交する方向を符号Zによって示す。
センサ素子2は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体と、固体電解質体の両側の表面に設けられた電極とを有している。センサ素子2には、固体電解質体を加熱するためのヒータが、固体電解質体に対向して積層されている。また、電極は、絶縁体等によって囲まれている。電極には、内燃機関の排ガスが導入される空間に配置されるものと、大気が導入される空間に配置されるものとがある。センサ素子2のガス検知部21は、複数の電極が配置される部分に形成されている。ヒータは、セラミック基板と、セラミック基板に埋設され、通電によって発熱する発熱体とを有している。発熱体は、センサ素子2の先端側部分に対向する位置に配置されており、複数の電極が設けられた部位を最も加熱する。
複数の電極端子部22A、22B、22Cには、排ガスが接触する電極からリード部分を介して基端側に引き出された第1電極端子部22Aと、大気が接触する電極からリード部分を介して基端側に引き出された第2電極端子部22Bと、発熱体の両端部からリード部分を介して基端側に引き出された一対の第3電極端子部22Cとの4つがある。
センサ素子2は、図4に示すごとく、長方形の断面形状を有しており、その素子表面20は、長方形の断面形状における一対の長辺を構成する表面である。一方の素子表面20には、第1電極端子部22Aと第2電極端子部22Bとが並んで配置されており、他方の素子表面20には、一対の第3電極端子部22Cが並んで配置されている。
第1絶縁碍子3は、ヒータが積層されたセンサ素子2を挿通させる挿通穴32を有している。第2絶縁碍子4は、図3に示すごとく、その中心穴40に配置された接点部材5の端部を基端側に引き出すための4つの挿通孔421を有している。第2絶縁碍子4における中心穴40が設けられた部位には、中心穴40の内壁面から突出する隔離部431が設けられている。隔離部431は、接点部材5を配置する位置を案内し、接点部材5同士の接触を防止するためのものである。また、第1絶縁碍子3及び第2絶縁碍子4は、セラミック材料から構成されている。
中心穴40内には、図4に示すごとく、4つの接点部材5が配置されており、接点部材5には、第1電極端子部22Aに接触するもの、第2電極端子部22Bに接触するもの、及び各第3電極端子部22Cに接触するものがある。
各接点部材5は、金属板を折り曲げて、バネ弾性を有する形状に形成されている。各接点部材5は、そのバネ弾性によって各電極端子部22A、22B、22Cに接触するものである。また、接点部材5は、そのバネ弾性によって、センサ素子2の一対の素子表面20を両側から挟持する。また、各接点部材5の先端部には、各電極端子部22A、22B、22Cに接触する接点部511が設けられている。
第1絶縁碍子3は、図1に示すごとく、ガスセンサ1を内燃機関の排気管等に取り付けるためのハウジング11によって保持されている。ハウジング11の先端側には、センサ素子2の先端側を覆う先端側カバー12が固定されており、ハウジング11の基端側には、基端側カバー13が固定されている。一方、第2絶縁碍子4の基端側には、外部に接続される4本のリード線14が配置されている。各リード線14は、それぞれ接点部材5に電気的に接続されている。
第2絶縁碍子4における嵌合凹部6の側面は、図5に示すごとく、一対の凹部側平行側面61と、凹部側平行側面61間をつなぐ一対の凹部側残側面62とによって構成されている。凹部側残側面62は、凹部側平行側面61に垂直な垂直面部621と、垂直面部621の両側において外側に円弧状に膨らむ一対の円弧側面部622とによって形成されている。嵌合凹部6においては、一対の凹部側平行側面61による二面幅の形状と、一対の垂直面部621による二面幅の形状とが形成されている。
第1絶縁碍子3における嵌合凸部7の側面は、一対の凸部側平行側面71と、凸部側平行側面71間をつなぐ一対の凸部側残側面72とによって構成されている。凸部側残側面72は、外側に円弧状に膨らむ形状に形成されている。嵌合凸部7においては、一対の凸部側平行側面71による二面幅の形状が形成されている。
嵌合凹部6と嵌合凸部7とが嵌合したときには、一対の凹部側平行側面61と一対の凸部側平行側面71とが対向すると共に、一対の凹部側残側面62の垂直面部621と一対の凸部側残側面72の円弧の頭頂部とが対向する。そして、一対の凹部側残側面62と一対の凸部側残側面72との隙間8における最小隙間部81は、図5に示すごとく、垂直面部621と凸部側残側面72との間に形成される。
本形態のガスセンサ1においては、凹部側残側面62の垂直面部621と凸部側残側面72との間に最小隙間部81を形成することにより、次の優れた作用効果を奏することができる。
具体的には、センサ素子2の長尺方向Xに直交する断面において、センサ素子2の一対の素子表面20と平行な方向における、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置決めを行う部位を、最小隙間部81に特定することができる。そして、センサ素子2が保持された第1絶縁碍子3と、複数の接点部材5が配置された第2絶縁碍子4との、センサ素子2の一対の素子表面20と平行な方向における位置決め精度を向上させることができる。
さらに、センサ素子2の一対の素子表面20と平行な方向において、センサ素子2の複数の電極端子部22と複数の接点部材5との位置ずれが生じにくくすることができる。そのため、センサ素子2の複数の電極端子部22と複数の接点部材5との接触状態にばらつきが生じにくくすることができる。
それゆえ、本形態のガスセンサ1によれば、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との嵌合の位置決め精度を向上させ、センサ素子2の複数の電極端子部22と複数の接点部材5との接触状態にばらつきが生じにくいガスセンサ1を提供することができる。
また、センサ素子2の一対の素子表面20と垂直な方向における、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置決めは、図2に示すごとく、嵌合凹部6における一対の凹部側平行側面61と、嵌合凸部7における一対の凸部側平行側面71とによって行うことができる。
また、第2絶縁碍子4は、皿バネによって先端側、すなわち第1絶縁碍子3側に押圧された状態で保持されている。これにより、ガスセンサ1の軸方向Xにおいて、第1絶縁碍子3及び第2絶縁碍子4の移動を規制することができる。
ところで、第1絶縁碍子3及び第2絶縁碍子4は、高温の環境下において、接点部材5の絶縁性を確保するためにセラミック材料から構成されている。そして、第2絶縁碍子4の嵌合凹部6の凹部側残側面62の全体を円弧状に成形する際には、円弧の全領域で寸法のばらつきを小さくすることは容易ではない。一方、第2絶縁碍子4の嵌合凹部6の凹部側残側面62の一部を直線状に成形する際には、凹部側残側面62の全体を円弧状に成形する場合に比べて、寸法のばらつきが第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置ずれに影響する部位をその直線部に限定することができる。
具体的には、従来の一対の円弧状の凹部側残側面62と、一対の円弧状の凸部側残側面72とを対向させるときには、両者における円弧の曲率半径を正確に一致させることは困難である。また、従来の一対の円弧状の凹部側残側面62の頭頂部間の距離のばらつきを少なくすることは困難である。そのため、従来の第1絶縁碍子と第2絶縁碍子との嵌合構造においては、特に、一対の素子表面20と平行な方向であって長尺方向Xに直交する方向における、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置決めのばらつきを小さくすることが困難であった。そして、センサ素子2の複数の電極端子部22A、22B、22Cと、複数の接点部材5との接触位置が、一対の素子表面20と平行な方向であって長尺方向Xに直交する方向に位置ずれしやすい状況にあった。
これに対し、本形態のガスセンサ1においては、一対の凹部側残側面62のそれぞれに直線状の垂直面部621を形成し、一対の垂直面部621を一対の円弧状の凸部側残側面72と対向させている。そして、直線状の垂直面部621を形成する部位の成形精度を高めることができる。これにより、一対の凹部側残側面62の一部に形成した垂直面部621間の距離のばらつきを少なくすることができる。そのため、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との嵌合構造においては、特に、一対の素子表面20と平行な方向であって長尺方向Xに直交する方向における、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置決めのばらつきを小さくすることができる。そして、センサ素子2の複数の電極端子部22A、22B、22Cと、複数の接点部材5との接触位置が、一対の素子表面20と平行な方向であって長尺方向Xに直交する方向に位置ずれしにくい状況を形成することができる。
また、センサ素子2をさらに小型化するためには、センサ素子2の長尺方向Xに直交する断面の面積を小さくすることが考えられる。このとき、複数の電極端子部22A、22B、22Cと、複数の接点部材5との接触面積が少なくなるため、これらの位置決め精度を向上させることが要求される。そこで、一対の凹部側残側面62のそれぞれに直線状の垂直面部621を形成した構造により、上記位置決め精度を向上させることができる。そして、複数の電極端子部22A、22B、22Cと、複数の接点部材5との接触位置をできるだけ正確に特定することができ、センサ素子2の小型化に対応することが可能になる。
また、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4とは、成形型を用いて粒子状のセラミック材料を圧粉成形し、その後、焼結を行って形成することができる。この圧粉成形を行う際に、凹部側残側面62の全体を円弧状に成形する場合には、成形型における、円弧の底部を成形する部分に磨耗が生じやすかった。これに対し、凹部側残側面62に直線状の垂直面部621を成形することにより、円弧の底部を平坦にし、成形型における、垂直面部621を成形する部分の磨耗を低減できると考える。
また、凹部側残側面62に形成された直線状の垂直面部621によって、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との嵌合の精度が向上することにより、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4とを合わせた絶縁碍子全体の熱容量にばらつきが生じにくくすることもできる。そして、センサ素子2から絶縁碍子全体への熱引き、すなわちヒータによって加熱されるセンサ素子2から絶縁碍子全体への熱の移動に、ばらつきが生じにくくし、センサ素子2の温度にばらつきが生じにくくすることができる。
(実施形態2)
本実施形態のガスセンサ1は、図6に示すごとく、円弧状の凹部側残側面62と、円弧状の凸部側残側面72とは、円弧の曲率半径が異なっている。すなわち、円弧状の凹部側残側面62における曲率半径は、円弧状の凸部側残側面72における円弧の曲率半径よりも、大きく形成されている。
最少隙間部81は、凹部側残側面62の底部と凸部側残側面72の頭頂部との間に形成されている。この場合には、一対の円弧状の凹部側残側面62と、一対の円弧状の凸部側残側面72との、両者における円弧の曲率半径を正確に一致させることなく、第1絶縁碍子3と第2絶縁碍子4との位置決めを行う部位を、最小隙間部81に特定することができる。その他、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
(実施形態3)
本実施形態のガスセンサ1は、図7に示すごとく、凹部側残側面62が複数の直線部623により形成されている。これにより、凹部側残側面62の各直線部623と凸部側残側面72の円弧とが対向することで、最小隙間部81が、各直線部623と凸部側残側面72との間に複数形成される。その他は、実施形態1と同様である。
この場合には、嵌合凹部6の各直線部623を直線状に成形することにより、その成形精度を高めることが容易になる。その他、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
本実施形態のガスセンサ1は、図8に示すごとく、凹部側残側面62の円弧は、円弧状の凸部側残側面72とは、逆向き、すなわち内側に膨らむ形状に形成されている。これにより、凹部側残側面62の円弧と凸部側残側面72の円弧とが対向することで、最小隙間部81が、凹部側残側面62の頭頂部と凸部側残側面72の頭頂部との間に形成される。その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態1において、第1絶縁碍子3の基端部31に、嵌合凹部6を形成し、第2絶縁碍子4の先端部41に、嵌合凹部6に嵌合される嵌合凸部7を形成することもできる。また、最小隙間部81は、上記各実施形態に示した構造以外の構造において形成することもできる。
1 ガスセンサ
2 センサ素子
22A、22B、22C 電極端子部
3 第1絶縁碍子
4 第2絶縁碍子
5 接点部材
6 嵌合凹部
7 嵌合凸部
8 隙間
81 最小隙間部

Claims (2)

  1. 長尺形状に形成され、長尺方向(X)の先端側にガス検知部(21)を有すると共に上記長尺方向(X)の基端側に複数の電極端子部(22)を有し、該電極端子部(22)が、互いに平行な一対の素子表面(20)にそれぞれ設けられたセンサ素子(2)と、
    上記ガス検知部(21)を先端側に突出させると共に上記電極端子部(22)を基端側に突出させる状態で上記センサ素子(2)を保持する第1絶縁碍子(3)と、
    該第1絶縁碍子(3)の基端側に嵌合し、上記電極端子部(22)が配置される中心穴(40)を有する第2絶縁碍子(4)と、
    上記中心穴(40)内に配置され、上記電極端子部(22)のそれぞれに接触する複数の接点部材(5)と、を備え、
    上記第1絶縁碍子(3)の基端部(31)と上記第2絶縁碍子(4)の先端部(41)とのいずれか一方には、上記素子表面(20)と平行な一対の凹部側平行側面(61)と、該凹部側平行側面(61)以外の一対の凹部側残側面(62)とを有する嵌合凹部(6)が形成されており、他方には、該嵌合凹部(6)に嵌合され、上記一対の凹部側平行側面(61)と対向する一対の凸部側平行側面(71)と、上記一対の凹部側残側面(62)と対向する一対の凸部側残側面(72)とを有する嵌合凸部(7)が形成されており、
    上記一対の凹部側残側面(62)と上記一対の凸部側残側面(72)との隙間(8)の大きさは、該隙間(8)の部位によって異なり、
    いずれかの上記隙間(8)の部位に、最も隙間が小さい最小隙間部(81)が形成されている、ガスセンサ(1)。
  2. 上記凹部側残側面(62)は、上記凹部側平行側面(61)に垂直な垂直面部(621)と、該垂直面部(621)の両側において外側に円弧状に膨らむ一対の円弧側面部(622)とによって形成されており、
    上記凸部側残側面(72)は、外側に円弧状に膨らむ形状に形成されており、
    上記最小隙間部(81)は、上記垂直面部(621)と上記凸部側残側面(72)との間に形成されている、請求項1に記載のガスセンサ(1)。
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