JP2001066281A - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JP2001066281A JP2000054935A JP2000054935A JP2001066281A JP 2001066281 A JP2001066281 A JP 2001066281A JP 2000054935 A JP2000054935 A JP 2000054935A JP 2000054935 A JP2000054935 A JP 2000054935A JP 2001066281 A JP2001066281 A JP 2001066281A
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子金具を酸素検出素子の中空部に挿入す
る際の挿入抵抗を小さくしてスムーズな組立を可能と
し、端子金具各部の塑性変形を生じにくいセンサ構造を
提供する。 【解決手段】 端子金具23の固定部23cが酸素検
出素子2の中空部2a内壁面に、接触方向において両側
が直接又は他部材を介して間接的に接触し、かつ隙間形
成方向において両側に隙間が生ずる形態で配置されるの
で、固定部23cはその外周面の一部のみで中空部2a
内壁面に接触及び導通することになる。したがって、端
子金具23が酸素検出素子2の中空部2aに挿入される
際の挿入抵抗が小さくなって組立作業がスムーズに行え
るようになるとともに、端子金具23各部につぶれ・曲
がり・座屈等の塑性変形が生じにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば内燃機関
の排気ガスなど、被測定ガス中の酸素濃度を検出するた
めの酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】このような酸素センサの一形態として、
先端部が閉じた中空軸状をなし、内外面にそれぞれ電極
層を有する酸素検出素子を備えたものが知られている。
このようなタイプの酸素センサでは、基準ガスとしての
大気を酸素検出素子の内面(内部電極層)に導入する一
方、酸素検出素子の外面(外部電極層)に排気ガスが接
触することで、その内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃
淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡電池起電
力を、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として内外電極
層から端子金具、リード線等を介して取り出すことによ
り、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0003】図12は、このような酸素検出素子2の中
空部2a内壁面に形成された内部電極層と電気的に導通
を図るための内部電極接続金具(端子金具)23’を組
み付ける状態の従来例を示している。従来の内部電極接
続金具23’は、リード線と接続されるコネクタ23
a’と、酸素検出素子2の中空部2a内壁面と接触する
金具本体部23c’と、コネクタ23a’と金具本体部
23c’とを繋ぐ引出し線部23b’と、酸素検出素子
2を加熱するために中空部2a内に配置される発熱体を
強固に把持する発熱体把持部23d’とが一体に形成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内部
電極接続金具23’の金具本体部23c’は、左右両側
の縁に鋸刃状の接触部23e’が互い違いに複数形成さ
れた板状部分を円筒状に曲げ加工することにより形成さ
れている。そして、このような金具本体部23c’は、
自身の外周面略全面で酸素検出素子2の中空部2a内壁
面(内部電極層)と接触することで電気的に導通される
とともに、中空部2aに対し軸線方向に位置決めされ
る。
【0005】内部電極接続金具23’の中空部2aに対
する軸線方向への位置決め及び内部電極層との接触及び
導通を図るにあたっては、それぞれに確実性を期すた
め、円筒状の金具本体部23c’の外径を酸素検出素子
2の中空部2aの内径よりも大に形成している。このた
め、図12に示すように、内部電極接続金具23’を酸
素検出素子2に組み付けるに当たっては、金具本体部2
3c’の外周面の略全面が径方向に絞り込まれながら中
空部2aに押し込まれる状態となり、挿入する際の挿入
抵抗が大きくなりがちで、組立に支障を来すことがあ
る。とりわけ接触部23e’が、鋸刃状部分が左右両側
にて互い違いに複数形成されているため、挿入抵抗が断
続して発生しやすく、内部電極接続金具23’の上部
(挿入基端側)につぶれ・曲がり・座屈等の塑性変形が
生じることがあった。また、このような塑性変形を防ぐ
ために治具等を使用することも考えられるが、手間を要
するほかコストアップを招いてしまう。
【0006】本発明の課題は、端子金具を酸素検出素子
の中空部に挿入する際の挿入抵抗を小さくしてスムーズ
な組立を可能とし、端子金具各部の塑性変形を生じにく
いセンサ構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の酸素センサは、先端部が閉
じた中空軸状をなし、少なくともその内壁面に電極層を
有する酸素検出素子と、該電極層と電気的に接続する端
子金具とを備え、前記端子金具は、軸直交断面が略円形
状に形成される前記酸素検出素子の中空部内に配置され
る固定部を有し、この固定部は、前記軸直交断面におい
て、所定方向(以下、接触方向と称する)における両側
が前記酸素検出素子の中空部内壁面に対して直接又は他
部材を介して間接的に接触し、かつこれと交差する方向
(以下、隙間形成方向と称する)における両側と前記酸
素検出素子の中空部内壁面との間に隙間を生ずる形態で
配置されることを特徴とする。
【0008】上記本発明によれば、端子金具の固定部が
酸素検出素子の中空部内壁面に、接触方向において両側
が直接又は他部材を介して間接的に接触し、かつ隙間形
成方向において両側に隙間が生ずる形態で配置されるの
で、固定部はその外周面の一部のみで、具体的には2カ
所以上の接触点を有する形態で、中空部内壁面に接触及
び導通することになる。したがって、端子金具が酸素検
出素子の中空部に挿入される際の挿入抵抗が小さくなっ
て組立作業がスムーズに行えるようになるとともに、端
子金具各部につぶれ・曲がり・座屈等の塑性変形が生じ
にくくなる。
【0009】さらに本発明の固定部は、軸直交断面にお
いて、その周方向の一部に開口を有するとともに、酸素
検出素子の中空部の中心軸線を挟んで開口の反対側に方
向転換部を有し、開口の両縁部と方向転換部とが、酸素
検出素子の中空部内壁面に対して直接又は他部材を介し
て間接的に接触するとともに、開口の両縁部のいずれか
一方と方向転換部とを結んで接触方向が形成される。こ
れによって、固定部は板状部材に曲げ加工を施すことに
より製造でき、上述した接触状態と隙間形成状態を形成
すべく固定部を高精度に設計及び加工することができ
る。また、開口の形成により、固定部の外周は、開口の
両縁部において径方向内側に絞り込まれるように弾性変
形しながら中空部に押し込まれる状態となり、挿入がス
ムーズに行われる。さらに、固定部は酸素検出素子の中
空部内壁面に対して、開口の両縁部と方向転換部の3カ
所の接触点を有する形態で接触するので、安定して固定
される。
【0010】さらに本発明の固定部には、軸直交断面に
おいて、隙間形成方向に互いに対向する平行部が形成さ
れるので、設計・加工において隙間形成状態が容易かつ
確実に達成でき、組付け作業がスムーズに行えるように
なる。
【0011】さらに本発明の固定部は、径方向内側へ弾
性変形させられた状態で酸素検出素子の中空部に挿入さ
れており、かつ、この固定部を弾性復帰させつつ中空部
の外へ取り外したときに、固定部の接触方向両側位置
を、軸直交断面において開口の幅方向中心と中空部中心
とを結ぶ線上に投影したときの距離の最大値が、酸素検
出素子の内径と等しいかそれよりも大に形成される。固
定部は、挿入時に接触方向において収縮される際の弾発
力により、酸素検出素子の中空部内壁面に直接又は他部
材を介して間接的に確実に固定されることになる。
【0012】さらに本発明は、固定部の開口の両縁部
が、開口と端子金具の中心軸線とを含む断面において、
酸素検出素子の中空部の軸線方向に直線状に形成される
ので、鋸刃状部分が左右両側にて互い違いに複数形成さ
れている従来タイプのように挿入抵抗が断続して発生す
るようなことがなくなり、挿入抵抗が低減されて端子金
具の一層スムーズな挿入が可能となる。
【0013】さらに本発明では、固定部の酸素検出素子
の中空部への挿入先端側には縮径部が形成され、この縮
径部は開口と端子金具の中心軸線とを含む断面におい
て、開口の両縁部に続く形で挿入先端側にて連続的また
は段階的に小径となる部分(以下、第一部分と称する)
を含んでいる。端子金具は第一部分に沿って酸素検出素
子の中空部へ挿入され、さらに第一部分に引き続いて開
口の両縁部が挿入されることで、組立作業時の縮径部の
挿入抵抗をより低減し、かつ挿入後の中空部内壁面への
確実な固定が達成できる。
【0014】さらに本発明は、端子金具の固定部と酸素
検出素子の中空部内壁面との接触方向両側における接触
部において、固定部外周面の曲率半径が内壁面のそれよ
りも小に形成される。接触部における接触面積を減少さ
せ、組立作業時の固定部の挿入抵抗の低減化を図ってい
る。
【0015】さらに本発明は、酸素検出素子の中空部の
後端開口部に、その内部に固定部が直接又は他部材を介
して間接的に挿入される座ぐり部が拡径形態で形成され
る。かかる構成により、酸素検出素子の中空部内壁面に
挿入されることによる固定部の塑性変形や繰り返し振動
を受けることによる固定部のガタツキ・抜け出し等を防
止し、酸素検出素子に対して端子金具をスムーズにかつ
確実に位置固定できる。
【0016】一方本発明の縮径部は、酸素検出素子の中
空部の中心軸線を挟んで第一部分の反対側位置に、開口
と端子金具の中心軸線とを含む断面において、挿入先端
側にて連続的または段階的に小径となる部分(以下、第
二部分と称する)を含むように形成してもよい。このよ
うな第二部分を形成することによって、端子金具が酸素
検出素子の中空部へ挿入されるときに、縮径部での挿入
抵抗をより低減し、かつ挿入後の中空部内壁面への確実
な固定が達成できる。
【0017】そしてこの第二部分は、挿入先端から挿入
基端側に向かって形成された切欠きを有するものとする
ことができる。第二部分の挿入先端側に切欠きを形成す
ることにより、特に挿入開始時における固定部の挿入抵
抗を大幅に低減することができる。このとき切欠きの底
には、挿入基端側に向かうにつれて酸素検出素子の中空
部内壁面周方向における幅が連続的に小さくなる縮小部
を形成することができる。切欠きの底にこのような縮小
部を形成することにより、特に挿入途中における縮径部
終端位置での挿入抵抗を大幅に低減することができる。
【0018】次に本発明の切欠きの描く外形線は、切欠
きの底点と端子金具の中心軸線とを含む断面をとったと
きに、挿入基端側ほど中空部内壁面に漸近する形態を有
するものとすることができる。ここに、挿入基端側ほど
中空部内壁面に漸近する形態の外形線は、例えば第二部
分に切欠きの底から挿入基端側に向かって副切欠きを形
成することによって実現される。いずれにしても、挿入
基端側ほど中空部内壁面に漸近する形態の外形線を形成
することによって、第二部分の挿入基端側が丸みを帯び
て中空部内壁面と接し、組立作業時の縮径部の挿入抵抗
がより一層低減するとともに、電極層のチッピング等を
生じにくくなる。
【0019】また、上記のように第二部分に副切欠きを
形成することによって、切欠きの外形線は、挿入先端側
において径方向内側に凸の形態から、挿入基端側におい
て径方向外側に凸の形態に変化する変曲点を含むように
形成されることになる。そしてこの外形線には、固定部
の酸素検出素子の中空部への挿入方向における変化量を
分母とし、挿入方向に直交しかつ径方向外側への変化量
を分子とする変化率が、中空部内壁面に近づくにつれて
漸減する領域を形成することが可能になる。
【0020】このように、縮径部の第二部分に副切欠き
を形成することによって切欠きの外形線に変曲点が形成
されるようになり、この変曲点の形成によって切欠きの
外形線に変化率漸減領域が形成可能になると考えられ
る。変化率漸減領域の形成によって、第二部分の挿入基
端側では縮径部の挿入量に対して径方向外側(酸素検出
素子の中空部内壁面)への接近量が徐々に小さくなるの
で、組立作業時の縮径部の挿入抵抗はさらに低減する。
また、第二部分は滑らかな外形を保ちつつ径方向の寸法
変化割合に対して軸線方向(挿入方向)の寸法変化割合
を大きくとれるので端子金具の小径化を図ることがで
き、ひいては酸素検出素子や酸素センサが小型コンパク
トに形成できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は本発明の酸素セ
ンサの内部構造を示し、図2は要部の拡大図である。酸
素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材
である酸素検出素子2と、酸素検出素子2の中空部2a
に挿入された発熱体3とを備える。酸素検出素子2は、
酸素イオン伝導性を有する固体電解質により中空に形成
されている。なお、このような固体電解質としては、Y
ないしCaOを固溶させたZrOが代表的なも
のであるが、それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類
金属の酸化物とZrOとの固溶体を使用してもよい。
さらには、ベースとなるZrOには、HfOが含有
されていてもよい。また、この酸素検出素子2の中間部
外側には、絶縁性セラミックから形成されたインシュレ
ータ6,7及びタルクから形成されたセラミック粉末8
を介して金属製のケーシング10が設けられている。な
お、以下の説明において、酸素検出素子2の軸方向先端
部に向かう側(閉じている側)を「前方側」、これと反
対方向に向かう側を「後方側」と称する。
【0022】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の後方側開口部に内側が連通す
るように結合された主筒14、主体金具9の前方側開口
部には酸素検出素子2の先端側(検出部)を覆うプロテ
クタ11が装着されている。本発明の酸素センサ1はね
じ部9bより前方側が排気管等のエンジン内に位置し、
それより後方側は外部の大気中に位置して使用される。
図2及び図3に示すように、酸素検出素子2の中空部2
aの内面には、そのほぼ全面を覆うように、例えばPt
あるいはPt合金により多孔質に形成された内部電極層
2cが、一方その外面にはその前方部を覆うように、同
じく外部電極層2bが、それぞれ設けられている。
【0023】主体金具9の後方側の開口部には、前述の
主筒14が絶縁体6との間にリング15を介して加締め
られ、この主筒14に筒状のフィルタアセンブリ16が
外側から嵌合・固定されている。酸素検出素子2の後方
側でケーシング10とほぼ同軸的に配置されるセラミッ
クセパレータ18には、酸素検出素子2用のリード線2
0,21及び発熱体3用のリード線(図示せず)がそれ
ぞれ挿通される複数のリード線挿通孔72が軸線方向に
貫通して形成されている。このセラミックセパレータ1
8の前端面が開口して発熱体端部収容穴72aが軸線方
向に形成され、この収容穴72aの内径は発熱体3の外
径よりも大きく設定されている。また、発熱体端部収容
穴72aの底面72bがセラミックセパレータ18の軸
線方向中間部に位置している。
【0024】フィルタアセンブリ16は、セラミックセ
パレータ18を覆った状態で、主筒14(ケーシング1
0)に対し後方外側からほぼ同軸的に連結される筒状形
態をなすとともに、壁部に複数の気体導入孔52が形成
された第一フィルタ保持部51を備える。そして、その
第一フィルタ保持部51の外側には、上記気体導入孔5
2を塞ぐ筒状のフィルタ53(例えばポリ四フッ化エチ
レンの多孔質体等で構成された撥水性樹脂フィルタ)が
配置される。さらに、そのフィルタ53の外側には、壁
部に1ないし複数の気体導入孔55が形成されるととも
に、フィルタ53を第一フィルタ保持部51との間で挟
み付けて保持する第二フィルタ保持部54が配置され
る。ゴム等で構成されたグロメット17は、第一フィル
タ保持部51の後端開口部に対しその内側に弾性的には
め込まれ、各リード線20,21等を挿通するための複
数のリード線挿通孔91をその内部に軸線方向に貫通し
て設けるとともに、それらリード線20,21等の外面
と第一フィルタ保持部51の開口部内面との間を密閉シ
ールする。なお、本実施例では、主筒14にフィルタア
センブリ16が固定された構造の外筒13を構成してい
るが、外筒13はフィルタアセンブリを設けない主筒1
4のみの一重構造のみとしてもよい。このようにして外
筒13にフィルタアセンブリを設けない場合には、グロ
メット17に通気部を別途設ければよい。
【0025】次に、酸素検出素子2用の一方のリード線
20は、互いに一体に形成されたコネクタ23a、引出
し線部23b、嵌合部23c(固定部)及び押圧部23
dとを有する内部電極接続金具23(端子金具)を経て
前述の酸素検出素子2の内部電極層2c(図2)と電気
的に接続されている。一方、他方のリード線21は、互
いに一体に形成されたコネクタ33a、引出し線部33
b及び金具本体部33cとを有する外部電極接続金具3
3を経て、酸素検出素子2の外部電極層2b(図3)と
電気的に接続されている。酸素検出素子2は、その内側
に配置された発熱体3で加熱することで活性化される。
発熱体3は棒状のセラミックヒータであり、Al
を主とする芯材に抵抗発熱体(図示せず)を有する発熱
部3aが、+極側及び−極側の発熱体端子部3b,3b
に接続されるリード線(図示せず)を経て通電されるこ
とにより、酸素検出素子2を加熱する。
【0026】図3及び図4に示すように、発熱体3は内
部電極接続金具23(端子金具)の内側において後方側
から挿入される。そして、内部電極接続金具23の先端
側に形成された押圧部23dは、自身の内面が発熱体3
の外周面に接触し、この押圧部23dが発熱体3を酸素
検出素子2の中空部2aの中心軸線O2と交差する方向
に押圧して、発熱体3の少なくとも一部を酸素検出素子
2の中空部2a内壁面に接触させるように機能する。押
圧部23dに続く嵌合部23cの外面が酸素検出素子2
の中空部2a内壁面に挿入されることにより内部電極接
続金具23を酸素検出素子2の軸方向に位置固定され
る。また引出し線部23bの一端が嵌合部23cの周方
向の1ケ所に接続する形で一体化され、さらにその他端
にコネクタ23aが一体化されている。なお、23gは
嵌合部23cが発熱体端部収容穴72aに入り込まない
ようにするための鍔である。
【0027】ここで押圧部23dは、曲げ加工により略
L字状の横断面形状を有する2個の部材を向き合わせ発
熱体3の周囲を包囲する形態で形成されている。そし
て、発熱体3の挿入に伴い弾性的に押し広げられ、その
弾性復元力、即ち押圧力により発熱体3を酸素検出素子
2の中空部2aの中心軸線O2と交差する方向に押すよ
うに機能する。
【0028】また、嵌合部23c(固定部)は、板状体
を曲げ加工することにより、周方向の一部に開口を有す
るとともに、酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線O
2を挟んで開口の反対側に方向転換部を有する、軸直交
断面で見て略馬蹄形状の形態で形成されている。そし
て、嵌合部23cの外周面の一部が酸素検出素子2の中
空部2a内壁面に接触することにより、内部電極接続金
具23が酸素検出素子2の軸方向に位置固定されるとと
もに、内部電極層2cと電気的に接続される。
【0029】酸素検出素子2の中空部2a内壁面は、酸
素検出素子2の後端開口部の端面から嵌合部23c自身
の軸線方向の嵌合長さよりも長く穿設された座ぐり穴2
d(座ぐり部)が形成されている。酸素検出素子2の中
空部2a内壁面には、固体電解質粉末の成形・焼成によ
り製造する際に、成形時の離型性を高める等の目的で、
底部側が縮径する僅かなテーパが付与されている。ここ
では、酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線O2を基
準として、中空部2a内壁面の最大内径(後端開口部内
径)に等しいかそれよりも僅かに大きい一定内径に中空
部2a内壁面を拡径するように中ぐりされた座ぐり穴2
dに嵌合部23cを直接挿入する。これにより、酸素検
出素子2に対して内部電極接続金具23をスムーズにか
つ確実に位置固定できる。なお、酸素検出素子2の中空
部2aの後端開口部内側に面取2gを設けることによ
り、内部電極接続金具23の挿入時に酸素検出素子2の
欠け等の不具合が生じにくく、内部電極接続金具の挿入
がスムーズに行える。また、嵌合部23cの外周面の一
部は、他部材を介して酸素検出素子2の中空部2a内壁
面(座ぐり穴2d内壁面)と接触することにより内部電
極層2cの導通を図ってもよい。
【0030】図2に戻り、外部電極接続金具33は、円
筒状の金具本体部33cを有するとともに、引出し線部
33bの一端が金具本体部33cの周方向の1ケ所に接
続する形で一体化され、さらにその他端にコネクタ33
aが一体化されている。このような金具本体部33cの
内側に、酸素検出素子2の後端部がこれを弾性的に押し
広げる形で内側から挿入されている。なお、酸素検出素
子2の外面には、図3に示すように、後端側に外部側出
力取出部としての導電層2fが、周方向に沿って帯状に
形成され、外部電極層2bが酸素検出素子2の略中間部
に形成された係合フランジ部2sよりも前端側の要部全
面を覆うように形成されている。そして、導電層2fと
外部電極層2bとが直線状の接続パターン層2hを介し
て電気的に接続されている。
【0031】上記酸素センサ1において、基準ガスとし
ての大気は外部連通口68→溝部69→気体滞留空間6
5→気体導入孔55→フィルタ53→気体導入孔52→
隙間92→隙間98→隙間K→中空部2aを経て酸素検
出素子2の内面(内部電極層2c)に導入される。一
方、酸素検出素子2の外面(外部電極層2b)にはプロ
テクタ11のガス透過口12を介して導入された排気ガ
スが接触し、酸素検出素子2には、その内外面の酸素濃
度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、こ
の酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出
信号として内外電極層2c,2b(図2)から接続金具
23,33及びリード線20,21を介して取り出すこ
とにより、排気ガス中の酸素濃度を検出できる。
【0032】図4を参照して、発熱体3の中心軸線O1
と酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線O2との位置
関係について次のように表せる。即ち、本実施形態の酸
素センサにあっては発熱体3の中心軸線O1が酸素検出
素子2の中空部2aの中心軸線O2に対して前方側ほど
寄っていく状態である。これは、内部電極接続金具23
の押圧部23dにより、発熱体3が酸素検出素子2の中
空部2aの中心軸線O2と交差する方向に押圧されるこ
とによるものである。これにより、発熱体3の中心軸線
O1が酸素検出素子2の中空部2aの中心軸線O2に対し
て片側に寄るように偏心(オフセット)して配置されて
いる。また、発熱体3の発熱部3a表面と酸素検出素子
2の中空部2a内壁面との位置関係について次のように
表せる。即ち、発熱体3の発熱部3a表面が酸素検出素
子2の中空部2a内壁面に側方から押し付けられる、い
わゆる横当て接触方式において、発熱体3表面が酸素検
出素子2の中空部2a内壁面に沿うようにほぼ全長で接
触する状態(いわゆる全接触、又はそれに近い状態)と
なっている。このように横当て接触方式を図ることによ
り、発熱体3で発生する熱量を効率よく酸素検出素子2
に伝達し、酸素検出素子2の立ち上がりをより活性化す
ることができる。
【0033】なお、全接触状態について、発熱体3表面
全体が酸素検出素子2の中空部2a内壁面に接触するこ
とはないが、便宜上上記の呼称を用いる。また、酸素検
出素子2の中空部2a内壁面には、製造の際に底部側が
縮径する僅かなテーパが付与されているが、図4の全接
触状態における、酸素検出素子2の中空部2aの中心軸
線O2に対する発熱体3の中心軸線O1の傾斜角はこのテ
ーパにほぼ一致する。
【0034】図5に内部電極接続金具23の詳細を示
す。導電性薄板材を同図(c)の展開図に示すように打
ち抜き、コネクタ23a、引出し線部23b、嵌合部2
3c、押圧部23d及び縮径部23eが一体の内部電極
接続金具23を形成する。嵌合部23cは、曲げ加工す
ることにより、周方向の一部に開口23c1を有する、
軸直交断面で見て略馬蹄形状の形態に形成される。押圧
部23dは、略L字状の横断面形状を有するよう、コネ
クタ23aは周辺部を起立状に、鍔23gは径方向外方
へ、それぞれ曲げ加工により形成される。
【0035】酸素検出素子2の中空部2aへの挿入基端
側に位置する嵌合部23cの曲げ加工に伴って、この嵌
合部23cに連続する挿入先端側の縮径部23eが同時
に形成される。縮径部23eには、第一部分23e1と
第二部分23e2とが含まれる。第一部分23e1は、
酸素検出素子2の中空部2aへの挿入先端側が小径とな
る軸線方向のテーパを有し、正面図(図5(b))にお
いて、すなわち開口23c1と内部電極接続金具23の
中心軸線とを含む断面において、軸直交方向の幅(径方
向寸法)が連続的に変化する。この第一部分23e1は
嵌合部23cを酸素検出素子2の中空部2aへ挿入する
ときのガイドになり、スムーズな挿入を果たす役割を担
う。一方、第二部分23e2は、開口23c1と内部電
極接続金具23の中心軸線とを含む断面(図5(b))
において、その挿入基端側で径方向寸法が段階的に変化
する形状に形成される。
【0036】縮径部23eの第二部分23e2に、挿入
先端の切欠き開口23h1から挿入基端側の底23h2
に向かって略同一幅の切欠き23hが形成される。展開
図(図5(c))において、切欠き線Kは倒立したコッ
プ状を呈する。正面図(図5(b))において切欠きの
外形線Gは略逆L字状に形成される。
【0037】図6は、酸素検出素子への内部電極接続金
具の組み付け方法の一例を示す説明図、図7は図6の各
図において、酸素検出素子の中空部(座ぐり部)の後端
開口部での横断面図、図8は酸素検出素子への内部電極
接続金具の組み付け状態における軸直交断面図を示す。
内部電極接続金具23を軸直交断面で見て略円形状に形
成された酸素検出素子2の中空部2aの上方にセットし
(図6(a)及び図7(a))、内部電極接続金具23
を引出し線部23b接続側の嵌合部23cの外周を挿入
基準として徐々に下方に移動させる。嵌合部23cはそ
の第一部分23e1の中間部が中空部2a(座ぐり部2
d)の開口後端に接した時点から、両側で接触する方向
において内側に絞られるように収縮する(図6(b)及
び図7(b))。次に、嵌合部23cの収縮による挿入
抵抗を受けながらさらに所定位置まで内部電極接続金具
23を下方に移動させる(図6(c)及び図7
(c))。この嵌合部23cの収縮に伴う弾発力により
内部電極接続金具23の外周面の一部が酸素検出素子2
の中空部2a内壁面に確実に固定・接触される。なお、
図6は、酸素検出素子2と内部電極接続金具23との組
付けに伴う位置関係を取り出して表した説明図であり、
酸素検出素子2への内部電極接続金具23の実際の組み
付け工程を表すものではない。
【0038】内部電極接続金具23の嵌合部23cは、
軸直交断面において、所定方向(以下、接触方向と称す
る)における両側が酸素検出素子2の中空部2a内壁面
に接触し、かつこれと交差する方向(以下、隙間形成方
向と称する)における両側に酸素検出素子2の中空部2
a内壁面との間に隙間が生ずる形態で配置される。具体
的には、嵌合部23cは、軸直交断面で見てその周方向
の一部に開口23c1を有するとともに、軸線を挟んで
開口23c1の反対側に方向転換部23c4を有し、外
側に向かって凸となる曲線又は直線を連ねて全体として
略馬蹄形状の形態に形成されている。そして、嵌合部2
3cは、開口23c1の両縁部23c3及び方向転換部
23c4が接触する形態で、中空部2a内壁面に配置さ
れる。本実施例では、開口23c1の両縁部23c3の
いずれか一方と方向転換部23c4とを結ぶ方向が接触
方向となる(図8参照)。一方、嵌合部23cには、軸
直交断面において、上記接触方向と交差する隙間形成方
向に互いに対向する平行部23c2が形成され、隙間形
成方向の両側に隙間Sが生ずる形態で中空部2a内壁面
に配置される(図8参照)。なお、図8からも明らかな
ように、接触方向と隙間形成方向とは交差するものであ
って、互いが直交する関係にある必要はない。これよ
り、嵌合部23cはその外周面の一部のみで中空部2a
内壁面に接触することになり、内部電極接続金具23が
酸素検出素子2の中空部2aに挿入される際の挿入抵抗
が小さく抑えられる。
【0039】図8では、嵌合部23cは、開口23c1
から各々周方向に約90゜を隔てた互いに対向する直線
状部分を平行部23c2に形成する。また、開口23c
1の両縁部23c3と、軸線を挟んで開口23c1の反
対側部分に設けられた半円弧状の方向転換部23c4を
それぞれ接触部として形成している。この結果嵌合部2
3cは、酸素検出素子2の中空部2a内壁面に、開口2
3c1の両縁部23c3及び方向転換部23c4の3カ
所において接触し、隙間形成方向においては、両側に隙
間が生ずる形態で配置されている。したがって、酸素検
出素子2の中空部2aへの嵌合部23cの挿入状態にお
いて、嵌合部23cの接触方向両側位置を、軸直交断面
において開口23c1の幅方向中心と中空部2a中心と
を結ぶ線上に投影したときの距離(以下、挿入時の径方
向寸法と称する)L’が、隙間形成方向における嵌合部
23cの寸法l’より大に形成される(図7(c)にお
いて、l’<L’)。また、酸素検出素子2の中空部2
aへの嵌合部23cの挿入前の状態においても、嵌合部
23cの接触方向両側位置を、軸直交断面において開口
23c1の幅方向中心と中空部2a中心とを結ぶ線上に
投影したときの距離(以下、挿入前の径方向寸法と称す
る)Lが、隙間形成方向における嵌合部23cの寸法l
より大に形成されている(図7(a)において、l<
L)。
【0040】内部電極接続金具23が酸素検出素子2の
中空部2aへ挿入される前の状態において、嵌合部23
cの挿入前の径方向寸法Lが、酸素検出素子2の内径D
と等しいかそれよりも大(D≦L)に形成される。嵌合
部23cは挿入時に、接触方向において収縮される際の
弾発力により酸素検出素子2の中空部2a内壁面に確実
に固定される。
【0041】酸素検出素子2の中空部2aへの内部電極
接続金具23の挿入前において、嵌合部23cは、嵌合
23fにおける任意の軸直交断面上で、方向転換部23
c4を挿入基準位置として、基準位置である方向転換部
23c4から開口23c1の各縁部23c3に至るまで
の距離が互いに略等しくなる形状を有する(図7(a)
参照)。また、酸素検出素子2の中空部2aへの内部電
極接続金具23の挿入前において、開口23c1の両縁
部23c3が、開口23c1と内部電極接続金具23の
中心軸線とを含む断面において、酸素検出素子2の中空
部2aの軸線方向に直線状に形成されている(図5
(a)参照)。一方、方向転換部23c4が、開口23
c1と内部電極接続金具23の中心軸線とを含む断面に
おいて、酸素検出素子2の中空部2aの軸線方向に直線
状を呈している(図6(a)参照)。内部電極接続金具
23の一層スムーズな挿入が可能となり、内部電極層2
cのチッピングも生じにくい。
【0042】また、嵌合部23cの前方側には、縮径部
23eが形成される。この縮径部23eは、酸素検出素
子2の中空部2aへの内部電極接続金具23の挿入方向
において、開口23c1の両縁部23c3に続く形で挿
入先端側にて小径となるテーパを有する。内部電極接続
金具23はその縮径部23eに沿って酸素検出素子2の
中空部2aへ挿入され、さらに縮径部23eに引き続い
て嵌合部23cが挿入される(図6(b)参照)。縮径
部23eに沿って内部電極接続金具23を酸素検出素子
2の中空部2aへ挿入すれば、組立作業時の挿入抵抗が
低減し、挿入後の中空部2a内壁面への固定が確実とな
る。なお、実施例では第一部分23e1全体に傾斜を設
けてテーパを形成しているが、テーパは第一部分23e
1の一部にのみ設けられていてもよい。第一部分23e
1に設ける傾斜は図6等に示す直線状のテーパ以外に曲
線状等であってもよく、また、挿入時に、嵌合部23c
に対して接触方向の収縮作用を付与する範囲(長さ、傾
斜度等)についても図示以外に適宜選択される。
【0043】さらに、酸素検出素子2の後端開口部の端
面から先端部に向かってその軸線方向における嵌合部2
3cの方向転換部23c4の接触長さhよりも、酸素検
出素子2の後端開口部の端面から先端部に向かってその
軸線方向における嵌合部23cの開口23c1の両縁部
23c3の接触長さHの方が長く形成されている(図6
(c)参照)。酸素検出素子2への嵌合部23cの挿入
開始時において、嵌合部23cの径方向寸法は、縮径部
23eの、酸素検出素子2の内径Dよりも小なる形態
(図7(b))からスタートするので、酸素検出素子2
の中空部2aへの嵌合部23cの挿入がきわめてスムー
ズである。また、挿入時に収縮する側である第一部分2
3e1がまず最初に酸素検出素子2の後端開口部に接し
て、嵌合部23cの挿入とともに径方向内側に絞り込ま
れるように弾性変形しながら中空部2aに押し込まれる
状態となるので、挿入抵抗が低く抑えられる。
【0044】さらに、酸素検出素子2への嵌合部23c
の挿入状態において、内部電極接続金具23の嵌合部2
3cと酸素検出素子2の中空部2a内壁面との接触部
で、嵌合部23c外周面の曲率半径r’が中空部2a内
壁面の曲率半径Rよりも小に形成される。具体的には、
図7(c)の接触方向において、接触部である開口23
c1の両縁部23c3を構成する円弧状外周面の曲率半
径r2'と、接触部である方向転換部23c4を構成する
円弧状外周面の曲率半径r1'がいずれも中空部2a内壁
面の曲率半径Rよりも小に形成される(r1'<R,r2'
<R)。接触部における接触面積が減少し、組立作業時
の挿入抵抗が低減する。なお、酸素検出素子2への挿入
前の嵌合部23cについて、開口23c1の両縁部23
c3を構成し、当接の予定される円弧状外周面の曲率半
径r2と、軸線を挟んで方向転換部23c4を構成し、
当接の予定される円弧状外周面の曲率半径r1について
も、同様にそれぞれ中空部2a内壁面の曲率半径Rより
も小に形成されている(図7(a)において、r1<
R,r2<R)。
【0045】また、酸素検出素子2の中空部2aの後端
開口部に、その内部に嵌合部23cが嵌入される座ぐり
部内壁面2dが拡径形態で形成されている。かかる構成
により、嵌合部23cは、酸素検出素子2の中空部2a
内壁面に押し込まれることによる変形・破損や繰り返し
振動を受けることによるガタツキ・抜け出し等の影響を
受けにくくなる。
【0046】図9は、内部電極接続金具23の嵌合部2
3cが、径方向内側へ弾性変形させられて酸素検出素子
2の中空部2aへ挿入された図6(c)及び図7(c)
の状態から、再び嵌合部23cが弾性復帰させられつつ
前記中空部2aの外へ取り外された状態を表している。
図9の取外状態において、嵌合部23cの接触方向両側
位置を、軸直交断面において開口23c1の幅方向中心
と中空部2a中心とを結ぶ線上に投影したときの距離
(以下、取外後の径方向寸法と称する)Laは、酸素検
出素子2の内径Dと等しいかそれよりも大に形成され
(図9(b)において、D≦La)、隙間形成方向にお
ける嵌合部23cの取外後の寸法laより大に形成され
ている(図9(b)において、la<La))。なお、酸
素検出素子2からの取り外し後の嵌合部23cについ
て、開口23c1の両縁部23c3を構成し、当接から
開放された円弧状外周面の曲率半径r2aと、軸線を挟ん
で方向転換部23c4を構成し、当接から開放された円
弧状外周面の曲率半径r1aについても、同様にそれぞれ
中空部2a内壁面の曲率半径Rよりも小に形成されてい
る(図9(b)において、r1a<R,r2a<R)。
【0047】図6(a) から図6(c)に至る挿入過
程において、嵌合部23cが径方向内側へ弾性変形させ
られた状態で酸素検出素子2の中空部2aに挿入され
る。一方、図6(c) から図9(a)に至る取外過程
において、嵌合部23cが径方向外側へ弾性復帰させら
れた状態で酸素検出素子2の中空部2aの外に取り外さ
れる。これら両過程においてともに弾性変形のみを伴
い、塑性変形を伴わなければ、嵌合部23cの各部の寸
法は挿入前に復帰することができる。すなわち、La=
L;la=l;r1a=r1;r2a=r2が成り立つ。若干の塑
性変形を伴う場合でも近似的にこれらの関係が成立する
と見なしてよい。
【0048】図10は、酸素センサの組立方法の一例を
示す工程説明図である。まず、発熱体3が内部電極接続
金具23の後方側から前方側へ挿入され、内部電極接続
金具23の押圧部23dにより発熱体3は径方向に保持
される。この状態で、内部電極接続金具23に接続され
たリード線20が、セラミックセパレータ18のリード
線挿通孔72とグロメット17のリード線挿通孔91と
に順次挿通されて外部へ引き出される。内部電極接続金
具23の鍔23gがセラミックセパレータ18の前端面
に当接するように配置され、かつ発熱体3の後端部が、
発熱体端部収容穴72aの底面72bで受け止められ、
軸線方向の位置決めがなされる。なお、外部電極接続金
具33に接続されたリード線21も、リード線挿通孔7
2,91に順次挿通して外部へ引き出される。一方、ケ
ーシング10に酸素検出素子2を組み込んで別途組み立
てておく。そして、酸素検出素子2が組み込まれたケー
シング10の後端部側と、両電極接続金具23,33及
び発熱体3が組み込まれたフィルタアセンブリ16の前
端部側とを相対的に接近させると、酸素検出素子2の中
空部2a内壁面をガイドとして発熱体3が徐々に挿入さ
れる(図10(a))。ここで、「相対的に接近」と
は、ケーシング10とフィルタアセンブリ16との間
で、いずれか一方を固定し他方を移動させるか、又は両
者を互いに逆方向に移動させることにより、両者を接近
させることを表している。
【0049】やがて、酸素検出素子2の中空部2aの後
端開口部から内部電極接続金具23の嵌合部23cの外
面が座ぐり穴2d内壁面に嵌入され、ほぼ同時に酸素検
出素子2の外周面が外部電極接続金具33に挿入され
る。このとき、発熱体3は押圧部23dにより、酸素検
出素子2の中空部2aの中心軸線O2と交差する方向に
押圧され酸素検出素子2の中空部2a内壁面に全接触状
態で接触することになる。所定の挿入位置において、グ
ロメット17と第一フィルタ保持部51とを加締めて、
グロメット加締部67を形成し、最後にケーシング加締
部76を形成する(図10(b))。
【0050】酸素センサ1を以上のようにして組み立て
れば、酸素検出素子2の中空部2aへの挿入時に内部電
極接続金具23各部に変形を生じにくく、内部電極接続
金具23の中心軸線が酸素検出素子2の中空部2aの中
心軸線O2と略平行に配置されることになる。内部電極
接続金具23に発熱体3が挿入されるとき、発熱体3の
位置決めが確実になされ、発熱体3表面が酸素検出素子
2の中空部2a内壁面への全接触状態(又はそれに近い
状態)で、位置固定される。
【0051】すなわち、図12に示す従来のタイプで
は、鋸刃状部分が左右両側にて互い違いに複数形成され
ているため、接触部23e’で挿入抵抗が断続して発生
しやすく、内部電極接続金具23’が塑性変形して、内
部電極接続金具23’の中心軸線と酸素検出素子2の中
空部2aの中心軸線とに軸ズレを生じることがある。こ
の軸ズレのために発熱体の横当て状態が安定しなくなる
おそれがあった。しかし、この実施例では、嵌合部23
cの開口23c1の両縁部23c3において、酸素検出
素子の中空部の軸線方向に直線状に形成する等の工夫に
より挿入抵抗を低減できる。その結果、内部電極接続金
具23の中心軸線と酸素検出素子2の中空部2aの中心
軸線O2との軸ズレを抑えて、発熱体3の安定した横当
て状態が確保される。
【0052】また、内部電極接続金具が酸素検出素子の
中空部に挿入されるとき、大きな挿入抵抗が発生した
り、図12の接触部23e’のように挿入抵抗が断続し
て発生したりすると、内部電極接続金具の嵌合部後端を
受け止めているセラミックセパレータの前端面にチッピ
ングが生じるおそれがある。本実施例では挿入抵抗低減
のための工夫を重ねたことにより、セラミックセパレー
タのチッピングをも抑制できる。なお、セラミックセパ
レータを受ける鍔23gの接触面積をじゅうぶん大きく
することにより、挿入抵抗が分散され、さらにチッピン
グ防止を図ることができる。
【0053】図11は、図7における酸素検出素子形状
の他の実施例を示す横断面図である。図7(a)では、
軸線を挟んで方向転換部23c4を接触部に構成し、当
接の予定される円弧状外周面の曲率半径r1が中空部2
a内壁面の曲率半径Rよりも小に形成され(r1<
R)、接触面積を減少させ、組立作業時の挿入抵抗の低
減化を図っている。しかし、両曲率半径の差は僅かであ
り、嵌合部23cが中空部2a内壁面に挿入されるにつ
れて接触部である方向転換部23c4の接触面積(挿入
抵抗)は増大する。そこで図11では、円弧状の接触部
である方向転換部23c4が接触する恐れのある酸素検
出素子2の中空部2a内壁面(又は座ぐり部2d内壁
面)の周方向の一部に、軸心方向に開口された溝2e
を、軸線方向において少なくとも嵌合部23cとの接触
長さhにわたり形成している。これにより、円弧状の接
触部である方向転換部23c4が溝2eの底で接するよ
うになって、嵌合部23cの中空部2a内壁面への挿入
に伴う接触部である方向転換部23c4の接触面積(挿
入抵抗)の増大が抑えられる。なお、溝2eは酸素検出
素子2の型成形の際形成することができる。
【0054】さて、図13は図4のX−X軸断面図を示
し、内部電極接続金具23と発熱体3が酸素検出素子2
の中空部2a内壁面に挿入された状態において、内部電
極接続金具23の縮径部23eの断面を表したものであ
る。内部電極接続金具23は、既述の通り図5(c)の
展開図の形状に打ち抜いた電導性薄板材に曲げ加工を施
すことにより製造される。そしてこのとき、打抜の際の
板材のばりが曲げの内側になるように、つまり曲げ加工
により円筒状に成形される嵌合部23cの内面側に出る
ようにばりF1を位置させる。したがって、内部電極接
続金具23と発熱体3が酸素検出素子2の中空部2a内
壁面に挿入された状態では、縮径部23eのばりF1が
第一部分23e1及び第二部分23e2において、それ
ぞれ内面側すなわち発熱体3側に突き出して位置してい
る。このように縮径部23eのばりF1が外面側に突出
していないため、縮径部23eが酸素検出素子2の中空
部2a内壁面に挿入される際に、中空部2a内壁面に形
成された内部電極層2cが削り取られてその導電性が悪
化するような恐れがない。なお、開口23c1の両縁部
23c3においても嵌合部23cのばりF2が外面側に
突出していないため、上記と同様に内部電極層2cの導
電性が悪化するような恐れがない。
【0055】図14(a)は、図5の内部電極接続金具
形状の第一変更例を示す正面図である。ここで、図14
(a)で表される内部電極接続金具について、対応する
展開図として3種の変形例を図14(b)〜(d)に示
す。また、図14の内部電極接続金具の酸素検出素子へ
の組み付け方法の一例を図14に示す。この第一変更例
では、切欠きに関し図5に対して下記(A)〜(E)の
変更を行った。なお、図5の実施例と共通する部分には
同一符号を付して説明を省略する。 (A)切欠き23hの底23h2には、挿入基端側に向
かうにつれて酸素検出素子2の中空部2a内壁面周方向
の幅が連続的に小さくなる縮小部23h3が形成されて
いる。縮小部23h3の具体的形態として、ここでは逆
V字状に形成されている。切欠き23hの底23h2に
このような縮小部23h3を形成することにより、特に
挿入途中における縮径部23eでの挿入抵抗を大幅に低
減することができる。
【0056】(B)切欠き23hの描く外形線Gは、切
欠き23hの底点と内部電極接続金具23の中心軸線O
2とを含む断面をとったときに、挿入方向において、挿
入基端側ほど中空部2a内壁面に漸近する形態を有す
る。第二部分23e2の挿入基端側が丸みを帯びて中空
部2a内壁面と接し、組立作業時の縮径部23eの挿入
抵抗がより一層低減するとともに、内部電極層2cのチ
ッピング等を生じにくくなる。
【0057】(C)外形線Gには、挿入方向における変
化量を分母とし、挿入方向に直交しかつ径方向外側への
変化量を分子とする変化率が、中空部2a内壁面に近づ
くにつれて漸減する領域を形成する。変化率漸減領域の
形成によって、第二部分23e2の挿入基端側では縮径
部23eの挿入量に対して径方向外側(酸素検出素子2
の中空部2a内壁面)への接近量が徐々に小さくなるの
で、組立作業時の縮径部23eの挿入抵抗はさらに低減
する。
【0058】なお、変化率は図15(b)で次のように
表される。切欠き23hの外形線Gが、切欠き23hの
底点と内部電極接続金具23の中心軸線O2とを含む断
面に投影され、挿入方向(中空部2aの中心軸線O2方
向)をx軸、径方向をy軸にとったとき、y=f(x)
なる関数で表されるとすると、変化率は挿入方向におけ
る変化量Δxを分母とし、径方向外側への変化量Δyを
分子とする、Δy/Δxで表示される。
【0059】(D)切欠き23hの外形線Gは、挿入先
端側において径方向内側に凸の形態から、挿入基端側に
おいて径方向外側に凸の形態に変化する変曲点Pを含む
ように形成される。図14(a)又は図15(b)にお
いて、外形線Gは変曲点Pよりも下方で径方向内向きに
凸、変曲点Pよりも上方で径方向外向きに凸の形状を有
する。切欠き23hの外形線Gが変曲点Pを含むように
形成されていると、第二部分は滑らかな外形を保ちつつ
径方向の寸法変化割合に対して軸線方向(挿入方向)の
寸法変化割合を大きくとれるので端子金具の小径化を図
ることができ、ひいては酸素検出素子や酸素センサが小
型コンパクトに形成できる。
【0060】(E)第二部分23e2には切欠き23h
の底23h2から挿入基端側に向かって副切欠き23i
が形成されている。副切欠き23iの形状として、周方
向に所定の幅を有する溝状に形成する場合(図14
(b)参照)、周方向にほとんど幅を有しない切目状
(線状)に形成する場合(図14(c)参照)、挿入基
端側に向かうにつれて周方向の幅が連続的に小さくなる
テーパ状(三角状)等に形成する場合(図14(d)参
照)等がある。縮径部の第二部分に副切欠きを形成する
ことによって切欠きの外形線に変曲点が形成されるよう
になり、この変曲点の形成によって切欠きの外形線に変
化率漸減領域が形成可能になると考えられる。
【0061】次に、図16(a)は、図5の内部電極接
続金具形状の第二変更例を示す正面図である。ここで、
図16(a)で表される内部電極接続金具について、対
応する展開図として3種の変形例を図16(b)〜
(d)に示す。この第二変更例でも、第一変更例と同様
に切欠きに関し図5に対して上記(B)〜(E)の変更
を行い、(A)については下記(A)’のように一部変
更を加えている。なお、図5の実施例と共通する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。(A)’挿入基端
側に向かうにつれて周方向の幅が連続的に小さくなる形
態として、ここでは縮小部23h3は半円状に形成され
ている。
【0062】
【試験例】本発明による内部電極接続金具23(端子金
具)を酸素検出素子2の中空部2aに挿入する際の挿入
抵抗低減効果を確かめるため、挿入抵抗測定試験を実施
した。まず、所定形状に打ち抜いた電導性薄板材に曲げ
加工を施すことにより、5種類の試験用内部電極接続金
具を作成した。各試験用内部電極接続金具の主要形状を
図17に示す。
【0063】図6で示すように、酸素センサ1の組立装
置(図示省略)に酸素検出素子2を単独で取り付け、そ
の中空部2aに試験用内部電極接続金具23を単独で挿
入して、挿入抵抗(荷重)−挿入深さ(変位)曲線をオ
ートグラフにて自動測定した。なお、押込力は500k
gf、テストスピードは50mm/minで実施した。
これらの測定結果のグラフを図18に示す。
【0064】図18から次のことが分かる。 〔1〕内部電極接続金具23の軸直交断面において隙間
形成方向における両側に隙間が生ずる形態を有し、かつ
第二部分に挿入先端から挿入基端側に向かって形成され
た切欠きを有することによって、挿入抵抗はほぼ半減
し、挿入抵抗のピークが断続して発生することがなくな
る。 〔2〕切欠き23hについて、挿入基端側に向かうにつ
れて周方向の幅が連続的に小さくなる縮小部23h3を
形成すると、周方向の幅が段階的に小さくなる場合に比
較して、かなり(ピークで約100〜150N)の挿入
抵抗低減効果がある(No.1とNo.2)。 〔3〕切欠き23hについて、挿入基端側に向かうにつ
れて周方向の幅が連続的に小さくなる縮小部23h3の
形状は、逆V字状と半円状との間に挿入抵抗の差はあま
り見られなかった(No.3とNo.4)。ただし、縮径部2
3e面積が相対的に広い(切欠き面積が相対的に狭い)
逆V字状タイプ(No.4)のほうが、酸素検出素子2の
中空部2a内壁面への保持の点において、また、機械的
強度の面においても、好ましいと考えられる。 〔4〕副切欠き23iについて、副切欠き23iの形状
によって挿入抵抗低減効果が異なる。副切欠き23iの
形状が切目状ではほとんど挿入抵抗低減効果が見られな
いが、溝状ではかなり(ピークで約50〜80N)の挿
入抵抗低減効果がある(No.2とNo.3;No.4とNo.
5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸素センサの縦断面図。
【図2】図1の酸素センサの一部拡大縦断面図。
【図3】酸素検出素子への内部電極接続金具及び発熱体
の組み付け状態を示す分解斜視図。
【図4】酸素検出素子への内部電極接続金具及び発熱体
の組み付け状態を示す縦断面図。
【図5】内部電極接続金具の左側面図、正面図及び展開
図。
【図6】酸素検出素子への内部電極接続金具の組み付け
方法の一例を示す説明図。
【図7】図6の横断面図。
【図8】酸素検出素子への内部電極接続金具の組み付け
状態における軸直交断面図。
【図9】酸素検出素子から内部電極接続金具を取り外し
た状態を説明する正面図及び平面図。
【図10】図1の酸素センサの組立方法の一例を示す工
程説明図。
【図11】図7における酸素検出素子形状の他の実施例
を示す横断面図。
【図12】酸素検出素子への内部電極接続金具の組み付
け状態の従来例を示す参考図。
【図13】図4のX−X軸断面図。
【図14】図5の内部電極接続金具形状の第一変更例を
示す正面図及びこれに対応する3種の変形例の展開図。
【図15】図14の内部電極接続金具の酸素検出素子へ
の組み付け方法の一例を示す説明図及びその横断面図。
【図16】図5の内部電極接続金具形状の第二変更例を
示す正面図及びこれに対応する3種の変形例の展開図。
【図17】実験用内部電極接続金具の形状を模式的に示
す正面図及び展開図。
【図18】挿入長さと挿入抵抗との関係を表す実験結果
のグラフ。
【符号の説明】
1 酸素センサ 2 酸素検出素子 2a 中空部 2b 外部電極層 2c 内部電極層(電極層) 2d 座ぐり穴(座ぐり部) 23 内部電極接続金具(端子金具) 23c 嵌合部(固定部) 23c1 開口 23c2 平行部 23c3 開口の両縁部(接触部) 23c4 方向変換部(接触部) 23e 縮径部 23e1 第一部分 23e2 第二部分 23h 切欠き 23h1 切欠き開口 23h2 切欠きの底 23h3 縮小部 23i 副切欠き D 酸素検出素子の内径 La 内部電極接続金具の取外状態において、嵌合部
の接触方向両側位置を、軸直交断面において開口の幅方
向中心と中空部中心とを結ぶ線上に投影したときの距離
(取外後の径方向寸法) R 酸素検出素子の中空部内壁面の曲率半径 r’ 嵌合部外周面の挿入後の曲率半径 K 切欠き線 G 外形線 O2 酸素検出素子の中空部の中心軸線 P 変曲点 S 隙間
フロントページの続き (72)発明者 浅井 昌弘 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB01 BC02 BD04 BE04 BF19 BG05 BH06 BH09 BJ02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が閉じた中空軸状をなし、少なく
    ともその内壁面に電極層を有する酸素検出素子と、該電
    極層と電気的に接続する端子金具とを備え、 前記端子金具は、軸直交断面が略円形状に形成される前
    記酸素検出素子の中空部内に配置される固定部を有し、 この固定部は、前記軸直交断面において、所定方向(以
    下、接触方向と称する)における両側が前記酸素検出素
    子の中空部内壁面に対して直接又は他部材を介して間接
    的に接触し、かつこれと交差する方向(以下、隙間形成
    方向と称する)における両側と前記酸素検出素子の中空
    部内壁面との間に隙間を生ずる形態で配置されることを
    特徴とする酸素センサ。
  2. 【請求項2】 前記固定部は、前記軸直交断面におい
    て、その周方向の一部に開口を有するとともに、前記酸
    素検出素子の中空部の中心軸線を挟んで該開口の反対側
    に方向転換部を有し、 前記開口の両縁部と前記方向転換部とが、前記酸素検出
    素子の中空部内壁面に対して直接又は他部材を介して間
    接的に接触するとともに、前記開口の両縁部のいずれか
    一方と前記方向転換部とを結んで前記接触方向が形成さ
    れる請求項1記載の酸素センサ。
  3. 【請求項3】 前記固定部には、前記軸直交断面におい
    て、前記隙間形成方向に互いに対向する平行部が形成さ
    れる請求項1又は2記載の酸素センサ。
  4. 【請求項4】 前記固定部は、径方向内側へ弾性変形さ
    せられた状態で前記酸素検出素子の中空部に挿入されて
    おり、 かつ、前記固定部を弾性復帰させつつ前記中空部の外へ
    取り外したときに、該固定部の前記接触方向両側位置
    を、前記軸直交断面において前記開口の幅方向中心と前
    記中空部中心とを結ぶ線上に投影したときの距離の最大
    値が、該酸素検出素子の内径と等しいかそれよりも大に
    形成される請求項1ないし3のいずれかに記載の酸素セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記固定部の前記開口の両縁部が、前記
    開口と前記端子金具の中心軸線とを含む断面において、
    前記酸素検出素子の中空部の軸線方向に直線状に形成さ
    れる請求項2ないし4のいずれかに記載の酸素センサ。
  6. 【請求項6】 前記固定部の前記酸素検出素子の中空部
    への挿入先端側には縮径部が形成され、該縮径部は前記
    開口と前記端子金具の中心軸線とを含む断面において、
    前前記開口の両縁部に続く形で、挿入先端側にて連続的
    または段階的に小径となる部分(以下、第一部分と称す
    る)を含む請求項2ないし5のいずれかに記載の酸素セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 前記端子金具の固定部と前記酸素検出素
    子の中空部内壁面との前記接触方向両側における接触部
    において、該固定部外周面の曲率半径が該内壁面のそれ
    よりも小に形成される請求項1ないし6のいずれかに記
    載の酸素センサ。
  8. 【請求項8】 前記酸素検出素子の中空部の後端開口部
    には、その内部に前記固定部が直接又は他部材を介して
    間接的に挿入される座ぐり部が拡径形態で形成される請
    求項1ないし7のいずれかに記載の酸素センサ。
  9. 【請求項9】 前記縮径部は、前記酸素検出素子の中空
    部の中心軸線を挟んで前記第一部分の反対側位置に、前
    記開口と前記端子金具の中心軸線とを含む断面におい
    て、挿入先端側にて連続的または段階的に小径となる部
    分(以下、第二部分と称する)を含む請求項6記載の酸
    素センサ。
  10. 【請求項10】 前記縮径部の前記第二部分は、挿入先
    端から挿入基端側に向かって形成された切欠きを有する
    請求項9記載の酸素センサ。
  11. 【請求項11】 前記切欠きの底には、挿入基端側に向
    かうにつれて前記酸素検出素子の中空部内壁面周方向に
    おける幅が連続的に小さくなる縮小部が形成されている
    請求項10記載の酸素センサ。
  12. 【請求項12】 前記切欠きの描く外形線は、該切欠き
    の底点と前記端子金具の中心軸線とを含む断面をとった
    ときに、挿入基端側ほど前記中空部内壁面に漸近する形
    態を有する請求項10又は11記載の酸素センサ。
  13. 【請求項13】 前記外形線には、前記固定部の前記酸
    素検出素子の中空部への挿入方向における変化量を分母
    とし、前記挿入方向に直交しかつ径方向外側への変化量
    を分子とする変化率が、前記中空部内壁面に近づくにつ
    れて漸減する領域が形成される請求項12記載の酸素セ
    ンサ。
  14. 【請求項14】 前記外形線は、挿入先端側において径
    方向内側に凸の形態から、挿入基端側において径方向外
    側に凸の形態に変化する変曲点を含む請求項12又は1
    3記載の酸素センサ。
  15. 【請求項15】 前記第二部分には、前記切欠きの底か
    ら挿入基端側に向かって副切欠きが形成されている請求
    項10ないし14のいずれかに記載の酸素センサ。
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