JP6405159B2 - 二輪自動車用タイヤ - Google Patents

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本発明は、二輪自動車に装着される空気入りタイヤに関する。
二輪自動車は、ハンドルをきりつつ車体を内側に傾斜させて旋回する。二輪自動車のタイヤには、スリップ角に応じてコーナリングフォースが発生する。キャンバー角に応じてキャンバースラストが発生する。コーナリングフォースとキャンバースラストとが旋回時にタイヤに発生する横力に寄与する。旋回時に二輪自動車に遠心力が働く。遠心力とこの横力とが釣り合って二輪自動車が旋回し得る。
二輪自動車のタイヤは、旋回を容易にするため、その曲率半径が小さいトレッドを備えている。直進時には、トレッドのセンター領域が主に接地する。旋回時には、このセンター領域の軸方向外側に位置するショルダー領域が主に接地する。
特開2010−195123公報には、トレッドとサイドウォールとの間に、ウイングが位置する二輪車用タイヤが開示されている。このウイングのゴム硬度は、トレッドのそれより小さい。このウィングは、トレッドとサイドウォールとの接着性に優れる。しかしながら、このウイングはトレッドのショルダー領域の剛性を損なう。このタイヤは旋回性能に改善の余地がある。
特開2010−285079公報には、トレッドとウイングとの間に高硬度のエッジゴムを備えるタイヤが開示されている。このタイヤは、エッジゴムにより、トレッドのショルダー領域が補強されている。このタイヤは旋回時にもトレッドの接地形状が安定する。このタイヤは、旋回時に大きなキャンバースラストが得られうる。
特開2010−195123公報 特開2010−285079公報
特開2010−285079公報のタイヤでは、エッジゴムがトレッドの変形を抑制するので、グリップ性能が低下し易い。自動二輪車では、旋回時に大きなキャンバースラストを発生するとともに、グリップ性能にも優れたタイヤが求められている。本発明の目的は、旋回性能に優れた二輪自動車用タイヤの提供にある。
本発明に係る自動二輪車用空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール及び一対のウイングを備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッド端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのウイングは、トレッドとサイドウォールとの間に位置している。このウイングのゴム硬度Hwは、トレッドのゴム硬度Htより小さくされている。このウイング端Pwは、トレッド端Peより半径方向内側に位置している。このトレッド端Peからウイング端Pwまでの距離Dtは、5mm以上にされている。
好ましくは、上記ウイング端Pwにおけるウイングの傾斜角度は、70°以下にされている。
このタイヤの軸方向外面において、サイドウォールとウイングとの境界を点Psとする。好ましくは、上記トレッド端Peから点Psまでの直線距離Deとウイング端Pwから点Psまでの直線距離Dwとの比Dw/Deは、0.3以上0.7以下である。
好ましくは、上記ウイングのゴム硬度Hwと、トレッドのゴム硬度Htとの差(Hw−Hw)は、0より小さく−6以上にされている。
好ましくは、上記ウイングのゴム硬度Hwと、サイドウォールのゴム硬度Hsとの差(Hw−Hs)は、0より小さく−5以上にされている。
本発明に係るタイヤは、ウイングの半径方向外側に、十分な厚さのトレッドゴムが配置されているので、トレッドのショルダー領域において十分な剛性を発揮しうる。また、このトレッドは、十分なグリップ性能を発揮しうる。このタイヤは、旋回性能に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係る二輪自動車用タイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が拡大された断面図である。 図3(a)は、従来のタイヤと路面との接地状態が示された説明図であり、図3(b)は図1のタイヤと路面との接地状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ2の一部が示された断面図である。このタイヤ2は、二輪自動車に装着される。この図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1の一点鎖線CLは、タイヤ2の赤道面を表す。このタイヤ2は、この赤道面に対してほぼ左右対称の形状を呈する。
このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、バンド12、インナーライナー14及びウイング16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。
トレッド4は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。このトレッド4は、路面と接地するトレッド面18を形成する。このトレッド面18に溝が刻まれてもよい。溝が刻まれることにより、トレッドパターンが形成される。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6のゴム硬度Hsは、トレッド4のゴム硬度Htより小さい。サイドウォール6の複素弾性率Es は、トレッド4の複素弾性率Et より小さい。このサイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。このサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6の半径方向内側に位置している。このビード8は、コア20及びエイペックス22を備えている。このコア20は、リング状にされている。エイペックス22は、コア20から半径方向外向きに延びる。エイペックス22は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス22は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、両側のビード8の間に架け渡されている。カーカス10は、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。このカーカス10は、カーカスプライ24を備えている。このカーカスプライ24は、このビード8の周りを軸方向内側から外側に向かって巻かれている。
カーカスプライ24は、ビード8の周りを巻かれることで、主部24aと折り返し部24bとが形成されている。主部24aは、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿って、一方のビード8から他方のビード8まで延びている。折り返し部24bは、ビード8の軸方向外側で、半径方向外向きに延びている。折り返し部24bは、エイペックス22及び主部24aに積層されている。
図示されないが、カーカスプライ24は、カーカスコードとトッピングゴムとからなる。このカーカスコードは赤道面に対して傾斜している。この赤道面に対してなす傾斜角度の絶対値は、60°以上90°以下である。換言すれば、このタイヤ2はラジアルタイヤである。このカーカスコードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
バンド12は、カーカス10の半径方向外側に位置する。バンド12は、カーカス10に積層されている。バンド12は、トレッド4の半径方向内側に位置している。バンド12は、一方の軸方向端12aから他方の軸方向端12aまでトレッド4に沿って延びている。バンド12は、カーカス10を補強する。
このバンド12は、図示されないが、コードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。コードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気透過性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
ウイング16は、トレッド4の軸方向端に位置している。ウイング16は、トレッド4とサイドウォール6との間に位置している。ウイング16は、トレッド4とサイドウォール6とを連結する。ウイング16は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。このウイング16のゴム組成は、トレッド4のゴム組成と異なっている。ウイング16のゴム硬度Hwは、トレッド4のゴム硬度Htより小さい。ウイング16の架橋ゴムの複素弾性率Ew は、トレッド4の架橋ゴムの複素弾性率Et より小さい。更に、このウイング16のゴム組成は、サイドウォール6のゴム組成と異なっている。このタイヤ2では、ウイング16のゴム硬度Hwは、好ましくはサイドウォール6のゴム硬度Hsより小さい。
図1の点Peは、トレッド面18の端であって、トレッド端を示している。点Pwは、タイヤ2の軸方向外面における、トレッド4とウイング16との境界を示している。言い換えると、この点Pwは、ウイング16のウイング端を示している。点Psは、タイヤ2に軸方向外面における、サイドウォール6とウイング16との境界を示している。
図2の二点鎖線Lwは、ウイング端Pwにおける、タイヤ2の軸方向外面の接線を示している。二点鎖線Lhは、ウイング端Pwを通って水平方向の延びる直線を示している。角度θwは、この直線Lhと接線Lwとがなす角度を示している。両矢印Dtは、トレッド端Peからウイング端Pwまでの直線距離を示している。両矢印Dwは、ウイング端Pwから点Psまでの直線距離を示している。両矢印Deは、トレッド端Peから点Psまでの直線距離を示している。この角度θw、距離Dt、距離Dw及び距離Deは、図1及び図2に示されるように、タイヤ2から切り出された断面において測定される。
図3(a)には、旋回走行における従来のタイヤ32が示されている。タイヤ32が路面34に接地した状態が示されている。このタイヤ32は、トレッド36及びウイング38を備えている。このウイング38は、半径方向においてトレッド端Peの近傍まで延びている。旋回走行において、トレッド36は、路面34から外力を受ける。図3(a)の矢印Fxは、この外力の、路面34に平行な方向の分力を示している。矢印Fzは、この外力の、路面34に垂直な方向の分力を示している。このウイング38のゴム硬度は、トレッド4のそれに比べて小さい。このウィング38のの複素弾性率Ew は、トレッド4のそれに比べて小さい。このウイング38は、トレッド36のトレッド端Pe近傍の剛性を低下させる。
図3(b)には、旋回走行におけるタイヤ2が示されている。タイヤ2が路面34に接地している。このタイヤ2では、このウイング端Pwは、トレッド端Peから離れている。このタイヤ2では、トレッド端Peからウイング端Pwまでの距離Dtが5mm以上にされている。このウイング16は、タイヤ32のウイング38に比べて、そのボリュームが小さい。このウイング16は、タイヤ2の剛性の向上に寄与する。このタイヤ2は、タイヤ32に比べて、より大きなキャンバースラストを発生しうる。このタイヤ2は、タイヤ32より高速で旋回走行しうる。
一方で、トレッド端Peからウイング端Pwまでの距離Dtが大きいタイヤ2では、トレッド4のボリュームが増加して、サイドウォール6のボリュームが減少する。サイドウォール6のボリュームの減少により、衝撃の吸収性が低下する。衝撃の吸収性の低下は、操縦安定性を損なう。この観点から、この距離Dtは、好ましくは10mm以下である。
前述の様に、このウイング16のボリュームを小さくすることは、タイヤ2の剛性の向上に寄与する。トレッド端Peから点Psまでの距離Deと、ウイング端Pwから点Psまでの距離Dwとの比Dw/Deが小さいタイヤ2は、大きいキャンバースラストを発生しうる。このタイヤ2は、より高速での旋回走行をしうる。また、この比Dw/Deが小さくされることで、ウイング16が路面34に接地することが抑制される。これらの観点から、この比Dw/Deは、好ましくは0.7以下であり、更に好ましくは0.6以下であり、特に好ましくは0.5以下である。
一方で、この比Dw/Deが大きいタイヤ2は、衝撃の吸収性に優れる。また、この比Dw/Deが大きくされることで、ウイング16はトレッド4及びサイドウォール6との間で十分な接着性を発揮しうる。これらの観点から、この比Dw/Deは、好ましくは0.3以上であり、更に好ましくは0.4以上であり、特に好ましくは0.5以上である。
図3(b)の両矢印θtは、タイヤ2の軸方向外面の接線Lwと路面34とのなす角度を示している。タイヤ2の角度θwが大きいタイヤ2では、この角度θtも大きい。角度θtが大きいタイヤ2では、サイドウォール6が撓み易い。この撓みを繰り返すことで、サイドウォール6の表面に亀裂が発生し易い。この亀裂は、経時的にクラックに成長する恐れがある。このサイドウォール6の亀裂の成長を抑制する観点から、ウイング16の傾斜角度θwは、好ましくは70°以下であり、更に好ましくは60°以下である。一方で、この角度θtが大きいタイヤ2は、直進走行において、高い剛性を得られる。この観点から、角度θtは、好ましくは30°以上である。
このウイング16のゴム硬度Hwは、トレッド4との接着性を高める観点から、トレッド4のゴム硬度Htより小さくされている。ウイング16のゴム硬度Hwとトレッド4のゴム硬度Htとの差が小さいタイヤ2は、ウイング16とトレッド4との剥離が抑制されている。このタイヤ2は、耐久性に優れている。この観点から、硬度Hwと硬度Htとの差(Hw−Ht)は、好ましくは−6以上であり、更に好ましくは−4以上であり、特に好ましくは−2以上である。
このウイング16のゴム硬度Hwは、サイドウォール6との接着性を高める観点から、サイドウォール6のゴム硬度Hsより小さいことが好ましい。ウイング16のゴム硬度Hwとサイドウォール6のゴム硬度Hsとの差が小さいタイヤ2は、ウイング16とサイドウォール6との剥離が抑制されている。このタイヤ2は、耐久性に優れている。この観点から、硬度Hwと硬度Hsとの差(Hw−Hs)は、好ましくは−5以上であり、更に好ましくは−3以上であり、特に好ましくは−1以上である。
本発明の硬度は、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬度が測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
本発明の複素弾性率Eは、「JIS K 6394」の規定に準拠して測定される。この複素弾性率Eは、以下の条件下で測定される。
測定装置 :粘弾性スペクトロメーター「VES・F−3型」(岩本製作所社製)
初期歪み :10%
動歪み :2%
周波数 :10Hz
変形モード:引張
測定温度 :70℃
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、図1に示されるように、タイヤ2から切り出された断面で測定される。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1に示された構成を備えたタイヤが得られた。このタイヤサイズは、「180/55ZR17」であった。このタイヤの比Dw/De、距離Dt(mm)、ゴム硬度差(Hw−Ht)、ゴム硬度差(Hw−Hs)及び角度θw(°)は、表1に示す通りであった。
[比較例1]
従来に市販タイヤが準備された。このタイヤは図3(a)に示される構成を備えていた。このタイヤの比Dw/De、距離Dt(mm)、ゴム硬度差(Hw−Ht)、ゴム硬度差(Hw−Hs)及び角度θw(°)は、表1に示す通りであった。
[比較例2−3及び実施例2−3]
距離Dt(mm)が表1に示される様にされた他は、実施例1と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例4−5]
角度θw(°)が表2に示される様にされた他は、実施1と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例6−8]
比Dw/Deが表2に示される様にされた他は、実施1と同様にしてタイヤが得られた。
[比較例4及び実施例9−10]
ゴム硬度の差(Hw−Ht)が表3に示される様にされた他は、実施1と同様にしてタイヤが得られた。
[実施例11−13]
ゴム硬度の差(Hw−Hs)が表3に示される様にされた他は、実施1と同様にしてタイヤが得られた。
[グリップ性能、剛性、旋回性能及び衝撃吸収性]
タイヤを正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が290kPaとなるように空気を充填した。このタイヤを、排気量が1000cc(cm)である二輪自動車のリアホイールに装着した。フロントホイールには、市販タイヤが装着された。ライダーに、この二輪自動車を運転させて、旋回走行におけるグリップ性能、剛性、旋回性能及び衝撃吸収性を評価させた。この結果が、比較例1を5とする10段階評価で示されている。この数値が大きいほど好ましい。
[ウイング不良]
走行後のタイヤが解体されて、ウィングが観察された。トレッド面へのウイングの露出の有無と、ウイングとトレッド及びサイドウォールとの剥離の発生とが観点されて、評価がされた。この評価では、市販品として使用可能なレベルを「可」とし、特に良好なレベルを「良」とし、不合格レベルを「不可」とした。
[SWクラック]
走行後のサイドウォールの亀裂の大きさ及び数が観察された。この評価では、市販品として使用可能なレベルを「可」とし、特に良好なレベルを「良」とし、不合格レベルを「不可」とした。
Figure 0006405159
Figure 0006405159
Figure 0006405159
表1から表3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは二輪車に装着される空気入りタイヤに広く適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・バンド
14・・・インナーライナー
16・・・ウイング
18・・・トレッド面
20・・・コア
22・・・エイペックス
24・・・カーカスプライ

Claims (5)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のウイングを備えており、
    それぞれのウイングが、軸方向外面においてトレッドとサイドウォールとの間に位置しており、
    このウイングの軸方向内側でトレッドとサイドウォールとが接しており、
    それぞれのサイドウォールが、トレッド及びウイングから半径方向略内向きに延びており、
    このウイングのゴム硬度Hwがトレッドのゴム硬度Htより小さくされており、
    軸方向外面におけるトレッドとウイングとの境界をウイング端Pwとし、このウイング端Pwおける軸方向外面の接線をLwとするときに、
    このウイング端Pwがトレッド端Peより半径方向内側に位置しており、
    この接線Lwに沿った方向において、トレッド端Peからウイング端Pwまでの距離Dtが5mm以上にされている二輪自動車用空気入りタイヤ。
  2. 上記ウイング端Pwにおけるウイングの傾斜角度が70°以下にされている請求項1に記載のタイヤ。
  3. その軸方向外面においてサイドウォールとウイングとの境界を点Psとして、
    上記接線Lwに沿った方向において、上記トレッド端Peから点Psまでの直線距離Deとウイング端Pwから点Psまでの直線距離Dwとの比Dw/Deが0.3以上0.7以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記ウイングのゴム硬度Hwとトレッドのゴム硬度Htとの差(Hw−Ht)が0より小さく−6以上にされている請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記ウイングのゴム硬度Hwとサイドウォールのゴム硬度Hsとの差(Hw−Hs)が0より小さく−5以上にされている請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
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