JP6405111B2 - 覆工コンクリート打設装置 - Google Patents
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Description
吹付けコンクリートは、作業員が吹付けロボットを操作することにより、所定の厚さに吹付けられている。
そのため、特許文献1には、ガイドリングを備えた吹付け台車ユニットを所定の位置に配置し、ガイドリングに沿って吹付けノズルを移動させながらコンクリートを吹付けることで、高品質に施工を行う方法が開示されている。
また、吹付けコンクリートの仕上がり面は凹凸面であるため、吹付けコンクリートの表面に貼設された防水シートは、吹付けコンクリートの突出部分において破損するおそれがある。
また、ガイドレールに沿って移動する型枠によりコンクリートを打設するため、コンクリート厚さ等の管理も容易である。
覆工コンクリート打設装置1は、トンネル10の周方向に沿ってコンクリートCを打設することで、一次覆工を形成する。
本実施形態では、隣り合う鋼製支保工12,12の間にガイドレール2を配設している。
本実施形態の支持架台3は、図1および図2に示すように、トンネル軸方向に沿って延設された上下2段の本体部31,31と本体部31,31同士を連結する前後の連結部32,32とを備えている。本体部31,31は、トンネル10の周方向に間隔をあけて並設されている。
支持架台3は、走行手段33を介してガイドレール2に沿って移動する。
本実施形態では、2本のガイドレール2,2に沿って、走行するものとする。
また、型枠4は、支持架台3の先端部に設けられている。
型枠4は、支持架台3に設けられたシリンダー35,35に支持されており、シリンダー35の進退によってトンネル径方向に移動可能である。なお、シリンダー35は、必要に応じて設置すればよい。
コンクリート輸送管52は、いわゆるフレキシブル管により構成されており、支持架台3の移動に追従することができる。
まず、地山を掘削することで、トンネル10を形成する。地山の掘削に伴い露出した地山面には、コンクリートを吹き付けて、早期に閉合する。吹き付けられたコンクリート(一次吹付けコンクリート)は、一次覆工の一部となる。
支持架台3を設置したら、シリンダー35を伸ばすことで、型枠4を鋼製支保工12に当接させる。本実施形態では、ガイドレール2の切羽側に配設された、2本の鋼製支保工12,12に跨って型枠4を配設する。
型枠4に供給されたコンクリートCは、型枠4、地山(一次吹付けコンクリート)および鋼製支保工12,12に囲まれた空間に打設される。
コンクリートCの供給(コンクリートポンプ51の駆動)に伴い、走行モータ34を駆動させて、支持架台3をガイドレール2,2に沿って移動させる。
コンクリートの吹き付けは、初期段階だけでよく、その後は、覆工コンクリート打設装置1でコンクリートを打設するので、トンネル坑内の作業環境が向上する。
そのため、高品質に施工を行うことができる。また、一次覆工コンクリートの表面に設置される防水シートが傷つくこともない。
また、支持架台3が、既設の鋼製支保工12を走行するようにすれば、ガイドレール2を別途設置するための手間と費用を省略することができる。
また、覆工コンクリート打設装置は、トンネル下半から上半に連続してコンクリートを打設してもよい。
また、鋼製支保工12も必要に応じて設置すればよい。
2 ガイドレール
3 支持架台
4 型枠
5 コンクリート供給手段
10 トンネル
11 内壁面
Claims (4)
- トンネルの周方向に沿って前記トンネルの内壁面に設けられたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動する支持架台と、
前記支持架台に設けられた型枠と、
前記型枠にコンクリートを供給するコンクリート供給手段と、を備える覆工コンクリート打設装置であって、
前記コンクリート供給手段が、コンクリートポンプと、前記コンクリートポンプから前記型枠までの間に配管されたコンクリート輸送管とを備えており、
前記コンクリート輸送管は、前記支持架台の移動に追従可能なフレキシブル管からなり、
前記型枠は、前記支持架台に設けられたシリンダーによってトンネル径方向に移動可能に支持されており、
前記型枠と地山との間にコンクリートを供給するとともに、前記型枠を前記ガイドレールに沿って移動させることで、前記トンネルの周方向に連続するコンクリートを打設することを特徴とする、覆工コンクリート打設装置。 - 前記支持架台の先端部が、前記ガイドレールよりも切羽側に延出しており、
前記型枠は、前記支持架台の先端部に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の覆工コンクリート打設装置。 - 前記型枠が、前記ガイドレールの切羽側に設けられた支保工の表面を摺動することを特徴とする、請求項2に記載の覆工コンクリート打設装置。
- 前記ガイドレールが、既設の支保工であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の覆工コンクリート打設装置。
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