JP6404631B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技に基づいて遊技媒体を払い出す遊技機に関するものである。
遊技機の代表例の一つとしてのスロットマシン機(回胴式遊技機)には、前側に開口する筐体の内部に複数のリールを備えた表示装置が配設されると共に、筐体の開口を開放可能に塞ぐように前面扉が配設されている。前面扉には、リールの始動操作を行う操作レバーや停止操作を行う停止ボタン等が設けられており、これら操作レバーおよび停止ボタンの操作に基づいて所定の組み合わせの図柄(絵柄)が表示されることで、筐体の内部に配設された払出装置が作動されて、メダルタンク内に貯留されているメダルが前面扉に開設された払出口から規定枚数分払い出される(例えば、特許文献1)。
特開2006−4347号公報
前記スロットマシン機では、払出装置に繋がる払出口が前面扉に開設されていることから、当該払出口を介して筐体の内部に侵入させた不正器具により払出装置を不正に作動させてメダルを獲得しようとする不正行為が行われる可能性がある。このような不正行為を防止するために、特許文献1では、払出装置におけるメダルの出口(排出口)を開閉する開閉弁を設けることで、メダルの払い出しを行いつつ不正器具の侵入を防ぐよう構成されている。しかしながら、単に開閉弁を排出口に設けるだけでは、開閉弁が強制的に開放される虞があり、不正行為を防止するには不充分であった。
そこで本発明は、従来の技術に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技媒体の払出通路を通じて不正器具を侵入させる不正行為を防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願請求項1に係る遊技機は、
遊技媒体を貯留可能な貯留部(31)と、前記貯留部(31)に貯留された遊技媒体を送り出す送出体(38)を有する払出装置(35)とを備えた遊技機において、
前記払出装置(35)における送出体(38)の作動により送り出される遊技媒体を、機前面に開設された払出口(25)に誘導する払出通路(27)と、
前記払出通路(27)を形成する壁面(61)に凹設されて当該払出通路(27)に臨む溝部(64)と、
前記溝部(64)が凹設された前記壁面(61)との間に前記払出通路(27)を形成すると共に該払出通路(27)に開口する開口部(74)が形成された通路形成手段(71)と、
前記払出装置(35)に取り付けられる前記通路形成手段(71)によって支持される軸部(75)を中心として回動可能に構成され、前記払出通路(27)を開放可能に閉鎖する開閉弁(80)とを備え、
前記開閉弁(80)は
記送出体(38)により送り出された遊技媒体の通過方向への押圧を受けた場合に前記払出通路(27)を開放して遊技媒体の通過を許容し、該通過方向に逆行する方向への押圧を受けた場合には当該払出通路(27)を閉鎖する閉鎖状態を維持して、該閉鎖状態において閉鎖端部(80a)が前記溝部(64)に嵌まるよう構成されると共に
前記払出通路(27)の通路幅方向に延在する前記軸部(75)に支持された第1板部(81)と、該第1板部(81)の延出端から該第1板部(81)との交差方向に延出すると共に前記開口部(74)を介して前記払出通路(27)に臨み、前記第1板部(81)に対して屈曲して前記開口部(74)を通過する屈曲部(82a)および該屈曲部(82a)から延出する開閉部(82b)を有する第2板部(82)とを備え、前記第2板部(82)の前記開閉部(82b)が前記屈曲部(82a)側から延出端部に向かうにつれて前記払出口(25)側に近づく傾斜状に形成されて、該開閉部(82b)によって前記払出通路(27)を開閉するよう構成され、
前記通路形成手段(71)とは別の部材(33)に設けられて該払出通路(27)の通路方向と平行な方向に前記軸部(75)と並び、前記閉鎖状態にある開閉弁(80)によって移動方向を変更された不正器具(F)の前記軸部(75)に対する接触を阻止可能な壁(33b)を備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、閉鎖状態にある開閉弁の閉鎖端部が、払出通路に臨む壁面に形成された溝部に嵌まるよう構成することにより、払出通路の壁面と開閉弁の閉鎖端部との間に針金等の不正器具を差し込むことが極めて困難となる。すなわち、開閉弁を強制的に開放する行為を防止することで、払出通路を通じて侵入させた不正器具により払出装置を作動させる不正行為を開閉弁により効果的に防止することができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記開閉弁(80)は、前記閉鎖状態において前記払出口(25)側から当接した前記不正器具(F)を前記軸部(75)の配置位置から逸れた方向に向かわせ得るよう形成されたことを要旨とする。
また、本願には、次のような技術的思想が含まれる。
前記払出通路(27)を形成する壁面(61)に凹設されて当該払出通路(27)に臨む溝部(64)と、
前記溝部(64)が凹設された前記壁面(61)との間に前記払出通路(27)を形成する通路形成手段(71)とを備え、
前記閉鎖状態にある開閉弁(80)の閉鎖端部(80a)が前記溝部(64)に嵌まるよう構成され、
前記軸部(75)と、該軸部(75)を支持する軸受台(91A,91B)と、前記開閉弁(80)を閉鎖側に付勢する付勢手段(76)とが、前記通路形成手段(71)を挟んで前記払出通路(27)と反対側に設けられ、
前記壁(33b)は、前記通路形成手段(71)を挟んで前記払出通路(27)と反対側において、前記軸部(75)、前記軸受台(91A,91B)および前記付勢手段(76)より前記払出口(25)側に位置するよう設けられたことを要旨とする
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
記溝部(64)が凹設された前記壁面(61)において溝部(64)の通路下流側に位置する下流側壁面(61b)は、通路上流側に位置する上流側壁面(61a)よりも溝部(64)の底側に近接するよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、払出通路の壁面に開閉弁の閉鎖端部が嵌まる溝部を設けつつ、送出体により送り出された遊技媒体が溝部に嵌まり込んで払出通路内で滞留するのを防止できる。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
記払出通路(27)を形成する壁面として、前記溝部(64)が凹設された第1壁面(61)と、該第1壁面(61)に対向する第2壁面(96)とを有し、
前記第1壁面(61)および第2壁面(96)の間で前記払出通路(27)の外側へ向けて凹となる凹部(111,112)が設けられ、
前記払出通路(27)を横切るように延在させた前記開閉弁(80)の側縁部(83,84)が前記凹部(111,112)に位置するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、前記開閉弁の側縁部が凹部に位置するよう構成することで、不正行為者が払出通路に侵入させた不正器具を開閉弁の側縁部の外側から通路上流側に通過させようとしても、不正器具を凹部に迂回させる必要が生じることで当該行為を困難とし得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
記払出通路(27)を形成する壁面として、前記溝部(64)が凹設された第1壁面(61)と、該第1壁面(61)に対向する第2壁面(96)とを有し、
前記第1壁面(61)および第2壁面(96)の少なくとも一方に、前記払出通路(27)の外側へ向けて凹となる凹部(113)が前記開閉弁(80)の配設位置より通路上流側に位置するよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1壁面および第2壁面の少なくとも一方に、開閉弁の配設位置より通路上流側に位置するよう凹部を設けることにより、不正器具の先端部を凹部に係合させて不正器具の進行を阻止することができるから、開閉弁が強制的に開放されたとしても不正器具が払出装置に到達するのを防止できる。すなわち、不正器具により払出装置を作動させる不正行為をより確実に防止することができる。
本発明に係る遊技機によれば、遊技媒体の払出通路を通じて不正器具を侵入させる不正行為を防止することができる。
実施例に係るスロットマシン機を示す正面図である。 実施例に係る前面扉および支持部材を筐体に対して開放させた状態を示す斜視図である。 実施例に係るメダル払出ユニットの分解斜視図である。 実施例に係る払出装置を回転送出体の設置面から視た状態を示している。 (a)は、侵入防止部材を前側から視た斜視図であり、(b)は、図4のA−A線断面図である。 (a)は、侵入防止部材を示す平面図であり、(b)は、侵入防止部材を示す底面図である。 (a)は、侵入防止部材を取り外した払出装置における払出通路の形成位置を示す要部拡大図であり、(b)は、(a)に対して侵入防止部材の通路形成部を二点鎖線で示した説明図である。 (a)は、図4のB−B線断面図であって開閉弁が閉鎖位置にある状態を示し、(b)は、図4のB−B線断面図であって開閉弁が開放位置にある状態を示している。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技媒体としてのメダルMを投入口に投入して遊技が行われるスロットマシン機(回胴式遊技機)を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにスロットマシン機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(スロットマシン機10の全体構成について)
実施例に係るスロットマシン機10は、図1に示すように、遊技店に縦置き姿勢で設置される支持体としての筐体15の前面側に、複数の操作部42が設けられた前面部材としての前面扉20が開閉可能に配設されている。筐体15は、前面側が開口する箱状に形成されており、内側に画成される収容空間16には、前記操作部42の操作に応じて図柄(絵柄)を変動表示および停止表示する図柄表示装置17や、メダルMを貯留すると共にメダルMの払出動作を行うメダル払出ユニット30、当該メダル払出ユニット30や図柄表示装置17を制御する制御装置18等の各種構成部材が収容されている。前面扉20は、筐体15の前方開口を塞ぐ大きさに形成されて、当該筐体15に対して前面扉20を閉鎖した状態では、筐体15の収容空間16に収容される図柄表示装置17や、メダル払出ユニット30、制御装置18等の構成部材を前側から覆うように筐体15の前方開口に位置している。また前面扉20は、筐体15に対して一側部(実施例では左側部)が回動可能に枢支されており、他側部(実施例では右側部)を手前に引き出すことで収容空間16を開放できるように構成されている。なお、筐体15および前面扉20の右側部には施錠機構19が設けられている。施錠機構19は、筐体15の右側部に設けられた係止受部19aと、前面扉20の右側部に設けられたスライド体19bと、前面扉20の前面から鍵による解錠操作が可能な鍵操作部19cとを備えている。そして、前面扉20を筐体15に対して閉鎖してスライド体19bの鉤部を係止受部19aに係合させた状態で、所定の鍵を用いて鍵操作部19cを解錠操作することにより、前面扉20を筐体15に対して開放し得るようになっている。
図2に示すように、前記筐体15には、支持部材28が回動可能に支持されている。支持部材28は、筐体15の内側に画成される収容空間16の上方位置に収容されており、一側部(実施例では左)を軸として開放し得るように構成されている。そして、収容空間16には、この支持部材28の下方に前記メダル払出ユニット30が配設されている。支持部材28には、前記図柄表示装置17や前記制御装置18が配設されており、前面扉20を開放した状態で支持部材28を前方に開放(図2参照)すると、制御装置18や図柄表示装置17が筐体15の前方開口を介して収容空間16の外側に移動して、筐体15の前方からメダル払出ユニット30を点検し易い状態となる。なお、実施例の図柄表示装置17は、複数種類の図柄が表面に形成された円筒状のリール17aが軸を左右方向に向けた姿勢で横並び状に複数(実施例では3つ)設けられており、各リール17a内に設けた駆動モータ(図示せず)を制御装置18の制御下に回転駆動させることにより図柄の変動表示が行われる。
(前面扉20について)
図1に示すように、前記前面扉20は、複数の操作部42a,42b,42cが設けられた操作領域構成部21と、前記図柄表示装置17を前側から視認可能に構成された表示領域構成部22と、機種名やキャラクタ画像等を表示するパネルを視認可能に配設したパネル構成部23と、メダルMを貯留可能な受け皿24とを備えている。前面扉20は、上下方向の略中央部に設けられた該操作領域構成部21を挟んで上側には前記表示領域構成部22が設けられると共に下側には前記パネル構成部23が設けられ、該パネル構成部23の下側に前記受け皿24が設けられている。前記受け皿24は、上方に開放する箱状に設けられ、前面扉20の前面(機前面)に開設された払出口25から払い出されるメダルMを受けて貯留できるようになっている。そして、遊技(回胴遊技)の結果として規定枚数のメダルMの払い出しが決定された場合に、メダル払出ユニット30の一部を構成する払出装置35の払出動作により送り出されたメダルMが、払出通路27を通過して前記払出口25から受け皿24に放出されるようになっている。ここで、前面扉20の後面には、扉側通路27Aを形成する筒状の扉側通路部材26が配設されており、当該扉側通路部材26に形成された扉側通路27Aの下流端部が前記払出口25に連通するようになっている。そして、前面扉20が筐体15に対して閉鎖された状態(閉鎖状態)では、扉側通路27Aの上流端部(入口)が前記払出装置35に形成された後述する装置側通路27Bの出口(払出装置35のメダル出口E2)に連通して、装置側通路27Bを通過したメダルMが扉側通路27Aを介して前記払出口25から受け皿24に払い出されるようになっている。すなわち、実施例のスロットマシン機10では、払出装置35(具体的には後述する回転送出体38)の作動により送り出されるメダルMを機前面に開設された払出口25に誘導する払出通路27が、扉側通路27Aおよび装置側通路27Bにより形成されている。
(操作領域構成部21)
図1に示すように、前記操作領域構成部21には、メダルMの投入口41が設けられると共に、前記操作部として、図柄表示装置17の各リール17aを回転始動させるスタートレバー42aや、図柄表示装置17の各リールの回転を個別に停止させる複数のストップボタン42bや、制御装置18にクレジットメダルとして記憶されたメダルの内の所定数を1回の遊技に投入するメダルとして決定するベットボタン42cが設けられている。そして、スロットマシン機10は、投入口41へ投入されたメダルMおよびベットボタン42cの押下によって投入されたメダルの合計数が規定の遊技開始数に達していることを条件として、スタートレバー42aを操作することで、1回の回胴遊技を行い得るよう構成されている。そして、回胴遊技では、スタートレバー42aの始動操作に応じて回転駆動された各リール17aをストップボタン42bの停止操作により停止させ、各リール17aの停止位置に応じて入賞役が成立した場合(後述する図柄透視窓43に表示される図柄が所定の組み合わせとなった場合)に、規定枚数のメダルMを払い出すように構成されている。ここで、クレジットメダルは、前記遊技開始数を超えて投入口41に投入されたメダルMおよび入賞役の成立に伴って払い出されるメダルを、所定の上限数分(例えば50枚分)まで制御装置18が備える記憶手段に記憶させたものである。なお、操作領域構成部21に備えられた精算ボタンを操作することで、制御装置18の記憶手段が記憶するクレジットメダル数のメダルMが払い出されるようになっている。
(表示領域構成部22)
図1および図2に示すように、前記表示領域構成部22は、前記前面扉20において前記図柄表示装置17の前側を覆う位置に設けられると共に、前記リール17aに対応する数(実施例では3つ)の図柄透視窓43が該リール17aの並列方向に離間して形成され、各リール17aが図柄透視窓43に個別に臨むようになっている。
(メダル払出ユニット30について)
図2および図3に示すように、前記メダル払出ユニット30は、メダルMを貯留可能なメダルタンク31と、メダルタンク31の下側に配設されて該メダルタンク31に貯留されたメダルMを払い出す払出装置35とを備え、前記筐体の底板15a上に払出装置35が設置されて、前記収容空間16の内部に収容されている。ここで、払出装置35には、左右の下端部から外側方へ延出するガイド片30aが前後方向に延在するよう設けられており、筐体15の底板15a上に前後に延在するよう敷設された左右一対のガイドレール15bの前端側から左右のガイド片30aの後端部を挿入して後方にスライドさせることで、メダル払出ユニット30を所定の設置位置に設置し得るようになっている。また、払出装置35には、当該払出装置35の内部に形成される装置側通路27Bの内部への不正器具Fの侵入を防止する侵入防止部材70(後述)が配設されている。
(メダルタンク31)
前記メダルタンク31は、図3に示すように、上方に開放する箱状に形成されて内部にメダルMの貯留空間が画成された貯留部32と、前記払出装置35に着脱可能に取り付けられる取付台部33とを有している。そして、当該貯留空間に開口するタンク出口(図示せず)が貯留部32の底部32aに上下に貫通するよう形成されており、メダルタンク31を払出装置35に取り付けた際に、払出装置35の後述する回転送出体38がタンク出口の下部に臨むようになっている。また、底部32aは、タンク出口へ向けて下方傾斜するよう形成されており、メダルタンク31に貯留されたメダルMは、底部32aに沿ってタンク出口に順次導かれ、タンク出口から払出装置35に向けて流れるようになっている。取付台部33の右側部には、払出装置35の係合口36aに挿入される係合凸部33aが突設され、係合口36aに係合凸部33aを差し込んだ状態で取付台部33の左側部を払出装置35の係止レバー36bにより固定することで、後述する払出装置35(後述する設置面50)上に載置された状態で払出装置35に固定される。なお、貯留部32には、メダルMの貯留量が一定量を超えた場合にメダルMをサブタンク34(図2参照)に放出する放出口32bが形成されている。
(払出装置35)
前記払出装置35は、図3に示すように、前記筐体15の底板15a上に載置されて収容空間16に収容されると共に駆動モータ(駆動手段)を収容する箱状の装置本体36と、装置本体36に配設されて駆動モータにより回転駆動される円盤形状の回転送出体(送出体)38と、前記払出通路27を開閉可能な開閉弁80を有する前記侵入防止部材70とを備えている。そして、回転送出体38がメダルタンク31の貯留部32の下側に臨むよう設けられ、該回転送出体38を駆動モータの駆動により回転させることで、メダルMを払出通路27に送出し得るよう構成されている。また、装置本体36には、メダルタンク31が設置される設置面50が、右方に下方傾斜するよう設けられている。設置面50には、前記回転送出体38が回転可能に設置される円形凹状の送出凹部51と、送出凹部51の外周縁から外側(装置本体36の前面)へ向けて延在する凹状の連通部60とが凹設されて、当該連通部60および送出凹部51が連通している。なお、送出凹部51および連通部60の底面は、連設部分が同一平面上に位置するよう設けられると共に、連通部60の底面が設置面50と同様に右方に下方傾斜している。
図3および図4に示すように、前記装置本体36には、内部に収容した駆動モータの駆動軸37が送出凹部51の略中心から突出するよう設けられ、該駆動軸37に回転送出体38が連結されている。前記回転送出体38は、送出凹部51の外形に整合する円盤状に形成されて送出凹部51に嵌合するよう構成され、駆動モータの駆動により駆動軸37を回転させることで、送出凹部51の内側で回転送出体38が一方向に回転(図4の右回転)するよう構成されている。払出装置35は、回転送出体38を駆動軸37に連結した状態で、送出凹部51の底面と回転送出体38との間にメダルMが移動可能な移送空間51aが形成されるようになっており、移送空間51aに位置するメダルMを回転送出体38により支持して前記連通部60へ向けて移送し得るよう構成されている。また、回転送出体38の円盤面には、メダルMの直径よりやや大きな円形状のメダル入口E1が周方向に等間隔で離間して複数形成されると共に、各メダル入口E1が移送空間51aに連通している。当該回転送出体38の外周面には、送出口38aが周方向に等間隔で離間して複数形成されると共に、各送出口38aが移送空間51aに連通するよう位置している。送出口38aは、送出凹部51の周壁によって外側が塞がれると共に、連通部60の形成位置において該連通部60内で開口するよう設けられている。回転送出体38の作動(右回転)に伴ってメダル入口E1に流入したメダルMは、円周方向に整列した状態で移送空間51aを移動し、送出口38aから連通部60に放出されるようになっている。送出凹部51の底面には、メダルMに付着する等して送出凹部51に運ばれてきた塵やゴミを送出凹部51から排出するための塵孔部51bが形成されている。
図3に示すように、前記設置面50には、前記連通部60を覆うように前記侵入防止部材70が取り付けられており、該侵入防止部材70が前記装置本体36および前記メダルタンク31の間に挟まれた状態で払出装置35に配設されている。そして、連通部60および侵入防止部材70で囲まれる内側に、前記払出通路27の一部を構成する装置側通路27Bが画成されるようになっている。すなわち、装置側通路27Bは、図7(b)および図8に示すように、メダルMが流入する流入口が前記送出凹部51に連通すると共に、メダルMが流出する流出口としてのメダル出口E2が払出装置35の前面に開口するよう形成されている。また、前記設置面50には、侵入防止部材70を位置決めおよび固定するための位置決め突起54,54および固定受部53,53が形成されると共に、侵入防止部材70における弾性片93a(後述)の弾性変形を防止するための変形規制部55(図5(b)参照)が形成されている。以下、連通部60および侵入防止部材70を説明する記載においては、装置側通路27Bの流入口側を「通路上流側」と指称し、装置側通路27Bのメダル出口E2側を「通路下流側」と指称する。また、装置側通路27Bを画成する連通部60の傾斜上端側を「左側」と指称し、装置側通路27Bを画成する連通部60の傾斜下端側を「右側」と指称する場合がある。
(連通部60について)
図7に示すように、前記装置本体36には、前記装置側通路27Bの流入口側の端部に、当該装置側通路27Bの通路内側および通路外側に亘って延在する変位口62が開設されると共に、当該変位口62には、装置側通路27Bに出没するよう移動可能に押出部56が設けられている。押出部56は、装置本体36の内部においてバネ部材(図示せず)と連結され、バネ部材の付勢力により常には装置側通路27Bに突出するようになっている。そして、移送空間51aから送出されたメダルMにより押出部56が付勢方向と反対側に押圧されることで、装置側通路27Bの内側から外側に退避するよう変位口62を移動可能に構成される。前記連通部60の底面には、円柱状の当接ピン57を嵌入可能な第1ピン孔部63および第2ピン孔部66が形成されており、当該第1ピン孔部63または第2ピン孔部66の何れか(実施例では第1ピン孔部63)に当接ピン57を嵌入して固定するようになっている。第1ピン孔部63および第2ピン孔部66は、押出部56が装置側通路27Bに突出した状態において押出部56との離間寸法がメダルの直径より小さく、押出部56が装置側通路27Bから退避した状態において押出部56との離間寸法がメダルの直径より大きくなる位置に形成されている。すなわち、使用されるメダルMの直径に応じて当接ピン57を第1ピン孔部63または第2ピン孔部66の何れかに嵌め込むことで、装置側通路27Bの流入口の幅寸法を変更することができるようになっている。そして、回転送出体38の回転によって送出口38aから押出部56および当接ピン57の間に送り出されたメダルMが、押出部56を付勢方向と反対方向に押圧して該押出部56および当接ピン57の間を押し広げながら装置側通路27B内に移動する。このとき、当該メダルMが押出部56の付勢力によって装置側通路27Bのメダル出口E2へ向けて弾かれることで、メダルMを装置側通路27Bで滞留させることなく扉側通路27Aに導き得るようになっている。
図7に示すように、前記連通部60は、前記第1ピン孔部63および第2ピン孔部66の形成位置より右側に位置する底面が前記侵入防止部材70により塞がれる一方、前記第1ピン孔部63および第2ピン孔部66の形成位置より左側に位置する底面が侵入防止部材70(具体的には、後述する通路形成部96)と離間して対向することで、侵入防止部材70との間に前記装置側通路27Bが画成される。すなわち、連通部60の底面は、侵入防止部材70との間で装置側通路27Bを形成する開放底部(第1壁面)61と、侵入防止部材70(具体的には、侵入防止部材70の充塞部77)により塞がれる閉塞底部65とから構成されている。なお、連通部60の左内側面60aは、装置側通路27Bの通路左側を画成している。
図7および図8に示すように、前記連通部60には、前記開放底部61におけるメダル出口E2側の端部と近接する位置に、前記装置側通路27Bに臨む溝部64が凹設されている。溝部64は、装置側通路27Bを左右に横切る直線状に形成され、当該溝部64に、前記侵入防止部材70に回動可能に設けられた後述する開閉弁80の自由端部(閉鎖端部)80aが嵌まるように構成されている。溝部64は、前記開放底部61と平行に延在する溝底面64aと、溝底面64aを挟む両側に位置する一対の溝側面64b,64cとにより構成されている。図8に示すように、各溝側面64b,64cは、溝底面64aから離間するにつれて間隔を拡大するよう対向する傾斜状に夫々形成されている。なお、以下の記載において、溝底面64aに対して通路上流側に位置する溝側面を上流側溝側面64bと指称し、溝底面64aに対して通路下流側に位置する溝側面を下流側溝側面64cと指称する場合がある。前記溝部64は、前記開閉弁80が閉鎖方向に回動して溝部64に嵌まり込む際に自由端部80aが溝底面64aに当接するよう設けられ、閉鎖位置へ向けて回動する開閉弁80の回動軌跡の外側に下流側溝側面64cが位置すると共に、開閉弁80の自由端部80aが溝底面64aに当接した状態で当該開閉弁80に対して上流側溝側面64bが離間するようになっている。
ここで、前記溝部64は、図8に示すように、下流側溝側面64cの高さ寸法(溝底面64aに対する垂直方向への高さ寸法)が、上流側溝側面64bの高さ寸法(溝底面64aに対する垂直方向への高さ寸法)より小さくなる(図8(a)に示す寸法t分だけ小さくなる)よう形成されている。すなわち、装置側通路27Bの底側を形成する壁面(開放底部61)において溝部64より通路下流側に位置する下流側壁面61bは、溝部64より通路上流側に位置する上流側壁面61aよりも溝底面64a側に近接するよう構成されている。言い換えると、下流側溝側面64cよりも上流側溝側面64bの方が溝底面64aに対して大きく立ち上がるように形成されている。これにより、開閉弁80の閉鎖方向へ向けて下流側溝側面64cを退避させることができるから、溝部64の幅寸法を大きくしなくても開閉弁80が下流側壁面61bと干渉するのを回避できるようになっている。更に、払い出しに伴ってメダルMが溝部64を通過する際に上流側壁面61aに沿って当該メダルMが移動する経路から下流側溝側面64cおよび下流側壁面61bを溝底面64a側に遠ざけることができることにより、メダルMが溝部64に嵌まり込んで装置側通路27B内で滞留するのを防止し得るようになっている。
図7に示すように、前記装置側通路27Bを形成する前記連通部60の左内側面60aには、メダル出口E2との近接部位に、前記装置側通路27Bの外側へ向けて凹となる左側凹部111が設けられており、該左側凹部111の内側に前記溝部64の左端部が位置するよう当該溝部64が延在している。また、前記開放底部61の右側には、前記侵入防止部材70に形成された右側凹部112(後述)がメダル出口E2との近接部位に配置されており、当該右側凹部112の内側に前記溝部64の右端部が位置するよう当該溝部64が延在している。そして、溝部64の延在寸法は、メダル出口E2の幅寸法より大きく設定され、前記溝部64の左端部がメダル出口E2の形成位置よりも左側に位置すると共に、溝部64の右端部がメダル出口E2の形成位置よりも右側に位置するよう形成されている。すなわち、溝部64は、メダル出口E2の左右方向の幅全体と前後に並ぶように形成されている。そして、メダル出口E2よりも左右方向の幅寸法が大きな開閉弁80の自由端部80aが溝部64に嵌まるよう構成されて、当該開閉弁80によって装置側通路27Bにおけるメダル出口E2の近傍位置が閉塞されるようになっている。
(侵入防止部材70について)
図4、図5および図6に示すように、前記侵入防止部材70は、前記装置本体36に取り付けられて前記装置側通路27Bを形成するベース部材71と、該ベース部材71に回動可能に支持されて装置側通路27Bを閉鎖および開放するよう回動変位する開閉弁80とを備え、装置側通路27Bを開閉弁80が常には閉鎖するよう構成される。ここで、開閉弁80は、払い出されるメダルMが装置側通路27Bを通過する際に該通過方向へのメダルMの押圧を受けて開閉弁80が開放する一方、開閉弁80がメダルMの通過方向に逆行する方向への押圧を受けた場合には、該開閉弁80の自由端部80aが前記連通部60の前記溝部64に当接して閉鎖状態を維持するように構成されている。
ここで、前記ベース部材71は、合成樹脂材料からなる板状部材であり、図4、図5および図6に示すように、ベース部材71から前記設置面50側に突出する固定部72および貫通孔状の位置決め孔73が該ベース部材71の左縁近傍と右縁近傍とに夫々一対に形成されると共に、各固定部72の底部分にネジ通孔72aが形成されている。そして、位置決め孔73に前記装置本体36の位置決め突起54を挿入することで、前記侵入防止部材70が装置本体36に位置決めされ、前記装置本体36の固定受部53に前記固定部72を嵌合させた状態でネジ通孔72aにネジを螺挿して固定部72を固定受部53に固定することで、侵入防止部材70が装置本体36に固定されるようになっている。
図6(a)に示すように、前記侵入防止部材70には、前記ベース部材71において装置側通路27Bと反対側に位置するベース外面90に、一対の軸受台91A,91Bが左右方向に離間して設けられており、当該軸受台91A,91Bに前記開閉弁80の前記軸部75が支持されている。また、ベース部材71において一対の軸受台91A,91Bの形成位置の前方位置には、装置側通路27Bに開口する前記開口部74が左右方向に延在するよう形成されて、該開口部74を介して前記開閉弁80が装置側通路27B内に突出するようになっている。右側の軸受台91Aは、軸部75の右端部を支持する外側支持部93Aと、外側支持部93Aより左側(左側の軸受台91Bに近接する側)に位置する内側支持部92Aとにより構成されている。また、左側の軸受台91Bは、軸部75の左端部を支持する外側支持部93Bと、外側支持部93Bより右側(右側の軸受台91Aに近接する側)に位置する内側支持部92Bとにより構成されている。そして、アーチ状の内側支持部92A,92Bの内周面と、突起状の外側支持部93A,93Bの突出端面とにより、軸部を挿通可能な軸支持孔が形成される。また、左側の軸受台91Bの外側支持部93Bには、軸部75の左端部に当接して当該軸部75の軸線方向への移動を規制する弾性片93aが設けられている。弾性片93aは、ベース部材71の左縁部との近接位置から右方へ向けて延在して、先端部が軸部75の左端部に近接して対向するよう設けられ、弾性変形していない状態では該弾性片93aの先端部が軸部75の軸線方向左側への移動を規制するようになっている。そして、前記軸支持孔に挿通させた軸部75の右端部に右側の外側支持部93Aが当接すると共に軸部75の左端部に弾性片93aが当接して、当該軸部75の軸線方向への移動を規制するようになっている。なお、弾性片93aは、ベース内面95側に押圧して当該弾性片93aを弾性変形させた場合に、当該弾性片93aの先端部が軸部75の左端部との当接位置を外れ、前記軸支持孔に対する挿脱が許容されるようになっている。
また、前記払出装置35は、前記侵入防止部材70を前記装置本体36に取り付けた状態で、前記設置面50に設けた前記変形規制部55が前記弾性片93aに当接(図5(b)参照)するよう構成されている。すなわち、侵入防止部材70を装置本体36から取り外すことなく開閉弁80を装置側通路27Bから除去することができないように構成され、当該開閉弁80により不正器具Fを装置側通路27Bの通路上流側に侵入させる行為を防止し得るようになっている。
前記侵入防止部材70には、前記開閉弁80を閉鎖方向に付勢する付勢手段76が配設されており、当該付勢手段76の付勢により常には開閉弁80を閉鎖方向に保持するよう構成されている。なお、実施例では、付勢手段76としてトーションバネが用いられており、当該付勢手段76がベース部材71のベース外面90に設けられる付勢手段支持部94に支持された状態で、付勢手段76の一端部がベース部材71に当接すると共に、他端部が開閉弁80に当接するよう構成されている。付勢手段支持部94は、付勢手段76の一端部を軸線方向に挟む一対の突起により構成され、軸部75の周囲に巻回された前記付勢手段76が軸部75に沿って移動するのを規制している。
更に、前記侵入防止部材70には、図8に示すように、前記ベース部材71の前縁部においてベース外面90から装置側通路27Bと反対側へ向けて突出する保護壁90aが、前記ベース部材71の左縁から右縁にかけて延在するよう設けられている。この保護壁90aは、前記メダルタンク31の取付台部33と、ベース外面90とが当接する部位を前側から覆う位置に設けられることで、取付台部33およびベース外面90の隙間から差し込んだ不正器具Fを開口部74を通じて装置側通路27Bに侵入させて開閉弁80を強制的に開放させる不正行為を防止している。
(開閉弁80)
図5、図6および図8に示すように、前記開閉弁80は、前記ベース部材71に左右に延在するよう設けられた前記軸部75を中心として回動する板状部材であり、軸部75の延在方向(軸線方向)と交差する方向(前記開口部74が位置する方向)に延出する第1板部81と、該第1板部81から延出する第2板部82とを備えている。第1板部81には、両側縁部83,84から立ち上がる一対の側板81aが設けられ、該一対の側板81aに前記軸部75が挿通される一対の軸孔(図示せず)が夫々形成されている。第2板部82は、開口部74を介して装置側通路27B内に突出するよう第1板部81の前端部に連設されて、開閉弁80の回動に伴って当該第2板部82が装置側通路27Bを開閉するようになっている。そして、閉鎖状態において第2板部82の延出端部(開閉弁80の自由端部80a)が溝部64に嵌まるよう設けられている。なお、実施例では、開閉弁80を金属板により形成することで該開閉弁80の強度が高められているが、開閉弁80を合成樹脂材料により形成することで軽量化を図るようにしてもよい。
前記第2板部82は、第1板部81の延出端部から延出すると共に第1板部81に対してベース部材71側に屈曲して前記開口部74に差し込まれる屈曲部82aと、該屈曲部82aの前記装置側通路27B側の端部から延出すると共に前記メダル出口E2側に屈曲する開閉部82bとにより構成され、開閉部82bが回動して装置側通路27Bを開閉するようになっている。ここで、開閉部82bの左側縁部83が、前記連通部60に形成された左側凹部111の内側に位置し、開閉部82bの右側縁部84が、前記侵入防止部材70に形成された右側凹部112の内側に位置するよう設けられている。すなわち、左側縁部83や右側縁部84の外側から開閉弁80の通路上流側に不正器具Fを侵入させる場合に当該不正器具Fを左側凹部111または右側凹部112に迂回させる必要が生じるように構成されている。更に、開閉部82bは、開口部74側に位置する屈曲部82aとの連設部分から当該開閉部82bの延出端部(開閉弁80の自由端部80a)に向かうにつれて次第にメダル出口E2側に近づく傾斜状に形成されている。すなわち、開閉弁80が装置側通路27Bを閉鎖する状態において開閉部82bは、溝部64に嵌まる延出端部から開口部74に向かって通路上流側に傾斜する姿勢で装置側通路27Bを塞ぐように構成されている。これにより、開閉弁80の開閉部82bに到達した不正器具Fの先端部が当該開閉部82bの傾斜に沿って開口部74に導かれ、開口部74を通じて装置側通路27Bの外側に排出されるようになっている(なお、不正器具Fを図8(a)に一点鎖線で示している。)。ここで、メダル払出ユニット30の取付台部33には、不正防止部材70のベース外面90を覆う面に、当該ベース外面90へ向けて突出する突壁33b(図8参照)が形成されており、開口部74を介して取付台部33およびベース外面90の間に移動した不正器具Fの奥側への侵入を突壁33bが規制している。
(ベース部材71におけるベース内面95側の構成)
図6(b)および図7(b)に示すように、前記ベース部材71において装置側通路27Bを形成するベース内面95には、前記回転送出体38の回転に伴って送出口38aから送出されて装置側通路27B内に移動するメダルMを前記当接ピン57の配設位置に誘導する区画リブ77aが設けられている。すなわち、区画リブ77aは、当接ピン57を第1ピン孔部63に固定する場合に対応して装置本体36に取り付けられる侵入防止部材70と、当接ピン57を第2ピン孔部66に固定する場合に対応して装置本体36に取り付けられる侵入防止部材70とで異なる形状に形成される。なお、実施例では、当接ピン57を第1ピン孔部63に固定する場合に対応する侵入防止部材70が採用されており、区画リブ77aは、前記充塞部77の上部右端側から左方に位置する第1ピン孔部63との近接位置までへ延出するよう設けられ、区画リブ77aによってメダルMを第1ピン孔部63に固定された当接ピン57の配設位置に誘導するようになっている。
図6(b)および図7(b)に示すように、前記ベース内面95には、装置側通路27Bの通路天井面側を画成する通路形成部(第2壁面)96が設けられている。通路形成部96は、ベース内面95から前記開放底部61へ向けて突出して突出端面が前記開放底部61との間にメダルMが通過可能な間隔をあけて対向することで、該突出端面によって装置側通路27Bの通路天井面側を画成している。この通路形成部96は、前記連通部60の形成位置に対応して設けられており、前記ベース部材71の前縁に沿って左右に延在する前壁97と、前記ベース内面95を複数の領域に仕切る隔壁とを有している。なお、前記侵入防止部材70には、通路形成部96の前縁部および後縁部の間で前記開口部74が左右に延在するよう形成されており、通路形成部96が開口部74を挟んで装置側通路27Bの通路上流側および通路下流側に分かれて設けられている。ここで、通路形成部96は、図6(b)に示すように、隔壁として、開口部74の通路下流側に設けられる出口側隔壁98と、開口部74の通路上流側に設けられる凹部形成隔壁101,102,103,104,105と、当接ピン57が内側に嵌合可能な円筒壁部106a,106bとを備えている。なお、第1円筒壁部106aは、前記第1ピン孔部63の形成位置に対応して形成され、該第1ピン孔部63に嵌入された当接ピン57が内側に嵌合し得るよう設けられている。また、第2円筒壁部106bは、前記第2ピン孔部66の形成位置に対応して形成され、該第2ピン孔部66に嵌入された当接ピン57が内側に嵌合し得るよう設けられている。
前記通路形成部96の前壁97は、図6(b)、図7(b)および図8に示すように、前記連通部60の前縁部と対応する位置に形成されて該連通部60の前縁部との間でメダル出口E2を画成している。前壁97は、メダル出口E2を通過するメダルMの外周面が対向する外周面対向部97aと、メダル出口E2を通過するメダルMの表裏面が対向する表裏面対向部97bとを有している。すなわち、外周面対向部97aは、突出端面が前記開放底部61の下流側壁面61bに当接すると共に左側面が連通部60の前記左内側面60aと対向するよう設けられ、当該左側面によってメダル出口E2の側面側を画成している。また、表裏面対向部97bは、突出端面が連通部60の前記開放底部61における下流側壁面61bと対向するよう設けられ、当該突出端面によってメダル出口E2の底面側を画成している。
ここで、前記装置側通路27Bは、前記前壁97の外周面対向部97aと、第1ピン孔部63および第1円筒壁部106aの間に保持された当接ピン57とが、メダルの直径より小さな間隔をあけて前後に並ぶように位置し、外周面対向部97aおよび当接ピン57の間に、前記通路形成部96と前記開放底部61との間において通路外側へ向けて凹となる右側凹部112が設けられている。そして、前記ベース部材71に形成された前記開口部74の右端部が当該右側凹部112に臨むと共に、前記開放底部61に形成された前記溝部64の右端部が当該右側凹部112に臨むよう構成されている。ここで、前記開閉弁80の右側縁部84は、開口部74の右端部を通じて右側凹部112内に延出すると共に、当該右側凹部112を通路天井面側から通路底面側に横切るよう設けられる。すなわち、装置側通路27Bの右側方を画成する壁面と、開閉弁80の右側縁部84との間に生じる隙間を前壁97の外周面対向部97aにより前側から覆うように構成されており、これによって前壁97の外周面対向部97aの外側から不正器具Fを侵入させて開閉弁80より通路上流側に到達させる行為を防止している。なお、前壁97は、前記当接ピン57が前記第1ピン孔部63に固定される場合に対応した侵入防止部材70と、当接ピン57が第2ピン孔部66に固定される場合に対応した侵入防止部材70とでは、遊技媒体として使用されるメダルMが通過可能な幅寸法が相違することに応じて、外周面対向部97aの突出端面と、連通部60の左内側面60aとの離間寸法が異なる形状(すなわち、外周面対向部97aの左右方向の延在寸法が異なる形状)に形成される。実施例では、第1の規定寸法の直径を有するメダルMが遊技媒体として使用される場合に対応する侵入防止部材70が採用されている。
図6(b)および図7(b)に示すように、前記ベース部材71のベース内面95には、前記前壁97と前記開口部74との間に、前壁97から開口部74へ向けて延出する前記出口側隔壁98が当該前壁97と一体的に形成されている。この出口側隔壁98は、開口部74に臨む端面が、前壁97から開口部74に近づくにつれてベース内面95に対する突出寸法を縮小する傾斜状に形成されている。
図6(b)および図7(b)に示すように、前記ベース部材71のベース内面95には、前記開口部74より通路上流側に設けられる隔壁として、凹部形成隔壁101,102,103,104,105が格子状に形成されている。凹部形成隔壁101,102,103,104,105は、前記送出凹部51の外周形状に合わせて円弧状に延在する第1壁部101と、連通部60の左内側面60aに沿うよう延在する第2壁部102と、前記押出部56の移動領域より開口部74側に偏倚する位置を第1壁部101および第2壁部102を繋ぐように延在する第3壁部103と、開口部74の延在方向に沿って延在する第4壁部104と、第1〜第4壁部101,102,103,104により囲われた領域の内側に第2壁部102の延在方向に沿って延在する第5壁部105とを有している。第5壁部105は、ベース内面95において装置側通路27Bの通路幅方向に並列するよう複数形成されている。なお、凹部形成隔壁101,102,103,104,105は、突出端面が略面一に揃うように位置して装置側通路27Bの通路天井面側を画成している。
ここで、前記第1〜第5壁部101,102,103,104,105の間には、装置側通路27Bの通路天井面(通路形成部96の突出端面)に対して通路外側へ向けて凹となる天井側凹部113が画成されている。そして、開閉弁80を越えて通路上流側に到達した不正器具Fの先端部が天井側凹部113に入り込んだ場合に、天井側凹部113によって不正器具Fの通路上流側への進行が防止されるようになっている。具体的には、図7(b)に示すように、天井側凹部113に入り込んだ不正器具Fの先端部が前記装置側通路27Bの流入口へ向けて移動しようとする場合に、当該不正器具Fの先端部の移動先側に前記第1壁部101、第2壁部102、第3壁部103または第5壁部105が位置して、当該不正器具Fの先端部が装置側通路27Bの流入口に到達するのを防止し得るように構成されている。
(実施例の作用)
次に、前述した実施例に係るスロットマシン機10の作用につき説明する。
実施例のスロットマシン機10では、メダルMを貯留するメダルタンク31のタンク出口からメダル入口E1を介して払出装置35内に流入したメダルMは、回転送出体38に設けられたメダル入口E1を通じて移送空間51aに導かれる。移送空間51aでは、回転送出体38に支持されて移送されるメダルMが一列に整列して円弧状の軌跡を描きながら移動し、当該メダルMが移送空間51aの終端部に到達するとメダルMの進行方向が円弧方向から送出凹部51の径方向に切り替えられる。回転送出体38により移送空間51aから装置側通路に移送されるメダルMは、押出部56を押圧して畜勢した状態で回転送出体38による支持を失うことで、当接ピン57との当接により移動方向が規制されて押出部56によって装置側通路27Bの通路下流側へ向けて弾かれる。ここで、装置側通路27Bには開閉弁80が設けられており、該開閉弁80によって当該装置側通路27Bが閉鎖されていることから、押出部56により弾かれたメダルMは閉鎖位置にある開閉弁80に当接し、当該メダルMの通路下流側へ向けた移動方向に沿って開閉弁80を押圧する。開閉弁80は、付勢手段76によって閉鎖方向に付勢されているものの、押出部56の付勢力によりメダルMが勢いよく移動することで開閉弁80が開放し、メダルMが装置側通路27Bの流出口としてのメダル出口E2から扉側通路27Aに移動すると共に、扉側通路27Aから払出口25を介して受け皿24に払い出される。
一方、前面扉20の払出口25を介して不正器具Fを払出通路27に侵入させる不正行為が行われた場合には、扉側通路27Aを越えて装置側通路27Bに到達した不正器具Fが、閉鎖位置にある開閉弁80に当接する。ここで、開閉弁80は、通路天井側を回動中心として通路底側に自由端部80aが位置するよう配設され、第1板部81および第2板部82が軸部75よりも通路下流側へ向けて延在するよう設けられていることから、不正器具Fが装置側通路27Bの通路下流側から通路上流側へ向けて移動するのに伴って開閉弁80を押圧した場合には閉鎖方向への負荷がかかる。このとき、溝部64の溝底面64aに自由端部80aが当接した状態の開閉弁80は、溝底面64aとの当接位置を越えて回動せず、開放方向に回動することもない。すなわち、スロットマシン機10は、メダルMを貯留可能なメダルタンク31と、メダルタンク31に貯留されたメダルMを送り出す回転送出体38を有する払出装置35とを備えるように構成されており、払出装置35における回転送出体38の作動により送り出されるメダルMを、前面扉20の前面(機前面)に開設された払出口25に誘導する装置側通路27Bおよび扉側通路27Aからなる払出通路27を備えると共に、払出通路27を構成する装置側通路27Bを開閉可能に設けられ、回転送出体38により送り出されたメダルMの通過方向への押圧を受けた場合に当該装置側通路27Bを開放してメダルMの通過を許容し、該メダルMの通過方向に逆行する方向への押圧を受けた場合に当該装置側通路27Bの閉鎖状態を維持する開閉弁80を備えるように構成されている。
更に、装置側通路27Bを形成する開放底部61には、開閉弁80の自由端部80aが閉鎖状態で嵌まる溝部64が当該装置側通路27Bに臨むように設けられている。すなわち、開閉弁80の閉鎖状態において当該開閉弁80の自由端部80aが溝部64内に隠れることで、装置側通路27Bの壁面をなす開放底部61と開閉弁80の自由端部80aとの間に針金等の不正器具Fを差し込んで通路上流側に不正器具Fを通過させることが極めて困難となる。これにより、開閉弁80を強制的に開放する行為を防止することができ、払出通路27を通じて侵入させた不正器具Fにより払出装置35を作動させる不正行為を開閉弁80により効果的に防止することができる。
ここで、開放底部61に溝部64を凹設する場合には、装置側通路27Bを通過するメダルMが溝部64に引っ掛かって通路内に滞留することが考えられる。しかし、実施例のスロットマシン機10では、溝部64が凹設された開放底部61において溝部64の通路下流側に位置する下流側壁面61bが、通路上流側に位置する上流側壁面61aよりも溝底面64a側に近接するよう設けられている。すなわち、下流側壁面61bを上流側壁面61aよりも溝底面64a側に近接させることで、溝部64における下流側溝側面64cをメダルMの通過方向から遠ざけることができるから、装置側通路27Bの開放底部61に開閉弁80の自由端部80aが嵌まる溝部64を設けつつ、回転送出体38により送り出されたメダルMが溝部64に嵌まり込んで装置側通路27B内で滞留するのを防止できる。
更に、溝部64が凹設された開放底部61と、通路形成部96とが、装置側通路27Bを形成する壁面として対向すると共に、これら開放底部61と通路形成部96との間で装置側通路27Bの外側(設置面50の傾斜方向)へ向けて凹となる左側凹部111および右側凹部112が設けられ、装置側通路27Bを横切るように延在させた開閉弁80の左側縁部111が左側凹部111に位置し、また、装置側通路27Bを横切るように延在させた開閉弁80の右側縁部112が右側凹部112に位置するよう構成することにより、不正行為者が払出通路27に侵入させた不正器具Fを開閉弁80における左側縁部111の外側や右側縁部84の外側から装置側通路27Bの通路上流側に通過させようとしても、不正器具Fを左側凹部111または右側凹部112に迂回させる必要が生じることで当該行為を困難とすることができる。
更に、装置側通路27Bを形成する壁面として、開放底部61と、通路形成部96とが対向すると共に、開閉弁80の配設位置より通路上流側に位置する通路形成部96に、装置側通路27Bの外側(メダルタンク31側)へ向けて凹となる天井側凹部113を設けることにより、不正器具Fの先端部を天井側凹部113に係合させて不正器具Fの進行を阻止することができるから、開閉弁80が強制的に開放されたとしても不正器具Fが払出装置35に到達するのを防止できる。すなわち、不正器具Fにより払出装置35を作動させる不正行為をより確実に防止することができる。
更にまた、開閉弁80を、左右方向に延在する軸部75と、前方に延出する第1板部81と、第1板部81の端部から延出する第2板部82とを備え、軸部75および第1板部81が装置側通路27Bの外側に位置すると共に、通路形成部96に設けられた開口部74を通じて装置側通路27Bに突出させた第2板部82の延出端部(開閉弁80の自由端部80a)が溝部64に嵌まるよう設けることにより、開閉弁80の自由端部80aの移動軌跡を、第2板部82に軸部75を設ける(第1板部81を設けない)場合と比較して装置側通路27Bの延在方向と直交する方向に近づけることができるから、溝部64の溝幅(装置側通路27Bの延在方向の幅)を小さく設定できる。従って、メダルMが溝部64に嵌り込んで払い出されなくなるのを防止できる。
(変更例)
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例では、払出通路を構成する装置側通路に開閉弁を設けたが、扉側通路に開閉弁を設けて当該扉側通路を開閉弁が開閉するよう構成してもよい。
(2) 実施例では、装置側通路を、流入口から左前方へ向けて延出した後に直前方へ向けて延出する屈曲状に形成したが、装置側通路を直線状に設けたり、湾曲状に設けたりしてもよい。また、装置側通路に複数の屈曲部位や湾曲部位を設けてもよい。
(3) 実施例では、払出通路(装置側通路)の底面側を形成する壁面(連通部の開放底部)を右方に傾斜するよう設けると共に、払出装置の送出体により払出通路に送り出された遊技媒体が当該払出通路を前方へ向けて通過するよう構成したが、装置側通路の底面側を形成する壁面を水平面としてもよい。また、装置側通路の底面側を形成する壁面を、払出通路の延在方向に傾斜するよう構成してもよい。
(4) 実施例では、装置本体(連通部)に取り付けられる侵入防止部材のベース部材に軸受台を設け、当該軸受台に配設した軸部により開閉弁を支持するよう構成したが、装置本体(連通部)に軸受台を一体的に形成し、当該軸受台に配設した軸部により開閉弁を開閉自在に支持するよう構成してもよい。すなわち、開閉弁は、払出通路を開放可能に閉鎖するよう設けられ、送出体により送り出された遊技媒体の通過方向への押圧を受けた場合に当該払出通路を開放して遊技媒体の通過を許容し、遊技媒体の通過方向に逆行する方向への押圧を受けた場合に当該払出通路の閉鎖状態を維持するものであればよく、軸部に支持された開閉弁が払出通路を開閉可能となる任意の位置に当該軸部を設けることができる。
(5) 実施例では、ベース部材のベース内面において、開口部より通路上流側に位置する凹部形成隔壁(第1〜第5壁部)を格子状に連結させて天井側凹部を形成したが、ベース内面における開口部より通路下流側に天井側凹部を形成してもよい。この場合には、開口部の通路下流側の開口縁に沿って延在する壁部を突設し、当該壁部と前壁との間を出口側隔壁によって区画することで天井側凹部を形成する。このようにすれば、不正器具の先端部を開閉弁に到達する前に天井側凹部に係合させて当該不正器具の進行を阻止することができるから、不正器具により開閉弁を強制的に開放する行為を防止することができる。
(6) 実施例では、開閉弁より通路上流側に到達した不正器具の進行を阻止する凹部(天井側凹部)を、装置側通路の天井側を画成するベース部材のベース内面に形成したが、装置側通路の底側を画成する連通部の開放底部における溝部より通路上流側に凹部を形成して、開閉弁より通路上流側に到達した不正器具の進行を阻止するようにしてもよい。
(7) 実施例では、溝部を、溝底面および一対の溝側面により構成し、各溝側面が溝底面から離間するにつれて間隔を拡大するよう形成したが、溝部の形状は、溝底面を省略した溝側面の端部が連続する形状(例えば、断面視において楔形をなす形状)としたり、溝底面および溝側面が境界なく連続する形状(例えば、断面視において半円形をなす形状)としたりすることも可能である。
(8) 実施例では、溝部を、左側凹部の内側に溝部の左端部が位置し、右側凹部の内側に溝部の右端部が位置する直線状に形成したが、溝部の形状は曲線状や屈曲線状であってもよいし、複数の小溝により溝部を構成してもよい。
(9) 実施例では、開閉弁が閉鎖状態のときに該開閉弁の閉鎖端部が溝部における溝底面に当接するよう構成したが、開閉弁の閉鎖端部が上流側溝側面に面接触し得るよう、開閉弁の閉鎖位置での閉鎖端部および上流側溝側面の傾斜角度が略一致するよう構成してもよい。
(10) 実施例では、遊技機の1種であるスロットマシン機を例として説明したが、遊技球を遊技媒体として用いるパチンコ機やアレンジボール機に本発明を採用してもよい。例えば、パチンコ機であれば、遊技店の島設備に固定される固定枠としての外枠と、外枠に開閉可能に設けられ、遊技媒体としての遊技球が流下可能な遊技領域を前面に画成する遊技盤が設置された本体枠としての中枠と、中枠の前側に開閉可能に設けられると共に遊技盤の前面を覆うように配設される前面枠と、中枠の後側に配設されて遊技球を貯留可能な貯留部と、貯留部に貯留された遊技球を送り出す送出体を有する払出装置と、送出体の作動により送り出される遊技媒体を、前面枠の前面に開設された払出口に誘導する払出通路とを備えた構成において、実施例の開閉弁を採用することができる。
本願には、例えば次のような技術的思想が含まれている。
(A) 請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記払出通路(27)を形成する壁面として、前記溝部(64)が凹設された第1壁面(61)と、該第1壁面(61)に対向する第2壁面(96)とを有し、
前記第1壁面(61)および第2壁面(96)の少なくとも一方に、前記払出通路(27)の外側へ向けて凹となる凹部(113)が前記開閉弁(80)の配設位置より通路下流側に位置するよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1壁面および第2壁面の少なくとも一方に、開閉弁の配設位置より通路下流側に位置するよう凹部を設けることにより、不正器具の先端部を開閉弁に到達する前に凹部に係合させて当該不正器具の進行を阻止することができるから、不正器具により開閉弁を強制的に開放する行為を防止することができる。すなわち、不正器具により払出装置を作動させる不正行為をより確実に防止することができる。
(B) 請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記払出通路(27)を形成する壁面として、前記溝部(64)が凹設された第1壁面(61)と、該第1壁面(61)に対向する第2壁面(96)とを有し、
前記開閉弁(80)は、前記払出通路(27)の通路幅方向に延在する軸部(75)に支持された第1板部(81)と、前記第1板部(81)の端部から該第1板部(81)との交差方向に延在する第2板部(82)とを備え、前記軸部(75)および第1板部(81)が前記払出通路(27)の外側に位置すると共に、前記第2壁面(96)に設けられた開口部(74)を通じて前記払出通路(27)に突出させた前記第2板部(82)の延出端部(80a)が前記溝部(64)に嵌まるよう設けられたことを要旨とする。
上記構成によれば、払出通路の外側に開閉弁の軸部および第1板部を設けると共に、第1板部の端部から延出する第2板部を第2壁面の開口部から払出通路に突出させて該第2板部により払出通路を開閉することにより、開閉弁の閉鎖端部(第2板部の延出端部)の移動軌跡を、第2板部に軸部を設ける(第1板部を設けない)場合と比較して払出通路の延在方向と直交する方向に近づけることができるから、溝部の溝幅(払出通路の延在方向の幅)を小さく設定できる。従って、遊技媒体が溝部に嵌り込んで払い出されなくなるのを防止できる。
25 払出口
27 払出通路
31 メダルタンク(貯留部)
33 取付台部(ベース部材とは別の部材)
33b 突壁(壁)
35 払出装置
38 回転送出体(送出体)
61 開放底部(壁面)
64 溝部
71 ベース部材(通路形成手段)
74 開口部
75 軸部
76 付勢手段
80 開閉弁
80a 自由端部(閉鎖端部)
81 第1板部
82 第2板部
91A 右側の軸受台(軸受台)
91B 左側の軸受台(軸受台)
F 不正器具

Claims (1)

  1. 遊技媒体を貯留可能な貯留部と、前記貯留部に貯留された遊技媒体を送り出す送出体を有する払出装置とを備えた遊技機において、
    前記払出装置における送出体の作動により送り出される遊技媒体を、機前面に開設された払出口に誘導する払出通路と、
    前記払出通路を形成する壁面に凹設されて当該払出通路に臨む溝部と、
    前記溝部が凹設された前記壁面との間に前記払出通路を形成すると共に該払出通路に開口する開口部が形成された通路形成手段と、
    前記払出装置に取り付けられる前記通路形成手段によって支持される軸部を中心として回動可能に構成され、前記払出通路を開放可能に閉鎖する開閉弁とを備え、
    前記開閉弁は
    記送出体により送り出された遊技媒体の通過方向への押圧を受けた場合に前記払出通路を開放して遊技媒体の通過を許容し、該通過方向に逆行する方向への押圧を受けた場合には当該払出通路を閉鎖する閉鎖状態を維持して、該閉鎖状態において閉鎖端部が前記溝部に嵌まるよう構成されると共に
    前記払出通路の通路幅方向に延在する前記軸部に支持された第1板部と、該第1板部の延出端から該第1板部との交差方向に延出すると共に前記開口部を介して前記払出通路に臨み、前記第1板部に対して屈曲して前記開口部を通過する屈曲部および該屈曲部から延出する開閉部を有する第2板部とを備え、前記第2板部の前記開閉部が前記屈曲部側から延出端部に向かうにつれて前記払出口側に近づく傾斜状に形成されて、該開閉部によって前記払出通路を開閉するよう構成され、
    前記通路形成手段とは別の部材に設けられて該払出通路の通路方向と平行な方向に前記軸部と並び、前記閉鎖状態にある開閉弁によって移動方向を変更された不正器具の前記軸部に対する接触を阻止可能な壁を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
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