JP6403919B1 - 作画ソフトウェア、記憶媒体および作画装置 - Google Patents

Abstract

作画ソフトウェア（１１）は、コンピュータを、プログラマブル表示器（２０）の画面データを作成する作画装置（１０）として機能させる。作画ソフトウェアは、記憶部に保持されており、編集のための第１の画面データを、入力操作にしたがって変更するステップと、第１の画面データと、記憶部に保持されており、プログラマブル表示器への転送のための第２の画面データとを照合するステップと、第２の画面データと第１の画面データとが異なることが検知された場合に、第２の画面データを第１の画面データと同じデータに更新するステップと、更新された第２の画面データをプログラマブル表示器へ転送するステップと、をコンピュータに実行させる。

Description

本発明は、プログラマブル表示器の画面データを作成する作画ソフトウェア、記憶媒体および作画装置に関する。

プログラマブル表示器は、通常、外部装置であるＰＬＣ（Programmable Logic Controller）に接続され、ＰＬＣの状態を表示する。また、プログラマブル表示器は、入力操作を受け付けて、入力操作にしたがってＰＬＣを制御する。プログラマブル表示器における表示のための画面データは、作画ソフトウェアがインストールされた作画装置を用いて任意に作成できる。作画装置にて作成された画面データは、作画装置からプログラマブル表示器へ転送される。画面データの転送は、通常、画面データを編集するユーザの手動操作によって行われる。プログラマブル表示器は、作画装置から転送された画面データを用いて画面表示を行う。

画面データのデバッグにおいては、画面データの修正と、修正された画面データによるプログラマブル表示器の表示および外部装置の操作の動作確認とが繰り返される。画面データの転送は、画面データの修正のための作業の合間に行われており、画面データの転送の開始から終了の間は、画面データの修正のための作業は中断される。デバッグの作業のうち画面データの修正のための作業が実質行われていない時間が長くなるほど、デバッグの作業効率が低下する。

特許文献１には、各種制御手段における操作および表示にて使用される操作画面の作成装置について、画面データの転送に要する時間を短縮する技術が開示されている。

特開平１０−１０５１４７号公報

上記特許文献１の技術によると、画面データの転送自体の時間を短縮可能であっても、画面データの転送の間に画面データの修正のための作業が行われないことには変わりないため、デバッグの作業効率の向上が困難である。

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画面データのデバッグの作業効率を向上可能とする作画ソフトウェアを得ることを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる作画ソフトウェアは、コンピュータを、プログラマブル表示器の画面データを作成する作画装置として機能させる。作画ソフトウェアは、記憶部に保持されており、編集のための第１の画面データを、入力操作にしたがって変更するステップと、第１の画面データと、記憶部に保持されており、プログラマブル表示器への転送のための第２の画面データとを照合するステップと、をコンピュータに実行させる。作画ソフトウェアは、第２の画面データと第１の画面データとが異なることが検知された場合に、第２の画面データを第１の画面データと同じデータに更新するステップと、更新された第２の画面データをプログラマブル表示器へ転送するステップと、をコンピュータに実行させる。第１の画面データの編集処理と並行して、第１の画面データと第２の画面データとの照合と、第２の画面データの更新と、第２の画面データの転送とが実行される。

本発明にかかる作画ソフトウェアは、画面データのデバッグの作業効率を向上できるという効果を奏する。

本発明の実施の形態にかかる作画装置と、作画装置に接続されたプログラマブル表示器とを示す図 図１に示す作画装置のハードウェア構成を示す図 図１に示す編集用の画面データの詳細を示す図 図１に示す編集部における編集用の画面データの編集処理の手順を示すフローチャート 図１に示す転送部による画面データの変更の検知から画面データの転送までの処理の手順を示すフローチャート 図１に示す転送部による転送処理の手順を示すフローチャート 図１に示す作画装置とプログラマブル表示器との動作手順を説明する図

以下に、本発明の実施の形態にかかる作画ソフトウェア、記憶媒体および作画装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

実施の形態．
図１は、本発明の実施の形態にかかる作画装置１０と、作画装置１０に接続されたプログラマブル表示器２０とを示す図である。作画装置１０は、作画ソフトウェア１１がインストールされたコンピュータである。作画装置１０は、プログラマブル表示器２０の画面データを作成する。

プログラマブル表示器２０は、外部装置の状態の表示を行う。また、プログラマブル表示器２０は、入力操作を受け付けて、入力操作にしたがって外部装置を制御する。プログラマブル表示器２０は、作画装置１０で作成された画面データに基づいて、画面表示を行うとともに、外部装置を操作する。プログラマブル表示器２０には、外部装置である制御装置３０が接続されている。制御装置３０の１つの例は、ＰＬＣである。制御装置３０は、制御対象である機械の駆動を制御する。

図１には、作画ソフトウェア１１の実行による作画装置１０の機能構成を示している。作画装置１０は、編集用の画面データ１６と、転送用の画面データ１７とを保持する機能部である記憶部１８を備える。画面データ１６は、編集のための第１の画面データである。画面データ１７は、プログラマブル表示器２０への転送のための第２の画面データである。なお、編集とは、ユーザによる入力操作にしたがって行われる画面データの作成と作成された画面データの変更とを含む。

作画装置１０は、ユーザによる入力操作にしたがって画面データ１６を変更して、画面データ１６の編集処理を実行する機能部である編集部１３を備える。また、作画装置１０は、画面データ１６と画面データ１７との照合により画面データ１７と画面データ１６とが異なることが検知された場合に、画面データ１７を画面データ１６と同じデータに更新して、更新された画面データ１７をプログラマブル表示器２０へ転送する機能部である転送部１４を備える。さらに、作画装置１０は、ユーザへの情報の提示を行い、またユーザから情報が入力されるユーザインタフェース（Interface，Ｉ／Ｆ）１２と、プログラマブル表示器２０への情報の送信とプログラマブル表示器２０からの情報の受信とを行う通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）１５とを備える。編集部１３は、ユーザＩ／Ｆ１２へ入力された情報にしたがい、画面データ１６の編集処理を実行する。転送部１４は、通信Ｉ／Ｆ１５からの通信により、プログラマブル表示器２０へ画面データ１７を転送する。

プログラマブル表示器２０は、表示および操作用の画面データ２６を保持する機能部である記憶部２５と、制御装置３０の制御のための処理を実行する機能部である制御部２１と、画面データ２６に基づいた画面表示を行うハードウェアであるディスプレイ２２と、ユーザによる入力操作を受け付けるハードウェアであるタッチパネル２７とを備える。また、プログラマブル表示器２０は、周辺機器である作画装置１０との接続インタフェースである周辺機器インタフェース（Ｉ／Ｆ）２３と、制御装置３０との接続インタフェースである制御装置インタフェース（Ｉ／Ｆ）２４とを備える。制御部２１は、ディスプレイ２２と、周辺機器Ｉ／Ｆ２３と、制御装置Ｉ／Ｆ２４と、記憶部２５と、タッチパネル２７とを制御する。

図２は、図１に示す作画装置１０のハードウェア構成を示す図である。作画ソフトウェア１１は、コンピュータを、作画装置１０として機能させる。コンピュータである作画装置１０は、各種処理を実行するＣＰＵ（Central Processing Unit）４１と、プログラム格納領域およびデータ格納領域を含むＲＡＭ（Random Access Memory）４２と、不揮発性メモリであるＲＯＭ（Read Only Memory）４３と、データを記憶する記憶部である外部記憶装置４４とを備える。また、作画装置１０は、プログラマブル表示器２０との接続インタフェースである通信インタフェース（Ｉ／Ｆ）４５と、ユーザによる入力操作を受け付ける入力デバイス４６と、各種画面にて情報を表示するディスプレイ４７とを備える。図２に示す作画装置１０の各部は、バス４８を介して相互に接続されている。

外部記憶装置４４は、ＳＳＤ（Solid State Drive）あるいはＨＤＤ（Hard Disk Drive）である。入力デバイス４６は、ポインティングデバイスおよびキーボードである。ディスプレイ４７の１つの例は、液晶パネルを備える液晶ディスプレイである。図１に示すユーザＩ／Ｆ１２は、入力デバイス４６とディスプレイ４７とを使用して実現される。図１に示す通信Ｉ／Ｆ１５は、通信Ｉ／Ｆ４５を使用して実現される。

ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４３および外部記憶装置４４に格納されているプログラムを実行する。ＲＯＭ４３には、作画装置１０であるコンピュータの基本となる制御のためのプログラムであるＢＩＯＳ（Basic Input/Output System）あるいはＵＥＦＩ（Unified Extensible Firmware Interface）が格納されている。外部記憶装置４４には、作画ソフトウェア１１と、画面データ１６，１７とが格納されている。図１に示す記憶部１８の機能は、外部記憶装置４４を使用して実現される。編集部１３の機能と転送部１４の機能とは、ＣＰＵ４１を使用して実現される。

ＲＯＭ４３および外部記憶装置４４に記憶されているプログラムは、ＲＡＭ４２にロードされる。ＣＰＵ４１は、ＲＡＭ４２内のプログラム格納領域にてプログラムを展開して各種処理を実行する。なお、作画ソフトウェア１１は、コンピュータによる読み取りが可能とされた記憶媒体に記録されたものであっても良い。作画装置１０は、記憶媒体に記録された作画ソフトウェア１１を外部記憶装置４４へ格納しても良い。記憶媒体は、フレキシブルディスクである可搬型記憶媒体、あるいは半導体メモリであるフラッシュメモリであっても良い。作画ソフトウェア１１は、他のコンピュータあるいはサーバ装置から通信ネットワークを介して作画装置１０へインストールされても良い。

図３は、図１に示す編集用の画面データ１６の詳細を示す図である。画面データ１６は、Ｎ個の画面Ｄ１，Ｄ２，・・・，ＤＮの画面データ１６であるデータ５０Ｄ１，５０Ｄ２，・・・，５０ＤＮを含む。ここでは、Ｎは３以上の整数とする。データ５０Ｄ１は、画面の名称、画面ごとのインデックス値である画面番号といった設定である画面共通設定５１Ｄ１と、数値表示、タッチスイッチといったオブジェクトについての情報であるオブジェクト情報５２Ｄ１と、矩形、円、多角形といった図形についての情報である図形情報５３Ｄ１とを含む。データ５０Ｄ２，・・・，５０ＤＮは、データ５０Ｄ１と同様に、画面共通設定５１Ｄ２，・・・，５１ＤＮと、オブジェクト情報５２Ｄ２，・・・，５２ＤＮと、図形情報５３Ｄ２，・・・，５３ＤＮとを含む。

なお、転送用の画面データ１７は、図３に示す画面データ１６と同様に構成されている。画面データ１７のフォーマットは、画面データ１６のフォーマットと同一であっても良く、画面データ１６のフォーマットとは異なっていても良い。画面データ１７は、プログラマブル表示器２０の制御部２１における取り扱いのために最適化されたコンパイル実行後のデータであっても良い。

次に、作画装置１０による画面データ１６の編集と画面データ１７の転送との動作について説明する。図４は、図１に示す編集部１３における編集用の画面データ１６の編集処理の手順を示すフローチャートである。編集部１３は、ユーザＩ／Ｆ１２への入力操作にしたがって、記憶部１８に保持されている画面データ１６を変更する。

ステップＳ１では、編集部１３は、画面データ１６の変更のための入力操作をユーザＩ／Ｆ１２にて受け付けたか否かを判断する。１つの例では、編集部１３は、オブジェクトと図形についての詳細設定画面に表示されている確定ボタンが押下されることにより、画面データ１６の変更のための入力操作を受け付けたと判断する。詳細設定画面は、ユーザＩ／Ｆ１２にて表示されている。入力操作を受け付けていない場合（ステップＳ１，Ｎｏ）、編集部１３は、入力操作を受け付けるまで待機する。

入力操作を受け付けた場合（ステップＳ１，Ｙｅｓ）、ステップＳ２において、編集部１３は、記憶部１８に保持されている編集用の画面データ１６を変更する。編集部１３は、ユーザＩ／Ｆ１２へ入力された情報に基づいて、画面共通設定５１Ｄ１，・・・，５１ＤＮと、オブジェクト情報５２Ｄ１，・・・，５２ＤＮと、図形情報５３Ｄ１，・・・，５３ＤＮとを適宜更新する。これにより、編集部１３は、編集用の画面データ１６の編集処理をいったん終了して、次の編集処理まで待機する。

図５は、図１に示す転送部１４による画面データ１６の変更の検知から画面データ１７の転送までの処理の手順を示すフローチャートである。ステップＳ１１において、転送部１４は、前回の照合から、あらかじめ設定されている周期が経過したか否かを判断する。周期が経過していない場合（ステップＳ１１，Ｎｏ）、転送部１４は、周期が経過するまで待機する。

周期が経過した場合（ステップＳ１１，Ｙｅｓ）、ステップＳ１２にて、転送部１４は、記憶部１８に保持されている編集用の画面データ１６と、既に転送が完了しており記憶部１８に保持されている転送用の画面データ１７とを照合する。転送部１４は、設定された周期が経過したときに、画面データ１６，１７の照合を実行する。

転送部１４は、ステップＳ１２での照合により、編集用の画面データ１６が転送用の画面データ１７と一致している場合、前回転送された画面データ１７から画面データ１６が変更されていないと判断する。画面データ１６に変更がないと判断した場合（ステップＳ１３，Ｎｏ）、転送部１４は、転送処理を行わず図５に示す処理を終了する。

一方、転送部１４は、ステップＳ１２での照合において、編集用の画面データ１６に転送用の画面データ１７とは一致しない部分があった場合、すなわち画面データ１７と画面データ１６とが異なることが検知された場合、前回転送された画面データ１７から画面データ１６が変更されていると判断する。画面データ１６に変更があると判断した場合（ステップＳ１３，Ｙｅｓ）、ステップＳ１４において、転送部１４は、記憶部１８に保持されている転送用の画面データ１７を、編集用の画面データ１６と同じデータに更新する。続いて、ステップＳ１５にて、転送部１４は、更新された画面データ１７をプログラマブル表示器２０へ転送する転送処理を実行して、図５に示す処理を終了する。なお、本実施の形態では、転送部１４が画面データ１７の更新を行ったが、転送部１４は、画面データ１７の更新を行う更新部と、画面データ１７を転送する転送部とから構成されていても良い。

転送部１４は、設定された周期が経過したことに代えて、編集部１３からの通知があったときに、画面データ１６，１７の照合を行っても良い。編集部１３は、編集用の画面データ１６を変更したことを表すフラグを含む通知を転送部１４へ送る。転送部１４は、画面データ１６の変更を示すフラグを、ステップＳ１２における画面データ１６，１７の照合の実行のためのトリガとしても良い。

図６は、図１に示す転送部１４による転送処理の手順を示すフローチャートである。図６に示すステップＳ２１からＳ２３の手順は、図５に示すステップＳ１５の転送処理に含まれる。

ステップＳ２１にて、転送部１４は、通信Ｉ／Ｆ１５を通じたプログラマブル表示器２０との通信により、プログラマブル表示器２０の現在の状態を示す情報を取得する。かかる情報から、ステップＳ２２にて、転送部１４は、現在、プログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態であるか否かを判断する。

画面データ１７の転送があった直後でありプログラマブル表示器２０が再起動を行っていることを示す情報がステップＳ２１で得られた場合、転送部１４は、プログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態ではないと判断する（ステップＳ２２，Ｎｏ）。転送部１４は、プログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態となるまでステップＳ２１とステップＳ２２とを繰り返す。

一方、通常の稼動状態であることを示す情報がステップＳ２１で得られた場合、転送部１４は、プログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態であると判断する（ステップＳ２２，Ｙｅｓ）。転送部１４は、ステップＳ２１にてプログラマブル表示器２０から取得された情報を基に、プログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態であることが確認されてから、プログラマブル表示器２０への画面データ１７の転送を実行する。

ステップＳ２３にて、転送部１４は、プログラマブル表示器２０へ画面データ１７を転送する。詳細には、通信Ｉ／Ｆ１５は、転送部１４の指示にしたがい、記憶部１８に保持されている画面データ１７のコピーをプログラマブル表示器２０へ送信する。記憶部１８は、画面データ１７の保持を継続させる。これにより、転送部１４は、転送処理を終了する。作画装置１０は、ユーザの操作によらず、図５および図６における転送部１４の処理によって、プログラマブル表示器２０へ画面データ１７を自動的に転送する。転送部１４は、自身が画面データ１７を転送可能な状態であるとともにプログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態である期間を活用して、画面データ１７を転送することができる。

プログラマブル表示器２０は、作画装置１０からの画面データを受信すると、記憶部２５に保持されている表示および操作用の画面データ２６を、受信された画面データへ書き換える。プログラマブル表示器２０は、書き換えられた画面データ２６を用いて、表示および操作を実行する。

作画装置１０は、編集に使用される画面データ１６とは別に、転送に使用される画面データ１７を保持する。作画装置１０は、編集用の画面データ１６と転送用の画面データ１７とが異なることを検知すると、転送用の画面データ１７を、編集用の画面データ１６と同じデータに更新しておく。作画装置１０は、編集部１３での画面データ１６への編集に並行して、ユーザの操作によらず転送部１４によって画面データ１７を転送することができる。ユーザは、画面データ１７が転送されている間、画面データ１６の編集を中断せず継続することができる。

図７は、図１に示す作画装置１０とプログラマブル表示器２０との動作手順を説明する図である。図７に示す動作手順の開始時において、作画装置１０の記憶部１８には、編集用の画面データ１６であるデータｄ０が保持されているとする。また、プログラマブル表示器２０の記憶部２５には、表示および操作用の画面データ２６であるデータｄ０が保持されている。

編集部１３は、ユーザＩ／Ｆ１２への入力操作にしたがって、期間Ｔ１にてデータｄ０の編集処理を実行する。データｄ０から編集処理が実行されたデータｄ１が確定されると、編集部１３は、記憶部１８に保持されている画面データ１６であるデータｄ０を、データｄ１へ書き換える。編集部１３は、記憶部１８に保持されている編集用の画面データ１６をデータｄ０からデータｄ１へ変更すると、その後すぐに期間Ｔ２におけるデータｄ１の編集処理を継続することができる。

転送部１４は、ステップＳ４１−１にて、編集用の画面データ１６と転送用の画面データ１７とを照合し、転送用の画面データ１７をデータｄ０からデータｄ１へ更新する。ステップＳ４２−１にて、転送部１４は、更新された画面データ１７であるデータｄ１を、期間ｔ１においてプログラマブル表示器２０へ転送する。このように、編集部１３が編集処理を継続している間に、転送部１４は、画面データ１６，１７の照合と、画面データ１７の更新と、画面データ１７の転送とを実行可能とする。編集部１３は、転送部１４が転送処理を実行している間に、編集用の画面データ１６を変更することができる。

プログラマブル表示器２０は、作画装置１０から転送されたデータｄ１を受け取り、表示および操作用の画面データ２６を、データｄ０からデータｄ１へ書き換える。転送部１４がデータｄ１を転送している期間ｔ１に重複して、編集部１３がデータｄ１への編集処理を実行可能とすることで、作画装置１０は、期間ｔ１の経過を待ってデータｄ１の編集処理を開始させる場合に比べて、画面データ１６のデバッグに要する時間を短縮することができる。

編集部１３は、データｄ１から編集処理が実行されたデータｄ２が確定されると、編集用の画面データ１６をデータｄ１からデータｄ２へ変更する。編集部１３は、期間Ｔ３におけるデータｄ２の編集処理を継続する。転送部１４は、ステップＳ４１−２にて、編集用の画面データ１６と転送用の画面データ１７とを照合し、転送用の画面データ１７をデータｄ１からデータｄ２へ更新する。ステップＳ４２−２にて、転送部１４は、更新された画面データ１７であるデータｄ２を、期間ｔ２にてプログラマブル表示器２０へ転送する。転送部１４は、データｄ２から編集処理が実行されたデータｄ３について、データｄ１，ｄ２の場合と同様に、ステップＳ４１−３における照合および更新と、ステップＳ４２−３における期間ｔ３での転送とを行う。

図７に示す例において、仮に、ユーザの手動操作による画面データ１６の転送を待って次の画面データ１６の編集処理が行われる場合、作画装置１０は、期間Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３における編集処理と期間ｔ１，ｔ２，ｔ３における転送処理とを交互に実行する。データｄ０からデータｄ３へのデバッグに要する期間は、期間Ｔ１，Ｔ２，Ｔ３と期間ｔ１，ｔ２，ｔ３とを足し合せた期間となる。

本実施の形態では、作画装置１０は、期間ｔ１，ｔ２における画面データ１７の転送処理を、期間Ｔ２，Ｔ３における画面データ１６の編集処理に並行して自動的に実行する。作画装置１０は、編集処理と転送処理とを交互に実行する場合と比べて、期間Ｔ１の開始時から期間ｔ３の終了時までのデバッグに要する期間を短縮することができる。作画装置１０は、転送部１４が画面データ１７を転送可能であってかつプログラマブル表示器２０が画面データ１７を受け付け可能な状態であるにも関わらず、ユーザの手動操作があるまで転送が待機されるという事態を回避できる。作画装置１０は、編集処理と並行して画面データ１７の転送を行うことで、画面データ１６のデバッグを効率良く行うことができる。

作画装置１０は、図７に示すように画面データ１７の自動転送を行う場合と、ユーザの手動操作による画面データ１７の転送を行う場合とを切り換え可能としても良い。自動転送が選択されている場合、作画装置１０は、図５および図６の手順による転送処理を実行する。手動操作による転送が選択されている場合、作画装置１０は、ユーザによる入力操作にしたがって画面データ１７を転送する。ユーザは、作画装置１０とプログラマブル表示器２０との間にて通信可能なデータ量に合わせて、図５および図６の手順による転送処理と、手動操作による転送とを選択することができる。

実施の形態によると、作画装置１０は、編集用の画面データ１６と転送用の画面データ１７とを照合して、画面データ１７と画面データ１６とが異なることが検知された場合に、画面データ１７を画面データ１６と同じデータに更新することで、画面データ１６の編集処理と並行して画面データ１７の転送処理を実行する。これにより、作画装置１０は、画面データ１６のデバッグの作業効率を向上できるという効果を奏する。

なお、本実施の形態では、記憶部は外部記憶装置４４であるものとしたが、記憶部は、作画装置１０の内部に備えられていても良く、作画装置１０に外付けされていても良い。

以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。

１０ 作画装置、１１ 作画ソフトウェア、１２ ユーザＩ／Ｆ、１３ 編集部、１４ 転送部、１５，４５ 通信Ｉ／Ｆ、１６，１７，２６ 画面データ、１８，２５ 記憶部、２０ プログラマブル表示器、２１ 制御部、２２，４７ ディスプレイ、２３ 周辺機器Ｉ／Ｆ、２４ 制御装置Ｉ／Ｆ、２７ タッチパネル、３０ 制御装置、４１ ＣＰＵ、４２ ＲＡＭ、４３ ＲＯＭ、４４ 外部記憶装置、４６ 入力デバイス、４８ バス、５０Ｄ１，５０Ｄ２，５０ＤＮ データ、５１Ｄ１，５１Ｄ２，５１ＤＮ 画面共通設定、５２Ｄ１，５２Ｄ２，５２ＤＮ オブジェクト情報、５３Ｄ１，５３Ｄ２，５３ＤＮ 図形情報。

Claims (6)

1. コンピュータを、プログラマブル表示器の画面データを作成する作画装置として機能させる作画ソフトウェアであって、
   記憶部に保持されており、編集のための第１の画面データを、入力操作にしたがって変更するステップと、
   前記第１の画面データと、前記記憶部に保持されており、前記プログラマブル表示器への転送のための第２の画面データとを照合するステップと、
   前記第２の画面データと前記第１の画面データとが異なることが検知された場合に、前記第２の画面データを前記第１の画面データと同じデータに更新するステップと、
   更新された前記第２の画面データを前記プログラマブル表示器へ転送するステップと、
   を前記コンピュータに実行させ、
   前記第１の画面データの編集処理と並行して、前記第１の画面データと前記第２の画面データとの照合と、前記第２の画面データの更新と、前記第２の画面データの転送とが実行されることを特徴とする作画ソフトウェア。
2. 前記プログラマブル表示器から取得された情報を基に、前記プログラマブル表示器が前記画面データを受け付け可能な状態であることが確認されてから、前記プログラマブル表示器への前記第２の画面データの転送が実行されることを特徴とする請求項１に記載の作画ソフトウェア。
3. 前記第１の画面データと前記第２の画面データとの照合は、設定された周期が経過したときに実行されることを特徴とする請求項１または２に記載の作画ソフトウェア。
4. 前記プログラマブル表示器への前記第２の画面データの自動転送と、手動操作による前記第２の画面データの転送とを切り換え可能であることを特徴とする請求項１から３のいずれか１つに記載の作画ソフトウェア。
5. 請求項１から４のいずれか１つに記載の作画ソフトウェアが記録され、コンピュータによる読み取りが可能とされたことを特徴とする記憶媒体。
6. プログラマブル表示器の画面データを作成する作画装置であって、
   編集のための第１の画面データと、前記プログラマブル表示器への転送のための第２の画面データとを保持する記憶部と、
   入力操作にしたがって前記第１の画面データを変更して、前記第１の画面データの編集処理を実行する編集部と、
   前記第１の画面データと前記第２の画面データとの照合により前記第２の画面データと前記第１の画面データとが異なることが検知された場合に、前記第２の画面データを前記第１の画面データと同じデータに更新して、更新された前記第２の画面データを前記プログラマブル表示器へ転送する転送部と、
   を備え、
   前記転送部は、前記編集部による前記第１の画面データの編集処理と並行して、前記第１の画面データと前記第２の画面データとの照合と、前記第２の画面データの更新と、前記第２の画面データの転送とを実行することを特徴とする作画装置。

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