JP6401131B2 - 冊子作成装置 - Google Patents
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特許文献1に開示された冊子作成装置は、連続用紙の搬送路に糊塗布装置、切断装置、羽根車による集積装置を順次配設した構造であり、連続用紙をその搬送途上で、綴じ側面にスキップ糊塗布を行いながら製品長さに切断し、この切断したものの所定の枚数を接着して排出するものである。
この冊子作成装置は、客先宛名別の情報を印字するプリンターに接続することで、可変情報を含む平綴じ冊子を作成することができる。
この冊子作成装置は、連続紙の搬送時の位置ズレが少なくなる対策を施したものであり、冊子作成時の揃い対策として有効である。
また、折り畳み加工中での折り畳み不良が発生し易く、平綴じ冊子、中綴じ冊子の加工精度が低くなるのでこれらへの改良が望まれる。
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインとを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした冊子作成装置である。
前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設けてあり、
前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えることができ、
前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えることができる。
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインとを備え、
前記シート作成ラインは、連続用紙を給紙する給紙装置と、給紙された連続用紙から分断シートを作成する分断シート作成装置と、分断シートから冊子状シートを作成する冊子状シート作成装置を有し、
前記分断シート作成装置は、幅方向の一端縁に糊付けした所定長さの平綴じ用の分断シートと、幅方向の中央に糊付けした所定長さの中綴じ用の分断シートの一方を選択的に作成し、
前記冊子状シート作成装置は、複数枚の平綴じ用の分断シートを接着した平綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シート、又は複数枚の中綴じ用の分断シートを接着した中綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シートを作成する、羽根車による集積装置を有する冊子作成装置である。
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第2の糊塗布ノズルにより糊塗布することを選択できる。
前記冊子分離排出部の搬入側に、前記積層シートの表裏を逆とする表裏反転装置を設けた構成とされる。
しかも、シート作成ラインから排出された積層シートを表裏反転し、表裏が逆となった積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着して搬送するので、シート作成ラインにおける連続用紙の印刷順番と中綴じ冊子の排出の順番の整合性をとることができる。
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1・第2・第3の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにし、
前記中綴じ冊子作成ラインは、ナイフ折りユニットの下流側の2つ重ね折りした中綴じ用冊子シートの中綴じ部以外の3つの端縁を裁断する三方断裁機を有する構造とすることができる。
しかも、2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートは三方断裁機で3つの端縁が裁断されるので、中綴じ冊子とすることができる。
前記積層シート反転部材の積層シート保持部に積層シートの幅方向の両端縁を送り込み、かつ積層シート保持部から排出する上流側コンベア、下流側コンベアを備え、
前記上流側コンベアと下流側コンベアは、回転する積層シート反転部材と干渉しない位置に移動するものにできる。
第2の発明によれば、1つのシート作成ラインと平綴じ冊子作成ラインと中綴じ冊子作成ラインとで連続用紙から平綴じ冊子と中綴じ冊子を作成することができるから、設備及び生産コスト面で有利で、しかも加工精度の良い冊子作成装置とすることができる。また、各冊子状シートを効率よく作成できる。また、各冊子状シートを複数冊集積した積層シートとして排出するので、複数冊の各冊子状シートを効率よく排出する。
図1は冊子作成装置の全体を概略的に示す平面図である。
冊子作成装置1は、シート作成ライン2、冊子状シート搬送ライン3、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5を備えている。
平綴じ用冊子状シートAは、連続用紙Pを作成する平綴じ冊子の大きさに合わせて切断した所定長さの分断シートPaを所定枚数重ね、その各分断シートPaの幅方向の一端縁Pa−1を糊で接着して端を綴じたもので、一端縁Pa−1が端綴じ部である。
分断シートPa,Pbの幅方向とは、分断シートPa,Pbを搬送する方向と直角な方向である。
そして、シート作成ライン2が平綴じ用冊子状シートAを作成しているときには、冊子状シート搬送ライン3は平綴じ用冊子状シートAを平綴じ冊子作成ライン4に搬入する。
また、シート作成ライン2が中綴じ用冊子状シートBを作成しているときには、冊子状シート搬送ライン3は中綴じ用冊子状シートBを中綴じ冊子作成ライン5に搬入する。
例えば、平綴じ用冊子状シートAの各分断シートPaの糊で接着された一端縁Pa−1(端綴じ部)以外の3つの端縁Pa−2を裁断し、所定大きさとする。なお、各分断シートPaの3つの端縁Pa−2を裁断せずに平綴じ冊子Cとしても良い。
例えば、中綴じ用冊子状シートBの各分断シートPbを、その糊で接着された中央部Pb−1(中綴じ部)でV字形状の2つ重ね折り加工し、その2つ重ね折りした各分断シートPbの折り曲げ部(中綴じ部)以外の3つの端縁Pb−3を裁断し、接着した両端縁Pb−2を分離することで中綴じ冊子Dとする。
そして、シート作成ライン2と冊子状シート搬送ライン3と平綴じ冊子作成ライン4の連動制御で平綴じ冊子の作成を行う。
また、シート作成ライン2と冊子状シート搬送ライン3と中綴じ冊子作成ライン5の連動制御で中綴じ冊子の作成を行う。
この場合、運搬車両等は自動運転制御としたり、人為的に運転することが可能である。
図5と図6は平綴じ用冊子状シートAを作成している状態のシート作成ライン2を示している。
図5と図6に示すように、シート作成ライン2は連続用紙Pを給紙する給紙装置2bと、連続用紙Pから分断シートPa,Pb(図2)を作成する分断シート作成装置2cと、分断シートPa,Pbから平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを作成する冊子状シート作成装置2dを備えている。
第1搬送コンベア26bは分断シートを第1集積装置27に向けて搬送する。
第2搬送コンベア26cは分断シートを第2集積装置28に向けて搬送する。
そして、搬出コンベア29は、搬入側コンベア29aに搬送された積層シートを排出側コンベア29bで送り方向を直角に変換して搬送する。
この排出側コンベア29bの排出部がシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aである。
給紙装置2bで連続用紙Pを給紙する。この連続用紙Pの幅は平綴じ用冊子状シートAの幅の2倍以上である。
連続用紙Pはスリッター21にて幅方向に2分割されて2枚の片側用紙P1,P2となると共に、幅方向両側縁がサイドスリッター(図示せず)にて切り落とされ、各片側用紙P1,P2は平綴じ用の分断シートPa(平綴じ用冊子状シートA)と同じ幅となる。
幅寄せ装置23を通らない他方の片側用紙P2は、上下紙位置合わせ装置22にて一方の片側用紙P1と位相が合わされて重ね合せ部23aに向けて搬送される。
一方の片側用紙P1と他方の片側用紙P2は重ね合せ部23aで重ね合せられることで接着され、他方の片側用紙P2が上で、一方の片側用紙P1が下として接着した2枚の重ね合せシートP3となる。
この後、他方の片側用紙P2の上面の幅方向一側縁に第2糊塗布ノズル24bで糊が塗布される。
第2糊塗布ノズル24bが用紙幅方向の一側寄りで、第3糊塗布ノズル24cが用紙幅方向の中央で、第4糊塗布ノズル24dが用紙搬送方向の他側寄りである。
そして、第2糊塗布ノズル24bは2枚の片側用紙P1,P2を接着した重ね合せシートP3の上面における幅方向一側縁と対向している。
このようであるから、接着した重ね合せシートP3の他方の片側用紙P2の上面における幅方向の一側縁に第2糊塗布ノズル24bで糊が塗布される。
つまり、第1・第2糊塗布ノズル24a,24bは図示しないコントローラで糊塗布動作が制御される。
そして、連続用紙に印刷された糊タイミングマークを第1・第2マークセンサ20a,20bにて検出し、その検出信号をコントローラに送る。
コントローラは、送られた検出信号に基づき第1・第2糊塗布ノズル24a,24bの糊の吐出タイミングと糊吐出長さ、あるいは糊吐出時間を制御することで、用紙の糊塗布不要面をスキップさせ、用紙の糊塗布必要面にのみ糊塗布する。
切断された分断シートPaは1枚ごとに冊子状シート作成部2dの搬送コンベア26に、搬送方向に所定の間隔をあけて送り込まれる。
第1・第2集積装置27,28に搬送された分断シートPaは羽根車27a,28aにより表裏が反転されて枠27b,28b内に落下して重ね合せられる。そして所定枚数の分断シートPaが接着された所定枚数の平綴じ用冊子状シートAとなる。
なお、分断シートPaは表裏反転して枠27b,28bに落下するので、分断シートPaの糊を塗布した面が下となるため1冊の平綴じ用冊子状シートAを作成する最も下流側、つまり最も最初に枠27b,28bに落下される分断シートPaには第2糊塗布ノズル24bで糊を塗布しない。
つまり、重ね合せシートP3における前述の分断シートPaとなる部分が第2糊塗布ノズル24bを通過するときには、その第2糊塗布ノズル24bが糊を吐出しないようにする。
搬入側コンベア29aまで搬送された複数冊の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートは搬出側コンベア29bにより送り方向(搬送方向)を直角に方向転換してシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aまで搬送され、冊子状シート搬送ライン3に送り込まれる。
つまり、平綴じ用冊子状シートAは、第2糊塗布ノズル24bで糊を塗布した一端縁(端綴じ部)が搬送方向と直角となり、かつ搬送方向前方となるようにしてシート作成ライン2から排出される。
図7と図8は中綴じ用冊子状シートを作成している状態のシート作成ライン2を示す。
中綴じ用冊子状シートを作成する場合には、図5と図6に示す平綴じ用冊子状シートを作成する場合と連続用紙Pの紙通し経路が異なり、連続用紙Pは幅寄せ装置23、第1糊塗布ノズル24aを通らずに第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dまで紙通しする。
連続用紙Pとしては、中綴じ冊子の幅の2倍幅のロール紙で、かつ印刷機、例えば、インクジェットプリンタにて各冊子ごとの可変情報及びランダム枚数にて区分けするための区分けマーク、スキップ糊塗布用の糊タイミングマークを印字したものを用いる。
仕上げ幅とした連続用紙Pの上面に第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dにより糊を塗布する。
図9に示すように、第2糊塗布ノズル24bは連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1に糊を塗布する。
第3糊塗布ノズル24cは連続用紙Pの幅方向の中央部P−2に糊を塗布する。
第4糊塗布ノズル24dは連続用紙Pの幅方向の他側縁P−3に糊を塗布する。
連続用紙Pの幅方向の中央部P−2とは、図9に仮想線で示す2つ重ね折りしていない状態の中綴じ冊子Dの折り位置D−2である。
連続用紙Pの幅方向の他側縁P−3とは、図9に仮想線で示す2つ重ね折りしていない状態の中綴じ冊子Dの幅方向の他端縁D−3よりも幅方向の外側で、中綴じ冊子Dとして利用しない部分である。
このために連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1、他側縁P−2に塗布する糊は、点状又は短い線状に塗布することが有効である。
つまり、第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dは図示しないコントローラで糊塗布動作が制御される。
そして、連続用紙に印刷された糊タイミングマークを第1・第2マークセンサ20a,20bにて検出し、その検出信号をコントローラに送る。
コントローラは、送られた検出信号に基づき第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dの糊の吐出タイミングと糊吐出長さ、あるいは糊吐出時間を制御することで、用紙の糊塗布不要面をスキップさせ、用紙の糊塗布必要面にのみ糊塗布する。
切断された分断シートPbは搬送コンベア26で搬送方向に所定の間隔をあけて第1・第2集積装置27,28へ搬送され、枠27b,28b内に落下して重ね合うことで所定枚数の分断シートPbを接着した中綴じ用冊子状シートBが作成されると共に、その中綴じ用冊子状シートBを複数冊集積することで積層シートとする。
複数の中綴じ用冊子状シートBを集積した積層シートは排出コンベア29で冊子状シート排出部2aまで搬送される。
分断シートPbを搬送コンベア26で第1・第2集積装置27,28に搬送する動作、中綴じ用冊子状シートBの積層シートを冊子状シート排出部2aまで搬送する動作は平綴じ用冊子状シートAを作成する場合と同様である。
また、羽根車27a,28aを用いた第1・第2集積装置27,28により平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを複数冊集積した積層シートとし、その積層シートを冊子状シート排出部2aまで搬送するので、平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを作成して冊子状シート排出部2aまで搬送する処理速度が速く、平綴じ冊子、中綴じ冊子の生産性が向上する。
冊子状シート搬送ライン3はシート作成ライン2の冊子状シート排出部2a(搬出側コンベア29bの排出端)から排出された積層シート(平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートB)を搬送する搬送路3aを有している。
搬送路3aは一直線上で、シート作成ライン2の用紙搬送方向と直角である。
中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50、トランスフォーマー51、スジ付けコンベア52、ナイフ折りユニット53は、それらに渡って搬送される中綴じ用冊子状シートBの搬送方向がシート作成ライン2のシート搬送方向と平行となるように一直線上に配置してある。
つまり、プレス部で積層シートを加圧して各冊子状シートの分断シートごとの接着を強固にしてしっかりと接着された冊子状シートとする。
これと同時に、バーコード検査部で積層シートの最上面、最下面のバーコードP4を検査し、積層シートが所定の状態であるかなど検査する。
つまり、冊子状シート搬送ライン3から第1搬送方向変換装置31に積層シートが送られたとき、第1搬送方向変換装置31の上で一端積層シートは停止する。そして、第1搬送方向変換装置31は、搬入された積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送する第1の状態と、搬入された積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送する第2の状態に切り換えることで、搬入された積層シートを90度異なる方向に搬送する。
第1搬送方向変換装置31は、第1の状態のときは積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送しない。第2の状態のときは積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送しない。
第1搬送方向変換装置31は、積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送する複数のベルト31aと、積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送する複数のローラ31bを備えている。
ベルト31a、ローラ31bは単独で駆動される。
ベルト31aは、上下方向に移動する昇降フレーム31cに搬送路3aの搬送方向と直角方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけて複数設けてある。
ローラ31bは、フレーム31dに搬送路3aの搬送方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけてベルト31aと交互に複数設けてある。
ベルト31aの幅は隣接した2つのローラ31bの間隔よりも小さく、昇降フレーム31cを上昇して上方位置とすることでベルト31aはローラ31bよりも上方に突出し、昇降フレーム31cを下降して下方位置とすることでベルト31aはローラ31b間に没入してローラ31bよりも下方となる。
昇降フレーム31cは図示しないシリンダで昇降する。
ベルト31aは積層シートが第1搬送方向変換装置31に進入してくるときは、ローラ31bよりも下の位置で待機していて、第1の状態が選択されているとき、ベルト31aはローラ31bよりも上方に移動して、第1搬送方向変換装置31に進入した積層シートを平綴じ冊子作成ライン4に搬送する。
なお、ベルト31aがローラ31bよりも上方に突出した状態で、そのベルト31aは平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40と同一高さとなる。
表裏反転装置33は、搬送路3aの搬送方向と直角方向に向かう回転中心を中心として搬送方向に回転し、かつ積層シートの幅方向の両端縁を保持及び保持解放する積層シート反転部材33aと、この積層シート反転部材33aの回転中心を境として搬送方向上流側と下流側に設けた上流側コンベア33b、下流側コンベア33cとを備えている。
そして、積層シート反転部材33aは、360度回転可能で、積層シート保持部33a−1が搬送方向に向かう横向き姿勢(図12、図15参照)となるように180度毎に回転する。
上流側コンベア33bは水平姿勢であると、その上流側部33b−1と下流側部33b−2が同一高さで水平となると共に、上流側コンベア33bは横向き姿勢の積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1に積層シートを送り込み、排出できる。
上流側コンベア33bは下向き姿勢であると下流側部33b−2が上流側部33b−1よりも下方で、上流側コンベア33bは回転する積層シート反転部材33aと干渉しない。
下流側コンベア33cは水平姿勢であると、その上流側部33c−2と下流側部33c−1が同一高さで水平となり、横向き姿勢の積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1に積層シートを送り込み排出でき、しかも上流側部33c−2が水平姿勢の上流側コンベア33bの下流側部33b−2と同一高さで、かつ搬送方向に接近する。
下流側コンベア33cが下向き姿勢であると上流側部33c−2が下流側部33c−1よりも下方で、下流側コンベア33cは回転する積層シート反転部材33aと干渉することがない。
下向き姿勢の上流側コンベア33bと下向き姿勢の下流側コンベア33cはほぼV字状である。
図12に示すように、積層シート反転部材33aを横向き姿勢で積層シート保持部33a−1を保持解放状態とすると共に、上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを水平姿勢とする。
この状態で上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを駆動することで搬送コンベア32から送り込まれた積層シートEの幅方向の両端縁は積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1内に送り込まれる。
この後に上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを停止し、積層シート保持部33a−1を保持状態として積層シートEの幅方向の両端縁を保持する。
これにより、積層シートEの表裏が逆となる。つまり、図12に示す積層シートEの表面(上面)E1が図15に示すように裏面(下面)E1′となり、図12に示す積層シートEの裏面(下面)E2が図15に示すように表面(上面)E2′となる。
この後に、上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを水平姿勢とし、各コンベア33b,33cを表裏が逆になった積層シートE′に接する。
そして、積層シート反転部材33aの積層シート保持部材33a−1を保持解放状態とし、上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを回転駆動して表裏が逆となった積層シートE′を第2搬送方向変換装置34に向けて搬送する。
つまり、冊子状シート搬送ライン3から第2搬送方向変換装置34に積層シートが送られたとき、第2搬送方向変換装置34の上で一旦積層シートは停止する。そして、第2搬送方向変換装置34は、搬入された積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送する第1の状態と、搬入された積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送する第2の状態に切り換えることで、搬入された積層シートを90度異なる方向に搬送する。
第2搬送方向変換装置34は、第1の状態のときは積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送しない。第2の状態のときは積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送しない。
第2搬送方向変換装置34は、積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送する複数のベルト34aと、積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送する複数のローラ34bを備えている。
ベルト34aは、上下方向に移動する昇降フレーム34cに搬送路3aの搬送方向と直角方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけて複数設けてある。
ローラ34bは、フレーム34dに搬送路3aの搬送方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけてベルト34aと交互に複数設けてある。
ベルト34aの幅は隣接した2つのローラ34bの間隔よりも小さく、昇降フレーム34cを上昇して上方位置とすることでベルト34aはローラ34bよりも上方に突出し、昇降フレーム34cを下降して下方位置とすることでベルト34aはローラ34b間に没入してローラ34bよりも下方となる。
昇降フレーム34cはシリンダ34eで昇降する。
ベルト34aは積層シートが第2搬送方向変換装置34に進入してくるときは、ローラ34bよりも下の位置で待機していて、第1の状態が選択されているとき、ベルト34aはローラ34bよりも上方に移動して、第2搬送方向変換装置34に進入した積層シートを中綴じ冊子作成ライン5に搬送する。
なお、ベルト34aがローラ34bよりも上方に突出した状態で、そのベルト34aは冊子分離排出部50のシート搬入面と同一高さである。
つまり、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5に故障等が発生した場合、例えば中綴じ冊子や大判サイズの平綴じ冊子の冊子状シートの排出や三方裁断機41,54による三方断裁による断裁不良又は、搬送不良等が発生し運転を一時停止する必要が発生した場合、第1・第2搬送方向変換装置31,34を第2の状態としてシート作成ライン2で作成した積層シートをスルーコンベア35から外部に排出する。
冊子分離排出部50の実施の形態の詳細を図11と図13に基づいて説明する。
冊子分離排出部50は、昇降コンベア50aと、供給サッカー50bを備えている。
そして次のようにして積層シートEから1冊の中綴じ用冊子状シートごとにトランスフォーマー51に搬送する。
昇降コンベア50a上に搬送された積層シートE(実施の形態では表裏を逆とした積層シートE′)はストッパ50cで位置決めされる。
昇降コンベア50aを上昇し、積層シートEの最上部の中綴じ用冊子状シートBの四隅と中央の2ヶ所の計6ヶ所を供給サッカー50bの吸着パット50b−1で吸着する。
吸着された積層シートEの最上部の中綴じ用冊子状シートは、吸着パット50b−1で持ち上げられ、2番目の中綴じ用冊子状シートと分離する。
供給サッカー50bを移動して吸着パット50b−1で吸着している中綴じ用冊子状シートをトランスフォーマー51に搬送し、吸着パット50b−1による吸着を解放する。
供給サッカー50bを元の位置に移動する。
供給サッカー50bと受け渡し先のトランスフォーマー51の搬送ベルト51aの高さは一定であるので、次のようにしている。
第1は、供給サッカー50bの下に集積されている冊子の上面高さをセンサーで監視し、一定レベル(供給サッカー50bで受け渡しが可能な高さ)を保つように、センサーが読み取るまで冊子上面のレベルを上昇させる。
第2は、供給サッカー50bの動作回数に電気的にリンクして供給サッカー50bの動作回数に合わせて一定量上昇させる。
この動作を繰り返すことで、積層シートEに集積された複数の中綴じ用冊子状シートを1冊ごとにトランスフォーマー51に搬送する。
スジ付けコンベア52は、中綴じ用冊子状シートをナイフ折りユニット53でナイフ折りする折精度を向上する目的で、中綴じ用冊子状シートのナイフ折り位置にスジの加工処理を行い、その後に中綴じ用冊子状シートを1冊ごとにナイフ折りユニット53に搬送する。
ナイフ折りユニット53は、1冊ごとに搬送されてくる中綴じ用冊子状シートのナイフ折り位置に紙折りナイフにてV字形状に2つ重ね折り加工を行う。
三方断裁機54は、ナイフ折りユニット53で2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートの中綴じ部以外の3つの端縁を断裁し、加工精度の良い中綴じ冊子を作成する。
冊子搬送コンベア55は作成した中綴じ冊子を1冊ごとに搬送する。
シート作成ライン2で平綴じ用冊子状シートAを作成し、複数冊の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートとする。
この積層シートは冊子状シート搬送ライン3に間欠搬送され、プレス部・バーコード検査部30を経て第1搬送方向変換装置31に搬送される。
第1搬送方向変換装置31は、積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に搬送する第1の状態で、積層シートをその搬送コンベア40に搬送する。
搬送コンベア40は積層シートを三方断裁機41に送り、その三方断裁機41により積層シートの各平綴じ用冊子状シートAの端綴じ部(接着した幅方向の一端縁)以外の3つの端縁を一度に裁断して平綴じ冊子Cとする。
冊子排出部42から平綴じ冊子Cを積層した状態で排出する。
シート作成ライン2を中綴じ用冊子状シートBを作成する状態に切り替え、冊子状シート搬送ライン3と中綴じ冊子作成ライン5をシート作成ライン2と連動制御し、第1搬送方向変換装置31を、積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に搬送する第2の状態とし、第2搬送方向変換装置34を積層シートを冊子分離排出部50に搬送する第1の状態とする。
プレス部・バーコード検査部30に搬入された積層シートは、加圧動作とバーコード検査を行い第1搬送方向変換装置31に搬送される。
積層シートは、第1搬送方向変換装置31から搬送路3aの搬送コンベア32に搬送され、その搬送コンベア32により表裏反転装置33に向けて搬送される。
つまり、最上面の中綴じ用の分断シートPbの幅方向の中央部Pb−1を境とした幅方向一方部分Pb−4が表面紙B−1で、幅方向他方部分Pb−5が裏面紙B−2である。
そこで、積層シートEを表裏反転装置33に送り、その積層シートEを表裏反転する。
表裏反転した積層シートE′は、図16に示すようにその中綴じ用冊子状シートBの見開き面B−3,B−3が最上面で、搬送方向の上流側と下流側が逆である。
つまり、表面反転前の積層シートEの中綴じ用冊子状シートBの搬送方向の上流側B−4、下流側B−5が表裏反転した積層シートE′の中綴じ用冊子状シートBの搬送方向の下流側、上流側となる。
第2搬送方向変換装置34は第1の状態であるから、積層シートE′は搬送方向を90度変換して冊子分離排出部50に向けて搬送される。
そして、冊子分離排出部50に搬送された積層シートは、1冊の中綴じ用冊子状シートBごとにトランスフォーマー51に搬送される。
次に中綴じ用冊子状シートBはトランスフォーマー51の搬送ベルト51aによりスジ付けコンベア52に1冊ごとに搬送されて幅方向の中央部に折りスジB−6が加工される。
2つ重ね折り加工された中綴じ用冊子状シートB′は、図17に示すように表面紙B−1、裏面紙B−2が外側で、見開き面B−3,B−3が内側で重なり合う。
2つ重ね折りされた中綴じ用冊子状シートBは三方断裁機54に搬送され、図17に示すように中綴じ部(中央部Pb−1)以外の3つの端縁Pb−3を裁断して中綴じ冊子Dとする。
このように、折りスジ加工、2つ重ね折り加工、裁断加工は1冊の中綴じ用冊子状シートごとに行うので加工精度が高い。
中綴じ冊子Dは冊子搬送コンベア55で1冊ごとに搬送される。
つまり、集積装置27,28で集積した積層シートは表裏反転装置33で表裏反転されることで、最下部の中綴じ用冊子状シートBが最上部となり、最上部の中綴じ用冊子状シートBが最下部となる。
そして、冊子分離排出部50により最上部の中綴じ用冊子状シートBから順次吸着搬送されて中綴じ冊子に加工されるので、加工された中綴じ冊子は、集積装置27,28で集積した積層シートの重ね合せの順番とは逆の順番で搬送される。
中綴じ冊子を作成しているときに中綴じ冊子作成ライン5に故障等が発生した場合には、第1の搬送方向変換装置31を第2の状態のままで第2搬送方向変換装置34を第2の状態とし、表裏反転した積層シートをスルーコンベア35で冊子作成装置1の外部へ排出する。
これらの変更、選択、切り替えは自動又は手動で実施することが可能である。
分断シート作成工程
連続用紙Pは、その幅方向の一側縁P−1、中央部P−2、他側縁P−3に第2・第3・第4糊付ノズル24b,24c,24dで糊付けされる。
糊付け後に切断装置25で所定の長さの分断シートPbに切断される。
糊付け、切断された分断シートPbは、所定の枚数ごとに第1集積装置27、第2集積装置28に搬送され、羽根車27a,28aで表裏反転して重ね合せて接着することで1冊の中綴じ用冊子状シートBとなると共に、複数冊の中綴じ用冊子状シートBを集積して積層シートEとする。
積層シートEは,排出コンベア29、プレス部・バーコード検査部30、第1搬送方向変換装置31、搬送コンベア32を経て表面紙B−1、裏面紙B−2を最上面として表裏反転装置33に搬送される。
積層シートEを表裏反転装置33で表裏反転する。表裏反転した積層シートE′は、見開き面B−3が最上面で、表面紙B−1、裏面紙B−2は最下面である。
積層シートE′は第2搬送方向変換装置34で冊子分離排出部50に搬送し、積層シートE′から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートBを分離してトランスフォーマー51を経てスジ付けコンベア52に搬送する。
中綴じ用冊子状シートBを、スジ付けコンベア52でスジB−6を付けた後に、ナイフ折りユニット53でスジB−6からV字形状の2つ重ね折りする。
2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートBを、三方断裁機54で中綴じ部(中央部Pb−1)以外の3つの端縁Pb−3を断裁して所定の大きさの中綴じ冊子Dとする。
しかも、中綴じ用冊子状シートを表裏反転した後に1冊ごとに2つ重ね折りするので、中綴じ用冊子状シートの分断シート重ね順番と平綴じ用冊子状シートの分断シート重ね順番を同様に作成でき、両方の冊子状シートを作成するシート作成ラインを共通化することができる。
また、複数冊の中綴じ用冊子状シートを集積した積層シートを表裏反転した後に最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着搬送して加工し、1冊ごとに中綴じ冊子を搬送するので、連続用紙に印刷した順番に合わせて作成した中綴じ冊子を搬送できる。
なお、シートの搬送方向と直交する方向を左右方向として説明する。
表裏反転装置33は装置本体100を備えている。
実施の形態の装置本体100は、左右方向に離隔した左右の縦部材101を有している。
縦部材101は、搬送方向の上流側の上流側プレート102と下流側の下流側プレート103を連結プレート104で連結したもので、左右の上流側プレート102、左右の下流側プレート103は左右方向に向かう連結材105で連結してある。
左右の連結プレート104の外側面にブラケット106が上向きに取り付けてある。このブラケット106は装置本体100の搬送方向の中間に位置している。
各回転部材110は左右方向に向かい装置本体100に搬送方向に回転自在に支承した回転軸111と、この回転軸111の左右方向に対向した端部に取り付けた取付部材112をそれぞれ有している。
実施の形態では、ブラケット106の上部に軸支持体113を取り付け、その軸支持体113に回転軸111が回転自在に支承してある。
実施の形態では、取付部材112は縦板状で、その取付部材112は回転軸111の端部に設けたフランジ114にボルトで固着して取り付けてある。ボルトに限ることはない。
シート把持部120は同期して接近方向及び離隔方向に移動する第1把持プレート121、第2把持プレート122を有している。
そして、左右の第1把持プレート121が第1連結材123で連結され、左右の第2把持プレート122が第2連結材124で連結されている。
これにより、左右の第1把持プレート121と第2把持プレート122は同期して接近方向(把持方向)及び離隔方向(把持解放方向)に移動する。
このエアシリンダ130は、図23に示すように本体131の一方の入口からエアを供給すると第1可動子132と第2可動子133が同期して接近する方向に移動する。本体131の他方の入口からエアを供給すると第1可動子132と第2可動子133が同期して離隔する方向に移動する。
そして、第1可動子132が第1把持プレート121に連結材134を介在して固定されている。
第2可動子133が第2把持プレート122に連結材134を介在して固定されている。
これにより、積層シートの幅方向の両端縁を把持して積層シートを保持する。
本体131の他方の入口からエアを供給することで第1把持プレート121と第2把持プレート122が同期して離隔する方向に移動する。
これにより、積層シートの幅方向の両端縁の把持を解放して積層シートの保持を解放する。
左右のシート把持部120により積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1を構成している。
上流側回転軸140はシート把持部120よりも搬送方向の上流側に位置している。下流側回転軸150はシート把持部120よりも搬送方向の下流側に位置している。
上流側回転軸140と下流側回転軸150は相互に平行で、かつ左右の回転軸111と平行である。
実施の形態では装置本体100の上流側プレート102の上部寄りに上流側回転軸140が回転自在に取り付けてある。下流側プレート103の上部寄りに下流側回転軸150が回転自在に取り付けてある。
上流側回転軸140は一方の上流側プレート102から外方に突出し、タイミングプーリ141が固定してある。
下流側回転軸150は一方の下流側プレート103から外方に突出し、タイミングプーリ151が固定してある。
上流側アーム142の先端部に、左右方向に向かう先端側回転軸143の軸方向中間が回転自在に取り付けてある。
上流側回転軸140の上流側アーム142の左右両側寄りに一対の駆動プーリ144が固着してある。
先端側回転軸143の上流側アーム142の左右両側寄りに一対の従動プーリ145が固定してある。
駆動プーリ144と従動プーリ145に渡って無端状のベルト146を巻掛けてある。
これにより、上流側コンベア33bを構成している。
そして、上流側回転軸140が上流側コンベア33bの上流側部33b−1である。先端側回転軸143が上流側コンベア33bの下流側部33b−2である。
この上流側シリンダ147を伸長すると上流側アーム142は上流側回転軸140を中心として上方に搖動し、上流側コンベア33bは前述した水平姿勢となる。
上流側シリンダ147を縮小すると上流側アーム142は上流側回転軸140を中心として下方に搖動し、上流側コンベア33bは前述した下向き姿勢となる。
下流側アーム152の先端部に、左右方向に向かう先端側回転軸153の軸方向中間が回転自在に取り付けてある。
下流側回転軸150の下流側アーム152の左右両側寄りに一対の駆動プーリ154が固着してある。
先端側回転軸153の下流側アーム152の左右両側寄りに一対の従動プーリ155が固定してある。
駆動プーリ154と従動プーリ155に渡って無端状のベルト156を巻掛けてある。
これにより、下流側コンベア33cを構成している。
そして、下流側回転軸150が下流側コンベア33cの下流側部33c−1である。先端側回転軸153が上流側コンベア33c上流側部33c−2である。
この下流側シリンダ157を伸長すると下流側アーム152は下流側回転軸150を中心として上方に搖動し、下流側コンベア33cは前述した水平姿勢となる。
下流側シリンダ157を縮小すると下流側アーム152は下流側回転軸150を中心として下方に搖動し、下流側コンベア33cは前述した下向き姿勢となる。
この反転用モータ160で左右の回転軸111を同期して回転することで、左右のシート把持部120を回転する。
実施の形態では、反転用モータ160の出力軸161に駆動スプロケット162を固着する。左右の連結プレート104間に渡って中間軸163を回転自在に取り付ける。
この中間軸163は左右の回転軸111と平行である。
中間軸163に従動スプロケット164を固着し、その従動スプロケット164と駆動スプロケット162に渡って無端状のチェーン165を巻掛ける。
中間軸163の長さ方向両端部に左右の駆動スプロケット166をそれぞれ固着する。
この左右の駆動スプロケット166と左右の回転軸111に固着したスプロケット167とに渡って無端状のチェーン168を巻掛ける。
連結プレート104に中間スプロケット169を取り付け、その中間スプロケット169をチェーン168に噛合している。
これにより、1つのモータにより左右のシート把持部120を同期して回転できる。
実施の形態では、装置本体100の下部にブラケット171を取り付け、そのブラケット171にコンベア駆動用モータ170が取り付けてある。
コンベア駆動用モータ170の出力軸172は装置本体100で回転自在に支承されている。
この出力軸172に第1駆動タイミングプーリ173と第2駆動タイミングプーリ174を固着して取り付ける。
第1駆動タイミングプーリ173と上流側回転軸140に取り付けたタイミングプーリ141とに渡って無端状の第1タイミングベルト175を巻き掛ける。
第2駆動タイミングプーリ174と下流側回転軸150に取り付けたタイミングプーリ151とに渡って無端状の第2タイミングベルト176を巻き掛ける。
したがって、1つのモータにより上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを同期して同一方向に回転駆動することができる。
上流側コンベア33bの搬入側(搬送コンベア32)と下流側コンベア33cの搬出側(第2搬送方向変換装置34のローラ34b)を同一高さとすることができる。
上流コンベア33b、下流側コンベア33cは基端部33b−1、33c−1を支点として先端部33b−2、33c−2が上下するように上下に搖動することで、積層シートEを積層シート保持部33a−1に送り込むか、排出するから、その構成が簡単である。
また、表裏反転装置33は本発明のシート作成装置1以外にも利用することが可能である。
例えば、分断シート作成装置2cに第1・第2糊塗布ノズル24a,24bを設置して平綴じ用冊子状シートAのみを作成するシート作成ライン2とする。
そして、中綴じ用冊子状シートBを作成するときには分断シート作成装置2cに第3・第4糊塗布ノズル24c,24dを設ける。
そして、中綴じ冊子を作成する場合は、シート作成ライン2の分断シート作成装置2cに第3・第4糊塗布ノズル24c,24dを設け、後処理装置で中綴じ用冊子状シートBを加工して中綴じ冊子Dとする。
処理速度の速い羽根車27a,28aによる集積装置27,28で平綴じ用冊子状シートAを積層して排出するシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aに中綴じ冊子を作成する後処理装置を連結することで、選択した冊子形態の切り替えで中綴じ冊子を作成できる。
製本マークが印刷された後、巻き取ったロール状の連続用紙にて給紙し、製本マークの検出によりインラインにて中綴じ冊子及び平綴じ冊子が高効率に作成できる。
生産可能な商品範囲が広がることで作成システムの稼働率が向上し、設備効果が増大する。
平綴じ冊子1種類の冊子形態に限定されずに中綴じ冊子の生産も可能となり、商品企画が容易で提案可能な商品形態の範囲が拡大する。
冊子形態の切り替えに要する作業の準備時間が短縮され、生産効率、製品品質も向上し、トータルコストも低減するなど多くの効果が得られる。
平綴じ冊子を作成する装置に中綴じ冊子を作成する後処理装置を追加(増設)することで安価な改造費で高い付加価値が提供できる。
この場合は、冊子分離排出部50を設けなくとも良い。
前述の各実施の形態では、連続用紙Pを分割し、一方の片側用紙と他方の片側用紙を接着して重ね合せシートとし、その重ね合せシートから分断シートPaを作成したが、連続用紙Pから直接分断シートPaを作成しても良い。この場合は第1糊塗布ノズル24aは不要である。
この場合には第2搬送方向変換装置34が不要となる。
Claims (13)
- 連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインとを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとする請求項1記載の冊子作成装置。
- 前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項1又は2記載の冊子作成装置。 - 連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインとを備え、
前記シート作成ラインは、連続用紙を給紙する給紙装置と、給紙された連続用紙から分断シートを作成する分断シート作成装置と、分断シートから冊子状シートを作成する冊子状シート作成装置を有し、
前記分断シート作成装置は、幅方向の一端縁に糊付けした所定長さの平綴じ用の分断シートと、幅方向の中央に糊付けした所定長さの中綴じ用の分断シートの一方を選択的に作成し、
前記冊子状シート作成装置は、複数枚の平綴じ用の分断シートを接着した平綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シート、又は複数枚の中綴じ用の分断シートを接着した中綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シートを作成する、羽根車による集積装置を有する冊子作成装置。 - 前記分断シート作成装置は、給紙装置から給紙される連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙を所定長さに切断する切断装置を有し、
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第2の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにした請求項4記載の冊子作成装置。 - 前記中綴じ冊子作成ラインは、前記積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着して搬送する冊子分離排出部と、前記冊子分離排出部から搬送された中綴じ用冊子状シートを幅方向の中央で2つ重ね折りするナイフ折りユニットを有し、
前記冊子分離排出部の搬入側に、前記積層シートの表裏を逆とする表裏反転装置を設けた請求項4又は5記載の冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインの分断シート作成装置は、前記連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の他端縁と対向した第3の糊塗布ノズルを有し、
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1・第2・第3の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにし、
前記中綴じ冊子作成ラインは、ナイフ折りユニットの下流側の2つ重ね折りした中綴じ用冊子シートの中綴じ部以外の3つの端縁を裁断する三方断裁機を有している請求項6記載の冊子作成装置。 - 前記表裏反転装置は、一対の積層シート保持部で前記積層シートの幅方向の両端縁を保持して回転することで積層シートの表裏を逆とする積層シート反転部材と、
前記積層シート反転部材の積層シート保持部に積層シートの幅方向の両端縁を送り込み、かつ積層シート保持部から排出する上流側コンベア、下流側コンベアを備え、
前記上流側コンベアと下流側コンベアは、回転する積層シート反転部材と干渉しない位置に移動する請求項6又は7記載の冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとする請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
- 前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとし、
前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにし、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。 - 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとし、
前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにし、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
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