JP6401131B2 - 冊子作成装置 - Google Patents

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本発明は、平綴じ冊子、中綴じ冊子を作成する冊子作成装置に関する。
特許文献1及び特許文献2は、平綴じ冊子を作成する冊子作成装置の従来例を示す。
特許文献1に開示された冊子作成装置は、連続用紙の搬送路に糊塗布装置、切断装置、羽根車による集積装置を順次配設した構造であり、連続用紙をその搬送途上で、綴じ側面にスキップ糊塗布を行いながら製品長さに切断し、この切断したものの所定の枚数を接着して排出するものである。
この冊子作成装置は、客先宛名別の情報を印字するプリンターに接続することで、可変情報を含む平綴じ冊子を作成することができる。
特許文献2に開示された冊子作成装置は、連続紙の搬送路に重ね合せ部、切断部、羽根車による集積部を順次配設した構造であり、連続紙を搬送方向に複数列に切断し、綴じ側面に糊塗布を行い、それらを重ね合せた後に製品長さに切断し、所定枚数を接着して排出するものである。
この冊子作成装置は、連続紙の搬送時の位置ズレが少なくなる対策を施したものであり、冊子作成時の揃い対策として有効である。
特許文献3に開示された冊子作成装置は、平綴じ冊子及び中綴じ冊子の両製品を作成する装置に係る。この装置は、連続紙の搬送路(走行路)にマークセンサ、糊塗布装置、切断装置、第1の羽根折り装置、第2の羽根折り装置、三方断裁機を配設し、連続紙には折り畳み片に応じて印刷された製本マークがあるので、この製本マークをマークセンサで検出し、検出した製本マークに応じて糊塗布装置、切断装置、第1・第2の羽根折り装置、三方断裁機を動作することで、平綴じ冊子の中間製品、中綴じ冊子の中間製品をジグザグ状に折り出し、その中間製品の三方の端縁を断裁して平綴じ冊子、中綴じ冊子とするものである。
特開2002−086966号公報 特開2011−110814号公報 特開2010−111471号公報
特許文献1,2に開示された冊子作成装置は、羽根車による集積装置(集積部)で積層して接着することで排出する構成であるので、処理速度が速いが、平綴じ冊子専用の装置であるため中綴じ冊子を作成することができず、中綴じ冊子の作成には、中綴じ冊子専用の製造装置を必要とし、設備及び生産コスト面で改良すべき点がある。
特許文献3に開示された冊子作成装置は、平綴じ冊子及び中綴じ冊子の両製品を作成することができるが、連続紙を切断し、その切断した連続紙を指定した折り畳み片に応じてジグザグ状に羽根折り装置により折り畳まれるため、ページ数が多い冊子ほど処理時間が掛る。そのため特許文献1,2に開示した羽根車による集積装置で積層して接着することで排出するものと比較すると処理速度が遅く、生産性に問題が残る。
また、折り畳み加工中での折り畳み不良が発生し易く、平綴じ冊子、中綴じ冊子の加工精度が低くなるのでこれらへの改良が望まれる。
本発明の課題は、上記の従来例の有する問題点を解決し、平綴じ冊子、中綴じ冊子の両方を作成でき、設備及び生産コスト面で問題がなく、しかも加工精度の良い冊子作成装置を提供することにある。
第1の発明は、連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインと
前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインとを備え、
前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした冊子作成装置である。
第1の発明の冊子作成装置の前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとするものである。
このようにすれば、冊子状シートを作成する処理速度が速く、生産性に問題がない。
第1の発明の冊子作成装置の前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設けてあり、
前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えることができ、
前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えることができる。
このようにすれば、平綴じ冊子作成ラインに故障等が発生したときに平綴じ用冊子状シートはスルーコンベアで外部に搬送でき、中綴じ冊子作成ラインに故障等が発生したときに中綴じ用冊子状シートはスルーコンベアで外部に搬送できるので、例えば、スルーコンベアの後方に図示はしないが、一時的に冊子状シートを溜めておく平台などを設けることでシート作成ラインを急停止せずに、通常の停止やサイクル停止などの段階的な停止をさせることができる。また、前記平台を連続的に溜め置くことができるコンベアなどを接続すればシート作成ラインを停止せずに運転し続けることができる。
第2の発明は、連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインとを備え、
前記シート作成ラインは、連続用紙を給紙する給紙装置と、給紙された連続用紙から分断シートを作成する分断シート作成装置と、分断シートから冊子状シートを作成する冊子状シート作成装置を有し、
前記分断シート作成装置は、幅方向の一端縁に糊付けした所定長さの平綴じ用の分断シートと、幅方向の中央に糊付けした所定長さの中綴じ用の分断シートの一方を選択的に作成し、
前記冊子状シート作成装置は、複数枚の平綴じ用の分断シートを接着した平綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シート、又は複数枚の中綴じ用の分断シートを接着した中綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シートを作成する、羽根車による集積装置を有する冊子作成装置である
第2の発明の冊子作成装置の前記分断シート作成装置は、給紙装置から給紙される連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙を所定長さに切断する切断装置を有し、
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第2の糊塗布ノズルにより糊塗布することを選択できる。
この構成によって、各分断シートに糊付けして平綴じ用冊子状シート、中綴じ用冊子状シートを加工精度よく作成できる。
第2の発明の冊子作成装置の前記中綴じ冊子作成ラインは、前記積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着して搬送する冊子分離排出部と、前記冊子分離排出部から搬送された中綴じ用冊子状シートを幅方向の中央で2つ重ね折りするナイフ折りユニットを有し、
前記冊子分離排出部の搬入側に、前記積層シートの表裏を逆とする表裏反転装置を設けた構成とされる。
上記の構成を採用することによって、積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着搬送して2つ重ね折りするので、加工精度の良い2つ重ね折りができる。
しかも、シート作成ラインから排出された積層シートを表裏反転し、表裏が逆となった積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着して搬送するので、シート作成ラインにおける連続用紙の印刷順番と中綴じ冊子の排出の順番の整合性をとることができる。
第2の発明の冊子作成装置の前記シート作成ラインの分断シート作成装置は、前記連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の他端縁と対向した第3の糊塗布ノズルを有し、
平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1・第2・第3の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにし、
前記中綴じ冊子作成ラインは、ナイフ折りユニットの下流側の2つ重ね折りした中綴じ用冊子シートの中綴じ部以外の3つの端縁を裁断する三方断裁機を有する構造とすることができる。
このように構成すれば、中綴じ用冊子状シートは、複数枚の分断シートの幅方向の中央及び幅方向の両端縁が接着されるので、冊子分離排出部で吸着して搬送する際に分断シートがばらけることがない。
しかも、2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートは三方断裁機で3つの端縁が裁断されるので、中綴じ冊子とすることができる。
第2の発明の冊子作成装置の前記表裏反転装置は、一対の積層シート保持部で前記積層シートの幅方向の両端縁を保持して回転することで積層シートの表裏を逆とする積層シート反転部材と、
前記積層シート反転部材の積層シート保持部に積層シートの幅方向の両端縁を送り込み、かつ積層シート保持部から排出する上流側コンベア、下流側コンベアを備え、
前記上流側コンベアと下流側コンベアは、回転する積層シート反転部材と干渉しない位置に移動するものにできる。
第1の発明によれば、1つのシート作成ラインと平綴じ冊子作成ラインと中綴じ冊子作成ラインとで連続用紙から平綴じ冊子と中綴じ冊子を作成することができるから、設備及び生産コスト面で有利で、しかも加工精度の良い冊子作成装置とすることができる。また、シート作成ラインと冊子状シート搬送ラインと平綴じ冊子作成ラインを連動制御すれば平綴じ冊子を効率よく作成できる。また、シート作成ラインと冊子状シート搬送ラインと中綴じ冊子作成ラインを連動制御すれば中綴じ冊子を効率よく作成できる。
第2の発明によれば、1つのシート作成ラインと平綴じ冊子作成ラインと中綴じ冊子作成ラインとで連続用紙から平綴じ冊子と中綴じ冊子を作成することができるから、設備及び生産コスト面で有利で、しかも加工精度の良い冊子作成装置とすることができる。また、各冊子状シートを効率よく作成できる。また、各冊子状シートを複数冊集積した積層シートとして排出するので、複数冊の各冊子状シートを効率よく排出する。
本発明の冊子作成装置の実施形態を示す全体概略平面図である。 連続用紙から冊子状シートを作成する説明図である。 平綴じ用冊子状シートから平綴じ冊子を作成する説明図である。 中綴じ用冊子状シートから中綴じ冊子を作成する説明図である。 シート作成ラインの平綴じ用冊子状シートを作成している状態の詳細平面図である。 図5の正面図である。 シート作成ラインの中綴じ用冊子状シートを作成している状態の詳細平面図である。 図7の正面図である。 中綴じ用冊子状シートを作成する際の糊塗布動作の説明図である。 平綴じ冊子作成ラインと冊子状シート搬送ラインの一部の詳細平面図である。 表裏反転装置と第2搬送方向変換装置と冊子分離排出部の詳細平面図である。 図11の右側面図である。 図11の正面図である。 表裏反転装置の動作説明図である。 表裏反転装置の動作説明図である。 中綴じ用冊子状シートを集積した積層シートの流れ説明図である。 2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートの裁断説明図である。 中綴じ用冊子状シートを集積した積層シートを表裏反転しない場合と、表裏反転した場合の中綴じ冊子の搬送状態の説明図である。 連続用紙から中綴じ冊子を作成する際のシートの流れ説明図である。 表裏反転装置の詳細平面図である。 表裏反転装置の詳細正面図である。 表裏反転装置の詳細側面図である。 シリンダの斜視図である。
本発明の冊子作成装置の概略を図1に基づいて説明する。
図1は冊子作成装置の全体を概略的に示す平面図である。
冊子作成装置1は、シート作成ライン2、冊子状シート搬送ライン3、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5を備えている。
シート作成ライン2は、図2に示すように連続用紙Pから平綴じ用冊子状シートA又は中綴じ用冊子状シートBのどちらか一方を選択して作成する。
平綴じ用冊子状シートAは、連続用紙Pを作成する平綴じ冊子の大きさに合わせて切断した所定長さの分断シートPaを所定枚数重ね、その各分断シートPaの幅方向の一端縁Pa−1を糊で接着して端を綴じたもので、一端縁Pa−1が端綴じ部である。
中綴じ用冊子状シートBは、連続用紙Pを、作成する中綴じ冊子の大きさに合わせて切断した所定の長さの分断シートPbを所定枚数だけ重ね、その各分断シートPbの幅方向の中央部(折り位置)Pb−1を糊で接着して中綴じすると共に分断シートPbの幅方向の中央部Pb−1を境とした幅方向の両端縁Pb−2,Pb−2を糊で接着したもので、幅方向の中央部が中綴じ部である。なお、幅方向の両端縁Pb−2は接着しなくとも良いし、連続的な線糊ではなく点糊あるいは頭部分と頁中などパターンで塗布しても良い。
分断シートPa,Pbの所定の長さとは、分断シートPa,Pb(連続用紙P)を搬送する方向の長さである。
分断シートPa,Pbの幅方向とは、分断シートPa,Pbを搬送する方向と直角な方向である。
図1に示すように冊子状シート搬送ライン3は、その搬入側がシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aと連続し、搬出側が平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5と連続している。
そして、シート作成ライン2が平綴じ用冊子状シートAを作成しているときには、冊子状シート搬送ライン3は平綴じ用冊子状シートAを平綴じ冊子作成ライン4に搬入する。
また、シート作成ライン2が中綴じ用冊子状シートBを作成しているときには、冊子状シート搬送ライン3は中綴じ用冊子状シートBを中綴じ冊子作成ライン5に搬入する。
平綴じ冊子作成ライン4は、搬入された平綴じ用冊子状シートAを加工して図3に示す平綴じ冊子Cを作成する。
例えば、平綴じ用冊子状シートAの各分断シートPaの糊で接着された一端縁Pa−1(端綴じ部)以外の3つの端縁Pa−2を裁断し、所定大きさとする。なお、各分断シートPaの3つの端縁Pa−2を裁断せずに平綴じ冊子Cとしても良い。
中綴じ冊子作成ライン5は、搬入された中綴じ用冊子状シートBを加工して図4に示す中綴じ冊子Dとする。
例えば、中綴じ用冊子状シートBの各分断シートPbを、その糊で接着された中央部Pb−1(中綴じ部)でV字形状の2つ重ね折り加工し、その2つ重ね折りした各分断シートPbの折り曲げ部(中綴じ部)以外の3つの端縁Pb−3を裁断し、接着した両端縁Pb−2を分離することで中綴じ冊子Dとする。
なお、図2に示す連続用紙P、平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートB、図3に示す平綴じ冊子C、図4に示す中綴じ冊子Dは,理解を容易とするために概略的に示してあり、後述するものとは形状、寸法等が相違することがある。また、図4に示す矢印は冊子状シートの流れ方向を示すものではなく、加工されていく順序を示すものである。
本発明の冊子作成装置1は、平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBのどちらか一方を選択して作成する1つのシート作成ライン2と、平綴じ用冊子状シートAから平綴じ冊子Cを作成する平綴じ冊子作成ライン4と、中綴じ用冊子状シートBから中綴じ冊子Dを作成する中綴じ冊子作成ライン5を備えたものであるから、平綴じ冊子、中綴じ冊子の両方を作成でき設備及び生産コスト面で有利である。
実施形態では、シート作成ライン2、冊子状シート搬送ライン3、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5は、それぞれ単独駆動方式を採用していてラインごとの連動制御が可能である。
そして、シート作成ライン2と冊子状シート搬送ライン3と平綴じ冊子作成ライン4の連動制御で平綴じ冊子の作成を行う。
また、シート作成ライン2と冊子状シート搬送ライン3と中綴じ冊子作成ライン5の連動制御で中綴じ冊子の作成を行う。
しかも、連続用紙Pから切断した分断シートPa,Pbを所定枚数重ねて接着することで平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBとし、その各冊子状シートA,Bを加工して平綴じ冊子C、中綴じ冊子Dとするので加工精度の良い平綴じ冊子、中綴じ冊子が得られる。
なお、本発明の冊子作成装置1は、冊子状シート搬送ライン3を用いずにシート作成ライン2で作成した冊子状シートA,Bを運搬車両等を用いて平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5に搬送するようにしても良い。
この場合、運搬車両等は自動運転制御としたり、人為的に運転することが可能である。
次に、シート作成ライン2の実施の形態を詳細に説明する。
図5と図6は平綴じ用冊子状シートAを作成している状態のシート作成ライン2を示している。
図5と図6に示すように、シート作成ライン2は連続用紙Pを給紙する給紙装置2bと、連続用紙Pから分断シートPa,Pb(図2)を作成する分断シート作成装置2cと、分断シートPa,Pbから平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを作成する冊子状シート作成装置2dを備えている。
給紙装置2bは、冊子としての絵柄、文字等と糊タイミングマークが印刷された連続用紙Pをロール状に巻装し、そのロール紙から連続用紙Pを分断シート作成装置2cに向けて給紙する。
分断シート作成装置2cは、マークセンサ20a,20b、スリッター21、上下紙位置合せ装置22、幅寄せ装置23、重ね合せ部23a、第1・第2・第3・第4糊塗布ノズル24a,24b,24c,24d、切断装置25を搬送方向上流側から下流側に向けて順次備えている。
冊子状シート作成装置2dは、作成された分断シートを搬送する搬送コンベア26、搬送された分断シートを所定枚数重ねて接着することで平綴じ用冊子状シートとし、その平綴じ用冊子状シートを複数冊集積して積層シートとする第1集積装置27、第2集積装置28、積層シートを排出する排出コンベア29を備えている。
搬送コンベア26は、搬送方向切換装置26aにより分断シートが複数冊子分の分断シートごとに選択して送り込みされる第1搬送コンベア26bと第2搬送コンベア26cを有している。
第1搬送コンベア26bは分断シートを第1集積装置27に向けて搬送する。
第2搬送コンベア26cは分断シートを第2集積装置28に向けて搬送する。
第1・第2集積装置27,28は、羽根車27a,28a、冊子状シートを収容する枠27b,28b、枠27b、28b内の複数冊の冊子状シートを集積した積層シートを排出コンベア29の搬入側に向けて搬送する搬送コンベア27c,28cを有している。
排出コンベア29は、第1集積装置27の搬送コンベア27cと第2集積装置28の搬送コンベア28cとの間に設けられ、各搬送コンベア27c,28cにより搬送された積層シートが送り込まれる搬入側コンベア29aと、この搬入側コンベア29aと送り方向が直角に異なる搬出側コンベア29bを有している(図7)。
そして、搬出コンベア29は、搬入側コンベア29aに搬送された積層シートを排出側コンベア29bで送り方向を直角に変換して搬送する。
この排出側コンベア29bの排出部がシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aである。
このように羽根車を用いた集積装置で積層シートとし、その積層シートを搬送するので、冊子状シートを効率良く搬送でき、処理速度が速い。
次に、シート作成ライン2により平綴じ用冊子状シートAを作成する動作を説明する。
給紙装置2bで連続用紙Pを給紙する。この連続用紙Pの幅は平綴じ用冊子状シートAの幅の2倍以上である。
連続用紙Pはスリッター21にて幅方向に2分割されて2枚の片側用紙P1,P2となると共に、幅方向両側縁がサイドスリッター(図示せず)にて切り落とされ、各片側用紙P1,P2は平綴じ用の分断シートPa(平綴じ用冊子状シートA)と同じ幅となる。
そして、一方の片側用紙P1は、幅寄せ装置23にて他方の片側用紙P2の下側へ幅寄せされる。この後、一方の片側用紙P1は、その上面における幅方向の一側縁に第1糊塗布ノズル24aにて糊が塗布されて重ね合せ部23aに向けて搬送される。
幅寄せ装置23を通らない他方の片側用紙P2は、上下紙位置合わせ装置22にて一方の片側用紙P1と位相が合わされて重ね合せ部23aに向けて搬送される。
一方の片側用紙P1と他方の片側用紙P2は重ね合せ部23aで重ね合せられることで接着され、他方の片側用紙P2が上で、一方の片側用紙P1が下として接着した2枚の重ね合せシートP3となる。
この後、他方の片側用紙P2の上面の幅方向一側縁に第2糊塗布ノズル24bで糊が塗布される。
つまり、第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dは重ね合せ部23aの上流側に、用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に間隔を置いて設けてある。
第2糊塗布ノズル24bが用紙幅方向の一側寄りで、第3糊塗布ノズル24cが用紙幅方向の中央で、第4糊塗布ノズル24dが用紙搬送方向の他側寄りである。
そして、第2糊塗布ノズル24bは2枚の片側用紙P1,P2を接着した重ね合せシートP3の上面における幅方向一側縁と対向している。
このようであるから、接着した重ね合せシートP3の他方の片側用紙P2の上面における幅方向の一側縁に第2糊塗布ノズル24bで糊が塗布される。
第1・第2糊塗布ノズル24a,24bはスキップ糊塗布が可能である。
つまり、第1・第2糊塗布ノズル24a,24bは図示しないコントローラで糊塗布動作が制御される。
そして、連続用紙に印刷された糊タイミングマークを第1・第2マークセンサ20a,20bにて検出し、その検出信号をコントローラに送る。
コントローラは、送られた検出信号に基づき第1・第2糊塗布ノズル24a,24bの糊の吐出タイミングと糊吐出長さ、あるいは糊吐出時間を制御することで、用紙の糊塗布不要面をスキップさせ、用紙の糊塗布必要面にのみ糊塗布する。
重ね合せ部23aで重ね合せて接着した重ね合せシートP3は、切断装置25にて所定の長さの平綴じ用の分断シートPaに切断される。この分断シートPaは上下2枚の用紙の幅方向一端縁が糊で接着され、かつ上の用紙の上面における幅方向一端縁に糊が塗布されている。
切断された分断シートPaは1枚ごとに冊子状シート作成部2dの搬送コンベア26に、搬送方向に所定の間隔をあけて送り込まれる。
搬送コンベア26に送り込まれた分断シートPaは、搬送方向切換装置26aを平綴じ用冊子状シートAを複数冊集積する分断シート枚数毎に切り換えることで、第1集積装置27、第2集積装置28に平綴じ用冊子状シートAを複数冊集積する分断シート枚数毎に交互に搬送される。
第1・第2集積装置27,28に搬送された分断シートPaは羽根車27a,28aにより表裏が反転されて枠27b,28b内に落下して重ね合せられる。そして所定枚数の分断シートPaが接着された所定枚数の平綴じ用冊子状シートAとなる。
これにより、第1・第2集積装置27,28の枠27b,28b内で複数冊の平綴じ用冊子状シートAが重なり合い、複数の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートとなる。
なお、分断シートPaは表裏反転して枠27b,28bに落下するので、分断シートPaの糊を塗布した面が下となるため1冊の平綴じ用冊子状シートAを作成する最も下流側、つまり最も最初に枠27b,28bに落下される分断シートPaには第2糊塗布ノズル24bで糊を塗布しない。
つまり、重ね合せシートP3における前述の分断シートPaとなる部分が第2糊塗布ノズル24bを通過するときには、その第2糊塗布ノズル24bが糊を吐出しないようにする。
枠27b,28b内の複数冊の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートは、搬送コンベア27c,28cにより排出コンベア29の搬入側コンベア29aまで搬送される。
搬入側コンベア29aまで搬送された複数冊の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートは搬出側コンベア29bにより送り方向(搬送方向)を直角に方向転換してシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aまで搬送され、冊子状シート搬送ライン3に送り込まれる。
このようであるから、積層シートは、その平綴じ用冊子状シートAが、シート作成ライン2内を搬送する向きと90度向きを変換してシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aから排出される。
つまり、平綴じ用冊子状シートAは、第2糊塗布ノズル24bで糊を塗布した一端縁(端綴じ部)が搬送方向と直角となり、かつ搬送方向前方となるようにしてシート作成ライン2から排出される。
次に、シート作成ライン2により中綴じ用冊子状シートを作成する動作を図7と図8に基づいて説明する。
図7と図8は中綴じ用冊子状シートを作成している状態のシート作成ライン2を示す。
中綴じ用冊子状シートを作成する場合には、図5と図6に示す平綴じ用冊子状シートを作成する場合と連続用紙Pの紙通し経路が異なり、連続用紙Pは幅寄せ装置23、第1糊塗布ノズル24aを通らずに第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dまで紙通しする。
連続用紙Pとしては、中綴じ冊子の幅の2倍幅のロール紙で、かつ印刷機、例えば、インクジェットプリンタにて各冊子ごとの可変情報及びランダム枚数にて区分けするための区分けマーク、スキップ糊塗布用の糊タイミングマークを印字したものを用いる。
給紙装置2bから給紙した連続用紙Pをスリッター21にて幅方向両側部をサイドスリット加工して連続用紙Pを仕上げ幅とする。
仕上げ幅とした連続用紙Pの上面に第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dにより糊を塗布する。
図9に示すように、第2糊塗布ノズル24bは連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1に糊を塗布する。
第3糊塗布ノズル24cは連続用紙Pの幅方向の中央部P−2に糊を塗布する。
第4糊塗布ノズル24dは連続用紙Pの幅方向の他側縁P−3に糊を塗布する。
連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1とは、図9に仮想線で示す2つ重ね折りしていない状態の中綴じ冊子Dの幅方向の一端縁D−1よりも幅方向の外側で、中綴じ冊子Dとして利用しない部分である。
連続用紙Pの幅方向の中央部P−2とは、図9に仮想線で示す2つ重ね折りしていない状態の中綴じ冊子Dの折り位置D−2である。
連続用紙Pの幅方向の他側縁P−3とは、図9に仮想線で示す2つ重ね折りしていない状態の中綴じ冊子Dの幅方向の他端縁D−3よりも幅方向の外側で、中綴じ冊子Dとして利用しない部分である。
連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1、他側縁P−3に塗布する糊は、中綴じ用冊子状シートとした場合に、その幅方向両端縁を接着し、中綴じ用冊子状シートを後述するように吸着して搬送する際に接着した分断シートがばらけたり、ジャム等が発生することを防止するためで、その糊は中綴じ冊子を作成するためのものではなく、捨て糊である。
このために連続用紙Pの幅方向の一側縁P−1、他側縁P−2に塗布する糊は、点状又は短い線状に塗布することが有効である。
第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dはスキップ糊塗布が可能である。
つまり、第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dは図示しないコントローラで糊塗布動作が制御される。
そして、連続用紙に印刷された糊タイミングマークを第1・第2マークセンサ20a,20bにて検出し、その検出信号をコントローラに送る。
コントローラは、送られた検出信号に基づき第2・第3・第4糊塗布ノズル24b,24c,24dの糊の吐出タイミングと糊吐出長さ、あるいは糊吐出時間を制御することで、用紙の糊塗布不要面をスキップさせ、用紙の糊塗布必要面にのみ糊塗布する。
連続用紙Pは糊が塗布された後に切断装置25により作成する中綴じ冊子の長さに対応した所定の長さに切断され、中綴じ冊子用の分断シートPbとする。
切断された分断シートPbは搬送コンベア26で搬送方向に所定の間隔をあけて第1・第2集積装置27,28へ搬送され、枠27b,28b内に落下して重ね合うことで所定枚数の分断シートPbを接着した中綴じ用冊子状シートBが作成されると共に、その中綴じ用冊子状シートBを複数冊集積することで積層シートとする。
複数の中綴じ用冊子状シートBを集積した積層シートは排出コンベア29で冊子状シート排出部2aまで搬送される。
分断シートPbを搬送コンベア26で第1・第2集積装置27,28に搬送する動作、中綴じ用冊子状シートBの積層シートを冊子状シート排出部2aまで搬送する動作は平綴じ用冊子状シートAを作成する場合と同様である。
このように、シート作成ライン2は連続用紙Pから平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBのどちらか一方を選択して作成することができる。
また、羽根車27a,28aを用いた第1・第2集積装置27,28により平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを複数冊集積した積層シートとし、その積層シートを冊子状シート排出部2aまで搬送するので、平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートBを作成して冊子状シート排出部2aまで搬送する処理速度が速く、平綴じ冊子、中綴じ冊子の生産性が向上する。
次に、冊子状シート搬送ライン3、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5の実施の形態を図1に基づいて説明する。
冊子状シート搬送ライン3はシート作成ライン2の冊子状シート排出部2a(搬出側コンベア29bの排出端)から排出された積層シート(平綴じ用冊子状シートA、中綴じ用冊子状シートB)を搬送する搬送路3aを有している。
搬送路3aは一直線上で、シート作成ライン2の用紙搬送方向と直角である。
搬送路3aは、プレス部・バーコード検査部30、第1搬送方向変換装置31、搬送コンベア32、表裏反転装置33、第2搬送方向変換装置34、スルーコンベア35を搬送方向上流側から下流側に向けて間隔を置いて有している。
平綴じ冊子作成ライン4は、第1搬送方向変換装置31から積層シートが送り込まれる搬送コンベア40と、搬送コンベア40により搬送された積層シートの端綴じ部以外の3つの端縁を裁断して平綴じ冊子とする三方断裁機41と、平綴じ冊子を排出する冊子排出部42を備えている。
つまり、平綴じ冊子作成ライン4は、平綴じ用冊子状シートAを加工して平綴じ冊子Cとする後処理ラインで、三方断裁機41が後処理装置である。
中綴じ冊子作成ライン5は、第2搬送方向変換装置34から積層シートが送り込まれる冊子分離排出部50と、トランスフォーマー51と、スジ付けコンベア52と、ナイフ折りユニット53と、三方断裁機54と、冊子搬送コンベア55を備えている。
つまり、中綴じ冊子作成ライン5は、中綴じ用冊子状シートBを加工して中綴じ冊子とする後処理ラインで、冊子分離排出部50、トランスフォーマー51、スジ付けコンベア52、ナイフ折りユニット53、三方裁断機54が後処理装置である。
平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40の搬送方向はシート作成ライン2の用紙搬送方向と平行である。
中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50、トランスフォーマー51、スジ付けコンベア52、ナイフ折りユニット53は、それらに渡って搬送される中綴じ用冊子状シートBの搬送方向がシート作成ライン2のシート搬送方向と平行となるように一直線上に配置してある。
このようであるから、シート作成ライン2と搬送コンベア40と冊子分離排出部50、トランスフォーマー51、スジ付けコンベア52、ナイフ折りユニット53は相互に平行で、シート作成ライン2、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5を狭いスペースにコンパクトに配置することが可能である。
冊子状シート搬送ライン3のプレス部・バーコード検査部30は、搬入された積層シートを加圧すると共に、バーコードを検査する。
つまり、プレス部で積層シートを加圧して各冊子状シートの分断シートごとの接着を強固にしてしっかりと接着された冊子状シートとする。
これと同時に、バーコード検査部で積層シートの最上面、最下面のバーコードP4を検査し、積層シートが所定の状態であるかなど検査する。
冊子状シート搬送ライン3の第1搬送方向変換装置31は、搬入された積層シートの搬送方向を変換する直角コンベアと呼ばれるものである。
つまり、冊子状シート搬送ライン3から第1搬送方向変換装置31に積層シートが送られたとき、第1搬送方向変換装置31の上で一端積層シートは停止する。そして、第1搬送方向変換装置31は、搬入された積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送する第1の状態と、搬入された積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送する第2の状態に切り換えることで、搬入された積層シートを90度異なる方向に搬送する。
第1搬送方向変換装置31は、第1の状態のときは積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送しない。第2の状態のときは積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送しない。
第1搬送方向変換装置31の実施の形態の詳細を図10に基づいて説明する。
第1搬送方向変換装置31は、積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に向けて搬送する複数のベルト31aと、積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に向けて搬送する複数のローラ31bを備えている。
ベルト31a、ローラ31bは単独で駆動される。
ベルト31aは、上下方向に移動する昇降フレーム31cに搬送路3aの搬送方向と直角方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけて複数設けてある。
ローラ31bは、フレーム31dに搬送路3aの搬送方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけてベルト31aと交互に複数設けてある。
ベルト31aの幅は隣接した2つのローラ31bの間隔よりも小さく、昇降フレーム31cを上昇して上方位置とすることでベルト31aはローラ31bよりも上方に突出し、昇降フレーム31cを下降して下方位置とすることでベルト31aはローラ31b間に没入してローラ31bよりも下方となる。
昇降フレーム31cは図示しないシリンダで昇降する。
ベルト31aは積層シートが第1搬送方向変換装置31に進入してくるときは、ローラ31bよりも下の位置で待機していて、第1の状態が選択されているとき、ベルト31aはローラ31bよりも上方に移動して、第1搬送方向変換装置31に進入した積層シートを平綴じ冊子作成ライン4に搬送する。
このようであるから、第1搬送方向変換装置31は、ベルト31aをローラ31bよりも上方に突出し、ベルト31aを回転駆動することで第1の状態となり、ベルト31aをローラ31bよりも下方とし、ローラ31bを回転駆動することで第2の状態となる。
なお、ベルト31aがローラ31bよりも上方に突出した状態で、そのベルト31aは平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40と同一高さとなる。
冊子状シート搬送ライン3の表裏反転装置33は、搬送コンベア32から搬入された積層シートを表裏反転し、搬入された積層シートの表面(上面)を裏面(下面)とし、搬入された積層シートの裏面(下面)を表面(上面)とする。
表裏反転装置33の実施の形態の詳細を図11乃至図15に基づいて説明する。
表裏反転装置33は、搬送路3aの搬送方向と直角方向に向かう回転中心を中心として搬送方向に回転し、かつ積層シートの幅方向の両端縁を保持及び保持解放する積層シート反転部材33aと、この積層シート反転部材33aの回転中心を境として搬送方向上流側と下流側に設けた上流側コンベア33b、下流側コンベア33cとを備えている。
積層シート反転部材33aは、幅方向の両側に積層シート保持部33a−1を有している。この両側の積層シート保持部33a−1は上流側コンベア33b、下流側コンベア33cの幅方向両側よりも外側に位置している。
そして、積層シート反転部材33aは、360度回転可能で、積層シート保持部33a−1が搬送方向に向かう横向き姿勢(図12、図15参照)となるように180度毎に回転する。
上流側コンベア33bは、その上流側部33b−1を支点として図12に示す水平姿勢と図14に示す下向き姿勢とに渡って上下方向に搖動する。
上流側コンベア33bは水平姿勢であると、その上流側部33b−1と下流側部33b−2が同一高さで水平となると共に、上流側コンベア33bは横向き姿勢の積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1に積層シートを送り込み、排出できる。
上流側コンベア33bは下向き姿勢であると下流側部33b−2が上流側部33b−1よりも下方で、上流側コンベア33bは回転する積層シート反転部材33aと干渉しない。
下流側コンベア33cは、その下流側部33c−1を支点として図12に示す水平姿勢と図14に示す下向き姿勢とに渡って上下方向に搖動する。
下流側コンベア33cは水平姿勢であると、その上流側部33c−2と下流側部33c−1が同一高さで水平となり、横向き姿勢の積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1に積層シートを送り込み排出でき、しかも上流側部33c−2が水平姿勢の上流側コンベア33bの下流側部33b−2と同一高さで、かつ搬送方向に接近する。
下流側コンベア33cが下向き姿勢であると上流側部33c−2が下流側部33c−1よりも下方で、下流側コンベア33cは回転する積層シート反転部材33aと干渉することがない。
下向き姿勢の上流側コンベア33bと下向き姿勢の下流側コンベア33cはほぼV字状である。
表裏反転装置33は次のようにして積層シートを表裏反転する。
図12に示すように、積層シート反転部材33aを横向き姿勢で積層シート保持部33a−1を保持解放状態とすると共に、上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを水平姿勢とする。
この状態で上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを駆動することで搬送コンベア32から送り込まれた積層シートEの幅方向の両端縁は積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1内に送り込まれる。
この後に上流側コンベア33b、下流側コンベア33cを停止し、積層シート保持部33a−1を保持状態として積層シートEの幅方向の両端縁を保持する。
図14に示すように、上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを下向き姿勢とした状態で、積層シート反転部材33aを180度回転して図15に示すように横向き姿勢とする。
これにより、積層シートEの表裏が逆となる。つまり、図12に示す積層シートEの表面(上面)E1が図15に示すように裏面(下面)E1′となり、図12に示す積層シートEの裏面(下面)E2が図15に示すように表面(上面)E2′となる。
この後に、上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを水平姿勢とし、各コンベア33b,33cを表裏が逆になった積層シートE′に接する。
そして、積層シート反転部材33aの積層シート保持部材33a−1を保持解放状態とし、上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを回転駆動して表裏が逆となった積層シートE′を第2搬送方向変換装置34に向けて搬送する。
冊子状シート搬送ライン3の第2搬送方向変換装置34は、搬入された積層シートの搬出方向を変換する直角コンベアと呼ばれるものである。
つまり、冊子状シート搬送ライン3から第2搬送方向変換装置34に積層シートが送られたとき、第2搬送方向変換装置34の上で一旦積層シートは停止する。そして、第2搬送方向変換装置34は、搬入された積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送する第1の状態と、搬入された積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送する第2の状態に切り換えることで、搬入された積層シートを90度異なる方向に搬送する。
第2搬送方向変換装置34は、第1の状態のときは積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送しない。第2の状態のときは積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送しない。
第2搬送方向変換装置34の実施の形態の詳細を図11乃至図15に基づいて説明する。
第2搬送方向変換装置34は、積層シートを中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50に向けて搬送する複数のベルト34aと、積層シートを搬送路3aのスルーコンベア35に向けて搬送する複数のローラ34bを備えている。
ベルト34aは、上下方向に移動する昇降フレーム34cに搬送路3aの搬送方向と直角方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけて複数設けてある。
ローラ34bは、フレーム34dに搬送路3aの搬送方向に回転自在で、その搬送方向に間隔をあけてベルト34aと交互に複数設けてある。
ベルト34aの幅は隣接した2つのローラ34bの間隔よりも小さく、昇降フレーム34cを上昇して上方位置とすることでベルト34aはローラ34bよりも上方に突出し、昇降フレーム34cを下降して下方位置とすることでベルト34aはローラ34b間に没入してローラ34bよりも下方となる。
昇降フレーム34cはシリンダ34eで昇降する。
ベルト34aは積層シートが第2搬送方向変換装置34に進入してくるときは、ローラ34bよりも下の位置で待機していて、第1の状態が選択されているとき、ベルト34aはローラ34bよりも上方に移動して、第2搬送方向変換装置34に進入した積層シートを中綴じ冊子作成ライン5に搬送する。
このようであるから、第2搬送方向変換装置34は、図15に示すようにベルト34aをローラ34bよりも上方に突出し、ベルト34aを回転駆動することで第1の状態となる。図12に示すようにベルト34aをローラ34bよりも下方とし、ローラ34bを回転駆動することで第2の状態となる。
なお、ベルト34aがローラ34bよりも上方に突出した状態で、そのベルト34aは冊子分離排出部50のシート搬入面と同一高さである。
冊子状シート搬送ライン3のスルーコンベア35は、搬送路3aに搬入された積層シートを冊子作成装置1の外部に排出する。
つまり、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5に故障等が発生した場合、例えば中綴じ冊子や大判サイズの平綴じ冊子の冊子状シートの排出や三方裁断機41,54による三方断裁による断裁不良又は、搬送不良等が発生し運転を一時停止する必要が発生した場合、第1・第2搬送方向変換装置31,34を第2の状態としてシート作成ライン2で作成した積層シートをスルーコンベア35から外部に排出する。
このようにすることで、平綴じ冊子作成ライン4、中綴じ冊子作成ライン5に故障等が発生して一時停止した場合にシート作成ライン2を段階的に停止できる。またシート作成ライン2を停止せずに積層シートを作成し続けることが可能となるから、生産効率の向上を図ることができる。例えば、スルーコンベア35の後方に図示はしないが、一時的に冊子状シートを溜めておく平台などを設けることでシート作成ライン2を急停止せずに、通常の停止やサイクル停止などの段階的な停止をさせることができる。また、前記平台を連続的に溜め置くことができるコンベアなどを接続すれば、シート作成ライン2を停止せずに運転し続けることができる。
冊子状シート搬送ライン3のスルーコンベア35で外部に搬送された積層シートは、別ラインの後処理装置、例えば三方断裁機、ナイフ折りユニットと三方断裁機にて加工を行うことで、平綴じ冊子、中綴じ冊子とすることが可能である。
中綴じ冊子作成ライン5の冊子分離排出部50は、搬入された積層シートの集積された中綴じ用冊子状シートを1冊ごとにトランスフォーマー51に搬送する。
冊子分離排出部50の実施の形態の詳細を図11と図13に基づいて説明する。
冊子分離排出部50は、昇降コンベア50aと、供給サッカー50bを備えている。
そして次のようにして積層シートEから1冊の中綴じ用冊子状シートごとにトランスフォーマー51に搬送する。
昇降コンベア50a上に搬送された積層シートE(実施の形態では表裏を逆とした積層シートE′)はストッパ50cで位置決めされる。
昇降コンベア50aを上昇し、積層シートEの最上部の中綴じ用冊子状シートBの四隅と中央の2ヶ所の計6ヶ所を供給サッカー50bの吸着パット50b−1で吸着する。
吸着された積層シートEの最上部の中綴じ用冊子状シートは、吸着パット50b−1で持ち上げられ、2番目の中綴じ用冊子状シートと分離する。
供給サッカー50bを移動して吸着パット50b−1で吸着している中綴じ用冊子状シートをトランスフォーマー51に搬送し、吸着パット50b−1による吸着を解放する。
供給サッカー50bを元の位置に移動する。
供給サッカー50bと受け渡し先のトランスフォーマー51の搬送ベルト51aの高さは一定であるので、次のようにしている。
第1は、供給サッカー50bの下に集積されている冊子の上面高さをセンサーで監視し、一定レベル(供給サッカー50bで受け渡しが可能な高さ)を保つように、センサーが読み取るまで冊子上面のレベルを上昇させる。
第2は、供給サッカー50bの動作回数に電気的にリンクして供給サッカー50bの動作回数に合わせて一定量上昇させる。
この動作を繰り返すことで、積層シートEに集積された複数の中綴じ用冊子状シートを1冊ごとにトランスフォーマー51に搬送する。
中綴じ冊子作成ライン5のトランスフォーマー51は、搬送ベルト51aにより搬送された1冊の中綴じ用冊子状シートをスジ付けコンベア52に向けて搬送する。
スジ付けコンベア52は、中綴じ用冊子状シートをナイフ折りユニット53でナイフ折りする折精度を向上する目的で、中綴じ用冊子状シートのナイフ折り位置にスジの加工処理を行い、その後に中綴じ用冊子状シートを1冊ごとにナイフ折りユニット53に搬送する。
ナイフ折りユニット53は、1冊ごとに搬送されてくる中綴じ用冊子状シートのナイフ折り位置に紙折りナイフにてV字形状に2つ重ね折り加工を行う。
三方断裁機54は、ナイフ折りユニット53で2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートの中綴じ部以外の3つの端縁を断裁し、加工精度の良い中綴じ冊子を作成する。
冊子搬送コンベア55は作成した中綴じ冊子を1冊ごとに搬送する。
次に、冊子作成装置1で平綴じ冊子Cを作成する動作を説明する。
シート作成ライン2で平綴じ用冊子状シートAを作成し、複数冊の平綴じ用冊子状シートAを集積した積層シートとする。
この積層シートは冊子状シート搬送ライン3に間欠搬送され、プレス部・バーコード検査部30を経て第1搬送方向変換装置31に搬送される。
第1搬送方向変換装置31は、積層シートを平綴じ冊子作成ライン4の搬送コンベア40に搬送する第1の状態で、積層シートをその搬送コンベア40に搬送する。
搬送コンベア40は積層シートを三方断裁機41に送り、その三方断裁機41により積層シートの各平綴じ用冊子状シートAの端綴じ部(接着した幅方向の一端縁)以外の3つの端縁を一度に裁断して平綴じ冊子Cとする。
冊子排出部42から平綴じ冊子Cを積層した状態で排出する。
つまり、平綴じ冊子Cを作成する場合には、シート作成ライン2を平綴じ用冊子状シートAを作成する状態に切り替えると共に、平綴じ冊子作成ライン4をシート作成ライン2と連動制御し、第1搬送方向変換装置31を第1の状態に切り替える。
次に、冊子作成装置1で中綴じ冊子Dを作成する動作を説明する。
シート作成ライン2を中綴じ用冊子状シートBを作成する状態に切り替え、冊子状シート搬送ライン3と中綴じ冊子作成ライン5をシート作成ライン2と連動制御し、第1搬送方向変換装置31を、積層シートを搬送路3aの搬送コンベア32に搬送する第2の状態とし、第2搬送方向変換装置34を積層シートを冊子分離排出部50に搬送する第1の状態とする。
シート作成ライン2で作成した中綴じ用冊子状シートBは、複数冊を集積した積層シートとして冊子状シート排出部2aから冊子状シート搬送ライン3のプレス部・バーコード検査部30に搬入される。
プレス部・バーコード検査部30に搬入された積層シートは、加圧動作とバーコード検査を行い第1搬送方向変換装置31に搬送される。
積層シートは、第1搬送方向変換装置31から搬送路3aの搬送コンベア32に搬送され、その搬送コンベア32により表裏反転装置33に向けて搬送される。
この積層シートEは、図16に示すように中綴じ用冊子状シートBの表面紙B−1、裏面紙B−2が最上面となった状態である。
つまり、最上面の中綴じ用の分断シートPbの幅方向の中央部Pb−1を境とした幅方向一方部分Pb−4が表面紙B−1で、幅方向他方部分Pb−5が裏面紙B−2である。
これは、平綴じ冊子を作成する際に使用するシート作成ライン2、冊子状シート搬送ライン3をそのまま流用して中綴じ冊子を作成するためと、平綴じ冊子作成ライン4の三方断裁機41で平綴じ用冊子状シートAの端綴じ部以外の3つの端縁を裁断する際に、平綴じ用冊子状シートAの表面紙を上面として位置決めするためである。
中綴じ用冊子状シートBが表面紙B−1、裏面紙B−2が最上面となった状態では、ナイフ折りユニット53によりV字形状の2つ重ね折りする際に支障をきたす。
そこで、積層シートEを表裏反転装置33に送り、その積層シートEを表裏反転する。
表裏反転した積層シートE′は、図16に示すようにその中綴じ用冊子状シートBの見開き面B−3,B−3が最上面で、搬送方向の上流側と下流側が逆である。
つまり、表面反転前の積層シートEの中綴じ用冊子状シートBの搬送方向の上流側B−4、下流側B−5が表裏反転した積層シートE′の中綴じ用冊子状シートBの搬送方向の下流側、上流側となる。
表裏反転した積層シートE′は第2搬送方向変換装置34に搬送される。
第2搬送方向変換装置34は第1の状態であるから、積層シートE′は搬送方向を90度変換して冊子分離排出部50に向けて搬送される。
そして、冊子分離排出部50に搬送された積層シートは、1冊の中綴じ用冊子状シートBごとにトランスフォーマー51に搬送される。
次に中綴じ用冊子状シートBはトランスフォーマー51の搬送ベルト51aによりスジ付けコンベア52に1冊ごとに搬送されて幅方向の中央部に折りスジB−6が加工される。
折りスジB−6が加工された中綴じ用冊子状シートBはナイフ折りユニット53に搬送され、V字形状の2つ重ね折り加工される。
2つ重ね折り加工された中綴じ用冊子状シートB′は、図17に示すように表面紙B−1、裏面紙B−2が外側で、見開き面B−3,B−3が内側で重なり合う。
2つ重ね折りされた中綴じ用冊子状シートBは三方断裁機54に搬送され、図17に示すように中綴じ部(中央部Pb−1)以外の3つの端縁Pb−3を裁断して中綴じ冊子Dとする。
このように、折りスジ加工、2つ重ね折り加工、裁断加工は1冊の中綴じ用冊子状シートごとに行うので加工精度が高い。
中綴じ冊子Dは冊子搬送コンベア55で1冊ごとに搬送される。
1冊ごとに搬送される中綴じ冊子Dの順番は、集積装置27,28で集積した積層シートの中綴じ用冊子状シートBの重ね合せと逆の順番となる。
つまり、集積装置27,28で集積した積層シートは表裏反転装置33で表裏反転されることで、最下部の中綴じ用冊子状シートBが最上部となり、最上部の中綴じ用冊子状シートBが最下部となる。
そして、冊子分離排出部50により最上部の中綴じ用冊子状シートBから順次吸着搬送されて中綴じ冊子に加工されるので、加工された中綴じ冊子は、集積装置27,28で集積した積層シートの重ね合せの順番とは逆の順番で搬送される。
このようであるから、1冊ごとに内容が異なる中綴じ冊子を作成する場合に、連続用紙に印刷した順番で中綴じ冊子を搬送でき、中綴じ冊子の順番と連続用紙の印刷の順番とに整合性が取れるため製本検査装置が機能する。
例えば、図18に示すように、連続用紙Pに第1の中綴じ冊子D1の印刷、第2の中綴じ冊子D2の印刷、第3の中綴じ冊子D3の印刷をその順番で印刷し、その連続用紙Pを用いてシート作成ライン2により中綴じ用冊子状シートBを作成すると、図18(a)に示すように第1の中綴じ冊子D1の中綴じ用冊子状シートB1が最下部で、第2の中綴じ冊子D2の中綴じ用冊子状シートB2が2番目で、第3の中綴じ冊子D3の中綴じ用冊子状シートB3が最上部の積層シートEとなる。
この積層シートEを冊子分離排出部50に搬送して最上部から1冊ごとに吸着搬送して加工することで中綴じ冊子とすると、第3の中綴じ冊子D3、第2の中綴じ冊子D2、第1の中綴じ冊子D1の順番で搬送されるから、搬送される冊子の順番と連続用紙の印刷の順番が逆になってしまう。
本発明では、積層シートEを表裏反転装置33で表裏反転することで、図18(b)にて示すように第1の中綴じ冊子D1の中綴じ用冊子状シートB1が最上部で、第2の中綴じ冊子D2の中綴じ用冊子状シートD2が2番目で、第3の中綴じ冊子D3の中綴じ用冊子状シートD3が最下部の積層シートE′となる。
この積層シートE′を冊子分離排出部50に搬送して最上部から1冊ごとに吸着搬送して加工することで中綴じ冊子とすると、第1の中綴じ冊子D1、第2の中綴じ冊子D2、第3の中綴じ冊子D3の順番で搬送され、搬送される冊子の順番と連続用紙の印刷の順番が同じとなる。
平綴じ冊子を作成しているときに平綴じ冊子作成ライン4に故障等が発生した場合には、第1の搬送方向変換装置31と第2の搬送方向変換装置34を第2の状態とし、シート作成ライン2の冊子状シート排出部2aから搬送された積層シートをスルーコンベア35で冊子作成装置1の外部へ排出する。
中綴じ冊子を作成しているときに中綴じ冊子作成ライン5に故障等が発生した場合には、第1の搬送方向変換装置31を第2の状態のままで第2搬送方向変換装置34を第2の状態とし、表裏反転した積層シートをスルーコンベア35で冊子作成装置1の外部へ排出する。
このように冊子作成装置1で平綴じ冊子を作成する場合と中綴じ冊子を作成する場合には、シート作成ライン2の紙通し経路の変更、糊塗布ノズルの選択、第1・第2搬送方向変換装置31,34の切り替え、シート作成ライン2と連動制御する冊子作成ライン4,5の選択など行う。
これらの変更、選択、切り替えは自動又は手動で実施することが可能である。
次に、連続用紙Pから中綴じ冊子Dを作成する工程を図19に基づいて順次説明する。
分断シート作成工程
連続用紙Pは、その幅方向の一側縁P−1、中央部P−2、他側縁P−3に第2・第3・第4糊付ノズル24b,24c,24dで糊付けされる。
糊付け後に切断装置25で所定の長さの分断シートPbに切断される。
冊子状シート作成工程
糊付け、切断された分断シートPbは、所定の枚数ごとに第1集積装置27、第2集積装置28に搬送され、羽根車27a,28aで表裏反転して重ね合せて接着することで1冊の中綴じ用冊子状シートBとなると共に、複数冊の中綴じ用冊子状シートBを集積して積層シートEとする。
シート搬送工程
積層シートEは,排出コンベア29、プレス部・バーコード検査部30、第1搬送方向変換装置31、搬送コンベア32を経て表面紙B−1、裏面紙B−2を最上面として表裏反転装置33に搬送される。
シート反転工程
積層シートEを表裏反転装置33で表裏反転する。表裏反転した積層シートE′は、見開き面B−3が最上面で、表面紙B−1、裏面紙B−2は最下面である。
冊子分離搬送工程
積層シートE′は第2搬送方向変換装置34で冊子分離排出部50に搬送し、積層シートE′から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートBを分離してトランスフォーマー51を経てスジ付けコンベア52に搬送する。
冊子折り工程
中綴じ用冊子状シートBを、スジ付けコンベア52でスジB−6を付けた後に、ナイフ折りユニット53でスジB−6からV字形状の2つ重ね折りする。
冊子断裁工程
2つ重ね折りした中綴じ用冊子状シートBを、三方断裁機54で中綴じ部(中央部Pb−1)以外の3つの端縁Pb−3を断裁して所定の大きさの中綴じ冊子Dとする。
このようにして連続用紙Pから中綴じ冊子Dを作成することで、中綴じ用冊子状シートBの作成及びその中綴じ用冊子状シートBの搬送を速くでき、中綴じ冊子の生産性が向上する。
しかも、中綴じ用冊子状シートを表裏反転した後に1冊ごとに2つ重ね折りするので、中綴じ用冊子状シートの分断シート重ね順番と平綴じ用冊子状シートの分断シート重ね順番を同様に作成でき、両方の冊子状シートを作成するシート作成ラインを共通化することができる。
また、複数冊の中綴じ用冊子状シートを集積した積層シートを表裏反転した後に最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着搬送して加工し、1冊ごとに中綴じ冊子を搬送するので、連続用紙に印刷した順番に合わせて作成した中綴じ冊子を搬送できる。
次に表裏反転装置33の実施の形態を図20〜図23に基づき具体的に説明する。
なお、シートの搬送方向と直交する方向を左右方向として説明する。
表裏反転装置33は装置本体100を備えている。
実施の形態の装置本体100は、左右方向に離隔した左右の縦部材101を有している。
縦部材101は、搬送方向の上流側の上流側プレート102と下流側の下流側プレート103を連結プレート104で連結したもので、左右の上流側プレート102、左右の下流側プレート103は左右方向に向かう連結材105で連結してある。
左右の連結プレート104の外側面にブラケット106が上向きに取り付けてある。このブラケット106は装置本体100の搬送方向の中間に位置している。
装置本体100の搬送方向中間で左右両側部に左右一対の回転部材110が左右方向に離隔してそれぞれ設けてある。
各回転部材110は左右方向に向かい装置本体100に搬送方向に回転自在に支承した回転軸111と、この回転軸111の左右方向に対向した端部に取り付けた取付部材112をそれぞれ有している。
実施の形態では、ブラケット106の上部に軸支持体113を取り付け、その軸支持体113に回転軸111が回転自在に支承してある。
実施の形態では、取付部材112は縦板状で、その取付部材112は回転軸111の端部に設けたフランジ114にボルトで固着して取り付けてある。ボルトに限ることはない。
左右の取付部材112には左右のシート把持部120が左右方向に離隔し、かつ左右方向に相対向してそれぞれ取り付けてある。
シート把持部120は同期して接近方向及び離隔方向に移動する第1把持プレート121、第2把持プレート122を有している。
そして、左右の第1把持プレート121が第1連結材123で連結され、左右の第2把持プレート122が第2連結材124で連結されている。
これにより、左右の第1把持プレート121と第2把持プレート122は同期して接近方向(把持方向)及び離隔方向(把持解放方向)に移動する。
実施の形態では、左右の取付部材112の搬送方向の上流側寄りと下流側寄りに、フラット形エアハンドと呼ばれるエアシリンダ130の本体131がそれぞれ取り付けてある。
このエアシリンダ130は、図23に示すように本体131の一方の入口からエアを供給すると第1可動子132と第2可動子133が同期して接近する方向に移動する。本体131の他方の入口からエアを供給すると第1可動子132と第2可動子133が同期して離隔する方向に移動する。
そして、第1可動子132が第1把持プレート121に連結材134を介在して固定されている。
第2可動子133が第2把持プレート122に連結材134を介在して固定されている。
このようであるから、本体131の一方の入口からエアを供給することで第1把持プレート121と第2把持プレート122が同期して接近する方向に移動する。
これにより、積層シートの幅方向の両端縁を把持して積層シートを保持する。
本体131の他方の入口からエアを供給することで第1把持プレート121と第2把持プレート122が同期して離隔する方向に移動する。
これにより、積層シートの幅方向の両端縁の把持を解放して積層シートの保持を解放する。
つまり、左右の回転部材110と左右のシート把持部120とエアシリンダ130により積層シート反転部材33aを構成している。
左右のシート把持部120により積層シート反転部材33aの積層シート保持部33a−1を構成している。
装置本体100の左右方向両側で、かつ搬送方向の両側寄り上部に上流側回転軸140と下流側回転軸150が左右方向に向けて回転自在に取り付けてある。
上流側回転軸140はシート把持部120よりも搬送方向の上流側に位置している。下流側回転軸150はシート把持部120よりも搬送方向の下流側に位置している。
上流側回転軸140と下流側回転軸150は相互に平行で、かつ左右の回転軸111と平行である。
実施の形態では装置本体100の上流側プレート102の上部寄りに上流側回転軸140が回転自在に取り付けてある。下流側プレート103の上部寄りに下流側回転軸150が回転自在に取り付けてある。
上流側回転軸140は一方の上流側プレート102から外方に突出し、タイミングプーリ141が固定してある。
下流側回転軸150は一方の下流側プレート103から外方に突出し、タイミングプーリ151が固定してある。
上流側回転軸140の軸方向中間に上流側アーム142の基端部が上下方向に回転自在に取り付けてある。上流側アーム142は搬送方向に向かい、その先端部は基端部よりも搬送方向の下流側に位置している。
上流側アーム142の先端部に、左右方向に向かう先端側回転軸143の軸方向中間が回転自在に取り付けてある。
上流側回転軸140の上流側アーム142の左右両側寄りに一対の駆動プーリ144が固着してある。
先端側回転軸143の上流側アーム142の左右両側寄りに一対の従動プーリ145が固定してある。
駆動プーリ144と従動プーリ145に渡って無端状のベルト146を巻掛けてある。
これにより、上流側コンベア33bを構成している。
そして、上流側回転軸140が上流側コンベア33bの上流側部33b−1である。先端側回転軸143が上流側コンベア33bの下流側部33b−2である。
上流側アーム142と装置本体100に渡って上流側シリンダ147が取り付けてある。実施の形態ではシリンダチューブ147aを装置本体100の上流側下部に取り付け、ピストンロッド147bを上流側アーム142に取り付けてある。
この上流側シリンダ147を伸長すると上流側アーム142は上流側回転軸140を中心として上方に搖動し、上流側コンベア33bは前述した水平姿勢となる。
上流側シリンダ147を縮小すると上流側アーム142は上流側回転軸140を中心として下方に搖動し、上流側コンベア33bは前述した下向き姿勢となる。
下流側回転軸150の軸方向中間に下流側アーム152の基端部が上下方向に回転自在に取り付けてある。下流側アーム152は搬送方向に向かい、その先端部は基端部よりも搬送方向の上流側に位置している。
下流側アーム152の先端部に、左右方向に向かう先端側回転軸153の軸方向中間が回転自在に取り付けてある。
下流側回転軸150の下流側アーム152の左右両側寄りに一対の駆動プーリ154が固着してある。
先端側回転軸153の下流側アーム152の左右両側寄りに一対の従動プーリ155が固定してある。
駆動プーリ154と従動プーリ155に渡って無端状のベルト156を巻掛けてある。
これにより、下流側コンベア33cを構成している。
そして、下流側回転軸150が下流側コンベア33cの下流側部33c−1である。先端側回転軸153が上流側コンベア33c上流側部33c−2である。
下流側アーム152と装置本体100に渡って下流側シリンダ157が取り付けてある。実施の形態ではシリンダチューブ157aを装置本体100の下流側下部に取り付け、ピストンロッド157bを下流側アーム152に取り付けてある。
この下流側シリンダ157を伸長すると下流側アーム152は下流側回転軸150を中心として上方に搖動し、下流側コンベア33cは前述した水平姿勢となる。
下流側シリンダ157を縮小すると下流側アーム152は下流側回転軸150を中心として下方に搖動し、下流側コンベア33cは前述した下向き姿勢となる。
装置本体100に反転用モータ160が取り付けてある。
この反転用モータ160で左右の回転軸111を同期して回転することで、左右のシート把持部120を回転する。
実施の形態では、反転用モータ160の出力軸161に駆動スプロケット162を固着する。左右の連結プレート104間に渡って中間軸163を回転自在に取り付ける。
この中間軸163は左右の回転軸111と平行である。
中間軸163に従動スプロケット164を固着し、その従動スプロケット164と駆動スプロケット162に渡って無端状のチェーン165を巻掛ける。
中間軸163の長さ方向両端部に左右の駆動スプロケット166をそれぞれ固着する。
この左右の駆動スプロケット166と左右の回転軸111に固着したスプロケット167とに渡って無端状のチェーン168を巻掛ける。
連結プレート104に中間スプロケット169を取り付け、その中間スプロケット169をチェーン168に噛合している。
このようであるから、反転用モータ160を駆動して出力軸161を回転することで、左右の駆動スプロケット166が同期して回転するから、左右の回転軸111が同期して回転する。
これにより、1つのモータにより左右のシート把持部120を同期して回転できる。
装置本体100にコンベア駆動用モータ170が取り付けてある。
実施の形態では、装置本体100の下部にブラケット171を取り付け、そのブラケット171にコンベア駆動用モータ170が取り付けてある。
コンベア駆動用モータ170の出力軸172は装置本体100で回転自在に支承されている。
この出力軸172に第1駆動タイミングプーリ173と第2駆動タイミングプーリ174を固着して取り付ける。
第1駆動タイミングプーリ173と上流側回転軸140に取り付けたタイミングプーリ141とに渡って無端状の第1タイミングベルト175を巻き掛ける。
第2駆動タイミングプーリ174と下流側回転軸150に取り付けたタイミングプーリ151とに渡って無端状の第2タイミングベルト176を巻き掛ける。
このようであるから、コンベア駆動用モータ170を駆動して出力軸172を回転すると、上流側回転軸140と下流側回転軸150が同期して同一方向に回転し、ベルト146とベルト156が同期して同一方向に回転する。
したがって、1つのモータにより上流側コンベア33bと下流側コンベア33cを同期して同一方向に回転駆動することができる。
図20〜図23に示す表裏反転装置33は次の利点を有する。
上流側コンベア33bの搬入側(搬送コンベア32)と下流側コンベア33cの搬出側(第2搬送方向変換装置34のローラ34b)を同一高さとすることができる。
上流コンベア33b、下流側コンベア33cは基端部33b−1、33c−1を支点として先端部33b−2、33c−2が上下するように上下に搖動することで、積層シートEを積層シート保持部33a−1に送り込むか、排出するから、その構成が簡単である。
また、表裏反転装置33は本発明のシート作成装置1以外にも利用することが可能である。
以上の実施の形態では、シート作成ライン2の分断シート作成装置2cに第1〜第4糊塗布ノズル24a−24dを設け、平綴じ用冊子状シートAを作成するときと中綴じ用冊子状シートBを作成するときで使用する糊塗布ノズル24a−24dを選択するようにしたが、これに限ることはない。
例えば、分断シート作成装置2cに第1・第2糊塗布ノズル24a,24bを設置して平綴じ用冊子状シートAのみを作成するシート作成ライン2とする。
そして、中綴じ用冊子状シートBを作成するときには分断シート作成装置2cに第3・第4糊塗布ノズル24c,24dを設ける。
つまり、シート作成ライン2と平綴じ冊子作成ライン4とで平綴じ冊子作成装置とし、そのシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aと連続して中綴じ冊子作成ライン5、すなわち、中綴じ用冊子状シートBを加工して中綴じ冊子Dとする後処理装置を設けた冊子作成装置とする。
そして、中綴じ冊子を作成する場合は、シート作成ライン2の分断シート作成装置2cに第3・第4糊塗布ノズル24c,24dを設け、後処理装置で中綴じ用冊子状シートBを加工して中綴じ冊子Dとする。
この実施の形態の冊子作成装置によれば、次の利点を有する。
処理速度の速い羽根車27a,28aによる集積装置27,28で平綴じ用冊子状シートAを積層して排出するシート作成ライン2の冊子状シート排出部2aに中綴じ冊子を作成する後処理装置を連結することで、選択した冊子形態の切り替えで中綴じ冊子を作成できる。
製本マークが印刷された後、巻き取ったロール状の連続用紙にて給紙し、製本マークの検出によりインラインにて中綴じ冊子及び平綴じ冊子が高効率に作成できる。
生産可能な商品範囲が広がることで作成システムの稼働率が向上し、設備効果が増大する。
平綴じ冊子1種類の冊子形態に限定されずに中綴じ冊子の生産も可能となり、商品企画が容易で提案可能な商品形態の範囲が拡大する。
冊子形態の切り替えに要する作業の準備時間が短縮され、生産効率、製品品質も向上し、トータルコストも低減するなど多くの効果が得られる。
平綴じ冊子を作成する装置に中綴じ冊子を作成する後処理装置を追加(増設)することで安価な改造費で高い付加価値が提供できる。
この実施の形態及び先の実施の形態のシート作成ライン2は、冊子作成装置1で平綴じ冊子を作成する場合には平綴じ用冊子状シートAを作成し、中綴じ冊子を作成する場合には中綴じ用冊子状シートBを作成するので、本発明のシート作成ライン2は平綴じ用冊子状シートAと中綴じ用冊子状シートBのどちらか一方を選択的に作成するものであれば良い。
前述の各実施の形態では、平綴じ冊子を作成しているときには中綴じ冊子作成ライン5(後処理装置)を休止したが、中綴じ冊子作成ライン5を運転し、冊子状シート搬送ライン3以外から中綴じ用冊子状シートを集積した積層シートを中綴じ冊子作成ライン5に搬送して中綴じ冊子を作成することが可能である。
同様に、中綴じ冊子を作成しているときに平綴じ冊子作成ライン4(後処理装置)を運転し、冊子状シート搬送ライン3以外から平綴じ用冊子状シートを集積した積層シートを平綴じ冊子作成ライン4に搬入して平綴じ冊子を作成することが可能である。
前述の各実施の形態では、集積装置27,28は複数冊の冊子状シートを集積して積層シートとし、その積層シートを排出するようにしたが、1冊の冊子状シートを排出するようにしても良い。
この場合は、冊子分離排出部50を設けなくとも良い。
前述の各実施の形態では、連続用紙Pを分割し、一方の片側用紙と他方の片側用紙を接着して重ね合せシートとし、その重ね合せシートから分断シートPaを作成したが、連続用紙Pから直接分断シートPaを作成しても良い。この場合は第1糊塗布ノズル24aは不要である。
前述の各実施の形態では、冊子状シート搬送ライン3にスルーコンベア35を設けたが、そのスルーコンベア35を設けなくとも良い。
この場合には第2搬送方向変換装置34が不要となる
また、平綴じ冊子作成ライン4に平綴じ用冊子状シートAを搬送する冊子状シート搬送ラインと、中綴じ冊子作成ライン5に中綴じ用冊子状シートBを搬送する冊子状シート搬送ラインを別々に設けても良い。
1…冊子作成装置、2…シート作成ライン、2a…冊子状シート排出部、2b…給紙部、2c…分断シート作成装置、2d…冊子状シート作成装置、3…冊子状シート搬送ライン、4…平綴じ冊子作成ライン、5…中綴じ冊子作成ライン、24a…第1糊塗布ノズル、24b…第2糊塗布ノズル、24c…第3糊塗布ノズル、24d…第4糊塗布ノズル、27…集積装置、27a…羽根車、28…集積装置、28a…羽根車、30…プレス部・バーコード検査部、31…第1搬送方向変換装置、32…搬送コンベア、33…表裏反転装置、33a…積層シート反転部材、33a−1…積層シート保持部、33b…上流側コンベア、33c…下流側コンベア、34…第2搬送方向変換装置、35…スルーコンベア、41…三方断裁機、50…冊子分離排出部、51…トランスフォーマー、52…スジ付けコンベア、53…ナイフ折りユニット、54…三方断裁機、100…装置本体、110…回転部材、120…シート把持部、130…エアシリンダ、131…本体、132…第1可動子、133…第2可動子、140上流側回転軸、142…上流側アーム、146…ベルト、147…上流側シリンダ、150…下流側回転軸、152…下流側アーム、156…ベルト、157…下流側シリンダ、A…平綴じ用冊子状シート、B…中綴じ用冊子状シート、C…平綴じ冊子、D…中綴じ冊子、E…積層シート、E′…反転した積層シート、P…連続用紙。

Claims (13)

  1. 連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
    前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
    前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインと
    前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインとを備え、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした冊子作成装置。
  2. 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとする請求項1記載の冊子作成装置。
  3. 前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
    前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
    前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
    前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項1又は2記載の冊子作成装置。
  4. 連続用紙から平綴じ用冊子状シートと中綴じ用冊子状シートの一方を選択的に作成するシート作成ラインと、
    前記シート作成ラインで作成した平綴じ用冊子状シートを加工して平綴じ冊子を作成する平綴じ冊子作成ラインと、
    前記シート作成ラインで作成した中綴じ用冊子状シートを加工して中綴じ冊子を作成する中綴じ冊子作成ラインとを備え、
    前記シート作成ラインは、連続用紙を給紙する給紙装置と、給紙された連続用紙から分断シートを作成する分断シート作成装置と、分断シートから冊子状シートを作成する冊子状シート作成装置を有し、
    前記分断シート作成装置は、幅方向の一端縁に糊付けした所定長さの平綴じ用の分断シートと、幅方向の中央に糊付けした所定長さの中綴じ用の分断シートの一方を選択的に作成し、
    前記冊子状シート作成装置は、複数枚の平綴じ用の分断シートを接着した平綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シート、又は複数枚の中綴じ用の分断シートを接着した中綴じ用冊子状シートを複数冊集積した積層シートを作成する、羽根車による集積装置を有する冊子作成装置。
  5. 前記分断シート作成装置は、給紙装置から給紙される連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙を所定長さに切断する切断装置を有し、
    平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
    中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第2の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにした請求項記載の冊子作成装置。
  6. 前記中綴じ冊子作成ラインは、前記積層シートの最上部から1冊ごとに中綴じ用冊子状シートを吸着して搬送する冊子分離排出部と、前記冊子分離排出部から搬送された中綴じ用冊子状シートを幅方向の中央で2つ重ね折りするナイフ折りユニットを有し、
    前記冊子分離排出部の搬入側に、前記積層シートの表裏を逆とする表裏反転装置を設けた請求項4又は5記載の冊子作成装置。
  7. 前記シート作成ラインの分断シート作成装置は、前記連続用紙の幅方向の一端縁と対向した第1の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の中央と対向した第2の糊塗布ノズルと、前記連続用紙の幅方向の他端縁と対向した第3の糊塗布ノズルを有し、
    平綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1の糊塗布ノズルにより糊塗布し、
    中綴じ用の分断シートを作成する場合には前記第1・第2・第3の糊塗布ノズルにより糊塗布するようにし、
    前記中綴じ冊子作成ラインは、ナイフ折りユニットの下流側の2つ重ね折りした中綴じ用冊子シートの中綴じ部以外の3つの端縁を裁断する三方断裁機を有している請求項記載の冊子作成装置。
  8. 前記表裏反転装置は、一対の積層シート保持部で前記積層シートの幅方向の両端縁を保持して回転することで積層シートの表裏を逆とする積層シート反転部材と、
    前記積層シート反転部材の積層シート保持部に積層シートの幅方向の両端縁を送り込み、かつ積層シート保持部から排出する上流側コンベア、下流側コンベアを備え、
    前記上流側コンベアと下流側コンベアは、回転する積層シート反転部材と干渉しない位置に移動する請求項6又は7記載の冊子作成装置。
  9. 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとする請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
  10. 前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
  11. 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとし、
    前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
  12. 前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにし、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
    前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
    前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
    前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
  13. 前記シート作成ラインは、連続用紙を所定長さに切断した分断シートを羽根車による集積装置で複数枚重ねて接着することで平綴じ用冊子状シート、又は中綴じ用冊子状シートとし、
    前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した冊子状シート搬送ラインを備え、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された平綴じ用冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに搬送するか、又は前記シート作成ラインの冊子状シート排出部から排出された中綴じ用冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに搬送するようにし、
    前記冊子状シート搬送ラインは、前記シート作成ラインの冊子状シート排出部と連続した搬送路と、この搬送路と連続したスルーコンベアを有し、
    前記搬送路に第1搬送方向変換装置と第2搬送方向変換装置を、搬送方向に間隔を置いて設け、
    前記第1搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記平綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記第2搬送方向変換装置に向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとし、
    前記第2搬送方向変換装置は、搬入された冊子状シートを前記中綴じ冊子作成ラインに向けて搬送する第1の状態と、搬入された冊子状シートを前記スルーコンベアに向けて搬送する第2の状態に切り換えるものとした請求項4〜8のいずれか1項記載の冊子作成装置。
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