JP6400577B2 - 最適な膜の電気化学的エネルギー貯蔵システム - Google Patents
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Description
本出願は、2012年12月19日出願の米国特許出願第61/739,140号および61/739,538号の優先権を主張する、2013年3月12日出願の米国特許出願第13/796,004号の一部継続出願である。本出願はまた、2012年12月19日出願の米国特許出願第61/739,145号、2012年12月18日出願の米国特許出願第61/738,546号、2012年8月15日出願の米国特許出願第61/683,260号、および2012年7月27日出願の米国特許出願第61/676,473号の優先権を主張する、2013年3月12日出願の米国特許出願第13/795,878号の一部継続出願である、2013年7月23日出願の米国特許出願第13/948,497号の一部継続出願である。これらの出願はそれぞれが、ありとあらゆる目的で参照により全体として本明細書に組み込まれる。
この開示は、電気化学的エネルギー貯蔵システム、電池、ならびにそれらを動作させるフロー電池システムおよび方法を含む、エネルギー貯蔵システムの分野に関する。
エネルギー貯蔵のための、安全で費用がかからず、使用しやすく、かつ信頼性のあるテクノロジーに対する長年にわたる必要性が存在する。大型のエネルギー貯蔵は、エネルギー供給の多様化、およびエネルギー網(energy grid)の最適化を可能にする。既存の再生可能エネルギーシステム(例えば太陽および風力に基づくシステム)は、エネルギー生産者が非化石燃料エネルギー源を調査するにつれて、拡大する名声(increasing prominence)を享受しているが、太陽光が利用できない場合、および風が吹いていない場合に、高品質エネルギー供給を保証するために貯蔵が必要である。
本発明はこれらの課題に取り組む。一実施形態では、本開示は、ある態様において、可逆な電気化学性および調節可能な(tunable)レドックス電位を示すレドックス活性部分、および水性の無害の電解質(benign electrolytes)を用いた、低コストエネルギー貯蔵を提供する。これは、高い電圧で動作する有効なセルを生じるために、電解質、分離器の厚さ、分離器の組成、活性材料、および電極組成を選択することで、達成される。
本開示は、添付の図面および実施例と共に読まれる、以下の説明を参照することで、より容易に理解されるであろう。説明、図面および実施例はすべて、本開示の一部を形成する。本開示は、本明細書に記載および/または図示される特定の製品、方法、条件またはパラメータに制限されないこと、ならびに、本明細書で使用される用語は、ほんの一例として特定の実施形態を説明する目的のものであり、主張する開示を制限することは意図していないことが、理解される。同様に、特に明記されない限り、可能な機構または作用様式または改善の理由に関するあらゆる説明は、例示的であるにすぎないことが意図されており、本発明は、そのような示唆される機構または作用様式または改善の理由の正確さまたは不正確さに束縛されるものではない。本文書全体にわたり、説明は、装置およびシステムを操作する方法と、その方法をもたらす装置およびシステムと、の両方に言及することが認識される。すなわち、開示がフロー電池を操作する1つもしくは複数の方法を説明および/または主張する場合、これらの説明および/または主張は、それらの方法を達成するための装置、機器、またはシステムも説明および/または主張していることが、認識される。
本明細書全体にわたり、単語には、当業者に理解されるような、通常の意味が与えられる。しかしながら、誤解を避けるために、特定の用語の意味を、具体的に定義または明瞭化する。
Mは、Al、Ca、Ce、Co、Cr、Fe、Mg、Mn、Mo、Sn、Ti、W、Zn、またはZrであり、
L1、L2およびL3はそれぞれ独立して、アスコルベート、カテコレート、シトレート、グリコレートまたはポリオール(エチレングリコール、プロピレングリコール、もしくはグリセロールから得られるリガンドを含む)、グルコネート、グリシネート、α-ヒドロキシアルカノエート(例えばグリコール酸からのα-ヒドロキシアセテート)、β-ヒドロキシアルカノエート、γ-ヒドロキシアルカノエート、マレート(malate)、マレアート、フタラート、ピロガレート(pyrogallate)、サルコシネート(sarcosinate)、サリチレート、またはラクテートであり、
x、y、およびzは独立して、0、1、2、または3であり、1≦x+y+z≦3であり、
mは、+1、0、−1、−2、−3、−4、または−5である。関連実施形態および独立した実施形態は、(a)x=3、y=z=0である;(b)x=2、y=1、z=0である;(c)x=1、y=1、z=1である;(d)x=2、y=1、z=0である;(e)x=2、y=z=0である;または(f)x=1、y=z=0であるものを定める。個々の好適な実施形態では、Mは、Al、Cr、Fe、またはTiであり、x+y+z=3である。
他の特定の実施形態では、第1のレドックス活性材料、第2のレドックス活性材料、または第1および第2双方のレドックス活性材料は、例えば、クロム、鉄、マンガン、モリブデン、もしくはルテニウム、好ましくはクロム、鉄、もしくはマンガンヘキサシアニド、例えばフェリシアニドもしくはフェロシアニドを含む、ヘキサシアニド金属リガンド配位錯体を含む。
は、所与の電流密度での、正および負の電極それぞれの過電位であり、
iRは、組み合わせられた全セル抵抗と関連する電圧損失である。「開路電位」またはOCVは、式2に従って容易に理解されることができ:
OCV=E+−E− (2)
式中、E+およびE−は、正および負の電極それぞれで生じるレドックス反応の「半電池電位」である。半電池電位は、周知のネルンスト式3によりさらに説明されることができ:
E=Eo−RT/nF ln(Xred/Xox) (3)
式中、Eoは、目的のレドックスカップル(例えば正または負の電極)の標準還元電位であり、Rは、一般気体定数であり、Tは温度であり、nは、目的のレドックスカップルで移動する電子の数であり、Fはファラデー定数であり、Xred/Xoxは、電極における還元種と酸化種との割合である。
エネルギー密度=(26.8A−h/mol)×OCV×[e−] (4)
式中、OCVは、前記で定めたとおり、50%の充電状態での開路電位であり、(26.8A−h/mol)は、ファラデー定数であり、[e−]は、99%の充電状態で活性材料に蓄積された電子の濃度である。活性材料が正および負の電解質の双方について、原子種または分子種を主に含む場合、[e−]は、次のように計算され得:
[e−]=[活性材料]×n/2 (5)
式中、[活性材料]は、負または正の電解質の活性材料の濃度(mol/LもしくはM)の、どちらか小さいほうであり、nは、活性材料の1つの分子当たりに移動する電子の数である。関連する用語「電荷密度」は、各電解質が含有し得る電荷の総量を指す。所与の電解質について以下であり:
電荷密度=(26.8A−h/mol)×[活性材料]×n (6)
式中、[活性材料]およびnは、前記で定めたとおりである。
RTEFF=VEFF,RT×IEFF (7)
E(RHE)=E(NHE)−0.059×pH=0.0V−0.059×pH (9)
式中、E(NHE)は、標準状態(1M H+、1atm H2)での式8の反応の電位として定義された、標準の水素電極(NHE=0.0V)の電位である。よって、0V vs. RHEの電位は、pH0では0V vs. NHEの電圧、およびpH7では−0.413V vs. NHEの電圧に対応する。
VEFF,RT=V放電/V充電×100% (10)
本開示は、開示されるシステムおよび方法のさまざまな技術的特徴を提供する。これらの特徴のいずれか1つが、任意の1つまたは複数の他の特徴と組み合わせられ得ることを、理解されたい。例えば、ユーザーは、有機活性材料(例えばキノン)を含む電解質を特徴とするシステムを操作することができ、その電極は、約3のpHを有する。このようなシステムは、約35μmの厚さを有する膜分離器も特徴とし得る。本開示は以下の特徴の任意の特定の1つまたは複数の組み合わせに制限されないことを、さらに理解されたい。
所望厚さ=最初の膜厚さ/(1−補強材の容量%) (9)
例えば、膜は、15μmの所望厚さでは、10μmの膜で始めて、約33容量%の補強材料を含有しなければならない。
実施形態1:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
分離器と、
を含み、
フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも約85%の電流効率で動作することができ、
分離器は、約100μm以下の厚さを有する、フロー電池。
実施形態2:実施形態1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
活性材料の拡散的クロスオーバーが、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
実施形態3:実施形態1または2に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
正の電極と負の電極との間でセル内に存在する短絡が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失の原因となる、フロー電池。
実施形態4:実施形態1〜3のいずれかに記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
正の電解質と負の電解質との間での帯電した活性材料の移動が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における約2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
実施形態5:実施形態1〜4のいずれかに記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
寄生反応へとそらされる電流の量が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における約4%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
実施形態6:実施形態1〜5のいずれかに記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
流体マニホールド内で生じる分流が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における約5%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
実施形態7:実施形態1〜6のいずれかに記載のフロー電池において、
第1および第2の活性材料は、金属リガンド配位化合物である、フロー電池。
実施形態8:実施形態7のフロー電池において、
金属リガンド配位化合物は、以下:CN−、H2O、ハロ、ヒドロキシル、アミン、ポリアミン、多価アルコール、カルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、アミノ酸のアニオン、カルボニルもしくは一酸化炭素カルボニルもしくは一酸化炭素、窒化物、オキソ、硫化物、ピリジン、ピラジン、アミド基、イミド基、アルコキシ基、シロキシ、チオレート、カテコール、ビピリジン、ビピラジン、エチレンジアミン、ジオール、テルピリジン、ジエチレントリアミン、トリアザシクロノナン、トリスアミノメタン、キノン、ハイドロキノン、ビオロゲン、ピリジニウム、アクリジニウム、多環芳香族炭化水素、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、リガンドを含む、フロー電池。
実施形態9:実施形態1〜8のいずれかに記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態10:実施形態1〜9のいずれかに記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態11:実施形態1〜10のいずれかに記載のフロー電池において、
第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態12:実施形態11に記載のフロー電池において、
第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態13:実施形態1〜12のいずれかに記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属および第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも約0.5ボルトだけ異なる、フロー電池。
実施形態14:実施形態1〜13のいずれかに記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属および第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも約1.0ボルトだけ異なる、フロー電池。
実施形態15:実施形態1〜14のいずれかに記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属は、第2の金属リガンド配位化合物と同じであり、
第1の金属および第2の金属は、異なる酸化状態を有する、フロー電池。
実施形態16:実施形態1〜15のいずれかに記載のフロー電池において、
第2の活性材料は、第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
実施形態17:実施形態1〜16のいずれかに記載のフロー電池において、
可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも約80%を運ぶ、フロー電池。
実施形態18:実施形態1〜17のいずれかに記載のフロー電池において、
可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも約85%を運ぶ、フロー電池。
実施形態19:実施形態1〜18のいずれかに記載のフロー電池において、
可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態20:実施形態1〜19のいずれかに記載のフロー電池において、
分離器は、約50μm以下の厚さを有し、フロー電池は、少なくとも約98%の電流効率で動作する、フロー電池。
実施形態21:実施形態1〜20のいずれかに記載のフロー電池において、
分離器は、25μm以下の厚さを有し、フロー電池は、少なくとも約96%の電流効率で動作する、フロー電池。
実施形態22:実施形態1〜21のいずれかに記載のフロー電池において、
フロー電池は、約1mA/cm2以下、約0.5mA/cm2以下、または約0.01mA/cm2以下の短絡損失(shorting losses)で動作することができる、フロー電池。
実施形態23:実施形態1〜22のいずれかに記載のフロー電池において、
分離器はポリマーを含み、
ポリマーは、アニオン性官能基で構成されるカチオン性交換膜である、フロー電池。
実施形態24:実施形態23に記載のフロー電池において、
ポリマーは、以下:ポリアミンを有する、架橋されたハロゲン化アルキル化化合物、ポリアミンを有する架橋された芳香族ポリスルホン型ポリマー、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基を含む芳香族ポリマー、スルホン化された全フッ素置換ポリマー、スルホン酸基、カルボキシレート基、リン酸基、ボロン酸基、またはこれらの組み合わせを有するフッ素化されたアイオノマー、スルホン酸基もしくはカルボキシレート基を有するポリ芳香族エーテル、ポリ(4-ビニルピリジン、ポリ(2-ビニルピリジン)、ポリ(スチレン−b−2−ビニルピリジン)、ポリ(ビニルピロリジン)、ポリ(1-メチル−4−ビニルピリジン)、ポリ[(2,2’−m−フェニレン)−5,5’-ビベンゾイミダゾール][ポリ(2,2’-(m−フェニレン)−5,5’−ビベンゾイミダゾール]、ポリ(2,5−ベンゾイミダゾール)、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態25:実施態様1〜24のいずれかに記載のフロー電池において、
分離器は、固体ポリマーを含み、固体ポリマーは、カチオン性官能基で構成されたアニオン性交換膜である、フロー電池。
実施形態26:実施形態25に記載のフロー電池において、
ポリマーは、以下:ポリジアリールジメチルアンモニウム、ポリ(メタクリルオイルオキシエチルトリエチルアンモニウム)、ポリ(ジアリルアンモニウム)、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態27:実施態様1〜26のいずれかに記載のフロー電池において、
ポリマーは、以下:ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、全フッ素置換されたポリマー、フッ化ポリビニリデン、ポリ(エーテル‐ケトン‐エーテル‐ケトン‐ケトン)、ポリ(塩化ビニル)、置換ビニルポリマー、ポリスチレン、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態28:実施形態27に記載のフロー電池において、
膜は、補強材料をさらに含む、フロー電池。
実施形態29:実施形態28に記載のフロー電池において、
補強材料は、以下:ナイロン、コットン、ポリエステル、結晶シリカ、結晶チタニア、非晶質シリカ、非晶質チタニア、ゴム、アスベスト、木材、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態30:実施形態29に記載のフロー電池において、
補強材(reinforcement)の容量パーセントは、所与の膜厚さにおいて:
所望厚さ=10μm/(1−補強材の容量%)
により、決定される、フロー電池。
実施形態31:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さを有する分離器と、
を含み、
フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも約60%の往復電圧効率で動作することができる、フロー電池。
実施形態32:実施形態31に記載のフロー電池において、
フロー電池は、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%の電圧効率で動作することができる、フロー電池。
実施形態33:実施形態31または32に記載のフロー電池において、
第2の活性材料は、第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
実施形態34:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さであり、第1および第2の活性材料にわたり1つの可動イオンについて約50〜約1,000,000の範囲の選択性を有することができる、分離器と、
を含む、フロー電池。
実施形態35:実施形態34に記載のフロー電池において、
分離器は、第1および第2の活性材料にわたり少なくとも1つの可動イオンについて約50〜約200の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。
実施形態36:実施形態35に記載のフロー電池において、
分離器は、第1および第2の活性中心にわたり少なくとも1つの可動イオンについて100〜約1000の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。
実施形態37:実施形態34〜36のいずれかに記載のフロー電池において、
第2の活性材料は、第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
実施形態38:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さを有する分離器であって、第1の活性材料、第2の活性材料、またはそれら両方について、分離器を通じる拡散速度を、約1×10−7mol/cm2‐sec以下になるよう、生じさせることができる、分離器と、
を含む、フロー電池。
実施形態39:実施形態38に記載のフロー電池において、
第1の活性材料、第2の活性材料、またはそれらの両方は、約1×10−9mol/cm2‐sec以下、約1×10−11mol/cm2‐sec以下、約1×10−13mol/cm2‐sec以下、または約1×10−15mol/cm2‐sec以下の、分離器を通じる拡散速度を有する、フロー電池。
実施形態40:実施形態38または39に記載のフロー電池において、
第2の活性材料は、第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
実施形態41:実施形態1〜40のいずれかに記載のフロー電池において、
分離器は、多孔質の膜を含む、フロー電池。
実施形態42:実施形態41に記載のフロー電池において、
分離器は、多孔質の膜であり、
多孔質の膜は、約0.001nm〜100nmの平均サイズ分布の孔を有する、フロー電池。
実施形態43:実施形態41または42に記載のフロー電池において、
活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
金属‐リガンド配位化合物の平均直径は、多孔質の膜の孔の平均サイズより約50%大きい、フロー電池。
実施形態44:実施形態41〜43のいずれかに記載のフロー電池において、
活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
金属‐リガンド配位化合物の平均直径は、孔のサイズ範囲が実質的に均一である場合に、多孔質の膜の孔の平均サイズより約20%大きい、フロー電池。
実施形態45:実施形態1〜44のいずれかに記載のフロー電池において、
活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
金属‐リガンド配位化合物は、金属‐リガンド配位化合物が流体力学直径を有するものとして特徴づけられるように水和球を有し、
流体力学直径は、多孔質の膜の孔の平均サイズより約35%大きい、フロー電池。
実施形態46:実施形態1〜44のいずれかに記載のフロー電池において、
活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
金属‐リガンド配位化合物は、流体力学直径を生じる少なくとも1つの水分子にさらに配位され、
流体力学直径は、孔のサイズ範囲が実質的に均一である場合に、多孔質の膜の孔の平均サイズより約10%大きい、フロー電池。
実施形態47:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質であって、第1の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質であって、第2の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さであり、アイオノマー膜を含む、分離器と、
を含み、
第1の活性材料、第2の活性材料、またはこれら両方の活性材料の正味のイオン電荷は、アイオノマー膜のものと一致し、
フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも約90%の電流効率で動作することができる、フロー電池。
実施形態48:実施形態47に記載のフロー電池において、
アイオノマーは、1cm2当たり2×10−3g以下のアイオノマーの面積ベースでアイオノマー質量対モル含有率(ionomer mass to molar content)を有する、フロー電池。
実施形態49:フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さの分離器と、
を含み、
分離器は、複数の層を有し、これら複数の層において、少なくとも1つの層は、イオン伝導が可能であり、少なくとも1つの他の層は、選択的なイオン輸送が可能であり、
フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも約90%の電流効率で動作することができる、フロー電池。
実施形態50:実施形態49に記載のフロー電池において、
少なくとも1つの層は、分離器上に吸収されるべき第1の電解質または第2の電解質のうちの少なくとも一方を含む、フロー電池。
実施形態51:実施形態49または50に記載のフロー電池において、
吸収分離器の所望の面積抵抗範囲は、
実施形態52:実施形態49〜51のいずれかに記載のフロー電池において、
選択的なイオン輸送が可能な少なくとも1つの他の層は、以下:全フッ素置換されたスルホネートポリマー(sulfonate polymer)、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基もしくはカルボン酸基を有するポリ芳香族エーテル、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
実施形態53:実施形態49〜52のいずれかに記載のフロー電池において、
複数の層のうちの少なくとも1つの層は、多孔質の膜である、フロー電池。
以下の実施例は、本開示内に記載される概念の一部を例示するために提供される。各実施例は、組成物、調製および使用方法の特定の個々の実施形態を提供すると考えられるが、どの実施例も、本明細書に記載する、より一般的な実施形態を制限するものと考えるべきではない。
実施例1.1.‐材料
ヘキサシアノ鉄(II)酸ナトリウム十水和物99%、Na4Fe(CN)6・10H2O;ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム三水和物98+%、K4Fe(CN)6・3H2O;ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウムACS99.0%最小;K3Fe(CN)6;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、乳酸(80〜85%水溶液);グリシン、グリコール酸(67%水溶液);マレイン酸;リンゴ酸;フタル酸;サリチル酸;グルコン酸;クエン酸;サルコシン;硫酸鉄(III);塩化鉄(III);オキシ硫酸チタン(titanium oxysulfate);硫酸マンガン(II);および硫酸クロム(III)が、前記で指定のない限り、Alfa Aesar(マサチューセッツ州ワードヒル(Ward Hill))から、ACSグレード以上として購入され、追加精製なしで使用された。アンモニウムビスラクテートビスヒドロキシチタン(IV)(Ammonium bislactatobishydroxytitanium (IV))が、Sigma Aldrich(ミズーリ州セントルイス)から50%水溶液として購入され、さらなる精製なしで使用された。ヘキサシアノクロム(III)酸カリウム、K3[Cr(CN)6]およびヘキサシアノマンガン(III)酸カリウム、K3[Mn(CN)6]が、Sigma-Aldrich(ミズーリ州セントルイス)から購入され、追加の精製なしに使用された。
サイクリックボルタンメトリーデータが、iRを補正して、760cポテンシオスタット(テキサス州オースティンのCH Instruments)を用いて記録された。試験は、ガラス状炭素作用電極(Bioanalytical Systems, Inc.、インディアナ州ウェストラフィエット)、Ag/AgCl基準電極(Bioanalytical Systems, Inc.、インディアナ州ウェストラフィエット)および白金線対電極(Alfa Aesar、マサチューセッツ州ワードヒル)を用いて行われた。作用電極は、各実験前に、供給業者の説明書に従って、磨かれた。基準電極は、電気化学の分野の当業者に知られるような+0.210V vs. NHEの電位を有することが知られる「マスター」Ag/AgCl電極に対して、較正された。溶液は、各実験前に、少なくとも5分間、アルゴンを注入された(sparged with argon)。すべての実験は、周囲温度(17〜22℃)で行われた。特に指定のない限り、支持電解質は加えられなかった。すべてのデータは、特に指定のない限り、100mV/sのスキャン速度で収集された。これらの条件下で、水素発生は、−0.80V vs. RHEより負の電位で顕著となり、酸素発生は、RHEに対する+2.20V vs. RHEより正の電位で顕著となった。代表的な電気化学的データが、以下の表に記載される。
5cm2の活性面積のために設計され、酸の流れのために改変された、セルのハードウェアが、Fuel Cell Technologies(ニューメキシコ州アルバカーキ)から入手された。名目上は3mm厚さの炭素フェルトが、Alfa Aesar(マサチューセッツ州ワードヒル)から入手され、MGL 370カーボン紙が、Fuel Cell Earth(マサチューセッツ州ストーナム)から入手された。フェルトは、Vulcan XC-72炭素(Cabot Corp.、マサチューセッツ州ボストン)およびNAFION(商標)(Ion-Power、デラウェア州ニューカッスル)の懸濁液で浸漬被覆され、使用前に空気乾燥され、カーボン紙は、受領したときのまま使用された。NAFION(商標)HP、XLまたはNR-212カチオン交換膜は、H+形態でIon-Powerから入手され、受領したときのまま使用された。VITON(商標)ガスケットは、McMaster Carr(ニュージャージー州ロビンスヴィル(Robinsville))から入手され、セルの正および負のコンパートメントから電解質が出入りするためにフェルトの上下に〜1cm2の面積を残して、5cm2の活性面積を許容するように切断された。セルは、フェルトもしくは紙の測定された厚さの〜25%の圧縮をもたらしたガスケットを用いて、組み立てられた。膜および電極は、組み立て前には、事前処理されなかった。電解質貯蔵部は、PVDF管および圧縮用付属品を備えたSchedule 80 PVCパイプから形成された。Masterflex(商標)L/S蠕動ポンプ(Cole Parmer、イリノイ州バーノンヒルズ)が、Tygon(商標)管と共に使用された。電解質は、電気化学的試験前に、油入りバブラーの出口を通ってUHPアルゴンを注入され、アルゴンの上部圧力は、試験中維持された。Arbin Instruments BT2000(テキサス州カレッジステーション)が、電気化学的性能を試験するのに使用され、Hioki 3561 Battery HiTESTER(ニュージャージー州クランブリー)が、セルにわたるAC抵抗を測定するのに使用された。
レドックスフロー電池セルは、負および正の電解質の活性材料として、それぞれ、チタントリス−カテコレート(Ti4+/3+(cat)3 2−/3−)およびフェリ/フェロ‐シアニド(Fe3+/2+(CN)6 3−/4−)金属リガンド配位化合物を用いて、実施例1に記載した方法に従って組み立てられた。活性材料は、0.5M、pH11のNa2SO4支持電解質(負の電解質、もしくは負の分解物(negolyte))中、または支持電解質なし(正の電解質、もしくは正の分解物(posolyte))で、0.5Mの濃度で調製され、5cm2炭素フェルト電極およびNa+形態のNAFION(商標)カチオン選択性膜(50μm厚さ)を用いて組み立てられたフロー電池セルを通って、100mL/分で流された。〜150mA/cm2の電流密度で電池を充電および放電し、図2の、結果として得られたセル電位を監視することにより、いくつかの充電/放電サイクルが集められる前に、セルは、最初は、0から50%の充電状態に充電された。開回路では、Ti4+/3+(cat)3 2−/3−およびFe3+/2+(CN)6 3−/4−の外部測定E1/2値に基づいて、50%のSOCで平衡セル電位について予測されたとおり、1.63Vのセル電位が、観察された。充電/放電のサイクルは、正常に動作した、再現可能な電圧/電流対時間のトレースを明らかにし、確実な耐久性が、明らかとなった(図2)。69%のRT電圧効率が、150mA/cm2で、このシステムについて測定された。NR212、XLおよびHP膜で作られたセルの膜および接触抵抗コンポーネントについて、Hioki電池テスターにより測定された典型的な抵抗は、それぞれ、0.77、0.60、0.5Ω−cm2であった。
レドックスフロー電池セルは、チタントリス‐カテコレート(Ti4+/3+(cat)3 2−/3−)およびフェリ/フェロ−シアニド(Fe3+/2+(CN)6 3−/4−)金属リガンド配位化合物を、負および正の電解質それぞれの活性材料として用いて、実施例1.3に記載した方法に従って組み立てられた。典型的なセルでは、99.8%の往復電流効率を示す、各サイクルの放電エネルギーが充電エネルギーの99.8%であるときに、60%のSOCまで充電し、40%のSOCまで放電することを繰り返すと、安定した電圧が観察された(図4を参照)。これは、充電および放電の両方で一定の電流密度(例えば150mA/cm2)を用い、充電時間よりわずかに短い(すなわち、充電時間の99.8%の)放電時間で、達成された。これらの条件下で、40および60%のSOCでの開路電圧は、長時間にわたり安定していた。
レドックスフロー電池セルが、チタンビス‐カテコレートモノ‐ピロガレート(titanium bis-catecholate mono-pyrogallate)(Ti4+/3+(cat)2(gal)2−/3−)およびフェリ/フェロ‐シアニド(Fe3+/2+(CN)6 3−/4−)金属リガンド配位化合物を、負および正の電解質の活性材料としてそれぞれ使用して、実施例1.3に記載した一般的な方法に従って、組み立てられた。この実施例では、炭素フェルト電極は、実施例2と同じように、Vulcan炭素およびNAFION(商標)で触媒されたTORAY(商標)カーボン紙電極と置き換えられた。さらに、「互いに組み合わせた(interdigitated)」タイプの流動場を利用した。活性材料溶液濃度は、1.5Mまで増大され、セル性能は、電流密度の関数として、充電および放電サイクル双方においてセル電位を監視することにより、評価された。図5で分かるように、セルは、150、200、250mA/cm2の電流密度で、それぞれ84%、79%、73%の往復電圧効率を維持する。この構成では、フロー電池活性材料は、32.79Wh/Lのエネルギー密度を示した。
レドックスフロー電池セルが、チタンビス‐ラクテートモノ−サリチレート(titanium bis-lactate mono-salicylate)([Ti4+/3+(ラクテート)2(サリチレート)]2−/3−)およびフェリ/フェロ‐シアニド([Fe3+/2+(CN)6]3−/4−)金属リガンド配位化合物を、負および正の電解質の活性材料としてそれぞれ使用して、実施例1.3に記載された方法に従って、組み立てられた。活性材料溶液は、追加の支持電解質なしで、1Mの濃度で調製され、5cm2カーボン紙電極およびNa+形態のNAFION(商標)カチオン選択性膜(25μm厚さ)を用いて組み立てられたフロー電池セルを通して、100mL/分で流された。150もしくは100mA/cm2でセルを充電および放電し、結果として得られたセル電位を監視することにより(図8)(ここでは、視覚的により広いサイクルが、150mA/cm2の代わりに100mA/cm2で取られた)、充電/放電サイクルが集められる前に、セルは、最初に、0から25%の充電状態に充電された。開回路では、[Ti4+/3+(ラクテート)2(サリチレート)]2−/3−および[Fe3+/2+(CN)6]3−/4−の外部測定E1/2値に基づいて、50%のSOCで平衡セル電位について予測されたとおりに、1.60Vのセル電位が観察された。充電/放電のサイクルは、正常に動作した、再現可能な電圧/電流対時間のトレースを明らかにし、確実な耐久性が、明らかとなった(図8)。67%のRT電圧効率が、150mA/cm2で、このシステムについて測定された。NR212、XLおよびHP膜で作られたセルの膜および接触抵抗コンポーネントについて、Hioki電池テスターにより測定された典型的な抵抗は、それぞれ、0.77、0.60、0.5Ω−cm2であった。
レドックスフロー電池セルが、チタンビス‐ラクテートモノ-グリコール酸(titanium bis-lactate mono-glycolic acid)([Ti4+/3+(ラクテート)2(α-ヒドロキシアセテート)]2−/3−)およびフェリ/フェロ‐シアニド([Fe3+/2+(CN)6]3−/4−)金属リガンド配位化合物を、負および正の電解質それぞれの活性材料として用いて、実施例1.3に記載した方法に従って組み立てられた。典型的なセルでは、99.8%の往復電流効率を示す、各サイクルの放電エネルギーが充電エネルギーの99.8%であるときに、75%のSOCまで充電し25%のSOCまで放電するのを繰り返すと、安定した電圧が観察された(図9を参照)。これは、充電および放電の両方で一定の電流密度(例えば150mA/cm2)を用い、充電時間よりわずかに短い(すなわち、充電時間の99.8%の)放電時間で、達成された。これらの条件下で、25および75%のSOCでの開路電圧は、長時間にわたり安定していた。
(1) フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
分離器と、
を含み、
前記フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも85%の電流効率で動作することができ、
前記分離器は、約100μm以下の厚さを有する、フロー電池。
(2) 実施態様1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
活性材料の拡散的クロスオーバーが、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
(3) 実施態様1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
正の電極と負の電極との間で前記セル内に存在する短絡が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失の原因となる、フロー電池。
(4) 実施態様1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
正の電解質と負の電解質との間での帯電した活性材料の移動が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
(5) 実施態様1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
寄生反応へとそらされる電流の量が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における4%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で実質的に満たされ、
流体マニホールド内で生じる分流が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における5%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。
(7) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の活性材料は、金属リガンド配位化合物である、フロー電池。
(8) 実施態様7に記載のフロー電池において、
前記リガンドは、以下:CN−、H2O、ハロ、ヒドロキシル、アミン、ポリアミン、多価アルコール、カルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、アミノ酸のアニオン、カルボニルもしくは一酸化炭素カルボニルもしくは一酸化炭素、窒化物、オキソ、硫化物、ピリジン、ピラジン、アミド基、イミド基、アルコキシ基、シロキシ、チオレート、カテコール、ビピリジン、ビピラジン、エチレンジアミン、ジオール、テルピリジン、ジエチレントリアミン、トリアザシクロノナン、トリスアミノメタン、キノン、ハイドロキノン、ビオロゲン、ピリジニウム、アクリジニウム、多環芳香族炭化水素、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(9) 実施態様1に記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(10) 実施態様9に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(12) 実施態様11に記載のフロー電池において、
前記第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(13) 実施態様1に記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属および第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも約0.5ボルトだけ異なる、フロー電池。
(14) 実施態様1に記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属および第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも約1.0ボルトだけ異なる、フロー電池。
(15) 実施態様1に記載のフロー電池において、
第1の金属リガンド配位化合物の金属は、第2の金属リガンド配位化合物と同じであり、
第1の金属および第2の金属は、異なる酸化状態を有する、フロー電池。
前記第2の活性材料は、前記第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
(17) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも約80%を運ぶ、フロー電池。
(18) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも約85%を運ぶ、フロー電池。
(19) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(20) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、50μm以下の厚さを有し、前記フロー電池は、少なくとも約98%の電流効率で動作する、フロー電池。
前記分離器は、25μm以下の厚さを有し、前記フロー電池は、少なくとも約96%の電流効率で動作する、フロー電池。
(22) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記フロー電池は、約1mA/cm2以下の短絡損失で動作することができる、フロー電池。
(23) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記分離器はポリマーを含み、
前記ポリマーは、アニオン性官能基で構成されるカチオン性交換膜である、フロー電池。
(24) 実施態様23に記載のフロー電池において、
前記ポリマーは、以下:ポリアミンを有する、架橋されたハロゲン化アルキル化化合物、ポリアミンを有する架橋された芳香族ポリスルホン型ポリマー、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基を含む芳香族ポリマー、スルホン化された全フッ素置換ポリマー、スルホン酸基、カルボキシレート基、リン酸基、ボロン酸基、またはこれらの組み合わせを有するフッ素化されたアイオノマー、スルホン酸基もしくはカルボキシレート基を有するポリ芳香族エーテル、ポリ(4-ビニルピリジン、ポリ(2-ビニルピリジン)、ポリ(スチレン−b−2−ビニルピリジン)、ポリ(ビニルピロリジン)、ポリ(1-メチル−4−ビニルピリジン)、ポリ[(2,2’−m−フェニレン)−5,5’-ビベンゾイミダゾール][ポリ(2,2’-(m−フェニレン)−5,5’−ビベンゾイミダゾール]、ポリ(2,5−ベンゾイミダゾール)、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(25) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、固体ポリマーを含み、
前記固体ポリマーは、カチオン性官能基で構成されたアニオン性交換膜である、フロー電池。
前記ポリマーは、以下:ポリジアリールジメチルアンモニウム、ポリ(メタクリルオイルオキシエチルトリエチルアンモニウム)、ポリ(ジアリルアンモニウム)、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(27) 実施態様1に記載のフロー電池において、
前記ポリマーは、以下:ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、全フッ素置換されたポリマー、フッ化ポリビニリデン、ポリ(エーテル‐ケトン‐エーテル‐ケトン‐ケトン)、ポリ(塩化ビニル)、置換ビニルポリマー、ポリスチレン、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(28) 実施態様27に記載のフロー電池において、
前記膜は、補強材料をさらに含む、フロー電池。
(29) 実施態様28に記載のフロー電池において、
前記補強材料は、以下:ナイロン、コットン、ポリエステル、結晶シリカ、結晶チタニア、非晶質シリカ、非晶質チタニア、ゴム、アスベスト、木材、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(30) 実施態様29に記載のフロー電池において、
補強材の容量パーセントは、所与の膜厚さにおいて:
所望厚さ=10μm/(1−補強材の容量%)
により、決定される、フロー電池。
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さを有する分離器と、
を含み、
前記フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも60%の往復電圧効率で動作することができる、フロー電池。
(32) 実施態様31に記載のフロー電池において、
前記フロー電池は、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、または少なくとも約90%の電圧効率で動作することができる、フロー電池。
(33) 実施態様31に記載のフロー電池において、
前記第2の活性材料は、前記第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
(34) フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さであり、前記第1および第2の活性材料にわたり1つの可動イオンについて約50〜約1,000,000の範囲の選択性を有することができる、分離器と、
を含む、フロー電池。
(35) 実施態様34に記載のフロー電池において、
前記分離器は、前記第1および第2の活性材料にわたり少なくとも1つの可動イオンについて約50〜約300の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。
前記分離器は、第1および第2の活性中心にわたり少なくとも1つの可動イオンについて100〜約1000の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。
(37) 実施態様34に記載のフロー電池において、
前記第2の活性材料は、前記第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
(38) フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さを有する分離器であって、前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはそれら両方について、前記分離器を通じる拡散速度を、1×10−7mol/cm2‐sec以下になるよう、生じさせることができる、分離器と、
を含む、フロー電池。
(39) 実施態様38に記載のフロー電池において、
前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはそれらの両方は、約1×10−9mol/cm2‐sec以下、約1×10−11mol/cm2‐sec以下、約1×10−13mol/cm2‐sec以下、または1×10−15mol/cm2‐sec以下の、前記分離器を通じる拡散速度を有する、フロー電池。
(40) 実施態様38に記載のフロー電池において、
前記第2の活性材料は、前記第1の活性材料とは異なる、フロー電池。
前記分離器は、多孔質の膜を含む、フロー電池。
(42) 実施態様41に記載のフロー電池において、
前記分離器は、多孔質の膜であり、
前記多孔質の膜は、約0.001nm〜100nmの平均サイズ分布の孔を有する、フロー電池。
(43) 実施態様42に記載のフロー電池において、
前記活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
前記金属‐リガンド配位化合物の平均直径は、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより約50%大きい、フロー電池。
(44) 実施態様41に記載のフロー電池において、
前記活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
前記金属‐リガンド配位化合物の平均直径は、孔のサイズ範囲が実質的に均一である場合に、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより約20%大きい、フロー電池。
(45) 実施態様1に記載のフロー電池において、
a.前記活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
b.前記金属‐リガンド配位化合物は、前記金属‐リガンド配位化合物が流体力学直径を有するものとして特徴づけられるように水和球を有し、
c.前記流体力学直径は、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより約35%大きい、フロー電池。
a.前記活性材料は、実質的に、金属‐リガンド配位化合物の形態であり、
b.前記金属‐リガンド配位化合物は、流体力学直径を生じる少なくとも1つの水分子にさらに配位され、
c.前記流体力学直径は、孔のサイズ範囲が実質的に均一である場合に、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより約10%大きい、フロー電池。
(47) フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質であって、前記第1の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質であって、前記第2の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さであり、アイオノマー膜を含む、分離器と、
を含み、
前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはこれら両方の活性材料の前記正味のイオン電荷は、前記アイオノマー膜のものと一致し、
前記フロー電池は、少なくとも100mA/cm2の電流密度で少なくとも90%の電流効率で動作することができる、フロー電池。
(48) 実施態様47に記載のフロー電池において、
前記アイオノマーは、1cm2当たり2×10−3g以下のアイオノマーの面積ベースでアイオノマー質量対モル含有率を有する、フロー電池。
(49) フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の水性電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の水性電解質と接触している第2の電極と、
約100μm以下の厚さの分離器と、
を含み、
前記分離器は、複数の層を有し、前記複数の層において、少なくとも1つの層は、イオン伝導が可能であり、少なくとも1つの他の層は、選択的なイオン輸送が可能であり、
前記フロー電池は、少なくとも約100mA/cm2の電流密度で少なくとも90%の電流効率で動作することができる、フロー電池。
(50) 実施態様49に記載のフロー電池において、
前記少なくとも1つの層は、前記分離器上に吸収されるべき前記第1の電解質または前記第2の電解質のうちの少なくとも一方を含む、フロー電池。
吸収分離器の所望の面積抵抗範囲は、
(52) 実施態様49に記載のフロー電池において、
選択的なイオン輸送が可能な前記少なくとも1つの他の層は、以下:全フッ素置換されたスルホネートポリマー(sulfonate polymer)、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基もしくはカルボン酸基を有するポリ芳香族エーテル、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。
(53) 実施態様49に記載のフロー電池において、
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、多孔質の膜である、フロー電池。
Claims (51)
- フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
分離器と、
を含み、
前記フロー電池は、少なくとも100mA/cm2の電流密度で少なくとも85%の電流効率で動作することができ、
前記分離器は、100μm以下の厚さを有し、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で満たされ、
活性材料の拡散的クロスオーバーが、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で満たされ、
正の電極と負の電極との間で前記セル内に存在する短絡が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失の原因となる、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で満たされ、
正の電解質と負の電解質との間での帯電した活性材料の移動が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における2%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で満たされ、
寄生反応へとそらされる電流の量が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における4%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
オンロードまたはオフロード状態におけるフロー電池内のセルのある領域が、正および負の電解質で満たされ、
流体マニホールド内で生じる分流が、充電または放電モードにおいてオンロード状態における5%以下の電流効率損失を表わす、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の活性材料は、第1および第2の金属リガンド配位化合物である、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の金属リガンド配位化合物のリガンドは、以下:CN−、H2O、ハロ、ヒドロキシル、アミン、ポリアミン、多価アルコール、カルボン酸、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、アミノ酸のアニオン、カルボニルもしくは一酸化炭素カルボニルもしくは一酸化炭素、窒化物、オキソ、硫化物、ピリジン、ピラジン、アミド基、イミド基、アルコキシ基、シロキシ、チオレート、カテコール、ビピリジン、ビピラジン、エチレンジアミン、ジオール、テルピリジン、ジエチレントリアミン、トリアザシクロノナン、トリスアミノメタン、キノン、ハイドロキノン、ビオロゲン、ピリジニウム、アクリジニウム、多環芳香族炭化水素、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項9に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Pd、Pt、Ru、Sn、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項11に記載のフロー電池において、
前記第2の金属リガンド配位化合物の金属は、以下の原子:Al、Ca、Co、Cr、Fe、Mg、Ti、V、Zn、Zr、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属および前記第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも0.5ボルトだけ異なる、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属および前記第2の金属リガンド配位化合物の金属は、還元電位が、少なくとも1.0ボルトだけ異なる、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、前記第2の金属リガンド配位化合物の金属と同じであり、
第1の金属および第2の金属は、異なる酸化状態を有する、フロー電池。 - 請求項7に記載のフロー電池において、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、前記第2の金属リガンド配位化合物の金属とは異なる、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも80%を運ぶ、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記可動イオンは、充電/放電中にイオン電流の少なくとも85%を運ぶ、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、50μm以下の厚さを有し、前記フロー電池は、少なくとも98%の電流効率で動作する、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、25μm以下の厚さを有し、前記フロー電池は、少なくとも96%の電流効率で動作する、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記フロー電池は、1mA/cm2以下の短絡損失で動作することができる、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記分離器はポリマーを含み、
前記ポリマーは、アニオン性官能基で構成されるカチオン性交換膜である、フロー電池。 - 請求項22に記載のフロー電池において、
前記ポリマーは、以下:ポリアミンを有する、架橋されたハロゲン化アルキル化化合物、ポリアミンを有する架橋された芳香族ポリスルホン型ポリマー、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基を含む芳香族ポリマー、スルホン化された全フッ素置換ポリマー、スルホン酸基、カルボキシレート基、リン酸基、ボロン酸基、またはこれらの組み合わせを有するフッ素化されたアイオノマー、スルホン酸基もしくはカルボキシレート基を有するポリ芳香族エーテル、ポリ(4-ビニルピリジン、ポリ(2-ビニルピリジン)、ポリ(スチレン−b−2−ビニルピリジン)、ポリ(ビニルピロリジン)、ポリ(1-メチル−4−ビニルピリジン)、ポリ[(2,2’−m−フェニレン)−5,5’-ビベンゾイミダゾール][ポリ(2,2’-(m−フェニレン)−5,5’−ビベンゾイミダゾール]、ポリ(2,5−ベンゾイミダゾール)、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、固体ポリマーを含み、
前記固体ポリマーは、カチオン性官能基で構成されたアニオン性交換膜である、フロー電池。 - 請求項24に記載のフロー電池において、
前記ポリマーは、以下:ポリジアリールジメチルアンモニウム、ポリ(メタクリルオイルオキシエチルトリエチルアンモニウム)、ポリ(ジアリルアンモニウム)、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項22に記載のフロー電池において、
前記ポリマーは、以下:ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、全フッ素置換されたポリマー、フッ化ポリビニリデン、ポリ(エーテル‐ケトン‐エーテル‐ケトン‐ケトン)、ポリ(塩化ビニル)、置換ビニルポリマー、ポリスチレン、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項26に記載のフロー電池において、
前記膜は、補強材料をさらに含む、フロー電池。 - 請求項27に記載のフロー電池において、
前記補強材料は、以下:ナイロン、コットン、ポリエステル、結晶シリカ、結晶チタニア、非晶質シリカ、非晶質チタニア、ゴム、アスベスト、木材、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項28に記載のフロー電池において、
補強材の容量パーセントは、所与の膜厚さにおいて:
所望厚さ=10μm/(1−補強材の容量%)
により、決定される、フロー電池。 - フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
100μm以下の厚さを有する分離器と、
を含み、
前記フロー電池は、少なくとも100mA/cm2の電流密度で少なくとも60%の往復電圧効率で動作することができ、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項30に記載のフロー電池において、
前記フロー電池は、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%の電圧効率で動作することができる、フロー電池。 - 請求項30に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の活性材料は、第1および第2の金属リガンド配位化合物であり、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、前記第2の金属リガンド配位化合物の金属とは異なる、フロー電池。 - フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
100μm以下の厚さであり、前記第1および第2の活性材料にわたり1つの可動イオンについて50〜1,000,000の範囲の選択性を有することができる、分離器と、
を含み、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項33に記載のフロー電池において、
前記分離器は、前記第1および第2の活性材料にわたり少なくとも1つの可動イオンについて50〜300の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。 - 請求項33に記載のフロー電池において、
前記分離器は、前記第1および第2の活性材料にわたり少なくとも1つの可動イオンについて100〜1000の範囲の選択性を有することができる、フロー電池。 - 請求項33に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の活性材料は、第1および第2の金属リガンド配位化合物であり、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、前記第2の金属リガンド配位化合物の金属とは異なる、フロー電池。 - フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
100μm以下の厚さを有する分離器であって、前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはそれら両方について、前記分離器を通じる拡散速度を、1×10−7mol/cm2‐sec以下になるよう、生じさせることができる、分離器と、
を含み、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項37に記載のフロー電池において、
前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはそれらの両方は、1×10−9mol/cm2‐sec以下、1×10−11mol/cm2‐sec以下、1×10−13mol/cm2‐sec以下、または1×10−15mol/cm2‐sec以下の、前記分離器を通じる拡散速度を有する、フロー電池。 - 請求項37に記載のフロー電池において、
前記第1および第2の活性材料は、第1および第2の金属リガンド配位化合物であり、
前記第1の金属リガンド配位化合物の金属は、前記第2の金属リガンド配位化合物の金属とは異なる、フロー電池。 - 請求項1に記載のフロー電池において、
前記分離器は、多孔質の膜を含み、
前記多孔質の膜は、0.001nm〜100nmの平均サイズ分布の孔を有する、フロー電池。 - 請求項40に記載のフロー電池において、
前記活性材料は、金属リガンド配位化合物の形態であり、
前記金属リガンド配位化合物の平均直径は、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより50%大きい、フロー電池。 - 請求項40に記載のフロー電池において、
前記活性材料は、金属リガンド配位化合物の形態であり、
前記金属リガンド配位化合物の平均直径は、孔のサイズ範囲が均一である場合に、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより20%大きい、フロー電池。 - 請求項40に記載のフロー電池において、
a.前記活性材料は、金属リガンド配位化合物の形態であり、
b.前記金属リガンド配位化合物は、前記金属リガンド配位化合物が流体力学直径を有するものとして特徴づけられるように水和球を有し、
c.前記流体力学直径は、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより35%大きい、フロー電池。 - 請求項40に記載のフロー電池において、
a.前記活性材料は、金属リガンド配位化合物の形態であり、
b.前記金属リガンド配位化合物は、流体力学直径を生じる少なくとも1つの水分子にさらに配位され、
c.前記流体力学直径は、孔のサイズ範囲が均一である場合に、前記多孔質の膜の孔の平均サイズより10%大きい、フロー電池。 - フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質であって、前記第1の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質であって、前記第2の活性材料は正味のイオン電荷を有する、第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
100μm以下の厚さであり、アイオノマー膜を含む、分離器と、
を含み、
前記第1の活性材料、前記第2の活性材料、またはこれら両方の活性材料の前記正味のイオン電荷は、前記アイオノマー膜のものと一致し、
前記フロー電池は、少なくとも100mA/cm2の電流密度で少なくとも90%の電流効率で動作することができ、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項45に記載のフロー電池において、
前記アイオノマー膜は、1cm2当たり2×10−3g以下のアイオノマーの面積ベースでアイオノマー質量対モル含有率を有する、フロー電池。 - フロー電池において、
少なくとも1つの可動イオンを含有する第1の活性材料を含む水溶液を含む第1の電解質と、
第2の活性材料および少なくとも1つの可動イオンを含む水溶液を含む第2の電解質と、
前記第1の電解質と接触している第1の電極と、
前記第2の電解質と接触している第2の電極と、
100μm以下の厚さの分離器と、
を含み、
前記分離器は、複数の層を有し、前記複数の層において、少なくとも1つの層は、イオン伝導が可能であり、少なくとも1つの他の層は、選択的なイオン輸送が可能であり、
前記フロー電池は、少なくとも100mA/cm2の電流密度で少なくとも90%の電流効率で動作することができ、
前記可動イオンは、以下:Li+、K+、Na+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Cl−、Br−、I−、OH−、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項47に記載のフロー電池において、
前記少なくとも1つの層は、前記分離器上に吸収されるべき前記第1の電解質または前記第2の電解質のうちの少なくとも一方を含む、フロー電池。 - 請求項47に記載のフロー電池において、
選択的なイオン輸送が可能な前記少なくとも1つの他の層は、以下:全フッ素置換されたスルホネートポリマー、全フッ素置換された炭化水素スルホネートアイオノマー、スルホン化されたポリエーテルエーテルケトン(sPEEK)、スルホン化されたポリ(フタラジノンエーテルケトン)、スルホン化されたフェノールフタレインポリ(エーテルスルホン)、スルホン化されたポリイミド、スルホン化されたポリホスファゼン、スルホン化されたポリベンゾイミダゾール、スルホン酸基もしくはカルボン酸基を有するポリ芳香族エーテル、またはこれらの組み合わせ、のうちの1つまたは複数を含む、フロー電池。 - 請求項47に記載のフロー電池において、
前記複数の層のうちの少なくとも1つの層は、多孔質の膜を含み、
前記多孔質の膜は、0.001nm〜100nmの平均サイズ分布の孔を有する、フロー電池。
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