JP6399668B1 - 繊維導体、繊維電線及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いが絡まって交絡された糸の各々のフィラメント41に、第1のめっき層10をなす無電解めっき層を備えさせ、更にその周囲を取り囲むように第2のめっき層20をなす電気めっき層を備えさせた繊維電線3とした。交絡された糸をなす各々のフィラメント41が、第2のめっき層20により一体に纏められていることにより、繊維電線3の絶縁被覆が剥がされた状態であっても、繊維導体1をなすフィラメント41が散らばるようにほぐれることがない繊維電線3。
【選択図】図1
Description
特許文献2:特開2014−13741号公報
特許文献3:特開2012−129092号公報
特許文献4:特開2017−59447号公報
・本発明の第2の発明によれば、配線が容易な繊維導体を、高い生産効率で生産させることができる。
・本発明の第3の発明によれば、繊維導体の長手方向における電気抵抗値を均一にさせることができる。
・本発明の第5の発明によれば、良好な導電性が得られると共に、柔軟な繊維導体とされる。
・本発明の第6の発明によれば、繊維導体を、いずれの位置で切断し、切断した端部において樹脂被覆を剥離させても、剥離させた部分のフィラメントが散らばるようにほぐれず、ターミナルに繊維導体を組み付ける作業が容易となる。
・本発明の第7の発明によれば、電子機器に多くの繊維導体を配線させても、繊維電線同士が短絡する可能性が無い。また、任意の長さで繊維電線を切断して使用することができる。
・第8の発明によれば、樹脂被覆が剥がされた状態であっても、フィラメントの端部が散らばるようにほぐれることがない繊維導体を効率よく生産できる。
・本発明の第9の発明によれば、同一の製造時間であっても、より多くの繊維導体を製造させることができ、生産性を向上させることができるようになる。
・実施例2では、理解を容易にするため、第3のめっき浴槽と第2のめっき浴槽とを分離させた例を説明した。電気めっきのめっき浴槽を一つの浴槽とし、前半部分で第3のめっき層をめっきさせ、後半部分でフィラメントを集束させると共に、第2のめっき層をめっきさせてもよいことは勿論のことである。
・本実施例では、めっき前処理が超臨界処理にされた例を開示したが、限定されず湿式方式によってもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,11…第1のめっき層、
20…第2のめっき層、21…外方の部分、22…内方の部分、
30…第3のめっき層、
40…交絡された糸、41…フィラメント、42…交絡箇所、43…交絡箇所以外の部分、
44…無撚フィラメント、45…送風装置、46…空気、47…フィラメントの束、
50…ボビン、51…巻取軸、52…貫通孔、
60…超臨界装置、61…処理空間、62…貯留部、63,64…循環配管、
65…蓋、66…ガスタンク、
70…樹脂被覆、
101…送出部、102…回転モータ、103…速度調整用ローラ、104…ダンサー、
110…第1のめっき浴槽、111,112…回転ローラ、113,114…速度調整用ローラ、
120…第2のめっき浴槽、121…回転ローラ、122…ローラ周面、123…凹部、
124…凹部の両側、
130…水洗装置、140…乾燥装置、150…電気抵抗測定装置、
160…巻取部、161…回転ローラ、
220…第3のめっき浴槽、221…回転ローラ、
Claims (9)
- 非金属繊維からなる多数のフィラメントを芯線として、前記フィラメントが一束をなし、その周囲に金属めっき層を備えた繊維導体であって、
前記フィラメントは、互いに絡まって交絡状態とされ、
前記金属めっき層は、無電解めっき層からなる第1のめっき層と、電気めっき層からなる第2のめっき層とを含み、
第1のめっき層が、各々の前記フィラメントの周囲に備えられ、
第2のめっき層が、各々の前記フィラメントが一束とされた繊維導体の周囲の全体を取り囲むように備えられている、
ことを特徴とする繊維導体。 - 電気めっき層からなる第3のめっき層を含み、
第3のめっき層が、第1のめっき層をなす無電解めっき層に積層されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の繊維導体。 - 少なくとも第2のめっき層と、第3のめっき層とが銅からなる電気めっき層とされる、
ことを特徴とする請求項2に記載の繊維導体 - 第2のめっき層の膜厚が、0.3μm以上3μm以下の範囲とされている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の繊維導体。 - 第1のめっき層の膜厚と、第2のめっき層の膜厚と、第3のめっき層の膜厚の合計が、1μm以上6μm以下の範囲とされている、
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の繊維導体。 - 第2のめっき層が、前記芯線の全長に亘って連続して備えられている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の繊維導体。 - 繊維電線であって、
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の繊維導体を含み、
前記繊維導体の周囲に、全長に亘って樹脂被覆が備えられている、
ことを特徴とする繊維電線。 - 非金属繊維からなる多数のフィラメントが互いに絡まって交絡された糸を芯線とし、前記フィラメントの束の周囲に金属めっき層がめっきされてなる繊維導体の製造方法であって、
第1のめっき及び開繊工程と、集束工程と、第2のめっき工程とを含み、
第1のめっき及び開繊工程が、前記交絡された糸を開繊させながら無電解めっきする無電解めっき工程であり、
前記集束工程が前記フィラメントを一束に集束させる集束工程であり、
第2のめっき工程が電気めっき工程であり、
第1のめっき及び開繊工程において、交絡された糸を一時的に離間させ、離間させた各々のフィラメントの周囲に無電解めっき層からなる第1のめっき層を形成させてから、
前記集束工程において、前記各々のフィラメントを、ローラ周面に沿って環状に掘削された凹部を有する集束用の回転ローラの凹部に引っ掛けて、開繊状態から交絡されて接し合う状態に一束に集束させ、
第2のめっき工程において、前記一束に集束させたフィラメントの束の周囲の全体を取り囲むように、電気めっき層からなる第2のめっき層を形成させる、
ことを特徴とする繊維導体の製造方法。 - 繊維導体の製造方法であって、
第1のめっき工程と前記集束工程との間に第3のめっき及び開繊工程を含み、
第3のめっき及び開繊工程において、無電解めっき層が形成された各々のフィラメントを開繊させながら、第1のめっき層の周囲に電気めっき層からなる第3のめっき層を形成させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の繊維導体の製造方法。
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