JP7351203B2 - 同軸ケーブルおよび導電性繊維の製造方法 - Google Patents
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Description
実施の形態を説明する前に、本発明者らが検討した事項について説明する。
<第1実施形態に係る導電性繊維の主要な構成および効果>
以下、第1実施形態に係る導電性繊維について、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る導電性繊維の構造を示す横断面図である。
以下、第1実施形態に係る同軸ケーブルについて、図面を参照して説明する。図2は、第1実施形態に係る同軸ケーブルの構造を示す横断面図である。図3は、第1実施形態に係る同軸ケーブルの構造を示す側面図である。
図1に示す第1実施形態に係る導電性繊維10は、例えば、次のように製造される。以下、第1実施形態に係る導電性繊維の製造方法について説明する。図4は、第1実施形態に係る導電性繊維の製造工程を示すフローである。図5は、第1実施形態に係る導電性繊維の製造工程を示す横断面図である。図6は、図5に続く導電性繊維の製造工程を示す横断面図である。
以下、第1実施形態の変形例に係る導電性繊維の構成について説明する。なお、変形例の説明において、第1実施形態に係る導電性繊維と同一または同様の部分または構成要素は同一または類似の記号または参照番号で示し、説明は原則として繰り返さず、省略する。
以下、第1実施形態の具体的態様について説明する。ここでは、前述した第1実施形態に係る導電性繊維の製造方法の詳細を説明するとともに、第1実施形態を適用した場合の具体的態様について説明する。
以下、第1実施形態に係る導電性繊維の製造方法において、好ましい具体的態様を2つ例示する。まず、具体的態様1として、図4に示す樹脂線細径化工程S12を、図8に示す無電解めっきユニット250(図中、※1で示す)にて行う場合について説明する。すなわち、具体的態様1に係る導電性繊維の製造方法は、前記第1溶液は、塩基性の無電解めっき液であり、前記(b)工程(図4に示す樹脂線細径化工程S12)と前記(c)工程(図4に示すめっき層形成工程S13)とを同時に行う。このように、繊維束を塩基性溶液に対して溶けやすい樹脂線(第2樹脂線)と溶けにくい樹脂線(第1樹脂線)とにより構成することで、細径化前の繊維束13aを塩基性の無電解めっき液(例えばpHが12~13)に浸漬すると、第2樹脂線12aが細径化されるのと同時に、めっき層14の形成が進行する。その結果、第1実施形態において、工程をより簡略化して製造コストを低減させることができる。
次に、具体的態様2として、図4に示す樹脂線細径化工程S12を、図8に示す第1活性化ユニット230(図中、※2で示す)にて行う場合について説明する。すなわち、具体的態様2に係る導電性繊維の製造方法は、前記第1溶液は、めっき用触媒を含む酸性溶液であり、前記(b)工程(図4に示す樹脂線細径化工程S12)と同時に前記繊維束に前記めっき用触媒を付着させる。このように、繊維束を酸性溶液に対して溶けやすい樹脂線(第2樹脂線)と溶けにくい樹脂線(第1樹脂線)とにより構成することで、細径化前の繊維束13aを、めっき用触媒を含む酸性溶液(例えばpHが1未満)に浸漬すると、第2樹脂線12aが細径化されるのと同時に、繊維束を構成する樹脂線にめっき用触媒が付着する。その結果、第1実施形態において、工程をより簡略化して製造コストを低減させることができる。
11 第1樹脂線
11a 導線
12a,12b 第2樹脂線
13a,13b,23b,93 繊維束
14,94 めっき層
91 樹脂線
100 同軸ケーブル
110 第1導体(内部導体)
120 第1絶縁層
130 第2導体(外部導体)
140 第2絶縁層
Claims (8)
- 第1樹脂線および第2樹脂線を含む繊維束と、前記繊維束を被覆するめっき層と、を有し、
前記第2樹脂線は、前記第1樹脂線よりも細く、
前記めっき層は、前記繊維束の内部にも存在している導電性繊維を備える同軸ケーブルであって、
第1導体と、前記第1導体の周囲に被覆される第1絶縁層と、前記第1絶縁層の周囲に配置される第2導体と、前記第2導体の周囲に被覆される第2絶縁層と、を有し、
前記第2導体は、前記導電性繊維を前記第1絶縁層の周囲に螺旋状に巻き付けた横巻きシールド、または、前記導電性繊維を編組した編組シールドであり、
前記第1樹脂線が、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体、塩化ビニル、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンのいずれかである場合、前記第2樹脂線が、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン樹脂、アセタール樹脂のいずれかである組み合わせ、又は
前記第1樹脂線が、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンのいずれかである場合、前記第2樹脂線が、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、軟質塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネートのいずれかである組み合わせである
同軸ケーブル。 - 請求項1に記載の同軸ケーブルにおいて、
前記第1樹脂線と前記第2樹脂線とは、それぞれ異なる樹脂組成物により構成されている、同軸ケーブル。 - 請求項1または2に記載の同軸ケーブルにおいて、
断面視において、前記繊維束の外周部には、前記第2樹脂線が前記第1樹脂線よりも多く配置されている、同軸ケーブル。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の同軸ケーブルにおいて、
前記繊維束は、前記第1樹脂線と前記第2樹脂線との撚り線である、同軸ケーブル。 - (a)第1樹脂線と第2樹脂線とを撚り合わせ、繊維束を形成する工程、
(b)前記(a)工程の後に、第2樹脂線を第1溶液によって溶かして細くする工程、
(c)前記(b)工程と同時に、または、前記(b)工程の後に、前記繊維束にめっき層を被覆する工程、
を含み、
前記第1樹脂線が、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体、塩化ビニル、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンのいずれかである場合、前記第2樹脂線が、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、シリコーン樹脂、アセタール樹脂のいずれかである組み合わせ、又は
前記第1樹脂線が、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン-クロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンのいずれかである場合、前記第2樹脂線が、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、軟質塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネートのいずれかである組み合わせである
、導電性繊維の製造方法。 - 請求項5に記載の導電性繊維の製造方法において、
前記第2樹脂線は、前記第1樹脂線よりも前記第1溶液に溶けやすく、
前記(b)工程では、
前記第1溶液に前記繊維束を浸漬する、導電性繊維の製造方法。 - 請求項6に記載の導電性繊維の製造方法において、
前記第1溶液は、塩基性の無電解めっき液であり、
前記(b)工程と前記(c)工程とを同時に行う、導電性繊維の製造方法。 - 請求項6に記載の導電性繊維の製造方法において、
前記第1溶液は、めっき用触媒を含む酸性溶液であり、
前記(b)工程と同時に前記繊維束に前記めっき用触媒を付着させ、
前記(c)工程は、前記(b)工程の後に行う、導電性繊維の製造方法。
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