JP6399547B2 - 粉体塗装システム - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに粉体を塗布して塗装を行う粉体塗装システムに関する。
本願特許出願人は、特許文献1に示すような粉体塗装システムを開発した。この粉体塗装システムは、ワークに粉末塗料を塗布し、その粉末塗料を焼き付けることにより、ワークに塗装を行う。
意匠登録第1480070号
本発明の目的は、ワークを効率的に塗装できる粉体塗装システムを提供することである。
本発明の第一の態様は、塗装対象物であるワークを塗装する粉体塗装システムに関するものである。この粉体塗装システムは、ワークを搬送する搬送ラインを有している。この搬送ライン上には、粉体塗布装置と、粉体除去装置と、固着装置とが設けられている。粉体塗布装置は、ワークに粉体を塗布する。粉体除去装置は、ワークに付着した余剰の粉体を除去する。固着装置は、ワークに付着した粉体をワークに固着させる。
ワークは、導電性であり、かつ円環状をなしている。このワークは、ワーク保持具によって保持された状態で、搬送ライン上を搬送される。このワーク保持具は、横断面形状が円形の本体に、シャフトが取り付けられた構成となっている。このシャフトは、本体の円の中心を通過するように、かつ本体を貫通するように設置される。ワークは、その内周部が本体の外周部と接するように、ワーク保持具に取り付けられる。その結果、ワークとワーク保持具のシャフトは導通する。この状態でワークを搬送ラインに配置すると、ワークはアースに導通する。
搬送ラインは、所定距離離間して互いに平行に配置された一対のシャフトを備えている。この一対のシャフトは、好ましくは、粉体塗布装置の上流から固着装置の下流まで真っすぐ伸びている。各シャフトには、スクリューが形成されている。このスクリューが、ワークを回転させ、かつワークを搬送方向に移動させる。より具体的には、ワーク保持具のシャフトが搬送ラインのスクリューと係合するように、ワークは搬送ラインに設置される。この状態でスクリューを回転させると、ワーク保持具のシャフトが回転し、その結果、ワークは、ワーク保持具のシャフトを回転軸として回転しつつ搬送方向に移動する。より具体的には、ワークは、搬送方向に直行する方向を回転軸とするように、かつ、ワークの上側に位置する外周部分が搬送方向に向くような方向に、回転する。
搬送ラインは、ワークを回転させながらワークを粉体塗布装置に搬送する。そして、ワークが粉体塗布装置に到着した後も、搬送ラインは、粉体塗布装置内でワークを回転させながら搬送方向に搬送し続ける。粉体塗布装置は、この回転しながら移動しているワークに、粉体を塗布する。
本発明の第二の態様は、円環状のワークに粉体を塗布する粉体塗布装置に関するものである。この粉体塗布装置は、吐出口と、調整板とを有している。また、粉体塗布装置は、第2の風向き調整板を有していることが好ましい。吐出口から上に向かって噴出された粉体は、風向き調整板によって、粉体がワークの側面や内周面にも到達するように、粉体の流れが調整される。また、第2の風向き調整板を設けた場合、吐出口から噴出された粉体がワークの外周面に直接当たることが防止される。
風向き調整板は、ワークの側方に位置するように設置される。この風向き調整板は、一対の板で構成され、当該一対の板の間には開口が形成されている。この開口は、吐出口よりも高い場所に位置している。ワークは、この開口に入る。すなわち、一対の板は、ワークを挟み込むような場所に、配置される。一対の板の平面視形状は、それぞれ、ワークの移動方向が長辺となるような、長方形をなしていることが好ましい。また、一対の板は、それぞれ、水平方向に伸びる水平部分を有していることが好ましい。この水平部分は、好ましくは、第2の風向き調整板の水平部分よりも高い場所に位置している。粉体塗布時にワークの円環の中心軸方向からワークおよび風向き調整板を見た場合、風向き調整板の水平部分は、ワークの外周とワークの中心軸との間に位置することが好ましい。さらには、風向き調整板の水平部分は、ワークの内周面とワークの中心軸との間に位置することがより好ましい。一態様では、粉体塗布装置は、第2の風向き調整板の水平部分よりも高くかつ風向き調整板の水平部分よりも低い位置に垂直方向に伸びる垂直部分を有している。風向き調整板の水平部分は、ワークと反対側に位置する端部において、垂直部分に接続されていることが好ましい。
第2の風向き調整板は、ワークの外周部と吐出口との間に位置するように設置される。この第2の風向き調整板は、好ましくは、水平方向に伸びる水平部分を有している。この水平部分の平面視形状は、ワークの移動方向が長辺となるような長方形をなしていることが好ましい。
搬送ラインは、粉体塗布装置を出たワークをそのまま回転させながら粉体除去装置に搬送する。本発明の第三の態様は、円環状のワークに付着した余剰の粉体を除去する粉体除去装置に関するものである。この粉体除去装置は、強制回転装置と、掻き落とし具と、吸引装置とを有している。
強制回転装置は、搬送ラインが粉体除去装置へワークを搬送しているときのワークの回転速度よりも速い速度で、ワークを回転させる。この回転方向は、搬送ラインが粉体除去装置へワークを搬送しているときのワークの回転方向と同じであることが好ましい。なお、搬送ラインは、強制回転装置がワークを回転させている間も、ワークを搬送方向に搬送し続ける。強制回転装置がワークを回転させている間に、掻き落とし具、および吸引装置が、ワークから余剰の粉体を取り除く。
掻き落とし具は、搬送ライン上に設けられる。この掻き落とし具は、好ましくは、櫛状の部材を備えている。この櫛状の部材は、ワークの上方に設置されている。また、櫛状の部材は、その下端がより下流側に位置するように傾斜して設置されている。そして、櫛状の部材の下端部が回転するワークの外周部に当接することにより、ワークから余剰の粉体が掻き落とされる。なお、掻き落とし具は、櫛状の部材の代わりに、フィルム状の部材、板状の部材、またはブロック状の部材を備えていてもよい。
掻き落とし具の下流の搬送ライン上には、第2の掻き落とし具が設けられていてもよい。この第2の掻き落とし具は、好ましくは、フィルム状の部材を備えている。このフィルム状の部材は、ワークの上方に設置され、かつ、櫛状の部材と平行に設置されている。そして、フィルム状の部材の下端部が回転するワークの外周部に当接することにより、ワークから余剰の粉体が掻き落とされる。さらには、ワーク表面に付着した粉体が平坦化される。
吸引装置は、搬送ライン上で、例えば第2の掻き落とし具の下流に設けられる。この吸引装置は、粉体を吸入する吸入口を複数有している。吸入口の少なくとも1つは、下に向いている。また、吸入口の少なくとも1つは、水平方向に向いている。これらの吸入口は、搬送ラインの上流方向から下流方向に向かって並んで設けられている。ワークが搬送方向に搬送されている間に、ワークと近接あるいは接触する吸入口が、ワークの外周面と側面に付着した余剰の粉体を吸引する。
粉体塗布装置では、ワークに付着しなかった粉体が収集される。また、粉体除去装置では、ワークから除去された余剰の粉体が収集される。これら収集された粉体は、粉体再利用装置によって再生される。本発明の第四の態様は、回収した粉体から異物を除去する粉体再利用装置に関するものである。この粉体再利用装置は、サイクロンと、ロータリーバルブと、篩と、粉体回収部とを有している。
収集された粉体は、サイクロンによって捕獲される。捕獲された粉体は、ロータリーバルブに送られ、ロータリーバルブを通過する。ロータリーバルブを通過した粉体は、篩にかけられ、篩を透過した粉体は、粉体回収部に蓄積される。粉体回収部に蓄積された粉体は、異物が除去された粉体として、再利用される。
ロータリーバルブは、磁石を備えている。より具体的には、ロータリーバルブは、仕切りによって複数のチャンバーに区切られ、磁石は、各チャンバー内にそれぞれ配置されている。各磁石は、各仕切りから離間した位置に配置されている。また、各磁石は、ロータリーバルブの回転軸およびロータリーバルブの外周部から離間した位置に配置されている。さらには、各磁石は、ロータリーバルブの回転軸の軸方向に伸びている。粉体がロータリーバルブを通過する際、粉体は、チャンバー内に入る。このとき、粉体は、磁石に接触する。これによって、粉体に混入した金属粉が、磁石によって効率よく除去される。
本発明によれば、複雑な形状のワークに対し効率的に塗装を施すことができる粉体塗装システムを提供できる。
図1は、本実施形態の粉体塗装システムを示す平面図である。 図2は、図1に示す粉体塗装システムの粉体塗装ラインを示す側面図である。 図3は、図1に示す粉体塗装システムで塗装されるワークの一例を示す図である。図3(a)は、ワークの側面図であり、図3(b)は、ワークの正面図である。 図4は、図1に示す粉体塗装システムで使用されるワーク保持具の実施形態を示す図である。図4(a)は、ワーク保持具の側面図であり、図4(b)は、ワーク保持具の正面図である。また、図4(c)は、図4(a)のI−I線断面図である。 図5は、図1に示す粉体塗装システムのワーク投入部付近を示す平面図である。なお、図5では、図面を分かりやすくするため、粉体塗布装置の描画は省略した。 図6は、図1に示す粉体塗装システムのワーク投入部付近を示す側面図である。なお、図6では、図面を分かりやすくするため、粉体塗布装置の描画は省略した。 図7は、図1に示す粉体塗布装置の断面模式図である。 図8は、図1に示す粉体除去装置の平面図である。 図9は、図1に示す粉体除去装置の側面図である。 図10は、図8に示す粉体除去装置を上流側から見た図(背面図)である。 図11は、図8に示す粉体除去装置を、吸引装置付近から、下流側に向かって見た図(背面図)である。なお、図11では、説明を分かりやすくするため、強制回転装置の描画は省略した。 図12は、図11に示す吸引装置を示す図である。図12(a)は、吸引装置の正面図であり、図12(b)は、吸引装置の側面図であり、図12(c)は、吸引装置の底面図である。 図13は、図1に示す粉体再利用装置の側面図である。 図14は、図13に示すロータリーバルブを示す図である。図14(a)は、ロータリーバルブの側面図であり、図14(b)は、図14(a)のII−II線断面図である。
§1 粉体塗装システム
図1は、本実施形態の粉体塗装システムを示す平面図である。同図に示すように、粉体塗装システム100は、粉体塗装ライン200と、粉体再利用装置600とを有している。図2に示すように、粉体塗装ライン200は、ワーク投入部210と、粉体塗布装置300と、粉体除去装置400と、高周波加熱装置500と、ワーク取り出し部220とを有している。より具体的には、粉体塗装ライン200は、搬送ライン230を有し、この搬送ライン230上に、ワーク投入部210と、粉体塗布装置300と、粉体除去装置400と、高周波加熱装置500と、ワーク取り出し部220とが、設けられている。
塗装対象物であるワーク900は、まず、ワーク投入部210に設置される。このワーク900には、粉体塗布装置300によって、粉末塗料が塗布される。ワーク900に付着した余剰の粉末塗料は、粉体除去装置400によって除去される。余分な粉末塗料が除去されたワーク900は、高周波加熱装置500で加熱される。これによって、粉末塗料は、溶融し、ワーク900に固着する。その結果ワーク900は、塗装される。その後、ワーク900は、ワーク取り出し部220から取り出される。
図1に戻って、粉体塗布装置300でワーク900に付着しなかった粉末塗料、および粉体除去装置400でワーク900から取り除かれた粉末塗料は、回収され、粉体再利用装置600で再利用される。また、粉体塗装システム100は、上記装置に加え、第1集塵機110および第2集塵機120を、さらに備えている。図には示されていないが、第1集塵機110は、粉体再利用装置600に接続されている。また、第2集塵機120は、高周波加熱装置500に接続されている。
§2 ワークおよびワーク保持具
図3は、粉体塗装システム100によって塗装されるワークの一例を示している。同図に示すように、ワーク900は、円環状をなしている。そして、その内周には、複数のティース910が、円環の中心方向に突出するように、形成されている。別の言い方をすれば、ワーク900では、その内周に複数の溝920が、外周方向に向かって形成されているとも言える。本実施形態では、ワーク900は、導電性材料、より具体的には、金属で構成されている。そして、ワーク900が塗装されると、塗装された部分は非導電性の部分、すなわち絶縁部分となる。このワーク900は、例えばモーターの部品である。より具体的には、塗装完了後、ティース910には導線が巻かれ、コイルが形成されることとなる。
ワーク900が粉体塗装システム100によって塗装される際には、ワーク900は、図4に示すようなワーク保持具800によって保持される。同図に示すように、ワーク保持具800は、本体810と、シャフト820と、導線830とを有している。本体810は、円盤状(円柱状とも言える)をなしている。すなわち、本体810は、横断面形状が円形をなしている。この本体810の外周面には、複数の溝811が設けられている。この本体810は、例えば樹脂等の絶縁材料で構成されている。
本体810には、シャフト820が挿通されている。より具体的には、円盤の中心部を通り、かつ、円盤の側面(端面)の法線方向に伸びるように、シャフト820は、本体810を貫通している。このシャフト820の一端は、先端部が円錐形状をなしている(図4(b)では左端)。換言すればシャフト820の一端は、先端に行くに従ってその横断面積が漸減するような形状をなしている。このシャフト820は、金属等の導電性材料で構成されている。
図4(c)に示すように、本体810には、導線830が埋入されている。導線830の一端は、本体810の外周面に露出し、他端は、シャフト820に接触している。このため、本体810の外周面とシャフト820とは、電気的に導通可能である。
ワーク900は、ワーク保持具800に、ワーク900の内周面がワーク保持具800の本体810の外周面と接するように、取り付けられる。その際、ワーク900の溝920の位置がワーク保持具800の溝811の位置と合致するように、ワーク900をワーク保持具800に取り付けることが好ましい。前述したように、ワーク900は導電性の材料で構成されている。また、導線830は、本体810の外周面に露出している。このため、ワーク900がワーク保持具800に取り付けられると、ワーク900とシャフト820とは、導通する。
§3 粉体塗装ライン
以下、粉体塗装ライン200について、より詳細に説明する。図2は、粉体塗装ライン200の側面図である。前述したように、粉体塗装ライン200は、ワーク投入部210と、粉体塗布装置300と、粉体除去装置400と、高周波加熱装置500と、ワーク取り出し部220とを有している。これらワーク投入部210、粉体塗布装置300、粉体除去装置400、高周波加熱装置500、およびワーク取り出し部220は、搬送ライン230上に設けられている。さらに搬送ライン230は、一対のシャフト240および250と、駆動装置260と、ガイド270とを、有している。
これらに加えて、粉体塗装ライン200は、第1架台211、第2架台301、第3架台401、第4架台501、および第5架台221を備えている。これら、第1架台211、第2架台301、第3架台401、第4架台501、および第5架台221は、一列に連結されている。そして、ワーク投入部210は、第1架台211上に設けられている。粉体塗布装置300は、第2架台301上に設けられている。粉体除去装置400は、第3架台401上に設けられている。高周波加熱装置500のワーク加熱部は、第4架台501上に設けられている。また、ワーク取り出し部220は、第5架台221上に設けられている。このように、各工程を行う装置を1つの架台に搭載し、これらの架台を連結することによりラインを構成すると、ワーク900に合わせて粉体塗装ライン200の構成を変更することが容易となる。
粉体塗装ライン200では、第1架台211、第2架台301、第3架台401、第4架台501、および第5架台221上に、ワークを搬送する搬送ライン230が形成されている。図5に示すように、この搬送ライン230は、一対のシャフト240および250を備えている。シャフト240および250は、所定距離離間して、互いに平行に配置されている。図2に示すように、第2架台301、第3架台401、第4架台501、および第5架台221上に、架台の幅と同じ長さのシャフト片240b〜eが設置され、また、第1架台211に、架台の幅よりも短い長さのシャフト片240aが設置され、これら架台上の短いシャフト片240a〜eが連結されることにより、1本の長いシャフト240が構成される。シャフト250についても同様である。このような構成とすることにより、ワーク900に合わせて粉体塗装ライン200の構成を変更することが容易となる。これらのシャフト240および250は、ワーク投入部210から、粉体塗布装置300、粉体除去装置400、および高周波加熱装置500を通って、ワーク取り出し部220まで、真っ直ぐに伸びている。
図5および図6は、ワーク投入部210およびその近傍を示す。なお、図面を分かりやすくするため、図5および図6では、粉体塗布装置300の描画を省略した。これらの図に示すように、第1架台211上に設置されたシャフト片240aは、第2架台301上に設置されたシャフト片240bと、第1架台211と第2架台301の連結部付近で、連結部材241によって、着脱自在に連結されている。同様に、シャフト片250aとシャフト片250bとは、第1架台211と第2架台301の連結部付近で、連結部材251によって、連結されている。
図6に示すように、第1架台211には、シャフト240および250を回転させる駆動装置260が設置されている。この駆動装置260は、モーター261と、チェーン262と、複数のギア263とで構成される。モーター261によって作り出された動力は、チェーン262およびギア263によって、シャフト240および250に伝達される。その結果、シャフト240および250は、回転する。
図5および図6に示すように、シャフト240および250の表面には、螺旋状のスクリュー242および252が形成されている。これらスクリュー242および252は、シャフト240および250の外周から突出する山部243および253により構成される。山部243および253は、シャフト240および250の周りを螺旋を描きながらシャフト240および250の上流端から下流端まで伸びている。また、山部243と243との間、および山部253と253の間には、谷部244および254が形成されている。
前述したようにワーク900は、ワーク保持具800に取り付けられる。塗装を行う際には、このワーク900が嵌合したワーク保持具800が、ワーク投入部210で、スクリュー242および252上に設置される。より具体的には、ワーク保持具800のシャフト820がスクリュー242および252の谷部244および254に係合するように、ワーク保持具800は、搬送ライン230上に設置される。この状態でシャフト240および250を回転させると、シャフト240および250と一体となって、スクリュー242および252も回転する。その結果、山部243および253の押圧力、および山部243および253とシャフト820との間の摩擦力によって、シャフト820は、回転しながら搬送方向に移動する。これに伴い、ワーク保持具800の本体810およびワーク900も、一体となって回転しながら搬送方向に移動する。図6に示す例では、ワーク900は、時計回りに回転しながら、ワーク投入部210から粉体塗布装置300に向かって移動する。すなわち、ワーク900は、搬送方向に直行する方向を回転軸とするように、かつ、その外周のうち上に位置する部分が搬送方向を向くように回転しつつ、搬送ライン230上を、上流から下流に向かって移動する。
図5に示すように、シャフト240の側方には、ガイド270が設置されている。図1および図2に示すように、このガイド270は、長尺状の部材であり、シャフト240の上流端近傍から下流端近傍まで、シャフト240と平行に伸びている。また、このガイド270は、シャフト240とほぼ同じ高さに設けられている。なお、図6では、シャフト240およびワーク保持具800の動作を分かりやすくするため、ガイド270の描画は省略した。
ガイド270は、金属等の導電性材料で構成され、また、アースに接続されている。また、ワーク900の搬送中、ワーク保持具800のシャフト820がガイド270に接するような場所に、ガイド270は設置されている。このため、ワーク900が搬送ライン230上を搬送されている間、ワーク900は、ワーク保持具800およびガイド270を介して、アースに接続された状態となる。前述したように、そして図4に示すように、シャフト240の一端は、先細りした形状をなしている。本実施形態では、この先細りした一端が、ガイド270に接するように構成されている。これにより、シャフト820とガイド270との間で生じる摩擦抵抗が減少し、ワーク保持具800がより円滑に回転・移動するようになる。
§4 粉体塗布装置
図2に示すように、ワーク投入部210の下流には、粉体塗布装置300が設けられている。したがって、ワーク900は、搬送ライン230によって、回転しながらワーク投入部210から粉体塗布装置300に搬送されて来ることになる。
図7は、この粉体塗布装置300をラインの上流側から下流側に向かって見た状態の、断面模式図である。同図に示すように、粉体塗布装置300は、粉体吐出装置310と、風向き調整機構320とを有している。粉体吐出装置310は、シャフト240および250の下方に設置されている。また、風向き調整機構320は、粉体吐出装置310より上方で、かつ、シャフト240および250の下方に設けられている。
粉体吐出装置310は、帯電された粉末塗料Pを上に向かって吐出する。吐出された粉末塗料Pは、風向き調整機構320によってその流れが調整され、その結果、粉末塗料Pは、アースされたワーク900に、好適に付着する。
図7に示すように、粉体吐出装置310は、ケース311と、エアー供給室312と、電極室313と、粉体貯蔵室314とを有している。エアー供給室312は、ケース311の底部と、電極保持プレート315とによって仕切られている。電極室313は、電極保持プレート315と多孔質板316とによって仕切られている。粉体貯蔵室314は、多孔質板316とケース311の天井317とで仕切られている。なお、電極保持プレート315には、エアーが通過できるよう適宜穴が空いている。また、多孔質板316も、エアーが通過できるように、多孔質の材料で構成されている。
エアー供給室312には、図示しない圧縮エアー供給機構が接続されている。電極室313には、電極318が設けられ、この電極318は、電極保持プレート315によって支持されている。また、電極318は、図示しない高圧電源に接続されている。粉体吐出装置310では、電極室313と、電極318と、高圧電源とで、粉末塗料Pを帯電させる帯電装置が構成されている。粉体貯蔵室314には、粉体再利用装置600(図1参照)が、配管を通して接続されている。そして、粉体再利用装置600から粉体貯蔵室314に粉末塗料Pが供給され、この粉末塗料Pは、多孔質板316上に堆積する。すなわち、粉末塗料Pは、粉体貯蔵室314に貯留される。粉体吐出装置310の天井317には、吐出口319が形成されている。
粉体吐出装置310では、電極318に電圧が印加されると、粉体貯蔵室314の粉末塗料Pは、帯電する。また、粉体吐出装置310では、外部から圧縮エアーが、エアー供給室312に供給される。このエアーは、電極室313および粉体貯蔵室314を通り抜けて、吐出口319から出て行く。このエアーの移動に伴って、粉体貯蔵室314に貯蔵された荷電した粉末塗料Pは、上方向に吹き上げられ、エアーとともに、吐出口319から出て行く。すなわち、粉末塗料Pは、吐出口319からワーク900の外周面に向かって、吐き出される。吐き出された粉末塗料Pは、ワーク900に好適に付着するように、風向き調整機構320によってその流れが調整される。以下、風向き調整機構320について説明する。
図7に示すように、風向き調整機構320は、一対の第1風向き調整板340と、第2風向き調整板330とで構成される。吐出口319から吐き出された粉末塗料Pは、第2風向き調整板330によって、ワーク900の外周部分に直接当たることが防止される。また、粉末塗料Pは、第1風向き調整板340によって、ワーク900の側面および内周部の表面に好適に付着するように、誘導される。
第2風向き調整板330は、吐出口319に設けられている。より具体的には、第2風向き調整板330は、水平部分331を有しており、この水平部分331が、吐出口319の一部分を塞ぐように、かつ、吐出口319とほぼ同じ高さに設けられている。換言すれば、水平部分331は、ワーク900の外周部分と吐出口319との間に設けられている。図2に参照されるように、第2風向き調整板330の水平部分331は、粉体吐出装置310の上流端付近から下流端付近まで、水平に伸びている。このため、水平部分331を平面視すると、水平部分331は、ワーク900の移動方向が長辺となるような、長方形をなしている。
図7に示すように、第1風向き調整板340は、ワーク900の側方に配置されている。また、第1風向き調整板340は一対の板で構成され、第1風向き調整板340は、ワーク900を挟み込むように設置されている。より具体的には、第1風向き調整板340は一対の板が対をなすように構成され、第1風向き調整板340と第1風向き調整板340との間には、開口343が形成される。この開口343は、吐出口319および第2風向き調整板330よりも高い場所に位置している。そして、ワーク900は、この開口343内に位置することとなる。
第1風向き調整板340は、板をL字型に折り曲げたような形状をなしている。これに対応して、第2風向き調整板340は、水平方向に伸びる水平部分341と、垂直方向に伸びる垂直部分342とを備えている。第1風向き調整板340の水平部分341は、第2風向き調整板330の水平部分331よりも高い場所に位置している。また、ワーク900の円環の中心軸方向からワーク900および水平部分341を見た場合(図7に示す例では、図の右側から左側を見た場合)、第1風向き調整板340の水平部分341は、ワーク900の外周とワーク900の中心軸すなわちシャフト820との間に位置している。さらには、水平部分341は、ワーク900の内周面とワーク900の中心軸との間に位置することが好ましい。水平部分341の位置がこのような位置に調整されていると、粉末塗料Pがワーク900の側面および内周部に、より好適に到達するようになる。
水平部分341の一端は、ワーク900の側面近傍に位置することとなる。水平部分341の他端、すなわちワーク900とは反対側の端部は、垂直部分342の一端に接続されている。また、垂直部分342の他端は、粉体吐出装置310の天井317に接続されている。このため、垂直部分342は、第2風向き調整板330の水平部分331よりも高くかつ第1風向き調整板340の水平部分341よりも低い場所に位置している。
図2に参照されるように、第1風向き調整板340の水平部分341は、粉体吐出装置310の上流端付近から下流端付近まで、水平に伸びている。このため、第1風向き調整板340を平面視すると、第1風向き調整板340は、ワーク900の移動方向が長辺となるような、長方形をなしている。
前述したように、ワーク900は、搬送ライン230上を、回転しながら一定速度で、ワーク投入部210から粉体塗布装置300に搬送されてくる。ワーク900は、粉体塗布装置300内に入った後も、この回転と移動を維持したまま、粉体塗布装置300内を、上流から下流へと流れていく。その間に、ワーク900には、粉体塗布装置300によって、粉末塗料Pが塗布される。より詳細には、前述したように、ワーク900は、ワーク保持具800およびガイド270を介してアースされている。このため、電極318によって帯電した粉末塗料Pがワーク900の近傍に到達すると、ワーク900によりその荷電を失い、ワーク900に付着する。
図7に戻って、前述したように、粉末塗料Pは、粉体吐出装置310の吐出口319から吐出される。このとき、第2風向き調整板330が粉体吐出装置310からのエアーをブロックするので、エアーがワーク900の外周面に直接当たることが防止される。これに対応して、多量の粉末塗料Pが、ワーク900の外周面に直接吹き付けられることが防止される。粉体吐出装置310からのエアーは、第1風向き調整板340の水平部分341および垂直部分342によって、流れが水平方向に変えられ、ワーク900の近傍を通って、開口343から出て行く。このエアーの流れに乗って、粉末塗料Pは、ワーク900に水平方向から吹き付けるようになる。さらには、エアーの一部は、ワーク900のティース910の間、すなわち溝920内に入りこむ。このため、粉末塗料Pは、エアーの流れによって、ワーク900の内周部にも入り込む。したがって、図3に示すワーク900では、外周面のみならず、側面、さらにはティース910の側面(あるいは溝920の内壁)、および溝920の底部にも、粉末塗料Pが好適に付着する。図4(a)に示すように、本実施形態のワーク保持具800では、本体810に溝811が形成され、この位置がワーク900の溝920と合うように、ワーク900がワーク保持具800に取り付けられる。このため、本実施形態の粉体吐出装置310では、粉末塗料Pがワーク900の内周部に、より円滑に入るようになる。また、本体810の溝811によって、ティース910の先端同士が塗料でつながってしまうこと、いわゆるブリッジの発生が防止される。なお、ティース910の頂部は、ワーク保持具810の本体810によって遮蔽されているので、粉末塗料Pが付着することが防止される。
なお、本実施形態では、第1風向き調整板340は、L字型の形状としたが、第1風向き調整板340は、アーチ型の形状であってもよい。さらには、粉体塗布装置300の別の部材が垂直部分342を構成し、平板状の第1風向き調整板340が、この別の部材から水平方向に突出するような構成としてもよい。
§5 粉体除去装置
以上のようにして粉末塗料Pが塗布されたワーク900は、定速での移動と回転を継続しながら、搬送ライン230によって、粉体除去装置400に運ばれる。粉体除去装置400によって、ワーク900に付着した余剰の粉末塗料Pが除去される。以下、粉体除去装置400について説明する。
図8は、粉体除去装置400の平面図であり、図9は、粉体除去装置400の側面図である。これらの図に示すように、粉体除去装置400は、強制回転装置410と、第1掻き落とし具420と、第2掻き落とし具430と、吸引装置440とを有している。粉体除去装置400では、第1掻き落とし具420、第2掻き落とし具430、および吸引装置440は、搬送ライン230上に設けられている。また、第2掻き落とし具430は、第1掻き落とし具420の下流側に設けられ、吸引装置440は、第2掻き落とし具430の下流側に設けられている。
搬送ライン230を搬送されて来たワーク900は、強制回転装置410によって、それまでの搬送時の回転速度よりも速い回転速度で回転させられる。そして、速い回転速度で回転しながら、ワーク900は、搬送ライン230によって、粉体除去装置400内を、上流から下流に向かって、定速で移動する。その間に、ワーク900に付着した余剰の粉末塗料Pは、第1掻き落とし具420によって掻き落とされる。次いで、ワーク900に付着した余剰の粉末塗料Pは、第2掻き落とし具430によって掻き落とされる。最後に、ワーク900に付着した余剰の粉末塗料Pは、吸引装置440によって吸引される。
まず、強制回転装置410について説明する。図8および図9に示すように、強制回転装置410は、モーター411と、駆動プーリー412と、アイドラー413と、ベルト414と、アイドラー415と、テンショナー416とを有している。なお、図8では、ベルト414の描画は省略した。
図9に示すように、強制回転装置410では、複数のアイドラー413が、搬送ライン230のシャフト250の直近上方に、シャフト250に沿うように設置されている。また、最下流のアイドラー413の下流には、駆動プーリー412が設置されている。この駆動プーリー412は、モーター411に接続されている。また、アイドラー413の上方には、複数のアイドラー415が設置されている。さらには、アイドラー415の上方には、テンショナー416が設置されている。これらのアイドラー413、駆動プーリー412、アイドラー415、およびテンショナー416に、ベルト414が、逆T字型を形成するように、掛けられている。ベルト414の下端は、搬送ライン230のシャフト250の直近上方に位置し、シャフト250に沿うように張られている。そして、ベルト414の下端は、ワーク保持具800のシャフト820と当接可能である。このベルト414の張力は、テンショナー416の高さを調節することにより、調整可能である。
モーター411が駆動されると、これによって駆動プーリー412が回転する。これによって、ベルト414が回転する。図9に示す例では、ベルト414が、反時計回りに回転する。換言すれば、ベルト414の下端が搬送ライン230の上流方向から下流方向に移動するように、ベルト414は回転する。
この状態でワーク900が、搬送ライン230の上流から搬送されてくると、ワーク保持具800のシャフト820は、ベルト414の下端に接することとなる。換言すれば、ワーク保持具800のシャフト820の上側はベルト414に、下側はシャフト250に、挟まれることとなる。シャフト820がベルト414に接すると、ベルト414の下端は搬送ライン230の下流方向に移動しているので、ベルト414とシャフト820との間の摩擦によって、シャフト820は、それまでよりも速い速度で回転するようになる。詳しくは、ベルト414とシャフト820との摩擦によって、シャフト820の外周の上部付近に、上流方向から下流方向に向かう力が、ベルト414から伝達される。その結果、シャフト820が強制的に回転させられ、ワーク保持具800およびワーク900は、シャフト820がベルト414に接する前に回転していた速度よりも速い回転速度で、ワーク900の外周の上に位置する部分が下流側を向く方向に(図9では時計回りに)、回転する。このように、本実施形態では、強制回転装置410は、ワーク900を、順方向に強制的に速く回転させる。ワーク900を順方向に回転させると、逆方向に回転させる場合に比べて、ワーク900の回転が安定する。
ワーク900は、強制回転装置410によって強制的に速く回転させられたら、まず、第1掻き落とし具420によって、その表面に付着した余剰の粉体が除去される。以下、第1掻き落とし具420について、図10に基づいて説明する。この図は、粉体除去装置400を、上流側から下流側に向かって見た図(背面図)である。
図10に示すように、第1掻き落とし具420は、本体421と、櫛422とを有している。より具体的には、第1掻き落とし具420は、平板状の本体421の下端に、櫛422が取り付けられた構成となっている。櫛422は、板状の部材の一端に、多数の切り込み(スリット)が平行に形成された構成となっている。
第1掻き落とし具420は、ワーク900の上方に、櫛422の下端がワーク900の外周に当接するように、設置されている。図9に示すように、この第1掻き落とし具420は、斜めに設置されている。より具体的には、櫛422の下端がより下流側に位置するように、第1掻き落とし具420は、傾斜して設置されている。これにより、ワーク900の外周に付着した余剰の粉末塗料Pは、より均一に掻き落とされる。本実施形態では、図9に示すように、第1掻き落とし具420は、2個設置されている。
図9に示すように、第1掻き落とし具420の下流には、第2掻き落とし具430が設置されている。第2掻き落とし具430は、本体431と、フィルム432とを有している。より具体的には、第2掻き落とし具430は、平板状の本体431の下端に、フィルム432が取り付けられた構成となっている。
第2掻き落とし具430は、第1掻き落とし具420と平行に設置されている。より具体的には、第2掻き落とし具430も、ワーク900の上方に、フィルム432の下端がワーク900の外周に当接するように、設置されている。そして、フィルム432の下端がより下流側に位置するように、第2掻き落とし具430は、傾斜して設置されている。フィルム432は、プラスチックあるいはゴム等の可とう性を有する材料で構成されており、ワーク900に接したら、ワーク900の動きに追従して、ある程度湾曲可能である。フィルム432がワーク900に接している間に、ワーク900の外周に付着した余剰の粉末塗料Pが、ワーク900から掻き落とされる。また、フィルム432は、ワーク900の外周に付着した粉末塗料Pの厚みを均一化し、粉末塗料Pの表面を平滑にすることができる。
図9に示すように、第2掻き落とし具430の下流には、吸引装置440が設置されている。以下、吸引装置440について、図11および12に基づいて説明する。なお、図11は、粉体除去装置400を、吸引装置440の上流側から吸引装置440に向かって見た図(背面図)である。この図では、説明を分かりやすくするため、強制回転装置410の描画は省略した。
図12(a)は、吸引装置440を、上流側から下流側に向かって見た図である。図12(b)は、吸引装置440を、横から見た(図12(a)を右から左に向かって見た)図である。図12(c)は、吸引装置440を、下から見た(図12(a)を下から上に向かって見た)図である。これらの図に示すように、吸引装置440は、本体441と、パイプ接続口442と、ステー443とを有している。
本体441は、1つの角が欠けた箱状をなしており、長手方向に伸張している。図12(a)に示すように、本体441を上流側から見ると、下の角のうち、ワーク900に面する方が欠けた四角形状をなしている。換言すれば、本体441は、底部のうちワーク900に面する部分に、凹部444を有している。この凹部444の横断面形状は四角形をなしている。このため、凹部444は、本体441の側方と下方の両方に面している。図12(b)に示すように、凹部444のうち、側方に面している表面には、複数の吸入口445が、長手方向に沿って並んで形成されている。換言すれば、吸引装置440では、水平方向に向いた吸入口445が、搬送ライン230の上流方向から下流方向に向かって、並んで設けられている。また、図12(c)に示すように、凹部444のうち、下方に面している表面には、複数の吸入口446が、長手方向に沿って並んで形成されている。換言すれば、吸引装置440では、下に向いた吸入口446が、搬送ライン230の上流方向から下流方向に向かって、並んで設けられている。
図11に示すように、吸引装置440は、ステー443によって、架台401に取り付けられる。このとき、凹部444が、ワーク900の外周と側面の境界部の近傍に位置するように設置される。これによって、吸入口446は、ワーク900の外周の縁部付近に位置し、かつ、外周に面するようになる。また、吸入口445は、ワーク900の側面の縁部付近に位置し、かつ、側面に面するようになる。
パイプ接続口442を、パイプを介してエジェクターに接続し、吸引を開始すると、吸引装置440は、吸入口445および446から、周囲の空気を吸い込むようになる。このため、ワーク900が吸引装置440の近傍に来ると、あるいはワーク900が吸引装置440に接触すると、ワーク900の近傍に位置するあるいはワーク900に接触する吸入口446が、ワーク900の外周の縁部付近に付着した余剰の粉末塗料Pを吸引する。また、ワーク900の近傍に位置するあるいはワーク900に接触する吸入口445が、ワーク900の側面の縁部付近に付着した余剰の粉末塗料Pを吸引する。第1掻き落とし具420および第2掻き落とし具430だけでは、ワーク900の外周と側面の境界部付近に付いた余剰の粉末塗料Pを、落としきれない場合がある。吸引装置440は、そのような粉末塗料Pを好適に除去することができる。このため、第1掻き落とし具420、第2掻き落とし具430、そして吸引装置440という順番で余剰の粉体が除去されていったワーク900では、表面に付着した余剰の粉末塗料Pが綺麗に落とされ、かつ、除去されずにワーク900の表面に残った粉末塗料Pは、均一かつ平滑なものとなる。
粉体除去装置400を以上述べたような構成にすると、粉体除去に直接関わる部材、例えば、第1掻き落とし具420、第2掻き落とし具430、および吸引装置440、ならびにこれらの付帯部材の多くを、搬送ライン230の上方に設置することが可能になる。搬送ライン230の上方は、下方に比べてスペースを確保しやすい。このため、粉体除去装置400を以上述べたような構成にすると、粉体除去に直接関わる部材の設置の自由度および拡張性が向上する。
以上のべた実施形態では、第1掻き落とし具420は櫛状の部材である櫛422を、第2掻き落とし具430はフィルム状の部材であるフィルム432を備えているが、別実施形態では、第1掻き落とし具420および/または第2掻き落とし具430は、櫛状の部材および/またはフィルム状の部材の代わりに、板状の部材あるいはブロック状の部材を備えていてもよい。そして、これらの部材が、ワーク900の表面に付着した余剰の粉末塗料Pを掻き落としてもよい。
§6 高周波加熱装置
以上のようにして余剰の粉末塗料Pが除去されたワーク900は、強制回転装置410を過ぎると、その回転速度は、強制回転装置410に入る前の速度に戻る。そして、ワーク900は、定速での移動と回転を継続しながら、搬送ライン230によって、高周波加熱装置500に運ばれる。
図1に示すように、高周波加熱装置500は、高周波電源510と、整合器520と、コイル530と、チラー540とを有している。加熱部となるコイル530は、整合器520を介して、高周波電源510に接続されている。これら高周波電源510、整合器520、およびコイル530は、チラー540により冷却される。高周波電源510によって生成された高周波電流は、整合器520で増幅および整合化され、コイル530に送られる。そして、ワーク900がコイル530を通過する際、誘導加熱により、ワーク900の表面は、発熱する。その結果、ワーク900に付着した粉末塗料Pは、溶融し、液状となる。加熱が完了すると、ワーク900は自然冷却され、溶けた粉末塗料Pは、固化する。その結果、粉末塗料Pは、ワーク900に固着し、塗膜を形成する。なお、高周波加熱装置500においてワーク900から剥離した塗料は、回収され、第2集塵機120に貯蔵される。第2集塵機120に貯蔵された塗料は、後に廃棄される。
塗装が完了したワーク900は、定速での移動と回転を継続しながら、搬送ライン230によって、ワーク取り出し部220に運ばれる。ワーク取り出し部220で、塗装が完了したワーク900は、作業者によって取り出される。
本実施形態では、粉体を固着させる装置に高周波加熱装置を用いたが、本発明の粉体塗装システムでは、粉体を固着させる固着装置として、高周波加熱装置以外の装置、例えば、熱風循環式加熱装置、赤外線(IR)加熱装置を用いることも可能である。
§7 粉体再利用装置
本実施形態の粉体塗装システム100では、粉体塗布装置300でワーク900に付着しなかった粉末塗料P、および粉体除去装置400でワーク900から除去された粉末塗料Pは、回収され、粉体再利用装置600に送られる。回収された粉末塗料Pは、粉体再利用装置600によってリサイクルされ、リサイクルされた粉末塗料Pは、再び粉体塗布装置300に送られることとなる。
図2に示すように、粉体塗布装置300の上方には、吸入口601が設置されており、この吸入口601は、ダクト602によって、粉体再利用装置600に接続されている。ワーク900に付着せず、開口343(図7参照)から出て来た粉末塗料Pは、吸入口601から吸引され、ダクト602を通って、粉体再利用装置600に送られる。また、粉体除去装置400の下方には、吸入口603が設置されており、この吸入口603は、ダクト604によって、粉体再利用装置600に接続されている。ワーク900から掻き落とされた粉末塗料Pは、吸入口603から吸引され、ダクト604を通って、粉体再利用装置600に送られる。また、図12に参照される吸引装置440のパイプ接続口442も、粉体再利用装置600に接続されている。吸引装置440によって吸引された粉末塗料Pも、粉体再利用装置600に送られる。
図13は、粉体再利用装置600の側面図である。同図に示すように、粉体再利用装置600は、サイクロン610と、ロータリーバルブ630と、篩640と、回収容器650と、廃棄容器660と、を有している。
粉体塗布装置300、および粉体除去装置400から送られて来た粉末塗料Pは、サイクロン610の入り口611から入る。送風されたエアーによって流動状態になっている粉末塗料Pは、サイクロン610内で分級される。その結果、塵などの軽い不純物は、下に落ちずに、ダクト612から出て行く。これら軽い不純物は、第1集塵機110(図1参照)に送られる。第1集塵機110に貯蔵された不純物は、後に廃棄される。
分級された粉末塗料Pは、サイクロン610から、下に落ちていく。そして、粉末塗料Pは、ロータリーバルブ630に入る。図14は、ロータリーバルブ630の構成を示す。同図に示すように、ロータリーバルブ630は、モーター631と、シャフト632と、仕切り633と、チャンバー634と、磁石635とを備えている。
ロータリーバルブ630では、モーター631にシャフト632の一端側が接続され、シャフト632の他端側には、仕切り633が取り付けられている。この仕切り633は、横断面形状が十字状をなしている。また、この仕切り633は、シャフト632の軸方向に伸びている。そして、仕切り633と仕切り633の間には、チャンバー634が形成されている。このチャンバー634も、シャフト632の軸方向に伸びている。
各チャンバー634内には、棒状の磁石635が配置されている。この磁石635は、チャンバー634のほぼ中央部に配置されている。換言すれば、磁石635は、チャンバー634を区画する2つの仕切り633、633の両方から離間した位置に配置されている。より具体的には、磁石635は、2つの仕切り633、633の両方から、ほぼ等距離の場所に配置されている。さらには、磁石635は、シャフト632およびロータリーバルブ630の外周の両方から離間した位置に配置されている。より具体的には、シャフト632およびロータリーバルブ630の外周面の両方から、ほぼ等距離の場所に配置されている。この磁石635は、シャフト632と平行に配置され、シャフト632の回転軸と同じ方向に伸びている。
ロータリーバルブ630は、シャフト632が水平方向を向くように設置される。換言すれば、ロータリーバルブ630は、チャンバー634の回転軸が水平方向となるように設置される。この状態で、モーター631がシャフト632を回転させる。これに伴い、仕切り633は、シャフト632を回転軸として、回転する。同様に、チャンバー634およびチャンバー634内に配置された磁石635も、シャフト632を回転軸として、一体となって回転する。
サイクロン610から落ちてきた粉末塗料Pは、上方向を向いているチャンバー634内に入る。ロータリーバルブ630の回転によるチャンバー634の移動に伴い、粉末塗料Pは、ロータリーバルブ630の上部から、シャフト632の横を抜けて、ロータリーバルブ630の下部に移動する。そして、重力によって、粉末塗料Pは、チャンバー634から、落下する。また、粉体再利用装置600では、後述するエアー供給室652に供給されるエアーによる圧力と、第1集塵機110に接続されたサイクロン610の影響によって、ロータリーバルブ630の下方は、ロータリーバルブ630の上方よりも、粉末塗料Pの流路の内圧が高くなっている。換言すれば、粉体再利用装置600では、ロータリーバルブ630の上流側は、ロータリーバルブ630の下流側に比べて低い内圧を有している。ロータリーバルブ630は、さらに、両者の内圧差を縁切りする機能を有している。
前述したように、ワーク900は、金属で構成されている。本実施形態の粉体塗装システム100では、粉体除去装置400の第1掻き落とし具420および第2掻き落とし具430(図9参照)が余剰の粉体を掻き落とす際、微量の金属粉が発生し、それが粉末塗料Pに混入してしまう可能性がある。本実施形態の粉体再利用装置600では、そのような金属粉は、磁石635によって、好適に除去される。また、本発明者は、磁石635を上述したような配置にすると、粉末塗料Pから効率よく金属粉を除去できることを見い出した。
図13に戻って、ロータリーバルブ630によって金属粉が除去された粉末塗料Pは、篩640上に落下する。篩640は、振動装置641により振動され、これにより、粉末塗料Pは、篩640を通過する。一方、サイズの大きい不純物は、篩640を通過できず、篩640上に残る。この不純物は、廃棄容器660に送られる。篩640を通過した粉末塗料Pは、回収容器650に送られる。
回収容器650は、蓋651と、エアー供給室652と、多孔質板653と、供給口654とを有している。篩640を通過した粉末塗料Pは、多孔質板653上に堆積する。また、蓋651を開けて、そこから新たな粉末塗料Pが、回収容器650内に投入される。エアー供給室652には、圧縮エアーが供給され、これが多孔質板653を通って、上方に吹き上がり、粉末塗料Pを吹き上げる。これにより、篩640を通過して再利用された粉末塗料Pと新品の粉末塗料Pとが混合される。さらには、粉末塗料Pが湿気を含んでいる場合には、粉末塗料Pは乾燥される。この混合された粉末塗料Pは、供給口654から出て行く。図2に示すように、この粉末塗料Pは、ダクト605を通して、粉体塗布装置300に供給される。
§8 まとめ
以上述べた粉体塗装システム100では、塗装の各工程が装置によって行われる。加えて、各装置間のワーク900の移動も、装置によって行われる。このため、塗装作業において人が行う作業が最小限に抑えられる。さらには、図3に示すワーク900のように、ワーク900が内側に複雑な形状を有していても、ワーク900を、この内側部分を含めて好適に塗装できる。ゆえに、粉体塗装システム100は、少ない人手で複雑な形状のワーク900を、効率的に塗装できる。
100・・・・・粉体塗装システム
110・・・・第1集塵機
120・・・・第2集塵機
200・・・・・粉体塗装ライン
210・・・・ワーク投入部
211・・・第1架台
220・・・・ワーク取り出し部
221・・・第5架台
230・・・・搬送ライン
240・・・・シャフト
240a〜e・・・シャフト片
241・・・連結部材
242・・・スクリュー
243・・・山部
244・・・谷部
250・・・・シャフト
250a〜e・・・シャフト片
251・・・連結部材
252・・・スクリュー
253・・・山部
254・・・谷部
260・・・・駆動装置
261・・・モーター
262・・・チェーン
263・・・ギア
270・・・・ガイド
300・・・・・粉体塗布装置
301・・・第2架台
310・・・・粉体吐出装置
311・・・ケース
312・・・エアー供給室
313・・・電極室
314・・・粉体貯蔵室
315・・・電極保持プレート
316・・・多孔質板
317・・・天井
318・・・電極
319・・・吐出口
320・・・・風向き調整機構
330・・・第2風向き調整板
331・・水平部分
340・・・第1風向き調整板
341・・水平部分
342・・垂直部分
343・・開口
400・・・・・粉体除去装置
401・・・第3架台
410・・・・強制回転装置
411・・・モーター
412・・・駆動プーリー
413・・・アイドラー
414・・・ベルト
415・・・アイドラー
416・・・テンショナー
420・・・・第1掻き落とし具
421・・・本体
422・・・櫛
430・・・・第2掻き落とし具
431・・・本体
432・・・フィルム
440・・・・吸引装置
441・・・本体
442・・・パイプ接続口
443・・・ステー
444・・・凹部
445・・・吸入口
446・・・吸入口
500・・・・・高周波加熱装置
501・・・第4架台
510・・・・高周波電源
520・・・・整合器
530・・・・コイル
540・・・・チラー
600・・・・・粉体再利用装置
601・・・吸入口
602・・・ダクト
603・・・吸入口
604・・・ダクト
605・・・ダクト
610・・・・サイクロン
611・・・入り口
612・・・ダクト
630・・・・ロータリーバルブ
631・・・モーター
632・・・シャフト
633・・・仕切り
634・・・チャンバー
635・・・入り口
640・・・・篩
641・・・振動装置
650・・・・回収容器
651・・・蓋
652・・・エアー供給室
653・・・多孔質板
654・・・供給口
660・・・・廃棄容器
800・・・・・ワーク保持具
810・・・・本体
811・・・溝
820・・・・シャフト
830・・・・導線
900・・・・・ワーク
910・・・・ティース
920・・・・溝

Claims (22)

  1. 円環状のワークを搬送する搬送ラインと、
    前記搬送ライン上に設けられ、前記ワークに粉体を塗布する粉体塗布装置と、
    前記搬送ライン上に設けられ、前記ワークに付着した余剰の粉体を除去する粉体除去装置と、
    を有する粉体塗装システムであって、
    前記搬送ラインは、前記ワークを回転させながら前記ワークを前記粉体塗布装置に搬送し、
    前記搬送ラインは、前記粉体塗布装置が前記ワークに粉体を塗布している間も、前記ワークを回転させながら前記ワークを前記粉体除去装置に向かって搬送し続け、
    前記粉体塗布装置は、前記ワークの外周部に向かう方向に粉体を吐出する吐出口と、前記ワークの側方に位置するように設置された風向き調整板とを有し、
    前記風向き調整板は、前記ワークの内周部に前記粉体が流れ込むように、前記吐出口から吐出されたエアーが流れる向きを調整する、
    ことを特徴とする粉体塗装システム。
  2. 前記搬送ラインはスクリューを備え、このスクリューが前記ワークを回転させ、かつ前記ワークを搬送方向に移動させる、
    請求項1に記載の粉体塗装システム。
  3. 前記搬送ラインは、所定距離離間して互いに平行に配置された一対のシャフトを備え、
    前記スクリューは、各シャフト上にそれぞれ形成されている、
    請求項2に記載の粉体塗装システム。
  4. 前記一対のシャフトは、少なくとも前記粉体塗布装置の上流から前記粉体除去装置まで真っすぐ伸びている、
    請求項3に記載の粉体塗装システム。
  5. 前記粉体除去装置は、前記搬送ラインが前記粉体除去装置へワークを搬送しているときのワークの回転速度よりも速い速度で前記ワークを回転させる強制回転装置を備える、
    請求項1〜4いずれか1項に記載の粉体塗装システム。
  6. 前記粉体除去装置は、前記ワークに付着した余剰の粉体を掻き落とす粉体掻き落とし具を備え、
    前記粉体掻き落とし具は、前記強制回転装置が前記ワークを回転させている間に、前記ワークから粉体を掻き落とす
    請求項5に記載の粉体塗装システム。
  7. 前記粉体除去装置の掻き落とし具は、
    前記ワークの外周の付着した余剰の粉体を掻き落とす、
    ことを特徴とする請求項6に記載の粉体塗装システム
  8. 前記掻き落とし具は、櫛状の部材、フィルム状の部材、板状の部材、およびブロック状の部材からなる群より選択される部材を備えている、
    請求項6または7に記載の粉体塗装システム
  9. 前記搬送ラインは、搬送方向に直行する方向を回転軸とするように、かつ、前記ワークの上側に位置する外周部分が搬送方向に向くような方向に、前記ワークを回転させる、
    請求項1〜いずれか1項に記載の粉体塗装システム。
  10. 前記ワークは、導電性であり
    前記ワークは、ワーク保持具によって保持された状態で、前記搬送ライン上を搬送され、
    当該ワーク保持具は、
    横断面形状が円形の本体と、
    前記円の中心を通過するように、かつ前記本体を貫通するように設置されたシャフトと、
    を有し、
    前記ワークの内周部が前記本体の外周部と接するように、前記ワークが前記ワーク保持具に取り付けられると、前記ワークと前記シャフトとは導通する、
    請求項1〜いずれか1項に記載の粉体塗装システム。
  11. 前記ワークが前記ワーク保持具に取り付けられた状態で前記ワーク保持具が前記搬送ラインに配置されると、前記ワークはアースに導通する、
    請求項10に記載の粉体塗装システム
  12. 記ワーク保持具のシャフトは、前記スクリューと係合し、
    また、前記シャフトは、前記搬送ラインからの駆動力を前記本体に伝達し、これにより、前記ワーク保持具は、前記シャフトを回転軸として回転しつつ搬送方向に移動する、
    請求項10または11に記載の粉体塗装システム
  13. 前記搬送ライン上で前記粉体除去装置の下流に設けられ、前記ワークに付着した粉体を前記ワークに固着させる固着装置をさらに有する、
    請求項1〜12いずれか1項に記載の粉体塗装システム。
  14. 前記風向き調整板は一対の板で構成され、当該一対の板の間には開口が形成されており、
    前記吐出口は、上に向いており、
    前記開口は、前記吐出口よりも高い場所に位置している、
    請求項1〜13いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  15. 前記風向き調整板は一対の板で構成され、粉体塗布時にこれら一対の板が前記ワークを挟み込むような場所に、これら一対の板は設置される、
    請求項1〜14いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  16. 前記ワークの外周部と前記吐出口との間に位置するように設置された第2の風向き調整板をさらに有する、
    請求項1〜15いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  17. 前記粉体塗布装置は、粉体を帯電させる帯電装置をさらに有し、
    前記吐出口は、前記帯電装置によって帯電された粉体を吐出する、
    請求項1〜16いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  18. 前記粉体除去装置は、
    前記ワークの外周の付着した余剰の粉体を吸引する吸引装置、
    を有することを特徴とする請求項1〜17いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  19. 前記吸引装置は、粉体を吸入する吸入口を複数有し、
    前記吸引装置は、前記余剰の粉体を、ワークと近接および/または接触する吸入口から吸引する、
    請求項18に記載の粉体塗装システム
  20. 粉体を捕集するサイクロンと、
    前記サイクロンの下流に設けられたロータリーバルブと、
    前記ロータリーバルブの下流に設けられた篩と、
    前記篩の下流に設けられた粉体回収部と、
    を有する粉体再利用装置を更に備え
    前記ロータリーバルブは、磁石を備える、
    ことを特徴とする、請求項1〜19いずれか1項に記載の粉体塗装システム
  21. 前記ロータリーバルブの上流側は、前記ロータリーバルブの下流側に比べて低い内圧を有しており、
    前記ロータリーバルブは、前記上流側の低圧を縁切りし、
    前記ロータリーバルブは、複数のチャンバーに区切られ、
    前記磁石は、各チャンバーにそれぞれ配置されている、
    請求項20に記載の粉体塗装システム
  22. 前記ロータリーバルブは、仕切りによって複数のチャンバーに区切られ、
    前記磁石は、それぞれ、各仕切りから離間した位置に配置されている、
    請求項21に記載の粉体塗装システム
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