JP6398562B2 - 複合口金、複合繊維および複合繊維の製造方法 - Google Patents
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特許文献2の複合口金で得られた1本の複合繊維には、一つの芯鞘部のみしか形成されないため、1本の複合繊維には、複数の芯鞘部を形成することができない場合がある。また、本発明者らの知見によると、吐出板10において、芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーが合流する際に、隣り合う鞘成分ポリマー供給孔2から吐出された鞘成分ポリマー同士が合流せずに、複合繊維の外表面に芯成分が露呈する場合がある。これは、本発明者らの知見によると、芯成分と鞘成分を形成するポリマーの溶融粘度の差が大きい場合、または、ポリマー同士の界面張力が大きい場合に、顕著となる場合がある。
ポリマー紡出経路方向の下流側に向かい順に、1枚以上の分配板、最下層分配板および吐出板を有し、
前記分配板には、前記芯成分ポリマー、鞘成分ポリマーおよび第3成分ポリマーをそれぞれ分配するための分配孔および分配溝が形成されており、
前記最下層分配板には、複数の芯成分ポリマー供給孔、複数の鞘成分ポリマー供給孔および複数の第3成分ポリマー供給孔が形成されており、
前記吐出板には、前記芯成分ポリマー供給孔および2つ以上の前記鞘成分ポリマー供給孔に連通した芯鞘ポリマー吐出孔、並びに前記第3成分ポリマー供給孔に連通した第3成分ポリマー吐出孔が形成されており、
前記芯鞘ポリマー吐出孔をポリマーの紡出経路方向で前記最下層分配板に向けて投影した領域内に、この芯鞘ポリマー吐出孔に連通した前記芯成分ポリマー供給孔および前記2つ以上の鞘成分ポリマー供給孔があり、この領域内で2つ以上の鞘成分ポリマー供給孔が1つの芯成分ポリマー供給孔を取り囲むように前記芯成分ポリマー供給孔および前記鞘成分ポリマー供給孔が形成されている。
「ポリマーの紡出経路方向」とは、各ポリマー成分が計量板から吐出板の口金吐出孔まで流れる主方向をいう。
「分配孔」とは、複数の分配板の組合せにより、孔が形成され、ポリマーの紡出経路方向に、ポリマーを分配する役割を果たすものをいう。
「分配溝」とは、複数の分配板の組合せにより、溝が形成され、ポリマーの紡出経路方向に垂直な方向に、ポリマーを分配する役割を果たすものをいう。ここで、分配溝は、細長い穴(スリット)であってもよいし、細長い溝が掘ってあってもよい。
「隣り合う2つの合流孔の最短距離」とは、隣り合う2つの合流孔を形成する壁面を結ぶ線分の最も短い距離のことをいう。
「鞘成分ポリマー供給孔の最短距離」とは、隣り合う2つの鞘成分ポリマー供給孔を形成する壁面を結ぶ線分の最も短い距離のことをいう。
「合流板は1箇所で溝を封止した環状溝であり、この溝を封止した箇所での溝間の最短距離」とは、合流板は1箇所で溝を封止した環状溝であり、環状溝を封止した箇所の壁面を結ぶ線分の最も短い距離のこという。
「吐出板の厚さ」とは、吐出板のポリマー紡出経路方向の厚さをいう。吐出板を2枚以上重ねた場合は、積層された吐出板の全ての厚さをいう。
「芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率R」とは、芯成分ポリマーの溶融粘度を鞘成分ポリマーの溶融粘度にて割ること(比率R=芯成分ポリマーの溶融粘度/鞘成分ポリマーの溶融粘度)により得られる比率をいう。
「孔充填密度」とは、芯鞘ポリマー吐出孔の数を吐出導入孔の断面積で除することによって求めた値をいう。また、本発明以外、従来例の「孔充填密度」とは、芯成分ポリマー供給孔の数を吐出導入孔の断面積で除することによって求めた値を言う。この孔充填密度が大きい程、芯鞘部、または中空部が多数にて構成される複合繊維である。
・BT/DMIN≦2 ・・・(1)。
・2≦H/L ・・・(2)。
芯鞘型複合繊維から芯鞘部を析出するために、易溶出成分の第3成分が溶出可能な溶液などに芯鞘型複合繊維を浸漬して除去し、難溶出成分の芯鞘部のマルチフィラメントを得た。易溶出成分が、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などが共重合された共重合PETやポリ乳酸(PLA)等の場合には、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液を用いた。また、アルカリ水溶液は50℃以上に加熱すると、加水分解の進行を早めることができる。また、流体染色機などを利用して処理すれば、一度に大量に処理をすることができる。
得られたマルチフィラメントをエポキシ樹脂で包埋し、Reichert社製FC・4E型クライオセクショニングシステムで凍結した。この凍結したサンプルをダイヤモンドナイフを具備したReichert−Nissei ultracut N(ウルトラミクロトーム)で切削した。この切削面を(株)キーエンス製 VE−7800型走査型電子顕微鏡(SEM)にて倍率5000倍で撮影した。得られた写真から無作為に選定した150本の繊維を抽出し、写真について画像処理ソフト(WINROOF)を用いて全ての外接円径(繊維径)を測定し、平均繊維径求めた。以上の値は全て3ヶ所の各写真について測定を行い、3ヶ所の平均値とし、nm単位で小数点1桁目まで測定し、小数点以下を四捨五入した。
紡糸開始時より72時間連続して紡糸を行い、この72時間後の芯鞘型複合繊維を繊維軸方向の任意の位置で切断した。この繊維断面を(株)キーエンス製 VE−7800型走査型電子顕微鏡(SEM)にて倍率3000倍で撮影した。上記で撮影した断面写真より、画像処理ソフト(WINROOF)を用いて、得られた複合繊維の全ての芯鞘部の外接円形を測定し、平均繊維径、繊維径標準偏差を求めた。これらの結果から下記式に基づき芯鞘部バラツキCV%(変動係数:Coefficient of Variation)を算出した。ここで、測定した全ての芯鞘部において、鞘成分が芯成分を包囲せず、リング状となる鞘成分が形成されていない場合、芯鞘部の形成不良(表1では‐で表示している)とした。
・芯鞘部バラツキ(CV%)=(繊維径標準偏差/平均繊維径)×100。
芯鞘型複合繊維を丸編みとし、水酸化ナトリウム3質量%水溶液(80℃ 浴比1:100)に浸漬することで易溶解成分を99%以上溶解除去した後、編みを解くことでマルチフィラメントを抜き出した。この抜き出したマルチフィラメント1m分の重量を測定し、10000倍することで繊度を算出した。これを10回繰り返し、その単純平均値の小数点第2位を四捨五入した値を繊度とした。
チップ状のポリマーを真空乾燥機によって、水分率200ppm以下とし、東洋精機製“キャピログラフ1B”によって、歪速度を段階的に変更して、溶融粘度を測定した。なお、測定温度は紡糸温度と同様にし、実施例あるいは比較例には、1216s−1の溶融粘度を記載している。ちなみに、加熱炉にサンプルを投入してから測定開始までを5分とし、窒素雰囲気下で測定を行った。
各ポリマーの表面張力をペンダントドロップ法((株)KRUSS社製 DSA25)で測定し、Fowkesの式[γ=σ1+σ2−2(σ1・σ2)^0.5、σ1:芯成分ポリマーの表面張力、σ2:鞘成分ポリマーの表面張力]を用いて、界面張力γを算出した。なお、測定温度は紡糸温度と同様とした。
芯成分ポリマーとして極限粘度[η]0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)、鞘成分ポリマーとして極限粘度[η]0.59のポリエチレンテレフタレート(PET)および第3成分ポリマーとして極限粘度[η]0.58の5−ナトリウムスルホイソフタル酸5.0モル%共重合したPET(共重合PET)を285℃で別々に溶融した。これら溶融したポリマーを下記の複合口金18を用いて、芯/鞘/第3成分ポリマーの吐出比を24/6/70にて吐出した。吐出したポリマーを冷却装置17で冷却し、その後、給油、交絡処理、熱延伸を行い、巻取ローラで1500m/分の速度で巻き取り、150dtex−10フィラメント(単孔吐出量2.25g/min)の未延伸繊維を採取した。巻き取った未延伸繊維を90℃と130℃に加熱したローラ間で2.5倍延伸を行い、60dtex−10フィラメントの芯鞘型複合繊維とし、前述した方法で、第3成分を99%以上溶解し、2000本のマルチフィラメントを採取した。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率は1.6であった。
最下層分配板5と吐出板10の間に合流板11配置し、それ以外は実施例1と同じ複合口金18を用いた。合流板11には、図10に示すように、1個の芯鞘ポリマー導入孔3の周囲を、環状溝の一部を封止したように4個の合流孔14が配置されている。吐出板10の厚み0.3mm、芯鞘ポリマー導入孔3、第3成分ポリマー導入孔4の直径φ0.2mm、合流孔14の溝幅0.2mm、隣り合う2つの合流孔14との最短距離は0.1mmとした。実施例1と同等のポリマー、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯鞘部の不良が無く、芯鞘部バラツキは5.1%となった。合流孔14の中で、鞘成分ポリマーが芯成分ポリマーに影響されることなく環状に拡がることができたため、実施例1と比べて芯鞘部バラツキは小さくなった。
図3に示すように、合流孔14を1箇所で溝を封止した環状溝とした以外は、実施例2と同じ複合口金18を用いた。合流孔14の溝幅0.2mm、合流溝14の溝を封止した箇所での溝間の最短距離は0.1mmとした。実施例1と同等のポリマー、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯鞘部の不良が無く、芯鞘部バラツキは5.4%となった。合流孔14の中で、鞘成分ポリマーが芯成分ポリマーに影響されることなく環状に拡がることができたため、実施例1と比べて芯鞘部バラツキは小さくなった。
実施例2と同じ複合口金18を用いて、芯成分ポリマーを極限粘度[η]0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)、鞘成分ポリマーを極限粘度[η]0.71のポリエチレンテレフタレート(PET)とし、それ以外は、実施例2と同等の吐出比、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯鞘部の不良が無く、芯鞘部バラツキは9.2%となった。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率が0.6となったため、実施例2に比べて芯鞘部バラツキが大きくなったものの、芯鞘部の径は充分に均一であった。
実施例2と同じ複合口金18を用いて、芯成分ポリマーを極限粘度[η]0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)、鞘成分ポリマーをポリスチレンとする以外は、実施例2と同等の吐出比、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯鞘部で不良が無く、芯鞘部バラツキは9.7%となった。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率が7.0となったため、実施例2に比べて芯鞘部バラツキが大きくなったものの、芯鞘部の径は充分に均一であった。
吐出板10の厚みを0.1mmにした以外は、実施例2と同じ複合口金18を用い、実施例2と同等の吐出比、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯鞘部の不良が無く、芯鞘部バラツキは9.9%となった。実施例1に比べて吐出板10の厚みが薄くなったため、鞘成分ポリマーが芯成分ポリマーを囲みにくくはなったものの、芯鞘部の径は充分に均一であった。
図12に示すように、吐出板10を取り除いた以外は実施例1と同じ複合口金18を用いて、実施例1と同等のポリマー、同等の繊度、紡糸条件で紡糸した。結果を表1にまとめた。吐出板10がないため、全ての芯鞘部において芯鞘構造が形成されず、マルチフィラメントを得ることができなかった。
実施例2と同じ複合口金18を用いて、鞘成分ポリマーを極限粘度[η]0.76のポリエチレンテレフタレート(PET)とし、それ以外は、実施例2と同等のポリマー、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率が0.6未満であったため、全ての芯鞘部において芯鞘構造が形成されず、マルチフィラメントを得ることができなかった。
実施例2と同じ複合口金18を用いて、芯成分ポリマーを極限粘度[η]0.68のポリエチレンテレフタレート(PET)とし、鞘成分ポリマーにポリスチレンとする以外は、実施例2と同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率が7.0を越えたため、一部の芯鞘部において形成不良が見られ、芯鞘部バラツキは28.4%となった。
実施例2と同じ複合口金18を用いて、鞘成分ポリマーをポリプロピレンとし、それ以外は実施例2と同等のポリマー、同等の繊度、紡糸条件で紡糸し、マルチフィラメントを採取した。結果を表1にまとめた。芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの間の界面張力が0.1以上であったため、全ての芯鞘部において芯鞘構造が形成されず、マルチフィラメントを得ることができなかった。
2 鞘成分ポリマー供給孔
3 芯成分ポリマー導入孔
4 第3成分ポリマー導入孔
5 最下層分配板
6 分配板
7 分配孔
8 分配溝
9 計量板
10 吐出板
11 合流板
12 縮小孔
13 芯成分ポリマー(芯部分)
14 合流孔
15 紡糸パック
16 スピンブロック
17 冷却装置
18 複合口金
19 芯鞘ポリマー吐出孔
20 鞘成分ポリマー(鞘部分)
21 第3成分ポリマー供給孔
22 第3成分ポリマー吐出孔
23 口金
24 第3成分ポリマー
25 吐出孔群
26 芯鞘ポリマー
27 芯鞘孔群
28 複合ポリマー
29 投影領域
30 パイプ
31 外周壁面
32 吐出導入孔
33 上部板
34 中部板
35 下部板
41 パイプ挿入孔
42 口金吐出孔
Claims (12)
- 芯成分ポリマー、鞘成分ポリマーおよび第3成分ポリマーによって構成される複合ポリマー流を吐出するための複合口金であって、
ポリマー紡出経路方向の下流側に向かい順に、1枚以上の分配板、最下層分配板および吐出板を有し、
前記分配板には、前記芯成分ポリマー、鞘成分ポリマーおよび第3成分ポリマーをそれぞれ分配するための分配孔および分配溝が形成されており、
前記最下層分配板には、複数の芯成分ポリマー供給孔、複数の鞘成分ポリマー供給孔および複数の第3成分ポリマー供給孔が形成されており、
前記吐出板には、前記芯成分ポリマー供給孔および2つ以上の前記鞘成分ポリマー供給孔に連通した芯鞘ポリマー吐出孔、並びに前記第3成分ポリマー供給孔に連通した第3成分ポリマー吐出孔が形成されており、
前記芯鞘ポリマー吐出孔をポリマーの紡出経路方向で前記最下層分配板に向けて投影した領域内に、この芯鞘ポリマー吐出孔に連通した前記芯成分ポリマー供給孔および前記2つ以上の鞘成分ポリマー供給孔があり、この領域内で2つ以上の鞘成分ポリマー供給孔が1つの芯成分ポリマー供給孔を取り囲むように前記芯成分ポリマー供給孔および前記鞘成分ポリマー供給孔が形成されている、複合口金。 - 1つの前記芯成分ポリマー供給孔とこの芯成分ポリマー供給孔を取り囲む2つ以上の前記鞘成分ポリマー供給孔とを1つの芯鞘孔群としたとき、
前記芯鞘ポリマー吐出孔をポリマーの紡出経路方向で前記最下層分配板に向けて投影した領域内に、複数の前記芯鞘孔群が形成されている、請求項1の複合口金。 - 前記最下層分配板と前記吐出板との間に合流板を有し、
前記合流板には、前記芯成分ポリマー供給孔と前記芯鞘ポリマー吐出孔とを連結する芯成分ポリマー導入孔、前記鞘成分ポリマー供給孔と前記芯鞘ポリマー吐出孔とを連結する合流孔、および前記第3成分ポリマー供給孔と前記第3成分ポリマー吐出孔とを連結する第3成分ポリマー導入孔が形成されており、
1つの前記芯成分ポリマー導入孔が2つ以上の前記合流孔で取り囲まれており、
前記芯成分ポリマー導入孔を取り囲む隣り合う2つの前記合流孔の最短距離が、これら2つの合流孔のそれぞれに連通した前記鞘成分ポリマー供給孔の最短距離よりも短い、請求項1または2の複合口金。 - 隣り合う2つの前記合流孔の最短距離Lと前記吐出板の厚さHが、下記式を満足する請求項3の複合口金。
・2≦H/L - 前記最下層分配板と前記吐出板との間に合流板を有し、
前記合流板には、前記芯成分ポリマー供給孔と前記芯鞘ポリマー吐出孔とを連結する芯成分ポリマー導入孔、2つ以上の前記鞘成分ポリマー供給孔と前記芯鞘ポリマー吐出孔とを連結する合流孔、および前記第3成分ポリマー供給孔と前記第3成分ポリマー吐出孔とを連結する第3成分ポリマー導入孔が形成されており、
1つの前記芯成分ポリマー導入孔が1つの前記合流孔で取り囲まれており、
前記合流孔は1箇所で溝を封止した環状溝であり、この溝を封止した箇所での溝間の最短距離が、この合流板に連通した前記2つ以上の鞘成分ポリマー供給孔の最短距離よりも短い、請求項1または2の複合口金。 - 1つの前記芯成分ポリマー供給孔とこの芯成分ポリマー供給孔を取り囲む2つ以上の前記鞘成分ポリマー供給孔とを1つの芯鞘孔群としたとき、
前記芯鞘ポリマー吐出孔をポリマーの紡出経路方向で前記最下層分配板に向けて投影した領域内に、複数の前記芯鞘孔群が形成されており、
前記環状溝をポリマーの紡出経路方向で前記最下層分配板に向けて投影した投影像の溝を封止した箇所が、前記領域の外側を向いている、請求項5の複合口金。 - 前記合流孔の溝を封止した箇所での溝間の最短距離Lと前記吐出板の厚さHが、下記式を満足する請求項5または6の複合口金。
・2≦H/L - 芯鞘ポリマー吐出孔の孔充填密度が0.2個/mm2以上である、請求項1から7のいずれかの複合口金。
- 繊維径が2〜30μmの範囲となる単繊維から構成され、この単繊維の断面中に100個以上の芯鞘部が形成されており、この芯鞘部を構成する芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの溶融粘度の比率Rが0.6以上7.0以下である複合繊維。
- 前記芯鞘部を構成する芯成分ポリマーと鞘成分ポリマーとの間の界面張力が0.1mN/m未満である、請求項9の複合繊維。
- 請求項1から8のいずれかの複合口金を用いた複合紡糸機により複合繊維を製造する、複合繊維の製造方法。
- 前記芯成分ポリマーと前記第3成分ポリマーとが同一成分のポリマーである、請求項11の複合繊維の製造方法。
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